JPH0956418A - 伸縮式背負バンド及び背負バンド長調節用バックル - Google Patents

伸縮式背負バンド及び背負バンド長調節用バックル

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JPH0956418A
JPH0956418A JP22225695A JP22225695A JPH0956418A JP H0956418 A JPH0956418 A JP H0956418A JP 22225695 A JP22225695 A JP 22225695A JP 22225695 A JP22225695 A JP 22225695A JP H0956418 A JPH0956418 A JP H0956418A
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JP
Japan
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band
backpack
buckle
male
female
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JP22225695A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakazawa
敏 中澤
Otohiko Aota
乙彦 青田
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Komatsu Zenoah Co
Original Assignee
Komatsu Zenoah Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背負バンドを途中で分離せずに緊急時には背
負用物体を背中から外し易くできる伸縮式背負バンド及
び背負バンド長調節用バックルを提供する。 【解決手段】 背負用物体の背当部の上下に両端を固着
した2本の帯状のバンド1の最低一方のバンドの所定の
2箇所に、所定距離だけ離して雌雄2タイプのバックル
2,3をそれぞれ仮固定して構成した伸縮式背負バンド
であり、雌雄のバックル2,3を結合させた状態では雌
雄のバックル間の帯状のバンド1が弛んだ状態で保持さ
れて背負うのに丁度良い長さの背負バンドとなり、雌雄
のバックル2,3を分離させた状態では帯状のバンド1
が伸び切って背負用物体を背から降ろし易い長さの背負
バンドとなる。背負バンド長調節用バックルは、結合部
と帯状のバンドを仮固定する3本のスリットと開口部と
を備えた取付部とから構成し、既存の背負バンドに後か
ら取り付けることにより、伸縮式背負バンドを構成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は伸縮式背負バンド及
び背負バンド長調節用バックルに関し、特に、刈り払い
機や噴霧機等のような背負式作業機を背中に固定するた
めの伸縮式背負バンド及び背負バンド長調節用バックル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、刈り払い機や噴霧機等のような背
負式作業機器を背中に固定する際には背負バンドを使用
するが、作業性を向上させるために、背負バンドはその
長さを調節することによって背負式作業機器が背中に密
着するように短くした状態(タイトな状態という)で使
用される。
【0003】ところが、背負式作業機器の使用時に背負
バンドをこのようなタイトな状態にしておくと、背負バ
ンドを容易に肩から外すことができないために、背負式
作業機器に緊急事態が発生した時に、即座に背負式作業
機器を背中から降ろすことが困難であるという問題点が
あった。
【0004】そこで、背負バンドの途中に、実開昭53
−73122号公報、実開昭55−7998号公報、実
開昭60−20712号公報等に示されるバックルを緊
急離脱装置として取り付け、緊急時に容易に背負バンド
を分離できるようにすることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、背負バ
ンドにこのような緊急離脱装置を設け、背負バンドを容
易に分離できるようにしておくと、以下のような問題点
が新たに発生する。 (1) 緊急離脱装置を2本の背負バンドの両方に設定した
場合は、緊急離脱装置を分離させた時に背負式作業機器
が背中から落下する恐れがある。 (2) 緊急離脱装置を2本の背負バンドの片方に設定した
場合は、緊急離脱装置を分離させた時に背負式作業機器
が緊急離脱装置のないタイトな背負バンドを中心に回転
し、背負式作業機器が作業者の体に当たって作業者が危
険な状態に陥る恐れがある。
【0006】そこで、本発明は、背負バンドをバックル
のような緊急離脱装置によって途中で分離することな
く、しかも緊急時には背負バンドを長いルーズな状態に
して、背負式作業機器等の背負用物体を背中から外し易
くすることができる伸縮式背負バンド及び背負バンド長
調節用バックルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の伸縮式背負バンドは、人の背に背負う必要のある背
負用物体に取り付けられる伸縮式背負バンドであって、
背負用物体の背当て部分の上下に両端が取り付けられた
2本の帯状のバンドと、この2本の帯状のバンドの少な
くとも一方のバンドの所定の2箇所に、所定距離だけ離
されて仮固定された雄タイプのバックル及び雌タイプの
バックルとから構成され、これら雌雄のバックルは所定
の操作によってその仮固定位置を変更することができる
と共に、雌雄のバックルを結合させた状態では雌雄のバ
ックル間の帯状のバンドが弛んだ状態で保持されて背負
うのに丁度良い長さの背負バンドとなり、雌雄のバック
ルを分離させた状態では帯状のバンドが伸び切って背負
用物体を背から降ろし易い長さの背負バンドとなること
を特徴としている。
【0008】また、目的を達成する本発明の背負バンド
長調節用バックルは、人の背に背負う必要のある背負用
物体に取り付けられる背負バンドに後から取り付けられ
てこの背負バンド長を調節することができる背負バンド
長調節用バックルであって、結合部と前記帯状のバンド
を仮固定する取付部とを備えた雌雄のバックルから構成
され、これら雌雄のバックルの取付部は、前記背負用物
体の背当て部分の上下に両端が取り付けられた帯状のバ
ンドの幅と同等以上の長さを備えた平行な3本のスリッ
トと、このスリット内に前記帯状のバンドを挿入するた
めにこれら3本のスリットの一部に設けられた開口部と
を備えていることを特徴としている。
【0009】そして、本発明の伸縮式背負バンドによれ
ば、背負用物体に取り付けられた2本の背負用バンドの
うちの少なくとも一方に、所定の間隔を開けて雌雄のバ
ックルが取り付けられており、雌雄のバックルを結合さ
せることによって背負バンドがタイトな状態になり、雌
雄のバックルを分離させることによって背負バンドが分
離させることなく長い状態になる。この結果、緊急時に
雌雄のバックルを分離させることで背負バンド長が長く
なり、背負用物体を落下させることなく容易にかつ安全
に背負用物体を背中から降ろすことができる。
【0010】本発明の背負バンド長調節用バックルによ
れば、背負用物体に取り付けられた2本の背負用バンド
のうちの少なくとも一方をタイトな状態よりも長い状態
にしておき、この長い状態の背負バンドに所定の間隔を
開けて雌雄の背負バンド長調節用バックルを取り付けれ
ば、雌雄のバックルを結合させることによって背負バン
ドがタイトな状態になり、雌雄のバックルを分離させる
ことによって背負バンドが分離させることなく長い状態
になる。この結果、緊急時に雌雄のバックルを分離させ
ることで背負バンド長が長くなり、背負用物体を落下さ
せることなく容易にかつ安全に背負用物体を背中から降
ろすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態の伸縮式背負
バンド10の構成を示す斜視図である。この実施の形態
の伸縮式背負バンド10は、帯状のバンド1と、この帯
状のバンド1の途中に取り付けられる雄タイプのバック
ル2と雌タイプのバックル3とから構成される。背負用
物体の背当て部分には通常、背負バンドが2本取り付け
られるが、本発明の伸縮式背負バンド10はこの2本の
背負バンドのうちの少なくとも一方とすれば良い。
【0013】帯状のバンド1は、人の背に背負う必要の
ある背負用物体の背当て部分(図1には図示せず)の上
部と下部に、その両端1A,1Bが縫合等の手段によっ
て固定される。そして、雄タイプのバックル2と雌タイ
プのバックル3とは、帯状のバンド1の途中の所定の2
箇所に、所定距離だけ離して仮固定状態で取り付けられ
る。雄タイプのバックル2と雌タイプのバックル3の仮
固定状態とは、通常の使用状態では雄タイプのバックル
2と雌タイプのバックル3は帯状のバンド1の取付位置
が移動しないで固定状態にあるが、所定の操作をするこ
とによってその固定位置を変更することができる状態の
ことをいう。
【0014】雄タイプのバックル2には帯状のバンドへ
の取付部21と結合部22とを備えている。取付部21
には帯状のバンド1の幅と同等以上の長さを備えた平行
な3本のスリット23があり、この3本のスリット23
に帯状のバンド1が結合部22側のスリット23から順
々にジグザグ状に挿通されている。また、結合部22に
は雌タイプのバックル3に係合する係合突起24が設け
られている。
【0015】一方、雌タイプのバックル3には帯状のバ
ンドへの取付部31と結合部32とを備えている。取付
部31には帯状のバンド1の幅と同等以上の長さを備え
た平行な3本のスリット33があり、この3本のスリッ
ト33に帯状のバンド1が結合部32側のスリット33
から順々に挿通されている。また、結合部32は雄タイ
プのバックル2の結合部22を受け入れるために方形の
筒状をしており、雄タイプのバックル2の結合部22に
設けられた係合突起24に対応する位置に係合穴34が
設けられている。
【0016】なお、雄タイプのバックル2と雌タイプの
バックル3の結合部22,32の形状は特に限定される
ものではなく、簡単に結合、分離できる形状であればど
のような形でも良い。また、雄タイプのバックル2と雌
タイプのバックル3の材質も特に限定されるものではな
く、雄タイプのバックル2を金属製としたり、両者を合
成樹脂で形成することもできる。
【0017】図2(a)は図1に示した伸縮式背負バン
ド10が背負用物体4の背当て面41に2本取り付けら
れた状態を示している。図2(a)では雌雄タイプのバ
ックル2,3は結合されており、伸縮式背負バンド10
の全長は短くなっている。この状態で伸縮式背負バンド
10が背負用物体4を背負う時に丁度良い長さのタイト
な状態になるように、雄タイプのバックル2と雌タイプ
のバックル3の取付位置を調整すれば良い。この状態で
は、結合された雌雄タイプのバックル2,3間には帯状
のバンド1が弛んだ状態で保持されている。
【0018】図2(b)は図2(a)の状態の伸縮式背
負バンド10の雌雄タイプのバックル2,3を分離させ
た状態を示すものである。雌雄タイプのバックル2,3
を分離させると、結合された雌雄タイプのバックル2,
3間に弛んだ状態で保持されていた帯状のバンド1が伸
びきり、伸縮式背負バンド10が背負った背負用物体4
を背中から取り外すのに丁度良いルーズな状態になる。
このとき、帯状のバンド1は分離されないので、背負っ
た背負用物体4が落下する恐れがない。
【0019】このように、本発明の伸縮式背負バンド1
0によれば、帯状のバンド1がバックル2,3によって
途中で分離されることがないので、緊急時には背負式作
業機器等の背負用物体4を背中から外し易くすることが
できる。また、バックル2,3の仮固定位置は調整可能
であるので、背負用物体4を背負った時の背負バンド1
0の長さも調整可能であるので、背負バンドを途中で分
断して個々の先端部に雌雄のバックルを縫い付けて固定
する従来の方法に比べ、取り付けが容易であり、低コス
トで背負バンドを生産することができる。
【0020】以上説明した伸縮式背負バンド10では、
雌雄タイプのバックル2,3が予め帯状のバンド1に取
り付けられており、外すことはできなかった。一方、前
述の実施の形態で説明した雌雄タイプのバックル2.3
と同様の機能を持つ雌雄タイプのバックルを後から背負
式物体に既に取り付けられている既存の帯状のバンドに
取り付けることができれば(既存の帯状のバンドは伸ば
した状態にする)、既存の背負バンドに前述の伸縮式背
負バンド10の機能を持たせることができる。以下に説
明する背負バンド長調節用バックルはこの実施の形態を
示すものである。
【0021】図3は本発明の第1の実施の形態の背負バ
ンド長調節用バックル5の構成を示す正面図である。第
1の実施の形態の背負バンド長調節用バックル5は、取
付部51と結合部52とを備えた雄タイプのバックル5
Aと、取付部56と結合部57とを備えた雌タイプのバ
ックル5Bとから構成されている。
【0022】雄タイプのバックル5Aの取付部51に
は、帯状のバンドを挿入させるための平行な3本のスリ
ット53a,53b,53cと、これらのスリット53
a,53b,53c内に帯状のバンドを挿入させるため
の開口部55とが設けられている。この実施の形態で
は、開口部55は3本のスリット53a,53b,53
cに垂直方向に取付部51の端部から3本のスリット5
3a,53b,53cの全てに連通している。また、雄
タイプのバックル5Aの結合部52には、ガイド部材5
2aと、2つの係合爪54が設けられている。ガイド部
材52aは雄タイプのバックル5Aを雌タイプのバック
ル5Bに挿入する時のガイドとなるものであり、2つの
係合爪54はこのガイド部材52aの両側に設けられて
いる。係合爪52はその取付基部を中心にして揺動可能
に設けられており、外側からの圧力を受けるとガイド部
材52aの方向に撓むようになっている。
【0023】雌タイプのバックル5Bの取付部56に
は、雄タイプのバックル5Aの取付部51と同様に帯状
のバンドを挿入させるための平行な3本のスリット58
a,58b,58cと、これらのスリット58a,58
b,58c内に帯状のバンドを挿入させるための開口部
59とが設けられている。この実施の形態では、開口部
59は3本のスリット58a,58b,58cに垂直方
向に取付部56の端部から3本のスリット58a,58
b,58cの全てに連通している。また、雌タイプのバ
ックル5Bの結合部57は、雌タイプのバックル5Bの
ガイド部材52aと2つの係合爪54を受け入れるため
に方形の箱状をしており、結合部57の内部にはガイド
部材52aをガイドするためのガイドレール57aがあ
り、結合部57の側面には2つの係合爪54を係止する
ための係合凹部57bがある。
【0024】以上のように構成された雌雄のタイプのバ
ックル5A,5Bを備えた背負バンド長調節用バックル
5は、背負用物体に取り付けられた2本の背負用バンド
のうちの少なくとも一方をタイトな状態よりも長い状態
にしておき、この長い状態の背負バンドに所定の間隔を
開けて雌雄の背負バンド長調節用バックルを取り付けれ
ば良い。雄のタイプのバックル5Aへの帯状のバンドの
取り付け方は、図1で説明したように、開口部55を利
用して帯状のバンドをまずスリット53aに挿通し、そ
の後に開口部55を利用して帯状のバンドをスリット5
3bに挿通し、最後に開口部55を利用して帯状のバン
ドをスリット53cに挿通すれば良い。雌のタイプのバ
ックル5Bへの帯状のバンドの取り付け方も同様であ
る。
【0025】このようにして、背負用物体に取り付けら
れた2本の背負用バンドのうちの少なくとも一方に所定
の間隔を開けて雌雄タイプの背負バンド長調節用バック
ル5A,5Bをそれぞれ取り付ければ、雌雄タイプのバ
ックル5A,5Bを結合させることによって背負バンド
がタイトな状態になり、雌雄タイプのバックル5A,5
Bを分離させることによって背負バンドが分離させるこ
となく長い状態になる。この結果、緊急時に雌雄タイプ
のバックル5A,5Bを分離させることで背負バンド長
が長くなり、既存の背負用バンドにおいても背負用物体
を落下させることなく容易にかつ安全に背負用物体を背
中から降ろすことができる。
【0026】図4は本発明の第2の実施の形態の背負バ
ンド長調節用バックル6の構成を示す正面図である。第
2の実施の形態の背負バンド長調節用バックル6と第1
の実施の形態の背負バンド長調節用バックル5との相違
は、第1の実施の形態の背負バンド長調節用バックル5
におけるスリット53,58(スリット53a,53
b,53cを代表して符号53で表し、スリット58
a,58b,58cを代表して符号58で表してある)
に帯状のバンドを挿入する際の開口部55,59の形状
の相違だけである。従って、第2の実施の形態の背負バ
ンド長調節用バックル6の説明においては、第1の実施
の形態の背負バンド長調節用バックル5との相違点のみ
を説明し、その他の同じ構成部材については同じ符号を
付してその説明を省略する。
【0027】第1の実施の形態の背負バンド長調節用バ
ックル5では、スリット53,58内に帯状のバンドを
挿入されるための開口部55は、3本のスリット53,
58に垂直方向に取付部51,56の端部から3本のス
リット53,58の全てに連通するように切り込まれて
いた。一方、第2の実施の形態の背負バンド長調節用バ
ックル6では、スリット53,58内に帯状のバンドを
挿入させるために、3本のスリット53a,53b,5
3cと、3本のスリット58a,58b,58cの一方
の端部にそれぞれ開口部65,69が設けられている。
開口部65,69の幅は3本のスリット53,58の幅
よりも僅かに狭く形成されており、開口部65,69と
3本のスリット53,58との境界部にはそれぞれ段部
64,68が設けられている。そして、これらの段部6
4,68に隣接する3本のスリット53,58に板ばね
63,67が植設されている。この板ばね63,67
は、3本のスリット53,58内に帯状のバンドを挿入
した時に、挿入された帯状のバンドが容易に抜けないよ
うにするためのものである。
【0028】第2の実施の形態における雌雄のタイプの
バックル5A,5Bを備えた背負バンド長調節用バック
ル6は、第1の実施の形態の背負バンド長調節用バック
ル5と同様に背負用物体に取り付けられた2本の背負用
バンドのうちの少なくとも一方に取り付けて使用するこ
とができる。背負バンド長調節用バックル6への帯状の
バンドの取り付け方は、帯状のバンドを3本のスリット
53,58の横方向から図1で説明した取付方法で挿通
すれば良い。
【0029】第2の実施の形態の背負バンド長調節用バ
ックル6も、第1の実施の形態の背負バンド長調節用バ
ックル5と同じ効果を奏することができる。
【0030】図5は本発明の第3の実施の形態の背負バ
ンド長調節用バックル7の構成を示す正面図である。第
3の実施の形態の背負バンド長調節用バックル7と第2
の実施の形態の背負バンド長調節用バックル6との相違
は、第2の実施の形態の背負バンド長調節用バックル6
における板ばね67を第3の実施の形態の背負バンド長
調節用バックル7では合成樹脂で一体的に成形した点の
みである。従って、第3の実施の形態の背負バンド長調
節用バックル7の説明においては、第2の実施の形態の
背負バンド長調節用バックル5との相違点のみを説明
し、その他の同じ構成部材については同じ符号を付して
その説明を省略する。
【0031】第2の実施の形態の背負バンド長調節用バ
ックル6では、スリット53,58内に帯状のバンドを
挿入させるために、3本のスリット53a,53b,5
3cと、3本のスリット58a,58b,58cの一方
の端部にそれぞれスリット53,58の幅よりも僅かに
狭い開口部65,69が設けられている。そして、開口
部65,69と3本のスリット53,58との境界部に
はそれぞれ段部64,68があり、段部64,68に隣
接する3本のスリット53,58には板ばね63,67
が植設されている。
【0032】一方、第3の実施の形態の背負バンド長調
節用バックル7では、スリット53,58内に帯状のバ
ンドを挿入させるために、3本のスリット53a,53
b,53cと、3本のスリット58a,58b,58c
の一方の端部にそれぞれ開口部75,79が設けられて
いる。開口部75,59の幅は3本のスリット53,5
8の幅よりも大きく形成されており、開口部75,79
にはそれぞれ段部74,78が設けられている。そし
て、これらの段部74,48に対向する部分には、取付
部51,56と同じ合成樹脂材料を用いた爪73,77
が突設されている。この爪73,77の先端部は、前述
の段部74,78に内側から当接、或いは近接するよう
になっている。更に、爪73,77に隣接する3本のス
リット53,58には、爪73,77が外力によって撓
んだ時の収納部72,76が設けられている。
【0033】以上のように構成された第3の実施の形態
の背負バンド長調節用バックル7では、帯状のバンドの
縁部で爪73,77を押すと、爪73,77が撓んで収
納部72,76内に倒れ込むので、帯状のバンドを3本
のスリット53,58内に容易に挿入することができ
る。そして、これらの爪73,77は3本のスリット5
3,58内に挿入された帯状のバンドの抜けを防止す
る。
【0034】第3の実施の形態における雌雄のタイプの
バックル5A,5Bを備えた背負バンド長調節用バック
ル7は、第2の実施の形態の背負バンド長調節用バック
ル6と同様に背負用物体に取り付けられた2本の背負用
バンドのうちの少なくとも一方に取り付けて使用するこ
とができる。背負バンド長調節用バックル7への帯状の
バンドの取り付け方は、帯状のバンドを3本のスリット
53,58の横方向から図1で説明した取付方法で挿通
すれば良い。
【0035】第3の実施の形態の背負バンド長調節用バ
ックル7も、第1,第2の実施の形態の背負バンド長調
節用バックル5,6と同じ効果を奏することができる。
【0036】なお、以上説明した背負バンド長調節用バ
ックルにおける取付部と結合部の形状は特に限定される
ものではなく、簡単に結合、分離できる形状であればど
のような形でも良い。また、背負バンド長調節用バック
ルの材質も特に限定されるものではなく、雄タイプのバ
ックルを金属製としたり、両者を合成樹脂で形成するこ
ともできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の伸縮式背
負バンドによれば、背負バンドをバックルによって途中
で分離することなく、緊急時には背負式作業機器等の背
負用物体を背中から外し易くすることができるという効
果がある。
【0038】また、本発明の背負バンド長調節用バック
ルによれば、既存の背負バンドに後から取り付けること
により、背負バンドをバックルによって途中で分離する
ことなく、緊急時には背負式作業機器等の背負用物体を
背中から外し易くすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伸縮式背負バンドの一実施の形態の構
成を示す斜視図である。
【図2】(a)は図1の伸縮式背負バンドが取り付けら
れた背負用物体において、バックルを結合させて伸縮式
背負バンドをタイトにした状態を示す斜視図、(b)は
図1の伸縮式背負バンドが取り付けられた背負用物体に
おいて、バックルを分離させて伸縮式背負バンドをルー
ズにした状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の背負バンド長調節用バックルの第1の
実施の形態の構成を示す正面図である。
【図4】本発明の背負バンド長調節用バックルの第2の
実施の形態の構成を示す正面図である。
【図5】本発明の背負バンド長調節用バックルの第3の
実施の形態の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 帯状のバンド 2 雄タイプのバックル 3 雌タイプのバックル 4 背負用物体 5 第1の実施の形態の背負バンド長調節用バックル 6 第2の実施の形態の背負バンド長調節用バックル 7 第3の実施の形態の背負バンド長調節用バックル 10 本発明の一実施の形態の伸縮式背負バンド 21,31 取付部 22,32 結合部 23,33 スリット 24 係合突起 34 係合穴 41 背当て面 51,56 取付部 52,57 結合部 53,58 スリット 54 係合爪 55,59 開口部 63,67 板ばね 64,68 段部 65,69 開口部 72,76 収納部 73,77 爪 74,78 段部 75,79 開口部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の背に背負う必要のある背負用物体に
    取り付けられる伸縮式背負バンドであって、 前記背負用物体の背当て部分の上下に両端が取り付けら
    れた2本の帯状のバンドと、この2本の帯状のバンドの
    少なくとも一方のバンドの所定の2箇所に、所定距離だ
    け離されて仮固定された雄タイプのバックル及び雌タイ
    プのバックルとから構成され、 前記雌雄のバックルは所定の操作によってその仮固定位
    置を変更することができると共に、前記雌雄のバックル
    を結合させた状態では前記雌雄のバックル間の前記帯状
    のバンドが弛んだ状態で保持されて背負うのに丁度良い
    長さの背負バンドとなり、前記雌雄のバックルを分離さ
    せた状態では前記帯状のバンドが伸び切って前記背負用
    物体を背から降ろし易い長さの背負バンドとなることを
    特徴とする伸縮式背負バンド。
  2. 【請求項2】 人の背に背負う必要のある背負用物体に
    取り付けられる背負バンドに後から取り付けられてこの
    背負バンド長を調節することができる背負バンド長調節
    用バックルであって、 結合部と前記帯状のバンドを仮固定する取付部とを備え
    た雌雄のバックルから構成され、 これら雌雄のバックルの取付部は、前記背負用物体の背
    当て部分の上下に両端が取り付けられた帯状のバンドの
    幅と同等以上の長さを備えた平行な3本のスリットと、
    このスリット内に前記帯状のバンドを挿入するためにこ
    れら3本のスリットの一部に設けられた開口部とを備え
    ていることを特徴とする背負バンド長調節用バックル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1044627A3 (de) * 1999-04-13 2001-02-28 creative pool trendscouting GmbH Rucksack
US6283350B1 (en) 2000-03-07 2001-09-04 Mario Gottmeier Backpack
JP2008149375A (ja) * 2006-12-13 2008-07-03 Kiswel Ltd 溶接ワイヤ用のペールパック
CN103405026A (zh) * 2013-08-22 2013-11-27 许伟琦 多负载挂载背带
CN105167372A (zh) * 2015-10-23 2015-12-23 南京际华三五二一特种装备有限公司 一种可收纳的插扣

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