JPH0956263A - 植物育成容器およびその製造方法 - Google Patents
植物育成容器およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0956263A JPH0956263A JP23351995A JP23351995A JPH0956263A JP H0956263 A JPH0956263 A JP H0956263A JP 23351995 A JP23351995 A JP 23351995A JP 23351995 A JP23351995 A JP 23351995A JP H0956263 A JPH0956263 A JP H0956263A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant
- container
- synthetic resin
- vegetable protein
- growing container
- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 肥効果を具備させ、かつ産業廃棄物を再利用
する。 【解決手段】 油粕、あるいは豆腐穀を、フィラーとし
て5〜50%混入したポリスチレンを、160〜180
℃の温度で成形して肥効果を具備した植物育成容器とす
る。
する。 【解決手段】 油粕、あるいは豆腐穀を、フィラーとし
て5〜50%混入したポリスチレンを、160〜180
℃の温度で成形して肥効果を具備した植物育成容器とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、育苗箱,植木鉢,
茸菌床,プランターのような植物を育成栽培する容器に
肥料効果を具備させるために、容器形成材料に植物性タ
ンパク質をフィラーとして混入した産業廃棄物再利用の
技術分野に関するものである。
茸菌床,プランターのような植物を育成栽培する容器に
肥料効果を具備させるために、容器形成材料に植物性タ
ンパク質をフィラーとして混入した産業廃棄物再利用の
技術分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の植物育成容器としては、素焼き
鉢,駄温鉢,プラスチック製鉢,プラスチック製プラン
ターなどが用いられていた。
鉢,駄温鉢,プラスチック製鉢,プラスチック製プラン
ターなどが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の植物育成容器に
あっては、植物の生育に必要な肥料は、別途供給する必
要があり、植物の育成管理が煩雑になるという問題点が
あった。
あっては、植物の生育に必要な肥料は、別途供給する必
要があり、植物の育成管理が煩雑になるという問題点が
あった。
【0004】また、油粕,豆腐穀のような植物性タンパ
ク質は、産業廃棄物としてその再利用が望まれていた。
ク質は、産業廃棄物としてその再利用が望まれていた。
【0005】本発明は、それ自体が肥効果を具備し、か
つ産業廃棄物の再利用となる植物育成容器を提供するこ
とを課題としている。
つ産業廃棄物の再利用となる植物育成容器を提供するこ
とを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の植物育成容器においては、フィラーとして
植物性タンパク質を混入した合成樹脂により容器を形成
したものである。
に、本発明の植物育成容器においては、フィラーとして
植物性タンパク質を混入した合成樹脂により容器を形成
したものである。
【0007】また、植物性タンパク質としては、油粕、
あるいは豆腐穀が好ましい。また、植物性タンパク質の
混入比率は5〜50%、好ましくは20〜30%が効果
的である。
あるいは豆腐穀が好ましい。また、植物性タンパク質の
混入比率は5〜50%、好ましくは20〜30%が効果
的である。
【0008】さらに、本発明の植物育成容器を製造する
には、フィラーとして植物性タンパク質を混入した合成
樹脂を、160〜180℃の温度で成形することが好ま
しい。
には、フィラーとして植物性タンパク質を混入した合成
樹脂を、160〜180℃の温度で成形することが好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】上記のように構成された植物育成
容器は、油粕,豆腐穀のような植物性タンパク質をフィ
ラーとして混入したポリプロピレン(PP),ポリスチ
レン(PS),スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂
(AS),アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合樹脂(ABS)のような合成樹脂を用いて成形して
いるので、この植物育成容器により植物を育成栽培する
と、植物性タンパク質の肥料成分が徐々に流出して植物
に作用し、肥効を長期間維持させることができる。
容器は、油粕,豆腐穀のような植物性タンパク質をフィ
ラーとして混入したポリプロピレン(PP),ポリスチ
レン(PS),スチレン・アクリロニトリル共重合樹脂
(AS),アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共
重合樹脂(ABS)のような合成樹脂を用いて成形して
いるので、この植物育成容器により植物を育成栽培する
と、植物性タンパク質の肥料成分が徐々に流出して植物
に作用し、肥効を長期間維持させることができる。
【0010】さらに、植物性タンパク質の混入比率は、
少なすぎると肥効果を具備することができなく、また多
すぎると容器に成形した時の強度が低下するので5〜5
0%の範囲が良く、好ましくは20〜30%の範囲にす
ると、植物性タンパク質が均一で良好に分散されるの
で、充分な肥効果を備え、植物性タンパク質が流出した
部分は均一な多孔性となって水はけおよび通気性が良好
となり、植物の生育に効果的に作用する。
少なすぎると肥効果を具備することができなく、また多
すぎると容器に成形した時の強度が低下するので5〜5
0%の範囲が良く、好ましくは20〜30%の範囲にす
ると、植物性タンパク質が均一で良好に分散されるの
で、充分な肥効果を備え、植物性タンパク質が流出した
部分は均一な多孔性となって水はけおよび通気性が良好
となり、植物の生育に効果的に作用する。
【0011】そして、このような植物育成容器を成形す
る際は、通常の成形温度である200℃前後で成形する
と混入したフィラーが炭化して強度が低下するので、2
0〜40℃程度低い温度で成形することが好ましく、フ
ィラーとして植物性タンパク質を混入した合成樹脂を、
160〜180℃の温度で成形して製造すると、充分な
強度を有し、外観も良好な植物育成容器がえられる。
る際は、通常の成形温度である200℃前後で成形する
と混入したフィラーが炭化して強度が低下するので、2
0〜40℃程度低い温度で成形することが好ましく、フ
ィラーとして植物性タンパク質を混入した合成樹脂を、
160〜180℃の温度で成形して製造すると、充分な
強度を有し、外観も良好な植物育成容器がえられる。
【0012】その実施例について以下に説明する。
【0013】
【実施例】合成樹脂としてポリプロピレン(PP),ポ
リスチレン(PS)を用い、フィラーとして油粕,豆腐
穀を用い、そのフィラーの混入比率は表1に示すように
し、160〜180℃の成形温度で射出成形して植物育
成容器を形成する。この植物育成容器に貝割れ大根を生
育させた結果は表2に示す通りである。
リスチレン(PS)を用い、フィラーとして油粕,豆腐
穀を用い、そのフィラーの混入比率は表1に示すように
し、160〜180℃の成形温度で射出成形して植物育
成容器を形成する。この植物育成容器に貝割れ大根を生
育させた結果は表2に示す通りである。
【0014】なお、合成樹脂としてポリスチレン(P
S)を用いると、混入するフィラーの分散が良く、また
混入比率が20%の場合に、強度および外観の点では好
ましいものとなった。
S)を用いると、混入するフィラーの分散が良く、また
混入比率が20%の場合に、強度および外観の点では好
ましいものとなった。
【0015】また、製造時に用いる射出成形金型の設計
においては、成形品の中央部に射出ゲートが位置するよ
うにするとフィラー(植物性タンパク)が放射状に均等
に分散し、さらに、キャビティコアを通常の金型設計の
場合と反対にすると、植物育成容器の内表面、すなわち
植物が存在する側に樹脂と植物性タンパクの比重差によ
り植物性タンパク質を露出させることができて効果的と
なる。
においては、成形品の中央部に射出ゲートが位置するよ
うにするとフィラー(植物性タンパク)が放射状に均等
に分散し、さらに、キャビティコアを通常の金型設計の
場合と反対にすると、植物育成容器の内表面、すなわち
植物が存在する側に樹脂と植物性タンパクの比重差によ
り植物性タンパク質を露出させることができて効果的と
なる。
【0016】表2は、それぞれの容器において、その測
定都度一番成長している苗の高さを測定した結果であり
(単位はmm)、植物性タンパク質を混入した実施例の
場合は、発芽が早く、成長も早く生育状態が良好なこと
を示している。
定都度一番成長している苗の高さを測定した結果であり
(単位はmm)、植物性タンパク質を混入した実施例の
場合は、発芽が早く、成長も早く生育状態が良好なこと
を示している。
【0017】このことは、油粕は、菜種,大豆,綿実,
亜麻,落花生などの油脂作物を搾った残り粕であり、豆
腐穀は、豆腐を製造する際に豆汁を布漉しして搾った粕
であり、何れも窒素成分を含んでいるので、混入してい
る油粕,豆腐穀から生成される窒素による窒素代謝によ
り同化作用が促進され、土壌の生産力および植物の成長
を維持し、肥効果を長期間持続して植物の生育を補助し
ていることに原因していると思われる。
亜麻,落花生などの油脂作物を搾った残り粕であり、豆
腐穀は、豆腐を製造する際に豆汁を布漉しして搾った粕
であり、何れも窒素成分を含んでいるので、混入してい
る油粕,豆腐穀から生成される窒素による窒素代謝によ
り同化作用が促進され、土壌の生産力および植物の成長
を維持し、肥効果を長期間持続して植物の生育を補助し
ていることに原因していると思われる。
【0018】また、油粕,豆腐穀は、肥料,飼料に一部
利用され、大部分は廃棄処分されていたが、植物育成容
器を形成する合成樹脂材料のフィラーとして利用するこ
とにより、充分な強度を有する植物育成容器を容易かつ
安価に製造することができるようになる。
利用され、大部分は廃棄処分されていたが、植物育成容
器を形成する合成樹脂材料のフィラーとして利用するこ
とにより、充分な強度を有する植物育成容器を容易かつ
安価に製造することができるようになる。
【0019】植物性タンパク質として油粕,豆腐穀につ
いて説明したが、一般に植物性タンパク質は肥料成分を
有しているので、すべてのものを用いることができ、例
えば米糠も用いることができる。
いて説明したが、一般に植物性タンパク質は肥料成分を
有しているので、すべてのものを用いることができ、例
えば米糠も用いることができる。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、植物を育成栽培する容器自体が、長期間肥
効果を持続して植物の生育を補助することができ、また
産業廃棄物の再利用にも貢献できるものである。
ているので、植物を育成栽培する容器自体が、長期間肥
効果を持続して植物の生育を補助することができ、また
産業廃棄物の再利用にも貢献できるものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 フィラーとして植物性タンパク質を混入
した合成樹脂により形成した植物育成容器。 - 【請求項2】 植物性タンパク質が油粕である請求項1
記載の植物育成容器。 - 【請求項3】 植物性タンパク質が豆腐穀である請求項
1記載の植物育成容器。 - 【請求項4】 植物性タンパク質を5〜50%混入した
請求項1記載の植物育成容器。 - 【請求項5】 植物性タンパク質を20〜30%混入し
た請求項4記載の植物育成容器。 - 【請求項6】 フィラーとして植物性タンパク質を混入
した合成樹脂を、160〜180℃の温度で成形する植
物育成容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23351995A JPH0956263A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 植物育成容器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23351995A JPH0956263A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 植物育成容器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0956263A true JPH0956263A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16956309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23351995A Pending JPH0956263A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 植物育成容器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0956263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100936316B1 (ko) * | 2008-06-19 | 2010-01-12 | 현대자동차주식회사 | 폴리프로필렌/콩―단백질 바이오 복합재료 조성물, 이를이용한 바이오 복합시트 및 이의 제조방법 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP23351995A patent/JPH0956263A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100936316B1 (ko) * | 2008-06-19 | 2010-01-12 | 현대자동차주식회사 | 폴리프로필렌/콩―단백질 바이오 복합재료 조성물, 이를이용한 바이오 복합시트 및 이의 제조방법 |
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