JPH0956252A - 果菜類の環境制御貯蔵方法 - Google Patents

果菜類の環境制御貯蔵方法

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JPH0956252A
JPH0956252A JP21049395A JP21049395A JPH0956252A JP H0956252 A JPH0956252 A JP H0956252A JP 21049395 A JP21049395 A JP 21049395A JP 21049395 A JP21049395 A JP 21049395A JP H0956252 A JPH0956252 A JP H0956252A
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JP
Japan
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storage
adsorption
nitrogen
concentration
volatile organic
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JP21049395A
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English (en)
Inventor
Kamio Kitahara
上雄 北原
Kaname Tanaka
要 田中
Hiroyuki Tsutaya
博之 蔦谷
Jun Izumi
順 泉
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Kyushu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kyushu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】O2 プルダウン,CO2 の系外への放出及び揮
発性有機物の除去を別々の装置で実施するとともに、窒
素吸着剤を長期間安定した状態で使用することができな
かった。 【解決手段】窒素吸着剤を充填した吸着塔を使用し、貯
蔵庫の酸素濃度が高い条件下、貯蔵庫のCO2 濃度が高
い条件下、揮発性有機物の濃度が高い条件下で夫々異な
る操作を行う、つまり1種類の吸着塔で吸着時間を変更
することにより、貯蔵庫内の酸素,CO2 ,揮発性有機
物の濃度を調整することができるシステムを有した果菜
類の環境制御貯蔵方法において、減圧条件を作る真空ポ
ンプの排気側に、排ガスを貯蔵庫内の冷気で冷却する冷
却管及びこの冷却管で凝縮した凝縮水を回収するドレン
ポットを設置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵庫内の雰囲気
を制御して果菜類を長期間貯蔵する果菜類の環境制御貯
蔵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】みかん、かぼす、りんご等の果菜類を長
期に貯蔵することは通念に亘る安定した出荷の観点から
極めてニーズが高い。このため、各種鮮度技術が検討さ
れているが、基本的には環境調整因子として次の(1) 〜
(5) を調整することにより達成される。
【0003】(1) 各果菜類の種類に応じた酸素濃度 (2) 各果菜類の種類に応じたCO2 濃度 (3) 各果菜類の種類に応じた0〜15℃程度の低温 (4) 相対湿度の80〜95%程度の湿度 (5) 果菜類の成熟に伴って果菜類から生成する成長促進
因子となるエチレン,アルデヒト,テルペン等の揮発性
有機物の除去 この中で、低温貯蔵は広く普及しているが、この雰囲気
ガスの調整については果菜類を揮発性有機物分解剤を塗
布した包装紙で包んで生成する揮発性有機物を吸着分解
する方法が用いられている程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】果菜類貯蔵時の鮮度保
持においては、まず貯蔵の初期の貯蔵庫からの酸素除去
により貯蔵庫内酸素濃度を2〜4 vol%の低濃度に保つ
必要がある。この場合は、従来別置きの窒素発生装置又
は貯蔵窒素による系統のパージで、酸素の系外への排除
(O2 プルダウン)が必要である。
【0005】パージ用窒素の確保は環境調節貯蔵の必須
条件であるが、窒素の消費の貯蔵コストに占める割合は
極めて大きくO2 プルダウンのコスト低減は極めて大き
な課題となっている。貯蔵が開始されると果菜類の代謝
により酸素が消費されてCO2 が放出される。この為も
はや酸素の除去は必要なく、むしろ系外から代謝に見合
う酸素の供給が必要であるが、これは貯蔵庫への空気の
供給を行えば良いので容易に実施できる。この段階では
むしろ代謝により発生するCO2 の連続的な系外への除
去が重要とある。この為には現在活性炭吸着塔に貯蔵庫
ガスを導きCO2 を吸着除去し、CO2 で飽和した活性
炭を系外からの空気によるパージ再生で放出する方法が
採られている。CO2 の系外への除去はほぼ大気圧近傍
で行われる為それ程大きな負担とはならない。
【0006】しかし、空気によるパージ再生時に吸着塔
に残存する窒素が系外にCO2 と伴に放出される為、場
合によっては窒素の補充が必要とある。また、活性炭は
空気再生時の水分による失活の回避の観点からは良好な
吸着剤であるが、ゼオライトに比較してCO2 吸着量が
1/2〜1/3にとどまり、その分吸着剤の使用量が増
大する。
【0007】また、CO2 の発生と同時に発生するエチ
レン,アセトアルデヒト,テルペン等の揮発性有機物は
果菜類の老化因子であり、現在は活性炭に担持されたハ
ロゲン酸化物による酸化分解が良く用いられている。こ
の方法では相対湿度50%以上では酸化分解反応は大幅
に低下し、反応の維持の為には相対湿度50%以下にす
る為、前段での水分除去又は処理ガスの30℃以上への
昇温が必要でありこれ等の前処理はかなり繁雑である。
また、ハロゲン酸化物は極めて高価な事も課題となる。
【0008】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、従来別々の装置で実現していた、O2 プルダウ
ン,CO2 の系外への放出及び揮発性有機物の除去を1
種類の窒素吸着剤を充填した1段の吸着塔で吸着時間を
変更することで実現でき、また窒素吸着剤を長期間安定
した状態で使用することが可能となり、もって環境調整
装置の合理化による設備費の低減,消費電力の低減,装
置の長期安定化,操作,保守の簡略化が達成できる果菜
類の環境制御貯蔵方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】貯蔵開始時に貯蔵庫ガス
及び大気中の空気を窒素吸着剤を充填した窒素吸着塔に
導いて窒素を吸着して塔頂から酸素富化空気を系外に放
出し、窒素を吸着した吸着剤を減圧に導いて窒素を回収
して貯蔵庫に戻し、貯蔵庫の酸素の系外への放出(O2
プルダウン)を行なう。
【0010】貯蔵条件が定常に達すると貯蔵した果菜類
は代謝機構の為、酸素を消費してCO2 を放出する。こ
こで、吸着塔の吸着時間を窒素吸着時の3倍以上に延長
すると、CO2 の吸着帯が後方部にまで拡大し、窒素の
吸着量が減少してCO2 の吸着量が増大する。この為、
CO2 は吸着されて低濃度CO2 ガスが塔頂から流過す
るので、このガスは貯蔵庫に戻してCO2 濃度上昇の抑
制に使用する。
【0011】吸着したCO2 は吸着塔を減圧に導くこと
で吸着剤から離脱するので、これは系外に放出する。ま
た、CO2 の発生と同時に放出されるエチレン,アセト
アルデヒト,テルペン等の揮発性有機物はCO2 よりも
強吸着成分の為、通常はCO2 吸着帯に比べ有機物吸着
帯はかなり前方部にとどまり、有機物はCO2 離脱に伴
い共吸着成分として系外に放出される。また、揮発性有
機物の除去がCO2 の除去時の排出だけは不充分な場合
は、更に吸着時間を延長して有機物吸着帯を塔後方部に
まで拡大して再生時の揮発性有機物の除去を行なう。
【0012】この方法において、貯蔵庫ガス及び大気中
の空気を窒素吸着塔に導いて窒素を吸着させる時、貯蔵
庫ガス及び大気中の空気に含まれる水分も吸着される。
窒素を真空ポンプにより減圧回収する際、水分も飽和濃
度近くまで濃縮され回収されるため、パージ工程時に窒
素吸着剤を充填した窒素吸着塔に飽和水分及び温度低下
により生じた凝縮水が流入し、窒素吸着剤の劣化が生じ
るため、高温な真空ポンプ排ガスを貯蔵庫内に設置した
冷却管により、貯蔵庫内の冷気と熱交換し水分を凝縮さ
せ冷却管の後方に設置したドレンポットにより凝縮水の
流入を防ぐことを特徴とする。
【0013】即ち、本発明は、貯蔵庫で農作物を長期間
貯蔵する場合の鮮度保持に必要な酸素,CO2 の濃度保
持,エチレン,アセトアルデヒド,テルペン等の揮発性
有機物の除去の環境制御において、窒素吸着剤を充填し
た吸着塔を使用し、貯蔵庫の酸素濃度が高い条件におい
ては、貯蔵庫内ガスを吸着塔に導いて窒素を吸着せしめ
て難吸着性の酸素を吸着工程で系外に放出し、吸着した
窒素を減圧条件に導いて回収して貯蔵庫内の酸素濃度を
低減させる、貯蔵庫のCO2 濃度が高い条件において
は、窒素吸着よりも長い吸着時間でCO2 の吸着を行な
い、吸着したCO2 を減圧条件に導いて高濃度に濃縮さ
れたCO2 を系外に放出して貯蔵庫のCO2 を調整す
る、揮発性有機物の濃度が高い条件においては、CO2
吸着と同等もしくはそれよりも長い吸着時間で揮発性有
機物の吸着を行ない、吸着した揮発性有機物を減圧条件
に導いて高濃度に濃縮された揮発性有機物を系外に放出
する、この様な1種類の吸着塔で吸着時間を変更するこ
とにより、貯蔵庫内の酸素,CO2 ,揮発性有機物の濃
度を調整することができるシステムを有した果菜類の環
境制御貯蔵方法において、減圧条件を作る真空ポンプの
排気側に、排ガスを貯蔵庫内の冷気で冷却する冷却管及
びこの冷却管で凝縮した凝縮水を回収するドレンポット
を設置したことを特徴とする果菜類の環境制御貯蔵方法
である。
【0014】この方法により、従来は別々の装置で実施
されていた下記(1) 〜(3) が1種類の窒素吸着剤を充填
した1段の吸着塔で吸着時間を変更することで実現でき
る。 (1) O2 プルダウン (2) CO2 の系外への放出 (3) 揮発性有機物の除去 また、窒素吸着剤を長期間安定した状態で使用すること
が可能となる。これにより、環境調整装置の合理化によ
る、1)設備費の低減,2)消費電力の低減,3)操作,保守
の簡略化が達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図1
を参照して説明する。容積約3m3 の貯蔵庫1に果菜類
の一例としてカボス1Tonが貯蔵されており、貯蔵庫
の環境制御条件としては温度5℃,相対湿度90%m,
雰囲気ガス組成酸素5 vol%,CO2 5 vol%,窒素9
0 vol%に保つ必要がある。貯蔵直後、貯蔵庫1内の温
度を室温から5℃に冷却すると伴に、系統内からの酸素
の除去(O2 プルダウン)を行う。
【0016】流路2,ブロワ3,流路4,バルブ5aを
通じて貯蔵庫1の雰囲気ガスが吸着塔6aに供給されて
吸着塔6aに至る。この吸着塔6aには窒素吸着剤7と
して13X型ゼオライト20Kgが充填されているので、
吸着塔6aの前方部から水分,CO2 ,窒素の順に吸着
されて、吸着塔6a後方からはバルブ8a,バルブ9、
流路10を通じて系外に酸素富化空気が放出される。約
2.5分の吸着で吸着塔6a出口の酸素濃度が低下する
ため吸着工程を終了し、吸着された窒素の回収により貯
蔵庫1の窒素濃度の向上を計る事となるが、直ちに吸着
塔6aを減圧に導いても吸着塔6aに残留する未吸着酸
素の混入の為回収窒素濃度は減少しない。
【0017】この為、回収した窒素の一部をタンク11か
ら流路12,バルブ13aを通じて吸着塔6a前方部から並
流にパージすると、窒素の吸着と酸素の系外への排気に
より吸着塔6aの窒素濃度は著しく向上する。発明者等
の試験では回収した窒素1m3 N/hの中の約0.7m
3 N/hを上記並流パージに使うことで回収窒素濃度は
98 vol%に達した。
【0018】並流パージ工程での窒素との置換で吸着塔
6aから除去された酸素は酸素富化空気としてバルブ
9,流路10から系外に排気される。高濃度の窒素を含有
した吸着塔6aはバルブ14a,流路15,真空ポンプ16に
より0.1atmまでの減圧に導かれ、飽和水分近くを
含む高濃度の窒素が回収される。回収された50℃ガス
は流路15aにより貯蔵庫1内に設置した冷却管17に導か
れ、貯蔵庫1の5℃冷気と熱交換され7℃となり、飽和
水分は凝縮水としてドレンポット18に回収され、バルブ
19,流路20より系外に排出される。
【0019】一部水分が除去された高濃度の窒素はタン
ク11に窒素1m3 N/h回収され、この中の0.7m3
N/hは流路15,圧力調節弁21,流路22を通じて貯蔵庫
1に戻り、貯蔵庫1内の酸素パージ(O2 プルダウン)
に使用される。また、残る0.7m3 N/hは、前述の
並流パージに使用される。
【0020】貯蔵庫1内の冷気を利用して飽和水分を凝
縮水として除去することができ、従来、室温の低下によ
り凝縮水が発生し吸着塔6aに流入し吸着剤7の性能低
下が生じていたが、本発明により防ぐことが可能となっ
た。
【0021】回収が終了すると、吸着塔6aは0.1a
tmの減圧に保持されており、このまま吸着工程に以降
してブロア3,流路4,バルブ5aから原料ガスを導く
と、貯蔵庫1の圧保持が保てない事及び吸着塔6aの空
気速度が上昇して塔内水分,CO2 ,窒素の吸着帯が攪
乱されて吸着分離性能の低下が生ずる。
【0022】本発明ではこれを回避する為、吸着塔6a
が減圧にある時、他の吸着塔6bが下記表1のシーケン
ス表に示す様に並流パージ工程にある事を利用して、バ
ルブ8b,バルブ23,バルブ24aを通じて吸着塔6bの
出口ガスを吸着塔6aに塔後方から供給して塔の昇圧を
行う。この事により、吸着塔6aの吸着工程は貯蔵庫1
の圧力保持に影響を与えることなく、吸着塔6aの水
分,CO2 ,窒素の吸着帯を攪乱することなく実施され
る。
【0023】
【表1】
【0024】昇圧が終了すると、最初に述べた窒素の吸
着工程へと戻る。前記吸着塔6aが吸着−並流パージ−
減圧−昇圧を繰り返している時、吸着塔6bは180°
位相のずれた状態で吸着−並流パージ−減圧−昇圧が実
施されて貯蔵庫1からの酸素のパージが行われる。
【0025】また、物質収支上、バルブ9,流路10から
放出された酸素富化空気の容量分系統の保持ガス量が不
足して、貯蔵庫内圧力が低下するので、その分は貯蔵庫
内の圧力を圧力計25で検出し、設定圧力以下になるとバ
ルブ26を開いて系外から空気を取り入れて常に不足分を
補う事とした。吸着塔の操作のシーケンスは、上記表1
に示す通りである。
【0026】貯蔵庫1の温度の低温設定(5℃),窒素
濃度設定(95 vol%)条件に約100時間で達する。
この後はカボスの環境調節条件での呼吸代謝により、貯
蔵庫1の酸素が消費されてCO2 が放出される。酸素消
費分の補充については貯蔵庫1の酸素濃度を監視して不
足分を空気として供給すれば良いので、それ程難しくな
い。
【0027】CO2 の除去については、CO2 の選択的
な分離除去が必要である。本発明では13X型ゼオライト
20Kgが各塔に充填された2塔式4ステップの構成で
窒素を製造した吸着装置をそのまま利用して、運転操作
モードを変更して系外へのCO2 の排除を行う。
【0028】カボスの代謝機構が定常状態となり貯蔵庫
1内のCO2 濃度が設定CO2 濃度5 vol%を越える
と、流路2,ブロア3,流路4,バルブ5aから貯蔵庫
1の雰囲気ガスを吸着塔6aに導く。この時の吸着時間
は、窒素製造時よりも長時間に設定しておくと、CO2
吸着帯が塔後方に拡大し、CO2 よりも弱吸着成分の窒
素は塔後方から流出し(酸素も同時に)、バルブ27,流
路22から貯蔵庫1に戻る。
【0029】この時カボスはCO2 と同時にエチレン,
アセトアルデヒトなどの揮発性有機物も放出するが、こ
れら有機物は13X型ゼオライトによる吸着において水分
と同程度にCO2 よりも強吸着成分の為、吸着塔6aの
前方で吸着帯を形成している。CO2 の吸着帯が流過し
はじめると、バルブ5a,8aを閉じてバルブ14aを開
いて真空ポンプ16で減圧に導いてバルブ28,流路29から
CO2 ,エチレン,アセトアルデヒト等の揮発性有機物
の系外除去を行い、吸着塔6aの圧力が0.1atm近
傍に達したところで、バルブ23,24aを開いて吸着工程
にある吸着塔6bの出口ガスを吸着塔6aの後方から前
方に減圧条件で流過すると、パージガスのCO2 ,揮発
性有機物濃度が入口ガスよりも低濃度であることから吸
着剤7から効率よくCO2 ,揮発性有機物が除去され、
同じくバルブ28,流路29から系外に放出される。この操
作により、高効率でCO2 ,揮発性有機物の除去が行わ
れた後、バルブ14aを閉じて引き続きバルブ24a,23を
開いておくと、吸着塔6bの出口ガスが吸着塔6a後方
から供給されて昇圧し、次の吸着工程が円滑に行われ
る。なお、図1中の符号5b,13b,14b,17bは夫々
バルブを表わす。
【0030】本発明では、2塔式として吸着塔6a,6
bの吸着→減圧→交流パージ→昇圧操作を位相を180
°ずらして実施して、連続してCO2 ,エチレン,アセ
トアルデヒト,テルペン等の揮発性有機物の除去が実施
されるようにシーケンスが構成されている。CO2 ,揮
発性有機物除去時のシーケンスは下記表2に示す通りで
ある。
【0031】
【表2】
【0032】以上の方法により13X型ゼオライト1種類
の吸着塔により環境調節貯蔵に必要な、i)O2 プルダウ
ン、ii) CO2 除去、iii)エチレン,アセトアルデヒ
ト,テルペン等の揮発性有機物の除去が実施される事と
なる。
【0033】本発明ではCO2 吸着工程入口CO2 濃度
5 vol%に対して、出口CO2 濃度が3 vol%になった
ところで吸着工程も終了する様に吸着時間も設定した
が、この時、入口エチレン濃度10ppm に対し、塔出口
では0ppm とほとんどのエチレンが吸着され、系外に除
去されるCO2 濃度は50 vol%,エチレン濃度は80
ppm であり、窒素の損失はほとんど無かった。
【0034】実際には、酸素の呼吸代謝による酸素供給
が必要な為、脱着CO2 濃度20 vol%以上では窒素過
剰となっており、窒素の損失は全く無い。貯蔵果菜の種
類によっては揮発性有機物の除去がCO2 の除去時の同
時除去では不充分な場合も考えられるが、この場合は吸
着時間をCO2 除去時よりも更に延長して有機物の吸着
を進めれば有機物はこの吸着操作だけでも十分に除去さ
れる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、窒素及びCO2 を回収
する時、真空ポンプ吐出ガス中に含まれる高温の水分を
貯蔵庫内の冷気を利用した冷却管で冷却し凝縮水として
系外に除去することにより、パージ工程等で吸着塔への
凝縮水の流入が防げ、吸着剤が長期間安定して使用する
ことが可能となった。また、従来のような気温低下によ
る凝縮水の発生による配管のつまり、腐食等のトラブル
が解消された。
【0036】また、本発明による窒素製造は1m3 Nの
窒素製造に対し0.039KWhであり、これは通常の
別置のPSA−窒素法又は高分子膜法による窒素製造の
消費電力0.4KWhの1/10程度である。さらに、C
2 除去では1m3 NのCO2 除去に要する消費電力は
0.01KWhと低く、CO2 除去と同時に揮発性有機
物を除去されるため友好なシステムである。以上、本発
明により装置の合理化が達成され、設備費の低減,消費
電力の低減,操作の単純化と保守の容易性の確保が実現
された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る果菜類の環境制御貯蔵
方法の説明図。
【符号の説明】
1…貯蔵庫、 2,4,10,12,15,20,22,29…流路、 3…ブロワ、 5a,5b,8a,8b,9,13a,13b,14a,14
b,19,23,24a,24b,26,27,28,…バルブ、 6a,6b…吸着塔、 7…窒素吸着剤、 11…タンク、 16…真空ポンプ、 18…ドレンスポット、 21…圧力調節弁、 25…圧力計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 要 佐賀県佐賀市高木瀬東一丁目10番1号 九 州電力株式会社総合研究所農業電化試験場 内 (72)発明者 蔦谷 博之 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 泉 順 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯蔵庫で農作物を長期間貯蔵する場合の
    鮮度保持に必要な酸素,CO2 の濃度保持,エチレン,
    アセトアルデヒド,テルペン等の揮発性有機物の除去の
    環境制御において、窒素吸着剤を充填した吸着塔を使用
    し、 貯蔵庫の酸素濃度が高い条件においては、貯蔵庫内ガス
    を吸着塔に導いて窒素を吸着せしめて難吸着性の酸素を
    吸着工程で系外に放出し、吸着した窒素を減圧条件に導
    いて回収して貯蔵庫内の酸素濃度を低減させる、 貯蔵庫のCO2 濃度が高い条件においては、窒素吸着よ
    りも長い吸着時間でCO2 の吸着を行ない、吸着したC
    2 を減圧条件に導いて高濃度に濃縮されたCO2 を系
    外に放出して貯蔵庫のCO2 を調整する、 揮発性有機物の濃度が高い条件においては、CO2 吸着
    と同等もしくはそれよりも長い吸着時間で揮発性有機物
    の吸着を行ない、吸着した揮発性有機物を減圧条件に導
    いて高濃度に濃縮された揮発性有機物を系外に放出す
    る、 この様な1種類の吸着塔で吸着時間を変更することによ
    り、貯蔵庫内の酸素,CO2 ,揮発性有機物の濃度を調
    整することができるシステムを有した果菜類の環境制御
    貯蔵方法において、 減圧条件を作る真空ポンプの排気側に、排ガスを貯蔵庫
    内の冷気で冷却する冷却管及びこの冷却管で凝縮した凝
    縮水を回収するドレンポットを設置したことを特徴とす
    る果菜類の環境制御貯蔵方法。
JP21049395A 1995-08-18 1995-08-18 果菜類の環境制御貯蔵方法 Pending JPH0956252A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070608A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ダイキン工業株式会社 庫内空気調節装置及びそれを備えたコンテナ用冷凍装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016070608A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 ダイキン工業株式会社 庫内空気調節装置及びそれを備えたコンテナ用冷凍装置

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