JPH0956148A - 高電圧半導体バルブ - Google Patents
高電圧半導体バルブInfo
- Publication number
- JPH0956148A JPH0956148A JP7210318A JP21031895A JPH0956148A JP H0956148 A JPH0956148 A JP H0956148A JP 7210318 A JP7210318 A JP 7210318A JP 21031895 A JP21031895 A JP 21031895A JP H0956148 A JPH0956148 A JP H0956148A
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- JP
- Japan
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- kib
- coefficient
- voltage
- thyristor
- nrq
- Prior art date
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- Pending
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- Power Conversion In General (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Rectifiers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冗長サイリスタ数を増やすことなく、点検イ
ンタ―バルを長くする。 【解決手段】 複数個の半導体素子を直列接続し、端子
間にサージアレスタを接続した高電圧半導体バルブにお
いて、前記半導体素子個々の故障を検出し、その故障件
数を判別する故障件数判別手段を備え、前記半導体素子
の健全数が所定個数以下になった時に、運転を停止する
ことによって前記バルブを保護する高電圧半導体バルブ
において、運転を停止する判断基準となる健全半導体数
の最小値NRQを、前記サージアレスタの保護レベルをU
A ,半導体素子間の電圧アンバランス係数をKIB,余裕
係数をKMG,半導体素子の耐圧をUTHとすれば、 NRQ=(UA ×KIB×KMG)/UTH の少数点以下を切上げた値としたことを特徴とした高電
圧半導体バルブ。
ンタ―バルを長くする。 【解決手段】 複数個の半導体素子を直列接続し、端子
間にサージアレスタを接続した高電圧半導体バルブにお
いて、前記半導体素子個々の故障を検出し、その故障件
数を判別する故障件数判別手段を備え、前記半導体素子
の健全数が所定個数以下になった時に、運転を停止する
ことによって前記バルブを保護する高電圧半導体バルブ
において、運転を停止する判断基準となる健全半導体数
の最小値NRQを、前記サージアレスタの保護レベルをU
A ,半導体素子間の電圧アンバランス係数をKIB,余裕
係数をKMG,半導体素子の耐圧をUTHとすれば、 NRQ=(UA ×KIB×KMG)/UTH の少数点以下を切上げた値としたことを特徴とした高電
圧半導体バルブ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流送電、周波数
変換等用いる高電圧半導体バルブに関する。
変換等用いる高電圧半導体バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】直流送電、周波数変換設備において、電
力変換を行うために、高電圧半導体バルブが複数台用い
られる。例えば、サイリスタを使用したサイリスタバル
ブによる直流送電システムにおける交流・直流変換を行
う回路を図2に示す。以下の説明は、半導体バルブの代
表例としてサイリスタバルブを例にとるが、半導体素子
としてGTOサイリスタを使用したGTOバルブ等にお
いても本発明は同様に適用できるものである。
力変換を行うために、高電圧半導体バルブが複数台用い
られる。例えば、サイリスタを使用したサイリスタバル
ブによる直流送電システムにおける交流・直流変換を行
う回路を図2に示す。以下の説明は、半導体バルブの代
表例としてサイリスタバルブを例にとるが、半導体素子
としてGTOサイリスタを使用したGTOバルブ等にお
いても本発明は同様に適用できるものである。
【0003】図2において、1ー1〜1ー12がサイリ
スタバルブで、要求される電圧に耐えるよう複数個のサ
イリスタを直列接続して構成される。サイリスタバルブ
1ー1〜1ー12は、各々過電圧から保護するため、サ
ージアレスタ2ー1〜2ー12を端子間に接続してい
る。12台のサイリスタバルブ1ー1〜1ー12は3相
ブリッジ結線の2段カスケード接続され、2台の変換器
用変圧器3ー1,3ー2により交流系統と接続される。
サイリスタの直接数Nは、一般に以下のように決定され
る。
スタバルブで、要求される電圧に耐えるよう複数個のサ
イリスタを直列接続して構成される。サイリスタバルブ
1ー1〜1ー12は、各々過電圧から保護するため、サ
ージアレスタ2ー1〜2ー12を端子間に接続してい
る。12台のサイリスタバルブ1ー1〜1ー12は3相
ブリッジ結線の2段カスケード接続され、2台の変換器
用変圧器3ー1,3ー2により交流系統と接続される。
サイリスタの直接数Nは、一般に以下のように決定され
る。
【0004】
【数1】 N=[(SIWV×KIB)/UTH]+NR ……(1) =[(UA ×KTS×KIB)/UTH]+NR ……(2) 但し、UA :サージアレスタの保護レベル KTS:試験安全係数 KIB:サイリスタ間の電圧アンバランス係数 UTH:サイリスタの耐圧 NR :冗長サイリスタ数 SIWV:開閉インパルス耐電圧レベル (1)式の右辺の第1項は、サイリスタが試験に耐える
ために必要な最小限の直列数を示すものである。一方、
右辺の第2項は、サイリスタの偶発的な故障を予め見込
んでおき、運転中に直列接続のサイリスタの何個かが故
障しても必要最低限の直列数は確保することができ、従
って、運転を継続できるようにするための冗長サイリス
タ数NR を示している。
ために必要な最小限の直列数を示すものである。一方、
右辺の第2項は、サイリスタの偶発的な故障を予め見込
んでおき、運転中に直列接続のサイリスタの何個かが故
障しても必要最低限の直列数は確保することができ、従
って、運転を継続できるようにするための冗長サイリス
タ数NR を示している。
【0005】一般に冗長サイリスタ数NR は、サイリス
タやその付属部品の故障確率と、サイリスタバルブの点
検周期を勘案して決定する。即ち、定期点検の際に故障
した部品は全て交換しておき次の点検までの間にサイリ
スタの何個かが偶発故障を起しても運転を停止しなくて
も良いようにNR を決定する。
タやその付属部品の故障確率と、サイリスタバルブの点
検周期を勘案して決定する。即ち、定期点検の際に故障
した部品は全て交換しておき次の点検までの間にサイリ
スタの何個かが偶発故障を起しても運転を停止しなくて
も良いようにNR を決定する。
【0006】サイリスタバルブ1ー1〜1ー12に加わ
る最大電圧(1式のSIWV)は、(2)式で示したよ
うに、サージアレスタ2ー1〜2ー12の保護レベルU
A に試験安全係数KTSを乗じたものである。そしてKTS
は、IEC- 700(1981),Testing o
f Semiconductor Valves fo
r high- Voltage d.c.power
transmissionによると1.15と規定され
ている。又、サイリスタバルブを製作した場合は、設計
値通りにサイリスタバルブが製作されているか否かを試
験する必要があり、その試験安全係数KTSは以下に示す
項目を考慮して決定されている。
る最大電圧(1式のSIWV)は、(2)式で示したよ
うに、サージアレスタ2ー1〜2ー12の保護レベルU
A に試験安全係数KTSを乗じたものである。そしてKTS
は、IEC- 700(1981),Testing o
f Semiconductor Valves fo
r high- Voltage d.c.power
transmissionによると1.15と規定され
ている。又、サイリスタバルブを製作した場合は、設計
値通りにサイリスタバルブが製作されているか否かを試
験する必要があり、その試験安全係数KTSは以下に示す
項目を考慮して決定されている。
【0007】(1) 試験時の印加電圧の誤差及び測定の誤
差 (2) 絶縁物の経時的耐電圧の劣化 (3) サージアレスタの保護レベルの経時変化 (4) サージアレスタの協調電流決定時の解析の不確定要
素 (5) サージアレスタの保護レベルの測定誤差 等である。
差 (2) 絶縁物の経時的耐電圧の劣化 (3) サージアレスタの保護レベルの経時変化 (4) サージアレスタの協調電流決定時の解析の不確定要
素 (5) サージアレスタの保護レベルの測定誤差 等である。
【0008】一方、稼動中のサイリスタバルブが、偶発
故障を起しサイリスタの数が冗長サイリスタ数NR に達
した時には運転停止する必要があり、このため運転中の
サイリスタの健全性をモニタする必要がある。
故障を起しサイリスタの数が冗長サイリスタ数NR に達
した時には運転停止する必要があり、このため運転中の
サイリスタの健全性をモニタする必要がある。
【0009】運転中のサイリスタの健全性をモニタする
方法の例を図3を用いて説明する。サイリスタバルブ1
は直列接続されたN個のサイリスタ4ー1〜4ーNと、
それに直列接続されたバルブリアクトル5ー1,5ー2
及び各サイリスタ4ー1〜4ーNに並列接続された抵抗
とコンデンサの直列回路からなるスナバ回路6ー1〜6
ーNから成る。更に、各サイリスタ4ー1〜4ーNに直
列インピーダンスと発光ダイオードの直列接続からなる
モニタ回路7ー1〜7ーNを並列接続する。前記発光ダ
イオードには保護用にそれぞれ逆並列にダイオードを接
続する。モニタ回路7ー1〜7ーNは、サイリスタ4ー
1〜4ーNが健全であれば、サイリスタ4ー1〜4ーN
のアノード側に正電圧が印加されてる間、光信号を発
し、この光信号はライトガイド8ー1〜8ーNにより、
大地電位にあるサイリスタ故障判別回路9に送られる。
サイリスタ故障判別回路9は、光信号を電気信号に変換
した後、各サイリスタ4ー1〜4ーNのモニタ信号を一
旦ラッチ回路でラッチし、マイクロプロセサ(CP
U)、読出し専用メモリ(ROM)及び書込み可能メモ
リ(RAM)により故障数や故障位置の判別、停止の必
要性等を演算し、入出力回路(I/O)を介して、表示
回路10に状態表示をすると共に、必要な場合は停止信
号11を発生する。停止信号11は冗長サイリスタNR
がなくなった時点で発生する。
方法の例を図3を用いて説明する。サイリスタバルブ1
は直列接続されたN個のサイリスタ4ー1〜4ーNと、
それに直列接続されたバルブリアクトル5ー1,5ー2
及び各サイリスタ4ー1〜4ーNに並列接続された抵抗
とコンデンサの直列回路からなるスナバ回路6ー1〜6
ーNから成る。更に、各サイリスタ4ー1〜4ーNに直
列インピーダンスと発光ダイオードの直列接続からなる
モニタ回路7ー1〜7ーNを並列接続する。前記発光ダ
イオードには保護用にそれぞれ逆並列にダイオードを接
続する。モニタ回路7ー1〜7ーNは、サイリスタ4ー
1〜4ーNが健全であれば、サイリスタ4ー1〜4ーN
のアノード側に正電圧が印加されてる間、光信号を発
し、この光信号はライトガイド8ー1〜8ーNにより、
大地電位にあるサイリスタ故障判別回路9に送られる。
サイリスタ故障判別回路9は、光信号を電気信号に変換
した後、各サイリスタ4ー1〜4ーNのモニタ信号を一
旦ラッチ回路でラッチし、マイクロプロセサ(CP
U)、読出し専用メモリ(ROM)及び書込み可能メモ
リ(RAM)により故障数や故障位置の判別、停止の必
要性等を演算し、入出力回路(I/O)を介して、表示
回路10に状態表示をすると共に、必要な場合は停止信
号11を発生する。停止信号11は冗長サイリスタNR
がなくなった時点で発生する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明のように、従
来はサイリスタバルブ1ー1〜1ー12は運転中に常時
その健全性がモニタされ、故障数が冗長サイリスタ数N
R を越えた時に運転を停止していた。しかしながら、特
に、サイリスタバルブ1ー1〜1ー12が適用されるシ
ステムの重要度が非常に高く、停止を極力避ける必要が
ある場合などは、冗長サイリスタ数NR を多くしたり、
或いは点検周期を短くして対応していた。しかし冗長サ
イリスタ数NR の増加は、サイリスタバルブの外形寸法
を増加するばかりでなく、電力損失をも増加することに
なり、経済的でない。また、点検周期の短縮は運転可能
時間を短縮すると共に、保守費用の増大を招く。
来はサイリスタバルブ1ー1〜1ー12は運転中に常時
その健全性がモニタされ、故障数が冗長サイリスタ数N
R を越えた時に運転を停止していた。しかしながら、特
に、サイリスタバルブ1ー1〜1ー12が適用されるシ
ステムの重要度が非常に高く、停止を極力避ける必要が
ある場合などは、冗長サイリスタ数NR を多くしたり、
或いは点検周期を短くして対応していた。しかし冗長サ
イリスタ数NR の増加は、サイリスタバルブの外形寸法
を増加するばかりでなく、電力損失をも増加することに
なり、経済的でない。また、点検周期の短縮は運転可能
時間を短縮すると共に、保守費用の増大を招く。
【0011】本発明の目的は、かかる従来の欠点を除去
するためになされたものであって、経済的で小形低損
失、又、保守費用の安価な高電圧半導体バルブを提供す
ることにある。
するためになされたものであって、経済的で小形低損
失、又、保守費用の安価な高電圧半導体バルブを提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、複数個の半導体素子を直
列接続し、端子間にサージアレスタを接続した高電圧半
導体バルブにおいて、前記半導体素子個々の故障を検出
し、その故障件数を判別する故障件数判別手段を備え、
前記半導体素子の健全数が所定個数以下になった時に、
運転を停止することによって前記バルブを保護する高電
圧半導体バルブにおいて、運転を停止する判断基準とな
る健全半導体数の最小値NRQを、前記サージアレスタの
保護レベルをUA ,半導体素子間の電圧アンバランス係
数をKIB,余裕係数をKMG,半導体素子の耐圧をUTHと
すれば、
に、請求項1に記載の発明は、複数個の半導体素子を直
列接続し、端子間にサージアレスタを接続した高電圧半
導体バルブにおいて、前記半導体素子個々の故障を検出
し、その故障件数を判別する故障件数判別手段を備え、
前記半導体素子の健全数が所定個数以下になった時に、
運転を停止することによって前記バルブを保護する高電
圧半導体バルブにおいて、運転を停止する判断基準とな
る健全半導体数の最小値NRQを、前記サージアレスタの
保護レベルをUA ,半導体素子間の電圧アンバランス係
数をKIB,余裕係数をKMG,半導体素子の耐圧をUTHと
すれば、
【0013】
【数2】NRQ=(UA ×KIB×KMG)/UTH の少数点以下を切上げた値としたことを特徴としたもの
である。又、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における余裕係数KMGを、1.05〜1.11と
したことにある。
である。又、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における余裕係数KMGを、1.05〜1.11と
したことにある。
【0014】更に、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明における電圧アンバランス係数KIB、サー
ジアレスタの保護レベルをUA の少なくとも一方は実測
値を用いるようにしたものである。
に記載の発明における電圧アンバランス係数KIB、サー
ジアレスタの保護レベルをUA の少なくとも一方は実測
値を用いるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1を参照して本発明を説
明する。今、サージアレスタの保護レベルUA に対して
取る余裕をKMGとすると、運転を継続するに必要な最小
限直列数NRQを(3)式で決定する。
明する。今、サージアレスタの保護レベルUA に対して
取る余裕をKMGとすると、運転を継続するに必要な最小
限直列数NRQを(3)式で決定する。
【0016】
【数3】 NRQ=(UA ×KIB×KMG)/UTH ……(3) 余裕係数KMGの値自身は、サイリスタバルブの設計に依
存するが、基本的に考慮すべき次項は以下である。
存するが、基本的に考慮すべき次項は以下である。
【0017】(1) 絶縁物の経時的耐電圧の劣化 (2) サージアレスタの保護レベルの経時変化 (3) サージアレスタの協調電流決定時の解析の不確定要
素 (4) サージアレスタの保護レベルの測定誤差 (1) 項は、サイリスタバルブの耐電圧を決定する最もク
リティカルな部品がサイリスタである場合は、一般にサ
イリスタの耐電圧の経時劣化は無いと考えられるので無
視できる。
素 (4) サージアレスタの保護レベルの測定誤差 (1) 項は、サイリスタバルブの耐電圧を決定する最もク
リティカルな部品がサイリスタである場合は、一般にサ
イリスタの耐電圧の経時劣化は無いと考えられるので無
視できる。
【0018】(2) 項は、使用しているサージアレスタの
保護レベルの経時変化が常に減少方向である場合は無視
できる。サイリスタバルブの開閉インパルス耐電圧レベ
ルSIWVを決めるための、試験安全係数KTSは上記4
つの項の他に試験時の印加電圧の誤差及び測定誤差を考
慮している。試験時のこれらの誤差は一般には3%が認
められているので、試験時の誤差は統計的に処理すれ
ば、1+(0.032 +0.032 )1/2 =1.04
2、即ち、4.2%ということになる。少なくとも本発
明によれば、必要最小限直列数NRQはこの4.2%を考
慮しなくて良いため小さくすることができ、KMG=1.
15−0.042=1.11となる。更に、前記の(1),
(2)項を無視できる場合は、(3),(4) 項のみを考慮すれ
ば良いので更にNRQは小さくすることができ、この場
合、サージアレスタの協調電流決定時の解析の不確定要
素及びサージアレスタの保護レベルの測定誤差はそれぞ
れ3%程度と考えられているため前述のように、KMG=
1+(0.032 +0.032 )1/2 =1.042とな
るので、安全性を考え、小数点第3位の値を切上げて、
KMG=1.05とすることも可能である。
保護レベルの経時変化が常に減少方向である場合は無視
できる。サイリスタバルブの開閉インパルス耐電圧レベ
ルSIWVを決めるための、試験安全係数KTSは上記4
つの項の他に試験時の印加電圧の誤差及び測定誤差を考
慮している。試験時のこれらの誤差は一般には3%が認
められているので、試験時の誤差は統計的に処理すれ
ば、1+(0.032 +0.032 )1/2 =1.04
2、即ち、4.2%ということになる。少なくとも本発
明によれば、必要最小限直列数NRQはこの4.2%を考
慮しなくて良いため小さくすることができ、KMG=1.
15−0.042=1.11となる。更に、前記の(1),
(2)項を無視できる場合は、(3),(4) 項のみを考慮すれ
ば良いので更にNRQは小さくすることができ、この場
合、サージアレスタの協調電流決定時の解析の不確定要
素及びサージアレスタの保護レベルの測定誤差はそれぞ
れ3%程度と考えられているため前述のように、KMG=
1+(0.032 +0.032 )1/2 =1.042とな
るので、安全性を考え、小数点第3位の値を切上げて、
KMG=1.05とすることも可能である。
【0019】一方、電圧アンバランス係数KIBやアレス
タ保護レベルUA は、サイリスタバルブ設計時は、設計
値を使用する。設計値は、一般に或る程度の余裕を見込
んだ値を用いるため、実際に製作すると実際のKIBやU
A は設計値より小さくなる。従って、必要最小限直列数
NRQを決定するのに実際に測定したKIBやUA を使用す
れば、設計値を使用した場合よりNRQが小さくなる。
タ保護レベルUA は、サイリスタバルブ設計時は、設計
値を使用する。設計値は、一般に或る程度の余裕を見込
んだ値を用いるため、実際に製作すると実際のKIBやU
A は設計値より小さくなる。従って、必要最小限直列数
NRQを決定するのに実際に測定したKIBやUA を使用す
れば、設計値を使用した場合よりNRQが小さくなる。
【0020】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、図1
から明らかなように、実運転中に必要な健全サイリスタ
数NRQが従来(N−NR )よりも少なくなる。このた
め、サイリスタバルブのサイリスタ直列数を従来と同一
(N)とすれば、故障が許容される冗長サイリスタと見
做せるサイリスタ数(N−NRQ)が従来より多くなるた
め、点検インターバルを長くすることができ、保守費用
の低減という経済的効果をもたらす。
から明らかなように、実運転中に必要な健全サイリスタ
数NRQが従来(N−NR )よりも少なくなる。このた
め、サイリスタバルブのサイリスタ直列数を従来と同一
(N)とすれば、故障が許容される冗長サイリスタと見
做せるサイリスタ数(N−NRQ)が従来より多くなるた
め、点検インターバルを長くすることができ、保守費用
の低減という経済的効果をもたらす。
【0021】更に、装置を予測せずに停止しなくてはな
らないような事態が発生する可能性も従来より減少す
る。一方、点検インターバルは従来と同じとすれば、サ
イリスタ直列数は、[(N−NR )−NRQ]だけ減少す
ることができるので、電圧損失の低減、装置の小形化及
び経済性の改善が図れる。
らないような事態が発生する可能性も従来より減少す
る。一方、点検インターバルは従来と同じとすれば、サ
イリスタ直列数は、[(N−NR )−NRQ]だけ減少す
ることができるので、電圧損失の低減、装置の小形化及
び経済性の改善が図れる。
【図1】本発明を説明するための、サイリスタバルブの
保護レベルとサイリスタ数との関係を示した図。
保護レベルとサイリスタ数との関係を示した図。
【図2】サイリスタバルブの適用例を示した図。
【図3】サイリスタバルブを構成するサイリスタ素子の
健全数をモニタする回路図。
健全数をモニタする回路図。
1ー1〜1ー12…サイリスタバルブ 2ー1〜2ー12…サージアレスタ 3ー1,3ー2 …変換用変圧器 4 …サイリスタバルブ 5ー1〜5ーN …サイリスタ 6ー1,6ー2 …バルブリアクトル 7ー1〜7ーN …スナバ回路 9ー1〜9ーN …ライトガイド 10 …サイリスタ故障判別回路 11 …表示回路 12 …停止信号 UA …サージアレスタの保護レベル KTS …試験安全係数 KIB …サイリスタ間の電圧アンバランス係
数 UTH …サイリスタの耐圧 NR …冗長サイリスタ数 SIWV …開閉インパルス耐電圧レベル KMG …保護レベルUA に対して取る余裕係
数
数 UTH …サイリスタの耐圧 NR …冗長サイリスタ数 SIWV …開閉インパルス耐電圧レベル KMG …保護レベルUA に対して取る余裕係
数
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 9181−5H H02M 7/48 M
Claims (3)
- 【請求項1】 複数個の半導体素子を直列接続
し、端子間にサージアレスタを接続した高電圧半導体バ
ルブにおいて、前記半導体素子個々の故障を検出し、そ
の故障件数を判別する故障件数判別手段を備え、前記半
導体素子の健全数が所定個数以下になった時に、運転を
停止することによって前記バルブを保護する高電圧半導
体バルブにおいて、 運転を停止する判断基準となる健全半導体数の最小値N
RQを、前記サージアレスタの保護レベルをUA ,半導体
素子間の電圧アンバランス係数をKIB,余裕係数をKM
G,半導体素子の耐圧をUTHとすれば、 NRQ=(UA ×KIB×KMG)/UTH の少数点以下を切上げた値としたことを特徴とした高電
圧半導体バルブ。 - 【請求項2】 前記余裕係数KMGは、1.05〜
1.11であることを特徴とした請求項1に記載の高電
圧半導体バルブ。 - 【請求項3】 前記電圧アンバランス係数KIB、
サージアレスタの保護レベルをUA の少なくとも一方は
実測値を用いることを特徴とした請求項1に記載の高電
圧半導体バルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210318A JPH0956148A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 高電圧半導体バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7210318A JPH0956148A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 高電圧半導体バルブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0956148A true JPH0956148A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16587447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7210318A Pending JPH0956148A (ja) | 1995-08-18 | 1995-08-18 | 高電圧半導体バルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0956148A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012157156A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力変換装置の保護装置 |
-
1995
- 1995-08-18 JP JP7210318A patent/JPH0956148A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012157156A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力変換装置の保護装置 |
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