JPH0955964A - 交換システム - Google Patents

交換システム

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Publication number
JPH0955964A
JPH0955964A JP20416395A JP20416395A JPH0955964A JP H0955964 A JPH0955964 A JP H0955964A JP 20416395 A JP20416395 A JP 20416395A JP 20416395 A JP20416395 A JP 20416395A JP H0955964 A JPH0955964 A JP H0955964A
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JP
Japan
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mode setting
setting signal
channel
echo canceller
signal
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Withdrawn
Application number
JP20416395A
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English (en)
Inventor
Hiroyo Masuda
浩代 増田
Hisao Kono
久雄 河野
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Publication of JPH0955964A publication Critical patent/JPH0955964A/ja
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エコーキャンセラと音声処理装置とを含む交
換システムに関し、音声処理装置とエコーキャンセラと
の制御の簡単化を図る。 【構成】 エコーキャンセラ1と音声処理装置3とを交
換機2を介して接続した交換システムに於いて、音声処
理装置3は、音声信号伝送かデータ伝送かを指示するモ
ード設定指示に従って帯域圧縮処理の動作開始又は停止
を制御すると共に、特定パターンのモード設定信号をイ
ンチャネルにより送出するモード設定信号発生部4を備
え、エコーキャンセラ1は、音声処理装置3からのモー
ド設定信号を分離抽出し、エコーキャンセル動作の開始
又は停止を制御するモード設定信号検出部5を備えてい
る。又基地局制御装置6と基地局7と移動端末機8とを
含めて、ディジタル移動通信システムを構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号伝送かデータ
伝送かに対応してエコーキャンセラを制御する交換シス
テムに関する。長距離回線の例えば海底ケーブル回線は
約150msの伝搬遅延時間があり、又衛星回線は伝搬
距離が更に長いから約250msの伝搬遅延時間があ
る。このように伝搬遅延時間が100msを超えるよう
な長い場合は、エコー成分により通話品質が劣化する。
そこで、長距離回線にはエコーキャンセラが設けられ、
疑似エコー成分を生成して、エコー成分を打ち消すもの
である。
【0002】又ディジタル移動通信システムに於いて、
移動端末機の収容効率を向上させる為に、音声信号を高
能率符号化する方式が採用されている。通常の公衆網
は、Aローやμローの圧伸則を用いたPCM信号として
音声信号が伝送され、基地局制御装置等に於いて帯域圧
縮符号化,復号化の処理が行われ、又TDMA方式を適
用する為の時間圧縮,時間伸長の処理が行われる。この
ような音声信号に対する帯域圧縮処理に要する時間が長
くなると、長距離回線による音声信号の伝搬遅延の場合
と同様にエコー成分により通話品質が劣化する。従っ
て、このようなディジタル移動通信システムに於いても
エコーキャンセラが設けられている。又音声信号とデー
タとを同一の回線を用いて伝送する方式が採用されてお
り、音声信号の伝送時はエコーキャンセラを動作させ、
データ伝送時はエコーキャンセラの動作を停止させる制
御が行われている。このような制御を効率良く行うこと
が要望されている。
【0003】
【従来の技術】図5は従来例の固定配置方式の交換シス
テムの説明図であり、31はエコーキャンセラ(E
C)、32は移動用交換機(MSC)、33は音声処理
装置(VC)、34は基地局制御装置(BSC)、35
は基地局(BTS)、36は自動車電話や携帯電話等の
移動端末機(MS)、37は公衆網を示す。
【0004】エコーキャンセラ31は、移動用交換機3
2と公衆網37との間に接続され、又移動用交換機32
等を介して伝送するPCMの音声信号を、例えば、VS
ELP(Vector Sum Excited Linear Predictio
n )方式により帯域圧縮符号化又は復号化する音声処理
装置33は、基地局制御装置34と移動用交換機32と
の間に接続され、又基地局制御装置34に分散配置され
た複数の基地局35が接続され、各基地局35とそのサ
ービスエリア内の移動端末機36との間で通信が行われ
る。
【0005】エコーキャンセラ31は音声信号を伝送す
る場合に動作し、データを伝送する場合は動作を停止す
るように制御されるものであり、従って、移動端末機3
6と公衆網37に収容された端末装置(図示せず)との
間で通話を行う場合は、移動用交換機32はパスを形
成し、音声処理装置33とエコーキャンセラ31との間
を接続し、音声処理装置33に於ける帯域圧縮符号化又
は復号化を行う帯域圧縮処理に要する時間が長いので、
この処理時間に対応する遅延が生じ、この遅延によりエ
コー成分の影響が生じるが、エコーキャンセラ31によ
るエコーキャンセル動作によりエコー成分が除去されて
音声品質の劣化を回避している。
【0006】又前述の通話中にデータ伝送を行う場合、
例えば、移動端末機36からデータ伝送要求が発生する
と、このデータ伝送要求に従って音声処理装置33は帯
域圧縮処理を中止し、又移動用交換機32はエコーキャ
ンセラ31をバイパスするパスに切替え、帯域圧縮処
理とエコーキャンセル動作とを停止してデータを伝送す
る。又移動用交換機32は、パスを形成した状態で、
エコーキャンセラ31の内部のバイパス回路を介して移
動用交換機32と接続し、パスを形成して、移動用交
換機32は、パス,エコーキャンセラ31のバイパス
回路,パスの経路でデータを伝送するように制御する
こともできる。
【0007】図6は従来例の分散配置方式の交換システ
ムの説明図であり、41はエコーキャンセラ(EC)、
42は移動用交換機(MSC)、43は音声処理装置
(VC)、44は基地局制御装置(BSC)、45は基
地局(BTS)、46は自動車電話や携帯電話等の移動
端末機(MS)、47は公衆網を示す。
【0008】エコーキャンセラ41は音声処理装置43
と直接的に接続された構成を有し、例えば、基地局制御
装置44と共に設置される。そして、音声信号伝送中
は、エコーキャンセラ41により、音声処理装置43に
よる帯域圧縮処理遅延に基づくエコー成分の影響を除去
する。又データ伝送時は、データ伝送要求に従って音声
処理装置43に於ける帯域圧縮処理を停止し、且つエコ
ーキャンセラ41に於けるエコー成分の除去処理を停止
する。この場合、移動用交換機42は点線のパスを継続
して形成している。
【0009】図7は従来例の集中配置方式の交換システ
ムの説明図であり、51はエコーキャンセラ(EC)、
52は移動用交換機(MSC)、53は音声処理装置
(VC)、54は基地局制御装置(BSC)、55は基
地局(BTS)、56は自動車電話や携帯電話等の移動
端末機(MS)、57は公衆網を示す。
【0010】移動用交換機52にエコーキャンセラ51
を集中して配置したもので、音声処理装置53と公衆網
57との間を、移動用交換機52の点線で示すパスによ
って接続し、エコーキャンセラ51によりエコー成分の
除去を行うものである。又例えば移動端末機56等から
のデータ伝送要求に対して、音声処理装置53の帯域圧
縮処理を停止させ、且つエコーキャンセラ51のエコー
キャンセル動作を停止させるか、又は移動用交換機52
のパスを切替えて、エコーキャンセラ51を切り離し、
帯域圧縮処理を停止した音声処理装置53と公衆網57
との間を直接的に接続するパスを形成することができ
る。
【0011】図8は従来例のエコーキャンセラの説明図
であり、多重化信号を伝送する場合について示し、61
は回線終端分配部、62は回線終端多重部、63−1〜
63−nはチャネル対応のエコーキャンセラ部、64は
インタフェース部である。
【0012】エコーキャンセラ部63−1〜63−n
は、それぞれのエコー経路を推定し、それによって疑似
エコー成分を生成し、この疑似エコー成分を用いて音声
信号に含まれるエコー成分を打ち消すものである。従っ
て、データ伝送時には、データが疑似エコー成分によっ
て変更されるから、エコー成分の除去処理を停止させる
必要がある。
【0013】又音声信号やデータがnチャネル分多重化
されてエコーキャンセラに入力され、回線終端分配部6
1によりチャネル対応のエコーキャンセラ部63−1〜
63−nに分配され、データ伝送要求に基づいたソフト
ウェア処理によるモード設定指示に従って、インタフェ
ース部64から動作開始又は動作停止の制御信号がエコ
ーキャンセラ部63−1〜63−nに加えられ、音声信
号を伝送するチャネルに対応するエコーキャンセラ部は
エコー成分の除去処理を行い、データを伝送するチャネ
ルに対応するエコーキャンセラ部はエコー成分の除去処
理を停止する。そして、回線終端多重部62によって多
重化して送出する。
【0014】図9は従来例の音声処理装置の説明図であ
り、71は分配部、72は多重部、73−1〜73−n
はチャネル対応のコーディック、74はモード設定部で
ある。コーディック73−1〜73−nは、チャネル対
応の音声信号の帯域圧縮符号化又は復号化を行うもので
あり、分配部71によりチャネル対応の音声信号又はデ
ータが分配されてコーディック73−1〜73−nに加
えられ、データ伝送要求に基づいたソフトウェア処理に
よるモード設定指示に従って、モード設定部74から動
作開始又は動作停止の制御信号がコーディック73−1
〜73−nに加えられ、音声信号に対しては帯域圧縮処
理を行い、データに対しては帯域圧縮処理を停止し、又
多重部72によって多重化して送出する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来例の固
定配置方式の交換システムに於いては、エコーキャンセ
ラ31を接続した回線と、このエコーキャンセラ31を
接続していない回線とを、音声信号の伝送時とデータの
伝送時とに於いてパスの切替えにより対処するもので、
通話中にデータ伝送に切替える場合、音声処理装置33
の動作停止の制御と同時に、移動用交換機32によるエ
コーキャンセラ31の接続替えが必要であり、交換機の
処理負担が増加する問題がある。又交換機の出回線にエ
コーキャンセラ31を固定接続した構成であるから、デ
ータ伝送サービスが増加した場合は、エコーキャンセラ
31を接続した出回線を増加させる必要があり、それに
伴って、パスの接続替えの為の交換機の処理負担が増加
する問題がある。
【0016】又図6に示す従来例の分散配置方式の交換
システムに於いては、音声処理装置43とエコーキャン
セラ41との動作開始又は動作停止の制御が簡単であ
り、且つ交換機のパスの接続替えが必要でないから、交
換機の処理負担が増加しない利点があるが、ディジタル
移動通信システムに於いては、移動端末機46の移動に
伴って移動用交換機42と基地局制御装置44との間の
経路の切替えが生じる。この場合には、接続替えとなっ
た基地局制御装置44側のエコーキャンセラ41は、新
たにエコー経路を推定する演算を開始する必要があり、
その為に、エコー成分を除去できない期間が生じる問題
がある。
【0017】又図7に示す従来例の集中配置方式の交換
システムに於いては、トラヒックに対応してエコーキャ
ンセラ51を設置することが可能であるが、音声信号の
伝送時とデータの伝送時とに於いて、交換機によりエコ
ーキャンセラ51の接続替えを行うか、又は音声処理装
置53とエコーキャンセラ51との動作開始又は動作停
止をそれぞれ独立的に制御しなければならない問題があ
る。本発明は、音声処理装置に対するモード設定指示に
よって、エコーキャンセラに於いても自動的にモード設
定を可能とし、制御の簡単化を図ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の交換システム
は、図1を参照して説明すると、エコーキャンセラ1と
音声信号の帯域圧縮処理を行う音声処理装置3とを交換
機2を介して接続した交換システムに於いて、音声処理
装置3は、音声信号伝送かデータ伝送かのモード設定指
示に従って特定パターンのモード設定信号をインチャネ
ルにより送出するモード設定信号発生部4を備え、エコ
ーキャンセラ1は、インチャネルによる前の音声処理装
置3からの特定パターンのモード設定信号を検出してエ
コーキャンセル動作の開始又は停止を制御するモード設
定信号検出部5を備えている。
【0019】又エコーキャンセラ1は、チャネル対応の
複数のエコーキャンセラ部と、多重化信号をチャネル対
応に分離してエコーキャンセラ部に加えると共に、音声
処理装置3からの特定パターンのモード設定信号を分離
する回線終端分配部と、この回線終端分配部により分離
されたチャネル対応のモード設定信号を検出してチャネ
ル対応のエコーキャンセラ部のエコーキャンセル動作の
開始又は停止を制御するモード設定信号検出部と、複数
のエコーキャンセラ部からの信号を多重化して送出する
回線終端多重部とを備えている。
【0020】又音声処理装置3は、チャネル対応の音声
信号の帯域圧縮処理を行うコーディックと、多重化信号
をチャネル対応に分離してコーディックに加える分配部
と、チャネル対応の音声信号伝送かデータ伝送かのモー
ド設定指示に従ってチャネル対応の前記コーディックの
動作の開始又は停止を制御するモード設定部と、特定パ
ターンのモード設定信号を発生するモード設定信号発生
部と、このモード設定信号発生部からのモード設定信号
をモード設定部の制御により指定されたチャネルに挿入
する選択部と、この選択部を介したチャネル対応の信号
を多重化して送出する多重部とを備えている。
【0021】
【作用】 (1)図1はディジタル移動通信システムに適用した場
合を示し、交換機、即ち、移動用交換機2の出回線側に
エコーキャンセラ1を接続し、入回線側に音声処理装置
3を接続した固定配置方式に従った構成とし、音声信号
を伝送する場合は、音声処理装置3に於いて帯域圧縮符
号化を行って基地局制御装置6と基地局7とを介して移
動端末機8に送信し、又移動端末機8からの帯域圧縮符
号化された音声信号を基地局7と基地局制御装置6とを
介して音声処理装置3に伝送し、音声処理装置3により
復号化する。
【0022】通話中にデータ伝送要求が発生した場合、
音声処理装置3はデータ伝送要求を基にしたモード設定
指示に従って帯域圧縮符号化又は復号化の動作を停止
し、且つモード設定信号発生部4から特定パターンのモ
ード設定信号をインチャネルにより送出する。このモー
ド設定信号は、移動用交換機2を介してエコーキャンセ
ラ1に転送され、エコーキャンセラ1は、特定パターン
のモード設定信号をモード設定信号検出部5により検出
して、エコーキャンセル動作を停止する。又音声信号伝
送に移行する場合も同様にモード設定信号によって、音
声処理装置3の帯域圧縮処理の動作開始を契機として、
モード設定信号を伝送することにより、エコーキャンセ
ラ1の動作を開始させることができる。
【0023】(2)音声信号とデータとを多重化して伝
送する回線に接続されたエコーキャンセラ1は、多重化
信号をチャネル対応のエコーキャンセラ部に分配すると
共に特定パターンのモード設定信号を分離する回線終端
分配部を備え、インチャネルによるモード設定信号を抽
出してモード設定信号検出部に加え、特定パターンのモ
ード設定信号を例えば所定回数連続して受信したことに
より、モード設定信号として検出し、チャネル対応の検
出結果に従ってチャネル対応のエコーキャンセラ部を制
御し、音声信号伝送のチャネルのエコーキャンセラ部は
エコーキャンセル動作を行わせ、データ伝送のチャネル
のエコーキャンセラ部はエコーキャンセル動作を停止さ
せる。
【0024】(3)又音声信号とデータとを多重化して
伝送する回線に接続された音声処理装置3は、多重化信
号をチャネル対応のコーディックに分配する分配部を備
え、又モード設定部は、チャネル対応の音声伝送かデー
タ伝送かのモード設定指示に従って、チャネル対応のコ
ーディックの動作の開始又は停止を制御し、モード設定
信号発生部からのモード設定信号を選択部に於いてその
チャネルに挿入する。従って、音声処理装置3に於ける
モード設定指示を契機として、交換機を介してエコーキ
ャンセラ1を制御することができる。
【0025】
【実施例】図1は本発明の実施例の交換システムの説明
図であり、1はエコーキャンセラ(EC)、2は交換シ
ステムを構成する交換機の一例の移動用交換機(MS
C)、3,3’は帯域圧縮符号化又は復号化を行う音声
処理装置(VC)、4,4’はモード設定信号発生部、
5はモード設定信号検出部、6,6’は基地局制御装置
(BSC)、7,7’は基地局(BTS)、8は移動機
(MS)、9は公衆網である。
【0026】移動用交換機2の点線のパスを介して音声
処理装置3とエコーキャンセラ1とが接続され、移動端
末機8は、基地局7,基地局制御装置6,音声処理装置
3,移動用交換機2,エコーキャンセラ1,公衆網9を
介して図示を省略した他の端末装置との間で通話が行わ
れる。この場合は音声信号の伝送であるから、音声処理
装置3は帯域圧縮符号化又は復号化を行い、又TDMA
方式の場合の時間圧縮処理又は時間伸長処理を行う。又
エコーキャンセラ1は、疑似エコー成分を生成してエコ
ーキャンセル処理を行っている。
【0027】例えば、移動端末機8からのデータ伝送要
求の制御信号を基地局制御装置6に於いて識別し、音声
処理装置3をソフトウェア処理によって制御する。この
場合のデータ伝送のモード設定指示により、音声処理装
置3は帯域圧縮処理を停止すると共に、モード設定信号
発生部4からのモード設定信号をインチャネルにより送
出する。
【0028】エコーキャンセラ1は、モード設定信号を
分離抽出し、モード設定信号検出部5に於いてこのモー
ド設定信号を検出すると、エコーキャンセル動作を停止
する。この場合、音声処理装置3から特定パターンのモ
ード設定信号を所定回数以上繰り返し送出し、エコーキ
ャンセラ1は、特定パターンのモード設定信号を所定回
数連続して検出できた時は、モード設定信号としてエコ
ーキャンセル動作を停止する。又音声処理装置3のモー
ド設定信号発生部4は、エコーキャンセル動作の開始と
停止とを識別できるそれぞれ異なるパターンのモード設
定信号を発生する構成とすることができる。
【0029】前述のように、音声処理装置3にモード設
定指示を与えることによって、音声処理装置3に於ける
帯域圧縮処理の開始又は停止と共に、インチャネルによ
りエコーキャンセラ1にモード設定信号を伝送して、エ
コーキャンセル動作の開始又は停止を行わせることがで
きる。従って、従来例のような交換機の処理負担を増加
させる問題を解決することができる。
【0030】又移動端末機8が基地局7のゾーンから基
地局7’のゾーンへ移動し、基地局制御装置6,6’と
移動用交換機2との間の制御情報の授受により、基地局
制御装置6から基地局制御装置6’に切替えるように、
移動用交換機2は点線のパスから一点鎖線のパスに切替
えた場合、エコーキャンセラ1は前の状態を継続するこ
とになり、従来例の分散配置方式のように、エコーキャ
ンセラ1が新たにエコー経路の推定演算等を行う必要が
なく、安定な通話を継続させることができる。
【0031】図2は本発明の実施例のエコーキャンセラ
の説明図であり、11は回線終端分配部、12は回線終
端多重部、13−1〜13−nはチャネルCH1〜CH
n対応のエコーキャンセラ部、14はモード設定信号検
出部、15はパターン照合部、16はチャネル対応のパ
ターン照合計数部、17はチャネルCH1〜CHn対応
のモード制御部である。
【0032】音声信号又はデータが多重化されて回線終
端分配部11に加えられ、チャネルCH1〜CHn対応
に分配されてエコーキャンセラ部13−1〜13−nに
加えられる。又回線終端分配部11は、チャネルCH1
〜CHn対応のパターンを監視し、特定パターンの信号
を分離してモード設定信号検出部14に加える。モード
設定信号検出部14は、パターン照合部15と、パター
ン照合計数部16と、モード制御部17とを含むもので
ある。
【0033】このモード設定信号検出部14に於いて
は、パターン照合部15により、例えば、音声信号伝送
モードのパターンであるか又はデータ伝送モードのパタ
ーンであるかを照合し、パターン照合計数部16によ
り、多重化信号のフレーム周期で各チャネルCH1〜C
Hnの照合結果を計数し、モード制御部17により、所
定回数以上連続して特定パターンである場合に、即ち、
或るチャネルについて所定回数以上のフレームについて
連続して同一の特定パターンを検出した場合に、そのチ
ャネルのモード設定信号と判定して、そのチャネルに対
応するエコーキャンセラ部13−1〜13−nを制御す
る。
【0034】例えば、データ伝送モードに設定する特定
パターンのモード設定信号が、チャネルCH2に対して
検出されると、モード制御部17からの制御信号によっ
てエコーキャンセラ部13−2のエコーキャンセル動作
が停止される。又音声信号伝送モードに設定する特定パ
ターンのモード設定信号が、チャネルCH2に対して検
出されると、モード制御部17からの制御信号によりエ
コーキャンセラ13−2のエコーキャンセル動作が開始
される。
【0035】前述のエコーキャンセラ部13−1〜13
−nは、ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)
の演算機能等によって実現することが可能であり、且つ
時分割処理により、各チャネルCH1〜CHn対応のエ
コーキャンセル処理を行うことも可能である。又モード
設定信号検出部14の機能は、マイクロプロセッサ等の
制御機能を用いて容易に実現することができる。
【0036】図3は本発明の実施例の音声処理装置の説
明図であり、21は分配部、22は多重部、23−1〜
23−nはチャネルCH1〜CHn対応の音声信号の帯
域圧縮符号化又は復号化を行うコーディック、24はモ
ード設定部、25はモード設定信号発生部、26は選択
部、27はセレクタである。
【0037】分配部21は、音声信号やデータの多重化
信号をチャネルCH1〜CHn対応に分配してコーディ
ック23−1〜23−nに加える。各コーディック23
−1〜23−nは、VSELP方式等に従って音声信号
の帯域圧縮符号化又は復号化を行うものであり、モード
設定部24からの制御信号によりこの帯域圧縮処理を停
止する。又モード設定信号発生部25は、特定パターン
のモード設定信号を所定回数以上繰り返して送出するも
ので、音声信号伝送開始時とデータ伝送開始時とに於け
るパターンを相違させたモード設定信号を発生する構成
とすることもできる。
【0038】音声信号伝送要求やデータ伝送要求に伴っ
たモード設定指示が、基地局制御装置(図1参照)等に
於けるソフトウェア処理によってモード設定部24に加
えられると、音声信号伝送のモードの場合は、そのチャ
ネルに対応したコーディックの動作が開始され、帯域圧
縮符号化又は復号化された音声信号が選択部25を介し
て多重部22に加えられる。又データ伝送のモードの場
合は、そのチャネルに対応したコーディックの動作が停
止されるから、分配部21により分配されたデータはそ
のまま選択部25を介して多重部22に加えられる。
【0039】又モード設定部24は、選択部26のチャ
ネルCH1〜CHn対応のセレクタ27を制御して、モ
ード設定信号発生部25からの特定パターンのモード設
定信号を所定回数繰り返して、そのチャネルに送出す
る。多重部22は、選択部26を介した信号を多重化し
て送出する。例えば、チャネルCH1に対するデータ伝
送要求によるモード設定指示がモード設定部24に加え
られると、コーディック23−1の動作が停止され、且
つセレクタ27が制御されて、モード設定信号発生部2
5からの特定パターンのモード設定信号が多重部22に
加えられ、多重部22は各チャネルCH1〜CHnの信
号を多重化して送出する。従って、エコーキャンセラ1
にインチャネルによりモード設定信号が送出される。又
モード設定部24やモード設定信号発生部25は、マイ
クロプロセッサ等の制御機能によって実現することがで
きる。又コーディック23−1〜23−nは、従来例と
同様なディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)等
によって実現できる。
【0040】図4は本発明の実施例のシーケンス説明図
であり、VCは音声処理装置、MSCは移動用交換機、
ECはエコーキャンセラを示し、音声信号を伝送する為
のモード設定指示により、音声処理装置VCから特定パ
ターンのモード設定信号(on)を繰り返し送出する。
エコーキャンセラECは、所定回数以上連続して特定パ
ターンを検出することにより、モード設定信号検出とし
て、エコーキャンセラECの動作を開始させる(o
n)。従って、音声処理装置VCに於ける帯域圧縮処理
とエコーキャンセラECに於けるエコーキャンセル動作
とが開始されて、音声信号の伝送が行われる。即ち、通
話状態となる。
【0041】そして、データを伝送する為のモード設定
指示が加えられると、音声処理装置VCは、特定パター
ンのモード設定信号(off)を繰り返し送出する。エ
コーキャンセラECは、所定回数以上連続して特定パタ
ーンを検出することにより、モード設定信号検出とし
て、エコーキャンセラECの動作を停止させる(of
f)。従って、音声処理装置VCに於ける帯域圧縮処理
とエコーキャンセラECに於けるエコーキャンセル動作
とが停止されて、データ伝送の状態となる。
【0042】前述の実施例は、ディジタル移動通信シス
テムに適用した場合を示すが、帯域圧縮処理を行う音声
処理装置を設けたことにより、エコーキャンセラを設け
てエコー成分を除去する交換システム、例えば、多重化
信号を伝送する専用線等を含む交換システムにも適用可
能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、固定配
置方式に対応してエコーキャンセラ1と音声処理装置3
とを交換機を介して接続し、音声信号伝送かデータ伝送
かのモード設定指示に従って音声処理装置3は帯域圧縮
処理を開始するか停止するかを制御し、且つインチャネ
ルにより特定パターンのモード設定信号をモード設定信
号発生部4から送出し、エコーキャンセラ1のモード設
定信号検出部6により音声処理装置3からのモード設定
信号を検出して、エコーキャンセル動作の開始又は停止
を制御するものであり、音声処理装置3にモード設定指
示を行うだけで、エコーキャンセラ1の制御が可能とな
り、交換システムとしてのソフトウェア処理の軽減を図
ることができる利点がある。
【0044】又移動用交換機2等の交換機は、エコーキ
ャンセラ1の動作開始,停止に対応してパス切替えが必
要でなく、従って、エコーキャンセラ1を集中配置して
も処理負担の増加がなく、経済的なシステムを構築でき
る利点がある。又チャネル切替えによってもエコーキャ
ンセラ1の切替えが生じないから、エコーキャンセラ1
のエコー経路等の再学習が必要でなくなり、従って、一
時的なエコーの発生を回避できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の交換システムの説明図であ
る。
【図2】本発明の実施例のエコーキャンセラの説明図で
ある。
【図3】本発明の実施例の音声処理装置の説明図であ
る。
【図4】本発明の実施例のシーケンス説明図である。
【図5】従来例の固定配置方式の交換システムの説明図
である。
【図6】従来例の分散配置方式の交換システムの説明図
である。
【図7】従来例の集中配置方式の交換システムの説明図
である。
【図8】従来例のエコーキャンセラの説明図である。
【図9】従来例の音声処理装置の説明図である。
【符号の説明】
1 エコーキャンセラ(EC) 2 移動用交換機(MSC) 3 音声処理装置(VC) 4 モード設定信号発生部 5 モード設定信号検出部 6 基地局制御装置(BSC) 7 基地局(BTS) 8 移動端末機(MS)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エコーキャンセラと音声信号の帯域圧縮
    処理を行う音声処理装置とを交換機を介して接続した交
    換システムに於いて、 前記音声処理装置は、音声信号伝送かデータ伝送かのモ
    ード設定指示に従って特定パターンのモード設定信号を
    インチャネルにより送出するモード設定信号発生部を備
    え、 前記エコーキャンセラは、インチャネルによる前記音声
    処理装置からの特定パターンの前記モード設定信号を前
    記交換機を介して受信して分離し、該モード設定信号を
    検出してエコーキャンセル動作の開始又は停止を制御す
    るモード設定信号検出部を備えたことを特徴とする交換
    システム。
  2. 【請求項2】 前記エコーキャンセラは、チャネル対応
    の複数のエコーキャンセラ部と、多重化信号をチャネル
    対応に分離して前記エコーキャンセラ部に加えると共
    に、前記音声処理装置からの特定パターンのモード設定
    信号を分離する回線終端分配部と、該回線終端分配部に
    より分離された前記チャネル対応のモード設定信号を検
    出して前記チャネル対応のエコーキャンセラ部のエコー
    キャンセル動作の開始又は停止を制御するモード設定信
    号検出部と、前記複数のエコーキャンセラ部からの信号
    を多重化して送出する回線終端多重部とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の交換システム。
  3. 【請求項3】 前記音声処理装置は、チャネル対応の音
    声信号の帯域圧縮処理を行うコーディックと、多重化信
    号をチャネル対応に分離して前記コーディックに加える
    分配部と、チャネル対応の音声信号伝送かデータ伝送か
    のモード設定指示に従ってチャネル対応の前記コーディ
    ックの動作の開始又は停止を制御するモード設定部と、
    特定パターンのモード設定信号を発生するモード設定信
    号発生部と、該モード設定信号発生部からのモード設定
    信号を前記モード設定部の制御により指定されたチャネ
    ルに挿入する選択部と、該選択部を介したチャネル対応
    の信号を多重化して送出する多重部とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の交換システム。
JP20416395A 1995-08-10 1995-08-10 交換システム Withdrawn JPH0955964A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000216712A (ja) * 1998-11-30 2000-08-04 Infineon Technol North America Corp エコ―キャンセラ―圧縮エンコ―ダ/デコ―ダ―複合ユニット及びエコ―除去方法
WO2001022612A1 (en) * 1999-09-24 2001-03-29 Nokia Corporation Control of echo cancellers in a telecommunications system

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