JPH0955963A - 光信号送受信回路装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】交換機や信号分配装置に大量の光ファイバを接
続する光信号送受信回路装置を小型に構成すると共に保
守を容易化する。 【解決手段】光信号を故障した光信号送受信回路基板１
ａから予備の光信号送受信回路基板２に切り替える機能
を有するスイッチ回路基板３が、光信号送受信回路基板
１が実装されているバックボード４を基本単位とするユ
ニット５内に光信号送受信回路基板１と整列して実装さ
れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、交換機や信号分配
装置に大量の光ファイバを接続する光信号送受信回路装
置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】光ファイバを用いた光信号伝送は、高速
かつ長距離伝送が可能なこと、電気ケーブルに比べハー
ド量が少なくかつ軽量であること等から、通信系あるい
は情報処理系の電子装置間の信号接続に用いることが検
討、実施されている。同様の理由でローカルエリアネッ
トワークにも光ファイバを用いる提案が多く行われてお
り、実際に利用されている。

【０００３】光信号を交換機や信号分配装置に接続する
場合、例えば別フロアの装置など、あるいは、屋外など
から引き込まれている外部からの多数の光ファイバと、
交換機や信号分配装置に接続されている多数の光ファイ
バとを、光信号送受信回路装置に接続する必要がある。
この光信号送受信回路装置は、Ｏ／Ｅ変換部、Ｅ／Ｏ変
換部等を有する、光信号を受信、送信する光信号送受信
回路を集合させたものである。また、多くの光信号送受
信回路の内いくつかが故障した場合に備えて予備の光信
号送受信回路を用意し、故障発生時に予備の光信号送受
信回路に光ファイバの接続を切り替えることにより通信
の信頼性を高めることが行われている。

【０００４】従来、図５に示すように光信号送受信回路
を基板に搭載してなる光信号送受信回路基板１と、予備
の光信号送受信回路基板２と、光信号を故障した光信号
送受信回路基板１ａから予備の光信号送受信回路基板２
に切り替える切り替え機構１６とを備えた光信号送受信
回路装置が知られている。この切り替え機構１６は、光
信号送受信回路基板１を集合させた本装置本体６とは別
系統になっている。光コネクタを介して切り替え機構１
６に接続されている外部からの単芯の光ファイバ１７と
対応する光信号送受信回路基板１との接続は、切り替え
機構１６において、光信号送受信回路基板１が実装され
ているバックボード４及び切り替え機構１６にそれぞれ
固定されている光コネクタを介して光信号送受信回路基
板１と切り替え機構１６とを接続している単芯の光ファ
イバ１９により行われていた。また、光信号送受信回路
基板１が故障した場合の予備の光信号送受信回路基板２
への切り替えは、故障した光信号送受信回路基板１ａか
ら予備の光信号送受信回路基板２に切り替える機構１６
において、故障した光信号送受信回路基板１ａに接続さ
れている光ファイバ１９を光コネクタからはずし、予備
の光信号送受信回路基板２に接続されている光ファイバ
２０に接続されている光コネクタに接続して行ってい
た。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、送受信する光
信号線数の増大に伴い、光信号送受信回路基板が故障し
たときに、予備の光信号送受信回路基板に光信号を切り
替える機構と予備の光信号送受信回路基板及び外部から
の光ファイバとを装置本体の中に小型で経済的に組み込
む方法が必要となってきた。

【０００６】本発明は、交換機や信号分配装置に大量の
光ファイバを接続する光信号送受信回路装置を小型に構
成すると共に保守を容易化することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１によれ
ば、光信号送受信回路基板と予備の光信号送受信回路基
板とそれらの間を電気的・機械的に接続するバックボー
ドとからなる光信号送受信回路装置において、光信号送
受信回路基板と同様に実装可能でかつ故障の光信号送受
信回路基板から予備の光信号送受信回路基板への光信号
のスイッチングを行うスイッチ回路基板と、該スイッチ
回路基板を実装する近傍にファイバを通す貫通穴を設け
たバックボードと、装置外から該貫通穴を通して該スイ
ッチ回路基板に導入されるテープ光ファイバと、スイッ
チ回路基板から該貫通穴を通して各光信号送受信回路基
板及び予備の光信号送受信回路基板に接続された光ファ
イバとを備えた。また請求項２では、請求項１記載の光
信号送受信回路装置において、バックボードの貫通穴の
位置に光コネクタを備え、上記テープ光ファイバ及び光
ファイバを該光コネクタを介して接続する構成とした。
また請求項３では、請求項１及び請求項２記載の光信号
送受信回路装置において、光信号送受信回路基板が実装
されたバックボードに、スイッチ回路基板と光信号送受
回路基板を接続する光ファイバを固定する固定板を備え
た。請求項１乃至３によれば、光信号送受信回路基板が
故障したときに予備の光信号送受信回路基板への切り替
えがスイッチ回路基板を介して行われる。また、本装置
の小型化、保守などの容易化が可能となる。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１に本装置の第１の実施の形態
を示す。本装置本体６は、複数の光信号送受信回路基板
１、複数の予備の光信号送受信回路基板２、現用の光信
号送受信回路基板１が故障したときに予備の光信号送受
信回路基板２に切り替える機能を有し、かつ、基板を装
置に実装する形態が光信号送受信回路基板と同じである
スイッチ回路基板３とがバックボード４に実装されてな
るユニット５を単位とし、１個、あるいは複数個のユニ
ット５により構成されている。スイッチ回路基板３は、
Ｅ／Ｏ変換部、スイッチ半導体、Ｏ／Ｅ変換部、制御部
等で構成されており、実装形態が光信号送受信回路基板
１と同じ形態となっている。このスイッチ回路基板３
は、光信号送受信回路基板１が搭載されているバックボ
ード４に光信号送受信回路基板１と整列して実装されて
いる。また、バックボード４には、スイッチ回路基板３
が接続されている近傍でテープ光ファイバを通す縦長長
方形状の貫通穴７が設けられている。外部からの集合し
たテープ光ファイバ８は、貫通穴７を通してスイッチ回
路基板３に接続されると共に、スイッチ回路基板３と光
信号送受信回路基板１とは、光ファイバ９により同様の
貫通穴１０を通して互いに接続される構造となってい
る。

【０００９】現用の光信号送受信回路基板１が故障した
場合、予備の光信号送受信回路基板２への切り替えは、
スイッチ回路基板３において、故障した光信号送受信回
路基板１ａに接続されている経路を、制御部からの指示
をもとにスイッチ半導体により電気的に予備の光信号送
受信回路基板２を切り替えることにより行われる。これ
により、故障が生じた光信号送受信回路から故障発生の
信号をバックボード４を介してスイッチ回路にフィード
バックさせることができ、瞬時にかつ自動的に予備の光
信号送受信回路基板２に切り替えられ、保守の大幅な簡
素化、効率化が図れる。

【００１０】図２に本装置の第２の実施の形態を示す。
外部からの集合させた状態のテープ光ファイバ８を一括
で接続できる光コネクタ１１をバックボード４に備えて
おり、該光コネクタ１１により外部からのテープ光ファ
イバ８とスイッチ回路基板３とを接続すると共に、同様
の光コネクタ１２によりスイッチ回路基板３と光信号送
受信回路基板１とを光ファイバ１３で接続する構造とな
っている。その他の構成は第１の実施の形態と同様であ
る。

【００１１】図３に本装置の第３の実施の形態を示す。
光信号の切り替えをする機能をもったスイッチ回路基板
３と光信号送受信回路基板１との間を接続する光ファイ
バ１４を別の固定板１５に固定し、該光ファイバを固定
している固定板１５を光信号送受信回路基板１が搭載さ
れているバックボード４の裏面に接続する構造となって
いる。その他の構成は第１の実施の形態と同様である。
本構造によりバックボード４付近での作業性が向上す
る。

【００１２】従来は、光信号送受信装置と別装置で実現
されていた、光信号を故障した光信号送受信回路から予
備の光信号送受信回路に切り替える機能を有するスイッ
チ回路基板３が、光信号送受信回路基板１が実装されて
いるバックボード４を基本単位とするユニット５内に光
信号送受信回路基板１と整列して実装されているため、
従来の光信号送受信回路装置と同程度の大きさで従来別
系統となっていた光信号を故障した光信号送受信回路か
ら予備の光信号送受信回路に切り替える機構まで含めて
実現でき、切り替え機構を有する装置が不要となる。例
えば切り替え機構を構成する装置が１架、光信号送受信
回路装置が１架で構成されている場合、約１／２の小型
化が図れる。

【００１３】また、外部からの光ファイバを集合したテ
ープ光ファイバ８によりスイッチ回路基板３が接続され
ているため、従来の単芯の光コードファイバ１８で接続
する構成に比べファイバの占める面積を縮小でき、さら
なる小型化が図れる。例えば、図４に示すように、断面
が２ｍｍ×４ｍｍの寸法形状の８芯テープファイバを使
用することにより、従来の断面が２ｍｍφの単芯光コー
ドファイバ使用時に比べ、全ユニットに接続されている
縦方向の配線総断面積、各ユニットに接続されている横
方向の配線総断面積はともに約３０％に削減される。ま
た、これにより、軽量化が図られ、保守作業などが容易
になる。

【００１４】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、光信
号送受信回路基板と予備の光信号送受信回路基板と共
に、故障発生時に光信号を切り替える機能を有するスイ
ッチ回路基板をバックボードに実装したので、装置を小
型にすることができ、かつ、保守などを容易にすること
ができる。また、外部からの多数の光ファイバを集合さ
せたテープ光ファイバでスイッチ回路基板に接続するよ
うにしたので、さらに小型にすることができ、かつ、保
守などを容易にすることができる。さらに、光ファイバ
を固定している固定板をバックボードに備えたので、バ
ックボード付近での作業性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光信号送受信回路装置の第１の実施の
形態を示す図

【図２】本発明の光信号送受信回路装置の第２の実施の
形態を示す図

【図３】本発明の光信号送受信回路装置の第３の実施の
形態を示す図

【図４】光テープファイバを用いた時のファイバの占め
る断面積を示す図

【図５】従来の光信号送受信回路装置を示す図

【符号の説明】

１…光信号送受信回路基板、２…予備の光信号送受信回
路基板、３…スイッチ回路基板、４…バックボード、５
…ユニット、６…装置本体、７，１０…貫通穴、８…テ
ープ光ファイバ、９…光ファイバ、１ａ…故障した光信
号送受信回路、１１，１２…光コネクタ、１４…光ファ
イバ、１５…固定板、

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光信号送受信回路基板と予備の光信号送
   受信回路基板とそれらの間を電気的・機械的に接続する
   バックボードとからなる光信号送受信回路装置におい
   て、 光信号送受信回路基板と同様に実装可能でかつ故障の光
   信号送受信回路基板から予備の光信号送受信回路基板へ
   の光信号のスイッチングを行うスイッチ回路基板と、 該スイッチ回路基板を実装する近傍に光ファイバを通す
   貫通穴を設けたバックボードと、 装置外から該貫通穴を通して該スイッチ回路基板に導入
   されるテープ光ファイバと、 スイッチ回路基板から該貫通穴を通して各光信号送受信
   回路基板及び予備の光信号送受信回路基板に接続された
   光ファイバとを備えた、ことを特徴とする光信号送受信
   回路装置。
2. 【請求項２】 バックボードの貫通穴の位置に光コネク
   タを備え、上記テープ光ファイバ及び光ファイバを該光
   コネクタを介して接続する構成とした、 ことを特徴とする請求項１記載の光信号送受信回路装
   置。
3. 【請求項３】 光信号送受信回路基板が実装されたバッ
   クボードに、スイッチ回路基板と光信号送受信回路基板
   とを接続する光ファイバを固定する固定板を備えた、 ことを特徴とする請求項１又は請求項２記載の光信号送
   受信回路装置。