JPH0955547A - 圧電センサ - Google Patents

圧電センサ

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Publication number
JPH0955547A
JPH0955547A JP7208892A JP20889295A JPH0955547A JP H0955547 A JPH0955547 A JP H0955547A JP 7208892 A JP7208892 A JP 7208892A JP 20889295 A JP20889295 A JP 20889295A JP H0955547 A JPH0955547 A JP H0955547A
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JP
Japan
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piezoelectric
piezoelectric sensor
sensor
ceramic
polarization
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Pending
Application number
JP7208892A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Inoue
芳樹 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧電センサにおいて、分極状態の劣化に基づく
センサ特性の劣化による、性能の変動を防止する。 【解決手段】ソフト系圧電セラミック層と内部の電極間
の距離を縮めた構造の圧電体1と、分極用電源8とを搭
載することにより、必要なときにスイッチ9,10を切
り換えて再分極処理が短時間で行えるため、センサ特性
の変動を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペン入力等OA機
器や小型産業機器用の圧電センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術による圧電センサについて、
図面を用いて説明する。図3(a)は従来の圧電センサ
の構造を示す。図3(b)は、この圧電センサ製造時の
分極の処理手順を示す。図3(a)に示す様に、従来の
圧電センサは、圧電体1に対向する正電極2Aと負電極
2Bとを形成した構造を有する。さらに、正負それぞれ
の電極2A,2Bから電荷を取り出すためのリード線3
A,3Bが接続された構造を持つ。
【0003】圧電センサは使用する前に高電界を印加し
て、分極処理が必要となるが、図3(b)に示す様に5
0℃以上(通常は、100℃以上)の温度下で、約1k
V/mm以上の電界強度を1時間以上印加して分極処理
を施すのが通例である。この際、正負電極2A,2Bの
距離tは500μm以上あるのが通例であるので、電圧
としては500V以上の高い電圧を必要とする。
【0004】ところで、上記の圧電体1としては通常、
圧電性セラミックが用いられるのであるが、その圧電性
セラミックには良く知られているように、キュリー点T
C が300℃以上の「ハード系」圧電性セラミックと、
それより低い「ソフト系」圧電性セラミックとがある。
両者の違いは、単純化すれば、ハード系圧電性セラミッ
クは分極させるのが困難である替りに分極が戻り難く、
ソフト系圧電性セラミックは逆に、分極させるのが容易
である替りに分極が戻り易いという点にある。従来の技
術による圧電センサの特徴は、圧電体1にハード系圧電
性セラミックを用い、圧電センサの製造時に分極を施し
て製品として出荷した後は、再度分極を施すことをしな
いということにあり、従来の圧電センサはそのような再
分極のための機能を備えていない。これは、上述のハー
ド系圧電性セラミックの分極が戻り難いことを前提とし
た考え方に基づく、製品の基本構造に起因するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の手順で、圧電セ
ンサとして使えるわけであるが、このセンサを室温で使
用した場合は、2,000〜5,000時間程度ならば
センサ特性の劣化はほとんど生じない。しかし、それ以
上、たとえば10,000時間以上の使用となると徐々
にセンサ特性が劣化し始める。
【0006】これは、分極した状態はエネルギー・ポテ
ンシャルとしては不安定であるので、徐々に安定状態で
ある未分極の状態に戻ろうとするために生じる現象であ
る。このような脱分極の現象は温度が高くなったり、外
部から荷重がかかったりすると加速される。従って従来
の圧電センサの場合、50℃以上の温度にさらされた
り、3000N/cm2 程度の力が加わると、著しくセ
ンサ特性が劣化する。
【0007】このような脱分極したセンサを分極状態に
戻すには、上述の分極処理が必要となるのであるが、そ
のような再分極機能を備えていないので、OA機器など
の装置に組み込んだままで再分極処理を施すことはでき
ない。このように従来の圧電センサは、ハード系圧電性
セラミックを用いてはいるものの、長時間使用すると圧
電特性が劣化しやすくなり、また高温下での使用や荷重
の印加によって、センサ特性の劣化が加速される。しか
も、劣化を挽回するための再分極が不可能であるため、
ひとたび劣化すると装置に組み込んだままでは修復がき
かない、という欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電センサは、
外部から加えられた圧力に応じて発生した電圧を電圧出
力用の一対の電極間に出力する圧電素子と、直流電源回
路と、前記圧電素子の電圧出力用の電極を、外部との接
続のための外部端子と前記直流電源回路の電圧出力端子
とに切り換えて接続する手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】本発明の圧電センサは上記の圧電センサに
おいて、前記圧電素子が、キュリー点が300℃以下
の、ソフト系圧電性セラミックを用いて構成されている
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1(a)は、本発明の第
1の実施の形態における圧電体部の外観斜視図、図1
(b)は、本発明の第1の実施の形態の回路図である。
図2は、圧電体部の積層構造を示す分解斜視図である。
【0011】図1及び図2に示す通り、圧電体部は、圧
電体1中に正負の内部電極4A,4Bを交互に積層した
構造を持ち、それぞれの内部電極4A,4Bと電気的導
通をとるための外部電極5A,5Bが配置されている。
本実施の形態では、外形形状をL=W=3mm,t=1
mmとした。内部電極4A,4B間の距離は約100μ
m、内部電極層数は9層とした。圧電体としては、ニッ
ケル・ニオブ酸鉛−チタン酸鉛−ジルコン酸鉛を主成分
とする、キュリー点TC =145℃、圧電定数g33=1
3×10-3Vm/Nの材料を用いた。本圧電材料はソフ
ト系圧電性セラミックであり、−25〜40℃の温度下
で1kV/mmの電界強度で約100μsecの時間の
電界印加操作で、完全分極の約95%以上の分極状態が
得られる。完全分極に対する分極状態の程度と、センサ
としての出力特性とはほぼ正比例する。よって、本圧電
材料を使用した場合、上述の操作で約95%以上のセン
サ出力特性が得られることになる。
【0012】図1(b)に示す通り、本圧電センサは図
1(a)の構造を持つ圧電体素子7と、分極用電源8
と、分極用スイッチ9及び出力用スイッチ10と、出力
端子11A,11Bとを所有する。以下に、使用方法に
ついて述べる。まず、使用前の分極処理には、出力用ス
イッチ10を切り分極用スイッチ9を入れる。スイッチ
を入れた直後に圧電体素子7に電界が加わり、分極がな
される。本実施の形態では、上述の通り、内部電極4
A,4Bの距離は約100μmであるので、電界強度1
kV/mmを加えるには、100VDCの電圧印加でよ
い。続いて、分極用スイッチ9を切り出力用スイッチ1
0を入れることにより、センサとして使用可能な状態と
なる。この状態で、圧電体素子7において、内部電極と
直角の方向に力に対して、電気的な出力が得られる。
【0013】本実施の形態のような材料を用いた場合、
従来の圧電センサに比較して、脱分極は生じ易い。25
℃で無荷重の状態で置いても、1000時間で約10%
程度のセンサ特性の劣化が生じる。さらに高温に上げた
り、大きな荷重を加えたりすると、より劣化が進む。し
かし劣化が進んでも、上述のような分極処理を再度施せ
ば、初期値と同等の分極状態かつセンサ特性が簡単に得
られる。本実施の形態の圧電センサを小型産業危機に組
み込んで、装置起動の際に同時に分極処理を施すような
回路構成としたところ、1日1回の起動すなわち分極処
理によって、センサ特性の変動は2%以下であり、かつ
約8,000時間後も同様の出力特性を示した。
【0014】次に、本発明の第2の実施の形態について
述べる。本実施の形態2の圧電センサは、第1の実施の
形態と同様の材料、外形、回路構成を持ち、内部電極間
4A,4B間の距離を5μm、内部電極層数を160層
とした。本実施の形態のような圧電センサの分極には、
1kV/mmの電界強度を印加するには、約5VDCの
電圧印加でよい。この電圧は、小型OA機器の電源部か
ら昇圧することなく直接供給可能となる。出力特性とし
ては、第1の実施の形態と同等の性能を示した。
【0015】
【発明の効果】上述の通り本発明によれば、センサ特性
の劣化を挽回するための再分極が装置に組み込んだまま
簡単に行えるため、長時間使用しても、また高温化での
使用や荷重の印加があっても、安定したセンサ出力が確
保できるような圧電センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧電体部の外観斜
視図および、第1の実施の形態の回路図である。
【図2】図1の圧電体部の積層構造を示す分解斜視図で
ある。
【図3】従来の圧電センサの外形図および、従来の圧電
センサにおける分極の処理手順を示すフローチャート図
である。
【符号の説明】
1 圧電体 2A,2B 電極 3A,3B リード線 4A,4B 内部電極 5A,5B 外部電極 6 はんだ 7 圧電体素子 8 分極用電源 9 分極用スイッチ 10 出力用スイッチ 11A,11B 出力端子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体に再分極を施す手段を備えること
    を特徴とする圧電センサ。
  2. 【請求項2】 外部から加えられた圧力に応じて発生し
    た電圧を電圧出力用の一対の電極間に出力する圧電素子
    と、 直流電源回路と、 前記圧電素子の電圧出力用の電極を、外部との接続のた
    めの外部端子と前記直流電源回路の電圧出力端子とに切
    り換えて接続する手段とを備えることを特徴とする圧電
    センサ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧電センサにおいて、 前記圧電素子が、キュリー点が300℃以下の、ソフト
    系圧電性セラミックを用いて構成されていることを特徴
    とする圧電センサ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧電センサにおいて、 前記圧電素子が前記圧電性セラミックの薄層を少なくと
    も二層以上備える積層構造のものであり、前記圧電性セ
    ラミックの薄層と、その圧電性セラミック層が発生する
    電圧を取り出すための内部電極とを交互に積層し、前記
    内部電極を一層毎に、前記電圧出力用の二つの電極の一
    方及び他方に交互に接続した構造であることを特徴とす
    る圧電センサ。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載の圧電センサ
    において、 前記圧電性セラミックの薄層が、ニッケル・ニオブ酸鉛
    −チタン酸鉛−ジルコン酸鉛を主成分とするセラミック
    からなり、温度−25乃至40℃、電界強度1kV/m
    m、電圧印加時間1.0秒で完全分極の95%以上の分
    極状態が得られる特性を有すると共に、電圧発生方向の
    最大厚さが100μmであることを特徴とする圧電セン
    サ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201538A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Yaskawa Electric Corp 多指ハンドおよびロボット並びに多指ハンドの把持方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980721