JPH0955485A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0955485A
JPH0955485A JP7207238A JP20723895A JPH0955485A JP H0955485 A JPH0955485 A JP H0955485A JP 7207238 A JP7207238 A JP 7207238A JP 20723895 A JP20723895 A JP 20723895A JP H0955485 A JPH0955485 A JP H0955485A
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oxide film
semiconductor device
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silicon oxide
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Kosaku Takabayashi
幸作 高林
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱酸化法では困難だったONO膜のボ
トム酸化膜を薄く制御性よく形成するために、CVD法
を用い、その後に絶縁特性を向上させる。 【解決手段】 ONO膜の下層側酸化シリコン膜を化学
的気相成長法により成膜し(S2)、酸化窒素の雰囲気ガ
ス中で熱処理することにより酸窒化した後(S 3)、ON
O膜の中間窒化シリコン膜を成膜する(S4)。この製法
は、フローティングゲートを有する半導体装置における
コントロールゲートとの間の中間絶縁膜の形成に好適で
ある。下層側酸化シリコン膜としては、高温化学的気相
成長酸化膜が好ましく、酸窒化の温度は、800〜11
00℃が好ましい。また、酸窒化工程(S3)では、雰囲
気ガスの酸化窒素を窒素で希釈して用いることもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるONO膜
を含む半導体装置の製造方法に係り、とくに、絶縁特性
に優れた良質のボトム酸化膜を薄く制御性よく形成する
ための成膜技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、半導体装置の導電層間に高い
容量結合が求められる場合、その間の絶縁膜として、薄
くても良好な絶縁特性を有するトップ酸化膜/中間窒化
膜/ボトム酸化膜の積層膜(ONO膜)が用いられてい
る。
【0003】たとえば、EPROM,E2 PROM,フ
ラッシュ型E2 PROM等のフローティングゲートを有
する半導体装置においては、フローティングゲートとコ
ントロールゲートとの中間絶縁膜に、このONO膜を採
用することが多い。一般に、これら半導体メモリでは、
中間絶縁膜として誘電率の高い膜を出来るだけ薄く成膜
すると、両ゲート間のカップリング容量が大きくなり、
これにより読み出し/書き込み特性,オン電流などのメ
モリ特性が向上する。ONO膜では、比較的に誘電率の
高い窒化シリコン膜を用いるとともに、単層の窒化シリ
コン膜を薄く成膜しただけではリーク電流が増加するこ
とから、その上下のゲート電極側に絶縁特性に優れた良
質な酸化シリコン膜を薄く介在させて薄膜化・高容量化
を実現している。
【0004】とくに、ボトム酸化膜は、メモリの電荷保
持特性を向上させる観点からも、極く薄い良質な酸化膜
とする必要がある。このため、従来の半導体装置の製造
方法では、フローティングゲートとなる下地ポリシリコ
ン膜の表面を高温で熱酸化することにより、ボトム酸化
膜を形成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年のメモリ
・トランジスタの縮小化・低電源電圧化にともない、O
NO膜の薄膜化が求められている。そのため、ボトム酸
化膜についても薄膜化しなければならないが、上記した
従来の製法では、下地のポリシリコン膜は導電性を高め
るための不純物が導入されて酸化されやすく、このため
ボトム酸化膜を薄く制御性よく成膜することが難しくな
ってきた。
【0006】たとえば、0.4μmルールのフラッシュ
型E2 PROMでは、ボトム酸化膜を熱酸化法により1
0nm形成する。これは、900℃のドライO2 雰囲気
中で僅か4分ほどの酸化であり、ベアシリコン基板上で
は5nmほどの極く薄い膜形成であることから、酸化炉
出し入れ時間やポリシリコン膜の不純物濃度等の影響が
大きくなり、これによる面内あるいは成膜ごとの膜厚の
バラツキが無視できないものとなってきた。
【0007】また、ボトム酸化膜の熱酸化時には、フロ
ーティングゲート表面に無数の突起が成長し(例えば、
谷口編「シリコン熱酸化膜とその界面」(REALIZE IN
C.)185〜187頁参照)、これがボトム酸化膜の薄
膜化にともなって、その絶縁性を著しく阻害する要因と
なってきた。この突起成長の現象は、ポリシリコン膜を
構成する無数のグレインに熱酸化時の熱膨張により応力
がかかると、グレイン境界に沿ってシリコン原子が移動
し、とくに小さなグレイン表面側にシリコンの突起が成
長するためと説明されている。そして、この突起成長が
生じた熱酸化膜では、結晶シリコンはグレイン境界部分
に比べ酸化されにくいことから突起部分の酸化膜が薄く
形成されており、また膜応力が偏在して局所的に電界集
中しやすくなって、絶縁耐圧の低下を招くと考えられ
る。
【0008】一方、この熱酸化に起因した制御性や突起
成長の問題を回避するために、近年、ボトム酸化膜の成
膜に化学的気相成長法(CVD:Chemical Vapor Depos
ition)を用いた学会発表も見られるようになったが(例
えば、’94秋応用物理学会論文集,19a−ZC−1
0,608頁)、CVD酸化膜は熱酸化膜に比べ多孔質
で欠陥も多く、これを介してのリーク電流も大きいとい
った以前からの課題は未だ解決されていない。かといっ
て、その上に熱酸化膜を被膜したのでは、膜全体が厚く
なり薄膜化が図れない。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、ONO膜のボトム酸化膜を薄く制御性よく形成する
ためにCVD法を用いた場合でも、その成膜後に絶縁特
性を向上させることができる半導体装置の製造方法を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
半導体装置の製造方法は、ONO膜の下層側酸化シリコ
ン膜(ボトム酸化膜)をCVD法により成膜する工程
と、成膜したボトム酸化膜を酸化窒素の雰囲気ガス中で
熱処理することにより酸窒化する工程と、酸窒化したボ
トム酸化膜上に、前記ONO膜の中間窒化シリコン膜を
成膜する工程とを含むことを特徴とする。この製法は、
フローティングゲートを有する半導体装置におけるフロ
ーティングゲートとコントロールゲートとの間の中間絶
縁膜の形成に適用できる。これにより、中間絶縁膜を薄
くして両ゲート間のカップリング容量を向上できる。
【0011】最初の酸化シリコン膜の成膜工程では、C
VD法を用いていることから、極く薄いボトム酸化膜が
制御性よく成膜される。すなわち、一般にCVD法では
650〜800℃程度と比較的に低い温度で行うことか
ら、下地が酸化されやすい場合であっても、これによる
見かけ上のデポレートの増大(増速酸化)の心配がな
い。また、成膜速度も0.2nm/min程度以下に抑
えることができることから、膜厚の制御性が高い。
【0012】とくに、下地がポリシリコン膜である場
合、不純物濃度の違いで増速酸化のされかたが異なるこ
とがあるが、CVD法では、これによるボトム酸化膜厚
のばらつきがない。さらに、先に説明した突起成長の問
題も回避できる。次の酸窒化工程では、酸化窒素(N2
O)雰囲気でのアニールが施され、CVD酸化膜の絶縁
特性が向上する。このメカニズムについては、必ずしも
明らかではないが、下地のポリシリコン膜等とCVD酸
化膜との界面が滑らかにつながり、欠陥などが除去され
るためと考えられる。なお、N2 Oには酸素が含まれ、
この酸窒化アニール中に酸化され得るとはいえ、その酸
化レートは極めて遅くボトム酸化膜の膜厚に与える影響
は少ない。
【0013】この酸窒化工程におけるアニールは、80
0〜1100℃の温度で行うことが好ましい。なぜな
ら、800℃以下では酸窒化が余り進まず上記した酸窒
化の効果が得られないし、1100℃を越えると、たと
えばフローティングゲート下のゲート酸化膜の耐圧が低
下する等、デバイスに与える影響が懸念されるからであ
る。
【0014】酸窒化工程の雰囲気ガスは、純N2 Oのほ
か、これを窒素(N2 )で希釈して用いてもよい。これ
により、N2 O中の酸素濃度比が低減されて酸化レート
が更に遅くなり、この意味から好ましい。ボトム酸化膜
として、高温化学的気相成長酸化膜(HTO; High Tem
peraturechemical vapor deposited Oxide)を用いる
と、さらに好ましい。なぜなら、この高温CVDでは、
熱酸化に比べると低温で成膜できて(一般に800℃前
後)上記した増速酸化や突起成長の心配が殆どなく、ま
たデポレートも0.2nm/minが達成されているこ
とから薄膜化に適しており、しかも被覆性がよい良質な
HTO膜が得られるからである。
【0015】
【本発明の実施の形態】本発明の半導体装置の製造方法
は、ONO膜を含む半導体装置に好適に実施できる。こ
の半導体装置として、たとえば、EPROM,E2 PR
OM,フラッシュ型E2 PROM等があり、この場合の
ONO膜は、フローティングゲートとコントロールゲー
トとの中間絶縁膜である。また、本発明は他の半導体装
置、たとえばDRAMなどのキャパシタの製法にも適用
可能である。この場合のONO膜は、上下の金属電極間
に挿入されるキャパシタ膜を構成する。
【0016】以下、本発明に係る半導体装置の製造方法
を、フラッシュ型E2 PROMに適用し図1〜3に表し
た一実施例にもとづいて詳細に説明する。ここで図1に
は、本発明の一実施例に係るフラッシュ型E2 PROM
の製造工程の一部を抜き出したフロー図を示す。また、
図2には同実施例に係るフラッシュ型E2 PROMのメ
モリ・トランジスタ周りを示す概略断面構造図、図3に
は同実施例のフラッシュ型E2 PROMの製造過程を示
す要部概略断面図をそれぞれ示す。
【0017】本発明に係る製法の説明に先立ち、まず、
本実施例に係るフラッシュ型E2 PROMの構造につい
て、簡単に説明する。図2中、符号2は、たとえば単結
晶シリコンウェーハからなる半導体基板を示し、符号4
はフラッシュ型E2 PROMのメモリ・トランジスタを
示す。この半導体基板4は、とくに図示しないが、これ
を部分的に酸化することにより、選択酸化領域(LOC
OS)と、そのLOCOS以外の領域で、このメモリ・
トランジスタ4などの素子が作り込まれるアクティブ領
域とに区分されている。半導体基板2は、メモリ・トラ
ンジスタ4としてnpnトランジスタを形成する場合に
はp型でありp型の不純物がドープされ、pnpトラン
ジスタを形成する場合には、その逆導電型となるn型の
不純物がドープされる。以下の実施例の説明では、np
nトランジスタを形成する場合を例として説明するが、
本発明は、pnpトランジスタを形成する場合にも、後
述の不純物ドープ領域を含め導電型を全て逆にすること
で同様に適用することができる。
【0018】同図に示すように、半導体基板2の表面に
は薄いゲート酸化膜6が被膜され、ゲート酸化膜6上に
はフローティングゲート8が形成してある。ゲート酸化
膜6は、たとえば熱酸化法で成膜される酸化シリコン膜
で構成される。また、フローティングゲート8は、たと
えばCVD法で成膜されるポリシリコン膜で構成され、
たとえばリン等の不純物を高濃度にドープすることで導
電性を高めてある。
【0019】フローティングゲート8上には、ONO膜
(SiO2 /SiN/SiO2 の積層膜)と称される中
間絶縁膜10を介して、コントロールゲート11が積層
してある。ONO膜10は、ボトム酸化膜14,中間窒
化膜16,トップ酸化膜18で構成される。このONO
膜10につき、その形成方法の詳細については後述す
る。コントロールゲート11は、ポリシリコン膜あるい
はポリサイド膜(タングステンシリサイド,モリブテン
シリサイド,チタンシリサイド,タンタルシリサイド等
のシリサイド膜とポリシリコン膜との積層膜)などで構
成される。本実施例では、ポリシリコン層12上にタン
グステンシリサイド層13を積層して構成してある。
【0020】このようにフローティングゲート8,ON
O膜10,コントロールゲート11を積層して構成した
ゲート電極20の側面は、たとえばリン含有膜(PS
G:Phosho-Silicate Glass)からなるサイドウォール2
2が形成してある。このサイドウォール22は、たとえ
ばCVD法で成膜されるPSG膜を異方性エッチングす
ることなどで形成される。
【0021】半導体基板2表面で、各サイドウォール2
2下方側から外側に向かっては、それぞれLDD(Ligh
tly Doped Drain)と称されるFET構造に特有なプロフ
ァイルの活性領域24(ソースおよびドレイン領域)
が、ゲート電極20に対して自己整合的に形成してあ
る。この各活性領域24は、サイドウォール22形成前
後で、たとえばイオン注入をドーズ量およびエネルギー
が異なる2段階で行った後、アニールを施すことにより
形成される。これにより、n型不純物が高濃度にドーズ
されたn+ 領域24aが基板奥側に深く形成され、比較
的に低濃度にドースされたn -領域24bが基板表面側
に浅く、ゲ−ト電極20中央に向かって横方向に若干延
びて形成されている。
【0022】そして、このように構成されるメモリ・ト
ランジスタ4の上方には、層間絶縁層26を介してアル
ミニュウムなどで構成される金属電極層28が所定パタ
ーンで積層してある。なお、とくに図示しないが、この
金属電極層28は、コンタクトホールを通じてメモリ・
トランジスタ4のソース又はドレイン領域となる活性領
域24に接続され、この金属電極層28の上には、不図
示のオーバーコート層が成膜されている。
【0023】つぎに、本発明に係る半導体装置の製造方
法を、図1および図3を用いて詳細に説明する。図1で
は、フラッシュ型E2 PROMの製造工程のうち、フロ
ーティングゲート材の成膜工程(ステップS1)から、O
NO膜の成膜工程(ステップS2 〜S5)を経て、コント
ロールゲート材の成膜工程(ステップS6)までを示して
いる。同図に示すように、本発明の製法の第1の特徴点
は、ONO膜の形成工程において、ボトム酸化膜の成膜
をCVD法により行うことである(ステップS2)。ま
た、第2の特徴点は、成膜したCVD酸化膜の絶縁特性
を向上させるために、つぎのステップS3 で酸窒化アニ
ールを行った後で、ONO膜の中間窒化膜を成膜する
(ステップS4)ことである。
【0024】従来の熱酸化法では、下地のフィローティ
ングゲート8が酸化されやすい材質である場合、この上
に薄い膜を形成しようとすれば、下地の影響を強く受け
ていた。たとえば、下地膜質による酸化速度の相違、酸
化を阻止するような下地表面被膜の有無等により、下地
側の酸化の程度がばらつき、できたボトム酸化膜厚も結
果としてばらつくことが多かった。これに対し、このボ
トム酸化膜14の成膜工程(ステップS2)では、CVD
法を用いていることから次の2つの利点を有し、これに
より極く薄いボトム酸化膜が制御性よく成膜される。
【0025】第1に、一般にCVD法では650〜80
0℃と比較的に低い温度で行うことから、下地が酸化さ
れることによる見かけ上のデポレートの増大(増速酸
化)の心配がなく、下地の影響も極めて小さい。第2
に、CVDの成膜速度自体も、0.2nm/min以下
に抑えることができ、比較的に酸化速度を遅くできる。
【0026】しかし、一般にCVD酸化膜は、熱酸化膜
に比べると、多孔質で欠陥も多くリーク電流が大きいた
め、このように薄膜化して用いたときに絶縁特性が急激
に低下する。本発明の第2の特徴である酸窒化アニール
は、この絶縁特性を改善することを目的としている。
【0027】以下、さらに具体的に、図3に示す各工程
での断面構造図にしたがって説明する。図3で図示を省
略した素子分離工程については、通常のフラッシュ型E
2 PROMの製法にしたがって行うことができる。すな
わち、まずシリコンウエーハなどで構成されp型の導電
型を有する半導体基板を準備し、その表面に、パッド用
酸化膜,続けて窒化シリコンなどで構成される酸化阻止
膜を被膜し、これらを所定パターンに加工した後、チャ
ンネルストッパ用のイオン注入を行い、その後、LOC
OS用熱酸化を行うことで、各メモリセルを分離するた
めのLOCOSを形成する。
【0028】つぎに、図3(A)に示すように、各LO
COS間に位置するアクティブ領域の半導体基板2表面
に、熱酸化法でゲート酸化膜6を成膜する。熱酸化の条
件はおよび膜厚は、特に限定されないが、本実施例では
約850℃のウェット酸化により10nm程度のゲート
酸化膜6を形成した。
【0029】その後、ゲート酸化膜6上に、フローティ
ングゲート8の膜材である第1ポリシリコン膜8aをC
VD法などで成膜した。この第1ポリシリコン膜8aの
膜厚も特に限定されないが、たとえば70〜200nm
程度、本実施例では100nmとした。成膜後の第1ポ
リシリコン膜8aには、その導電性を高めるためリンな
どの不純物を導入する。リン導入の方法としては、リン
プレデポジション法などが用いられ、POCl3 のガス
を用いて、約800〜950℃程度の温度で20〜70
分拡散させる。本実施例では、830℃で30分拡散さ
せた。
【0030】つぎに、図3(B)に示すように、ONO
膜10のボトム酸化膜14となる膜材として、HTO膜
14aを高温CVD法で成膜した。このHTO膜14a
の膜厚も、特に限定されない。ただ、ONO膜10の薄
膜化の観点からHTO膜14aもできだけ薄くすること
が好ましく、本実施例では10nmとした。また、高温
CVDの基板温度が、650〜800℃程度であるほか
は、他の条件に特に限定はない。本実施例では以下の
[表1]の条件にしたがった。なお、ここでは高温CV
Dを用いたが、ボトム酸化膜14の膜材成膜を、たとえ
ば400℃程度の温度で行う通常のCVD法により行う
こともできる。
【0031】
【表1】 ・ガス流量 : SiH2 Cl2 ; 100 SCCM N2 O; 200 SCCM ・基板温度 : 800℃ ・圧力 : 40P ・成膜速度 : 0.2nm/min この高温CVDでは、従来の熱酸化法に比べ低温で成膜
できることから、熱酸化法で生じていた増速酸化や突起
成長の心配がなく、また成膜速度も0.2nm/min
が達成されていることから薄膜化に適しており、しかも
被覆性がよい良質なHTO膜が得られる。
【0032】その後、高温CVDにより成膜したHTO
膜14aに、その絶縁特性を向上させるための酸窒化ア
ニールを施す。この酸窒化アニールは、酸化窒素N2
の雰囲気ガス中で、10〜60分ほど熱処理することに
より行う。アニール温度は、とくに制限はないが、好ま
しくは、800〜1100℃である。なぜなら、800
℃以下では酸窒化が余り進まず上記した酸窒化の効果が
得られないし、1100℃を越えると、第1ポリシリコ
ン膜8a下のゲート酸化膜6の耐圧が低下する等、デバ
イスに与える影響が懸念されるからである。
【0033】この酸化窒素アニールでCVD酸化膜の絶
縁特性が向上するメカニズムについては、必ずしも明ら
かではないが、下地のHTO膜14aと第1酸化シリコ
ン膜8aとの界面が滑らかにつながり、欠陥等が除去さ
れるためと考えられる。これに関し、N2 Oによる酸窒
化をCVD酸化膜に施すことにより、熱酸化膜よりも特
性がよくなるとの報告もある(例えば、堀Semicondacto
r World 1994) 。なお、N2 Oには酸素が含まれ、この
酸窒化アニール中に酸化され得るとはいえ、その酸化レ
ートは極めて遅くHTO膜14aの膜厚に与える影響は
少ないと考えられる。
【0034】また、酸窒化アニールの雰囲気ガスは、純
2 Oのほか、これを窒素で希釈して用いてもよい。希
釈の程度は任意であるが、これによりN2 O中の酸素濃
度比が低減されて酸化レートが更に遅くなり、この意味
から好ましいといえる。その後、ONO膜10の中間窒
化膜16となる膜材として、窒化シリコン膜16aをC
VD法より成膜し、続いて、この上にトップ酸化膜18
となる膜材として酸化シリコン膜18aを熱酸化法によ
り成膜する。先に説明したHTO膜14aと同様な理由
から、これらの膜厚もできだけ薄いほうが好ましく、本
実施例では窒化シリコン膜16a:8nm,酸化シリコ
ン膜18a:4nmとした。
【0035】そして、コントロールゲート11の膜材と
して、第2ポリシリコン膜12aおよびタングステンシ
リサンド膜13aを、この順でCVD法により成膜し
た。なお、この第2ポリシリコン膜12aも、前記第1
ポリシリコン膜12aと同様に、その成膜後に導電性を
高めるための不純物導入を行っている。
【0036】つぎに、図3(D)に示すように、所定パ
ターンのレジストをマスクに、表面側のタングステンシ
リサンド膜13aから、第1ポリシリコン膜8aまでを
連続エッチングにより加工してゲート電極20を形成す
る。その後、形成したゲート電極20をマスクに低濃度
のn -領域24bをイオン注入法により形成し、ゲート
電極20の側壁にサイドウォール22を形成するため
に、このゲート電極20を覆うように、たとえばPSG
からなるサイドウォール材22aを成膜する。
【0037】つぎに、図3(E)に示すように、成膜し
たサイドウォール材22aの表面側から、たとえばRI
E(Reactive Ion Etching)法により異方性エッチングを
行うことによりサイドウォール22を形成し、このサイ
ドウォール22を形成したゲート電極20をマスクに高
濃度のn+ 領域24aをイオン注入法により形成する。
【0038】その後は、層間絶縁層26成膜,コンタク
トホール(符号なし)形成,金属電極層28形成,オー
バーコート膜(符号なし)形成などを経て、当該フラッ
シュ型E2 PROMを完成させることができる。なお、
上記実施例の説明の中で特に言及した以外の事項につい
ては、特に限定はなく、本発明の範囲内で種々に改変す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
半導体装置の製造方法によれば、ONO膜のボトム酸化
膜を薄く制御性よく形成するためにCVD法を用いた場
合でも、その成膜後に絶縁特性を向上させることができ
る。
【0040】これにより、ONO膜を層間絶縁層に含む
半導体装置について、従来の熱酸化法では得られないほ
ど薄く、しかも良質なボトム酸化膜を実現できる製造方
法を提供することが可能となる。これにより、ONO膜
の薄膜化を図ることができる。
【0041】とくに、本発明をフローティングゲートを
有する半導体装置に適用すれば、メモリ・トランジスタ
の縮小化・高速化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフラッシュ型E2 PR
OMの製造工程の一部を抜き出したフロー図である。
【図2】同実施例に係るフラッシュ型E2 PROMのメ
モリ・トランジスタ周りを示す概略断面構造図である。
【図3】同実施例のフラッシュ型E2 PROMの製造過
程を示す要部概略断面図である。
【符号の説明】
2…半導体基板 4…メモリ・トランジスタ 6…ゲート酸化膜 8…フローティングゲート 8a…第1ポリシリコン膜 10…ONO膜 11…コントロールゲート 12…ポリシリコン層 12a…第2ポリシリコン膜 13…タングステンシリサイド層 13a…タングステンシリサイド膜 14…ボトム酸化膜(下層酸化膜) 14a…HTO膜 16…中間窒化膜 16a…窒化シリコン膜 18…トップ酸化膜(上層酸化膜) 18a…酸化シリコン膜 20…ゲート電極 22…サイドウォール 22a…サイドウォール材 24…活性領域 24a…n+ 領域 24b…n -領域 26…層間絶縁層 26a…PSG膜 28…金属電極層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層側酸化シリコン膜と、中間窒化シリ
    コン膜と、下層側酸化シリコン膜とからなる3層構造の
    積層膜を含む半導体装置の製造方法において、 前記下層側酸化シリコン膜を、化学的気相成長法により
    成膜する工程と、 成膜した前記下層側酸化シリコン膜を、酸化窒素の雰囲
    気ガス中で熱処理することにより酸窒化する工程と、 酸窒化した前記下層側酸化シリコン膜上に、前記中間窒
    化シリコン膜を成膜する工程とを含む半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記3層構造の積層膜は、フローティン
    グゲートを有する半導体装置におけるフローティングゲ
    ートとコントロールゲートとの間の中間絶縁膜である請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記酸窒化する工程における熱処理は、
    800〜1100℃の温度で行う請求項1または2に記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記酸窒化する工程では、雰囲気ガスの
    酸化窒素を窒素で希釈して用いる請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記下層側酸化シリコン膜は、高温化学
    的気相成長酸化膜である請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の半導体装置の製造方法。
JP7207238A 1995-08-14 1995-08-14 半導体装置の製造方法 Pending JPH0955485A (ja)

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