JPH0955185A - 校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法 - Google Patents
校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法Info
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- JPH0955185A JPH0955185A JP7206350A JP20635095A JPH0955185A JP H0955185 A JPH0955185 A JP H0955185A JP 7206350 A JP7206350 A JP 7206350A JP 20635095 A JP20635095 A JP 20635095A JP H0955185 A JPH0955185 A JP H0955185A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マスフィルター型ガス分析計が、長時間連続
して使用された時、高濃度の不純物を観測した時、又
は、イオン化電圧などの設定条件を変えた時に、その分
析値が真の値からずれて観測された場合でも、真の値に
補正することができる、校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計及びその操作方法を提供する。 【解決手段】 本発明の校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計は、真空装置とマスフィルター型ガ
ス分析計を接続する配管に、校正ガス系統を接続したこ
とを特徴とする。また、前記校正ガス系統は、不純物供
給ライン、高純度ガス供給ライン、及び、パージライ
ン、のうち2つ以上のラインの組み合わせからなり、各
ラインが配管で接続されている。
して使用された時、高濃度の不純物を観測した時、又
は、イオン化電圧などの設定条件を変えた時に、その分
析値が真の値からずれて観測された場合でも、真の値に
補正することができる、校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計及びその操作方法を提供する。 【解決手段】 本発明の校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計は、真空装置とマスフィルター型ガ
ス分析計を接続する配管に、校正ガス系統を接続したこ
とを特徴とする。また、前記校正ガス系統は、不純物供
給ライン、高純度ガス供給ライン、及び、パージライ
ン、のうち2つ以上のラインの組み合わせからなり、各
ラインが配管で接続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、校正ガス系統を備えた
マスフィルター型ガス分析計及びその操作方法に係る。
より詳細には、例えば、マスフィルター型ガス分析計
が、長時間連続して使用された時、高濃度の不純物を観
測した時、又は、イオン化電圧などの設定条件を変えた
時に、その分析値が真の値からずれて観測された場合で
も、真の値に補正することができる、校正ガス系統を備
えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法に関
する。
マスフィルター型ガス分析計及びその操作方法に係る。
より詳細には、例えば、マスフィルター型ガス分析計
が、長時間連続して使用された時、高濃度の不純物を観
測した時、又は、イオン化電圧などの設定条件を変えた
時に、その分析値が真の値からずれて観測された場合で
も、真の値に補正することができる、校正ガス系統を備
えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】真空装置(スパッタ装置、CVD装置、
ドライエッチング装置、蒸着装置など)を利用して、薄
膜を堆積又は加工する場合、その雰囲気に関する情報を
モニタリングすることは、良質な薄膜を安定して作製
し、歩留まりの高い製造工程を構築するする際の重要な
因子の一つである。
ドライエッチング装置、蒸着装置など)を利用して、薄
膜を堆積又は加工する場合、その雰囲気に関する情報を
モニタリングすることは、良質な薄膜を安定して作製
し、歩留まりの高い製造工程を構築するする際の重要な
因子の一つである。
【0003】前記雰囲気としては、到達圧力時の残留
ガス測定(H2O、O2、炭化水素、吸着ガス等)、
プロセスガス導入時の不純物測定、プロセス中の反応
ガス、イオン分析、異常放電の検知、などが挙げられ
る。
ガス測定(H2O、O2、炭化水素、吸着ガス等)、
プロセスガス導入時の不純物測定、プロセス中の反応
ガス、イオン分析、異常放電の検知、などが挙げられ
る。
【0004】このような雰囲気に関する情報を観測する
手段として、マスフィルター型ガス分析計が、電子デバ
イス分野のみならず、各種分野において広く利用されて
いる。特に、マスフィルター型ガス分析計の中でも、四
重極質量分析装置(QMS:Quadrupole Mass Analyze
r)が多用されている。
手段として、マスフィルター型ガス分析計が、電子デバ
イス分野のみならず、各種分野において広く利用されて
いる。特に、マスフィルター型ガス分析計の中でも、四
重極質量分析装置(QMS:Quadrupole Mass Analyze
r)が多用されている。
【0005】市販されているマスフィルター型ガス分析
計は、通常1×10-4Torr以下で動作する。一方、
スパッタ等の成膜プロセスは通常1×10-3Torr以
上の圧力下で行われることが多い。このような圧力差を
解消する手段としては、差動排気系が用いられている。
例えば、マスフィルター型ガス分析計のハウジングに排
気系とオリフィスバルブを取り付け、成膜雰囲気のガス
をマスフィルター型ガス分析計のハウジングで1×10
-4Torr以下となるように調節して、スパッタ等の成
膜雰囲気中のガス分析を行うことができる測定系が公知
である(図2)。
計は、通常1×10-4Torr以下で動作する。一方、
スパッタ等の成膜プロセスは通常1×10-3Torr以
上の圧力下で行われることが多い。このような圧力差を
解消する手段としては、差動排気系が用いられている。
例えば、マスフィルター型ガス分析計のハウジングに排
気系とオリフィスバルブを取り付け、成膜雰囲気のガス
をマスフィルター型ガス分析計のハウジングで1×10
-4Torr以下となるように調節して、スパッタ等の成
膜雰囲気中のガス分析を行うことができる測定系が公知
である(図2)。
【0006】このようなマスフィルター型ガス分析計
は、上述した雰囲気を短時間(最大数時間程度)測定す
る場合は、十分再現性良くモニタリングすることができ
る。しかし、連続したモニタリング時間が長くなると、
マスフィルター型ガス分析計を構成するイオン検出部
(例えば、ファラデカップ、二次電子増倍管)に電荷が
蓄積するため、測定値が変動するという問題があった。
この対策として、従来は連続的に長時間使用しないよう
な運用方法を採用していた。具体的には、30分観測し
た後、120分観測しない時間を設けるというような運
用を余儀なくされていた。
は、上述した雰囲気を短時間(最大数時間程度)測定す
る場合は、十分再現性良くモニタリングすることができ
る。しかし、連続したモニタリング時間が長くなると、
マスフィルター型ガス分析計を構成するイオン検出部
(例えば、ファラデカップ、二次電子増倍管)に電荷が
蓄積するため、測定値が変動するという問題があった。
この対策として、従来は連続的に長時間使用しないよう
な運用方法を採用していた。具体的には、30分観測し
た後、120分観測しない時間を設けるというような運
用を余儀なくされていた。
【0007】ところで、最近の半導体等のデバイス形成
工程においては、各薄膜の堆積及び加工を専門に行う処
理室では、例えば、数十秒から数分間隔(この時間間隔
を、タクトタイムと呼称する)で、生産物が流れて行
く。この場合、タクトタイムの約1/3〜1/2が、実
際に薄膜の堆積及び加工を行う時間であり、残りの時間
は生産物を前後の処理室とやり取りするために使われ
る。
工程においては、各薄膜の堆積及び加工を専門に行う処
理室では、例えば、数十秒から数分間隔(この時間間隔
を、タクトタイムと呼称する)で、生産物が流れて行
く。この場合、タクトタイムの約1/3〜1/2が、実
際に薄膜の堆積及び加工を行う時間であり、残りの時間
は生産物を前後の処理室とやり取りするために使われ
る。
【0008】しかしながら、良質のデバイスを安定して
作製するためには、堆積及び加工を行う時間のみなら
ず、残りの時間においてもモニタリングを行うことによ
って、真空装置内の状態変化を常時観測し、適宜プロセ
ス制御することが重要である。けれども、上述した理由
から、マスフィルター型ガス分析計の測定値が変動して
しまい、各タクト間の状態を正確に逐次モニタリングす
ることができない状況であった。
作製するためには、堆積及び加工を行う時間のみなら
ず、残りの時間においてもモニタリングを行うことによ
って、真空装置内の状態変化を常時観測し、適宜プロセ
ス制御することが重要である。けれども、上述した理由
から、マスフィルター型ガス分析計の測定値が変動して
しまい、各タクト間の状態を正確に逐次モニタリングす
ることができない状況であった。
【0009】したがって、高品質のデバイスを高い歩留
まりで作製するために、上述した逐次モニタリングが可
能な差動排気系を有するマスフィルター型ガス分析計の
開発が強く望まれていた。
まりで作製するために、上述した逐次モニタリングが可
能な差動排気系を有するマスフィルター型ガス分析計の
開発が強く望まれていた。
【0010】また、マスフィルター型ガス分析計の設定
条件を変えた場合にも、測定値が変動するという問題が
あった。具体的には、イオン化電圧は、イオン化する放
電の安定のために70Vに設定している機種が多いが、
このイオン化電圧では40Arの同位体36Arが2価にイ
オン化して36Ar++が18H2O+の信号と重なるため、水
分の測定が正確にできないという問題があった。
条件を変えた場合にも、測定値が変動するという問題が
あった。具体的には、イオン化電圧は、イオン化する放
電の安定のために70Vに設定している機種が多いが、
このイオン化電圧では40Arの同位体36Arが2価にイ
オン化して36Ar++が18H2O+の信号と重なるため、水
分の測定が正確にできないという問題があった。
【0011】この対策として、しばしばイオン化電圧を
40〜45Vに下げることがあるが、18H2Oの信号が
変わってしまい、水分の真値の判断を困難にしていた。
40〜45Vに下げることがあるが、18H2Oの信号が
変わってしまい、水分の真値の判断を困難にしていた。
【0012】さらに、水分はイオン化されて、M/e=
18すなわち18H2O+の信号として測定されるが、しば
しばM/e=17の信号がそれに連動して測定される。
これは、水分がイオン化されるとき分解して、17OH+
となった信号と考えられる。この場合、水分を定量する
とき、M/e=18のみで定量したのでは、真値とは言
えなくなる。
18すなわち18H2O+の信号として測定されるが、しば
しばM/e=17の信号がそれに連動して測定される。
これは、水分がイオン化されるとき分解して、17OH+
となった信号と考えられる。この場合、水分を定量する
とき、M/e=18のみで定量したのでは、真値とは言
えなくなる。
【0013】より根本的な問題として、各元素により感
度が違うという問題がある。この感度は、各元素によ
り、例えばイオン化の感度やイオン検出部の感度が異な
っているために生じる。しかしながら、従来は、例えば
Ar中の水分の濃度を求める場合、H2O/Ar比感度
=1と仮定しており、真の値からずれてしまっていた。
度が違うという問題がある。この感度は、各元素によ
り、例えばイオン化の感度やイオン検出部の感度が異な
っているために生じる。しかしながら、従来は、例えば
Ar中の水分の濃度を求める場合、H2O/Ar比感度
=1と仮定しており、真の値からずれてしまっていた。
【0014】したがって、校正ガス系から既知の量の不
純物を含んだガスを供給して、個々のQMSの信号を校
正し、測定値を真の値に補正することが、マスフィルタ
ー型ガス分析計という測定器に強く望まれていた。
純物を含んだガスを供給して、個々のQMSの信号を校
正し、測定値を真の値に補正することが、マスフィルタ
ー型ガス分析計という測定器に強く望まれていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、その分析値
が真の値からずれて観測された場合でも、逐次真の値に
補正することができる、校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計及びその操作方法を提供することを
目的とする。
が真の値からずれて観測された場合でも、逐次真の値に
補正することができる、校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計及びその操作方法を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の校正ガス系統を
備えたマスフィルター型ガス分析計は、真空装置とマス
フィルター型ガス分析計を接続する配管に、校正ガス系
統を接続したことを特徴とする。
備えたマスフィルター型ガス分析計は、真空装置とマス
フィルター型ガス分析計を接続する配管に、校正ガス系
統を接続したことを特徴とする。
【0017】本発明の校正ガス系統を備えたマスフィル
ター型ガス分析計の操作方法は、請求項1乃至15のい
ずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマスフィルタ
ー型ガス分析計の操作方法において、少なくとも前記真
空装置装置内の残留ガスを分析している工程1と、前記
校正系をパージして立ち上げる工程2と、前記高純度ガ
スで校正する工程3と、前記高純度ガスに所定の不純物
量を混入して校正する工程5と、前記校正系を立ち下げ
る工程7と、を有することを特徴とする。
ター型ガス分析計の操作方法は、請求項1乃至15のい
ずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマスフィルタ
ー型ガス分析計の操作方法において、少なくとも前記真
空装置装置内の残留ガスを分析している工程1と、前記
校正系をパージして立ち上げる工程2と、前記高純度ガ
スで校正する工程3と、前記高純度ガスに所定の不純物
量を混入して校正する工程5と、前記校正系を立ち下げ
る工程7と、を有することを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に係る発明では、真空装置とマスフィ
ルター型ガス分析計を接続する配管に、校正ガス系統を
接続したため、マスフィルター型ガス分析計の分析値が
真の値からずれて観測された場合でも、真の値に補正す
ることができる、校正ガス系統を備えたマスフィルター
型ガス分析計がえられる。
ルター型ガス分析計を接続する配管に、校正ガス系統を
接続したため、マスフィルター型ガス分析計の分析値が
真の値からずれて観測された場合でも、真の値に補正す
ることができる、校正ガス系統を備えたマスフィルター
型ガス分析計がえられる。
【0019】請求項2に係る発明では、前記校正ガス系
統は、不純物供給ライン、高純度ガス供給ライン、及
び、パージライン、のうち2つ以上のラインの組み合わ
せからなり、各ラインが配管で接続されているため、マ
スフィルター型ガス分析計に対して、校正したい対象物
ごとに、校正したいタイミングで、適宜校正を行うこと
ができる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス
分析計がえられる。
統は、不純物供給ライン、高純度ガス供給ライン、及
び、パージライン、のうち2つ以上のラインの組み合わ
せからなり、各ラインが配管で接続されているため、マ
スフィルター型ガス分析計に対して、校正したい対象物
ごとに、校正したいタイミングで、適宜校正を行うこと
ができる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス
分析計がえられる。
【0020】請求項3に係る発明では、前記真空装置と
マスフィルター型ガス分析計を接続する配管に、全開及
び全閉機能を有するバルブV1を設けたため、マスフィ
ルター型ガス分析計は、真空装置内のガス分析をするモ
ードと、マスフィルター型ガス分析計自体を立ち上げる
モードとを、併せ持つことができる、校正ガス系統を備
えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
マスフィルター型ガス分析計を接続する配管に、全開及
び全閉機能を有するバルブV1を設けたため、マスフィ
ルター型ガス分析計は、真空装置内のガス分析をするモ
ードと、マスフィルター型ガス分析計自体を立ち上げる
モードとを、併せ持つことができる、校正ガス系統を備
えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
【0021】請求項4に係る発明では、前記校正ガス系
統が、少なくとも全開及び全閉機能を有するバルブV3
を介して、前記真空装置とマスフィルター型ガス分析計
を接続する配管に、接続されているため、校正ガス系統
とマスフィルター型ガス分析計とを適宜接続することが
できる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分
析計がえられる。
統が、少なくとも全開及び全閉機能を有するバルブV3
を介して、前記真空装置とマスフィルター型ガス分析計
を接続する配管に、接続されているため、校正ガス系統
とマスフィルター型ガス分析計とを適宜接続することが
できる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分
析計がえられる。
【0022】請求項5に係る発明では、前記不純物供給
ラインは、複数の不純物源を有するため、複数の不純物
源を任意に選択できる。その結果、校正すべきガスに対
して、適宜校正作業を行うことができる、校正ガス系統
を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
ラインは、複数の不純物源を有するため、複数の不純物
源を任意に選択できる。その結果、校正すべきガスに対
して、適宜校正作業を行うことができる、校正ガス系統
を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
【0023】請求項6に係る発明では、前記複数の不純
物源は、個別に、前記V3と前記高純度ガス供給ライン
を接続する配管に、分流弁Vnを介して、配管で接続さ
れているため、個別の不純物源と前記V3と前記高純度
ガス供給ラインを接続する配管との間に残留するガスを
置換する必要のない、校正ガス系統を備えたマスフィル
ター型ガス分析計がえられる。
物源は、個別に、前記V3と前記高純度ガス供給ライン
を接続する配管に、分流弁Vnを介して、配管で接続さ
れているため、個別の不純物源と前記V3と前記高純度
ガス供給ラインを接続する配管との間に残留するガスを
置換する必要のない、校正ガス系統を備えたマスフィル
ター型ガス分析計がえられる。
【0024】請求項7に係る発明では、前記高純度ガス
供給ラインは、少なくとも高純度ガス供給源、全開及び
全閉機能を有するバルブV5、及び、マスフローコント
ローラが、配管で接続されているため、流量制御された
高純度ガスを適宜供給することができる、校正ガス系統
を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
供給ラインは、少なくとも高純度ガス供給源、全開及び
全閉機能を有するバルブV5、及び、マスフローコント
ローラが、配管で接続されているため、流量制御された
高純度ガスを適宜供給することができる、校正ガス系統
を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
【0025】請求項8に係る発明では、前記マスフロー
コントローラがパージモード付きであるため、校正する
ために高純度ガスを流す前に、短い時間で高純度ガス供
給ラインを十分にパージすることができる。その結果、
高精度の校正を、より短時間で安定して行うことができ
る、校正ガス系統を備えた差動排気系を有するマスフィ
ルター型ガス分析計がえられる。
コントローラがパージモード付きであるため、校正する
ために高純度ガスを流す前に、短い時間で高純度ガス供
給ラインを十分にパージすることができる。その結果、
高精度の校正を、より短時間で安定して行うことができ
る、校正ガス系統を備えた差動排気系を有するマスフィ
ルター型ガス分析計がえられる。
【0026】請求項9に係る発明では、前記パージライ
ンは、前記V3と前記高純度ガス供給ラインを接続する
配管に、分流弁V4を介して、配管で接続されているた
め、校正作業を行う前に、パージ作業ができる。その結
果、高精度の校正を安定して行うことができる、校正ガ
ス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられ
る。
ンは、前記V3と前記高純度ガス供給ラインを接続する
配管に、分流弁V4を介して、配管で接続されているた
め、校正作業を行う前に、パージ作業ができる。その結
果、高精度の校正を安定して行うことができる、校正ガ
ス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられ
る。
【0027】請求項10に係る発明では、イオン源部の
接ガス部分が、CRP(Chromium Rich Passivation)
処理してあるため、前記接ガス部分からの発ガス量を低
減することができる。その結果、高精度のモニタリング
及び校正を安定して行うことができる、校正ガス系統を
備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
接ガス部分が、CRP(Chromium Rich Passivation)
処理してあるため、前記接ガス部分からの発ガス量を低
減することができる。その結果、高精度のモニタリング
及び校正を安定して行うことができる、校正ガス系統を
備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
【0028】請求項11に係る発明では、前記マスフィ
ルター型ガス分析計は差動排気系を有するため、真空装
置の内圧と、マスフィルター型ガス分析計の動作圧力に
差があった場合でも、圧力調整することができる、校正
ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられ
る。
ルター型ガス分析計は差動排気系を有するため、真空装
置の内圧と、マスフィルター型ガス分析計の動作圧力に
差があった場合でも、圧力調整することができる、校正
ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられ
る。
【0029】請求項12に係る発明では、前記真空装置
と前記マスフィルター型ガス分析計を接続する配管に、
ガス流量調節機能を有するバルブV2が設けてあるた
め、分析できる圧力範囲の広い、校正ガス系統を備えた
差動排気系を有するマスフィルター型ガス分析計がえら
れる。
と前記マスフィルター型ガス分析計を接続する配管に、
ガス流量調節機能を有するバルブV2が設けてあるた
め、分析できる圧力範囲の広い、校正ガス系統を備えた
差動排気系を有するマスフィルター型ガス分析計がえら
れる。
【0030】請求項13に係る発明では、前記V2とし
て、流量制御域の異なる2つ以上のバルブが並列して配
置されているため、請求項12より広い圧力範囲で分析
できる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分
析計がえられる。例えば、広範囲なガス圧を有する成膜
装置、すなわちスパッタ装置、蒸着装置、CVD装置、
エッチング装置などに対応できる。
て、流量制御域の異なる2つ以上のバルブが並列して配
置されているため、請求項12より広い圧力範囲で分析
できる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分
析計がえられる。例えば、広範囲なガス圧を有する成膜
装置、すなわちスパッタ装置、蒸着装置、CVD装置、
エッチング装置などに対応できる。
【0031】請求項14に係る発明では、前記V2及び
前記V3を複合バルブとしたため、配管部におけるデッ
ドスペースを最小とすることができる。その結果、高精
度のモニタリング及び校正を安定して行うことができ
る、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
がえられる。
前記V3を複合バルブとしたため、配管部におけるデッ
ドスペースを最小とすることができる。その結果、高精
度のモニタリング及び校正を安定して行うことができ
る、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
がえられる。
【0032】請求項15に係る発明では、前記真空装置
と前記V2を接続する配管に、前記校正ガス系統が接続
されているため、真空装置を分析するときの前記V2の
コンダクタンスの状態で、校正をすることができる。そ
の結果、感度が変わることなしに校正できる、校正ガス
系統を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
と前記V2を接続する配管に、前記校正ガス系統が接続
されているため、真空装置を分析するときの前記V2の
コンダクタンスの状態で、校正をすることができる。そ
の結果、感度が変わることなしに校正できる、校正ガス
系統を備えたマスフィルター型ガス分析計がえられる。
【0033】請求項16に係る発明では、請求項1乃至
15のいずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマス
フィルター型ガス分析計の操作方法において、少なくと
も前記真空装置装置内の残留ガスを分析している工程1
と、前記校正系をパージして立ち上げる工程2と、前記
高純度ガスで校正する工程3と、前記高純度ガスに所定
の不純物量を混入して校正する工程5と、前記校正系を
立ち下げる工程7と、を有するため、マスフィルター型
ガス分析計を長時間連続使用した場合に、その分析値が
真の値からずれて観測された場合でも、真の値に補正す
ることができる、校正ガス系統を備えたマスフィルター
型ガス分析計の操作方法がえられる。
15のいずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマス
フィルター型ガス分析計の操作方法において、少なくと
も前記真空装置装置内の残留ガスを分析している工程1
と、前記校正系をパージして立ち上げる工程2と、前記
高純度ガスで校正する工程3と、前記高純度ガスに所定
の不純物量を混入して校正する工程5と、前記校正系を
立ち下げる工程7と、を有するため、マスフィルター型
ガス分析計を長時間連続使用した場合に、その分析値が
真の値からずれて観測された場合でも、真の値に補正す
ることができる、校正ガス系統を備えたマスフィルター
型ガス分析計の操作方法がえられる。
【0034】請求項17に係る発明では、前記工程3と
前記工程5の間に、前記不純物供給ラインを立ち上げる
工程4を設けたため、不純物源を用いて校正する工程5
を行う前に、不純物が流れる配管内をパージすることが
できる。その結果、高精度の校正を安定して行うことが
できる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分
析計の操作方法がえられる。
前記工程5の間に、前記不純物供給ラインを立ち上げる
工程4を設けたため、不純物源を用いて校正する工程5
を行う前に、不純物が流れる配管内をパージすることが
できる。その結果、高精度の校正を安定して行うことが
できる、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分
析計の操作方法がえられる。
【0035】請求項18に係る発明では、前記不純物供
給ラインに、複数の不純物源がある場合、前記工程4と
前記工程5とを繰り返し行うため、先に校正ガスとして
使われた不純物が配管内に残存していても、次に校正ガ
スとして使う不純物で配管内をパージすることができ
る。その結果、高精度の校正を安定して行うことができ
る、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
の操作方法がえられる。
給ラインに、複数の不純物源がある場合、前記工程4と
前記工程5とを繰り返し行うため、先に校正ガスとして
使われた不純物が配管内に残存していても、次に校正ガ
スとして使う不純物で配管内をパージすることができ
る。その結果、高精度の校正を安定して行うことができ
る、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
の操作方法がえられる。
【0036】
【実施例】以下、実施例により、本発明に係る「校正ガ
ス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操
作方法」について図1を参照して更に詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。
ス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操
作方法」について図1を参照して更に詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。
【0037】(実施例1)本例では、全開及び全閉機能
を有するバルブV1(104)を介し、成膜装置103
と配管107で接続された差動排気系を有するマスフィ
ルター型ガス分析計(QMS)101において、前記V
1(104)と前記マスフィルター型ガス分析計101
を接続する配管107に、校正ガス系統109を接続し
た。
を有するバルブV1(104)を介し、成膜装置103
と配管107で接続された差動排気系を有するマスフィ
ルター型ガス分析計(QMS)101において、前記V
1(104)と前記マスフィルター型ガス分析計101
を接続する配管107に、校正ガス系統109を接続し
た。
【0038】前記バルブV1を常時開けた状態としてQ
MSによりガス分析した。QMSとしては、動作圧力が
10-4Torr台のものを用いた。
MSによりガス分析した。QMSとしては、動作圧力が
10-4Torr台のものを用いた。
【0039】以下では、本例の校正方法について、手順
にしたがって説明する。 (1)成膜装置としてはスパッタ装置を用い、到達圧力
が3×10-7Torrで排気されている状態とした。 (2)スパッタ装置に、成膜ガスとして高純度Ar(不
純物濃度:0.01ppm)を100sccm流し、ガ
ス圧3×10-3TorrでDCパワーが印加され、ター
ゲット(材料:Al、純度:99.9999%)をスパ
ッタしている状態とした。 (3)QMS内部をターボ分子ポンプ(排気速度100
l/sec)で排気し、3×10-10Torrの到達圧
力に排気している状態とした。 (4)バルブV1を開いた。このとき、QMS内部の圧
力は、1×10-4Torrに変化した。
にしたがって説明する。 (1)成膜装置としてはスパッタ装置を用い、到達圧力
が3×10-7Torrで排気されている状態とした。 (2)スパッタ装置に、成膜ガスとして高純度Ar(不
純物濃度:0.01ppm)を100sccm流し、ガ
ス圧3×10-3TorrでDCパワーが印加され、ター
ゲット(材料:Al、純度:99.9999%)をスパ
ッタしている状態とした。 (3)QMS内部をターボ分子ポンプ(排気速度100
l/sec)で排気し、3×10-10Torrの到達圧
力に排気している状態とした。 (4)バルブV1を開いた。このとき、QMS内部の圧
力は、1×10-4Torrに変化した。
【0040】上記(4)の状態で、スパッタ装置のAr
ガス成膜雰囲気中の不純物をQMSで測定した。本例で
は、Arに対する不純物(H2O)の存在比から、(H2
O)量を求めた。
ガス成膜雰囲気中の不純物をQMSで測定した。本例で
は、Arに対する不純物(H2O)の存在比から、(H2
O)量を求めた。
【0041】本来は、(H2O)量=(18H2O)/(40
Ar)であるが、(40Ar):(18H2O)=1:10
-5(但し、H2Oが10ppmの時)というようにメイ
ンピーク(40Ar)の信号は、(18H2O)の信号に対
して大きすぎる。したがって、QMSのディテクタ部
の負荷が大きい、ゲインを下げて測定すると(18H2
O)の信号に対し誤差が生ずる、などの理由から、信号
の大きさが(18H2O)の信号に近く、しかも濃度が既
知である(36Ar)と(18H2O)の比を観測した。
Ar)であるが、(40Ar):(18H2O)=1:10
-5(但し、H2Oが10ppmの時)というようにメイ
ンピーク(40Ar)の信号は、(18H2O)の信号に対
して大きすぎる。したがって、QMSのディテクタ部
の負荷が大きい、ゲインを下げて測定すると(18H2
O)の信号に対し誤差が生ずる、などの理由から、信号
の大きさが(18H2O)の信号に近く、しかも濃度が既
知である(36Ar)と(18H2O)の比を観測した。
【0042】理科年表から、Arの安定同位体は、(36
Ar)が0.336、(40Ar)が99.6であること
から、(40Ar)に対する(36Ar)の存在比は、以下
の通り計算できる。
Ar)が0.336、(40Ar)が99.6であること
から、(40Ar)に対する(36Ar)の存在比は、以下
の通り計算できる。
【0043】 (36Ar)/(40Ar)=0.336/99.6 =3370ppm ≒3400ppm その結果、以下の式がえられる。
【0044】 (H2O)量=(18H2O)/Ar ≒(18H2O)/(40Ar) ={(18H2O)/(36Ar)}{(36Ar)/(40Ar)} ≒{(18H2O)/(36Ar)}×3400ppm 本例では、(18H2O)=1.5×10-10A、(36A
r)=5.1×10-9Aと観測されたことから、 (H2O)量={1.5×10-10/5.1×10-9}×3400ppm ≒100ppm・・・・・(a) という数値が求められた。この(a)の値は、QMSに
よる観測開始時から12時間後でも同じ値であった。こ
の数値(a)は、従来のQMSを用いて測定した場合に
相当する。
r)=5.1×10-9Aと観測されたことから、 (H2O)量={1.5×10-10/5.1×10-9}×3400ppm ≒100ppm・・・・・(a) という数値が求められた。この(a)の値は、QMSに
よる観測開始時から12時間後でも同じ値であった。こ
の数値(a)は、従来のQMSを用いて測定した場合に
相当する。
【0045】以下、本発明のQMS、すなわち、校正ガ
ス系統を備えた差動排気系を有するマスフィルター型ガ
ス分析計の場合を説明する。ここでは、QMSによる観
測開始時から12時間後の結果について述べる。 (5)バルブV1を閉じた。 (6)校正ガス系統から、QMS内部の圧力が1×10
-4Torrとなるように高純度Ar(不純物濃度:0.
01ppm)を流した。この時の流量をMFCで測定し
たところ、0.8sccmであった。この状態で、差動
排気QMS測定系のバックグランドを測定した。このと
き、(18H2O)=0.15×10-12A、(36Ar)=
5.1×10-9Aと観測されたことから、 (H2O)量≒{(18H2O)/(36Ar)}×3400ppm ={0.15×10-12/5.1×10-9}×3400ppm ≒0.1ppm という数値が求められた。
ス系統を備えた差動排気系を有するマスフィルター型ガ
ス分析計の場合を説明する。ここでは、QMSによる観
測開始時から12時間後の結果について述べる。 (5)バルブV1を閉じた。 (6)校正ガス系統から、QMS内部の圧力が1×10
-4Torrとなるように高純度Ar(不純物濃度:0.
01ppm)を流した。この時の流量をMFCで測定し
たところ、0.8sccmであった。この状態で、差動
排気QMS測定系のバックグランドを測定した。このと
き、(18H2O)=0.15×10-12A、(36Ar)=
5.1×10-9Aと観測されたことから、 (H2O)量≒{(18H2O)/(36Ar)}×3400ppm ={0.15×10-12/5.1×10-9}×3400ppm ≒0.1ppm という数値が求められた。
【0046】よって、0.1ppmが本差動排気QMS
測定系での水分H2Oの測定下限であることが分かっ
た。
測定系での水分H2Oの測定下限であることが分かっ
た。
【0047】(7)校正ガス系統において、上記Ar中
に、100ppmのH2Oを混入させた。QMS内部の
圧力が1×10-4Torrであることを確認後、上記
(6)と同様の測定をした。このとき、(18H2O)=
7.5×10-11A、(36Ar)=5.1×10-9Aと
観測されたことから、 (H2O)量≒{(18H2O)/(36Ar)}×3400ppm ={7.5×10-11/5.1×10-9}×3400ppm ≒50ppm・・・・・(b) という数値が求められた。
に、100ppmのH2Oを混入させた。QMS内部の
圧力が1×10-4Torrであることを確認後、上記
(6)と同様の測定をした。このとき、(18H2O)=
7.5×10-11A、(36Ar)=5.1×10-9Aと
観測されたことから、 (H2O)量≒{(18H2O)/(36Ar)}×3400ppm ={7.5×10-11/5.1×10-9}×3400ppm ≒50ppm・・・・・(b) という数値が求められた。
【0048】上述したとおり、数値(a)と(b)では
大きな差が確認された。表1は、QMSによる観測開始
時から12時間後まで観測した結果である。表1の中の
数字は、(b)を(a)で割った値で示した。
大きな差が確認された。表1は、QMSによる観測開始
時から12時間後まで観測した結果である。表1の中の
数字は、(b)を(a)で割った値で示した。
【0049】
【表1】 表1から、観測時間が長くなるほど(b)/(a)が小
さくなることが分かった。したがって、上記(a)の代
わりに、本発明の校正ガス系統を用いて測定した(b)
の値を、真の値として読み替えることにより、成膜装置
内の雰囲気を連続してモニタリングした場合でも、安定
したガス分析の可能なマスフィルター型ガス分析計がえ
られた。
さくなることが分かった。したがって、上記(a)の代
わりに、本発明の校正ガス系統を用いて測定した(b)
の値を、真の値として読み替えることにより、成膜装置
内の雰囲気を連続してモニタリングした場合でも、安定
したガス分析の可能なマスフィルター型ガス分析計がえ
られた。
【0050】(実施例2)本例では、前記校正ガス系統
を、少なくとも全開及び全閉機能を有するバルブV3
(110)を介して、不純物供給ライン122、高純度
ガス供給ライン123、及び、パージライン124が、
配管121で接続されたものとした。
を、少なくとも全開及び全閉機能を有するバルブV3
(110)を介して、不純物供給ライン122、高純度
ガス供給ライン123、及び、パージライン124が、
配管121で接続されたものとした。
【0051】したがって、バルブV3(110)を開閉
することにより、分析と校正の切り替えが直ちにでき
る。また、校正をおこなわず、真空装置の分析を行う場
合、校正ガス系統がデッドスペースとなり影響を与える
ということを無くすことができた。
することにより、分析と校正の切り替えが直ちにでき
る。また、校正をおこなわず、真空装置の分析を行う場
合、校正ガス系統がデッドスペースとなり影響を与える
ということを無くすことができた。
【0052】(実施例3)本例では、前記不純物供給ラ
インは複数の不純物源を有し、かつ、前記複数の不純物
源は個別に、前記V3と前記高純度ガス供給ラインを接
続する配管に、分流弁Vnを介して、配管で接続した点
が実施例2と異なる。
インは複数の不純物源を有し、かつ、前記複数の不純物
源は個別に、前記V3と前記高純度ガス供給ラインを接
続する配管に、分流弁Vnを介して、配管で接続した点
が実施例2と異なる。
【0053】その結果、複数の不純物源を任意に選択で
きる。特に、異なる種類の不純物源を並列配置すること
によって、2種類以上の不純物に対する校正作業を同時
に行うことができる。前記異なる種類の不純物源として
は、例えば、標準リーク(VACUUM INSTRUMENT CORPORAT
ION 社製、CALIBRATED GAS LEAKS)、標準水分発生装置
(日立東京エレクトロニクス社製、MG−12)、精密
ガス希釈器(大阪酸素社製)、標準ガス(大阪酸素社
製、O2100ppm/Ar)、が挙げられる。
きる。特に、異なる種類の不純物源を並列配置すること
によって、2種類以上の不純物に対する校正作業を同時
に行うことができる。前記異なる種類の不純物源として
は、例えば、標準リーク(VACUUM INSTRUMENT CORPORAT
ION 社製、CALIBRATED GAS LEAKS)、標準水分発生装置
(日立東京エレクトロニクス社製、MG−12)、精密
ガス希釈器(大阪酸素社製)、標準ガス(大阪酸素社
製、O2100ppm/Ar)、が挙げられる。
【0054】(実施例4)本例では、前記高純度ガス供
給ラインに接続されているマスフローコントローラの流
量X[sccm]を設定することによって、前記不純物供給
ラインの不純物量をy[Torr L/sec]とした場合、前記
マスフィルター型ガス分析計を校正する不純物濃度D
[ppm]を、D=(y/x)・106とすることが可能と
なった。
給ラインに接続されているマスフローコントローラの流
量X[sccm]を設定することによって、前記不純物供給
ラインの不純物量をy[Torr L/sec]とした場合、前記
マスフィルター型ガス分析計を校正する不純物濃度D
[ppm]を、D=(y/x)・106とすることが可能と
なった。
【0055】但し、x[Torr L/sec]=X[sccm]・7
60[Torr]・10-3[L]/60[sec]である。
60[Torr]・10-3[L]/60[sec]である。
【0056】今回は、図1において、114を高純度A
r(1×10-2[Torr L/sec]=0.8ccm)、118
を不純物H2O(1×10-6[Torr L/sec])、119
を不純物O2(1×10-6[Torr L/sec])、120を
不純物CO2(1×10-6[Torr L/sec])、と設定す
ることにより、不純物濃度100ppmで校正を行っ
た。
r(1×10-2[Torr L/sec]=0.8ccm)、118
を不純物H2O(1×10-6[Torr L/sec])、119
を不純物O2(1×10-6[Torr L/sec])、120を
不純物CO2(1×10-6[Torr L/sec])、と設定す
ることにより、不純物濃度100ppmで校正を行っ
た。
【0057】(実施例5)本例では、前記パージライン
として、前記V3と前記高純度ガス供給ラインを接続す
る配管に、分流弁V4(111)を介して、配管が接続
されたものを用い、パージ作業の効果について検討し
た。
として、前記V3と前記高純度ガス供給ラインを接続す
る配管に、分流弁V4(111)を介して、配管が接続
されたものを用い、パージ作業の効果について検討し
た。
【0058】パージ作業としては、バルブV5(11
3)を開、マスフローコントローラ(112)をパージ
モード、分流弁V4(111)を開の状態として、高純
度ガス供給源(114)から流量500sccmの高純
度Arガス(不純物濃度0.01ppm)をパージガス
として30分間流した。このとき、分流弁V4(11
1)の下流側に、APIMS(大気圧イオン化質量分析
装置)を接続して、パージガスの純度を測定した。
3)を開、マスフローコントローラ(112)をパージ
モード、分流弁V4(111)を開の状態として、高純
度ガス供給源(114)から流量500sccmの高純
度Arガス(不純物濃度0.01ppm)をパージガス
として30分間流した。このとき、分流弁V4(11
1)の下流側に、APIMS(大気圧イオン化質量分析
装置)を接続して、パージガスの純度を測定した。
【0059】分流弁V4(111)としては、オールメ
タルダイヤフラムバルブ(UCVII)という商品名で、
3方弁、CRP処理という仕様を有する、本山製作所製
のバルブを用いた。また、APIMSとしては、日立東
京エレクトロニクス社製(UG−240A)を、パージ
モード付きマスフローコントローラとしては、エステッ
ク社製(SEC−7440、パージモード付)を使用し
た。
タルダイヤフラムバルブ(UCVII)という商品名で、
3方弁、CRP処理という仕様を有する、本山製作所製
のバルブを用いた。また、APIMSとしては、日立東
京エレクトロニクス社製(UG−240A)を、パージ
モード付きマスフローコントローラとしては、エステッ
ク社製(SEC−7440、パージモード付)を使用し
た。
【0060】その結果、パージ作業開始後、5分間はパ
ージガスに0.1ppm以上の不純物が含まれており、
不純物供給の濃度が計算値からズレていた。5分間より
長い時間パージすると、パージガスに含まれる不純物の
濃度は、計算値と一致することが分かった。
ージガスに0.1ppm以上の不純物が含まれており、
不純物供給の濃度が計算値からズレていた。5分間より
長い時間パージすると、パージガスに含まれる不純物の
濃度は、計算値と一致することが分かった。
【0061】したがって、本例のパージラインを設け、
校正前にパージをすることにより、高精度の校正を安定
して行うことができる、校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計がえられることが分かった。
校正前にパージをすることにより、高精度の校正を安定
して行うことができる、校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計がえられることが分かった。
【0062】(実施例6)本例では、図1に示したマス
フローコントローラ(112)として、パージモードが
付かないマスフローコントローラ[エステック社製(S
EC−7440、パージモードなし)]を用いた点が実
施例5と異なる。他の点は、実施例5と同様とした。
フローコントローラ(112)として、パージモードが
付かないマスフローコントローラ[エステック社製(S
EC−7440、パージモードなし)]を用いた点が実
施例5と異なる。他の点は、実施例5と同様とした。
【0063】その結果、パージガスの不純物濃度が0.
1ppm以下となるため要した時間は、本例では180
分以上であった。一方、実施例5に示したパージモード
付きマスフローコントローラの場合は、5分以内であっ
た。
1ppm以下となるため要した時間は、本例では180
分以上であった。一方、実施例5に示したパージモード
付きマスフローコントローラの場合は、5分以内であっ
た。
【0064】したがって、校正するために高純度ガスを
流す前に、短い時間で高純度ガス供給ラインを十分にパ
ージすることができることが分かった。
流す前に、短い時間で高純度ガス供給ラインを十分にパ
ージすることができることが分かった。
【0065】(実施例7)本例では、QMSのイオン源
部の接ガス部分が、CRP処理してある場合と非処理の
場合とを比較検討した。
部の接ガス部分が、CRP処理してある場合と非処理の
場合とを比較検討した。
【0066】QMSとしては、[日本真空技術社製(SE
PION UPM-SE-100)]を用いた。イオン源部は、セパレ
ートイオン源タイプを用いた。CRP処理されたイオン
源部の接ガス部分とは、その表面が約20nmの膜厚か
らなるCr2O3膜で被覆されたものを指す。また、CR
P処理されていないイオン源部の接ガス部分とは、その
表面が研磨されたステンレス表面ものを指す。
PION UPM-SE-100)]を用いた。イオン源部は、セパレ
ートイオン源タイプを用いた。CRP処理されたイオン
源部の接ガス部分とは、その表面が約20nmの膜厚か
らなるCr2O3膜で被覆されたものを指す。また、CR
P処理されていないイオン源部の接ガス部分とは、その
表面が研磨されたステンレス表面ものを指す。
【0067】実施例7に示した手順により高純度ガス供
給系を十分にパージした後、高純度ガスとして流量0.
8sccmの高純度Arガス(不純物濃度0.01pp
m)をQMSに導入し、QMSのベースラインを調べた
結果を表2に示した。
給系を十分にパージした後、高純度ガスとして流量0.
8sccmの高純度Arガス(不純物濃度0.01pp
m)をQMSに導入し、QMSのベースラインを調べた
結果を表2に示した。
【0068】
【表2】 表2から、全ての不純物が減少することが分かった。特
に、イオン源部の接ガス部分から放出される水分量が減
少した結果、QMSの水分H2Oの測定限界が改善する
ことを見いだした。
に、イオン源部の接ガス部分から放出される水分量が減
少した結果、QMSの水分H2Oの測定限界が改善する
ことを見いだした。
【0069】(実施例8)本例では、前記V1と前記マ
スフィルター型ガス分析計(QMS)を接続する配管
に、ガス流量調節機能を有するバルブV2(105)を
設けた点が実施例1及び2と異なる。
スフィルター型ガス分析計(QMS)を接続する配管
に、ガス流量調節機能を有するバルブV2(105)を
設けた点が実施例1及び2と異なる。
【0070】したがって、実施例1よりも高いガス圧
(例えば10-3〜10-2Torr程度)でプロセスが行
われる成膜装置においても、QMS内部の圧力を、観測
可能な圧力(例えば、1×10-4Torr)に変えるこ
とができた。
(例えば10-3〜10-2Torr程度)でプロセスが行
われる成膜装置においても、QMS内部の圧力を、観測
可能な圧力(例えば、1×10-4Torr)に変えるこ
とができた。
【0071】(実施例9)本例では、前記V2として、
流量制御域の異なる2つ以上のバルブを並列して配置し
た点が実施例8と異なる。
流量制御域の異なる2つ以上のバルブを並列して配置し
た点が実施例8と異なる。
【0072】その結果、実施例8のガス圧(例えば10
-3〜10-2Torr程度)と異なるガス圧(例えば10
-2〜10Torr程度)でプロセスが行われる成膜装置
においても、QMS内部の圧力を、観測可能な圧力(例
えば、1×10-4Torr)に変えることができた。
-3〜10-2Torr程度)と異なるガス圧(例えば10
-2〜10Torr程度)でプロセスが行われる成膜装置
においても、QMS内部の圧力を、観測可能な圧力(例
えば、1×10-4Torr)に変えることができた。
【0073】(実施例10)本例では、前記V2及び前
記V3を複合バルブとした点が実施例8と異なる。
記V3を複合バルブとした点が実施例8と異なる。
【0074】複合バルブとしては、オールメタルダイヤ
フラムバルブ(UCVII)という商品名で、3連3方
弁、CRP処理という仕様を有する、本山製作所製のバ
ルブを用いた。
フラムバルブ(UCVII)という商品名で、3連3方
弁、CRP処理という仕様を有する、本山製作所製のバ
ルブを用いた。
【0075】その結果、前記V2及び前記V3を個別に
配置した場合と比べて、高純度ガス供給系を用いて校正
したときのQMSの水分のベースラインが、0.2pp
mから0.1ppmに半減した。その結果、QMSの測
定下限を、0.1ppmまで改善することが可能となっ
た。
配置した場合と比べて、高純度ガス供給系を用いて校正
したときのQMSの水分のベースラインが、0.2pp
mから0.1ppmに半減した。その結果、QMSの測
定下限を、0.1ppmまで改善することが可能となっ
た。
【0076】(実施例11)本例では、少なくとも前記
成膜装置内の残留ガスを分析している工程1と、前記校
正系をパージして立ち上げる工程2と、前記高純度ガス
で校正する工程3と、前記高純度ガスに所定の不純物量
を混入して校正する工程5と、前記校正系を立ち下げる
工程7と、を有する校正ガス系統を備えた差動排気系を
有するマスフィルター型ガス分析計の操作方法、につい
て説明する。
成膜装置内の残留ガスを分析している工程1と、前記校
正系をパージして立ち上げる工程2と、前記高純度ガス
で校正する工程3と、前記高純度ガスに所定の不純物量
を混入して校正する工程5と、前記校正系を立ち下げる
工程7と、を有する校正ガス系統を備えた差動排気系を
有するマスフィルター型ガス分析計の操作方法、につい
て説明する。
【0077】以下では、各工程における各バルブの開閉
状態に関して述べる。但し、図1における、バルブ10
4がV1、バルブ105がV2、バルブ110がV3、
バルブ111がV4、バルブ113がV5、バルブ11
5〜117のいずれか1つがVnを表している。
状態に関して述べる。但し、図1における、バルブ10
4がV1、バルブ105がV2、バルブ110がV3、
バルブ111がV4、バルブ113がV5、バルブ11
5〜117のいずれか1つがVnを表している。
【0078】工程1:V1及びV2を開、かつ、V3、
V4、V5及びVnを閉。 工程2:V1を開又は閉、V2、V4及びV5を開、か
つ、V3及びVnを閉。 工程3:V1、V4及びVnを閉、かつ、V2、V3及
びV5を開。 工程5:V1及びV4を閉、かつ、V2、V3、V5及
びVnを開。 工程7:V1、V3、V4、V5及びVnを閉、かつ、
V2を開。
V4、V5及びVnを閉。 工程2:V1を開又は閉、V2、V4及びV5を開、か
つ、V3及びVnを閉。 工程3:V1、V4及びVnを閉、かつ、V2、V3及
びV5を開。 工程5:V1及びV4を閉、かつ、V2、V3、V5及
びVnを開。 工程7:V1、V3、V4、V5及びVnを閉、かつ、
V2を開。
【0079】上述した工程を、工程番号の若い順に行う
ことによって、少なくとも実施例1に示した校正を行う
ことができた。
ことによって、少なくとも実施例1に示した校正を行う
ことができた。
【0080】(実施例12)本例では、前記工程3と前
記工程5の間に、前記不純物供給ラインを立ち上げる工
程4、を設けた点が実施例11と異なる。
記工程5の間に、前記不純物供給ラインを立ち上げる工
程4、を設けた点が実施例11と異なる。
【0081】ここで、工程4のバルブ開閉状態は、「V
1及びV3を閉、かつ、V2、V4、V5及びVnを
開」である。
1及びV3を閉、かつ、V2、V4、V5及びVnを
開」である。
【0082】具体的には、マスフローコントローラ11
2のAr流量を一定のままに、N2からなる標準リーク
を混合した。このとき、濃度は流量比で計算した。
2のAr流量を一定のままに、N2からなる標準リーク
を混合した。このとき、濃度は流量比で計算した。
【0083】その結果、工程4を設けることにより、不
純物供給ラインのバルブVnを開とした直後(約1分
間)に、不純物量が所定の値より多く供給される現象が
なくなった。したがって、不純物供給ラインのバルブV
nを開とした直後に、QMSが汚染されるのを防止でき
た。
純物供給ラインのバルブVnを開とした直後(約1分
間)に、不純物量が所定の値より多く供給される現象が
なくなった。したがって、不純物供給ラインのバルブV
nを開とした直後に、QMSが汚染されるのを防止でき
た。
【0084】また、前記不純物供給ラインに複数の不純
物源がある場合は、前記工程4と前記工程5とを繰り返
し行うことにより、先に校正ガスとして使われた不純物
が配管内に残存していても、次に校正ガスとして使う不
純物で配管内をパージすることができる先に校正ガスと
して使われた不純物が配管内に残存していても、次に校
正ガスとして使う不純物で配管内をパージすることが可
能となった。その結果、高精度の校正を安定して行える
ことが分かった。
物源がある場合は、前記工程4と前記工程5とを繰り返
し行うことにより、先に校正ガスとして使われた不純物
が配管内に残存していても、次に校正ガスとして使う不
純物で配管内をパージすることができる先に校正ガスと
して使われた不純物が配管内に残存していても、次に校
正ガスとして使う不純物で配管内をパージすることが可
能となった。その結果、高精度の校正を安定して行える
ことが分かった。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスフィルター型ガス分析計の分析値が真の値からずれ
て観測された場合でも、真の値に補正することができ
る、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
及びその操作方法がえられる。
マスフィルター型ガス分析計の分析値が真の値からずれ
て観測された場合でも、真の値に補正することができ
る、校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
及びその操作方法がえられる。
【図1】本発明に係る校正ガス系統を備えたマスフィル
ター型ガス分析計の構成を示す模式図である。
ター型ガス分析計の構成を示す模式図である。
【図2】従来の校正ガス系統を持たないマスフィルター
型ガス分析計の構成を示す模式図である。
型ガス分析計の構成を示す模式図である。
101、201 マスフィルター型ガス分析計、 102、202 排気装置、 103、203 成膜装置、 104、204 バルブV1、 105、205 バルブV2、 106、206 他のバルブV2、 107、207 配管、 108 複合バルブ、 109 校正ガス系統、 110 バルブV3、 111 バルブV4、 112 マスフローコントローラ、 113 バルブV5、 114 高純度ガス、 115、116、117 バルブVn、 118、119、120 不純物源、 121 配管、 122 不純物供給ライン、 123 高純度ガス供給ライン、 124 パージライン。
Claims (18)
- 【請求項1】 真空装置とマスフィルター型ガス分析計
を接続する配管に、校正ガス系統を接続したことを特徴
とする校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析
計。 - 【請求項2】 前記校正ガス系統は、不純物供給ライ
ン、高純度ガス供給ライン、及び、パージライン、のう
ち2つ以上のラインの組み合わせからなり、各ラインが
配管で接続されていることを特徴とする校正ガス系統を
備えたマスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項3】 前記真空装置とマスフィルター型ガス分
析計を接続する配管に、全開及び全閉機能を有するバル
ブV1を設けたことを特徴とする校正ガス系統を備えた
マスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項4】 前記校正ガス系統が、少なくとも全開及
び全閉機能を有するバルブV3を介して、前記真空装置
とマスフィルター型ガス分析計を接続する配管に、接続
されていることを特徴とする校正ガス系統を備えたマス
フィルター型ガス分析計。 - 【請求項5】 前記不純物供給ラインは、複数の不純物
源を有することを特徴とする校正ガス系統を備えたマス
フィルター型ガス分析計。 - 【請求項6】 前記複数の不純物源は、個別に、前記V
3と前記高純度ガス供給ラインを接続する配管に、分流
弁Vnを介して、配管で接続されていることを特徴とす
る校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項7】 前記高純度ガス供給ラインは、少なくと
も高純度ガス供給源、全開及び全閉機能を有するバルブ
V5、及び、マスフローコントローラが、配管で接続さ
れていることを特徴とする校正ガス系統を備えたマスフ
ィルター型ガス分析計。 - 【請求項8】 前記マスフローコントローラが、パージ
モード付きであることを特徴とする校正ガス系統を備え
たマスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項9】 前記パージラインは、前記V3と前記高
純度ガス供給ラインを接続する配管に、分流弁V4を介
して、配管で接続されていることを特徴とする請求項1
乃至8のいずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマ
スフィルター型ガス分析計。 - 【請求項10】 イオン源部の接ガス部分が、CRP
(Chromium Rich Passivation)処理してあることを特
徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の校正ガ
ス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項11】 前記マスフィルター型ガス分析計は差
動排気系を有することを特徴とする、請求項1乃至10
のいずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計。 - 【請求項12】 前記真空装置と前記マスフィルター型
ガス分析計を接続する配管に、ガス流量調節機能を有す
るバルブV2が設けてあることを特徴とする請求項1乃
至11のいずれか1項に記載の校正ガス系統を備えたマ
スフィルター型ガス分析計。 - 【請求項13】 前記V2として、流量制御域の異なる
2つ以上のバルブが並列して配置されていることを特徴
とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の校正ガ
ス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項14】 前記V2及び前記V3を、複合バルブ
とすることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1
項に記載の校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス
分析計。 - 【請求項15】 前記真空装置と前記V2を接続する配
管に、前記校正ガス系統が接続されていることを特徴と
する請求項1乃至14のいずれか1項に記載の校正ガス
系統を備えたマスフィルター型ガス分析計。 - 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれか1項に記
載の校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計
の操作方法において、少なくとも前記真空装置装置内の
残留ガスを分析している工程1と、前記校正系をパージ
して立ち上げる工程2と、前記高純度ガスで校正する工
程3と、前記高純度ガスに所定の不純物量を混入して校
正する工程5と、前記校正系を立ち下げる工程7と、を
有することを特徴とする校正ガス系統を備えたマスフィ
ルター型ガス分析計の操作方法。 - 【請求項17】 前記工程3と前記工程5の間に、前記
不純物供給ラインを立ち上げる工程4、を設けたことを
特徴とする請求項16に記載の校正ガス系統を備えたマ
スフィルター型ガス分析計の操作方法。 - 【請求項18】 前記不純物供給ラインに、複数の不純
物源がある場合、前記工程4と前記工程5とを繰り返し
行うことを特徴とする請求項16又は17に記載の校正
ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計の操作方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206350A JPH0955185A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206350A JPH0955185A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0955185A true JPH0955185A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16521861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7206350A Pending JPH0955185A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 校正ガス系統を備えたマスフィルター型ガス分析計及びその操作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0955185A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1102004A1 (en) * | 1999-11-19 | 2001-05-23 | Hitachi, Ltd. | Sample analyzing monitor and combustion control system using the same |
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KR20190016004A (ko) | 2017-08-07 | 2019-02-15 | 가부시키가이샤 알박 | 사중극형 질량분석계 및 그 감도 저하의 판정 방법 |
CN111223747A (zh) * | 2018-11-27 | 2020-06-02 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种用于质谱的能量可调放电光电离源 |
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-
1995
- 1995-08-11 JP JP7206350A patent/JPH0955185A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040714 |