JPH0954A - コンバインの排穀オーガ - Google Patents

コンバインの排穀オーガ

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JPH0954A
JPH0954A JP14914395A JP14914395A JPH0954A JP H0954 A JPH0954 A JP H0954A JP 14914395 A JP14914395 A JP 14914395A JP 14914395 A JP14914395 A JP 14914395A JP H0954 A JPH0954 A JP H0954A
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grain
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Kenji Kono
健治 河野
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 排穀オーガが伸張した場合でもズーム筒内で
各螺旋ボスの間にズームラセン駆動用の螺旋軸を露出さ
せないコンバインの伸縮自在な排穀オーガを提供するこ
と。 【構成】 ミドルチューブ15と該ミドルチューブ15
に対して伸縮可能なアッパーチューブ16とからなる排
穀オーガ12のアッパーチューブ16内部に内径の比較
的小さい第一円筒部22と内径の比較的大きく、外周壁
面に排穀用のラセン羽根17を備えた第二円筒部27と
から構成されるオーガスライドユニット21を複数用意
し、オーガスライドユニット21−1の第一円筒部22
−1が隣接するオーガスライドユニット21−2の第二
円筒部27−2内で摺動可能で、かつ第一円筒部21−
1と第二円筒部27−2が分離できないように互いに連
結する。そしてし、全ての連結されたオーガスライドユ
ニット21はその中心軸に設けられた六角軸35により
回転可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンバインの排穀オーガ
に関するものであり、特にオーガのズーム機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインの排穀オーガは図14
に示すように伸縮自在な構成になっている。そして、排
穀すべき位置にオーガ出口を配置するために排穀オーガ
を伸張し、また、排穀作業を行わないときには、排穀オ
ーガを短縮させて格納する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記図14に示すコン
バインの排穀オーガは伸縮自在な構成になっているが、
ズームオーガにおいて、ズームラセンを回転駆動させる
螺旋軸60はオーガが伸張した場合にはズーム筒内で各
螺旋ボスの間に露出する。したがって、螺旋軸60が露
出しているので、穀粒が「脱っぷ」(籾の皮が取れて玄
米になってしまうこと。)するという不都合がある。
【0004】本発明の目的は排穀オーガが伸張した場合
でもズーム筒内で各螺旋ボスの間にズームラセン駆動用
の螺旋軸を露出させないコンバインの伸縮自在な排穀オ
ーガを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、次の構
成によって達成される。すなわち、コンバインに設けら
れた基部チューブと該基部チューブに対して伸縮可能な
ズームチューブとからなる排穀オーガにおいて、該ズー
ムチューブ内に内径の比較的小さい第一円筒部と内径の
比較的大きく、外周壁面に排穀用のラセン羽根を備えた
第二円筒部とから構成される一以上のオーガスライドユ
ニットを、一つのオーガスライドユニットの第一円筒部
が隣接するオーガスライドユニットの第二円筒部内で摺
動可能で、かつ前記第一円筒部と第二円筒部が分離でき
ないように互いに連結し、全ての連結されたオーガスラ
イドユニットはその中心軸に設けられた回転軸により回
転する構成を備えたことを特徴とするコンバインの排穀
オーガである。
【0006】例えば、本発明はコンバインに設けられる
基部チューブと該基部チューブに対して伸縮可能なズー
ムチューブとからなる排穀オーガにおいて、該ズームチ
ューブ内に内径の比較的小さい第一円筒部と内径の比較
的大きく、外周壁面に排穀用のラセン羽根を備えた第二
円筒部とからなり、第一円筒部の先端部を塞ぐ第一プレ
ートと第一円筒部と第二円筒部との接続部の端部を塞ぐ
第二プレートを設け、前記両プレートの中心部に多角形
の穴を設け、第二円筒部の後端側の円周部は第一円筒部
の先端部の第一プレートに設けた一以上の溝内を通過で
きる大きさの一以上のピンを設けたオーガスライドユニ
ットと、前記オーガスライドユニットの第一円筒部を隣
接するオーガスライドユニットの第二円筒部に前記溝と
ピンを介して挿入して連結し、全てのオーガスライドユ
ニットの前記両プレートの中心部の多角形の穴を貫通す
る断面多角形の駆動用回転軸とを備えたコンバインの排
穀オーガである。
【0007】また、本発明のズームチューブ(実施例で
はアッパーチューブと言う)をズームさせたズームチュ
ーブの垂れ下がりを防止するため、基部チューブ(実施
例ではミドルチューブと言う)のミドルメタル部分から
その根元部までの長さを、ズームチューブの長さより長
くしても良い。
【0008】また、本発明の排穀オーガは、そのズーム
長を長くできるので、ズームさせた時、ズームチューブ
の先端が垂れ下がるおそれがある。そこで、ズームチュ
ーブの先端の垂れ下がりを防止し、ズームチューブの軸
が基部チューブの軸と同芯状態になるように、基部チュ
ーブの外周部に当接させるローラをズームチューブに設
け、該ローラの支持ロッドに圧縮スプリングを接続し
て、ズーム長を長くしたときに、該ローラでズームチュ
ーブを支持させることで、その伸張長さを従来のそれよ
り長くできる構成を採用しても良い。
【0009】ズームチューブの内部に設けられる複数の
排穀オーガユニットの中でズームチューブのほぼ中央部
に位置するズームオーガユニットの外周部にズームチュ
ーブの内径にほぼ等しい直径の共振防止リングを設ける
と一番振幅の大きくなりやすい前記中央部での振動を防
止できる。
【0010】また、排穀オーガはズームチューブの長さ
が変わるため、ズーム途中に振動の多いところがある。
そこでこのような振動を少なくするため、オーガメタル
受けを防振ゴム製にすることが望ましい。
【0011】
【作用】排穀オーガのズーム前後共に、断面多角形のラ
セン羽根駆動用回転軸をオーガスライドユニットが全面
カバーしているため、従来の様に排穀用のラセン羽根の
駆動用多角形回転軸の部分に穀粒が当接しない。したが
って、脱っぷを防止できる。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図面と共に説明する。
【0013】図1において、コンバインは、クローラ5
を有する車台6上に、穀稈を刈取搬送する刈取装置7、
この搬送される穀稈を受けて脱穀する脱穀装置8、脱穀
された穀粒を収容するグレンタンク9、このグレンタン
ク9の底部の底部オ一ガ10によって後方へ排出される
穀粒を上方へ移送する縦オーガ11及びこの上端部に連
接されて水平方向へ穀粒を移送しうる排穀オーガ12、
操縦席13等が設けられている。
【0014】縦オーガ11は旋回可能で、排穀オーガ1
2の水平方向の位置を決定することができ、また縦オー
ガ11の上端部には排穀オーガ12が伸縮シリンダ14
によって上下方向に角度を変更することができる。縦オ
ーガ11及び底部オーガ10が螺旋を内装している。
【0015】また、排穀オーガ12は縦オーガ11の上
に連結するミドルチューブ15と、この先端側外周に嵌
合して伸縮できるアッパーチューブ16とを有し、これ
らミドルチューブ15内には外周面にラセン17を有し
たラセン軸18を軸装し、アッパーチューブ16内に
は、ラセン軸18内に嵌挿して伸縮自在であり、かつラ
セン軸18の回転力が伝達される六角形状の回転軸35
(以下、六転軸ということがある。)(図3参照)の角
軸あるいはスプライン軸を軸装し、該ズームチューブ1
6と一体的に伸縮できる構成になっている。また、ズー
ムチューブ16内には六角軸35に遊嵌されて、該六角
軸35上をスライドできる複数のオーガスライドユニッ
ト21(図2参照)が設けられており、該オーガスライ
ドユニット21の一部外周にはラセン羽根が設けられて
いる。六角軸35は六角軸以外の多角軸あるいはスプラ
イン軸で構成しても良い。
【0016】したがって、図1に示すグレンタンク9の
底部の底部オ一ガ10によって穀粒はグレンタンク9の
後方へ排出され、次に縦オーガ11及び排穀オーガ12
によりコンバインの上方へ移送され、アッパーチューブ
16先端の排出口19から排出される。
【0017】図2に本実施例の上記オーガスライドユニ
ット21の斜視図を示す。オーガスライドユニット21
は2つの内径の異なる円筒部を接続したもので構成され
ている。そして、内径の比較的小さい第一円筒部22の
先端には円盤状のプレート23が溶接されている。この
円形プレート23の中心部には六角軸35(図3参照)
の外径と同一形状の正六角穴25が明けられており、ま
た円形プレート23の円周部の対向する位置に一対の同
一深さの溝26が設けられている。また、内径の比較的
大きい第二円筒部27の内径は前記第一円筒部22の円
形プレート23の外径とほぼ同一長さからなっている。
そして、第二円筒部27の第一円筒部22との接続部側
の側面は第一円筒部22を支持し、また六角軸35の外
径と同一形状の正六角穴29が中心部に明けられたメタ
ル板30が溶接されている。また、第二円筒部27の第
一円筒部22との接続部側とは反対側の側面は開口され
ているが、その開口部31近傍の円筒壁面の対向する位
置にピン33が2本設けられている。このピン33は径
方向に円筒壁面を貫通して設けられ、このピン33の直
径は前記円形プレート23の溝26の幅よりすこし小さ
い大きさとし、かつ円筒壁面の内側に対向する位置にそ
れぞれ突出しているピン33の長さは円形プレート23
の溝26の深さより短くしている。また、第二円筒部2
7の外周にはラセン羽根34が設けられている。
【0018】そしてこのオーガスライドユニット21を
図3の断面図(六角軸35は側面部を図示)に示すよう
に複数個用意しておき、排穀オーガ12のミドルチュー
ブ15(図3にはミドルチューブ15は図示せず)内
で、六角形の六角軸35を挿入しながら連結する。
【0019】まず、1個目のオーガスライドユニット2
1−1をミドルチューブ15内に挿入し、六角軸35と
の位置関係が図3になるように、円形プレート23−1
の六角穴25(図2)と第一円筒部22−1と第二円筒
部27−1の接続部の壁面を構成するメタル板30−1
の正六角穴29−1に挿入する。次に、2個目のオーガ
スライドユニット21−2の円形プレート23−2の一
対の溝26(図2)を1個目のオーガスライドユニット
21−1の第二円筒部27−1に設けられたピン33−
1を通過させる。このままで2個目のオーガスライドユ
ニット21−2の円形プレート23−2内の六角穴25
−2に六角軸35を挿入しても2個目のオーガスライド
ユニット21−2の溝26と1個目のオーガスライドユ
ニット21−1のピン33−1の位置が同一位置にある
ので、抜けてしまう。そこで、2個目のオーガスライド
ユニット21−2を右または左に約60°回転させてか
ら六角軸35に挿入すると2個目のオーガスライドユニ
ット21−2の円形プレート23−2の溝26と1個目
のオーガスライドユニット21−1のピン33−1の位
置が合わなくなるので2個目のオーガスライドユニット
21−2は1個目のオーガスライドユニット21−1か
ら抜けなくなる。
【0020】2個目のオーガスライドユニット21−2
の前記回転角度は60°でなくても1個目のオーガスラ
イドユニット21−1のピン33−1の位置と2個目の
オーガスライドユニット21−2の円形プレート23−
2の溝26の位置が合わない位置であればどこでもよ
い。
【0021】その後、2個目のオーガスライドユニット
21−2を六角軸35に押し込んで1個目のオーガスラ
イドユニット21−1の位置まで移動して、3個目以降
の必要な数のオーガスライドユニット21−1を同様に
順次組つけていく。
【0022】また、図4、図5に示す本実施例の排穀オ
ーガ12の全体の断面図、図4は前半分、図5は後半分
を示す(ただし、ラセン17部分は側面からの視図であ
る。)により、該排穀オーガ12のズーム機構を説明す
る。
【0023】排穀オーガ12の基部側面の中心部には図
示しない駆動系に連結された4角形状の回転軸37に伝
動メタル38が接続している。該伝動メタル38にラセ
ン軸18が固着している。ラセン軸18には、図4の円
形プレート23aが固着している。オーガユニット21
aの第二円筒部27aとリング39が一体で、リング3
9と円形プレート23aは長手方向にスライド可能であ
り、リング39は第一円筒部22aの外周に設けられた
溝41に端部が嵌まるボルト42で固定されている。な
お、円形プレート23aは第一円筒部22aと一体成形
されたものを使用している。
【0024】また、第一のオーガスライドユニット21
a以下のスライドユニット21はアツパーチューブ16
内に伸縮自在に設けられている。さらに、リング39と
ボルト42が第二円筒部27aに覆われていない部分に
はラセン羽根が無いので、穀粒搬送力がなく、その長さ
Lをできるだけ短くすることが肝要である。
【0025】第一のオーガスライドユニット21aの第
一円筒部22aの外周は軸受43を介してアッパーチュ
ーブ16の端部内壁面とミドルチューブ15の端部外周
面に挟まれている軸受けメタル45に支持されている。
軸受けメタル45の長手方向の動きはリング39と円形
プレート23aとで規制されている。
【0026】また、六角軸35(図3参照)はオーガス
ライドユニット21の第一円筒部22の円形プレート2
3の六角穴25(図2参照)とメタル板30の六角穴2
9内を貫通して、その端部は図5に示すように穀粒出口
側のアッパーチューブ16の端部壁面に設けられた軸受
46に支持されている。したがって、六角軸35はその
ほぼ両端がアッパーチューブ16の両端部に支持されて
いるので、アッパーチューブ16内の中心軸部に安定し
て配置されることになる。
【0027】また、図4に示す第二のオーガスライドユ
ニット21bの第一円筒部22bの端部に設けられた円
形プレート23bは第一のオーガスライドユニット21
aの第二円筒部27aの側面開口部を閉鎖する側面板4
7に当接するだけである。また、第三のオーガスライド
ユニット21以下のオーガスライドユニット21が必要
個数だけ図3で説明したような連結機構で連結される。
そして、図5に示すように最終オーガスライドユニット
21eの第二円筒部27eの側面開口部を閉鎖する側面
メタル49がボルト50により六角軸35に設けられた
溝51内に固定され、六角軸35の端部はメタル受け5
2にナット53により締め付け固定される。
【0028】したがって、排穀オーガ12の基部側面の
4角形の回転軸37が図示しない駆動系により回転駆動
されると、基部にあるラセン軸18から第一オーガスラ
イドユニット21a、さらに第一オーガスライドユニッ
ト21aから六転軸35、第二オーガスライドユニット
21bと順次最終オーガスライドユニット21eまでを
回転させることができる。また、アッパーチューブ16
をミドルチューブ15から引き出して、排穀オーガ12
の長さを長くしても、六角軸35は常に第一円筒部22
と第二円筒部27内にあるので、穀粒が六角軸35に当
って脱っぷすることが無い。
【0029】上記排穀オーガ12を伸ばす場合を図6〜
図8に示す。図6にはズーム前、図7にはズーム途中、
図8にはズーム後の状態を示す。この場合にはアッパー
チューブ16とともに六角軸35(図5参照)と最終オ
ーガスライドユニット21eがスライドする。すると、
最終オーガスライドユニット21eの円形プレート23
e(図5参照)が穀粒搬送方向上手側の隣接するオーガ
スライドユニット21のピン33(図2、図3参照)に
当接して当該オーガスライドユニット21がスライドす
る。その後、前記オーガスライドユニット21の円形プ
レート23がさらに搬送上手側のオーガスライドユニッ
ト21のピン33に当接してスライドする。これが順番
におこなわれてアッパーチューブ16がミドルチューブ
15上をスライドして伸びていく。
【0030】また、本実施例のオーガスライドユニット
21の構成では、最終オーガスライドユニット21eと
第一オーガスライドユニット21aの間の複数のオーガ
スライドユニット21を引き伸ばす時、図8にはズーム
後の状態を示すように穀粒搬送方向下手側の間隔から広
がっていく。
【0031】また、本実施例のオーガスライドユニット
21の構成では、第一円筒部22の両端部にそれぞれ設
けられた円形プレート23とメタル板30の両方の中心
に六角穴25、29があるので、六角軸35がスライド
する際にこれらの六角穴25、29に支持されて非常に
スムーズにスライドでき、無理な力がかからないので耐
久性も向上する。
【0032】また、上記排穀オーガ12を短くする場合
を説明するが、この場合にはアッパーチューブ16とと
もに六角軸35と最終オーガスライドユニット21eが
最初にスライドする。すると最終オーガスライドユニッ
ト21eの円形プレート23eが穀粒搬送方向上手側の
オーガスライドユニット21のメタル板30に当接して
当該オーガスライドユニット21がスライドする。その
後、前記オーガスライドユニット21の円形プレート2
3がさらに穀粒搬送方向上手側のオーガスライドユニッ
ト21のメタル板30に当接してスライドする。これが
順番におこなわれて収縮していく。
【0033】本実施例の排穀オーガ12において、ズー
ムする順序がミドルメタル45(図4)から、より遠い
所位置にあるオーガスライドユニット21からズームし
ていく。そのため、穀粒搬送時の障害となり、ミドルチ
ューブ15からアッパーチューブ16への搬送穀粒の引
き継ぎの難しいミドルメタル45部分に一番近い部分に
ある第二円筒部27aのスライドが最後に行われる。し
たがって、第二円筒部27aの外周に設けられたラセン
17はミドルメタル45の近傍に最後まで存在すること
になり、搬送穀粒の引き継ぎの難しいミドルメタル45
部分での穀粒の搬送を比較的スムーズに行うことができ
る。
【0034】図4〜図8などから明らかなように、本実
施例の排穀オーガ12を伸ばすと、各々のオーガスライ
ドユニット21の第二円筒部27の直径がその穀粒搬送
方向下手側のオーガスライドユニット21の第一円筒部
22の直径よりおおきいので、穀粒の流れを良くしてい
る。
【0035】また、アッパーチューブ16をミドルチュ
ーブ15から引き出した場合、ミドルチューブ15とア
ッパーチューブ16の各軸が偏心することを防ぐため
に、従来は図11(図11(a)はアッパーチューブ1
6をミドルチューブ15側に縮めた状態の断面と一部側
面を示す図、図11(b)はアッパーチューブ16をミ
ドルチューブ15から引き出した状態の断面と一部側面
を示す図)に示すように、アッパーチューブ16のミド
ルチューブ15側の基部にローラ63を設けてアッパー
チューブ16の引き出し時の支持手段としていた。
【0036】従来は排穀オーガ12はそのズーム長さが
短いものしかなかったので、図11(b)に示すように
アッパーチューブ16の最大引き出し時のミドルチュー
ブ15の外周部へのローラ63の当接位置からミドルチ
ューブ15端部までの長さlを短くしてもアッパーチュ
ーブ16の先端部がたわまなかった。
【0037】しかし、本実施例の排穀オーガ12は、そ
のズーム長を長くできるので、ズームさせた時、アッパ
ーチューブ16の先端部がたわむおそれがある。
【0038】そこで、本実施例においては、アッパーチ
ューブ16の先端の垂れ下がりを防止し、アッパーチュ
ーブ16の中心軸がミドルチューブ15の中心軸と同芯
状態になるように、図9(アッパーチューブ16をミド
ルチューブ15側に縮めた状態の断面と一部側面を示す
図)と図10(図10(a)は図9のローラ54部分の
詳細図、図10(b)はアッパーチューブ16をミドル
チューブ15から引き出した状態の断面と一部側面を示
す図)に示すように、ミドルチューブ15の外周部に当
接させるアッパーチューブ16に設けたローラ54のロ
ッドに圧縮スプリング55を接続したものを利用した。
そして、図10(b)に示すように、その圧縮スプリン
グ55の最大伸張長さLは従来の長さl(図11(b)
参照)より長くする構成を採用した。
【0039】図9と図10に示す構成からなるローラ5
4を用いる支持手段を用いてアッパーチューブ16をズ
ームさせた時、ある距離まではそのままでおり、その
後、アッパーチューブ16の動きと同じように動き、そ
の結果、図11に示す従来のアッパーチューブ16へロ
ーラ63を固定した形式の支持手段に比べて本実施例の
ローラ54がアッパチューブ16を支持する距離が増
え、アッパーチューブ16の先端部の垂れ下がりが防止
できる。
【0040】また、ズームさせたアッパーチューブ16
の垂れ下がりを防止するため、ミドルチューブ15のミ
ドルメタル板45部分からその根元部までの長さを、ア
ッパーチューブ16の長さより長くしても良い。
【0041】また、図12(アッパーチューブ16内の
透視概略図)と図13(アッパーチューブ16をミドル
チューブ15から部分的に引き出した状態の断面と一部
側面を示す図)に示すようにアッパーチューブ16の内
部に設けられる複数のズームオーガユニット21の中で
アッパーチューブ16のほぼ中央部の位置するズームオ
ーガユニット21の外周部にアッパーチューブ16の内
径にほぼ等しい直径の共振防止リング57を設けると共
振を防止することができる。また、共振防止リング57
内周壁面と第二円筒部27の外周部壁面とのあいだには
軸受58を設けることが望ましい。
【0042】一般に排穀オーガ12は、その中央部が一
番振幅が大きく振動する。このため、アッパーチューブ
16のほぼ中間部に共振防止リング57を設けると、該
リング57の外周がアッパーチューブ16の内周壁面に
当接しているため、排穀オーガ12の中心軸が振れず、
該オーガ12全体の振動を防止できる。
【0043】また、排穀オーガ12はアッパーチューブ
16の長さが変わるため、ズーム途中に振動の多いとこ
ろがある。そこで、このような振動を少なくするため、
図5に示すオーガメタル受け52をメタル製とし、これ
をアッパーチューブ16の壁面にボルト絞めしていた
が、オーガメタル受け52とアッパーチューブ16の内
壁面との間に防振ゴムを取り付けることが望ましい。
【0044】
【発明の効果】本発明のズームオーガによれば、ズーム
ラセンを駆動する六角軸をズーム前後共に全面カバーし
ているため、六角軸に穀粒が当接せず、脱っぷを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の排穀オーガを備えたコン
バインの概略図を示す。
【図2】 本発明の一実施例の排穀オーガに用いるオー
ガスライドユニットの斜視図を示す。
【図3】 本発明の一実施例の排穀オーガに用いるオー
ガスライドユニットを連結した場合の断面図を示す。
【図4】 本発明の一実施例の排穀オーガの前半部分の
断面図を示す。
【図5】 本発明の一実施例の排穀オーガの後半部分の
断面図を示す。
【図6】 本発明の一実施例の排穀オーガのズーム前の
一部断面図を示す。
【図7】 本発明の一実施例の排穀オーガのズーム途中
の一部断面図を示す。
【図8】 本発明の一実施例の排穀オーガのズーム後の
一部断面図を示す。
【図9】 本発明の一実施例の排穀オーガのミドルチュ
ーブのズーム時の支持構造図を示す。
【図10】 図9のミドルチューブのズーム時の支持構
造部分の詳細図を示す。
【図11】 従来技術の排穀オーガのアッパーチューブ
をミドルチューブ側に縮めた状態の断面と一部側面を示
す図(図11(a))とアッパーチューブをミドルチュ
ーブから引き出した状態の断面と一部側面を示す図(図
11(b))である。
【図12】 本発明の一実施例の排穀オーガのアッパー
チューブ内の透視概略図である。
【図13】 本発明の一実施例の排穀オーガのアッパー
チューブをミドルチューブから部分的に引き出した状態
の断面面を示す図である。
【図14】 従来の排穀オーガの概略図を示す。
【符号の説明】
5 クローラ 7 刈取装置 8 脱穀装置 9 グレンタンク 10 底部オ一ガ 11 縦オーガ 12 排穀オーガ 14 伸縮シリンダ 15 ミドルチューブ 16 アッパーチュー
ブ 17 ラセン 18 ラセン軸 21 オーガスライドユニット 22 第一円筒部 23 円形プレート 25、29 正六角穴 26 溝 27 第二円筒部 30 メタル板 31 開口部 33 ピン 34 ラセン羽根 35 六角軸 37 4角形状の回転
軸 39 リング 41 溝 45 ミドルメタル 52 メタル受け 54 ローラ 55 圧縮スプリング 57 共振防止リング 58 軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンバインに設けられた基部チューブと
    該基部チューブに対して伸縮可能なズームチューブとか
    らなる排穀オーガにおいて、 該ズームチューブ内に内径の比較的小さい第一円筒部と
    内径の比較的大きく、外周壁面に排穀用のラセン羽根を
    備えた第二円筒部とから構成される一以上のオーガスラ
    イドユニットを、一つのオーガスライドユニットの第一
    円筒部が隣接するオーガスライドユニットの第二円筒部
    内で摺動可能で、かつ前記第一円筒部と第二円筒部が分
    離できないように互いに連結し、全ての連結されたオー
    ガスライドユニットはその中心軸に設けられた回転軸に
    より回転する構成を備えたことを特徴とするコンバイン
    の排穀オーガ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100362392B1 (ko) * 1999-04-28 2002-11-25 전라북도 수직가변 입상기

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