JPH0954964A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH0954964A
JPH0954964A JP7204496A JP20449695A JPH0954964A JP H0954964 A JPH0954964 A JP H0954964A JP 7204496 A JP7204496 A JP 7204496A JP 20449695 A JP20449695 A JP 20449695A JP H0954964 A JPH0954964 A JP H0954964A
Authority
JP
Japan
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optical
state
light spot
optical disc
optical pickup
Prior art date
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Application number
JP7204496A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Yagi
克哉 八木
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる基板厚を有する光ディスクや記録密度
の差が大きい光ディスクを再生可能とし、構造が簡単で
コンパクトな光ディスク装置を提供する。 【構成】 複数種の光ディスクの信号を再生する光ディ
スク装置で、光ピックアップは、光ディスクの種類に応
じて光ディスクの記録面に集光する光スポットの状態の
補正手段を有し、光ディスクの情報トラックのリードイ
ン領域を読み出せる最内周より内側のPIN、リードアウ
ト領域を読み出せる最外周より外側のPOUT間を移動可
能に支持され、送りモータで光ピックアップを前記リー
ドアウト領域を読み出せる最外周からPOUTに送ること
で補正手段を駆動し、光スポットの補正状態を第1の種
類の光ディスクに対する第1の光スポット状態とし、リ
ードイン領域を読み出せる最内周からPINに送って補正
手段を駆動し光スポットの補正状態を第2の種類の光デ
ィスクに対する第2の光スポット状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光などの光ビー
ムを光情報記録媒体である光ディスクに照射することに
より、情報信号を再生する光ディスク装置に係わり、特
に複数種類の光ディスクの再生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光などの光ビームを光ディスクに
照射することにより、情報信号を再生する光ピックアッ
プを有する光ディスク装置において、光ディスクの基板
厚みや、トラックピッチが異なり情報記録密度の差が大
きい複数種の光ディスクを、1台で再生できる光ディス
ク装置が市場から要望されている。しかし、未だに満足
のゆくものは発表されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち、1台の光ディス
ク装置で異なる基板厚を有する光ディスクを再生可能と
するために、ディスクの基板厚が0.6mm用と1.2
mm用の2個の光ピックアップを用いる方法では光ディ
スク装置をコンパクトで低コストとすることは出来な
い。
【0004】又、同じ基板厚みであっても、情報記録密
度の差が大きい光ディスク(例えばCDとDVD)の場
合、その読取りを行う光スポットサイズが1種であると
どちらか一方の光ディスクの情報ピットサイズやトラッ
クピッチに対しスポットサイズが不適当となり再生性能
が低下する。
【0005】又、3ビーム法でトラックエラーを検出す
る場合、光ディスクの情報トラックに対する3ビームの
方位角が1種であると、異なるトラックピッチ(例えば
0.84μm,1.6μm)の光ディスクの双方に対し
て良好なトラックエラー信号を検出出来ず、トラッキン
グ性能が低下する。
【0006】光ピックアップの光路中にホログラムを設
け、これを透過する0次光と1次光の夫々を0.6mm
厚基板と1.2mm厚基板に対応する光スポットとして
情報記録面に対物レンズで集光させる方法では、常に光
ディスクの情報記録面に向け2つの光束が出射されるた
め、一方の光束による光スポットでの情報読み出しを行
うときは他方の光束は読み出しには寄与しない不要光と
なり、ノイズ増大要因となる。又、レーザー光強度を分
割して用いる事になるため、光量低下によるS/N比低
下が発生したり、光量低下を抑えるために光量を増大さ
せた場合にはレーザー寿命が低下してしまう。さらに記
録を行う方式とするときは出射ロス分が増大することに
より、より高い出力のレーザーが必要となりコストが高
くなる。
【0007】先に本出願人が出願した特願平7−105
463号の、光ピックアップ中に対物レンズに入射する
光束の発散度を変更する方式を用いるとこれらの課題が
解決でき、構造が簡単で低コストな光ディスク装置を提
供することができる。本発明は、この発散度を変更する
こと等の補正手段を内蔵した光ピックアップの補正手段
の駆動方法を簡略化、最適化し、更にコンパクトで低コ
ストな、異なる基板厚を有する光ディスクや情報記録密
度の差が大きい光ディスクを、1台の装置で再生あるい
は記録を可能とする光ディスク装置を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることによって達成される。
【0009】(1)複数種類の光ディスクよりの情報信
号を再生する光ディスク装置において、光ピックアップ
は、光ディスクの種類に応じて光ディスクの記録面に集
光される光スポットの状態を補正する補正手段を有する
とともに、光ディスクの情報トラックのリードイン領域
を読み出せる最内周の位置よりも内側のPIN位置、リー
ドアウト領域を読み出せる最外周の位置よりも外側のP
OUT位置間を直線的に移動可能に支持され、送りモータ
により光ピックアップを前記リードアウト領域を読み出
せる最外周の位置からPOUT位置に送ることで補正手段
を駆動し、光スポットの補正状態を第1の種類の光ディ
スクに対応する第1の光スポット状態とし、前記リード
イン領域を読み出せる最内周の位置からPIN位置に送る
ことで補正手段を駆動して光スポットの補正状態を第2
の種類の光ディスクに対応する第2の光スポット状態と
することを特徴とする光ディスク装置。
【0010】(2)複数種類の光ディスクよりの情報信
号を再生する光ディスク装置において、光ピックアップ
は、光ディスクの種類に応じて光ディスクの記録面に集
光される光スポットの状態を補正する補正手段を有する
とともに、少なくとも光ディスクの情報トラックのリー
ドイン領域を読み出せる最内周の位置よりも内側のPIN
位置もしくはリードアウト領域を読み出せる最外周の位
置よりも外側のPOUT位置の一方を含んでリードイン〜
リードアウト領域間を直線的に移動可能に支持され、送
りモータにより光ピックアップを前記リードイン領域を
読み出せる最内周の位置からPIN位置もしくは前記リー
ドアウト領域を読み出せる最外周の位置からPOUT位置
に送ることにより、順次前記補正手段を駆動して光スポ
ットの状態を補正することを特徴とする光ディスク装
置。
【0011】(3)光ディスクの種類に応じて光ディス
クの記録面に集光される光スポットの状態を補正する補
正手段を有する光ピックアップを有する光ディスク装置
において、光ピックアップが、光ディスクの情報トラッ
クのリードイン領域を読み出せる位置、もしくは該位置
の内周側に位置するときに、シャーシ部に設けられた駆
動手段により前記補正手段を駆動し、光スポット状態を
補正することを特徴とする光ピックアップを有する光デ
ィスク装置。
【0012】(4)光ピックアップ内で光ディスクの種
類に応じて光ディスクの記録面に集光される光スポット
の状態を補正する補正手段が直線移動もしくは回転移動
されることにより光スポットの状態を補正する手段であ
る光ディスク装置であって、光ピックアップは、光ディ
スクの内外周方向に移動可能に支持され、前記補正手段
の直線移動方向もしくは回転移動の回転軸方向が、前記
内外周方向の移動方向とは異なることを特徴とする光ピ
ックアップを有する光ディスク装置。
【0013】(5)光ディスクの内外周方向にリニアモ
ータにより高速に直線移動される可動部に、光ディスク
の種類に応じて光ディスクの記録面に集光される光スポ
ットの状態を補正する補正手段と、対物レンズ及び対物
レンズ駆動手段を少なくとも有する光ディスク装置であ
って、前記補正手段の補正によっても可動部の重心が直
線移動方向と直交する平面内で変化しないように前記補
正手段を配置したことを特徴とする光ディスク装置。
【0014】(6)光ディスクの種類に応じて光ディス
クの記録面に集光される光スポットの状態を補正する補
正手段の状態を検出する補正状態検出手段と、光ピック
アップが複数種類の光ディスクのリードイン領域を共通
に読み出し可能な位置に位置するのを検出するリードイ
ン位置検出手段を有し、補正状態検出手段及びリードイ
ン位置検出手段よりの出力が夫れ夫れ所定の値となって
いることを検出した後フォーカスサーチ動作に入ること
を特徴とする前記(1)乃至(5)の何れか1項に記載
の光ディスク装置。
【0015】(7)光ピックアップが有する補正手段
は、レーザ光源から対物レンズに至る光路中へのレンズ
の挿脱で、光スポットの状態を補正する手段であること
を特徴とする前記(1)乃至(6)の何れか1項に記載
の光ディスク装置。
【0016】(8)光ピックアップが有する補正手段
は、対物レンズと光ディスク間の収斂光束中への平行平
面板の挿脱で、光スポットの状態を補正する手段である
ことを特徴とする前記(1)乃至(6)の何れか1項に
記載の光ディスク装置。
【0017】(9)光ピックアップが有する補正手段
は、レーザ光源を含む光源部の光軸方向の移動で、光ス
ポットの状態を補正する手段であることを特徴とする前
記(1)乃至(6)の何れか1項に記載の光ディスク装
置。
【0018】(10)光ピックアップが有する補正手段
は、レーザ光源から対物レンズに至る光路中に配置され
た光束変換レンズの光軸方向の移動で、光スポットの状
態を補正する手段であることを特徴とする前記(1)乃
至(6)の何れか1項に記載の光ディスク装置。
【0019】(11)光ピックアップが有する補正手段
は、複数の対物レンズを一体に駆動する対物レンズ駆動
手段の移動により、前記複数の対物レンズの内の1つを
選択することで、光スポットの状態を補正する手段であ
ることを特徴とする前記(1)乃至(6)の何れか1項
に記載の光ディスク装置。
【0020】(12)光ピックアップが有する補正手段
は、複数の対物レンズを一体に駆動する対物レンズ駆動
手段に対して少なくともレーザ光源、ビームスプリッタ
及び光検出器を一体で移動させることにより、前記複数
の対物レンズの内の1つを選択することで、光スポット
の状態を補正する手段であることを特徴とする前記
(1)乃至(6)の何れか1項に記載の光ディスク装
置。
【0021】(13)複数の対物レンズを一体に駆動す
る対物レンズ駆動手段と、該対物レンズ駆動手段とレー
ザ光源間に光路を90°曲げるミラーを有し、光ピック
アップが有する補正手段は、該ミラーをレーザ光の光軸
方向に移動させることにより、レーザ光の入射する対物
レンズを選択することで、光スポットの状態を補正する
手段であることを特徴とする前記(1)乃至(6)の何
れか1項に記載の光ディスク装置。
【0022】(14)光ピックアップが有する補正手段
は、対物レンズへ入射する光束の絞り径を調節すること
により、光スポットの状態を補正する手段であることを
特徴とする前記(1)乃至(13)の何れか1項に記載
の光ディスク装置。
【0023】(15)3ビーム法によりトラックエラー
信号を検出する光ピックアップであって、光ピックアッ
プの有する補正手段は、光ディスクのトラック方向に対
して3ビームの方位角を回転させることで光スポットの
状態を補正する手段であることを特徴とする前記(1)
乃至(14)の何れか1項に記載の光ディスク装置。
【0024】
【作用】本発明は、基板の厚みや情報記録密度に差のあ
る複数の光ディスクの種類に対応して、光ディスクの記
録面に集光される光スポットの状態を補正する補正手段
を光ピックアップ内に設け、この補正手段の駆動を、光
ピックアップにモータやソレノイド等の駆動手段を搭載
することなく、光ピックアップの送りモータの駆動力や
光ピックアップとは別体でシャーシ上に設けられたモー
タやソレノイド等の駆動手段を用いて行うものである。
【0025】但し、ここで光スポット状態の補正とは、
光ディスク基板の厚みに対応する収差補正、情報記
録密度の差に対応する光スポットサイズの補正、トラ
ックピッチの差に対応する3ビームの方位角の回転、の
どれか1つ又は複数を行うことである。
【0026】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付した図面、図2
乃至図20により説明するが、ここで実施例の説明に入
る前に先ず図1により、CD規格を例として光ディスク
の形状を説明する。
【0027】図1において、光ディスク30の基板は厚
み1.2mm、直径120mmであり、中心にφ15m
mの穴、センタホールがあいている。その外側の直径5
2〜66mmの領域がスピンドルモータのクランピング
領域である。記録面は最大直径46mmよりリードイン
領域301、直径50mmよりプログラム領域303が
始まり、最大直径116mmまで続く。更にこれより外
側に直径で1mm以上リードアウト領域302が続く。
リードイン領域301にはプログラム領域303の内容
の目次(TOC)が記録されている。
【0028】このような光ディスク30の情報再生を行
う光ピックアップ10は、少なくとも再生が想定される
光ディスク30のリードイン領域301よりリードアウ
ト領域302までアクセス可能に保持され、送りモータ
で移動される。特に高速アクセスが必要な場合はボイス
コイルモータ等のリニアモータで駆動される。
【0029】情報再生時は、先ず光ピックアップ10を
リードインが読み出し可能な位置まで送り、対物レンズ
を駆動してフォーカス及びトラックサーボを引き込みT
OCを読み出し、そのTOC情報に基づき光ピックアッ
プ10をしかるべき目標トラックへ移動させプログラム
再生を行う。
【0030】実施例1 図2は、厚み0.6mmの基板304を有する光ディス
ク30に対応するときの構成を示す。
【0031】図2において、レーザ光源11から出射し
た光束は、回折格子12、ビームスプリッタ13を通過
して補正手段である光軸方向に移動可能なレンズ枠14
1で保持された光束変換レンズであるコリメータレンズ
14を通ってほぼ平行光束となり、ミラー15で90°
光路を曲げられ、絞り147で所定の光束に制限されて
対物レンズ16に入射する。対物レンズ16に入射した
光束は基板304を通して記録面305上に集光され
る。この記録面305で情報ピットにより変調されて反
射した光束は、対物レンズ16、ミラー15、コリメー
タレンズ14を介してビームスプリッタ13に戻り、こ
こでレーザ光源11の光路から分離され、凹レンズ17
を介して受光手段である光検出器18へ入射する。
【0032】この受光手段である光検出器18は多分割
されたPINフォトダイオードであり、各素子は入射し
た光束の強度に比例した電流を出力し、この電流を図に
は示さない検出回路系に送りここで情報信号、フォーカ
スエラー信号、トラックエラー信号を生成する。このフ
ォーカスエラー信号、トラックエラー信号に基づき磁気
回路とコイル等で構成される対物レンズ駆動手段161
は、一体的に設けられている対物レンズ16と絞り14
7を制御し、常に情報トラック上に光スポット位置を合
わせるように構成されている。
【0033】光ピックアップ10はシャーシ21上に設
けられた図には示さないガイドシャフトで支持され、対
物レンズ16の光軸位置が光ディスク30の内外周方向
にリードイン領域より内側の位置となるPIN位置(例え
ばディスク中心よりR20の位置)、リードアウト領域
より外側の位置となるPOUT位置(例えばディスク中心
よりR65の位置)間を、図には示さない送りモータで
駆動される。
【0034】対物レンズ16は平行光束が入射したとき
に、厚み0.6mmの基板に対して良好な光スポット状
態(第1の光スポット状態)が得られるように収差補正
されているレンズを用いる。従ってこの状態で1.2m
m厚基板の光ディスクの読み取りを行うことは収差が増
大し困難である。
【0035】図3において、より厚い厚み1.2mmの
基板306を有する光ディスク30の読み取り時は、光
ピックアップ10を送りモータで光ディスク30の内周
方向に送ってやる。対物レンズ16の光軸位置がおおよ
そリードイン領域301より内側(リードイン領域が読
み出せる最内周の位置より内側)となるところで、レン
ズ枠141に一体に設けられた突起142がシャーシ2
1上に固定された第1のピン221と干渉する。光ピッ
クアップ10本体は送りモータにより更に先のPIN位置
に送られるが、レンズ枠141は第1のピン221と干
渉した位置で動けず、レンズ枠141は光ピックアップ
10のハウジング内で第1の光スポット状態となる位置
まで移動し、位置決めバネ102の端部がレンズ枠14
1に設けた凹部に落ち込み、レンズ枠141の光ピック
アップ10本体内での位置決め保持がなされる。
【0036】これにより、基板304の厚みが厚くなる
ことにより球面収差がオーバーとなるのを、コリメータ
レンズ14をレーザ光源11側に移動させることで、対
物レンズ16へは発散光が入射することとなり、対物レ
ンズ16でアンダーの球面収差を発生させて打ち消すこ
とができ、1.2mm厚の基板を通して良好な光スポッ
ト状態(第2の光スポット状態)とすることができる。
【0037】図4において、0.6mm厚の光ディスク
に対応する第1の光スポット状態に戻すときは、光ピッ
クアップ10を対物レンズ16の光軸位置がリードアウ
ト領域302を越えて(リードアウト領域を読み出せる
最外周の位置を越えて)外周方向のPOUT位置へ図示せ
ぬ送りモータで移動させる。レンズ枠141の突起14
2はシャーシ21上に固定された第2のピン222と干
渉し、ここより先には光ピックアップ10本体のみが移
動し、レンズ枠141は再び元の第1の光スポット状態
となる位置に移動し位置決めバネ102での端部がレン
ズ枠141に設けた凹部に落ち込み、レンズ枠141の
光ピックアップ10本体内での位置決め保持がなされ
る。
【0038】本実施例においては光ディスク装置読み取
り可能な複数種の光ディスクの内0.6mmの基板厚み
の光ディスクの再生を第1の優先順位としている。先ず
光ディスク30のローディングが開始されるとともに、
補正状態検出手段である反射型フォトセンサ101でレ
ンズ枠141が光ピックアップ10本体内の所定位置
(第1の光スポット状態と位置)に来ているかどうかで
第1の状態と第2の状態が検出される。検出されるレン
ズ枠141の位置が第1の光スポット状態に対応する位
置かどうかは光ディスク装置内のCPU等で判断し、こ
の位置にないときには光ピックアップ10を外周方向P
OUTに送り、コリメータレンズを第1の光スポット状態
となる位置へ移動させ、この後光ピックアップ10を内
周側へ送り、リードイン位置検出手段である反射型フォ
トセンサ23で、光ピックアップ本体下面に設けた凸部
を検出し、その信号で光ピックアップ10をリードイン
領域301が読み取り可能となるよう位置決めし、フォ
ーカスサーチ動作に入る。
【0039】フォーカスエラー信号もしくは情報信号よ
り0.6mm厚のディスクでなく1.2mm厚と判断さ
れた場合は、直ちに光ピックアップを対物レンズ16の
光軸位置が内周側のPIN位置となるように送り、コリメ
ータレンズを光ピックアップ10本体内で第2の光スポ
ット状態となる位置へ移動させる。
【0040】このように本実施例では、光ピックアップ
10の送りモータの駆動力を使用して光ピックアップ内
部の補正手段を駆動してやることができ、光ピックアッ
プ内に補正手段を駆動するためのモータ等の駆動手段を
付ける必要がなく小型、軽量でローコストである。
【0041】実施例2 本実施例では、光ピックアップ10をその対物レンズの
光軸位置がリードアウト領域302よりも外側となる位
置での外側方向への移動のみにより補正手段を駆動する
ようにしたもので、補正手段の移動を制御するためのプ
ッシュスイッチ方式の機構を光ピックアップ10に内蔵
させている。
【0042】図5において、光検出器、ビームスプリッ
タ、半導体レーザが一体化された補正手段であるレーザ
ユニット19(ホログラムレーザユニット)は、このレ
ーザ光の出射方向にスライド可能なスライド枠191に
保持され、光ピックアップ10のハウジングに収められ
ている。このスライド枠191のスライドでレーザ光源
位置と対物レンズ16の間隔を変え、対物レンズ16へ
入射する光束の発散度を変えることにより、先に説明し
た実施例1と同様光スポットの収差を補正できる。
【0043】又、光ピックアップ10は2本のガイドシ
ャフト26により支持され、リニアモータ25により光
ディスク30の内外周方向に駆動される。
【0044】光ピックアップ10をその対物レンズの光
軸位置がリードアウト領域302より外側となるPOUT
位置に移動させると、スライド枠191後端の突起19
2がシャーシ上に設けられた突起223と干渉し、この
スライド枠191はハウジングの奥に押し込まれ、保持
ピン104で保持・位置決めされ、1.2mm厚基板に
対応する光スポット状態となる所定のレーザ位置とな
る。この光ピックアップ10を再び対物レンズの光軸位
置がリードアウト領域302より外側となるPOUT位置
に移動すると、スライド枠191は再びハウジング奥に
押し込まれて保持ピン104が外れ、0.6mm厚基板
に対応する光スポット状態となるレーザ位置となる。
【0045】図6、図7でこの機構を詳しく説明する。
図6において、スライド枠191に一体に形成されたピ
ンガイド193に保持ピン104の先端がバネ105に
よって押圧されており、スライド枠191はバネ103
により図示左下方向に引っ張られており、保持ピン10
4の先がA部に当たった状態で光ピックアップのハウジ
ング内で位置決めされている。光ピックアップを対物レ
ンズの光軸位置がPOUT位置となるまで移動すると、ス
ライド枠191には突起192が一体に形成されてお
り、この突起192がシャーシに設けられた突起223
で押され保持ピン104の先はピンガイド193のB部
を通りC部に落ち込む(図7参照)。このA部とC部の
間隔がこのスライド枠191の設置可変量となる。
【0046】次ぎに保持ピン104がC部に落ちた状態
で、再び光ピックアップを対物レンズの光軸位置がP
OUT位置となるまで移動すると、突起192が押され保
持ピン104の先がピンガイド193のD部に来るまで
押しこまれて、保持ピン104の先はピンガイド193
のE部方向にのみしか動けず、突起192を押す力を解
除するとスライド枠191はバネ103に引かれて保持
ピン104の先がピンガイド193のA部に落ちこむま
で後退する。このように、光ピックアップ10をPOUT
位置に送るごとに0.6mm厚対応、1.2mm厚対応
の2つの補正状態を交互に設定できる。本実施例のよう
にリードアウト領域302より外側で切り替えを行う方
式とすると、光ディスク30を回すスピンドルモータ2
4に直径が大きく駆動トルクの大きなものが使用でき安
定した情報を得ることができる。
【0047】なお、この実施例においては光ピックアッ
プ10のPOUT位置への移動により補正手段を駆動する
ようにしたが、PIN位置への移動によって補正手段を駆
動するように構成しても良い。
【0048】実施例3 本実施例は、光スポットの補正状態を3通りとしたもの
である。これはレーザ光源から対物レンズに至る光路中
におかれる補正手段を構成する光束変換レンズを移動す
ることで光スポットの補正を行うようにし、光軸方向3
通りの位置に設置して、例えば1.2mm,0.8m
m,0.6mmの光ディスク基板厚みに対応するもので
ある。
【0049】図8において、光束変換レンズであるコリ
メータレンズ14は突起192を有するレンズ枠141
に保持され、光ピックアップ10のハウジング100に
設けられた枠ガイドにスライド可能に設置されるととも
に、バネ103で図示下方に引っ張られて、突起192
がカム板108bに接した位置で保持されている。カム
板108bは回転板108aと一体に回転軸108を中
心に回転可能であり、回転板108aには3つのピン
A,B,C、3つの溝A′,B′,C′が設けられ、保
持バネ106で回転方向を規制され保持される。
【0050】補正状態の切り替え時は、光ピックアップ
10を対物レンズの光軸位置がリードイン領域301を
越える内側の位置に駆動し、シャーシ上に設けられた突
起107でピンAを押し、溝A′が保持バネ106で保
持される位置までカム板108bを回転させる。カム板
108bの回転によりレンズ枠141はより下方向にバ
ネ103で引き下げられ保持される。この動作を繰り返
すことによりレンズ位置を光軸方向3通りの位置に順次
設定できる。なお、突起107はシャーシ上に回動でき
るように軸支されており、光ピックアップ10がリード
イン領域に戻る際、ピンBとの干渉がおこらないように
構成されている。
【0051】リードイン領域301より内側で切り替え
る方式とすると、リードイン部で光ディスク30の種類
を判別した後に必要に応じて補正手段を駆動するまでの
移動量が少なく、再生をはじめるのに必要な時間が短く
てすむ。
【0052】実施例4 図9において、レーザ光源11とビームスプリッタ1
3、光検出器18が対物レンズ16の光軸方向に移動可
能な一体の枠112に保持されて補正手段を構成してお
り、この枠112にはウオームホイルの一部272が形
成されている。光ピックアップ10のハウジングには保
持部材113が設けられ、枠112を移動方向に摩擦に
より保持している。ウオームホイルの一部272は光ピ
ックアップ10がリードイン領域301を読み取り可能
な位置で、シャーシ21上に設けられたモータ27によ
り駆動されるウォーム271にかみ合うようになってい
る。この枠112を対物レンズ16の光軸方向に移動さ
せることで光スポットの補正を行うことができる。
【0053】ある所定の光ディスクの読み出しに適した
光スポット状態に対応するレーザ光源11の位置でリー
ドイン領域301を読み出し、所定のディスクでないと
判断された場合は、モータ27でウォーム271を回
し、枠112を駆動してレーザ光源11の位置を移動さ
せてやる。
【0054】このレーザ光源11の位置の移動は、少な
くともフォーカスサーボオンの状態で可能であり、又枠
112は連続的に移動及び保持可能である。読み出しを
行いつつモータで枠112を駆動することにより、レー
ザ光源11の位置は読み出される情報信号もしくはトラ
ックエラー信号の品質が最良となるように設定が可能で
ある。
【0055】光ディスクに書き込みを行う場合には、書
き込みを最適に行える光スポット状態となるよう、試し
書きを行いつつ枠を駆動して、最も書き込みに必要な出
射パワーが少なくて済むレーザ光源位置にしてやるのが
良い。
【0056】実施例5 図10において、対物レンズ16と対物レンズ駆動手段
161とレーザ光を対物レンズに導くミラーと補正レン
ズ17とを、光ディスク30の内外周方向へアクセス時
に、可動のキャリッジ251に搭載し、レーザ光源1
1、ビームスプリッタ13、コリメータレンズ14、光
検出器18等を固定光学系111としてシャーシ上に固
定した分離光学系方式の例である。
【0057】キャリッジ251は2本のガイドシャフト
26で支持され、2組のリニアモータ25で高速に駆動
される。このように分離光学系とすると可動部が軽量化
でき、例えば平均アクセスタイムが100ms以下に短
く出来る。光ディスク30の厚みの違いに対応する為の
補正手段は補正レンズ17(凹レンズ)で構成されてお
り、この補正レンズ17を光軸方向に移動させることに
より対物レンズ16へ入射する光束の見かけの光源位置
をずらして光スポットの収差の補正を行う。この補正手
段の駆動手段であるモータ27はシャーシ上に設置さ
れ、リードイン領域301もしくはそれより内側にキャ
リッジ251を移動させて、クラッチ273をかみ合わ
せ補正レンズ17を移動させる。クラッチ273よりレ
ンズ枠141までの動力伝達は歯車、ベルト等の周知の
機械要素により構成できる。なお今までの実施例で説明
したようにモータ27を用いず、光ディスク30のリー
ドイン領域301もしくはリードアウト領域302を越
えた移動による補正手段の駆動でも良い。
【0058】このような高速アクセス可能な可動部の駆
動では、制御帯域を広くとる必要があり、数kHzまで
は高次共振やピッチング、ローリング、ヨーイングが発
生しないのが望ましい。リニアモータ25の駆動力の発
生点に対する移動方向と直交する平面内での重心が一致
しないと上記ピッチング等が発生する。このため2組の
リニアモータ25を用い、その駆動力の発生点が重心に
対して対称となるように配置するのが良く、補正手段は
移動方向と直交する平面内では補正時にも重心が移動し
ないようにするのが望ましい。
【0059】本実施例では補正手段を構成する補正レン
ズ17を光軸方向に移動させることで光スポットの状態
を補正したが、これは対物レンズ16へ入射する光束中
への凹レンズの挿脱、対物レンズ16から光ディスク3
0へ向かう収斂光束中への平行平面板の挿脱、対物レン
ズ16へ向かう光束の絞り径の変更といったもので行う
ように構成しても良い。このときも、可動部の重心が移
動しないような方向へ補正手段の配置を選ぶ必要があ
る。
【0060】実施例6 先に述べた実施例では、レンズ、レーザ光源の光軸方向
の移動による補正であったが、補正手段を次のようにも
構成できる。
【0061】図11において、レーザ光源(本実施例で
はホログラムレーザユニット19)から対物レンズ16
に至る光路中へ補正手段である補正レンズを挿脱する。
この補正レンズは、光ディスク30の基板の厚みの差に
よる収差を補正する為のものである。薄い厚み(例えば
0.6mm)に対応した対物レンズで厚い厚み(例えば
1.2mm)の基板の光ディスク30を読み取る本実施
例の場合は、凹レンズの作用をするもの、厚い厚み(例
えば1.2mm)に対応した対物レンズで薄い厚み(例
えば0.6mm)の基板の光ディスク30を読み取る場
合は凸レンズ作用を有するレンズを挿入してやる。
【0062】このレンズは回転軸172を中心に回転可
能な回転枠171に保持されており、この回転枠171
を回転させることにより光路中へ挿脱される。回転軸1
72の向きは光ピックアップ10が光ディスク30の内
外周方向に送りモータで送られる方向と直交しており、
送りモータで駆動されたときのガタつきが軽減できる。
このレンズがガタつくと対物レンズに入射する光軸がふ
れ、光スポットの位置もふれてしまい、特にトラッキン
グサーボが不安定化するのを軽減できる。
【0063】実施例7 図12において、対物レンズ16から光ディスク30へ
入射する収斂光束中へ補正手段である平行平面板143
を挿脱する。対物レンズ16としては1.2mm厚の基
板に対して収差補正されたものを用い、例えば0.6m
m厚の基板の光ディスクを再生するときは、その厚みの
差に相当する0.6mm厚の平行平面板143を挿入し
てやる。平行平面板143の最適な厚みは屈折率により
若干違うが一般的に良く用いられるものは屈折率1.5
2程度であり、ディスク基板の屈折率とほぼ等しく、厚
みの差分の厚さで良い。図13はこの平行平面板挿脱機
構を対物レンズ駆動手段161の上面に設け、それを光
ディスク30側より見たものである。平行平面板143
は軸172を中心に回転可能な回転枠171に保持さ
れ、フック144で回転方向を規制され保持されてい
る。
【0064】ここで、光ピックアップ10をリードイン
領域よりも内周側へ移動させ図示していないシャーシ上
の突起でB部を押してやるとフック144は解除され、
回転枠171は図示しないバネにより軸172を中心に
回転され、固定ピン145に突き当たり平行平面板14
3が対物レンズ16の上面へきて止まる(図の破線で表
す)。光ピックアップ10をリードアウト領域よりも外
周方向へ移動させ、図示しないシャーシ上の第2の突起
でA部を押して回転枠171を回転させ再びフック14
4に引っかけることにより平行平面板143は光路より
外れた位置で保持される。
【0065】実施例8 図14において、補正手段を構成する複数の対物レンズ
を一体に駆動する対物レンズ駆動手段161を用い、光
ディスク30の種類に応じこの対物レンズ駆動手段16
1を、レーザ光源(本実施例ではホログラムレーザユニ
ット19)を有する光ピックアップ10のハウジング1
00に対し対物レンズの光軸と直交する方向に移動させ
ることにより、複数の対物レンズの内の1つを選択する
ものである。
【0066】対物レンズ駆動手段161は、マグネッ
ト、ヨーク等より構成される磁気回路を有する固定部1
62、フォーカシングコイル、トラッキングコイルが取
り付けられた可動部163、この可動部163に接着固
定された第1の対物レンズ16a、第2の対物レンズ1
6b、及び固定部162と可動部163間をフォーカシ
ング方向、トラッキング方向に可動に支持するワイヤ、
等の部材で成る。
【0067】第1の対物レンズ16aは、平行光束が入
射したときに、基板厚1.2mmの条件で収差が最小化
されており、第2の対物レンズ16bは同じく基板厚
0.6mmの条件で収差が最小化されている。
【0068】光ピックアップ10の本体ハウジング10
0内にはレーザ光源、ビームスプリッタ、光検出器等が
一体化されたホログラムレーザユニット19が固定され
ており、このハウジング100はシャーシに光ディスク
30の内外周方向に移動可能ガイド部材126に支持さ
れ、送りモータにより駆動される。
【0069】対物レンズ駆動手段161はハウジング1
00上に対物レンズの光軸と直交する方向に可動に保持
され、少なくとも2つの対物レンズの間隔分移動可能で
ある。移動の方式は平行移動でも、回転でも良く、要は
レーザの光軸上に2つの対物レンズの夫れ夫れを位置で
きるものであれば良い。
【0070】光ディスク装置の所定の優先読み出し対象
の光ディスク30を基板厚み0.6mmのものであると
すると、光ディスク30がローディングされると共に光
ピックアップ10を外周方向リードアウト領域より外側
に送りモータで駆動し、シャーシ上に設けられた突起で
対物レンズ駆動手段161を押して、光ピックアップ1
0のハウジング100に対し移動させ、第2の対物レン
ズ16bをレーザ光軸上に位置させる。
【0071】この後光ピックアップ10を送りモータで
リードイン領域に送り読み取りを試みる。光ディスク3
0が所定の0.6mm厚のものでない場合は、だだちに
光ピックアップ10をリードイン領域よりも内周側に送
りモータで送り、シャーシ上の別の突起で対物レンズ駆
動手段161を押して、光ピックアップ10のハウジン
グ100に対して移動させ、第1の対物レンズ16aを
レーザ光軸上に位置させる。この後光ピックアップ10
を送りモータでリードイン領域に戻し再び読み出しを試
みる。
【0072】実施例9 本実施例は、実施例8の対物レンズ駆動手段161及び
光ピックアップ10のハウジング100と同じものを用
い、実施例8ではシャーシ上で光ディスク30の内外周
方向に移動可能に支持するのをハウジング100をガイ
ド部材126で案内していたのに代えて対物レンズ駆動
手段161をガイド部材126で案内したものである。
【0073】図15で対物レンズ駆動手段161の固定
部162は光ディスク30の内外周方向に移動可能にガ
イド部材126でシャーシ上に支持され、送りモータに
より駆動される。ホログラムレーザユニット19を有す
るハウジング100は対物レンズ駆動手段161の下に
図の矢印方向に可動に保持され、少なくとも2つの対物
レンズの間隔分横ずらし可能である。このハウジングを
移動することにより2つの対物レンズの内の1つをレー
ザ光軸上に位置させ、光ディスク30の基板の厚みに対
応した対物レンズを選び、最適な光スポットを光ディス
クの記録面上に集光させることができる。
【0074】実施例10 図16は複数の対物レンズを一体に駆動する対物レンズ
駆動手段161とこの対物レンズ駆動手段161とレー
ザ光源(本実施例ではホログラムレーザユニット19)
との間に光路を90°曲げるミラー15を用い、光ディ
スク30の種類に応じて補正手段を構成するこのミラー
15をレーザ光の光軸方向に、複数の対物レンズの間隔
分位置を移動させるようにしたものである。
【0075】図16において、対物レンズ駆動手段16
1は、マグネット、ヨーク等より構成される磁気回路を
有する固定部162、フォーカシングコイル、トラッキ
ングコイルが取り付けられた可動部163、この可動部
163に接着固定された第1の対物レンズ16a、第2
の対物レンズ16b、及び固定部と可動部間をフォーカ
シング方向、トラッキング方向に可動に支持するワイ
ヤ、等の部材で成る。
【0076】第1の対物レンズ16aは、平行光束が入
射したときに、基板厚1.2mmの条件で収差が最小化
されており、第2の対物レンズ16bは同じく基板厚
0.6mmの条件で収差が最小化されている。
【0077】ハウジング100側には、レーザ光源、ビ
ームスプリッタ、光検出器が一体化されたホログラムレ
ーザユニット19、レーザからの発散光束を平行光束に
変換するコリメータレンズ14、この平行光束の進行方
向に可動に支持され、光束の進行方向を90°曲げ、対
物レンズに向かわせるミラー15を有する。図で実線で
示すミラー15の位置のとき、レーザからの光束は第2
の対物レンズ16bに入射し、基板厚み0.6mmの光
ディスクの読み出しを行う。
【0078】このミラー15を図で破線で示す位置に移
動させると、レーザからの光束は第1の対物レンズ16
aに入射し、基板厚み1.2mmの光ディスク30の読
み出しに適したものとなる。
【0079】2つの対物レンズの並ぶ向きは、光ディス
ク30のラジアル方向、タンジェンシャル方向又はそれ
らの方向とは角度を有する方向のどれでも良いが、タン
ジェンシャル方向に2つ並べるのが最もディスクの内周
側に余裕ができ好ましい。又このときミラー15の移動
方向は、光ピックアップの内外周方向の移動方向と直交
し光ピックアップを送りモータで駆動したときのミラー
のガタつき防止が容易である。
【0080】実施例11 光ディスクの種類によって、この情報記録密度(最短ピ
ット長、トラックピッチ)の差に対応して最適な光スポ
ットの状態は違ってくる。基板厚みの差に対しては球面
収差を最小とする状態に、記録密度の差に対しては光ス
ポットサイズを最適な大きさとしてやるのが良い。
【0081】図17で示す実施例では、ホログラムレー
ザユニット19の光軸方向の移動でディスク基板厚の差
に対応して発生する球面収差を補正し、レーザ光源から
対物レンズ16に至る光路上に設けた絞り手段の絞り1
47の絞り径の調整により、スポットサイズを補正する
補正手段を備えている。絞り手段としては、図18
(a)のようなカメラレンズ等に広く用いられる虹彩絞
り148、(b)のような1つの絞り147の軸172
を中心とした回転による挿入等がある。(b)の場合、
この絞り147を入れていないときは、対物レンズ駆動
手段161の可動部に一体に設けられた別の絞り147
により光束が制限される。
【0082】読み出し対象の光ディスクの種類が少な
く、2通りの絞り径で良い場合は(b)のような挿脱方
式が簡単であり、3通り以上の対応もしくは微調整を行
うときは、(a)の虹彩絞り148が簡単である。絞り
手段の調整あるいは挿脱は、歯車、リンク等の機械要素
を用いてホログラムレーザユニットの移動と連動させた
構成とすることで達成できる。
【0083】実施例12 3ビーム法によるトラックエラー検出を行う場合、光デ
ィスクの記録面上に読み取り用のメインスポット、トラ
ックに対し夫れ夫れ1/4トラックずれた位置に2つの
サブスポットを集光させ、この2つのサブスポットの反
射光量を光検出器で検出する。
【0084】図19において、メインスポットと2つの
サブスポットの間隔を夫れ夫れ20μm、トラックピッ
チを0.84μmとすると、3つのスポットの並ぶ向き
とトラックとの成す角度は0.60°が最適である
(a)。トラックピッチの異なる例えば1.6μmの光
ディスクに対しては、この角度は1.15°が最適とな
る(b)。この角度が不適当であるとトラックエラー信
号の振幅が減少し、トラック追従性が低下する。
【0085】本実施例では、光ディスク上に集光される
3スポットの光ディスクのトラックに対する方位角を補
正するものであり、レーザ光源からビームスプリッタま
での光路中に角度調整可能な回折格子を有し、補正手段
であるこの回折格子の格子方位を補正する。
【0086】図20において、回折格子12の回転方法
としては回折格子12を円筒状のホルダ121に保持さ
せ、これを光ピックアップのハウジング内で回転させる
(a)、回折格子12を回転軸122を中心に回転可能
なレバー123の一端に保持させ、このレバーを回転さ
せる(b)といった方法がある。この回折格子12の回
転は、ディスクの厚みの差の補正手段や絞り手段と連動
させることで、基板厚みとトラックピッチ情報記録密度
が共に異なるSDディスクとCDディスクとを共に良好
に再生できる光ディスク装置とすることができる。
【0087】
【発明の効果】本発明を用いることにより、基板厚みや
トラックピッチ情報記録密度の異なる光ディスクを読み
取る光ピックアップが有する補正手段の駆動を、更にそ
の為にモータ、ソレノイド等を付加することなく、送り
モータの駆動力を使用することができ、光ピックアップ
の小型化、軽量化、ローコスト化が計れる。
【0088】また、リードイン領域にてシャーシ上に設
けたモータを用いて補正手段を駆動することで、小型
化、軽量化が計れる。更に、補正手段の移動方向もしく
は支持方向を光ピックアップのアクセス方向と異ならせ
ることで、ガタつきを防止し、確実なフォーカシング、
トラッキング制御が行える。特に高速アクセスを行う構
成には、補正手段による補正状態の変更時もキャリッジ
の重心が変わらず共振を抑えることができる。
【0089】このようにして、複数種の光ディスクを1
台の装置で再生可能な光ディスク装置が提供可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクの形状を説明する図。
【図2】実施例1の補正手段説明図。
【図3】実施例1の光ピックアップをPINに移動したと
きの説明図。
【図4】実施例1の光ピックアップをPOUTに移動した
ときの説明図。
【図5】実施例2の補正手段説明図。
【図6】実施例2の補正機構説明図。
【図7】実施例2の補正機構説明図。
【図8】実施例3の補正機構説明図。
【図9】実施例4の補正機構説明図。
【図10】実施例5の補正手段説明図。
【図11】実施例6の補正手段説明図。
【図12】実施例7の補正手段説明図。
【図13】実施例7の補正機構説明図。
【図14】実施例8の補正手段説明図。
【図15】実施例9の補正手段説明図。
【図16】実施例10の補正手段説明図。
【図17】実施例11の補正手段説明図。
【図18】実施例11の補正手段詳細説明図。
【図19】実施例12のトラックエラー検出の説明図。
【図20】実施例12の回折格子の説明図。
【符号の説明】
10 光ピックアップ 11 レーザ光源 12 回折格子 13 ビームスプリッタ 14 コリメータレンズ 143 平行平面板 15 ミラー 16 対物レンズ 161 対物レンズ駆動手段 17 凹レンズ 18 光検出器 19 ホログラムレーザユニット 25 リニアモータ 30 光ディスク 301 リードイン領域 302 リードアウト領域

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の光ディスクよりの情報信号を
    再生する光ディスク装置において、光ピックアップは、
    光ディスクの種類に応じて光ディスクの記録面に集光さ
    れる光スポットの状態を補正する補正手段を有するとと
    もに、光ディスクの情報トラックのリードイン領域を読
    み出せる最内周の位置よりも内側のPIN位置、リードア
    ウト領域を読み出せる最外周の位置よりも外側のPOUT
    位置間を直線的に移動可能に支持され、送りモータによ
    り光ピックアップを前記リードアウト領域を読み出せる
    最外周の位置からPOUT位置に送ることで補正手段を駆
    動し、光スポットの補正状態を第1の種類の光ディスク
    に対応する第1の光スポット状態とし、前記リードイン
    領域を読み出せる最内周の位置からPIN位置に送ること
    で補正手段を駆動して光スポットの補正状態を第2の種
    類の光ディスクに対応する第2の光スポット状態とする
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 複数種類の光ディスクよりの情報信号を
    再生する光ディスク装置において、光ピックアップは、
    光ディスクの種類に応じて光ディスクの記録面に集光さ
    れる光スポットの状態を補正する補正手段を有するとと
    もに、少なくとも光ディスクの情報トラックのリードイ
    ン領域を読み出せる最内周の位置よりも内側のPIN位置
    もしくはリードアウト領域を読み出せる最外周の位置よ
    りも外側のPOUT位置の一方を含んでリードイン〜リー
    ドアウト領域間を直線的に移動可能に支持され、送りモ
    ータにより光ピックアップを前記リードイン領域を読み
    出せる最内周の位置からPIN位置もしくは前記リードア
    ウト領域を読み出せる最外周の位置からPOUT位置に送
    ることにより、順次前記補正手段を駆動して光スポット
    の状態を補正することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 光ディスクの種類に応じて光ディスクの
    記録面に集光される光スポットの状態を補正する補正手
    段を有する光ピックアップを有する光ディスク装置にお
    いて、光ピックアップが、光ディスクの情報トラックの
    リードイン領域を読み出せる位置、もしくは該位置の内
    周側に位置するときに、シャーシ部に設けられた駆動手
    段により前記補正手段を駆動し、光スポット状態を補正
    することを特徴とする光ピックアップを有する光ディス
    ク装置。
  4. 【請求項4】 光ピックアップ内で光ディスクの種類に
    応じて光ディスクの記録面に集光される光スポットの状
    態を補正する補正手段が直線移動もしくは回転移動され
    ることにより光スポットの状態を補正する手段である光
    ディスク装置であって、光ピックアップは、光ディスク
    の内外周方向に移動可能に支持され、前記補正手段の直
    線移動方向もしくは回転移動の回転軸方向が、前記内外
    周方向の移動方向とは異なることを特徴とする光ピック
    アップを有する光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 光ディスクの内外周方向にリニアモータ
    により高速に直線移動される可動部に、光ディスクの種
    類に応じて光ディスクの記録面に集光される光スポット
    の状態を補正する補正手段と、対物レンズ及び対物レン
    ズ駆動手段を少なくとも有する光ディスク装置であっ
    て、前記補正手段の補正によっても可動部の重心が直線
    移動方向と直交する平面内で変化しないように前記補正
    手段を配置したことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクの種類に応じて光ディスクの
    記録面に集光される光スポットの状態を補正する補正手
    段の状態を検出する補正状態検出手段と、光ピックアッ
    プが複数種類の光ディスクのリードイン領域を共通に読
    み出し可能な位置に位置するのを検出するリードイン位
    置検出手段を有し、補正状態検出手段及びリードイン位
    置検出手段よりの出力が夫れ夫れ所定の値となっている
    ことを検出した後フォーカスサーチ動作に入ることを特
    徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の光ディス
    ク装置。
  7. 【請求項7】 光ピックアップが有する補正手段は、レ
    ーザ光源から対物レンズに至る光路中へのレンズの挿脱
    で、光スポットの状態を補正する手段であることを特徴
    とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の光ディスク
    装置。
  8. 【請求項8】 光ピックアップが有する補正手段は、対
    物レンズと光ディスク間の収斂光束中への平行平面板の
    挿脱で、光スポットの状態を補正する手段であることを
    特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の光ディ
    スク装置。
  9. 【請求項9】 光ピックアップが有する補正手段は、レ
    ーザ光源を含む光源部の光軸方向の移動で、光スポット
    の状態を補正する手段であることを特徴とする請求項1
    乃至6の何れか1項に記載の光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 光ピックアップが有する補正手段は、
    レーザ光源から対物レンズに至る光路中に配置された光
    束変換レンズの光軸方向の移動で、光スポットの状態を
    補正する手段であることを特徴とする請求項1乃至6の
    何れか1項に記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 光ピックアップが有する補正手段は、
    複数の対物レンズを一体に駆動する対物レンズ駆動手段
    の移動により、前記複数の対物レンズの内の1つを選択
    することで、光スポットの状態を補正する手段であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の光
    ディスク装置。
  12. 【請求項12】 光ピックアップが有する補正手段は、
    複数の対物レンズを一体に駆動する対物レンズ駆動手段
    に対して少なくともレーザ光源、ビームスプリッタ及び
    光検出器を一体で移動させることにより、前記複数の対
    物レンズの内の1つを選択することで、光スポットの状
    態を補正する手段であることを特徴とする請求項1乃至
    6の何れか1項に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 複数の対物レンズを一体に駆動する対
    物レンズ駆動手段と、該対物レンズ駆動手段とレーザ光
    源間に光路を90°曲げるミラーを有し、光ピックアッ
    プが有する補正手段は、該ミラーをレーザ光の光軸方向
    に移動させることにより、レーザ光の入射する対物レン
    ズを選択することで、光スポットの状態を補正する手段
    であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に
    記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 光ピックアップが有する補正手段は、
    対物レンズへ入射する光束の絞り径を調節することによ
    り、光スポットの状態を補正する手段であることを特徴
    とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の光ディス
    ク装置。
  15. 【請求項15】 3ビーム法によりトラックエラー信号
    を検出する光ピックアップであって、光ピックアップの
    有する補正手段は、光ディスクのトラック方向に対して
    3ビームの方位角を回転させることで光スポットの状態
    を補正する手段であることを特徴とする請求項1乃至1
    4の何れか1項に記載の光ディスク装置。
JP7204496A 1995-04-28 1995-08-10 光ディスク装置 Pending JPH0954964A (ja)

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