JPH0954302A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH0954302A
JPH0954302A JP20975095A JP20975095A JPH0954302A JP H0954302 A JPH0954302 A JP H0954302A JP 20975095 A JP20975095 A JP 20975095A JP 20975095 A JP20975095 A JP 20975095A JP H0954302 A JPH0954302 A JP H0954302A
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JP
Japan
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signal
display
scanning
signal line
line
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Application number
JP20975095A
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English (en)
Inventor
Katsuya Mizukata
勝哉 水方
Takaaki Iemoto
高明 家本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Publication of JPH0954302A publication Critical patent/JPH0954302A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線順次走査の最初または最後の走査によって
選択される走査信号ラインに係る絵素と、それ以外走査
信号ラインに係る絵素とで同じ輝度が得られ、表示面内
の均一性に優れる表示装置を提供する。 【解決手段】 表示パネル2の線順次走査の最初または
最後の走査によって選択される走査信号ラインに係る絵
素に接続された静電容量素子は、共通ラインに接続され
る。表示信号ライン駆動回路5は、1水平走査期間分の
表示信号VSを保持し、次の水平走査期間で表示パネル
2の表示信号ラインに向けて一斉に出力する。共通ライ
ン駆動回路7は、平均値検出回路10が検出した1水平
走査期間分の表示信号VSの平均電圧レベルにしたがっ
て共通信号VCSを作成し、表示パネル2の共通ライン
に与える。表示パネル2の走査信号ラインには走査信号
VGが、対向電極ラインには対向信号VQがそれぞれ印
加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス型の液晶表示パネルなどを用いる表示装置に関し、
特に複数の絵素電極に静電容量素子がそれぞれ接続され
た表示パネルを用いる表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来例である表示装置51Aの
概略的構成および表示パネル52の電気的構成を示す回
路図である。図9では説明の簡便のために、アクティブ
マトリクス型表示パネル52を4×4行列、16絵素で
表している。アクティブマトリクス型表示パネル(以下
「表示パネル」という)52は、図示しない液晶層と、
当該液晶層を挟んで対向する一対の基板部材とを含んで
構成される。一対の基板部材のうちの、一方基板部材を
構成する絶縁性基板上には、複数の走査信号ラインY5
1〜Y54(総称するときは参照符Yを用いる)と、複
数の表示信号ラインX51〜X54(総称するときは参
照符Xを用いる)とが互いに交差して配列され、両者が
交差することによって形成される矩形の領域には絵素電
極p51〜p66が設けられる。他方基板部材を構成す
る絶縁性基板上には、対向電極q51〜q66が前記絵
素電極に対向してそれぞれ設けられ、4×4行列で、1
6個の絵素R51〜R66が形成される。
【0003】前記絵素、絵素電極、対向電極を総称する
ときにはこの順番に参照符R,p,qをそれぞれ用い
る。また、走査信号ラインYをその配列方向を1行目、
2行目、…と呼び、表示信号ラインXの配列方向を1列
目、2列目、…と呼ぶ。なお、対向電極qは、実際には
絶縁性基板上で1枚の電極として形成されているけれど
も、ここでは個々の絵素Rを等価的にコンデンサとして
表し、対向電極q51〜q66が対向電極駆動ラインL
qに接続されるように表している。対向電極q51〜q
66には、対向電極駆動ラインLqを介して対向電極駆
動回路56から対向信号VQが印加される。
【0004】前記信号ラインY,Xおよび絵素電極pが
形成された絶縁性基板上には、絵素R51〜R66と一
対一に対応して、TFT(薄膜トランジスタ)素子で実
現されるスイッチング素子SW51〜SW66(総称す
るときは参照符SWを用いる)が、静電容量素子CS5
1〜CS66(総称するときは参照符CSを用いる)と
ともに形成されている。スイッチング素子SWは、ゲー
ト電極が走査信号ラインYに、ソース電極が表示信号ラ
インXに、ドレイン電極が絵素電極pにそれぞれ接続さ
れる。スイッチング素子SWは、ゲート電極に印加され
る各行の走査信号VG51〜VG54がハイレベルでオ
ン状態となり、ローレベルでオフ状態となる。走査信号
ライン駆動回路53は、1水平走査期間毎にパルス信号
をシフトするシフトレジスタと、前記シフトレジスタの
パルス信号に従って走査電源回路54H,54Lから出
力されるハイレベルおよびローレベルの走査信号VG
H,VGLにシフトするシフトレジスタ回路を内蔵した
構造を有し、1水平走査期間内にハイレベルおよびロー
レベルに変化する走査信号を走査信号ラインY51〜Y
54に導出する。
【0005】静電容量素子(以下「コンデンサ」とい
う)CS51〜CS66は、容量性素子である絵素Rの
それぞれの静電容量のばらつきを抑えて電圧降下を少な
くするために、絶縁性基板上にスイッチング素子SWと
ともに形成され、コンデンサCSの一方端子は、前記絵
素電極pに接続され、他方端子(以下「帰路」という)
は、たとえば特開昭64−91185に開示されている
ように、隣接する次の行の走査信号ラインYに接続され
ている。ここで、4行目のコンデンサCS63〜CS6
6の帰路は、次の行の走査信号ラインが存在しないため
に、対向電極駆動ラインLqに共通に接続される。
【0006】表示信号ラインX51〜X54には、表示
信号ライン駆動回路55によって画像データに対応する
表示信号VS51〜VS54が個別的に印加される。た
とえば走査信号ラインY51にハイレベルの走査信号V
G51(H)が印加されると、1行目のスイッチング素
子SW51〜SW54がオン状態となり、表示信号VS
51〜VS54が表示信号ラインX51〜X54を介し
て1行目の絵素R51〜R54に印加される。表示信号
VS51〜VS54は、絵素Rの分極化と表示の際のフ
リッカを防ぐため、いわゆる交流化反転駆動法によって
水平走査期間毎に極性が反転し、さらに1垂直走査期間
毎に反転順序が交代する波形になっている。
【0007】図10は、他の従来例である表示装置51
Bの概略的構成および表示パネル52の電気的構成を示
す回路図である。表示装置51Bは、表示装置51Aと
ほぼ同様にして構成され、4行目のコンデンサCS63
〜CS66の帰路が走査電源回路54Lに接続されるこ
とが異なる。なお、表示装置51Bにおいて、表示装置
51Aと同様の構成部材には同じ参照符号を付してい
る。
【0008】図9および図10に示される構成では、1
〜3行目の走査信号ラインY51〜Y53に係るコンデ
ンサCS51〜CS62の帰路が、次の行の走査信号ラ
インY52〜Y54にそれぞれ接続されているのに対
し、4行目の走査信号ラインY54に係るコンデンサC
S63〜CS66の帰路は、対向電極駆動ラインLqを
介して対向電極駆動回路56に、または走査電源回路5
4Lに接続されるので、4行目に係る絵素R63〜R6
6に印加される実効電圧の波形が、他の行に係る絵素に
印加される実効電圧とは異なる波形となる。すなわち、
4行目に係る絵素の実効電圧は、他の行に係る絵素の実
効電圧よりも小さくなる。各絵素における光の透過率
は、印加される電圧の実効値によって変化するので、4
行目に係る絵素と他の行に係る絵素とで同じ輝度を得る
ために、ローレベルの駆動電圧を印加したとしても、上
述したように絵素には異なる波形の実効電圧が与えられ
て、輝度にばらつきが生じる。
【0009】このような不都合を解消するために、本願
出願人は、特願平5−275776に、以下に示す構成
の表示装置を提案している。
【0010】図11は、さらに他の従来例である表示装
置51Cの概略的構成および表示パネル52の電気的構
成を示す回路図である。表示装置51Cは、表示装置5
1A,51Bとほぼ同様にして構成され、4行目の走査
信号ラインY54に係るコンデンサCS63〜CS66
の帰路が、共通ラインYcsを介して共通ライン駆動回
路57に接続されることが異なる。なお、表示装置51
Cにおいて、表示装置51A,51Bと同様の構成部材
には同じ参照符号を付している。
【0011】共通ライン駆動回路57は、対向電極駆動
ラインLqに与えられる対向信号VQよりも、走査信号
VGHの実効値分だけ大きい矩形波の共通信号VCS
を、共通ラインYcsに与える。前記輝度のばらつき
は、走査信号VGHが実効値に影響するために生じるの
で、上述したように共通信号VCSを与えることによっ
て、輝度のばらつきを低減することができる。
【0012】図12は、表示装置51Cの電気的構成を
示すブロック図である。表示装置51Cは、前述した液
晶表示パネル52、走査信号ライン駆動回路53、表示
信号ライン駆動回路55、対向電極駆動回路56および
共通ライン駆動回路57に加えて、コントロール回路5
8および極性反転回路59を含んで構成される。
【0013】表示のためのビデオ信号は、極性反転回路
59で反転され、表示信号VSとして表示信号ライン駆
動回路55に与えられる。表示信号ライン駆動回路55
は、1水平走査期間の表示信号VSをサンプリングして
保持し、当該表示信号VSは、走査信号ライン駆動回路
53が選択した走査信号ラインYに、次の水平走査期間
で一斉に与えられる。コントロール回路58は、極性反
転回路59、対向電極駆動回路56および共通ライン駆
動回路57の動作を制御する。
【0014】このように、表示装置51Cにおける走査
信号VGHの実効値を補正するための共通信号VCS
は、表示信号VSの電圧レベルとは無関係に一定の電圧
レベルの信号である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図13は、表示信号V
Sの電圧レベルと走査信号VGHによって絵素に印加さ
れる実効値との関係を示すグラフである。図示されるよ
うに、表示信号レベルが小さいと、実効値は大きいけれ
ども、表示信号レベルが大きくなると実効値は小さくな
り、両者は反比例の関係にあることが判る。
【0016】図9および図10に示される構成の表示装
置51A,51Bでは、走査信号VGHの影響を線順次
走査の最初または最後の走査によって選択される走査信
号ラインY54以外の走査信号ラインY51〜Y53の
みが受け、当該最初または最後の走査によって選択され
る走査信号ラインY54は、前記影響を受けないので、
輝度のばらつきが生じる。図11に示される構成の表示
装置51Cでは、共通ラインYcsに走査信号VGHの
実効値と同等の疑似パルス信号(矩形波)、すなわち共
通信号VCSを印加して、輝度のばらつきを低減してい
る。
【0017】しかしながら、前記共通信号VCSは、表
示信号VSのレベルにかかわらず、一定レベルの信号で
実現されることから、表示信号レベルが変化した場合に
は絵素に与えられる実効値が変化することとなり、上述
したような共通信号VCSの印加による補正では輝度の
ばらつきを充分に低減させることが不可能である。たと
えば、階調表示を行うような場合において輝度のばらつ
きを充分に低減させることが不可能である。
【0018】図13に示されるような表示信号VSの電
圧レベルによる走査信号VGHの実効値の変化は、上述
した表示パネル52が、各絵素Rに設けられる静電容量
素子CSが隣接する走査電極ラインYに接続された、い
わゆるCS ON GATE構造であることに起因して
生じる。図14に示されるように、静電容量素子CS
が、対向電極qに接続された、いわゆるCS ON C
OM構造の表示パネルでは、このような走査信号VGH
の実効値の変化は生じず、透過率−印加電圧曲線は、C
S ON GATE構造の方が傾きが緩やかとなり、コ
ントラスト比が小さくなる。
【0019】本発明の目的は、線順次走査の最初または
最後の走査によって選択される走査信号ラインにかかわ
る絵素と、それ以外の走査信号ラインにかかわる絵素と
で同じ輝度が得られて、表示品位の優れる表示装置を提
供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、行列状に配列
される複数の絵素電極と、前記絵素電極毎に配置される
複数のスイッチング素子と、前記絵素電極が配列される
行方向に平行に配列され、前記スイッチング素子を個別
的に導通/遮断する走査信号が印加される複数の走査信
号ラインと、前記絵素電極が配列される列方向に平行
に、前記走査信号ラインとは絶縁性を保持して配列さ
れ、前記スイッチング素子を介して絵素電極に与えられ
る表示信号が印加される複数の表示信号ラインと、前記
絵素電極毎に配置され、一方端子が当該絵素電極に接続
され、他方端子が前記スイッチング素子を介して接続さ
れる走査信号ラインに隣接する走査信号ラインに接続さ
れる複数の静電容量素子と、前記絵素電極に対向する対
向電極と、前記対向電極に接続される対向電極ラインと
を少なくとも備える表示パネルと、前記走査信号ライン
を1水平走査期間毎に順次的に選択して前記走査信号を
印加する走査信号ライン駆動回路と、前記表示信号ライ
ンに前記表示信号を印加する表示信号ライン駆動回路
と、前記対向電極ラインに対向信号を印加する対向電極
駆動回路とを含んで構成される表示装置において、前記
表示パネルは、走査信号ライン駆動回路の最初または最
後の走査によって選択される走査信号ラインとスイッチ
ング素子を介して接続された絵素電極に接続された静電
容量素子の他方端子が接続される共通信号ラインを有
し、表示信号ラインに印加される表示信号の平均電圧レ
ベルを検出する平均値検出回路と、前記平均値検出回路
が検出した表示信号の平均電圧レベルにしたがって、前
記走査信号ライン駆動回路の最初または最後の走査によ
って選択される走査信号ラインに関する絵素電極と、そ
れ以外の絵素電極とに印加される実効電圧の差が0とな
るような共通信号を作成して前記共通信号ラインに印加
する共通ライン駆動回路とを含むことを特徴とする表示
装置である。 本発明に従えば、表示パネルの走査信号ラインは、走査
信号ライン駆動回路によって1水平走査期間毎に順次的
に選択され、選択された走査信号ラインには走査信号が
印加される。走査信号が印加されると、当該走査信号ラ
インに接続され、行列状に配列される複数の絵素電極毎
に設けられるスイッチング素子が、導通する。スイッチ
ング素子が導通すると、表示信号ライン駆動回路から表
示信号ラインに印加された表示信号が、絵素電極に印加
される。また、絵素電極毎に設けられ、当該絵素電極に
一方端子が接続され、前記スイッチング素子を介して接
続される走査信号ラインに隣接する走査信号ラインに他
方端子が接続された静電容量素子が、電荷の蓄積を行
う。絵素電極に対向する対向電極には、対向電極駆動回
路が対向電極ラインを介して対向信号を印加する。絵素
電極と対向電極との間に印加される実効電圧に基づい
て、表示が行われる。 絵素電極毎に設けられる静電容量素子のうちの、走査信
号ライン駆動回路の最初または最後の走査によって選択
される走査信号ラインとスイッチング素子を介して接続
された絵素電極に接続された静電容量素子の他方端子
は、共通信号ラインに接続され、当該共通信号ラインに
は、共通ライン駆動回路から、平均値検出回路が検出し
た表示信号ラインに印加される表示信号の平均電圧レベ
ルに従って作成した共通信号が印加される。共通信号
は、走査信号ライン駆動回路の最初または最後の走査に
よって選択される走査信号ラインに接続される絵素電極
と、それ以外の絵素電極とに印加される実効電圧の差が
0となるような信号である。 したがって、走査信号ライン駆動回路の最初または最後
の走査によって選択される走査信号ラインに接続される
絵素電極および対向電極によって構成される絵素と、そ
れ以外の絵素電極および対向電極によって構成される絵
素とに印加される実効電圧を同じ電圧レベルとすること
ができ、全ての絵素において同じ輝度が得られ、表示面
内における表示品位の均一性に優れる表示装置を実現す
ることができる。
【0021】また本発明は、前記共通ライン駆動回路
は、対向信号の電圧レベルよりも前記平均電圧レベルに
反比例する所定の電圧分だけ大きい共通信号を作成する
ことを特徴とする。 本発明に従えば、前記共通ライン駆動回路が作成した上
述したような共通信号によって、全ての絵素に印加され
る実効電圧が同じ電圧レベルとなり、全絵素で同じ輝度
が得られ、表示品位が向上する。
【0022】また本発明は、行列状に配列される複数の
絵素電極と、前記絵素電極毎に配置される複数のスイッ
チング素子と、前記絵素電極が配列される行方向に平行
に配列され、前記スイッチング素子を個別的に導通/遮
断する走査信号が印加される複数の走査信号ラインと、
前記絵素電極が配列される列方向に平行に、前記走査信
号ラインとは絶縁性を保持して配列され、前記スイッチ
ング素子を介して絵素電極に与えられる表示信号が印加
される複数の表示信号ラインと、前記絵素電極毎に配置
され、一方端子が当該絵素電極に接続され、他方端子が
前記スイッチング素子を介して接続される走査信号ライ
ンに隣接する走査信号ラインに接続される複数の静電容
量素子と、前記絵素電極に対向する対向電極と、前記対
向電極に接続される対向電極ラインとを少なくとも備え
る表示パネルと、前記走査信号ラインを1水平走査期間
毎に順次的に選択して前記走査信号を印加する走査信号
ライン駆動回路と、前記表示信号ラインに前記表示信号
を印加する表示信号ライン駆動回路と、前記対向電極ラ
インに対向信号を印加する対向電極駆動回路とを含んで
構成される表示装置において、前記表示パネルは、走査
信号ライン駆動回路の最初または最後の走査によって選
択される走査信号ラインとスイッチング素子を介して接
続された絵素電極に接続された静電容量素子の他方端子
が接続される共通信号ラインを有し、表示信号ラインに
印加される表示信号の平均電圧レベルを検出する平均値
検出回路と、前記共通信号ラインに共通信号を印加する
共通ライン駆動回路とを含み、前記対向電極駆動回路
は、前記平均値検出回路が検出した表示信号の平均電圧
レベルにしたがって、前記走査信号ライン駆動回路の最
初または最後の走査によって選択される走査信号ライン
に接続される絵素電極と、それ以外の絵素電極とに印加
される実効電圧の差が0となるような対向信号を作成し
て前記対向電極ラインに印加することを特徴とする表示
装置である。 本発明に従えば、絵素電極毎に設けられる静電容量素子
のうちの、走査信号ライン駆動回路の最初または最後の
走査によって選択される走査信号ラインとスイッチング
素子を介して接続された絵素電極に接続された静電容量
素子の他方端子は、共通信号ラインに接続され、当該共
通信号ラインには、共通ライン駆動回路から共通信号が
印加される。前記対向電極駆動回路は、前記走査信号ラ
イン駆動回路の最初または最後の走査によって選択され
る走査信号ラインに接続される絵素電極に接続された静
電容量素子の前記他方端子の電圧レベルを変化させるた
めに、前記平均値検出回路が検出した表示信号の平均電
圧レベルに従って作成した対向信号を対向電極ラインに
印加する。 したがって、走査信号ライン駆動回路の最初または最後
の走査によって選択される走査信号ラインに接続される
絵素電極および対向電極によって構成される絵素と、そ
れ以外の絵素電極および対向電極によって構成される絵
素とに印加される実効電圧を同じ電圧レベルとすること
ができ、全ての絵素において同じ輝度が得られ、表示面
内における表示品位の均一性に優れる表示装置を実現す
ることができる。また、コントラスト比の高い表示を得
ることができる。
【0023】また本発明は、前記対向電極駆動回路は、
共通信号の電圧レベルよりも前記平均電圧レベルに反比
例する所定の電圧分だけ小さい対向信号を作成すること
を特徴とする。 本発明に従えば、前記対向電極駆動回路が作成した上述
したような対向信号によって、全ての絵素に印加される
実効電圧が同じ電圧レベルとなり、コントラスト比が高
く、全絵素で同じ輝度が得られ、表示品位が向上する。
【0024】また本発明は、前記表示信号ライン駆動回
路は、1水平走査期間に与えられる表示信号を保持する
保持回路と、次の1水平走査期間で保持回路に保持され
た表示信号を表示信号ラインに出力する出力回路とを含
み、前記平均値検出回路は、1水平走査期間に与えられ
る表示信号の平均電圧レベルを検出することを特徴とす
る。 本発明に従えば、前記表示信号ライン駆動回路は保持回
路と出力回路とを含んで構成され、前記保持回路に1垂
直走査期間に与えられる表示信号を保持し、次の1水平
走査期間で、出力回路を介して保持した表示信号を表示
信号ラインに出力する。前記平均値検出回路は、1水平
走査期間に表示信号ラインに出力される表示信号の平均
電圧レベルを検出する。 したがって、1水平走査期間単位で、共通信号を作成す
ることができる。あるいは、対向信号を作成することが
できる。これによって、より実効値のばらつきを小さく
する補正を行うことができ、輝度のばらつきをより小さ
くすることができる。
【0025】また本発明は、前記平均値検出回路は、表
示信号が一方端子に与えられる抵抗と、反転入力端子に
前記抵抗を介して表示信号が与えられ、非反転入力端子
に予め定められる電圧値の基準信号が与えられる演算増
幅器と、前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との
間に、当該演算増幅器と並列に接続されるコンデンサ
と、前記演算増幅器からの出力信号の平均電圧レベルを
出力する平均値出力回路と、前記平均値出力回路からの
出力信号をラッチするラッチ回路とを含むことを特徴と
する。 本発明に従えば、前記平均値検出回路は、上述したよう
な構成要素によって実現され、平均値検出回路からの出
力信号に従って、共通ライン駆動回路が共通信号を作成
する。あるいは、対向電極駆動回路が対向信号を作成す
る。 したがって、全ての絵素に印加される実効電圧が同じ電
圧レベルとなり、全絵素で同じ輝度が得られ、表示品位
が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある表示装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図2は、表示パネル2の構成を示す回路図である。図2
は、説明の簡便のために、表示パネル2を4×4行列の
16絵素で構成しているけれども、それ以外の行列数の
複数の絵素で構成してもかまわない。
【0027】表示装置1は、表示パネル2、走査信号ラ
イン駆動回路3、ハイレベルおよびローレベルの走査電
源回路4H,4L、表示信号ライン駆動回路5、対向電
極駆動回路6、共通ライン駆動回路7、コントロール回
路8、極性反転回路9および平均値検出回路10を含ん
で構成される。
【0028】表示パネル2は、たとえば一対の基板部材
間に液晶層を介在し、アクティブマトリクス駆動方式を
採用した液晶表示パネルで実現される。一対の基板部材
のうちの一方基板部材は、たとえばガラスで実現される
絶縁性基板の一方表面に形成される表示信号ラインX1
〜X4(総称するときは参照符Xを用いる)、走査信号
ラインY1〜Y4(総称するときは参照符Yを用い
る)、共通信号ラインYcs、たとえばTFT素子で実
現されるスイッチング素子SW1〜SW16(総称する
ときは参照符SWを用いる)、絵素電極p1〜p16
(総称するときは参照符pを用いる)および静電容量素
子CS1〜CS16(総称するときは参照符CSを用い
る)を含んで構成される。
【0029】他方基板部材は、一方基板部材と同様に、
たとえばガラスで実現される絶縁性基板の一方表面に形
成される対向電極ラインLqおよび対向電極q1〜q1
6(総称するときは参照符qを用いる)を含んで構成さ
れる。
【0030】なお、走査信号ラインYをその配列方向に
沿って1行目、2行目、…と呼び、表示信号ラインXを
その配列方向に沿って1列目、2列目、…と呼ぶ。ま
た、対向電極qは、実際には絶縁性基板上で1枚の電極
として形成されているけれども、ここでは絵素電極p1
〜p16にそれぞれ対向する複数の対向電極q1〜q1
6として表す。また、絵素電極p1〜p16と対向電極
q1〜q16とが対向することによって形成される複数
の絵素R1〜R16(総称するときは参照符Rを用い
る)を等価的にコンデンサとして表す。
【0031】表示パネル2を構成する一方基板部材の絶
縁性基板の一方表面上には、走査信号ラインY1〜Y4
および共通信号ラインYcsが、この順番に、互いに平
行に、かつ間隔を開けて形成され、表示信号ラインX1
〜X4が前記走査信号ラインY1〜Y4とは直交する方
向に、互いに間隔を開けて、かつ絶縁性を保持して形成
される。走査信号ラインY1〜Y4、共通信号ラインY
cs、および表示信号ラインX1〜X4が交差すること
によって形成される複数の矩形の領域には、絵素電極p
1〜p16、スイッチング素子SW1〜SW16、およ
び静電容量素子CS1〜CS16がそれぞれ形成され
る。
【0032】スイッチング素子SW1〜SW16は、ゲ
ート電極が走査信号ラインYに、ソース電極が表示信号
ラインXに、ドレイン電極が絵素電極pにそれぞれ接続
される。スイッチング素子SWは、ゲート電極に印加さ
れるハイレベルの走査信号VGHでオン状態となり、ロ
ーレベルの走査信号VGLでオフ状態となる。各行の走
査信号ラインY1〜Y4に与えられる走査信号をVG1
〜VG4とする。
【0033】静電容量素子(以下、「コンデンサ」とい
う)CSは、容量性素子である絵素Rのそれぞれの静電
容量のばらつきを抑えて電圧降下を少なくするために、
絶縁性基板上にスイッチング素子SWとともに形成さ
れ、コンデンサCSの一方端子は、前記絵素電極pに接
続され、他方端子(以下「帰路」という)は、隣接する
次の行の走査信号ラインYに接続されている。4行目の
コンデンサCS13〜CS16の帰路は、共通信号ライ
ンYcsに接続される。
【0034】たとえば、表示パネル2が液晶表示パネル
で実現される場合、複数の絵素Rに印加される実効電圧
によって液晶分子の配向状態を規制し、光の透過率を制
御することによって階調表示が実現できる。たとえば、
液晶分子の配向状態が変化し始める閾値電圧以上の実効
電圧と、それよりも小さい実効電圧とによる黒白表示、
いわゆるノーマリホワイトタイプの表示を実現すること
ができる。本形態では、このノーマリホワイトタイプの
場合を例に説明する。
【0035】図3は、各種信号を示すタイミングチャー
トである。液晶は、劣化防止のために交流駆動が必要で
あり、図3(1)に示される表示のためのビデオ信号
は、極性反転回路9で交流化されて、図3(2)に示さ
れる表示信号VSとして出力される。表示信号VSは、
表示信号ライン駆動回路5を構成するサンプリング回路
11に保持され、出力バッファ12を介して表示パネル
2の表示信号ラインXに与えられる。サンプリング回路
11は、1水平走査期間に与えられる表示信号VSを保
持し、次の1水平走査期間で、保持した表示信号VSを
出力する。
【0036】走査信号ライン駆動回路3は、表示パネル
2の走査信号ラインYを1水平走査期間毎に順次的に、
たとえば走査信号ラインY1〜Y4の順番に、あるいは
走査信号ラインY4〜Y1の順番に選択する。本形態で
は、前者の順番に選択する。選択された走査信号ライン
Yには、図3(5)に示される走査信号VGが与えら
れ、これによって当該走査信号ラインYに接続されるス
イッチング素子SWがオン状態となる。スイッチング素
子SWがオン状態となることによって、表示信号VSが
絵素電極pに印加される。
【0037】対向電極駆動回路6は対向電極qに図3
(3)に示される対向信号VQを与える。これによって
絵素電極pと対向電極qとが対向することによって構成
される絵素Rに所定の実効電圧が印加される。また当該
絵素電極pに接続されたコンデンサCSが電荷の蓄積を
行う。
【0038】ここで、1〜3行目の走査信号ラインY1
〜Y3に係るコンデンサCS1〜CS12の帰路は、次
の行の走査信号ラインY2〜Y4に接続されて走査信号
VG2〜VG4が与えられる。4行目の走査信号ライン
Y4に係るコンデンサCS13〜CS16の帰路は、共
通信号ラインYcsに接続されて、図3(6)に示され
る共通信号VCSが与えられる。共通信号VCSは、平
均値検出回路10から出力される図3(4)に示される
平均電圧レベル信号VSavに従って、共通ライン駆動
回路7が作成した信号であり、4行目の走査信号ライン
Y4に係る絵素と、それ以外の走査信号ラインY1〜Y
3に係る絵素とに印加される実効電圧の差が0となるよ
うな信号である。コントロール回路8は、前記対向電極
駆動回路6、共通ライン駆動回路7、および極性反転回
路9の動作を統括的に制御する。
【0039】図4は、表示信号ライン駆動回路5の構成
を示すブロック図である。表示信号ライン駆動回路5
は、サンプリング回路11、出力バッファ12、および
スイッチ13,14を含んで構成され、出力バッファ1
2はホールド回路15およびバッファ16を含んで構成
される。スイッチ13が導通すると、表示信号VSがサ
ンプリング回路11に取り込まれる。スイッチ14が導
通すると、サンプリング回路11に取り込まれた表示信
号VSが、ホールド回路15に保持される。ホールド回
路15に保持された1水平走査期間分の表示信号VS
は、所定のタイミングで一斉にバッファ16を介して表
示パネル2に出力される。
【0040】図5は、平均値検出回路10の構成を示す
ブロック図である。平均値検出回路10は、演算増幅器
17、抵抗18、コンデンサ19、平均値出力回路2
0、およびラッチ回路21を含んで構成される。演算増
幅器17の反転入力端子には、抵抗18を介して表示信
号VSが与えられ、非反転入力端子には、予め定められ
る電圧値の基準電圧(リファレンス電圧)が与えられ
る。演算増幅器17の反転入力端子と出力端子との間に
は、演算増幅器17と並列にコンデンサ19が設けられ
る。ここで、演算増幅器17に入力される表示信号VS
をViとし、演算増幅器17からの出力信号をVo1と
すると、Vo1は
【0041】
【数1】
【0042】で表され、時間積分されたViの平均値レ
ベルとなる。rは抵抗18の抵抗値を表し、cはコンデ
ンサ19の容量を表す。演算増幅器17からの出力信号
は平均値出力回路20に与えられ、1水平走査期間の表
示信号VSの平均値である平均電圧レベル信号VSav
として出力される。当該平均電圧レベル信号VSav
は、ラッチ回路21を介して出力される。
【0043】図6は、共通ライン駆動回路7の構成を示
すブロック図である。共通ライン駆動回路7は、Log
アンプで実現される演算増幅器22〜25、抵抗26〜
29、トランジスタ30〜33、および電流計34〜3
6を含んで構成される。
【0044】演算増幅器22の反転入力端子には、抵抗
26を介してハイレベルの走査信号VGHが入力され、
非反転入力端子は、接地される。トランジスタ30のベ
ース端子は接地され、コレクタ端子には前記抵抗26を
介してハイレベルの走査信号VGHが入力される。演算
増幅器22の出力端子は、電流計34を介してトランジ
スタ31のベース端子に接続され、トランジスタ30の
エミッタ端子は、トランジスタ31のベース端子に、前
記演算増幅器22と並列に接続される。
【0045】演算増幅器23の反転入力端子には、抵抗
27を介してローレベルの走査信号VGLが入力され、
非反転入力端子は、接地される。トランジスタ31のコ
レクタ端子には前記抵抗27を介してローレベルの走査
信号VGLが入力される。演算増幅器23の出力端子
は、電流計36を介してトランジスタ33のエミッタ端
子と接続され、トランジスタ31のエミッタ端子は、ト
ランジスタ33のエミッタ端子と、前記演算増幅器23
と並列に接続される。
【0046】演算増幅器24の反転入力端子には、抵抗
28を介して平均電圧レベル信号VSavが入力され、
非反転入力端子は、接地される。トランジスタ32のベ
ース端子は接地され、コレクタ端子には前記抵抗28を
介して平均電圧レベル信号VSavが入力される。演算
増幅器24の出力端子は、電流計35を介してトランジ
スタ33のベース端子と接続され、トランジスタ32の
エミッタ端子は、トランジスタ33のベース端子と、前
記演算増幅器24と並列に接続される。
【0047】トランジスタ33のコレクタ端子は演算増
幅器25の反転入力端子と接続される。演算増幅器25
の非反転入力端子は接地され、反転入力端子と出力端子
との間には、演算増幅器25と並列に抵抗29が設けら
れる。
【0048】演算増幅器25からの出力信号をVo2と
すると、 Vo2=(VGH×VGL)/VSav (ただし、
VGLは一定) で表される。
【0049】静電容量素子CSが隣接する走査信号ライ
ンYに接続された、いわゆるCSON GATE構造の
表示パネルでは、走査信号ラインYにハイレベルの走査
信号VGHが印加されてスイッチング素子SWがオン状
態となることによって、絵素Rには実効電圧Vrms1
が印加される。実効電圧Vrms1は、 Vrms1=(Vs2+Ton×Vgc2/T)0.5 で表される。Vsは表示信号ラインXに印加される表示
信号VSの電圧レベルを表し、Tonはハイレベルの走
査信号VGHの期間を表し、Tは1水平走査期間の時間
を表す。Vgcは、 Vgc=cs×(vgh−vg1)/(cs+c1c) で表される。vghはハイレベルの走査信号VGHの電
圧レベルを表し、vglはローレベルの走査信号VGL
の電圧レベルを表し、csはコンデンサCSの容量を表
し、clcは液晶層の容量を表す。
【0050】また、共通信号ラインYcsが接続された
静電容量素子CSに係る絵素Rの実効電圧の位相および
電圧レベルを、走査信号ラインYが接続された静電容量
素子CSに係る絵素Rの実効電圧と同じ位相および同じ
レベルに近付けるために、前記共通信号ラインYcs
に、対向電極ラインLqに与えられる対向信号VQと同
じ位相および同じレベルの矩形波を印加する場合、共通
信号ラインYcsが接続された静電容量素子CSに係る
絵素Rには実効電圧Vrms2が印加される。実効電圧
Vrms2は、 Vrms2=(20.5/2)×(Vkc2+2Vs×Vk
c+2Vs20.5 で表される。Vkcは、共通信号ラインYcsに印加さ
れる信号の電圧レベルであり、 Vkc=Vk×cs/(cs+clc) …(1) で表される。Vkは、共通信号ラインYcsに印加され
る信号の対向信号VQからの増加分の電圧値を表す。こ
のように、共通信号ラインYcsに、対向電極ラインL
qに与えられる対向信号VQと同じ位相および同じレベ
ルの矩形波を印加する例は、本件出願人による特願平5
−275776に提案されている。
【0051】共通信号ラインYcsに印加される信号の
対向信号VQからの増加分の電圧値Vkは、Vrms1
=Vrms2として、以下のように表される。
【0052】すなわち、 (Vs2+Ton×Vgc2/T)0.5 =(20.5/2)×(Vkc2+2Vs×Vkc+2Vs20.5 Vkc=−Vs+(Vs2+2Ton×Vgc2/T)0.5 …(2) 前記式(1),(2)から、 Vk=(−Vs+(Vs2+2Ton×Vgc2/T)0.5) ×(clc+cs)/cs =(−Vs+(Vs2(1+2Ton×Vgc2/(T×Vs2)))0.5) ×(clc+cs)/cs テイラー展開による近似を行い、 Vk=(−Vs+Vs(1+2Ton×Vgc2/(2T×Vs2))) ×(clc+cs)/cs =(Ton×Vgc2/(T×Vs))×(clc+cs)/cs =C/Vs …(3) ここで、 C=(Ton×Vgc2/T)×(clc+cs)/cs で表され、一定値となる。
【0053】このように増加電圧値Vkは表示信号の電
圧レベルVsの関数となり、対向信号VQの電圧レベル
よりも、表示信号の電圧レベルVsに反比例した電圧値
Vk分だけ大きい電圧レベルの信号を共通信号ラインY
csに印加すれば良いことが分かる。
【0054】本形態では、共通ライン駆動回路7から、
対向信号VQの電圧レベルよりも、平均電圧レベル信号
VSavに反比例した所定の電圧値Vk分だけ大きい電
圧レベルの信号が、共通信号VCSとして、表示パネル
2の共通信号ラインYcsに印加される。上述したよう
なLogアンプを応用して実現される共通信号駆動回路
7によって平均電圧レベル信号VSavの逆数を得るこ
とができる。
【0055】前記平均値検出回路10で検出される平均
電圧レベル信号VSavは、当該平均値検出回路10に
表示信号VSが入力された水平走査期間の次の水平走査
期間のタイミングで出力される。共通ライン駆動回路7
は、この平均電圧レベル信号VSavにしたがって共通
信号VCSを作成し、表示パネル2の共通信号ラインY
csに与える。表示信号ライン駆動回路5からの表示信
号VSは、サンプリング回路11で1水平走査期間分の
表示信号VSを保持し、次の水平走査期間のタイミング
で保持された表示信号VSを一斉に表示パネル2の表示
信号ラインXに与える。したがって、表示パネル2に与
えられる表示信号VSおよび共通信号VCSはタイミン
グが同期した信号であり、このような信号によって表示
される画像は、表示品位の優れたものである。
【0056】以上のように本形態によれば、共通信号ラ
インYcsには表示信号VSの電圧レベルに基づいて作
成された共通信号VCSが印加され、従来技術におい
て、表示信号VSには全く拘わらない共通信号を印加し
ていた場合と比較して、共通信号ラインYcsに係る絵
素Rと走査信号ラインYcsに係る絵素Rとで同じ実効
電圧が得られて同じ輝度が得られ、表示品位が格段に向
上する。本形態では、1水平走査期間の表示信号VSの
平均電圧レベルに基づいて作成された共通信号VCSを
共通信号ラインYcsに印加することができる。
【0057】図7は、本発明の実施の他の形態である表
示装置40の構成を示すブロック図である。表示装置4
0は前記表示装置1と同じ構成部材で実現されるけれど
も、前記平均値検出回路10で検出した平均電圧レベル
信号VSavが、共通ライン駆動回路7ではなく、対向
電極駆動回路6に与えられ、共通ライン駆動回路VQか
らは、一定の電圧レベルの共通信号VQが表示パネル2
の共通信号ラインYcsに与えられることを特徴とす
る。したがって、同様の構成部材には同じ参照符を付し
て示す。
【0058】図8は、CS ON GATE構造の表示
パネルを有する表示装置と、CSON COM構造の表
示パネルを有する表示装置との透過率−印加電圧特性を
示すグラフである。曲線41はCS ON GATE構
造の表示パネルを有する表示装置の特性を示し、曲線4
2はCS ON COM構造の表示パネルを有する表示
装置の特性を示す。静電容量素子CSが走査電極ライン
Yおよび共通電極ラインYcsに接続されたCS ON
GATE構造では、走査信号VGの影響によって、絵
素Rに印加される実効電圧が大きくなり、図示されるよ
うに曲線の傾きが比較的緩やかとなる。このため、コン
トラスト比が比較的小さくなる。
【0059】静電容量素子CSが対向電極qに接続され
たCS ON COM構造では、絵素Rに印加される実
効電圧への走査信号VGの影響が原理的になく、曲線の
傾きは上述した構成の表示装置と比較して急峻となる。
このため、コントラスト比が大きくなる。
【0060】本形態では、図7に示されるように平均値
検出回路10の検出結果に基づいて、一定レベルの共通
信号VCSよりも前記式(3)で示される電圧値Vk分
だけ電圧レベルが小さくなるような対向信号VQを対向
電極ラインLqに与えることによって、絵素Rに印加さ
れる実効電圧への走査信号VGの影響を排除することが
でき、CS ON COM構造の表示パネルを有する表
示装置と同様なコントラスト比の大きい表示品位を得る
ことができる。たとえば共通信号VCSは、走査信号V
GLと同じ電圧レベルに選ばれる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、共通信号
ラインには、表示信号ラインに印加される表示信号の平
均電圧レベルに従って、走査信号ライン駆動回路の最初
または最後の走査によって選択される走査信号ラインに
接続される絵素電極と、それ以外の絵素電極とに印加さ
れる実効電圧の差が0となるような共通信号が印加され
る。
【0062】したがって、絵素電極と対向電極とが対向
する全ての絵素において同じ輝度が得られ、表示面内に
おける表示品位の均一性に優れる表示装置を実現するこ
とができる。
【0063】また本発明によれば、対向信号の電圧レベ
ルよりも平均電圧レベルに反比例する所定の電圧分だけ
大きい共通信号によって、全ての絵素に印加される実効
電圧が同じレベルとなり、全絵素で同じ輝度が得られ、
表示品位が向上する。
【0064】また本発明によれば、共通信号ラインに
は、一定の電圧レベルの共通信号が印加される。対向電
極駆動回路は、表示信号の平均電圧レベルに従って実効
電圧の差が0となるように作成した対向信号を対向電極
ラインに印加する。
【0065】したがって、絵素電極と対向電極とが対向
する全ての絵素において同じ輝度が得られ、表示面内に
おける表示品位の均一性に優れ、コントラスト比の高い
表示装置を実現することができる。
【0066】また本発明によれば、共通信号の電圧レベ
ルよりも平均電圧レベルに反比例する所定の電圧分だけ
小さい対向信号によって、全ての絵素に印加される実効
電圧が同じレベルとなり、全絵素で同じ輝度が得られ、
表示品位が向上する。
【0067】また本発明によれば、表示信号ライン駆動
回路は保持回路に1垂直走査期間に与えられる表示信号
を保持し、次の1水平走査期間で、出力回路を介して保
持した表示信号を表示信号ラインに出力し、平均値検出
回路は、1水平走査期間に表示信号ラインに出力される
表示信号の平均電圧レベルを検出する。
【0068】したがって、1水平走査期間単位で、共通
信号あるいは対向信号を作成することができる。これに
よって、より実効値のばらつきを小さくする補正を行う
ことができ、輝度のばらつきをより小さくすることがで
きる。
【0069】また本発明によれば、平均値検出回路は、
抵抗、演算増幅器、コンデンサ、平均値出力回路および
ラッチ回路によって構成され、平均値検出回路からの出
力信号に従って、共通ライン駆動回路が共通信号を、あ
るいは対向電極駆動回路が対向信号を作成する。
【0070】したがって、全ての絵素に印加される実効
電圧が同じレベルとなり、全絵素で同じ輝度が得られ、
表示品位が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である表示装置1の電気
的構成を示すブロック図である。
【図2】表示パネル2の構成を示す回路図である。
【図3】表示パネル2に印加される各種信号を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】表示信号ライン駆動回路5の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】平均値検出回路10の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】共通ライン駆動回路7の構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の実施の他の形態である表示装置40の
電気的構成を示すブロック図である。
【図8】表示装置の透過率−印加電圧特性を示すグラフ
である。
【図9】従来例である表示装置51Aの構成を示す回路
図である。
【図10】他の従来例である表示装置51Bの構成を示
す回路図である。
【図11】さらに他の従来例である表示装置51Cの構
成を示す回路図である。
【図12】表示装置51Cの電気的構成を示すブロック
図である。
【図13】表示信号VSの電圧レベルと走査電極駆動信
号VGHによって絵素に印加される実効値との関係を示
すグラフである。
【図14】CS ON COM構造を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1,40 表示装置 2 表示パネル 3 走査信号ライン駆動回路 4H,4L 走査電源回路 5 表示信号ライン駆動回路 6 対向電極駆動回路 7 共通ライン駆動回路 8 コントロール回路 9 極性反転回路 10 平均値検出回路 11 サンプリング回路 12 出力バッファ 13,14 スイッチ 15 ホールド回路 16 バッファ 17,22〜25 演算処理回路 18,26〜29 抵抗 19 コンデンサ 20 平均値出力回路 21 ラッチ回路 30〜33 トランジスタ 34〜36 電流計 SW,SW1〜SW16 スイッチング素子 p,p1〜p16 絵素電極 q,q1〜q16 対向電極 R,R1〜R16 絵素 CS,CS1〜CS16 静電容量素子 X,X1〜X4 表示信号ライン Y,Y1〜Y4 走査信号ライン Lq 対向電極ライン Ycs 共通信号ライン VGH 走査信号(ハイレベル) VGL 走査信号(ローレベル) VQ 対向信号 VCS 共通信号 VS 表示信号 VSav 平均電圧レベル信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配列される複数の絵素電極と、
    前記絵素電極毎に配置される複数のスイッチング素子
    と、前記絵素電極が配列される行方向に平行に配列さ
    れ、前記スイッチング素子を個別的に導通/遮断する走
    査信号が印加される複数の走査信号ラインと、前記絵素
    電極が配列される列方向に平行に、前記走査信号ライン
    とは絶縁性を保持して配列され、前記スイッチング素子
    を介して絵素電極に与えられる表示信号が印加される複
    数の表示信号ラインと、前記絵素電極毎に配置され、一
    方端子が当該絵素電極に接続され、他方端子が前記スイ
    ッチング素子を介して接続される走査信号ラインに隣接
    する走査信号ラインに接続される複数の静電容量素子
    と、前記絵素電極に対向する対向電極と、前記対向電極
    に接続される対向電極ラインとを少なくとも備える表示
    パネルと、 前記走査信号ラインを1水平走査期間毎に順次的に選択
    して前記走査信号を印加する走査信号ライン駆動回路
    と、 前記表示信号ラインに前記表示信号を印加する表示信号
    ライン駆動回路と、 前記対向電極ラインに対向信号を印加する対向電極駆動
    回路とを含んで構成される表示装置において、 前記表示パネルは、走査信号ライン駆動回路の最初また
    は最後の走査によって選択される走査信号ラインとスイ
    ッチング素子を介して接続された絵素電極に接続された
    静電容量素子の他方端子が接続される共通信号ラインを
    有し、 表示信号ラインに印加される表示信号の平均電圧レベル
    を検出する平均値検出回路と、 前記平均値検出回路が検出した表示信号の平均電圧レベ
    ルにしたがって、前記走査信号ライン駆動回路の最初ま
    たは最後の走査によって選択される走査信号ラインに接
    続される絵素電極と、それ以外の絵素電極とに印加され
    る実効電圧の差が0となるような共通信号を作成して前
    記共通信号ラインに印加する共通ライン駆動回路とを含
    むことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記共通ライン駆動回路は、対向信号の
    電圧レベルよりも前記平均電圧レベルに反比例する所定
    の電圧分だけ大きい共通信号を作成することを特徴とす
    る請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 行列状に配列される複数の絵素電極と、
    前記絵素電極毎に配置される複数のスイッチング素子
    と、前記絵素電極が配列される行方向に平行に配列さ
    れ、前記スイッチング素子を個別的に導通/遮断する走
    査信号が印加される複数の走査信号ラインと、前記絵素
    電極が配列される列方向に平行に、前記走査信号ライン
    とは絶縁性を保持して配列され、前記スイッチング素子
    を介して絵素電極に与えられる表示信号が印加される複
    数の表示信号ラインと、前記絵素電極毎に配置され、一
    方端子が当該絵素電極に接続され、他方端子が前記スイ
    ッチング素子を介して接続される走査信号ラインに隣接
    する走査信号ラインに接続される複数の静電容量素子
    と、前記絵素電極に対向する対向電極と、前記対向電極
    に接続される対向電極ラインとを少なくとも備える表示
    パネルと、 前記走査信号ラインを1水平走査期間毎に順次的に選択
    して前記走査信号を印加する走査信号ライン駆動回路
    と、 前記表示信号ラインに前記表示信号を印加する表示信号
    ライン駆動回路と、 前記対向電極ラインに対向信号を印加する対向電極駆動
    回路とを含んで構成される表示装置において、 前記表示パネルは、走査信号ライン駆動回路の最初また
    は最後の走査によって選択される走査信号ラインとスイ
    ッチング素子を介して接続された絵素電極に接続された
    静電容量素子の他方端子が接続される共通信号ラインを
    有し、 表示信号ラインに印加される表示信号の平均電圧レベル
    を検出する平均値検出回路と、 前記共通信号ラインに共通信号を印加する共通ライン駆
    動回路とを含み、前記対向電極駆動回路は、前記平均値
    検出回路が検出した表示信号の平均電圧レベルにしたが
    って、前記走査信号ライン駆動回路の最初または最後の
    走査によって選択される走査信号ラインに接続される絵
    素電極と、それ以外の絵素電極とに印加される実効電圧
    の差が0となるような対向信号を作成して前記対向電極
    ラインに印加することを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 前記対向電極駆動回路は、共通信号の電
    圧レベルよりも前記平均電圧レベルに反比例する所定の
    電圧分だけ小さい対向信号を作成することを特徴とする
    請求項3記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示信号ライン駆動回路は、 1水平走査期間に与えられる表示信号を保持する保持回
    路と、 次の1水平走査期間で保持回路に保持された表示信号を
    表示信号ラインに出力する出力回路とを含み、 前記平均値検出回路は、1水平走査期間に与えられる表
    示信号の平均電圧レベルを検出することを特徴とする請
    求項1または3記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記平均値検出回路は、 表示信号が一方端子に与えられる抵抗と、 反転入力端子に前記抵抗を介して表示信号が与えられ、
    非反転入力端子に予め定められる電圧値の基準信号が与
    えられる演算増幅器と、 前記演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に、当
    該演算増幅器と並列に接続されるコンデンサと、 前記演算増幅器からの出力信号の平均電圧レベルを出力
    する平均値出力回路と、 前記平均値出力回路からの出力信号をラッチするラッチ
    回路とを含むことを特徴とする請求項1または3記載の
    表示装置。
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