JPH095391A - Icチップの試験装置、試験方法、および試験・整形方法 - Google Patents

Icチップの試験装置、試験方法、および試験・整形方法

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JPH095391A
JPH095391A JP7149311A JP14931195A JPH095391A JP H095391 A JPH095391 A JP H095391A JP 7149311 A JP7149311 A JP 7149311A JP 14931195 A JP14931195 A JP 14931195A JP H095391 A JPH095391 A JP H095391A
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chip
bump
probe electrode
probe
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JP7149311A
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Yoshiaki Maruyama
嘉昭 丸山
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透光性基板上に形成されたプローブ電極をI
Cチップのバンプに加圧接触させて電気的特性を試験す
るICチップの試験装置において、バンプとプローブ電
極との接触状態の観察を可能とし、各バンプの接触平行
度と接触サイズとを調整可能とする。 【構成】 プローブ電極3 は、少なくともバンプ2 に接
触する先端部3aが透光性の電極からなり、この透光性プ
ローブ電極3 を通して、先端部が変形する程度に加圧接
触されたバンプ2 の接触状態を観察する観察手段6 を備
え、その観察結果に基づいて、プローブ電極3 とバンプ
2 との接触状態を調整する接触状態調整手段10を備えて
なるICチップ1 の試験装置、およびそれを用いたIC
チップ1 の試験方法、試験・整形方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICチップの試験装
置、試験方法、および試験・整形方法に係り、特にCO
G(Chip On Glass) 実装やMCM(Multi Chip Module)
等に用いるベアチップICを対象としたICチップの試
験装置、試験方法、および試験・整形方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】半導体技術の進歩により、ICチップの
入出力端子は多ピン化・狭ピッチ化の傾向にあり、その
ような状況の中でTAB(Tape Automated Bonding)やC
OG(Chip On Glass) のような新しい実装技術が実用化
され、ICの多ピン化・狭ピッチ化に対応した実装技術
が開発されている。一方、このような多ピン・狭ピッチ
のICチップに対する電気的特性の試験方法に関して
も、近年、開発が進められてきている。
【0003】例えば、特開平4−33353号の公報
に、このような多ピン・狭ピッチのICチップに対応で
きる試験方法が開示されている。その基本構成は図4に
示す通りであり、以下にその内容を説明する。
【0004】図中、記号105はプローブ基板であり、
ガラス等の透明な基板104の表面に、被試験ICチッ
プ101のバンプ102に対応するプローブ電極103
がフォトリソグラフィプロセスにて形成されたものであ
る。このICチップ101の電気的特性を試験するため
に、ICチップ101上のバンプ102とプローブ電極
103とを整合圧接(即ち、相互の位置合わせをして加
圧接触)し、電気的に接続する。
【0005】そして、このプローブ電極103は、プロ
ーブ基板105から外に引き出され、外部でICテスタ
ー(図示せず)と接続されている。この状態で、ICテ
スターにより、ICチップ101の電気的特性試験を行
うことができる。
【0006】ここで、重要な技術的事項は、ICチップ
101のバンプ102とプローブ電極103との整合圧
接(即ち、相互の位置合わせをした加圧接触)である。
このために、透明なプローブ基板105の背面側に観察
手段106を配設して、バンプ102とプローブ電極1
03との相互の位置合わせ状態を観察する。そして、そ
の観察結果に基づいて接触位置・接触圧力調整手段11
0により整合圧接を行うようにしている。この接触位置
・接触圧力調整手段110は、次のような構成になって
いる。
【0007】記号107aはXY方向(水平方向)を調
整する手段であり、例えばXYテーブルが用いられる。
そして、記号107bはθ方向(XY面上の回転角度)
を調整する手段であり、これら二つの調整手段を組み合
わせて接触位置調整手段107を構成している。さら
に、記号109は、Z方向(垂直方向)を調整する手段
であり、併せて接触圧力をも調整する。これらの記号1
07および記号109の手段を組み合わせて、接触位置
・接触圧力調整手段110を構成している。
【0008】上記の観察手段106と接触位置・接触圧
力調整手段110とを用いることにより、整合圧接(即
ち、相互の位置合わせをした加圧接触)を実現し、その
結果、ICチップの電気的特性試験を行うことが可能に
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来例
においては、次の問題がある。第1に、プローブ電極1
03が不透明であるため、バンプ102とプローブ電極
103との接触状態の観察が不完全である。
【0010】バンプ102とプローブ電極103との相
互の位置関係は把握できるが、例えば、プローブ基板1
05とICチップ101との平行度は把握できない。ま
た、バンプ102とプローブ電極103とが加圧接触す
ることにより、バンプ102の先端部が変形して生じた
平坦部の大きさ(以後、接触サイズ、または接触面積と
称する)も把握できない。
【0011】第2に、プローブ基板105とICチップ
101との平行度を調整する手段がない。第3に、各バ
ンプ102とプローブ電極103との接触サイズを適正
なレベルに調整することができない。これは、第1およ
び第2の問題に起因するものである。
【0012】その結果、第1〜第3の問題により、不完
全な接触状態で試験されるICチップがでてくる。ま
た、第2〜第3の問題により、試験を完了したICチッ
プを用いて、例えばCOG実装を行う場合、接触部分に
対応するバンプの形状が不適切なものがあるため、その
矯正作業を新たに追加する必要が生じ、工程が複雑にな
る。
【0013】ここで、第1の問題は、プローブ電極が不
透明であることに起因するものであり、第2および第3
の問題は、それぞれ、平行度を調整する手段、および接
触サイズを観察して調整する手段が欠落していることに
起因している。
【0014】本発明は、上記の問題に鑑み、バンプとプ
ローブ電極との接触状態の観察を可能とし、ICチップ
の接触平行度とバンプの接触サイズとを調整可能とする
ICチップの試験装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、図1の原理構成図に示したICチップ
の試験装置を提供する。
【0016】図中、記号2は、ICチップ1の上に付設
されたバンプであり、ICチップの引出し電極に接続さ
れている。一方、このICチップ1と対向して、透光性
基板4の表面にプローブ電極3が形成されたプローブ基
板5を設ける。このプローブ電極3の先端部3aは、透
光性の材料で形成され、バンプ2の位置と対応して形成
されている。記号3bは、プローブ電極3の引出し電極
部であり、この引出し電極部3bがICチップの電気的
特性試験機(図示せず)に接続されている。
【0017】そして、このプローブ基板5の背面側に観
察手段6を備え、この観察手段6は、透光性のプローブ
電極3を通してバンプの接触状態を観察するものであ
る。さらに、ICチップ1を支持し、かつ観察手段6の
観察結果に基づいて、プローブ電極3とバンプ2との接
触状態を調整する接触状態調整手段10を備えている。
【0018】プローブ電極3の先端部3aとバンプ2と
は、接触状態調整手段10により、バンプの先端部が変
形する程度に加圧接触され、かつその接触状態の調整が
行われて、ICチップの電気的特性の試験が行われる。
【0019】ここで言う「接触状態調整手段10」と
は、具体的には、プローブ電極3の先端部3aとバンプ
2とを加圧接触させ、各バンプが各プローブ電極のほぼ
中心に位置するように接触位置を調整し、かつ、各バン
プの接触サイズがほぼ同等になるように接触角度と接触
圧力とを調整する機能を有するものである。また、ここ
で言うバンプ2の「接触サイズ」とは、バンプ2とプロ
ーブ電極3とが加圧接触することにより、バンプ2の先
端部が変形して生じた平坦部の大きさのことである。
【0020】ここでは、接触状態調整手段10がICチ
ップ1を支持する構成になっているが、プローブ基板5
を支持して調整する構成にしてもよい。また、接触状態
調整手段10は、ICチップ1とプローブ基板5の各々
に分割されて配設され、それらを個別に支持し、かつ、
その内部機能をそれぞれに分担させてなる構成にしても
よい。
【0021】なお、観察手段6で観察し、接触状態調整
手段10で調整する工程は、操作者がマニュアルで実行
する場合と、その一部または全部を自動で行う場合があ
り、それらのいずれでもよい。
【0022】要するに、本発明のICチップの試験装置
は、このようなプローブ基板と観察手段とを備え、先端
部が変形する程度に加圧接触されたバンプとプローブ電
極との接触状態を、透光性のプローブ電極を通してプロ
ーブ基板の背面側から観察し、その観察結果に基づいて
接触状態を調整する調整手段を備えて構成されるもので
ある。
【0023】
【作用】図1の基板4のみならず、プローブ電極3(少
なくともバンプ2と加圧接触する先端部3a)も透光性
の材料で形成されているため、観察手段6は、プローブ
電極3を通して先端部が変形する程度に加圧接触された
バンプ2の接触状態を的確に観察することができる。
【0024】プローブ電極3とバンプ2の位置関係を観
察できることは勿論、バンプ2の平坦部の接触サイズ
(または、接触面積)をも観察できる。さらに、ICチ
ップ1の両端にあるバンプ2の接触サイズを観察し比較
することにより、間接的にICチップ1とプローブ基板
5との平行度を把握することができる。
【0025】次に、接触状態調整手段10は、観察手段
6の的確な観察結果に基づいて、プローブ電極3とバン
プ2との接触状態を調整することができるものである。
(具体的には、各バンプが各プローブ電極のほぼ中心に
位置するように接触位置を調整し、かつ、各バンプの接
触サイズがほぼ同等になるように接触角度と接触圧力と
を調整する機能を有するものである。)その結果、IC
チップ1とプローブ基板5の平行度と、各バンプ2の接
触サイズとを的確に調整することができ、特性試験のた
めの各バンプ2の接触状態を、従来技術よりもはるかに
適正なものとすることができる。
【0026】さらに、この特性試験が完了した状態で、
各バンプ2の先端部は平面状に適度の変形を受け、全て
のバンプにわたる平面度やその平面部のサイズが良好な
状態に調整・整形されている。従って、このICチップ
1がLCD用のICドライバである場合、それを用いて
LCDパネル周辺部の所定の場所にCOG実装を行うの
に極めて便利な状態に調整・整形することができる。即
ち、COG実装に用いるICチップを特性試験で選別
し、その選別されたICチップを用いて直ちにCOG実
装を行うというプロセスが可能となり、バンプ形状の矯
正プロセスが不要であるため、工程を簡略化することが
できる。
【0027】
【実施例】図1を参照して、ICチップの試験装置の実
施例を説明する。ICチップ1、プローブ基板5、観察
手段6、接触状態調整手段10を含む基本構成について
は既に説明をしてあるため、ここでは特に、接触状態調
整手段10の内部構成について説明する。この実施例
は、請求項2の内容に対応するものである。
【0028】図中、記号7aはXY方向(水平方向)を
調整する手段であり例えばXYテーブルが用いられる。
そして、記号7bはθ方向(XY面上の回転角度)を調
整する手段であり、これら二つの調整手段を組み合わせ
て接触位置調整手段7を構成している。さらに、記号9
は、Z方向(垂直方向)を調整する手段であり、併せて
接触圧力をも調整する。これらの手段は、図4に示した
従来例とほぼ同等のものである。
【0029】しかし、本発明は、上記の手段以外に、記
号8で示したφ方向(XY面がZ軸に対して回転する角
度)を調整する手段を備えている所に特徴がある。そし
て、これらの記号7〜記号9の手段を組み合わせて、接
触状態調整手段10を構成している。
【0030】ここで、観察手段6により、バンプ2がプ
ローブ電極3に加圧接触される接触位置と接触サイズと
を観察し、その観察結果に基づいて、接触状態調整手段
10により接触状態(即ち、接触位置、接触角度、およ
び接触圧力)を調整する。具体的には、XY方向を調整
する手段7aと、θ方向を調整する手段7bからなる接
触位置調整手段7により、各バンプが各プローブ電極の
ほぼ中心に位置するように接触位置を調整する。そし
て、接触角度(φ方向)を調整する手段8と接触圧力
(Z方向)を調整する手段9とにより、各バンプの接触
サイズがほぼ同等になるように接触角度と接触圧力とを
調整するものである。その結果、ICチップ1とプロー
ブ基板5の平行度と、各バンプ2の接触サイズとを的確
に調整することができ、特性試験のための各バンプ2の
接触状態を、従来技術よりもはるかに適正なものとする
ことができる。
【0031】このように、ICチップ1とプローブ基板
5の平行度や、各バンプ2の接触サイズ等を的確に調整
することができることについて、図2を参照して、さら
に詳しく説明する。
【0032】図2は、プローブ電極(透明な先端部3
a)に、接触部が変形する程度に加圧接触されたバンプ
2の接触位置と接触サイズとを、観察手段6により観察
した例を示している。図中の記号1はICチップであ
り、プローブ電極(透明な先端部3a)に加圧接触され
たICチップ1のバンプの接触形状(または、接触サイ
ズ)が、プローブ電極の透明な先端部3aを通して、記
号S1〜S4で示されるように観察される。
【0033】この図の例においては、接触サイズがS1
からS4の順に小さくなっている。当初のバンプの大き
さがほぼ均等であるとすると、この場合は、記号S1の
側が狭く、記号S4の側が広くなるように、ICチップ
1がプローブ基板に加圧接触されていることを示してい
る。このように、バンプの接触サイズを比較することに
より、ICチップとプローブ基板との平行度を判定する
ことができる。そして、これらの各バンプの接触サイズ
がほぼ等しくなるように、接触状態調整手段を用いて接
触角度と接触圧力とを調整し、その結果、ICチップと
プローブ基板との平行度を適正に調整することができ
る。
【0034】この図においては、すでに各バンプが各プ
ローブ電極のほぼ中心に位置しているが、これは観察手
段の観察結果に基づいて、接触状態調整手段により予め
接触位置が調整されているからである。
【0035】また、各バンプの平均的な接触サイズも、
観察手段の観察結果に基づいて、接触状態調整手段によ
り接触角度と接触圧力とを調整して適正なレベルに制御
することができる。この実施例は、請求項3の内容に対
応するものである。
【0036】このようにして試験されたICチップは、
バンプの先端部が適度の変形を受け、各バンプの均一性
や平面部のサイズが良好な状態に調整・整形されてい
る。従って、例えば、COG実装に用いるICチップに
関して、本実施例の特性試験で選別し、その選別された
ICチップを用いて直ちにCOG実装を行うというプロ
セスが可能となり、バンプ形状の矯正プロセスが不要で
あるため、工程を簡略化することができる。
【0037】これはCOG実装に限らず、MCM(Multi
Chip Module) 等に用いるICチップに関しても同様で
ある。これらの実施例は、請求項3および請求項6〜7
に対応するものである。
【0038】次に、図3を参照して、さらに具体的にI
Cチップの試験装置およびその試験方法について説明す
る。本実施例では、被試験ICチップ1を仰向けに置
き、プローブ基板5はプローブ電極3を下向きに置いて
いる。ICチップ1は、X−Y−Z−θステージ15に
固定されて任意の位置に移動でき、また、Z軸方向には
任意の圧力でプローブ基板5と加圧接触されるようにな
っている。
【0039】プローブ基板5は、ガラス等の透明な基板
4と、その表面上で、かつ、被試験ICチップ1のバン
プ2に対応する位置に形成されたプローブ電極3とを備
えている。
【0040】このプローブ電極3は、フォトリソグラフ
ィプロセスにて形成されているため、狭ピッチ・高密度
のものを実現することができる。また、このプローブ電
極3は、少なくともバンプ2に接触する部分が透光性の
電極で形成され、この電極を通して、プローブ基板5の
背面側からバンプ2の接触状態を観察できるようになっ
ている。
【0041】被試験ICチップ1上のバンプ2とプロー
ブ電極3とは、X−Y−Z−θステージ15により整合
圧接され,電気的に接続される。記号11は中継基板で
あり、前記プローブ基板5上のチップ圧接部から外側に
向かって広がるように設計されたプローブ電極3の外側
の電極端子は、例えばACF(異方性導電フィルム)を
用いた熱圧着による接続(図中に明示せず)によって、
この中継基板11の電極11bと接続されている。
【0042】プローブ基板5と中継基板11は、プロー
ブヘッド保持具12a,12bにより固定されている。
このプローブヘッド保持具12a,12bは、図示され
ていない手段によって、プローブ基板の平行度(即ち、
角度φ)を調整することができる。本実施例において
は、図1に示した構成とは異なり、X−Y−Z−θを調
整する手段としてのX−Y−Z−θステージ15と、φ
を調整する手段としてのプローブヘッド保持具12a,
12bとが、分離した構成になっている。
【0043】そして、この中継基板11の電極11b
は、プローブ14a,14bおよび同軸ケーブルからな
るプローブ配線14cにより、外部でICテスターのテ
ストヘッド20と接続されて、ICチップ1の電気的特
性試験が実施されることになる。このテストヘッド20
は、本実施例のように装置の真上に配置する構成とは別
に、装置の側面部に構成する場合もある。
【0044】プローブ14a,14bは、通常はポゴピ
ンによって構成され、中継配線ブロック13a,13b
に固定されて、中継基板11の電極11bと、ICテス
ターのテストヘッド20の電極端子21とにプロービン
グされる。
【0045】この中継配線ブロック13a,13bは、
図示されていない手段で本装置に固定されており、プロ
ーブ基板5とテストヘッド20の電極端子21間の距離
が最大でも100mm以下になるように設計されているの
で、20MHzを越えるような高い動作周波数のICチ
ップ1であっても、試験品質を落とすことなく特性試験
ができる。
【0046】本発明ではフラットなプローブ基板を用い
るため、従来のプローブカードのようにオーバードライ
ブを100μm程度かけてICチップ1とプローブ電極
3間の平行度のばらつきを吸収することができない。経
験的に、チップ長に対してプローブカードの場合数10
μm、本発明のようにフラットな場合は数μm程度の精
度でプローブ基板の平行度調整が要求される。
【0047】この問題を解決するために、まず、同軸落
射照明光源の顕微鏡60をプローブ基板を挟んで被試験
ICチップの反対側に設置した。プローブ基板5を構成
する基板4とプローブ電極3とが透光性であるため、こ
の顕微鏡60によりプローブ電極3を通して、バンプ2
とプローブ電極3の接触状態を観察することができる。
この観察の具体例が図2に示されるものであり、この図
を用いて既に説明したようなやり方で、ICチップ1と
プローブ電極3間の平行度をほぼ正確に合わせることが
できる。
【0048】ここで,ICチップ1のバンプ2とプロー
ブ電極3との接触圧力は、経験的に約10g/バンプ以
上あれば安定することが分かっており、バンプ形成時の
高さばらつきを考慮すると、約15g/バンプ以上必要
となる。しかし,加圧を上げすぎるとバンプのダメージ
が大きくなるので、被試験チップのバンプ数に合わせて
適正加圧が得られるような加圧機構も必要であり、この
ような機構も本装置に組み込まれている。
【0049】なお、記号60は、上記した顕微鏡ではな
く、小型CCDカメラとその光学系で構成する方が、操
作上や小型化の観点からは望ましいものとなる。これ
は、テストヘッド20の中心部に形成した穴(図示せ
ず)を通して設置されるか、プローブ基板5とテストヘ
ッド20の間に反射鏡またはプリズム(図示せず)を介
して設置され、バンプ2とプローブ電極3の接触部を観
察することが可能な構成になっている。
【0050】記号30は段積みされたチップトレーで、
ICチップ1をピックアップするICチップハンドラー
310により、ICチップ1が1チップずつ順番に取り
出される。そのICチップハンドラー310が記号31
の場所に移動して、ICチップ1はX−Y−Z−θステ
ージ150の上に置かれる。
【0051】X−Y−Z−θステージ150上に置かれ
たICチップ1はCCDカメラ32にて画像認識され、
自動的に位置合わせされてセットされる。そして、その
ICチップ1がセットされたX−Y−Z−θステージ1
50は、矢印ARW1で示された方向(右側)のテスト
ステーション(即ち、記号15で示されるX−Y−Z−
θステージの位置)に送り込まれる。その後、ICチッ
プ1は、矢印ARW2で示された方向(上側)に移動さ
れ、プロービングおよび電気的特性試験が行われる。
【0052】試験終了後のICチップ1は、矢印ARW
2で示された下側、および矢印ARW1で示された左側
に移動されて、ICチップハンドラー310によりアン
ロードされる。具体的には、試験終了後のICチップ1
は複数のチップトレー30に分類してセットされる。そ
のチップトレー30は、チップトレーハンドラー(図示
せず)により自動的にピックアップされて、アンローダ
ー部A(良品のICチップを集めるアンローダー部)
(図示せず)、アンローダー部B(不良品のICチップ
を集めるアンローダー部)(図示せず)、余剰トレー仮
置き部(図示せず)の3箇所に区分けして置かれる。
【0053】そして、これらのICチップ1は、すでに
述べたように、例えばCOGやMCM用のICチップと
して、その実装工程に移されて利用されるものとなる。
ここで、記号60および記号32の二つの観察手段は、
同じものを兼用する構成にすることも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1〜3の発明
によれば、観察手段の的確な観察結果に基づいて、接触
状態調整手段により、先端部が変形する程度に加圧接触
されたバンプとプローブ電極との接触状態を適正に調整
することを可能にするICチップの試験装置を構成する
ことができる。具体的には、各バンプが各プローブ電極
のほぼ中心に位置するように接触位置を調整し、かつ、
各バンプの接触サイズがほぼ同等になるように接触角度
と接触圧力とを調整する機能を有するICチップの試験
装置を構成するものである。その結果、ICチップとプ
ローブ基板の平行度と、各バンプの接触サイズとを的確
に調整することができ、特性試験のための各バンプの接
触状態を、従来技術よりもはるかに適正なものとするこ
とができる。
【0055】さらに、請求項4〜7の発明によれば、I
Cチップの特性試験が完了した状態で、各バンプの先端
部は平面状に適度の変形を受け、全てのバンプにわたる
平面度やその平面部のサイズが適正な状態に調整・整形
されている。従って、例えばCOG実装に用いるICチ
ップに関して、本発明の特性試験で選別し、その選別さ
れたICチップを用いて直ちにCOG実装を行うという
プロセスが可能となり、バンプ形状の矯正プロセスが不
要であるため、工程を簡略化することができる。これは
COG実装に限らず、MCM(Multi Chip Module) 等に
用いるICチップに関しても同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理構成図
【図2】 バンプとプローブ電極との接触状態を示す図
【図3】 実施例を示す図
【図4】 従来のICチップの試験装置の構成を示す図
【符号の説明】
1,101 ICチップ 2,102 バンプ 3,103 プローブ電極 3a 先端部 3b 引出し電極部 4,104 基板、透光性基板 5,105 プローブ基板 6,106 観察手段 7,107 接触位置調整手段 7a,107a XY方向を調整する手段、XY
テーブル 7b,107b θ方向を調整する手段 8 接触角度(φ方向)を調整する
手段 9,109 接触圧力(Z方向)を調整する
手段 10 接触状態調整手段 11 中継基板 11b 電極 12a,12b プローブヘッド保持具 13a,13b 中継配線ブロック 14a,14b プローブ 14c プローブ配線 15,150 X−Y−Z−θステージ 20 ICテスターのテストヘッド 21 電極端子 30 チップトレー 31,310 ICチップハンドラー 32 CCDカメラ 60 顕微鏡、CCDカメラ 110 接触位置・接触圧力調整手段 S1 〜S4 接触サイズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ICチップに付設されたバンプの位置に
    対応して形成されるプローブ電極が、透光性基板の表面
    に形成されてなるプローブ基板と、 該プローブ基板の背面側に配設されて、該バンプと該プ
    ローブ電極とを観察する観察手段とを備え、 該バンプと該プローブ電極とを、該バンプの先端部が変
    形する程度に加圧接触させ、該ICチップの電気的特性
    を試験するICチップの試験装置であって、 該プローブ電極は、少なくとも該バンプに接触する部分
    が透光性の電極からなり、 該観察手段は、透光性の該プローブ電極を通して該バン
    プの接触状態を観察するものであり、 該観察手段の観察結果に基づいて、該バンプと該プロー
    ブ電極との接触状態を調整する接触状態調整手段を備え
    てなることを特徴とするICチップの試験装置。
  2. 【請求項2】 前記観察手段は、前記バンプが前記プロ
    ーブ電極に加圧接触される接触位置と接触サイズとを観
    察するものであり、 前記接触状態調整手段は、該観察の結果に基づいて、各
    バンプが各プローブ電極のほぼ中心に位置するように接
    触位置を調整し、 かつ、各バンプの接触サイズがほぼ同等になるように、
    接触角度および接触圧力の一方または両方を調整するも
    のである請求項1記載のICチップの試験装置。
  3. 【請求項3】 各前記バンプの接触サイズが所定のサイ
    ズの範囲に入るように、前記接触状態調整手段により、
    接触圧力および接触角度の一方または両方を調整する請
    求項2記載のICチップの試験装置。
  4. 【請求項4】 ICチップに付設されたバンプの位置に
    対応して、透光性の基板上に形成された少なくとも一部
    が透光性のプローブ電極に、該バンプを加圧接触させ、 該バンプが該プローブ電極に加圧接触される接触状態
    を、透光性の該プローブ電極を通して観察し、 該観察の結果に基づいて該接触状態を調整し、 ICチップの電気的特性を試験することを特徴とするI
    Cチップの試験方法。
  5. 【請求項5】 前記観察の結果に基づいて、 各前記バンプの接触位置が各前記プローブ電極のほぼ中
    心になるように、接触位置を調整し、 各前記バンプの接触サイズがほぼ同等になるように、接
    触角度および接触圧力の一方または両方を調整する請求
    項4記載のICチップの試験方法。
  6. 【請求項6】 ICチップを実装する実装基板上の電極
    に、該ICチップのバンプを接続して該ICチップを実
    装する工程に先立ち、該ICチップを試験・整形する方
    法であって、 該ICチップのバンプを、透光性の基板上に形成された
    透光性のプローブ電極に、該バンプの先端部が変形する
    程度に加圧接触させ、 該バンプと該プローブ電極との接触状態を該プローブ電
    極を通して観察し、 該観察の結果に基づいて該接触状態を調整し、かつ、各
    該バンプの接触サイズが所定のサイズの範囲に入るよう
    に、各該バンプの整形を行い、 ICチップの電気的特性を試験することを特徴とするI
    Cチップの試験・整形方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の試験・整形方法により、
    LCD装置またはMCM装置に用いるICチップの試験
    ・整形を行うICチップの試験・整形方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021193579A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 日本電産リード株式会社 検査用プローブ、及び検査装置

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