JPH0952569A - 交通事故再現システム及びデータ記録装置 - Google Patents
交通事故再現システム及びデータ記録装置Info
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- JPH0952569A JPH0952569A JP7227567A JP22756795A JPH0952569A JP H0952569 A JPH0952569 A JP H0952569A JP 7227567 A JP7227567 A JP 7227567A JP 22756795 A JP22756795 A JP 22756795A JP H0952569 A JPH0952569 A JP H0952569A
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- acceleration
- angular velocity
- sensor
- acceleration sensor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 交通事故再現システムにおいて用いられるセ
ンサが飽和してもその値を修正できるようにすること。 【解決手段】 車両のX軸,Y軸,Z軸方向の加速度を
検出する加速度センサ1a〜1cに加えて、これらと直
交しない第2の加速度センサ1dを設ける。加速度セン
サ1a〜1cのいずれかが飽和すると、そのレベルの変
化がそのまま他の加速度センサ1dに得られる。従って
この値に基づいてデータを修正してメモリに書込む。こ
うして修正した値に基づいて事故後の車両の挙動を検出
するようにしている。
ンサが飽和してもその値を修正できるようにすること。 【解決手段】 車両のX軸,Y軸,Z軸方向の加速度を
検出する加速度センサ1a〜1cに加えて、これらと直
交しない第2の加速度センサ1dを設ける。加速度セン
サ1a〜1cのいずれかが飽和すると、そのレベルの変
化がそのまま他の加速度センサ1dに得られる。従って
この値に基づいてデータを修正してメモリに書込む。こ
うして修正した値に基づいて事故後の車両の挙動を検出
するようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両等の交通機関に
用いられ、その事故発生時におけるデータを収集し、事
故の状態を再現できるようにした交通事故再現システム
及びこれに用いられるデータ記録装置に関するものであ
る。
用いられ、その事故発生時におけるデータを収集し、事
故の状態を再現できるようにした交通事故再現システム
及びこれに用いられるデータ記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−300773号に示されてい
るように車両等の交通機関に搭載され、周期的にその3
次元方向の加速度や角速度データを保持しておき、交通
事故が生じればその前後所定時間のデータを記憶装置に
保持し、このデータに基づいて事故の状態を再現するよ
うにした交通事故再現システムが提案されている。
るように車両等の交通機関に搭載され、周期的にその3
次元方向の加速度や角速度データを保持しておき、交通
事故が生じればその前後所定時間のデータを記憶装置に
保持し、このデータに基づいて事故の状態を再現するよ
うにした交通事故再現システムが提案されている。
【0003】図11はこのような従来の交通事故再現シ
ステムに用いられる車両等の交通機関に搭載されるデー
タ記録装置を示すブロック図である。本図に示すように
交通機関、例えば車両に搭載されるデータ記録装置は、
加速度センサ1a〜1c及び角速度センサ2a〜2cを
有しており、これらの出力はマルチプレクサ3を介して
A/D変換器4に入力される。加速度センサ1a〜1c
は図12に示すように、車両の進行方向(X方向)、こ
れと垂直なY方向、車両の上下のZ方向の加速度Gx,
Gy,Gzを夫々検出する第1の加速度センサである。
又角速度センサ2a〜2cは夫々X軸,Y軸,Z軸の回
りの角速度ωx ,ωy ,ωz を検出する第1の角速度セ
ンサである。マルチプレクサ3はこれらを順次選択して
A/D変換器4に出力するものであり、A/D変換器4
は入力を所定サンプリング時間毎にA/D変換し、制御
装置5に入力する。
ステムに用いられる車両等の交通機関に搭載されるデー
タ記録装置を示すブロック図である。本図に示すように
交通機関、例えば車両に搭載されるデータ記録装置は、
加速度センサ1a〜1c及び角速度センサ2a〜2cを
有しており、これらの出力はマルチプレクサ3を介して
A/D変換器4に入力される。加速度センサ1a〜1c
は図12に示すように、車両の進行方向(X方向)、こ
れと垂直なY方向、車両の上下のZ方向の加速度Gx,
Gy,Gzを夫々検出する第1の加速度センサである。
又角速度センサ2a〜2cは夫々X軸,Y軸,Z軸の回
りの角速度ωx ,ωy ,ωz を検出する第1の角速度セ
ンサである。マルチプレクサ3はこれらを順次選択して
A/D変換器4に出力するものであり、A/D変換器4
は入力を所定サンプリング時間毎にA/D変換し、制御
装置5に入力する。
【0004】制御装置5は所定のタイミング毎にA/D
変換器4によってA/D変換された各センサのデータを
ノイズ除去等の処理を行ってメモリ6の所定アドレスに
書込む制御手段である。そしてメモリ6のデータが一杯
になると最も古いデータから順に新しいデータに書き換
えるようにしている。更に加速度センサ1a〜1c又は
角速度センサ2a〜2cの出力信号の絶対値が所定値を
越えると、衝突等の事故が発生したものとしてそれ以降
所定時間のみ動作を行い、以後は自動的に停止する。こ
の動作時間は衝突直後の所定時間データを書込み、衝突
直前のデータも残るように選択しておくものとする。
変換器4によってA/D変換された各センサのデータを
ノイズ除去等の処理を行ってメモリ6の所定アドレスに
書込む制御手段である。そしてメモリ6のデータが一杯
になると最も古いデータから順に新しいデータに書き換
えるようにしている。更に加速度センサ1a〜1c又は
角速度センサ2a〜2cの出力信号の絶対値が所定値を
越えると、衝突等の事故が発生したものとしてそれ以降
所定時間のみ動作を行い、以後は自動的に停止する。こ
の動作時間は衝突直後の所定時間データを書込み、衝突
直前のデータも残るように選択しておくものとする。
【0005】このような車両側のデータ記録装置は十分
な強度を有するように構成され、又センサを小型化する
ことにより1つの筐体として車両の任意の位置に取付け
ておくことができる。
な強度を有するように構成され、又センサを小型化する
ことにより1つの筐体として車両の任意の位置に取付け
ておくことができる。
【0006】図13はこのデータ記録装置を用いて事故
の様子を再現する再生装置を示すブロック図である。本
図に示されるように再生装置は事故があった車両に搭載
されていたデータ記録装置10の全体又はメモリ6のみ
を取り外してデータ再生装置20に接続する。データ再
生装置20のマイクロコンピュータ21にはデータメモ
リ22が接続されており、データ記録装置のメモリ6か
ら得られる衝突直前及び直後のX軸,Y軸,Z軸方向の
加速度と角速度を積分し、速度,移動方向と距離及び回
転角度を検出し、これに基づいて車両の挙動を演算する
ものである。そして車両の挙動は例えば表示装置23に
より画面に表示できるように構成している。
の様子を再現する再生装置を示すブロック図である。本
図に示されるように再生装置は事故があった車両に搭載
されていたデータ記録装置10の全体又はメモリ6のみ
を取り外してデータ再生装置20に接続する。データ再
生装置20のマイクロコンピュータ21にはデータメモ
リ22が接続されており、データ記録装置のメモリ6か
ら得られる衝突直前及び直後のX軸,Y軸,Z軸方向の
加速度と角速度を積分し、速度,移動方向と距離及び回
転角度を検出し、これに基づいて車両の挙動を演算する
ものである。そして車両の挙動は例えば表示装置23に
より画面に表示できるように構成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこのような従
来の交通事故再現システムにおいて、予想される衝突時
の最大加速度が測定できるように十分広い測定範囲を持
った加速度センサ及び角速度センサをX,Y,Z軸に配
置しようとすると、零点の誤差が大きくなる。零点誤差
はフルスケールに対する比として規定されるため、フル
スケールを大きくすれば零点誤差も大きくなる。そのた
めフルスケールの小さい高感度のセンサを採用すると零
点誤差は縮小するが、大きな入力に対して出力が飽和し
てしまうという欠点がある。飽和したデータを用いて積
分し、速度,距離や回転量を演算しても衝突時の正しい
挙動を再現することができない。
来の交通事故再現システムにおいて、予想される衝突時
の最大加速度が測定できるように十分広い測定範囲を持
った加速度センサ及び角速度センサをX,Y,Z軸に配
置しようとすると、零点の誤差が大きくなる。零点誤差
はフルスケールに対する比として規定されるため、フル
スケールを大きくすれば零点誤差も大きくなる。そのた
めフルスケールの小さい高感度のセンサを採用すると零
点誤差は縮小するが、大きな入力に対して出力が飽和し
てしまうという欠点がある。飽和したデータを用いて積
分し、速度,距離や回転量を演算しても衝突時の正しい
挙動を再現することができない。
【0008】本発明はこのような従来の交通事故再現シ
ステムの問題点に鑑みてなされたものであって、高感度
のセンサを用いることができ、センサの出力が飽和する
場合にも、そのデータを修正することにより正確に交通
機関の挙動を再生できるようにすることを目的とする。
ステムの問題点に鑑みてなされたものであって、高感度
のセンサを用いることができ、センサの出力が飽和する
場合にも、そのデータを修正することにより正確に交通
機関の挙動を再生できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、交通機関に搭載されるデータ記録装置と、前記デー
タ記録装置のデータを再生するデータ再生装置とを具備
する交通事故再現システムにおいて、前記データ記録装
置は、3次元空間における少なくとも交通機関の進行方
向の加速度を検知する第1の加速度センサ及びこの第1
の加速度センサのいずれとも直交しない方向の加速度を
検知する第2の加速度センサを含む加速度検出手段と、
前記加速度検出手段より出力されるデータを記憶する記
憶手段と、前記加速度検出手段の最新の所定数のデータ
を順次更新しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そのデ
ータの絶対値が所定値を越えたときに所定時間後に前記
記憶手段への記録を停止する制御手段と、を有するもの
であり、前記データ再生装置は、前記データ記録装置の
記憶手段より前記加速度検出手段のデータを読出し、そ
の第1の加速度センサのデータが飽和値に達しているか
どうかを検出する飽和検出手段と、前記飽和検出手段に
より各センサの出力が飽和値に達しているときに第2の
加速度センサの値に基づいてデータを修正するデータ修
正手段と、前記記憶手段より読出されたデータ及び前記
データ修正手段により修正されたデータから交通機関の
挙動を再生する再生手段と、を有することを特徴とする
ものである。
は、交通機関に搭載されるデータ記録装置と、前記デー
タ記録装置のデータを再生するデータ再生装置とを具備
する交通事故再現システムにおいて、前記データ記録装
置は、3次元空間における少なくとも交通機関の進行方
向の加速度を検知する第1の加速度センサ及びこの第1
の加速度センサのいずれとも直交しない方向の加速度を
検知する第2の加速度センサを含む加速度検出手段と、
前記加速度検出手段より出力されるデータを記憶する記
憶手段と、前記加速度検出手段の最新の所定数のデータ
を順次更新しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そのデ
ータの絶対値が所定値を越えたときに所定時間後に前記
記憶手段への記録を停止する制御手段と、を有するもの
であり、前記データ再生装置は、前記データ記録装置の
記憶手段より前記加速度検出手段のデータを読出し、そ
の第1の加速度センサのデータが飽和値に達しているか
どうかを検出する飽和検出手段と、前記飽和検出手段に
より各センサの出力が飽和値に達しているときに第2の
加速度センサの値に基づいてデータを修正するデータ修
正手段と、前記記憶手段より読出されたデータ及び前記
データ修正手段により修正されたデータから交通機関の
挙動を再生する再生手段と、を有することを特徴とする
ものである。
【0010】本願の請求項2の発明は、交通機関に搭載
して使用され、交通事故時の加速度データ及び角速度デ
ータを記録するデータ記録装置であって、3次元空間に
おける少なくとも交通機関の進行方向の加速度を検知す
る第1の加速度センサ及びこの第1の加速度センサのい
ずれとも直交しない方向の加速度を検知する第2の加速
度センサを含む加速度検出手段と、前記加速度検出手段
より出力されるデータを記憶する記憶手段と、前記第1
の加速度センサのデータが飽和レベルに達しているかど
うかを検出する飽和検出手段と、前記飽和検出手段によ
り飽和が検出されたときに第2の加速度センサの出力に
基づいてデータを修正するデータ修正手段と、前記加速
度検出手段の第1の加速度センサのデータ又は前記デー
タ修正手段により修正された最新の所定数のデータを順
次更新しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そのデータ
の絶対値が所定値を越えたときに所定時間後に前記記憶
手段への記録を停止する制御手段と、を有することを特
徴とするものである。
して使用され、交通事故時の加速度データ及び角速度デ
ータを記録するデータ記録装置であって、3次元空間に
おける少なくとも交通機関の進行方向の加速度を検知す
る第1の加速度センサ及びこの第1の加速度センサのい
ずれとも直交しない方向の加速度を検知する第2の加速
度センサを含む加速度検出手段と、前記加速度検出手段
より出力されるデータを記憶する記憶手段と、前記第1
の加速度センサのデータが飽和レベルに達しているかど
うかを検出する飽和検出手段と、前記飽和検出手段によ
り飽和が検出されたときに第2の加速度センサの出力に
基づいてデータを修正するデータ修正手段と、前記加速
度検出手段の第1の加速度センサのデータ又は前記デー
タ修正手段により修正された最新の所定数のデータを順
次更新しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そのデータ
の絶対値が所定値を越えたときに所定時間後に前記記憶
手段への記録を停止する制御手段と、を有することを特
徴とするものである。
【0011】本願の請求項3の発明は、交通機関に搭載
されるデータ記録装置と、前記データ記録装置のデータ
を再生するデータ再生装置とを具備する交通事故再現シ
ステムにおいて、前記データ記録装置は、3次元空間に
おける少なくとも交通機関の進行方向の加速度を検知す
る第1の加速度センサ及びこの第1の加速度センサのい
ずれとも直交しない方向の加速度を検知する第2の加速
度センサを含む加速度検出手段と、3次元空間における
特定の方向を軸とする角速度を検出する第1の角速度セ
ンサ及びこれと直交しない方向の角速度を検出する第2
の角速度センサを含む角速度検出手段と、前記加速度検
出手段及び前記角速度検出手段により出力されるデータ
を記憶する記憶手段と、前記加速度検出手段及び前記角
速度検出手段の最新の所定数のデータを順次更新しつつ
前記記憶手段に書込むと共に、そのデータの絶対値が所
定値を越えたときに所定時間後に前記記憶手段への記録
を停止する制御手段と、を有するものであり、前記デー
タ再生装置は、前記データ記録装置の記憶手段より前記
加速度検出手段及び前記角速度検出手段のデータを読出
し、その第1の加速度センサ又は第1の角速度センサの
データが飽和値に達しているかどうかを検出する飽和検
出手段と、前記飽和検出手段により第1の加速度センサ
の出力が飽和値に達しているときに第2の加速度センサ
の値に基づいて、第1の角速度センサの出力が飽和値に
達しているときに第2の角速度センサの値に基づいてデ
ータを修正するデータ修正手段と、前記記憶手段より読
出されたデータ及び前記データ修正手段により修正され
たデータから交通機関の挙動を再生する再生手段と、を
有することを特徴とするものである。
されるデータ記録装置と、前記データ記録装置のデータ
を再生するデータ再生装置とを具備する交通事故再現シ
ステムにおいて、前記データ記録装置は、3次元空間に
おける少なくとも交通機関の進行方向の加速度を検知す
る第1の加速度センサ及びこの第1の加速度センサのい
ずれとも直交しない方向の加速度を検知する第2の加速
度センサを含む加速度検出手段と、3次元空間における
特定の方向を軸とする角速度を検出する第1の角速度セ
ンサ及びこれと直交しない方向の角速度を検出する第2
の角速度センサを含む角速度検出手段と、前記加速度検
出手段及び前記角速度検出手段により出力されるデータ
を記憶する記憶手段と、前記加速度検出手段及び前記角
速度検出手段の最新の所定数のデータを順次更新しつつ
前記記憶手段に書込むと共に、そのデータの絶対値が所
定値を越えたときに所定時間後に前記記憶手段への記録
を停止する制御手段と、を有するものであり、前記デー
タ再生装置は、前記データ記録装置の記憶手段より前記
加速度検出手段及び前記角速度検出手段のデータを読出
し、その第1の加速度センサ又は第1の角速度センサの
データが飽和値に達しているかどうかを検出する飽和検
出手段と、前記飽和検出手段により第1の加速度センサ
の出力が飽和値に達しているときに第2の加速度センサ
の値に基づいて、第1の角速度センサの出力が飽和値に
達しているときに第2の角速度センサの値に基づいてデ
ータを修正するデータ修正手段と、前記記憶手段より読
出されたデータ及び前記データ修正手段により修正され
たデータから交通機関の挙動を再生する再生手段と、を
有することを特徴とするものである。
【0012】本願の請求項4の発明は、交通機関に搭載
して使用され、交通事故時の加速度データ及び角速度デ
ータを記録するデータ記録装置であって、3次元空間に
おける少なくとも交通機関の進行方向の加速度を検知す
る第1の加速度センサ及びこの第1の加速度センサのい
ずれとも直交しない方向の加速度を検知する第2の加速
度センサを含む加速度検出手段と、3次元空間における
特定の方向を軸とする角速度を検出する第1の角速度セ
ンサ及びこれと直交しない方向の角速度を検出する第2
の角速度センサを含む角速度検出手段と、前記加速度検
出手段及び前記角速度検出手段より出力されるデータを
記憶する記憶手段と、前記第1の加速度センサ又角速度
センサのデータが飽和レベルに達しているかどうかを検
出する飽和検出手段と、前記飽和検出手段により第1の
加速度センサの飽和が検出されたときに第2の加速度セ
ンサの値に基づいて、第1の角速度センサの飽和が検出
されたときに第2の角速度センサの値に基づいてデータ
を修正するデータ修正手段と、前記加速度検出手段の第
1の加速度センサ及び前記角速度検出手段の第1の角速
度センサのデータ又は前記データ修正手段により修正さ
れた最新の所定数のデータを順次更新しつつ前記記憶手
段に書込むと共に、そのデータの絶対値が所定値を越え
たときに所定時間後に前記記憶手段への記録を停止する
制御手段と、を有することを特徴とするものである。
して使用され、交通事故時の加速度データ及び角速度デ
ータを記録するデータ記録装置であって、3次元空間に
おける少なくとも交通機関の進行方向の加速度を検知す
る第1の加速度センサ及びこの第1の加速度センサのい
ずれとも直交しない方向の加速度を検知する第2の加速
度センサを含む加速度検出手段と、3次元空間における
特定の方向を軸とする角速度を検出する第1の角速度セ
ンサ及びこれと直交しない方向の角速度を検出する第2
の角速度センサを含む角速度検出手段と、前記加速度検
出手段及び前記角速度検出手段より出力されるデータを
記憶する記憶手段と、前記第1の加速度センサ又角速度
センサのデータが飽和レベルに達しているかどうかを検
出する飽和検出手段と、前記飽和検出手段により第1の
加速度センサの飽和が検出されたときに第2の加速度セ
ンサの値に基づいて、第1の角速度センサの飽和が検出
されたときに第2の角速度センサの値に基づいてデータ
を修正するデータ修正手段と、前記加速度検出手段の第
1の加速度センサ及び前記角速度検出手段の第1の角速
度センサのデータ又は前記データ修正手段により修正さ
れた最新の所定数のデータを順次更新しつつ前記記憶手
段に書込むと共に、そのデータの絶対値が所定値を越え
たときに所定時間後に前記記憶手段への記録を停止する
制御手段と、を有することを特徴とするものである。
【0013】このような交通事故再現システムでは、デ
ータ記録装置は加速度センサ又はこれに加えて角速度セ
ンサの出力を記憶手段によって記録し、事故前後の所定
期間のデータを保持するようにしている。そしてそのデ
ータを読出し、飽和値に達しているかどうかを飽和検出
手段によって検出する。そしてその飽和値に達している
ときに第2の加速度センサの値に基づいてデータ修正手
段によってデータを修正する。図1(a),(b)は第
1の加速度センサ及び第2の加速度センサの出力Gx,
Guを示すグラフである。第1の加速度センサは交通機
関の進行方向の加速度を検知する高感度の加速度センサ
であり、第2の加速度センサはこれと異なった方向の加
速度を検知する低感度の加速度センサとする。この場合
に第1の加速度センサが時刻t1〜t2の間で飽和するとそ
の間は一定となるが、低感度の加速度センサは飽和に達
しない。このように特定のセンサの出力が飽和レベルに
達したことにより容易に飽和が検出できる。そして衝突
時のごく短い時間内には、第2の加速度センサの出力は
第1の加速度センサが飽和しない場合と同一の曲線をそ
のまま描くこととなる。従って飽和検出手段は第1の加
速度センサの出力X(t)を修正するために、時刻t1で
の第1,第2の加速度センサの出力をX1 ,U1 とし、
第2の加速度センサの出力U(t)を用いて X(t)={X1 /U1 }U(t) として図1(a)に破線で示すように近似することがで
きる。このように第1の加速度センサ又は第1の角速度
センサの出力が飽和している場合にも、飽和していない
第2の加速度センサ又は第2の角速度センサの出力に基
づいてこれを修正することができる。
ータ記録装置は加速度センサ又はこれに加えて角速度セ
ンサの出力を記憶手段によって記録し、事故前後の所定
期間のデータを保持するようにしている。そしてそのデ
ータを読出し、飽和値に達しているかどうかを飽和検出
手段によって検出する。そしてその飽和値に達している
ときに第2の加速度センサの値に基づいてデータ修正手
段によってデータを修正する。図1(a),(b)は第
1の加速度センサ及び第2の加速度センサの出力Gx,
Guを示すグラフである。第1の加速度センサは交通機
関の進行方向の加速度を検知する高感度の加速度センサ
であり、第2の加速度センサはこれと異なった方向の加
速度を検知する低感度の加速度センサとする。この場合
に第1の加速度センサが時刻t1〜t2の間で飽和するとそ
の間は一定となるが、低感度の加速度センサは飽和に達
しない。このように特定のセンサの出力が飽和レベルに
達したことにより容易に飽和が検出できる。そして衝突
時のごく短い時間内には、第2の加速度センサの出力は
第1の加速度センサが飽和しない場合と同一の曲線をそ
のまま描くこととなる。従って飽和検出手段は第1の加
速度センサの出力X(t)を修正するために、時刻t1で
の第1,第2の加速度センサの出力をX1 ,U1 とし、
第2の加速度センサの出力U(t)を用いて X(t)={X1 /U1 }U(t) として図1(a)に破線で示すように近似することがで
きる。このように第1の加速度センサ又は第1の角速度
センサの出力が飽和している場合にも、飽和していない
第2の加速度センサ又は第2の角速度センサの出力に基
づいてこれを修正することができる。
【0014】又これと異なり、飽和値に達した時点t1,
t2でのGxのレベルX1 と第2の加速度センサのピーク
値U2 とから、第1の加速度センサの負のピーク値X2
を X2 ={U2 /U1 }X1 と算出する。そして二点(t1,X1 )と(t2,X1 )を
通り点X2 に接する破線で示すような曲線を求め、飽和
部分をこの曲線で近似することができる。この曲線の種
類は2次曲線や正弦曲線等とすることができる。このよ
うにすれば第1の加速度センサ又は角速度センサとして
比較的高感度のセンサを用いることができ、修正したデ
ータに基づいて事故の際の挙動を正確に再生することが
できる。
t2でのGxのレベルX1 と第2の加速度センサのピーク
値U2 とから、第1の加速度センサの負のピーク値X2
を X2 ={U2 /U1 }X1 と算出する。そして二点(t1,X1 )と(t2,X1 )を
通り点X2 に接する破線で示すような曲線を求め、飽和
部分をこの曲線で近似することができる。この曲線の種
類は2次曲線や正弦曲線等とすることができる。このよ
うにすれば第1の加速度センサ又は角速度センサとして
比較的高感度のセンサを用いることができ、修正したデ
ータに基づいて事故の際の挙動を正確に再生することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図2は本発明の一実施例による交
通事故再現システムのデータ記録装置10A、図3はデ
ータ再生装置の構成を示すブロック図である。データ記
録装置10Aはここでは車両に搭載されるものとし、前
述した図11のデータ記録装置10と基本的には同一で
あるが、加速度センサ1a〜1cに加えて第2の加速度
センサ1dを有している。この加速度センサ1dは図4
に示すようにX軸,Y軸,Z軸のいずれとも直交しない
方向に選択しておく。そして加速度センサ1a〜1cに
比べて感度が低く、加速度センサ1a〜1cが飽和した
ときにそのデータを修正するために用いられる。通常車
両においては事故時に大きな加速度が車両の後方向に発
生することが多いと考えられる。従ってこれを考慮して
図4に示すようにX軸に近い方向に配置することが考え
られる。これらの加速度センサ1a〜1dと角速度セン
サ2a〜2cの出力はマルチプレクサ3,A/D変換器
4を介して制御装置5によりメモリ6に書込まれる。そ
して制御装置5はセンサからの入力が所定レベルを越え
たときに事故と判定し、それ以後所定時間メモリ6に各
センサのデータを書込むと共に、そのデータの終了を示
す特定のコードであるEOF(エンドオブファイル)を
書込んでおくものとする。
通事故再現システムのデータ記録装置10A、図3はデ
ータ再生装置の構成を示すブロック図である。データ記
録装置10Aはここでは車両に搭載されるものとし、前
述した図11のデータ記録装置10と基本的には同一で
あるが、加速度センサ1a〜1cに加えて第2の加速度
センサ1dを有している。この加速度センサ1dは図4
に示すようにX軸,Y軸,Z軸のいずれとも直交しない
方向に選択しておく。そして加速度センサ1a〜1cに
比べて感度が低く、加速度センサ1a〜1cが飽和した
ときにそのデータを修正するために用いられる。通常車
両においては事故時に大きな加速度が車両の後方向に発
生することが多いと考えられる。従ってこれを考慮して
図4に示すようにX軸に近い方向に配置することが考え
られる。これらの加速度センサ1a〜1dと角速度セン
サ2a〜2cの出力はマルチプレクサ3,A/D変換器
4を介して制御装置5によりメモリ6に書込まれる。そ
して制御装置5はセンサからの入力が所定レベルを越え
たときに事故と判定し、それ以後所定時間メモリ6に各
センサのデータを書込むと共に、そのデータの終了を示
す特定のコードであるEOF(エンドオブファイル)を
書込んでおくものとする。
【0016】このデータ記録装置10Aは図3に示すよ
うにデータ再生装置20Aに接続される。データ再生装
置20Aはマイクロコンピュータ21Aによって構成さ
れる演算部、及びこれに接続されたデータメモリ22及
び表示装置23を有している。マイクロコンピュータ2
1Aはデータ記録装置10Aに保持されているデータを
時間順に変換するデータ変換手段24、変換されたデー
タを順次読出しいずれのセンサのデータが飽和している
かどうかを判別する飽和検出手段25、データが飽和し
ているときにそのデータを修正するデータ修正手段2
6、及び修正されたデータに基づいて車両の姿勢の変化
を演算する姿勢演算手段27の機能を有している。姿勢
演算手段27と表示装置23は更新されたデータから交
通機関の挙動を再生する再生手段を構成している。
うにデータ再生装置20Aに接続される。データ再生装
置20Aはマイクロコンピュータ21Aによって構成さ
れる演算部、及びこれに接続されたデータメモリ22及
び表示装置23を有している。マイクロコンピュータ2
1Aはデータ記録装置10Aに保持されているデータを
時間順に変換するデータ変換手段24、変換されたデー
タを順次読出しいずれのセンサのデータが飽和している
かどうかを判別する飽和検出手段25、データが飽和し
ているときにそのデータを修正するデータ修正手段2
6、及び修正されたデータに基づいて車両の姿勢の変化
を演算する姿勢演算手段27の機能を有している。姿勢
演算手段27と表示装置23は更新されたデータから交
通機関の挙動を再生する再生手段を構成している。
【0017】次に本実施例によるデータ再生装置20A
の動作についてフローチャートを参照しつつ説明する。
図5はデータメモリ22を示すメモリマップであり、図
6〜図9は本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。まずデータ記録装置10Aのメモリ6には衝突の前
後のデータが記録されている。動作を開始すると、まず
ステップ31においてポインタnをクリアする。ポイン
タnはデータ記録装置10Aのデータメモリ6及びデー
タメモリ22のアドレスに対応したポインタである。そ
してステップ32に進んでデータ記録装置のメモリ6に
保持されている加速度センサ1a〜1dのデータGXD
(n),GYD(n),GZD(n),GUD(n),
及び角速度センサ2a〜2cのデータWXD(n),W
YD(n),WZD(n)を夫々データメモリ22の所
定の領域のデータ配列GX(n),GY(n),GZ
(n),GU(n),WX(n),WY(n),WZ
(n)に転送する。そしてステップ33に進んでポイン
タnがnmax に達したかどうかをチェックし、この値以
下であればステップ34に進んでポインタnをインクリ
メントしてステップ32に戻る。こうしてポインタnが
nmax に達するまでこの処理を繰り返し、データ記録装
置10Aのメモリ6に保持されている全てのデータをデ
ータ終了コードEOFと共に図5に示すデータメモリ2
2のアドレスM1からM2に転送する。衝突の時点から
最終のアドレスM2まで、及びアドレスM1〜EOFま
では衝突後の時系列的なデータの書込みを示し、衝突時
点から上のEOFまでのデータは衝突から時間的に遡っ
た時系列的なデータの変化を示すものである。
の動作についてフローチャートを参照しつつ説明する。
図5はデータメモリ22を示すメモリマップであり、図
6〜図9は本実施例の動作を示すフローチャートであ
る。まずデータ記録装置10Aのメモリ6には衝突の前
後のデータが記録されている。動作を開始すると、まず
ステップ31においてポインタnをクリアする。ポイン
タnはデータ記録装置10Aのデータメモリ6及びデー
タメモリ22のアドレスに対応したポインタである。そ
してステップ32に進んでデータ記録装置のメモリ6に
保持されている加速度センサ1a〜1dのデータGXD
(n),GYD(n),GZD(n),GUD(n),
及び角速度センサ2a〜2cのデータWXD(n),W
YD(n),WZD(n)を夫々データメモリ22の所
定の領域のデータ配列GX(n),GY(n),GZ
(n),GU(n),WX(n),WY(n),WZ
(n)に転送する。そしてステップ33に進んでポイン
タnがnmax に達したかどうかをチェックし、この値以
下であればステップ34に進んでポインタnをインクリ
メントしてステップ32に戻る。こうしてポインタnが
nmax に達するまでこの処理を繰り返し、データ記録装
置10Aのメモリ6に保持されている全てのデータをデ
ータ終了コードEOFと共に図5に示すデータメモリ2
2のアドレスM1からM2に転送する。衝突の時点から
最終のアドレスM2まで、及びアドレスM1〜EOFま
では衝突後の時系列的なデータの書込みを示し、衝突時
点から上のEOFまでのデータは衝突から時間的に遡っ
た時系列的なデータの変化を示すものである。
【0018】このように一旦データメモリ22に転送さ
れたデータのうち衝突の時点を示すメモリの位置は衝突
毎に異なっているため、そのデータを処理するために一
旦衝突を含んで衝突の前から衝突後までの時系列的なデ
ータに変換する必要がある。データ変換手段24はこの
処理を行うものであって、その動作をフローチャートに
基づいて説明する。ポインタnがnmax を越えると、ス
テップ33よりステップ35に進んでEOFのあるアド
レスをレジスタR2にセットする。次いでステップ36
においてレジスタR1に並べ換えを行うデータ再生装置
のデータメモリ22の配列のスタートアドレスM3をセ
ットする。そしてステップ37に進んでレジスタR2の
値をインクリメントし、ステップ38においてレジスタ
R2がメモリ22の下限値M2より大きいかどうかをチ
ェックする。アドレス下限値M2より大きくなければス
テップ39に進んでレジスタR2が示すアドレスのデー
タをレジスタR1が示すアドレスに転送する。そしてス
テップ40においてレジスタR1をインクリメントし、
ステップ41においてレジスタR1が並べ換え後の最終
アドレス値M4を越えたかどうかをチェックする。この
値を越えていなければステップ37に戻って同様の処理
を繰り返す。そしてステップ38においてレジスタR2
がデータメモリ22に割付けられている最終アドレス値
M2を越えた場合には、ステップ38よりステップ42
に進んでレジスタR2に開始アドレス値M1をセットす
る。こうすれば読出すためのアドレスを示すレジスタR
2の値がメモリ22の最初のアドレスM1に変更され、
以後同様にしてアドレスのデータを転送することによっ
てデータが書換えられる。この処理を終えると、データ
メモリ22のアドレスM3〜M4には衝突の前後を通し
て時系列に沿った各センサのデータが保持されることと
なる。ここでマイクロコンピュータ21Aはステップ3
5〜42においてデータ記録装置のデータを時系列的に
変換するデータ変換手段24の機能を達成している。
れたデータのうち衝突の時点を示すメモリの位置は衝突
毎に異なっているため、そのデータを処理するために一
旦衝突を含んで衝突の前から衝突後までの時系列的なデ
ータに変換する必要がある。データ変換手段24はこの
処理を行うものであって、その動作をフローチャートに
基づいて説明する。ポインタnがnmax を越えると、ス
テップ33よりステップ35に進んでEOFのあるアド
レスをレジスタR2にセットする。次いでステップ36
においてレジスタR1に並べ換えを行うデータ再生装置
のデータメモリ22の配列のスタートアドレスM3をセ
ットする。そしてステップ37に進んでレジスタR2の
値をインクリメントし、ステップ38においてレジスタ
R2がメモリ22の下限値M2より大きいかどうかをチ
ェックする。アドレス下限値M2より大きくなければス
テップ39に進んでレジスタR2が示すアドレスのデー
タをレジスタR1が示すアドレスに転送する。そしてス
テップ40においてレジスタR1をインクリメントし、
ステップ41においてレジスタR1が並べ換え後の最終
アドレス値M4を越えたかどうかをチェックする。この
値を越えていなければステップ37に戻って同様の処理
を繰り返す。そしてステップ38においてレジスタR2
がデータメモリ22に割付けられている最終アドレス値
M2を越えた場合には、ステップ38よりステップ42
に進んでレジスタR2に開始アドレス値M1をセットす
る。こうすれば読出すためのアドレスを示すレジスタR
2の値がメモリ22の最初のアドレスM1に変更され、
以後同様にしてアドレスのデータを転送することによっ
てデータが書換えられる。この処理を終えると、データ
メモリ22のアドレスM3〜M4には衝突の前後を通し
て時系列に沿った各センサのデータが保持されることと
なる。ここでマイクロコンピュータ21Aはステップ3
5〜42においてデータ記録装置のデータを時系列的に
変換するデータ変換手段24の機能を達成している。
【0019】図7〜図9はこうして書換えられたデータ
のうちのいずれかの間で飽和しているときに他のデータ
を用いて飽和しているデータを修正するための処理を示
すフローチャートである。ここでは加速度センサ1a,
1b,1cについてだけの飽和を修正する場合を示す。
まずステップ43においてGX,GY,GZの飽和値の
U軸方向換算値UX1,UY1,UZ1をクリアする。
次いでステップ44においてポインタnを0とし、ステ
ップ45に進んでGX(n),GY(n),GZ(n)
の夫々の絶対値の和をG2とする。そしてステップ46
に進んでG2が0かどうかをチェックする。これは加速
度がなければ以後の処理を行わず高速化するためであ
り、この値が0でなければステップ47に進んで補正用
の加速度センサGU(n)が0かどうかをチェックす
る。GU(n)が0でなければ、この値を用いて飽和し
ているセンサのデータを修正できる。従ってGU(n)
が0でなければステップ48においてGX(n)の絶対
値が飽和し、飽和する際の飽和値GXmに達しているか
どうかをチェックする。この値未満であればステップ4
9においてUX1を0とし、この値に達していればステ
ップ50に進んでUX1が0かどうかをチェックする。
UX1は最初0にクリアされているため、ステップ51
に進んでそのときの加速度センサ1dの値GU(n)を
UX1とする。そしてステップ52に進んでそのときの
GX(n)を次式により書換える。 GX(n)=GX(n)・GU(n)/UX1 このときのGX(n)は±GXm、例えば図1(a)に
示すグラフではX1 となっており、これをU軸上のセン
サ1dの値によって修正している。
のうちのいずれかの間で飽和しているときに他のデータ
を用いて飽和しているデータを修正するための処理を示
すフローチャートである。ここでは加速度センサ1a,
1b,1cについてだけの飽和を修正する場合を示す。
まずステップ43においてGX,GY,GZの飽和値の
U軸方向換算値UX1,UY1,UZ1をクリアする。
次いでステップ44においてポインタnを0とし、ステ
ップ45に進んでGX(n),GY(n),GZ(n)
の夫々の絶対値の和をG2とする。そしてステップ46
に進んでG2が0かどうかをチェックする。これは加速
度がなければ以後の処理を行わず高速化するためであ
り、この値が0でなければステップ47に進んで補正用
の加速度センサGU(n)が0かどうかをチェックす
る。GU(n)が0でなければ、この値を用いて飽和し
ているセンサのデータを修正できる。従ってGU(n)
が0でなければステップ48においてGX(n)の絶対
値が飽和し、飽和する際の飽和値GXmに達しているか
どうかをチェックする。この値未満であればステップ4
9においてUX1を0とし、この値に達していればステ
ップ50に進んでUX1が0かどうかをチェックする。
UX1は最初0にクリアされているため、ステップ51
に進んでそのときの加速度センサ1dの値GU(n)を
UX1とする。そしてステップ52に進んでそのときの
GX(n)を次式により書換える。 GX(n)=GX(n)・GU(n)/UX1 このときのGX(n)は±GXm、例えば図1(a)に
示すグラフではX1 となっており、これをU軸上のセン
サ1dの値によって修正している。
【0020】そして図8に示すステップ53に進んでY
軸の加速度センサ1bの絶対値GY(n)が飽和値GY
mに達しているかどうかをチェックする。この値に達し
ていなければステップ54においてUY1を0とし、飽
和値GYmを達している場合にはステップ50〜52と
同様に、UY1が0かどうかをチェックし、0である場
合にはGU(n)の値をUY1とする(ステップ55,
56)。そしてステップ57に進んで次式によりGU
(n)を修正する。 GY(n)=GY(n)・GU(n)/UY1
軸の加速度センサ1bの絶対値GY(n)が飽和値GY
mに達しているかどうかをチェックする。この値に達し
ていなければステップ54においてUY1を0とし、飽
和値GYmを達している場合にはステップ50〜52と
同様に、UY1が0かどうかをチェックし、0である場
合にはGU(n)の値をUY1とする(ステップ55,
56)。そしてステップ57に進んで次式によりGU
(n)を修正する。 GY(n)=GY(n)・GU(n)/UY1
【0021】同様にしてステップ58においてGZ
(n)の絶対値が飽和値GZmに等しいかどうかをチェ
ックする。この値未満であればステップ59に進んでU
Z1を0とし、この値以上であればステップ60から6
2においてUX,UYと同様に、ステップ60において
UZ1が0かどうかをチェックする。この値が0であれ
ばGU(n)の値をUZ1とし、ステップ62に進んで
次式によりデータを修正する。 GZ(n)=GZ(n)・GU(n)/GZ1
(n)の絶対値が飽和値GZmに等しいかどうかをチェ
ックする。この値未満であればステップ59に進んでU
Z1を0とし、この値以上であればステップ60から6
2においてUX,UYと同様に、ステップ60において
UZ1が0かどうかをチェックする。この値が0であれ
ばGU(n)の値をUZ1とし、ステップ62に進んで
次式によりデータを修正する。 GZ(n)=GZ(n)・GU(n)/GZ1
【0022】そしてステップ63においてポインタnが
nmax に達したかどうかをチェックし、nmax に達して
いなければステップ64においてポインタnをインクリ
メントしてステップ45に戻る。こうすればX軸,Y
軸,Z軸の加速度センサ1a〜1cの出力が飽和してい
る場合にも、U軸の低感度の加速度センサ1dの値に基
づいてこれを修正することができる。
nmax に達したかどうかをチェックし、nmax に達して
いなければステップ64においてポインタnをインクリ
メントしてステップ45に戻る。こうすればX軸,Y
軸,Z軸の加速度センサ1a〜1cの出力が飽和してい
る場合にも、U軸の低感度の加速度センサ1dの値に基
づいてこれを修正することができる。
【0023】さて3方向の加速度Gx,Gy,Gzは夫
々直交しており、又これとは異なったU軸の加速度セン
サを用いているが、加速度がU軸に垂直な場合には3方
向の加速度が0でなくてもGUは0となる。しかし事故
時には巨大な加速度が生じるが、通常車の後ろ方向、即
ち−X軸方向に発生すると考えられ、これを考慮して前
述した図4に示すようにU軸をX軸に近い方向に配置し
ておけば、U軸が0になる可能性を少なくすることがで
きる。又これに加えて図4に示すように、U軸の他にも
う1つの軸、例えばV軸方向の加速度を検出する加速度
センサを設けるようにしてもよい。こうすればU軸とV
軸とに垂直な方向は1本の直線となるため、これらが全
て0になる可能性は極めて少なく、いずれかの軸の値に
基づいてX,Y,Z軸の加速度の飽和を修正することが
できる。
々直交しており、又これとは異なったU軸の加速度セン
サを用いているが、加速度がU軸に垂直な場合には3方
向の加速度が0でなくてもGUは0となる。しかし事故
時には巨大な加速度が生じるが、通常車の後ろ方向、即
ち−X軸方向に発生すると考えられ、これを考慮して前
述した図4に示すようにU軸をX軸に近い方向に配置し
ておけば、U軸が0になる可能性を少なくすることがで
きる。又これに加えて図4に示すように、U軸の他にも
う1つの軸、例えばV軸方向の加速度を検出する加速度
センサを設けるようにしてもよい。こうすればU軸とV
軸とに垂直な方向は1本の直線となるため、これらが全
て0になる可能性は極めて少なく、いずれかの軸の値に
基づいてX,Y,Z軸の加速度の飽和を修正することが
できる。
【0024】さてU軸に垂直な加速度の場合のデータの
修正方法について説明する。ある方向の加速度をベクト
ルGで表すと、ベクトルGは次式で表される。
修正方法について説明する。ある方向の加速度をベクト
ルGで表すと、ベクトルGは次式で表される。
【数1】 このときベクトルi,ベクトルj,ベクトルkは夫々X
軸,Y軸,Z軸方向の単位ベクトルとする。このときベ
クトルGの方向がU軸に垂直であれば、U軸の加速度セ
ンサ1dの値は0、即ちGU(n)=0となる。このよ
うな場合には、前述した方法ではU軸の加速度センサ1
dの出力で他の飽和した出力を修正することはできな
い。しかしU軸方向の単位ベクトルをベクトルhとする
と、ベクトルhは次式(2)で示される。
軸,Y軸,Z軸方向の単位ベクトルとする。このときベ
クトルGの方向がU軸に垂直であれば、U軸の加速度セ
ンサ1dの値は0、即ちGU(n)=0となる。このよ
うな場合には、前述した方法ではU軸の加速度センサ1
dの出力で他の飽和した出力を修正することはできな
い。しかしU軸方向の単位ベクトルをベクトルhとする
と、ベクトルhは次式(2)で示される。
【数2】 ここでq,r,sは既知の数値である。そしてGU
(n)=0、即ちベクトルhとベクトルGとが直交する
場合には、次式(3)が成り立つ。
(n)=0、即ちベクトルhとベクトルGとが直交する
場合には、次式(3)が成り立つ。
【数3】 ここでベクトルGの絶対値が0でなく、例えばGxが飽
和していて修正の必要がある場合には、式(3)からG
xは以下のように表される。
和していて修正の必要がある場合には、式(3)からG
xは以下のように表される。
【数4】 ここではGxを他の加速度センサの値Gy,Gzによっ
て補正している。同様にしてGyをGx,Gzによっ
て、GzをGx,Gyによって補正することができる。
但しGx,Gy,Gzのうち2つ以上が飽和している場
合には、この方法では補正できない。
て補正している。同様にしてGyをGx,Gzによっ
て、GzをGx,Gyによって補正することができる。
但しGx,Gy,Gzのうち2つ以上が飽和している場
合には、この方法では補正できない。
【0025】次にこのような処理を行う修正処理につい
てフローチャートに基づいて説明する。図7のステップ
47においてGU(n)が0であれば、図9に示すステ
ップ70に進んでポインタPを0とし、ステップ71に
おいて絶対値GX(n)が飽和値GXmに達しているか
どうかをチェックする。GXmに達している場合にはス
テップ72に進んでポインタPに1を加算し、GXm以
下であればこの処理を行うことなくステップ73に進ん
でGY(n)の絶対値がGYmに達しているかどうかを
チェックする。この値に達している場合にはステップ7
4に進んでポインタPに2を加算し、この値に達してい
なければこの処理を行うことなくステップ75に進む。
ステップ75ではGZ(n)の絶対値が飽和値GZmに
達しているかどうかをチェックし、達している場合には
ステップ76に進んでPに4を加算する。この値に達し
ていなければこの処理を行うことなくステップ77に進
む。このポインタPは互いに垂直なX,Y,Z軸方向の
加速度センサのうち、いずれか1方向の加速度センサの
みが飽和しているかどうかを判別するために用いてい
る。
てフローチャートに基づいて説明する。図7のステップ
47においてGU(n)が0であれば、図9に示すステ
ップ70に進んでポインタPを0とし、ステップ71に
おいて絶対値GX(n)が飽和値GXmに達しているか
どうかをチェックする。GXmに達している場合にはス
テップ72に進んでポインタPに1を加算し、GXm以
下であればこの処理を行うことなくステップ73に進ん
でGY(n)の絶対値がGYmに達しているかどうかを
チェックする。この値に達している場合にはステップ7
4に進んでポインタPに2を加算し、この値に達してい
なければこの処理を行うことなくステップ75に進む。
ステップ75ではGZ(n)の絶対値が飽和値GZmに
達しているかどうかをチェックし、達している場合には
ステップ76に進んでPに4を加算する。この値に達し
ていなければこの処理を行うことなくステップ77に進
む。このポインタPは互いに垂直なX,Y,Z軸方向の
加速度センサのうち、いずれか1方向の加速度センサの
みが飽和しているかどうかを判別するために用いてい
る。
【0026】次いでステップ77からステップ79に進
んでPの値を判別する。このポインタPが1であれば、
加速度センサ1aの値GX(n)のみが飽和値に達して
飽和しているため、ステップ80においてそのときのG
X(n)を前述のように式(5)に基づいて補正する。
んでPの値を判別する。このポインタPが1であれば、
加速度センサ1aの値GX(n)のみが飽和値に達して
飽和しているため、ステップ80においてそのときのG
X(n)を前述のように式(5)に基づいて補正する。
【数5】 又ステップ78においてポインタPが2であれば、加速
度センサ1bの値GY(n)のみが飽和しているため、
ステップ81に進んでGY(n)を次式(6)に基づい
て補正する。
度センサ1bの値GY(n)のみが飽和しているため、
ステップ81に進んでGY(n)を次式(6)に基づい
て補正する。
【数6】 同様にしてステップ79においてポインタPが4であれ
ば、加速度センサ1cの値GZ(n)のみが飽和してい
るため、ステップ82に進んで次式(7)に基づいてデ
ータを修正する。
ば、加速度センサ1cの値GZ(n)のみが飽和してい
るため、ステップ82に進んで次式(7)に基づいてデ
ータを修正する。
【数7】 ポインタPがこれ以外の値であれば、加速度センサ1a
〜1cのいずもが飽和していないか、又は複数の加速度
センサが飽和していて修正処理が行えないので、処理を
終える。ここでマイクロコンピュータ21はステップ4
8,53,58,71〜76において、第1の加速度セ
ンサの出力が飽和値に達しているかどうかを検出する飽
和検出手段25の機能を達成しており、ステップ49〜
52,54〜57,59〜62及び77〜82は、飽和
が検出されたときに第2の加速度センサの値に基づいて
データを修正するデータ修正手段26の機能を達成して
いる。
〜1cのいずもが飽和していないか、又は複数の加速度
センサが飽和していて修正処理が行えないので、処理を
終える。ここでマイクロコンピュータ21はステップ4
8,53,58,71〜76において、第1の加速度セ
ンサの出力が飽和値に達しているかどうかを検出する飽
和検出手段25の機能を達成しており、ステップ49〜
52,54〜57,59〜62及び77〜82は、飽和
が検出されたときに第2の加速度センサの値に基づいて
データを修正するデータ修正手段26の機能を達成して
いる。
【0027】そして姿勢演算手段27はこうして修正さ
れたデータに基づいて車両の事故前後の姿勢を演算し、
表示装置23に表示する。こうすればX軸,Y軸,Z軸
に高感度の加速度センサを用い、その出力が飽和する場
合にもU軸の加速度センサ1dに基づいてデータを修正
することができるため、正確な車両の挙動を再生するこ
とができる。
れたデータに基づいて車両の事故前後の姿勢を演算し、
表示装置23に表示する。こうすればX軸,Y軸,Z軸
に高感度の加速度センサを用い、その出力が飽和する場
合にもU軸の加速度センサ1dに基づいてデータを修正
することができるため、正確な車両の挙動を再生するこ
とができる。
【0028】このようなデータの修正処理は図10に示
すように車載側のデータ記録装置10Aでも実現するこ
とができる。この場合にはX軸,Y軸,Z軸の加速度セ
ンサの出力が飽和レベルに達すると、U軸センサの値に
基づいてこれを修正し、修正した値をメモリ6に書込む
ようにしてもよい。こうすればメモリ6にGU(n)の
データを保存しておく必要はなく、データを再生し交通
事故での挙動を再現する場合の処理を容易に行うことが
できる。
すように車載側のデータ記録装置10Aでも実現するこ
とができる。この場合にはX軸,Y軸,Z軸の加速度セ
ンサの出力が飽和レベルに達すると、U軸センサの値に
基づいてこれを修正し、修正した値をメモリ6に書込む
ようにしてもよい。こうすればメモリ6にGU(n)の
データを保存しておく必要はなく、データを再生し交通
事故での挙動を再現する場合の処理を容易に行うことが
できる。
【0029】尚前述した実施例ではX,Y,Z軸方向の
加速度の飽和をこれと垂直でないU軸の加速度センサの
値によって修正するようにしているが、X軸,Y軸,Z
軸の軸回りの角速度を検知する角速度センサについても
U軸方向のフルスケールの大きい第2の角速度センサを
設け、この第2の角速度センサに基づいて第1の角速度
センサ2a〜2cの飽和を修正するように構成すること
ができる。このような角速度の修正もデータ記録装置側
及びデータ再生装置側のいずれに設けてもよいことはい
うまでもない。
加速度の飽和をこれと垂直でないU軸の加速度センサの
値によって修正するようにしているが、X軸,Y軸,Z
軸の軸回りの角速度を検知する角速度センサについても
U軸方向のフルスケールの大きい第2の角速度センサを
設け、この第2の角速度センサに基づいて第1の角速度
センサ2a〜2cの飽和を修正するように構成すること
ができる。このような角速度の修正もデータ記録装置側
及びデータ再生装置側のいずれに設けてもよいことはい
うまでもない。
【0030】前述した実施例ではデータ記録装置におい
て、加速度センサ1a〜1dと角速度センサ2a〜2c
のデータをマルチプレクサを介してA/D変換しメモリ
に記憶するようにしているが、データの修正精度を上げ
る点からは加速度センサ1a〜1cと加速度センサ1d
の記録時間が一致することが好ましい。このためこれら
を同時に記録するようにしてもよく、又加速度センサ1
a〜1cの記録と同時に加速度センサ1dのデータを記
録するようにしてもよい。角速度センサについても同様
である。
て、加速度センサ1a〜1dと角速度センサ2a〜2c
のデータをマルチプレクサを介してA/D変換しメモリ
に記憶するようにしているが、データの修正精度を上げ
る点からは加速度センサ1a〜1cと加速度センサ1d
の記録時間が一致することが好ましい。このためこれら
を同時に記録するようにしてもよく、又加速度センサ1
a〜1cの記録と同時に加速度センサ1dのデータを記
録するようにしてもよい。角速度センサについても同様
である。
【0031】又ここで説明した第1,第2実施例は車両
の交通事故再現システムについてのものであるが、車両
以外の航空機,船舶等の種々の交通機関に搭載して事故
が起こったときにその状態を再現する装置に適用するこ
とができる。
の交通事故再現システムについてのものであるが、車両
以外の航空機,船舶等の種々の交通機関に搭載して事故
が起こったときにその状態を再現する装置に適用するこ
とができる。
【0032】更に第1,第2実施例はX軸,Y軸,Z軸
の加速度と角速度とを検出するセンサを搭載するように
しているが、必ずしも全ての方向のセンサを用いなくて
もよく、少なくともその進行方向の加速度センサ及びい
ずれか一方向の角速度センサ、例えば車両の場合はZ軸
方向の角速度センサを用いるものとしてもよい。又3軸
の加速度センサとZ軸の角速度センサを用いてもよく、
これらの場合に姿勢演算処理を容易にすることができ
る。
の加速度と角速度とを検出するセンサを搭載するように
しているが、必ずしも全ての方向のセンサを用いなくて
もよく、少なくともその進行方向の加速度センサ及びい
ずれか一方向の角速度センサ、例えば車両の場合はZ軸
方向の角速度センサを用いるものとしてもよい。又3軸
の加速度センサとZ軸の角速度センサを用いてもよく、
これらの場合に姿勢演算処理を容易にすることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、いずれかの加速度センサ又は角速度センサが飽和し
た場合にもその他の加速度センサ又は角速度センサの値
に基づいてその値を修正することができる。従って高感
度の加速度センサ及び角速度センサを使用することがで
き、飽和があってもデータを修正できるため、車両の挙
動を正確に再現することができる。
ば、いずれかの加速度センサ又は角速度センサが飽和し
た場合にもその他の加速度センサ又は角速度センサの値
に基づいてその値を修正することができる。従って高感
度の加速度センサ及び角速度センサを使用することがで
き、飽和があってもデータを修正できるため、車両の挙
動を正確に再現することができる。
【図1】本発明によるデータ修正方法を示す説明図であ
る。
る。
【図2】本願の第1実施例による交通事故再現システム
のデータ記録装置の構成を示すブロック図である。
のデータ記録装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施例による交通事故再現システムのデータ
再生装置の構成を示すブロック図である。
再生装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例に用いられるセンサの配置を示す概略
図である。
図である。
【図5】本実施例に用いられるデータメモリのメモリマ
ップである。
ップである。
【図6】本実施例に用いられるデータ再生装置の動作を
示すフローチャート(その1)である。
示すフローチャート(その1)である。
【図7】本実施例に用いられるデータ再生装置の動作を
示すフローチャート(その2)である。
示すフローチャート(その2)である。
【図8】本実施例に用いられるデータ再生装置の動作を
示すフローチャート(その3)である。
示すフローチャート(その3)である。
【図9】本実施例に用いられるデータ再生装置の動作を
示すフローチャート(その4)である。
示すフローチャート(その4)である。
【図10】本願の第2実施例による交通事故再現システ
ムのデータ記録装置の構成を示すブロック図である。
ムのデータ記録装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の交通事故再現システムに用いられるデ
ータ記録装置の構成を示すブロック図である。
ータ記録装置の構成を示すブロック図である。
【図12】データ記録装置を搭載する車両とその方向を
示す概略図である。
示す概略図である。
【図13】従来の交通事故再現システムに用いられるデ
ータ再生装置のブロック図である。
ータ再生装置のブロック図である。
1a,1b,1c,1d 加速度センサ 2a,2b,2c 角速度センサ 3 マルチプレクサ 4 A/D変換器 5 制御装置 6 メモリ 10,10A,10B データ記録装置 20,20A データ再生装置 21 マイクロコンピュータ 22 データメモリ 23 表示装置 24 データ変換手段 25 飽和検出手段 26 データ修正手段 27 姿勢演算手段
Claims (4)
- 【請求項1】 交通機関に搭載されるデータ記録装置
と、 前記データ記録装置のデータを再生するデータ再生装置
とを具備する交通事故再現システムにおいて、 前記データ記録装置は、 3次元空間における少なくとも交通機関の進行方向の加
速度を検知する第1の加速度センサ及びこの第1の加速
度センサのいずれとも直交しない方向の加速度を検知す
る第2の加速度センサを含む加速度検出手段と、 前記加速度検出手段より出力されるデータを記憶する記
憶手段と、 前記加速度検出手段の最新の所定数のデータを順次更新
しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そのデータの絶対
値が所定値を越えたときに所定時間後に前記記憶手段へ
の記録を停止する制御手段と、を有するものであり、 前記データ再生装置は、 前記データ記録装置の記憶手段より前記加速度検出手段
のデータを読出し、その第1の加速度センサのデータが
飽和値に達しているかどうかを検出する飽和検出手段
と、 前記飽和検出手段により各センサの出力が飽和値に達し
ているときに第2の加速度センサの値に基づいてデータ
を修正するデータ修正手段と、 前記記憶手段より読出されたデータ及び前記データ修正
手段により修正されたデータから交通機関の挙動を再生
する再生手段と、を有するものであることを特徴とする
交通事故再現システム。 - 【請求項2】 交通機関に搭載して使用され、交通事故
時の加速度データ及び角速度データを記録するデータ記
録装置であって、 3次元空間における少なくとも交通機関の進行方向の加
速度を検知する第1の加速度センサ及びこの第1の加速
度センサのいずれとも直交しない方向の加速度を検知す
る第2の加速度センサを含む加速度検出手段と、 前記加速度検出手段より出力されるデータを記憶する記
憶手段と、 前記第1の加速度センサのデータが飽和レベルに達して
いるかどうかを検出する飽和検出手段と、 前記飽和検出手段により飽和が検出されたときに第2の
加速度センサの出力に基づいてデータを修正するデータ
修正手段と、 前記加速度検出手段の第1の加速度センサのデータ又は
前記データ修正手段により修正された最新の所定数のデ
ータを順次更新しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そ
のデータの絶対値が所定値を越えたときに所定時間後に
前記記憶手段への記録を停止する制御手段と、を有する
ものであることを特徴とするデータ記録装置。 - 【請求項3】 交通機関に搭載されるデータ記録装置
と、 前記データ記録装置のデータを再生するデータ再生装置
とを具備する交通事故再現システムにおいて、 前記データ記録装置は、 3次元空間における少なくとも交通機関の進行方向の加
速度を検知する第1の加速度センサ及びこの第1の加速
度センサのいずれとも直交しない方向の加速度を検知す
る第2の加速度センサを含む加速度検出手段と、 3次元空間における特定の方向を軸とする角速度を検出
する第1の角速度センサ及びこれと直交しない方向の角
速度を検出する第2の角速度センサを含む角速度検出手
段と、 前記加速度検出手段及び前記角速度検出手段により出力
されるデータを記憶する記憶手段と、 前記加速度検出手段及び前記角速度検出手段の最新の所
定数のデータを順次更新しつつ前記記憶手段に書込むと
共に、そのデータの絶対値が所定値を越えたときに所定
時間後に前記記憶手段への記録を停止する制御手段と、
を有するものであり、 前記データ再生装置は、 前記データ記録装置の記憶手段より前記加速度検出手段
及び前記角速度検出手段のデータを読出し、その第1の
加速度センサ又は第1の角速度センサのデータが飽和値
に達しているかどうかを検出する飽和検出手段と、 前記飽和検出手段により第1の加速度センサの出力が飽
和値に達しているときに第2の加速度センサの値に基づ
いて、第1の角速度センサの出力が飽和値に達している
ときに第2の角速度センサの値に基づいてデータを修正
するデータ修正手段と、 前記記憶手段より読出されたデータ及び前記データ修正
手段により修正されたデータから交通機関の挙動を再生
する再生手段と、を有するものであることを特徴とする
交通事故再現システム。 - 【請求項4】 交通機関に搭載して使用され、交通事故
時の加速度データ及び角速度データを記録するデータ記
録装置であって、 3次元空間における少なくとも交通機関の進行方向の加
速度を検知する第1の加速度センサ及びこの第1の加速
度センサのいずれとも直交しない方向の加速度を検知す
る第2の加速度センサを含む加速度検出手段と、 3次元空間における特定の方向を軸とする角速度を検出
する第1の角速度センサ及びこれと直交しない方向の角
速度を検出する第2の角速度センサを含む角速度検出手
段と、 前記加速度検出手段及び前記角速度検出手段より出力さ
れるデータを記憶する記憶手段と、 前記第1の加速度センサ又角速度センサのデータが飽和
レベルに達しているかどうかを検出する飽和検出手段
と、 前記飽和検出手段により第1の加速度センサの飽和が検
出されたときに第2の加速度センサの値に基づいて、第
1の角速度センサの飽和が検出されたときに第2の角速
度センサの値に基づいてデータを修正するデータ修正手
段と、 前記加速度検出手段の第1の加速度センサ及び前記角速
度検出手段の第1の角速度センサのデータ又は前記デー
タ修正手段により修正された最新の所定数のデータを順
次更新しつつ前記記憶手段に書込むと共に、そのデータ
の絶対値が所定値を越えたときに所定時間後に前記記憶
手段への記録を停止する制御手段と、を有するものであ
ることを特徴とするデータ記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7227567A JPH0952569A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 交通事故再現システム及びデータ記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7227567A JPH0952569A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 交通事故再現システム及びデータ記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0952569A true JPH0952569A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16862946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7227567A Pending JPH0952569A (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | 交通事故再現システム及びデータ記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0952569A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7028546B2 (en) * | 2003-10-21 | 2006-04-18 | Instrumented Sensor Technology, Inc. | Data recorder |
DE10351876B4 (de) * | 2002-11-04 | 2007-05-03 | JAC Products, Inc., Saline | Fahrradträger für einen Fahrzeuggepäckträger mit vertikaler Ausrichtung |
US7266433B2 (en) * | 2005-08-23 | 2007-09-04 | Calsonic Kansei Corporation | Data recording apparatus for vehicle |
JP2016506526A (ja) * | 2012-12-27 | 2016-03-03 | エムシー10 インコーポレイテッドMc10,Inc. | 衝撃事象からのヒットカウントモニタリング |
WO2022014597A1 (ja) * | 2020-07-15 | 2022-01-20 | 川崎重工業株式会社 | モニタリングシステム、航空機、及びモニタ方法 |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP7227567A patent/JPH0952569A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10351876B4 (de) * | 2002-11-04 | 2007-05-03 | JAC Products, Inc., Saline | Fahrradträger für einen Fahrzeuggepäckträger mit vertikaler Ausrichtung |
US7028546B2 (en) * | 2003-10-21 | 2006-04-18 | Instrumented Sensor Technology, Inc. | Data recorder |
US7266433B2 (en) * | 2005-08-23 | 2007-09-04 | Calsonic Kansei Corporation | Data recording apparatus for vehicle |
JP2016506526A (ja) * | 2012-12-27 | 2016-03-03 | エムシー10 インコーポレイテッドMc10,Inc. | 衝撃事象からのヒットカウントモニタリング |
WO2022014597A1 (ja) * | 2020-07-15 | 2022-01-20 | 川崎重工業株式会社 | モニタリングシステム、航空機、及びモニタ方法 |
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