JPH0952219A - 複合コンクリートパネル及びその製造方法 - Google Patents

複合コンクリートパネル及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0952219A
JPH0952219A JP20470995A JP20470995A JPH0952219A JP H0952219 A JPH0952219 A JP H0952219A JP 20470995 A JP20470995 A JP 20470995A JP 20470995 A JP20470995 A JP 20470995A JP H0952219 A JPH0952219 A JP H0952219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete panel
surface material
composite concrete
slurry
material layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20470995A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Sasaki
俊治 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP20470995A priority Critical patent/JPH0952219A/ja
Publication of JPH0952219A publication Critical patent/JPH0952219A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場で簡単に製造でき、多様な模様や色彩か
らなる優れた意匠性を有し、耐久性や経済性にも優れた
複合コンクリートパネルを提供する。 【解決手段】 コンクリートパネル1の表面に、意匠仕
上げを施したセメントを主体とする表面材層5bが一体
的に形成されている複合コンクリートパネル。この複合
コンクリートパネルは、コンクリーパネル1上に表面材
スラリーを流し込み、該スラリーが半可塑性状態に硬化
した表面材層5bの表面を成型ローラー7で意匠仕上げ
加工する方法により製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁等に
使用されるALCパネル、PCパネル、押出成型パネル
等のコンクリートパネルに関し、特に意匠性に優れ表面
を有する複合コンクリートパネル及びその製造法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】事務所や住宅等の建築物の外壁を構成す
るには、種々の外壁材並びに工法が採用されているが、
外壁材としてALCパネル、PCパネル、押出成型パネ
ル等のコンクリートパネルが使用されることが多い。こ
れらのコクリートパネルは断熱性、耐久性、耐火性に優
れ、その躯体への取り付けも容易であるため工期を短縮
できるが、外観の変化が乏しく、意匠性に欠けるという
問題があった。
【0003】その対策として、工場でコンクリートパネ
ルを製造する際に、底面に凹凸を付した型枠にスラリー
を流し込んで成形と同時に模様付けする方法や、硬化し
たコンクリートパネルの表面を種々な模様に切削する方
法が行われている。しかし、これらの方法により得られ
るコンクリートパネルは、全体が同一素材であるため表
面に模様付けしても変化に乏しく、加工できる模様の種
類も限定されるうえ、生産性が低くコストが高くなるな
どの問題があった。
【0004】又、コンクリートパネルの表面に工場や建
築現場でタイルを貼着する方法もあるが、実用される意
匠が限られ、熟練したタイル職人が必要であるうえ手間
がかかり、コストも高くなる欠点があった。更に、コン
クリートパネルの表面に、金属板、プラスチック板、天
然石板等の表面板材を接着剤で貼着した複合コンクリー
トパネルも知られている。この場合は種類も多様化で
き、意匠性にも優れたものが得られるが、コンクリート
パネルと表面板材の材質の相違による熱膨張率差のため
表面板材が剥離しやすく、耐久性に問題があり、しかも
コストが高くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の事情に鑑み、工場で簡単に製造でき且つ建築現場では
そのまま取付でき、多様な模様や色彩等からなる優れた
意匠性を有すると同時に、耐久性や経済性にも優れた複
合コンクリートパネル、及びその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明が提供する複合コンクリートパネルは、コン
クリートパネルの表面に、意匠仕上げを施したセメント
を主体とする表面材層が、接着剤層を介在させずに一体
的に形成されていることを特徴とする。
【0007】又、本発明の複合コンクリートパネルの製
造方法は、コンクリートパネルの表面にセメントを主体
とする表面材のスラリーを流し込み、該表面材のスラリ
ーが半可塑性状態に硬化してから、その表面に成型ロー
ラーにより模様を付すことにより、意匠仕上げを施した
表面材層とすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の複合コンクリートパネル
は、コンクリートパネルの表面にセメントを主体とする
表面材層を一体的に形成してある。セメントを主体とす
る表面材層とコンクリートパネルとは、接着剤層を介在
させずに互いに強固に接合でき且つ熱膨張率の差も殆ど
ないので、表面材層が剥離することがなく、建築物の外
壁材として十分な耐久性を備えている。
【0009】しかも、表面材層には、セメントのほか
に、天然石、人造石、金属、セラミックス、プラスチッ
ク、タイル、陶磁器、レンガ、及びガラス等の粉粒体又
は破砕物を混合したり、顔料等の各種着色剤を混合する
ことができる。従って、目地模様や波形模様等の各種の
模様に加えて、これらの混合材料によりセメントやコン
クリートとは異なる質感を与え、更には各種の色彩や色
模様を表現することも可能である。
【0010】このように、本発明の表面材層はコンクリ
ートパネルの保護と同時に、優れた意匠性を備えるもの
であるが、剥離等に対する耐久性を考慮すると、その厚
さを10〜20mmの範囲とすることが好ましい。表面
材層の厚さが10mm未満では表面材層に混合する粉粒
体又は破砕物が表面から極端に突出することがあり、2
0mmを越えると経済的なメリットが低減するからであ
る。又、この表面材層に施す凹凸模様等の意匠仕上げの
深さは、表面材層の厚さの1/2以下とすることが望ま
しい。
【0011】本発明の複合コンクリートパネルの好まし
い製造方法は、通常のコンクリートパネルの表面に、セ
メントを主体とする表面材のスラリーを所望の厚さで流
し込み、その表面を転圧ローラー等で平面状にし、この
表面材スラリーが半可塑性状態まで硬化してから、その
表面に所望の模様に応じた成型ローラーを圧し当てるこ
とによりその模様を転写し、その後完全に硬化させて表
面材層とする。表面材スラリーの半可塑性状態とは、成
型ローラーのパターンにもよるが、土圧計の測定値で3
〜10kg・cm2程度の硬度が得られる状態を言う。
【0012】従って、本発明方法によれば、従来のコン
クリートパネルの製造工程を大幅に変更する必要が無
く、またコンクリートパネルの幅や厚さにも限定され
ず、生産性に優れ、表面材スラリーに前記した天然石等
の粉粒体又は破砕物や着色剤等を混合することで表面の
意匠も多様化することができる。又、表面材層の接合強
度を更に高めたい場合には、エポキシ樹脂等の合成樹脂
からなる接合増強剤を表面材スラリーに添加混合するこ
とが好ましい。
【0013】尚、本発明の複合コンクリートパネルの製
造は上記の方法に限定されるものではなく、例えば天然
石等の粉粒体や破砕物又は着色剤等を含む表面材スラリ
ーが硬化した後に、その表面を切削加工することによっ
て、所望の模様を形成することもできる。又、素材とな
るコンクリートパネルは、ALCパネルのほか、PC
板、押出成型板、硅カル板等のコンクリートパネルを使
用でき、完全に硬化したもの以外に半硬化状態であって
も本発明方法を適用できる。
【0014】
【実施例】素材となるコンクリートパネルは、幅600
mm、厚さ100mm、長さ2100mmのALCパネ
ルを使用し、このALCパネル1を図1に示すように型
枠台車2に水平に載置し、ALCパネル1の厚さよりも
10mm高い(全高110mm)型枠3を型枠台車2に
取り付け、ALCパネル1の周囲を囲んだ。
【0015】一方、表面材スラリー5aとして、接合増
強剤であるエポキシ樹脂を5重量%添加したセメント2
0重量部と、最大径3mm以下に粒度調整した花崗岩の
粉粒体80重量部とに、着色剤として少量の褐色顔料を
添加し、その全量に対して45重量%の水を適量加えて
混練したものを準備した。
【0016】次に、ALCパネル1の表面の付着粉を吸
引除去し、その表面を水で湿潤させた状態で、型枠台車
2をALCパネル1の長手方向に移動させながら、タン
ク4から上記表面材スラリー5aをALCパネル1の表
面上に厚さが10mmとなるように流し込んだ。引き続
き型枠台車2を移動させながら、回転ローラー6で表面
材スラリー5aの表面を平滑な平面状に転圧した。
【0017】常温で約6時間経過後、表面材スラリー5
aが半可塑性状態に硬化したことを確認(土圧計による
硬度約3kg・cm2)し、周囲の型枠3を取り外した。
その後、図2に示すように、型枠台車2を移動させなが
ら、半可塑性状態の表面材層5bに割石模様に対応した
凹凸表面の成型ローラー6を押し付け、割石模様を転写
した後、そのまま放置して完全に硬化させた。
【0018】得られた複合コンクリートパネルは、コン
クリートパネルの表面に厚さ10mmの表面材層が接着
剤層を介さずに一体的に強固に接合され、且つ表面材層
の表面は全体に褐色で割石模様が施され、花崗岩の粉粒
体による独特の肌合いを備えていた。この複合コンクリ
ートパネルは、表面の面取り加工を施せば完成した製品
となり、建築現場では更に意匠仕上げを施すことなく、
そのまま建築物の駆体に取り着けることができる。
【0019】尚、表面材層に施す意匠は、表面材に混合
する材料や着色剤及び成型ローラーの凹凸模様等を変更
することにより、天然石板状、大小の凹凸模様、微細な
模様など多様な対応が可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の複合コンクリートパネルは、コ
ンクリートパネルの表面にセメントを主体とする表面材
層を一体に形成したものであるから、表面材層が剥離し
難く、耐久性に優れ、下地のコンクリートパネルの保護
性にも優れている。
【0021】しかも、表面材の材料として、主成分のセ
メントに、天然石やセラミックス等の粉粒体や破砕物、
顔料等の着色剤を添加混合して使用できるので、通常の
凹凸模様に加えて、混合材料に応じたセメントやコンク
リートとは異なる質感や、更には各種の色彩ないし色模
様を表現した、従来にない優れた意匠性の複合コンクリ
ートパネルを提供できる。
【0022】又、本発明の複合コンクリートパネルは、
工場で従来のコンクリートパネルの表面に表面材スラリ
ーを流し込んで転圧し、半可塑性状態のときに成型ロー
ラーを用いて所望の模様を転写により形成するので、コ
ンクリートパネルの製造工程を大幅に変更する必要が無
く、またパネルの幅や厚さにも限定されず、簡単な工程
で生産性に良く、安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合コンクリートパネルの製造方法に
おいて、表面材スラリーを平面状に転圧する工程を示す
概略の断面図である。
【図2】本発明の複合コンクリートパネルの製造方法に
おいて、半可塑性状態の表面材層に成型ローラーで模様
を施す工程を示す概略の断面図である。
【符号の説明】 1 ALCパネル 2 型枠台車 3 型枠 4 タンク 5a 表面材スラリー 5b 表面材層 6 転圧ローラー 7 成型ローラー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートパネルの表面に、意匠仕上
    げを施したセメントを主体とする表面材層が、接着剤層
    を介在させずに一体的に形成されていることを特徴とす
    る複合コンクリートパネル。
  2. 【請求項2】 表面材層が、天然石、人造石、金属、セ
    ラミックス、プラスチック、タイル、陶磁器、レンガ、
    及びガラスの少なくとも1種の粉粒体又は破砕物を含む
    ことを特徴とする、請求項1に記載の複合コンクリート
    パネル。
  3. 【請求項3】 表面材層が着色剤により着色されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の複合コンク
    リートパネル。
  4. 【請求項4】 表面材層の厚さが10〜20mmである
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の複
    合コンクリートパネル。
  5. 【請求項5】 コンクリートパネルの表面にセメントを
    主体とする表面材のスラリーを流し込み、該表面材のス
    ラリーが半可塑性状態に硬化してから、その表面に成型
    ローラーにより模様を付すことにより、意匠仕上げを施
    した表面材層とすることを特徴とする複合コンクリート
    パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 表面材のスラリーが、天然石、人造石、
    金属、セラミックス、プラスチック、タイル、陶磁器、
    レンガ、及びガラスの少なくとも1種の粉粒体又は破砕
    物を含むことを特徴とする、請求項5に記載の複合コン
    クリートパネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 表面材のスラリーが着色剤を含むことを
    特徴とする、請求項5又は6に記載の複合コンクリート
    パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 表面材のスラリーが、エポキシ樹脂の接
    合補強剤を含むことを特徴とする、請求項5〜7のいず
    れかに記載の複合コンクリートパネルの製造方法。
JP20470995A 1995-08-10 1995-08-10 複合コンクリートパネル及びその製造方法 Pending JPH0952219A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20470995A JPH0952219A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 複合コンクリートパネル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20470995A JPH0952219A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 複合コンクリートパネル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0952219A true JPH0952219A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16495022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20470995A Pending JPH0952219A (ja) 1995-08-10 1995-08-10 複合コンクリートパネル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0952219A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001915A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Kurabo Ind Ltd 水硬性セメントの軽量押出成形品およびその製造方法
CN102689446A (zh) * 2012-06-05 2012-09-26 品诚塑胶科技(上海)有限公司 表面硬化耐力板的制造系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001915A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Kurabo Ind Ltd 水硬性セメントの軽量押出成形品およびその製造方法
JP4495411B2 (ja) * 2003-06-10 2010-07-07 倉敷紡績株式会社 水硬性セメントの軽量押出成形品およびその製造方法
CN102689446A (zh) * 2012-06-05 2012-09-26 品诚塑胶科技(上海)有限公司 表面硬化耐力板的制造系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01200910A (ja) 天然石コンクリートブロツク及びその製造方法
CN105804347A (zh) 一种带保温的纳米水泥基高强人造平板石材的生产及安装方法
JPH02233549A (ja) セラミック板材製品およびその製造方法
US5451620A (en) Methods of producing light weight cement-like building products
JPH0952219A (ja) 複合コンクリートパネル及びその製造方法
WO2003050057A1 (fr) Procede de fabrication de dalles de pierre de decoration anthropiques
CN208056619U (zh) 一种多层防火保温板及包含多层防火保温板的保温装饰一体板和自保温现浇模板
EP0989104B1 (en) Agglomerated material comprising baked clay and method for obtaining the same
JP4467953B2 (ja) 無機質化粧建築板およびその製造方法
JPH08216126A (ja) 凹凸模様を有するコンクリート板の製法
JP3057885U (ja) タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック
GB2045675A (en) >Preventing distortion when making panels
US20220380256A1 (en) Article made of conglomerate material and method for manufacturing such article
KR0178067B1 (ko) 무늬타일 및 그 제조방법
JPH0732334A (ja) 釉薬タイル及びその製造方法
CN201045226Y (zh) 薄片墙板结构
KR100756431B1 (ko) 천연 광택 콘크리트 및 그 제조방법
CN114434593A (zh) 通体彩色混凝土仿铺装产品及其生产方法、铺装制备方法
JP3057886U (ja) タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック
JP2709744B2 (ja) 陶磁器製品の製造方法
JPH10102723A (ja) 砂岩割肌模様のある外装材
JP3100937B2 (ja) 軽量コンクリート建材の製造方法および塗装材
JP2000094458A (ja) タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロックの製造 方法
JP3056062U (ja) タイル様凹凸模様を有するプラスチックブロック
CA3199216A1 (en) Manufacturing architectural blocks with stone-like appearance