JPH0951609A - ガス遮断器 - Google Patents

ガス遮断器

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JPH0951609A
JPH0951609A JP7201911A JP20191195A JPH0951609A JP H0951609 A JPH0951609 A JP H0951609A JP 7201911 A JP7201911 A JP 7201911A JP 20191195 A JP20191195 A JP 20191195A JP H0951609 A JPH0951609 A JP H0951609A
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fixed contactor
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bushing
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Hiroshi Ozawa
博 小沢
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details
    • H01H33/24Means for preventing discharge to non-current-carrying parts, e.g. using corona ring
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/02Details

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  • Circuit Breakers (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、点検の容易な1点支持構造の
ガス遮断器を提供するにある。 【構成】ガス遮断器は、内部にガスを密封され接地され
たタンク1と、このタンク1内に収容された固定接触子
3,14と、タンク内に収容され、固定接触子と電気的
に接続されるとともに可動な可動接触子5,12と、こ
の可動接触子をタンクに対して絶縁して支持する対地絶
縁物8と、固定接触子を可動接触子に対して絶縁して支
持する極間絶縁筒7と、固定接触子側に接続されるブッ
シング中心導体16と、可動接触子側に接続されるブッ
シング中心導体20と、タンクの側端部に設けられ、取
り外し可能な点検カバー2とから構成されている。ここ
で、固定接触子に取り付けられた固定接触子側導体4
と、この固定接触子側導体に取り付けられるとともに、
ブッシング中心導体を摺動可能に支持する接続導体15
とを備え、固定接触子側導体4には、ブッシング中心導
体の軸方向に接続導体を移動可能な穴18が形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス遮断器に係り、特
に、接地されたタンクの内部に設けられた充電部を1個
の絶縁物で対地から支持する1点支持構造のガス遮断器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス遮断器は、例えば、特開昭6
2−61220号公報や特開平2−44621号公報に
記載されているように、2点支持構造のものが知られて
いる。即ち、2点支持構造とは、可動接触子を含む充電
部と固定接触子を含む充電部が、それぞれ別個に、絶縁
支持物により対地から絶縁支持される構造である。可動
接触子は導体を介してブッシング中心導体に接続されて
おり、また、固定接触子は導体を介してブッシング中心
導体に接続されている。遮断器においては、運転中に大
電流を遮断するため、接触子類を定期的に点検または交
換する必要があり、そのために、タンクに点検カバーを
備える必要がある。2点支持構造のガス遮断器において
は、一般に、固定接触子と可動接触子の近傍の円筒形の
タンクの側面に、点検カバーが設けられている。
【0003】しかしながら、かかる2点支持構造のガス
遮断器においては、可動接触子と固定接触子との芯合わ
せが必要であり、また、ストローク位置調整等の組立調
整作業が必要であるため、最近は、1点支持構造のガス
遮断器が採用されつつある。
【0004】1点支持構造のガス遮断器においては、固
定接触子を含む充電部は、絶縁支持物により対地から絶
縁支持されるとともに、可動接触子を含む充電部は、極
間支持筒を介して固定接触子用の絶縁支持物に取り付け
られることにより、対地から絶縁支持される構造となっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1点支
持構造のガス遮断器においては、極間絶縁筒により、固
定接触子及び可動接触子等が覆われ、極間の消弧室は極
間絶縁筒の内部に収納される構造となるため、点検カバ
ーを円筒形のタンクの側面に設けることはできず、その
ため、円筒形のタンクの一端部に設けることになる。こ
の1点支持構造のガス遮断器において、点検カバーから
接触子類を点検または交換しようとすると、従来は、ブ
ッシングも取り外す必要があり、点検に時間を要すると
いう問題があった。これは、ブッシングを取り外し、さ
らに、ブッシングに取り付けられたブッシング中心導体
を取り外さないと、固定接触子部を外せないからであ
る。ブッシング自体がかなりの重量物であり、これを外
す作業には多大の労力を要する。
【0006】ガス遮断器の接触子は、例えば、最大電流
容量の70%程度の電流を10回程度遮断動作させる
と、交換する必要があり、この度毎に、ブッシングまで
取り外す作業を行うと、その交換に多大な時間を要する
ことになる。
【0007】また、定期的点検を行う場合にも、ブッシ
ングまで取り外そうとすると、多大な時間と労力を必要
とする。ブッシングまで外した場合には、再組立後、ブ
ッシング部の点検作業が必要となる。
【0008】本発明の目的は、点検の容易な1点支持構
造のガス遮断器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部にガスを密封され接地されたタンク
と、このタンク内に収容された固定接触子と、上記タン
ク内に収容され、上記固定接触子と電気的に接続される
とともに可動な可動接触子と、この可動接触子を上記タ
ンクに対して絶縁して支持する対地絶縁物と、上記固定
接触子を上記可動接触子に対して絶縁して支持する極間
絶縁筒と、上記固定接触子側に接続されるブッシング中
心導体と、上記可動接触子側に接続されるブッシング中
心導体と上記タンクの側端部に設けられ、取り外し可能
な点検カバーとを有するガス遮断器において、上記固定
接触子に取り付けられた固定接触子側導体と、この固定
接触子側導体に取り付けられるとともに、上記ブッシン
グ中心導体を摺動可能に支持する接続導体とを備え、上
記固定接触子側導体には、上記ブッシング中心導体の軸
方向に上記接続導体を移動可能な穴が形成するようにし
たものである。
【0010】上記ガス遮断器において、好ましくは、上
記接続導体は、上記ブッシング中心導体と接触する先端
が円錐形状の接続部と、この接続部に直交して形成され
た長円形の取付部から形成されており、上記固定接触子
側導体に形成された穴は、上記取付部が通過する長円形
の穴であり、上記固定接触子側導体に形成された長円形
の穴と、上記接続導体の長円形の取付部が一致した状態
から上記接続導体を回転することにより、上記接続導体
により、上記ブッシング中心導体と上記固定接触子側の
電気的接続をとり、しかも、上記ブッシング中心導体を
摺動可能に支持得るようにしたものである。
【0011】上記ガス遮断器において、上記接続導体
は、上記ブッシング中心導体と電気的に接続される第1
の接続導体と、この第1の接続導体及び上記固定接触子
側導体の間に取り付けられる第2の接続導体とから構成
され、上記固定接触子側導体に形成された穴は、上記第
1の接続導体が通過する穴であり、上記第2の接続導体
を上記第1の接続導体及び上記固定接触子側導体から取
り外すことにより、上記第1の接続導体は、上記固定接
触子側導体に形成された穴を介して外すことができるよ
うにしたものである。
【0012】
【作用】本発明では、固定接触子に取り付けられた固定
接触子側導体と、この固定接触子側導体に取り付けられ
るとともに、ブッシング中心導体を摺動可能に支持する
接続導体とを備え、固定接触子側導体には、ブッシング
中心導体の軸方向に接続導体を移動可能な穴が形成する
ことにより、この穴を通して、接続導体をブッシング導
体から外すことができ、ブッシングを取り外すことな
く、接触子の点検が可能となり得るものとなる。
【0013】また、接続導体は、ブッシング中心導体と
接触する先端が円錐形状の接続部と、この接続部に直交
して形成された長円形の取付部から形成されており、固
定接触子側導体に形成された穴は、取付部が通過する長
円形の穴であり、固定接触子側導体に形成された長円形
の穴と、接続導体の長円形の取付部が一致した状態から
上記接続導体を回転することにより、接続導体により、
ブッシング中心導体と固定接触子側の電気的接続をと
り、しかも、ブッシング中心導体を摺動可能に支持する
ことにより、接続導体の取り外しが容易になり得るもの
となる。
【0014】また、さらに、接続導体は、ブッシング中
心導体と電気的に接続される第1の接続導体と、この第
1の接続導体及び固定接触子側導体の間に取り付けられ
る第2の接続導体とから構成され、固定接触子側導体に
形成された穴は、第1の接続導体が通過する穴であり、
第2の接続導体を第1の接続導体及び固定接触子側導体
から取り外すことにより、第1の接続導体は、固定接触
子側導体に形成された穴を介して外すことにより、大電
流容量の遮断器においても、接続導体の取り外しが容易
になり得るものとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1,図
2,図3及び図4を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例によるガス遮断
器の要部の内部構造を示す部分断面図である。
【0017】接地されたタンク1の内部には、SF6ガ
スが封入されており、充電部である遮断部が収納されて
いる。タンク1は、円筒形であり、その一端には、点検
カバー2が取り付けられている。また、他端には、リン
クケース9が取り付けられている。また、図示は、省略
しているが、タンク1の上面は、延在しており、ブッシ
ングが取り付けられている。
【0018】リンクケース9には、対地絶縁物8が固定
されている。対地絶縁物8には、可動接触子側導体6が
固定されている。可動接触子側導体6に対して、摺動自
在にバッファシリンダ10が係合している。バッファシ
リンダ10には、絶縁操作ロッド11が取り付けられて
おり、絶縁操作ロッド11は、リンクケース9の中にあ
る図示しないリンク機構を介して、外部から操作可能で
あり、矢印X方向に摺動する。バッファシリンダ10の
端部には、アーク可動接触子5及び主可動接触子12が
取り付けられている。また、バッファシリンダ10の端
部には、ノズル13も取り付けられている。
【0019】また、可動接触子側導体6には、円筒形状
の極間絶縁筒7の一端が固定されており、この極間絶縁
筒7は、可動接触子及び固定接触子を覆うように配置さ
れている。極間絶縁筒7の他端には、アルミニウム製の
固定接触子側導体4が取り付けられている。固定接触子
側導体4の中心には、アーク固定接触子3が取り付けら
れており、また、アーク固定接触子3の外周には、銅製
の主固定接触子14が取り付けられている。
【0020】固定接触子側導体4の側面には、銅製の接
続導体15が取り付けられている。接続導体15は、円
筒形のブッシング中心導体16の開口端に挿入されてい
る。ブッシング中心導体16の開口端は、先端を切り割
った円筒形となっており、その外周に取り付けたバネ1
6により、ブッシング中心導体16を中心方向に締め付
けることにより、接続導体15との電機的接続をとると
ともに、ブッシング中心導体16を接続導体15に対し
て摺動可能になっている。固定接触子側導体4の側面に
は、穴18が形成されているが、この穴18の詳細につ
いては、図2及び図3を用いて後述する。ブッシング中
心導体16の他端は、図示しないブッシングに接続され
ている。
【0021】また、可動接触子側導体6の側面には、接
続導体19が取り付けられている。接続導体19は、円
筒形のブッシング中心導体20の開口端に挿入されてい
る。ブッシング中心導体20の開口端は、先端を切り割
った円筒形となっており、その外周に取り付けたバネ2
1により、ブッシング中心導体20を中心方向に締め付
けることにより、接続導体19との電機的接続をとると
ともに、ブッシング中心導体20を接続導体19に対し
て摺動可能になっている。
【0022】従って、主可動接触子12及びアーク可動
接触子5から構成される可動接触子は、バッファシリン
ダ10,可動接触子導体6を介して対地絶縁物8で支持
されている。また、主固定接触子14及びアーク固定接
触子3から構成される固定接触子は、極間絶縁筒7,可
動接触子導体6を介して対地絶縁物8で支持されてい
る。可動接触子も固定接触子も、いづれも、同じ対地絶
縁物8によって1点支持される構造となっている。
【0023】図示の状態では、主固定接触子14は、主
可動接触子12と接触しており、アーク固定接触子3
は、アーク可動接触子5を接触しており、電気的導通が
とれている。主固定接触子14の先端は、図示は省略し
てあるが、スリットが切られており、また、外周側から
バネによって中心方向への締め付け力を与えており、こ
の締め付け力によって、主固定接触子14と主可動接触
子12は、強固に締結されている。また、アーク可動接
触子5の先端は、図示は省略してあるが、スリットが切
られており、また、外周側からバネによって中心方向へ
の締め付け力を与えており、この締め付け力によって、
アーク固定接触子3とアーク可動接触子5は、強固に締
結されている。
【0024】絶縁操作ロッド11が、矢印Y方向に移動
することにより、バッファシリンダ10も同方向に摺動
し、最初に、主可動接触子12が、主固定接触子14か
ら解離し、次に、アーク可動接触子5が、アーク固定接
触子3から解離する。アーク可動接触子5とアーク固定
接触子3との解離時に生じるアークは、ノズル13から
噴射されるバッファシリンダ10内のSF6ガスにより
消弧して電流を遮断する。
【0025】次に、図2及び図3を用いて、本発明の一
実施例によるガス遮断器の接続導体部の詳細構造につい
て説明する。
【0026】図2は、図1のA−A矢視図であり、図3
は、図1のB方向から見た側面図である。
【0027】固定接触子側導体4に形成された穴18
は、図示したように、長円形の穴であり、その穴の長手
方向は、固定接触子の軸方向に一致している。一方、接
続導体15は、T字状をしており、ブッシング中心導体
16と接触する先端が円錐形状の接続部15aと、この
接続部15aに直交して形成された長円形の取付部15
bから形成されている。
【0028】図2に示すように、接続導体15の取付部
15bの長手方向と、穴18の長手方向は、互いに直交
しており、さらに、図3に示すように、接続導体15の
取付部15bは、ボルト22a,22bによって、固定
接触子側導体4に固定されている。
【0029】なお、接続導体15の取付部15bの長径
及び短径は、穴18の長径及び短径よりも一回り小さく
設定されている。したがって、図2に示す状態におい
て、ボルト22a,22bを取り外し、接続導体15の
取付部15bを矢印Z方向に90゜回転することによ
り、接続導体15の取付部15bは、穴18の中に押し
下げることができる。その結果、接続導体15は、図1
の矢印C方向に引き抜くことができる。
【0030】次に、図4を用いて、本発明の一実施例に
よるガス遮断器の点検の方法について説明する。
【0031】図4は、本発明の一実施例によるガス遮断
器の要部の分解点検状態を示す部分断面図である。
【0032】図4において、接触子類の点検または交換
の際には、最初に、点検カバー2を矢印H方向に外す。
その上で、タンク1内に作業者は手を挿入して接続導体
15を固定接触子側導体4に止めているボルト22を外
す。ボルト22を外した後、接続導体15の取付部15
bを掴み、90゜回転させ、矢印I方向に引き抜くこと
により、穴18の中に、接続導体15を押し下げること
ができる。ブッシング中心導体16は、バネ17の張力
によって、接続導体15を締め付けているが、その張力
は、接続導体15が自重で落下するのを防止する程度の
ものであり、作業者が手作業で容易にブッシング中心導
体16から接続導体15を引き抜くことができる。接続
導体15の大きさは、72kVで電流容量2000Aの
ガス遮断器の場合に、接続導体15の接続部15aの直
径が20φで、長さが100mm程度であり、その重量
は200g程度であるので、容易に取り扱うことが可能
である。また、円筒形状の固定接触子側導体4の直径
は、150φであるので、接続導体15は、ブッシング
中心導体16から完全に引き抜いて、固定接触子側導体
4の内部の空間に収容できる。
【0033】その上で、固定接触子側導体4を矢印J方
向に移動することにより、固定接触子側導体4ととも
に、主固定接触子14及びアーク固定接触子3を取り外
すことができる。アーク固定接触子3は、点検時の交換
部品であるので、固定接触子側導体4からアーク固定接
触子を取り外すことにより、交換可能である。
【0034】固定接触子側導体4の最上端の高さは、極
間絶縁筒7の上端と接触位置であるが、この位置の高さ
は、ブッシング中心導体16の最下端の位置よりも低い
ので、固定接触子側導体4を矢印J方向に移動しても、
ブッシング中心導体16が固定接触子側導体4の移動の
妨げとなることはない。
【0035】また、固定接触子側導体4,主固定接触子
14及びアーク固定接触子3を取り外すことにより、ア
ーク可動接触子5及びノズル13を交換することができ
る。
【0036】以上のようにして、ブッシング中心導体1
6自体をブッシングから取り外すことなく、ブッシング
中心導体16から接続導体15を外すことにより、固定
接触子側導体を容易に取り外すことができ、アーク固定
接触子3,アーク可動接触子5及びノズル13の交換が
可能となる。従って、ブッシング中心導体16自体をブ
ッシングから取り外す場合に比べて、短時間で、点検,
交換が可能となる。
【0037】以下、本発明の他の実施例について、図
5,図6,図7及び図8を用いて説明する。
【0038】図5は、本発明の他の実施例によるガス遮
断器の要部の内部構造を示す部分断面図である。本実施
例は、図1に示した実施例に比べて電流容量が大きいタ
イプのガス遮断器,例えば、電流容量2000A以上の
ガス遮断器に適用するに好適なものである。
【0039】接地されたタンク101の内部には、SF
6ガスが封入されており、充電部である遮断部が収納さ
れている。タンク101は、円筒形であり、その一端に
は、点検カバー102が取り付けられている。また、他
端には、リンクケース109が取り付けられている。ま
た、図示は、省略しているが、タンク101の上面は、
延在しており、ブッシングが取り付けられている。
【0040】リンクケース109には、対地絶縁物10
8が固定されている。対地絶縁物108には、可動接触
子側導体106が固定されている。可動接触子側導体1
06に対して、摺動自在にバッファシリンダ110が係
合している。バッファシリンダ110には、絶縁操作ロ
ッド111が取り付けられており、絶縁操作ロッド11
1は、リンクケース109の中にある図示しないリンク
機構を介して、外部から操作可能であり、矢印X方向に
摺動する。バッファシリンダ110の端部には、アーク
可動接触子105及び主可動接触子112が取り付けら
れている。また、バッファシリンダ110の端部には、
ノズル113も取り付けられている。
【0041】また、可動接触子側導体106には、円筒
形状の極間絶縁筒107の一端が固定されており、この
極間絶縁筒107は、可動接触子及び固定接触子を覆う
ように配置されている。極間絶縁筒107の他端には、
アルミニウム製の固定接触子側導体104が取り付けら
れている。固定接触子側導体104の中心には、アーク
固定接触子103が取り付けられており、また、アーク
固定接触子103の外周には、銅製の主固定接触子11
4が取り付けられている。
【0042】固定接触子側導体104の側面には、V字
形状の銅製の接続導体123によって、銅製の接続導体
124が取り付けられている。接続導体124は、円筒
形のブッシング中心導体125の端部に取り付けられた
チューリップコンタクト126に挿入されている。チュ
ーリップコンタクト126は、周囲を絶縁物で覆ってお
り、大電流が流れても、周囲の電界を乱さない構造とな
っている。その内部には、バネを有しており、ブッシン
グ中心導体125及び接続導体124を中心方向に締め
付けることにより、電気的接続をとるとともに、ブッシ
ング中心導体125を接続導体124に対して摺動可能
になっている。固定接触子側導体104の側面には、穴
127が形成されているが、この穴127及び接続導体
123,124の詳細については、図6及び図7を用い
て後述する。ブッシング中心導体125の他端は、図示
しないブッシングに接続されている。
【0043】本実施例では、接続導体の形状を図1に示
した実施例のものとは、異ならせている。その理由とし
ては、図1に示す構造にあっては、図2から明かなよう
に、接続導体15と固定接触子側導体4の接触面は、穴
18が接続端子の接続部15aの反対側に位置している
ため、接続導体15の取付部15bの部分に限られてく
る。従って、この接触面の面積をあまり大きくはとれ
ず、この接触面の抵抗を小さくできないため、大電流を
流すのには向いていない。それに対して、接続導体12
3は、V字形状であり、その幅や長さを大きくすること
により、必要に応じて、図1に示した接続導体に比べ
て、固定接触子側導体104の接触面の面積を大きくと
れ、大電流を流すことが可能である。
【0044】また、可動接触子側導体106の側面に
は、接続導体128が取り付けられている。接続導体1
28は、円筒形のチューリップコンタクト129を介し
てブッシング中心導体130に接続されており、接続導
体128との電機的接続をとるとともに、摺動可能にな
っている。
【0045】従って、主可動接触子112及びアーク可
動接触子105から構成される可動接触子は、バッファ
シリンダ110,可動接触子導体106を介して対地絶
縁物108で支持されている。また、主固定接触子11
4及びアーク固定接触子103から構成される固定接触
子は、極間絶縁筒107,可動接触子導体106を介し
て対地絶縁物108で支持されている。可動接触子も固
定接触子も、いづれも、同じ対地絶縁物108によって
1点支持される構造となっている。
【0046】図示の状態では、主固定接触子114は、
主可動接触子112と接触しており、アーク固定接触子
103は、アーク可動接触子105を接触しており、電
気的導通がとれている。主固定接触子114の先端は、
図示は省略してあるが、スリットが切られており、ま
た、外周側からバネによって中心方向への締め付け力を
与えており、この締め付け力によって、主固定接触子1
14と主可動接触子112は、強固に締結されている。
また、アーク可動接触子105の先端は、図示は省略し
てあるが、スリットが切られており、また、外周側から
バネによって中心方向への締め付け力を与えており、こ
の締め付け力によって、アーク固定接触子103とアー
ク可動接触子105は、強固に締結されている。
【0047】絶縁操作ロッド111が、矢印Y方向に移
動することにより、バッファシリンダ110も同方向に
摺動し、最初に、主可動接触子112が、主固定接触子
114から解離し、次に、アーク可動接触子105が、
アーク固定接触子103から解離する。アーク可動接触
子105とアーク固定接触子103との解離時に生じる
アークは、ノズル113から噴射されるバッファシリン
ダ110内のSF6ガスにより消弧して電流を遮断す
る。
【0048】次に、図6及び図7を用いて、本発明の一
実施例によるガス遮断器の接続導体部の詳細構造につい
て説明する。
【0049】図6は、図1のD−D矢視図であり、図3
は、図1のE方向から見た側面図である。
【0050】固定接触子側導体104に形成された穴1
27は、円形の穴であり、その穴の直径は、接続導体1
24の直径より僅かに大きくなっている。接続導体12
3は、V字形の形状をしており、固定接触子側導体10
4とボルト131a、131bによって固定されてい
る。また、接続導体123は、接続導体124と、ボル
ト132a,132b,132cによって固定されてい
る。
【0051】図5に示す状態において、ボルト131を
取り外し、さらに、ボルト132を取り外すことによ
り、接続導体124は、穴127の中に押し下げること
ができる。その結果、接続導体124は、図5の矢印F
方向に引き抜くことができる。
【0052】次に、図8を用いて、本発明の他の実施例
によるガス遮断器の点検の方法について説明する。
【0053】図8は、本発明の他の実施例によるガス遮
断器の要部の分解点検状態を示す部分断面図である。
【0054】図8において、接触子類の点検または交換
の際には、最初に、点検カバー102を矢印K方向に外
す。その上で、タンク101内に作業者は手を挿入して
接続導体123を固定接触子側導体104に止めている
ボルト131を外す。ボルト131を外した後、ボルト
132を外し、矢印M方向に下ろすことにより、穴12
7の中に、接続導体124を押し下げることができる。
接続導体124の大きさは、168kVで電流容量60
00Aのガス遮断器の場合に、接続導体124の直径が
60φで、長さが200mm程度であり、その重量は数
百g程度であるので、容易に取り扱うことが可能であ
る。また、円筒形状の固定接触子側導体104の直径
は、250mmであるので、接続導体124は、チュー
リップコンタクト126から完全に引き抜いて、固定接
触子側導体104の内部の空間に収容できる。
【0055】その上で、固定接触子側導体104を矢印
N方向に移動することにより、固定接触子側導体104
とともに、主固定接触子114及びアーク固定接触子1
03を取り外すことができる。アーク固定接触子103
は、点検時の交換部品であるので、固定接触子側導体1
04からアーク固定接触子を取り外すことにより、交換
可能である。
【0056】固定接触子側導体104の最上端の高さ
は、極間絶縁筒107の上端と接触位置であるが、この
位置の高さは、ブッシング中心導体127の最下端の位
置よりも低いので、固定接触子側導体104を矢印N方
向に移動しても、ブッシング中心導体127が固定接触
子側導体104の移動の妨げとなることはない。
【0057】また、固定接触子側導体104,主固定接
触子114及びアーク固定接触子103を取り外すこと
により、アーク可動接触子105及びノズル113を交
換することができる。
【0058】以上のようにして、電流容量の大きいガス
遮断器においても、ブッシング中心導体127自体をブ
ッシングから取り外すことなく、ブッシング中心導体1
27から接続導体124を外すことにより、固定接触子
側導体を容易に取り外すことができ、アーク固定接触子
103,アーク可動接触子105及びノズル113の交
換が可能となる。従って、ブッシング中心導体127自
体をブッシングから取り外す場合に比べて、短時間で、
点検,交換が可能となる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、1点支持構造のガス遮
断器の点検を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるガス遮断器の要部の内
部構造を示す部分断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB方向から見た側面図である。
【図4】本発明の一実施例によるガス遮断器の要部の分
解点検状態を示す部分断面図である。
【図5】本発明の他の実施例によるガス遮断器の要部の
内部構造を示す部分断面図である。
【図6】図5のD−D矢視図である。
【図7】図5のE方向から見た側面図である。
【図8】本発明の他の実施例によるガス遮断器の要部の
分解点検状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1,101…タンク 2,102…点検カバ− 3,103…アーク固定接触子 4,104…固定接触子側導体 5,105…アーク可動接触子 6,106…可動接触子側導体 7,107…極間絶縁筒 8,108…対地絶縁物 9,109…リンクケ−ス 10,110…バッファシリンダ 11,111…絶縁操作ロッド 12,112…主可動接触子 13,113…ノズル 14,114…主固定接触子 15,19,23,124,128…接続導体 16,20,125,130…ブッシング中心導体 126,129…チュ−リップコンタクト 18,127…穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にガスを密封され接地されたタンク
    と、 このタンク内に収容された固定接触子と、 上記タンク内に収容され、上記固定接触子と電気的に接
    続されるとともに可動な可動接触子と、 この可動接触子を上記タンクに対して絶縁して支持する
    対地絶縁物と、 上記固定接触子を上記可動接触子に対して絶縁して支持
    する極間絶縁筒と、 上記固定接触子側に接続されるブッシング中心導体と、 上記可動接触子側に接続されるブッシング中心導体と、 上記タンクの側端部に設けられ、取り外し可能な点検カ
    バーとを有するガス遮断器において、 上記固定接触子に取り付けられた固定接触子側導体と、 この固定接触子側導体に取り付けられるとともに、上記
    ブッシング中心導体を摺動可能に支持する接続導体とを
    備え、 上記固定接触子側導体には、上記ブッシング中心導体の
    軸方向に上記接続導体を移動可能な穴が形成されている
    ことを特徴とするガス遮断器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス遮断器において、 上記接続導体は、上記ブッシング中心導体と接触する先
    端が円錐形状の接続部と、この接続部に直交して形成さ
    れた長円形の取付部から形成されており、 上記固定接触子側導体に形成された穴は、上記取付部が
    通過する長円形の穴であり、 上記固定接触子側導体に形成された長円形の穴と、上記
    接続導体の長円形の取付部が一致した状態から上記接続
    導体を回転することにより、上記接続導体により、上記
    ブッシング中心導体と上記固定接触子側の電気的接続を
    とり、しかも、上記ブッシング中心導体を摺動可能に支
    持得ることを特徴とするガス遮断器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のガス遮断器において、 上記接続導体は、上記ブッシング中心導体と電気的に接
    続される第1の接続導体と、この第1の接続導体及び上
    記固定接触子側導体の間に取り付けられる第2の接続導
    体とから構成され、 上記固定接触子側導体に形成された穴は、上記第1の接
    続導体が通過する穴であり、 上記第2の接続導体を上記第1の接続導体及び上記固定
    接触子側導体から取り外すことにより、上記第1の接続
    導体は、上記固定接触子側導体に形成された穴を介して
    外すことができることを特徴とするガス遮断器。
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