JPH0951360A - アナログ信号のレベルシフト回路及びこれを用いた信号波形発生装置 - Google Patents

アナログ信号のレベルシフト回路及びこれを用いた信号波形発生装置

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JPH0951360A
JPH0951360A JP8135441A JP13544196A JPH0951360A JP H0951360 A JPH0951360 A JP H0951360A JP 8135441 A JP8135441 A JP 8135441A JP 13544196 A JP13544196 A JP 13544196A JP H0951360 A JPH0951360 A JP H0951360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル通信においてベースバンド信号を
発生する信号波形発生装置の消費電力を低減し回路面積
を縮小する。 【解決手段】 D/A変換器11から出力されるアナロ
グ信号Vdac は、第1の信号レベルシフタ12によりレ
ベルシフト電圧がアナログ加算され、ベースバンド信号
Vlsになる。第1の信号レベルシフタ12は第2の信号
レベルシフタ15と同一のレベルシフト特性を持つの
で、演算増幅器16のフィードバック制御によりレベル
シフト電圧はシグナルグランド電位Vsgと信号中心電位
Vm との電位差になる。シグナルグランド電位決定回路
13はオフセット電圧調整信号17に従って電位Vsgを
調整する機能を有するので、D/A変換器11はオフセ
ット電圧調整のための電流セルを備える必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット電圧調
整機能を有するアナログ信号のレベルシフト回路、及び
このレベルシフト回路を用いた、BPSK,QPSK,
QAM等の変調方式によるディジタル通信に用いられる
信号波形発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル通信の送信部は、通常、ベー
スバンド信号を生成する変調部と、生成されたベースバ
ンド信号に対してアナログの直交変調を行い直交変調信
号を出力する直交変調器とを備えている。
【0003】変調部は、ベースバンド信号の波形を生成
する信号波形発生装置を有している。信号波形発生装置
は、ロールオフ整形された正弦波又は余弦波の波形デー
タを記憶しており与えられたアドレスの波形データを出
力するROMと、ROMから出力された波形データをア
ナログ信号に変換するD/A変換部と、D/A変換部か
ら出力されたアナログ信号における量子化雑音を低減し
てベースバンド信号を出力するローパスフィルタとから
なる。
【0004】変調部と直交変調器とは異なるプロセスを
用いた半導体集積回路により構成されるため、信号/雑
音比、変調精度等の性能を最良にする信号電位が異なる
場合がある。特に、信号波形発生装置のD/A変換部か
ら直交変調器まではアナログ回路により構成されるた
め、信号の直流レベルの電位、すなわちシグナルグラン
ド電位が装置性能を決める要因の一つとなる。
【0005】このため通常は、信号波形発生装置はベー
スバンド信号をレベルシフト(電位変換)する機能を備
えており、さらに、ベースバンド信号のシグナルグラン
ド電位を直交変調器の性能に最適なシグナルグランド電
位に合わせるために、ベースバンド信号に印加されるオ
フセット電圧を調整する機能を備えている。
【0006】図10は従来の信号波形発生装置のD/A
変換部において用いられるD/A変換器の一例として
の、10ビットの電流セルマトリックス型D/A変換器
の構成を示す回路図である。
【0007】図10に示す電流セルマトリックス型D/
A変換器は、複数の単位電流セル、行デコーダー、列デ
コーダー、及び負荷抵抗Rdac を備えており、入力コー
ドに従って単位電流セルを選択し、選択された単位電流
セルから流れる電流を負荷抵抗Rdac に供給することに
よりアナログ信号Vdac の電位を決定する。各単位電流
セルは、行デコード信号及び列デコード信号が共に
“H”のとき、ある一定の電流を出力する。入力コード
は10ビットのディジタル信号であり、ベースバンド信
号の波形を表すと共にオフセット電圧の調整を指示す
る。
【0008】電流セルマトリックス型D/A変換器内に
は、電流値I0 /27 の単位電流セルがアレイ状に(2
7 −1)個並べられ、電流値I0 /28 、I0 /29
I0/210の単位電流セルがそれぞれ1個ずつ並べられ
ている。ここでI0 は、全ての単位電流セルの出力電流
が負荷抵抗Rdac に流れた場合のフルスケール電流の値
である。入力コードの上位7ビットは電流値I0 /27
の単位電流セルが選択された個数によりD/A変換さ
れ、下位3ビットは電流量が重み付けされた単位電流セ
ルを選択するか否かによりD/A変換され、併せて10
ビットのD/A変換が実現される。
【0009】図10では、D/A変換器の例として電流
セルマトリックス型D/A変換器を示したが、この他に
は、変換速度及び変換精度の要求から、定電流源の出力
電流を負荷抵抗に供給することによって出力電圧を決め
る電流源型D/A変換器を用いた例等がある(Procedin
gs of the IEEE 1994 Custom Integrated Circuits Con
ference ,p16.6.1 〜16.6.4)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
信号波形発生装置には以下のような問題があった。
【0011】従来の信号波形発生装置では、ベースバン
ド信号に印加されるオフセット電圧を調整する機能を備
えているのはD/A変換器である。図10に示すような
電流セルマトリックス型D/A変換器を信号波形発生装
置に用いた場合、この電流セルマトリックス型D/A変
換器を構成する単位電流セルの一部はオフセット電圧の
生成のために使用される。
【0012】図11は、図10に示す電流セルマトリッ
クス型D/A変換器によって生成されたアナログ信号V
dac を示す図であり、振幅Va の信号波形が生成された
場合を示している。図11において、SA は中心電位が
Vctの信号、SB は信号SAにオフセット電圧の最大値
Vofmxが印加された信号、SC は信号SA にオフセット
電圧の最小値−Vofmxが印加された信号である。ここで
は、信号の振幅Va とオフセット電圧の最大値Vofmxと
が等しく、且つアナログ信号Vdac の最大値は電源電位
VDDの3分の1であるとしている。
【0013】図11に示すような場合、電流セルマトリ
ックス型D/A変換器を構成する単位電流セルのうちの
半数がオフセット電圧生成のために使用されていること
になる。
【0014】しかし、オフセット電圧を生成する単位電
流セルは、電流セルマトリックス型D/A変換器本来の
機能であるベースバンド信号波形の生成に関わっていな
いといえる。このため、電流セルマトリックス型D/A
変換器全体の消費電力は、単にベースバンド信号の波形
を生成する場合よりも大幅に増大することになる。ま
た、必要な単位電流セルの個数が多くなるために電流セ
ルマトリックス型D/A変換器の回路面積が大きくな
り、このため信号波形発生装置の回路面積が増大すると
いう問題があった。
【0015】特に、信号波形発生装置が携帯電話や携帯
情報端末等の携帯機器に利用される場合には、携帯機器
は長時間連続使用されることが多いのでその消費電力は
少ないこと、携帯機器の低コスト化のためにその回路面
積は小さいことが信号波形発生装置の必須条件となる。
【0016】以上のような問題に鑑み、本発明は、オフ
セット電圧調整機能を有するアナログ信号のレベルシフ
ト回路を提供し、このレベルシフト回路を用いることに
よって低消費電力であり且つ回路面積の小さい信号波形
発生装置を提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、請求項1の発明が講じた解決手段は、入力されたア
ナログ信号をレベルシフトするレベルシフト回路とし
て、基準電位を生成する第1の基準電位生成手段と基準
電位を生成する第2の基準電位生成手段とを備え、前記
第1及び第2の基準電位生成手段の少なくともいずれか
一方は与えられたオフセット電圧調整信号に従って基準
電位を変化させる機能を有しており、前記第1の基準電
位生成手段によって生成された基準電位と前記第2の基
準電位生成手段によって生成された基準電位との差をレ
ベルシフト電圧とし入力されたアナログ信号にこのレベ
ルシフト電圧をアナログ加算するものであり、これによ
り、入力されたアナログ信号にアナログ加算されるレベ
ルシフト電圧がオフセット電圧調整信号によって変化す
るので、レベルシフト回路はオフセット電圧を調整する
機能を有することになる。このレベルシフト回路を信号
波形発生装置に用いることによって、D/A変換器がオ
フセット電圧調整機能を備える必要がなくなるので、信
号波形発生装置の消費電力を低減することができ、回路
面積を小さくすることができる。
【0018】請求項2の発明が講じた解決手段は、請求
項1の発明を具体化したものであり、入力されたアナロ
グ信号をレベルシフトするレベルシフト回路として、レ
ベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電位に与え
られたバイアス電位信号に従って決定されるレベルシフ
ト電圧をアナログ加算してレベルシフト回路の出力信号
として出力する第1の信号レベルシフタと、第1の基準
電位を生成して出力する第1の基準電位生成手段と、第
2の基準電位を生成して出力する第2の基準電位生成手
段と、前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシフ
ト特性を有しており、前記第2の基準電位に、与えられ
たバイアス電位信号に従って決定されるレベルシフト電
圧をアナログ加算して出力する第2の信号レベルシフタ
と、前記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転入
力端子に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入力
端子に入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電位
が前記第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電位
信号を生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタに
出力する演算増幅器とを備えており、前記第1の基準電
位生成手段は、オフセット電圧調整信号を入力とし、該
オフセット電圧調整信号に従って前記第1の基準電位を
変化させる機能を有するものであり、レベルシフト回路
に入力されたアナログ信号の電位にアナログ加算される
レベルシフト電圧は、前記オフセット電圧調整信号に従
って変化する前記第1の基準電位と前記第2の基準電位
との電位差であるものとする。
【0019】請求項2の発明により、入力されたアナロ
グ信号には第1の信号レベルシフタによりバイアス電位
信号に従ってレベルシフト電圧がアナログ加算される。
また、第2の信号レベルシフタは第2の基準電位を前記
バイアス電位信号に従って引き上げる。このとき、前記
バイアス電位信号は第2の信号レベルシフタの出力電位
が第1の基準電位と等しくなるように演算増幅器によっ
てフィードバックがかけられる。第1の信号レベルシフ
タと第2の信号レベルシフタとは同一のレベルシフト特
性を有しているので、第1の信号レベルシフタによりア
ナログ加算されるレベルシフト電圧は第1の基準電位と
第2の基準電位との電位差に等しくなる。ここで、第1
の基準電位は第1の基準電位生成手段によりオフセット
電圧調整信号に従って調整することができるので、レベ
ルシフト回路はオフセット電圧を調整する機能を有する
ことになる。
【0020】請求項3の発明では、前記請求項2のレベ
ルシフト回路における第1の基準電位生成手段は、異な
る2つの電位を供給する電源線間に直列に接続されてい
る複数の抵抗を有しており、入力されるオフセット電圧
調整信号に従って前記複数の抵抗の接続点のうち1つを
選択して該接続点の電位を前記第1の基準電位として出
力するものとする。
【0021】請求項3の発明により、第1の基準電位
は、第1の基準電位生成手段において、入力されるオフ
セット電圧調整信号に従って複数の抵抗の接続点の電位
のうち1つが選択されることにより生成される。第1の
基準電位生成手段は簡易な回路により構成されるので、
オフセット電圧調整機能を有するレベルシフト回路を容
易に実現することができる。
【0022】そして、請求項4の発明では、前記請求項
2又は3のレベルシフト回路における第2の基準電位は
前記D/A変換器から出力されるアナログ信号の中心電
位と等しいものとする。これにより、オフセット電圧の
調整がより安定する。
【0023】また、請求項5の発明が講じた解決手段
は、請求項1の発明を具体化したものであり、入力され
たアナログ信号をレベルシフトするレベルシフト回路と
して、レベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電
位に、与えられたバイアス電位信号に従って決定される
レベルシフト電圧をアナログ加算して、レベルシフト回
路の出力信号として出力する第1の信号レベルシフタ
と、第1の基準電位を生成して出力する第1の基準電位
生成手段と、第2の基準電位を生成して出力する第2の
基準電位生成手段と、前記第1の信号レベルシフタと同
一のレベルシフト特性を有しており、前記第2の基準電
位に、与えられたバイアス電位信号に従って決定される
レベルシフト電圧をアナログ加算して出力する第2の信
号レベルシフタと、前記第2の信号レベルシフタの出力
電位を非反転入力端子に入力すると共に前記第1の基準
電位を反転入力端子に入力し、前記第2の信号レベルシ
フタの出力電位が前記第1の基準電位と等しくなるよう
なバイアス電位信号を生成して前記第1及び第2の信号
レベルシフタに出力する演算増幅器とを備えており、前
記第2の基準電位生成手段は、オフセット電圧調整信号
を入力とし、該オフセット電圧調整信号に従って前記第
2の基準電位を変化させる機能を有するものであり、レ
ベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電位にアナ
ログ加算されるレベルシフト電圧は、前記第1の基準電
位と前記オフセット電圧調整信号に従って変化する前記
第2の基準電位との電位差であるものとする。
【0024】請求項5の発明により、入力されたアナロ
グ信号は、第1の信号レベルシフタによりバイアス電位
信号に従って決定されるレベルシフト電圧がアナログ加
算される。また、第2の信号レベルシフタは第2の基準
電位を前記バイアス電位信号に従って引き上げる。この
とき、前記バイアス電位信号は第2の信号レベルシフタ
の出力電位が第1の基準電位と等しくなるように演算増
幅器によってフィードバックがかけられる。第1の信号
レベルシフタと第2の信号レベルシフタとは同一のレベ
ルシフト特性を有しているので、第1の信号レベルシフ
タによりアナログ加算されるレベルシフト電圧は、第1
の基準電位と第2の基準電位との電位差と等しくなる。
【0025】ここで、第2の基準電位は第2の基準電位
生成手段によりオフセット電圧調整信号に従って調整す
ることができるので、レベルシフト回路はオフセット電
圧を調整する機能を有することになる。
【0026】請求項6の発明では、前記請求項4のレベ
ルシフト回路における第2の基準電位生成手段は、異な
る2つの電位を供給する電源線間に直列に接続されてい
る複数の抵抗を有しており、入力されるオフセット電圧
調整信号に従って前記複数の抵抗の接続点のうち1つを
選択して該接続点の電位を前記第2の基準電位として出
力するものとする。
【0027】請求項6の発明により、第2の基準電位
は、第2の基準電位生成手段において、入力されるオフ
セット電圧調整信号に従って複数の抵抗の接続点の電位
のうち1つが選択されることにより生成される。第2の
基準電位生成手段は簡易な回路により構成されるので、
オフセット電圧調整機能を有するレベルシフト回路を容
易に実現することができる。
【0028】そして、請求項7の発明では、前記請求項
2又は5のレベルシフト回路における第1及び第2の信
号レベルシフタは、それぞれ、電源にソースが接続され
た第1のMOSFETと、前記第1のMOSFETのド
レインにソースが接続されると共にドレインが接地され
る第2のMOSFETとを備えており、前記第2のMO
SFETのゲートを入力端子とすると共に前記第1のM
OSFETのドレインを出力端子とする一方、前記第1
のMOSFETのゲートをバイアス電位信号入力端子と
するものとする。
【0029】請求項7の発明により、第1及び第2の信
号レベルシフタがMOSFETで構成されるため、安価
なCMOSプロセスで製造でき、コスト削減に有効であ
る。
【0030】請求項8の発明が講じた解決手段は、信号
波形発生装置として、信号の振幅値を示すコードを記憶
しており、指定されたアドレスのコードを出力する記憶
手段と、前記記憶手段から出力されたコードを入力と
し、このコードをアナログ信号に変換して出力するD/
A変換部と、前記D/A変換部から出力されたアナログ
信号を入力とし、このアナログ信号の高周波成分を除去
して出力するローパスフィルタとを備え、前記D/A変
換部は、前記記憶手段から出力されたコードをD/A変
換することによってアナログ信号を生成し出力するD/
A変換器と、前記D/A変換器から出力されたアナログ
信号をレベルシフトすると共にオフセット電圧を調整す
るレベルシフト回路とを備え、前記ローパスフィルタか
ら出力された信号を出力信号とするものとする。
【0031】請求項8の発明により、D/A変換器がオ
フセット電圧を調整する機能を有していなくても、レベ
ルシフト回路によってオフセット電圧を調整することが
できる。このため、D/A変換器の出力電位の範囲は生
成する信号波形自体の電位の範囲のみで良くなるので、
従来よりも消費電力を低減することができ、回路面積を
小さくすることができる。
【0032】請求項9の発明では、前記請求項8の信号
波形発生装置におけるレベルシフト回路は、D/A変換
器から出力されたアナログ信号の電位に、与えられたバ
イアス電位信号に従って決定されるレベルシフト電圧を
アナログ加算して、レベルシフト回路の出力信号として
出力する第1の信号レベルシフタと、第1の基準電位を
生成して出力する第1の基準電位生成手段と、第2の基
準電位を生成して出力する第2の基準電位生成手段と、
前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシフト特性
を有しており、前記第2の基準電位に、与えられたバイ
アス電位信号に従って決定されるレベルシフト電圧をア
ナログ加算して出力する第2の信号レベルシフタと、前
記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転入力端子
に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入力端子に
入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電位が前記
第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電位信号を
生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタに出力す
る演算増幅器とを備え、前記第1の基準電位生成手段
は、オフセット電圧調整信号を入力とし、該オフセット
電圧調整信号に従って前記第1の基準電位を変化させる
機能を有しており、前記D/A変換器から出力されたア
ナログ信号にアナログ加算されるレベルシフト電圧は、
前記オフセット電圧調整信号に従って変化する前記第1
の基準電位と前記第2の基準電位との電位差であるもの
とする。
【0033】また、請求項10の発明では、前記請求項
8の信号波形発生装置におけるレベルシフト回路は、D
/A変換器から出力されたアナログ信号の電位に、与え
られたバイアス電位信号に従って決定されるレベルシフ
ト電圧をアナログ加算して、レベルシフト回路の出力信
号として出力する第1の信号レベルシフタと、第1の基
準電位を生成して出力する第1の基準電位生成手段と、
第2の基準電位を生成して出力する第2の基準電位生成
手段と、前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシ
フト特性を有しており、前記第2の基準電位に、与えら
れたバイアス電位信号に従って決定されるレベルシフト
電圧をアナログ加算して出力する第2の信号レベルシフ
タと、前記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転
入力端子に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入
力端子に入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電
位が前記第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電
位信号を生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタ
に出力する演算増幅器とを備え、前記第2の基準電位生
成手段は、オフセット電圧調整信号を入力とし、該オフ
セット電圧調整信号に従って前記第2の基準電位を変化
させる機能を有し、前記D/A変換器から出力されたア
ナログ信号にアナログ加算されるレベルシフト電圧は、
前記第1の基準電位と前記オフセット電圧調整信号に従
って変化する第2の基準電位との電位差であるものとす
る。
【0034】そして、請求項11の発明では、前記請求
項8の信号波形発生装置におけるD/A変換器は、m個
(mは正の整数)の定電流源と抵抗素子とを有してお
り、入力されるディジタル信号に従って前記m個の定電
流源の中から任意のn個(0≦n≦m)の定電流源を選
択し、選択した定電流源の出力電流を前記抵抗素子に供
給して前記抵抗素子の電圧降下によりアナログ信号を生
成して出力する機能を有するものとする。
【0035】請求項11の発明により、波形発生に必要
な高速且つ高精度のD/A変換器が簡単な方法で実現さ
れるため、コスト削減に有効である。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、ディジタル通信の送信部
の一部を示す構成図である。図1において、1はベース
バンド信号を生成する変調部、2は生成されたベースバ
ンド信号に対してアナログの直交変調を行い直交変調信
号を出力する直交変調器である。図1では、変調部1
が、ベースバンド信号I(t),Q(t)を生成するた
めに2つの信号波形発生装置3a,3bを持つ場合を示
している。信号波形発生装置3aは記憶手段としてのR
OM52a,D/A変換部53a及びローパスフィルタ
54aからなり、信号波形発生装置3bは記憶手段とし
てのROM52b,D/A変換部53b及びローパスフ
ィルタ54bからなる。
【0037】変調部1において、論理回路部51は入力
された2値送信データをシリアル/パラレル変換しさら
に差動符号化する。ROM52aはロールオフ整形され
た正弦波の波形データを記憶しており、論理回路部51
から入力されたデータが示すアドレスの波形データを出
力する。D/A変換部53aはROM52aから出力さ
れた波形データをアナログ信号に変換する。ROM52
aとD/A変換部53aとによりレイズドコサイン特性
等を有するロールオフフィルタの機能が実現されてい
る。
【0038】また、ROM52bはロールオフ整形され
た余弦波の波形データを記憶しており、論理回路部51
から入力されたデータが示すアドレスの波形データを出
力する。D/A変換部53bはROM52bから出力さ
れた波形データをアナログ信号に変換する。ROM52
bとD/A変換部53bとによりレイズドコサイン特性
等を有するロールオフフィルタの機能が実現されてい
る。
【0039】ローパスフィルタ54aはD/A変換部5
3aから出力されたアナログ信号における量子化雑音を
低減し、信号振幅Va 、周波数がωb のベースバンド信
号I(t)を出力する。また、ローパスフィルタ54b
はD/A変換部53bから出力されたアナログ信号にお
ける量子化雑音を低減し、信号振幅Va 、周波数がωb
のベースバンド信号Q(t)を出力する。
【0040】直交変調器において、ベースバンド信号I
(t)及びQ(t)はキャリア周波数ωc の搬送波(c
osωc t、−sinωc t)とアナログ乗算され、さ
らにアナログ加算され、この結果、直交変調信号S
(t)が出力される。
【0041】図1に示したディジタル通信の送信部にお
いて、変調部1は、集積度向上による低コスト化のため
CMOSプロセスを用いた半導体集積回路によって構成
される。また直交変調器2は、キャリア周波数ωc が数
百MHzから数GHz程度に上がるためバイポーラプロ
セスやGaAsを用いた半導体集積回路によって構成さ
れる。変調部1と直交変調器2とは異なるプロセスを用
いた半導体集積回路により構成されるため、信号/雑音
比、変調精度等の性能が最良になる信号電位が異なる場
合がある。特に、変調部1のD/A変換部53a及び5
3bから直交変調器2まではアナログ回路により構成さ
れるため、信号の直流レベルの電位、すなわちシグナル
グランド電位が装置性能を決める要因の一つとなる。
【0042】このため、通常は、ベースバンド信号のシ
グナルグランド電位を直交変調器2の性能に最適なシグ
ナルグランド電位に合わせるために、変調部1はベース
バンド信号に印加されるオフセット電圧を調整する機能
を備えている。変調部1がオフセット電圧調整機能を備
えているのは、変調部1はCMOSプロセスを用いた半
導体集積回路により構成されるため集積度が高く、直交
変調器2がオフセット電圧調整機能を備えるよりも低コ
スト化が図れるためである。
【0043】本実施形態は、オフセット電圧調整機能を
有するアナログ信号のレベルシフト回路をD/A変換部
に備えることによって、信号波形発生装置の消費電力を
低減すると共に回路面積を小さくするものである。
【0044】(第1の実施形態)図2は、本発明の第1
の実施形態に係る信号波形発生装置のD/A変換部の構
成図である。図2において、10はレベルシフト回路、
11は9ビットの電流セルマトリックス型D/A変換器
である。レベルシフト回路10は、第1の信号レベルシ
フタ12、第1の基準電位生成手段としてのシグナルグ
ランド電位決定回路13、第2の基準電位生成手段とし
ての信号中心電位参照回路14、第2の信号レベルシフ
タ15、及び演算増幅器16によって構成されている。
【0045】電流セルマトリックス型D/A変換器11
に入力される入力コードは、ROMから出力された9ビ
ットのディジタル信号でありベースバンド信号の波形を
表す。また、信号Vlsはローパスフィルタに入力され
る。
【0046】電流セルマトリックス型D/A変換器11
は、複数の単位電流セル、行デコーダー、列デコーダ
ー、及び負荷抵抗Rdac を備えており、信号波形を表す
9ビットの入力コードに従って単位電流セルを選択し、
選択された単位電流セルから流れる電流を負荷抵抗Rda
c に供給することによりアナログ信号Vdac の電位を決
定する。
【0047】各単位電流セルは図3に示すような構成を
持ち、行デコード信号及び列デコード信号が共に“H”
のときある一定の電流を出力する。出力される電流値
は、定電流トランジスタTrcs のゲート幅を調整するこ
とにより設定可能である。また、外部から電流セルマト
リックス型D/A変換器11に入力されるバイアス電圧
が各単位電流セルに供給されている。
【0048】電流セルマトリックス型D/A変換器11
には、(26 −1)個の電流値I0/27 の単位電流セ
ル11aがアレイ状に並べられており、さらに電流値I
0 /28 の単位電流セル11b、電流値I0 /29 の単
位電流セル11c、電流値I0 /210の単位電流セル1
1dがそれぞれ1個ずつ並べられている。ここで電流値
I0 は、図10に示した10ビットの電流セルマトリッ
クス型D/A変換器におけるフルスケール電流の値と同
じ値である。入力コードの上位6ビットは電流値I0 /
7 の単位電流セル11aが選択された個数によってD
/A変換され、下位3ビットは電流値が重み付けされた
単位電流セル11b,11c,11dを選択するか否か
によってD/A変換され、併せて9ビットのD/A変換
が実現される。
【0049】図10に示す電流セルマトリックス型D/
A変換器と比べて単位電流セルの個数が少ないのは、D
/A変換器にオフセット電圧を調整する機能を持たせる
必要がないためである。
【0050】第1の信号レベルシフタ12は、PMOS
12a及び12bにより構成されたソースフォロワ回路
であり、電流セルマトリックス型D/A変換器11から
出力されたアナログ信号Vdac にレベルシフト電圧をア
ナログ加算して、レベルシフトされた信号Vlsを出力す
る。PMOS12aのゲートにはアナログ信号Vdacが
印加される一方PMOS12bのゲートには演算増幅器
16の出力電位Vblsが印加され、PMOS12aのソ
ース(PMOS12bのドレイン)から信号Vlsが出力
される。後述するが、この信号Vlsにはオフセット電圧
が印加されている。また、PMOS12aは、基板バイ
アス効果によるしきい値変動を防ぐために基板とソース
とが接続されている。
【0051】ここで、ソースフォロワ回路について説明
する。図4は、ソースフォロワ回路の動作を説明するた
めの回路図である。図4において、81はソースが電源
に接続されておりゲートにバイアス電位Vb が印加され
るPMOS、82はPMOS81のドレインにソースが
接続されていると共にドレインが接地されておりゲート
に入力電位Vinが印加されるPMOSである。PMOS
81のドレイン(PMOS82のソース)から電圧Vou
t が出力される。また、PMOS82は、基板バイアス
効果によるしきい値変動を防ぐために基板とソースが同
電位になるように接続されている。
【0052】PMOS81に流れるドレイン電流I1 と
PMOS82に流れるドレイン電流I2 とは等しく、次
のような関係式が成立する。 I1 =I2 ∴ β1 (VDD−Vb −Vtp)2 =β2 (Vout −V
in−Vtp)2 ここで、 β1 =(μp ・Cox/2)×(W1 /L1 ) β2 =(μp ・Cox/2)×(W2 /L2 ) Vtp:PMOSのしきい値電圧 μp :PMOSの移動度 Cox:PMOSのゲート容量 W1 /L1 :PMOS81のゲート幅とゲート長の比 W2 /L2 :PMOS82のゲート幅とゲート長の比 である。これを解くと、入力電圧Vinと出力電圧Vout
の関係式が得られる。 Vout =Vin+(β1 /β2 )1/2 ・(VDD−Vb )
+{1−(β1 /β2 )1/2 }Vtp
【0053】この式は、図4に示したソースフォロワ回
路が、入力された電圧Vinにバイアス電位Vb により決
定される電圧がアナログ加算された電圧Vout を出力す
ることを示している。したがって、出力電圧Vout は入
力電圧Vinに対して線形に変化する。ここで、以後の説
明を簡単にするために、 Vout =F(Vin,Vb ) となる関数F(Vin,Vb )を定義しておく。
【0054】シグナルグランド電位決定回路13は、電
源−接地間に直列に接続された複数の抵抗13aとセレ
クタ回路13bとにより構成されており、入力されるオ
フセット電圧調整信号17に従ってセレクタ回路13b
が複数の抵抗13aの1つの接続点の電位を選択するこ
とにより、第1の基準電位としてのシグナルグランド電
位Vsgを決定する。本実施形態の特徴は、シグナルグラ
ンド電位決定回路13が、信号Vlsに印加されるオフセ
ット電圧を調整する機能を持つ点である。
【0055】信号中心電位参照回路14は、電源−接地
間に直列に接続された抵抗R1 及びR2 により構成され
ており、2つの抵抗の接続点の電位を第2の基準電位と
しての信号中心電位Vm として出力する。抵抗R1 及び
R2 の抵抗値は、電位Vm が電流セルマトリックス型D
/A変換器11から出力されるアナログ信号Vdac の中
心電位Vctと等しくなるように設定される。
【0056】第2の信号レベルシフタ15は、第1の信
号レベルシフタ12と同一の構成か、PMOS15aと
PMOS15bとの素子サイズ比が第1の信号レベルシ
フタ12を構成するPMOS12aとPMOS12bと
の素子サイズ比に等しくなるように構成されている。P
MOS15aのゲートには信号中心電位参照回路14か
ら出力される信号中心電位Vm が印加される一方、PM
OS15bのゲートには演算増幅器16から出力される
バイアス電位信号Vbls が印加され、PMOS15aの
ソース(PMOS15bのドレイン)から電位Vrpl が
出力される。また、PMOS15aは、基板バイアス効
果によるしきい値変動を防ぐために基板とソースが接続
されている。
【0057】演算増幅器16は、第2の信号レベルシフ
タ15の出力電位Vrpl が非反転入力端子に入力される
と共にシグナルグランド電位Vsgが反転入力端子に入力
され、バイアス電位信号Vbls を出力する。演算増幅器
16には、通常、電圧利得が1000倍以上あるものが
用いられる。そのため、バーチャルショートの原理によ
り、演算増幅器16は、第2の信号レベルシフタ15の
出力電位Vrpl がシグナルグランド電位Vsgに等しくな
るようにバイアス電位信号Vbls を設定する。電位Vrp
l がシグナルグランド電位Vsgからずれた場合には、バ
イアス電位信号Vbls は、負帰還の作用により電位Vrp
l がシグナルグランド電位Vsgに等しくなるような値に
変化する。
【0058】図2に示した信号波形発生装置の動作につ
いて、図5を用いてさらに詳しく説明する。
【0059】図5(a)は、電流セルマトリックス型D
/A変換器11から出力されるアナログ信号Vdac の信
号波形を示している。
【0060】電流セルマトリックス型D/A変換器11
から出力されるアナログ信号Vdacの電位は、ベースバ
ンド信号の振幅をVa 、アナログ信号Vdac の中心電位
をVctとすると、次式のような範囲の値となる。 Vct−Va ≦Vdac ≦Vct+Va …(11) Vct−Va =VSS=0とすると、Vct=Va となり、 VSS≦Vdac ≦2Va =I0 /2×Rdac となる。
【0061】I0 は図10に示した電流セルマトリック
ス型D/A変換器のフルスケール電流と等しいので、ア
ナログ信号Vdac の最大電位は図10に示したアナログ
信号Vdac の最大電位の半分になる。課題の項の説明に
おいて、図10に示す電流セルマトリックス型D/A変
換器によって生成されたアナログ信号Vdac の最大電位
は電源電位VDDの3分の1であるとしたため、本実施
形態におけるアナログ信号Vdac の最大電位は電源電位
VDDの6分の1の電位になる。
【0062】図5(b)は、シグナルグランド電位Vsg
及び信号中心電位Vm の範囲を示している。
【0063】シグナルグランド電位Vsgは、電源電位V
DDの2分の1の電位を基準として、オフセット電圧調
整信号17に従って調整される。オフセット電圧をVof
とすると、 Vsg=VDD/2+Vof …(12) となり、オフセット電圧Vofの絶対値の最大値をVofmx
とすると、|Vof|≦Vofmxであるので、 VDD/2−Vofmx≦Vsg≦VDD/2+Vofmx となる。なお図5(b)では、Vofmx=Va であるとし
ている。
【0064】信号中心電位Vm は、アナログ信号Vdac
の中心電位Vctと等しく、次式で表される。 Vm =(VDD−VSS)×R2 /(R1 +R2 ) =Vct …(13)
【0065】図5(c)は、第1の信号レベルシフタ1
2の出力信号Vlsの信号波形及び範囲を示している。第
1の信号レベルシフタ12はソースフォロワ回路である
ので、出力信号Vlsは次式のように表すことができる。 Vls=F(Vdac ,Vbls ) 第2の信号レベルシフタ15もまた第1の信号レベルシ
フタ12と同じ特性を持つソースフォロワ回路であるの
で、出力電位Vrpl は次式のように表すことができる。 Vrpl =F(Vm ,Vbls )
【0066】演算増幅器16から出力されるバイアス電
位信号Vbls は、第2の信号レベルシフタ15の出力電
位Vrpl がシグナルグランド電位Vsgに等しくなるよう
な値となる。したがって、 Vrpl =F(Vm ,Vbls ) =Vsg となり、第1の信号レベルシフタ12の出力信号Vls
は、次式のように表すことができる。 Vls=F(Vdac ,Vbls ) =F(Vdac +Vm −Vm ,Vbls ) =Vdac +Vsg−Vm …(14)
【0067】すなわち、第1の信号レベルシフタ12に
おいて、シグナルグランド電位Vsgと信号中心電位Vm
との電位差に等しいレベルシフト電圧が電流セルマトリ
ックス型D/A変換器11から出力されるアナログ信号
Vdac にアナログ加算され、信号Vlsが出力される。式
(11)、(12)、(13)及び(14)より、 Vls=Vdac +VDD/2+Vof−Vm VDD/2+Vof−Va ≦Vls≦VDD/2+Vof+Va …(15) となる。式(11)及び式(15)を比較すると、アナ
ログ信号Vdac における中心電位Vctが、信号Vlsにお
いて電位(VDD/2+Vof)に線形にレベルシフトさ
れたことがわかる。
【0068】したがって、信号Vlsの最小値{Vls}mi
n と最大値{Vls}max とは、式(11)及び(15)
より次式のようになる。 {Vls}min =VDD/2+{Vof}min −Va =VDD/2−Vofmx−Va …(16) {Vls}max =VDD/2+{Vof}max +Va =VDD/2+Vofmx+Va …(17)
【0069】図5(c)に示した信号波形のうち、実線
で示した波形はVDD/2を基準としたときのVlsの波
形、一点鎖線で示した波形はオフセット電圧Vofの最大
値Vofmx及び最小値−Vofmxが印加されたときのVlsの
波形である。
【0070】図6は比較例として従来の図10に示す電
流セルマトリックス型D/A変換器を用いた信号波形発
生装置のD/A変換部の構成を示す回路図であり、レベ
ルシフト回路がオフセット電圧調整機能を有していない
ものを示している。
【0071】図6において、61は図10に示したもの
と同一の10ビットの電流セルマトリックス型D/A変
換器、62はPMOS62a,62bにより構成された
第1の信号レベルシフタ、63は電源−接地間に直列に
接続された2つの抵抗によって構成されたシグナルグラ
ンド電位決定回路、64は信号中心電位参照回路、65
はPMOS65a,65bにより構成された第2の信号
レベルシフタ、66は演算増幅器である。図2と比較す
ると、第1の信号レベルシフタ62は第1の信号レベル
シフタ12と、信号中心電位参照回路64は信号中心電
位参照回路14と、第2の信号レベルシフタ65は第2
の信号レベルシフタ15と、演算増幅器66は演算増幅
器16と、それぞれ同一の構成からなる。
【0072】図7は、図6に示す比較例におけるアナロ
グ信号Vdac のレベルシフトを示す図であり、同図中、
(a)はアナログ信号Vdac の信号波形及び電位範囲
を、(b)はシグナルグランド電位Vsg及び信号中心電
位Vm を、(c)はレベルシフトされたベースバンド信
号Vlsの信号波形及び電位範囲を示す。
【0073】電流セルマトリックス型D/A変換器61
に入力される入力コードは、ベースバンド信号波形を表
すだけでなく、オフセット電圧を調整する役割も持って
いる。したがって、アナログ信号Vdac は、ベースバン
ド信号にオフセット電圧Vofが加えられたものとなる。
ベースバンド信号の振幅をVa 、オフセット電圧Vofの
絶対値の最大値をVofmx、出力電位Vdac の中心電位を
Vctとすると、 Vct+Vof−Va ≦Vdac ≦Vct+Vof+Va …(51) となり、|Vof|≦Vofmxなので、 Vct−Vofmx−Va ≦Vdac ≦Vct+Vofmx+Va …(52) となる。Vct−Vofmx−Va =VSS=0とすると、V
ct=Vofmx+Va となり、 VSS≦Vdac ≦2Va +2Vofmx=I0 ・Rdac となる。なお、VSSは接地電位である。
【0074】図7(a)に示したアナログ信号Vdac の
波形のうち、実線で示した波形は中心電位Vctを基準と
したときの波形、一点鎖線で示した波形はオフセット電
圧Vofの最大値Vofmx及び最小値−Vofmxが印加された
ときの波形である。なお、図7では、Vofmx=Va であ
り且つVdac の最大値はVDDの3分の1であるとして
いる。
【0075】ここで、図7(b)に示すように、シグナ
ルグランド電位Vsgは電源電位VDDの2分の1に設定
されているとする。すなわち、 Vsg=VDD/2 …(53) また、信号中心電位Vm はアナログ信号Vdac の中心電
位Vctに等しく、次式のようになるとする。 Vm =(VDD−VSS)×R2 /(R1 +R2 ) =Vct …(54)
【0076】アナログ信号Vdac にシグナルグランド電
位Vsgと信号中心電位Vm との電位差に等しい電圧が印
加され、ベースバンド信号Vlsが出力されるとすると、 Vls=Vdac +Vsg−Vm …(55) 式(51)、(53)、(54)及び(55)により、 Vls=Vdac +VDD/2−Vct VDD/2+Vof−Va ≦Vls≦VDD/2+Vof+Va …(56) となる。式(51)と式(56)とを比較すると、中心
電位Vctが電位VDD/2に線形にレベルシフトされた
ことが分かる。
【0077】したがって、ベースバンド信号Vlsの最小
値{Vls}min と最大値{Vls}max とは、式(52)
及び(56)より次式のようになる。 {Vls}min =VDD/2+{Vof}min −Va =VDD/2−Vofmx−Va …(57) {Vls}max =VDD/2+{Vof}max +Va =VDD/2+Vofmx+Va …(58)
【0078】図7(c)に示したベースバンド信号Vls
の波形のうち、実線で示した波形はVDD/2を基準と
したときの波形、一点鎖線で示した波形はオフセット電
圧Vofの最大値Vofmx及び最小値−Vofmxが印加された
ときの波形である。
【0079】式(15)、(16)及び(17)は、比
較例における式(56)、(57)及び(58)と一致
する。したがって、図2に示した信号波形発生装置のD
/A変換部は図6に示した信号波形発生装置のD/A変
換部と同等のオフセット電圧調整機能を備えていること
になる。しかも、図から明らかなように、D/A変換器
の単位電流セルの個数はほぼ半減している。したがっ
て、信号波形発生装置の消費電力は低くなり、かつ回路
面積は小さくなる。
【0080】以上説明したように、本実施形態による
と、シグナルグランド電位決定回路がオフセット電圧調
整信号に従って出力電位を調整する機能を有することに
より、ベースバンド信号に印加されるオフセット電圧を
シグナルグランド電位決定回路によって調整することが
できる。したがって、電流セルマトリックス型D/A変
換器を構成する単位電流セルの数を減らすことができ、
低消費電力且つ小回路面積の信号波形発生装置を実現す
ることができる。
【0081】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態に係る信号波形発生装置の構成を示す回路図
である。図8において、11は9ビットの電流セルマト
リックス型D/A変換器、12は第1の信号レベルシフ
タ、15は第2の信号レベルシフタ、16は演算増幅器
であり、図2において同一の符号を付したものと同じで
ある。また、23は第1の基準電位生成手段としてのシ
グナルグランド電位決定回路、24は第2の基準電位生
成手段としての信号中心電位参照回路である。第1の信
号レベルシフタ12、シグナルグランド電位決定回路2
3、信号中心電位参照回路24、第2の信号レベルシフ
タ15、及び演算増幅器16によってレベルシフト回路
20が構成されている。
【0082】シグナルグランド電位決定回路23は電源
−接地間に直列に接続された2つの抵抗により構成され
ており、2つの抵抗の接続点の電位を第1の基準電位と
してのシグナルグランド電位Vsgとして出力する。
【0083】信号中心電位参照回路24は電源−接地間
に直列に接続された複数の抵抗24aとセレクタ回路2
4bとにより構成されており、入力されるオフセット電
圧調整信号27に従ってセレクタ回路24bが複数の抵
抗24aの1つの接続点の電位を選択することにより第
2の基準電位としての信号中心電位Vm を決定する。
【0084】本実施形態の特徴は、信号中心電位参照回
路24が信号Vlsに印加されるオフセット電圧を調整す
る機能を持つ点である。
【0085】図8に示した信号波形発生装置の動作につ
いて、図9を用いてさらに詳しく説明する。
【0086】図9(a)は、電流セルマトリックス型D
/A変換器11から出力されるアナログ信号Vdac の信
号波形を示している。アナログ信号Vdac は第1の実施
形態と同様に、 Vct−Va ≦Vdac ≦Vct+Va …(21) ∴VSS≦Vdac ≦2Va =I0 /2×Rdac となる。
【0087】図9(b)は、シグナルグランド電位Vsg
及び信号中心電位Vm の範囲を示している。
【0088】シグナルグランド電位Vsgは電源電位VD
Dの2分の1の電位であり、 Vsg=VDD/2 …(22) とする。
【0089】信号中心電位Vm は、アナログ信号Vdac
の中心電位Vctを基準としてオフセット電圧調整信号2
7に従って調整される。オフセット電圧をVofとする
と、 Vm =Vct+Vof …(23) となり、オフセット電圧Vofの絶対値の最大値をVofmx
とすると、|Vof|≦Vofmxであるので、 Vct−Vofmx≦Vm ≦Vct+Vofmx となる。なお図9(b)では、Vofmx=Va であるとし
ている。
【0090】図9(c)は、第1の信号レベルシフタ1
2の出力信号Vlsの信号波形及び範囲を示している。第
1の実施形態と同様に、第1の信号レベルシフタ12に
おいて、シグナルグランド電位Vsgと信号中心電位Vm
との電位差に等しいオフセット電圧がアナログ信号Vda
c にアナログ加算され、信号Vlsが出力される。したが
って、式(14)と同様に、 Vls=Vdac +Vsg−Vm …(24) となる。式(21)、(22)、(23)及び(24)
より、 Vls=Vdac +VDD/2−(Vct+Vof) =Vdac +VDD/2−Vct−Vof VDD/2−Vof−Va ≦Vls≦VDD/2−Vof+Va …(25) となる。式(11)と式(25)とを比較すると、アナ
ログ信号Vdac における中心電位Vctが、信号Vlsにお
いて電位(VDD/2−Vof)に線形にレベルシフトさ
れたことがわかる。このように、信号中心電位Vm に印
加されたオフセット電圧Vofにより、信号Vlsに印加さ
れるオフセット電圧が調整される。ただし、オフセット
電圧Vofの正負は反転してアナログ加算される。
【0091】したがって、信号Vlsの最小値{Vls}mi
n と最大値{Vls}min は、式(21)及び(25)よ
り次式のようになる。 {Vls}min =VDD/2+{−Vof}min −Va =VDD/2−Vofmx−Va …(26) {Vls}max =VDD/2+{−Vof}max +Va =VDD/2+Vofmx+Va …(27)
【0092】図9(c)に示した信号波形のうち、実線
で示した波形はVDD/2を基準としたときの信号Vls
の波形、一点鎖線で示した波形はオフセット電圧Vofの
最大値Vofmx及び最小値−Vofmxが印加されたときの信
号Vlsの波形である。
【0093】式(26)及び(27)は、比較例におけ
る式(57)及び(58)と一致する。したがって、図
8に示した信号波形発生装置のD/A変換部は図6に示
した信号波形発生装置のD/A変換部と同等のオフセッ
ト電圧調整機能を備えていることになる。しかも、図か
ら明らかなように、D/A変換器の単位電流セルの個数
はほぼ半減している。したがって、信号波形発生装置の
消費電力は低くなり、かつ回路面積は小さくなる。
【0094】以上説明したように、本実施形態による
と、信号中心電位参照回路がオフセット電圧調整信号に
従って出力電位を調整する機能を有することにより、ベ
ースバンド信号に印加されるオフセット電圧を信号中心
電位参照回路によって調整することができる。したがっ
て、電流セルマトリックス型D/A変換器を構成する単
位電流セルの数を減らすことができ、低消費電力且つ小
回路面積の信号波形発生回路を実現することができる。
【0095】なお、本発明の実施形態ではベースバンド
信号の振幅Va とオフセット電圧の絶対値の最大値Vof
mxとは等しいとしたが、本発明はこの条件に限定される
ものではなく、Va とVofmxとが異なっていても同様の
効果を得ることができる。
【0096】なお、第1及び第2の実施形態において示
したレベルシフト回路10及び20の用途は信号波形発
生装置のみに限られるものではなく、オフセット電圧調
整機能を有するアナログ信号のレベルシフト回路として
他の用途にも利用可能である。
【0097】
【発明の効果】以上のように本発明によると、D/A変
換器がオフセット電圧を調整する機能を有していなくて
も、レベルシフト回路によってオフセット電圧を調整す
ることができる。このため、D/A変換器の出力電位の
範囲は生成する信号波形自体の電位の範囲のみで良いの
で、従来よりも消費電力の少なく回路面積の小さな信号
波形発生装置を実現することができ、しかも容易に且つ
安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル通信の送信部の要部構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る信号波形発生装
置のD/A変換部の構成を示す回路図である。
【図3】単位電流セルの構成を示す回路図である。
【図4】ソースフォロワ回路の構成を示す回路図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る信号波形発生装
置のD/A変換部の動作を説明するための図であり、
(a)はアナログ信号Vdac を示す図、(b)はシグナ
ルグランド電位Vsg及び信号中心電位Vm を示す図、
(c)はオフセット電圧が印加されたベースバンド信号
Vlsを示す図である。
【図6】比較例としての信号波形発生装置のD/A変換
部の構成を示す回路図である。
【図7】図6に示す比較例としての信号波形発生装置の
D/A変換部の動作を説明するための図であり、(a)
はアナログ信号Vdac を示す図、(b)はシグナルグラ
ンド電位Vsg及び信号中心電位Vm を示す図、(c)は
オフセット電圧が印加されたベースバンド信号Vlsを示
す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る信号波形発生装
置のD/A変換部の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る信号波形発生装
置のD/A変換部の動作を説明するための図であり、
(a)はアナログ信号Vdac を示す図、(b)はシグナ
ルグランド電位Vsg及び信号中心電位Vm を示す図、
(c)はオフセット電圧が印加されたベースバンド信号
Vlsを示す図である。
【図10】10ビットの電流セルマトリックス型D/A
変換器の構成を示す図である。
【図11】図10に示すD/A変換器の出力信号の波形
を示す図である。
【符号の説明】
Vdac アナログ信号 Vsg シグナルグランド電位(第1の基準電位) Vm 信号中心電位(第2の基準電位) Vbls バイアス電位信号 Vls オフセット電圧が印加されたベースバンド信号 1 変調部 2 直交変調器 3a,3b 信号波形発生装置 10 レベルシフト回路 11 電流セルマトリックス型D/A変換器 11a 単位電流セル(定電流源) 11b,11c,11d 単位電流セル Rdac 抵抗素子 12 第1の信号レベルシフタ 12a,12b PMOS 13 シグナルグランド電位決定回路(第1の基準電位
生成手段) 13a 複数の抵抗 13b セレクタ回路 14 信号中心電位参照回路(第2の基準電位生成手
段) 15 第2の信号レベルシフタ 15a,15b PMOS 16 演算増幅器 17 オフセット電圧調整信号 20 レベルシフト回路 23 シグナルグランド電位決定回路(第1の基準電位
生成手段) 24 信号中心電位参照回路(第2の基準電位生成手
段) 24a 複数の抵抗 24b セレクタ回路 27 オフセット電圧調整信号 51 論理回路部 52a,52b ROM 53a,53b DA変換部 54a,54b ローパスフィルタ 61 電流セルマトリックス型D/A変換器 62 第1の信号レベルシフタ 62a、62b PMOS 63 シグナルグランド電位生成回路 64 信号中心電位参照回路 65 第2の信号レベルシフタ 66 演算増幅器 81,82 PMOS

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたアナログ信号をレベルシフト
    するレベルシフト回路であって、 基準電位を生成する第1の基準電位生成手段と、 基準電位を生成する第2の基準電位生成手段とを備え、 前記第1及び第2の基準電位生成手段の少なくともいず
    れか一方は、与えられたオフセット電圧調整信号に従っ
    て基準電位を変化させる機能を有しており、 前記第1の基準電位生成手段によって生成された基準電
    位と前記第2の基準電位生成手段によって生成された基
    準電位との差をレベルシフト電圧とし、入力されたアナ
    ログ信号にこのレベルシフト電圧をアナログ加算するこ
    とを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 【請求項2】 入力されたアナログ信号をレベルシフト
    するレベルシフト回路であって、 レベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電位に、
    与えられたバイアス電位信号に従って決定されるレベル
    シフト電圧をアナログ加算して、レベルシフト回路の出
    力信号として出力する第1の信号レベルシフタと、 第1の基準電位を生成して出力する第1の基準電位生成
    手段と、 第2の基準電位を生成して出力する第2の基準電位生成
    手段と、 前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシフト特性
    を有しており、前記第2の基準電位に、与えられたバイ
    アス電位信号に従って決定されるレベルシフト電圧をア
    ナログ加算して出力する第2の信号レベルシフタと、 前記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転入力端
    子に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入力端子
    に入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電位が前
    記第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電位信号
    を生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタに出力
    する演算増幅器とを備えており、 前記第1の基準電位生成手段は、オフセット電圧調整信
    号を入力とし、該オフセット電圧調整信号に従って前記
    第1の基準電位を変化させる機能を有するものであり、 レベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電位にア
    ナログ加算されるレベルシフト電圧は、前記オフセット
    電圧調整信号に従って変化する前記第1の基準電位と前
    記第2の基準電位との電位差であることを特徴とするレ
    ベルシフト回路。
  3. 【請求項3】 第1の基準電位生成手段は、 異なる2つの電位を供給する電源線間に直列に接続され
    た複数の抵抗を有しており、 入力されるオフセット電圧調整信号に従って前記複数の
    抵抗の接続点のうちの1つを選択して該接続点の電位を
    第1の基準電位として出力することを特徴とする請求項
    2に記載のレベルシフト回路。
  4. 【請求項4】 第2の基準電位は、レベルシフト回路に
    入力されたアナログ信号の中心電位と等しいことを特徴
    とする請求項2又は3に記載のレベルシフト回路。
  5. 【請求項5】 入力されたアナログ信号をレベルシフト
    するレベルシフト回路であって、 レベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電位に、
    与えられたバイアス電位信号に従って決定されるレベル
    シフト電圧をアナログ加算して、レベルシフト回路の出
    力信号として出力する第1の信号レベルシフタと、 第1の基準電位を生成して出力する第1の基準電位生成
    手段と、 第2の基準電位を生成して出力する第2の基準電位生成
    手段と、 前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシフト特性
    を有しており、前記第2の基準電位に、与えられたバイ
    アス電位信号に従って決定されるレベルシフト電圧をア
    ナログ加算して出力する第2の信号レベルシフタと、 前記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転入力端
    子に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入力端子
    に入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電位が前
    記第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電位信号
    を生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタに出力
    する演算増幅器とを備えており、 前記第2の基準電位生成手段は、オフセット電圧調整信
    号を入力とし、該オフセット電圧調整信号に従って前記
    第2の基準電位を変化させる機能を有するものであり、 レベルシフト回路に入力されたアナログ信号の電位にア
    ナログ加算されるレベルシフト電圧は、前記第1の基準
    電位と前記オフセット電圧調整信号に従って変化する前
    記第2の基準電位との電位差であることを特徴とする信
    号波形発生装置。
  6. 【請求項6】 第2の基準電位生成手段は、 異なる2つの電位を供給する電源線間に直列に接続され
    た複数の抵抗を有しており、 入力されるオフセット電圧調整信号に従って前記複数の
    抵抗の接続点のうちの1つを選択し、選択した接続点の
    電位を前記第2の基準電位として出力することを特徴と
    する請求項5に記載のレベルシフト回路。
  7. 【請求項7】 第1及び第2の信号レベルシフタは、そ
    れぞれ、 電源にソースが接続された第1のMOSFETと、 前記第1のMOSFETのドレインにソースが接続され
    ると共にドレインが接地される第2のMOSFETとを
    備えており、 前記第2のMOSFETのゲートを入力端子とすると共
    に前記第1のMOSFETのドレインを出力端子とする
    一方、前記第1のMOSFETのゲートをバイアス電位
    信号入力端子とすることを特徴とする請求項2又は5に
    記載のレベルシフト回路。
  8. 【請求項8】 信号の振幅値を示すコードを記憶してお
    り、指定されたアドレスのコードを出力する記憶手段
    と、 前記記憶手段から出力されたコードを入力とし、このコ
    ードをアナログ信号に変換して出力するD/A変換部
    と、 前記D/A変換部から出力されたアナログ信号を入力と
    し、このアナログ信号の高周波成分を除去して出力する
    ローパスフィルタとを備え、 前記D/A変換部は、 前記記憶手段から出力されたコードをD/A変換するこ
    とによってアナログ信号を生成し出力するD/A変換器
    と、 前記D/A変換器から出力されたアナログ信号をレベル
    シフトすると共にオフセット電圧を調整するレベルシフ
    ト回路とを備え、 前記ローパスフィルタから出力された信号を出力信号と
    することを特徴とする信号波形発生装置。
  9. 【請求項9】 レベルシフト回路は、 D/A変換器から出力されたアナログ信号の電位に、与
    えられたバイアス電位信号に従って決定されるレベルシ
    フト電圧をアナログ加算して、レベルシフト回路の出力
    信号として出力する第1の信号レベルシフタと、 第1の基準電位を生成して出力する第1の基準電位生成
    手段と、 第2の基準電位を生成して出力する第2の基準電位生成
    手段と、 前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシフト特性
    を有しており、前記第2の基準電位に、与えられたバイ
    アス電位信号に従って決定されるレベルシフト電圧をア
    ナログ加算して出力する第2の信号レベルシフタと、 前記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転入力端
    子に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入力端子
    に入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電位が前
    記第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電位信号
    を生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタに出力
    する演算増幅器とを備え、 前記第1の基準電位生成手段は、オフセット電圧調整信
    号を入力とし、該オフセット電圧調整信号に従って前記
    第1の基準電位を変化させる機能を有するものであり、 前記D/A変換器から出力されたアナログ信号の電位に
    アナログ加算されるレベルシフト電圧は、前記オフセッ
    ト電圧調整信号に従って変化する前記第1の基準電位と
    前記第2の基準電位との電位差であるものであることを
    特徴とする請求項8に記載の信号波形発生装置。
  10. 【請求項10】 レベルシフト回路は、 D/A変換器から出力されたアナログ信号の電位に、与
    えられたバイアス電位信号に従って決定されるレベルシ
    フト電圧をアナログ加算して、レベルシフト回路の出力
    信号として出力する第1の信号レベルシフタと、 第1の基準電位を生成して出力する第1の基準電位生成
    手段と、 第2の基準電位を生成して出力する第2の基準電位生成
    手段と、 前記第1の信号レベルシフタと同一のレベルシフト特性
    を有しており、前記第2の基準電位に、与えられたバイ
    アス電位信号に従って決定されるレベルシフト電圧をア
    ナログ加算して出力する第2の信号レベルシフタと、 前記第2の信号レベルシフタの出力電位を非反転入力端
    子に入力すると共に前記第1の基準電位を反転入力端子
    に入力し、前記第2の信号レベルシフタの出力電位が前
    記第1の基準電位と等しくなるようなバイアス電位信号
    を生成して前記第1及び第2の信号レベルシフタに出力
    する演算増幅器とを備え、 前記第2の基準電位生成手段は、オフセット電圧調整信
    号を入力とし、該オフセット電圧調整信号に従って前記
    第2の基準電位を変化させる機能を有するものであり、 前記D/A変換器から出力されたアナログ信号の電位に
    アナログ加算されるレベルシフト電圧は、前記第1の基
    準電位と前記オフセット電圧調整信号に従って変化する
    第2の基準電位との電位差であるものであることを特徴
    とする請求項8に記載の信号波形発生装置。
  11. 【請求項11】 D/A変換器は、 m個(mは正の整数)の定電流源と抵抗素子とを有して
    おり、 入力されるディジタル信号に従って前記m個の定電流源
    の中から任意のn個(0≦n≦m)の定電流源を選択
    し、選択した定電流源の出力電流を前記抵抗素子に供給
    して前記抵抗素子の電圧降下によりアナログ信号を生成
    して出力する機能を有することを特徴とする請求項8に
    記載の信号波形発生装置。
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