JPH09512927A - 分路機構を有する硬貨ハンドリング・システム - Google Patents
分路機構を有する硬貨ハンドリング・システムInfo
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- JPH09512927A JPH09512927A JP7522436A JP52243695A JPH09512927A JP H09512927 A JPH09512927 A JP H09512927A JP 7522436 A JP7522436 A JP 7522436A JP 52243695 A JP52243695 A JP 52243695A JP H09512927 A JPH09512927 A JP H09512927A
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Classifications
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- G07D3/14—Apparatus driven under control of coin-sensing elements
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Testing Of Coins (AREA)
- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
混合された硬貨を金種ごとに選別するための硬貨選別機は、回転可能なディスクと、前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、前記回転可能なディスクの上面にほぼ平行で該上面からわずかに間隔があけられた下面を有する静止した選別ヘッドとを備えている。前記選別ヘッドの下面は、種々の金種の硬貨を、前記ディスクの周縁部に沿って設けられた種々の出口位置に向けて案内するための複数の出口チャネルを形成している。分路機構が、1あるいはそれ以上の前記出口チャネルに配置されているか、または、1あるいはそれ以上の前記出口チャネルに隣接して、前記ディスクの周縁部外側に配置されている。有効な硬貨と無効な硬貨とを識別する目的で、あるいは、1つのバッチに予め定められた数の硬貨を集め、次いで、他のバッチに追加の硬貨を集める目的で、前記分路機構を使用して、硬貨を、2あるいはそれ以上のバッチに分けることができる。
Description
【発明の詳細な説明】
分路機構を有する硬貨ハンドリング・システム
関連出願の相互参照
この出願は、1993年11月9日に出願され、「硬貨センサ識別器を備えた
硬貨ハンドリング・システム(Coin Handling System W
ith Coin Sensor Discriminator)」というタイ
トルが付与された、同時係属中の米国特許出願シリアルNo.08/149,6
60の一部継続出願である。その米国特許出願シリアルNo.08/149,6
60は、1993年9月1日に出願され、「制御された硬貨排出器を備えた硬貨
ハンドリング・システム(Coin Handling System Wit
h Controlled Discharge)」というタイトルが付与され
た、同時係属中の米国特許出願シリアルNo.08/115,319の一部継続
出願である。その米国特許出願シリアルNo.08/115,319は、199
2年9月25日に出願され(1993年10月1日に許可され)、「硬貨ハンド
リング・システム(Coin Handling System)というタイト
ルが付与された、同時係属中の米国特許出願シリアルNo.07/951,73
1の一部継続出願である。その米国特許出願シリアルNo.07/951,73
1は、1992年8月21日に出願され、「自動バッグー切り換え装置または停
止装置を備えた硬貨選別機(Coin Sorter with Automa
tic Bag−Switching or Stopping)とタイトルが
付けられた、(今、米国特許第5,277,651号として発行している)同時
係属中の米国特許出願シリアルNo.07/904,161の一部継続出願であ
る。その米国特許出願シリアルNo.07/904,161は、1990年5月
14日に出願され、「自動バッグー切り換え装置または停止装置を備えた硬貨選
別機(Coin Sorter with Automatic Bag−Sw
itching or Stopping)とタイトルが付けられた、(今、米
国特許第5,141,443号として発行している)米国特許出願シリアルNo
.07/524,131の継続出願である。
発明の分野
本願発明は、概ね、硬貨ハンドリング・システムに関し、特に、静止した硬貨
操作ヘッドの下で回転する弾性ディスクを使用するタイプの硬貨ハンドリング・
システムに関する。
本願発明の概要
本願発明の目的は、硬貨を、種々の容器(例えば、硬貨バッグ)に方向転換す
るための分路機構を使用する硬貨ハンドリング・システムを提供することである
。有効な硬貨と無効な硬貨(例えば、外国の硬貨や偽造硬貨)とを識別する目的
や1つの容器に所定の枚数の硬貨を保持し、次いで、追加の硬貨を他の容器に保
持する目的で、硬貨を、種々の容器に方向転換させることができる。
前述の目的にしたがって、本願発明は、金種に基づいて、混合した硬貨を選別
するための硬貨選別機を提供する。その硬貨選別機は、回転可能なディスクと、
前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、静止した選別ヘッドとを備え
ている。前記選別ヘッドは下面を有しており、該下面は、前記回転可能なディス
クの上面と概ね平行となっており、前記上面からわずかに間隔があけられている
。前記選別ヘッドの前記下面は、種々の金種の硬貨を、前記ディスクの周縁部の
周りに設けられた種々の出口位置に向けて案内するための複数の出口チャネルを
形成している。分路機構は、1あるいはそれ以上の出口チャネルに配置されてお
り、または、1あるいはそれ以上の前記出口位置に隣接する前記ディスクの周縁
部の外側に配置されている。これら分路機構を使用することによって、複数の硬
貨が、2あるいはそれ以上のバッチ(batch)に分離される。
前記本願発明の概要は、各実施例、すなわち本願発明の各解釈を表す意図はな
い。これは、後述する詳細な記述の目的である。
図面の簡単な説明
本願発明の他の目的や硬貨は、下記の詳細な記述を読みそして図面を参照する
ことによって、明らかとなるであろう。
図1は、一部を破断してその内部構造を示している、硬貨カウント及び選別シ
ステムの斜視図である。
図2は、図1のシステムにおける選別ヘッドあるいは案内プレートの拡大底面
図である。
図3は、図2の線3−3に概ね沿って取った拡大断面図である。
図4は、図2の線4−4に概ね沿って取った拡大断面図である。
図5は、図2の線5−5に概ね沿って取った拡大断面図である。
図6は、図2の線6−6に概ね沿って取った拡大断面図である。
図7は、図2の線7−7に概ね沿って取った拡大断面図である。
図8は、図2の線8−8に概ね沿って取った拡大断面図である。
図9は、図2の線9−9に概ね沿って取った拡大断面図である。
図10は、図2の線10−10に概ね沿って取った拡大断面図である。
図11は、図2の線11−11に概ね沿って取った拡大断面図である。
図12は、図2の線12−12に概ね沿って取った拡大断面図である。
図13は、図2の線13−13に概ね沿って取った拡大断面図である。
図14は、図2の線14−14に概ね沿って取った拡大断面図であって、出口
チャネル内の移動可能な部材がその後退位置にある状態で、出口チャネルにある
硬貨を図示している拡大断面図である。
図15は、移動可能な部材がその前進位置にある状態で、図14に示された同
じ断面図である。
図16は、図1のシステムの回転可能なディスク用の好ましい駆動システムの
拡大斜視図である。
図17は、図1の硬貨選別機の一部の斜視図であって、6つの硬貨排出及びバ
ック入れステーションのうちの2つと、これらのステーションに設けられたいく
つかの構成要素とを示している斜視図である。
図18は、図17の線18−18に概ね沿って取った拡大断面図であって、さ
らに、硬貨排出及びバック入れステーションのうちの1つをさらに詳細に示して
いる拡大断面図である。
図19は、図1−18の硬貨カウント及び選別システムで使用するためのマイ
クロプロセッサーに基づいたコントロールシステムのブロックダイヤグラムであ
る。
図20A及び図20Bは、組み合わせることによって、図19のコントロール
システムに設けられたマイクロプロセッサーの作動を制御するためのプログラム
の一部のフローチャートを形成している。
図21は、図1の硬貨カウント及び選別システムで使用できるように、さらに
変更された選別ヘッドの底面図である。
図22は、図21の線22−22に概ね沿って取った断面図である。
図23は、図21の線23−23に概ね沿ってとった断面図である。
図24は、図21に示された選別ヘッドの一部の拡大平面図である。
図25は、図24の線25−25に概ね沿って取った断面図である。
図26は、図24の線26−26に概ね沿って取った断面図である。
図27a及び図27bは、図21の変更された選別ヘッドを使用する硬貨選別
機におけるディスク駆動モーター及びブレーキを制御するためのマイクロプロセ
ッサープログラムのフローチャートを形成している。
図28a及び図28bは、図27a及び図27bのプログラムによって開始さ
れる「ジョグ・シークエンス(jog sequence)」サブルーチンのフ
ローチャートを形成している。
図29は、図28a及び図28bのサブルーチンによって開始される選択的な
サブルーチンのフローチャートである。
図30は、図28a及び図28bのサブルーチンによって制御される作動を図
示するタイミングダイヤグラムである。
図31は、図28及び図29のサブルーチンによって制御される作動を図示す
るタイミングダイヤグラムである。
図32a及び図32bは、無効な硬貨から有効な硬貨を識別するための選択的
な硬貨センサ/識別回路構造のブロックダイヤグラムである。
図33は、図32の硬貨センサ/識別回路構造を含む硬貨選択構造と、硬貨セ
ンサ/識別回路構造に応答して制御される硬貨の方向転換部材との斜視図である
。
図34は、図33の構造で示される静止した案内プレートの底面図である。
図35は、他の硬貨選別構造の斜視図である。
図36は、硬貨出口滑降斜面路から偏向された無効な硬貨を示している、図3
5に示されたシステムの切断図である。
図37は、図34に示されたもののような、硬貨選別システムにおける多数の
金種の硬貨を選別しカウントするためのコントローラーをプログラムするための
方法を示すフローチャートである。
図38は、図1の硬貨選別システムで使用するための硬貨センサ/識別器を含
む選別ヘッドの底面図である。
図39は、図38の線39−39で概ね沿って取った拡大断面図である。
図40aは、本願発明を具体化した内側にある分路装置の拡大底面図である。
図40bは、非方向転換位置にある回転可能なピンを示している、図40aの
内側にある分路装置の斜視図である。
図40cは、方向転換位置にある回転可能なピンを示している、図40aの内
側にある分路装置の斜視図である。
図41aは、本願発明を具体化した、選択的な、内側にある分路装置の拡大底
面図である。
図41bは、非方向転換位置にある伸長可能なピンを示している、図41aの
内側にある分路装置の斜視図である。
図41cは、方向転換位置にある伸長可能なピンを示している、図41aの内
側にある分路装置の斜視図である。
図42は、本願発明を具体化した外側にある分路装置の斜視図である。
図43は、図42の線43−43に概ね沿って取った断面図である。
図44は、非方向転換位置にある移動可能な仕切りを示している、図42の線
44−44に概ね沿ったとった断面図である。
図45は、方向転換位置にある移動可能な仕切りを示している、図44に図示
された同じ断面図である。
図46は、外側にある分路装置の上流側に設けられた外部駆動システムをさら
に含んでいる、図42の外側にある分路装置の斜視図である。
図47は、出口滑降斜面路の第1のスロット内に硬貨を方向転換する一対の空
気ポンプを示している、本願発明を具体化する選択的な外側にある分路装置の横
断面図である。
図48は、出口滑降斜面路の第2のスロット内に硬貨を方向転換する一対の空
気ポンプを示している、図47に図示された同じ横断面図である。
図49は、出口滑降斜面路の第1のスロット内に硬貨を方向転換する一対の空
気ポンプを示している図であって、外側にある分路装置の上流側に設けられた外
部駆動システムをさらに含んでいる、図47に図示された同じ横断面図である。
図50は、出口滑降斜面路の第2のスロット内に硬貨を方向転換する一対の空
気ポンプを示している、図49に図示された同じ横断面図である。
図51は、本願発明を具体化した、他の選択的な外側にある分路装置の斜視図
である。
図52は、図51の線52−52に概ね沿ってとった断面図である。
図53は、第1の位置にある移動可能な仕切りを示している、図51の外側に
ある分路装置の上面図である。
図54は、第2の位置にある移動可能な仕切りを示している、図51の外側に
ある分路装置の上面図である。
図55は、外側にある分路装置の上流側に設けられた外部駆動システムをさら
に含んでいる、図51の外側にある分路装置の斜視図である。
図56a及び図56bは、本願発明を具体化するさらに他の選択的な外側にあ
る分路装置の上面図である。
図57a及び図57bは、本願発明を具体化するさらに他の選択的な外側にあ
る分路装置の上面図である。
本願発明は、種々の変形例や選択的な形を受け入れることができるが、本願発
明のうちある特定の実施例が、図面の例によって示され、詳細に記述されている
。しかしながら、本願発明は、記述された個々の形に限定されるものではないこ
とを理解すべきである。それどころか、本願発明は、添付した請求項によって定
義されたような発明の要旨及び範囲内に含まれる、全ての変更物、同等物、及び
代替物に及ぶものである。
好適な実施例の説明
さて、図中のうち最初に図1を参照すると、ホッパー10が、混合した金種の
硬貨を受け入れるようになっている。そして、ホッパー10は、該硬貨を、環状
の選別ヘッドすなわち案内プレート12に設けられた中央開口部を通して供給す
る。硬貨がこれらの中央開口部を通過したとき、該硬貨は、回転可能なディスク
13の頂面に置かれる。ディスク13は、(図示しない)スタッブ・シャフトと
共に回転できるように取り付けられており、電動モーター14によって駆動され
る。ディスク13は、中実のメタルディスク17の頂面に接合された弾性パッド
16を備えている。この弾性パッド16は、弾性ゴムや高分子材料から形成され
ることが好ましい。
ディスク13が回転したとき、ディスク13の頂面に配置された硬貨は、遠心
力によって、弾性パッド16の表面上を外側に向けて摺動する傾向となる。硬貨
が外側に向けて移動するとき、弾性パッド16上に平坦に置かれている硬貨は、
弾性パッド16の表面と案内プレート12との間の間隙に入り込む。なぜなら、
この案内プレート12の内側周縁部の下側は、最も厚さのある硬貨とおなじくら
いの距離だけ、弾性パッド16上で該弾性パッド16から間隔をあけて設けられ
ているからである。
図2に最も良く理解できるように、外側に向けて移動する硬貨は、最初に、環
状の凹部20に入り込む。この環状の凹部20は、案内プレート12の下側に形
成されており、環状の案内プレート12の内側周縁部の大部分の回りで伸長して
いる。環状の凹部20の外側壁21は、案内プレート12の最下面22に向けて
下方に伸びている(図3参照)。案内プレート12の最下面22は、最も厚さの
薄い硬貨の厚さよりもわずかに小さい距離、例えば0.010インチ(0.02
54cm)だけ、弾性パッド16の頂面から間隔をあけて設けられている。した
がって、硬貨の最初の径方向の移動は、環状の凹部20の外側壁21に係合した
とき終了する。しかしながら、硬貨は、弾性パッド16の回転運動によって、外
側壁21に沿って円周方向に移動を続ける。重なった硬貨は、環状の凹部20に
部分的にのみ入り込み、切欠き(ノッチ)20aによって分離される。切欠き2
0aは、環状の凹部20の内側エッジ(図4参照)に沿って、該凹部20の頂面
に形成されている。
案内プレート12の中央開口部のうち、環状の凹部20内に直接的に開口して
いない部分のみが、ランド部23によって占有されている周縁部のセクターとな
っている。ランド部23の下面は、案内プレート12の最下面22と同じ高さと
なっている。ランド部23の上流端は、傾斜路23a(図5)を形成している。
この傾斜路23aによって、互いの頂部に積み重なった硬貨が、傾斜路24に到
達するのを防止できるようになっている。2あるいはそれ以上の硬貨が互いの頂
部に積み重なったときは、深い環状の凹部20内にある場合でも、かかる硬貨は
弾性パッド16内に押圧される。したがって、積み重なった硬貨が、ランド部2
3に近づくとき、環状の凹部20内で種々の径方向位置に置かれることとなる。
そのような一対の積み重なった硬貨の一部のみが、環状の凹部20に入り込んだ
とき、かかる硬貨は、ランド部23の先端に設けられた傾斜路23aに係合する
。その積み重なった硬貨は、傾斜路23aによって、弾性パッド16内に向けて
下方に押圧される。それによって、下側の硬貨の速度が減ぜられる一方、上側の
硬貨の前進は継続される。このようにして、積み重なった硬貨は、互いから離れ
る方向に分離され、循環されて、今度は単層として、環状の凹部20にもう一度
入り込むこととなる。
積み重なった硬貨が環状の凹部20内に移動してその後ランド部23に到達し
たとき、かかる積み重なった硬貨は、内側のら旋状の壁26に係合する。ら旋状
の壁26の垂直方向の大きさは、最も薄い硬貨の厚さよりもわずかに小さくなっ
ている。その結果、積み重なった一対の硬貨のうち下側の硬貨は、ら旋状の壁2
6の下側を通過して循環され、一方、積み重なった一対の硬貨のうち上側の硬貨
は、ら旋状の壁26に沿って外側に向けて案内される(図6及び図7参照)。し
たがって、上側の硬貨が案内壁26に沿って移動している状態で、2つの硬貨は
分離され、一方、下側の硬貨は循環される。
環状の凹部20内の硬貨がランド部23に近づくとき、これらの硬貨は、ラン
ド部23の周囲に沿って外側に向けて移動し、傾斜路24に係合する。傾斜路2
4は、凹部25内に通じている。凹部25は、内側周縁部の凹部20の外側での
延長部となっている。凹部25は、最大直径を有する硬貨の金種の直径よりもほ
んのわずかだけ幅広くなっていることが好ましい。凹部25の大部分の頂面は、
最も薄い硬貨の厚さよりも小さい距離だけ、弾性パッド16の頂部から間隔をあ
けて設けられている。その結果、硬貨が凹部25を通って回転するとき、かかる
硬貨は、案内プレート12と弾性パッド16との間で挟持されるようになってい
る。したがって、凹部25内に移動する硬貨は、全て回転されて、外側に向けて
ら旋状に伸びる内壁26に係合する。次いで、全ての硬貨の内側エッジが、ら旋
状の壁26に沿って支えられながら、凹部25を通して外側に向けて移動し続け
る。
図6乃至図8に示されているように、内壁26に隣接する凹部25の頂面のう
ち幅の狭いバンド部(帯状部)25aは、最も薄い硬貨の厚さとほぼ同じ距離だ
け、弾性パッド16から間隔をあけて設けられている。これによって、全ての金
種の硬貨(しかし、積み重なった一対の硬貨のうち上側の硬貨のみ)が、外側に
向けてら旋状に伸びる内壁26に確実に係合することが確保されている。凹部2
5の頂面のうち残りの部分には、バンド部25aから凹部25の外側エッジに向
けて下方に伸びるテーパー部が形成されている。図6乃至図8に示されているよ
うに、硬貨が凹部25を通して移動するとき、前記テーパー部によって、硬貨は
わずかに傾けられるようになっている。それによって、硬貨が、外側に向けてら
旋状に伸びる内壁26に連続的に係合することが、さらに確保される。
壁26を外側に向けてら旋状に伸びる形状としたのは、硬貨どうしを互いから
引き離して硬貨間に間隔をあけることを主目的としている。その結果、選別機の
通常の定常作動状態の間に、連続する硬貨はお互いに接触しないようになる。後
述するように、硬貨の間に間隔を設けることによって、硬貨をカウントするとき
の信頼性の程度が向上する。
凹部25から、案内プレート12の最下面22の領域22aにかけて下側に向
けて傾斜する傾斜路27(図9参照)に、硬貨が係合するまで、弾性パッド16
の回転運動は続けられ、これによって、硬貨は壁26に沿って移動する。最下面
22は、凹部よりも、弾性パッド16にいっそう近接して設けられているので、
硬貨が回転ディスクによって傾斜路27に沿って前進させられるとき、硬貨は、
傾斜路27によって、弾性パッド16内にさらに押圧されるという効果がもたら
される。これによって、硬貨は、案内プレート面の領域22aと弾性パッド16
との間で、よりしっかりと挟持される。それにより、硬貨が、回転ディスクによ
って、案内プレートの下側に沿って回転し続けられるとき、かかる硬貨は、決ま
った径方向位置に確実に保持される。
硬貨が傾斜路27から出るとき、硬貨は、基準及びカウント凹部30に入り込
む。基準及びカウント凹部30は、依然、全ての金種の硬貨をしっかりと弾性パ
ッド16に対して押圧する。基準及びカウント凹部30の外側エッジは、内側に
向けて螺旋状に伸びる壁31を形成している。この壁31は、硬貨の外側エッジ
と係合して、該硬貨の外側エッジを正確に位置決めする。その後、硬貨は、出口
チャネルに到達する。出口チャネルは、硬貨の直径の相違にしたがって、種々の
金種の硬貨を識別するための手段として機能する。
内側に向けて螺旋状に伸びる壁31によって、連続する硬貨の間の間隔が減少
される。しかし、その間隔の減少はわずか程度だけとなっている。その結果、連
続する硬貨は、互いに対し間隔をあけて離されたままとなっている。内側の螺旋
状部は、壁31と硬貨の外側エッジとの間の空間をふさぐ。その結果、硬貨が凹
部30に最初に入り込んだときにかかる硬貨の外側エッジがどこに位置している
かにかかわらず、全ての硬貨の外側エッジが、壁31に接触して、結局、共通の
半径位置に位置決めされることとなる。
基準及びカウント凹部30の下流端で、傾斜路32(図13)が、基準及びカ
ウント凹部30の頂面から、案内プレートの最下面22の領域22bにかけて、
下方に向けて傾斜している。したがって、傾斜路32の下流端で、硬貨は、最大
の圧縮力で、案内プレート12と弾性パッド16との間で挟持される。これによ
って、硬貨は、基準及びカウント凹部30の壁31によって最初に決定された半
径位置に、確実に保持される。
基準及びカウント凹部30を越えたところで、案内プレート12は、一連の出
口チャネル40、41、42、43、44、及び45を形成している。一連の出
口チャネル40、41、42、43、44、及び45は、選択手段として機能し
、これによって、異なった金種の硬貨は、案内プレートの周縁部沿って異なった
円周位置で排出される。したがって、出口チャネル40−45は、案内プレート
12の外側周縁部に沿って、円周方向で間隔があけられている。連続する対のチ
ャネルのうち最も内側のエッジは、硬貨を受けて、直径が増加する順番で硬貨を
排出できるように、全ての硬貨の外側エッジの共通の径方向位置から徐々に離れ
るように位置決めされている。図示された当該実施例において、6つの出口チャ
ネル40−45は、10セント貨(出口チャネル40及び41)と、5セント貨
(出口チャネル42及び43)と、25セント貨(出口チャネル44及び45)
のみ放出できるように、位置決めされて寸法決めされている。出口チャネル40
−45の最も内側のエッジは、唯一特定の金種の硬貨の内側エッジが各チャネル
に入ることができるように、位置決めされている。また、所定の出口チャネルに
到達する他の全ての金種の硬貨が、その特定の出口チャネルの最も内側のエッジ
を越えて内側に向けて伸び、これによって、これら他の全ての金種の硬貨がその
特定の出口チャネルに入ることができず、そのため、次の出口チャネルに移るよ
うになっている
例えば、最初の2つの出口チャネル40及び41(図2及び図14)は、10
セント貨のみ排出するようになっている。したがって、出口チャネル40及び4
1の最も内側のエッジ40a及び41aは、基準壁31の径方向位置から、10
セント貨の直径よりわずかにのみ大きい距離だけ、内側に間隔があけられた径方
向位置に位置決めされている。その結果、10セント貨のみ出口チャネル40及
び41に入り込むことができる。全ての金種の硬貨の外側エッジが、基準及びカ
ウント凹部30を離れるとき、おなじ径方向位置におかれているので、5セント
貨(ニッケル)及び25セント貨(クオーター)の内側エッジは、全て、出口チ
ャネル40の最も内側のエッジ40aを越えて内側に伸長している。それによっ
て、5セント貨及び25セント貨が、その特定の出口チャネル40に入り込まな
いようになっている。これは、図2に示されている。図2は、出口チャネル40
に捕捉された10セント貨Dを示している。一方、5セント貨Nと25セント貨
Qは、出口チャネル40を飛び越える。なぜなら、5セント貨及び25セント貨
の内側エッジは、出口チャネル40の最も内側のエッジ40aを越えて伸びてい
るからである。その結果、5セント貨及び25セント貨は、案内プレート面22
bと弾性パッド16との間に挟持されたままの状態となる。
出口チャネル42及び43に到達する硬貨のうち、5セント貨の内側エッジの
みが、案内プレート12の周縁部に十分に近づいて位置決めされる。これによっ
て、5セント貨が出口チャネル42及び43に入り込むことができる。25セン
ト貨の内側エッジは、出口チャネル42及び43の最も内側のエッジを越えて内
側に向けて伸びている。その結果、25セント貨は、案内プレート12と弾性パ
ッド16との間で挟持されたままの状態となる。したがって、25セント貨は、
出口チャネル41を通り過ぎて回転させられ、次の出口チャネルに続けて移動す
る。これは、図2に図示されている。図2は、出口チャネル42に捕捉された5
セント貨Nを示している。一方、25セント貨Qは出口チャネル42を飛び越え
て進む。なぜなら、25セント貨の内側エッジは、出口チャネル42の最も内側
のエッジ42aを越えて内側に向けて伸びているからである。
同様にして、25セント貨のみが出口チャネル44及び45に入り込むことが
できる。その結果、選別機内に偶然に充填される可能性のある任意の大きな硬貨
は、単に、再循環される。なぜなら、そのような硬貨はどの出口チャネルにも入
ることができないからである。
出口チャネル40−45の横断面の輪郭が、図14に最もよく示されている。
図14は、10セント貨用の出口チャネル40の断面である。もちろん、全ての
出口チャネルの横断面形状は同様となっているが、出口チャネルは、幅、円周方
向位置、及び径方向位置においてのみ変わっている。各出口チャネルのもっとも
深い部分の幅は、その特定の出口チャネルによって受け入れられかつ放出される
硬貨の直径よりも小さくなっている。各出口チャネルの径方向外側エッジに隣接
する案内プレートの段付き面は、その出口チャネルによって受け入れられる硬貨
の外側部分を弾性パッド16内に押圧する。その結果、これら硬貨の内側エッジ
は、出口チャネル内で上方に向けて傾斜(チルト)する(図14参照)。出口チ
ャネルは、案内プレートの周縁部に向けて外側に伸びている。その結果、出口チ
ャネルの内側エッジは、傾斜した硬貨を外側に向けて案内し、これらの硬貨を、
案内プレート12と弾性パッド16との間から、最終的に放出する。
例えば、第1の出口チャネル40は、10セント貨の直径よりも小さい幅を備
えている。したがって、回転ディスクによって、10セント貨が円周方向に沿っ
て移動するとき、10セント貨の内側エッジは、内壁40aに沿って上方に向け
て傾斜する。内壁40aは、10セント貨が案内プレート12の周縁部に到達し
て、案内プレートと弾性パッドとの間から最終的に抜け出すまで、10セント貨
を外側に向けて案内する。このポイントで、硬貨の運動量によって、該硬貨は、
選別ヘッドから離れ、弧状の案内チャネル50内へ移動する。弧状の案内チャネ
ル50は、硬貨を、硬貨用のバッグや硬貨用の箱などの適切な容器に向けて案内
する。
硬貨が6つの出口チャネル40−45から排出されるとき、硬貨は、図17及
び18に示されているような6つの弧状の案内チャネル50によって、該弧状の
案内チャネル50に対応する6つのバッグステーションBSに向けて下方に案内
される。6つのバッグステーションBSのうち2つのみが、図17に図示されて
いる。6つのバッグステーションBSのうち1が、図18に図示されている。
硬貨が案内チャネル50の下端を離れるとき、硬貨は、対応する円筒形の案内
チューブ51に入り込む。案内チューブ51は、バッグステーションBSの一部
となっている。これら案内チューブ51の下端は、外側に向けてしだいに広がっ
ている。これによって、硬貨を案内チューブ51から受け取ることができるよう
に、硬貨用の容器あるいはバッグBを、案内チューブ51の真下に取り付けるた
めの一般的なクランピング・リング構造を適用できるようになっている。
上述したように、異なった2つの出口チャネルが、各硬貨の金種ごとに設けら
れている。したがって、各硬貨の金種は、案内プレート12の周縁部に沿った異
なった2つの位置のどちらかで排出される。すなわち、10セント貨は、出口チ
ャネル40及び41の外側端で排出され、5セント貨は、出口チャネル43及び
44の外側端で排出され、25セント貨は、出口チャネル45及び46の外側端
で排出される。各金種ごとに利用できる2つの出口チャネルの一方を選択するた
めに、制御可能に作動する分路装置が、3対の同様な出口チャネル40−41、
42−43、及び44−45の各々のうちの第1の出口チャネルと協働するよう
に設けられている。これらの分路装置の1つが作動したとき、該分路装置は、該
分路装置用の特定の金種のために設けられた2つの出口チャネルのうちの第1の
出口チャネルから第2の出口チャネルに向けて、対応する金種の硬貨を分路する
ようになっている。
10セント貨用に設けられた一対の出口チャネル40及び41を最初に説明す
ると、垂直方向に移動可能なブリッジ80が、第1の出口チャネル40の内側エ
ッジに隣接して、該第1の出口チャネル40の入口端に位置決めされている。後
でより詳細に説明するように、ブリッジ80は、ばね81によって、通常、上昇
した後退位置に保持されている(図14)。ブリッジ80がその上昇位置にある
とき、図14に示されているように、ブリッジの底部は、出口チャネル40の頂
壁と同一平面となっている。その結果、10セント貨Dは、出口チャネル40に
入り込み、通常の方法で当該出口チャネル40を通って排出される。
第1の出口チャネル40を通る10セント貨を第2の出口チャネル41に分路
することが望まれるとき、ソレノイドSD(図14、15、及び19)が励磁さ
れ、これによって、ばね81の力に打ち勝って、ブリッジ80がその前進位置に
下げられる。図15に示されたこの下降位置において、ブリッジ80の底部は、
案内プレート12の最下面22bと同一平面となっている。ブリッジ80が下降
位置に移動することによって、10セント貨Dは、出口チャネル40に入ること
が妨げられるという効果を奏する。したがって、25セント貨は、回転ディスク
によって出口チャネル40を通って回転させられ、ブリッジ80を横切って摺動
し、出口チャネル41に入り込むこととなる。
所望の数の10セント貨が正確に出口チャネル40を通って排出されることを
確実にするために、ブリッジ80は、任意に定められたバッチ用の最後の10セ
ント貨と、(通常、次ぎのバッチ用の最初の10セント貨である)次に続く10
セント貨との間に介在されなければならない。2つの連続する10セント貨の間
にブリッジ80のそのような介在を容易にするために、硬貨が移動する方向にお
けるブリッジ80の寸法は、比較的短くなっており、そして、ブリッジ80は、
硬貨のエッジに沿って設けられている。そこでは、連続する硬貨の間のスペース
が、最大となっている。出口チャネル40が硬貨よりも狭くなっているという事
実が、また、ブリッジがその後退位置からその前進位置に移動する間に、硬貨の
外側エッジが出口チャネルに入り込まないということを確保することを援助して
いる。実際、当該実施例のデザインでは、10セント貨がブリッジ80の全部あ
るいは一部と重なりながら部分的に出口チャネル40に既に入り込んだ後に、ブ
リッジ80を前進させることができ、そして、ブリッジは、依然、次の出口チャ
ネル42に当該10セント貨を分路する。
5セント貨及び25セント貨用の第1の出口チャネル42及び44に設けられ
た垂直方向に移動可能なブリッジ90及び100(図2)が、それぞれ、ブリッ
ジ80と同じ方法で作動するようになっている。したがって、5セント貨用のブ
リッジ90は、5セント貨用の第1の出口チャネル42の内側エッジに沿って、
当該出口チャネル42の入口端に設けられている。ブリッジ90は、ばねによっ
て、通常、上昇した後退位置に保持されている。この上昇位置において、ブリッ
ジ90の底部は、出口チャネル42の頂壁と同一平面となっている。その結果、
5セント貨は、出口チャネル42に入り込んで、当該出口チャネル42を通って
排出されるようになっている。5セント貨を第2の出口チャネル43に方向転換
することが望まれたとき、ソレノイドSN(図19)が励磁され、これによって
、ばねの力に打ち勝って、ブリッジ90がその前進位置に下げられる。そこで、
ブ
リッジ90の底部は、案内プレート12の最下面22bと同一平面となっている
。ブリッジ90が前進位置にあるとき、当該ブリッジ90によって、任意の硬貨
が、第1の出口チャネル42に入ることが妨げられる。したがって、5セント貨
は、ブリッジ90を横切って摺動し、第2の出口チャネル43に続けて移動し、
この第2の出口チャネル43を介して排出される。25セント貨用のブリッジ1
00(図2)とそのソレノイドSQ(図19)が、まさに、同じ方法で作動する
ようになっている。全てのブリッジ80、90、及び100のエッジは、硬貨が
これらのエッジで捕捉されないように、面取りされることが好ましい。
ブリッジ80のための詳細な作動機構が、図14及び図15に図示されている
。ブリッジ90及び100はおなじ作動機構を備えている。したがって、ブリッ
ジ80用の作動機構のみを説明する。ブリッジ80は、プランジャ110の下端
に取り付けられている。このプランジャ110は、案内プレート12に形成され
た穴に螺合する案内ブッシュ111を介して、垂直方向に摺動する。案内ブッシ
ュ111は、ロック用ナット112によって、適所に保持されている。より小さ
い穴113が、案内ブッシュ111の下端に隣接する案内プレート12の下部に
形成されている。これによって、ブリッジ80が、出口チャネル40内に出入り
(アクセス)できるようになっている。ブリッジ80は、通常、コイルばね81
によって、その後退位置に保持されるようになっている。コイルばね81は、プ
ランジャ110の上端で、ロック用ナット112とヘッド114との間で圧縮さ
れる。ばね81の上方への力によって、ブリッジ80は、案内ブッシュ111の
下端に接触して保持されている。
出口チャネル40(図15)内のその下降位置に向けてプランジャ110を進
めるために、ソレノイドコイルが励磁され、これによって、プランジャ110が
、ばね81の上方への力を十分に打ち負かす力で、下方に向けて押圧される。ソ
レノイドコイルが励磁された状態となっている限り、プランジャ110は、この
前進位置に保持される。そして、ソレノイドコイルへの励磁が解除されるとすぐ
に、プランジャ110は、ばね81によって、その通常の上昇位置に戻される。
ソレノイドSN及びSQは、ブリッジ80とソレノイドSDと関連して上述した
方法と同じ方法で、ブリッジ90及び100を制御するようになっている。
他の実施例において、ブリッジ80、90、及び100の代わりに、回転可能
な円形のピンを設け、単一の金種の各一対の出口チャネルの代わりに、分離した
2つの硬貨通路を形成する単一の出口チャネルを設けるようにしてもよい。例え
ば、図40a−cに示されているように、10セント貨用の出口チャネル40及
び41の代わりに、2つの硬貨通路40’及び41’を有する出口チャネルが設
けられている。また、ブリッジ80の代わりに、回転可能なピン80’が設けら
れている。ピン80’は、硬貨通路41’の上流端に配置されている。ピン80
’の半分が、硬貨通路41’の壁41a’を越えて伸びている。硬貨通路40’
は、硬貨通路41’よりもわずかに深くなっている。壁40a’は、2つの硬貨
通路の間に設けられている。
出て行く10セント貨によって横断される硬貨通路は、ピン80’の回転位置
によって決定される。ピン80’が図40a及び40bに示されるように、方向
決めされるときは、10セント貨は、硬貨通路41’の壁41a’に係合する。
そのため、10セント貨は、出口通路41’を介して、硬貨選別機を出て行く。
しかしながら、もし、ピン80’が図40cに示されるように90度回転したな
らば、ピン80’は、10セント貨が出口通路41’に入り込むのを妨げ、10
セント貨を硬貨通路40’内に強制的に推し進める。ブリッジ90及び100と
、該ブリッジ90及び100用のそれぞれの対の出口チャネルとの代わりに、ブ
リッジ80及び出口チャネル40,41に関して上述したのと同じ方法で、回転
可能なピン及び出口チャネルが設けられている。したがって、ブリッジ90の代
わりに回転可能な円形のピンが設けられ、出口チャネル42及び43の代わりに
、2つの硬貨通路を有する単一の出口チャネルが設けられている。同様に、ブリ
ッジ100の代わりに回転可能な円形のピンが設けられ、出口チャネル44及び
45の代わりに、2つの硬貨通路を有する単一の出口チャネルが設けられている
。
また、他の代わりの実施例においては、各硬貨の金種に対応する回転可能な円
形のピンが、半円形の形状を有するように変更される。この場合において、各金
種の出て行く硬貨によって横断される出口チャネルは、ピンが後退位置にあるか
あるいは伸長位置にあるか否かによって決定される。例えば、図41a−cに示
されているように、回転可能な円形のピン80’の代わりに、伸長可能な半円形
のピン82が設けられている。半円形のピン82の全体が、出口通路41’内に
設けられている。半円形のピン82の下面が硬貨通路41’の面と同一平面とな
るように半円形のピン82が後退位置にあるとき(図41a及び41b)、10
セント貨は、出口通路41’を介して、選別機を出て行く。半円形のピン82が
突出位置にあるとき(図41c)、ピン82は、10セント貨が出口通路41’
に入り込むのを妨げ、10セント貨を強制的に押しのけて、出口通路40’を介
して出力させる。
図14及び15のブリッジと図40a−c及び図41a−cのピンを含む、上
述した内部の分路装置は、硬貨選別機の選別ヘッド内に設けられている。これら
の分路装置を使用して、単一の金種の硬貨を2つのバッチに分離できる。硬貨選
別機の周縁部の外側に設けた外部の分離装置を使用することによって、硬貨を、
2つのバッチに分離するようにしてもよい。この場合においては、分離した2つ
の出口チャネルあるいは2つの出口通路に向ける代わりに、単一の金種の硬貨は
、常時、単一の出口チャネルに向けることができる。そのため、図2の硬貨選別
機において、出口チャネル40−41、42−43、及び44−45の各対の一
方を取り除くことができる。しかしながら、もし、依然、硬貨を内部で分路する
ことが望まれるならば、前記各対の一方の出口チャネルは、今まで通り、選別ヘ
ッドに設けることができる。
単一の金種の硬貨を2つのバッチ内に分離するための外部分路装置の一例が、
図42−45に図示されている。曲がった出口滑降斜面路1300は、2つのス
ロット1302、1304を備えている。2つのスロット1302、1304は
、内部仕切り1306によって分離されている。内部仕切り1306は、静止ベ
ース1308に枢動可能に取り付けられている。その結果、内部仕切り1306
は、アクチュエーター1310によって、上方位置(図45)と下方位置(図4
4)との間を、硬貨の平面に対して垂直方向に移動できるようになっている。出
口滑降斜面路1300は、硬貨選別機の出口チャネルに隣接して位置決めされて
いる。
その結果、内部仕切り1306が下方位置(図44)にあるとき、硬貨選別機を
出て行く硬貨は、スロット1302内に案内される。特定の金種における予め定
められた枚数の硬貨が、スロット1302の出力端に設けられたバッグ(図示せ
ず)に捕捉されたとき、アクチュエーター1310は内部仕切り1306を上方
位置(図45)に移動させる。それによって、当該金種の硬貨は、今度、出口滑
降斜面路1300のスロット1304に入り込むこととなる。スロット1304
に入り込む硬貨は、スロット1304の外側端に設けられた他のバッグ(図示せ
ず)で捕捉される。図41−45は、2つのスロット及び単一の内部仕切りのみ
を有する出口滑降斜面路を図示しているが、2以上のスロット及び1以上の内部
仕切りを有する出口滑降斜面路を採用して、特定の金種の硬貨を2以上のバッチ
に分離するようにしてもよいことは明らかである。
アクチュエーター1310は、n番目の硬貨の先端の検出に応答して、内部仕
切り1306を、上方位置と下方位置との間で移動させる。したがって、内部仕
切り1306が上方位置にあってn番目の硬貨の先端が検出されたならば、n番
目の硬貨はスロット1302に入り込み、n+1番目の硬貨はスロット1304
に方向転換される。出口滑降斜面路1300に入る硬貨の先端は、出口滑降斜面
路の入力端1312に隣接して位置決めされるセンサを使用することによって、
検出できる。n番目の硬貨の検出に応答して、センサは、アクチュエーター13
10をトリガーすなわち作動させ、これによって、n+1番目の硬貨が134に
方向転換される。
硬貨が硬貨選別機を離れるとき、硬貨の間により大きな物理的な間隔をあける
ために、外部駆動システムを、硬貨選別機の出口チャネルと出口滑降斜面路13
00との間に設けるようにしてもよい。そのような外部駆動システムの例が、図
46に図示されている。図示された駆動システムにおいて、硬貨選別機から排出
された硬貨は、静止した平坦面1320に置かれ、モーター1324によって回
転させられる弾性ホイール1322に係合されるようになっている。弾性ホイー
ル1322と該弾性ホイール1322の下を通る硬貨との間がしっかりと係合す
るように、弾性ホイール1322は、硬貨の厚さよりもわずかに小さい距離だけ
、
平坦面1320上で間隔をあけて設けられている。硬貨の間の物理的な間隔を増
加させるために、モーター1324は、硬貨が硬貨選別機を離れるときの硬貨の
速度よりも大きい接線方向の速度で、弾性ホイール1322を回転させる。弾性
ホイール1322と係合した後、硬貨は、平坦面1320に沿って出口滑降斜面
路1300に向けて移動する。出口滑降斜面路1300に入った硬貨は、静止し
た平坦面1320に取り付けられたカウントセンサ1326によって検出するこ
とができる。また、カウントセンサ1326を使用し、n番目の硬貨の検出に応
答して、アクチュエーター1310をトリガーして、これにより、内部仕切り1
306を移動させうようにしてもよい。図46の外部駆動システムの代わりに、
硬貨の間の物理的間隔を増加させる他の種々のシステムを用いることができるこ
とは、明らかである。例えば、硬貨を、硬貨選別機を出る硬貨の速度よりも速い
速度で駆動されるコンベヤーベルトに置いてもよい。また、駆動ベルトを静止面
上に間隔をおいて設けて、硬貨を該静止面に置き、前記駆動ベルトによって、前
記静止面に沿って硬貨を下流側に駆動するようにしてもよい。
特定の金種の硬貨を2つのバッチに分離するための外部分路装置の他の例が、
図47及び図48に示されている。この分路装置は、出口滑降斜面路1400を
備えている。この出口滑降斜面路1400は、内部仕切り1406が常に図示さ
れた位置に静止したままの状態となっていること以外、図42−45で示した出
口滑降斜面路1300と大変似ている。硬貨をスロット1402、1404の一
方に案内するために、一対の空気ポンプ1414、1416が、硬貨選別機の出
口チャネルと出口滑降斜面路1400との間に介在されている。空気ポンプ14
14、1416は、硬貨の経路の両側に置かれている。作動している間、空気ポ
ンプ1414、1416は、前記硬貨の経路にほぼ垂直な方向に、空気流を放出
する。2つの空気ポンプ1414、1416のうち一方のみが、一定の時間だけ
作動する。硬貨をスロット1404に案内するために、上側の空気ポンプ141
4が作動する(図47)。同様に、硬貨をスロット1402に案内するために、
下側の空気ポンプ1416が作動する(図48)。スロット1402に入り込む
硬貨は、参照符号1418で示された硬貨の経路をたどることとなる。空気ポン
プ1414、1416の間を通る硬貨は、空気ポンプの上流側に位置決めされた
カウントセンサ(図示せず)を使用することによって、検出することができる。
n番目の硬貨の検出に応答して、カウントセンサは、作動している側の空気ポン
プを非作動状態とし、非作動状態の空気ポンプを作動させるように、空気ポンプ
をトリガーする。
硬貨が硬貨選別機を離れるとき、硬貨の間の物理的間隔をより広げるために、
硬貨選別機の出口チャネルと出口滑降斜面路1400(図49、50)との間に
、外部駆動システムを介在させるようにしてもよい。図49及び50の駆動シス
テムは、図46の駆動システムと類似しており、同じ部品を備えている。特に、
硬貨選別機から排出される硬貨は、静止した平坦面1420に置かれ、モーター
(図示せず)によって回転させられる弾性ホイール1422と係合する。硬貨の
間の物理的な間隔を増加させるために、弾性ホイール1422は、硬貨が硬貨選
別機を離れるときの硬貨の速度よりも大きな速度で、接線方向に、回転する。弾
性ホイール1422に係合した後、硬貨は、平坦面1420に沿って押し出され
、次いで、空気ポンプ1414、1416によって、出口滑降斜面路1400の
適当なスロットに方向転換させられる。分路装置に入る硬貨を、静止した平坦面
1320に取り付けたカウントセンサ1424によって検出することができる。
また、カウントセンサ1424を使用して、空気ポンプ1414、1416をト
リガーし、これによって、これらの空気ポンプのどちらかが作動するように切り
替えられる。それによって、硬貨は、スロット1402、1404の異なった一
方に入り込む。
外部分路装置のさらに別の例が、図51−55に示されている。湾曲した出口
滑降斜面路1500が、2つのスロット1502、1504を備えている。スロ
ット1502、1504は、移動可能な内部仕切り1506によって分離されて
いる。レバー1508が、出口滑降斜面路1500の上壁に形成されたスロット
1512を通して、内部仕切り1506の上流端に取り付けられている。アクチ
ュエーター(図示せず)を使用して、スロット1512を通るレバー1508の
移動に応答して、内部仕切り1506は、硬貨の平面と平行に移動する。しかし
、
内部仕切り1506は、第1の位置(図示53)と第2の位置(図示54)との
間で、硬貨通路に対して垂直方向に移動する。内部仕切り1506が第1の位置
にあるとき、硬貨はスロット1504内に案内される。内部仕切り1506が第
2の位置にあるとき、硬貨はスロット1502に案内される。出口滑降斜面路1
500は、硬貨選別機の出口チャネルにすぐ隣接する位置に位置決めしてもよい
。あるいは、外部駆動システムを、出口チャネルと出口滑降斜面路1500との
間に介在させ、これによって、硬貨が硬貨選別機を離れるときに硬貨の間の物理
的な間隔をより広げるようにしてもよい(図55)。
外部分路装置のさらに別の例が、図56a−bに図示されている。この例にお
いて、硬貨選別機を出る硬貨は、静止した平坦面1600に置かれ、駆動ベルト
1602を使用して平坦面1600を横切って搬送される。静止した平坦面16
00には、一対の出口チャネル1604、1606が形成されている。さらに、
一対の回転可能な方向転換ピン1608、1610が、硬貨の通路と同じ平面上
にある該方向転換ピンの硬貨通路から離れる方向に硬貨を方向転換できるように
、平坦面1600に取り付けられている。方向転換ピン1608、1610の方
向決めは、特定の硬貨を出口チャネル1604、1606の一方を通して方向転
換させるか否か、あるいは、方向転換させることなしに、平坦面1600を横切
って直線通路上で硬貨を移動させ続けるか否かを決定する。方向転換ピン160
8を使用することによって、硬貨を出口チャネル1604に方向転換させること
ができる。また、方向転換ピン1610を使用して、硬貨を方向転換させ、それ
によって、出口チャネル1606を飛び越えて進めることができる。容器やバッ
グ(図示せず)を出口チャネル1604、1606の各々の下流端に隣接して位
置決めし、これによって、出口チャネル1604、1606から出てくる硬貨を
捕捉することができる。方向転換ピン1608、1616の各々には、隆起セク
ションが設けられている。この隆起セクションは、図40a−cの回転可能なピ
ン80’と類似の方法で、平坦面1600から上方に向けて突出している。図5
6a−bにおいて、特定のピン用の隆起セクションは、ピンの上面の半分よりも
わずかに大きいセクションとなっている。この隆起セクションを使用して、元の
硬貨
の通路から硬貨を偏向させることができる。
方向転換ピン1608がその偏向位置に回転した場合、このピンは、平坦面1
600に入る硬貨を出口チャネル1604内に偏向する。なぜなら、(図56a
−bで見て)硬貨の下側エッジが、出口チャネル1604の壁1612に係合す
るからである。方向転換ピン1608、1610のどちらも偏向位置に方向決め
されなかったならば、硬貨は出口チャネル1606に入り込む。なぜなら、硬貨
の上側エッジが出口チャネル1606の壁1614に係合するからである。方向
転換ピン1608が偏向位置に方向決めされず、しかし、方向転換ピン1610
が偏向位置に方向決めされた場合、方向転換ピン1610は、硬貨を偏向し、そ
の結果、硬貨は出口チャネル1606を飛び越えて平坦面1600に沿って進み
続ける。
一対のセンサ1616、1618が、それぞれの方向転換ピン1608、16
10の上流側で、静止した平坦面1600に取り付けられている。これらのセン
サ1616、1618は、硬貨を検出してカウントできるように設計することが
できる。あるいは、後述するように、有効な硬貨と無効な硬貨とを識別するよう
に設計することができる。図56a−bの分路装置は、硬貨を3つのバッチに分
離するように図示されている。あるいは、分路装置に1つの出口チャネルと1つ
の方向転換ピンのみを設けて、硬貨を2つのバッチに分離するように構成するこ
ともできる。あるいは、分路装置に2以上の出口チャネルと方向転換ピンとを設
けて、3以上のバッチに硬貨を分離するように構成することもできる。
図57a−bの外部分路装置は、図56a−bに示された分路装置と同様にな
っている。これらの2つの分路装置の主な違いは、図57a−bの外部分路装置
が、硬貨の通路の平面に対して垂直方向で下方に向けて、硬貨を方向転換させる
ようになっていることである。一方、図56a−bの分路装置は、硬貨の通路の
平面の側方に向けて硬貨を方向転換させるようになっている。図57a−bの外
部分路装置において、硬貨選別機を出る硬貨は、静止した平坦面1700に置か
れる。その硬貨は、駆動ベルト1702によって、当該平坦面1700を横切っ
て搬送される。駆動ベルト1702は、静止した平坦面1700のわずか上で、
当該平
坦面1700と平行となるように位置決めされている。静止した平坦面1700
は、隆起したストリップ・セクション1704を備えている。方向転換部材17
06、1708の1つによって、ストリップ・セクション1704から方向転換
されないならば、硬貨はストリップ・セクション1704によって支えられる。
それぞれのソレノイド1710、1712を使用することによって、方向転換部
材1706、1708は、静止した平坦面1700の隆起したストリップ・セク
ション1704に形成されたそれぞれの横方向スロットを通して、硬貨通路内に
向けて横方向に伸長できるようになっている。
方向転換部材1706、1708を使用して、硬貨を、該硬貨の元の硬貨通路
から離れる方向で、それぞれの開口部1714、1716内に偏向できるように
なっている。より具体的に説明すると、方向転換部材1706、1708が後退
位置にある場合、(図57a−bで見て)硬貨の下側エッジが、隆起したストリ
ップ・セクション1704に支えられた状態となって、硬貨は、該硬貨の元の硬
貨通路にしたがって進む。硬貨は、開口部1714、1716内に落ちない。な
ぜなら、静止した平坦面1700は、(図57a及び57bで見て)硬貨の上側
及び下側エッジに連続的な支持を与えるからである。方向転換部材1706が伸
長位置に移動したならば、方向転換部材1706は、硬貨が開口部1714上を
通過するとき、開口部1714の下側に隣接する平坦面1700によって硬貨の
下側エッジがもはや支持されない十分な量だけ、隆起したストリップ・セクショ
ン1704から離れる方向に硬貨を偏向する。その結果、硬貨の下側エッジは下
方に向けて傾斜し、硬貨は開口部1714を通して落下する。もし、方向転換部
材1706が後退位置にありしかし方向転換部材1708が伸長位置にあるなら
ば、硬貨は、上述したのと同じ方法で、開口部1716内に方向転換される。開
口部1714、1716を通して出て行く硬貨は、開口部1714、1716の
下方に位置決めされたそれぞれの容器やバッグ(図示せず)に捕捉される。最終
的に、両方の方向転換部材1706、1708が後退位置にあるとき、硬貨は、
開口部1714、1716の両方を飛び越えて、静止した平坦面1700上を進
み続ける。
一対のセンサ1718、1720が、それぞれの方向転換部材1706、17
08の上流側で、静止した平坦面1600に取り付けられている。これらのセン
サ識別センサ1718、1720は、硬貨を検出してカウントあるいは識別がで
きるように設計することができる。図56a−bの分路装置のように、図57a
−bの分路装置は、硬貨を3つのバッチに分離する。しかしながら、もし所望す
るならば、分路装置は、方向転換部材や開口部の数を変えることによって、硬貨
を3以上あるいは3以下のバッチに分離するように構成できる。
図2を参照すると、硬貨が基準及びカウント凹部30の壁31に沿って移動し
ているとき、全ての金種の硬貨の外側エッジは、そのエッジに沿った任意の与え
られた角度位置で、同じ径方向位置にある。したがって、異なった金種の硬貨の
内側エッジは、硬貨の直径が異なっているために(図2参照)、任意の与えられ
た角度位置で、互いにからオフセットしている(換言すれば、互いにずれている
)。硬貨が基準及びカウント凹部30を離れる前に、硬貨のこれらのオフセット
した内側エッジを使用して、各硬貨を個々にカウントできる。
図2及び図10−12に示されているように、絶縁された電気接触ピンの形を
した3つの硬貨センサS1、S2、及びS3が、基準及びカウント凹部30の上面
に取り付けられている。最も外側の硬貨センサS1は、3つの全ての金種の硬貨
によって接触されるように位置決めされている。中間の硬貨センサS2は、5セ
ント貨及び25セント貨によってのみ接触されるように位置決めされている。最
も内側の硬貨センサS3は、25セント貨によってのみ接触されるように位置決
めされている。電圧が各センサに加えられるようになっている。その結果、硬貨
が前記ピンに接触してその絶縁体を横切って橋渡しをしたとき、電圧源が、硬貨
とその絶縁されたセンサを囲むメタルヘッドとを通して、アースに接続される。
センサと硬貨とが接触しているときのタイム・インターバルの間の、センサのア
ース接続により、電気バルスが発生する。この電気パルスは、センサに接続され
ているカウント・システムによって検出される。硬貨が3つの硬貨センサS1、
S2、及びS3に接触することによって生じる前記パルスは、本願では、それぞれ
、パルスP1、P2、及びP3として参照される。カウント・システムにおけるこ
れ
らのパルスの蓄積された計数、すなわち蓄積されたカウントが、カウントC1、
C2、及びC3として参照される。
上述した第1のカウント技術、すなわち減算アルゴリズムを使用することによ
って、各金種の硬貨の規定のバッチを同時にカウントするために、カウントC2
及びC3は、異なった2つのタイム・ピリオドにわたって、同時に蓄積されなけ
ればならない。例えば、カウントC3は、実際の25セント貨カウントCQであり
、これは、通常、オペレーターが選択したそれ自身の制限値CQMAXを備えている
。25セント貨カウントCQ(=C3)がそれ自身の制限値CQMAXに向かって蓄積
している間、しかしながら、5セント貨カウントCN(=C2−C3)は、その制
限値CNMAXに達し、ゼロにリセットされて、他のバッチの5セント貨のカウント
を開始しているかもしれない。そのゼロへのリセットにしたがってCNを正確に
計算するために、カウントC3も、同時にリセットしなければならない。しかし
ながら、カウントC3は、依然、25セント貨のカウントを継続する必要がある
。したがって、パルスP3は第2のカウンターC3’に供給される。第2のカウン
ターC3’は、第1のカウンターC3によってカウントされる同じパルスP3をカ
ウントする。しかし、第1のカウンターC3は、カウンターC2がリセットされる
ごとにリセットされる。したがって、2つのカウンターC3及びC3’は、同じパ
ルスP3をカウントする。しかし、異なった時間にゼロにリセットすることがで
きる。
カウントC1がゼロにリセットされるとき、上で述べられものと同じ問題がま
た存在する。それは、10セント貨カウントCDがその制限値CMAXに達する度に
起きる。すなわち、カウントC2は、10セント貨カウントCDと5セント貨カウ
ントCNの両方を計算する必要がある。10セント貨カウントCDと5セント貨カ
ウントCNは、通常、異なった時にリセットする。したがって、パルスP2が、異
なった2つのカウンターC2及びC2’に供給される。第1のカウンターC2は、
5セント貨カウンターCNがその制限値CNMAXに達したときのみ、ゼロにリセッ
トされる。第2のカウンターは、CDがその制限値CDMAXに達してC1がゼロにリ
セットされる度に、ゼロにリセットされる。
カウントCD、CN、またはCQの1つがその制限値に達するときはいつでも、
コントロール信号が発生して、バッグースイッチングすなわちバッグ停止機能が
開始する。
バッグースイッチング機能のために、コントロール信号を使用して、移動可能
な分路を作動させるようになっている。その移動可能な分路は、適切な硬貨の金
種ごとに設けられている2つの出口チャネルの最初の方に設けられている。これ
によって、(同じ金種用の第2のバッグが充填される前に、硬貨が満杯になった
各バッグを空のバッグに置き換えるということを推定すれば、)硬貨選別機を連
続的に作動させることができる。なぜなら、満杯のバッグを取り除くために、あ
るいはバッグから余分な硬貨を取り除くために、硬貨選別機を止める必要がない
からである。
バッグーストップ機能のために、コントロール信号によって、回転ディスクの
駆動を停止させ、同時にそのディスクに制動をかけることが好ましい。駆動モー
ターを非通電状態にし、あるいは駆動モーターとディスクとの連結を外すクラッ
チを作動させることによって、ディスク駆動を停止させることができる。他の代
わりのバッグーストップシステムは、移動可能な方向転換部材を使用している。
その方向転換部材は、硬貨を循環させるスロット内に設けられている。そのスロ
ットは、カウント・センサと出口チャネルとの間に設けられている。そのような
循環用の方向転換部材は、例えば、「制御可能な停止機構を備えた硬貨選別シス
テム(Coin Sorting System With Controll
able Stop)」とタイトルの付けられた、1986年1月14日に発行
した米国特許第4,564,036号に記述されている。
図19を参照すると、本願発明のカウント及び選別システムを含んでいる硬貨
選別機の作動を制御するための、マイクロプロセッサーに基づいた一実施例の制
御システム200のアッパーレバル・ブロック・ダイアグラムが図示されている
。この制御システム200は、セントラル・プロセッサー・ユニット(CPU)
201を備えている。CPU201は、硬貨選別/カウント作動、バッグースト
ップ作動、及びスイッチング作動に係わる種々のパラメータを監視し、調整する
こ
とができるようになっている。CPU201は、(1)硬貨バッグBを6つの硬
貨案内チューブ51に固定するために使用するバッグークランピング・リング7
2の位置を示して、バッグが各金種の硬貨を受け取るために利用できるか否かを
示すバッグー連動スイッチ74、(2)3つの硬貨センサS1−S3、(3)エン
コーダーセンサES、及び(4)3つの硬貨−トラッキング・カウンターCTCD
、CTCN、及びCTCQからの信号を受信する。CPU201は、出力信号を発
生して、3つの分路ソレノイドSD、SN、SQ、主駆動モーターM1、補助駆動モ
ーターM2、ブレーキB、及び3つの硬貨−トラッキング・カウンターを制御す
る。
回転ディスク用で、図19の制御システムと接続して使用するための駆動シス
テムが、図16に図示されている。ディスクは、通常、主交流(a−c.)駆動
モーターM1によって駆動される。主交流駆動モーターM1は、速度減速機210
を介して、直接的に硬貨支持ディスク13に連結されている。ディスク13を停
止させるために、主交流駆動モーターM1が非作動状態にさせられると同時に、
ブレーキBが作動される。ディスク13の回動運動を正確に監視するために、デ
ィスクの外側周縁面は、エンコーダーを支持している。エンコーダーは、均一に
間隔があけられた多数の数の表示211の形状をしている。表示211は、エン
コーダーセンサ212によって、(光学的にあるいは磁気的に)感知される。図
示された特定の例においては、ディスクは、720個の表示211を備えている
。それによって、エンコーダーセンサ212は、ディスク13が0.5°移動す
る毎に、出力パルスを発生する。
エンコーダーセンサ212からのパルスは、3つの硬貨−トラッキング・ダウ
ンカウンターCTCD、CTCN、及びCTCQに供給される。硬貨−トラッキン
グ・ダウンカウンターCTCD、CTCN、及びCTCQは、選別ヘッドに設けら
れた固定ポインの間で、3つの金種の硬貨の各々の動きを個々に監視している。
次いで、3つの硬貨−トラッキング・ダウンカウンターCTCD、CTCN、及び
CTCQの出力を使用して、バッグースイッチング・ブリッジ80、90、10
0及び/または駆動システムの作動を個々に制御することができる。例えば、規
定されたバッチの最後の10セント貨が硬貨センサS1−S3によって検出された
とき、10セント貨−トラッキング・カウンターCTCDは、エンコーダーセン
サ212を通るディスク周縁部の予め定められた数の表示211の移動をカウン
トするように予め設定(プリセット)される。この方法は、最後の10セント貨
と次に続く10セント貨との間にバッグースイッチング・ブリッジ80を介在さ
せるように当該バッグースイッチング・ブリッジ80を作動させるべき位置に、
最後の10セント貨を運ぶこととなる角度方向の変位を通して、最後の10セン
ト貨の運動を測定する方法である。
図2の選別ヘッドにおいて、10セント貨は、20°の角度だけ横切って進む
ことにより、10セント貨が最後のカウントセンサS1をちょうど通り越す位置
から、10セント貨がバッグースイッチング・ブリッジ80をちょうど通り越す
位置まで移動する。250rpmのディスク速度で、ディスクは回転し、そして
硬貨は、1ミリセカンド当たり1.5°の割合で移動する。ブリッジ80を移動
させるソレノイドの典型的な応答時間は、6ミリセカンド(ディスク運動の4°
)である。それ故、最後の10セント貨がブリッジを通り越す位置から4°だけ
離れたとき、ソレノイドを作動させる制御信号は、伝達されるべきである。エン
コーダーが、ディスクの周辺に720個の表示を備えている場合、エンコーダー
センサは、ディスクが0.5°移動する毎にパルスを出力する。したがって、最
後の10セント貨が感知されたとき、10セント貨用の硬貨−トラッキング・カ
ウンターCTCDは、32にプリセットされる。その結果、硬貨−トラッキング
・カウンターCTCDは0に向けてカウント・ダウンし、10セント貨が最後の
硬貨センサS1を越えて16°進んだとき、必要な制御信号を発生する。これに
よって、最後の10セント貨がブリッジ80を通り越えたすぐ後に、ブリッジ8
0が移動して、該ブリッジ80が、最後の10セント貨と次ぎに続く10セント
貨との間に介在されるようになるということが確保される。
規定のバッチの最後の硬貨と同じ金種の次ぎに続く硬貨との間に介在されるべ
き任意のバッグースイッチング・ブリッジを利用するためのタイム・インターバ
ル(すなわち、時間の間隔)を拡大するために、規定のバッチの最後の硬貨が前
記ブリッジに近づいてきたときにディスク13の回転速度を減少させるための制
御手段を設けてもよい。このわずかなタイム・インターバルで回転するディスク
の速度を減少させることによって、このシステム全体的な処理量に影響を与える
ことはほとんどない。それにもかかわらず、回転するディスクの速度を減少させ
ることによって、最後の硬貨の後端が前記ブリッジを通り越える瞬間と、次ぎに
続く硬貨の先端が前記ブリッジに到達する瞬間との間に利用できるタイム・イン
ターバルが、かなり増加される。したがって、ブリッジを通る硬貨の流れに対し
てブリッジを移動させて介在させるタイミング調整は、ほとんど臨界的ではなく
なり、そのため、作動の実行が容易になって、より信頼性の高いものとなる。
回転するディスクの速度の減少は、ディスクを駆動するモーターの速度を減少
させることによって成し遂げることが好ましい。あるいは、この速度減少は、回
転するディスクを制動することによって、あるいは、制動と駆動モーターの速度
減少との組み合わせによって、達成することができる。
ディスク13の速度を制御可能に減少させるための駆動システムの一例が、図
16に図示されている。このシステムは、補助直流(d−c.)モーターM2を
備えている。補助直流モーターM2は、タイミングベルト213及びオーバーラ
ン・クラッチ214を通して主駆動モーターM1のドライブシャフトに連結され
ている。補助直流モーターM2の速度は、電流センサ216を介して、駆動制御
回路215によって制御される。電流センサ216は、補助直流モーターM2に
供給されるアーマチュア電流を連続的に監視する。主駆動モーターM1が非作動
状態とされたとき、主駆動モーターM1が減速されている間に、補助直流モータ
ーM2は、迅速にその通常速度に加速される。補助モーターの出力軸は、タイミ
ングベルト213を介して大きいギアに連結されたギアを回転させる。それによ
って、補助駆動モーターM2の出力用の速度減速機を形成している。オーバーラ
ン・クラッチ214は、補助駆動モーターM2が通電されたときにのみ係合して
、ディスクが補助駆動モーターによって駆動されている間、ディスク13の回転
速度が予め定められたレベルより下に減少することを妨げる。
図19を参照すると、規定の金種の規定の数の硬貨が、所定の硬貨のバッチに
関してカウントされたとき、コントローラー201は、ブレーキBと補助駆動モ
ーターM2とを通電し主駆動モーターM1を非通電状態にする制御信号を発生する
。主駆動モーターM1が減速している間に、補助駆動モーターM2は、迅速にその
通常速度まで加速する。主駆動モーターM1の速度が、補助駆動モーターM2によ
って駆動されるオーバーラン・クラッチ214の速度にまで減少したとき、ブレ
ーキが補助駆動モーターM2の出力に加わり、それによって、補助駆動モーター
M2のアーマチュア電流が迅速に増加する。このアーマチュア電流がプリセット
レベルを越えたとき、ブレーキの非作動が開始され、次いで、短時間遅れた後に
ブレーキは非係合状態となる。ブレーキが非係合状態になった後、補助駆動モー
ターM2のアーマチュア電流が、補助駆動モーターM2の通常の速度を維持するの
に必要な通常レベルにまで迅速に落ちる。そのとき、バッチの最後の硬貨が、そ
の特定の金種の第1の出口スロットに設けられたバッグースイッチング・ブリッ
ジを通り越える位置を通過したということをエンコーダーセンサ212が示すま
で、ディスクは、減少した回転速度で、補助駆動モーターM2のみによって駆動
され続ける。このポイントで、主駆動モーターM1は再び通電され、補助駆動モ
ーターM2は非通電状態とされる。
さて、図20を参照すると、フローチャート220が示されている。フローチ
ャート220は、図19に関して上述したマイクロプロセッサーに基づいたシス
テムとともに、図1に示した実施例の選別機のバッグースイッチング・システム
を利用する作動順序(オペレーション・シークェンス)を図示している。
図20に図示されたサブルーチンは、ミリセカンドごとに、多数回、実行され
る。任意の所定の硬貨が、ミリセカンドごとに約1.5°の割合で、硬貨センサ
を通って移動する。したがって、各硬貨がセンサを横切るのに、数ミリセカンド
が必要となる。その結果、図20のサブルーチンは、各硬貨がセンサを横切って
いる間に、数回、実行される。
図20のサブルーチンの最初の6ステップ300−305は、中断コントロー
ラーが、硬貨センサS1−S3から任意のパルスを受信したかどうかを決定する。
もし、3つの硬貨センサのうちの任意のものの答えが肯定的であるならば、対応
するカウントC1、C2、C2’、C3及びC3’が、1だけ増加する。そのとき、
ステップ306で、実際の10セント貨カウントCDが、カウントC1からC2’
を減じることによって、計算される。その結果得られる値CDが、次いで、ステ
ップ307で、現在選択されている制限値CDMAXと比較される。これによって、
選択された数の10セント貨が、センサを通過したかどうかか決定される。もし
、答えが否定的であるならば、前記サブルーチンは、ステップ308に進み、そ
こで、実際の5セント貨カウントCNが、カウントC2からカウントC3’を減じ
ることによって、計算される。その結果得られる値CNが、次いで、ステップ3
09で、選択された5セント貨の制限値CNMAXと比較される。これによって、5
セント貨の選択された数がセンサを通過したかどうかが決定される。ステップ3
09で否定的な答えであるならば、プログラムは、ステップ310に進む。そこ
で、25セント貨カウントCQ(=C3)が、CDMAXと比較される。これによって
、選択された数の25セント貨がカウントされたかどうかが決定される。
実際のカウントCD、CN、又はCQの1つが、対応する制限値CDMAX、CNMAX
、又はCQMAXに達したとき。肯定的な答えがステップ311、312、又は31
3で生じる。
ステップ311での肯定的な答えは、選択された数の10セント貨がカウント
されたということを示している。したがって、10セント貨用の第1の出口スロ
ット40におけるブリッジ80が作動され、その結果、ブリッジ80は、完了し
たバッチの最後の10セント貨に続く全ての10セント貨を方向転換させる。ソ
レノイドSDの作動を開始させる制御信号を伝達することが望まれる予め定めら
れた位置に最後の10セント貨が達したときを決定するために、ステップ311
は、硬貨−トラッキング・カウンターCTCDを値PDにプリセットする。次いで
、硬貨−トラッキング・カウンターCTCDは、最後の10セント貨が最後の硬
貨センサS3からブリッジ80に向かったときのエンコーダーセンサESからの
連続パルスに応答して、値PDからカウントダウンを行う。10セント貨の速度
を制御して、ソレノイドSDが作動しているときのタイム・インターバルの間、
既知の一定速度で移動させるために、ステップ314は、主駆動モーターM1の
作動を停止させ、補助直流駆動モーターM2及びブレーキBを作動させる。
これによって、上述した作動順序が開始される。ここでは、主交流駆動モーター
M1が減速している間、ブレーキBが係合し、次いで、補助駆動モーターM2がデ
ィスク13を駆動している間、ブレーキBは非係合状態となっている。その結果
、最後の10セント貨は、ブリッジ80に近づくとき、またブリッジ80を通過
するとき、制御された一定速度で移動する。
ソレノイドSDを通電あるいは非通電としなければならないかどうかを決定す
るために、サブルーチンのステップ315は、ソレノイドSDが既に通電されて
いるか否かを決定する。ステップ315での肯定的な応答は、それが、プリセッ
トされた数の硬貨を含んでいるバッグBであることを示している。したがって、
システムは、ステップ316に進んで、バッグAが利用可能であるかどうかを決
定する。もし、答えが否定的でありバッグBが利用できないならば、そのとき、
10セント貨を受けるために利用可能なバッグがないこととなり、選別機を停止
させなければならない。したがって、システムは、ステップ317に進み、そこ
で、最後の10セント貨がバッグB内に排出された後、補助駆動モーターM2が
停止させられ、また、ブレーキBが作動してディスク13が止められる。10セ
ント貨バッグ用のバッグー連動・スイッチが、満杯になったバッグが取り除かれ
、空のバッグに置き換えられたということを示すまで、選別機は、再スタートで
きない。
ステップ316での肯定的な答えは、バッグAが利用できるということを示し
ている。したがって、システムはステップ318に進み、これによって、硬貨−
トラッキング・カウンターCTCDがゼロに達したかどうかか、すなわち、OV
FLD信号がオンになったかどうかが決定される。システムは、OVFLDがオン
になるまで、この質問を何度も繰り返す。次いで、ステップ319に進み、制御
信号を発生して、ソレノイドSDを非通電状態にする。その結果、ブリッジ80
がその後退(上方)位置に移動する。これによって、次ぎの硬貨バッチ用の全て
の10セント貨が第1の出口チャネル40に入り込み、その結果、バッグA内に
排出される。
ステップ315での否定的な答えは、満杯のバッグがバッグBではなくバッグ
Aであるということを示している。したがって、システムは、ステップ320に
進んで、バッグBが利用可能であるかどうかを決定する。もし、答えが否定であ
るならば、それは、バッグAもバッグBも利用できず10セント貨を受けること
ができないことを意味している。したがって、ステップ317に進むことによっ
て選別機は停止させられる。ステップ320での肯定的な答えは、バッグBが、
実際、利用可能であることを示している。したがって、システムはステップ32
1に進み、ステップ318に関して上述したのと同じ方法で、ソレノイドSDを
いつ通電すべきかを決定する。ソレノイドSDを通電させることによって、ブリ
ッジ80がその下方位置に進む。その結果、次のバッチの全ての10セント貨が
、第1の出口チャネル40を通過して、第2の出口チャネル41に向けて分路さ
せられる。ステップ320で、OVFLDがオンということが検出されたとき、
ソレノイドを通電させるための制御信号が、ステップ321で発生させられる。
ソレノイドSDがステップ322で通電させられ、あるいは、ステップ319
で非通電状態にさせられるごとに、サブルーチンは、ステップ323で、カウン
ターC1及びカウンターC2’をリセットする。そして、ステップ324で、補助
駆動モーターM2とブレーキBとを停止させ、主駆動モーターM1を作動させる。
これによって、当該システムの10セント貨カウント部が初期化され、10セン
ト貨の新しいバッチのカウントが開始する。
同じ金種の硬貨を受ける第2のバッグが満杯になる前に、満杯になった各硬貨
のバッグが取り除かれ空のバッグに置き換えられている限り、中断することなし
に、選別機は連続して作動可能であることが理解できる。代表的な選別機は、1
0セント貨、5セント貨、及び25セント貨のみ混ざった硬貨を取り扱うように
なっている。しかし、前記選別機によって取り扱われる特定の混ざった硬貨にお
けるその硬貨の金種に応じて、図示された実施例のこれらの3つの硬貨に関して
記述された構造を、任意の他の所望の硬貨の金種のために変更可能であることが
認められる。
図21−26は、各硬貨が感知されるシステムを図示している。その硬貨の感
知は、各硬貨が選別された後で、しかし、回転ディスクから出る前に行われる。
6つの近接センサS1−S6のうちの1つが、6つの出口チャネル350−355
の各々の外側寄りのエッジに沿って取り付けられている。6つの出口チャネル3
50−355は、選別ヘッドに設けられている。センサS1−S6を出口チャネル
に設けることによって、各センサは、1つの特定の金種の硬貨に専念している。
したがって、センサ出力信号を処理して硬貨の金種を決定する必要はない。セン
サS1−S6の有効フィールドは、全て、半径Rgのちょうど外側寄りに設けられ
ている。全ての金種の硬貨の外側エッジは、半径Rgのところで測定され、その
後、硬貨は出口チャネル350−355に到達する。その結果、各センサは、そ
の出口チャネルに入った硬貨のみを検出し、当該出口チャネルを飛び越えて進む
硬貨は検出しない。したがって、図21において、全ての硬貨が出口チャネルを
横切るとき、該全ての硬貨の外側エッジがたどる周辺通路は、点線の円弧Rgに
よって図示されている。最も大きい金種の硬貨(例えば、米国50セント貨)の
みが、第6番目の出口チャネル355に到達する。したがって、センサをこの出
口チャネルに設けることは、他の出口チャネル350−354に設けるのと同じ
ように臨界的ではない。
多くの従前のディスクタイプの硬貨選別機の出口チャネルに使用される湾曲し
た側壁の代わりに、各出口チャネルは、図21に示された真っすぐな側壁を備え
ていることが好ましい。真っすぐな側壁は、最後の硬貨が感知された後の、駆動
モーターのジョギングモード作動の間、出口スロットを通る硬貨の移動を容易に
する。この点については、後で詳述する。
各硬貨を正確に感知する共に、それぞれのセンサの下流側で、硬貨の移動を正
確に感知するのを確実にするために、各々の出口チャネル350−355は、硬
貨が当該出口チャネルにおいて回転ディスクの弾性頂面内に押圧されるように、
寸法決めされている。この押圧作用は、出口チャネルの深さだけでなく、選別ヘ
ッドの最下面とディスクの最上面との間のすき間によってもたらされる機能であ
る。
硬貨が回転ディスクの弾性面内に押圧されるのを確実にするために、各出口チ
ャネル350−355の深さは、実質的に、出口チャネルを出る硬貨の厚さより
も小さくなっていなければならない。10セント貨の出口チャネル350の場合
、
その出口チャネルの頂面356は、図25及び26に図示されているように傾斜
されており、これによって、当該出口チャネルを通る硬貨が傾けられる。それに
よって、摩耗した10セント貨であっても出口チャネル内に確実に保持されるよ
うになっている。図25に見ることができるように、硬貨センサS1もまた傾斜
されている。その結果、この硬貨センサS1の面は、当該硬貨センサS1上を通る
硬貨と平行となっている。
10セント貨の出口チャネル350の傾斜した頂面356は、出口チャネル3
50の当該領域において、任意の外壁を事実上除去しているので、10セント貨
の出口チャネルは、基準凹部357内に伸びている。出口チャネル350の外側
エッジが半径Rg内にある領域において、10セント貨の出口チャネルの頂面は
、平坦となっており、これによって、外壁358が形成されている。この外壁3
58は、硬貨が基準半径Rgを越えて外側に移動して出口チャネルの1つに入り
込むのを防止している。後でより詳細に述べられるように、硬貨を支えるディス
クは、ある停止作動状態の下で、わずかに後退する。外壁358がないと、ディ
スクの小さい後退運動によって、ある硬貨は、半径Rgを越えて外側に移動して
しまう。この外壁358は、硬貨を半径Rg内に保持している。それによって、
硬貨がその出口チャネルに到達する前に該硬貨が半径Rgの外側に移動したなら
ば、そのとき生じる可能性のある誤った選別を防止することができる。外壁35
8によって境界が定められている領域における出口チャネル350の内壁は、約
45°の各のテーパーを形成することが好ましい。これによって、そのエッジに
係合する硬貨を、外壁358に向けて偏倚することができる。
傾斜した頂面356は、出口チャネルの出口エッジ350の中央寄りで終端と
なっており、これによって、平坦面360と外壁361とが形成されている。こ
の外壁361は、上述した外壁358のものと同様な目的を果たしている。すな
わち、制動により停止した後でディスクが後退する場合に、外壁361は、硬貨
が出口チャネル350の内壁から離れる方向に移動するのを妨げている。
図外側壁21、24、及び26に示されているように、各出口チャネルの出口
端は、当該出口チャネルの側壁に対しほぼ垂直方向にあるエッジに沿って終端と
なっている。例えば、図24−26に示された10セント貨の出口チャネル35
0の場合、出口チャネルは、エッジ350aで終端となっている。選別ヘッドの
上側部はエッジ350aを越えて外側に伸びているが、選別ヘッドの当該上側部
は、ディスク及び硬貨より上でかなり間隔をあけて設けられているが(図26参
照)、それは、機能的な重要性はない。
出口チャネルの出口端を、その出口チャネルの側壁に対して垂直方向にするこ
とは、出口チャネルから排出される最後の硬貨とこれに続く他の硬貨とが接近し
ているとき、有利である。すなわち、後の硬貨が、依然、出口チャネル内に完全
に入っている間、先の硬貨を、出口チャネルから完全に離すことができる。例え
ば、n個の硬貨からなる所望のバッチにおける最後の硬貨と、これに続く、次の
バッチの最初の硬貨であるn+1番目の硬貨とが接近しているとき、n番目の硬
貨が排出された後で、しかし、n+1番目の硬貨が排出される前に、ディスクを
停止させなけらばならない。これは、側壁に対して垂直方向にある出口エッジを
有する出口チャネルによって、容易に成し遂げることができる。
硬貨センサS1−S6の任意の1つが規定のカウントの最後の硬貨を検出すると
すぐに、ディスク359は、駆動モーターを非通電状態にすることによって、あ
るいは駆動モーターを非係合状態にしてブレーキを作動させることによって、停
止させられる。好ましい作動モードにおいては、「最後の」すなわちn番目の硬
貨の後端がセンサを通過するとすぐに、ディスクは最初に停止させられる。その
結果、ディスクが静止しているとき、n番目の硬貨は、依然として、確実に出口
チャネル内にある。次いで、n番目の硬貨の後端がその出口チャネルの出口エッ
ジを通過するまで、n番目の硬貨は、1あるいはそれ以上の電気パルスで、駆動
モードをジョギングすることによって排出される。ディスクを正確に移動させる
ことによって、硬貨の後端を、その硬貨用のセンサからその硬貨用の出口エッジ
まで移動させることが要求される。このディスクの正確な移動は、各硬貨の金種
ごとに実験によって決定され、次いで、コントロール・システムのメモリに記憶
されるようになっている。次に、エンコーダーのパルスを使用して、n番目の硬
貨の感知に続いて行われる実際のディスクの移動を測定する。その結果、n番目
の硬貨がその出口チャネルの出口エッジを通過する正確な位置で、ディスク35
9を停止させることができる。それによって、n番目の硬貨に続くいかなる硬貨
も排出されないことが確実となる。
任意の金種のn番目の硬貨の感知に続くモーター及びブレーキの制御を行うた
めのソフトウェア・ルーチンのフローチャートが、図27−29に図示されてい
る。そして、対応するタイミング・ダイアグラム(線図)が図30及び31に示
されている。このソフトウェア・ルーチンは、異なった硬貨の金種ごとに手動で
設定される制限値を受信すると共に、6つの近接センサS1−S6とエンコーダー
212からの入力信号を受信するマイクロプロセッサと関連して作動する。マイ
クロプロセッサからの出力信号を使用して、ディスク359用の駆動モーターと
ブレーキを制御できるようになっている。このプログラムの効果の1つは、唯一
の駆動モーターとして、扱い易い交流誘導(a−cインダクション)モーターを
使用でき、また、扱い易い電磁ブレーキを使用できることである。任意のセンサ
S1−S6からの出力信号が変化する度に、その変化がセンサのフィールドに硬貨
が入ることに起因するものなのかあるいはセンサのフィールドから硬貨が離れる
ことに起因するものなのかにかかわらず、図27a及び図27bに図示されたル
ーチンに入る。マイクロプロセッサは、最も小さな硬貨が当該硬貨用のセンサを
横切るのに必要な時間よりも短い時間で、全ての6つのセンサからの出力信号の
変化を処理できる。
図27aのルーチンの最初のステップは、ステップ500である。ステップ5
00は、センサの信号が硬貨の先端を示しているのか否か、すなわち、センサの
出力の変化が、センサのフィールドに金属が入ることによって引き起こされたの
か否かを決定する。センサの出力の変化は、金属がセンサのフィールドを離れる
とき、異なったものとなる。ステップ500での答えが肯定的であるならば、ル
ーチンは、ステップ501に進み、同じセンサによって検出された従前の硬貨の
エッジが、硬貨の後端であったか否かを決定する。否定的な答えは、当該システ
ムをこのルーチンに入り込ませたセンサの出力信号が誤ったものであるというこ
とを示している。したがって、当該システムは、このルーチンから直ちに出るこ
ととなる。ステップ501でび肯定的な答えは、センサが出口スロットにおいて
新しい硬貨の先端を検出したということを確認する。この事実は、ステップ50
2でセーブされる。ステップ503は、硬貨−幅カウンターをリセットする。こ
の硬貨−幅カウンターは、次いで、後端エッジが検出されるまで、エンコーダー
のパルスをカウントする。ステップ503に続いて、当該システムはこのルーチ
ンから抜け出す。
ステップ500での否定的な応答は、ちょうど検出されたセンサの出力が硬貨
の先端を表していないということを示している。それは、センサの出力が後端で
あることを意味している。この否定的な応答は、前記ルーチンをステップ504
に進め、同じセンサによって検出された従前の硬貨のエッジが先端であったか否
かを決定する。もし、答えが肯定的であるならば、当該システムは、従前に硬貨
の先端が検出され、続いて、硬貨の後端が検出されたということを確認する。ス
テップ504での肯定的な応答は、ルーチンをステップ505に進め、そこで、
後端がちょうど検出されたという事実がセーブされる。次いで、ステップ506
は、適切な数のエンコーダーのパルスが、先端検出と後端検出との間のインター
バルにおいてエンコーダーパルスによってカウントされたか否かを決定する。ス
テップ504あるいはステップ506での否定的な答えによって、システムは、
当該システムをこのルーチンに入り込ませたセンサ出力信号が誤ったものである
という結論を下すこととなる。
ステップ506での肯定的な答えは、出口チャネルを通って適切な方向に移動
する新しい硬貨の先端と後端の両方が基準に合ったように感知されたということ
を確認する。したがって、ルーチンはステップ507に進み、感知された硬貨が
、特定の金種に関するn+1番目の硬貨であるか否かを決定する。もし、答えが
肯定的であるならば、ルーチンは、エンコーダーからの出力パルスをカウントす
ることによって、硬貨の移動をトラッキングすることを開始する。
ステップ509において、ルーチンは、駆動モーターが既にジョギングモード
にあるか否かを決定する。その答えが肯定的であるならば、ルーチンはステップ
511に進み、この特定の硬貨の金種がモーターのジョギングを要求していると
いうことを示すフラグを設定する。ステップ509での否定的な応答は、ステッ
プ510で(後述するような)ジョギングモードを始め、その後、ステップ51
1でフラグを設定する。
ステップ512で、図27bのルーチンは、最も間近に感知された硬貨が、特
定の硬貨の金種に関して設定された制限値nを越えているか否かを決定する。そ
の答えが肯定的であるならば、次ぎの硬貨のカウントで使用できるように、その
特定の硬貨のカウント値が、ステップ513で、保持レジスタに加えられる。ス
テップ512での否定的な応答は、ルーチンをステップ514に進める。ステッ
プ514において、この特定の硬貨のカウント値が、現行のカウント・レジスタ
に加えられる。次いで、ステップ515が、前記カウント・レジスタの現在のカ
ウント値が、その特定の硬貨の金種に関する制限値nに達したか否かを決定する
。その答えが否定的であるならば、そのルーチンを脱出する。その答えが肯定的
であるならば、ステップ516でタイマーが開始して、この特定の金種のさらな
る硬貨が、0.15秒のような予め選ばれたタイム・ピリオドの終わりまでに感
知されないならば、前記予め選ばれた時間の終わりでディスクを停止させる。最
終ステップ516の目的は、n番目の硬貨が排出されたとき、ディスクを停止さ
せることである。前記予め選ばれたタイム・ピリオドは、n番目の硬貨が、その
出口チャネルのセンサによって検出された後、その出口チャネルから排出される
のを確実にするのに十分に長くなるように選択されている。前記予め選ばれたタ
イム・ピリオドが終了する前に、同じ金種のさらなる硬貨が感知されるならば、
そのとき、前記さらなる硬貨が排出されるのを防止するために、前記予め選ばれ
たタイム・ピリオドの終了前にディスクを停止させることができる。このことは
、ジョギング・シークェンス・ルーチンと関連して後で詳細に説明される。
ステップ510が図27bのルーチンに到達したときにはいつでも、図28a
及び図28bのジョグ・シークェンス・ルーチンに入る。このルーチンの最初の
2つのステップは、ステップ600及び601である。ステップ600及び60
1は、駆動モーターを停止させ、ブレーキをかける。これは、図30及び31の
タイミング・ダイアグラムの時間t1である。タイマーは、時間t1で開始して、
時間t1とt2との間の予め選ばれたタイム・インターバルを測定する。この予め
選ばれたタイム・インターバルは、十分に長くなるように選ばれており、これに
よって、図30及び31の速度及び位置曲線から理解できるように、ディスクが
完全に停止することが確実になっている。図28aのルーチンのステップ602
は、時間t2になったときを決定し、ステップ603で、ブレーキが解除される
。
1以上の硬貨の金種ごとに、n+1番目の硬貨が同時にあるいはほぼ同時に到
達する可能性があることを理解できる。したがって、図28aのルーチンのステ
ップ604は、多数の感知されたn+1番目の硬貨のうちどれが最終位置に最も
近いか決定する。もちろん、1つの金種のみ、n+1番目の硬貨が感知されたな
らば、そのとき、そのn+1番目の硬貨が、ステップ604で選択される硬貨の
金種である。次いで、ステップ605は、選択された金種のn+1番目の硬貨が
その最終位置にあるかどうかを決定する。この最終位置は、n+1番目の硬貨が
十分に進められて、n番目の硬貨が出口チャネルから完全に排出されることが確
実になっている位置である。しかし、この最終位置は、出口チャネルでのn+1
番目の硬貨の保持を危うしない程度に、当該n+1番目の硬貨が進められること
が確実になっている位置である。実際、n+1番目の硬貨の最終位置は、n+1
番目の硬貨の先端がその出口チャネルの出口エッジ350aに整合する位置であ
る。
n+1番目の硬貨がその最終位置に到達したとき、ステップ605は、肯定的
な応答を与え、ルーチンはステップ606に進む。ステップ606で、n番目の
硬貨が排出されたということを示すメッセージが表示される。次いで、このルー
チンを抜け出る。ステップ605での応答が否定的であるならば、ステップ60
7で駆動モーターを作動させ、ステップ608でブレーキを作動させる。これは
、図30及び31のタイミング・ダイアグラムの時間t3である。ステップ60
9で測定される、予め定められた遅延インターバルの後、時間t4でブレーキが
解除される(ステップ610)。ブレーキが解除される時間t4になるまで、ブ
レーキは駆動モーターより優勢となっている。その結果、駆動モーターが作動さ
れても、ディスクは静止したままとなっている。しかしながら、ブレーキが時間
t4で解除されたとき、駆動モーターは、ディスクを回転させることを開始する
。
それによって、n+1番目の硬貨とn番目の硬貨とが、共に、出口チャネルに沿
って進む。
ステップ611は、予め選択された数のエンコーダーパルスによって、n+1
番目の硬貨がいつ進められたかを決定する。ステップ611が肯定的な応答を与
えるとき、ステップ612でブレーキが再び作動され、ステップ613でモータ
ーが停止させられる。これは、タイミング・ダイアグラムの時間t5である。次
いで、ルーチンはステップ602に戻り、ジョギング・シークェンスを繰り返す
。このジョギング・シークェンスは、ステップ605がn+1番目の硬貨が所望
の最終位置に到達したということを示すまで、必要な回数だけ何回も繰り返され
る。上述したように、最終位置は、n番目の硬貨が出口チャネルから排出される
ことを確実にし、n+1番目の硬貨が出口チャネルから排出されないことを確実
にする位置に、n+1番目の硬貨が位置している所である。次いで、ステップ6
06で前記制限メッセージを表示した後、このルーチンから抜け出す。
図30のタイミング・ダイアグラムで示されているように時間t4で突然にブ
レーキを解除する代わりに、図29のサブルーチンや図31のタイミング・ダイ
アグラムにしたがって、ステップ610で部分的にのみブレーキを非作動にし、
次いで、徐々にブレーキを解除するようにしてもよい。この「ソフトな」ブレー
キ解除モードにおいて、ステップ614は、時間t4に続くわずかな時間の増加
を測定する。そして、これらの時間の増加の各々の終わりで、ステップ615は
、ブレーキが完全に加えられているかあるいは加えられていないかどうかを決定
する。その答えが肯定的ならば、サブルーチンはステップ611を出る。その答
えが否定的ならば、ステップ616でブレーキ力がわずかに減少される。このサ
ブルーチンは、ステップ615が肯定的な応答を与えるまで、ジョギング・シー
クェンスが繰り返されるごとに、繰り返される。その結果として生じるブレーキ
の「ソフトな」解除が、図31の時間t4に続くブレーキの曲線のステップによ
って図示されている。
本願発明の原理によって具体化されたさらに他の重要な特徴は、無効な硬貨を
検出しかつ処理するステップに関係している。用語「無効な硬貨」の使用は、選
別されるべき(トークンを含む)硬貨の1つではない、回転ディスク上で循環さ
れる物に関連している。例えば、外国の硬貨や偽造の硬貨が硬貨選別システムに
入り込むことは一般的である。そのような物が選別されずそして有効な硬貨とし
てカウントされないようにするために、選別システムから無効な硬貨を検出し除
くことが有益である。図32aは、この目的のために使用可能な回路構成のブロ
ック・ダイアグラムを図示している。
図32aの回路構成は、発信器1002と、デジタル・シグナル・プロセッサ
ー(DSP)1004とを備えている。発信器1002とデジタル・シグナル・
プロセッサー1004とは、一緒に作動して、コイル1006の下を通過する無
効な硬貨を検出する。コイル1006は、選別ヘッドに設けられている。コイル
1006は、わずかに凹設されており、その結果、通過する硬貨はコイル100
6に接触しないようになっている。コイル1006をショートさせ、他のコイル
1006と連結させる点線は、感知構造の他の電気的な実施例を図示している。
DSPは、内部で、アナログ信号を対応するデジタル信号に変換し、次いで、デ
ジタル信号を分析して、検査の下にある硬貨が有効な硬貨かどうかを決定する。
発信器1002は、インダクタンスコイル1006を通して、振動信号を送出す
る。インダクタンスコイル1006の他の側で前記振動信号は、増幅器1007
によってレベルが調整される。次いで、前記振動信号は、DSP1004によっ
て、位相、振幅、及び/又は高調波特性に関して分析される。インダクタンスコ
イル1006のそばを通る硬貨がない場合の位相、振幅、及び/又は高調波特性
が、DSP1004によって、それぞれ分析され、そして、記号形式で記憶され
る。また、当該金種の硬貨がインダクタンスコイル1006のそばを通るときの
、各硬貨の金種ごとの、位相、振幅、及び/又は高調波特性が、DSP1004
によって、それぞれ分析され、そして、記号形式で記憶される。これらの記録は
、任意の実際の硬貨の選別が行われる前に、工場で、すなわち組み立てている間
に行われる。インダクタンスコイル1006のそばを硬貨が通らない場合の特性
が、DSP1004の内部のメモリに記憶される。特定の金種の硬貨がインダク
タンスコイル1006のそばを通るときの、各硬貨の金種ごとの特性が、それぞ
れ、
メモリ回路1008、1010、及び1012にストア(記憶)されている。メ
モリ回路1008、1010、及び1012は、3つの金種の硬貨、すなわち、
10セント貨、1セント貨、及び5セント貨を選別を行うための実施例を表して
いる。しかし、3より多いあるいは3より少ない金種を使用することもできる。
これらの記憶が適所にあることによって、有効あるいは無効な硬貨がインダク
タンスコイル1006のそばを通るごとに、DSP1004は、(導線1013
上に)許可信号を供給し、また、デジタル・マルチービット・コンパレーター1
014、1016、及び1018の各々に出力信号を供給する。無効な硬貨が1
006のそばを通ったとき、前記出力信号は、対象となっている硬貨の金種用の
記号形式で記憶された特性に対応している。各デジタル・マルチービット・コン
パレーター1014、1016、及び1018が、これらコンパレータと関連す
るメモリ回路1014、1016、及び1018において記憶されたマルチービ
ット出力と共に、前記出力信号を受信する。対象となっている硬貨の金種用の、
デジタル・マルチービット・コンパレーター1014、1016、又は1018
が、ハイーレベル(high−level)(ディタル「1」)の出力を発生し
て、対象となっている金種の有効な硬貨が感知されたということをコントローラ
ーに伝える。次いで、コントローラーは、許可信号によって提供されるタイミン
グを使用することによって、図32aの回路構成によって感知された硬貨のカウ
ントを維持する。
インダクタンスコイル1006のそばを無効な硬貨が通過したとき、DSP1
004によって提供される出力信号は、対象となっている硬貨の金種に関する記
号形式で記憶されている特性と対応していない。コンパレーター1014、10
16、及び1018は、どれも、「整合」が生じたということを示す出力信号を
出力しない。そのため、各コンパレーター1014、1016、及び1018の
出力は、ローレベル(low−level)のままとなっている。コンパレータ
ー1014、1016、及び1018からのこれらのローレベル(low−le
vel)出力は、NORゲート1019によって組合わされ、これによって、ハ
イレベル(high−level)出力が、ANDゲート1020に出力される
。
前記許可信号が存在するとき、ANDゲート1020は、無効な硬貨がインダク
タンスコイル1006(すなわち、センサー/識別回路)のそばを通過したとい
うことを示すハイーレベル信号を出力する。
所望するならば、許可信号によって提供されるタイミングを使用することによ
って、コントローラーは、図32aの回路構成によって感知された無効な硬貨の
カウントを維持する。次いで、検出された無効な硬貨の数は、コントローラーに
よって駆動されるディスプレイに表示される。
発信器1002、デジタル・シグナル・プロセッサー1004、メモリ回路1
008、1010、1012、及びコンパレーター1014、1016、101
8の作動に関するそれ以上の情報については、「Electronic Coi
n Validator(エレクトロニック・コイン・バリデーター)」とタイ
トルが付与され、Rawicz−Szcerboに与えられた米国特許第4,5
79,217を参照されたい。この米国特許第4,579,217は、参照する
ことによって本願明細書に組み入れられている。ここで述べられている硬貨−等
価回路は、上述した本願発明の実施例と組み合わせて使用できることに注意すべ
きである。
有効な硬貨を感知して、無効な硬貨を識別するための、代替的な回路構成が、
図32bに示されている。この回路構成は、低周波数発信器1021と高周波数
発信器1022とを備えている。低周波数発信器1021と高周波数発信器10
22とは、それぞれ、一般的な加算回路1023によって合計されるようになっ
ている。増幅器1024を使用して増幅されると、加算回路1023から出力さ
れた信号は、第1のコイル1025を介して伝達され、第2のコイル1026に
よって、受信されるようになっている。第1のコイル1025と第2のコイル1
026は、(点線でしめされた)センサ・ハウジング内に配置されていることが
好ましい。センサ・ハウジングは、固定された案内プレートの下側に取り付けら
れている。その結果、センサ・ハウジングの下を通過する硬貨は、第2のコイル
1026によって受信される信号を減衰させる。減衰量は、例えば、硬貨の厚さ
や導電率による。
この方法において、第2のコイル1026によって受信された信号は、硬貨が
前記センサ・ハウジングの下に存在しない状態に対して特有の特性を有している
と共に、前記センサ・ハウジングの下を通過する各硬貨のそれぞれのタイプに対
して特有の特性を有している。例えば、25KHzで作動する高周波発信器10
21と、例えば、2KHzで作動する低周波発信器1021とを使用することに
よって、種々の硬貨の間での信号の相違が検出される可能性が高くなっている。
したがって、第2のコイル1026によって受信された信号は、増幅器1027
によって増幅された後、前記信号の高周波成分を分析するための第1の信号通路
に沿って処理されると共に、前記信号の低周波成分を分析するための第2の信号
通路に沿って処理される。
ブロック・ダイアグラム全体から見て、第1の信号通路の回路ブロックと第2
の信号通路の回路ブロックは同様となっており、対応する参照符号を使用するこ
とによって、この類似点を図示している。
図32aの回路には、本質的に、2つの作動モードがある。すなわち、通常モ
ードと感知モードである。通常モードでは、前記センサ・ハウジングの下を通過
している硬貨はない。感知モードでは、硬貨が前記センサ・ハウジングの下を通
過している。
通常モードの間では、前記受信信号の高周波成分は、ハイパスフィルタ102
8を通り、利得調整増幅器1029によって増幅され、前記受信信号に対応する
電圧を有するDC信号に変換され、通常閉じているスイッチ1032を通して送
信される。スイッチ1032の他方の側では、その信号が、電圧記憶回路103
3に一時的に保持され、増幅器1034によって増幅され、そして、アナログ/
デジタルコンバーター(ADC)1035によって、デジタル語に変換される。
マイクロコンピューター(MPU)1036がそのデジタル語を分析して、硬貨
がセンサ・ハウジングの下を通過していないときの信号の特性を決定する。この
通常モードの間では、利得調整増幅器1029の利得は、エラー訂正コンパレー
ター1030に応じて設定される。エラー訂正コンパレーター1030は、増幅
器1034の出力と基準電圧(VRef)とを受信し、増幅器の出力が基準電圧に
整合するまで、増幅器1034の出力を訂正する。この方法において、マイクロ
コンピューター1036は、硬貨が第2のコイル1026の下を通過する直前の
受信信号の状態に関する基準として、第2のコイル1026によって受信された
信号を使用する。この基準は定期的に調整されるので、図32bの回路構成を実
施するために使用される構成要素における公差の変動は、無関係である。
硬貨がセンサ・ハウジングの下を通過するとき、信号変換器(シグナルコンバ
ーター)1031の出力信号において、急な上昇が表される。この信号の変化は
、エッジ検出器1037によって感知される。エッジ検出器1037は、スイッ
チ1032を直ちに開くことによって応答し、硬貨が感知されたことをマイクロ
コンピューター1036に知らせる。スイッチ1032を開くことによって、電
圧記憶回路1033に記憶された電圧が保持され、ADC1035を介してマイ
クロコンピューター1036に供給される。通過する硬貨の知らせに応答して、
マイクロコンピューター1036は、ADC1038を介して、信号変換器10
31の出力信号と、電圧記憶回路1033に記憶された電圧とを比較することを
開始する。これらの2つの信号間の相違を使用して、通過する硬貨の特性を画定
することによって、マイクロコンピューター1036は、これらの特性を、各有
効な硬貨の金種に関する予め決定された特性範囲と比較して、有効な硬貨の金種
のどれがその通過している硬貨に整合しているか決定する。整合がないならば、
マイクロコンピューター1036は、通過している硬貨が無効であるということ
を決定する。その比較の結果が、いくつかのデジタル語の1つとして、マイクロ
コンピューター1036の出力に設けられたコントローラーに供給される。前記
デジタル語は、例えば、「1セント」、「5セント」、「10セント」「無効な
硬貨」にそれぞれ対応している。
マイクロコンピューター1036が各信号通路における信号を使用して通過し
ている硬貨の特性を決定するということに関して、低周波数成分の信号通路は、
高周波数成分の信号通路とほぼ同じとなっている。しかしながら、エッジ検出器
1037は、高周波信号の通路の信号にのみ応答するということに注意すべきで
ある。図32bに図示されているブロック1021−1034、1037の構造
及び/又は機能の典型的な実施例に関するそれ以上の情報については、米国特許
第4,462,513を参照できる。
有効な硬貨の金種に関する予め定められた特性は、各有効な硬貨の金種ごとに
、公差の較正処理を使用するマイクロコンピューター1036の内部メモリに記
憶されている。その処理は、各硬貨の金種ごとに、多数の硬貨を使用することに
よって実施される。例えば、下記の処理を使用することによって、5セント貨や
10セント貨の予め定められた特性を確立することができる。第1に、選別シス
テムに5セント貨のみを充填する((使用期間や摩耗レベルの)タイプが多けれ
ば多いほど、また、かかるタイプが多様であればあるほど、公差の範囲がより正
確となる)。スイッチ1032と1032’が閉じた状態で、そして、マイクロ
コンピューター1036が、各5セント貨に関する高周波数減衰値と低周波数減
衰値とを記憶するようにプログラムされた状態で、選別システムは、各5セント
貨がセンサ・ハウジングの下を通るまで、作動させられる。そのとき、マイクロ
コンピューターは、センサ・ハウジングの下を通る前記セットの5セント貨の低
周波数及び高周波数に関する高い値と低い値を捜す。最大値と最小値とを記憶し
、この最大値と最小値を外側限界値として使用して、5セント貨の硬貨の金種用
の公差範囲を画定する。同じ処理が10セント貨でも繰り返される。
したがって、図32a及び32bのそれぞれの回路構成が、有効な硬貨あるい
は無効な硬貨がインダクタンスコイル1006のそばをいつ通ったかということ
と、その硬貨が有効かあるいは無効かどうかということと、もし、有効ならばそ
の硬貨の金種の種類を、コントローラーに知らせる。適切に形成された静止した
案内プレートと組み合わせて図32の回路構成を使用することによって、コント
ローラーは、各硬貨の金種を正確にカウントでき、正確なバッグ・ストップ(E
BS)に選別でき、無効な硬貨を検出して、有効な硬貨として排出するのを防止
することができる。
米国特許第4,462,513及び4,579,217に述べられた硬貨セン
サ/識別器に加えて、有効な硬貨と無効な硬貨とを識別するために、当該技術で
周知な種々の他のタイプの硬貨センサ/識別器を、静止した選別ヘッド12に取
り付けることができる。これらの硬貨センサ/識別器は、1あるいはそれ以上の
下記の硬貨の特性の検査に基づいて、無効な硬貨を検出する。すなわち、硬貨の
特性としては、硬貨の厚さ;硬貨の直径、硬貨の面の刻み込まれた形状やエンボ
スされた形状(例えば、1セント貨はエイブラハム・リンカーンの横顔を備えて
いる。25セント貨はジョージ・ワシントンの横顔を備えている。など);硬貨
の平坦あるいはぎざぎざをつけた周辺エッジ;硬貨の重さあるいは質量;硬貨の
金属含有量;硬貨の導電率;硬貨のインピーダンス;硬貨の強磁性特性;損傷な
どから生じた穴などの欠陥;及び硬貨の光学的な反射特性がある。そのような硬
貨センサ/識別器の例が、Hastieなどに与えられた米国特許第3,559
,789号、Hastieなどに与えられた米国特許第3,672,481号、
Fujitaに与えられた米国特許第3,910,394号、Greeneに与
えられた米国特許第3,921,003号、Gregory,Jr.に与えられ
た米国特許第3,978,962号、Knightなどに与えられた米国特許第
3,980,168号、Prummに与えられた米国特許第4,234,072
号、Levasseurなどに与えられた米国特許第4,254,857号、D
aviesに与えられた米国特許第4,326,621号、Shahなどに与え
られた米国特許第4,353,452号、Prattに与えられた米国特許第4
,483,431号、Grayなどに与えられた米国特許第4,538,719
号、MacDonaldに与えられた米国特許第4,667,093号、Zim
mermanに与えられた米国特許第4,681,204号、Daviesに与
えられた米国特許第4,696,385号、Kaiserなどに与えられた米国
特許第4,715,223号、Gunnなどに与えられた米国特許第4,963
,118号、Furuyaなどに与えられた米国特許第4,971,187号、
Kaiなどに与えられた米国特許第4,995,497号、Yoshihara
に与えられた米国特許第5,002,174号、Goiに与えられた米国特許第
5,021,026号、Saarinenなどに与えられた米国特許第5,03
3,602号、Metcalfに与えられた米国特許第5,067,604号、
Rasmussenなどに与えられた米国特許第5,141,443号、及びF
urneauxなどに与えられた米国特許第5,213,190号を含むいくつ
かの米国特許に記述されている。前記特許における硬貨センサ/識別器の記述は
、参照することによって、本願明細書に組み込まれている。
本願発明は、無効な硬貨を検出し、処理する多数の方法を含んでいる。それら
は、1あるいはそれ以上の下記のタイプに分類されている。すなわち、連続的に
循環させて中央寄りに偏向(すなわち方向転換)させるタイプと、連続的に循環
させて外側寄りに偏向させるタイプである。
第1及び第2の分類の選別構造、すなわち連続的に循環させて中央寄りに偏向
させる選別構造が、図33及び34に図示されている。図33は、この選別構造
のための、(弾性ディスク16を備えた)案内プレート12’の斜視図を示して
いる。図34は、この選別構造のための、案内プレート12’の底面図を示して
いる。後述するある変更点を除いては、図33及び34は、図17に示されたも
のと同じ選別構造を表している。
図33及び34において、センサ/識別器が、案内プレート12’の領域に設
けられている。その領域では、硬貨は整合され1列縦隊になっているが、しかし
、硬貨は出口通路40’ないし45’に達していない。案内プレート12’は、
各硬貨出口通路40’ないし45’において、方向転換部材1040を備えてい
る。これらの方向転換部材を使用して、(有効あるいは無効の)硬貨が関連する
硬貨出口通路に入り込むのを防止している。ソレノイドを使用することにより、
方向転換部材は、案内プレート12’内から、出口通路の内壁凹部と整合する箇
所に強制的に下方に押圧される。それによって、硬貨が出口通路に沿って回転す
るとき、硬貨の内側エッジが前記内壁の凹部に捕捉されるのが防止される。硬貨
出口通路の上流側に前記センサ/識別器(”S/D”すなわち図32のインダク
タンスコイル1006)を設け、無効な硬貨の検出に応答して方向転換部材(1
040a、1040bなど)の各々に選択的に係合することによって、コントロ
ーラー(図19)は、有効な硬貨用の硬貨出口通路の1つに無効な硬貨が排出さ
れるのを防止する。
連続的な循環技術の実施例は、コントローラーを使用することにより無効な硬
貨が検出されるのに応答して、順次、方向転換部材(1040a、1040bな
ど)の各々に係合することによって成し遂げられる。これによって、無効な硬貨
は、強制的に、回転ディスク16の中心に向かって再循環させられる。無効な硬
貨が関連する硬貨出口通路のそばを通るとすぐに、エンコーダーを使用する前記
機械及び/又は回転トラッキングの速度に基づいて、コントローラーは、順次、
方向転換部材(1040a、1040bなど)の各々との係合を解除する。この
方法においては、方向転換部材が非係合状態にある限り、有効な硬貨が選別され
適切に排出される状態で、無効な硬貨は連続的に循環される。選別機が全ての(
あるいはかなりの量の)有効な硬貨を排出すると、無効な硬貨は手動で取り除か
れ捨てられるか、あるいは、後述する無効硬貨排出技術の1つを使用して、自動
的に除かれる。
ある高速で実施している場合において、無効な硬貨の存在を感知した後に方向
転換部材を係合させるのに必要とする時間は、ディスクの回転速度を落とすこと
を要求するかもしれない。この目的のための速度の減少は、例えば図16と関連
して述べたように、前述したブレーキ及び/又はクラッチの実施例の1つを使用
することによって成し遂げることが好ましい。これは、また、後述する任意の実
施例に適用できる。
中央寄りに偏向させる技術の実施は、硬貨出口通路の1つ(例えば、硬貨出口
通路45’)を使用することによって成し遂げられ,これによって無効な硬貨を
除くことができる。この硬貨の出口通路は、無効な硬貨を排出するためにのみ使
用でき、あるいは、硬貨金種のうち最も大きな硬貨と無効な硬貨とを排出するた
めに選択的に使用できる。
硬貨の出口通路45’が、無効な硬貨を排出するためにのみ使用される場合、
その実施は次のようになる。無効な硬貨の存在を示すS/Dに応答して、コント
ローラーは、順次、方向転換部材1040aないし1040eの各々と係合する
。すなわち、硬貨の出口通路45’と関連した最後の1つを除いた全ての方向転
換部材と係合する。これによって、検出された無効な硬貨が強制的に回転させら
れて、硬貨出口通路40’ないし44’の各々を通過する。硬貨の出口通路45
’
の幅が十分に大きく、検出された無効な硬貨を収容することができる場合、その
無効な硬貨は、硬貨の出口通路45’を介して除かれる。無効な硬貨が、その関
連する硬貨出口通路のそばを通るとすぐに、エンコーダーを使用する前記機械及
び/又は回転トラッキングの速度に基づいて、コントローラーは、順次、方向転
換部材(1040a、1040bなど)の各々との係合を解除する。この方法に
おいては、全てではないとしてもほとんどの有効な硬貨が選別され適切に排出さ
れた状態にあって、無効な硬貨が感知されたとき、それらの方向転換部材が非係
合状態にある限り、無効な硬貨は除かれる。選別機が全ての(あるいはかなりの
量の)有効な硬貨を排出すると、意図せずに除かれた任意の有効な硬貨は、手動
で回収され、システム内に再び挿入される。
硬貨の出口通路45’が、硬貨金種のうち最も大きな硬貨と無効な硬貨とを排
出するために選択的に使用される場合、上述した実施例は、わずかに変更される
。最も大きな金種の選別された硬貨と共に、検出された無効な硬貨を硬貨の出口
通路45’内に強制的に進めた後、これら有効な硬貨と無効な硬貨とが排出され
たバッグが、作動のためにシステム内に戻されて、上述したように、連続的に循
環を行わせる技術を使用して選別され、有効な硬貨を無効な硬貨から分離する。
その後、最も大きな金種の選別された硬貨のバッグが取り除かれる。次いで、シ
ステム内に残っている無効な硬貨が、手動で取り除かれる。あるいは、上述した
中央寄りに偏向させる技術を硬貨の出口通路45’と共に使用して、無効な硬貨
を排出することができる。
中央寄りに偏向させる技術の他の実施例では、無効な硬貨を、無効な硬貨専用
の出口位置に方向転換させる。図40a−c及び図41a−cを再び参照すると
、選別ヘッドの出口チャネルの各々には、2つの出口通路を設けることができる
。有効な硬貨を2つのバッチに分けるためのこれらの出口チャネルを使用する代
わりに、あるいはこれらの出口チャネルを使用することに加えて、出口チャネル
を使用して、有効な硬貨から無効な硬貨を分けることができる。そのために、図
40a−cにおいて、回転可能なピン80’が図40a−bの通常の位置にある
と、これによって、有効な硬貨を、出口通路41’を通して案内することができ
る。
回転可能なピン80’が図40cの回転位置にあると、これによって、無効な硬
貨を、出口通路40’を通して案内することができる。同様に、図41a−cに
おいて、伸長可能なピン82が図41a−bの通常の位置にあると、これによっ
て、有効な硬貨を、出口通路41’を通して案内することができる。伸長可能な
ピン82が図41cの伸長位置にあると、これによって、無効な硬貨を、出口通
路40’を通して案内することができる。
図40a−c及び41a−cに示された出口チャネル形状を、図34の出口チ
ャネル45’に設けてもよいことは明らかである。そのとき、図40a−c及び
41a−cに示された出口チャネル形状は、方向転換部材1040aないし10
40eと関連して使用され、これによって、出口チャネル45’を介して全ての
無効な硬貨を除くことができる。より具体的に説明すると、無効な硬貨の存在を
示すS/Dに応答して、コントローラーは、順次、方向転換部材1040aない
し1040eの各々と係合する。すなわち、硬貨出口通路45’と関連する最後
の方向転換部材を除いた全ての方向転換部材と係合する。これによって、検出さ
れた無効な硬貨は、強制的に回転させられ、硬貨出口通路40’ないし44’を
通過する。出口チャネル45’が図40a−c及び41a−cに示されたように
形成された場合、回転可能あるいは伸長可能なピンを使用して、有効な硬貨から
無効な硬貨を分けることができる。
図34のセンサS1−S6は必要ではない。しかし、S/Dと関連して実行され
る硬貨の金種カウント機能の代わりに、センサS1−S6を選択的に使用して、S
/Dと関連して実行される硬貨の金種カウント機能を確かめることができる。S
/Dと関連して実行される硬貨の金種カウント機能の代わりに、センサS1−S6
を使用することによって、図32の回路のために必要とする処理時間をかなり減
少させることができる。
外側寄りに偏向させる技術の実施例が、図35及び36に図示されている。図
35は、図35の案内プレートが、硬貨出口通路にセンサ/識別器(S/D2)
を備え、ディスク16の周縁部の外側寄りに硬貨偏向部材1050を備えている
点を除いて、図33と同様となっている。出口通路の前にS/D1を使用し、出
口通路でS/D2を使用することによって、硬貨の有効性を2重にチェックでき
るようになっている。ディスクの直ぐ外側に設けられた硬貨偏向部材1050は
、硬貨出口通路を出る無効な硬貨を検出するセンサ識別器(S/D2)に応答し
て、コントローラーによって係合される。図36は、記号NCによって示された
無効な硬貨を偏向させる、側面から全体的に見た硬貨偏向部材1050を示して
いる。
センサ/識別器(S/D1)は、必要な要素ではない。しかし、無効な硬貨が
センサ/識別器(S/D1)の下を通過したとき、該センサ/識別器(S/D1)
を使用することにより、(上述したジョギングモードによって)選別速度を減少
させることができる。この方法で選別速度を減少させることによって、コントロ
ーラーは、最大限に硬貨を偏向させる位置に硬貨偏向部材1050を係合させる
ために、より多くの時間を有する。選別システムは、各硬貨出口通路に、硬貨セ
ンサ/識別器を備えていることが好ましい。硬貨出口通路には、関連する偏向部
材が設けられている。該偏向部材は、外側寄りに配置され、硬貨出口通路に入る
無効な硬貨を偏向できるようになっている。硬貨センサ/識別器を各硬貨出口チ
ャネルに位置決めすることによって、コントローラーは、硬貨がそれぞれの出口
チャネルを通るとき、硬貨の金種を直接的にカウントできる。
外側に偏向させる技術の他の実施例が、図42−57に図示されている。これ
らの外部に分路させる装置は既に本願明細書に記述されていることから、それら
分路装置は、再度、詳細には説明しない。分路装置は、特定の金種の硬貨を2つ
のバッチに分けるのに使用できるだけでなく、無効な硬貨を有効な硬貨から分け
るのにも使用できると十分に言える。例えば、図42−46において、内部仕切
り1306は、モーター1310によって操作される。これによって、有効な硬
貨がスロット1302、1304の一方を通して案内され、また、無効な硬貨が
スロット1302、1304の他方を通して案内される。同様に、図47−50
において、空気ポンプ1414、1416は、スロット1402、1404の一
方を通して有効な硬貨を案内し、また、スロット1402、1404の他方を通
して無効な硬貨を案内する。図51−55において、内部仕切り1506を操作
することにより、有効な硬貨がスロット1502、1504の一方を通して案内
され、また、無効な硬貨がスロット1502、1504の他方を通して案内され
る。
図46のセンサ1326のような識別センサ、図49−50のセンサ1424
、及び図55のセンサ1514は、前述した分路装置の各々に対する直ぐ上流側
に位置決めして、無効な硬貨を外部で検出することができる。無効な硬貨の検出
に応答して、識別センサは分路装置をトリガーし、これによって、(選別の後に
)有効な硬貨が取る通路とは違う硬貨の通路に沿って、無効な硬貨が方向転換さ
れる。例えば、図46のセンサ1326は、内部仕切り1306を制御するモー
ター1310をトリガーすることができる。その結果、無効な硬貨が、スロット
1302、1304のうち予め定められた1つを通って案内される。図49−5
0のセンサ1424は、空気ポンプ1414、1416をトリガーすることがで
きる。その結果、無効な硬貨は、スロット1402、1404のうちの予め定め
られた一方に案内される。同様に、図55のセンサ1514は、内部仕切り15
06を操作し、その結果、無効な硬貨は、スロット1502、1504のうちの
予め定められた一方に案内される。
図56a−bにおいて、方向転換ピン1608、1610は、第1の出口チャ
ネル1604を通して無効な硬貨を案内し、そして、第2の出口チャネル160
6を通してあるいは静止した平坦面1600の下流端に向けて、有効な硬貨を案
内する。したがって、有効な硬貨は、2つのバッチに分けられる。一方のバッチ
は、出口チャネル1606を通る。他のバッチは、出口チャネル1606を飛び
越えて、平坦面1600に沿って進む。識別センサ1616は、方向転換ピン1
608に対して上流側で、静止した平坦面1600に取り付けられている。この
センサ1616は、有効な硬貨と無効な硬貨とを識別する。無効な硬貨の検出に
応答して、センサ1616は方向転換ピン1608をトリガーする。これによっ
て、無効な硬貨が出口チャネル1604内に偏向される。無効な硬貨を偏向した
後、方向転換ピン1608は、非偏向位置に戻る。カウントセンサ1618が、
方向転換ピン1610に対して上流側で、静止した平坦面1600に取り付けら
れている。このカウントセンサ1618は、有効な硬貨が該カウントセンサ上を
通過したとき、該有効な硬貨をカウントする。また、カウントセンサ1618を
使用して、予め定められたn個の有効な硬貨を検出した後に、方向転換ピン16
10をトリガーすることができる。したがって、n番目の有効な硬貨がカウント
センサ1618によって検出された後、カウントセンサ1618は方向転換ピン
1610をトリガーする。その結果、後に続く硬貨は、出口チャネル1606を
飛び越えて、平坦面1600に沿って進み続ける。
他の実施例においては、出口チャネル1604、1606の両方を使用して、
有効な硬貨を2つのバッチに分け、そして、無効な硬貨が出口チャネル1604
、1606の両方を飛び越えて進むようになっている。他の選択的な実施例にお
いては、1つの方向転換ピン及び1つの出口チャネルのみが分路装置に設けられ
、無効な硬貨が当該出口チャネル内に方向転換されるようになっている。
図57a−bの分路装置を、図56a−bの分路装置と同様な方法で使用して
、無効な硬貨から有効な硬貨を分けることができる。識別センサ1718を使用
して、無効な硬貨を検出し、これに応答して、ソレノイド1710をトリガーす
る。カウントセンサ1720を使用して、有効な硬貨をカウントし、予め定めら
れた数の有効な硬貨の検出に応答して、ソレノイド1712をトリガーする。
図38は、選別ヘッドを図示している。この選別ヘッドにおいては、出口チャ
ネル40’−45’の各々には、該出口チャネル40’−45’自身の硬貨セン
サ/識別器が設けられている。これらの硬貨センサ/識別器は、S/D1ないし
S/D6として示されている。硬貨センサ/識別器のこの構成によって、各出口
チャネルは、無効硬貨用のそれぞれの硬貨センサ/識別器によって監視される。
図39は、硬貨センサ/識別器S/D1を示す側面図である。硬貨センサ/識別
器S/D1は、出口チャネル40’上において、案内プレート12に取り付けら
れている。他の硬貨センサ/識別器も同様な方法で、それぞれの出口チャネル上
において、案内プレート12に取り付けられている。各出口チャネルに関連する
案内チャネル50にも、それ自身の硬貨偏向部材(図36参照)が設けられてい
るならば、そのとき、特定の案内チャネルの硬貨偏向部材は、当該案内チャネル
に関連した出口チャネルを出る無効な硬貨を検出するセンサ識別器に応答して、
コントローラーによって係合される。所望するならば、コントローラーでも、上
述したように各センサ/識別器によって感知される無効な硬貨を、独自にカウン
トし続けることができる。
上述した硬貨センサ/識別器の種々の構成の各々に関して、エンコーダーと組
み合わせてジョギングモードを使用して、無効な硬貨をひとたび感知すると、該
無効な硬貨を追跡するようにすることができる。例えば、出口チャネル40’−
45’の各々にセンサ/識別器が設けられている図38の構成において、ディス
ク38は、駆動モーターを非通電あるいは非係合状態にしそしてブレーキを作動
させることによって、停止させられる。出口チャネルにおける無効な硬貨の後端
が、出口チャネルに設けられたセンサ/識別器を通過するとすぐに、ディスクは
、最初に停止させられる。その結果、ディスクが停止するとき、無効な硬貨は、
出口チャネル内に確実に保持される。次いで、無効な硬貨の後端がその出口チャ
ネルの出口端を通過するまで、1あるいはそれ以上の電気パルスで駆動モーター
をジョギングすることによって、無効な硬貨は排出される。
本願発明の他の重要な観点は、4つの異なったモードのうち選択された1つで
作動する図34のシステム(すなわち、図面に図示された他のシステムの1つ)
の性能に関する。これらのモードは、自動モード、無効モード、急速モード、及
び通常モードを備えている。自動モードは、最初に、硬貨金種の通常の混合用の
選別システムを作動させ、検出された無効な硬貨の割合が過度になったり、ある
いは、硬貨のうち単一の硬貨金種の割合が過度になっていた場合、選別速度を変
えるようになっている。センサ/識別器を使用して、硬貨の混合のタイプに関し
て、コントローラーを教育することによって(換言すれば、コントローラーが学
習することによって)、コントローラーは、選別システムの速度を制御し、これ
により、選別速度及び選別の正確さを最適にすることができる。無効モードは、
選択システムのユーザーによって手動で選択され、これによって、選択システム
はより低い速度で作動する。このモードは、無効な硬貨がカウントされず、有効
な硬貨の金種の1つとして選択されないことを保証する。急速モードは手動で選
択され、急速モードでは、どの硬貨の金種が一番多いかを決定し、当該一番多い
硬貨の金種を高速で選別する。通常モードは、手動で選別され、無効な硬貨の過
度の割合のための特別な作用や混合した硬貨の中で一番多い特定の金種の硬貨の
ための特別な作用なしで、選別システムを作動させる。図37は、これらの4つ
のモードを取り扱うためにコントローラーをプログラムするための工程を図示し
ている。
フローは、ブロック1200で始まる。ブロック1200では、選別システム
は、4つの選別作動オプションの各々を表示する。ブロック1200から、フロ
ーは、ブロック1202に進む。ブロック1202では、コントローラーは、ユ
ーザーが4つのモードのうちの1つを選択するのを待ち始める。ブロック120
2で、コントローラーは、自動(オート)モードが選択されたかどうかを決定す
る。自動モードが選択されなかったならば、フローは、ブロック1204に進む
。ブロック1204で、コントローラーは、無効モードが選択されたかどうかを
決定する。もし、自動モードも無効モードも選択されなかったならば、フローは
、ブロック1206に進む。ブロック1206で、コントローラーは、急速モー
ドが選択されたかどうか決定する。最終的に、フローは、ブロック1208に進
み、通常モードが選択されたかどうかを決定する。もし、どのモードも選択され
たかったならば、フローは、ブロック1208からブロック1200に戻る。ブ
ロック1200で、コントローラーは、作動オプションを表示し続ける。
ユーザーが自動モードを選択したということをコントローラーが決定したこと
に応答して、フローは、ブロック1202からブロック1210に進む。ブロッ
ク1210で、コントローラーは、硬貨金種の典型的な混合用の選別システムを
作動させる。フローは、ブロック1210からブロック1212に進む。ブロッ
ク1212で、コントローラーは、各硬貨の金種ごとに、1分当たりに感知され
る硬貨の割合をトラッキンング(すなわち、追跡)することを開始する。これは
、図32a及び32bに示された回路構成の1つを使用することによって行われ
る。感知された無効な硬貨の割合が予め定められたしきい値(X枚の硬貨/分)
例えば、X=5を越えたということをコントローラーが決定したことに応答して
、フローは、ブロック1214からブロック1216に進む。このしきい値は、
手近
な特定の用途ごとに、選択することができる。
ブロック1216で、コントローラーは、選別速度を一定量(z%)、例えば
10%だけ減少させる。これは、無効な硬貨を選別する精度を増大させるために
行われる。
フローは、ブロック1216からブロック1218に進む。ブロック1218
で、コントローラーは、無効な硬貨の割合を監視し、これによって、無効な硬貨
の割合がかなり減少したかどうか決定する。ブロック1220で、コントローラ
ーは、無効な硬貨の割合を、ブロック1214に関連して述べた予め定めたしき
い値(x)よりもやや小さいしきい値と比較する。例えば、予め定めたしきい値
が1分当たり5枚の硬貨ならば、そのとき、ブロック1220に関連して使用さ
れるしきい値(x−n)は、1分当たり2枚の硬貨(x−n=2)に設定するこ
とができる。これは、ヒステリスのレベルを与える。その結果、コントローラー
は、選別速度を過度には変化させない。フローは、ブロック1220からブロッ
ク1222に進み、選別システムが完全に硬貨の選別を終えたかどうか決定する
。センサ/識別器が、予め定められたタイム・ピリオド(時間)を越えた間に、
任意の(有効あるいは無効な)硬貨を感知しなかったとき、センサ/識別器は、
選別が完了したということを決定する。選別が完了していないならば、フローは
、ブロック1222からブロック1224に進む。ブロック1224で、コント
ローラーは、選別速度を減少させるのに使用したものと同じ率(z)だけ、選別
速度を増加させる。フローは、ブロック1224からブロック1210に戻る。
ブロック1210で、コントローラーは、硬貨金種の通常の混合用の選別オペレ
ーションを作動し続け、同じプロセスを繰り返す。全ての硬貨の選別が完了した
ということをコントローラーが決定したことに応答して、フローは、ブロック1
222からブロック1226に進む。ブロック1226で、コントローラーは、
機械を止め、選別プロセスを終了し、ブロック1200に戻って、ユーザーに全
表示を提供し、再び、4つの作動オプションの1つを選択できるようにする。
自動モードが選択されず(ブロック1202)、無効モードが選択されたなら
ば、フローは、ブロック1204からブロック1244に進む。ブロック124
4で、コントローラーは、予め定められた率(Z%)だけ選別速度を減少させる
。フローは、ブロック1244からブロック1254に進む。ブロック1254
で、選別が完了するまで、選別システムは選別を続ける。ユーザーが、過度の枚
数の無効な硬貨が存在するかもしれないということを心配し、また、誤った選別
の可能性を減少させたいということを望んだとき、このモードは、ユーザーによ
って選択される。したがって、選別システムは、選別プロセスのまさに最初から
、よりゆっくりとした選別速度で選別を行う。
もし、ユーザーが急速モードを選択したならば、フローは、ブロック1206
からブロック1246に進む。ブロック1246で、コントローラーは、カウン
トを始め、各硬貨の金種を比較して、どの硬貨の金種が一番多いか決定する。例
えば、選別の30秒後に、コントローラーがシステム内にあるほとんどの硬貨が
10セント貨であると決定したならば、コントローラーは、一番多い硬貨として
10セント貨の金種を示す。フローは、ブロック1246から、ブロック124
8に進む。ブロック1248で、コントローラーは、方向転換部材(図34)を
使用して、10セント貨用の出口通路以外の全ての硬貨の出口通路を閉鎖する。
フローは、ブロック1248からブロック1250に進む。ブロック1250で
、コントローラーは、予め定めた率(P%)、例えば、10%だけ選別速度を増
加する。この方法においては、コントローラーは、どの硬貨の金種が一番多いの
かを学び、高速度で当該金種のみ選別する。他の硬貨の金種の出口通路は、閉鎖
され、これによって、硬貨の誤った選別を最小限とすることができる。
もし、ユーザーが通常のモードを選択したならば、フローは、ブロック120
8からブロック1252に進む。ブロック1252で、コントローラーは、硬貨
の金種の通常の混合用の選別システムを作動させる。コントローラーは、過度の
数の無効な硬貨用の特別作用や一番多い硬貨の金種用の特別作用を取らないので
、コントローラーは、ブロック1254で図示されているように全ての硬貨の選
別が完了するまで、上述したような選別システムを作動させる。フローは、ブロ
ック1254からブロック1256に進む。ブロック1256で、コントローラ
ーは、選別プロセスを終える。次いで、フローは、ブロック1200に進み、ユ
ー
ザーが他の作動オプションを選択できるようにする。
したがって、本願発明は、1あるいはそれ以上のタイプの、硬貨を感知し硬貨
をカウントしそして硬貨を識別する技術を使用する多数の実施例に関して述べた
が、当業者は、本願発明の要旨及び範囲から離れることなしに、多くの変更をそ
れに施すことができることを理解するであろう。例えば、上述した硬貨センサ/
識別器を、種々の数の金種を排出できるように設計した選別ヘッドに設けるよう
にしてもよい。その選別ヘッドは、3つの金種を排出できるように設計した選別
ヘッド(図38)及び6つの金種を排出できるように設計した選別ヘッド(図3
8)を含む。各これらの実施例やこれらの実施例の明白な変更は、後述される請
求の範囲に述べられている本願発明の要旨及び範囲内に含まれるように考えられ
る。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M
W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,
UG,UZ,VN
(72)発明者 メンニー,ダグラス・ユー
アメリカ合衆国イリノイ州60010,バーリ
ントン,ウッド・ストリート 229
(72)発明者 レイターマン,ドナルド・イー
アメリカ合衆国イリノイ州60015,ディア
フィールド,キャロル・レーン 1345
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.硬貨選別機であって、 回転可能なディスクと、 前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、 前記回転可能なデイスクの上面にほぼ平行で該上面からわずかに間隔があけら れている下面を有する静止した選別ヘッドとを備えており、前記選別ヘッドの前 記下面は、種々の金種の硬貨を、前記ディスクの周縁部に沿った種々の出口位置 に案内するための複数の出口チャネルを形成しており、 前記硬貨選別機は、さらに、 前記ディスクの周縁部の外側に配置された分路機構であって、前記出口位置の 1つに案内された硬貨を受け入れ、前記受け入れられた硬貨を2あるいはそれ以 上のバッチに分けるための分路機構を備えており、前記分路機構は、出口導管と 、少なくとも1つの内部仕切りとを備えており、前記内部仕切りは前記出口導管 を複数のチャネルに分けており、前記内部仕切りは、複数の位置の間を移動でき 、これによって、前記複数のチャネルのうちの種々のチャネルに前記硬貨を案内 できることを特徴とする硬貨選別機。 2.請求項1に記載の硬貨選別機において、前記内部仕切りの上流端は、前記分 路機構によって受け入れられた前記硬貨の平面に対して平行に移動することがで きることを特徴とする硬貨選別機。 3.請求項1に記載の硬貨選別機において、前記内部仕切りは、前記分路機構に よって受け入れられた前記硬貨の平面に対して垂直方向に移動できることを特徴 とする硬貨選別機。 4.請求項1に記載の硬貨選別機において、さらに、前記出口位置の1つと前記 分路機構との間に配置され、前記出口位置の1から出る前記硬貨の間の物理的な 間隔を増加させるための駆動機構を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 5.請求項4に記載の硬貨選別機において、前記駆動機構は、静止した平坦面上 に位置決めされた回転ホイールを備えていることを特徴とする硬貨選別機。 6.請求項1に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は、出口滑降斜面路と 、静止した内部仕切りとを備えており、前記内部仕切りは、前記出口滑降斜面路 を一対のスロットに分けており、前記分路機構は、さらに、一対の空気ポンプを 備えており、前記一対の空気ポンプは、互いに対向して配置されていると共に、 前記出口滑降斜面路の上流端に隣接して配置されており、それによって、前記分 路機構によって受け入れられた前記硬貨は、前記一対の空気ポンプを通って前記 出口滑降斜面路内に移動するようになっており、前記硬貨が前記一対の空気ポン プの間を通っている間、前記一対の空気ポンプは、前記硬貨に向けて空気を放出 できるように作動可能であり、これによって、前記硬貨は、前記一対のスロット の一方に方向転換されることを特徴とする硬貨選別機。 7.請求項6に記載の硬貨選別機において、前記一対の空気ポンプの一方を作動 させることにより、前記硬貨は、前記一対のスロットの一方に向けて方向転換さ れ、前記一対の空気ポンプの他方を作動させることにより、前記硬貨は、前記一 対のスロットの他方に向けて方向転換されることを特徴とする硬貨選別機。 8.請求項1に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は、出口スロットが形 成された静止した面と、前記出口スロットの上流に配置された方向転換部材と、 前記静止した面に沿って前記硬貨を移動させるための駆動機構とを備えており、 前記方向転換部材を作動させることにより、前記硬貨は、前記出口スロット内に 方向転換されることを特徴とする硬貨選別機。 9.請求項8に記載の硬貨選別機において、前記方向転換部材は、前記静止した 面に取り付けられた回転可能なピンとなっており、前記ピンは、前記静止した面 から上方に向けて伸びる隆起部を有していることを特徴とする硬貨選別機。 10.請求項8に記載の硬貨選別機において、前記方向転換部材は、前記静止し た面に取り付けられたピンとなっており、前記ピンは、後退位置と伸長位置との 間で移動可能となっており、前記ピンは、前記後退位置において、前記静止した 面と実質的に同一平面となっており、前記ピンは、前記伸長位置において、前記 静止した面から上方に伸びていることを特徴とする硬貨選別機。 11.請求項8に記載の硬貨選別機において、前記静止した面は、エッジを有す る隆起したストリップ・セクションを備えており、前記硬貨は、前記分路機構に よって受け入れられている間、前記エッジに当接しており、前記方向転換部材は 、前記隆起したストリップ・セクションを通して前記エッジを越えて横方向に伸 長可能となっており、これによって、前記硬貨が前記出口スロット内に方向転換 されるようになっていることを特徴とする硬貨選別機。 12.請求項8に記載の硬貨選別機において、前記出口スロットは、下面と基準 壁とを有する出口チャネルとなっており、前記出口チャネルは、前記分路機構に よって受け入れられた硬貨と実質的に同じ平面に向けて硬貨を方向転換させるこ とを特徴とする硬貨選別機。 13.請求項8に記載の硬貨選別機において、前記出口スロットは、方向転換さ れた硬貨が落下する開口部となっていることを特徴とする硬貨選別機。 14.請求項1に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は、出口スロットが 形成された静止した面と、前記出口スロットの上流に配置された方向転換部材と 、前記静止した面に沿って前記硬貨を移動させるための駆動機構とを備えており 、前記方向転換部材を作動させることにより、前記硬貨は、方向転換して、前記 出口スロットを飛び越えて進むことを特徴とする硬貨選別機。 15.請求項14に記載の硬貨選別機において、前記方向転換部材は、前記静止 した面に取り付けられた回転可能なピンとなっており、前記回転可能なピンは、 前記静止した面から上方に向けて伸びる隆起部を有していることを特徴とする硬 貨選別機。 16.請求項14に記載の硬貨選別機において、前記方向転換部材は、前記静止 した面に取り付けられたピンとなっており、前記ピンは、後退位置と伸長位置と の間で移動可能となっており、前記ピンは、前記後退位置において、前記静止し た面と実質的に同一平面となっており、前記ピンは、前記伸長位置において、前 記静止した面から上方に向けて伸びていることを特徴とする硬貨選別機。 17.請求項14に記載の硬貨選別機において、 前記静止した面は、エッジを有する隆起したストリップ・セクションを備えてお り、前記硬貨は、前記分路機構によって受け入れられている間、前記エッジに当 接しており、前記方向転換部材は、前記隆起したストリップ・セクションを通し て前記エッジを越えて横方向に伸長可能となっており、これによって、前記硬貨 が、方向転換して、前記出口スロット飛び越えて進むことを特徴とする硬貨選別 機。 18.請求項14に記載の硬貨選別機において、前記出口スロットは、下面と基 準壁とを有する出口チャネルとなっており、前記出口チャネルは、前記分路機構 によって受け入れられた硬貨と実質的に同じ平面に向けて硬貨を方向転換させる ことを特徴とする硬貨選別機。 19.請求項14に記載の硬貨選別機において、前記出口スロットは、方向転換 されない硬貨が落下する開口部となっていることを特徴とする硬貨選別機。 20.請求項1に記載の硬貨選別機において、さらに、前記回転可能なディスク 上の前記静止した選別ヘッドに取り付けられた硬貨識別器であって、前記出口位 置の1つに案内される有効な硬貨と無効な硬貨とを識別するための硬貨識別器を 備えていることを特徴とする硬貨選別機。 21.請求項20に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は、前記硬貨識別 器に応答して作動し、これによって、前記出口位置の1つに案内される有効な硬 貨と無効な硬貨とを分けることができることを特徴とする硬貨選別機。 22.請求項1に記載の硬貨選別機において、さらに、前記ディスクの周縁部と 前記分路装置との間で前記ディスクの周縁部外側に配置された硬貨識別器であっ て、前記出口位置の1つに案内される有効な硬貨と無効な硬貨とを識別するため の硬貨識別器を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 23.請求項22に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は、前記硬貨識別 器に応答して作動し、これによって、前記出口位置の1つに案内される有効な硬 貨と無効な硬貨とを分けることができることを特徴とする硬貨選別機。 24.請求項22に記載の硬貨選別機において、さらに、前記選別ヘッドの下面 に沿って設けられ、各硬貨の金種ごとにカウントを行うカウント・ステーション を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 25.請求項24に記載の硬貨選別機において、さらに、前記出口位置の1つに 案内される規定の数の硬貨がカウントされる時期を検出し、この検出に応答して 、前記分路機構を作動せるための手段を備えていることを特徴とする硬貨選別機 。 26.請求項1に記載の硬貨選別機において、さらに、前記ディスクの周縁部と 前記分路装置との間で前記ディスクの周縁部外側に配置されたカウント・ステー ションであって、前記出口位置の1つから出る硬貨をカウントするためのカウン ト・ステーションを備えていることを特徴とする硬貨選別機。 27.請求項26に記載の硬貨選別機において、さらに、前記カウント・ステー ションを通過する規定の数の硬貨がカウントされる時期を検出し、この検出に応 答して、前記分路機構を作動せるための手段を備えていることを特徴とする硬貨 選別機。 28.硬貨選別機であって、 回転可能なディスクと、 前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、 前記回転可能なデイスクの上面にほぼ平行で該上面からわずかに間隔があけら れている下面を有する静止した選別ヘッドとを備えており、前記選別ヘッドの前 記下面は、種々の金種の硬貨を、前記ディスクの周縁部に沿った種々の出口位置 に案内するための複数の出口チャネルを形成しており、 前記硬貨選別機は、さらに、 前記ディスクの周縁部の外側に配置された複数の分路機構であって、前記出口 位置の各々に案内される硬貨を受け入れ、前記受け入れられた硬貨を2あるいは それ以上のバッチに分けるための複数の分路機構を備えており、前記分路機構の 各々は、出口導管と、少なくとも1つの内部仕切りとを備えており、前記内部仕 切りは前記出口導管を複数のチャネルに分けており、前記内部仕切りは、複数の 位置の間を移動でき、これによって、前記複数のチャネルのうちの種々のチャネ ルに前記硬貨を案内できることを特徴とする硬貨選別機。 29.請求項28に記載の硬貨選別機において、さらに、前記出口位置と前記分 路機構の各々との間に配置され、前記出口位置から出る硬貨の間の物理的な間隔 を増大させるための複数の駆動機構を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 30.請求項28に記載の硬貨選別機において、前記分路機構の各々は、出口ス ロットが形成された静止した面と、前記出口スロットの上流に配置された方向転 換部材と、前記静止した面に沿って前記硬貨を移動させるための駆動機構とを備 えており、前記方向転換部材を作動させることにより、前記硬貨は、前記出口ス ロット内に方向転換されることを特徴とする硬貨選別機。 31.請求項28に記載の硬貨選別機において、前記分路機構の各々は、出口ス ロットが形成された静止した面と、前記出口スロットの上流に配置された方向転 換部材と、前記静止した面に沿って前記硬貨を移動させるための駆動機構とを備 えており、前記方向転換部材を作動させることにより、前記硬貨は、方向転換し て、前記出口スロットを飛び越えて進むことを特徴とする硬貨選別機。 32.請求項28に記載の硬貨選別機において、さらに、前記回転可能なディス ク上の前記静止した選別ヘッドに取り付けられた複数の硬貨識別器であって、前 記出口位置の各々に案内される有効な硬貨と無効な硬貨とを識別するための複数 の硬貨識別器を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 33.請求項32に記載の硬貨選別機において、前記複数の分路機構は、前記複 数の硬貨識別器のそれぞれに応答して作動し、これによって、前記出口位置の各 々に案内される有効な硬貨と無効な硬貨とを分けることができることを特徴とす る硬貨選別機。 34.請求項28に記載の硬貨選別機において、さらに、前記ディスクの周縁部 と前記複数の分路装置との間で前記ディスクの周縁部外側に配置された複数の硬 貨識別器であって、前記出口位置の各々に案内される有効な硬貨と無効な硬貨と を識別するための複数の硬貨識別器を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 35.請求項34に記載の硬貨選別機において、前記複数の分路機構は、前記複 数の硬貨識別器のそれぞれに応答して作動し、これによって、前記出口位置の各 々に案内される有効な硬貨と無効な硬貨とを分けることができることを特徴とす る硬貨選別機。 36.請求項28に記載の硬貨選別機において、さらに、前記選別ヘッドの下面 に沿って設けられ、各硬貨の金種ごとにカウントを行う1又はそれ以上のカウン ト・ステーションを備えていることを特徴とする硬貨選別機。 37.請求項36に記載の硬貨選別機において、さらに、前記出口位置の1つに 案内される規定の数の硬貨がカウントされる時期を検出し、この検出に応答して 、前記出口位置の1つに関連した前記分路機構を作動せるための手段を備えてい ることを特徴とする硬貨選別機。 38.請求項28に記載の硬貨選別機において、さらに、前記ディスクの周縁部 と前記複数の分路装置との間で前記ディスクの周縁部外側に配置された複数のカ ウント・ステーションであって、前記出口位置の各々から出る硬貨をカウントす るための複数のカウント・ステーションを備えていることを特徴とする硬貨選別 機。 39.請求項38に記載の硬貨選別機において、さらに、前記カウント・ステー ションの1つを通る規定の数の硬貨がカウントされる時期を検出し、この検出に 応答して、前記カウント・ステーションの1つに関連した前記分路機構を作動せ るための手段を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 40.硬貨選別機であって、 回転可能なディスクと、 前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、 前記回転可能なデイスクの上面にほぼ平行で該上面からわずかに間隔があけら れている下面を有する静止した選別ヘッドとを備えており、前記選別ヘッドの前 記下面は、種々の金種の硬貨を、前記ディスクの周縁部に沿った種々の出口位置 に案内するための複数の出口チャネルを形成しており、前記出口チャネルの少な くとも1つは、一対の出口通路を備えており、 前記硬貨選別機は、さらに、 前記出口チャネルの1つに取り付けられた分路機構であって、前記出口チャネ ルの1つに入る硬貨を、前記一対の出口通路の1つを通って下流側に向けて案内 するための分路機構を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 41.請求項40に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は回転可能なピン を備えており、前記ピンは隆起部を有しており、前記隆起部は、前記選別ヘッド の前記下面から、前記出口チャネルの1つ内に下方に向けて伸びていることを特 徴とする硬貨選別機。 42.請求項40に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は伸長可能なピン を備えており、前記ピンは後退位置と伸長位置との間で移動可能となっており、 前記ピンは、前記後退位置において、前記選別ヘッドの下面と実質的に同一平面 となっており、前記ピンは、前記伸長位置において、前記選別ヘッドの下面から 下方に伸びていることを特徴とする硬貨選別機。 43.請求項40に記載の硬貨選別機において、さらに、前記分路装置に対して 上流側で前記静止した選別ヘッドに取り付けられた硬貨識別器であって、前記出 口チャネルの1つに入る有効な硬貨と無効な硬貨とを識別するための硬貨識別器 を備えていることを特徴とする硬貨選別機。 44.請求項43に記載の硬貨選別機において、前記分路機構は、前記硬貨識別 器に応答して作動し、これにより、前記出口チャネルの1つに入る有効な硬貨と 無効な硬貨とを分けて、前記一対の出口通路の一方を通して前記有効な硬貨を案 内でき、前記一対の出口通路の他方を通して前記無効な硬貨を案内できるを特徴 とする硬貨選別機。 45.請求項40に記載の硬貨選別機において、さらに、前記分路装置に対する 上流側で前記選別ヘッドの前記下面に沿って配置されたカウント・ステーション であって、各硬貨の金種ごとにカウントするためのカウント・ステーションを備 えていることを特徴とする硬貨選別機。 46.請求項45に記載の硬貨選別機において、さらに、前記出口チャネルの1 つに入る規定の数の硬貨がカウントされる時期を検出し、この検出に応答して、 前記分路機構を作動させるための手段を備えていることを特徴とする硬貨選別機 。 47.請求項1に記載の硬貨選別機において、前記内部仕切りは、固定された下 流側枢動ポイントと、該固定された下流側枢動ポイントを中心として枢動可能な 上流端とを備えていることを特徴とする硬貨選別機。 48.請求項28に記載の硬貨選別機において、前記内部仕切りは、固定された 下流側枢動ポイントと、該固定された下流側枢動ポイントを中心として枢動可能 な上流端とを備えていることを特徴とする硬貨選別機。 49.硬貨選別機であって、 弾性のある頂面を有する回転可能なディスクと、 前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、 前記回転可能なデイスクの前記弾性のある頂面に対してほぼ平行で該頂面から わずかに間隔があけられている下面を有する静止した選別ヘッドとを備えており 、前記選別ヘッドの前記下面は、種々の金種の硬貨を、前記ディスクの周縁部に 沿った種々の出口位置に案内するための複数の出口チャネルを形成しており、前 記それぞれの出口チャネルのうち少なくとも出口端の上面は、前記回転可能なデ ィスクの前記弾性のある頂面に十分に接近して位置決めされており、これによっ て、前記硬貨が前記出口位置に制御可能に案内されるとき、前記硬貨は前記弾性 のある頂面内に押圧されるようになっており、 前記硬貨選別機は、さらに、 前記それぞれの出口位置に隣接する前記ディスクの周縁部外側に配置された複 数の分路手段であって、前記出口位置に案内された硬貨を受け入れ、そして該受 け入れた硬貨を2あるいはそれ以上のバッチに分けるための複数の分路手段を備 えていることを特徴とする硬貨選別機。 50.少なくとも1つの硬貨の金種ではない無効な物から、少なくとも1つの硬 貨金種の硬貨を選別するための硬貨選別機であって、前記硬貨選別機は、 弾性面を有する回転可能なディスクであって、前記硬貨を受け入れて、回転運 動を前記硬貨に与えるための回転可能なディスクと、 輪郭が定められた面を有する静止した選別ヘッドとを備えており、前記輪郭が 定められた面は、前記回転可能なディスクの前記弾性面からわずかに間隔をあけ て設けられており、また、該弾性面に対してほぼ平行になっており、前記静止し た選別ヘッドは、前記静止した選別ヘッドの周縁部の回りにあるそれぞれの硬貨 金種の出口通路を通して、そして、関連する静止した硬貨収集容器内に、前記少 なくとも1つの硬貨金種の硬貨を、選別しかつ排出するできるように、形成され 配置されており、 前記硬貨選別機は、さらに、 前記硬貨金種の出口通路の1つと、その関連する静止した硬貨収集容器との間 に配置された硬貨識別センサであって、前記硬貨金種の出口チャネルの1に関連 する前記静止した硬貨収集容器に無効な物が到達する前に、前記無効な物を感知 するための硬貨識別センサとを備えたことを特徴とする硬貨選別機。 51.請求項50に記載の硬貨選別機において、さらに、 前記識別センサと、前記硬貨金種の出口通路の1つに関連する前記静止した硬 貨収集容器との間で、硬貨のルートに設けられた方向転換部材と、 制御回路とを備えており、前記制御回路は、前記硬貨ルートで無効な物を感知 する前記識別センサに応答して前記方向転換部材に係合し、これによって、前記 無効な物が、前記硬貨金種の出口通路の1つに関連する前記静止した硬貨収集容 器内に排出されるのを防止することを特徴とする硬貨選別機。 52.硬貨選別機であって、 少なくとも1つの金種の硬貨を受け入れて、回転運動を前記硬貨に与えるため の弾性面を有する回転可能なディスクと、 輪郭が定められた面を有する静止した選別ヘッドとを備えており、前記輪郭が 定められた面は、前記回転可能なディスクの前記弾性面からわずかに間隔をあけ て設けられており、また、該弾性面に対してほぼ平行になっており、前記静止し た選別ヘッドは、前記静止した選別ヘッドの周縁部の回りにあるそれぞれの硬貨 金種の出口通路を通して、そして、前記回転可能なディスクの前記弾性面の高さ よりも下に設けられた関連する静止した硬貨収集容器内に、前記硬貨を選別しか つ排出するできるように、形成され配置されており、 前記硬貨選別機は、さらに、前記硬貨金種の出口通路の1つと、その関連する 静止した硬貨収集容器との間の硬貨ルートで、前記ディスクの周縁部の外側に配 置された分路機構であって、前記出口通路の1つから排出される硬貨を受け入れ るための分路機構を備えており、前記分路機構は、方向転換部材を備えており、 前記回転可能なディスクの前記弾性面の高さにある、あるいは該弾性面の高さよ り下にある硬貨を常に維持している間に、前記方向転換部材は、前記受け入れた 硬貨を2あるいはそれ以上のバッチに分けるようになっており、それによって、 前記硬貨は、前記回転可能なディスクの前記弾性面の高さより上の高さに、決し て方向転換されないことを特徴とする硬貨選別機。 53.硬貨選別機であって、 回転可能なディスクと、 前記ディスクを回転させるための駆動モーターと、 前記回転可能なデイスクの上面にほぼ平行で該上面からわずかに間隔があけら れている下面を有する静止した選別ヘッドとを備えており、前記選別ヘッドの前 記下面は複数の出口チャネルを形成しており、前記複数の出口チャネルは、それ ぞれ、前記選別ヘッドの周縁部で開口する下流端を備えており、前記複数の出口 チャネルは、該出口チャネルの前記下流端に向けて種々の金種の硬貨を案内する ようになっており、 前記硬貨選別機は、さらに、 前記出口チャネルの1つに案内される硬貨を2あるいはそれ以上のバッチに分 けるための分路機構を備えており、前記分路機構は、前記出口チャネルの1つに 案内される硬貨を受け入れるための上流端を有しており、前記上流端は、前記出 口チャネルの1つの下流端に直ぐ接近しており、それによって、前記硬貨は、前 記出口チャネルの1つの前記下流端から、前記分路機構の前記上流端に向けて直 接に通過することを特徴とする硬貨選別機。
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