JPH09511898A - 配電盤キャビネット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、複数の枠辺部から構成された架台枠を備えた配電盤キャビネットであって、架台枠がカバーと、サイドメンバーと、背壁と、キャビネットドアとにより閉鎖可能である形式のものに関する。視覚的並びに機能的なエレメントを架台枠のコーナ領域に簡単に取り付けることができるように、水平な奥行ステイ（４０）が外側へ開いた成形条片として形成されており、かつカバー（５０）及び／又はサイドメンバー（６０）が折曲げ部（５２）を備えており、この折曲げ部が成形条片の外側を少なくとも部分的に覆っており、これにより、折曲げ部（５２）と外側（４３）とにより受容部が形成されており、この受容部内にコーナピース（３０）の差込付加部（３２）が差込み可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 配電盤キャビネット 本発明は、複数の枠辺部から構成された架台枠を備えた配電盤キャビネットで あって、この架台枠が、カバーと、サイドメンバーと、背壁と、キャビネットド アとにより閉鎖可能である形式のものに関する。 このような形式の架台枠は１２個の枠辺部から構成されており、これらの枠辺 部はその互いに突き合わされた端部でコーナ結合部材により互いに結合されてい る。架台枠の外装のためには、側壁、カバー及び背壁が、折り曲げられた縁によ り個々の枠辺部を取り囲むように固定される。 本発明の課題は、冒頭に記載した形式の配電盤キャビネットを改良して、配電 盤キャビネットのコーナ領域で視覚的及び機能的なエレメントが簡単に固定可能 となるような配電盤キャビネットを提供することである。 この課題は本発明によれば、水平な奥行ステイが外向きに開いた成形条片から 形成されており、カバー及び／又はサイドメンバーが折曲げ部を有しており、こ の折曲げ部が成形条片の外側を少なくとも部分的に覆っており、この折曲げ部と 外側とにより受容部が形成されており、この受容部内にコーナピースの差込付加 部が差込み可能であることにより解決される。 奥行ステイとカバー又は側壁の折曲げ部との間の領域内の受容部内にはコーナ ピースを取付けて固定することができる。これにより、受容部はコーナピースの 固定の他に、コーナピースの正確な位置調整を可能にする位置決め機能をも受け 持っている。コーナピース自体は個々の視覚的及び機能的な要求を満たすために 適宜に形成されていてよい。 本発明の有利な構成では、奥行ステイが２つのウエブを有するアングル成形条 片として形成されており、これらのウエブに水平な枠辺部及び垂直な枠辺部が接 続されており、カバーが折曲げ部を備えており、この折曲げ部がウエブの両端へ 延びており、その結果、折曲げ部とアングル成形条片の両方のウエブとの間に横 断面三角形の受容部が形成されている。 枠辺部は簡単に奥行ステイにねじ固定されることができる。このことのために 、奥行ステイにねじ受容部が設けられており、このねじ受容部内に固定用ねじが 挿入可能であり、かつ枠辺部のねじ山受容部内にねじ込み可能である。ねじ頭を 覆うためにコーナピースが役立てられる。そのことのためにコーナピース自体は 同様に三角形のその差込付加部により、三角形の受容部内に回動不能に固定され る。 本発明の別の有利な構成では、架台枠の対応する側の少なくとも１つの上方の コーナピース及び少なくと も１つの下方のコーナピースが、差込挿入体に続いて１つのベース体を備えてお り、このベース体が配電盤キャビネット前面を越えて前方へ張り出しており、か つドア丁番及び／又は閉鎖ロッドのための受容部又は付加部を備えている。丁番 によるドアの枢着を例えば架台枠の他方の側で行おうとする場合、コーナピース を他方の側へ移し変えるだけでよい。その場合、ドアは１８０°回転されてこの コーナピースに固定される。さらに、架台枠の一方の側で２つのコーナピースに より丁番によるドアの枢着を、かつ他方の側で閉鎖ロッドの受容を実現すること も可能である。 例えば配電盤キャビネットの背面に視覚的な閉鎖を達成するために、ベース体 を架台枠の前面もしくは背面と面一に接続することも可能である。 コーナピースの差込付加部が段部を介してベース体へ移行されている場合には 、受容部内へのコーナピースの差込運動が制限される。これにより、コーナピー スの正確な位置決めが達成される。このことは特に、丁番によるドアの枢着のた めの又は閉鎖ロッドの受容のためのコーナピースの結合にとって重要である。 配電盤収納箱のシールのために、水平な枠辺部及び垂直な枠辺部の長手溝内に パッキンが挿入されており、このパッキンに、カバー及びサイドメンバーの縁が 圧着される。 背壁及び配電盤収納箱ドアのシールのために付加的 に、水平な枠辺部及び垂直な枠辺部が、架台枠の前面及び背面と同じ向きの端面 を備えており、かつ、コーナピースのベース部分がこの端面の領域内で、これら 両方の端面へ移行する平らな接続面を備えており、かつ、これらの端面とコーナ ピースの接続面とに、背壁及び又は配電盤キャビネットドアのシールのための環 状のパッキンが取付け可能である。 ベース体の、外面を形成する部分が、接続された枠辺部の外向きの側面へ移行 するようにコーナピースが形成されていると、配電盤キャビネットのコーナ領域 内に視覚的な閉鎖が達成される。 次ぎに、図示の実施例につき本発明を詳細に説明する。 図面は枠辺部のコーナ領域の分解斜視図を示している。この枠辺部にはカバー ５０及び側壁６０が接続される。架台枠は水平な枠辺部及び垂直な枠辺部１０， ２０と奥行ステイ４０とから構成されている。水平な枠辺部及び垂直な枠辺部１ ０，２０は配電盤キャビネットの前面及び背面で閉じた枠を形成している。この 両方の枠は奥行ステイ４０を介して互いに結合されている。個々の枠辺部１０， ２０の相互の結合のために奥行ステイ４０が使用されている。このことのために 、これらの奥行ステイはねじ受容部を備えている。枠辺部には、奥行ステイ４０ のこのねじ受容部に対して合致して、長手方向で延びるねじ受容部が取付けられ ている。奥行ステイのねじ受容部を通して、枠辺部１０，２０の長手方向で延び ているねじ受容部内へねじ込まれた固定用ねじにより、枠辺部は奥行ステイのウ エブ４１，４２に締付けられる。山形成形条片として形成された奥行ステイ４０ は外向きに、要するに配電盤キャビネット内室とは逆の方向に開いている。 水平な枠辺部及び垂直な枠辺部１０，２０は同じに形成されている。これらの 枠辺部は配電盤キャビネットの前面もしくは背面と同じ向きの端面１１，２１を 備えており、この端面にパッキン受容部として形成された長手方向に向いた溝１ ２，２２が形成されている。端面１１，２１は、外側に面した側面１３，２３へ 直角に移行している。この側面は長手溝を備えいてる。端面１１，２１とは逆の 側で側面１３，２３に続いて段部１４，２４が設けられている。枠辺部１０，２ ０のこの段部１４，２４は奥行ステイ４０のウエブ４１，４２の端部に面一に移 行している。端面１１，２１のパッキン受容部１２，２２の溝底は奥行ステイ４ ０の端面に合致して接続している。 このように形成された架台枠はカバー５０、側壁６０、図面には図示されてい ない背壁及びキャビネットドアにより閉鎖されることができる。側壁６０はこの ことのために配電盤キャビネットに面した折り曲げられた縁６１，６２を備えて いる。サイドメンバー６０の縁６１は長手溝２５内に挿入されている。この挿入 を可能にするために、縁６２に切欠６３が設けられている。この切欠６３は長手 溝に続くウエブに係合する。 サイドメンバー６０の上方の縁６２は、奥行ステイ４０の水平なウエブ４１に 載着される。側壁のシールのために、一面では垂直な枠辺部２０の長手溝２５内 に、かつ他面では縁６２とウエブ４１との間にシールエレメントが配置されてい る。架台枠へのサイドメンバー６０の固定は垂直な枠辺部のところで、詳細には 図示されていない締付ねじにより行われる。 カバー５０は前方及び後方の縁５４を備えている。これらの縁５４は水平な枠 辺部１０の長手溝１５内に係合している。シールのために同様にこの長手溝１５ 内にパッキンを挿入することができる。カバー面に続いて、カバー５０は４５° 屈曲された折曲げ部５２へ移行している。この折曲げ部５２は奥行ステイのウエ ブ４１，４２の両方の端部にわたり延びている。このことにより、折曲げ部５２ と奥行ステイ４０の外側４３との間に、横断面三角形の受容部が形成されている 。この受容部は配電盤キャビネットの前面及び背面へ向かって開放されている。 この受容部へのアクセスはカバー面５０の開放部５５により得られる。 奥行ステイ４０の水平なウエブ４１を覆うために、カバー５０の折曲げ部５２ からは垂直に下向きの付加部５３が折り曲げられている。 折曲げ部５２と奥行ステイ４０との間に形成された受容部内には、コーナピー ス３０の差込付加部３２を差し込むことができる。この差込付加部３２は段部３ ７によりコーナピース３０のベース体３３から切下げられている。この差込付加 部３２は横断面三角形で受容部に適合している。ベース体自体は水平な枠辺部及 び垂直な枠辺部１０，２０の端面１１，２１を越えて張出している。奥行ステイ ４０のウエブ４１，４２にはコーナピースの当接面３５，３６が当接する。当接 面３５には閉鎖ロッド又は丁番のための受容部が取付けられている。例えば丁番 によるドアの枢着のために、架台枠の一方の側の上方のコーナピース及び下方の コーナピース３０は、ドアの丁番ピンが挿入される受容部を備えている。その場 合、架台枠の他方の側には閉鎖ピンの受容のために適当に形成されたコーナピー ス３０が取付けられる。丁番軸を架台枠の他方の側へ移し変える場合には、コー ナピースだけを交換すれば足りる。 コーナピースの固定は一面においては差込付加部３２により、かつ他面におい ては奥行ステイ４０又は枠辺部１０，２０とのねじ固定により行われる。さらに 、コーナピース３０の固定的な取付けにより架台枠の補強が得られる。 丁番により枢着されたドアのシールのために、コーナピース３０の前向きの端 面３４に切欠が設けられて いる。この切欠は接続面へ移行しており、この接続面は枠辺部１０，２０の端面 １１，２１もしくはパッキン受容部１２，２２の溝底に接続している。このこと により、環状のパッキン、例えばＦＨパッキンを挿入することができる。枠辺部 １０，２０の端面１１，２１に接続する端面３４を備えたこの種のコーナピース ３０を配電盤キャビネットの背面に使用することができる。このことにより、背 壁を配電盤キャビネットドアと交換する可能性が簡単に得られる。このことのた めには、背面のコーナピース３０を前面に、かつ前面のコーナピース３０を背面 に付け替えるだけでよい。実施例に示されたコーナピース３０は、枠辺部１０， ２０の側面１３，２３の長手溝内に移行した長手溝を備えた傾斜した面を備えて いる。このことにより、このコーナピース３０は視覚的に架台枠とマッチしてお り、その結果、水平な枠辺部及び垂直な枠辺部が継目なしに移行している印象が 生じる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数の枠辺部から構成された架台枠を備えた配電盤キャビネットであって、 この架台枠がカバーと、サイドメンバーと、背壁と、キャビネットドアとにより 閉鎖可能である形式のものにおいて、水平な奥行ステイ（４０）が、外向きに開 いた成形条片として形成されており、カバー（５０）及び／又はサイドメンバー （６０）が折曲げ部（５２）を備えており、この折曲げ部が成形条片の外側（４ ３）を少なくとも部分的に覆っており、折曲げ部（５２）及び外側（４３）とに より受容部が形成されており、この受容部内にコーナピース（３０）の差込付加 部（３２）が差込み可能であることを特徴とする配電盤キャビネット。 ２．奥行ステイ（４０）が、２つのウエブ（４１，４２）を備えた山形成形条片 として形成されており、これらのウエブに、水平な枠辺部及び垂直な枠辺部（１ ０，２０）が接続されており、カバー（５０）が折曲げ部（５２）を備えており 、この折曲げ部がウエブ（４１，４２）の両方の端部へ向かって延びていて、折 曲げ部（５２）と、山形成形条片（４０）の両方のウエブ（４１，４２）の外側 （４３）との間に、横断面三角形の受容部が形成されている、請求項１記載の配 電盤キャビネット。 ３．架台枠の対応する側の少なくとも１つの上方のコーナピース（３０）及び少 なくとも１つの下方のコーナピース（３０）が、差込付加部（３２）に続いてベ ース体（３３）を備えており、このベース体が配電盤キャビネット前面を越えて 張出しており、かつドア丁番及び／又は閉鎖ロッドのための受容部又は付加部を 備えているか、又はベース体が架台枠の前面もしくは背面と同一平面内に位置し ている、請求項１から３までのいずれか１項記載の配電盤キャビネット。 ４．コーナピース（３０）の差込付加部（３２）が段部（３７）を介してベース 体（３３）へ移行している、請求項１から３までのいずれか１項記載の配電盤キ ャビネット。 ５．水平な枠辺部及び垂直な枠辺部（１０，２０）が長手溝（１５，２５）を備 えており、これらの長手溝内に、カバー（５０）及びサイドメンバー（６０）の 折り曲げられた縁（５４，６１）が係合している、請求項１から４までのいずれ か１項記載の配電盤キャビネット。 ６．水平な枠辺部及び垂直な枠辺部（１０，２０）の長手溝（１５，２５）内に パッキンが挿入されており、このパッキンにカバー（５０）及びサイドメンバー （６０）の縁（５４，６１）が圧着される、請求項５記載の配電盤キャビネット 。 ７．水平な枠辺部及び垂直な枠辺部（１０，２０）が架台枠の前面もしくは背面 に面した端面（１１，２１）を備えており、コーナピースのベース部分（３３） がこの端面（１１，２１）の領域内で、これら両方の端面（１１，２１）へ移行 した平らな接続面を備えており、これらの端面（１１，２１）と、コーナピース （３０）の接続面とに、背壁及び又はキャビネットドアのシールのための環状の パッキンが取付け可能である、請求項１から６までのいずれか１項記載の配電盤 キャビネット。 ８．コーナピース（３０）のベース体（３３）の、外面を形成する部分が、接続 された枠辺部（１０，２０）の、外側に向いた側面（１３，２３）へ移行してい る、請求項１から７までのいずれか１項記載の配電盤キャビネット。