JPH09511028A - パルスイオンビーム利用デポジション - Google Patents

パルスイオンビーム利用デポジション

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JPH09511028A JP8523004A JP52300496A JPH09511028A JP H09511028 A JPH09511028 A JP H09511028A JP 8523004 A JP8523004 A JP 8523004A JP 52300496 A JP52300496 A JP 52300496A JP H09511028 A JPH09511028 A JP H09511028A
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Abstract

(57)【要約】 高速かつ商業的に引き合う規模で、基板上に膜及び被覆をデポジションする手段に関する。PIBAD(パルスイオンビーム利用デポジション)プロセスはデポジションだけでなく、アニーリング、溶融及び再成長、衝撃波処理、及び高圧プラズマ再デポジションを含む膜及び被覆のポストデポジション処理の特殊モードも可能にする。これらのすべてが最終製品の機械的特性、凝集特性、及び腐食特性を変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】 パルスイオンビーム利用デポジション 本出願は、1993年11月16日出願の米国特許出願番号第08/153、 248号の一部継続である1994年10月4日出願の米国特許出願番号第08 /317、948号の一部継続である1994年11月16日出願の係属中の米 国特許出願番号第08/340、519号の一部継続出願である。本発明は、米 国エネルギー省により認められた契約DE−AC04−94AL85000の下 で政府の支援により行われた。政府は本発明に一定の権利を有する。背景技術 本発明は素材産業向けの被覆層の大容量デポジションにおける一般的な問題に 関する。特に、本発明は、非利用デポジション技術により得られる特性を超える 特性を有する被覆材の低コストで商業的に引き合う規模のデポジションにおける 問題を解決する。 ある物質を他の物質に物理的にデポジションする一般的な領域における主要な 問題は、全体構造の最終状態に影響を及ぼすことが困難なことである。ほとんど の物理的デポジション技術の結果を制御する主要なパラメータは、基板物質及び デポジションされる物質の相対的な熱容量と熱電導率である。これらの物質のパ ラメータは変更できないので、最も重要なプロセス制御パラメータは基板温度、 続いて同じく重要なデポジション速度である。 基板及びデポジション速度の効果は実際には従来のデポジションプロセスに緊 密に関連している。原子的見方では、熱的に活性化されたプロセスである表面拡 散速度は、デポジション源から放出された別の原子により覆われるけれども、新 たにデポジションされた原子が下層位置内にトラップされる前に、被覆構造内に 適当な位置を見つけることができるほど十分に大きい。そのため、基板温度Ts 及び以下の適当な形式を有するデポジション速度αからプロセス制御パラメータ を形成することができる。 β = αexp(E/kTs) ここで、Eは基板拡散エネルギーである。βはデポジション速度と表面拡散速度 との簡単な量である。 実際には、この形式の簡単な量は、主に成長の際に競合相と不平衡デポジショ ン跡の存在の故に、物理的デポジションプロセスの結果を予測するには十分では ないが、βはしばしば良い一次近似を与える。もっと重要なことは、基板及びデ ポジション物質の物理的および化学的特性によって決定されるβのような簡単な 量は、物理的デポジションプロセスをかろうじて予測する。このことは、プロセ スの結果を相当に変更する従来の物理的デポジション制御パラメータの極めて限 られた能力を示唆している。 物理的デポジションプロセスの別の重要な要件はデポジション層が基板物質に 適当に接着することである。原則的には、2つの物質間のどのような接着力もあ るレベルの接着を生じる。しかし、実際には、熱応力及び機械的応力が常に存在 し、基板から被覆をはがそうとする。マイクロエレクトロニクスにおいてコンタ クトパッドも小さいがそれほど微々たるのもではない応力をボンデイングワイヤ から受け、ワイヤを接合する熱圧縮ボンデイングプロセスから受ける。従って、 基板と被覆との重要な接着は実際の応用を要求する。 物理的デポジションプロセスに伴う前述の考察及び他の関連の問題のために、 成長プロセスを変更する試みが行われる。おそらく最も一般的な手順は単一のコ ーティングを多層複合コーティングに置き換えることである。この技術は基板に たいする最上層の接合力を増すことを目的としている。簡単な形式では、基板に 良好な接合を示す第一の層をデポジションし、次に最上層に良好な接合を示す中 間層の上に所望の層をデポジションすることである。この技術に伴う問題は、滑 らかな非合金層間の接合は、低い表面エネルギーを有する層が高い表面エネルギ ーを有する基板に強く接合するという、基本的にはそれらの表面エネルギーの関 数であることである。多分、弱い接合の理由は、所望のコーティング物質が基板 よりも大きい表面エネルギーを有していることである。(他の理由は後述する。 )そうであれば、そして中間層が基板よりも低い表面エネルギーを有していれば 、素朴な予想は、最上層は基板よりも中間層に対して弱い接合力を示すことであ る。 この問題は、物質間のインタフェースがクリーンでかつ急激である時に最もしば しば現れる。 接着力を改善するために多層コーティングの使用についての表面エネルギーに よる解析はこの手法の誤りを示唆している場合には、何故そのようなコーティン グが使用されるのであろうか?そのようなコーティングの成功については多くの 可能な理由がある。簡単な例は、十分に軟らかい層の導入が、軟らかい層の弾性 変形のように熱応力及び機械的応力を分散可能にし、このためインタフェース物 質に作用する応力を軽減することである。そのような手法は、サブミクロンGa As層をSi基板、あるいは大きい差動熱膨張応力を示す物質の組み合わせに接 合可能とするために最近用いられている。 多層構造で接合力が増加する主な理由は多分、相互の界面において2つの物質 の合金化が接合力を非常に増すことであろう。これに対する理由は現時点では完 全には明らかになっていないが、主な要因は、滑らか及び急激な平面インタフェ ースから曖昧な三次元インタフェース領域への界面形態における変化である。は っきりとした剪開面が存在しない場合には、インタフェース間の応力は焦点の合 う固有面をもっておらず、より強い構造がもたらされる。中間層の役割はこのよ うに、ある程度基板と最上層とに合金化することである。このような手法は、実 際の応用ではしばしばかなり複雑である。例えば、異なる物質の4−6堆積層を 使用することが普通でなくないマイクロエレクトロニクスでは、それぞれが、適 当な接着力と構造的な安定性を有する配線及び電極を形成する別個のデポジショ ンプロセスを必要とする。 接着力を増すための界面混合手法を使用する際の困難性の一部は、そのような 混合が、従来のデポジション条件下ではほとんどの物質間で望ましい程度に発生 しないことである。これは、表面拡散エネルギーが基板拡散エネルギーよりもか なり小さいためである。一般にデポジション速度、従ってデポジション装置のス ループットを最大にすることが望まれる時は、デポジション速度は、デポジショ ンされる原子が表面を拡散し、次の層によって埋められる前に都合よく成長結晶 構造内に場所を見つけることができる値におおまかに設定される。基板拡散エネ ルギーが表面拡散エネルギーよりも30ー100%程度大きいとすれば、これは 、 従来のプロセスでは界面拡散の発生する機会はほとんどないことを意味する。( 事実、2ー4層程度の局所「拡散」はしばしば見られる。これは、成長中に自然 に起きる表面粗選の結果であり、界面拡散のためではない。インタフェースはま だ急激であるが、平らというよりもいくらか不規則である。この種の混合は2つ の物質間の接合にそれほど大きく影響しない。) この問題及び他の問題にアプローチする最近の技術(電気絶縁材としてあるい は耐腐食性を増すために塗布されたコーティングの有効性を破壊する膜内のピン ホールを除去する等)は、イオンビーム利用デポジション(IBAD)と呼ばれ る。IBADは現在研究されているプロセスであり、付加的な振動エネルギーが 低エネルギーイオンビームを印加することにより成長中のコーティングの近表面 領域に導入される。基本的な考え方は、入来ビームの運動エネルギーがイオンー 原子間及び原子ー原子間衝突にり近表面領域(多分上から3ー10nm)の原子 に与えられるので、十分なエネルギー(〜10ー20eV/原子)が個々の原子 に転移され基板拡散に対する運動バリアに打ち勝つということである。この結果 は2つの意味がある。一つは、界面混合が起きること、二つは、イオンビーム誘 導基板拡散がコーティング内の欠陥(これはピンホール及び同様の構造を発生す る)を埋めるように作用することから、デポジションされたコーティングがより 高密度であることである。この結果は、優れた接合力、電気的特性、及び耐腐食 性を有するコーティングである。 しかし、実用的なIBADプロセスを開発する現在の進歩は、成長中のコーテ ィングを励起する連続イオンビームを使用する判断によって制限されている。こ の判断は、成長プロセスが連続している場合において固有のものであるように思 われ、パルス技術の使用を示唆する固有の時間尺度(多分、単層のコーティング をデポジションするために必要な時間を節約する)がない。 現在のIBAD手法には制限がある。近表面領域(最上の数nm以下)だけが 入射イオンにより励起される。イオンエネルギーはかなり低く、一般に数百eV の大きさである。このようなイオンは、連鎖衝突により、基板拡散に対する局所 バリアに打ち勝つ十分なエネルギーを有する金属内に50原子を与える。成長表 面のcm2当たり1016の大きさの近表面原子がある。これらの原子のそれ ぞれに単一拡散の誘導は最終構造にそれほど大きな影響をもたらさない。そこで 、現在は不明確な数の原子毎の励起は成長膜の重大な改良を得るために必要であ る。実験結果は、この数が10ー100の大きさであろうことを示唆している。 前述の数は、物理的デポジションプロセスをかなり変更するために必要な表面 のcm2当たりのイオンドーズがデポジションされる原子層当たりcm2毎に1015 −1016イオンの大きさであることを示唆している。ドーズが極めて小さいな らば成長層にほとんどあるいは全然効果が現れない。ドーズが極めて大きいなら ば、結晶の再成長を妨げる、結晶格子の大規模イオンダメージ及びダメージ領域 の高速急冷の組み合わせにために、励起された領域の非晶質化あるいは他の劣化 が一般である。その結果、毎秒〜1オングストロームの代表的な成長速度につい ては、IBADに必要なイオンビーム電流は約0.1−1mA/cm2である。 (これはかなり高いビーム電流密度である。従って、今日の大抵の実験は実際に はもっと小さい電流を使用しており、そのため小さい成長速度を使用している。 ) この照射レベルによる構造上の全熱負荷は1watt/cm2よりも小さい。 励起された領域の熱時定数は多くの物質に対してサブナノ秒であるので、近表面 領域における局所的な温度上昇は実際には存在しないことは明らかである。従っ て、IBADはその効果を達成するために単に非熱衝突ー誘導原子変位だけに依 存する。 IBADが非熱プロセスであることから、これは成長膜の特性の変更を生じな い。この成長膜はイオンビームミキシング及び高密度化よりも高速熱処理に依存 する。このような特性は、金属の耐食性コーティングから光学コーティング及び マイクロエレクトロニクスに渡る、数多くのコーティング用途にとって重要であ る。 前述した理由によって、直接イオンー原子衝突効果の利益に加えて重要な過渡 熱成分を含んだイオンビーム利用デポジションへの新しい手法に対する要求があ る。別の要求は、前述の新しい手法を商業的に引き合う規模で実現できる装置に 対するものである。好適には、この装置は、広い範囲のコーティング/基板の組 み合わせの高速かつ経済的なコーティングを可能にする。発明の概要 本発明は、素材産業の前述の要求を満たす、パルスイオンビーム利用デポジシ ョン(PIBAD)と呼ばれる、イオン利用ビームデポジションについての新し い手法と、この新しい手法を実行できる装置に関している。本発明の本質は、成 長プロセス中の薄い表面層(〜1−10μm)の周期的な熱処理である。このよ うに、成長とパルスイオンビームはほぼ独立したプロセスであり、成長プロセス は主に表面に物質をデポジットするように作用し、またパルスイオンビームはそ の表面上でその物質を所望の最終構造に変換する。 PIBADは、物質デポジションについて、IBADプロセスのものとは基本 的に異なる手法に依存している。PIBADプロセスで発生する周期的な溶融及 び再成長(あるいは他の過渡熱効果)は、IBADプロセスにおける最も価値あ る利益と、IBADでは得ることができない重大な構造上の効果とを提供する。 本発明の数多くの実施例及び他の特徴、様相、及び効果は、以下の記載及び添付 の請求の範囲を参照してより良く理解される。図面の簡単な説明 本発明は、例示だけのためにここに開示され従って本発明を制限しない詳細な 記載及び添付の図面からより十分に理解される。特に、図1−3は、繰り返し高 エネルギーパルスパワー(RHEPP)電源と磁場閉じ込めアノードプラズマ( MAP)イオン源とを備えたIBEST迅速繰り返しパルスイオン加速器を示し ている。しかし、IBEST加速器の詳細な説明は、同様の動作パラメータを有 する代替装置の使用を排除するものではない。 図1はRHEPPパルスパワーシステムの概略であり; 図1Aは図1のパルスパワーシステムに使用されるパルス圧縮装置15の回路 図であり; 図1Bはパルス形成ライン要素の断面図であり; 図1Cはリニア誘導電圧加算器(LIVA)の断面図であり; 図2は本発明の磁気制御アノードプラズマ(MAP)源25の部分断面図であ り; 図2AはMAP源内のファースト/スローコイルにより発生される磁界線を示 す図2の修正版であり; 図2Bはガス吸込弁及びガス吸込路を示す図2の一部の拡大図であり; 図2Cはファーストコイル用の電気回路の概略回路図であり; 図3はMAPイオンダイオードの概略全断面図であり; 図4はPIBADプロセスの種々の様相の概略図の組であり; 図4Aは、第1の物質の表面から融除される物質がその表面に再デポジション されるプロセスの概略図であり; 図4Bは、第1の物質の表面から融除される物質が第2の物質の表面に再デポ ジションされるプロセスの概略図であり;及び 図4Cはデポジションされた層の処理の概略図である。説明 PIBADプロセスの基本は、基板上に物質を成長するプロセスに付随する近 表面領域の迅速繰返しパルス熱処理を行うことである。この熱処理は、成長プロ セス中及び/またはそれに続いて、成長表面に一以上のパルスの大電流イオンを 照射することによって行われる。十分に高速のパルス(金属に対しては〜100 nsec)であれば、イオンパルスの主な効果は、イオン注入に関連する非熱衝 突効果に比べて、薄い表面層の温度を劇的に上昇することである。パルスの単位 面積当たりのエネルギー量及び複合構造へのイオンの浸透深さに応じて、この熱 エネルギーは3つの主な効果、つまり、試料の近表面領域のアニーリング、溶融 、あるいは気化のために使用される。 図4Cは基板42上に成長された膜45のPIBAD処理のプロセスを模式的 に示している。この膜は成長装置(図示せず)によって成長される。次に、イオ ンパルス発生器40は膜45の表面と交差するイオン41のエネルギーパルスを 発生する。イオンのエネルギー及び種に応じて、膜45だけが加熱され、あるい は膜45及び基板42の両方が加熱される。 しかし、パルスイオンビームの作用について詳細な説明を始める前に、対象の 物理パラメータの幾つかについて近似関係を導出することが有効である。これは 、温度上昇と、所与の物質がこの温度上昇を受ける時間の長さ(つまり、被加熱 層 の熱時定数)とが物質間で劇的に変わるためである。ここで、σを単一イオンパ ルスの面積エネルギー密度とし、λをイオン浸透深さとし、κをターゲット物質 の熱伝導率とし、cをターゲット物質の比熱とし、及びρをターゲット物質の密 度とする。単一イオンパルスの吸収に関連する温度上昇はほぼ、 △T〜σ/cρλ、 であり、またイオンパルスによって加熱される領域の熱時定数はほぼ、 △t〜cρλ2/κ である。△T及び△tとターゲットの物質特性及びイオンパルスの特徴とを比較 することにより、所与のPIBADプロセスの結果を予測することが可能となる 。 比較的少量のエネルギーを有するイオンビームパルスは、複合構造へ高速熱ア ニーリングを行うために使用される。アニーリングプロセスのためのイオンパル ス表面エネルギー密度は、ターゲットを溶融しないが融点に十分に近くなるよう にされ(多分0.6−0.99Tm)、そのためターゲット表面が熱いままであ る期間中の熱効果は重大である。例えば、銅ターゲットが使用されると、融点は 〜1350°Kである。STPから始めかつ0.9Tmという最終温度をめざし た場合は、所望の△Tは〜1100°Kである。イオン浸透深さλが5μmであ ると、前述の第1の関係がσ〜1.9J/cm2というイオンビームパルスの表 面エネルギー密度を与える。イオン加熱領域の熱時定数は△t〜200nsec である。対照のために、同じ問題がタングステンに適用された場合には、必要な σは〜3.9J/cm2であり、△tは〜350nsecである。再び、(例え ば)インジウム被覆が銅部品に施される場合には、σはたった約0.1J/cm2 であり、一方△tは〜500nsecである。最後の金属の例はステンレス鋼 であり、同じ正規化アニーリング条件はσ〜0.6J/cm2及び、合金の低い 熱電導率の故に、時定数△t〜5μsecである。明らかに、所望の効果は、タ ーゲット物質が何であるかに応じてパルスエネルギーの広い範囲にわたって変化 する。その結果、必要なエネルギー量及び所与の照射条件に関連する熱時定数に 関する一般的な記述は不可能であるが、前述の関係を用いて各状態に対して概略 的に計算できねばならない。 別の重要な要因は、イオンパルスの加熱効果の後に温度が低下する速度である 。 このパラメータはほぼ△T/△t〜σκ/(cρ)2λ3である。前述の例では急 冷速度は、銅の例では〜1010°K/secからステンレス鋼では〜108°K /secに渡る。△T/△tの値はλ3で変化し、そのためイオン浸透深さ(あ るいは等価的にイオン運動エネルギー)は急冷速度を決定する際のはるかに最重 要な要因となる。 幾分大きいエネルギーのデポジションは複合構造のイオン浸透深さを溶かす。 溶融層についてほぼ正しい前述の図は、金属におけるフリージング時間軸は数百 ナノ秒の大きさであることを示しており、これは10−50m/secの大きさ の固液界面速度に対応する。この動きは非常に高速であるが、金属の固液界面速 度は多結晶あるいは単結晶物質の高品質再成長に関連する。表面層を溶融するこ との主な用途として、イオンパルス間で物質を数ミクロンまでデポジションする ことがある。しかし、これはデポジション物質としては極めて不十分なものを生 成する〜100ppsという高速のデポジション速度を必要とする。イオンビー ムパルスは次にこの物質を溶融し再成長するために使用され、これにより物質の 特性を大幅に改良する。基板ー成長層界面が溶融されるほど十分に深くイオンパ ルスが浸透する場合には、完成した複合構造に対して意図した動作温度において 、合金化が熱力学的に好ましくない時でも、別の用途として、数多くの物質の組 み合わせにおいて高度に合金化された領域を形成することがある。10μm程度 の物質が単一イオンパルスによって処理できかつIBESTシステムが100p psのパルスレートを容易に実現できるので、原則的に、ひどく欠陥のある物質 から高品質物質まで得られた変形は1mm/secの大きさのデポジション速度 を実現させる。これは、典型的には表面上に高品質の<<1μm/secをデポ ジションする従来の物理的及び/または化学的気相成長プロセスに対する素晴ら しい改良である。本発明は、現存のプロセスよりも速い3ー4次の大きさのレー トで物質をデポジションするポテンシャルを持っており、物理的デポジションに より直接に機械部品を成長する扉を開いた。この技術は特にガスタービン及びジ エットエンジン部品に有効である。 複合構造の表面層は、更に高いイオンパルス表面エネルギー密度で、再び典型 的にはイオン浸透深さ程度の深さまで気化できる。このことは、目的が膜を成長 することである時には、おかしな事のように思われる。しかし、特殊な構造を成 長する際に潜在的に有効な少なくとも2つの効果がある。第一は、層が表面から 気化される時には、衝撃波は表面に伝搬する。10μmの層が〜100nsec で気化され、かつ気化物質が〜10の比重を有している場合は、内側に伝搬する 衝撃波は1Gpaつまり10kbarの大きさの振幅を有している。この衝撃波 は、ほとんどどのような物質においても塑性流れ及び転位増幅を生じさせるほど に十分に強く、これにより残りの気化されない表面の機械的な特性を劇的に変化 させる。特に、表面の極端な硬化が普通である。第二は、薄い表面層が短い時間 で高温度の蒸気に変わる場合には、それは表面に向けて同時に表面から離れて拡 大する。その結果、気化物質のある部分はそれが出てきた表面上に再デポジショ ンされる。得られた表面は、数千気圧の圧力を有する低温(〜1eV)プラズマ と接触することにより成長するので,独特の特性を持っているようである。この ような条件はこれまでは制御可能な方法では決してアクセスできなかった。 この効果は図4A(図4A1−4)に模式的に示されている。図4A1では、 短いイオンパルス400が基板402の近表面領域401に接近する。401の 厚さは基板材料のイオン浸透範囲であり、かつパルスの全エネルギーは401内 の物質を気化するのに十分である。図4A2では、イオンパルスは気化されてし まった近表面領域401により吸収されてしまう。しかし、パルスは、401内 の物質が気化されるがそれほど拡散しない時間であるような十分短い持続時間( 〜100nsec)を有している。図4A3では、401内の物質は、まだ極め て高圧かつ高密度を有しているが、拡散されているところである。熱が401と 402との界面から基板402内へ高速に輸送されることから、再デポジション される物質403の層がこの界面に成長を始める。最後に、図4A3では、近表 面領域から成る蒸気の全てが分散し、基板402は、401の拡散の初期の高温 高圧段階において401の蒸気により再デポジションされる物質403の層によ って被覆される。 別の可能性は、デポジションされる層よりも厚い物質の層を気化するのに望ま れるものである。このような場合には、目的は、元の表面の気化をできる限り少 なくしながら元の表面の特性を変更することである。これは、表面上に犠牲層を デポジションし、次にこの犠牲層よりも幾分厚い表面層を気化するために十分な イオンパルスを供給することにより実現できる。もしパラメータが注意深く選択 されると、表面上に再デポジションされる物質は、実質的に気化された元の表面 のその部分である。結果は、表面が強い衝撃波を受けかつ気化物質の高圧高速の 再デポジションを受けるが、まだ実質的に表面の元の物質から成っており、また 最終表面の位置は実質的に元の表面のものである。しかし、処理された表面の特 性は、熱処理用の弱いイオンビームパルスを用いて発生される高速溶融及び再成 長によってもアクセスできない方法で変更される。 PIBADプロセスの別の用途は、揮発物質を表面からクリーニングすること にある。下層構造を乱さずに、例えば、炭化水素汚染物質の層を除去する程十分 に表面を加熱できる。このようなクリーニングは、マイクロエレクトロニクス、 メッキ、機械組立、及び食品産業において有効であり、発ガン性溶剤を用いる問 題を除去できる。 概説されたプロセスは、従来の成長プロセスと組み合わされるパルスイオンビ ームの使用の可能性の簡単な例示である。PIBADプロセスは、主にイオンの 浸透深さとイオンパルスの全エネルギーとによって制御される。通常はPIBA Dの使用にはいかなる化学的効果も含まれないので、イオンの所望の浸透深さが 達成される限り、イオンの一致及び運動エネルギーは重要でない。その結果、適 正な運動エネルギー、ピークパワー、及びパルス毎の全エネルギーを有するイオ ンのパルスを発生できるどのような加速器システムでも、本発明を構成するPI BADプロセスに使用できる。特に、一つのシステム、つまり、係属中の米国特 許出願(08/317、948)の主題であるIBESTシステムがより詳細に 説明されるが、本発明は他のパルスイオン加速器システムを排除することは意図 していない。 まず最初に、IBESTシステムの動作パラメータが概説される。一般に、I BESTは20keV(もっと一般的には100keV)を超えかつ約1MeV より低いイオンエネルギーを使用し、イオンの一致及びターゲット原子に依存し て1ー50μmの大きさのイオン浸透深さを生じさせる。これは、 IBADプロセスにおいて得られる数ナノメータとはっきりした対照をなす。I BEST装置は10MeVを超えるイオンエネルギーを発生できるが、このよう なエネルギーは本発明には適していない。PIBAD用途に適するIBESTシ ステムは百キロワットの平均パワーと約100ppsのパルス繰り返しレートを 有している。パルス当たりの全エネルギーは約1キロジュールである。100n secのパルス持続時間であれば、イオンパルスのピークパワーは約1010ワッ トである。MAPダイオードは約5ー1000cm2に渡る領域を照射できるの で、IBESTシステムがフルパワー(100kW)で動作している時は、イオ ンパルスの表面エネルギー密度は約1ー200J/cm2に及んでいる。低い表 面エネルギー密度が要求される場合には、イオンビームは焦点がぼけるかあるい はパルス当たりのエネルギーが低減できる。特殊な用途に適するように、もっと 大きいあるいは小さい容量を有するIBESTシステムが構成できないという本 質的な理由はない。前述の多くのものは、PIBAD用途を考慮した特殊性の要 求を簡単に満たすものであるが、どのような意味でも本発明を制限するものでは ない。 前述したパワー及び時間尺度は被覆をアニーリングし、膜を溶融しかつ再成長 し、あるいは近表面層を気化するには十分である。金属内の加熱層の熱時定数は イオンパルス自体のそれよりも約1ー10倍であり、そのためPIBAD処理さ れた物質は、高温構造が全般的に保存されるために十分高速の108°K/se c以上の大きさの速度で急冷される。近表面領域は、中間のパワーレベルで、溶 解し次に下層原子構造を基板として用いて再成長する。このような処理は望まし くない構造(例えば、アモルファス構造)を除去しかつ近表面領域の密度を高め る傾向がある。このように、物質デポジションの問題にIBEST技術を適用す ることによって、完成品の構造を制御するこれまで未知の汎用性が提供される。 IBEST技術を用いて実行されたような膜デポジションへPIBAD手法を 適用する別の重要な特性は、物質デポジションの速度の大幅な増加がしばしば可 能であることである。近表面領域の溶融及び再成長に適するイオンエネルギー及 びパワーレベルが使用される場合について考える。基本的には、近表面領域の厚 さに対応した物質の量がデポジションされる度に一つのイオンパルスを供給する ことだけが必要である。(実際には、いくらか速い繰り返しレートが使用できる が、この仮定は本説明に対しては十分である。)イオンパルス間で凡そ1μm以 上の物質をデポジションすることができる。100ppsのパルス繰り返しレー トであれば、全体の物質デポジション速度が非常に速いのでプリパルス構造は原 子レベル及びマクロレベルの両方で非常に欠陥がある。しかし,従来の技術とは 異なり、物質デポジションプロセスの唯一の作用は、物質を成長表面上に置くこ とである。この物質は次にPIBADプロセスの熱効果により所望の構造に変換 される。このことは、熱負荷を扱うことができる物質ついて、IBEST技術を 用いて0.1ーImm/secのオーダーの高品質物質デポジション速度が可能 であることを示唆している。この速度は、高品質構造をもたらすことができるこ れまで知られているどのようなデポジションプロセスよりも104倍から106倍 速い。 PIBADプロセスを用いて可能となる数多くのデポジション速度は、物理的 デポジションを用いた肉眼で見える製品の構造を可能にする。そのような製品の 例は小さい天然ガス発生器用のガスタービン翼である。PIBADプロセスを用 いれば、このような装置は、タービン翼の構造を特定する可変アスペクトデポジ ションマスクを利用して1時間もかからずに成長できる。成長サイクル毎に多重 PIBADパルスを使用することによって、従来のタービン翼より性能が優れて いる高密度化急冷高温度構造が形成可能となる。 この考えを突き詰めると、所与の新形IBESTシステムがより大きい面積を 照射できることから、数時間のデポジション周期でトラック用ディーゼルエンジ ンを製造するためにPIBADプロセスを使用することが原則的に可能である。 このエンジンの内部及び外部構造は、3Dレーザパンタグラフの動作と原則的に (さもなければ詳細に)同じ方法でマスクを使用して構成できる。合金は再成長 され、熱処理され、衝撃処理され、正確な位置に高圧気相再デポジションされる ので、数百万マイルの予想寿命を有するトラック用ディーゼルエンジンを製造す るというDOT目標に適するプロセスが開発できても驚くことではない。PIB ADシステムは明らかに大規模商業製品の製造に大きな可能性をもってい る。 機械部品を製造するためにPIBADの使用には少なくとも一つの大きな問題 がある。これは、デポジション源が、部品を形成するためにデポジションされる 物質を供給すべき数多くの速度である。PIBADプロセスが100kWIBE STシステムを使用して実現される場合に、約1mm/secは100cm2程 度の面積について熱処理できる。これは、毎秒10cm3の物質が成長表面に供 給されねばならないことを意味する。物質はおそらく他の表面にも行くであろう から、これはデポジション源に対する裸の最小速度である。そんなデポジション 源は現在全く存在していない。 しかし、PIBADプロセス自体はデポジション源として使用できる。図4B に示すように、パルスイオン源40は十分なエネルギーのイオンパルス41でタ ーゲット物質42の部分を照射して基板42の近表面領域を気化し、これにより 気化物質のプラズマ43を形成できる。成長表面44は、ターゲットからの気化 物質のプラズマ43がその上に捕捉できるように位置決めされている。このプロ セスから数多くの成長速度が得られるので、第2のIBESTシステムは通常成 長表面を照射するように構成されている。このIBESTシステムはPIBAD 溶融及び再成長プロセスを容易化するように調整されており、これにより高品質 物質を製造する。デポジション源と成長表面との両方を照射するために単一のI BESTシステムを使用できるが、この場合更にビームステアリングハードウエ アが必要となる。 気化されて立ち上る煙の中にはどの位の物質が存在すべきか?イオンパルスは 10kJの合計伝達エネルギーを持っているものとする(1MWのIBESTシ ステム)。約2eVの運動エネルギーを有する煙が得られるまで、イオンエネル ギー及びイオンの一致を調整する。蒸気は約10000°Kの有効温度を持って いる。気化物質の全量はおよそ0.05gramーmole、つまり約3grm sの鋼である。物質のあるものはデポジション源表面上に再デポジションされる が、どの程度かは物質と煙の温度の関数である。しかし、再デポジション量は常 に全気化物質の半分よりも少ない。気化物質の半分が再デポジション及び幾何学 的要因のために失われるものと仮定すれば、〜0.2cm3の体積を有 する1.5grmsの鋼がIMWのPIBADデポジションシステムのパルス毎 に成長表面に供給される。100ppsの繰り返しレートで、成長表面に供給さ れる全物質は、以前のデポジションシステムにより整合できない速度で、〜20 cm3/secの速度である。物質は、PIBAD熱処理プロセスを実現するた めに使用される特定のパルスイオンビーム源の能力と整合するように、この速度 で成長表面に供給されねばならない。この速度は当業者には既知である方法で物 質とデポジション形状に依存する。 以下の説明は、パルスイオンビーム利用デポジションのためのイオンビームの 発生に使用できるIBEST高速繰り返しパルスイオンビームシステムに関する 記述である。しかし、本発明の中心であるデポジション及び熱処理プロセスは、 パルスイオンビーム出力が前に詳細に述べたようにPIBADプロセスに適する 限り、どのような特定のイオン源、加速器、あるいは電源のデザインにも依存し ない。例えば、熱処理のパルスエネルギー源はレーザ、プラズマレールガンから 発せられるようなプラズマパルス、及びパルス電子ビームを含むことができる。 これら全ては本質的にはIBESTシステムにおけると同様の方法で使用できる 。 種々のイオンビーム源が存在する。代表的なイオンビーム発生器はアノード上 の誘電体表面のアークをイオン源として用い、その後発生されたイオンビームを 磁気的あるいは幾何学的に対象の物質に向け焦点を合わせる。この表面のアーク (「フラッシュオーバ」とも呼ばれる)は100パルス未満でアノード表面を破 壊し、調整できないイオンの混合種を発生する。フラッシュオーバに伴う他の個 難としては、高繰り返しレートを困難にする大量の天然ガスの発生、処理されて いる表面を汚染する破片の発生、及び、ある場合には、局所的かつ制御困難なフ ラッシュオーバイオン源の特性に起因するビームの不均一性及び非再現性がある 。 最新式のイオンビーム発生器は通常は「ワンショット」デバイスであり、つま りそれらは低い繰り返しレート(<<1Hz)で動作する。現存の高輝度イオン ビーム発生器は数多くの理由で高い繰り返しレート(>>1Hz)で動作できな い。まず、現存のパルスパワー供給装置は、ここに説明される種々の有益な用途 に要求されるイオンビームを発生するために必要とされる電圧、パルス幅(つま り、公称持続時間)、及びパルスエネルギーを備える高い繰り返しレートで電気 パルスを発生できない。この制限は商業的開発を実行不可能にする。しかし、ロ バストイオンビーム源によるワンショット表面処理はある目的には適しているこ とは注意すべきである。第二に、現存のイオンビーム発生器の設計では、主要部 品を置換せずには、拡大した数の動作サイクル(>>103)の繰り返し動作は 可能にはならない。この制限はルーチン製造動作と矛盾するメンテナンス時間/ 製造時間の比を要求する。第三に、現存のイオンビーム発生器は一般に電気効率 <5%で動作することから、これは発生器のパルス電源及び冷却システムへの主 要な問題を提示している。これらの及び他の制限は前述した従来のイオンビーム 技術をパルスイオンビーム利用デポジションに日常的に使用することを不可能に していた。 MAP(磁気閉じ込めアノードプラズマ)イオン源は、MAPイオン源の磁気 的構造によって発生された磁気シールディングによってイオン源構造をイオンプ ラズマの破壊的作用からシールドするその特性の故に、特に興味を持たれている 。しかし、従来のMAPイオン源のほとんどが、種々の電界及び/または磁界に よる、発生イオンビームの下流ステアリング及び閉じ込めを備えたビームライン に使用されるように設計されていた。ステアリング及び閉じ込めは、発生イオン ビームに重大な回転を課すMAPイオン源の磁気的構造によって引き起こされる ビーム回転のために必要であった。下流の電界及び/または磁界はMAPイオン 源を用いたシステムに複雑さ、大きさ、及び費用を付加する。 IBESTシステムは新型の磁気閉じ込めアノードプラズマイオンビーム源を 備えている。新しいMAPイオンダイオードでは、多数の領域が改良されている 。磁界は、高速コイル磁界と低速コイル磁界との間のセパラトリックス(B=0 )が、イオンビーム回転を最小にするかあるいは除去するためにアノードの近傍 に位置するような、プロフィールを有するように設計される。ガスノズルは、高 速コイルに最も近いイオン化領域に導入されたガスパフを効率的に局所化するた めに、高マッハ数(超音速)のガス流速を発生するように設計されている。プラ ズマの形成位置を制御する可変バイアス磁界を発生する手段も備えられている。 ガスを予備電離するためにガスパフがイオン化領域に供給されるように、高速リ ンギング磁界がガスパフに印加される。これらの及び他の改良は、 MAPイオンビーム源を大規模産業活動に実際に役立てることに貢献する。 本発明のMAPイオンダイオードをパルスイオンビーム利用デポジションプロ セスに使用する場合には、大パルス電源が必要となる。以下の詳細な説明は、一 つのそのような電源、つまりSandia National Laboratoriesで開発された繰り返 し高エネルギーパルスパワー(RHEPP)システムに向けられる。他の高速繰 り返し可能パルス高電圧大電源は開発された時に使用できる。ワンショットの用 途には、Marx発生器のような他の電源も使用できる。 MAPイオンダイオードは、RHEPP源と組み合わされた時には、商業的に 魅力のあるコストで、物質の大表面積についてのデポジションを援助するために 、拡大された数の動作サイクルに渡って大きい平均パワー及び繰り返し動作を行 うことができるイオンビーム発生器システムを提供する。特に、本発明のイオン ビーム発生器は、0.02ー20MeVエネルギーかつ約10ナノ秒(ns)ー 2マイクロ秒(μs)のパルス持続時間つまり長さで、あるいは特定の用途で必 要であればもっと長いパルス持続時間で、大平均パワー(1kWー4MW)のパ ルスイオンビームを発生できる。 パルスイオンビーム発生システムの要素の第一は、H.C.Harjes,et al.,Pro 8th IEEE,Int.Pulsed Power Conference(1991),及びD.L.Johnson et al.,"Res ults of Initial Testing of the Four Stage RHEPP Accelerator"pp.437-440, 及びC.Harjes et al.,"Characterization of the RHEPP 1 μs Magnetic Puls e Compression Module",pp.787-790に記載された形式の109のパルス動作サイ クルを実現できるコンパクトな、電気的に効率のよい、磁気的にスイッチされる 繰り返しパルスパワーシステムである。これら文献はDigest of Technical Pape rs of the Ninth IEEE International Pulsed Power Conference,June,1993に リプリントされている。これらは参照によりここに組み込まれた。以下の説明に 関連するこれら文献は、このようなパルス電源の製造を当該分野の技術の範囲内 に置く。 本出願の開示に従って製造されたパワーシステムのブロック図が図1に示され ている。主なパワー入力から、数段の磁気パルス圧縮及び電圧付加が、2.5M V,60nsFWHM、2.9kJパルスのパルスパワー信号を 120Hzのレートでこの特定システム向けのイオンビーム源に供給するために 使用される。このパワーシステムはローカルパワーグリッドからのACパワーを イオンビーム源25により使用できる形式に変換する。 図1を参照すると、本発明の一実施例では、パワーシステムは交流発電機10 を駆動するモータ5を有している。交流発電機10はパルス圧縮システム15に 信号を送る。パルス圧縮システム15は2つのサブシステム、1μsパルス圧縮 器12とパルス形成ライン14とを有している。パルス圧縮システム15はリニ ア誘導電圧加算器(LIVA)20にパルスを供給し、この加算器20はパルス をイオンビーム源25に送る。 一実施例による交流発電機10は600kW,120Hzの発電機である。ユ ニポーラモードでは、交流発電機10は磁気スイッチパルス圧縮システム15に 力率0.88で電圧3200Vrms、電流210Armsを供給する。発電機 はローカル480Vパワーグリッドに接続されたモータによって駆動される。こ こに使用された交流発電機は、Westinghouse Corporationにより設計され、Sand ia National Laboratories(Albuquerque,New Mexico)によって製造された。 これは、R.M.Calfo et al.,"Design and Test of a Continuous Duty Pulsed AC Generator"in the Proceedings of the 8th IEEE Pulsed Power Conference,p p.715-718,1991,San Diego,California による論文に詳細に記述されている 。この文献はここにその全体を組み込まれた。このパワーシステムは各種負荷へ の適応性が比較的に容易であることから選択されかつ構成された。他の電源も使 用できかつ実際にこの使用にはより最適化できる。例えば、適正サイズの整流器 を介して供給するローカルパワーグリッドに接続された一連の昇圧変圧器を有し 、Magna-Amp Inc.から販売されている形式の電源が使用できる。しかし、本シス テムはかなり合理的に構成されかつ実行される。 一実施例では、パルス圧縮システム15は2つのサブシステムに分割される。 ひとつは、その動作が当業者には既知である複数段の磁気スイッチ(つまり、可 飽和リアクタ)から成る通常の磁気パルス圧縮器12である。このサブシステム は図1Aにより詳細に示されている。各段の基本動作は、前段から受けた電圧パ ルスの時間幅(遷移時間)を圧縮すること、及びこの電圧パルスの振幅を増加す ることである。これらは極めてロスの少ないスイッチであるので、熱として消費 されるパワーはかなり少なく、各パルスのエネルギーは段から段へ移動する度に かなり少なく減少する。ここに使用されるサブシステムは、H.C.Harjes et al., "Characterization of the RHEPP 1μs Magnetic Pulse Compression Module", 9th IEEE International Pulsed Power Conference,pp.787-790,Albuquerque, NM,June,1993によって詳細に説明される。この論文はその全体を参照によりこ こに組み込まれた。このシステムのために開発されたこれらの段は物理的に非常 に大きい。スペースを節約する目的で、同じパルス圧縮結果を実現するために、 最初の数段を適正に設計されたシリコン制御整流器(SCR’s)により置き換 えることが可能である。 これらの段12は交流発電機10の出力を1μs幅のLC充電波形に変換する 。この波形は次に、倍電圧Blumlein構成にセットアップされたパルス形成ライン (PFL)要素を有する第二のサブシステム14に供給される。 PFLは、入 力LC充電波形を、15nsの立ち上がり/立ち下がり時間及び60nsのFW HMを有する上部が平らな台形パルスに変換する3軸防水ラインである。この要 素の構成及び動作は、D.L.Johnson et al.,"Results of Initial Testing of t he Four Stage RHEPP Accelerator",9th IEEE International Pulsed Power Co nference,pp.437-440,Albuquerque,NM,June,1993に詳細に記載されている 。この論文はその全体を参照により組み込まれた。PFLの断面図が図IBに示 されている。 パルス圧縮システム15は250kV、15nsの立ち上がり時間、60ns の半値幅(FWHM)、4Jのユニポーラパルスを120Hzでリニア誘導電圧 加算器(LIVA)20に提供できる。好適実施例では、パルス圧縮システム1 5は、効率>80%を有し、かつ極めて長い寿命(〜109−1010パルス)を 有する高信頼性要素から構成されている。磁気スイッチは、極めて大きいピーク パワー(つまり、高電圧かつ大電流)を扱うことができかつ基本的には長い運用 寿命を有する固体素子であることから、好適には全てのパルス圧縮段MS1−M S5において使用される。この実施例で使用された5つの圧縮段はPFL14と 共に図1Aに示されている。パワーは交流発電機10からパルス圧 縮システム15へ供給され、そして磁気スイッチMS1−MS5を介してPFL 14へ送られる。PFLは以下に説明するリニア誘導電圧加算器(LIVA)2 0に接続されている。第二及び第三の磁気スイッチMS2及びMS3は図示のよ うに昇圧変圧器T1により分離されている。スイッチMS6はPFLの反転スイ ッチである。 パルス形成ライン(PFL)要素14は図1Aに概略的にかつ図1Bに断面で 示されている。図1AのMS6は、PFLの3軸部314の入力側に位置する図 1Bに示された反転スイッチ302に対応する。出力スイッチ304及び充電コ ア306も示されている。領域310は誘電材としての消イオン水で満たされる 。内部領域308は出力スイッチ304用の図示しない空気及びオイルコイルラ インで満たされる。PFLの出力は、その正の成分が接地として作用するPFL の導体316及びシェル318を介して流れながら、並列に各LIVA段20に 送られる。正の導体316はLIVA段の各々に接続されている。 LIVA20は好適には液体誘電体絶縁されている。これはPFLの出力端に 接続され、イオンビーム源に供給する所望の電圧を達成するために異なる数の段 に構成されている。LIVA20は、それぞれ250kVの10段で構成された 場合には、イオンビーム源25へ120Hzのレートで公称2.5MV、2.9 kJのパルスを供給できる。イオンビーム処理のほとんどに対して、イオンビー ム源に合計1.0MVを供給するように、LIVAはそれぞれ250kVの4段 で構成される。しかし、この電圧は特定の物質の処理の要求に整合するためにL IVAの段数を変更することにより増加あるいは減少できる。LIVA20の公 称出力パルスはPFLによってそこに与えられるものと同じである、つまり15 nsの立ち上がり及び立ち下がり時間及び60nsのFWHM(full width hal f maximum)を有する台形である。図1Cは4段のLIVAの断面を示している 。4つの段320、322、324、及び326は図示のように積み上げられ、 正のパルスをPFLからケーブル321、323、325、及び327を介して 供給する。各段はギャップ330によって分離され、冷却のために変圧器油によ って囲まれている。LIVA段の各々からの出力は、部分的に示されている真空 室332内に配置され、25で概略的に示 されるイオンビーム源に単一合計パルスを供給するように加算される。PFLに 関しては、LIVAの出力側シェルは接地されている。 パワーシステムP(図1)は説明されたように、120Hzのパルス繰り返し レートで、60nsパルスでパルス当たり2.5kJまでのエネルギーを供給し ながら連続的に動作できる。ここに説明されたパワーシステムは約20ー100 0nsの持続時間で0.25ー2.5MeVのイオンビームエネルギーを有する パルスパワー信号を供給できる。このパワーシステムはウオールプラグから整合 負荷に供給されるエネルギーまで50%の電気的効率で動作できる。このパワー システムPは、ACパワーを短い高電圧パルスに変換するために、例えば低損失 磁気材料及び固体要素を組み込んだ低損失パルス圧縮段を使用している。 高電圧が要求された時に、低損失磁気材料を組み込んだ複数の誘導加算器を使 用して電圧を積み上げることにより250kVから20MVの電圧を発生する能 力は、主要な特徴である。しかし,一段のパルス源を使用して、加算器の必要性 を排除することもできる。 パワーシステムはかなり低いインピーダンス(<100Ω)で動作できる。こ れは変圧器ベースシステムのような数多くの他の繰り返し電源技術を別にして構 成できる。この特徴は、大パルス電流が合理的な電圧で実現されることを可能に し、単一パルスで速い処理速度及び大面積(5から1000cm2以上)の処理 を可能にし、処理済み領域と未処理領域との間の遷移で発生するエッジ効果を低 減する。 パルスイオンビームシステムの第2の要素は、図2に示されたMAPイオンビ ーム源25である。このMAPイオンビーム源はパワーシステムからのパルスパ ワー信号用いて繰り返して効率的に動作でき、気相分子を効率的に効エネルギー パルスイオンビームに変換する。MAPイオンビーム源は、特定の用途で必要と されるようにシングルショットモードでも動作できる。このイオンビーム源の先 駆けは、J.B.Greenly et al.,"Plasma Anode Ion Diode Reserch at Cornell:R epetitive Pulse and 0.1 TW Single Pulse Experiments",Proceedings of 8th Intl.Conf.on High Power Particle Beam(1990)により一般的に説明された イオンダイオードである。この文献はここに参照により組み込まれた。この 文献のイオンダイオードは前述した本システムに使用されたイオンダイオードと は著しく異なる。この文献の背景説明は興味あるものである。 イオンビーム源25は図2に示されている。このイオンビーム源25は磁気閉 じ込めアノードプラズマ(MAP)源である。図2はイオンビーム源25の対称 な一方の側の部分断面図である。このイオンビーム源25は、図示の軸X−X4 00について対称におおざっぱに焦点を合わすことができる環状イオンビームK を発生する。カソード電極アセンブリ30では、遅い(1ms立ち上がり時間) 磁界コイル414は(図2Aに示されたように)磁束Sを発生する。この磁束S はカソード412とアノード410との間の加速ギャップの磁気絶縁を与える。 アノード電極410も磁束シェーパーとして動作する。遅いコイル414は、カ ソード412及び遅いコイル414を支持する構造30に組み込まれている隣接 ウオーターライン(図示せず)によって冷却される。この図に示されたMAP構 造の主要部はおよそ18cmの高さ及び幅である。完全なMAPイオンダイオー ドは、円筒状装置を形成するような、装置の軸400について図2の詳細断面の 回転として想像できる。全断面図は図3に見ることができる。 イオンビーム源MAP25は以下のように動作する。アノードアセンブリ35 内に配置された高速ガス弁アセンブリ404は高速(200μs)ガスパフを発 生し、これが超音波ノズル406を介して供給されて、絶縁構造420内に配置 された高速駆動コイル408の表面のすぐ前に高度に局所化されたガスを発生す る。ノズルは、アノード410とカソード412との間のギャップへの非イオン 化ガスの横方向の流れを防止するために設計されたものである。ガスを1ms誘 導電界で予備イオン化した後に、高速駆動コイル408は高速コンデンサ150 によって完全に活性化され、20kVのループ電圧をガス体積内に誘導し、完全 イオン化に向けて放電開始を駆動し、得られたプラズマを約1.5μs以下でア ノード電極410へ向けて移動させ、薄い磁気閉じ込めプラズマ層を形成する。 プラズマは瞬間的にB=0領域で停滞し、遅いコイル414により発生された絶 縁界Sに隣接するセパラトリックスが、LIVAからアノード410で供給され る主加速正電気パルスの供給を待つ。 予備イオン化ステップは先のMAP文献からは離脱している。この文献は絶縁 構造420に相当する表面の前に配置された別個の導体を示している。この導体 プラズマに曝されているので、しばしば破壊される。この別個の予備イオン化構 造は不要であることがわかった。小さいリンギングコンデンサ160を高速コイ ルに並列に配置することにより、ガスは効果的に予備イオン化できる。このリン ギング回路により発生される界振動はアノード高速コイルの前にガスを予備イオ ン化する。この回路の概略図が図2Cに示されている。 高速コイルの主パルスを供給する前に、予備イオン化ステップに先だってパフ ガスパルス内のプラズマ形成の初期位置を調節するために、高速コイルとアノー ドとの間のギャップ内の磁界の構造を調整する能力を持つことが有益であること が説明された。これは遅いバイアスコンデンサ180と保護回路とを備えること により実現される。両方とも、高速コイルに並列に装着され、可制御スイッチS 2によってこれから分離されている。遅いバイアス界はこのようにガスの予備イ オン化に先行して高速コイルによって発生される。この回路は図2Cに示されて いる。 図2Cに示された高速コイルの電気回路の別の説明では、バイアス界コンデン サ180は、主コンデンサパルスが始まる前に、高速コイル内の1ミリ秒より大 きい立ち上がり時間の電流を駆動する。これによって、高速コンデンサ電流によ って発生される界構造が調節可能となる。高速コンデンサ150は高速コイル内 の1マイクロ秒立ち上がり時間のパルスを駆動する。予備イオン化コンデンサ1 60は高速コイル間の電圧を1マイクロ秒より極めて小さい周期でリンギングさ せ、イオン可されるガス内に大きい振動電界を誘導し、ガスの部分イオン化を生 じさせる。高速コイル408によって発生される立ち上がり磁界はイオン化ガス を高速コイルから遠くへ押しやり、遅いコイル414により先在磁界に対して停 滞させる。 予備イオン化後に、ガスをプラズマに完全に分解するために、高速コイルが前 述したように完全に活性化される。このパルスの後に、界は高速コイルにくずれ る。高速コイルはヒートシンク(図示せず)に接続された抵抗負荷に接続されて いる。本実施例では、支持構造内の冷却チャンネルが使用されるが、他の解決が 可能であり比較的簡単である。このように、高速コイル内に熱が蓄積されること は避けられる。 高速コイル408は前述のヒートシンクと共に幾つかの方法で文献の高速コイ ルから再設計された。高速コイルとアノード電極410との間のギャップは、必 要な磁気エネルギー量が50%以上減少したという結果によって低減された。低 いエネルギーの要求が高い頻度での繰り返し使用を可能とし、高速コイルへの供 給システム電圧の複雑さを低減する。磁束整形アノード電極アセンブリの設計は これらの有益な結果に寄与した。 パワーシステムからのパルスパワー信号は次にアノードアセンブリ35に供給 され、プラズマのイオンを加速してイオンビームKを形成する。イオンビーム抽 出の時点で使用される遅い(S)及び高速の(F)磁束構造は図2Aに示されて いる。高速コイルからの磁束と遅いコイルからの磁束とのはっきりした分離はこ こに示されている。これは、アノード410の磁束整形作用によって、また前述 のMAP文献に開示されている絶縁構造420に位置する遅いコイルがないこと により実現される。MAPイオンダイオード内の遅いコイルはMAPのカソード 領域内にだけ配置されている。カソードアセンブリ内の遅いコイルの位置に関連 したこのアノード磁束整形は、MAP文献に示されたものとは異なり、MAPダ イオードの高繰り返しレート、持続動作を可能とする。この設計は、B=0点( セパラトリックス)がアノード表面近くに位置決めされることを可能にし、最小 回転あるいは回転のない抽出イオンビームをもたらす。最小回転は処理される物 質へビームを効果的に供給するために必要である。 図2Bはガス弁アセンブリ404と、ガスを弁404から高速コイル408の 前の領域へ導く通路425との詳細図である。通路425は、最小のブローバイ で、ガスを高速コイルの局所化された領域にデポジションするように注意深く設 計されている。通路425の断面の詳細はガスパフの超音波輸送のために設計さ れたものである。設計は容易に入手できるガスフローコンピュータプログラムを 用いておこなわれたものであり、当該技術分野に属する。ガス弁フラッパ426 は小さい磁気コイル428により動作される。コイル428はMAP制御システ ムからの指示に応じてフラッパ426を開閉する。フラッパ弁はフラッパの底部 427の上をピボットされる。コイル428は高熱電導率のセラミック支 持構造429内にマウントされている。この構造429は他の構造(図示せず) にヒートシンクされている。代わりに、コイルを囲む外部冷却ワイヤがコイルか ら熱を取り出すように作用させることができる。このヒートシンクはMAPの持 続動作能力のために必要である。ガスはフラッパのベースの陰のプレナム431 から弁へ送られる。プレナム431は、図3に示されたMAPイオンダイオード の中心コアに配置されたもっと大きいプレナムに接続されるように想像されるべ きである。 一度フラッパ426が開かれると、ノズル406内の真空が高速でガスをMA P内に取り込む。ノズルの作用は、流れの方向にだけガスの指向されたフローを 発生し、流れの方向を横断する方向には発生しないことである。そのような横断 するフローは、ガスをアノードとカソードとの間のギャップに向け、有害なアー ク及び他の作用を発生する。前述の高速コイルーアノードギャップの低減により 、ノズルの設計がMAPの連続動作にとって極めて重要なものになる。幸いにも 、ガスフローデザインツールが利用でき、改良されたガスフロー(より大きいマ ッハ数)及び最小の境界効果を有するノズルを開発するために使用された。改良 されたノズルは高速コイルとアノードの近端との間のギャップへの拡大された開 口を有しており、文献のMAPの直線壁の6mm導管の代わりに9から15mm テーパが付けられている。パフ弁内のガスの動作圧力は5ー25psigの範囲 から25−40psigの範囲に増加した。この新しい設計の結果として、非常 に改良されたMAP動作が実験により確認された。 前述のMAPイオンダイオードは幾つかの方法で従来のイオンダイオードと区 別できる。パルス当たりの低いガス負荷の故に、MAP内の真空回復速度は10 0Hzまで及びそれ以上の持続動作を可能にする。前述したように、磁気的幾何 学はこれまでのイオンダイオードとは本質的に異なっている。従来のダイオード は、イオンビームがダイオードで発生された後に強軸磁界中を伝搬する用途に使 用されることを意図された回転ビームを発生した。本システムは、イオンビーム がダイオードから抽出されて界自由空間中を物質表面まで20ー30cmの最小 距離を伝搬することを要求する。従来のイオンダイオードの磁気構造は、これら のイオンビームがこれらのダイオードの形状によって正味磁束を横断させら れそのため回転するので、この形式の動作を実行できない。このようなビームは 高速に拡散し、本目的のためには有用でない。遅いコイル(ダイオード絶縁磁界 コイル)をダイオードギャップのカソード側に移動することによって、ビームを 横切る磁界が除去されるが、アノードプラズマ源に対する磁気システムを総合的 にリデザインすることが必要とされる。 前述の高速コイルの修正は、従来構造で示されたものよりも5ー10倍大きい エネルギー効率をもたらす。修正は、ダイオードのアノード側の遅いコイル及び 関連供給装置の除去と、磁界整形に関するよりよい制御及び部分的界貫通電極の 使用によるアノード電極構造へのアノードプラズマのよりよい接触と、従来のイ オンダイオードからの予備イオン化コイルの除去と、アノードプラズマ表面を更 正磁束表面上に配置するように磁界を調整する「バイアス」電流を出力し、ビー ム回転を除去しかつビームの最適伝搬及び焦点合わせを可能にする高速コイル関 連回路と、ガスパフをよりよく局所化し、高速コイルをダイオードギャップに近 づけて配置可能にし、次にエネルギー要件と高速コイルドライバを複雑さを緩和 するガスノズルのリデザインとを含んでいる。 プラズマが種々の気相分子を用いて形成できる。システムは、源に供給される ガス以外のいかなる要素をも消費せずあるいは損なわず、純粋イオン源を発生す るために、任意のガス(水素、ヘリウム、酸素、窒素、フッ素、ネオン、塩素、 及びアルゴンを含む)あるいは気化された液体あるいは金属(リチウム、ベリリ ウム、ホウ素、炭素、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、珪素、リン、 硫黄、及びカリウム)を使用することができる。前述したように、イオンは加速 器で単独でイオン化されが、MAPダイオードが多重にイオン化されたイオンを 発生するためにイオン化サイクルにおいてより大きいパワーを供給するようにリ デザインされる。これにより、所与の加速電圧により大きいイオンエネルギーを 与えることができる。図3に示されるように、イオンビームKは真空(〜10-3 )中をターゲット面195の広い焦点領域(5−1000cm2)まで20−3 0cm伝搬し、ここに物質サンプルが処理のために配置されている。 イオンビーム源25は、長い要素寿命>106をもって、100Hzの繰り返 しパルスレートで連続的に動作できる。本発明の原理によれば、イオンビーム源 25は、本単一パルスイオンビーム源に使用された固体誘電表面フラッシュオー バーアノードよりも、プラズマアノードからイオンを引き出す。従って、ガス源 の組成を制御することによってイオンビームの成分について正確に制御できる。 MAPイオンダイオード及びRHEPP源はIBESTパルスイオンビーム発 生器システムの必須要素である。このようなシステムは、商業的に魅力のあるコ ストで、物質の大表面積についてのデポジションを援助するために、拡大された 数の動作サイクルに渡って大きい平均パワー及び繰り返し動作を行うことができ る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,M G,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM, TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.パルスイオンビームを利用して基板上に物質をデポジションする方法に おいて、 a)前記基板上に前記物質をデポジションし、これにより複合構造を形成す ること、及び b)少なくとも一つのイオンビームパルスの作用を用いて前記複合構造を熱 処理すること、 の各工程を有することを特徴とするデポジションする方法。 2.前記物質のデポジション速度が時間的に連続している請求項1に記載の 方法。 3.前記デポジション速度が時間的に不連続である請求項1に記載の方法。 4.前記複合構造の前記熱処理が薄い表面層の溶融及び再成長を含んでいる 請求項1に記載の方法。 5.前記複合構造の前記熱処理が薄い表面層を溶融せずにアニーリングする ことを含んでいる請求項1に記載の方法。 6.前記複合構造の前記熱処理が薄い表面層を気化することを含んでいる請 求項1に記載の方法。 7.溶融及び再成長を経た前記薄い表面層の厚さがデポジットされた物質の 厚さより大きい請求項4に記載の方法。 8.デポジットされた物質と基板物質の合金化が生じる請求項7に記載の方 法。 9.溶融及び再成長を経た前記薄い表面層の厚さがデポジットされた物質の 厚さ以下である請求項4に記載の方法。 10.溶融及び再成長を経た前記薄い表面層の厚さがデポジットされた物質 の厚さに実質的に等しい請求項4に記載の方法。 11.多重イオンビームパルスが前記複合構造に印加される請求項4に記載 の方法。 12.イオンビームパルスが印加された以降、溶融及び再成長を経た前記薄 い表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さより大きい請求項12に記載の方 法。 13.前記溶融及び再成長が高品質のデポジット物質を生成する請求項12 に記載の方法。 14.イオンビームパルスが印加された以降、溶融及び再成長を経た前記薄 い表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さより小さい請求項11に記載の方 法。 15.イオンビームパルスが印加された以降、溶融及び再成長を経た前記薄 い表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さにほぼ等しい請求項11に記載の 方法。 16.溶融を生じない前記アニーリングが前記複合構造の高温フェーズの回 復を可能にする請求項5に記載の方法。 17.溶融を生じない前記アニーリングが前記複合構造の非平衡フェーズの 回復を可能にする請求項5に記載の方法。 18.溶融を生じないアニーリングを経た前記薄い表面層の厚さがデポジッ トされた物質の厚さより大きい請求項5に記載の方法。 19.溶融を生じないアニーリングを経た前記薄い表面層の厚さがデポジッ トされた物質の厚さより小さい請求項5に記載の方法。 20.溶融を生じないアニーリングを経た前記薄い表面層の厚さがデポジッ トされた物質の厚さにほぼ等しい請求項5に記載の方法。 21.多重イオンビームパルスが前記複合構造に印加される請求項5に記載 の方法。 22.イオンビームパルスが印加された以降、アニーリングを経た前記薄い 表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さより大きい請求項21に記載の方法 。 23.イオンビームパルスが印加された以降、アニーリングを経た前記薄い 表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さにほぼ等しい請求項21に記載の方 法。 24.イオンビームパルスが印加された以降、アニーリングを経た前記薄い 表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さより大きい請求項21に記載の方法 。 25.薄い表面層の前記気化が前記複合構造の基板に衝撃波を与える請求項 6に記載の方法。 26.薄い表面層の前記気化が濃い高圧プラズマ雲を発生し、その一部が前 記複合構造に再びデポジットする請求項6に記載の方法。 27.気化を経た前記薄い表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さより 大きい請求項6に記載の方法。 28.気化を経た前記薄い表面層の厚さがデポジットされた物質の厚さより 小さい請求項6に記載の方法。 29.前記薄い表面層が汚染物質を構成し、気化される物質の量が、下層構 造の変化を最小に抑えながら前記表面層を取り除くように調整される請求項6に 記載の方法。 30.多重イオンビームパルスが前記複合構造に印加される請求項6に記載 の方法。 31.イオンビームパルスが印加された以降、気化を経た前記薄い表面層の 厚さがデポジットされた物質の厚さより大きい請求項30に記載の方法。 32.イオンビームパルスが印加された以降、気化を経た前記薄い表面層の 厚さがデポジットされた物質の厚さより小さい請求項30に記載の方法。 33.イオンビームパルスが印加された以降、気化を経た前記薄い表面層の 厚さがデポジットされた物質の厚さにほぼ等しい請求項30に記載の方法。 34.迅速に繰り返すパルスイオンビームをターゲット材の薄い表面層に照 射することを特徴とする多量のターゲット材を迅速に気化する方法。 35.a)基板上に物質を迅速に成長する手段 b)前記基板の領域を成長プロセスから遮蔽する時変手段、及び c)前記物質を熱処理する手段、 を備えることを特徴とする機械的要素を気相製造する方法。 36.更に、前記物質の領域を前記熱処理する手段から遮蔽する時変手段を 備えることを特徴とする請求項35に記載の方法。 37.前記物質を熱処理する手段がパルスイオンビーム源の使用を含む請求 項35に記載の方法。 38.前記基板上に物質を迅速に成長する手段が、パルスイオンビーム源の 動作によって、前記物質を有するターゲットの気化を行う請求項35に記載の方 法。 39.a)基板、 b)前記基板上に物質をデポジションし、これにより複合構造を形成するデ ポジション源、及び c)前記複合構造を照射するパルスイオンビーム源、 を備えることを特徴とするパルスイオンビーム利用デポジションを行う装置 。 40.前記デポジション源は、デポジションプロセスが完了するまで、ゼロ でない割合で前記基板上に物質をデポジションする請求項39に記載の装置。 41.前記デポジション源は、デポジションプロセスが完了するまで、離散 パルスによって前記基板上に物質をデポジションする請求項39に記載の装置。 42.前記パルスイオンビーム源が、前記基板上にデポジットされた前記物 質だけを照射する請求項39に記載の装置。 43.前記パルスイオンビーム源が、前記基板上にデポジットされた前記物 質と前記基板の薄い表面層との両方を照射する請求項39に記載の装置。 44.前記パルスイオンビーム源が、前記基板上に物質をデポジット中に、 多重イオンビームパルスにより前記複合構造を照射する請求項39に記載の装置 。 45.前記イオンビームパルスが、成長中の複合構造の薄い表面層を気化す る請求項44に記載の装置。 46.前記イオンビームパルスが、成長中の複合構造の薄い表面層を気化す る請求項44に記載の装置。 47.前記イオンビームパルスが、成長中の複合構造の薄い表面層をアニー ルする請求項44に記載の装置。 48.前記デポジション源はデポジットされる前記物質を有するターゲット に入射するパルスエネルギー源であり、前記ターゲットに入射するイオンビーム パルスのエネルギーは前記ターゲットの薄い表面層を蒸気に変換するのに十分な エネルギーを供給し、システムの全体形状は前記蒸気の相当部分が前記基板に向 けて投射され前記基板上にデポジットするように構成されている請求項41に記 載の装置。 49.前記パルスエネルギー源がデポジションパルスイオンビーム源から成 る請求項48に記載の装置。 50.前記デポジションパルスイオンビーム源と前記パルスイオンビーム源 とは要素を共有する請求項49に記載の装置。 51.前記パルスエネルギー源がパルスレーザから成る請求項48に記載の 装置。 52.前記パルスエネルギー源がプラズマ放電から成る請求項48に記載の 装置。 53.更に、前記基板の領域を前記デポジション源から遮蔽する時変手段を 備える請求項39に記載の装置。 54.更に、前記複合構造の領域を前記パルスイオンビーム源から遮蔽する 時変手段を備える請求項39に記載の装置。 55.前記パルスエネルギー源がパルス電子ビームから成る請求項48に記 載の装置。
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