JPH09510916A - 生物学的流体の濾過装置及びその利用 - Google Patents

生物学的流体の濾過装置及びその利用

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JPH09510916A JP7525465A JP52546595A JPH09510916A JP H09510916 A JPH09510916 A JP H09510916A JP 7525465 A JP7525465 A JP 7525465A JP 52546595 A JP52546595 A JP 52546595A JP H09510916 A JPH09510916 A JP H09510916A
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Abstract

(57)【要約】 体液中に懸濁された固相から液相を分離するための、フィルタ・バッグを有する装置。前記フィルタ・バッグにおいては、シート・フィルタ(5)が、適当な管によって前記体液源及び濾液を受け入れるための容器に接続できる、上流区画(7a)及び下流区画(7b)を限定する。フィルタ(5)は装置に完全に固く取り付けられるか、又は引き続いて固くさせられ、装置は、垂直位置のフィルタ、上方に配置された源及びフィルタ・バッグの下の容器とともに使用でき、体液は重力供給される。上流区画と下流区画を限定するフィルタ・バッグの壁部(6a)及び(6b)は、可撓性フィルムでつくられる。この装置によって、生物学的接着剤として使用できる自己の寒冷沈降物のような寒冷沈降物は、フィルタの詰まる危険なしに、容易にかつ効率的に濾過される。

Description

【発明の詳細な説明】 生物学的流体の濾過装置及びその利用 本発明は、生物学的流体中の固相から液相を分離するのに用いられる濾過装置 及びその利用に関する。 この濾過装置は例えば、血漿寒冷沈降物(blood plasma cryoprecipitate)の 分離に使用できる。凍結血漿が一般に+1℃と+4℃の間の温度に温められると 、液相だけでなく、この温度では固相のままであって、寒冷沈降物と呼ばれる残 渣も得られることは知られている。寒冷沈降物は、凝固因子VIIIのような治療に 関心のある物質、又はトロンビンによって凝固させることができる蛋白質、特に フィブリゲン、フィブロネクチン(fibronectin)及び因子XIIIを含む。因子VII Iは、A型血友病の治療に使用される。トロンビンによって凝固させることがで きる蛋白質は、寒冷沈降物の形状で特に“生物学的接着剤”(biological adhes ive)として使用される例えば、フフランス国特許第2,448,900号参照 )。生物学的接着剤は、その止血及び接着特性のために手術に使用される。その 使用は、縫い口の形成又は潜在的に毒性である合成接着剤の使用を避けることを 可能にする。 寒冷沈降物は通常、全血の一つ又はそれ以上の試料から得られる。血は、例え ば健康なドナーから、又は自己輸血予定表に登録された患者から、互いに管によ って連結された複数の移送用バッグを有する血液採集装置によって採血される。 血液採集バッグは抗凝固剤を収容している。血漿は遠心力をかけて分離され、他 のバッグの一つに排出される。次いで血漿は凍結され、引き続き血漿の溶融を可 能とするが、寒冷沈降物を可溶化から防ぐのには十分低い温度に温められる。寒 冷沈降物の製造のために、例えばVox Sang.第16巻,1〜9頁(19 69)のMasureによる論文を参照するとよい。 製造中の製品の汚染を防ぐために、特殊な技術を用いることができる。製造は 閉鎖回路内でなされ、液体の移送は、前に互いに連結 され、使用前に殺菌されている一連のバッグと管の中で行われるのが好ましい。 液相と固相の分離、すなわち残りの血漿と寒冷沈降物の分離は、遠心分離か濾 過によって行うことができる。 遠心分離は、この方法固有の欠点、すなわち使用される遠心分離機が有するべ き必要条件以外に、遠心分離濃縮物を乱すことなしに上澄みを傾瀉する困難性を 有し、また傾瀉後に遠心分離濃縮物を回収するのに、この濃縮物は小容量しか占 めず、一方では大容量の容器内に収容されているという困難性を有している。 濾過もまた技術的困難性を含んでいる。まず第一に、フィルタの詰まりを防ぐ ことが必要である。多孔性濾過膜はフィルタとして使用できるが、これは実際に は補助ポンプの使用を必要とする。フランス国特許第2,283,700号は、 例えば不規則で三次元のからまりを形成する繊維状材料からなる厚みフィルタ( thickness filter)の使用を提案した。しかしながら厚みフィルタによっても寒 冷沈降物を回収するのには困難性があり、実際にこの場合には、適当な溶媒に寒 冷沈降物を溶解することが必要である。 先行技術のこれらいろいろな不利益を除く目的で、本発明は、固相がその中で 懸濁している生物学的流体中の前記固相から液体を分離するためのフィルタ・バ ッグをもった装置で、 −それぞれが可撓性フィルムでつくられ、流体に対して不浸透性であり、周縁 の密閉区域で漏れのないようなやり方で密閉された、第1壁部及び対向する第2 壁部によって本質的に形成され、そのようにして二つの対向壁部間に内部空間を 限定するバッグ、 −前記バッグの内部に位置し、前記固相を残渣(retentate)の形状で捕捉で き、前記液相からなる濾液の通過を可能にする濾過手段で、前記濾過手段が少な くとも1枚のシート状濾過要素によって形成され、前記濾過要素の表面の少なく とも一部が濾過面であり、前記シートが前記第1壁部と第2壁部の間に配置され 、前記内部空間内に二つの区画、すなわちそれぞれが前記シートの面の一つと前 記壁部の一方の対向内側面によって限定される上流区両及び下流区画を隔ててお り、そのようにして前記区画の一方に存在する流体が、前記濾過面を通る通過に よってのみ他の区画に接近できる濾過手段、 −前記生物学的流体を、外部源から前記バッグの内部の方へ流入させる手段で 、上流区画内に開口する前記流入手段、 −前記濾液と前記残渣を外部に排出する手段で、下流区画から外部への濾液の 排出を可能にし、前記フィルタ・バッグの周縁部の近くに位置する前記排出手段 を有する装置において、 前記濾過面が、剛性表面又は剛性にすることができる表面であることを特徴とし ている。 使用中、濾過面は剛性であるか、剛性にすることができるのが好都合であり、 濾過面が構造上剛性でない場合には、本発明の装置は、濾過面を剛性化するのを 可能とする手段を付加的に有している。 本発明のフィルタ・バッグに使用される濾過要素はシート状であり、特にこの ことはフランス国特許第2,283,700号のフィルタとは対照的に厚みフィ ルタではないことを意味する。本発明による濾過要素は特に、篩絹(bolting cl oth)又はその類似物のようなやり方で、織物材料でつくることができる。孔の 寸法は、寒冷沈降物を保持できるようにしなければならない。慣行では、10〜 75マイクロメートルの直径をもつことができる孔を有するフィルタでつくられ 、例えばほぼ25マイクロメートルの孔直径は、満足できるやり方で寒冷沈降物 を保持でき、同時にフィルタの詰まりを限定できる。適当ならば異なる孔直径を もつことができる、二つの重ね合わされた濾過要素を使用することもできる。 可撓性フィルム製の二つの壁部は、それらが弾力的に十分変形できないので、 生物学的流体と濾液を、濾過中にそれぞれ上流区画及び下流区画に受け入れられ る空間を形成できるようなやり方で、濾過面にきちんと延ばされないことは明ら かである。 本発明のフィルタ・バッグの主要特徴の一つは、濾過面が少なく とも使用中は剛性でなければならないことであり、これは二つのやり方で到達で きる。すなわちフィルタ・バッグが剛性周縁区域を構成するフレームを有し、前 記フレームによって取り囲まれた中央区域を占める濾過面が、所望の剛性度を得 るための製造中は十分に張力をかけられるか、そうでなければ濾過要素が完全に 可撓性シートの形状でつくられるからであり、この場合には濾過要素が剛性面を 構成するように、十分な張力をかけるのが好都合である。用語“剛性の”は、フ ィルタ・バッグが固定されたとき、濾過面が実質的に平面を保持することを表わ し、そのとき濾過中の大気圧からもたらされる圧力とほぼ同じ力が、前記濾過面 の平面に直角の方向にかけられる。次いで濾過の終了時に、残渣の側のバッグの 可撓性壁部は、大気圧の影響下で、剛性化されたために事実上は変形していない 濾過面上の残渣を圧縮し、かつ寒冷沈降物の良好な乾燥を促進するであろう。 一つの特定の態様によれば、本発明の装置は、前記周縁密閉区域と対応する剛 性フレームを有することを特徴としている。例えばフレームは、中央開口を有す る剛性板の形状であり、壁部の一方は、他方の壁部が前記板の他方の面に密閉さ れるのに対して、板の面の一方に密閉される。濾過要素は二つの壁部の間に挿入 される。濾過要素を通って上流区画から下流区画の方へ通過する液相によって濾 過が起こされることは、中央開口と対応する区域のことである。この態様では、 したがって、互いに対向し、板の面の一方にそれぞれその周縁部に固定される二 つの濾過要素をもったフィルタ・バッグを形成することが可能である。 例えば、所望の剛性を与えるのに十分な厚さもったプラスチック材料でつくら れたフレームは、例えば方形、円形又は長円形のようにどのような形状をとるこ ともできる。 同等の態様は、濾過要素が、前記濾過要素の製造中に濾過面を剛性化させるこ とのできる、剛性周縁区域を有する平らなシート形状であること、及び前記第1 壁部と第2壁部が、前記剛性周縁区域に 濾過要素によって密閉されることを特徴としている。この態様は、例えば上に定 義されたもののようなフレームの使用によって得ることができ、そこには濾過要 素の周縁区域がしっかり固定されている。第2図に示されているそのような態様 は、濾過要素の周縁区域をフレーム材料内に埋め込むようなやり方で、フレーム 材料を射出成形することによって得ることができ、濾過要素は、こうして形成さ れたフレームによって縁取られた濾過要素が平らな濾過面を与えるように、十分 な張力を加えられる。類似の態様は、濾過要素の周縁区域が二つのフレームの二 つの対向面の間に捕捉されるようなやり方で、上に定義されたようなフレームで あって、互いに対向する二つの同一フレームの間に濾過要素を挿入することによ って想像上は得られるかも知れず、次いで全構造体が、適当な圧力でのホット溶 接によって組み立てられる。こうして装置は、フレームによって縁取られた濾過 要素が、構造上、張力をかけられかつ剛性の平らな表面を有するように得られる 。 もう一つの態様によれば、本発明の装置は、第2壁部と濾過要素がそれぞれ、 構造上剛性化されていない可撓性材料でつくられること、及び前記装置が、一平 面において張力をかけることによって、前記濾過要素を剛性化させることができ る手段を有していることを特徴としている。 用語“可撓性”材料はここでは、シート状で、例えばどのような手作業の努力 も破損もなしに折り畳むことができる材料を意味すると理解される。 濾過要素を剛性化する手段は、濾過要素に平らな形状をとらせるすべての手段 を含み、それによりその平面での濾過要素への張力付与を効果的にする。これら の濾過要素剛性化手段は、少なくとも垂直に配置されたフィルタ・バッグを、上 縁を経て適当な支持部に固定する手段を有し、その平面での濾過要素への張力付 与は、少なくとも重力によって影響される。さらに精巧な態様では、濾過要素剛 性化手段は、それ自体公知のやり方で、フィルタ・バッグを可動固 定手段によって一時的に固定できる、ほぼ平らな表面の剛性ケーシングを有する ことができ、それによりその平面の一つ又はそれ以上の方向での濾過要素への張 力付与を果たしている。 濾過が良好な効果条件下に行えるように、濾液を、外部への排出前に受け入れ られるようなやり方で、下流区域が、すでに上に示されたように実質的にゼロで ない容量を有することが好都合である。換言すれば、少なくとも濾過装置の使用 中は、濾過面が第2壁部と完全に接触するのを避けることが必要である。この目 的のために、第2壁部は、前記第2壁部を濾過面から遠ざけることができる手段 を備えることができ、例えば周縁密閉区域のレベルでの玉縁の形成は、この間隔 に寄与する。また濾過要素から第2壁部を除去するようなやり方で引っ張ること ができる手段を第2壁部が備えることも可能である。 排出手段がフィルタ・バッグの周縁近くに配置され、特に流入手段の近くであ るのが好ましく、流入手段自身は周縁近くに配置されるのが好ましい。 本発明の装置は、複数のバッグの形状で製造できる。特に装置は、濾過される べき生物学的流体を受け入れるのに用いられる可撓性バッグを補足的に有するこ とができ、この補足的可撓性バッグは、例えば可撓性管のような管路によって流 入手段に連結され、又は連結できる。 装置は、濾液を受け入れるのに用いられ、前に述べた管と類似の管路によって 濾液排出手段に連結され、又は連結できる。 本発明はまた、上に定義された装置の使用方法にも関する。この方法は主とし て、 −前記フィルタ・バッグが、剛性であるか又は剛性化状態にある前記濾過面が ほぼ垂直平面に位置するようなやり方で、適当な支持部に配置され、前記濾液排 出手段が、このやり方で配置されたバッグの下部近くに位置し、 −前記流入手段が、前記固相が懸濁している生物学的流体を収容 した可撓性バッグに連結され、前記可撓性バッグが、収容している生物学的流体 が重力で上流区画に流入できるようなやり方で、フィルタ・バッグより高い位置 の支持部に配置され、 −前記排出手段が、重力によって濾液を排出できるように、外部と連通され、 −前記保持された固相が、上流区画から回収されることを特徴としている。 一つの特定の態様によれば、生物学的流体の流入手段もまた、上に示したよう に配置されたフィルタ・バッグの下部近くに位置する。このような配置は、フィ ルタ・バッグの残渣区両の液面の上に、まだ使用されておらず、したがって全く 詰まっていない濾過面くいきを有させることを可能にする。こうして濾過面の詰 まりは徐々にしか起こらない。詰まりのない表面区域を常に残すように適応させ られる、あらかじめ定められた寸法を濾過面に与えることは、もちろん簡単なこ とである。これらの寸法は、簡単な日常のテストにより、濾過されるべき流体の 容量に応じて定めることができる。 特定の限定のない態様が、添付の図面を参照しながら以下に述べられ、これら の図面において −第1図は、本発明のフィルタ・バッグの特定の態様の正面図であり、 −第2図は、第1図のa−aに沿った装置の断面略図であり、 −第3図は、濾過装置のもう一つの態様の正面図であり、 −第4図は、第3図のEFに沿った断面図であり、 −第5図は、第3図のフィルタ・バッグと組み合わせて使用されるケーシング の正面図であり、 −第6図は、第5図のABに沿った断面図であり、 −第7図は、第5図のCDに沿った断面図であり、 −第8図は、本発明の方法を実施するのに用いられる装置の概略図である。 第1図、第2図及び第8図を参照すると、濾過装置1は、ここで は環状カラーの形状をした板からなる剛性フレーム2を有し、前記カラーは、装 置を適当な支持部に取り付けるための孔4を開けられた舌部3を備えている。装 置は濾過要素5(第2図では鎖線で示される)を有し、濾過要素の周縁区域は、 フレーム2を構成する材料内に構造上埋め込まれる。 壁部6a及び6bは、上流区域7a及び下流区域7bをそれぞれ限定する。下 流区画は、その周縁に出口孔又はノズル8を備え、出口孔又はノズルは、濾液を 受け入れるのに用いる可撓性バッグ10内に開口する管9と連結できる。 流入管11は、濾過される液体を収容する可撓性バッグ12に濾過装置を連結 する。管11は、濾過要素と可撓性壁部6aによって限定された上流区域の周縁 に開口する入口孔(ノズル13)に連結される。 フレーム2は、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン又はポリカーボネートのよう な、常温で剛性の、どのような在来材料でもつくることができる。 濾過要素5は、例えばナイロン織物布を含んでいる。 可撓性壁部6a、6bは、例えばポリエチレン・フィルム又はポリ塩化ビニル (PVC)・フィルムの形状につくられる。 濾過要素の平面における濾過装置の外形は、環状(第1図におけるように直径 75mmのフレームによって限定された、例えば外径85mmの中央開口をもっ た)、長円状又は方形状あることができる。環の形状でありフレーム2の外側円 板の寸法を有する濾過要素は、約25マイクロメートルと等しい孔径をもったナ イロン織物の篩絹から切り取られる。剛性化濾過要素は、フレーム材料の中に濾 過要素の周縁を埋め込むようなやり方で、フレーム材料の射出成形によって得ら れる。こうして濾過要索の周りに形成されたフレーム2は4mmの厚さを有して いる。同一形状で同一寸法の壁部6a、6bは、0.3mmの厚さをもったPV Cフィルムから切り取られる。フレームを備えた濾過要素及び壁部は並列され( 第2図に示す ように)、ノズル8、13の場所を除いてその全周縁の周りをホット溶接によっ て接合される。PVCフィルム6bとフレームの間に挿入されたノズル8は、こ れらと溶接される。こうして得られた全構造部は、接着剤で接着されるか又は溶 接される。同じ作業は、ノズル13とフィルム6aによって行われる。 寒冷沈降物の濾過作業では、ほぼ400mlの血液が、三つのバッグを有する 複数バッグの在来式可撓性バッグ・システム(Maco-Pharma,Tourcoing,フラン ス)に収集された。18℃、20分間の2500rpm(回転/分)の遠心分離 によって血漿が分離され、それ自身公知のやり方で、複数バッグ・システムのバ ッグの一つの中に移された。赤血球が集められたバッグが別にされた。次いで管 を経て、血漿を収容した一つのバッグ12と空である他のバッグを連結した二つ のバッグを有するシステムが得られた。二つのバッグ間の管11は、例えばクラ ンプ止めによって閉鎖される。二つのバッグのセットは、24時間にわたって− 20℃の冷凍室内に置かれた。次いで血漿は、72時間の間+3℃の温度に温め られた。血漿中に懸濁している寒冷沈降物の存在が観察された。血漿と寒冷沈降 物を収容したバッグ12は、11によって濾過装置1に連結され、バッグ12内 に挿入するのに用いられる套管針(trocar)を備えた管によってつくられる接続 を可能とする。接続はまた、テルモ社によって上市されているSCD 2B型( 商標)のような無菌接続装置によってもつくられる。可撓性バッグ12は、支持 部(図示せず)によって、それ自身適当な支持部に固定された、濾過装置1によ って占められる位置の上に位置して配置され、一方、濾液を受け入れるのに用い られるバッグ10は、濾過装置のレベルのしたに配置された。全体のシステムは 、ほぼ4℃の温度に保持された。クランプ止めによって閉鎖されていた管11は 解放された。バッグ12に収容された液体は重力によって流出し、濾過装置1の 上流区画内に流入した。フィルタを通過後、濾液は濾過装置1の下流区画に到達 し、管9を経て重力によりバッグ10内に流入した。必要ならば、濾過 は、例えば手作業でバッグ12に圧力をかけることによって開始できる。流量は 、例えば管11の部分的クランプ止めによって調節できる。濾過の終了時に、可 撓性壁部が濾過面に対して圧迫しており、その事実が上流区画内に保持されてい る寒冷沈降物の効果的乾燥を容易にすることは注目される。 この段階では、装置1への連結点の近くで管9及び11を、例えば溶接、次い で切断により、濾過装置1をバッグ11及び12から分離することは可能である 。寒冷沈降物を収容した濾過装置1は、所望ならばその使用中、冷凍室内に保存 することができる。使用時には、寒冷沈降物は、例えば37℃の水浴(waterbat h)内に10分間濾過装置を浸漬することによって回収できる。そのとき寒冷沈 降物は液体形状であり、例えば上流区画にも下流区画にも両方に導入できる移動 箇所に接続されたスポイト(syringe)の助けによって回収でき、これは例えば 孔8又は13であってよい。スポイト内に分けられた寒冷沈降物は、次いで生物 学的接着剤として使用できる。この場合、処理されるべき手術場所で直接、カル シウム・イオンが存在する溶液と混合できる。 450mlの温められた血漿が、この装置を使用して濾過されたとき、4gの 寒冷沈降物を回収することが可能であった。濾過はほぼ3月継続した。 その代わりに、血漿がまだ十分に温められない間に濾過を行うことが可能であ り、濾過は加温を伴なう段階で行われた。濾過の間、全システムは、もちろん寒 冷沈降物が液化しない温度に保持されなければならなかった。 管9及び11は、2.7mmの直径を有する。 第3図から第7図を参照すると、この記述は、濾過装置が可撓性シートの形状 をした材料の並置によって形成される、第2の態様を提供するであろう。濾過装 置18は、後で、入口孔19及び出口孔20が開口している区域を除いて、周縁 に沿って溶接される可撓性シート16、15及び17の並置によって形成される 。周縁溶接区 域は、削孔22a、22b、22c、22d、22e等を備えている。この第2 の態様では、濾過要素は、例えばナイロン布15のような織物布であってもよく 、さらに二つの壁部、すなわち上流壁部16及び下流壁部17はいずれも、例え ばPVCのような可撓性フィルムでつくられる。 この可撓性濾過装置は、例えば濾過要素が一つの平面で剛性化できる剛性ケー シングとともに使用できる。ケーシングが金属製で、又は例えばポリカーボネー ト、ポリプロピレン及びポリエチレンのような透明プラスチック材料の剛性プラ スチック材料製である、第5図に示されたケーシング23を使用することが可能 である。その内部面23aが濾過装置の下流壁部17と対向するケーシング23 は、その内部面24aが、濾過装置の周縁区域の削孔22a、22b、22c、 22d、22e、等とそれぞれ対応するようなやり方で配置された、スタッド2 5a、25b、25c、25d、25e等を備えた周縁部分24を含んでいる。 したがって対応するスタッドに前記削孔を係止することによって、一つの平面( 第5図の図面の平面とほぼ対応する)で濾過要素15を引き伸ばすことが可能で ある。さらに第6図に見ることができるように、ケーシングの内部面23aは、 ケーシングの主平面に対して周縁から中央区域の方へわずかに長円形であり、壁 部17が、濾過要素15と接触することを防止できる手段によって中空部分を限 定する。この目的のために、壁部17は、ケーシングに設けられた軸方向のスロ ット23bを通って通過するようなやり方で配置される、例えば舌部17aを備 えることができる。壁部17は、例えば舌部17aの助けによって引き伸ばすこ とができ、適当な手段によって壁部17の引き伸ばしに対応する位置に保持でき る。したがって壁部17は濾過要素15から隔てられる。 例えば可撓性プラスチック・シート製の舌部17aは、特に壁部17の垂直対 称軸に沿って溶接できる。スロット23bを通って通過後に外部に位置する舌部 のその部分は、例えば、ケーシングの外 面に設けられた適当なスタッド(図示せず)に引き伸ばし装置を取り付けるのに 用いられる削孔26a及び26bを備えている。ケーシングの底部は、下流管路 20の端部用に座(seat)を形成する溝27を有する。 装置の寸法は、例えば次のようである。 フィルタ・バッグ及びケーシング:幅85mm、長さ100mm。 溶接区域の幅:10mm。 これは、45cm2よりわずかに大きい濾過面をもたらす。 上流管路:長さ1メートル、内径2.7mm、血液及び血漿用の在来型バッグ に無菌接続設計できるように、血液収集システムの通常の管路の内径とほぼ同一 。上流管路は、その下端部に3.2mmの内径をもった断面部分を有する。 下流管路:長さ2メートル、内径3.2mm.この下流管路は、その端部で4 00mlの移送用バッグ(図示せず)に接続される。 最後に、例えばカオリン粉末のような、凝固因子XIIIの活性化を促進する薬品 を、残渣区画内に導入することが可能であることは注目されるべきである。得ら れた寒冷沈降物はそのとき、カオリンとの接触によって予備活性化され、カオリ ンの分離後この状態で貯蔵できる。使用時には、生物学的接着剤として使用する ため、凝固を起こさせるように、カルシウム・イオンを含む溶液を加えることで 十分であろう。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年8月23日 【補正内容】 請求の範囲 1.固相がその中で懸濁している生物学的流体中の前記固相と液体を分離する ためのフィルタ・バッグをもった装置の助けによって、生物学的流体中の寒冷沈 降物の懸濁物から出発して、生物学的接着剤として使用できる前記寒冷沈降物を 製造する方法であって、前記装置が −それぞれが可撓性フィルムでつくられ、流体に対して不浸透性であり、周縁 の密閉区域(2)で漏れのないようなやり方で密閉された、第1壁部(6a)及 び対向する第2壁部(6b)によって本質的に形成され、そのようにして二つの 対向壁部間に内部空間を限定するバッグ、 −前記バッグの内部に位置し、前記固相を残渣の形状で捕捉でき、前記生物学 的流体の前記液相からなる濾液の通過を可能にする濾過手段で、前記濾過手段が 、厚みフィルタ以外に少なくとも1枚のシート状濾過要素(5)によって形成さ れ、前記濾過要素の表面の少なくとも一部が濾過面であり、前記シートが前記第 1壁部と第2壁部の間に配置され、前記内部空間内に二つの区画、すなわちそれ ぞれが前記シートの面の一つと前記壁部の一方の対向内側面によって限定される 上流区画(7a)及び下流区画(7b)を隔てており、そのようにして前記区画 の一方に存在する流体が、前記濾過面を通る通過によってのみ他の区画に接近で きる濾過手段、 −前記生物学的流体を、外部源から前記バッグの内部の方へ流入させる手段( 13)で、上流区画内に開口する前記流入手段、 −前記濾液と前記残渣を外部に排出する手段(8)で、下流区画から外部への 濾液の排出を可能にし、前記フィルタ・バッグの周縁部近くに位置する前記排出 手段を有し、 前記濾過面が、剛性表面又は剛性にすることができる表面であり、後者の場合に は、装置が、前記濾過面を剛性化する手段を補足的に有する装置の助けによる寒 冷沈降物の製造方法において、 a)上に定義されたような、フィルタ・バッグをもった装置が得 られ、 b)前記フィルタ・バッグが、剛性であるか又は剛性化された状態にある前記 濾過面が垂直平面に位置するようなやり方で、適当な支持部に配置され、前記濾 液排出手段が、このやり方で配置されたバッグの下部近くに位置し、 c)前記流入手段が、その中に前記固相が懸濁している前記生物学的流体を収 容する可撓性バッグと連結され、前記可撓性バッグが、収容する生物学的流体が 重力によって上流区画内に流出できるようなやり方で、フィルタ・バッグより高 い位置にある支持部に配置され、 d)前記排出手段が、重力によって濾液を排出できるように外部と連通され、 固相の形状であり、かつ上流区画に保持された寒冷沈降物がこうして得られる ことを特徴とする方法。 2.保持された寒冷沈降物が、上流区画から補足的に回収されることを特徴と する請求の範囲第1項記載の方法。 3.寒冷沈降物を回収するために、濾過装置が、寒冷沈降物が液体状になるよ うに加温され、前記液体が除去されることを特徴とする請求の範囲第2項記載の 方法。 4.段階a)において、前記周縁密閉区域と対応する剛性フレーム(2)を有 する装置が得られることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれか1 項に記載の方法。 5.段階a)において、 −濾過要素が、前記濾過要素の製造中に構造上濾過面を剛性化させることので きる、剛性周縁区域(2)を有する平らなシート(5)の形状であり、 −かつ前記第1壁部及び第2壁部が、前記剛性周縁区域で密閉される ような装置が得られることを特徴とする請求の範囲第1項から第4項のいずれか 1項に記載の方法。 6.段階a)において、第2壁部及び濾過要素がそれぞれ可撓性材料でつくら れており、かつ一平面において張力をかけることによって、前記濾過要素を剛性 化させることのできる手段(22a、22b、…、25a、25b、…)を有す る装置が得られることを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれか1項 に記載の方法。 7.前記濾過要素剛性化手段が、フィルタ・バッグを一時的に固定できる剛性 ケーシング(23)を有し、それによりその平面での濾過要素への張力付与を果 たしていることを特徴とする請求の範囲第6項記載の方法。 8.前記装置が、前記第2壁部を濾過面から遠ざけることのできる手段(17 a、23b)を補足的に有することを特徴とする請求の範囲第6項又は第7項記 載の方法。 9.段階a)において、前記排出手段が、フィルタ・バッグの周縁近くに位置 し、前記流入手段の近くにある装置が得られることを特徴とする請求の範囲第1 項から第8項のいずれか1項に記載の方法。 10.段階a)において、濾過されるべき前記生物学的流体を受け入れるのに 用いられる可撓性バッグ(12)を補足的に有し、前記バッグが管路(11)に よって前記流入手段と連結されている装置が得られることを特徴とする請求の範 囲第1項から第9項のいずれか1項に記載の方法。 11.段階a)において、濾液を受け入れるのに用いられ、管路(9)によっ て前記濾液排出手段と連結される可撓性バッグ(10)を補足的に有する装置が 得られることを特徴とする請求の範囲第1項から第10項のいずれか1項に記載 の方法。 12.前記生物学的流体流入手段が、このやり方で配置された前記バッグの下 部近くに位置することを特徴とする請求の範囲第1項から第11項のいずれか1 項に記載の方法。 13,前記装置が、請求の範囲第7項及び第9項のいずれかに定 義されたような装置であることを特徴とする、請求の範囲第1項の方法を実施す ることのできるフィルタ・バッグをもった装置。 14.前記装置が、請求の範囲第10項及び第11項のいずれかに定義された ような装置であることを特徴とする請求の範囲第13項記載の装置。 【手続補正書】特許法第184条の8項 【提出日】1996年3月29日 【補正内容】 請求の範囲 1.固相がその中で懸濁している生物学的流体中の前記固相と液体を分離する ためのフィルタ・バッグをもった装置の助けによって、生物学的流体中の寒冷沈 降物の懸濁物から出発して、生物学的接着剤として使用できる前記寒冷沈降物を 製造する方法であって、前記装置が −それぞれが可撓性フィルムでつくられ、流体に対して不浸透性であり、周縁 の密閉区域で漏れのないようなやり方で密閉された、第1壁部及び対向する第2 壁部によって本質的に形成され、そのようにして二つの対向壁部間に内部空間を 限定するバッグ、 −前記バッグの内部に位置し、前記固相を残渣の形状で捕捉でき、前記生物学 的流体の前記液相からなる濾液の通過を可能にする濾過手段で、前記濾過手段が 、厚みフィルタ以外に少なくとも1枚のシート状濾過要素によって形成され、前 記濾過要素の表面の少なくとも一部が濾過面であり、前記シートが前記第1壁部 と第2壁部の間に配置され、前記内部空間内に二つの区画、すなわちそれぞれが 前記シートの面の一つと前記壁部の一方の対向内側面によって限定される上流区 画及び下流区画を隔てており、そのようにして前記区画の一方に存在する流体が 、前記濾過面を通る通過によってのみ他の区画に接近できる濾過手段、 −前記生物学的流体を、外部源から前記バッグの内部の方へ流入させる手段で 、上流区画内に開口する前記流入手段、 −前記濾液と前記残渣を外部に排出する手段で、下流区画から外部への濾液の 排出を可能にし、前記フィルタ・バッグの周縁部の近くに位置する前記排出手段 を有し、 前記濾過面が、剛性表面又は剛性にすることができる表面であり、後者の場合に は、装置が、前記濾過面を剛性化する手段を補足的に有する装置の助けによる寒 冷沈降物の製造方法において、 a)前記フィルタ・バッグが、剛性であるか又は剛性化された状態にある前記 濾過面が垂直平面に位置するようなやり方で、適当な 支持部に配置され、前記濾液排出手段が、このやり方で配置されたバッグの下部 近くに位置し、 b)前記流入手段が、その中に前記固相が懸濁している前記生物学的流体を収 容する可撓性バッグに連結され、前記可撓性バッグが、収容する生物学的流体が 重力によって上流区画内に流出できるようなやり方で、フィルタ・バッグより高 い位置にある支持部に配置され、 c)前記排出手段が、重力によって濾液を排出できるように外部と連通され、 固相の形状であり、かつ上流区画に保持された寒冷沈降物がこうして得られる ことを特徴とする方法. 2.保持された寒冷沈降物が、上流区画から補足的に回収されることを特徴と する請求の範囲第1項記載の方法。 3.寒冷沈降物を回収するために、濾過装置が、寒冷沈降物が液体状になるよ うに加温され、前記液体が除去されることを特徴とする請求の範囲第2項記載の 方法。 4.前記生物学的流体流入手段が、このやり方で配置された前記バッグの下部 近くに位置することを特徴とする請求の範囲第1項から第3項のいずれか1項に 記載の方法。 5.−それぞれが可撓性フィルムでつくられ、流体に対して不浸透性であり、 周縁の密閉区域(2)で漏れのないようなやり方で密閉された、第1壁部(6a )及び対向する第2壁部(6b)によって本質的に形成され、そのようにして二 つの対向壁部間に内部空間を限定するバッグ、 −前記バッグの内部に位置し、前記固相を残渣の形状で捕捉でき、前記生物学 的流体の前記液相からなる濾液の通過を可能にする濾過手段で、前記濾過手段が 、厚みフィルタ以外に少なくとも1枚のシート状濾過要素(5)によって形成さ れ、前記濾過要素の表面の少なくとも一部が濾過面であり、前記シートが前記第 1壁部と第2壁部の間に配置され、前記内部空間内に二つの区画、すなわちそれ ぞ れが前記シートの面の一つと前記壁部の一方の対向内側面によって限定される上 流区画(7a)及び下流区画(7b)を隔てており、そのようにして前記区画の 一方に存在する流体が、前記濾過面を通る通過によってのみ他の区画に接近でき る濾過手段、 −前記生物学的流体を、外部源から前記バッグの内部の方へ流入させる手段( 13)で、上流区画内に開口する前記流入手段、 −前記濾液と前記残渣を外部に排出する手段(8)で、下流区画から外部への 濾液の排出を可能にし、前記フィルタ・バッグの周縁部の近くに位置する前記排 出手段を有する装置において、 装置が、濾過要素を剛性化する手段を有し、前記手段が、フィルタ・バッグを一 時的に固定できるケーシング(23)を有し、これによって、一平面での濾過要 素への張力付与を果たしていることを特徴とする請求の範囲第1項の方法を実施 することのできるフィルタ・バッグをもった装置。 6.装置が、前記第2壁部を濾過面から遠ざけることができる手段(17a、 23b)を補足的に有することを特徴とする請求の範囲第5項記載の装置。 7.前記流入手段がフィルタ・バッグの周縁近くに配置され、流入手段の近く にあることを特徴とする請求の範囲第5項又は第6項記載の装置。 8.装置が、濾過されるべき生物学的流体を受け入れるのに用いられる可撓性 バッグ(12)を補足的に有し、前記バッグが、管路(11)によって流入手段 に連結されることを特徴とする請求の範囲第5項から第7項のいずれか1項に記 載の装置。 9.装置が、濾液を受け入れるのに用いられ、管路(9)によって前記濾液排 出手段に連結される可撓性バッグ(10)を補足的に有することを特徴とする請 求の範囲第5項から第8項のいずれか1項に記載の装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.固相がその中で懸濁している生物学的流体中の前記固相から液体を分離す るためのフィルタ・バッグをもった装置で、 −それぞれが可撓性フィルムでつくられ、流体に対して不浸透性であり、周縁 の密閉区域(2)で漏れのないようなやり方で密閉された、第1壁部(6a)及 び対向する第2壁部(6b)によって本質的に形成され、そのようにして二つの 対向壁部間に内部空間を限定するバッグ、 −前記バッグの内部に位置し、前記固相を残渣(retentate)の形状で捕捉で き、前記液相からなる濾液の通過を可能にする濾過手段で、前記濾過手段が少な くとも1枚のシート状濾過要素(5)によって形成され、前記濾過要素の表面の 少なくとも一部が濾過面であり、前記シートが前記第1壁部と第2壁部の間に配 置され、前記内部空間内に二つの区画、すなわちそれぞれが前記シートの面の一 つと前記壁部の一方の対向内側面によって限定される上流区画(7a)及び下流 区画(7b)を隔てており、そのようにして前記区画の一方に存在する流体が、 前記濾過面を通る通過によってのみ他の区画に接近できる濾過手段、 −前記生物学的流体を、外部源から前記バッグの内部の方へ流入させる手段( 13)で、上流区画内に開口する前記流入手段、 −前記濾液と前記残渣を外部に排出する手段(8)で、下流区画から外部への 濾液の排出を可能にし、前記フィルタ・バッグの周縁部の近くに位置する前記排 出手段 を有する装置において、 前記濾過面が、剛性表面又は剛性にすることができる表面であり,後者の場合に は、装置が前記濾過面を剛性化する手段を補足的に有することを特徴とする装置 。 2.装置が、前記周縁密閉区域と対応する剛性フレーム(2)を有することを 特徴とする請求の範囲第1項記載の装置。 3.濾過要素が、前記濾過要素の製造中に濾過面を構造上剛性化 させることのできる剛性周縁区域(2)を有する、平らなシート形状(5)であ ること、 −及び前記第1壁部と第2壁部が、前記剛性周縁区域で密閉されることを特徴 とする請求の範囲第1項記載の装置。 4.第2壁部と濾過要素がそれぞれ、可撓性材料でつくられること、及び前記 装置が、一平面において張力をかけることによって、前記濾過要素を剛性化させ ることができる手段(22a、22b…、25a、25b…)を有していること を特徴とする請求の範囲第1項記載の装置。 5.前記濾過要素剛性化手段は、フィルタ・バッグを一時的に固定できる剛性 ケーシング(23)を有し、それによりその平面において濾過要素への張力付与 を果たしていることを特徴とする請求の範囲第4項記載の装置。 6.装置が、前記第2壁部を濾過面から遠ざけることができる手段(17a、 23b)を補足的に有することを特徴とする請求の範囲第4項または第5項記載 の装置。 7.前記排出手段がフィルタ・バッグの周縁近くに配置され、流入手段の近く にあることを特徴とする請求の範囲第1項から第6項のいずれか1項に記載の装 置。 8.装置が、濾過されるべき生物学的流体を受け入れるのに用いられる可撓性 バッグ(12)を補足的に有し、前記バッグが、管路(11)によって流入手段 に連結されることを特徴とする請求の範囲第1項から第7項のいずれか1項に記 載の装置。 9.装置が、濾液を受け入れるのに用いられ、管路(9)によって前記濾液排 出手段に連結される可撓性バッグ(10)を補足的に有することを特徴とする請 求の範囲第1項から第8項のいずれか1項に記載の装置。 10.−前記フィルタ・バッグが、剛性であるか又は剛性化状態にある前記濾 過面が垂直平面に位置し、前記濾液排出手段が、このやり方で配置されたバッグ の下部近くに位置し、 −前記流入手段が、前記固相が懸濁している生物学的流体を収容した可撓性バ ッグに連結され、前記可撓性バッグが、収容している生物学的流体が重力で上流 区画に流入できるようなやり方で、フィルタ・バッグより高い位置の支持部に配 置され、 −前記排出手段が、重力によって濾液を排出できるように、外部と連通され、 −前記保持された固相が、上流区画から回収されることを特徴とする請求の範 囲第1項から第9項のいずれか1項に定義されたような装置を使用する方法。 11.前記生物学的流体の流入手段が、このやり方で配置された前記バッグの 下部近くに位置することを特徴とする請求の範囲第10項記載の使用方法。 12.前記生物学的流体内に含まれる前記固相が、寒冷沈降物であることを特 徴とする請求の範囲第10項又は第11項で定められたような使用方法。
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