JPH09510090A - ヒト全血細胞溶解産物のプロテアーゼ活性の阻害 - Google Patents

ヒト全血細胞溶解産物のプロテアーゼ活性の阻害

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JPH09510090A JP7523343A JP52334395A JPH09510090A JP H09510090 A JPH09510090 A JP H09510090A JP 7523343 A JP7523343 A JP 7523343A JP 52334395 A JP52334395 A JP 52334395A JP H09510090 A JPH09510090 A JP H09510090A
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Abstract

(57)【要約】 熱安定性細胞内タンパク質のタンパク質分解を阻害する方法が記載されている。この方法は、プロテアーゼおよび関心のあるタンパク質を含有する試料に1種類以上の変性剤を加え、プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な期間に亘り得られた溶液を加熱する各工程からなる。この方法は必要に応じて、関心のあるタンパク質が細胞内に含まれている場合には、このタンパク質を放出するために、この細胞を溶解させる工程を含んでいる。さらに、血液試料中のインターフェロンにより誘発されるMxタンパク質を測定する方法も記載されている。この方法は、溶解剤、変性剤、およびMxタンパク質を可溶化するように選択された洗浄剤を血液試料に加える工程を含んでいる。次いで、Mxタンパク質を含有する試料が約50℃から約60℃までの温度で約1分から約30分までの期間に亘り加熱され、その溶液中のMxタンパク質が測定される。全血細胞溶解産物を擬態した合成マトリックス、または実際の全血細胞溶解産物を含む溶液が記載されている。この溶液には、既知の濃度の熱安定性細胞内タンパク質が加えられて、対照物質を調製している。さらに、細胞内タンパク質を分解するプロテアーゼを含まない溶液も開示されており、そのような溶液は少なくとも3週間に亘り4℃で安定のままである。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト全血細胞溶解産物のプロテアーゼ活性の阻害 発明の属する技術分野 本発明は、概して生物体液内のプロテアーゼ活性の阻害に関し、より詳しくは 、ヒト全血細胞溶解産物内のMxタンパク質のタンパク質分解を阻害する方法に 関し、さらにインターフェロン療法の効力を示す方法としてMxタンパク質アッ セイを用いることに関するものである。発明の背景 タンパク質分解は全ての生物界で自然に起こる工程である。また、タンパク質 の非分解レベルを検査しようとする場合に、タンパク質分解により科学的研究が 複雑になっている。細胞内タンパク質または膜タンパク質の測定は、細胞溶解工 程でもまたプロテアーゼが放出されるので、タンパク質分解により特に複雑にな る。タンパク質分解を阻害する様々なプロテアーゼ阻害剤が存在し、そのような 従来の阻害が当業者に知られている。しかしながら、既知のプロテアーゼ阻害剤 の効能が関心のあるタンパク質のタンパク質分解を停止させるのに十分ではない 場合、または、これらの阻害剤を添加してもタンパク質分解を加速させただけの 場合、この問題を阻止する別の方法を見付ける必要がある。 タンパク質分解により複雑となる種類の研究の例としては、生物体液内のタン パク質の精密な測定が挙げられる。このようなタンパク質の測定はまた、関心の ある種が特に誘発するタンパク質の測定により治療の臨床関連性を評価するのに 有用であるかもしれない。 例えば、インターフェロン療法の臨床効能を評価することが重要である。この 療法は、子供の血管腫、遺伝素因の多発性硬化症、自己免疫疾患、ある種類の癌 、およびエイズのような条件の療法において、高価であるが、ますます普及して いる。インターフェロンの循環レベルを検定することは技術的に困難である。し かしながら、特にインターフェロンにより誘発されるMxタンパク質と呼ばれる 細 胞内タンパク質を検定することにより、インターフェロン療法の効能が評価され るかもしれない。トウビン等によるJournal of Interferon Research,12,67(199 2)の「A whole Blood Immunoassay for the Interferon-Inducible Human Mx Pr otein」と題する書物において、著者は、酵素イムノアッセイを用いた全血細胞 溶解産物内のMxタンパク質の検定方法を記載している。 一般的なインターフェロンの研究および特にMxタンパク質の調査において進 歩が遂げられてきたが、インターフェロン療法の新しい用途を評価する際のMx タンパク質のタンパク質分解を最小にすることによりMxタンパク質のレベルを 妥協せずに測定することが依然として目的となっている。 したがって、本発明の目的は、細胞内タンパク質、すなわち、細胞溶解産物内 のMxタンパク質のタンパク質分解を阻害する方法を提供することにある。本発 明の別の目的は、それによって、少なくとも3週間に亘り4℃以下の温度で、細 胞内タンパク質をタンパク質分解に対して安定に保持できる人工マトリックス溶 液を提供することにある。発明の概要 本発明の前述した目的および他の目的並びに利点は、細胞溶解産物内に熱安定 な細胞内タンパク質のタンパク質分解を阻害する方法を提供することにより達成 される。この方法は、1種類以上の変性剤および細胞内タンパク質を分解する未 知のプロテアーゼを含有する溶液を調製し、プロテアーゼを変性するのに十分な 温度で十分な期間に亘りこの溶液を加熱する各工程からなる。 この溶液を洗浄剤溶解全血細胞として定義してもよい。この溶液をひとつには 、血液細胞溶解産物を擬態した合成マトリックスにより同様に定義してもよい。 この溶液が全血溶解産物におけるような細胞内タンパク質を含有する場合、加熱 工程は、細胞内タンパク質を破壊しない条件で行なう。細胞溶解産物を擬態した 合成マトリックスにおけるように、細胞内タンパク質をこの溶液が含まない場合 、全てのプロテアーゼ活性が破壊されるまでより過酷な条件を適用してもよい。 本発明はまた、患者の血液内のインターフェロンを測定する間接的方法も提供 する。この方法は、関心のある細胞内タンパク質、例えば、Mxタンパク質を分 解する、細胞溶解産物からの1種類以上の未知のプロテアーゼを変性するために 、変性剤の存在下で試料を加熱する工程からなる。熱は、プロテアーゼを変性す るが、細胞内タンパク質は変性しない、十分なレベルと十分な期間に亘り加える 。次いで、細胞内タンパク質を測定する。 測定は、インターフェロンにより誘発されたタンパク質の存在を検出するアッ セイにより行ない、インターフェロン療法の生物学的効能を間接的に測定しても よい。このようなアッセイは、固相捕捉抗体に対する細胞内タンパク質の結合パ ートナーを用意し、固相を溶液に接触させることにより結合パートナーに細胞内 タンパク質を捕捉させ、細胞内タンパク質の第2の結合パートナーを細胞内タン パク質に結合させる各工程からなるものであってもよい。この第2の結合パート ナーは化学発光標識を担持しており、この標識はルミノメータにより検出される 。この結合工程は、どのような順番で組み合わせてもよい。 本発明はまた、プロテアーゼを含まないように調製された人工マトリックスを 提供する。細胞内Mxタンパク質は、少なくとも3週間に亘り4℃の温度でこの 人工タンパク質溶液内で安定したままである。本発明のある実施の形態によると 、この溶液は全血細胞溶解産物を含んでいる。本発明の別の実施の形態によると 、この溶液は全血細胞溶解産物を擬態した合成マトリックスを含んでいる。 本発明の他の利点、新たな性質および目的は、図面とともに、本発明の詳細な 記載から明らかとなる。図面の簡単な説明 第1図は、正常なヒト血漿、全血溶解産物、濃縮血液細胞溶解産物、およびプ ロテアーゼを含まないウシ血清アルブミン内のMxタンパク質の比較分解を、37 ℃で培養した分で示した時間に対する405 nmでの光学的濃度(O.D.)の単 位で示したグラフである。 第2図は、ng/mlの単位のMx濃度に対する相対光単位(RLU)の千倍 の単位における、Mxのタンパク質分解が本発明の方法により阻害され、ヘマト クリットが15、30、45および70%である溶液から由来した、本発明による化学発 光イムノアッセイにおけるMx抗原の標準曲線を示すグラフである。 第3図は、37℃での時間(分)に対する相対光単位(RLU)の千倍の単位に おける、15、30、45および70%のヘマトクリットを有する合成マトリックス内の 、2Mの尿素および0.1 %のSDS内の加熱後の熱不活化により、本発明による 合成マトリックス内のMxタンパク質のタンパク質分解がなくなったことを示す グラフである。 第4図は、37℃での時間(分)に対する相対光単位(RLU)の千倍の単位に おける、56℃で30分間に亘り尿素中での加熱により、本発明による全血溶解産物 内のMxタンパク質のタンパク質分解がなくなったことを示すグラフである。 第5図は、全血内のMx濃度(ng/ml)の単位の様々な日の応答を示す、 IFN(B/D)の8×106単位/日を用いた、本発明のアッセイにより測定し た、3人の患者にインターフェロンを投与した後のMxタンパク質の典型的な用 量応答誘発を説明するグラフである。好ましい実施の形態の詳細な説明 本発明は、プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な期間に亘り細胞溶 解産物を熱および1種類以上の変性剤で処理することにより、熱安定性細胞内タ ンパク質のタンパク質分解を阻害する方法を提供する。プロテアーゼ活性が本発 明の方法により阻害されるので、細胞内タンパク質の存在および/または濃度を 測定するアッセイが確実に行なわれる。タンパク質分解に対して安定なアッセイ 用試料を提供することは、アッセイを行なう前に試料を任意の期間に亘り貯蔵し なければならない場合に有利である。さらに、関心のあるタンパク質のタンパク 質分解に対して安定なタンパク質溶液の人工混合物を用意し、抗原基準、対照、 較正物質等の希釈液として用いてもよい。 本発明により、任意の様々な熱安定性タンパク質のタンパク質分解を阻害する 。ここに用いているように、「熱安定性」という用語は、タンパク質分解の原因 であるプロテアーゼを変性するのに必要な温度で必要な時間に亘る関心のあるタ ンパク質の安定性を定義することを意味するものである。熱安定性タンパク質の 例としては、以下に限定されるものではないが、いくつかの膜タンパク質(例え ば、癌胎児性抗原)および細胞内タンパク質が挙げられる。そのようなタンパク 質の 例としては、核タンパク質(例えば、マウスMxタンパク質)および細胞質タン パク質(例えば、ヒトMxタンパク質、熱ショックタンパク質および細胞骨格タ ンパク質)が挙げられる。 本発明のある実施の形態により、インターフェロンにより誘発される細胞内タ ンパク質(例えば、Mxタンパク質)のタンパク質分解を阻害する方法を提供す る。このような方法により、Mxタンパク質の確実で再現性のある測定が実施で き、したがって、インターフェロン療法の臨床効能を測定できる。約30の異なる タンパク質がインターフェロンにより誘発されることが知られている。しかしな がら、2,5−オリゴ−(A)′シンセターゼ、p68キナーゼ、およびMxタ ンパク質のみが、インターフェロンの抗ウイルス性作用を媒介することが知られ ており、したがって、本発明によるこれらタンパク質の1種類以上の測定がイン ターフェロン療法の評価に大いに関連している。 Mxタンパク質の測定は以下の理由により特に好ましい。Mxはインターフェ ロンの処理後に即座(2時間)に誘発され、比較的短い期間(約36時間)で最大 レベルに到達する。Mxタンパク質の細胞誘発は、高用量のインターフェロン療 法でさえもフィードバック阻害にさらされない。さらに、Mxタンパク質の生物 学的半減期は比較的長い(T1/2は3.5-5日)。したがって、最初のMxタンパク 質レベルの20−30%が、インターフェロン療法を中止してから2週間後でさえも 残っている。このように、その長い半減期のために、Mxタンパク質はインター フェロンの効能の良好な指標である。さらに、Mxタンパク質は、容易に検出で きるために、広範囲のインターフェロン用量において、インターフェロン作用の 、即座に誘発でき、感度がよい確実な指標となる。 本発明の方法によると、変性塩、洗浄剤、および細胞内タンパク質を分解する プロテアーゼを含有する溶液を、プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分 な期間に亘り加熱する。この溶液は、溶解細胞、例えば、ヒト全血細胞または培 養細胞により調製してもよい。 この溶液はまた、血液を擬態した人工マトリックスを作成することにより調製 してもよい。全血を擬態した多くの人工マトリックスが本発明により使用するの に適している。好ましくは、本発明により配合し、プロテアーゼを含まないウシ 血清アルブミンおよび結晶性ウシヘモグロビンからなる人工マトリックスを用い る。 様々な変性剤が、当業者に知られており、本発明の方法により用いられる。そ のような例としては、以下に限定されるものではないが、尿素および塩酸グアジ ニンが挙げられる。これらが好ましい変性剤である。本発明により阻害されるプ ロテアーゼには、白血球内に存在することが知られている実質的にすべてのプロ テアーゼがあり、カテプシンG、エラスターゼ、メタロプロテアーゼ等が挙げら れる。 本発明の方法を行なう場合、すなわち、細胞内タンパク質を分解するプロテア ーゼを変性するように溶液を処理する場合、タンパク質分解の危険を冒すことな く、細胞内タンパク質をこの溶液に加えてもよい。このような溶液は、アッセイ において抗原基準の希釈液の役割を果たし、全血細胞溶解産物、または全血細胞 溶解産物を擬態する合成マトリックスを含有する。本発明の好ましい実施の形態 によると、そのような溶液は、少なくとも3週間に亘り4℃の温度で安定のまま である。 別の実施の形態によると、この溶液は、アッセイの基準の役割を果たすか、ま たは、アッセイにおける試料、例えば、ヒト全血試料を含む。この溶液が全血細 胞または培養細胞を含有する場合、変性剤の存在下で溶液を加熱する前に、溶解 剤をこの溶液に含めることが都合よい。したがって、1つの工程で細胞を溶解し 、プロテアーゼを変性する。 様々な溶解剤が本発明に使用するのに適している。そのような例としては、以 下に限定されるものではないが、単分散および多分散のポリオキシエチレン、同 質および異質のポリオキシエチレンのような非イオン系洗浄剤が挙げられる。好 ましい溶解剤の例としては、TergitolNP−40(ユニオンカーバイド社から得ら れる)またはトリトンX-100(ロームアンドハース社から得られる)が挙げられ 、試料が他の変性剤(尿素および塩酸グアジニンのような)の存在下で加熱され る場合、その濃度がプロテアーゼを変性するのに十分であるような量で加えなけ ればならない。 タンパク質が可溶化される前または同時に細胞が溶解されるか否かは重要では ないが、非イオン系洗浄剤は変性工程を補助するので、細胞を溶解するのに用い る非イオン系洗浄剤を変性溶媒に含めることは重要である。溶解が必要とされな い場合(例えば、合成マトリックスを用いる場合)、1種類以上の他の変性剤( 例えば、尿素または塩酸グアニジン)および陰イオン系洗浄剤(例えば、SDS )とともに非イオン系洗浄剤を加えて、確実に変性を生じさせなければならない 。含まれる細胞に応じて、他の溶解剤が適する場合もある。例えば、赤血球の場 合には、細胞を溶解させるのに水で十分である。しかしながら、非イオン系洗浄 剤とは別の作用物質を用いて細胞を溶解する場合、プロテアーゼを変性するため には依然として、非イオン系洗浄剤を用いなければならない。 過去において熱と組み合わせたSDSを用いて天然形状のタンパク質の電荷を 隠蔽し、このようにしばしば変性を行なってきたが(Laemmli,Nature 227:680(1 970)参照)、本発明においてコントロールされた形式でSDS、変性剤(例えば 、尿素)および熱を用いると、関心のあるタンパク質が変性されずに、プロテア ーゼが破壊されるのみである。この溶液を、プロテアーゼを変性するのに十分な 温度で十分な期間に亘り変性剤の存在下で加熱する。加熱する温度および時間は 、プロテアーゼを十分に変性するように選択すべきであり、溶液が細胞内タンパ ク質を含有する場合には、その温度と時間は、細胞内タンパク質を変性しないよ うに選択しなければならない。50℃以上の温度を選択し、少なくとも60秒間に亘 り溶液を加熱すべきである。細胞内タンパク質が溶液中に含まれる場合には、こ の溶液は、15-30分の期間に亘り、約50℃から約60℃までの温度で加熱すべきで ある。溶液が人工マトリックスのみを含む(すなわち、プロテアーゼの不純物を 含有するが、関心のあるタンパク質はまだ含んでいない)場合、関心のあるタン パク質をこのマトリックスに加える前に、より過酷な条件を用いもよい。例えば 、そのような溶液を、約1分から1時間以上の期間に亘り、約50℃から約100℃ までの温度で、好ましくは、約1時間に亘り約56℃の温度で加熱してもよい(Ma nwaring,W.H.(1906)the destruction of complement by heat,TR.Chicago Path Soc.6:425参照のこと)。 溶液が細胞内タンパク質を含有する場合、この溶液の条件は、そのようなタン パク質が生存するような範囲内に維持しなければならない。特に、溶液のpHは 7.0-8.0の範囲内に維持すべきであり、この溶液のイオン強度は約4M以下のレ ベルに維持すべきである。 上述したように、熱安定性細胞内タンパク質(例えば、Mxタンパク質)を含 有し、Mxタンパク質を分解するプロテアーゼを含まない本発明による溶液は、 確実に再現性のあるアッセイにより細胞内Mxタンパク質を測定するのに役立つ 。ここに用いているように、「測定」という用語は、アッセイの限界での細胞内 タンパク質の検出、または細胞内タンパク質の溶液の濃度の測定を定義すること を意味するものである。本発明による測定に用いられるように変更してもよい多 くの種類のアッセイがこの業界で知られている。一般的なアッセイの種類の例と しては、1993年10月12日にターチャ等に発行された米国特許第5,252,459 号に記 載されているもののような、直接、間接、競合およびサイドイッチ型の同質また は異質アッセイが挙げられる。この特許をここに引用する。 本発明の特に好ましい実施の形態によりMxタンパク質についてヒトの血液を 検定する場合には、以下のように検定方法を行なってもよい。上述したように、 溶解剤、1種類以上の変性剤(好ましくは尿素)およびドデシル硫酸ナトリウム (sodium dodecyl sulfate:SDS)を組み合わせることにより全血細胞由来の タンパク質を含有する溶液を調製する。洗浄剤はプロテアーゼを変性しMxタン パク質を可溶化するように選択する。さらに、変性が効果的となるようにプロテ アーゼを十分に希釈することが重要である。次いで、この溶液を約15-30 分間の 期間に亘り約50℃から約60℃までの温度で加熱し、Mxタンパク質を測定する。 プロテアーゼが破壊される温度を測定し、分析物が変性される温度より低いこ とが分かる限り、様々なタンパク質に関して、本発明を変更することができる。 さらに、適切な溶解剤、一般的には非イオン系洗浄剤、および適切な可溶化剤/ 変性剤、一般的には、陰イオン界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウムのよう なイオン系界面活性剤、並びに変性剤の塩(例えば、尿素またはグアニジン)を 用いなければならない。得られた試料がすでに溶解している場合には、この系に 非イオン系(溶解)作用物質を含ませる必要がない。 本発明をさらに変更することもできる。例えば、インターフェロンを含有する 疑いのある試料が、全血試料、濃縮血液細胞、組織培養細胞、溶解全血細胞を含 有する溶液、Mxタンパク質を加えて全血溶解産物を擬態する合成マトリッスク 等であってもよい。他の変更例も当業者には明らかである。 以下の実施例は本発明の利点を説明することを意図したものであり、本発明の 全範囲を例示するものではない。例えば、特定の変性剤、可溶化洗浄剤および溶 解剤を例示するが、様々なそのような作用物質を用いてもよい。Mxタンパク質 およびMxタンパク質を含有する標準および対照溶液の対応する試料の測定を例 示するが、以下に限定されるものではないが、インターフェロンにより誘発され たタンパク質または他のシトキン(cytokines)もしくは他の生物応答変更因子 を含む様々な熱安定性タンパク質が本発明の範囲内にあることが分かる。これら および他の変更例並びにそれらの同等のものが本発明の範囲内にあることが分か る。実施例 物質および方法 プロテアーゼ阻害剤である、フェニルメチルスルホニルフッ化物(PMSF) 、アプロトニン(aprotonin)、アンチパイン(antipain)、キモスタチン(chy mostatin)、ロイペプチン(leupeptin)、ペプスタチンA、トシル−リシンク ロロメチルケトン(TLCK)、トシル−フェニルアラニンクロロメチルケトン (TPCK)、イプシロン−アミノ−カプロン酸(EACA)、エラスチナル( elastinal)、およびE−64を、シグマケミカル社(ミズーリ州、セントルイス )から購入した。非イオン系洗浄剤である、NP−40(白血球を可溶化するのに 用いた)、2−メルカプトエタノール(2−ME)、プロテアーゼを含まないウ シ血清アルブミン(BSA−PF)、ラジオイムノアッセイ(RIA)級BSA (BSA−RIA)および結晶性ウシヘモグロビン(bHB)もまたシグマケミ カル社から購入した。ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)をバイオラドラボラト リーズ(カリフォルニア州、ハーキュレス)から購入した。いく種類かのプロテ アーゼ、すなわち、エラスターゼ(ブタ膵臓およびヒト白血球)、カテプシンG (ヒト白血球)もまたシグマケミカル社から購入した。結晶性トリプシンをワ ーシントンバイオケミカルス社(ニュージャージー州、フリーホールド)から得 て、フェニルスルホニルフッ化物の類似物であるPEFAbloc(商標)をペンタ ファームAG(スイス国、バスル)から得た。他の全ての化学品はマリンクロッ ト(ケンタッキー州、パリ)からの試薬級の化学品であった。DEAEセファデ ックスA25および12.5%のファストゲルをファーマシアバイオテック社(ニュー ジャージー州、ピスキャタウェイ)から得た。ベントレックスラボラトリ(メイ ン州、ポートランド)からのヤギ血清を使用前に熱不活化し、0.2 umのミリポ アフィルタを通して濾過した。固定化タンパク質−A親和性Pak(商標)をピ アースケミカルス社(イリノイ州、ロックフォード)から購入し、製造社の記載 にしたがって用いた。 実施例1 Mxタンパク質のタンパク質分解の研究 正常なヒト血漿(NHP)、全血溶解産物(WBL)、濃縮血液細胞溶解産物 (血漿がない状態;BCL)、全血溶解産物を擬態した合成マトリックス、およ びプロテアーゼを含まない対照におけるNxタンパク質の分解についての研究を 行なった。 培養細胞系統(すなわち、WISH、CHO、3T3)内のMxタンパク質を インターフェロン(B/D)(スイス国、バスレ、チバガイギー社)により誘発 し、細胞を溶解させて、使用するまで−80℃で凍結貯蔵した。ELISAアッセ イにより、凍結細胞溶解産物内に存在する内因性Mxタンパク質が凍結融解後に 元の新鮮な試料よりもずっと少ない量の免疫反応性Mxタンパク質を示したこと が分かった。これとは対照的に、E.Coli内で産生され、同種に精製し、使 用するまで−80℃で貯蔵した組換えMxタンパク質は、凍結および融解を繰り返 した際にも最初の免疫反応性を100 %維持した。 既知の量の精製rMxタンパク質を、2種類の異なるBSA試料、すなわち、 BSA−PF(プロテアーゼを含まない)およびBSA−RIA、並びに正常で 健康なボランティアから新鮮な状態で採取した溶解全血に加えた。全血溶解産物 および2種類の異なるBSA試料の両者は、溶解剤、特に、前に参照したトービ ン等により記載された2%(v/v)MP−40洗浄剤を含んでいた。これらの試 料をさらに、変性剤、特に2Mの尿素、および可溶化洗浄剤、特に0.1 %のSD S、並びに緩衝塩、すなわち、50mMのトリスHCl(pH8.0)を含有する媒 体で希釈した。最終的なタンパク質の濃度を1%に調節した。Mxタンパク質を 、BSA−PFおよび結晶性bHBを含む合成マトリックス中に添加した。 これらの試料を120分間までの期間に亘り37℃で保温した。試料のアリコット を周期的に採取して、溶液中に残ったMxタンパク質の量を、化学発光イムノア ッセイにおいて測定したように、ある時間に亘って信号(RULの)の低下との 相関関係により算定した。 BSA−PF中に加えたMxタンパク質には、この保温期間中に最小限の分解 が行なわれた。これとは対照的に、BSA−RIAは最初の30分以内でMxタン パク質を急速に分解し、全血溶解産物内のMxタンパク質は2時間の保温期間に 亘り連続的に分解された。BSA−PFおよび結晶性bHBを含む合成マトリッ クスに添加したMxタンパク質もまた分解された。 BSA−PF内ではMxタンパク質は最小限に分解されたので、結晶性bHB がこのプロテアーゼ活性の供給源であったに違いないと思われる。実際、ヘモグ ロビンの濃度を増加させた合成マトリックスでは、より大きい程度のMxのタン パク質分解を示した。Mxタンパク質は、全血溶解産物内においてよりも、濃縮 血液細胞溶解産物(血漿を含まない)内においてのほうがより速く分解された。 第1図は、対照(1%のBSA)と比較した、正常なヒト血漿(NHP)、全 血溶解産物(WBL)および濃縮血液細胞溶解産物内のMxタンパク質の著しい 減少を示す、このアッセイの結果を示すグラフである。この調査から、Mxタン パク質は、様々な生物体液、とりわけ血液細胞溶解産物においてタンパク質分解 にさらされることが明確となった。これらの結果は、臨床試料内のMxタンパク 質の量を確実に再現可能に測定する前に、合成マトリックス並びに全血溶解産物 内においてプロテアーゼ活性を除去する必要のあることが明らかとなった。 実施例2 全血溶解産物の調製 新鮮な状態で採取した血液に2%(v/v、最終濃度)のNP−40洗浄剤を加 えることにより、正常で健康なボランティアからの全血溶解産物を調製し、ED TAまたはヘパリンを含有する管内に採集し、非処理対照として使用した。イン ターフェロン(B/D)の臨床試験からの臨床試料もまた、正常な対照血液溶解 産物と同様な方法で調製し、使用するまで−80℃で凍結保持した。 実施例3 Mxタンパク質用の合成マトリックスの配合 様々なヘマトクリットを有する個々の全血溶解産物を擬態する一連の合成マト リックスを形成した。これらの合成マトリックスは以下のようにPBS内のbH BおよびBSA−PFからなるものであった: これらの合成マトリックスの目的は、Mxアッセイの信号読出値について様々 なヘモグロビン含有量の潜在的な影響を調査し、最も適したヘモグロビン含有量 を定義して合成マトリックスを配合することにあった。 実施例4 Mxタンパク質測定のアッセイの開発 1. Mxタンパク質に対するモノクローナル抗体 2種類の異なるモノクローナル抗体、一方はMxタンパク質のC末端(クロー ン1302.5.32)に向けられ、他方はN末端(クローン1302.34.16.2.44)に向けら れた抗体をサンドイッチ型イムノアッセイにおいて捕捉および検出抗体として用 いた。これらのモノクローナル抗体を産生した細胞系統を、ハイブリドーマMx 1302.5.32 およびハイブリドーマMx1302.34.16.2.44 として同定した。これら の細胞系統を、アメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)特許寄託 機関(米国、20852 メアリーランド州、ロックビル、パークローンドライブ12 301)に寄託し、ATCC番号として、ATCC HB−11836(ハイブリドーマ Mx1302.5.32)およびATCC HB−11837(ハイブリドーマMx1302.34.16 .2.44)を得た。この寄託はブダペスト条約の下で行なった。タンパク質Aセフ ァロース媒体を用いてこれらの抗体をマウス腹水から精製し、クーマシーブルー 染色SDS−PAGEゲル(20)のデンシトメトリー走査により>95%の純度であ ることが証明された。米国特許第4,554,088 号に開示されたようなホワイトヘッ ド等のグルタルアルデヒド活性化方法を用いて、Mxタンパク質のC末端に向け られたクローン1302.5.32 モノクローナル抗体を常磁性粒子(PMP)に接合し た。PMP接合抗体をPMP洗浄緩衝液中で10mg/mlで懸濁させ、固相捕捉 抗体として用いた。この緩衝液は、食塩加リン酸緩衝液(PBS)中に、0.25% のBSA(プロテアーゼを含まない)、0.7 %のウシガンマグロブリン(BGG 、ペンテックス、マイルスサイエンティフィック、ナパービル、イリノイ州)、 および0.1 %の窒化ナトリウムを含有するものであった。室温で30分間に亘り、 DMAE:抗体=20:1のモル比で、一定に撹拌しながら、N−ヒドロキシスク シンイミド−活性化ジメチルアクリジニウムエステル(DMAE−NHS、チバ コーニングダイアグノスティクス社、ワルポール、マサチューセッツ州)を用い て、Mxタンパク質のN末端に向けられたクローン1302.34.16.2.44 モノクロー ナル抗体をアクリジニウムエステルで標識付けした。PBS中のDEAE−セフ ァデックスA25カラムのクロマトグラフィーによりDMAEを含まない抗体およ びDMAE標識付け抗体を分離した。1mlの分画を採集し、標識付け抗体分画 をMLA−IまたはIIルミノメータ(オハイオ州、オバーリン、チバコーニング ダイアグノスティクス社)を用いてモニタした。DMAE標識付け抗体を含有す る分画をプールし、1%のBSA−PF、2%のNP−40および0.1 %の窒化ナ トリウムを含有するPBS中で1012相対発光単位(RLU)/mlの最終濃度ま で希釈した。両方の抗体試料を使用するまで4℃で貯蔵した。 2. 化学発光アッセイの開発 E.Coliの封入体由来の精製組換えMxタンパク質(rMx)(ホリスバ ーガー等の「cDNA Cloning and Assignment to Chromosome 21 of IFI-78-k Gen e,The Human Equivalent of Murine Mx Gene」、Somatic Cell & Molecular Ge netics,14,123,(1988))を抗体標準として用いた。BSA標準を用いたバイオラ ドタンパク質アッセイ、および前述したトウビン等により記載された2−Dゲル の定量ウエスタンブロッティングの両方により、タンパク質の含有量を測定した 。Mxタンパク質の量を、全血溶解産物に関してもともとトウビン等により公表 されたELISAアッセイを変更したアッセイにおいて確認した。変更したアッ セイでは、より多い試料容量(50ul対20ul)およびより多い第1の抗体の量 (50ul対40ul)と第2の抗体の量(100 ul対50ul)を用いた。精製した rMXタンパク質を変更ELISAアッセイにおける抗原標準として用いた。M xタンパク質の化学発光イムノアッセイに関して、全ての試料または既知の量の Mxタンパク質を含有する合成マトリックスを、DMAE標識付け検出抗体およ びPMP接合捕捉抗体とともに、同時に12×75mmのプラスチック管内で保温し た。保温期間は、水浴中37℃で、30分から120分までの間で変更した。各々の保 温期間の終りに、室温で3分間に亘り、磁化分離ラックであるマジックラック( 商標)(マサチューセッツ州、E.ワルポール、チバコーニングダイアグノステ ィクス社)により固相結合免疫複合体を分離した。非結合抗原または抗体をデカ ンテーションにより捨てた。次いで、分離した沈殿を、マルチチューブボルテク サー(ニューヨーク州、コーニング、モデル4010)を用いて、1mlの脱イオン 水中に再懸濁させ、PMP沈殿を分離し、非結合物質を上述のように除去した。 これらの沈殿を1mlの脱イオン水でもう1度洗浄し、MLA−IまたはIIルミ ノメータにおいて計測する前に最終的に0.1 mlの脱イオン水中に再懸濁させた 。自動アッセイに関して、ACS:180(商標)(オハイオ州、オバーリン、チ バコーニングダイアグノスティクス社)を用いて、統計プログラムにより作成し た数学アルゴリズムを用いて、データを分析した。 3. DMAE標識を有する検出抗体の調製 物質および方法の章に記載したDMAE標識付け方法を用いて、ルミノメータ により測定した発光およびバイオラドタンパク質アッセイにより測定したタンパ ク質濃度に関して、検出抗体(クローン1302.34.16.2.44)1mg当たり7×10 11 相対発光単位(RLU)の比活性を有するDMAE標識付け抗体を得た。製造 者が提案したタンパク質Aセファロースにより検出抗体を精製した。DMAE標 識付け抗体は、ELISAに用いたビオチニル化抗体と同様に、用量依存様式で 固相結合Mxタンパク質と反応した。この結果は、DMAE標識付けがMx抗原 に対する検出抗体の免疫反応性を破壊しなかったことを示している。 4. PMP結合抗体の調製 捕捉抗体(クローン1302.5.32)を74%の結合効率でPMPに接合し、PMP 1g当たり150mgの抗体が結合した。このPMP接合抗体は用量依存様式でr Mxの別のエピトープと反応した。このエピトープはDMAE標識付け抗体によ り使用されない。 5. Mxタンパク質の化学発光アッセイの開発 A. 化学発光信号出力への生化学特性およびマトリックスの 総タンパク質濃度の影響 全血溶解産物は主にヘモグロビンおよび血清アルブミンからなるので、これら の2種類のタンパク質の化学発光信号出力への影響を調査した。合成マトリック スの総タンパク質濃度の化学発光信号への影響を調査した。同じ1g%(w/v )濃度でのヘモグロビンは1%のBSAのものと比較した化学発光信号出力のた った1/10を示した。一方、2g%の総タンパク質(ヤギ血清+15g%ヒトヘモ グロビンの1:10の希釈)は、1%の総タンパク質により生じた信号出力のたっ た1/2を生じた。したがって、タンパク質(すなわち、ヘモグロビン対BSA )の生化学特性並びに総タンパク質の濃度の両方が化学発光アッセイの信号出力 に影響を与える。 第2図は、2Mの尿素+0.1 %のSDSを含有する緩衝液(例えば、50mMの トリスHCl(pH8.0))により20倍までマトリックスを希釈した際に、15% と70%の間でヘマトクリットを示す4種類のマトリックス全てが同様な信号出力 を生じた。プロテアーゼ不活化工程は、同様にこの希釈において最良に機能する 。したがって、この希釈方法を標準試料調製の一部に含める。 B. 非特異的結合および信号出力のレベルへの洗浄剤濃度の影響 全血溶解産物または合成マトリックス内に存在する2%(v/v)NP−40洗 浄剤にかかわらず、2Mの尿素(変性剤)および0.1 %のSDS(可溶化洗浄剤 )を含有する媒体により溶液を20倍に希釈したので、アッセイ混合物中の洗浄剤 の最終濃度は低かった。したがって、検出抗体を含有する媒体中でNP−40のい くつかの濃度(すなわち、0.5、1および2%)を検査して、洗浄剤の濃度(0.2 %)が固相(PMP)に対するDMAE標識付け抗体の非特異的結合を阻害する のに十分であるか否かを決定した。アクリジニウムエステル標識付け抗体を含有 する媒体中の2%(v/v)でのNP−40濃度により最良の信号/ノイズ比が得 られたことが分かった。洗浄剤がこのレベルより低い場合(アッセイ混合物中0. 525 %のNP−40)、特にMxタンパク質濃度のより低い範囲で(約4ng/m lより少ない)、非特異的結合のレベルが高く、一方、この範囲よりも洗浄剤濃 度が大きい場合には、信号出力が低かった。アッセイ混合物中に50mMの2−M Eを含めることにより、Mxタンパク質の溶解度を高めることなく、非特異的結 合のレベルを上昇させたことも分かった。したがって、Mxタンパク質の溶解度 を高めるために元の緩衝カクテル中に含まれた2−MEが、本発明の変性媒体、 すなわち、アッセイ混合物中において削除された。 C. アッセイ感度レベルへの保温時間の影響 正常で健康なボランティアにおけるMxタンパク質のレベルが本発明のアッセ イの検出限界であったので、アッセイの感度限界をより長い保温期間により延長 できるか否かを調査した。保温期間を30分から2時間に増加させたときに、絶対 信号出力がより大きくなった。しかしながら、このことによって、感度限界を延 長したり、Mx抗原濃度のより小さいほうでアッセイの精度を改良したりしなか った。したがって、30分の保温期間を選択した。 6. Mxタンパク質の希釈および回収 Mxタンパク質アッセイが広範囲のMxタンパク質濃度で線形の用量応答曲線 を形成することを確認するために、Mxタンパク質を、同一のアッセイ媒体中で 連続して希釈し、7種類の異なるMx濃度で検定した。3種類の別々のACS: 180 装置で検査したMxタンパク質の平均的な回収率は95.9%の平均回収率を示 し、1ng/mlが感度限界であり、このアッセイの性能が濃度に依存しないこ とを示している。 実施例5 熱安定性タンパク質のタンパク質分解の阻害 既知の量の組換えMxタンパク質を全血溶解産物または合成マトリックス中に 添加し、37℃で保温した。試料のアリコットを周期的に採取し、残留Mxタンパ ク質について検定するまで氷上に保持した。 変性剤および可溶化剤を含有する様々な容積比の溶液、特に50mMのトリスH Cl緩衝溶液(pH8.0)中2Mの尿素+0.1(w/v)%SDSにより細胞溶解 産物または合成マトリックスを最初に希釈した後、全血溶解産物または合成マト リックス中のプロテアーゼ活性の除去について調査した。次いで、希釈した混合 物に、水浴中において、30分間に亘る56℃での熱処理、または60秒間に亘る90℃ での熱処理を施した。既知の量のMxタンパク質を熱処理した媒体中に添加し、 120 分までに亘り37℃でさらに保温した際のMxタンパク質レベルの変化を観察 した後、合成マトリックスまたは全血溶解産物のプロテアーゼ活性を破壊する熱 処理の効能を調査した。 2Mの尿素+0.1 %のSDS+50mMのトリスHCl(pH8.0)を含有する 緩衝液を調製し、その後、熱処理を行なって、プロテアーゼ活性への影響を調査 した。合成マトリックスまたは全血溶解産物を上記溶液で20倍(v/v)まで希 釈し、60秒間に亘る90℃での熱処理、または30分間に亘る56℃での熱処理を施し た。熱処理に続いて、溶液をさらに60分間に亘り37℃で保温し、この保温期間中 に採取した試料のアリコットにより、残留プロテアーゼ活性を評価した。 第3図に示したように、本発明により熱不活化された4種類の異なる合成マト リックス中に添加されたMxタンパク質は、少なくとも1時間に亘り37℃で安定 のままであり、細胞溶解産物のプロテアーゼ活性が実質的になくなったことを示 している。60秒間に亘り90℃で加熱することによっても、実質的に同様な結果が 得られた。 第4図に示したように、6種類の異なる個体の全血溶解産物中に添加したMx タンパク質もまた、本発明による熱不活化工程後に少なくとも1時間に亘り37℃ で安定のままであった。 本発明の阻害方法もまた、いくつかの市販のプロテアーゼ、すなわち、ヒト白 血球からのカテプシンGおよびエラスターゼ、並びにブタ膵臓からのトリプシン およびIV型エラスターゼにより検査した。本発明の方法はまた、基体(S)に対 する酵素(E)の等モル比まで精製プロテアーゼの酵素活性を除去するのに効果 的であることが確認された。 凍結全血溶解産物中に含まれるMxタンパク質の安定性を評価するために、正 常で健康なボランティア由来の4種類の異なる全血溶解産物中に既知の量の精製 rMxタンパク質を添加し、4℃、−20℃および−80℃で貯蔵した。これらの全 血溶解産物中のMxタンパク質の内因性レベルは事前に測定し、無視してよい程 度であることが分かっている。貯蔵した試料のアリコットを毎週採取し、50mM のトリスHCl緩衝液(pH8.0)中に2Mの尿素+0.1 %のSDSを含む溶液 で20倍の容積に直ちに希釈し、検定工程中のMxタンパク質の分解をさらに最小 にするために、30分間に亘り56℃で加熱した。全血溶解産物中に保持したMxタ ンパク質は、−80℃でさえもかなりの程度の自己分解を行ない、4℃ではより著 しく破壊された(1週間で25%の破壊)。これとは対照的に、本発明による熱処 理溶解産物中に保持されたMxタンパク質は、少なくとも3週間に亘り−80℃お よび4℃の両方で安定のままであり、細胞溶解産物中のMxタンパク質のタンパ ク質分解を停止させることにおけるこの単純な工程の効能を示した。 新鮮な状態で採集した正常で健康なボランティアからの血液について全血溶解 産物を調製し、非処理正常対照として用いた。インターフェロン(B/D)の臨 床検査由来の凍結全血溶解産物の98の試料を、手動アッセイを用いてMxタンパ ク質について検査した。様々な悪性度を有する合計で26人の患者を1日目,2日 目,3日目および7日目、または8日目もしくは9日目に、2×106から64×106 ユニット/日までのインターフェロン(B/D)用量で処理した。3つの患者 の群を1日当たり2,4,8,16,32,64および25百万ユニットの各々の用量の インターフェロンで処理した。 第5図は、8×106ユニット/日のIFN(B/D)で処理した3人の患者の 典型的な用量依存性Mx誘発応答を示している。これらのデータは本発明の方法 により収集した。 実施例6 手動アッセイと自動アッセイの比較 ACS:180 での自動アッセイにおける最大保温時間はたった7.5 分であり、 一方、手動アッセイにおける保温時間の長さは調整可能である。手動アッセイの 性能と自動アッセイの性能を比較するために、手動アッセイにおいて、30分間に 亘り37℃で検定混合物を保温することを選択した。その結果により、手動アッセ イの保温時間がより長いことを考慮すると、手動アッセイ値は自動アッセイ値よ りもほとんど大きくないことが示された。2種類のアッセイは優れた線形相関性 (R=0.987)を示した。 実施例7 比較例:従来のプロテアーゼ阻害剤 エラスターゼ阻害剤であるエラスチナル、およびシステイン−プロテアーゼ阻 害剤であるE−64を含む、物質および方法の章に列記した少なくとも14の異なる プロテアーゼ阻害剤では、全血溶解産物または合成マトリックスのいずれにおけ るプロテアーゼ活性も阻害できなかった。実際、全血溶解産物中にこれらのプロ テアーゼ阻害剤を含めることにより、Mxタンパク質のタンパク質分解を悪化さ せた。高濃度のカオトロピック塩(すなわち、3Mのチオシアン酸ナトリウム、 または塩化カリウム)、8Mの尿素または6Mのグアニジン−HClのような変 性塩を使用すること、もしくは極端なpH(pH2または11)への露出のいずれ によっても、Mxタンパク質のタンパク質分解を阻止することはできなかった。 当業者には、ここに列記した全てのパラメータは例示を意味するものであり、 実際のパラメータは、密封および基礎配置が用いられる特定の用途に依存するこ とが容易に理解される。したがって、前述した実施の形態は実施例により示した ものであり、請求の範囲およびその同等物の範囲内において、本発明は具体的に 記載したものとは異なる方法で実施してもよいことが理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, US,UZ,VN 【要約の続き】 ている。さらに、細胞内タンパク質を分解するプロテア ーゼを含まない溶液も開示されており、そのような溶液 は少なくとも3週間に亘り4℃で安定のままである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.細胞内に含まれる熱安定性細胞内タンパク質の試料のタンパク質分解を阻害 する方法であって、 前記細胞内タンパク質およびプロテアーゼが前記細胞内に含まれる場合には 、該細胞を溶解して、該プロテアーゼおよび該細胞内タンパク質を放出し、 a.放出された細胞内タンパク質およびプロテアーゼを含有する前記試料に1 種類以上の変性剤を加えて溶液を調製し、 b.前記プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な期間に亘り前記溶液 を加熱することにより該プロテアーゼを変性する、 各工程からなることを特徴とする方法。 2.前記細胞が非イオン系洗浄剤を使用することにより溶解されることを特徴と する請求の範囲第1項記載の方法。 3.前記非イオン系洗浄剤がオクチルフェノキシポリエトキシエタノールである ことを特徴とする請求の範囲第2項記載の方法。 4.前記変性剤がドデシル硫酸ナトリウムおよび尿素とグアニジン塩酸塩とから なる群より選択される一方または両方であることを特徴とする請求の範囲第1項 記載の方法。 5.前記加熱工程が、約50℃から約60℃までの温度で、約60秒から約30分までの 期間に亘り前記溶液を加熱することからなることを特徴とする請求の範囲第1項 記載の方法。 6.前記プロテアーゼおよび細胞内タンパク質の供給源が、全血、溶解した全血 細胞、濃縮細胞、培養細胞、および全血を擬態する合成マトリックスからなる群 より選択されることを特徴とする請求の範囲第1項記載の方法。 7.前記細胞内タンパク質がMxタンパク質であることを特徴とする請求の範囲 第1項記載の方法。 8.試料内に含まれるプロテアーゼを阻害する方法であって、 該試料に1種類以上の変性剤を加え、 前記プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な期間に亘り加熱する、 各工程からなることを特徴とする方法。 9.前記試料が、前記プロテアーゼが不活化された後にタンパク質が加えられる 合成マトリックスからなることを特徴とする請求の範囲第8項記載の方法。 10.前記加熱工程が、前記溶液を約50℃から約100℃までの温度で約1分から約 1時間以上の期間に亘り加熱することからなることを特徴とする請求の範囲第8 項記載の方法。 11.前記加熱を約1時間に亘り約56℃で行なうことを特徴とする請求の範囲第10 項記載の方法。 12.前記溶液中で前記細胞内タンパク質を測定する工程を含むことを特徴とする 請求の範囲第1項記載の方法。 13.前記測定工程が、 前記溶液に不溶性である固相に結合した前記細胞内タンパク質の第1の抗体 を提供し、 前記固相を前記溶液に接触させることにより、前記抗体に前記細胞内タンパ ク質を捕捉させ、 該細胞内タンパク質に対する、標識を担持する該細胞内タンパク質の第2の 抗体を反応させ、 該標識を測定する、 各工程からなり、 前記捕捉工程および反応工程をいずれの順番で行なってもよいことを特徴と する請求の範囲第12項記載の方法。 14.前記第1および第2の結合パートナーが、モノクローナル抗体クローン1302 .5.32 およびモノクローナル抗体クローン1302.34.16.2.44 からなる群より独立 して選択されることを特徴とする請求の範囲第13項記載の方法。 15.前記標識がアクリジニウムエステルからなることを特徴とする請求の範囲第 13項記載の方法。 16.前記標識がN−ヒドロキシスクシンイミド活性化ジメチルアクリジニウムエ ステルからなることを特徴とする請求の範囲第15項記載の方法。 17.試料中のインターフェロンを測定する方法であって、 インターフェロンにより誘発される熱安定性細胞内Mxタンパク質、該細胞 内Mxタンパク質を分解する未知のプロテアーゼ、変性剤、および該細胞内Mx タンパク質を可溶化するように選択された洗浄剤を含有する試料を調製し、 該プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な時間に亘り該試料を加熱 し、 該溶液内の前記細胞内タンパク質を測定する、 各工程からなることを特徴とする方法。 18.前記加熱工程が、前記試料を約50℃から約60℃までの温度で約15分から約30 分までの期間に亘り加熱することからなることを特徴とする請求の範囲第17項記 載の方法。 19.関心あるタンパク質を加えられるプロテアーゼを含まないマトリックスから なる溶液であって、該マトリックスが少くとも3週間に亘り4℃でプロテアーゼ 活性がないままであることを特徴とする溶液。 20.前記マトリックスが、臨床分析が行なわれる細胞を擬態していることを特徴 とする請求の範囲第19項記載の溶液。 21.細胞内に含まれるMxタンパク質のタンパク質分解を阻害する方法であって 、 前記細胞内タンパク質およびプロテアーゼが細胞内に含まれる場合には、該 細胞を溶解して該細胞内タンパク質およびプロテアーゼを放出し、 a.放出された細胞内タンパク質およびプロテアーゼを含有する前記試料に1 種類以上の変性剤を添加し、 b.前記プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な時間に亘り前記溶液 を加熱することにより、該プロテアーゼを変性する、 各工程からなることを特徴とする方法。 22.a.前記細胞が非イオン系洗浄剤を使用することにより溶解され、 b.前記変性剤が、ドデシル硫酸ナトリウム、尿素、および塩酸グアニジン からなる群より選択され、 c.前記加熱工程が、前記溶液を約50℃から約60℃までの温度で約60秒から 約30分までの期間に亘り加熱することからなることを特徴とする請求の範囲第21 項記載の方法。 23.前記非イオン系洗浄剤がTergitol NP−40であり、前記変性剤が尿素およ びドデシル硫酸ナトリウムであることを特徴とする請求の範囲第22項記載の方法 。 24.細胞内に含まれるMxタンパク質の量を測定する方法であって、 a.前記細胞内に含まれるMxタンパク質のタンパク質分解を阻害し、 b.その中のMxタンパク質の量を測定する、 各工程からなることを特徴とする方法。 25.細胞内に含まれるMxタンパク質のタンパク質分解の前記阻害が、 a.前記細胞内タンパク質およびプロテアーゼが細胞内に含まれる場合には、 該細胞を溶解して該細胞内タンパク質およびプロテアーゼを放出し、 b.1.放出された細胞内タンパク質およびプロテアーゼを含有する前記試料 に1種類以上の変性剤を加え、 2.該プロテアーゼを変性するのに十分な温度で十分な期間に亘り前記溶 液を加熱することにより該プロテアーゼを変性する、 各工程からなることを特徴とする請求の範囲第24項記載の方法。 26.a.前記細胞が非イオン系洗浄剤を用いることにより溶解され、 b.前記変性剤が、ドデシル硫酸ナトリウム、尿素、および塩酸グアニジン からなる群より選択され、 c.前記加熱工程が、前記溶液を約50℃から約60℃までの温度で約60秒から 約30分までの期間に亘り加熱することからなることを特徴とする請求の範囲第25 項記載の方法。 27.前記Mxタンパク質の量を測定する方法が、モノクローナル抗体クローン13 02.5.32および1302.34.16.2.44を使用することからなることを特徴とする請求の 範囲第25項記載の方法。
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