JPH09509430A - 部分的成長ホルモン不感受性症候群の治療 - Google Patents

部分的成長ホルモン不感受性症候群の治療

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JPH09509430A JP7526356A JP52635695A JPH09509430A JP H09509430 A JPH09509430 A JP H09509430A JP 7526356 A JP7526356 A JP 7526356A JP 52635695 A JP52635695 A JP 52635695A JP H09509430 A JPH09509430 A JP H09509430A
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Abstract

(57)【要約】 部分的成長ホルモン不感受性症候群を伴うが、ラロン症候群を伴わないヒト患者の成長速度を増す方法が記載される。一つのこのような方法は、N末端メチオニンを含むまたは含まない成長ホルモン、好ましくは天然のヒト配列を有する成長ホルモン、を有効な量で前記患者に投与することからなる。この患者は、身長が年齢および性別のわりに標準より約−2標準偏差未満低く、高親和性の成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモンの血清レベルが少なくとも標準であることにより特徴づけられる。もう一つの方法は同一の患者集団を有効量のIGF−Iで治療するものであり、その際IGF−Iは単独で、またはIGF−Iと組み合せて有効な量の成長ホルモンとの併用で投与される。

Description

【発明の詳細な説明】 部分的成長ホルモン不感受性症候群の治療発明の背景 発明の分野 本発明は、ヒトの部分的成長ホルモン不感受性症候群の患者の成長速度を向上 させるための方法に関する。背景の記載および先行技術 有意に背の低い多くの子供達は、誘発的な刺激に対する成長ホルモン(GH) の応答によって古典的に定義される成長ホルモン(GH)欠損症ではない。背の 低さの原因としてかつて知られていたものは排除され、これらの患者は、背の低 い家系であること、体質的に成長が遅れていること、または「特発性」で背が低 いこと(ISS)を含む様々な用語で分類される。こうした子供達のうちの何人 かは、大規模な長期的な研究の結果には報告されないが、彼らの遺伝的に潜在す る身長に達しないかもしれない。正常な成長と発達に寄与する非常に多くの因子 があるので、ISSの患者は、背が低いことの原因論に関しては一様ではない。 古典的なGH欠損症ではないにもかかわらず、多くのISSの子供達は、GH欠 損症と同様な応答ではないが、GHの治療に応答する。 多くの調査者が、この患者の仲間(セット)において自然発生的なGH分泌障 害を調査した。ある仮説は、これらの患者のうちの幾人かは、生理的条件下では 内因性のGHの分泌が不十分であるが、伝統的なGH刺激試験でのように、薬理 的刺激に応答してGHが上昇することが証明される可能性があるということを示 唆した。この障害は、「GH神経分泌機能不全」と言われ、診断は、長期間の血 清のサンプリングにおける異常なGHのパターンの証明に基づく。非常に多くの 調査者がこうした研究の結果を報告し、時折存在するにすぎないこの異常を発見 した。他の調査者は、これらの患者が「生物学的に不活性なGH」を有している ことを仮定したが、このことは、未だ決定的には証明されていない。 GH受容体(GHR)がクローニングされたとき、血中における主要なGH結 合活性は、GHRと同じ遺伝子に由来するタンパク質によるものであり、GHR 全長の細胞外ドメインに対応することが示された。成長ホルモン不感受性(また はラロン(Laron))症候群(GHIS)の患者の多くは、成長ホルモン受容体結 合活性を欠いており、血中のGH−結合タンパク(GHBP)活性がないか、あ るいは活性が非常に低い。このような患者は、約5〜6の平均身長標準偏差スコ ア(SDS)を有し、GH治療に抵抗性であり、血清GH濃度が上昇しており、 血清インシュリン様成長ホルモン(IGF−I)濃度は低い。彼らは、IGF− Iの治療には応答する。GHRの細胞外ドメインに欠損を有する患者では、循環 中における機能的なGHBPの不足がGH不感受性のためのマーカーとして役に 立つ。 血中GHBPが低いISS患者にはサブクラスがあり、彼らは完全なGHIS (ラロン症候群)と正常な子供達との中間にある平均身長SDSを有し、幾分か はGH治療に応答するが、完全には応答しない。このクラスの患者は、部分的G HISの患者として特徴付けられる。 本発明の目的は、部分的GHISを示し、完全GHISまたはラロン症候群で はないISSの患者のサブセットを同定することである。 本発明の別の目的は、この同定された患者のサブセットを治療して、中間親(m id-parental)目標身長として定義される彼らの遺伝的な素質と矛盾しない最終的 な身長に到達させることである。 これらおよび他の目的は、当業者には自明であろう。発明の概要 したがって、1つの局面においては、本発明は、有効量のGHを患者に投与す ることからなる部分的GHISのヒト患者の成長速度を高める方法を提供する。 当該患者は、年齢および性別のわりに標準より約−2標準偏差未満の身長であり 、高親和性GHBPの血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差低く、 IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして平均または最大刺激 GHの血清レベルが少なくとも標準であり、またラロン症候群ではない。好まし くは、上記GHは、ヒト組換えGHである。 他の局面においては、本発明は、有効量のIGF−I(好ましくは、ヒト組換 えIGF−I)を患者に投与することからなる部分的GHISのヒト患者の成長 速度を高める方法を提供する。当該患者は、年齢および性別のわりに標準より約 −2標準偏差未満の身長であり、高親和性GHBPの血清レベルが標準レベルよ り少なくとも2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低 く、GHの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であり、またラロン 症候群ではない。 さらに別の局面においては、本発明は、IGF−IとGHとを有効量で組み合 わせて患者に投与することからなる部分的GHISのヒト患者の成長速度を高め る方法を提供する。当該患者は年齢および性別のわりに標準より約−2標準偏差 未満の身長であり、高親和性GHBPの血清レベルが標準レベルより少なくとも 2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、GHの平 均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であり、またラロン症候群ではな い。図面の簡単な説明 図1は、成長ホルモン欠損症(GHD)、ISS、およびターナー症候群(T S)であるGenentech National Growth Study,NCGSの子供たちの年齢および性 別について標準化し、SDSとして表される血清GHBP濃度を本研究に登録し た時の年齢ごとに示す。影をつけた部分は、それぞれの性別にとっての正常範囲 (−2SD〜+2SD)を表す。実線は、年齢および性別にとっての正常値を示 す。2人またはそれ以上の患者が重複している点は、1つの点として表した。 図2は、NCGSに登録し、種々の用量のGHを毎日注射によって投与された ISS患者の成長速度をcm/年で示したものである。 図3Aは、年齢および性別について標準化し、SDSとして表されるIGF− I濃度をGHBPのSDS(平均±SD)ごとに示したものである。図3Bは、 図2を作製するために使用された研究に登録された患者から、20分おきに12時間 、終夜サンプリングして得た平均12時間GH濃度をGHBPのSDS(平均±S D)ごとに示したものである。 図4は、ヒトGH(hGH)で治療された患者の初年度の年間の成長速度(cm /年)をGHBPのSDSごとに示したものである。これらの患者は、GH療法 の初年度の間、思春期前であった(n=166)。影をつけた部分は、GHBPの正 常範囲(−2SD〜+2SD)を示す。 図5は、前治療、一年目の治療、二年目の治療の患者の成長速度のグラフであ る。これらの患者のデータは、実施例IIIの表VIIに示されているが、以下のよう にGHBPのSDS−2(n=14)(四角)またはGHBPのSDS>−2(n=29 )(丸)で示した。 図6Aおよび6Bは、棒グラフとしたが、図5の作製に使用した患者について GHBPのSDSごとに、前治療(図6A)、一年目の治療(図6B)の成長速 度を示した。 図7は、GH分泌の測定(例えば、刺激されたGH濃度または内因性GH濃度 )対GH応答性(例えば、GHBP濃度)により予測される成長状態を示す。 図8は、ISS患者4の2つのGHR対立遺伝子(エクソン4−6)のDNA 配列(各々配列表の配列番号1および2)と予測されるアミノ酸配列(各々配列 表の配列番号3および4)を示す。対立遺伝子1および2における突然変異を、 四角で囲んだ。縦の棒は、cDNA配列中のエクソンの境界を示す。 図9は、ISS患者2の2つのGHR対立遺伝子(エクソン5)のDNA配列 (各々配列表の配列番号5および6)と予測されるアミノ酸配列(各々配列表の 配列番号7および8)を示す。対立遺伝子2における突然変異を、四角で囲んだ 。 図10は、ISS患者1の2つのGHR対立遺伝子(エクソン7)のDNA配列 (各々配列表の配列番号9および10)と予測されるアミノ酸配列(各々配列表の 配列番号11および12)を示す。対立遺伝子2における突然変異を、四角で囲んだ 。イントロン配列を小文字で表し、エキソン配列を大文字で表す。縦の棒は、D NA配列中のエクソンの境界を示す。 図11は、ISS患者7の2つの対立遺伝子(エクソン7)のDNA配列(各々 配列表の配列番号13および14)および予測されるアミノ酸配列(各々配列表の配 列番号15および16)を示す。対立遺伝子2における突然変異を、四角で囲んだ。 イントロン配列を小文字で、また、エキソン配列を大文字で表す。縦の棒は、D NA配列中のエクソンの境界を示す。好適な実施態様 定義 本発明によって治療された患者の母集団には、「ラロン症候群」患者、別に言 えばGHR機能の完全な欠損を伴う人々または完全なGHISとして知られ、こ こで定義される患者は含まれていない。これらの患者は、成人の身長が110〜130 cmに達するにすぎない。別の共通の症状は、顔と顎とが小さく、鼻梁橋が低く、 前頭部が隆起しており、肥満、甲高い声、および幼少期における低血糖症を含む 。生化学的には、彼らは、血清GH濃度が上がっているものの血清IGF−I濃 度が低いことで特徴づけられる。 「ヒト患者の成長速度の向上」は、上記の患者が、GHで治療されたGH−欠 損患者(例えば、GHDと診断された患者)と少なくとも同じ最終的身長に達す る状態のみならず、GHで治療されたGH−欠損患者と同様の成長速度で上記患 者が身長において追いつく状態、または目標とする身長の範囲、すなわち、中間 親(mid-parental)目標身長で決定される彼らの遺伝的素質と矛盾しない最終的な 身長の範囲にある身長に達するという状態をいう。 「部分的成長ホルモン不感受性症候群」または「部分的GHIS」とは、その 患者が、GH−欠損患者に投与したのと同じ用量のGHに対して応答するが、G H−欠損患者と同様の応答はしない症候群をいう。この症候群は、さらに、その 患者が、年齢および性別のわりに標準より約−2標準偏差未満の身長であり、好 ましくは、年齢および性別のわりに標準より約−2〜約−4標準偏差未満の範囲 内の身長であり、高親和性GHBPの血清レベルがヒト標準レベルより少なくと も2標準偏差(典型的には2〜4標準偏差)低く、IGF−Iの血清レベルがヒ ト標準平均レベルより低く、そしてGHの平均または最大刺激血清レベルが少な くともヒトの標準であることで特徴付けられる。平均血清レベルは、患者におけ る測定の平均値である。 ここで使用されるように、「非−GH−欠損低身長」は、年齢および性別のわ りには少なくとも約≦2SDの身長SDSを有し、(古典的には最少閾レベル以 下のGH分泌レベルに基づいて定義される)GHDを有さない患者をいう。 ここで使用されるように、「成長ホルモン」または「GH」は、本来の配列の 成長ホルモンまたはそれらの変異型の成長ホルモンをいい、天然、合成または組 換えのいかなるソース(材料)から得られたものでもよい。実施例はヒトの成長 ホルモン(hGH)を含む。これはヒトの本来の配列を有する天然型GHまたは 組換え型のGH(ソマトトロピンまたはソマトロピン)であり、そして組換え型 成長ホルモン(rGH)は、組換えDNA技術によって産生されたいかなるGH またはGH変異体をもいい、ソマトレム、ソマトトロピン、ソマトロピンを含む 。ここでヒトへの使用に好適なものは、組換え型のヒト本来の配列の成熟GHで あり、N-末端にメチオニンを有していてもいなくてもよい。より好適なものは、 大腸菌で、例えば、1988年7月5日に発行された米国特許番号第4,755,465号お よびGoeddel et al.,Nature,282:544(1979)中に記載された方法によって産生 されたメチオニル−ヒト成長ホルモン(met-hGH)である。Met-hGHはプロ ト N−末端にメチオニン残基が存在している点を除いて天然のポリペプチドと同一 である。この付加されたアミノ酸は、細菌のタンパク合成過程によって生じたも 名でGenentech,Inc.,より市販されている。後者のヒトhGHは、このメチオニ ン残基を欠いており、天然型のホルモンと同一のアミノ酸配列を有している。Gr ayらの論文(Gray et al.,Biotechnology:161(1984))を参照せよ。メチオ ニルhGHとhGHとはいずれも、等価な有効性と薬物動力学値とを有している 。Mooreらの論文(Moore et al.,Endocrinology122: 2920-2926(1988))を参 照せよ。別の適当なhGHの候補は、1987年6月2日に発行された米国特許番号 第4,670,393号に記載されたように、純粋なソマトゲン活性を有し、ラクトゲン 活性を有しない胎盤型のGHであるhGH変異体である。1990年5月3日に公開 されたWO 90/04788および1992年6月11日に公開されたWO 92/09690に記載された GHの変異体もまた含まれる。 ここで使用されるように、「IGF−I」は、ウシ、ブタ、ウマ、トリを含む いかなる種、好適にはヒトから、本来の配列または変異体で得られるインシュリ ン様成長ホルモン−Iであり、これは、天然、合成、組換えといういかなるソー スから得られるものでもよい。IGF−Iは、ヒト血清から単離され、遺伝子組 換えによって産生された。例えば、EP 123,228および128,733を参照せよ。 ここで、ヒトに好適に使用されるものは、ヒトの本来の配列の成熟IGF−I であり、より好適には、例えば、1987年8月5日に公開されたEP 230,869;1984 年12月19日に公開されたEP 128,733;または1988年10月26日に公開されたEP 288 ,451に記載された方法によって製造された、N−末端にメチオニンを有しないI GF−Iである。より好ましくは、この本来の配列のIGF−Iを遺伝子組換え で産生したものであり、臨床試験のためにGenentech,Inc.,、South San Franci sco,CAから市販されている。 好適なIGF−I変異体は、1991年12月31日に発行された米国特許番号第5,07 7,276号、1987年2月26日に公開されたPCT WO 87/01038、1989年6月29日に公開 されたPCT WO 89/05822中に記載されるもの、すなわち、少なくともグルタミン 酸残基が成熟分子のN−末端から3番目の位置にないか、N−末端で5個までの アミノ酸が欠失しているものである。最も好ましい変異体は、N−末端から最初 の3個のアミノ酸が欠失したものである(脳IGF、tIGF−I、des(1-3)− IGF−I、またはdes-IGF−I)と種々に称されている)。 「高親和性成長ホルモン結合タンパク質」または「高親和性GHBP」は、ヒ トを含めた幾つかの種において血中で循環し、GHBPとして機能するGHRの 細胞外ドメインをいう。(Ymer and Herington,MolCell.Endocrino.41: 1 53(1985);Smith and Talamantes,Endocrinology123: 1489-1494(1988);Emt ner and Roos,Acta Endocrinologica(Copenh.)122: 296-302(1990))。Bauman n et al.,J.Clin.Endocrinol.Metab.(J.C.E.M.)62: 134-141(1986);1990 年5月9日に公開されたEP 366,710;Herington et al.,J.Clin.Invest.,77: 1817-1823(1986);Leung et al.,Nature,330: 537-543(1987)を参照せよ。G Hに対して低い親和性を有する第二のBPもまた、GHRに構造的に関連しない らしいということが記載されている。Baumann and Shaw,J.C.E.M.70: 680-68 6(1990)。Carlsson et al.,J.C.E.M,73: 1216(1991)及び米国特許番号第5,2 10,017号に記載された、好適なリガンド−媒介免疫蛍光アッセイ(LIFA)法を用 いた、血清中で機能するGHBPを測定するための種々の方法がある。発明の実施の形態 本発明による治療の標的となる患者のサブ集団は先に定義したような部分的G HISを有する患者からなる。こうした患者は本発明の方法により治療可能であ るとされた、それぞれの臨床的徴候を示さなければならない。 GHおよび/またはIGF−Iは非経口、鼻腔内、肺内、経口を含む適当な経 路で、あるいは皮膚からの吸収により患者に直接投与される。それらを一緒に投 与する場合、同一の経路で投与する必要はない。それらは局所的または全身的に 投与することができる。非経口投与の例として、皮下、筋肉内、静脈内、動脈内 、腹腔内投与などがある。それらは皮下注射により毎日投与することが好ましい 。 治療に用いるGHおよび/またはIGF−Iは、個々の患者の臨床状態(特に GHまたはIGF−I単独による治療の副作用)、IGF−IおよびGH組成物 の送達部位、投与方法、投与計画、医師に知られた他の要因を考慮に入れて、治 療しやすい形態に製剤化され、そして投薬されるだろう。かくして、ここで用い る各成分の「有効量」はこうした考慮すべき要件により決定されるもので、患者 の成長速度を高める量である。 GHを単独で投与する場合、約0.2mg/kg/週より多い投薬量を用いる ことが好ましく、約0.25mg/kg/週より多くすることがより好ましく、 約0.3mg/kg/週に等しいか、それより多くすることがより一層好ましい 。一つの実施態様において、GHの投薬量は約0.3〜1.0mg/kg/週の 範囲であり、他の実施態様では、0.35〜1.0mg/kg/週である。有利 には、GHを1日1回皮下投与する。 GHは連続投与または非連続投与に適しており、例えば、特定の投薬量の注入 形態で一定の回数(例:1日1回)投与される。その場合、注入時に血漿GH濃 度の上昇が見られ、その後は次回の注入時まで血漿GH濃度の低下が見られる。 別の非連続投与法は、初期の集中投薬とその後の遅滞投薬といった、有効成分の 断続的な放出をもたらす、入手可能な多くのインプラント器具およびPLGAマ イクロスフェアを使用するものである。例えば、米国特許第4,767,628号明細書 の第2欄第19-37行を参照のこと。 また、GHを血液中に連続的に存在させて、それをGH投与の間中維持するよ うに投与することもできる。これは最も好ましくは連続注入によって、例えば浸 透圧ミニポンプのようなミニポンプを使って行われる。また、GHの頻繁な注射 (すなわち、1日に1回より多い、例えば2または3回の注射)により行うこと も適している。 さらに別の実施態様において、血液からのGHのクリアランスを遅らせるか、 または、例えば注入部位からのGHの徐放を起こさせる、長時間作用性のGH製 剤を用いてGHを投与することができる。GH血漿クリアランスを長引かせる長 時間作用性製剤は、1種以上の結合タンパク質(1992年5月29日に公開されたWO9 2/08985)のような巨大分子、またはPEG、ポリプロピレングリコールホモポリ マーおよびポリオキシエチレンポリオール(すなわち、室温で水に溶解するもの )から選ばれた水溶性ポリマーに複合体化または(可逆的もしくは不可逆的結合 により)共有結合させたGHの形態でありうる。また、GHの循環半減期を引き 延ばすためにGHをポリマーに複合体化または共有結合させてもよい。この目的 にかなうポリエチレンポリオールおよびポリオキシエチレンポリオールの例とし ては、ポリオキシエチレングリセロール、ポリエチレングリコール、ポリオキシ エチレンソルビトール、ポリオキシエチレングルコースなどがある。ポリオキシ エチレングリセロールのグリセロール骨格は、例えばモノ−、ジ−およびトリグ リセリドとして動物やヒトに存在するものと同じ骨格である。 ポリマーは特定の分子量をもつ必要はないが、好ましくは約3500〜100 ,000の分子量であり、5000〜40,000がより好ましいものである。 PEGホモポリマーは非置換であることが好ましいが、一端がアルキル基で置換 されていてもよい。アルキル基は好ましくはC1−C4アルキル基、最も好まし くはメチル基である。最適には、ポリマーは非置換のPEGホモポリマー、モノ メチル置換のPEGホモポリマー(mPEG)またはポリオキシエチレングリセ ロール(POG)であって、分子量が約5000〜40,000のものである。 GHは、主に反応条件、ポリマーの分子量などに応じて、GHの1以上のアミ ノ酸残基を介してポリマーの末端反応性基に共有結合させる。1個以上の反応性 基をもつポリマーをここでは活性型ポリマーと呼ぶことにする。この反応性基が GHの遊離アミノ基または他の反応性基と選択的に反応する。しかし、最適な結 果を得るために選ばれる反応性基のタイプおよび量、ならびに用いるポリマーの タイプは、その反応性基がGHのあまりに多くの活性基と反応するのを回避する ため、用いる特定のGHに左右されることが理解されよう。完全に回避すること は不可能かもしれないが、一般には、タンパク質の濃度に応じて、タンパク質1 モルにつき約0.1〜1000モル、好ましくは2〜200モルの活性型ポリマ ーを用いることが提案される。タンパク質1モルあたりの活性型ポリマーの最終 量は、最適活性を維持すると同時に、可能ならば、そのタンパク質の循環半減期 を最適化するようにバランスのとれた量である。 アミノ酸残基は1もしくは2個のシステインまたはN末端アミノ酸基のような 任意の反応性アミノ酸でありうるが、好ましくは、反応性アミノ酸はリシン(そ の遊離ε−アミノ基を介して活性型ポリマーの反応性基に連結される)またはグ ルタミン酸もしくはアスパラギン酸(アミド結合を介して該ポリマーに連結され る)である。 共有結合修飾反応は、生物活性物質を不活性ポリマーと反応させるために常用 されるどのような適当な反応で行ってもよく、GHの反応性基がリシン基である 場合はpH5〜9で行うことが好ましく、pH7〜9がより好ましい。一般に、 この方法は活性型ポリマー(少なくとも1個の末端ヒドロキシル基をもつ)を製 造し、このポリマーから活性基体を作製し、その後GHと活性基体とを反応させ て製剤化に適したGHを製造することを含む。上記の修飾反応は1以上の工程を 含むいくつかの方法により行うことができる。1工程反応で活性型ポリマーを製 造するために用いられる修飾試薬の例には、シアヌル酸塩化物(2,4,6-トリクロ ロ-S-トリアジン)とシアヌル酸フッ化物がある。 一つの実施態様では、修飾反応は2工程で行われ、その場合、最初にポリマー を酸無水物(例えば、無水コハク酸、無水グルタル酸)と反応させてカルボン酸 を製造し、次にこのカルボン酸を、該カルボン酸と反応しうる化合物と反応させ て、GHと反応可能な反応性エステル基をもつ活性型ポリマーを形成させる。こ のような化合物の例を挙げると、N−ヒドロキシスクシンイミド、4−ヒドロキ シ−3−ニトロベンゼンスルホン酸などであり、好ましくはN−ヒドロキシスク シンイミドまたは4−ヒドロキシ−3−ニトロベンゼンスルホン酸を用いる。例 えば、モノメチル置換PEGと無水グルタル酸とを高温で、好ましくは約100 〜110℃で、4時間反応させる。次に、このように製造されたモノメチルPE G−グルタル酸を、ジシクロヘキシルまたはイソプロピルカルボジイミドのよう なカルボジイミド試薬の存在下でN−ヒドロキシスクシンイミドと反応させて、 活性型ポリマーのメトキシポリエチレングリコリル−N−スクシンイミジルグル タレートを製造し、その後GHと反応させることができる。この方法はAbuchows kiら,Cancer Biochem.Biophys.,7:175-186(1984)に詳述されている。もう一 つの例として、モノメチル置換PEGを無水グルタル酸と反応させ、続いてジシ クロヘキシルカルボジイミドの存在下で4−ヒドロキシ−3−ニトロベンゼンス ルホン酸(HNSA)と反応させて活性型ポリマーを製造することができる。H NSAはBhatnagarら,Peptides: Synthesis-Structure-Function,Proceedings of the Seventh American Peptide Symposium,Richら(編)(Pierce Chemical Co.,Rockford IL,1981),p.97-100、およびNiteckiら,High-Technology Rou te to Virus Vaccines(American Society for Microbiology: 1986),標題“Nove l Agent for Coupling Synthetic Peptides to Carriers and Its Applications ”(合成ペプチドをキャリアーに結合させるための新規な試薬およびその応用)に 記載されている。 PEGに結合させたGHを製造するための特定の方法として、PEG−GHに 関する米国特許第4,179,337号および可逆的にしかし共有結合でGHに結合され たPEGを開示する米国特許第4,935,465号に記載された方法がある。PEG− GHの他の製造方法には以下のものが含まれる。 メトキシポリエチレングリコールアルデヒド(Me−PEGアルデヒド)を用 いる還元的アルキル化によるPEG化および精製を行うため、リン酸緩衝溶液( PBS)pH7.0中の2mg/mLのGHに、5mMのMe−PEGアルデヒ ド−5000(分子量5000ダルトン)および20mMのNaCNBH3を加 え、室温で3時間穏やかに混合する。次にエタノールアミンを加えて50mMに し、残存する未反応Me−PEGを還元的にアミド化する。この混合物をアニオ ン交換カラムFPLC MonoQで分離する。過剰の未反応Me−PEGはカ ラムに結合せず、混合物から分離できる。未反応GHの分子量が20Kである のに対し、還元SDS−PAGEで30Kおよび40Kの見かけ分子量を有する 2つの主要なPEG化GH画分が得られる。同様にしてGH−GHBP複合体を PEG化すると、ゲル濾過により150Kの誘導体が得られる。 N−ヒドロキシスクシンイミジルPEG(NHS−PEG)によるPEG化お よび精製を行うため、50mMのホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.5)または PBS(pH7)中に2mg/mLのGHを含む溶液に、GHの総リシン濃度の 5倍過剰モル量のNHS−PEGを加え、室温で1時間混合する。Superose 12 分離用カラムおよび/またはFPLCのMono Qで生成物を分離する。PE G化GHは、ゲル濾過で測定すると、pH8.5で実施した反応より得られる約 300KからpH7.0の反応より得られる40Kまでの範囲で反応のpHに応 じて大きさが変化する。GH−GHBP複合体も同様にPEG化され、この場合 に得られる分子量はゲル濾過により400〜600Kdである。 PEG−マレイミドによるGHのシステイン変異体のPEG化を行うためには 、部位特異的突然変異誘発によりGHの単一システイン変異体を製造し、それを 大腸菌16C9株(deoCタンパク質を産生しないW3110 △tonA phoA △E15 △(a rgF-lac)169 deoC2)から分泌させ、アニオン交換カラムにかけて精製する。 16C9株は、CGSC#6092株(E.coli Genetic Stock Center[New Haven,Conn.]から入手可能で、Markら,Molec.Gen.Genet.,155: 145-152( 1977)に記載されている、遺伝子型trxA1 recA1 ilvE720::tn5 metE70 deoC2 la cZ53 rha5 malB45 rpsL151を有するNo.6092)由来のdeoC2対立遺伝子を7C1 と呼ばれる菌株に移入することにより遺伝的に作製されたものである。 7C1株[遺伝子型W3110 △tonA phoA △E15 △(argF-lac)169を有する]は 、P1から誘導されたファージPlkc(J.Miller,Experiments in Molecula r Genetics[Cold Spring Harbor,N.Y.:Cold Spring Harbor Laboratory,1972 ])による形質導入、およびトランスポゾン遺伝学(Klecknerら,J.Mol.Biol. ,116: 125-159[1977])を用いる技術により数段階で作製されたものである。F- 、λ-のK12株(野生型はF+、λ+)である大腸菌K12 W3110(Bachmann,Bact .Rev.,36: 525-557[1972])を出発宿主として用いた。 最初に、tonA遺伝子へのTn10トランスポゾンの挿入とその後の不明確な切り出 しによりtonA遺伝子(fhuA)(Kadnerら,J.Bact.,143: 256-264[1980];Bach mann,Microbiol.Rev.,47: 180-230[1983])を欠失させた。 この操作手順の第一段階において、大腸菌W3110にλ::Tn10を導入して大腸菌W 3110のTn10ホッププール(hop pool)を形成させた(Klecknerら,J.Mol.Biol., 前掲)。 大腸菌W3110::Tn10ホッププールをL培地で37℃にて増殖させ、約1×109 /mLの細胞密度とした。合計0.5mLの培養物を遠心分離し、ペレットを7 .0×109pfuを含むλphi80溶解物0.2mL中に再懸濁した。ファージを 37℃で30分間吸着させた。次に、テトラサイクリン(15μg/mL)を添 加したEMB平板上に懸濁液を広げた。37℃で一夜のインキュベーション後、 コロニーを3mLのL培地中に集め、37℃で一夜増殖させ、2回洗浄してL培 地に再懸濁した。バクテリオファージPlkcの溶解物をこの培養物上で調製し た(Miller,J.H.,Experiments in Molecular Biology,前掲,p.304)。 このPlKc溶解物により大腸菌AT982(E.coli Genetic Stock Center ,New Haven,Conn.)に形質導入を生じさせてテトラサイクリン耐性に変えた。 テトラサイクリン(15μg/mL)と40pg/mLのジアミノピメリン酸( dap)を添加したL培地上で形質導入体を選択した。得られた形質導入体をテ トラサイクリン耐性およびdap遺伝子の再生(dap+,tetR)についてスクリーニン グした。その後dap+,tetR形質導入体をλphi80耐性について試験した。 次いで、Plkc溶解物をいくつかのdap+,tetR,λphi80-耐性株上で調製し た。この溶解物を用いて大腸菌W3110をテトラサイクリン耐性に変えた。形質導 入体をスクリーニングし、λphi80耐性を選択した。 W3110 tonA::Tn10-λphi80R形質導入体からテトラサイクリン感受性分離株を 選択した。Maloy and Nunn,J.Bacteriol.,145: 1110(1981)参照。単一コロ ニーの精製後、これらの分離株をλphi80耐性およびテトラサイクリン感受性に ついて調べた。 テトラサイクリン感受性でλphi80-耐性のいくつかの変異体からDNAを単離 しSstIIで消化した。Tn10が切り出されたかどうかを判定するため、プローブと して放射性標識したSstII-消化λ::Tn10 DNAを用いてサザンブロット法により SstII-消化DNAの特性付けを行った。Davisら,Advanced Bacterial Genetics(Co ld Spring Harbor Laboratory,New York,1980)参照。λ::Tn10由来のDNAと 親W3110 tonA::Tn10-λphi80R由来のDNAとのハイブリダイゼーションに比べ て、テトラサイクリン感受性分離株の1つがTn10ハイブリダイゼーションバンド のうち2つを失っていたことがわかった。3つ目のハイブリダイゼーションバン ドは移動度が変化しており、これはTn10の不明確な切り出しが原因で欠失が起こ ったことを示している。 不明確なTn10切り出しを有する菌株からの外膜調製物のSDSゲル電気泳動か ら、TonAタンパク質と思われたバンドは、野生型TonAタンパク質と比べて、電気 泳動移動度が変化することが明らかになった。得られたタンパク質はλphi80フ ァージ受容体タンパク質として機能しなかった。やはりTn10の不明確な切り出し を受けた第2の独立した菌株は、SDSゲル上にTonAタンパク質を全然示さなか った。 これらの菌株はどちらもテトラサイクリン耐性またはλphi80感受性への復帰 を示さず、このことはtonA遺伝子の部分または完全欠失とともにTn10トランスポ ゾンの全部または一部の不明確な切り出しがあったことを示している。こうして 、TonAタンパク質(MW 78,000)が外膜から除かれ、W3110 tonA株はいくつかのバ クテリオファージに対して耐性となった。 その後、2以上の欠失変異、phoA△E15(Sarthyら,J.Bact.,145: 288-292[1 981])および△(argF-lac)-169(Schweizerら,Mol.Gen.Genet.,192: 293-294[ 1983])を同時に、プロリン生合成遺伝子に挿入したカナマイシン耐性トランスポ ゾン(proC::Tn5)への遺伝子連鎖によりW3110 tonAに導入した。 グルコース最少寒天平板で自然原栄養(pro+)復帰変異体を選択することにより トランスポゾンを除いた。phoA変異の導入は、0.2mMのリン酸塩および20 mg/Lの5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリルホスフェートを加えたグル コース最少寒天平板上に白色コロニーを形成する形質導入体として認められた。 同様に、△(argF-lac)-169変異はβ-ガラクトシダーゼ酵素の欠損を起こさせ、M acConkey-1%ラクトース寒天平板上に白色コロニーを形成する細胞をもたらす。 この結果が7C1株であった。 最後に、ファージPlkcを用いる多段階の形質導入法により、アルドラーゼ を除くdeoC変異(Bachmann,前掲)を7C1株に導入した。標準的な形質導入法 を採用した。最初に、トレオニン栄養要求性を7C1株に導入し、以下のとおり にしてdeoC遺伝子の領域に導入した染色体セグメントの陽性選択のための手段を 得た。 Plkcをトレオニン栄養要求株上で増殖させた。このような栄養要求株はCl are N.Berg and Douglas E.Berg,Microbiology-1981,“Bacterial Transpos ons”,pp.107-116(Amer.Soc.for Microbiology,Washington,DC,1981) に記載されている。 得られた溶解物により7C1株に形質導入を生じさせてテトラサイクリン耐性 に変え、25μg/mLのテトラサイクリンを含むLB平板で形質導入体を選択 した。得られた14A9と名づけた菌株(tonA△,phoA△E15,△(argF-lac)-16 9 thr::tn10)は高頻度で原栄養株に自然に復帰したので、16C4株と称する 安定したテトラサイクリン感受性トレオニン栄養要求株を選択するためにフザリ ン酸平板(J.Bact.,145: 1110[1981])を用いた。 Plkcを上記のCGSC#6092株上で増殖させた。 得られた溶解物を用いて16C4株に形質導入を生じさせて原栄養株に変え、 グルコース最少寒天平板上での増殖について選択した。高頻度形質導入溶解物を 2D4株から得るためには、Plkcをこの宿主上で2回繰り返し増殖させる必 要があった。16C4株の5個の原栄養形質導入体を単離し、精製してチミジン 最少寒天平板上での増殖について試験した。5個の分離株のうち4個はチミジン 上で増殖できなかった。それゆえ、これらはdeoCタンパク質の合成を排除するde oC2変異を受け取っていたことになる。これら4個の分離株のうち1個を取って おき、16C9株(△tonA,phoA,△E15,△(argF-lac)169,deoC2)と名づけ た。 PEG−マレイミドは、モノメトキシPEGアミンとスルホ−MBとを0.1 Mリン酸ナトリウム(pH7.5)中で室温にて1時間反応させて製造し、リン 酸緩衝液(pH6.2)への緩衝液交換を行った。次に、余分の遊離システイン を有するGHを加えて1時間混合し、Me−PEGアルデヒドPEG化GHと同 様にして最終混合物をMono Qカラムにかけて分離した。 エステル結合は化学的にも生理学的にも不安定であるので、結合反応にはエス テル官能基を含まないPEG試薬を使用することが好ましいかもしれない。例え ば、PEG−モノメチルエーテルをホスゲンと反応させてPEG−クロロホルメ ートを得ることによりカルバメート結合を製造することができる。次に、この試 薬をNHSエステルと同様に使用することによりリシンの側鎖アミンを官能化す ることができる。別の例では、アミノ−PEG−モノメチルエーテルをホスゲン と反応させて尿素結合を形成させる。これはリシンアミンと反応しうるPEG− イソシアネートを生成させるだろう。 PEG試薬中に開裂可能なエステルを含まないPEG−GHの好適な製造方法 は次のとおりである。Buckmannら,Macromol.Chem.,182: 1379-1384(1981)に 記載されるように、メトキシポリ(エチレングリコール)をナフタリンナトリウ ムで滴定してカルボン酸に変換してアルコキシドを生成し、続いて酢酸ブロモエ チルで処理してエチルエステルを形成し、その後水酸化ナトリウムと水で処理し て対応するカルボン酸に加水分解する。得られたカルボン酸を次いで酢酸エチル 中でジシクロヘキシルカルボジイミドおよびNHSと反応させて、GHのアシル 化に適するPEG−N−ヒドロキシスクシンイミジルエステルに変換する。 得られたNHS−PEG試薬を、GHに対して30倍過剰モル量を用いて、ホ ウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.5)中室温で1時間12mg/mLのGHと反 応させ、TRIS緩衝液でQ Sepharoseカラムにかけ、塩勾配で溶出する。次に、0 .3Mクエン酸ナトリウム緩衝液(pH7.8)で平衡化した第2のカラム(フ ェニルToyopearl)にかける。PEG化されたGHを逆塩勾配で溶出し、プール し、G25脱塩カラムを使ってマンニトール、グリシンおよびリン酸ナトリウム 緩衝液(pH7.4)に緩衝液交換して適当に製剤化されたPEG7−GHを得 る。 PEG化GH分子およびGH−GHBP複合体はSDS−PAGE、ゲル濾過 、NMR、トリプシンマッピング、液体クロマトグラフィー−質量スペクトル分 析およびin vitro生物学的アッセイにより特性付けすることができる。まず初め に、SDS−PAGEとゲル濾過によってPEG化の程度を知り、その後NMR で分析してPEGのメチレン水素に特有の共鳴ピークを確認する。各分子のPE G基 の数はNMRスペクトルまたは質量スペクトルから算出できる。適当には、10 %SDSでのポリアクリルアミドゲル電気泳動は溶離緩衝液として10mM Tris-HC l pH8.0、100mM NaClを用いて行う。どの残基がPEG化されているかを証明す るために、トリプシンマッピングを行うことができる。そのために、PEG化G Hをタンパク質/酵素比100対1(mg基準)でトリプシンを用いて100mM酢酸 ナトリウム、10mM Tris-HCl、1mM塩化カルシウム、pH8.3中37℃で4時間消化し 、pH<4に酸性化して消化を停止させ、その後HPLC(Nucleosil C-18; 4. 6mm×150mm,5μ,100Å)で分離する。クロマトグラムをPEG化されていな い出発物質のものと比較する。次いで各ピークを質量スペクトルで分析してその ピークのフラグメントの大きさを確認する。通常、PEG基をもつフラグメント は注入後HPLCカラムに保持されず、クロマトグラフから消えてなくなる。こ のようなクロマトグラフからの消失は、少なくとも1個のリシン残基を含む特定 フラグメントへのPEG化を示すものである。その後、PEG化GHは慣用方法 によりGHBPへのその結合能についてアッセイされる。 様々なPEG化を用いることにより、サイズ排除クロマトグラフィーで測定し て35K、51K、250Kおよび300Kの見かけ分子量(それらの天然流体 力学的容積に近似するだろう)を有する種々のPEG化野生型GHが得られた。 これらをそれぞれPEG1−GH、PEG2−GH、PEG3−GHおよびPE G7−GHと名づけた。トリプシンマッピングの結果より、PEG1−GHとP EG2−GHは両方とも、クロマトグラムから失われるため恐らくPEG化され た(これは液体クロマトグラフの通り抜け画分中に存在する大型分子種の質量ス ペクトル分析により確認できる)N末端の9アミノ酸フラグメントを有していた 。SDS−PAGEによる分子量から、PEG1−GHはN末端アミン上に1つ のPEGを有し、そしてPEG2−GHはN末端アミン上に2つのPEG分子を 有して第三級アミドを形成しているだろう。PEG3−GHはNMRの結果に基 づくと1分子あたり約5個のPEG基を有し、トリプシンマッピングでは少なく とも5つのペプチドフラグメントが失われた。このことはそれらがPEG化され ていることを示唆している。PEG7−GHは質量スペクトル分析に基づくと1 分子あたり6〜7個のPEG基をもつと考えられる。 PEG基をGHに付加させる部位およびこうした結合に適する残基はN末端の メチオニンまたはフェニルアラニン、リシン38、リシン41、リシン70、リ シン140、リシン145、リシン158およびリシン168である。PEG化 されないらしい2つのリシンはリシン115とリシン172であった。また、G Hは持続放出性システムで適切に投与しうる。ここで有用な持続放出性組成物の 例として、例えばフィルムやマイクロカプセルのような成形品の形をした半透性 ポリマーマトリックスがある。持続放出性マトリックスにはポリアクチド(米国 特許第3,773,919号、ヨーロッパ特許第58,481号)、L−グルタミン酸とγ−エ チル−L−グルタメートとのコポリマー(Sidmanら,Biopolymers,22,547-556[ 1983])、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)(Langerら,J.Biomed .Mater.Res.,15: 167-277[1981]; Langer,Chem.Tech.,12: 98-105[1982] )、エチレンビニルアセテート(Langerら,前掲)もしくはポリ−D−(−)− 3−ヒドロキシ酪酸(ヨーロッパ特許第133,988号)、またはPLGAマイクロ スフェアが含まれる。 さらに、持続放出性GH組成物はリポソームに保持させたGHを含む。GH保 持リポソームはそれ自体公知の方法で調製される。例えば、DE 3,218,121; Epst einら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,82: 3688-3692(1985); Hwangら,Proc.N atl.Acad.Sci.USA,77: 4030-4034(1980); EP52,322; EP 36,676; EP 88,046 ; EP 143,949; EP 142,641;日本特許出願第83-118008号; 米国特許第4,485,045 号および第4,544,545号; およびEP 102,324を参照のこと。通常、リポソームは 小型(約200〜800Å)の単ラメラ型のもので、リピド含量が約30モル% より多いコレステロールであり、所与の割合が最適治療のために調整される。さ らに、生物学的に活性な持続放出性製剤は、1989年8月15日付けの米国特許第4, 857,505号に記載されるような、活性化多糖に共有結合されたGHの付加物から 製造することができる。さらに、米国特許第4,837,381号は脂肪またはワックス またはそれらの混合物とGHとの徐放性マイクロスフェア組成物を記述している 。 別の実施態様において、上記で確認された患者は有効量のIGF−Iで治療さ れる。一般的な提案として、1回あたりに非経口投与されるIGF−Iの薬学的 に有効な総量は、患者の体重の約50〜240μg/kg/日、好ましくは10 0〜200μg/kg/日の範囲であるが、上記のように、これは治療上の裁量 で決定されるだろう。また、IGF−Iを皮下注射により1日に1または2回投 与することも好ましい。 IGF−Iは注射(1回または複数回、例えば1日に1〜4回)または輸液を 含めて任意の手段で投与しうる。GHと同様に、IGF−Iもまた、GHについ て上述したように、治療期間中ずっと血中に存在するように製剤化することがで きる。こうして、IGF−Iをポリマーに共有結合させたり、上記のような持続 放出性製剤にしてもよい。 さらに、IGF−Iを1種以上のその結合タンパク質、例えば現在知られてい るもの、すなわちIGFBP−1、IGFBP−2、IGFBP−3、IGFB P−4、IGFBP−5またはIGFBP−6と一緒に投与することも適してい る。投与のためにIGF−Iを受容体または抗体もしくは抗体フラグメントに結 合させてもよい。ここでIGF−Iに好適な結合タンパク質はIGFBP−3で あり、これは米国特許第5,258,287号およびMartin and Baxter,J.Biol.Chem. ,261: 8754-8760(1986)に記載されている。このグリコシル化IGFBP−3 タンパク質は、大部分の内因性IGFを保持していて、やはりGHにより調節さ れる、ヒト血漿中に存在する125〜150Kdの糖タンパク質複合体の、酸に 安定な成分(非還元SDS−PAGEで約53Kd)である。 IGF−IとIGF結合タンパク質との同時投与は米国特許第5,187,151号に 記載の方法により行われる。簡単に説明すると、IGF−IとIGFBPを約0 .5:1〜約3:1のモル比で、好ましくは約1:1のモル比で皮下ボーラス注 射により有効量で投与する。 更なる実施態様において、IGF−IとGHの両方をそれぞれ有効量で、また はそれぞれの最適量より少ないが一緒になると有効な量で、患者に投与すること ができる。好ましくは、このような量は約50〜100pg/kg/日のIGF −Iおよび約0.3mg/kg/週のGHである。例えば静脈内または皮下手段 を使って、注射によりIGF−IとGHの両方を投与することが好ましい。皮下 注射によりIGF−IとGHの両方を投与することがより好ましく、毎日注射す ることが最も好ましい。 IGF−IとGHの両方の用量を決める医師の注意すべき点は、これらのホル モンによる治療において知られている副作用を考慮することである。GHの副作 用としては、ナトリウムの保持および細胞外容積の増加(Ikkosら,Acta Endocr inol.(Copenhagen),32: 341-361[1959]; Biglieriら,J.C.E.M.,21: 361-370 [1961])、そして高インスリン症と高血糖症が挙げられる。IGF−Iの主な副 作用は低血糖症である。Gulerら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86: 2868-2872 (1989)。実際、IGF−IとGHの併用は両薬剤の望ましくない副作用(例えば 、IGF−Iの低血糖症およびGHの高インスリン症)の低減、GHの血中濃度 の回復(GHの分泌がIGF−Iにより抑制される)をもたらす可能性がある。 非経口投与のために、一つの実施態様において、IGF−IとGHの一般的な 製剤化は、それぞれを所望の純度で、1回量の注射可能な形態(溶液、懸濁液ま たは乳濁液)で、製剤学的に許容される担体(すなわち、用いる投与量および濃 度でレシピエントに無毒性であり、その製剤の他の成分と適合性であるもの)と 混合することにより行われる。例えば、製剤は酸化剤およびポリペプチドに有害 であることが知られている他の化合物を含まないことが好ましい。 一般に、製剤を調製するには、IGF−IとGHのそれぞれを液状担体または 微細な固形担体または両者と均質に接触させる。次に、必要ならば、生成物を所 望の製剤に成形する。好ましくは担体は非経口用の担体であり、より好ましくは レシピエントの血液と等張の溶液である。このような担体ビヒクルの例には、水 、食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液などがある。不揮発性油やオレイン 酸エチルのような非水性ビヒクルも、ここではリポソームと同様に有用である。 担体は少量の添加剤例えば等浸透圧や化学的安定性を高める物質を含むことが 好ましい。この種の物質は用いる投与量および濃度でレシピエントに無毒性のも のであり、緩衝剤、例えばリン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸および他の有機酸 またはそれらの塩;抗酸化剤、例えばアスコルビン酸;低分子量(約10残基未 満)のポリペプチド、例えばポリアルギニンまたはトリペプチド;タンパク質、 例えば血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリン;親水性ポリマー、例え ばポリビニルピロリドン;アミノ酸、例えばグリシン、グルタミン酸、アスパラ ギン酸またはアルギニン;単糖、二糖および他の炭水化物、例えばセルロースま たはその誘導体、グルコース、マンノースまたはデキストリン;キレート剤、例 えばEDTA;糖アルコール、例えばマンニトールまたはソルビトール;対イオ ン、例えばナトリウム;および/または非イオン界面活性剤、例えばポリソルベ ート、ポロクサマーまたはPEG、などが含まれる。 IGF−IおよびGHはそれぞれ個々に上記のようなビヒクル中に約0.1〜 100mg/mL、好ましくは1〜10mg/mLの濃度で、約4.5〜8のp Hに調合する。全長IGF−Iは約5〜6のpHに、des(1−3)−IGF −Iは約3.2〜5のpHに調合することが好ましい。GHは7.4〜7.8の pHにすることが好ましい。上記のある種の賦形剤、担体または安定剤を使用す ると、IGF−IまたはGH塩の製剤が得られることが理解されるだろう。 GHはどのような適当な方法で製剤化してもよいが、好適なGH製剤は次のと ク溶液が2.0mg/mLのmet−GH、16.0mg/mLのマンニトール 、0.14mg/mLのリン酸ナトリウム、および1.6mg/mLのリン酸ナ トリウム(一塩基の一水和物)、pH7.8を含む。met−GHの5mgバイ アルは5mgのmet−GH、40mgのマンニトール、および合計1.7mg のリン酸ナトリウム(乾燥重量)(二塩基の無水物)、pH7.8を含む。10 mgバイアルは10mgのmet−GH、80mgのマンニトール、および合計 3.4mgのリン酸ナトリウム(乾燥重量)(二塩基の無水物)、pH7.8を 含む。 0mg/mLのGH、18.0mg/mLのマンニトール、0.68mg/mL のグリシン、0.45mg/mLのリン酸ナトリウム、および1.3mg/mL のリン酸ナトリウム(一塩基の一水和物)、pH7.4を含む。5mgバイアル は5mgのGH、45mgのマンニトール、1.7mgのグリシン、および合計 1.7mgのリン酸ナトリウム(乾燥重量)(二塩基の無水物)、pH7.4を 含む。10mgバイアルは10mgのGH、90mgのマンニトール、3.4m gのグリシン、および合計3.4mgのリン酸ナトリウム(乾燥重量)(二塩基 の無水物)を含む。 ±0.5mg/mLのrhGH;8.8±0.9mg/mLの塩化ナトリウム; 2.0±0.2mg/mLのポリソルベート20;2.5±0.3mg/mLの フェノール;2.68±0.3mg/mLのクエン酸ナトリウムニ水和物;およ び0.17±0.02mg/mLの無水クエン酸(無水クエン酸ナトリウム/ク エン酸の合計量は2.5mg/mL、つまり10mM);pH6.0±0.3を 含む。この製剤は3ccのガラスバイアル中に上記製剤を2.0mL充填してあ る10mgバイアルとすることが好ましい。また、上記製剤を含む10mg(2 .0mL)カートリッジを患者への液体GH注入用のペンの中に配置することが できる。 IGF−Iは投与に適するどのような方法で製剤化してもよいが、好適な製剤 は約2〜20mg/mLのIGF−I、約2〜50mg/mLの浸透圧調節剤( osmolyte)、約1〜15mg/mLの安定剤、および約pH5〜5.5の緩衝液 を含むものである。好ましくは、浸透圧調節剤は約2〜10mg/mLの濃度の 無機塩または約40〜50mg/mLの濃度の糖アルコールであり、安定剤はベ ンジルアルコールまたはフェノールまたは両者であり、そして緩衝液は酢酸塩緩 衝液である。最も好ましくは、浸透圧調節剤が塩化ナトリウムで、酢酸塩が酢酸 ナトリウムである。さらにより好ましくは、IGF−Iの量を約8〜12mg/ mLに、塩化ナトリウムの量を約5〜6mg/mLに、ベンジルアルコールの量 を約8〜10mg/mLに、フェノールの量を約2〜3mg/mLに、そしてp Hが約5.4となるように酢酸ナトリウムの量を約50mMとする。さらに、こ の製剤は約1〜5mg/mLの界面活性剤、好ましくは約1〜3mg/mLの量 のポリソルベートまたはポロクサマーを含むことができる。 さらに、IGF−IおよびGH、好ましくは全長IGF−I、を適当な担体ビ ヒクル中に一緒に調合して医薬組成物(細胞を含まないものが好ましい)を調製 することもできる。一つの実施態様において、製剤化に用いる緩衝液はその組成 物を混合直後に用いるか、それとも後で使用するために保存するのかによって決 まるだろう。混合直後に用いるのであれば、全長IGF−IとGHの混合物をマ ンニトール、グリシンおよびリン酸塩、pH7.4中に調合することができる。 その混合物を保存するのであれば、クエン酸塩のような約pH6の緩衝液中に調 合し、このpHでのGHの溶解性を高める界面活性剤、例えば0.1%のポリソ ルベート20またはポロクサマー188を添加する。最終製剤は安定した液体ま たは凍結乾燥固体でありうる。 好適な組合せ組成物はIGF−I:GHの重量比が約1:1〜100:1(w /w)のIGF−IおよびGH、約0.05〜0.3mMの浸透圧調節剤、約0 .1〜10mg/mLの安定剤、約1〜5mg/mLの界面活性剤、および約5 〜100mMの緩衝液(約pH5〜6)を含むものである。好ましくは浸透圧調 節剤は無機塩であり、界面活性剤は非イオン性である。より好ましくは、無機塩 が塩化ナトリウムまたは塩化カリウムであり、安定剤がフェノールまたはベンジ ルアルコールであり、界面活性剤がポリソルベートまたはポロクサマーであり、 緩衝剤が酢酸ナトリウムまたはクエン酸ナトリウムまたは両者であり、そしてI GF−IおよびGHの量がそれぞれ約2〜20mg/mLおよび約0.2〜10 mg/mLであり、IGF−I:GHの重量比が約1:1〜50:1である。さ らに好ましくは、IGF−Iの量を約5〜10mg/mLに、GHの量を約1〜 5mg/mLに、IGF−I:GHの重量比を約1:1〜4:1に、塩化ナトリ ウムの量を約5〜7mg/mLに、フェノールの量を約0.1〜3mg/mLに 、ベンジルアルコールの量を約6〜10mg/mLに、界面活性剤を約1〜3m g/mLの量のポリソルベートに、酢酸ナトリウムの量を約2.5〜4mg/m Lに、そしてクエン酸ナトリウムの量を約0.1〜1mg/mLにする。 治療に用いるIGF−IおよびGHは無菌であることが好ましい。滅菌は無菌 の濾過膜(例えば、0.2ミクロン膜)を通して濾過することにより簡単に行え る。治療用のIGF−IおよびGH組成物は一般に、無菌のアクセス口を備えた 容器、例えば皮下注射針で突き刺すことのできるストッパーを有する静脈内溶液 バッグまたはバイアルの中に入れる。 IGF−IおよびGHは通常、1回量容器または多数回量容器、例えば密閉さ れたアンプルまたはバイアルの中に、水溶液あるいは用時調製のための凍結乾燥 製剤として保存されるだろう。凍結乾燥製剤の例として、10mLバイアルに滅 菌濾過した1%(w/v)IGF−IおよびGH水溶液5mLを充填し、この混 合物を凍結乾燥する。注入用の溶液は静菌性の注射用水を用いて凍結乾燥IGF −IおよびGHを用時調製することにより得られる。 本発明は以下の実施例を参考とすることにより一層理解しやすくなるだろう。 しかしながら、これらの実施例は本発明の範囲を制限するものとして解釈される べきでない。引用文献および特許はすべて参考としてここに組み入れるものとす る。実施例1 本実施例では、GHBPの血清濃度を、成長不全(GHDもしくはTS)また はISSという一定の病因を有する背の低い子供から得た多数のサンプルで測定 し、正常な対照群のGHBPレベルと比較した。対照被検者 血清中のGHBPの正常範囲を確立するために、773人の子供(女子366人およ び男子407人)のサンプルを分析した。年齢範囲は3歳〜16歳であり、いくつか の場合は、被検者の年齢は最も近い年齢として報告された。サンプルの大部分は 、膵臓のβ−細胞に対する抗体を検出するためのスクリーニングプログラム(Pa sco Co.School System,Florida)によって、就学年齢の正常な集団から得たも のであり、他のサンプルは一般に、Dr.Juan Sotos of Children's Hospital of Columbus,OhioおよびDr.Rebecca Kirkland of Baylor College of Meicine, Houston,Texasから提供された。子供たちは健康であり、身長に関してはアメリ カの人口のある断面を代表していると考えられる。成長が遅れている被検者 成長が遅れている子供たち(1歳〜17歳)の血清サンプルは、NCGSの市販開始 後の監視プロジェクト(Post-marketing surveillance project)に登録された776 人の被検者のベースライン評価で集めた。サンプルは、この研究に関係する106 のセンターから提供された。 分析に含めたGHDおよびISSの子供たちは全員、年齢および性別の平均よ り身長が2SDS以上低かった。被検者は、彼らの登録医によりGHDであると 分類された。GHDの子供たちで、最大刺激または内因性GHレベルが10μg/L 以上であることが治療医によって報告された者(不特定の方法を用いて)、また はGenentech Inc.でダブルモノクローナルイムノラジオメトリックアッセイ(T andem-R HGH,Hybritech,San Diego,CA)を使用して10μg/L以上と測定された 者はいなかった。中枢神経系(CNS)腫瘍など、GHDに器質的原因がある被 検者は除外された。 NCGSデータベースにISSとして分類された患者は、登録医により(種々 の用語を使用して)それとして示されるか、身長の低さが器質的病因ではないと 示されると共に、10μg/Lより高い、刺激されたGHレベルまたは内因性GHレ ベルを有していた。TSの患者は、かれらの登録医によってそのように特定され 、種々の形態のモザイク現象を有する患者を含んでいる。被検者として含まれる 者で、以前に何らかの形でGH治療を受けた者はいなかった。GHBP測定 GHBPは、上述したようにLIFAによって測定した。簡単に述べると、9 6ウェルマイクロタイタープレート(Corning Glass Works,Corning,New York )を、50m mol/Lの炭酸緩衝液(pH9.6)中10μg/mLの抗体100μL/ウェルとと もに4℃で一夜インキュベートすることにより、GHBPに対するモノクローナ ル抗体(MAb 263,Agen,Australia)で被覆した。その被覆したウェルを、ウシ 血清アルブミン(BSA)(5g/L)を含む150μLのPBS(pH7.2)でブロック し、洗浄した。標準物質(組換えhGHBP)またはサンプル(50μL/ウェル) を、50μL/ウェルの組換えhGH(200μg/L; Genentech,Inc.)およびマウス 免疫グロブリンG(10g/L; Fitzgerald Industries,Chelmsford,MA)とともに 被覆ウェルに分注した。 プレートを密閉し、おだやかに攪拌しながら室温で2時間インキュベートし、 洗浄した後、ホースラディッシュペルオキシダーゼと結合させたモノクローナル 抗−GH抗体(MAb MCB,Genentech,Inc.)(100μL/ウェル)を添加した。さ らに室温で2時間インキュベートした後、プレートを洗浄用緩衝液で6回洗浄し た。新しく調製した基質溶液(0.4gのo−フェニレンジアミン二塩酸塩/1L のPBS+0.4mLの30%過酸化水素)をプレートに添加し(100μL/ウェル)、イ ンキュベーションを遮光して15分間、室温で行なった。100μLの2.25モル/Lの硫 酸を添加することにより反応を停止し、490 nmでの吸光度を測定した。LIFA の検出範囲は、15.6〜1000ピコモル/Lであった。アッセイ内およびアッセイ間の 変動係数は各々、約7%および11%であった。サンプルは全て、n=2で測定した 。GH測定 異なる群における自発的GH分泌を評価するために、851人の子供たちから2 0分間隔で12時間(午後8時〜午前8時)にわたって採血した血清サンプル中 のGH濃度を測定した。各被検者に対して平均値を計算した。検出限界が0.5μg /Lであるモノクローナル抗体ベースのイムノラジオメトリックアッセイ(IRM A(Tandem-R HGH,Hybritech))を用いて、GH濃度を測定した。IGF−I測定 一夜GHサンプリングの際に、子供858人から採取した血清サンプル中のIG F−I濃度を、RIA、続いて酸エタノール抽出を使用してベースラインで測定 した(IGF-I RIAキット,Nichols Institute,San Juan Capistrano,CA)。統計的分析 標準化した身長(SDS)を年齢および性別特異的平均値から計算し、標準偏 差は、アメリカの子供たちのNational Center for Health Statistics(NCH S)標準データから得た。Hamillら、Am.J.Clin.Nutrition32: 607-629(19 79)。ボディ・マス指数(BMI)は、体重(kg)/〔身長(m)〕2という式を 使用して計算した。成長が遅れている子供達の年齢、身長SDS、およびBMI の平均値とSD値を、NCGS登録用紙に報告されたデータから計算した。 GHBP濃度(表IおよびIII)の平均並びに標準偏差、および12時間GH濃 度平均(表IV)に対する平均並びに標準偏差は、データが非対称性であるため、 対数変換した後に計算した。次いで、平均の真数、平均±2SD(GHBP、表 I)および平均±1SD(GHBP、表IIIおよび平均12時間GH平均、表IV) を計算して、表に挙げた値を得た。対称群のGHBP濃度の対数に対する年齢お よび性別の影響を分散分析(ANOVA)により評価した。 標準化したGHBPレベル(SDS)の計算は、下記式を利用して、性別およ び年齢によりグループ分けした対照群のデータから得た平均および関連したSD に基づいて行なった。3〜15歳(対照サンプルが利用できた年齢範囲)の個々の GHBP濃度に対しては、 [式中、平均(log(GHBP)|年齢、性別)は、個々と同じ年齢および性別 の対照被検者に対するGHBPの平均対数値であり、SD(log(GHBP)| 年齢、性別)は関連するSDである。]である。SDSに変換した後、GHD、 ISSおよびTSと診断された子供の血清GHBP濃度を、ANOVAによって 互いに比較し、および同性の対照と比較した。また、GHBP SDSは、暦年 齢よりもむしろ骨年齢に基づいて計算した。 どの変数に対しても群間で多重比較したとき、統計的に有意なp−値にボンフ ェローニ調整(Bonferroni adjustments)を施して、テストの有意水準レベルを全 体で0.05に維持した。本明細書では、有意な統計比較のための名目p−値を含め る。結果 3〜15歳の子供の血清GHBP濃度の正常な範囲(平均±2SD)を表Iに示 す。技術的な問題により、5歳児の子供に対する結果は使用できない。年齢およ び性別ともに、GHBP濃度に対して有意な影響を及ぼした。女子は男子よりも GHBP濃度が高かった(p<0.0001)。男女とも、GHBP濃度は年齢ととも に増加した(p<0.0001)。 表IIは、各被検者群に対する年齢、身長SDSおよびBMIの平均(±SD) を示す(身長およびBMIデータは、対照被検者全員について入手できたわけで はなかった。)。平均年齢は全部の群で同様であった(約11歳)。平均身長SD S値は、GHD、ISSおよびTSについて女子の間で、またはGHDおよびI SSについて男子の間では統計的相違はなかった。平均BMI値は、女子(p< 0.0137)および男子(p<0.0001)のどちらも、他の成長が遅れている群と比較 して、ISS群がかなり低かった。 図1A〜1Eは、GHD、ISSおよびTSの子供各個人の血清GHBP濃度 を同性の正常範囲(−2SD〜+2SD)と比較して示す。全群の対応する平均 GHBP濃度および平均SDS値を表IIIに示す。 GHDまたはISSの男子の場合、平均GHBP SDSは対照の男子より低 く(共に、p<0.0001)、ISSの男子の平均SDSはGHDの男子より低かっ た(p<0.0001)。ISSおよびGHDの女子の平均SDSは、対照の女子より 低かった(各々、p<0.0001およびp=0.0046)。さらに、ISSの女子の平均 SDSはGHDの女子より低かった(p=0.0039)。GHD群を、最大刺激GH レベル5μg/L(n=23)の被検者に限ると、GHBP SDSは対照の平均と有意 な差はなかった。 GHD群とISS群との間でBMIが相違し、BMIレベルとGHBPレベル との間に関係が認められるため、GHBPにおける群間の相違がBMIにおける 相違に依存しない場合に、共変量としてBMIを使用して共分散分析(ANCO VA)を行なった。男子および女子ともに、GHDおよびISS群のGHBPの 相違は有意のままであった(p<0.02)。 男子のISS被検者の91%および女子のISS被検者の92%においてのGHBP 濃度は、年齢および性別が同じ対照群の平均以下であった。ISSの被験者およ びGHDの被検者の間の相違は男子で特に顕著であり、GHDの男子は69人中 わずか6人(8.7%)が平均より2SDS低い値であったのに対して、IS Sの男子は394人中79人(20.1%)が平均より2SDS以上低い値であった。 GHDまたはISSの女子と対照的に、TSの子供の平均のGHBP SDS は、対照の女子と有意な差はなかった。成長が遅れている群全てに対して、暦年 齢よりも骨年齢を使用して算出したGHBP SDSでは、ほとんど差はなかっ た(表III)。 12時間一晩中GHをサンプリングする間に得られた平均GH濃度の場合(表IV )、病因、性別および年齢によるANCOVAは、病因のみが12時間平均GHレ ベルに対して有意な影響を与えることを示した。予期されたように、GHDの子 供の平均値は対照よりもかなり小さかった(p<0.0001)。TSの少女の値はG HDの女子の値よりも大きく(p<0.0001)、ISSまたは対照の女子の値より 小さかった(共にp<0.002)。ISSの被検者の12時間平均GH濃度は、対照 における濃度と統計的に差がなかった。しかし、GHBPレベルが平均より2S D以上低いISS被検者は、GHBPレベルが正常な被検者より平均12時間GH 値が高かった(2.8対2.3μg/L、p<0.005)。平均IGF−IレベルはGHD患 者が最も低く、ISSおよびTS患者の場合は対照より低かった。 ISSの子供の何人かの血清GHBP濃度は、同年齢の対照の子供より低かっ た。対照の被検者と比較して、GHDの子供はGHBP濃度が低かったが、その 減少差は、ISSの子供の場合よりも顕著ではなかった。診断が染色体異常の存 在に基づき、従って完全な症状のTSの少女では、GHBPレベルは対照群と差 がなかった。このことは、GHBPレベルが身長の低さと単純には相関しないこ とを示している。 ラロン症候群の患者およびアフリカピグミーなどの末梢GH作用を害された、 地理的および遺伝的によく定義された母集団の他に、おそらく多様な分子欠損を 表す、よりとらえにくい形態のGH不感受性の被検者もいるかもしれない。IS Sの子供の成長が遅れるの原因がおそらく一様でないにもかかわらず、上記の結 果は、ISSの子供たちの血清GHBP濃度は群としては減少し、有意な部分集 合(20%)は年齢および性別による正常な平均より2SD以上低いGHBPレベ ルを有することを示す。 調査したISSの子供たちは、GH分泌に関しては対照群と差がなく、GHB P濃度はGHD群より有意に低かった。最大GH<10μg/Lの任意のカットオフ に基づいてGHDと定義された患者のGHBPレベルは対照より低かった。しか し、最大GH5μg/LのGHD患者では、平均GHBP SDSがGH>5μg /LのGHD群より大きく、対照と差がなかった。実施例II 市販開始後の監視調査であるthe National Cooperative Growth Study(NC GS)で追跡した患者を調査して、GHD患者の成長速度を、GHを種々の用量 で投与して治療したISS患者と比較した。ISS患者は、GHBPレベルが正 常な患者およびGHBPレベルが低い患者の両方を含む。図2に示すISS患者 の結果は、0.25±0.025mg/kg/週のGHで治療した子供たちは、0.20mg/kg/週以 下のGHで治療した場合と比較して、十分に速い成長速度が得られたことを示す 。GHD患者との比較より、GHD患者で認められたのに近い平均成長速度の範 囲を患者にもたらすためには、0.20mg/kg/週までの通常の用量のGHでは十分で ないが、0.25±0.025mg/kg/週の用量にすると、GHD患者で認められた範囲に より近い平均成長速度(約10cm/年)となることが明らかになった。従って、約0 .20mg/kg/週より多いGH用量が、本発明で特定された少なくとも何人かの患者 には適する。実施例III ISS患者(最大GHレベル>10μg/Lおよび身長SDS<−2によって定義 された)のGHBPレベルは、LIFAによって測定すると、正常な対照と比較 して低い。これは、GHDまたはTSの背の低い子供には当てはまらなかった。 身長の低い子供の評価におけるGHBPアッセイの有用性を評価するために、 ISS患者を彼らのGHBP SDSに従って群分けした。GHBP SDSの 低い患者(<−2と定義された)をGHBPレベルが正常な患者(GHBP S DS>−2)と比較して、前者の群に、GH治療に対する感受性障害の証拠があ るかどうかを調べた。患者の集団 ISSの子供511人から96箇所で血清サンプルを集め、彼らは次いで、Prot の平均±SD用量は0.26±0.07mg/kg/週(非経口的な注入)であり、GHの特定 の用量およびスケジュールは、個々の臨床的な調査者の裁量である)、NCGS に登録した。この調査に含まれるためには、患者が最大刺激GH>10μg/Lおよ び身長SDS−2を有し、他に報告された身長の低さの病因がないことが必要 である。GHBPの測定の結果は、GH治療の開始前には未知であった。GH治 療中の成長反応を含む分析のために、思春期前の患者のみを含めた。測定法 GHBPは、Carlssonら(前出)に記載されているように、LIFAを使用し てアッセイした。GHBPおよびGHに対するモノクローナル抗体(各々、MAb2 63およびMAb MCB)を使用した。GHBP値は、Dr.Thomas Merimee at Univers ity of Florida,Division of Endocrionology and Metabolism,Health Scienc e Center,P.O.Box 100226,Gainesville,Florida 32610-0226およびDrs.Sot os and Kirkland(上述)から提供されたサンプルに基づくLIFAに対する標 準を定めるデータを使用して、年齢および性別に対する標準化を行なった。これ らの値は先に報告した。Carlssonら、J.C.E.M.78: 1325-1330(1994)。 GHに対する終夜サンプルは、二重モノクローナルイムノラジオメトリックア ッセイ(Tandem-R HGH,Hybritech,San Diego,CA)を使用して測定した。GH 刺激テストに対して報告された値は、種々のGH測定法を使用して測定した。 IGF−Iは、酸−エタノール抽出(抽出によるIGF−I、Nichols Instit ute,San Juan Capistrano,CA)の後にラジオイムノアッセイにより測定し、提 供された標準を定めるデータを使用して年齢および性別に対する標準化を行なっ た。統計手法 身長は年齢および性別に対して標準化し、体重は、北アメリカの子供について 公表されたデータから得られた標準を使用して、身長および性別に対して標準化 した。Hamillら、Am.J.Clin.Nutrition32: 607-629(1979)。母親および父 親の身長SDSを、正常な成人に対する身長の百分位数(percentiles)に基づい て計算した。Hamillら(前出)。 多重直線回帰法を使用して、どの実験変数がGHBP SDSと一次的な関係 にあるかどうかを調べた。さらに、被検者をGHBP SDSに基づいて二つの 群に分け(−2SDおよび>−2SD)、正常範囲以下であるGHBP値の有 意性があるかどうかを求めた。二つの群を、いくつかの共変量の平均またはメジ アンに関して互いに比較した(表VI参照)。グループ間の有意性の一変量検定は 、以下の三つの検定のうち一つを使用して行なった。すなわち、t−検定(ガウ ス分布変数の場合)、ウィルコクソン検定(非ガウス分布変数の場合)、または χ2検定(無条件(categorical)変数の場合)である。多重比較に適合させる(a djust)ためには、p−値<0.005が統計的に有意であると考えられた。他の有意 な変数をコントロール(control)した後、ANCOVAを使用して二つのGHB P群の間の差を検定した。結果 GHBPが低い群の患者はより若く、体重対身長SDS(weight-for-height S DS)およびBMIが正常なGHBP群より低かった(表V)。平均身長SDSは 両方のグループで-2.9であり、値の範囲は-5.8〜-2.0であった。患者の約4分の 3は男子であり、同様の性分布がNCGSデータベース全体において見られる。 Augustら、J.Pedatr.116: 899-903(1990)。患者の72%はベースラインで思 春期前であった。 GHBP SDS−2(平均-2.5)である患者101例およびGHBP SD S>−2(平均-0.9)である患者410例であった。二つのグループの中央値の最 大GHレベルは比較できるものであったが、これらの値は、種々のGHアッセイ を使用したため評価が困難である。平均12時間GH濃度の平均値(Hybritechア ッセイを使用)はGHBPの低いグループで有意に高かったが、IGF−I S DSは有意に低かった(共にp=0.0001、表VI)。 図3は、GHBP SDSの低い患者は、IGF−I SDSがより低く(図 3A)、平均12時間GHレベルがより高い(図3B)ことを示す。全ISS患者 の間では、GHBP SDSはIGF−I SDSと正の相関関係を有し(r= 0.285、p=0.0001)、平均12時間GHと負の相関関係を有した(r=-0.17、p =0.0001)。 年齢、体重対身長SDSおよび平均12時間GHの差をコントロールするANC OVAは、GHBP SDS−2である患者は、未だ、GHBP SDS>− 2(p=0.0001)である患者よりIGF−I SDSが有意に低いことを示した 。同様に、GHBPが低いグループは、年齢、体重対身長SDSおよびIGF− I SDSをコントロールした後、GHBPが正常なグループより平均12時間G Hが有意に高かった。 成長速度の分析は、考慮した治療期間中、思春期前であった患者に限定した。 治療の最初の3年間の各年には、GHBP SDSと成長速度または身長SDS 変化のいずれかとの有意な一次相関は見られなかった。治療前の成長速度平均は 、GHBP SDSに関係なく、約4cm/年であった。GH治療の最初の1年の 平均成長速度は約8cm/年であった。図4は、GH治療を行なった思春期前の患 者の最初の1年の成長速度をGHBP SDSに対してプロットして示す。二つ の間に統計的に有意な相関関係は認められなかった(r=0.047、p=0.55、n =166)。その図は、本発明によって治療することができる患者は、このサブ集 団 で必要であると記載したGH、IGF−Iおよび身長の要件を有するとすれば、 影をつけた部分以下の患者であることを示す。その結果は、GHBP SDSレ ベルが低く、本発明の判定規準を有する患者がGHの薬理的投与に応答すること を示す。 図5および6は、患者の治療前と1年目の成長速度とを比較したものである( 図5では、2年目の成長速度も比較している。)。これらの図は、特定の患者の GHBP SDSが−2または>−2であるかどうかにかかわらず、GH治療患 者に明らかに成長の増加がみられることを示す。 表VIIは、GHBP SDSが低い群の成長応答データを、GHBP SDS が正常な群と比較して示す。二つの群は、治療の最初の1年間、平均GH用量お よび注射スケジュールは同じであった。治療前の成長速度またはGH治療の最初 の4年間の成長速度については、それらの群間に有意な差はなかった。身長SD Sの平均変化も、二つの群間で統計的に差はなかった。4年間追跡した患者の平 均増加は、GHBPが低い群では1.5±0.6(n=13)であり、GHBPが正常な 群では1.7±0.6(n=21)であった。 低身長は、種々の方法、例えば標準身長水準の一定のパーセンタイル以下であ るなどの方法で定義することができるが、この調査における患者は、より選別さ れたグループを代表している。これらの患者は皆、GH治療の処方を受け、登録 医師によるスクリーニングおよび選抜を通過した。さらに、身長SDSが−2以 上である患者はこの調査に含めなかった。その結果得られたグループは、平均身 長SDSが-2.9であり、平均骨年齢遅延が2.4歳であり、平均成長速度は4.2cm/ 年であった。これらは、他の報告によるGHで治療したISS患者と類似してい た。Hopwoodら、J.Pediatr.,123: 215-222(1993); Albertsson-Wikland, Acta Paediatr.Scand.Suppl.,343: 77-84(1988)。この選抜グループでは、年 齢および性別に対して標準化した後、および骨年齢に対して調整した後に、血清 GHBPレベルが低い患者が何人かいることが分かった。Carlssonら、J.C.E.M. ,78,前出。 GHBPは、GHRと同じ遺伝子から誘導され、その細胞外ドメインと配列相 同性を共有することが示された。Leungら、Nature,330: 537-543(1987)。機 能性アッセイを使用して測定した血清GHBPレベルは、完全GHISの患者で は、低いか検出できなかった。Fielderら、J.C.E.M.,74: 743-750(1992)。この 実施例では、子供の正常な範囲のGHBPレベルを年齢および性別によって測定 し、ISS患者に見られる低いGHBPレベルは、正常もしくはGH欠損患者ま たはターナー症候群に見られるGHBPレベルよりもかなり低いことが分かった 。Carlssonら、J.C.E.M.,78,前出。 この調査の子供たち全員に対して、GHに対する12時間一晩中の血清サンプリ ングを行なうと、平均レベルは正常であった。これは、理論に縛られないならば 、神経分泌機能不全がほとんどの患者になかったことを示唆する。12時間GHレ ベル平均は、正常なヒトで述べられているのと同様に、平均GHBP SDSと 負の相関関係を示した。Marthsら、J.C.E.M.,73: 175-181 (1991)。しかし、I GF−I SDSは、GHBP SDSと正の相関関係にあつた。すなわち、G HBPレベルの低い患者は、GHは高いがIGF−Iレベルは低く、これはGH 無感覚と一致した。 GHBP濃度の有意な予報値は体組成物であり、それは、身長および年齢に対 して標準化したBMIおよび体重の両方を使用して評価した。ANCOVAでは 、年齢および体重/身長SDSに対して調節すると、GHBPが12時間GH平均 およびIGF−I SDSの有意な予報値のままであることが分かった。 NCGSデータベースに登録した思春期前の患者に対して利用できる成長デー タは、ベースラインGHBP SDSと、治療前の成長速度またはベースライン 身長SDSとの間に有意な一次相関関係を示さなかった。理論に縛られないなら ば、考えられる一つの説明は、成長速度および身長がGHで治療すべき患者を選 別するために通常使用され、従ってこの患者集団では一様に低いということであ る。 興味深い知見は、GHBP SDSとGH治療に対する成長反応との相関関係 がないことである。GH分泌およびGHBPレベルは、正常に成長している子供 では負の相関関係があると考えられるので(Marthaら、前出)、正常な範囲は図 7に示すように提案することができる。GHBPレベルに対して過剰GHを有す る患者は過剰成長すると予想され、GHレベルがGHBPレベルに対して低すぎ る患者は成長が不十分であろう。現在、GHDは任意に定義され、GH分泌の度 合にのみ基づく。この任意の閾値以上(および本発明の範囲内)のGHレベルを 有する何人かの患者は、低いGHBPレベルに関して不十分な量のGHを有する 可能性があり、その結果、成長が不十分となる。この部分集団の患者(正常な人 と比較してGHBPおよびIGF−Iレベルが低く、12時間GHレベル平均が高 く、部分的GH無感覚を示唆している)に外因性GHを投与すると、循環GHが 低いGHBPレベルに対してより適したレベルに上がることが予想され、従って 、部分的な抵抗状態が克服される。実施例IV 序論 GHDでない低身長の子供(非GH欠損低身長の子供)の大部分における成長 不全の病因は十分定義されていない。これらの、身長が低くなければISSの正 常な子供である彼らは、薬学的刺激に反応して正常な量のGHをつくり出すが、 正常な成長パターンを示すことができない。LippeおよびNakamoto,Rec.Prog.H orm.Res.,48: 179-235(1993)。彼らの成長不全を説明するために、多くのGH 関連欠損症が提案されている。例えば、神経分泌機能不全(Spiliotisら、J.Am .Med.Assoc.,251: 2223-2230(1984); Zadikら、Pediatrics,76: 355-360(19 85))および免疫学的には反応するが生物学的には不活性なGHであるなど。Kow arskiら、J.C.E.M.,47: 461-464(1978); Valentaら、N.Eng.J.Med.,31: 21 4-217(1985)。これらの機構は、何人かのISS患者では正常に成長できない ことを説明できるが、大部分は、GH分泌または機能に明白な欠損はないと思わ れる。Lanes,Am.J.Dis.Child.,143: 1284-1286(1989);Ilondoら、J.C.E.M. ,70: 1445-1451(1990)。 別の可能性は、ISS患者は生物活性なGHの正常な分泌パターンを有し、欠 損は、GHに反応する標的細胞の能力にあるということである。そのような欠損 は、GHRまたはIGF−IもしくはIGF−I受容体などのGHシグナル媒介 物質のレベルにある可能性がある。IGF−I遺伝子における変化は、成長障害 では滅多にない。Lajaraら、J.C.E.M.,70: 687-692(1990)。GHに対する耐性 は、GHRのGHに対する親和性の低下、結合GHに反応する信号の伝播能力の 損傷、または細胞表面の受容体数の減少を招く欠陥によると考えられる。ヒト血 清に存在する親和性の高いGHBPは、GHRの細胞外ドメインと同一であり、 受容体から蛋白分解切断により産生されると考えられる。Sotiropoulosら、Endo crinol.,132: 1863-1865(1993)。免疫機能GHBPレベル(Carlssonら、J.C.E .M.,73,前出)は、ISS患者の90%が平均以下であり、これらの子供の20%は 、平均より2SD以上低い(Carlssonら、J.C.E.M.,73,前出; Maurasら、Meta bolism,43: 357-359(1994))。理論に縛られないならば、機能性GHBPの量 を低下させるGHRにおける異常性が、ISS患者に存在すると考えられる。 ISSにおける部分GHISの表現型は、GHBPレベルの低いISS患者は GHBPレベルが正常な人と比較して、IGF−Iレベルが低く、12時間GHレ ベル平均が高いという実施例IIIの知見を前提とする。理論に縛られないならば 、これは、GHRを介したシグナル伝達に欠陥があり、その結果、IGF−I産 生の低下およびGH分泌に対するIGF−Iの負のフィードバックの低下を招く ことを示唆している。ほとんどのISSの子供は、組換えGH治療に反応して成 長速度が増加する(Hopwoodら、前出)。しかし、この反応は、同じGH用量で 治療したGHD患者(GH欠損患者)の場合よりも小さい。このことからもやは り、一つの理論として、ISS患者におけるGHに対する部分的無感覚が示唆さ れる。 完全GHISまたはラロン症候群(LS)のGHR遺伝子における不活性化突 然変異の頻度が高いことは、完全GHISのほとんどの場合が、機能性GHRの 欠損によって説明できることを示している。ほとんどのLS患者は、血液中の検 出可能なGHBP活性に欠けており(Baumannら、J.C.E.M.,65: 814-816(1987) ; Daughadayら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84: 4636-4640(1987))、測定す ると、肝ミクロソームに結合する特異的GHレベルがゼロまたは非常に低い。 Eshetら、Isr.J.Med.Sci.,20: 8-11(1984)。タンパク質の細胞外ドメインに 集まるLSと関連する特徴的なGHR突然変異は17個ある(Rosenfeldら、Endoc rinol.Rev.,15: 369-390(1994))。 部分的GHISのより軽い表現型が、GHRにおけるあまり破壊的でない突然 変異によって引き起こされるかどうか、また、ISS集団における循環GHBP レベルの低下が部分的GHISのマーカーとしての役割を果たし、GHRにおけ る突然変異を示すことができることを調べるために、GHBPレベルが平均より 2SD以上低いISS患者から成る部分集団を選別し、GHR遺伝子のコード領 域の突然変異を分析した。一本鎖コンホメーション分析(SSCA)およびPC R産物の電気泳動移動度を変えることによる配列分析を使用して、14人中4人の 患者の受容体の細胞外ドメインに突然変異を検出した。被検者 NCGSの二つのサブ実験から、以下の規準のいくつかまたは全てを有する1 4人のISS患者を選別した。すなわち、1)身長SDS<-2.5;2)血清IG F−Iレベルが正常な平均レベル以下(酸−エタノール抽出により測定、Nichol s Institute);3)1種以上の誘発試験時の血清GH>10μg/L;4)最大血清 GHBP SDS-2(Carlssonら、J.C.E.M.,73,前出に記載されたLIFA によって測定、または患者1の場合は、Amitら、J.C.E.M.,71: 474-479(1990) に記載された木炭分離によって測定);5)治療前の成長速度<4cm/年;およ び6)根元的な全身病がないことである。12時間GH平均(Hybritechアッセイ )、GH治療1年目の成長速度およびIGFBP−3レベル(Endocrine Scienc es)などの他の情報も、利用できる場合は考慮した。NCGSデータベースから 患者を選別するために使用した得点表を表VIIIに示す。最高得点12のうち、患者 の得点は4〜10であり、GHBP SDSは全員-2以下であった。二人の患者( #2および#4)の関係項目を調べて、突然変異の遺伝可能性を確認した。身長 SDSが正常な範囲(-2.0〜+3.5SDS)内またはそれ以上である24人の正常 な成人ボランティアを対照とした。集団の違いの統計的有意性をFischer Exact テストによって計算した。 hGHで治療した患者(表IXの「GH反応性」の欄で「na」と表示していない 患者)にProtropinという商標のGH(患者2を除く全員に治療した)およびNut ropinという商標のGH(患者2)を、約0.3mg/kg/週で少なくとも6ヵ月間皮下 注射した。サンプルの調製およびPCR増幅 各患者の1.5〜10mLの血液から、LeucoPREP細胞分離管(Becton Dickenson)ま たはLSMリンパ球分離媒体(Organon Teknika)を使用してリンパ球を単離し、エ プスタイン・バール・ウイルス(EBV)によって形質転換した。Katzら、J.I nfect.Dis.,160: 589-598(1989)。QIAamp血液キット(Qiagen Inc.)を使用 して、EBV−形質転換したリンパ球から、または新鮮リンパ球から直接、DN Aを単離した。コードするエキソン2〜9およびそれらの隣のスプライス部位に 対して特異的なGHRのゲノム断片を、イントロンプライマーを使用するPCR によって増幅した。エキソン10のコード部分は、その断片の大きさを400bp未満 に制限するために、3つの重複する断片で増幅した。イントロンプライマーの位 置および配列は以下の通りである。 DNA(100ng)を、0.2mMのdNTP、2単位のTaqポリメラーセ(Perk i n Elmer Corp.)、1.5mMのMgCl2、7μCiの33P−α−dATP(duPont Ne w England Nuclear)および40サイクル(94℃で1分、55℃で1分、72℃で1分 で、各サイクルにつき5秒加える。)に対する15ngの各プライマーを含む50μL 中で増幅した。最終サイクルの後に、94℃で1分おき、30分かけて22℃に冷却し た。PCR産物を2%アガロースゲルで電気泳動にかけて不純物混入のチェック をし、断片の大きさを確認した。 全RNA(5〜10μg)を、酸フェノール法(ChomczynskiおよびSacchi,Anal .Biochem.,162: 156-159(1987))によりEBV−形質転換リンパ球から調製し 、ランダムプライマー(Promega Corp.)を使用して逆転写(Perkin Elmer Cor p.,RTキット)を行なった。GHR cDNAのPCR増幅を、ネスティッド(n ested)PCR法により行なった。エキソン3〜10は、3つの断片で増幅した。ネ スティッドプライマーを使用して、より小さい断片(220〜415bp)を作った。サ イクル条件は以下の通りであった。すなわち、95℃で3分間変性した後、95℃で 1分、55℃で1分、72℃で1分を30サイクル、最後に72℃で10分であった。ネス ティングプライマー法で使用したプライマーの配列は以下の通りであった。 3個のRT−PCR断片(5’→3’) 内部ネスティッドPCR産物: 内部ネスティッドPCR産物: 一本鎖コンホメーション分析 SSCAを、各PCR反応で得た産物に対して行なった。2〜4μLの反応混 合物を同量の充填緩衝液と混合し、100℃で2分間変性し、氷上に置いた。サン プルを室温で、0.5 x MDEゲル(AT Biochem Inc.)中、1%または10%のグリセ ロールを使用し、製造者の指示に従って電気泳動にかけた。ゲルを濾紙上で脱水 し、オートラジオグラフィーにかけた。DNA配列分析 SSCAにより異常バンドとして検出された突然変異を配列分析により確認し た。PCR産物の直接サイクル配列分析を、標準プロトコールに従って増幅プラ イマーまたは上述した内部(ネスティッド)プライマーおよびABI 373配列分析 機(Applied Biosystems Division of Perkin Elmer Corp.)での色素−ターミ ネーター化学を用いて、あるいは、Ampli-Cycleキット(Perkin Elmer Corp.) および33P−α−dATP(duPont New England Nuclear)を使用して行なった 。さらに、突然変異を含む疑いのある各断片からの多重サブクローンをM13mp19 またはpBluescript KS+で得て、M13-21色素−プライマーでシークエンシングを 行い、ABI 373配列分析機で分析した。GH結合アッセイ GHの突然変異体受容体への結合を調べるために、突然変異を含んでいる組換 えGHR細胞外ドメインを操作した。これは、オリゴヌクレオチド仲介による部 位特異的突然変異誘発、大腸菌での発現および精製を使用して行なった。Clacks onおよびWells,Science,267: 383-386(1995); Fuhら、J.Biol.Chem.,265: 3111-3115(1990); Bassら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88: 4498-4502(1991) 。GHに対する親和性を、トレーサーとして放射性−ヨード化GHを使用し、突 然変異体受容体からのGHの競合置換によって測定した。Spencerら、J.Biol. Chem.,263: 7862-7867(1988)。解離定数(Kds)は、スキャッチャード分析によ り計算した。抗−GHRモノクローナル抗体(Mab)5(Barnardら、Endocrinolog y,115: 1805(1984); Cunninghamら、Science,254:821(1991))を使用してG HR:GH複合体を沈殿させた。Mab5は、受容体のホモ二量化を防ぎ、その結 果、最初の1:1相互作用に対するKdを、二量化の影響を受けることなく測定する ことができる。ClacksonおよびWells、前出; Cunninghamら、前出。結果 選択規準のコア得点が4以上であるISSの子供14人を選別した(表VIII)。 これらの患者の臨床データを表IXに示す。 これらの患者の機能性血清GHBPが低いために、PCR増幅およびSSCA を組み合わせることにより、GHR遺伝子の微妙な突然変異の研究を行なった。 移動度を変えると移動する断片は、4人の患者:1、2、4および7で認められ たが、24人の正常な対照のGHR遺伝子座では、エキソン6および10の既知の多 形性を除いて、異常は検出されなかった(Leungら、Nature,330: 537-543(1987 ); Godowkskiら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86: 8083-8087(1989))。すな わち、GHBPが減少したISS患者のGHR遺伝子における変化が、正常な集 団と比較してかなり増加した(p=0.014)。突然変異を有する疑いのあるゲノ ムPCR断片の各々をシークエンシングして、異常バンドを引き起こす変化を解 析した。図8〜11参照。また、患者1〜9をRT−PCRによって分析すると( エキソン3〜10)、全断片は、スプライシングの変化を除いて、予測した大きさ であった 患者4は、エキソン4および6またはこの領域をカバーするRT−PCR断片 を分析すると、SSCAゲル上に異常バンドを示した。DNAをシークエンシン グすると、その子供は成熟タンパク質の44番目の位置でグルタミン酸の代わりに リジンが導入される(E44K)、エキソン4でのグアノシン−アデノシン変異(図 8、対立遺伝子2および表X)、および、残基161でアルギニン−システイン置 換を引き起こす(R161C)、エキソン6でのシトシン−チミジン変異(図8、対 立遺伝子1および表X)に対する複合ヘテロ接合体であることが分かった。エキ ソン4〜エキソン6に及ぶRT−PCR産物をサブクローン化し、シークエンシ ングした。二つの突然変異が種々のサブクローンで見いだされた。すなわち、二 つの対立遺伝子の各々に一つの突然変異が見いだされた。さらに、家族の遺伝子 分析は、エキソン4の変化がその家族の父側から受け継がれ、エキソン6の変異 は母側から受け継がれたものであることを示した。父親および父方祖母はともに 、エキソン4に対して祖先と同じSSCAバンドシフトを示し、シークエンシン グから、彼らはともに同一のE44K突然変異を有することが確認された。同様に、 SSCAおよびシークエンシングから、母親および母方のおじに、R161C変化を 引き起こすエキソン6の変異が存在することが確認された。患者4は、成長速度 のかなりの増加を伴う外因性GHには反応しなかった。彼の治療前の成長速度は 5.5cm/年であり、GH治療時の成長速度は5.8cm/年であった。 1:1複合体における受容体のGH結合能に対するこれらのアミノ酸置換の影響 を、大腸菌で発現させた突然変異体受容体細胞外ドメインを使用して調べた。残 基E44は、GHとの直接接触に関与し(deVosら、Science,255: 306-312(1992) )、アラニンへの突然変異はリガンド結合を低下させる(KdMUT/KdWT=17.4) 。ClacksonおよびWells,前出。44番目にリジンが導入されると、野生型受容体 細胞外ドメインに関して、結合が330倍低下することが分かった(表X)。これ に対して、残基161は、ヒトGH:GHR複合体のどの分子間の界面にもなく(D eVosら、前出)、そのシステインへの突然変異は、結合の2.1倍の減少を引き起 こした(表X)。 患者2のDNAは、エキソン5ゲノムPCR断片により、SSCAバンドシフ トを示した。DNAシークエンシングにより、cDNAの418番目のチミジン− アデノシン変異が確認され、その変異により、システイン122の場所に停止コド ンが導入された(C122X)。図9参照。患者2の全エキソンからの多重ゲノムP CR産物のサブクローン化およびシークエンシングにより、ゲノムPCR断片の 直接シークエンシングと同様、野生型配列のみが得られた。この患者が別の突然 変異を有するという可能性は、検出することができなかったので、低い。患者2 の母親および父親の両方のDNAを分析すると、その患者は、停止コドン突然変 異を母親から受け継いだことが示された。治療1年目に彼の成長速度は4.1cm/年 から5.7cm/年に増加した(表IX)。これは、外因性GHに反応したことを示す。 外因性GHによる2年目の治療で、10.3cm/年という思春期に関連する急成長が 生じた。 患者1および7はともに、ヘテロ接合体の1個の塩基対変化を有し、これは、 一方の対立遺伝子のGHRにアミノ酸変化を引き起こす。患者1では、エキソン 7ゲノムPCR断片に異常バンドが認められた。塩基対686のグアノシンからア デノシンへの変異により、アミノ酸211のアルギニン残基がヒスチジンに置き換 わった(R211H)。図10、対立遺伝子2を参照。患者2はGHに反応した。彼は IGF−I発生テストで陽性であった(IGF−Iのベースラインは56μg/Lで あり、1回の注射で0.1単位GH/kgを投与する治療を4日間行なった後の ピークは179μg/Lに上昇した。)さらに、彼の成長速度は、0.03mgGH/kg/日の 投与で2.0cm/年から3.0cm/年に増加し、0.05mg GH/kg/日の投与で6.0cm/年に 増加した(表IX)。 患者7は、同様に、1個の対立遺伝子の変化により影響を受ける。塩基対726 のグアノシンからシトシンへの変異により、アミノ酸224の野生型グルタミン酸 の場所にアスパラギン酸が導入される(E224D)。図11、対立遺伝子2を参照。患 者7はGHによる治療を行なわなかった。GHRの細胞外ドメインのSSCAで も直接シークエンシングでも、これらの患者では、第二の変化は検出されなかっ た。 残基R211をどの分子の界面からも離れた受容体表面でさらすと(DeVosら、前 出)、ヒスチジン突然変異体が、野生型受容体に匹敵する親和力(KdMUT/KdWT =1.4)でタンパク質を産生した。しかし、突然変異体タンパク質の発現レベル は著しく減少し、発現レベルは、野生型の約10-4倍であった。Amselemら、Hum. Mol.Genet.,2: 355-359(1993)により報告されたアルギニン211がグリシン LS−関連突然変異では、検出できないレベルでの発現となる。GHに対する受 容体親和性に対する同様の影響は、R224D置換に対しても認められた(表X)。 保存性E224D置換は、GH結合を乱さないと予想された。実際、アスパラギン酸 による置換(KdMUT/KdWT=1.6)は、親和性にほとんど影響を及ぼさないことが 分かった。 結論 ISSの子供のサブグループは、低身長の病因に部分的GHISを関連させる 表現型を有する。IGF−Iレベルがより低くてGH濃度がより高いとともにG HBPレベルはより低いということによって例証されるように、GHRシグナル 伝達の低下という本発明で主張した仮説は、低GHBPおよび低IGF−Iに対 して選別されたGH欠損のない低身長の患者におけるGHR突然変異の同定によ って確認された。正常な24人の対照は、誰もSSCAによって検出できる配列変 化を示さなかったが、選別された24人のISS患者のうち4人は、1個の塩基対 変化が確認された(p=0.014)。SSCAは、モデルシステムの既知突然変異 を約80%検出することができるので(Vidal-PuigおよびMoller,Biotechniques, 17: 490-496(1994); Ravnik-Glavacら、Hum.Mol.Genet.,3: 801-807(1994 ))、変化が確認されなかったこれらのISS患者に別の突然変異が存在する可 能性がある。 GHR突然変異のある4人のISS患者のうち2人は、外因性GHに反応した (表IXの患者1および2)。突然変異の存在およびGHに対する反応は、これら の患者が機能障害GHRにより部分的にGH無感覚である可能性を示唆している 。理論に縛られないならば、患者4がGHに反応できないことは、恐らく、GH R対立遺伝子に含まれる二つの突然変異の性質を反映していると考えられる。一 つの変化はGHに対する受容体の親和性を330倍低下させ、これは恐らく、この 受容体を生理学的または薬理学的レベルのGHに対して無感覚にしている。第二 の変化であるR161Cの影響は分からないが、この突然変異は苛酷であり、ホモ接 合体状態では完全なGHISを引き起こす。Amselemら、前出。4番目の患者( 患者7)はGHによる治療を行なわなかったが、GH反応性が、LSに見られる 完全GHISから、LS症候群の表現型の特徴はないが標準用量のGHには反応 しない、かなり無感覚なISS患者、次いで、標準的なGH治療に反応する部分 的にGHISのあるISS患者を通って、最後に正常な表現型まで連続して伸び ているという本発明の結果から明らかである。 患者4は、E44KおよびR161C置換に対して複合ヘテロ接合体であり、両親は各 々、二つの突然変異の一方に対してヘテロ接合体である。両親および祖父母の身 長は皆、成人集団の正常な範囲内にあるが、1個の突然変異を保有していること が分かっている人の身長は平均以下である。患者2は、122番目の突然変異を停 止するためのシステインに対してヘテロ接合体であり、従って、恐らく不安定な 末端切断型タンパク質を産生する一つの対立遺伝子を有する。彼の母親は同じ突 然変異を保有する。患者2は現在19歳であり、この突然変異の存在により、母親 (身長SDS-1.4)よりも厳しい影響を受ける(身長SDS-3.2)。理論に縛ら れないならば、祖先は、構造的に正常なGHR対立遺伝子の発現、またはGH軸 における別の工程に影響を及ぼすまだ不確定の突然変異を、その父親(身長SD S-1.4)から受け継いだかもしれない。家族2は、ともにGHR遺伝子座の一つ の対立遺伝子に二つの突然変異を有した、疑似LS患者および影響を受けなかっ た母親に似ている。Kouら、J.C.E.M.,76:54-59(1993)。この患者と患者2との 類似性は、一つの理論において、両者は、第二の不確定な突然変異保有者である 可能性を示唆しており、それは、いずれかのエキソンに突然変異が欠 けているにもかかわらず、インシュリン受容体mRNAレベルの減少が認められ ている何人かのインシュリン無感覚患者に類似している(Taylorら、Endocrine Rev.,13: 566-595(1992))。 他の二人の患者は、アミノ酸置換(患者1のR211Hおよび患者7のE224D)をも たらすヘテロ接合体突然変異を有する。患者1の両親の身長は、ともに成人集団 の正常な範囲内であった。Hamillら、Am.J.Clin.Nutrition,32: 607-629(19 79)。同様に、患者7の父親の身長SDSは-0.43であり、母親の身長SDSは+1 .4であった。 LSは、常染色体劣性症である。影響を受けた人は通常、血族の両親から同じ 突然変異を受け継いでいる。GHR突然変異に対するヘテロ接合体(LS患者の 両親および兄弟)は、成長異常が少しある可能性がある。Laron,The Endocrino logist,3: 21-28(1993); Rosenbloomら、Acta Paediatr.,Suppl.399: 125-1 27(1994)。ヘテロ接合体の約半分は、GHBPレベルが年齢別平均より2SD以 上低い。Aguirreら、Horm.Res.,34: 4-8(1990); Laronら、Acta Endocrinol. ,121: 603-608(1989)。さらに、Laron,The Endocrinologist(前出)は、L S患者の両親および臨床的に正常な兄弟の身長が、典型的には、性別および種族 別50%パーセンタイル以下であると報告した。理論に縛られないならば、身長S DSが-2未満となる部分的GHISは、まだ不確定の修飾因子遺伝子座で特定の 遺伝子型の影響を受けるGHRのヘテロ接合体突然変異保有者で発生し、あるい は、何人かのインシュリン無感覚患者のヘテロ接合体インシュリン受容体突然変 異に対して提案されているように、変化が負の優性表現型を付与する場合に発生 すると考えられる。 4人の患者で確認された5個の突然変異(E44K、C122X、R161C、R211H、E224D )は、受容体の細胞外ドメインに限られる。E44K置換は、GHに対する親和性を 330倍低下させ、R161,R211またはE224残基の変化はリガンド結合に関して微妙 な影響を示した(表X)。 残基R211は、GHRのリガンド結合部位および二量化部位の両方に対して遠位 である。しかし、サイトカイン受容体スーパーファミリー全体にわたって保存さ れる「WS−様」モチーフには隣接している。WS−様モチーフの残基は、R211 および他のアミノ酸側鎖でぎっしり詰まっており、芳香族および塩基性の側鎖が 交互に積み重なっている。 残基E224は、WS−様モチーフの可変残基に対応する。R211と同様、GHR分子 上の既知結合部位の外側にあり、GH結合は突然変異によってあまり変わらない (表X)。培養中に哺乳類の細胞で発現したE224A置換は、細胞レベル以下の局 在化を変えた。Baumgartnerら、J.Biol.Chem.,269:29094-29101(1994)。全 受容体画分の増加が、核に近接する位置で認められた。これが、新しく合成され た受容体の蓄積または受容体のインターナリゼーションの増加を意味するかどう かは分からない。理論に縛られないならば、E224D突然変異が同様の影響を引き 起こすとすると、誤った処理によって、細胞表面上の受容体数が減少し、血清G HBPレベルが付随して減少する可能性がある。 この研究により、GHに対して部分的に無感覚であることを示唆する臨床パラ メーターによりISSの子供のサブグループを選別すると、GHR機能に影響を 及ぼすと考えられるGHR突然変異を保有する患者と一致することが分かる。調 査した患者は、循環する機能性GHBPの減少に基づいて選別したので、突然変 異は、リガンド結合に直接影響を及ぼし(E44K)、または細胞表面の受容体の利 用性の低下を引き起こし(R161C、R211HおよびE224D)、それらが部分的なGH IS症候群の一因となるにちがいない。実際、GHR突然変異を有する、外因性 GHで治療した3人のISS患者のうち2人は、GHに反応する部分的GHIS であった。実施例V 平均身長が正常な身長の−2SDより低く、GHBPレベルが正常レベルより 少なくとも2SD少なく、IGF−Iの血清レベルが正常な平均レベル以下であ り、GHの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも正常値であると診断され た、5〜12歳の80人の思春期前の子供たちを以下のように治療した。20人はIG F−Iのみで、20人はGHのみで、20人はGHおよびIGF−Iで、20人はプラ シーボで治療した。薬物を単独投与する場合、IGF−Iは、150μg/kg/日の用 量で皮下注射により1日に1回投与し、GHは、0.70mg/kg/週の用量で皮下注射 により1日に1回投与する。薬物を併用する場合、IGF−Iは、75μ g/kg/日の用量で皮下注射により1日に1回投与し、GHは、0.35mg/kg/週の用 量で皮下注射により1日に1回投与する。IGF−I組成物は、(a)20mMの酢 酸ナトリウム緩衝液、2.5mg/mL(0.25%)のフェノール、45mg/mLのマンニトール 、pH5.0中に10mg/mLのIGF−I;または(b)50mMの酢酸ナトリウム緩衝液 、2.5mg/mLのフェノール、5.84mg/mLのNaCl、および9mg/mLのベンジルアル コール、pH5.4中に10mg/mLのIGF−Iのいずれかである。GH組成物は、Ge nentech,Inc.から市販されているNutropinまたはProtropinという商標のGH である。患者をこのプロトコールによって6ヵ月間治療する。各患者の身長の増 加を測定する。 この調査では、IGF−I、GHまたはその併用により、全ての患者の成長速 度が、プラシーボにより治療した患者と比較して、増加すると予想される。 臨床試験の別の計画は次の通りである。 同じ子供たちのグループおよびサブグループを0.35mg/kg/週または0.70mg/kg/ 週のGHのみで、または75、100、150または200μg/kg/日のIGF−Iのみで、 同じ方法により治療する。併用治療に対しては、比較のためのプラシーボを使用 し、または使用しないで、GHを0.35mg/kg/週で使用し、IGF−Iを75または 100μg/kg/日で使用する。
【手続補正書】 【提出日】1996年11月15日 【補正内容】 請求の範囲 1.身長が年齢および性別のわりに標準より−2標準偏差未満低く、高親和性成 長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差 低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモン の平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であることを特徴とする部分 的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロン症候群(Laron syndrome)では ないヒト患者の成長速度を高めるための、有効量の成長ホルモンおよび製剤学的 に許容される担体を含んでなる医薬組成物。 2.成長ホルモンの有効量が約0.2mg/kg/週より高いものである、請求 項1に記載の医薬組成物。 3.成長ホルモンの有効量が約0.25mg/kg/週より高いものである、請 求項1に記載の医薬組成物。 4.成長ホルモンの有効量が約0.3mg/kg/週に等しいかまたはそれより 高いものである、請求項1に記載の医薬組成物。 5.1日に1回投与する、請求項1に記載の医薬組成物。 6.皮下注射により投与する、請求項5に記載の医薬組成物。 7.pH7.4〜7.8で製剤化する、請求項1に記載の医薬組成物。 8.身長が年齢および性別のわりに標準より−2標準偏差未満低く、高親和性成 長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差 低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモン の平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であることを特徴とする部分 的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロン症候群ではないヒト患者の成 長速度を高めるための、有効量のIGF−Iおよび製剤学的に許容される担体を 含んでなる医薬組成物。 9.IGF−Iの投与量が50〜240μg/kg/日の用量である、請求項8 に記載の医薬組成物。 10.1日に1回または2回投与する、請求項9に記載の医薬組成物。 11.皮下注射により投与する、請求項10に記載の医薬組成物。 12.pH5〜6で製剤化する、請求項8に記載の医薬組成物。 13.身長が年齢および性別のわりに標準より−2標準偏差未満低く、高親和性成 長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差 低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモン の平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であることを特徴とする部分 的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロン症候群ではないヒト患者の成 長速度を高めるための、有効量のIGF−Iおよび成長ホルモンを製剤学的に許 容される担体と共に含んでなる医薬組成物。 14.皮下注射により投与する、請求項13に記載の医薬組成物。 15.前記患者が異質GHR遺伝子欠損を有する、請求項1、8または13に記載 の医薬組成物。 16.身長が年齢および性別のわりに標準より−2標準偏差未満低く、高親和性成 長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差 低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモン の平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であることを特徴とする部分 的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロン症候群ではないヒト患者に使 用するというラベルを付した、有効量の成長ホルモン、IGF−Iまたはそれら の組合せおよび製剤学的に許容される担体を含んでなる、前記患者の成長速度を 高めるための医薬品。 17.身長が年齢および性別のわりに標準より−2標準偏差未満低く、高親和性成 長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくとも2標準偏差 低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして成長ホルモン の平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準であることを特徴とする部分 的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロン症候群ではないヒト患者の成 長速度を高めるための、有効量の成長ホルモン、IGF−Iまたはそれらの組合 せおよび製剤学的に許容される担体を含んでなる医薬組成物の製造における成長 ホルモン、IGF−Iまたはそれらの組合せの使用。 18.(a)有効量の成長ホルモン、IGF−Iまたはそれらの組合せおよび製剤学 的に許容される担体、および(b)身長が年齢および性別のわりに標準より−2 標準偏差未満低く、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レ ベルより少なくとも2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベル より低く、そして成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標 準であることを特徴とする部分的成長ホルモン不感受性症候群を有するが、ラロ ン症候群ではないヒト患者に使用することを明記したラベル、を含んでなる、前 記患者の成長速度を高めるための医薬品の製造における成長ホルモン、IGF− Iまたはそれらの組合せの使用。 【図1】 【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲサンドハイト,ネイル アメリカ合衆国 94022 カリフォルニア 州 ロス アルトス,ポートラ コート 250番地 (72)発明者 ゴッダード,オードリー アメリカ合衆国 94133 カリフォルニア 州 サンフランシスコ,メイソン ストリ ート 1920番地

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.部分的成長ホルモン不感受性症候群を伴うが、ラロン症候群(Laron syndrom e)を伴わないヒト患者であって、身長が年齢および性別のわりに標準より約−2 標準偏差未満低く、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レ ベルより少なくとも2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベル より低く、そして成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標 準である前記患者に、有効量の成長ホルモンを投与することを含んでなる前記患 者の成長速度を増す方法。 2.成長ホルモンの有効量が約0.2mg/kg/週より高いものである、請求 項1に記載の方法。 3.成長ホルモンの有効量が約0.25mg/kg/週より高いものである、請 求項1に記載の方法。 4.成長ホルモンの有効量が約0.3mg/kg/週に等しいかまたはそれより 高いものである、請求項1に記載の方法。 5.成長ホルモンを1日に1回投与する、請求項1に記載の方法。 6.成長ホルモンを皮下注射により投与する、請求項5に記載の方法。 7.成長ホルモンを約7.4〜7.8のpHで製剤化する、請求項1に記載の方 法。 8.部分的成長ホルモン不感受性症候群を伴うが、ラロン症候群を伴わないヒト 患者であって、身長が年齢および性別のわりに標準より約−2標準偏差未満低く 、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくと も2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして 成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準である前記患者 に、有効量のIGF−Iを投与することを含んでなる前記患者の成長速度を増す 方法。 9.IGF−Iの投与量が約50〜240μg/kg/日の用量である、請求項 8に記載の方法。 10.IGF−Iを1日に1回または2回投与する、請求項9に記載の方法。 11.IGF−Iを皮下注射により投与する、請求項10に記載の方法。 12.IGF−Iを約5〜6のpHで製剤化する、請求項8に記載の方法。 13.部分的成長ホルモン不感受性症候群を伴うが、ラロン症候群を伴わないヒト 患者であって、身長が年齢および性別のわりに標準より約−2標準偏差未満低く 、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標準レベルより少なくと も2標準偏差低く、IGF−Iの血清レベルが標準平均レベルより低く、そして 成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少なくとも標準である前記患者 に、IGF−Iおよび成長ホルモンを有効な組合せ量で投与することを含んでな る前記患者の成長速度を増す方法。 14.IGF−Iおよび成長ホルモンを皮下注射により一緒に投与する、請求項1 3に記載の方法。 15.非GH欠損性の低身長を伴うが、ラロン症候群を伴わないヒト患者の成長速 度を増す方法であって、前記患者の身長が年齢および性別のわりに標準より約− 2標準偏差未満低いか、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標 準レベルより少なくとも2標準偏差低いか、IGF−Iの血清レベルが標準平均 レベルより低いか、そして成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少な くとも標準であるかを検査し、もしそうであれば、前記患者の成長速度を高める のに有効な量の成長ホルモンを前記患者に投与することを含んでなる方法。 16.非GH欠損性の低身長を伴うが、ラロン症候群を伴わないヒト患者の成長速 度を増す方法であって、前記患者の身長が年齢および性別のわりに標準より約− 2標準偏差未満低いか、高親和性成長ホルモン結合タンパク質の血清レベルが標 準レベルより少なくとも2標準偏差低いか、IGF−Iの血清レベルが標準平均 レベルより低いか、そして成長ホルモンの平均または最大刺激血清レベルが少な くとも標準であるかを検査し、もしそうであれば、前記患者に有効量の成長ホル モンを投与することを含んでなる方法。
JP52635695A 1994-04-07 1995-03-24 部分的成長ホルモン不感受性症候群の治療 Expired - Lifetime JP3366644B2 (ja)

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US08/224,982 US5646113A (en) 1994-04-07 1994-04-07 Treatment of partial growth hormone insensitivity syndrome
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