JPH09509331A - 環式ケトンの製造法 - Google Patents

環式ケトンの製造法

Info

Publication number
JPH09509331A
JPH09509331A JP8518495A JP51849596A JPH09509331A JP H09509331 A JPH09509331 A JP H09509331A JP 8518495 A JP8518495 A JP 8518495A JP 51849596 A JP51849596 A JP 51849596A JP H09509331 A JPH09509331 A JP H09509331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
oxo
acid
rhodococcus
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8518495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3999264B2 (ja
Inventor
マイケル ホワイトヘッド イアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Firmenich SA
Original Assignee
Firmenich SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Firmenich SA filed Critical Firmenich SA
Priority claimed from PCT/IB1994/000409 external-priority patent/WO1996018742A1/fr
Publication of JPH09509331A publication Critical patent/JPH09509331A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3999264B2 publication Critical patent/JP3999264B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 微生物を用いて実施される適当な基質のβ−酸化による、式:

Description

【発明の詳細な説明】 環式ケトンの製造法 技術的分野 本発明は、生物有機化学的合成の分野に関するものである。更に詳細には、式 : 〔式中、場合によっては、点線によって示された位置の1つにおいて1つの二重 結合を有し、かつこの場合、mは、0〜3の整数を表し、nは、0〜10の整数 を表し;符号Rのそれぞれは、同一かまたは異なっていてもよく、水素原子を表 すかまたは飽和または不飽和で線状または分枝鎖状の、炭素原子1〜6個を有す るアルキル基を表し;かつ置換基のそれぞれは、環の任意の位置に位置すること ができる〕で示される環式ケトンの製造法に関するものであり;この場合、この 方法は、式: 〔式中、点線および符号Rおよびmは、式(I)で表された意味を有し、p≧n +2であり、かつnが偶数である場合には偶数の整数であり、nが奇数である場 合には奇数であるよう定義されている〕で示される1個または数個の環式カルボ キシル誘導体を含有している基質を、前記の誘導体の脂肪酸鎖をβ−酸化するこ とができる微生物の培養物に添加して、所望のケトンの少なくとも1つを形成さ せ、次にこれを、反応媒体から抽出することによって特徴付けられる。 従来の技術 脂肪酸から誘導された基質のβ−酸化を含んでいる微生物学的方法は、従来技 術で公知である。例えば米国5168054号明細書により、リノレン酸、リノ ール酸およびオレイン酸から出発するラクトンの製造のための前記のタイプの方 法が開示されている。しかしながら、出願人らが知る限り、この種の方法は、現 在使用されているような環式カルボキシル誘導体に、決して適用されていなかっ た。 発明の詳細な説明 現在、出願人らは、本発明による方法が、工業的に適用可能な条件および極め て有利な収率で、シクロペンテノン誘導体およびシクロペンタノン誘導体の多く の種類を製造することができるようにすることを見出 した。本発明の方法は、実際に、使用することができる基質の性質および徴生物 の種類の双方に関して、極めて広く適用される。同等の成功をおさめて、脂肪酸 鎖が、ケトン基に関して、環のα−位またはβ−位に位置している基質を使用す ることができることおよび更に、前記の環が、互いに同一であるかまたは異なる 他の置換基R基を有していることができることは、確立されている。従って、本 発明の好ましくかつ特に有利な実施態様によれば、式: 〔式中、点線は、単結合または二重結合を表し、p≧n+2であり、かつ奇数で ある〕で示される基質が使用される。従って、この好ましい実施態様によれば、 式: 〔式中、nは奇数の整数である〕で示される化合物を得ることができ、この化合 物は、芳香性分子の合成のために有用なシクロペンタノン誘導体を包含している 。例えば3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタン酢酸または またはジャスモン酸は、ジ ャスモン酸メチルの前駆物質であり、ジャスミン・エッセンシャル・オイルの香 料および天然成分中で大いに評価されている化合物である。 同様に、3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタン酢酸またはジヒドロ ジャスモン酸は、Hedione(登録商標)(3−オキソ−2−ペンチル−1−シク ロペンタン酢酸メチル;出所:Firmenich SA、Geneva、Switzerland)の前駆物 質であり、そのフローラル、ジャスミン様の香気および匂い効果を発するのに極 めて重要な香気付与成分である。 香料における前記化合物の有用性に加えて、前記の酸およびそのメチルエステ ルもまた、フレーバー産業にとって、食用製品の製造において有用であり、従っ て、徴生物学的経路を介して該北合物を製造できるようにする生物有機化学的方 法の真の需要が存在する。 その上更に、植物のいくつかの種類が前記北合物を生産することができること および特にジャスモン酸およびジャスモン酸メチルがこの種の植物の代謝におけ る重要な役割、即ち、成長調整剤としての役割を果たしているということも知ら れている。このことは、相応する植物組織中に存在する酵素の働きによって生じ る前記植物の生合成を研究するように幾人かの研究者の関心を促した(例えば、 B.A.Vick他、Plant Physiol.、1984年、第75巻、第458〜61頁を見よ)。しかし ながら、この種の植物組織からの上記の化合物の単離 は、大規模には、経済的に実行可能な合成ではない。 ところで、本発明による方法は、まさに、前記北合物の生物有機化学的合成の 問題に対する1つの新規の解決をもたらすものである。本発明の方法によれば、 、式(I)および(Ia)の化合物は、これまでは、どの有機体も、式(II) の基質、更に詳細には式(IIa)の基質を代謝させる該有機体の能力について は知られていなかったが、ジャスモン酸およびジヒドロジャスモン酸を得ること ができるようにする多種多様の微生物を用いて卓越した収率で製造することがで きる。従って、本願明細書により特許の保護を請求されたような方法が、フレグ ランスおよび食品産業において大きな価値を有する成分の合成のために特に有用 であることが判明するシクロペンテノン誘導体およびシクロペンタノン誘導体の 製造のための新規かつ一般的経路を開くことができたことは、予測することがで きるものではなかった。 更に、本発明の詳細な実施態様が、化合物(Ia)の特定の異性体の形成に有 利である得ることが観察された。実際、これらの構造の結果として、前記北合物 は、立体配置のそれぞれが2個のエナンチオマーを有している、環式のシスまた はトランス立体配置の2つの立体異性体の形を仮定することができる。 ジャスモン酸およびジヒドロジャスモン酸の生産は、本発明の主たる目的の1 つであるけれども、しかし ながら、それでもやはり、本願明細書が開示する方法は、はるかに一般的な出願 であり、かつ多種多様のシクロペンテンノン誘導体およびシクロペンタノン誘導 体を製造できるようにする場合であることは、注目されなければならない。 例えば、本発明のもう1つの実施態様によれば、基質として、式: 〔式中、pは、式(II)で表された意味を有する〕で示される化合物が、2− オキソ−1−シクロペンタン酢酸およびそのより高度な同族体を得るために使用 される。 実際には、上記の方法により軽質転換することができる基質の性質への制限は ないように思われる。従って、上記のものよりも一層長い脂肪酸側鎖を有してい る基質を使用することもでき、この種の鎖は、場合によっては不飽和であっても よく、更に、低級アルキル基、即ちメチル基およびエチル墓を置換基として有し ていてもよい。基質が極めて長い脂肪酸鎖を有している場合、本発明の方法は、 一連の反応で形成され、次に、nが0または1である相応する比合物(I)の形 成まで、該脂肪酸鎖を低級同族体に変換することができるいくつかの低級同族体 に該脂肪酸鎖を変換するこ とができるようにすることは、注目されなければならない。この方法の場合、酸 化生成物は、反応時間および連続したβ−酸化の動力学的性質に応じて、反応シ ーケンスからの1つまたはいくつかのこの種の代謝物から形成することができる 。望ましい場合には、反応混合物が媒体から抽出されたら、直ちに、この混合物 の種々の成分を、常法により、例えばクロマトグラフィーまたは蒸留によって分 離することができる。また、得られることが望まれている生成物の性質によれば 、徴生物は、本質的に、反応シーケンスの最終生成物だけを捕集するために、全 ての中間代謝物が直ちに変換されるまで作用させられる。 こうして、例えば、3−(オキソ−2−[2−ペンテニル]−1−シクロペン タンオクタン酸塩、一定の植物の天然成分から出発するかまたは更にその低級同 族体の1つから出発して、本質的にジャスモン酸または2−(2−ペンテニル) −3−オキソ−1−シクロペンタン酢酸を得ることができる。この種の変換は、 更に続けて記載された実施例中に、詳細に記載されている。 本発明により、基質(II)のβ−酸化を実施するために使用することができ る徴生物の中で、サッカロミセス(Saccharomyces)またはロードコッカス(Rho dococcus)属のものは、即ち、ジャスモン酸およびジヒドロジャスモン酸の製造 のために、特に有利である ことが判明した。 本発明により使用される有利な徴生物としては、更に、ロードコッカス ロー ドコルス(Rhodococcus rhodochorus)、ロードコッカス エリトロポリス(Rho dococcus erytropolis)、ロードコッカス属(Rhodococcus sp.)、ノカルジア カルカレア(Nocardia calcarea)、アルスロバクター ペトロレオファーガ ス(Arthrobacter petroleophagus)、アルスロバクター アルトロシアヌス(A rthrobacter artrocyanus)、アルスロバクター ウレアファシエンス(Arthrob acter ureafaciens)、アスペルギルス ニゲル(Aspergillus niger)、サッカ ロミセス セリビサエ(Saccharomyces cerivisae)、マイコバクテリウム フ レイ(Mycobacterium phlei)、ストレプトマイセス ビリドスポルス(Strepto myces viridosporus〉、ストレプトマイセス ローズクロモゲヌス(Streptomyc es rosechromogenus)、ストレプトマイセス バシリアリス(Streptomyces bac illiaris)、シリンドロカルポン カンジズム(Cylindrocarpon candidum)、 エシェリキア コリ(Escherichia coli)、ハンゼヌラ ポリモルファ(Hansen ula polymorpha)、シュードモナス属(Pseudolllonas Sp.)、セレイシア マ ルセッセンス(Serratia marcesens)およびアスペルギルス オリザエ(Asperg illus oryzae)からなる群から選択されたものを挙げることができる。この種の 徴生物は、国際的に認められた寄託当局から入手することができる。サッカロミ セスの詳細な場合には、該サッカロミセスは、しばしば、ビール、ワインまたは 製パン工業に由来する局地的に培養された菌株を提供する専門会社から買い求め ることができる。全てのこれらの種は、本発明による方法にとって全く好都合で ある。前記徴生物の培養物は、従来の方法で得られる。該微生物の事前の成長は 、現行の栄養培地中で、かつ従来の条件下で、静止状態でかまたは撹拌しながら 実施される。この後、細胞は、培地から、例えば遠心分離によって単離され、上 記の基質を含有する水性媒体中に、一般に、任意の他の栄養源または代謝源が全 くなく、有利に20〜35℃の温度で、変動可能であるが、しかし相対的に短い 期間で、典型的には24〜72時間で、典型的には好気性の条件下で懸濁される 。この反応の間、媒体のpHは、有利に5〜10に維持される。 本発明の1つの詳細な実施態様によれば、微生物培養物に基質を添加する前に 、一定期間の培養物の通気による調製の第一の工程が設けられており、この場合 、この工程は、好気性の条件下でかつ撹絆しながら、14〜30℃の温度で、式 (II)の基質の添加の前に、内性または外性の起源の任意の栄養源が完全に消 費されることを保証するのに十分な時間量で前記培養物を水中に懸濁させること からなる。この種の調製工 程は、例えばサッカロミセスの場合に典型的であるように、微生物培養物が、そ の成長条件の結果として、残りの栄養源、即ち、炭水北物源を有する場合には、 特に適している。 次に、この基質は、微生物培養物に添加され、こうして製造され、この場合、 添加は、有利に、任意の他の栄養源の不存在下で、上記の条件下で実施される。 次に、この細胞は、遠心分離または限外濾過によって反応媒体から分離され、こ うして得られた水溶液は、酸性にされ、かつ適当な溶剤、例えばジエチルエーテ ルを用いて繰り返し抽出される。次に、合わせた有機相は、常法により処理され 、かつ望ましい場合には、該有機層の成分(I)がクロマトグラフィーによって 分離される。 次に、こうして得られた酸は、化学的手段または酵素的手段によって、相応す るエステルを形成させるためにエステル化することができることは、注目されな ければならない。 式(II)の基質は、工業用の起源の化合物であるかまたは工業用の製品から 容易に調製することができる。例えば、シクロペンタノンから誘導された基質は 、常法によれば、シクロペント−2−エン−1−オンまたはその誘導体への付加 反応によって、以下の一般的反応式 により調製することができ、この場合、脂肪酸鎖は、該脂肪酸鎖を導入しようと する環の位置および付加反応の条件に応じて、求電子性または求核性の基として 作用する墓の形で導入される。例えば、飽和した環を有する式(IIa)の基質 は、以下の反応式: により調製することができる。 前記反応式中、点線およびpは、式(IIa)で表された意味を有する。この 出発シクロペンテノンは、公知の化合物(例えば、欧州特許第110142号明 細書を見よ)であり、かつ臭素化試薬は、以下に記載されているように市販のジ オールから出発して従来の方法により得ることができる。 環内二重結合を有する式(II)の墓質に関しては、例えばP.A.Grieco他によ って、J.Org.Chem.1989年 、54、6008〜6010中で記載されているのと同様の方法で、以下に記載されている ようにして得ることができる: 前記の従来の反応の条件は、更に続けて記載された実施例中に、詳細に記載さ れている。 明らかに、式(II)の基質は、シス配置およびトランス配置のラセミ酸塩と しての、シス配置およびトランス配置の立体異性体のラセミ体混合物の形で使用 することができかまたは更に、純粋な状態で4つ可能なジアステレオマーの任意 の1つの形で使用することができる。一定の微生物は、シス異性体およびトラン ス異性体の混合物を含有するラセミ体の基質と接触させられた場合、特にキラル の最終生成物の形成に有利であったことが観察された。この種の形質転換の詳細 は、以下の実施例中に記載されている。 本発明の方法は、以下の実施例の方法によって更に詳細に説明され、この場合 、温度は摂氏で表され、略符号は、従来技術で常用の意味を有する。表中、得ら れた生成物の記載された量は、内部標準と比較し、かつクロマトグラフィー分析 によって測定されたものとして、パーセンテージで表される。 本発明の実施態様 例 1 一般的方法 I Medimix(登録商標)型のタービン、pH測定セル、空気の入口、コンデンサ ーおよび試料出口を備えた5口フラスコ(200ml)を、微生物培養物(生生 物量10g)および脱塩水50mlで充填した。この細胞懸濁液を、曝気し(1 v/v/m)、かつ30℃で一晩撹件した(1000ppm)。次に、この懸濁 液のpHを5.5に調節し、かつ使用すべき墓質の溶液、この場合には、水(1 0ml)中の3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンオクタン酸(10 0mg、0.34ミリモル、2g/l;更に続く調製を見よ)を、該懸濁液に添 加した。 この反応の後に、規則的な間隔で混合物をアリコートにした(1ml)。この 試料を、エッペンドルフ型(Eppendorf type)のプラスチック管の中で、2分間 遠心分離して細胞を沈殿させた。次に、上清の透明な溶液の1つのアリコート( 0.45ml)をHCl5M(0.05〜0.1ml)を用いて酸性にし、かつ ジエチルエーテルを用いて抽出した(2回、同じ容量 )。有機抽出物を合わせ、窒素下に乾燥させ、かつジアゾメタンを用いて処理し て、反応生成物中に含有された酸のメチルエステルを形成させた。次に、エステ ルのこの混合物を、ガスクロマトグラフィーによって分析した。24時間の反応 後に、この反応混合物を遠心分離して(20分間、10000rpm)、細胞を 沈殿させ、かつ上清液を傾瀉した。細胞を洗浄するために、この細胞を、再度、 水50ml中に懸濁させ、かつ30分間撹拌した。再遠心分離後に、第二の上清 液が得られ、これを、第一の上清液と合わせ、そのpHを、NaOH(10%) を用いて12に調節した。結果として生じた溶液をジエチルエーテルを用いて抽 出して(3回、同じ容量)、中性の画分を分離した。 次に、pH値をHCl(5M)を用いて2に調節し、かつ酸性画分を抽出によ って捕集した。合わせた有機抽出物を、Na2SO4により乾燥させ、かつ溶剤を 真空下でストリップした。次に1つのアリコートを、ジアゾメタンを用いてメチ レート化し、かつこうして得られた生成物をガスクロマトグラフィーによって分 析した[SPB 5型カラム、長さ30m、内径0.32mm、10℃/分で50℃ (0′)〜230℃(5′);試料を、内部標準としてのミリスチン酸メチル1 g/lを含有するジイソブロピルエーテル0.1ml中に溶解した−滞留時間1 3.91分]。 サッカロミセス セリビサエ(出所:Hefe,Schwei z,AG、9507 Stettfurt,スイス)を用いて、試験を、5倍大きなシャーレで実 施した際、以下の化合物を単離し、かつ同定した[GCMS:M/Z(内部標準 に対する%)]。 1. 3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタン酢酸メチル トランス異性体:滞留時間 − 13.18分 GC−MS:226(3)[M+]、195(2)[M−OCH3 +]、156(35)[M−C511+H+] 、153(31)[M−CH2−COOCH3 +]、109(5)、96(10)、83(100)[C56+H+] 、82(24)[C56+]、55(13) シス異性体:滞留時間 − 13.46分 GC−MS:226(5)[M+]、156(25)[M−C511+H+]、153(29)[M−CH2C OOCH3 +]、109(5)、103(15)、96(11)、83(100)[C56+H+]、82(24)[C56+]、55(19) 2. 3−オキソ−2−ペンチル−1−1シクロペンタンブタン酸メチル トランス異性体:滞留時間 − 15.53分 GC−MS:254(1)[M+]、184(13)[M−C511+H+]、153(29)[M−(CH2 3COOCH3 +]、109(4)、97(5)、83(100)[C56O+H+]、82(30)[C56+ ]、55(10) シス異性体:滞留時間 − 15.72分 GC−MS:254(1)[M+]、184(13)[M−C511+H +]、153(29)[M−(CH2)3COOCH3 +]、109(4)、97(5)、83(100)[C56O +H+]、82(29)[C56+]、55(10) 3. 3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンヘキサン酸メチル トランス異性体:滞留時間 − 17.42分 GC−MS:282(1)[M+]、251(4)[M−OCH3 +]、212(13)[M−C511+H+] 、153(18)[M−(CH2)5COOCH3 +]、130(29)、83(100)[C56O+H+]、82 (8)[C56+]、55(11) シス異性体:滞留時間 − 17.65分 4. 3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンオクタン酸メチル トランス異性体:滞留時間 − 19.35分 GC−MS:310(1)[M+]、279(2)[M−OCH3 +]、240(11)[M−C511+H+] 、153(31)[M−(CH2)7COOCH3 +]、83(100)[C56O+H+]、82(38)[C5 6+]、55(10) 出発生成物の製造 上記の反応における出発生成物、即ち、3−オキソ−2−ペンチル−1−シク ロペンタンオクタン酸を以下のようにして製造した。 トルエン(235ml)およびTHF(テトラヒドロフラン、15ml)中の 1,8−オクタンジオール (15g、0.1モル)の溶液を、トルエン(50ml)中のNaHスラリー( 油性分散液65〜70%、5.3g、0.15モル)に滴加し、撹拌しながら、 N2下に室温で保持した。この混合物を60時間加熱して還流させ、次に、塩化 ベンジル(33g、0.26モル)を添加し、かつこの混合物を還流下に更に6 0時間保持した。冷却した反応混合物を、冷たい飽和水性NH4Clに注ぎ込み 、かつエーテルを用いて抽出した。合わせた有機相を、水性飽和NaClで洗浄 し、無水Na2SO4により乾燥させ、かつ真空下に濃縮して、パールイエローの 油状物(24.5g)を生じた。溶離剤としてのシクロヘキサン/酢酸エチル4 :1を用いるシリカ・カラム(350g)によるクロマトグラフィー処理後に、 真空下でのバルブ・ツー.バルブ蒸留を続け、パールイエローの油状物の形(1 1.9g、収率49%)で純粋な8−ベンジルオキシオクタン−1−オールを得 た。 沸点:200〜220℃(浴)/4Pa Rf(シクロヘキサン/酢酸エチル7:3)0.36 IR(CDCl3):3450(幅広)、3010、2934、2858、1454、1095cm-1 NMR(1H,360MHz,D2O):1.25〜1.45(8H);1.45〜1.70(4H);3.46(t,J =7Hz,2H);3.60(t,J=7Hz,2H);4.50(s,2H);7.23〜7.38(5H)δppm NMR(13C):138.6(s);128.3(d);127.6(d);127.5(d );72.9(t);70.5(t);62.9(t);32.7(t);29.7(t);29.4(2t);28.1(t);25.7(t)δppm MS:236(2,M+)、107(59)、91(100) CH2Cl2(100ml)中の前記化合物(11.6g、0.049モル)お よびピリジン(9.8g、0.12モル)の撹拝溶液に、室温(r.t.)およぴN2 下に、塩化トシル(12.8g、0.067モル)を少量ずつ添加した。室温 で20時問後に、この混合物を、5%のHCl水溶液に注ぎ込み、冷却し、かつ 抽出した(CH2Cl2)。有機相を飽和Na2HCO3水溶液およびブラインで洗 浄し、無水Na2SO4により乾燥させ、かつ濃縮した。部分的結晶の残留油状物 (19.2g;上記のベンジルオキシオクタノールの粗製トシレート)を、アセ トン(400ml)中に取り、かつこれにLiBr(10.9g、0.126モ ル)を添加した。次に、この撹拌混合物を、90分間還流させ、室温に冷却し、 かつ濾過した。この濾液を濃縮し、かつエーテル(150ml)中に溶解した。 次に、この有機相をH2Oおよぴ飽和NaCl水溶液で連続的に洗浄し、かつ無 水Na2SO4により乾燥させた。真空下での濃縮(80℃/8Pa)により、パ ールイエローの油状物の形で、1−ベンジルオキシ−8−ブロモオクタン(12 .4g;収率84%)が得られた。 IR(CHCl3):3011、2934、2858、1454、1364、1098cm-1 NMR(1H,360MHz):1.25〜1.50(8H);1.60(m,2H);1.83(m,2H);3.39(t,J =7Hz,2H);3.46(t,J=7Hz,2H);4.50(s,2H);7.22〜7.37(5H)δppm NMR(13C):138.7(s);128.3(d);127.6(d);127.5(d);72.9(t);70.4(t);33.9 (t);32.8(t);29.7(t);29.3(2t);28.7(t);28.1(t);26.1(t)δppm MS:298(11,M+)、207(52)、188(17)、147(16)、109(22)、9(100) エーテル(36ml)中のこのブロモオクタン(11g、0.037モル)の 溶液を、エーテル(4ml)中のMg削り屑(0.91g、0.037モル)の 撹拌スラリーに、室温およびN2下に滴加した。結果として生じたグリニャール 試薬を、加熱して30分間還流させ、次に冷却し、撹拌しながら、かつ−44℃ で、エーテル(30ml)中のCuBr.(CH32S(3.2g、0.015 モル)のスラリーに滴加した。3分後に、エーテル(15ml)中の2−ペンチ ルシクロペント−2−エン−1−オン(4.7g、0.028モル;例えば、欧 州特許第110142号明細書を見よ)の溶液を、30分で、−44℃で滴加し た。40℃で更に15分後に、この混合物を、1時間で0℃に到達させ、次に冷 たいNH4Cl水溶液の上に注ぎ込んだ。エーテルを用いる抽出により、有機相 が得られ、この有機相を、H2Oおよぴ飽和NaCl水溶液で連続的に洗浄し、 かつ無水Na2SO4により乾燥させた。真空下での濃縮により、部分的結晶の緑 色の油状物(12.7g)が得られ、この油状物を、クロマトグラフィー[Si O2(280g);溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル(19:1)]によっ て精製して、パールイエローの油状物(3.1g;収量30%)の形での3−( 8′−ベンジルオキシオクト−1′−イル)−2−ペンチルシクロペンタン−1 −オン(12:1トランス/シス混合物)が得られ、この油状物を100℃/7 .9Paで乾燥させた。 Rf(シクロヘキサン/酢酸エチル9:1)0.43 IR(CHCl3):3011、2930、2857、1732、1455、1098cm-1 NMR(1H,360MHz):0.88(t,J=7Hz,3H);1.20〜2.40(28H)、3.47(t,J=7H z,2H);4.50(s,2H);7.23〜7.37(5H)δppm NMR(13C):221.5(s);138.7(s);128.3(d);127.6(d);127.5(d);72.9(t);70. 5(t);55.1(d);41.6(d);37.9(t);34.8(t);32.2(t);29.8(t);29.6(t);29.5(t);28. 1(t);27.1(t);26.6(t);26.2(t);22.5(t);14.1(q)δppm MS:372(6,M+)、243(6)、196(8)、173(14)、153(35)、91(100)、83(92) 10%のPd−C(0.24g)を含有するエタノ ール(30ml)中のシクロペンタノン(3g、8.05ミリモル;トランス/ シス12:1)の前記溶液を、室温で4時間水素北分解した。濾過(Hyflo(登 録商標))、真空下での濃縮およびバルプ・ツー・バルブ蒸留後に、3−(8′ −ヒドロキシ−1′−オクチル)−2−ペンチルシクロペンタン−1−オンが、 パールイエローの油状物(2.1g;収率92%)の形(12:1トランス/シ ス混合物)で得られた。 沸点:230〜240℃(浴)/5.3Pa IR(CHCl3):3437(幅広)、2930、2857、1732、1456、1160、1051cm-1 NMR(1H,360MHz,D2O):0.88(t,3H);1.20〜2.00(24H);2.00〜2.36(4H) ;3.65(t,J=7Hz,2H)δppm NMR(13C):221.6(s);63.0(t);53.1(d);41.6(d);37.9(t);34.8(t);32.8(t) ;32.2(t);29.8(t);29.6(t);29.4(t);28.1(t);25.7(t);26.6(t);25.8(t);22.5(t) ;14.1(q)δppm MS:282(0,M+)、212(4)、153(17)、83(100) ジョーンズ試薬(H2CrO4/H2SO4水溶液;2.5Mの溶液7.2ml) を、20℃、N2下でアセトン(40ml)中の前記シクロペンタノン(2g、 71ミリモル;トランス/シス12:1)の撹拌溶液に滴加した。22〜24℃ で更に40分後に、この混合物を水の中に注ぎ込み、かつエーテルを用いて抽出 した。有機相を、H2O、10%のNaCl水溶液お よぴ飽和NH4Cl水溶液で連続的に洗浄し、無水Na2SO4により乾燥させ、 かつ真空下で濃縮した。結果として生じた黄色の油状物(2.1g)を、クロマ トグラフィー[SiO2(100g);溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル( 1:1.5)]によって精製して、粘性のパールイエローの油状物(1.9g; 種率90%)としての所望の3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンオ クタン酸(トランス/シス12:1)が得られた。 IR(CHCl3):3050(幅広)、2931、2858、1732、1710、1460、1160cm-1 NMR(1H,360MHz,D2O):0.89(t,J=7Hz,3H);1.20〜2.35(28H);2.37(t, J=7Hz,2H)δppm NMR(13C):221.8(s);179.6(s);55.1(d);41.6(d);37.9(t);34.8(t);34.0(t );32.2(t);29.6(t);29.2(t);29.0(t);28.1(t);27.1(t);26.6(t);24.7(t);22.5(t );14.1(q)δppm MS:297(2,M+)、279(3)、226(9)、153(17)、83(100) 例 2 出願人らは、例1中で記載された一般的方法Iにより、以下の表中に記載され ている種々異なる微生物を用いて行った。この表の中では、化合物は、例1中の 微生物ものであると見なされた番号によって示されて いる。これらの結果は、反応、即ち、相応する微生物の活性の24時間後に得ら れた生成物に関するものである。化合物1の中の収率は、相応する出発酸(10 0mg)の量に対して、化合物4に比較して、モル%で表している。 この表は、全ての微生物が、3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンオ クタン酸、3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンヘキサン酸および3 −オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンブタン酸のβ酸化をすることがで きたことを示している。最終酸中、即ち、3−オキソ−2−ペンチル−1−シク ロペンタン酢酸中での収率、従って相応する化合物1の収率は、勿論、反応を2 4時間を上回って延長することによって明らかに改善することができる。その上 更に、記載された抽出手段は、所望の生成物中での損失を最少にするために改善 することもできる。 例 3 一般的方法 II 使用すべき微生物を、3日間、澱粉を含有する培地の上で予め成長させた。3 日目の終わりに、全ての澱粉が消費された。 細胞を、遠心分離によって捕集し、結果として生じた生物量の一部分(2g) 並びに脱塩水8mlを、使用すべき基質、この場合には、(Z)−3−オキソ− 2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタンオクタン酸(20mg 、2g/ 1;製造については以下を見よ)を含有するエーレンマイヤー(Erlenmeyer)型 フラスコ(50ml)中に入れた。この小瓶を、コットンウールの栓で封をし、 30℃および毎分140回転で24時間オービタル・シェーカー(orbital shak er)の上に置いた。 次に、この細胞を室温で15分間の遠心分離(毎分10000回転によって回 転処理した(spun down)。ピペットを用いて上清を除去した後に、この細胞を、 脱塩水(10ml)中で再度回転処理し、次に上記のように再度遠心分離した。 結果として生じた上清を、上記のようにして得られた第一の上清と合わせ、かつ 合わせた容量を、脱イオン水を用いて25mlに調節した。次に、この溶液をH2 SO4(10%)を用いてpH2にし、次にジエチルエーテルを用いて抽出した (1×50mlおよび1×25ml)。合わせた有機相を、無水MgSO4によ り乾燥させた。溶剤を窒素硫下にストリップし、かつ生成物を計量した。 次に、ジアゾメタンを用いて処理して、相応するメチルエステルが得られた。 こうして得られた生成物を、外部標準と比較して、クロマトグラフィーによって 分析した。このために、ペンタデカン酸メチル1mlの溶液(5g/l)を調製 し、かつクロマトグラフィ一処理した[SPB5カラム、長さ30m、内径0.3 2mm、15℃/分で、80℃(0′)〜230℃(20′)]。成分のそれぞ れの量は、相応するピークの領域の墓礎として、標準のものと比較して評価され た。 サッカロミセス セリビサエ(出所:スイス)を用いて実施された反応を、上 記のようにして行った場合、以下の生成物が得られ、かつ同定された。 A.メチル(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンチル)−1−シクロペンタン酢 酸塩 トランス異性体:滞留時間 − 10.28分 GC−MS:224(31)[M+]、206(4)[M−H2+]、193(10)[M−OCH3 + ]、177(6)、156(23)[M−C59+H+]、151(31)[M−CH2COOCH3 +]、109 (24)、95(30)、83(100)[C56O+H+]、55(37)、41(73) シス異性体:滞留時間 − 10.56分 GC−MS:224(24)[M+]、206(12)[M−H2+]、177(13)、156(15)[M −C59+H+]、151(31)[M−CH2COOCH3 +]、109(23)、95(42)、83(100) [C56O+H+]、55(19)、41(81) B.メチル(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンチル)−1−シクロペンタンブ タン酸塩 トランス異性体:滞留時間12.74分 GC−MS:252(17)[M+]、234(7)[M−H2+]、184(10)[M−C59+ H+]、151(59)[M−(CH2)3COOH3 +]、109(22)、95(35)、83(100)[C56 O+H+]、41(67) シス異性体:滞留時間 − 13.10分 GC−MS:252(8)[M+]、234(20)[M−H2+]、205(10)、184(9)[M− C59+H+]、151(37)[M−(CH2)3COOH3 +]、109(30)、95(47)、83(100)[ C56O+H+]、41(73) C.メチル(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタン ヘキサン酸塩 トランス異性体:滞留時間 − 16.37分 GC−MS:280(7)[M+]、262(8)[M−H2+]、212(16)[M−C59+ H+]、151(39)[M−(CH2)5COOCH3 +]、95(40)、83(100)[C56O+H+] 、82(8)[C56+]、41( 55) シス異性体:滞留時間 − 17.10分 D.メチル(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタン オクタン酸塩 トランス異性体:滞留時間 − 22.71分 GC−MS:308(4)[M+]、290(4)[M−H2+]、277(7)[M−OCH3 +] 、240(18)[M−C59+H+]、151(43)[M(CH2)7COOCH3 +]、124(35)、95 (48)、83(100)[C56O+H+]、55(43) シス異性体:滞留時間 − 23.82分 GC−MS:308(3)[M+]、290(4)[M−H2+]、277(5)[M−OH3 +]、2 40(14)[M−C59+H+]、151(37)[M−(CH2)7COOCH3 +]、124(40)、95( 50)、83(100)[C56O+H+]、55(24) また、この反応生成物は、Megadex(登録商標)ジメチルペンチル−β−シク ロデキストリン型のキラルカラム(10m×2.5m×薄膜の厚さ0.25μm )により分析し、この場合、50℃(1′)〜130℃(15′)の温度プログ ラムを用い、毎分15℃加熱し、かつ220℃(5′)まで、毎分2℃加熱した 。 上記の北合物A、B、CおよびDのそれぞれに相応するキラル種のそれぞれの 滞留時間は、以下の表中に 示されている。 出発生成物の製造 上記の反応における出発生成物、即ち、(Z)−3−オキソ−2−(2−ペン テニル)−1−シクロペンタンオクタン酸を、以下のようにして製造した。 エーテル(15ml)中の1−ベンジルオキシ−8 −ブロモオクタン(5g、0.015モル;例1を見よ)の溶液を、室温でN2 下に、エーテル(2ml)中のMg削り屑(0.38g、0.016モル)の撹 拌懸濁液に滴加した。 結果として生じたグリニャール試薬を、加熱して更に30分間還流させ、次に 冷却し、かつ撹拌しながら、−44℃で、THF(15ml)中のCuBr.( CH32S(1.25g、6ミリモル)およびLiBr(1.9g、0.022 モル)のスラリーに滴加した。3分後に、エーテル(15ml)中の(Z)−2 −(2−ペンテニル)−シクロペント−2−エン−1−オン(1.65g、0. 011モル;例えばF.N 、第2524頁を見よ)および塩化トリメチルシリル(2.8ml、0.022 モル)の溶液を、30分間で、−44℃で滴加した。−40℃で更に15分後に 、この混合物を、1時間で0℃に到達させ、次に、冷たいNH4Cl水溶液の中 に注ぎ込んだ。エーテルを用いる抽出により有機相を得、該有機相をH2Oおよ び飽和NaCl水溶液で連続的に洗浄し、かつ無水Na2SO4により乾燥させた 。真空下での濃縮により、所望の中間体のトリメチルシリルエノールエーテルを 含有する粗製油状物(7g)を得、該粗製油状物をTHF(25ml)中に溶解 し、かつ30分間10%のHCl(1ml)と一緒に撹拌した。更に、エーテル を用 いる抽出、処理およびクロマトグラフィーによる精製[SiO2(100g); 溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル19:1]後に、粘性のパールイエローの 油状物(3.1g;収率30%)の形での(Z)−3−(8′−ベンジルオキシ オクト−1′−イル)−2−(2−ペンテニル)−シクロペンタン−1−オン( 13:1トランス/シス混合物)を得、これを、50℃/1.3Paで乾燥させ た。 NMR(1H,360MHz,D2O):4.96(t,J=7Hz,3H);1.20〜2.40(24H);7.47(t ,J=7Hz,2H);4.50(s,2H);5.25(m,1H);5.42(m,1H);7.25〜7.35(5H)δppm NMR(13C):220.8(s);138.7(s);133.4(d);128.3(d);127.6(d);127.5( d);125.5(d);72.9(t);70.5(t);55.1(d);41.2(d);38.1(t);34.7(t);29.8 (t);29.5(2t);27.1(t);26.2(t);25.4(t);20.6(t);14.2(q)δppm MS:370(1,M+)、302(10)、279(26)、261(9)、173(10)、151(30)、91(100)、8 3(25) ヨウ化トリメチルシリルを、注射器により、CH2Cl2(8ml)中の前記ペ ンタノン(2.1g、5.7ミリモル;トランス/シス13:1)の撹拌溶液に 室温およびN2下で添加した。25分後に、この混合物を、10%のNaHSO3 水溶液(50ml)の中に注ぎ込み、かつエーテルを用いて抽出した。有機相を 飽和NaHCO3水溶液および飽和NaCl水溶液で連 続的に洗浄し、かつ無水Na2SO4により乾燥させた。真空下での濃縮により、 所望の中間体のトリメチルシリルエーテルを得、これをTHF(15ml)中に 溶解し、かつ10%のHCl水溶液と一緒に20分間撹拌した。エーテルを用い る再抽出、処理およびクロマトグラフィー[SiO2(100g);溶離剤:シ クロヘキサン/酢酸エチル4:1]後に、バルブ・ツー・バルブを続けて、無色 の油状物(1.25g;収率78%)の形での(Z)−3−(8′−ヒドロキシ オクト−1′−イル)−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタノン(トラ ンス/シス13:1)を得た。 沸点:200〜240℃(浴)/5.3Pa IR(CDCl3):3440(幅広)、3015、2930、2857、1732、1462cm-1 NMR(1H,360MHz,D2O):4.96(t,J=7Hz,3H);1.20〜2.40(24H);3.63(t ,J=7Hz,2H);5.25(m,1H);5.42(m,1H)δppm NMR(13C):221.0(s);133.5(d);125.5(d);62.8(t);55.1(d);41.1(d) ;38.1(t);34.7(t);32.7(t);29.8(t);29.6(t);29.4(t);27.1(t);25.8(t) ;25.4(t);20.6(t);14.2(q)δppm MS:280(2,M+)、212(13)、151(36)、124(33)、109(15)、95(40)、83(100) ジョーンズ試薬(H2CrO4/H2SO4水溶液;溶 液2.5Mの4ml)を、20℃、N2下で、アセトン(20ml)中の前記シ クロペンタノン(1.1g、3.9ミリモル;トランス/シス13:1)の撹拌 溶液に滴加した。更に22〜24℃で40分後に、この混合物を、水の中に注ぎ 込み、かつエーテルを用いて抽出した。有機相を、H2O、10%のNaCl水 溶液および飽和NH4Cl水溶液で連続的に洗浄し、無水NaSO4により乾燥さ せ、かつ真空下で濃縮した。結果として生じた黄色の油状物(2.1g)を、ク ロマトグラフィー[SiO2(50g);溶離剤:シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1.5)]によって精製して、粘性のパールイエローの油状物(1g:収率 87%)の形での所望の(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シ クロペンタンオクタン酸(トランス/シス13:1)を得た。 IR(CDCl3):3300(幅広)、3020、2931、1732、1710cm-1 NMR(1H,360MHz,D2O):0.96(t,J=7Hz,3H);1.20〜2.40(24H);5.24(m ,1H);5.42(m,1H)δppm NMR(13C):221.1(s);179.3(s);133.5(d);125.5(d);55.1(d);41.1(d) ;38.1(t);34.7(t);33.9(t);29.6(t);29.2(t);29.0(t);27.1(t);27.0(t) ;25.4(t);24.7(t);20.6(t);14.2(q)δppm MS:294(<0.5,M+)、226(1)、151(8)、124(16)、95(26)、83(100) 例 4 例3中に記載された一般的方法IIにより、以下の表中に記載された微生物を用 いて実施した。この表中には、化合物A、B、CおよびDは、例3中に記載され たものと同一である。結果は、24時間後に得られた生成物に関連して表した。 モル収率を、添加された出発酸、即ち(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニ ル)−1−シクロペンタンオクタン酸(トランス/シス13:1、20mg、〜 65ミクロモル)に対する%で表した。 この表中の結果は、ロードコッカス ロードコルス、アルスロバクター ペト ロレオファーガスおよびアスペルギルス ニゲルを用いて実施した反応の場合に 、基質の(+)エナンチオマーおよび(−)エナンチオマーの間の動的分割は、 実際に観察されず、この場合、全ての他の場合に、形成された(+)−トランス ,(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタン酢酸(化 合物Aに相応する)の量は、その(−)−トランスエナンチオマーの量よりも大 きなものである。従って、このことは、相応する微生物が基質エナンチオマーの 間で動的分割できる殊を示している。その上更に、この表から、分割が本質的に (Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタンブタン酸( 化合物Bに相応する)を( Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタン酢酸へ変換す る段階で行われることが明白である。 シリンドロカルポン カンジズムCBS 132,25、アルスロバクター アルトロシ アヌスDSN 20127、ストレプトマイセス バシリアリスDMS 40598、アルスロバク ター ウレアファシエンスDMS 491またはストレプトマイセス ローズクロモゲ ヌスにより実施された同じ試験の結果は、前記の微生物が、記載された反応条件 下で、この表に記載された基質のβ−酸化を実施するために、24時間を上回る 反応時間を必要とすることが示されているように思われる。 例 5 例1中に記載された一般的方法Iにより、サッカロミセス セリビサエの懸濁 液に2−オキソ−1−シクロペンタンヘキサン酸(ジャンセン(Janssen)から入 手可能なそのエチルエステルのNaOHを用いる鹸化によって得られた)100 mgを添加することによって実施した。 反応生成物の酸画分(38.6mg)をエステル化して、出発酸のメチルエス テル25重量%並びに以下の2つの化合物: 2−オキソ−1−シクロペンタン酢酸メチル(12.9%) GC−MS:156(41)[M+]、125(100)[M−OCH3 +]、124(97)、113(34)、97(4 7)、83(54)[C56O+H+]74(48)[M−CH2COOCH3 +]、59(49) 2−オキソ−1−シクロペンタンブチル酸メチル(41.2%) GC−MS:184(13)[M+]、153(19)[M−OCH3 +]、152(53)、137(18)、124(2 8)、101(4)[M−(CH2)3COOCH3 +]、97(48)、84(100)[C58O]、74(47) 、55(38) を含有するエステルの混合物を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: 〔式中、場合によっては、点線によって示された位置の1つにおいて1つの二重 結合を有し、かつこの場合、mは、0〜3の整数を表し、nは、0〜10の整数 を表し;符号Rのそれぞれは、同一かまたは異なっていてもよく、水素原子を表 すかまたは飽和または不飽和で線状または分枝鎖状の、炭素原子1〜6個を有す るアルキル基を表し;かつ置換基のそれぞれは、環の任意の位置に位置すること ができる〕で示される環式ケトンを製造するための方法において、この場合、こ の方法は、式: 〔式中、点線および符号Rおよびmは、式(I)で表された意味を有し、p≧n +2であり、かつnが偶数である場合には偶数の整数であり、nが奇数である場 合には奇数であるよう定義されている〕で示される1個または数個の環式カルボ キシル誘導体を含有してい る基質を、前記の誘導体の脂肪酸鎖をβ−酸化することができる微生物の培養物 に添加して、所望のケトンの少なくとも1つを形成させ、次にこれを、反応媒体 から抽出することを特徴とする、環式ケトンの製造法。 2.式: 〔式中、点線は、単結合または二重結合を表し、p≧n+2であり、かつ奇数で ある〕で示される1個または数個の誘導体を含有している基質に添加する、請求 項1に記載の方法。 3.式: 〔式中、pは、式(II)で表された意味を有する〕で示される1個または数個 の誘導体を含有している基質に添加する、請求項1に記載の方法。 4.微生物が、サッカロミセス種またはロードコッカス種である、請求項1から 3までのいずれか1項に記載の方法。 5.微生物が、ロードコッカス ロードコルス、ロー ドコッカス エリトロポリス、ロードコッカス属、ノカルジア カルカレア、ア ルスロバクター ペトロレオファーガス、アルスロバクター アルトロシアヌス 、アルスロバクター ウレアファシエンス、アスペルギルス ニゲル、サッカロ ミセス セリビサエ、マイコバクテリウム フレイ、ストレプトマイセス ビリ ドスポルス、ストレプトマイセス ローズクロモゲヌス、ストレプトマイセス バシリアリス、シリンドロカルポン カンジズム、エシェリキア コリ、ハンゼ ヌラ ポリモルファ、シュードモナス属、セレイシア マルセッセンスおよびア スペルギルス オリザエからなる群から選択されている、請求項1から3までに いずれか1項に記載の方法。 6.(Z)−3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタンオクタ ン酸を、ロードコッカス ロードコルス、ロードコッカス エリトロポリス、ロ ードコッカス属、ノカルジア カルカレアおよびアルスロバクター ペトロレオ ファーガスからなる群から選択された微生物の培養物に添加して、特に(Z)− 3−オキソ−2−(2−ペンテニル)−1−シクロペンタン酢酸の形にする、請 求項5に記載の方法。 7.3−オキソ−2−ペンチル−1−シクロペンタンオクタン酸を、セレイシア マルセッセンスおよびアスペルギルス ニゲルからなる群から選択された微生 物の培養物に添加して、特に3−オキソ−2−ペンチ ル−1−シクロペンタン酢酸の形にする、請求項5に記載の方法。 8.相応するエステルを提供するために、形成された生成物の引き続くエステル 化からなる、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。 9.微生物の培養物に基質を、任意の他の栄養源が全くない媒体中へ添加する、 請求項1から7までにいずれか1項に記載の方法。
JP51849596A 1994-12-12 1994-12-12 環式ケトンの製造法 Expired - Lifetime JP3999264B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/IB1994/000409 WO1996018742A1 (fr) 1994-12-12 1994-12-12 Procede pour la preparation de cetones cycliques

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09509331A true JPH09509331A (ja) 1997-09-22
JP3999264B2 JP3999264B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=11004310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51849596A Expired - Lifetime JP3999264B2 (ja) 1994-12-12 1994-12-12 環式ケトンの製造法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3999264B2 (ja)
DE (1) DE69426126T2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3999264B2 (ja) 2007-10-31
DE69426126D1 (de) 2000-11-16
DE69426126T2 (de) 2001-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0074222B1 (en) Mb-530b derivatives, their preparation and pharmaceutical compositions containing them
JP3834203B2 (ja) 新規のHMG−CoAレダクターゼインヒビターの塩
US4611067A (en) Process for the preparation of HMG-CoA reductase inhibitors and intermediate compounds employed therein
Yang et al. Stereospecificity of microbial hydrations of oleic acid to 10-hydroxystearic acid
US4965200A (en) Process for the preparation of 3-keto, 5-hydroxy simvastatin analogs
US5215919A (en) Process for producing optically active 2-hydroxycycloalkanecarboxylic acid esters using microbially derived reductase
US4795811A (en) Intermediates for preparing HMG-CoA reductase inhibitors
US5667995A (en) Process for the preparation of cyclic ketones
EP1062358B1 (fr) Nouveau procede de preparation de la fexofenadine
US5773240A (en) Optically active α-substituted carboxylic acid derivatives and method for producing the same
JPH09509331A (ja) 環式ケトンの製造法
JP3917653B2 (ja) 方法
Ferraboschi et al. A chemoenzymatic synthesis of enantiomerically pure (R)-and (S)-2-methyldecan-1-ol
BG62056B1 (bg) Разделяне на арилалканова киселина
NO138334B (no) Fremgangsmaate ved fremstilling av optisk aktive 2-(6`-carbalkoxyhexyl)-4(r) -hydroxy-cyclopentan-1,3-dioner
US5110943A (en) Certain phenoxy (or 5-trifluoromethyl-pyridyl-oxy)-phenoxy-2-yl-propane derivatives
EP0272201B1 (de) Stereospezifische Ketoreduktion von Bicyclooctandion-carbonsäureestern durch Mikroorganismen
DD264233A5 (de) Verfahren zur herstellung von optisch aktiven (+)-bicyclo(3.3.o)octand-derivaten
JP3636733B2 (ja) 光学活性2−ヒドロキシ−3−ニトロプロピオン酸およびその対掌体エステルの製造法
EP0576834A2 (en) Process for producing optically active 1,2-diol derivatives
EP0472336A1 (en) Process for preparing optically active 3-hydroxybutane derivatives
JPH07213295A (ja) 微生物を用いた4−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸の製造方法
JP2689211B2 (ja) 光学活性3−ヒドロキシテトラデカン酸エステルの製造法
US4874870A (en) Intermediates for preparing HMG-CoA reductase inhibitors
JPS60153797A (ja) メバロン酸の発酵生産法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20031215

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040315

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050812

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070416

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term