JPH09508964A - ダンピングフライホイール、特に自動車用ダンピングフライホイール - Google Patents
ダンピングフライホイール、特に自動車用ダンピングフライホイールInfo
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Abstract
(57)【要約】
駆動シャフト、例えば内燃機関のクランクシャフトに回転自在に一体的となっている第1部材(12)と被動シャフト、例えばギアボックスの入力シャフトに接続されるようになっている第2部材(14)とを含む2つの同軸状部材(12、14)を備えたフライホイールである。前記部材(12、14)は、ボールベアリングのようなベアリング(28)を介して同軸状に取り付けられており、第1部材(12)と第2部材(14)とを結合するための結合手段(32、58)が設けられている。前記第2部材(12)は、摩擦クラッチの反作用プレート(12)を形成し、ベアリング(28)の領域に換気孔(4)を備えた摩擦表面を有する。この換気孔(4)は、ベアリング(28)の径方向外側において、反作用プレート(26)の内側エッジの回りにて、第2部材(14)に設けられた溝(5)の底部まで開口しており、フライホイールの中心部から排出される潤滑剤、例えばオイルを集めることができる。このフライホイールは自動車で使用できる。
Description
【発明の詳細な説明】
ダンピングフライホイール、特に自動車用ダンピングフライホイール
本発明は、2つの同軸状質量部材、すなわち、駆動シャフト例えば内燃機関の
クランクシャフトに回転結合された、第1質量部材と称する一方の同軸状質量部
材と、被動シャフト、例えばギアボックスの入力シャフトに接続された、第2質
量部材と称する他方の同軸状質量部材とを備え、これら2つの質量部材がベアリ
ング、例えばボールベアリングを介して同軸状に取り付けられており、これら第
1質量部材と第2質量部材とを結合するように、2つの質量部材の間に結合手段
が挟持されたタイプのダンピングフライホイール、特に自動車用ダンピングフラ
イホイールに関する。
結合手段は、円周方向または径方向のいずれかに作用するスプリングとするこ
とができ、変形例として、フランス国特許公開第1,598,557号公報に記載されて
いるような遠心タイプのものでもよい。
いずれの場合にせよ、第2質量部材は、摩擦クラッチの反作用プレートを構成
し、この第2質量部材は、前記クラッチの一部となっている摩擦ディスクに摩擦
面を提供している。従って、第2質量部材は、摩擦ディスクを介して被動シャフ
トと共に回転するよう、すなわち接続を切ることができないようにして、被動シ
ャフトに取り付けられる。
摩擦ディスクの摩擦ライナーは、使用中、加熱状態となる性質がある。このこ
とは、反作用プレートを構成する第2質量部材についても当てはまる。
この第2質量部材は、苛酷な運転条件下では、極めて高温に達する。そのため
、フランス国特許公開第1,598,557号公報では、ベアリングの領域の温度を下げ
るよう、ベアリングと第2摩擦部材の摩擦表面の間の第2質量部材に換気孔を設
けている。これらの孔は、ベアリングが過熱状態となるのを防止している。これ
ら孔は、ベアリングの近くに設けられている。
本発明の目的は、これらの換気孔を別の目的のために活用することにある。
本発明によれば、ベアリングの径方向外側で反作用プレートの内周部にて、第
2質量部材に形成された溝の底部まで換気孔が開口して、ダンピングフライホイ
ールの中心部から排出された潤滑剤、例えばオイルを集めるようになっており、
溝の底辺のエッジが、換気孔によって途切れている。
このオイルは、自動車のクランクシャフトまたは自動車のギアボックスから漏
れたものである。別のケースでは、グリースがベアリングから漏れることもある
。従って、同じ溝により、反作用プレートの摩擦表面および摩擦ディスクの摩擦
ライナーの汚染を防止している。
従って、換気孔は2重の機能、すなわち、換気機能とオイル収集溝の底部に集
められた漏れたオイルまたはグリースを排出する機能を有する。孔は溝の底部ま
で開いているので、全体に有効に汚染物と共に潤滑剤(すなわちオイル、グリー
ス等)が排出される。
第2質量部材の一方の側から他方の側へ延びる孔は、丸い形状でもよいし、円
周方向に長い円形でもよい。これらの孔は、第1質量部材に向かって広がってい
てもよいし、または逆方向に広がっていてもよい。
次に、添付図面を参照して、本発明を説明する。
図1は、本発明のダンピングフライホイールの、図2における1−1線に沿う
軸方向断面図である。
図2は、図1の矢印2の方向から見た、一部を断面した図である。
図3は、図2における3−3線に沿う部分断面図である。
図1〜図3は、自動車用ダンピングフライホイールを示す。このダンピングフ
ライホイールは、第1質量部材(すなわち第1回転機素12)と第2質量部材(
すなわち第2回転機素14)とから基本的に成り、これらの質量部材は、アセン
ブリの軸方向対称軸線X−Xを中心として互いに移動できるように取り付けられ
ている。
質量部材12および14は、後に説明するベアリング18を介して、同軸状に
取り付けられており、円周方向に作用する弾性手段32および軸方向に作用する
摩擦装置58の作用に抗して、互いに移動できるようになっている。
プレート状となっている第1質量部材12は、自動車のスタータ(図示せず)
と協働するようになっているスタータクラウン16を支持している。このプレー
トは、内周部に一体的な中心ハブ18を有し、一方、外周部に軸方向に配置され
た環状周辺スカート22を有する。
スカート22およびハブ18と一体的なこのプレート20は、鋳造可能な材料
からなっており、本例では鋳造品となっている。
第1質量部材12は、後に説明するように、内燃機関のクランクシャフトの端
部に固定されるようになっている。
第1質量部材12は、駆動シャフトと共に回転するよう、駆動シャフトに取り
付けられるようになっている。第1質量部材は、本例ではスタッド1により駆動
シャフトに固定されている。
第2質量部材14も、鋳造可能な材料から成り、本例では鋳造品となっており
、反作用プレート26を備えている。この反作用プレート26は、外周部に軸方
向を向く円筒形スカート24を有し、このスカートは、分割されており、第1質
量部材12のスカート22によって囲まれている。
第2質量部材14は、ボールベアリング28を介して、第1質量部材12のハ
ブ18に取り付けられているが、変形例では、ボールベアリング28は別のベア
リング、例えば滑りタイプのベアリングでもよい。
第1質量部材12は、その外周部において、環状ハウジング(すなわちチャン
バ30)のかなりの部分の境界を定めており、このハウジング30は、円周方向
に作用する弾性手段32を受け入れるようになっている。
円周方向に作用する弾性手段は、クラウン状になっている1組の螺旋スプリン
グから成り、この螺旋スプリングは、互いに同軸状になっている。
本例では2組の同軸状スプリング32が設けられているが、当然ながら、この
数は用途に応じて決まる。
ハウジング30は、プレート20、スカート22および第1質量部材の一部で
あるディスク34によって境界が定められている。
前記チャンバ30は、外周部が狭いスロットとして開放された状態のままであ
り、このスロットには第2質量部材の一部であるディスク42が突入している。
このディスク42の突入部は、後述するようにシールされている。
本例では金属製であるディスク34は、2つのプレート20と26の間でスカ
ート22から内側に延びており、径方向内側に向いている。
このディスク34は、フランス国特許公開第2,695,579号公報に記載されてい
るように、外側スカート22にシール状態でシーミング加工されて、このスカー
ト22に結合され、このスカートと共に回転できるようになっている。このため
、スカート22にはショルダーが設けられており、このショルダーは、金属製デ
ィスクを所定一にシーミング加工する間、金属製ディスクの金属部を受け入れる
溝を有する。
別の変形例では、このシールされた締結はフランス国特許公開第2,687,442号
公報に記載されているように、ネジによる締結で行うことができる。
別の変形例では、リベット締め、または溶接によることもできる。
前記ディスク34は、プレート20のためのカバー部材を構成し、プレート2
0は、中空であり、スカート22およびハブ18によって境界が定められている
。
プレート26には、ディスク34を受け入れるようリセスが設けられている。
ディスク34は、螺旋スプリング32の円周方向端部が当接するための、局部的
にプレス加工で押し出された部分80(図1)を有している。
プレート20は、これらプレス加工で押し出された部分80に対向してスラス
トインサート81を有し、このスラストインサートは、前記スプリングの円周方
向端部に当接するよう、前記プレートにリベット締めにより固定されている。
ディスク34およびプレート20は、スプリング32を含む環状通路を構成し
ている。このため、プレート20は外周部に環状リセスを有し、ディスク34は
、スプリングを軸方向かつ径方向に係止するよう弓状とされている。
スカート22は、スプリング32を径方向に係止するよう、内側にリセスが設
けられている。
このため、内側ボアは環状表面部分23を有する。従って、プレート20、ス
カート22およびディスク34は、スプリング32の形状、本例では最も外側の
形状に沿って、スプリングに密着している。
第2質量部材12は、更にディスク42を含む。このディスクは、内側ディス
クと称され、リベット44により第2質量部材と共に回転できるよう、第2質量
部材に結合されている。このディスク42は、プレート26の内周部から、環状
ハウジングすなわちチャンバ30まで径方向に延びている。このチャンバ30は
、
スプリング32を潤滑するための粘着性または粘性材料で部分的に満たされてい
る。
プレート26は、それ自体公知の態様で、クラッチの反作用プレートを構成し
ている。
従って、第2質量部材14は、クラッチの摩擦ディスク100(略図で示され
ている)を介して、被動シャフト(本例ではギアボックスの入力シャフトとなっ
ている)に、このシャフトと共に回転するように取り付けられている。クラッチ
摩擦ディスク100の摩擦ライナーは、反作用プレート26とクラッチの機構の
一部を形成する圧力プレート(図示せず)との間にクランプされるようになって
いる。
クラッチの前記機構は、ネジ(そのうちの1つを図1の上部に見ることができ
る)により、カバープレートを通して反作用プレート26に取り付けられるよう
になっている。反作用プレート26は、プレート20と反対側で、上記摩擦ディ
スク100のための摩擦表面を提供している。
内側ディスク42の外側エッジは、ラジアルラグ50、本例では2つのラグを
含んでいる。これらのラグは、互いに径方向に対向しており、スプリング32の
円周方向端部に対する端部当接部として働くようになっている。
従って、ディスク42はハウジング30内に突入し、一方、スラストインサー
ト81およびディスク34のプレス加工により押し出された部分80に突出する
スプリング32をラグ50で圧縮できる。
本例では、スプリング32とスカート22の内周部の間には、断面がチャンネ
ル状の摩耗防止部品82が、径方向に挟持されている。
より詳細には、環状表面部分23内に、断面が円弧となっているチャンネル部
品82が嵌合されている。このチャンネル部品82は、本例ではほぼ90度にわ
たって延び、スラストインサート81によって分割された1つの表面部分23か
ら成る表面部分23に密着している。
従って、これらスプリング32は、遠心力の作用により、本例ではスチール製
のチャンネル部品82に接触するようになっている。
プレート20とディスク34の内周部との間には小さい間隙があり、この間隙
にディスク42が突入している。
2つのシールリング56A、56Bにより、環状ハウジングの内側のシールが
行われている。これらリング56A、56Bは、板状材料をスタンプ加工し、プ
レス成型した2つの環状部材から成っている。このリングは弾性的である。
これらのリング56A、56Bは、ハウジング30をその内周部で閉じている
。このハウジングは、後に説明するように、スプリング32を潤滑するための粘
着性または粘性材料で部分的に満たされている。
より詳細には、リング56Aの外側フランジは、第1質量部材12のプレート
20内で、このリングに対向して形成された係合面に対して弾性係合するが、第
2シールリング56Bの外側ラジアルエッジは第1質量部材12のディスク34
の内周部にて、リング56Bに対向して形成された係合面に弾性接触するように
なっている。
ディスク32の両側にリング56Aおよび56Bが配置され、これらのリング
は、このディスクに取り付けられている。
このダンピングフライホイールは、更に2つの質量部材の間で軸方向に働く摩
擦装置を含んでいる。
この装置58は、ハブ18を囲み、摩擦リング60を含んでいる。この摩擦リ
ングは、本例ではファイバー強化プラスチック材料製であり、リング62と共に
プレート20の平らな表面部分に摩擦係合するようになっている。リング62は
、本例では金属製であり、ハブ18によって回転駆動される。
このリング62は、軸方向に作用する弾性リング64により、リング60に弾
性係合するように押圧されている。
ボールベアリング28の内側リングに軸方向に設けられたスラストリング65
には、リング64(本例ではベルビーユリングタイプであるが、変形例として波
形タイプのリングとしてもよい)が当接し、ボールベアリング28は、ハブ18
に押し込まれている。
前記ハブ18には、ダンピングフライホイールをエンジンのクランクシャフト
に締結するためのスタッド1が貫通する孔が設けられている。
図1の中心部分において、これらスタッド1の1つを見ることができる。スタ
ッド1は、ボールベアリング28の内側リングを軸方向のある方向に位置決めす
るリング2に、そのヘッドが当接している。
前記内側リングは、上記スラストリング68により、軸方向の反対方向に位置
決めされている。スラストリング65は、ハブ18の溝に係合する止め輪から構
成できる。
従って、ダンピングフライホイールは、2つの回転アセンブリの間に取り付け
られる。2つの回転アセンブリ、すなわち自動車の内燃機関に結合された一方の
アセンブリ(すなわちクランクシャフト)と、ギアボックスの入力シャフトに(
接続を切り離すことができるように)結合された他方のアセンブリとの間に取り
付けられる。
リング60は、その内周部にノッチ61が形成されたクラウン機素を有する。
このノッチまたはスロット61は、第2質量部材14の内側環状ディスク42に
固定された1組のリベット66のヘッド48と協働するようになっている。
図2から判るように、各リベット66のヘッド48と金属製のディスク42の
平坦な表面部分との間に、シールリング56の内側ラジアルエッジがグリップさ
れている。
従って、ディスク42には、第1シールリング56Aが固定され、そのリング
の内側ラジアルフランジは、この固定のために1組の孔を有し、この孔に、リベ
ット66の本体が貫通している。
このような構造は、リング60の連動するスロット61のエッジとヘッド68
とを協働させることにより、リング62を回転駆動を可能にし、かつシールリン
グ56Aをディスク42に締結している。
このような構造により、1組の締結リベット44で第2質量部材14のプレー
ト26に前記ディスク42を固定する前に、ディスク42にシールリング56A
を取り付け、締結することが可能となっている。
リベット66と同じように、プレート26の内周部に嵌合されたこのリベット
44は、シールリング56A、56Bを締結することなく、ディスク42を締結
するするだけであり、よってシールリング56A、56Bは保護されている。
第2シールリング56Bは、締結部材66により、シールリング56Aと同じ
ように固定することが好ましい。
従って、各リベット66の脚部と、これに対向するディスク42の部分との間
に、シールリング56Bの内側ラジアル端部がグリップされる。
前記内側ラジアルエッジには、リベット66の本体が貫通する孔が設けられて
いる。
従って、リング56A、56Bのラジアルエッジはディスク42に接触し、デ
ィスク42の両側で全体が容易に取り扱い、運搬でき、失う恐れのないアセンブ
リが形成される。
図2から判るように、締結リベット66と結合リベット44は、1つの共通ピ
ッチ円上にほぼ配置し、この円に沿って、一定の間隔で交互に離間させることが
好ましい。
第2質量部材14は、リベット66の脚部を通過させることができるよう、こ
れら脚部に対向するリセスを有する。ディスク42は、第2質量部材14のショ
ルダーとディスク42の内周部との間に、ボールベアリング28の外側リングを
軸方向に位置決めし、ディスク42には、ディスク34のように中心孔が設けら
れている。
ディスク42のアーム50と、プレート20のスラストインサート81、およ
び第1質量部材12のディスク34のプレス加工により押し出した部分82から
成るアームとの間で、スプリングが圧縮されることが思い出されよう。
この運動の過程で、リベット66のヘッド68はリング60を回転させ、リン
グ60とプレート20との間に摩擦を発生させる。
ほぞとほぞ孔式の結合により、第1質量部材と共に回転するよう、この第1質
量部材に取り付けられたリング62とリング60との間に、更に別の摩擦効果が
発生する。
この目的のために、リング62は、ハブ18に形成された相補的溝72に係合
するラグ73をその内周部に有する。
このように、弾性リング64によって加えられる力により摩擦効果が生じる。
当然ながら、このディスク34は中心孔を有し、リベット44、66の径方向外
側に位置している。
プレート26(従って第2質量部材14)は、ダンピングフライホイールの換
気を行うようになっている複数の換気孔4、すなわち換気通路4をその内周部に
有する。これらの孔4は、反作用プレート26を貫通している。
従って、2つのプレート20と26の間を空気が流れることができる。ボール
ベアリング28の近くに孔が設けられているので、この換気により、ボールベア
リング28の冷却効果が増進される。
これらの孔4は、リベット66および44と交互に配置されており、リベット
44(図2)とほぼ同じピッチ円上に位置している。
本発明によれば、これらの孔は、溝5のベースまで開口している。この溝5は
、ベアリング28の径方向外側にて、反作用プレート26の内周部に形成されて
おり、前記孔によって、溝5のベースのエッジは途切れている。この溝5は、ダ
ンピングフライホイールの中心部、特に摩擦ディスク100から流出したオイル
を集め、前記摩擦ディスクの摩擦ライナー101を汚染しないようにしている。
環状となっているこの溝5は、断面が丸い形状となっている(図1)。前記溝5
は、軸線X−Xに向かって径方向内側の方向に広がっている。
従って、孔4は、2重の機能、すなわち換気機能と、例えばギアボックスの領
域で生じるオイル漏れから生じ得るオイルを集める機能を有する。前記漏れたオ
イルは、特にギアボックスの入力シャフトと共に、この入力シャフトに取り付け
られた、摩擦ディスクの一部となっているハブを通って流れる。
溝5(図1)の軸方向後方にあるハブ18を介して、クランクシャフトからオ
イルが漏れる別のケースもあり得る。更に別のケースでは、ボールベアリング2
8からグリースが漏れることもあり得る。
従って、オイルまたはグリースは、遠心力により溝5内へ移動させられ、換気
孔4を通して排出される。
溝5は、摩擦表面の作動部分の径方向内側(すなわち図1では摩擦ライナー1
01の内側)に位置しているので、プレート26により摩擦ディスクの適当な摩
擦ライナーに提供される摩擦表面は、汚染の恐れなく作動する。
本例では、壁部分90を構成するよう、階段状となっている摩擦リング56B
の位置にて孔4が開口しており、壁部分90は、ディスク42に反作用プレート
26(図1)を締結する反作用プレート26の内側ラジアルエッジとディスク3
4に当接する反作用プレートの外側ラジアルエッジとの間にて、反作用プレート
側に軸方向に傾斜している。この壁部分90は、リング56Bの中間高さに位置
している。
この傾斜壁部分は、デフレクタとして働き、換気孔4または換気通路4から生
じたオイルまたはグリースを、ディスク34と前記プレート26との間で反作用
プレート26側に排出する。
前記壁部分90は、孔5の径方向内側に設けられている。
締結スタッド1のヘッドが当接するリング2は、ハブ18に強制嵌合されたポ
ップ式のリベットすなわちほぞにより、ハブ18に別個に固定されており、ハウ
ジングチャンバ30を閉じる前に、第1質量部材の外周部に粘着性または粘性材
料が注入される。
また、孔4は、軸方向に作用する摩擦装置58の径方向外側に位置しており、
軸方向に作用する摩擦装置58は、円周方向に作用する弾性手段38と共に、第
1質量部材12と第2質量部材14とを弾性的に結合させる、2つの質量部材1
2と14との間で作用する結合手段を構成している。
変形例として、この弾性手段は径方向に作用するものでもよい。
別の変形例では、この結合手段は、フランス国特許公開第1,598,557号公報に
記載されているような遠心タイプのものでもよく、第1質量部材により、弾性的
に支持され、第2質量部材に固定されたリムに結合するウェイトを含んでいても
よい。
当然ながら本発明は、上に説明した実施例のみに限定されるものではない。
特に、図1〜図3において丸い形状となっている孔4は、円周方向に長い円と
なっていてもよい。この孔4は、プレート20に向かって広がっていてもよい。
シールリング56A、56Bは、プレート20およびディスク34を接触し、
摩耗を低減するように、テフロンのような摩擦係数の低い層により、例えば粉体
コーティングにより被覆してもよい。
このリング56A、56Bには、例えばスプレーガン塗装により、10〜50
ミクロンの厚さに塗布され、200〜250度の高さの温度で、オーブン内で硬
化されたテフロン皮膜を被覆している。
別の変形例では、摩擦係数の低い別の皮膜を使用してもよい。これにより、リ
ング56Aと56Bの間の摩擦効果、およびプレート20とディスク34との間
の摩擦効果を良好に制御できる。
一般的には、本発明によれば、溝5は、ダンピングフライホイールの中心から
排出された潤滑剤、例えばオイルを集める。
この溝5は、1つの平らな底辺と2つの傾斜した側面とを備え、一方の側面が
換気された孔4によって、途切れた台形のような異なる形状となっていてもよい
。
一般的には、溝5の底辺のエッジは、換気孔または通路4によって途切れてお
り、この溝は、アセンブリの軸線に向かって径方向内側に広がり、溝に対して軸
方向にずれた上記摩擦表面をオイルが汚染することを防止するようになっている
。
従って、図1では、溝5は、径方向内側に向いた切頭円錐形壁部分によって境
界が定められている。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),JP,KR,US
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.2つの同軸状質量部材(12、14)すなわち駆動シャフト、例えば内燃 機関のクランクシャフトに回転結合される、第1質量部材と称する一方の同軸状 質量部材(12)および被動シャフト、例えばギアボックスの入力シャフトに接 続される、第2質量部材と称する他方の質量部材(14)を備え、挟持されたベ アリング(28)、例えばボールベアリングを介して2つの質量部材(12、1 4)が同軸状に取り付けられており、結合手段(32、58)が第1質量部材( 12)と第2質量部材(14)とを結合するように挟持されており、前記第2質 量部材(14)がまず摩擦クラッチの反作用プレーと(26)を構成し、かつこ のための摩擦表面を提供し、第2にベアリング(28)の領域に換気孔(4)を 含むタイプのダンピングフライホイール、特に自動車用ダンピングフライホイー ルであって、 ベアリング(28)の径方向外側において、反作用プレート(26)の内周部 にて第2質量部材(14)に形成された溝(5)の底部まで換気孔(4)が開口 して、ダンピングフライホイールの中心部から排出された潤滑剤、例えばオイル を集めるようになっており、かつ溝(5)の底辺のエッジが、換気孔(4)によ って途切れていることを特徴とするダンピングフライホイール。 2.結合手段がディスク(42)を備え、このディスクが、第1質量部材(1 2)と第2質量部材(14)との間の軸方向に位置する、第2質量部材(14) に固定されており、少なくとも1つのシールリング(56B)を支持している請 求項1記載のフライホイールにおいて、 摩擦リング(56B)が壁部分(90)を有し、この壁部分が、軸方向に傾斜 すると共にデフレクタを構成し、換気孔の径方向外側に位置することを特徴とす るダンピングフライホイール。 3.シールリングが、低摩擦係数の層で被覆されていることを特徴とする、請 求項2記載のフライホイール。
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