JPH09508841A - カテーテル逆止め弁組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カテーテル逆止め弁組立体（１０）は、ほぼ円筒形の室（３０）を仕切る壁部（２０）と、この室の軸線上に位置する開口（２４）を有する横壁とを備えている。ダックビル弁（１４）と、カテーテル（１６）を保持する端部キャップ（１５）とは、横壁の一方の側に配置されている。分離部材（１２）は、前記円筒形の室内に配置された基部（１２Ｂ）と、この部分から延びる細長い円筒形のプローブ（１２Ａ）とを有している。分離部材は、プローブがダックビル弁を離れる引込み位置から、ダックビル弁を貫通して延び、この弁を開く前方位置へ、軸方向に可動である。トロカールは、分離部材が前方位置にあるときに、カテーテル逆止め弁組立体を貫通して延びることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 カテーテル逆止め弁組立体 背景技術 本発明は、体内へのカテーテル挿入時に用いたトロカールを除去する際にカテ ーテルからの意図せぬ体液逆流を防止するカテーテル逆止め弁組立体に関するも のである。カテーテルが患者に挿入されている間に、体液を、カテーテル逆止め 弁組立体内から回収でき、トロカールを患者に再挿入する必要がない。 患者の血流内へカテーテルを挿入保持する際の一つの重要な問題は、挿入作業 時、特に、カテーテル挿入のため体内に突き刺さしたトロカールの除去時に、カ テーテルから血液が吹出す傾向があることである。 このほか、患者の静脈内へ液体を注入するために使用する先行技術のカテーテ ルの場合、患者が、挿入されたカテーテルから静脈内注入機構を外してしまうこ とが、しばしばあり、その結果、患者の血液がカテーテルから流出するという問 題がある。言うまでもなく、患者からの血液の流出又は漏出は、可能な限り避け ねばならない。本発明によるカテーテル逆止め弁組立体は、次のように構成され ている。すなわち、組立体が一つの作動位置にあるときには、たとえ静脈内注入 機構が、意図せずに外されることがあっても、血液その他の体液が、カテーテル 逆止め弁組立体の外部へは流出せず、しかもなお、逆止め弁組立体が同じ作動位 置にある間は、患者の体内へ液体を注入できるようにされている。 加えて、本発明によるカテーテル逆止め弁組立体は、組立体を異なる作動位置 へ移すことで、血液その他の体液を回収するのに、トロカールを再挿入する必要 はない。換言すれば、患者の血液その他の体液は、組立体が第２作動位置にある 場合には、組立体から直接に回収できる。 したがって、本発明の目的は、血液その他の体液の意図せぬ放出を防止すると 同時に、組立体が第２作動位置にある場合に、血液その他の体液を直接に組立体 から回収できるようにしたカテーテル逆止め弁組立体を提供することにある。 先行技術の特許は、数種のカテーテル逆止め弁を開示する。それらには、米国 特許第４４４９６９３号、第５０７３１６８号、第５１１２３０１号、第５１５ ６６００号、第５１６７６３６号が含まれている。 発明の開示 本発明によるカテーテル逆止め弁組立体は、概して円筒形の室を仕切る壁部お よび前記円筒形の室の軸線上に開口を有する横壁を備えたボディ部材と、カテー テルと、前記ボディ部材から延びる端部キャップとを有している。この端部キャ ップは、カテーテルと横壁との間にダックビル（かものはしのくちばし様の）弁 を備えている。このダックビル弁の場合、閉弁時に、圧力下の液体がカテーテル 逆止め弁組立体を貫流させることができるが、逆方向の流れは阻止する。また、 軸線に沿った通路を有する細長い円筒形のプローブを有する分離部材が、ダック ビル弁を閉弁する引込み位置から、ダックビル弁を開弁する延伸位置へ移動可能 である。この延伸位置では、患者とは逆の方向への連通路が開かれ、カテーテル と分離部材とを介して患者から液体を回収することができる。 図面の簡単な接面 第１図は、内部を延びるリューエル式おすテーパ取付け具に支持されたトロカ ールを有するカテーテル逆止め弁組立体と、最前方の位置にある分離部材とを、 縦軸線に沿って切断した断面図である。 第２図は、分離部材が引込み位置にある状態を示した、第１図同様の断面図で ある。 第３図は、トロカールとリューエル式おすテーパ取付け具とを、カテーテル逆 止め弁組立体から除去して示した第２図同様の断面図である。 第４図は、分離部材を前方位置へ移動させた状態を示した第３図同様の断面図 である。 第５図は、カテーテル逆止め弁組立体のボディ部材と、分離部材部分を示す平 面図である。 第６図は、分離体の平面図である。 第７図は、第５図の７−７線に沿った断面図である。 第８図は、第７図同様の断面図で、分離部材を引込み位置から前方位置へ移動 させる準備のため、タブが押込み位置にある状態を示した図である。 第９図は、カテーテル逆止め弁組立体の一部として用いることのできるダック ビル弁の１つの型式を示した斜視図である。 第１０図は、分離部材と分離体とを一体化した変更態様を示した斜視図である 。 第１１図は、第１０図の１１−１１線に沿った断面図である。 発明を実施する最良の形態 第１図〜第８図には、カテーテル逆止め弁組立体の一形式が示してある。組立 体１０は、ボディ部材１１と、分離部材１２と、分離体１３と、ダックビル弁１ ４と、カテーテル１６を取付けた端部キャップ１５とを有している。第１図と第 ２図には、また、トロカール１７が示されている。トロカール１７は、組立体１ ０内を延び、組立体１０に係止されたリューエル式おすテーパ取付け具１８に保 持されている。 ボディ部材１１は、概して円筒形の壁部２０を有し、この壁部が、軸線Ａに沿 って入口端部２１から出口端部２２まで延びている。横壁２３は、入口端部２１ と出口端部２２との間に、著しく出口端部寄りに設けられている。横壁２３は、 軸線Ａ上に位置する開口２４と、入口端部側の環状凹所２５とを有し、環状凹所 ２５内には環状シール２６が配置されている。分離部材１２には、（１） 管状 の、好ましくは円筒形の前部１２Ａが設けられ、この前部が、開口２４を貫通し て延びるように寸法付けされており、また、（２） より大きい寸法の、開口２ ４より大きい後部１２Ｂが備えられ、後部１２Ｂは、円筒形外表面を有している のが好ましい。分離部材１２には、軸線Ａ上に延び、内部を貫通する通路２７が 設けられている。環状シール２６は、分離部材１２の前部１２Ａの外表面に密封 接触する寸法を有している。 入口端部２１と横壁２３との間のボディ部材１１部分は、概して円筒形の内面 ３０を有している。円筒形の壁部２０には、縦方向のスロット３１が形成され、 このスロットが、軸線Ａと概して平行に入口端部２１から、横壁２３まで僅かな 間隔の位置まで延びている。スロット３１は、各端部に拡大区域３２を有してい る。 円筒形の内面３０には、軸線Ａ上に位置する開口３４を有するディスク３３が 、 横壁２３に対して当付けられるかたちで、摩擦接触または接着され、環状シール ２６を定位置に保持する機能を果たしている。 分離体１３は、概して円筒形の壁部３９を有している。この壁部３９は半径方 向フランジ４０を有し、このフランジ４０が、ボディ部材１１の内面３０に滑り 係合するように寸法付けされている。分離体１３は、ボディ部材１１の入口端部 ２１内に配置され、フランジ４０に接触している入口端部円筒形壁部２０に付加 取付けされた保持リング３５によって保持されている。分離体１３は、接着その 他の形式で分離部材１２に恒久固定されている。その固定区域は、分離体１３に 円筒形通路３８が形成されている区域であり、この通路３８の直径は、分離部材 １２の拡大後部１２Ｂが、緊密に受容されるだけの寸法を有している。 円筒形壁部３９は、間隔をおいた１対のスロット４１を有し、これらのスロッ トが、軸線Ａと概して平行に、かつ相互に平行に延びている。スロット４１は、 円筒形通路３８から僅かに出口端部寄りの円筒形壁部３９区域から、横壁２３側 の分離体１３端部の半径方向フランジ４０を貫通し、フランジ４０前端まで、軸 方向に延びている。これら縦方向のスロット４１は、分離体１３上にカンチレバ ーとして保持されるタブ４２を形成するために協働している。タブ４２は、縦軸 線Ａへ向かって内方へ押込み可能である。タブ４２の自由端部からは、柱状部４ ３が上方へ延び、その上端はヘッド４４で終わっており、中間部４５は軸線Ａの 横方向に厚さが減少している。 柱状部４３は、ボディ部材１１に分離体１３を組付けた場合、縦方向のスロッ ト３１を貫通して延び、分離部材１２を保持する分離体１３が第２図、第３図、 第５図に示した引込み位置から、第１図、第４図の前方位置へ移動する際、スロ ット３１内を移動可能である。中間部４５の上下の柱状部４３のこれらの部分（ 第７図と第８図で見て）は、スロット３１の中央部分の幅より広幅だが、各スロ ット端部の拡大区域３２の幅よりは狭幅である。分離体１３が、前方位置又は引 込み位置にある場合、柱状部４３が、拡大区域３２の一方の内部に保持される結 果、分離体１３と分離部材１２とは、前方位置又は引込み位置に保持される。分 離体１３を引込み位置から前方位置へ、もしくは前方位置から引込み位置へ移動 させる場合、ヘッド４４を下方へ押して、柱状部４３を押下げ、タブ４２と柱 状部４３とを次のような位置、すなわち、幅を狭くされた中間部４５が、第８図 に示したように、スロットの狭い中央部分に整合する位置へ移動させる。この整 合によって、分離体１３と分離部材１２とは、一方の拡大区域３２から他方の拡 大区域３２へスロット３１内を移動する中間部４６を介して、引込み位置と前方 位置との間を軸方向に移動できる。 分離体１３は、外方へ末広がりにされた壁部で終わっている。この壁部は、全 米規格協会第ＡＮＳＩ／ＨＩＭ ＭＤ７０．１−１９８３号に発表された型式の リューエル式ロック取付け具４６のめす部分を形成している。前記刊行物を参照 することにより、この取付け具は、本明細書に取入れられている。 ボディ部材１１の出口端部２２内には、ダックビル弁１４が配置されている。 利用可能なダックビル弁の１つの型式は、オハイオ州イェロースプリングに所在 するヴァーネイ・ラボラトリーズ社（Ｖｅｒｎａｙ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ ，Ｉｎｃ．）が製造販売している型式、すなわち部品番号ＶＡ−４５１８のもの である。ダックビル弁１４は、弁の入口端部に半径方向フランジ４９を有してい る。フランジ４９は、横壁２３と出口端部２２との間のボディ部材１１壁部内に 緊密に受容されている。ダックビル弁１４は、フランジ４９から軸方向に延びる カップ状部４７を有している。このカップ状部４７は、軸線Ａと交差して一横方 向に延びるスリット４８を有する閉鎖端部と、このスリット４に対し９０°の角 度で横方向に延びる１対のリブ５０とを備えている。リブ５０は、これにより、 スリット４８を柔軟に強制して閉位置をとらせる補強部材の機能を有している。 横壁２３とダックビル弁１４のフランジ４９との間には、ゴム製のディスク５１ が配置されている。このディスク５１は、軸線Ａ上に位置する開口５２を有して いる。この開口５２は、貫通して延びるトロカールに密封係合するように寸法付 けされているが、同時に、十分に弾性的で、延伸もするようにされているので、 分離部材１２が前方位置に移動した場合には、分離部材前部１２Ａとの密封係合 も可能になる。 端部キャップ１５は円筒形壁部５３を有している。円筒形壁部５３は、ボディ 部材１１の入口端部２２内に密封状態で受容されていて、半径方向フランジ４９ をクランプするように配置され、フランジ４９をディスク５１に密封接触させて いる。円筒形壁部５３には、内方へ向かって先細になったテーパ延長部５４と鼻 状部５５とが続いており、鼻状部５５は、カテーテル１６を取付ける円筒形通路 を有している。 このカテーテル逆止め弁組立体１０の使用時には、分離部材器１２と分離体１ ３とを前方位置へ移動させ、分離部材１２の前部１２Ａが、ゴム製ディスク５１ の開口５２と、ダックビル弁１４のスリット４８とを貫通する状態となる。これ によって、トロカール１７は、ディスク５１またはダックビル弁１４に接触する ことなく、通路２７へ挿入できる。次いで、分離部材１２を、第２図に示した位 置へ引込める。それには、ヘッド４４を押して、柱状部４３を、厚さを減少させ た中間部４５がスロット３１と整合する位置まで、押し下げることによって、柱 状部４３を拡大区域３２から解放し、分離体１３を、柱状部４３と分離部材１２ と共に、第２図に示した位置へ移動させる。この位置では、トロカール１７は、 患者のからだに挿入するのに適当な間隔だけカテーテル１６の端部から突出して いる。患者のからだに挿入した後、トロカール１７は、リューエル式おすテーパ 取付け具１８をリューエル式めすロック取付け部４６から外すことで、除去され る。カテーテル逆止め弁組立体は、いまや、液体を患者の静脈内へ注入できる状 態となる。この状態では、高い位置に設置された生理的食塩水その他の静注液の ビンからの圧力は、ダックビル弁１４のスリット４８を開くのに十分な圧力を生 じさせ、液体を患者の体内へ注入できる。しかし、患者に注入される液体と患者 との連結が、不注意で外れた場合、血液はカテーテルからダックビル弁１４の出 口側の端部キャップ１５の部分へ流入し、ダックビル弁から外へ出ることはない 。スリット４８は、リブ５０によって強制的に閉じられているからである。 患者から血液試料を採取する場合は、単に食塩水とロック取付け具４６との連 結を外し、分離部材１２と分離体１３とを、第４図に示した前方位置へ移動させ るだけでよい。これにより、ダックビル弁１４が開かれ、通路２７から試料を採 血できる。 第１０図と第１１図に示した変更態様は、分離部材と分離体とが一体のユニッ トとして構成された形式であり、全体を符号６０で示してある。分離部材ユニッ ト６０の多くの部分が、既述の連結形式の分離部材１２および分離体１３と事実 上等しいので、以下では、同じ符号にプライム符号を付して、説明する。 分離部材ユニット６０は、拡大中央部分６１を有している。この部分６１は、 部分６１から軸方向に延びる管状の前部１２Ａ′を有する外側円筒形壁部３９′ を備えている。拡大された後部１２Ｂ′は、半径方向に延びるウエブ６２により 円筒形壁部３９′に結合されている。円筒形壁部３９′は、半径方向フランジ４ ０′の前端で終わっている。１対の縦方向のスロット４１′は、自由端部のとこ ろに、上方へ延びる柱状部４３′を有している。柱状部４３′は、拡大ヘッド４ ４′と、厚さまたは幅を減少させた中間部４５′とを有している。分離部材ユニ ット６０は、中央通路２７′を有し、リューエル式めすロック取付け部４６′を 有する入口端部で終わっている。操作形式は、第２図の実施例と全く同じである 。 当業者には、他の多くの変更態様が可能であることは言うまでもない。したが って、本発明の範囲は、添付請求の範囲によってのみ決定されるものである。

【手続補正書】 【提出日】１９９７年２月２０日 【補正内容】 『 請求の範囲 １．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） 軸線に沿って第１端部から第２端部まで延びているボディ部材が 備えられ、 （ｂ） 前記ボディ部材の第１端部に付加配置された弁が備えられ、この 弁が、第１作動位置では、前記第２端部から前記第１端部への液体流通を可能に するが、逆方向への液体の流れは阻止し、第２作動位置では、いずれの方向への 液体流通をも可能にするようにされており、更に、 （ｃ） 分離部材が備えられ、この分離部材には、（ｉ）基部が設けられ 、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位置するようにされた前端を有し 、この前端が、前記第２端部に至近の第１位置から、前記第２端部からはより遠 く、前記第１端部にはより近い第２位置へ、軸方向に移動するようにされており 、また、（ｉｉ）管状プローブが設けられ、この管状プローブが前記基部から前 記軸線に沿って延び、前記基部と一緒に移動可能であり、また、この管状プロー ブは、（Ａ）前記前端が前記第１位置にある場合には、前記弁を前記第１作動位 置に維持することができ、（Ｂ）前記前端が前記第２位置へ移動すると、前記弁 を前記第２作動位置へ移動させることを特徴とする、カテーテル逆止め弁組立体 。 ２．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） 軸線に沿って第１端部から第２端部へ延びているボディ部材が備 えられており、このボディ部材には、前記第１端部と第２端部との間に横壁が設 けられ、この横壁には、前記軸線上に位置する開口が設けられており、 （ｂ） 前記軸線上に位置する密封開口を有する環状のシールが備えられ ており、このシールが、前記第１端部側で前記横壁に当付けられ、 （ｃ） 前記ボディ部材の第１端部に付加配置された弁が備えられ、この 弁が、その第１作動位置では、前記開口から前記第１端部方向へ液体流通を可能 にするが、逆方向に弁を流過する流れは阻止し、その第２作動位置では、いずれ の方向への液体流通をも可能にするようにされており、 （ｄ） 分離部材が備えられ、この分離部材には、（ｉ）基部が備えら れ、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位置するようにされた前端を有 し、この前端が、前記横壁から間隔をおいた第１位置から、前記横壁により近い 第２位置へ、軸方向移動するようにされており、また（ｉｉ）管状プローブが備 えられ、この管状プローブが、前記基部から前記軸線に沿って延び、前記基部と 一緒に移動可能であり、また、この管状プローブは、（Ａ）前記前端が前記第１ 位置にある場合には、前記弁を前記第１作動位置に維持することができ、（Ｂ） 前記前端が前記第２位置へ移動すると、前記弁を前記第２作動位置へ移動させ、 更に、前記前端が前記第２位置にある場合には、前記密封開口が、前記管状プロ ーブと密封係合することを特徴とする組立体。 ３．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） ボディ部材が備えられ、このボディ部材が、（ｉ）第１端部から 第２端部へ軸線に沿って延びる通路を形成する円筒形の壁部と、（ｉｉ）前記第 １端部と前記第２端部との間の横壁とを備え、前記横壁が、前記軸線上に位置す る開口と、それぞれ前記第１端部と第２端部とに向いた側を有しており、 （ｂ） 前記横壁の、前記第１端部に向いた側にディスク状シールが当接 し、このディスク状シールが前記軸線上に開口を有し、この開口を弾性的な環状 シールが取囲んでおり、 （ｃ） ダックビル弁が備えられ、この弁が、（ｉ）前記ディスク状シー ルが密封当接する前記ボディ部材の第１端部内に配置された開放端部と、（ｉｉ ）この開放端部から延びたダックビル状の端部とを有し、この端部が閉位置へ柔 軟に強制されており、 （ｄ） 端部キャップが備えられ、この端部キャップには、（ｉ）拡大端 部が設けられ、この拡大端部が、前記ボディ部材の第１端部に係合し、かつ前記 ダックビル状端部を内部に受容しており、また、（ｉｉ）前記拡大端部から延び る鼻状部が設けられ、この鼻状部が前記軸線に沿って延びる通路を有しており、 （ｅ） 前記鼻状部に保持されたカテーテルが備えられ、このカテーテル が、前記鼻状部から軸方向に延びる通路を有しており、 （ｆ） 前記ボディ部材に係合された分離部材が備えられ、この分離部 材には、（ｉ）基部が設けられ、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位 置するようにされた前端を有し、この前端が、前記横壁から間隔をおいた第１位 置から、前記横壁により近い第２位置へ、軸方向に移動するようにされており、 また（ｉｉ）管状プローブが設けられ、この管状プローブが、前記基部から前記 軸線に沿って延び、前記基部と一緒に移動可能であり、また、この管状プローブ は、（Ａ）前記前端が前記第１位置にある場合には、前記ダックビル状端部を前 記閉位置に維持することができ、（Ｂ）前記前端が前記第２位置へ移動すると、 前記ダックビル端部を貫通して延び、前記第２端部と前記カテーテルとの間に連 通路を開くことを特徴とする組立体。 ４．請求項１又は２に記載のカテーテル逆止め弁組立体において、（ｉ）前記 弁を収容する端部キャップが備えられ、この端部キャップが、前記第１端部の区 域で前記ボディ部材に係止されており、更に（ｉｉ）カテーテルが備えられ、こ のカテーテルが、前記軸線に沿って延び、前記端部キャップに支持されているこ とを特徴とする組立体。 ５．請求項１，２，３又は４記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記 ボディ部材の円筒形壁部が、前記第２端部と前記横壁との間に縦方向のスロット を有しており、このスロットが、前記軸線とほぼ平行に延び、かつまた前記分離 部材が、前記スロット内に配置されたアクチュエータを有し、このアクチュエー タが、前記分離部材の軸方向移動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向 移動を可能にする第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 ６．請求項５記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、１ 対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、かつまた前記アクチュエータが タブを有し、前記タブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対し 接近または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また前 記タブからは、柱状部が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して延びて おり、更に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線から横 方向へ離れた位置にきた場合は、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向で 前記軸線の近くの位置にきた場合は、前記分離部材の軸方向移動 を可能にするように構成されていることを特徴とする組立体。 ７．請求項４，５又は６記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記組立 体が、前記第２端部のところで前記縦方向の軸線に沿って、トロカールを受容す るようにされ、このトロカールが、前記第２端部から前記カテーテルを貫通して 延びるようにされていることを特徴とする組立体。 ８．請求項７記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記密封開口が、前 記トロカールと密封係合するような寸法を有していることを特徴とする組立体。 』

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） 軸線に沿って第１端部から第２端部まで延びているボディ部材が 備えられ、 （ｂ） 前記ボディ部材の第１端部に付加配置された弁が備えられ、この 弁が、第１作動位置では、前記第２端部から前記第１端部への液体流通を可能に するが、逆方向への液体の流れは阻止し、第２作動位置では、いずれの方向への 液体流通をも可能にするようにされており、更に、 （ｃ） 分離部材が備えられ、この分離部材には、（ｉ）基部が設けられ 、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位置するようにされた前端を有し 、この前端が、前記第２端部に至近の第１位置から、前記第２端部からはより遠 く、前記第１端部にはより近い第２位置へ、軸方向に移動するようにされており 、また、（ｉｉ）管状プローブが設けられ、この管状プローブが前記基部から前 記軸線に沿って延び、前記基部と一緒に移動可能であり、また、この管状プロー ブは、（Ａ）前記前端が前記第１位置にある場合には、前記弁を前記第１作動位 置に維持することができ、（Ｂ）前記前端が前記第２位置へ移動すると、前記弁 を前記第２作動位置へ移動させることを特徴とする、カテーテル逆止め弁組立体 。 ２．請求項１記載のカテーテル逆止め弁組立体において、（ｉ）前記弁を収容 する端部キャップが備えられ、前記端部キャップが、前記第１端部の区域で前記 ボディ部材に係止されており、更に（ｉｉ）カテーテルが備えられ、このカテー テルが、前記軸線に沿って延び、前記端部キャップに支持されていることを特徴 とする組立体。 ３．請求項１記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記ボディ部材が、 前記軸線とほぼ平行な縦方向のスロットを備え、また前記分離部材が、前記スロ ット内に配置されたアクチュエータを有しており、このアクチュエータが、前記 分離部材の軸方向運動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向運動を可能 にする第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 ４．請求項３記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、１ 対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、また前記アクチュエータがタブ を有し、このタブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対し接近 または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また前記タ ブからは、柱状部が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して延びており 、更に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線から横方向 へ離れた位置にされた場合には、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向で 前記軸線に近い位置にされた場合は、前記分離部材の軸方向移動を可能にするよ うに構成されていることを特徴とする組立体。 ５．請求項２記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記ボディ部材が、 前記軸線にほぼ平行な縦方向のスロットを有し、前記分離部材が、前記スロット 内に配置されたアクチュエータを有しており、このアクチュエータが、前記分離 部材の軸方向移動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向移動を可能にす る第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 ６．請求項５記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、１ 対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、また前記アクチュエータがタブ を有し、このタブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対し接近 または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また前記タ ブからは、柱状部が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して延びており 、更に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線から横方向 へ離れた位置にされた場合には、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向で 前記軸線に近い位置にされた場合には、前記分離部材の軸方向移動を可能にする ように構成されていることを特徴とする組立体。 ７．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） 軸線に沿って第１端部から第２端部まで延びているボディ部材が 備えられ、このボディ部材が、前記軸線にほぼ平行な縦方向のスロットを有して おり、 （ｂ） 前記ボディ部材の第１端部に付加配置された弁が備えられ、この 弁が、その第１作動位置では、前記第２端部から前記第１端部へ液体流通を可能 にするが、逆方向の流れは防止し、その第２作動位置では、いずれの方向への液 体流通をも可能にするようにされ、更に、 （ｃ） 前記弁を収容する端部キャップが備えられ、この端部キャップが 前記第１端部の区域で前記ボディ部材に係止され、また前記軸線に沿ってカテー テルが延び、前記端部キャップに支持されており、 （ｄ） 分離部材が備えられ、この分離部材には、（ｉ）前記ボディ部材 の第２端部内に位置するようにされた前端を有する基部が備えられ、前記前端が 、前記第２端部に隣接する第１位置から、前記第２端部からはより遠く、前記第 １端部にはより近い第２位置へ、軸方向移動するようにされており、また（ｉｉ ）管状プローブが備えられ、この管状プローブが、前記基部から前記軸線に沿っ て延び、前記基部と一緒に移動可能であり、また、この管状プローブは、（Ａ） 前記前端が前記第１位置にある場合には、前記弁を前記第１作動位置に維持する ことができ、（Ｂ）前記前端部が前記第２位置へ移動すると、前記弁を前記第２ 作動位置へ移動させ、更に、（ｉｉｉ）前記スロット内に配置されたアクチュエ ータが、前記分離部材の軸方向移動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方 向移動を可能にする第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 ８．請求項７記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、１ 対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、また前記アクチュエータがタブ を有し、前記タブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対し接近 または離間する方向に柔軟に可動な自由端部の方向へ延びており、また前記タブ からは、柱状部が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して延びており、 前記柱状部が、前記拡大区域のどちらかの内部で、前記軸線から横方向へ離れた 位置にされた場合には、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向で前記軸線 に近い位置にされた場合には、前記分離部材の軸方向移動を可能にするように構 成されていることを特徴とする組立体。 ９．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） 軸線に沿って第１端部から第２端部へ延びているボディ部材が備 えられており、このボディ部材には、前記第１端部と第２端部との間に横壁が設 けられ、この横壁には、前記軸線上に位置する開口が設けられており、 （ｂ） 前記軸線上に位置する密封開口を有する環状のシールが備えられ ており、このシールが、前記第１端部側で前記横壁に当付けられ、 （ｃ） 前記ボディ部材の第１端部に付加配置された弁が備えられ、この 弁が、その第１作動位置では、前記開口から前記第１端部方向へ液体流通を可能 にするが、逆方向に弁を流過する流れは阻止し、その第２作動位置では、いずれ の方向への液体流通をも可能にするようにされており、 （ｄ） 分離部材が備えられ、この分離部材には、（ｉ）基部が備えられ 、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位置するようにされた前端を有し 、この前端が、前記横壁から間隔をおいた第１位置から、前記横壁により近い第 ２位置へ、軸方向移動するようにされており、また（ｉｉ）管状プローブが備え られ、この管状プローブが、前記基部から前記軸線に沿って延び、前記基部と一 緒に移動可能であり、また、この管状プローブは、（Ａ）前記前端が前記第１位 置にある場合には、前記弁を前記第１作動位置に維持することができ、（Ｂ）前 記前端が前記第２位置へ移動すると、前記弁を前記第２作動位置へ移動させ、更 に、前記前端が前記第２位置にある場合には、前記密封開口が、前記管状プロー ブと密封係合することを特徴とする組立体。 10．請求項９記載のカテーテル逆止め弁組立体において、（ｉ）前記弁を収容 する端部キャップが備えられ、この端部キャップが、前記第１端部の区域で前記 ボディ部材に係止されており、更に（ｉｉ）カテーテルが備えられ、このカテー テルが、前記軸線に沿って延び、前記端部キャップに支持されていることを特徴 とする組立体。 11．請求項９記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記ボディ部材が、 前記軸線とほぼ平行な縦方向のスロットを備え、また前記分離部材が、前記スロ ット内に配置されたアクチュエータを有しており、このアクチュエータが、前記 分離部材の軸方向運動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向運動を可能 にする第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 12．請求項１１記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、 １対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、また前記アクチュエータがタ ブを有し、前記タブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対し接 近または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また前記 タブからは、柱状部（４３）が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して 延びており、更に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線 から横方向へ離れた位置にされた場合は、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、 横方向で前記軸線に近い位置にされた場合は、前記分離部材の軸方向移動を可能 にするように構成されていることを特徴とする組立体。 13．請求項１０記載のカテーテル逆止め弁において、前記組立体が、前記第２ 端部のところで前記縦方向の軸線に沿って、トロカールを受容するようにされ、 このトロカールが、前記第２端部から前記カテーテルを貫通して延びるようにさ れていることを特徴とする組立体。 14．請求項１３記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記密封開口が、 前記トロカールと密封係合するように寸法付けされていることを特徴とする組立 体。 15．請求項１０記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記ボディ部材が 、前記軸線にほぼ平行な縦方向のスロットを有しており、前記分離部材が、前記 スロット内に配置されたアクチュエータを有しており、このアクチュエータが、 前記分離部材の軸方向移動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向移動を 可能にする第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 16．請求項１５記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、 １対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、また前記アクチュエータがタ ブを有し、前記タブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対し接 近または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また前記 タブからは、柱状部が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して延び、更 に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線から横方向に離 れた位置にされた場合は、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向で前記軸 線に近い位置にされた場合は、前記分離部材の軸方向移動を可能にするように構 成されていることを特徴とする組立体。 17．請求項１６記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記組立体が、前 記第２端部のところで前記縦方向の軸線に沿って、トロカールを受容するように され、このトロカールが、前記第２端部から前記カテーテルを貫通して延びるよ うにされていることを特徴とする組立体。 18．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） 軸線に沿って第１端部から第２端部へ延びるボディ部材が備えら れ、このボディ部材には、前記第１端部と第２端部との間に横壁が設けられ、こ の横壁が、前記軸線上に位置する開口を有しており、更に、前記ボディ部材が、 前記軸線とほぼ平行な縦方向のスロットを備えており、 （ｂ） 前記軸線上に位置する密封開口を有する環状のシールが備えられ 、このシールが、前記第１端部側で前記横壁に当付けられており、 （ｃ） 前記ボディ部材の第１端部に付加配置され、かつ前記環状シール に接触せしめられている弁が備えられ、この弁が、その第１作動位置では、前記 開口から前記第１端部へ液体流通を可能にするが、逆方向に弁を流過する流れは 阻止し、その第２作動位置では、いずれの方向への液体流通をも可能にするよう にされており、 （ｄ） 前記弁を収容する端部キャップが備えられ、前記端部キャップが 、前記第１端部の区域で前記ボディ部材に係合されており、更にカテーテルが備 えられ、このカテーテルが、前記軸線に沿って延び、前記端部キャップに支持さ れており、 （ｅ） 分離部材が備えられ、この分離部材には、（ｉ）基部が設けられ 、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位置するようにされた前端を有し 、この前端が、前記横壁から間隔をおいた第１位置から、前記横壁に近い第２位 置へ、軸方向に移動するようにされており、また（ｉｉ）管状プローブが設けら れ、この管状プローブが、前記基部から前記軸線に沿って延び、前記基部と一緒 に移動可能であり、また、この管状プローブは、（Ａ）前記前端が前記第１位置 にある場合には、前記弁を前記第１作動位置に維持することができ、（Ｂ）前記 前端が前記第２位置へ移動すると、前記弁を前記第２作動位置へ移動させ、前記 前端部が前記第２位置にある場合には、前記密封開口が、前記管状プローブと密 封係合し、更に、（ｉｉｉ）前記スロット内に配置されたアクチュエータが、前 記分離部材の軸方向移動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向移動を可 能にする第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 19．請求項１８記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、 １対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、かつまた前記アクチュエータ がタブを有し、前記タブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対 し接近または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また 前記タブからは、柱状部が延び、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して おり、更に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線から横 方向へ離れた位置にきた場合は、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向で 前記軸線の近くの位置にきた場合は、前記分離部材の軸方向移動を可能にするよ うに構成されていることを特徴とする組立体。 20．請求項１８記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記組立体が、前 記第２端部のところで前記縦方向の軸線に沿って、トロカールを受容するように され、このトロカールが、前記第２端部から前記カテーテルを貫通して延びるよ うにされていることを特徴とする組立体。 21．請求項２０記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記密封開口が、 前記トロカールと密封係合するような寸法を有していることを特徴とする組立体 。 22．カテーテル逆止め弁組立体において、 （ａ） ボディ部材が備えられ、このボディ部材が、（ｉ）第１端部から 第２端部へ軸線に沿って延びる通路を形成する円筒形の壁部と、（ｉｉ）前記第 １端部と前記第２端部との間の横壁とを備え、前記横壁が、前記軸線上に位置す る開口と、それぞれ前記第１端部と第２端部とに向いた側を有しており、 （ｂ） 前記横壁の、前記第１端部に向いた側にディスク状シールが当接 し、このディスク状シールが前記軸線上に開口を有し、この開口を弾性的な環状 シールが取囲んでおり、 （ｃ） ダックビル弁が備えられ、この弁が、（ｉ）前記ディスク状シー ルが密封当接する前記ボディ部材の第１端部内に配置された開放端部と、（ｉｉ ）この開放端部から延びたダックビル状の端部とを有し、この端部が閉位置へ柔 軟に強制されており、 （ｄ） 端部キャップが備えられ、この端部キャップには、（ｉ）拡大端 部が設けられ、この拡大端部が、前記ボディ部材の第１端部に係合し、かつ前記 ダックビル状端部を内部に受容しており、また、（ｉｉ）前記拡大端部から延び る鼻状部が設けられ、この鼻状部が前記軸線に沿って延びる通路を有しており、 （ｅ） 前記鼻状部に保持されたカテーテルが備えられ、このカテーテル が、前記鼻状部から軸方向に延びる通路を有しており、 （ｆ） 前記ボディ部材に係合された分離部材が備えられ、この分離部材 には、（ｉ）基部が設けられ、この基部が、前記ボディ部材の第２端部内に位置 するようにされた前端を有し、この前端が、前記横壁から間隔をおいた第１位置 から、前記横壁により近い第２位置へ、軸方向に移動するようにされており、ま た（ｉｉ）管状プローブが設けられ、この管状プローブが、前記基部から前記軸 線に沿って延び、前記基部と一緒に移動可能であり、また、この管状プローブは 、（Ａ）前記前端が前記第１位置にある場合には、前記ダックビル状端部を前記 閉位置に維持することができ、（Ｂ）前記前端が前記第２位置へ移動すると、前 記ダックビル端部を貫通して延び、前記第２端部と前記カテーテルとの間に連通 路を開くことを特徴とする組立体。 23．請求項２２記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記ボディ部材の 円筒形壁部が、前記第２端部と前記横壁との間に縦方向のスロットを有しており 、このスロットが、前記軸線とほぼ平行に延び、かつまた前記分離部材が、前記 スロット内に配置されたアクチュエータを有し、このアクチュエータが、前記分 離部材の軸方向移動を阻止する第１位置と、前記分離部材の軸方向移動を可能に する第２位置との間を可動であることを特徴とする組立体。 24．請求項２３記載のカテーテル逆止め弁組立体において、前記スロットが、 １対の互いに間隔を置いた拡大区域を備えており、かつまた前記アクチュエータ がタブを有し、前記タブが、カンティレバーとして支持され、かつ前記軸線に対 し接近または離間する方向に柔軟に可動な自由端部へ向かって延びており、また 前記タブからは、柱状部が、前記自由端部の近くで前記スロットを貫通して延び ており、更に、前記柱状部が、前記拡大区域のいずれかの内部で、前記軸線から 横方向へ離れた位置にきた場合は、前記分離部材の軸方向移動を阻止し、横方向 で前記軸線の近くの位置にきた場合は、前記分離部材の軸方向移動を可能にする ように構成されていることを特徴とする組立体。 25．生体へ液体を静脈内注入し、また生体から体液を除去する方法において、 次のステップ、すなわち、 （ａ） カテーテル逆止め弁組立体を次のように構成するステップ、すな わち、 （ｉ）軸線（Ａ）に沿って第１端部から第２端部へ延びるボディ部材 と、前記第１端部と第２端部との間に設けられた前記ボディ部材の横壁とを備え 、この横壁が前記軸線上に位置する開口を有するようにし、 （ｉｉ）前記ボディ部材の第１端部に付加配置された弁を備え、この 弁が、第１作動位置にある場合には、前記開口から前記第１端部方向へ液体を流 過させるが、逆方向には流過させず、また、前記弁が、第２作動位置にある場合 には、いずれの方向へも液体を流過させ得るようにし、 （ｉｉｉ）分離部材を備え、この分離部材には、（１）基部を設け、 この基部が、前記ボディ部材内に位置するようにされた前端を有し、この前端が 前記横壁から間隔をおいた第１位置から、前記横壁により近い第２位置へ、軸方 向移動するようにし、また（２）管状プローブを設け、この管状プローブが、前 記基部から前記軸線に沿って延び、前記基部と一緒に移動可能であるようにし、 この管状プローブは、（Ａ）前記前端が前記第１位置にある場合には、前記弁を 前記第１作動位置に維持することができ、（Ｂ）前記前端が前記第２位置へ移動 した場合には、前記弁を前記第２作動位置へ移動させるようにし、また、 （ｉｖ）前記弁を収容する端部キャップを備え、この端部キャップを 、前記第１端部の区域で、前記ボディ部材に係合させるようにし、更に、 （ｖ）カテーテルを備え、このカテーテルが、前記軸線に沿って延び 、前記端部キャップに支持されるようにするステップと、 （ｂ） 前記分離部材の前記前端を、前記第２位置に位置決めするステッ プと、 （ｃ） 尖端を有するトロカールを、前記分離部材と、前記端部キャップ と、前記カテーテルとに貫通させ、前記尖端が前記カテーテルから所定寸法だけ 突出する位置まで、挿入するステップと、 （ｄ） 前記分離部材前端を前記第１位置へ移動させ、この移動により、 前記トロカールを、前記尖端が前記カテーテルから前記所定寸法以下の寸法だけ 突出する位置まで、引込めるステップと、 （ｅ） 前記トロカール尖端とカテーテルとを患者の体内へ挿入するステ ップと、 （ｆ） 前記トロカールを患者から引抜き、前記カテーテルは挿入したま ま残すステップとを有することを特徴とする、生体へ液体を静脈内注入し、また 生体から体液を除去する方法。 26．請求項２５記載の方法において、更に、前記カテーテルを有する前記カテ ーテル逆止め弁組立体を流過する液体を、前記分離部材の前端が前記第１位置に ある間に、患者の体内へ注入するステップを有することを特徴とする方法。 27．請求項２５記載の方法において、更に、前記分離部材の前端を前記第２位 置へ移動させ、そのあとで、前記カテーテルと分離部材とを介して、患者から体 液を除去するステップを有することを特徴とする方法。 28．請求項２７記載の方法において、更に、前記分離部材前端を、前記第１位 置へ移動させ、前記弁を、前記第２作動位置から前記第１作動位置へ移動できる ようにするステップを有することを特徴とする方法。