JPH09508540A - 内視鏡式の多数標本バイオプトム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 内視鏡式多数標本採取バイオプトム（１０）は、中空の外側部材（１６）と、該中空の外側部材を貫通して伸長する、軸方向に変位可能な内側部材（１８）とを備えている。これらの外側及び内側部材の基端は、その一方を他方に関して軸方向に変位させ得るようアクチュエータ（２４）に結合されている。外側部材（１６）の末端は、鋭利な末端エッジ部分（４２）を有する円筒体（４０）およびジョー組立体（４４）の一方に結合されるが、内側部材（１８）の末端は、他方に結合されている。該ジョー組立体は、歯付きであることが好ましい、対向した一対のジョー・カップ（４６ａ、４６ｂ）を備えており、該ジョー・カップの各々は、弾性アーム（５０ａ、５０ｂ）の基部材（５２）に結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 内視鏡式の多数標本バイオプトム 技術分野 １．発明の分野 本発明は、内視鏡式の外科用器具に関する。より具体的には、本発明は、多数 の生検組織標本を採取する器具に関する。 ２．技術の現状 内視鏡式の生検法は、一般に、内視鏡と、内視鏡式の生検切除装置（バイオプ トム（bioptome））とを使用して行われる。この内視鏡は、光ファイバを支承す る長い可撓性の管であり、この管は、バイオプトムを挿入するときに通る狭小な 内腔を有している。このバイオプトムは、一般に、末端に設けられた一対の対向 ジョーと、基端に設けられた手操作手段とを有する長い可撓性のコイルを備えて いる。この操作手段の操作により、ジョーの開閉が行われる。生検組織の採取過 程中、医者は、内視鏡の光ファイバを通じて生検部位を観察しつつ、内視鏡をそ の生検部位に案内する。バイオプトムは、対向するジョーが生検部位に達する迄 、内視鏡の狭小な内腔を通じて挿入される。内視鏡の光ファイバを通じて生検部 位を観察しつつ、医者は、標本採取すべき組織の周りにジョーを配置し、ジョー がその組織の周りで閉鎖するように、操作手段を操作する。次に、組織の標本が バイオプトムのジョーの間に取り込まれる間に、その標本を生検部位から切除し 且つ／又は引きちぎる。ジョーを閉鎖した状態に保ちつつ、医者は、バイオプト ムを内視鏡から引き抜き、次に、ジョーを開放して、生検組織標本を採取する。 生検組織の標本採取法は、同一又は異なる生検部位から幾つかの組織標本を採 取することを必要とすることが多い。残念なことに、大部分のバイオプトムは、 １つの組織標本しか採取することができず、２つ目の組織標本を採取するために は、装置を内視鏡から引き抜いて、組織を採取した後に、装置を再度、使用しな ければならない。大部分のバイオプトムが１つの標本しか採取し得ないことは、 生検鉗子ジョーの間のスペースが狭いためである。器具を引き抜く前に、幾つか の組織標本を取って、採取することを許容する器具を提供するための幾つかの試 みが為されている。かかる器具を提供するときの問題点は、内視鏡の狭小な内腔 の寸法が極めて小さいこと、内視鏡の内腔を通じて挿入するためには、器具が可 撓性でなければならないことである。このため、幾つかの公知の多数標本生検器 具は、その寸法及び剛性の点で内視鏡と共に使用することができない。これらの 器具には、従来技術で開示された「ポンチ（ｐｕｎｃｈ）／吸引型式」の器具が 含まれる。かかる装置は、末端に設けられたポンチと、基端に結合された負圧源 とを有する中空管を備えている。組織標本は、ポンチで切除し、中空管を通じて 生検部位から吸引する。しかしながら、長く細い可撓性のバイオプトムを通じて 組織を吸引することは実質的に不可能であることが一般に認識されている。 内視鏡の狭小な内腔を縦断しなければならない器具に多数標本採取の機能を付 与するための努力が為されている。これらの努力は、主として、器具の末端に円 筒状の貯蔵スペースを提供し、器具を内視鏡から引き抜く迄、幾つかの組織標本 をその貯蔵スペースに集めることができるようにしようとするものである。例え ば、リフトン（Lifton）への米国特許第4,651,753号には、第一の可撓性管の末 端に取り付けられた剛性な円筒状部材が開示されている。この円筒状部材は、側 方開口部を有しており、また、同心状の円筒状のナイフ・ブレードがこの円筒状 部分内に摺動可能に取り付けられている。円筒状部材の側方開口部に関してナイ フ・ブレードを動かし得るように、第一の管に対して同心状の第二の撓み管がナ イフ・ブレードに結合されている。プランジャ先端部を有する第三の撓み管が第 二の撓み管内に取り付けられ、また、負圧源（注射器）が第三の管の基端に結合 されている。円筒状部材の側方開口部を生検部位の上に動かし、注射器により負 圧を加えて、組織を側方開口部内に吸引し、第二の撓み管を前方に動かして、ナ イフ・ブレードを側方開口部を横断するように動かすことにより、組織標本が採 取される。これにより、組織標本が除され、円筒状部材内で円筒状ナイフ内に取 り込まれる。次に、第三の撓み管を前方に押して、そのプランジャ端部を組織標 本に押し付け、そのプランジャ端部を円筒状部材の末端における円筒状の貯蔵ス ペース内に前方に押し込む。この円筒状部材には、約６つの標本を貯蔵すること ができ、その後に、器具を内視鏡から引き抜く。円筒状部材上の末端の栓を取り 外し、第三の管を押すことにより、そのプランジャ端部が標本を突き出すように することで、６つの標本が採取される。 リフトンの特許の装置には、明らかな幾つかの欠点がある。第一に、装置の側 方向で組織標本を採取することが困難であることが多いこと。第二に、側方の標 本を採取し易くするため、組織を側方開口部内に吸引する手段として、注射器を 使用すること。しかしながら、これにより、従来、二ステップ（位置決め及び切 除）であった方法は、三ステップ（位置決め、吸引、切除）の方法となる。更に 、注射器を使用するためには、もう一方の手が必要となる。第三に、リフトンの 特許は、組織標本を貯蔵スペース内に押し込むことを必要とすることにより、生 検法に対して第四のステップを加える。このため、結局、リフトンの特許は、医 者及びアシスタントの著しい労力を必要とし、この労力の多くは、管を押し込む ことに伴うものであり、この動作は、古典的な生検法と異なる反直観的なもので ある。実質的に全ての内視鏡式器具の好適な操作モードは、器具の末端における 握り動作が、器具の基端におけると同様の動作により行われることである。古典 的な生検鉗子ジョーは、注射器と同様の方法で手操作部材を握ることにより閉鎖 される。 より便宜な内視鏡式の多数標本生検装置は、リーデル（Rydell）への米国特許 第5,171,255号に開示されている。リーデルは、その末端にナイフ状の鋭利な切 断円筒体を備える可撓性の内視鏡器具を提供する。同軸状のアンビルがプル・ワ イヤーに結合され、該アンビルは、従来の生検鉗子と同一の方法で操作される。 アンビルを円筒体内に引き込んだとき、アンビルと円筒体との間に配置された組 織が切除されて、円筒体内の貯蔵スペース内に押し込まれる。装置を内視鏡から 引き抜く前に、幾つかの標本を採取し且つ貯蔵スペース内に保持することができ る。リーデルの装置は、各標本が従来の二ステップ（位置決め及び切除）の方法 で採取される、多数標本器具を提供するのに効果的であるが、依然として、問題 となることが多い側方切除に制限される。従来の生検鉗子は、前方又は側方の組 織を把握することのできるジョーを提供する。この場合であっても、標本採取す べき組織の周りにジョーを位置決めすることは困難である。側方の標本採取は、 更に困難である。 上述の生検法に加えて、トロカール管を通じて体腔内に、または直接、体腔内 に挿入される内視鏡器具を使用して、生検標本を採取することが必要となる場合 がある。こうした方法は、一般に、組織標本を子宮頸部から採取することを含む 。内視鏡内で使用される「可撓性の」生検鉗子に伴う問題点の多くは、婦人科の 生検法には見られない。しかしながら、依然として、子宮頸部の標本を多数、採 取することが必要、または望ましいことが多く、バイオプトムの挿入及び引き抜 きを繰り返すことは、その処置時間を長くし、また、患者に対する創傷を増す。 発明の開示 このため、本発明の一つの目的は、側方の組織標本採取にのみ限定されない内 視鏡式多数標本バイオプトムを提供することである。 また、本発明の一つの目的は、操作が容易である内視鏡式多数標本バイオプト ムを提供することである。 本発明のもう一つの目的は、経済的に製造される内視鏡式多数標本バイオプト ムを提供することである。 本発明の更に別の目的は、従来の生検鉗子の全ての利点を有し、多数の標本を 採取する更なる機能を備える、内視鏡式多数標本バイオプトムを提供することで ある。 以下に詳細に説明するこれらの目的によれば、本発明の内視鏡式多数標本バイ オプトムは、軸方向に変位可能なワイヤーが貫通して伸長する内腔を有する比較 的長い可撓性の部材を含む。この可撓性の部材及びワイヤーの基端は、可撓性部 材及びワイヤーの一方を他方に関して軸方向に変位させるべく手操作手段に結合 されている。この可撓性部材の末端は、ナイフ状の鋭利な末端エッジ部分を有す る円筒体およびジョー組立体の一方に結合されている。ワイヤーの末端は、円筒 体およびジョー組立体の他方に結合されている。該ジョー組立体は、その各々が 細いアームにより基部材に結合された、対向する一対の歯付きジョーカップを備 えている。各ジョーの細いアームは、各ジョーを他方のジョーから離れるように 付勢する弾性部材である。該ジョー組立体の基部材は、円筒体内に取り付けられ 、ジョー組立体および円筒体の一方が他方に関して軸方向に動くと、ジョーの頸 部が円筒体内に引き込まれ、または円筒体をジョーの頸部の上方に亙って動かし 、ジョーカップを咬み合い動作するように係合させる。 本発明の好適な特徴は、次のものを含む。即ち、ジョー組立体を単一片のばね 鋼で製造することと、コイルの末端をジョー組立体に結合することと、円筒体を 軸方向に変位可能なワイヤーに結合することと、コイルに対して、略その全長に 沿って強化シース、またはワイヤーを提供することとである。また、ワイヤーの 末端は、溶接により円筒体に結合することが更に好ましいが、打抜き且つ曲げた 円筒体壁部分に入り且つ該部分と係合するワイヤーの末端に形成されたＺ状曲げ 部分のようなその他の手段を使用することも可能である。 本発明のもう一つの実施の形態によれば、内視鏡式多数標本バイオプトムには 、比較的剛性なロッドが貫通して伸長する比較的剛性な中空管が設けられる。該 ロッドの末端は、ジョー組立体に結合され、管の末端には、ナイフ状の鋭利なエ ッジ部分が設けられる。該ロッドの基端は、ハンドルの固定部分に結合され、ま た、管の基端は、ハンドルの可動部分に結合される。ハンドルの可動部分が移動 すると、上述のように、管がロッドに関して長手方向に動き、ジョーを閉鎖させ る。ハンドルの固定部分には、親指操作リングが設けられることが好ましく、ま た、ハンドルの可動部分には、指操作リングが設けられることが好ましい。該ハ ンドルは、ピストルと同様の方法で握り、可動部分を固定部分に向けて握ると、 ジョーが閉鎖される。 本発明の更に別の実施の形態によれば、ジョー組立体は、略半球状の端部を有 する、単一片のばね鋼で形成される。この円筒体は、ワイヤーＥＤＭ（放電機械 ）及び／又はレーザ加工により切断して、上方ジョーよりも大きいジョーカップ を有する下方ジョーを提供する。また、下方ジョーには、基端方向に伸長する一 対の翼部分が設けらける。ジョーの歯は、可能な限り小さく形成することが好ま しく、また、例えば、基端の歯に対して末端の歯よりも急峻な角度を付与するこ とにより、末端の歯よりも大きい隙間を有する基端の歯を備えるように形成され ることが好ましい。 本発明の更なる目的及び利点は、当業者が添付図面と共に、以下の詳細な説明 を読むことにより明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の第一の実施の形態における基端の一部断面図とした側面図、 図２は、ジョーが開放しているときの本発明の第一の実施の形態における末端 を示す拡大透視側面図、 図３は、本発明の第一の実施の形態における末端の拡大透視平面図、 図４は、ジョーが閉鎖しているときの図２と同様の図、 図５ａ乃至図５ｅは、一連の生検標本採取操作を示す、図２及び図４と同様の 図、 図５ｆ及び図５ｇは、円筒体のナイフ状の鋭利な末端エッジ部分による切断動 作を示す、図３と同様の図、 図６は、本発明の第二の実施の形態における基端の図１と同様の図、 図７は、ジョーが開放しているときの本発明の第二の実施の形態における末端 の図２と同様の図、 図８は、ジョーが閉鎖しているときの図７と同様の図、 図９は、本発明のジョー組立体を形成し得るように圧延される打抜き鋼薄板の 拡大平面図、 図１０ａは、制御ワイヤー継手の別の実施の形態における拡大切欠き平面図、 図１０ｂは、図１０ａの線Ｂ−Ｂに沿った断面図、 図１１ａは、制御ワイヤー継手の更に別の実施の形態を示す、図１０ａと同様 の図、 図１１ｂは、図１１ａの線Ｂ−Ｂに沿った断面図、 図１２は、本発明の第三の実施の形態における一部断面図とした切欠き側面図 、 図１３は、ジョー組立体の別の実施の形態の側面図、 図１３ａは、図１３の線Ａ−Ａに沿った断面図、 図１３ｂは、図１３に線Ｂ−Ｂに沿った断面図である。 本発明の実施の形態 次に、図１乃至図４を参照すると、多数標本バイオプトム１０の第一の実施の 形態は、基端ハンドル１２と、末端作用子１４とを備えている。軸方向に変位可 能な制御ワイヤー１８が貫通して軸方向に伸長する長い可撓性のコイル１６は、 該ハンドル１２と末端作用子１４とを結合させる。該コイル１６は、その略全長 に沿ってＰＴＦＥ、ＦＥＰ又はポリオレフィン・シース１５で覆われ、また、歪 み除去スリーブ１７がハンドル１２から伸長するコイルの一部を覆うことが好ま しい。該制御ワイヤー１８は、可撓性ではあるが長手方向に非弾性であることが 好ましく、また、３０４鋼にて製造され且つ外径約0.4572ｍｍ（0.018インチ） であることが最適である。基端ハンドル１２は、中央シャフト２０と、変位可能 なスプール２２とを備えている。該中央シャフト２０の基端には、親指操作リン グ２４が設けられ、該シャフト２０の末端には、長手方向穴２６が形成されてい る。長手方向スロット２８が長手方向穴２６の基端から伸長し、親指操作リング ２４の末端の一点に達している。変位可能なスプール２２には、中央シャフト２ ０のスロット２８を貫通して伸長するクロス部材３０が設けられている。該クロ ス部材３０には、中央貫通穴３２と、半径方向に係合する止めねじ３４とが設け られている。本発明の第一の実施の形態によれば、親指操作リング２４の末端に て、シャフト２０には、短穴３６と、半径方向に係合する止めねじ３８とが設け られており、該短穴３６は、長手方向スロット２８と連通している。本発明の第 一の実施の形態において、コイル１６の基端は、クロス部材３０に形成された中 央貫通穴３２内に伸長し、該コイルは、止めねじ３４により固定されている。制 御ワイヤー１８の基端は、スロット２８を貫通し、短い穴３６内に挿入され且つ 止めねじ３８によりその位置に保持される。上記の説明から、当業者は、シャフ ト２０及びスプール２２の相対的な動きにより、制御ワイヤー１８がコイル１６ に関して移動することが理解されよう。以下に更に詳細に説明するように、かか る動作の結果、端部作用子１４が作用する。 次に、図２乃至図４を参照すると、端部作用子１４は、ナイフ状の鋭利な末端 エッジ部４２と、ジョー組立体４４とを有する円筒状スリーブ４０を備えている 。該ジョー組立体４４は、その各々が複数の鋭利な歯４８ａ、４８ｂを有する一 対の対向したジョーカップ４６ａ、４６ｂを備えている。弾性的であり且つ好ま しくは細いアーム５０ａ、５０ｂがジョーカップ４６ａ、４６ｂの各々から基端 方向に伸長している。円筒状の基部材５２がアーム５０ａ、５０ｂの基端を接続 する。アーム５０ａ、５０ｂ及びジョー４６ａ、４６ｂは、図２に最も良く図示 し且つ以下により詳細に説明するように、ばね鋼の深絞り片で製造されることが 好ましく、弾性で且つ細いアーム５０ａ、５０ｂは、互いに曲げて、これにより 、ジョーカップ４６ａ、４６ｂを付勢して分離させることができる。本発明の第 一 の実施の形態によれば、円筒状の基部材５２は、溶接、はんだ付け、圧着又はそ の他の任意の適当な方法にて、可撓性コイル１６の末端に結合される。円筒状ス リーブ４０は、スリーブ４０に対して、側穴を形成し、該側穴が制御ワイヤー１ ８の曲がり端部１８ａに係合するようにすることにより、制御ワイヤー１８の末 端に結合される。図２乃至図４に図示するように、制御ワイヤー１８の曲げ端部 １８ａは、スリーブ４０の側部に形成された穴４５に溶接される。しかしながら 、以下に詳細に説明するように、制御ワイヤーをスリーブに結合するその他の方 法も採用可能である。円筒状スリーブ４０は、図２、図３に図示するように、円 筒状の基部材５２の上方に亙って摺動可能に取り付けられ、また、図４に図示す るように、弾性アーム５０ａ、５０ｂの上方に亙って軸方向に移動可能である。 図３に図示するように、ジョーカップ４６ａ、４６ｂは、線４７で示したその 最も幅の広い点を有する偏心状の断面を備えている。線４７の末端にて、ジョー カップは略半球状であり、また、線４７の基端にて、該ジョーカップは略半楕円 形をしている。歯４８ａ、４８ｂは、図４に示すように閉鎖したときにジョーが 互いに咬み合うように配置されている。ジョーがワイヤーＥＤＭで形成される場 合、歯は、ジョーの側部の一方にのみ形成される。しかしながら、ジョーがレー ザ切断により形成される場合、これらの歯は、側部に沿って且つジョーの前面に て半径方向に配置することが可能である。また、ジョーカップ４６ａ、４６ｂの 側壁は、アーム５０ａ、５０ｂに向けてテーパーが付けられて、ジョーカップか らアームへの平滑な遷移部分が提供されることが理解されよう。 上記の説明から、また、図１乃至図４を参照することにより、当業者は、スプ ール２２及びシャフト２０が互いに関して軸方向に変位されたとき、円筒状スリ ーブ４０及びジョー組立体４４が同様に互いに関して軸方向に変位され、図２に 示した位置から図４に示した位置に移動し、またその逆となることが理解されよ う。また、スプール２２及びシャフト２０が図１に図示した略位置にあるとき、 円筒状スリーブ４０及びジョー組立体４４は、図２に示した位置、即ち、ジョー が開放したときの略位置にあることも理解されよう。このように、当業者は、ス プール２２を親指操作リング２４に向けて動かし、又はその逆に親指操作リング をスプールに向けて動かした場合、円筒状スリーブ４０及びジョー組立体４４は 、 図４に示した略位置、即ち、ジョーが閉鎖した略位置に移動することが更に理解 されよう。更に、スプール２２を親指操作リング２４に関して動かすのではなく て、親指操作リング２４をスプール２２に関して動かす方が好ましいことも理解 されよう。その理由は、この動作により、ジョー組立体４４が円筒状スリーブ４ ０に関して動くのではなくて、円筒状スリーブ４０がジョー組立体４４に関して 移動するからである。ジョーが閉鎖されつつある間に、ジョー組立体は組織標本 から離れない点で、この形態は望ましい。 次に、図５ａ乃至図５ｅを参照すると、本発明の多数標本バイオプトムの操作 順序が概略図で示してある。図５ａに図示するように、ジョーカップ４６ａ、４ ６ｂを標本採取すべき組織６０の周りに位置決めすることにより、第一の組織標 本が採取される。バイオプトムのハンドルは、上述のように操作して、円筒状ス リーブ４０が、ジョー組立体４４の細いアーム５０ａ、５０ｂの上方に亙って末 端方向に移動し、図５ｂに示した略位置に達するようにする。スリーブ４０がこ の位置に向けて移動されるとき、ジョーカップ４６ａ、４６ｂは互いに接近して 、ジョーカップ４６ａ、４６ｂの歯４８ａ、４８ｂが組織６０に係合し且つ該組 織に食い込む。これと同時に、また、図５ｆ乃至図５ｈを参照することで理解さ れるように、スリーブ４０のナイフ状の鋭利なエッジ部４２が、ジョーカップ４ ６ａ、４６ｂの側部から伸長する組織６０を切除する。これにより、組織６０の 第一の標本６０ａがジョーカップ４６ａ、４６ｂの間に取り込まれ且つ組織６０ から切除される。コイル１６は該コイルの長さに沿って伸長するシュリンクラッ プ又はシース１５により長手方向に剛性な状態に保たれるため、食い込み部分を 採取する間に、コイルは、自由に延伸することができないことを理解すべきであ る。所望であれば、シュリンクラップ又はシースに代えて、ワイヤーを使用して もよい。一般的に扁平であるワイヤーをコイルの基端及び末端に取り付けて、コ イルを張力状態に保ち、スリーブを前方に動かして食い込み部分を採取するとき 、コイルが延伸するのを防止する。 端部作用子１４が図５ｂに図示した略位置にあるとき、多数標本バイオプトム は、標本採取のため別の組織領域まで移動させることができる。上述のように、 バイオプトムのハンドルを操作して、円筒状スリーブ４０がジョー組立体４４の 細いアーム５０ａ、５０ｂの上方に亙って基端方向に移動され、図５ｃに図示し た略位置に達するようにする。スリーブ４０をこの位置に向けて動かしたとき、 ジョーカップ４６ａ、４６ｂは、そのそれぞれのアーム５０ａ、５０ｂの弾性に より偏倚されて分離する。次に、標本採取のため、第二の組織６１の周りにジョ ーカップを位置決めすることができる。図５ａ及び図５ｂに関して上述した手順 を繰り返す。しかしながら、この場合、ジョーカップ４６ａ、４６ｂを所定位置 に動かしたとき、組織６１が第一の標本６０ａをジョーカップ４６ａ、４６ｂか ら基端方向に押して離し、図５ｃに図示するように、細いアーム５０ａ、５０ｂ の間のスペースに入るようにする。当業者には、組織標本６０ａは、典型的に、 ガム質で且つ柔軟であり、ジョー組立体４４の細いアーム５０ａ、５０ｂの一方 又はその双方に付着し、そのアームに沿って動くことが理解されよう。また、標 本同士も付着し合う。組織６１から標本６１ａを採取したとき、図５ｄに図示す るように、標本６０ａ、６１ａの双方は、ジョー組立体４４の細いアーム５０ａ 、５０ｂの間に安全に取り組まれる。次に、アーム５０ａ、５０ｂの間のスペー スが標本６０ａ、６１ａ等で充填される迄、図５ｅに示唆するように、図５ａ乃 至図５ｄに関して上述した手順を繰り返す。本発明の現在の好適な実施の形態に よれば、ジョー組立体のアームの間には、６つの標本を取り込むことが可能であ る。ジョー組立体の現在の好適な寸法は、長さ約11.43ｃｍ（0.45インチ）×外 径約2.413ｃｍ（0.095）インチである。 図５ｆ乃至図５ｈには、図５ａ及び図５ｂに側面図で示した操作順序の平面図 が示してある。図５ｆの平面図から、組織６０がジョーカップ４６ａ、４６ｂの 側部を越えて伸長することが理解できる。円筒体４０のナイフ状の鋭利な末端エ ッジ部４２は、ジョーカップを越えて伸長する組織６０を切取り、図５ｇ及び図 ５ｈに図示するように、組織６０から標本６０ａを完全に切除する。 本発明の第二の実施の形態が図６乃至図８に図示されている。この実施の形態 において、基端ハンドル１１２及び末端作用子１１４は、軸方向に変位可能な制 御ワイヤー１８が貫通して伸長する長い可撓性のコイル１６により結合されてい る。基端ハンドル１１２は、中央シャフト１２０と、変位可能なスプール１２２ とを備えている。該中央シャフト１２０の基端には、親指操作リング１２４が設 けられており、該中央シャフト１２０の末端には、段付きの長手方向穴１２６が 形成されている。長手方向スロット１２８が穴１２６の基端から親指操作リング １２４の末端の点まで伸長している。変位可能なスプール１２２には、中央シャ フト１２０のスロット１２８を貫通するクロス部材１３０が設けられている。該 クロス部材１３０には、中央穴１３２と、半径方向に係合する止めねじ１３４と が設けられている。本発明のこの第二の実施の形態によれば、コイル１６の基端 は、長手方向穴１２６内に固定状態に取り付けられ、また、制御ワイヤー１８の 基端は、クロス部材１３０の中央穴１３２内に伸長し且つ止めねじ１３４により 該中央穴内に固定されている。上記の説明から、当業者には、シャフト１２０が スプール１２２に関して動く結果、制御ワイヤー１８がコイル１６に関して移動 することが理解されよう。以下に説明するように、かかる動作の結果、端部作用 子１１４が作用する。 図７及び図８に図示するように、本発明の第二の実施の形態による端部作用子 １１４は、ナイフ状の鋭利な末端エッジ部１４２と、ジョー組立体１４４とを有 する円筒状スリーブ１４０を備えている。該ジョー組立体１４４は、その各々が 複数の鋭い歯１４８ａ、１４８ｂを有する、対向した一対のジョーカップ１４６ ａ、１４６ｂを備えている。弾性的で且つ好ましくは細いアーム１５０ａ、１５ ０ｂが各ジョーカップ１４６ａ、１４６ｂから基端方向に伸長している。円筒状 の基部材１５２がアーム１５０ａ、１５０ｂの基端に接続する。図７に最も良く 図示するように、弾性的で且つ細いアーム１５０ａ、１５０ｂは、互いに分離す るように曲げられて、ジョーカップ１４６ａ、１４６ｂを付勢させて分離する。 本発明の第二の実施の形態によれば、円筒状スリーブ１４０の基端は、溶接、は んだ付け、圧着又はその他の任意の適当な方法で可撓性コイル１６の末端に結合 されている。本発明の第一の実施の形態の説明において図３に示したものと同様 の方法にて、制御ワイヤー１８の曲げ端部１８ａに係合する側穴１５４を基部材 １５２に形成することにより、ジョー組立体１４４の円筒状の基部材１５２が制 御ワイヤー１８の末端に結合される。しかしながら、以下に詳細に説明するよう に、制御ワイヤーを基部材に結合するその他の方法も採用可能である。基部材１ ５２、従って、ジョー組立体１４４の全体は、図７及び図８に図示するように、 摺動可能に取り付けられ且つ円筒状スリーブ１４０内を軸方向に可動である。本 発明のこの第二の実施の形態は、上述した第一の実施の形態と極めて類似してお り、その相違点は、スリーブ１４０が、ハンドル１１２の中央シャフト１２０に 結合されたコイル１６に結合される一方、ジョー組立体１４４は、スプール１２ ２に結合された制御ワイヤー１８に結合される点であることが当業者に理解され よう。この実施の形態の作用は、上述の第一の実施の形態と略同一である。 本発明の多数標本バイオプトムのジョー４４、１４４は、異なる方法で製造す ることができる。現在の好適な実施の形態によれば、スリーブ４０、１４０の直 径よりも僅かに小さいことが好ましい直径である３０４又は１７−７ステンレス ばね鋼から成る円筒体を深絞り成形して、閉鎖した半球状の底部を形成する。次 に、ワイヤー放電機械加工（ＥＤＭ）及び／又はレーザ加工により、この円筒体 の底部を切断する。相反する交互の形状をなす歯が円筒体の底部の外周に切込み 、これにより、対向したジョーカップを形成することが好ましい。しかしながら 、歯が全く形成されない場合であっても、対向したジョーカップには、鋭利な切 断面が設けられる。末端のジョー・カップから離れるアームは、両側部にて約10 0°乃至135°の切欠きまでテーパーを付けることにより形成され、その結果、円 筒体の外周に沿って各々約45°乃至85°伸長するアームが残る。次に、いわゆる ジョーを互いに折り曲げて、予荷重を加えたばねアーム（即ち、板ばねアーム） を提供し、該ばねアームは、上述したように、スリーブ４０、１４０により閉鎖 することができる。本発明のもう一つの実施の形態によれば、第一又は第二の実 施の形態の何れかによるジョー組立体４４、１４４は、厚さ0.127ｍｍ（0.005イ ンチ）の単一薄板材の３０４、１７−７鋼薄板を切断し且つ圧延して形成するこ とができる。図９には、基部材２５２、細いアーム２５０ａ、２５０ｂ、ジョー カップ２４６ａ、２４６ｂ及びジョーカップ歯２４８ａ、２４８ｂを形成し得る ように切断された鋼薄板２４４の平面図が図示してある。当業者には、光化学的 フライス削り（ＰＣＭ）が好ましいが、薄板２４４の切断は、幾つかの方法で行 うことができることが理解されよう。ＰＣＭの自動化を促進するため、薄板２４ ４の基部材の部分には、割出し穴２５１ａ、２５１ｂが形成されている。これら の穴は、順送り型成形ダイ内でPCMカッタのストリップを整合させるために使 用される。薄板を切断した後、該薄板をプレスし且つ圧延して、図２乃至図４、 図７及び図８に示すような一体形のジョー組立体を形成する。 上述したように、制御ワイヤー１８の末端１８ａを円筒状スリーブ４０に、又 は、ジョー組立体１４４の基部材１５２に結合するための幾つかの方法がある。 溶接が現在の好適な方法ではあるが、図１０ａ乃至図１１ｂには、スリーブ、又 はジョー組立体の何れかと制御ワイヤー１８の末端とを結合するための他の二つ の方法が示してある。 図１０ａ及び図１０ｂに図示するように、制御ワイヤー１８の末端１８ａには 、Ｚ字形の曲げ部分が付与されている。円筒状スリーブ４０、又は基部材１５２ の側壁には、離間した二つの半円形の穴１４５ａ、１４５ｂが打板かれており、 その間に折曲げ可能な狭小なストリップ１４５ｃが形成される。この狭小なスト リップ１４５ｃは、制御ワイヤー１８の末端１８ａを受け入れるのに十分な距離 、半径方向内方に曲げられている。制御ワイヤー１８の末端１８ａのＺ字形の折 曲げ部分は、図１０ａ、及び図１０ｂに図示するように、狭小なストリップ１４ ５ｃと半円形の穴１４５ａ、１４５ｂとの間に形成されたスペースに挿入される 。 図１１ａ及び図１１ｂに図示するように、円筒状スリーブ４０、又は基部材１５ ２の側壁には、第一の穴２４５ａと、該第一の穴２４５ａが外接する第二の穴２ ４５ｃとが打板かれている。該第一の穴２４５ａは、図１１ｂに最も良く図示す るように、半径方向内方に曲げられた折曲げ可能なタブ２４５ｂを形成し得るよ うに、矩形、半円形又は台形であることが好ましい。この制御ワイヤー１８の末 端１８ａのＺ字形の曲げ部分は、図１１ａ及び図１１ｂに図示するように、折曲 げ可能なタブ２４５ｂの第二の穴２４５ｃに挿入される。 図１２には、本発明の多数標本バイオプトム３１０のもう一つの実施の形態が 図示されており、該バイオプトムは、子宮頸部生検法、又はその他の生検法に特 に適しており、この場合、生検部位には、内視鏡の内腔の長い蛇行した経路を通 じてではなくて、比較的短く且つ直接的な経路内を通じて接近可能である。この 実施の形態において、基端のハンドル３１２には、固定部分３２４と、枢着ピン ３２３により該固定部分３２４に結合された可動のレバー部分３２２とが設けら れている。中空管３４０のその基端は、クロスピン３４１、又はその他の適当な 締結手段により、ハンドル３１２の可動レバー部分３２２に結合されている。比 較的剛性なロッド３１８が管３４０を貫通して伸長し、その基端が、クロスピン ３１９、又はその他の適当な締結手段により、ハンドル３１２の固定部分３２４ に結合されている。管３４０の末端には、ナイフ状の鋭利なエッジ部分３４２が 設けられており、ロッド３１８の末端は、上述したように、ジョー組立体３４４ に結合されている。図１２に図示するように、固定部分３２４には、下方の親指 操作リング３２４ａが設けられており、また、可動のレバー部分３２２には、下 方の指操作リング３２２ａが設けられている。可動のレバー部分３２２の上端３ ２２ｂには、クロスピン３４１が係合するスロット３２２ｃが設けられており、 また、ロッド３１８には、クロスピンが貫通するスロット３１７が設けられてい る。当業者は、従来のハンドグリップを使用してハンドル３１２が操作されるこ とが理解されよう。矢印３２１で示すように、ハンドル３１２の可動レバー部分 ３２２が回動すると、矢印３３９で示すように、管３４０が直線状に動く。また 、管３４０の動きを制御するような、スロット３１７、３２２ｃの寸法とするこ とができることも理解されよう。管３４０がロッド３１８に関して動く結果、上 述したように、ジョー組立体３４４が開閉する。上述のハンドル３１２は、図１ 及び図２に関して説明した可撓性コイル及びプル・ワイヤーと共に使用し、また 、その逆に、図１に関して説明したハンドル１２を図１２に関して上述した管及 びロッド機構と共に使用することもできる。 図１乃至図１２に示した多数標本バイオプトムの全ての実施の形態には、焼灼 機能を持たせることが可能であることが理解されよう。例えば、図１２に図示す るように、剛性ロッド３１８に接続し、また、ハンドル３１２の固定部分３２４ から外方に伸長する焼灼接点３９８が設けられている。更に、管３４０には、シ ュリンク・ラップ、又はその他の絶縁体３９９が設けられている。この提供され る機構において、焼灼接点３９８に焼灼電流を印加したとき、ジョー組立体３４ ４は、ロッド３１８との接続部を介して通電される。典型的に、焼灼は、ジョー が依然として外科部位に配置されている状態で、標本を採取し、標本を外科部位 から切除した後に行われる。患者の体が第二の電極（接地）として機能するため 、電流は、外科部位にてジョーから患者の体内に流れ、これにより、ジョー内の 標 本を焼灼させずに、外科部位の焼灼が行われる。 図１３は、ジョー組立体４４４のもう一つの実施の形態を示す。該ジョー組立 体４４４は、略半球状の末端４４５と、多少扁平な側部４４１、４４２とを有す る扁球状のばね鋼円筒体４４３で出来ていることが好ましい。該円筒体４４３は 、ワイヤーＥＤＭ、又はレーザ加工法により、ジグザグ線４４８に沿って末端４ ４５から切断されて、ジョーの歯４４８ａ、４４８ｂを形成し、次に、上方への 傾斜線４４９に沿って切断し、ジョーカップ４４６ａ、４４６ｂを形成する。略 Ｃ字形の切欠き部４５０は、基部分４５２からジョーカップ４４６ａ、４４６ｂ まで伸長するアーム４５０ａ、４５０ｂを形成する。ジョーが十分に拡がって分 離するようにアーム４５０ａ、４５０ｂは、可能な限り長いことが好ましい。現 在の好適な実施の形態において、アームの伸長長さは、基部分からジョーカップ まで約12.7ｍｍ乃至15.24ｍｍ（0.5乃至0.6インチ）である。切断線４４８、４ ４９は、軸方向にずれた位置にあり、図１３ｂに最も良く示すように、下方ジョ ーカップ４４６ｂの方が上方ジョーカップ４４６ａよりも大きくなる。更に、図 １３ａに最も良く示すように、二つの翼部分４５３、４５４を形成し得るように 、下方ジョーカップ４４６ｂの基端には、略Ｃ字形をした別の切欠き４５１が形 成される。ジョー組立体４４４を形成した後、図１３ｃに示すように、アーム４ ５０ａ、４５０ｂを折り曲げて分離させる。ジョー組立体を形成するばね鋼は、 弾性力でこの離間した位置を保ち、このため、ジョーは図１３に示した位置まで 共に握られ、また、図１３ｃに示した位置にばね反発して戻ることができる。現 在の好適な実施の形態によれば、ジョーカップは、約6.35ｍｍ（0.25インチ）分 離するように曲げ、次に、形成される開口部が約4.572ｍｍ（0.18インチ）とな る迄、数回、開閉させる。下方ジョーカップ４４６ｂの上方エッジ部４４６ｃ、 ４４６ｄは、図１３ｂに示すように、僅かに内方に曲げられて、このため、ジョ ーを閉鎖したとき、これらのエッジ部は、上方ジョーカップ４４６ａにより抱持 される。同様に、翼部分４５３、４５４は、図１３ａに示すように、半径方向内 方に曲げられる。ジョー組立体４４４は、上述のバイオプトムの何れの実施の形 態とも共に使用することが可能である。 上述のジョー組立体４４４は、幾つかの重要な利点を提供する。円筒体４４３ の扁球状の側部４４１、４４２は、歯４４８ａ、４４８ｂが隙間を生ぜずにかみ 合い得るようにする。長いアーム４５０ａ、４５０ｂは、ジョーが広く開放する ことを許容し、また、ジョーの末端から十分に離れた位置に、アームのばね領域 を位置決めして、塑性変形を防止するのに十分に小さい曲げモーメントがアーム に加わるようにする。翼部分４５３、４５４は、ジョーの開閉中に、ジョーが回 転しないように安定化させ、また、生検標本を幾つかの方法で保護する。翼部分 は、下方ジョーカップ４４６ｂから基端方向に伸長する貯蔵チャンバ４５５（図 １３ａ）を形成し、開閉を繰り返す間に、蓄った生検標本がジョーの間から側方 向に絞り出されるのを防止し、また、摺動する管の鋭いエッジ部分によりその生 検標本が繰り返してはさみ取られないように保護する。大きい方の下方ジョーカ ップ４４６ｂは、貯蔵チャンバ４５５内への生検標本の動きを促進する。 内視鏡式多数標本バイオプトムの幾つかの実施の形態について説明し且つ図示 した。本発明の幾つかの実施の形態について説明したが、これは、本発明をこの 実施の形態にのみ限定することを意図するものではなく、本発明は、当該技術が 許容する広い範囲で実施が可能であり、本明細書もそのように読まれるべきであ る。このように、ハンドルの特別な形態を開示したが、その他の型式のハンドル も利用可能であることが理解されよう。また、コイル及び制御ワイヤーの端部の 特定の継手を示したが、その他の型式の継手を使用しても同様の効果が得られる ことが認識されよう。同様に、剛性な管及びロッドの端部の特定の継手を示した が、その他の型式の継手も使用可能であることが理解されよう。更に、ジョー組 立体に関して特別な形態を開示したが、その他の形態も同様に使用可能であるこ とが理解されよう。例えば、ジョーに歯を設けることが好ましいが、歯に代えて 、切断機能を持った鋭利な円筒体をジョーに設けることも可能であることが理解 されよう。更に、ジョー組立体は、単一片のばね鋼で出来たものとして開示した が、異なる形態のジョー組立体としても本明細書に記載したものと同一、又は同 様の機能が得られることが理解されよう。更に、本発明の装置は、外科部位から 除去せずに、多数の生検を採取することが可能な点で有利であると説明したが、 本発明の装置は、所望であれば、一回に単一の生検標本を採取するために使用す ることも可能であることが更に理解されよう。このように、当業者には、請求の 範囲 に記載したその精神及び範囲から逸脱せずに、上記の本発明に対してその他の修 正を加えることが可能であることが理解されよう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ (72)発明者 コーテンバック，ユーゲン・アンドリュー アメリカ合衆国フロリダ州33166，マイア ミ・スプリングス，アパチェ・ストリート 990 (72)発明者 マクブレイヤー，マイケル・シーン アメリカ合衆国フロリダ州33133，マイア ミ，パーク・アヴェニュー 4044 (72)発明者 ゴットリーブ，ソール アメリカ合衆国フロリダ州33015，マイア ミ，ノース・ウエスト・ワンハンドレッド エイティセヴンス・テラス 7936

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内視鏡式バイオプトムにして、 ａ）基端と、末端とを有する中空の外側部材と、 ｂ）基端と、末端とを有し且つ前記中空の外側部材を貫通して伸長する内側の 制御部材と、 ｃ）鋭い末端のエッジ部分を有する円筒体であって、前記中空の外側部材およ び前記内側の制御部材の一方の前記末端に結合された前記円筒体と、 ｄ）基部材と、該基部材から末端方向に伸長する一対の弾性アームとを有する ジョー組立体であって、前記弾性アームの各々がジョーカップにて終端となり、 前記基部材が、前記中空の外側部材および前記内側の制御部材の他方の前記末端 に結合された、前記ジョー組立体と、 ｅ）前記中空の外側部材および前記内側の制御部材の一方を前記中空の外側部 材および前記内側の制御部材の他方に関して軸方向に変位させ得るように、前記 中空の外側部材の前記基端および前記内側の制御部材の前記基端に結合された操 作手段とを備え、これにより、前記円筒体が、前記一対の弾性アームの周りへと 伸長し且つ前記ジョーを閉鎖し、その結果、切断動作が行われるようにしたこと を特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ２．請求の範囲第１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記中空の外側部材が内腔を有する可撓性部材であり、前記内側部材が可撓性 の制御ワイヤーであることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ３．請求の範囲第１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記中空部材および前記内側の制御部材が共に略剛性であることを特徴とする 内視鏡式バイオプトム。 ４．請求の範囲第１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記手操作手段が、 ｉ）末端の穴と、基端の親指操作リングと、中央スロットとを有するシャフト と、 ii）前記中央スロットを貫通して伸長するクロス部材を有する変位可能なスプ ールとを備えることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ５．請求の範囲第１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記手操作手段が、 ｉ）親指操作リングを有する固定ハンドルと、 ii）該固定ハンドルに回動可能に結合された可動レバーであって、指操作リン グを有する前記可動レバーとを備えることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ６．請求の範囲第４項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記中空の外側部材の前記基端が前記スプールの前記クロス部材に結合され、 前記内側の制御部材の前記基端が前記シャフトに結合されることを特徴とする 内視鏡式バイオプトム。 ７．請求の範囲第５項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記中空の外側部材の前記基端が前記可動レバーに結合され、 前記内側の制御部材の前記基端が前記固定ハンドルに結合されることを特徴と する内視鏡式バイオプトム。 ８．請求の範囲第４項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記中空の外側部材の前記基端が前記シャフトに結合され、 前記内側の制御部材の前記基端が前記スプールに結合されることを特徴とする 内視鏡式バイオプトム。 ９．請求の範囲第６項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記円筒体が前記内側の制御部材の前記末端に結合され、 前記ジョー組立体の前記基部材が前記中空の外側部材の前記末端に結合される ことを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 １０．請求の範囲第８項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記円筒体が前記中空の外側部材の前記末端に結合され、 前記ジョー組立体の前記基部材が前記内側の制御部材の前記末端に結合される ことを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 １１．請求の範囲第１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記弾性アームの各々が、最大限80°の角度で外接する一部分を備え、前記ジ ョーの各々が鋭利なエッジ部分を有するカップとして形成されることを特徴とす る内視鏡式バイオプトム。 １２．請求の範囲第１１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記カップの一つがもう一方のカップよりも大きく、その大きい方のカップに は、半径方向内方に曲げられ且つ基端方向に伸長する一対の翼部分が設けられる ことを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 １３．請求の範囲第１２項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記大きい方のカップの上方エッジ部分が半径方向内方に曲げられて、前記ジ ョー閉鎖したとき、前記小さい方のカップに入るようにしたことを特徴とする内 視鏡式バイオプトム。 １４．請求の範囲第１１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記鋭利なエッジ部分の各々が複数の歯を備え、前記弾性アームが互いに約4. 572乃至6.35ｍｍ（0.18乃至0.25インチ）分離するよう曲げられることを特徴と する内視鏡式バイオプトム。 １５．請求の範囲第１４項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記手操作手段を操作することにより、前記ジョー組立体および前記円筒体の 一方が他方に関して移動し、前記弾性的なアームが前記円筒体により略覆われ、 前記ジョーが互いの方向に移動されるようにしたことを特徴とする内視鏡式バイ オプトム。 １６．請求の範囲第１５項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記ジョー組立体および円筒体の前記一方が他方に関して移動する距離が約12 .7乃至15.24ｍｍ（0.5乃至0.6インチ）であることを特徴とする内視鏡式バイオ プトム。 １７．請求の範囲第１１項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記ジョー組立体が、切断し且つ圧延した単一薄板の鋼で形成されることを特 徴とする内視鏡式バイオプトム。 １８．請求の範囲第１３項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記ジョー組立体が、放電機械加工およびレーザ加工法の一方により加工され た鋼の深絞り成形円筒体で形成されることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 １９．請求の範囲第９項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記円筒体が半径方向を穴を有し、前記制御部材の前記末端が曲げられ且つ該 半径方向穴に結合されることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ２０．請求の範囲第９項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記円筒体が半径方向内方に伸長するタブを備え、前記制御部材の前記末端が 曲げられ且つ前記タブに結合されることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ２１．請求の範囲第９項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記円筒体が半径方向内方に伸長するストリップを有し、前記制御部材の前記 末端が、曲げられ且つ前記ストリップに結合されることを特徴とする内視鏡式バ イオプトム。 ２２．請求の範囲第１０項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記基部材が半径方向穴を有し、前記制御部材の前記末端が、曲げられ且つ前 記半径方向穴に結合されることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ２３．請求の範囲第１０項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記基部材が半径方向内方に伸長するタブを備え、前記制御部材の前記末端が 曲げられ且つ該タブに結合されることを特徴とする内視鏡式バイオプトム。 ２４．請求の範囲第１０項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記基部材が半径方向内方に伸長するストリップを備え、前記制御部材の前記 末端が、曲げられ且つ前記ストリップに結合されることを特徴とする内視鏡式バ イオプトム。 ２５．請求の範囲第１８項に記載の内視鏡式バイオプトムにして、 前記円筒体が半球状端部を有する扁球状であることを特徴とする内視鏡式バイ オプトム ２６．請求の範囲第１項のジョー組立体の製造方法にして、 ａ）略半球状の端部と、中間部分と、開放した第二の端部とを有するばね金属 から成る円筒体を形成することと、 ｂ）放電機械加工装置またはレーザ加工装置により前記略半球状の端部を切断 し、対向したジョー・カップを提供することと、 ｃ）放電機械加工装置またはレーザ加工装置により前記円筒体の前記中間部分 から金属を切削し、前記対向したジョー・カップにおけるより大きい外周から前 記対向したジョー・カップから離間したより小さい外周までテーパーが付けられ た二つのテーパー付きアームを形成することとを含み、前記二つのテーパー付き アームの少なくとも一方が、前記円筒体の外周の周りを少なくとも80°伸長する 一部分を有し、前記二つのテーパー付きアームが、前記開放した第二の端部の円 筒状部分にて終端となるようにし、 ｄ）前記二つのテーパー付きアームの少なくとも一方を、該二つのテーパー付 きアームの他方から離れるように曲げることを含むことを特徴とする方法。 ２７．請求の範囲第２６項に記載の方法にして、 前記略半球状の端部を切断する前記ステップが、前記対向したジョー・カップ に、相反するような交互の形状をなす歯を形成することを含むことを特徴とする 方法。 ２８．請求の範囲第２６項に記載の方法にして、 前記略半球状の端部を切断する前記ステップが、前記ジョー・カップの一方を 他方よりも大きく形成することを含み、前記大きい方のジョー・カップを切断し て、基端方向に伸長する一対の翼部分を提供することと、 前記基端方向に伸長する翼部分を半径方向内方に曲げることとを含むことを特 徴とする方法。 ２９．請求の範囲第２８項に記載の方法にして、 前記半球状端部の基端方向の前記大きい方のジョー・カップの上縁部が半径方 向内方に曲げられて、前記ジョー・カップが閉鎖されたとき、該上縁部が前記小 さい方のジョー・カップ内に入るようにしたことを特徴とする方法。