JPH09508352A - 診断及び治療のためのペプチドなしの金属結合システイン、その製造方法並びにその化合物を含有する医薬製剤 - Google Patents

診断及び治療のためのペプチドなしの金属結合システイン、その製造方法並びにその化合物を含有する医薬製剤

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JPH09508352A JP7512962A JP51296295A JPH09508352A JP H09508352 A JPH09508352 A JP H09508352A JP 7512962 A JP7512962 A JP 7512962A JP 51296295 A JP51296295 A JP 51296295A JP H09508352 A JPH09508352 A JP H09508352A
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、直接にまたはリンカーを通じて臓器特異プローブと結合させることができ、その結果、腫瘍、臓器、組織または炎症の病巣中に接合体として特異的に蓄積する、金属と錯体を形成するシステインなしのペプチドに関する。なお前記の臓器特異プローブとしては、例えば胎児性癌抗原(CEA)のような腫瘍関連抗原に対して用いられる抗体または部分抗体の配列があり、これらは上記のように腫瘍内に特異的に蓄積する。この発明はさらに、上記の金属と錯体を形成するシステインなしのペプチドならびにその接合体の製造方法に関する。さらにこの発明は、生体内診断法または生体内治療法に用いるキットの成分および前記接合体と放射性核種を含有する放射性医薬としての前記接合体の使用に関する。上記の臓器特異的接合体は、腫瘍、臓器または炎症の病巣を視覚化するのに使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 診断及び治療のためのペプチドなしの金属結合システイン、その製造方法並びに その化合物を含有する医薬製剤 この発明の目的は、直接にまたはリンカーを通じて臓器特異的プローブと結合 させることができ、その結果、特に腫瘍、臓器、組織または炎症の病巣に接合体 として蓄積する金属と錯体を形成するシステインなしのペプチドであり、そして 前記の臓器特異的プローブとしては、例えば胎児性癌抗原(CEA)のような腫 瘍関連抗原に対して用いられる抗体または部分抗体の配列があり、これらは上記 のように腫瘍中に特異的に蓄積する。 この発明はさらに、上記の金属と錯体を形成するシステインなしのペプチドお よびその接合体の製造方法に関する。さらにこの発明は、生体内診断法または生 体内治療法に用いるキットの成分および前記接合体と放射性核種を含有する放射 性医薬としての前記接合体の使用に関する。上記臓器特異的接合体は、腫瘍、臓 器または炎症の病巣を視覚化するのに用いられる。 心臓血管疾患はさておき、悪性の癌腫は、無制限に増殖するため死亡の原因に なることが多い。たとえ原発腫瘍を取り除いたとしても、非常に小さい転移は探 し出すことができないので除けない。手術または化学療法の後の治療検査法とし ては、一方ではCTまたはMRのような造影法、他方では患者の特に直腸腫瘍の 患者の血清中のCEAのごとき腫瘍関連抗原の含量の測定法がある。 これら造影法の欠点は、瘢痕と局所再発を識別できないことである。血清中の CEA含量を測定する場合、その欠点は、腫瘍の位置確認ができないことに加え て、感度が低いことである。一方、転移の生成は、CEA値がたとえ正常範囲内 であっても排除することができず、また他方では炎症性突起のような非悪性疾患 がCEA値を増大することがある。 したがって、腫瘍の位置確認を早期に行うかまたは腫瘍に特異的な治療を行う ことが、特に診断が信頼できない場合、治療を成功させるのに決定的なことであ る。この特別な方法は、免疫シンチグラフィー、すなわち同位元素で標識を付け た抗体または抗体構造体を用いることを特徴とする核医学に用いられる造影法に よって容易になる。 核医学の診断に今日最も多く用いられている放射性核種はI-131、I-123、In-1 11およびTc-99mであり、これらは共有結合で存在しているか(I-131、I-123)ま たは錯化合物(In-111、Tc-99m)として存在している。ここに列挙した放射性核 種は、半減期が短いために患者の放射線に対する暴露が最少になるが、I-131、I -123およびIn-111にはいくつもの欠点がある。例えばI-131はガンマエネルギー が364KeVで半減期が8dであり、著しく組織を損傷する余分のβ放射線を発する。 ガンマエネルギーが172KeVと245KeVで半減期が2.8dのIn-111に関する各種研究チ ームの研究によって、In-111で標識を付けた臓器特異的物質は網内系中の特に肝 臓内に高濃度になり、そのため肝臓の診断は不可能ではないにしても困難になる ことが分かった(Fairweatherら、Br.Med.J.、287巻、167〜170頁、1983年;H natowichら、J.Nucl.Med.、26巻、849〜858頁、1985年)。放射性核種I-123は 半減期が13.3時間でガンマエネルギーが159KeVであるので診断を目的とする医学 造影には好適であるが、その製造には多額の費用がかかる。 診断を行うのに最高の選択物はTc-99mである。すなわちTc-99mは、半減期が短 い6時間で放射線エネルギーが140KeVで生体内で造影するには好ましいこと、な らびにモリブデンジェネレータによって過テクネチウム酸の塩の形態で容易にか つ優れた費用効率で得ることができ、そして還元した後、臓器特異的物質と錯体 を形成させるのに適切な酸化数で入手できるというような入手の容易なことを兼 ね備えている。 金属は、臓器特異的物質と、直接にまたは間接的に錯体を形成することができ る。 直接に錯体を形成させる場合、臓器特異的化合物中にそれ自体が含有されてい るかまたは還元によって生成させねばならない官能基がTc-99mに対してリガンド として機能する(Schwarzら、J.Nucl.Med.、28巻、721頁、1987年)。したが って抗体は、ジスルフィド架橋を還元したのち金属と錯体を形成するが、還元 する必要があるので多くの欠点がある。メルカプトエタノールまたはジチオトレ イトールのような有毒物質が還元剤として用いられ、そして還元を行った後、高 価な洗浄法で分離しなければならない。抗体は還元によって断片化されることが 非常に多いことが分かっているが、金属錯体形成によって構造の変化が起こるの と同様に、標的組織に対する抗体のアフィニティーの損失を起こす。その上に、 錯体形成に関与している基が、例えば生体内での安定性を最適化する観点で変動 することがないように金属の結合部位の正確な位置についての説明が全くなされ ていない。 間接的な錯体形成法はDTPA誘導体のような二官能キレートを使用するがこ れらのキレートは活性化の後、抗体のような臓器特異的担体と共有結合を行うか または金属と錯体を形成することができる(Meares、Nacl.Med.Biol.、13巻、 311〜318頁、1986年)。 接合体の錯体を形成するには基本的に二つの方法がある。第一に、臓器特異的 物質をまず遊離リガンドと結合させ次に放射性核種と錯体を形成させる方法があ る。第二に臓器特異的物質を、すでに形成されたキレートに結合させる方法があ る。 二官能キレート類を臓器特異的物質と化学的に結合するには、両者の方法に、 高度の保護エンベロープ法と錯体を形成した接合体の洗浄が必要である。 さらに、臓器特異的物質が二官能キレート剤と結合してタンパク質が誘導され ると、分子の相互作用のため標的組織に対する特異的な結合性が損われる。 腫瘍関連抗原に対する、同位元素で標識をつけたマウス抗体を用いて腫瘍の生 体内の位置確認を行うことには種々の欠点がある。分子量は生体分布(biodistri bution)のパラメータである。特に充実性腫瘍の場合、高分子量(150KDa)のため 、遅い血液クリアランスを伴う不均一な分布がある。その結果、最適の視覚化を 妨げる高いバックグランド活性と、肝臓中の高濃度の抗体をもたらし、不可能で はないにしても腫瘍の位置確認を行うことは困難になる(Baumら、Nucl.Med.C ommun.、10巻、345〜352頁、1989年)。 さらに、多くの患者はマウス抗体に対するヒト抗体を生成することによってア レルギー反応を示し(HAMA反応)、そのため診断または治療を目的として前 記抗体を繰返し使用できなくなる(Searsら、J.Biol.Resp.Modifiers、3巻 、138〜150頁、1984年)。このアレルギー反応は抗体の定常部に起因している。 したがって、HAMA反応を低下させる方法としては、マウス起原の抗原検出可 変部とヒト起原の定常部を有するキメラ抗体を製造する方法がある(LoBuglioら 、Proc.Natl.Acid.Sci.USA、86巻、4220〜4224頁、1989年)。 分子量を、F(ab)2(100KDa)およびF(ab)(50KDa)のようなフラグメントを形成さ せることによって低下させて、アフィニティーを保持し血液クリアランス速度を 増大することができるが(Andrewら、Eur.J.Nucl.Med.、12巻、168〜172頁、 1986年)、これらの抗体フラグメントは同位元素による標識付けについて上記の 欠点がある。分子量のそれ以上の低下は、「一本鎖フラグメント(singlechain fragment)」(sFv)を視覚化することによって達成できる。「一本鎖フラグメ ント」は分子量が27KDaであり、抗体重鎖の可変部とリンカーを通じて連結され ている抗体軽鎖の可変部で構成されている(Birdら、Science、242巻、423〜426 頁、1988年)。 Milenicら(Cancer Res.、51巻、6363〜6371頁、1991年)は、腫瘍関連抗原TA G-72に対するヨード化モノクローナル抗体およびそれぞれのF(ab)2、F(ab)およ びsFvフラグメントのアフィニティー、特異性および生体分布の比較説明を行っ た。sFvフラグメントは分子量が小さいので診断造影を行うのに適した薬物動態 を示す。したがって、一価のsFvフラグメントが完全抗体と比較してアフィニテ ィーが低いことは、このフラグメントが血液または身体からのクリアランスが非 常に高いのでバックグランド活性が低くなり造影のコントラストが改善されるこ とに対立する。しかしsFvフラグメントは、診断に最適の放射性核種のTc-99mで 標識をつけることができない。 国際公開第WO92/13527号によれば、一つのアミノ酸が割り込んでいるS-保護シ ステイン残基は、臓器特異的ポリペプチドと結合させることによって蓄積と位置 確認を容易にするTc-99m結合ペプチドとして作用する。この方法の欠点は、高シ ステイン配列に標識を付けるのに高度の保護エンベロープ技術が必要なので、Tc 結合ペプチドまたは接合体を製造するのに時間がかかりかつ高い費用がかかるこ とである。 Nedelmannら(J.Nucl.Med.、34巻、234〜241頁、1993年)は、Tc-99mと錯体 を形成する二官能キレート剤に結合されているミオシンに対する「一本鎖フラグ メント」を用いる、動物モデルに基づいた梗塞造影法を報告している。キレート 剤とsFvフラグメントを結合することが高価でありかつ保護基の方法が酸化を防 止するため必要なので、コスト効率のよい生産と容易な臨床上の取扱いが不可能 である。 標的組織中に蓄積する挙動、および同時に、特異的に捕捉されない部分の迅速 なクリアランスのために患者にアレルギー反応を起こさないことによって傑出し 、所定の放射性核種を捕捉し、生体内で安定性が高い化合物を提供することが診 断上および治療面で緊急に必要である。 さらに、これらの化合物を製造するのに問題があってはならず、かつその臨床 面での取扱いには時間がかからず容易でなければならない。 この問題は、下記の化合物を提供するこの発明で解決される。すなわち 一般式I: R1−X−R2 (I) [式中、Xは同一もしくは異なる20個のα−、β−および/またはγ−アミノ酸 残基の連鎖であり、前記連鎖はメチオニン、アルギニン、リシンおよびアスパラ ギンの群に属するアミノ酸を少なくとも一つ含有し、システインを含有せず、そ してそのN末端に自由原子価、または水素原子を置換することによってXに結合 される残基R1を有し、そしてそのC末端に自由原子価、またはヒドロキシ基を 置換することによってXに結合される残基R2を有し; R1は水素原子;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意に置換 されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルキル基、アリール基 、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルカルボニル基またはアリールカ ルボニル基であり; R2はヒドロキシ基;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で各々任 意に置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルコキシ基ま たはアリールオキシ基;アミノ基;N(Rab)基(式中RaとRbは同一もしく は異なってもよく、ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意に 置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状のアルキル残基またはアシル残基であ る);またはリン酸残基である]で表される化合物; 上記化合物とペプチド類、タンパク質類、生体分子類または巨大分子類との接 合体;ならびに上記化合物と金属イオンとの錯体および上記化合物の水溶性塩( hydrosoluble salt)である。 Xが3〜15個のアミノ酸で構成されている式Iで表されるこの発明の化合物が 好ましい。 Xが3〜8個のアミノ酸で構成されている化合物が特に好ましい。 下記配列を含有するこの発明の化合物が特に好ましい。 式I: R1−X−R2 (I) で表されるこの発明の他の好ましい化合物は、R1が単結合もしくは水素原子で あり、またはR2が単結合、ヒドロキシ基もしくはアミノ基であることを特徴と する化合物である。 さらにこの発明は、ペプチド類、タンパク質類、生体分子類または巨大分子類 および受容体に結合する物質と、式Iで表される化合物との接合体を提供するも のである。 次のような接合体が好ましい。すなわちペプチド類、タンパク質類、生体分子 類または巨大分子類および受容体に結合する物質が、該接合体が、罹病組織また は腫瘍中に選択的に蓄積する物質とともに存在し、前記物質と式Iで表される化 合物との間に共有結合が存在し、その結合は、ペプチド類、タンパク質類、抗体 類またはそのフラグメントのようなアミノ基を含有する物質の場合はエステル様 のアミド結合であり、そしてアルデヒド基を含有する物質の場合はイミド結合で あることを特徴とする接合体である。 罹病組織中に蓄積する物質として好ましいのは、ホルモン類、神経ホルモン類 、神経伝達物質類、生長刺激因子類、植物ホルモン類、フェロモン類、酵素補助 因子類、酵素基質類、受容体に特異的に結合する医薬類、またはオリゴヌクレオ チド類である。 罹病組織中に蓄積する物質のなかで特に好ましいのは、オキシトシン類、バソ プレシン類、アンギオテンシン類、メラニン細胞刺激ホルモン類、ソマトスタチ ン類、チロトロピン放出ホルモン類、ゴナドトロピン放出ホルモン類、テストス テロン類、エストラジオール類、プロゲステロン類、コルチゾール類、アルドス テロン類、ビタミンD、ガストリン類、セクレチン類、ソマトロピン類、プロス タグランジン類、ニューロテンシン類、インスリン類、グルカゴン類、カルシト ニン類、成長ホルモン放出ホルモン類、プロラクチン類、エンケファリン類、エ ンドルフィン類、ドパミン類、ノルエピネフリン類、グルタメート類、セロトニ ン類、アセチルコリン類、エピネフリン類、インターロイジン類、アンギオゲニ ン類(angiogenin)、サイモポエチン類、エリスロポエチン類、ゼアチン類、ジ ベレリン酸誘導体類、酵母因子類、昆虫フェロモン類、補酵素A、フィブリノー ゲン類、アンギオテンシノーゲン類、メカミラミン、ラニチジン、シメチジン、 ロバスタチン、またはイソプロテレノール誘導体類である。 この発明の他の化合物は、罹病組織中または腫瘍中に蓄積する物質が、ペプチ ド類もしくはタンパク質類;特に抗体類;F(ab)2、F(ab)、一本鎖抗体類もしく はCDRのような抗体フラグメントであることを特徴とする化合物である。 特に好ましい化合物は、罹病組織中または腫瘍中に蓄積する抗体がα−CEA 抗体(この抗体を製造するのに使用されるハイブリッド細胞クローンはCentral Institute of Molecular Biologyに登録番号B4-F/C3(1988年のリスト)で寄託 されている)またはそのF(ab)2、F(ab)(sFvフラグメントもしくはCDR)であ ることを特徴とする化合物である(図1参照、ハイブリッド細胞クローンB4-F/C 3号によって産生される抗体の軽鎖の可変部と重鎖の可変部の塩基とアミノ酸の 配列は合成のリンカーで結合されている)。 さらに、この発明の化合物は、罹病組織中に蓄積する物質がエンドセリン類( endotheline)、部分エンドセリン配列類、エンドセリン類似体類、エンドセリ ン誘導体類またはエンドセリンアンタゴニスト類のようなペプチドであることを 特徴とする化合物である。 特にこの発明の化合物はこれらペプチドが下記配列を含有することを特徴とす る化合物である。 または部分配列: または環状アミノ酸配列: この発明の化合物は金属イオンとの錯体として存在する。金属イオンが放射性 核種である錯体が好ましい。好ましい放射性核種は、元素Tc、Re、At、I nまたはGaの同位元素である。放射性核種のTc-99mが特に好ましい。 この発明の他の目的は、一般式I: R1−X−R2 (I) [式中、Xは同一もしくは異なる20個のα−、β−および/またはγ−アミノ酸 残基の連鎖であり、前記連鎖はメチオニン、アルギニン、リシンおよびアスパラ ギンの群に属するアミノ酸を少なくとも一つ含有し、システインを含有せず、そ のN末端に自由原子価、または水素原子を置換することによってXに結合される 残基R1を有し、そしてそのC末端に自由原子、またはヒドロキシ基を置換する ことによってXに結合される残基R2を有し; R1は水素原子;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基によって任意 に置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルキル基、アリ ール基、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルカルボニル基またはアリ ールカルボニル基であり; R2はヒドロキシ基;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基によって 各々任意に置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルコシ 基またはアリールオキシ基;アミノ基;N(Rab)基(式中、RaとRbは同一 もしくは異なってもよく、ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意 に置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状のアルキル残基もしくはアシル残基 である);またはリン酸残基である]で表される化合物; 上記化合物とペプチド類、タンパク質類、生体分子類または巨大分子類との接 合体;ならびに上記化合物と金属イオンとの錯体の製造方法である。 この発明の上記方法は、 a)アミノ酸類が所望の順序で続いて、公知の方法によってアミド結合され、 そのアミノ酸類は合成樹脂に連結され、そして前記アミノ酸類はペプチド合成が 完了してから合成樹脂から分離されるか、または b)一般式(I)の化合物をコードするオリゴもしくはポリヌクレオチドを、 これらの化合物を化学的に合成する公知の方法で、ヌクレオチドのC−5’のヒ ドロキシル基を他のヌクレオチドのリン酸基に結合させるか、または標識を付け たオリゴヌクレオチドを用いてコーディングmRNAストリングを検出し、その mRNAを単離し、次いでそのmRNAでcDNAを形質転換し、そしてポリメ ラーゼ連鎖反応で該cDNAを増殖させることによって製造し;通常の発現ベク ター中に入れ次いで原核細胞もしくは真核細胞の中で発現させ;そして この方法によって製造される化合物を、罹病組織中または腫瘍中に選択的に蓄 積する物質と任意に接合し、そして前記物質と式Iで表される化合物との間に共 有結合が存在しその結合は、ペプチド類、タンパク質類、抗体類またはそのフラ グメント類のようなアミノ基を含有する物質の場合はエステル様のアミド結合で あり、アルデヒド基を含有する物質の場合はイミド結合であり;そして この方法で製造される化合物および接合体を、任意に還元剤もしくは補助リガ ンドの存在下、塩の形態の金属と任意に反応させる; ことを特徴とする方法である。 この発明の他の目的は、乾燥形態もしくは溶液形態の、式Iで表される化合物 またはこの化合物と、ペプチド類、タンパク質類、生体分子類もしくは巨大分子 類および受容体結合物質類との接合体、および任意に還元剤と補助リガンド、な らびに上記化合物を、過テクネチウム酸塩もしくは過レニウム酸塩の溶液の形態 のTc-99mもしくはReと反応させる指示を含む使用説明書からなる、放射性医薬 を製造するためのキットである。 この発明の他の目的は、上記定義のこの発明の化合物を含有することを特徴と する、放射線療法および放射線診断法に用いる放射性医薬製剤である。 これらの放射性医薬製剤は、通常のガレヌス補助剤および保持物質を含有しお よび/またはリポソームの形態でもよい。 金属と錯体を作るのにシステインなしのペプチドを用いると大きな利点がある 。 したがってこの発明のペプチドは、高価な保護基の方法を使わずにかつできる だけ短い時間で、製造し臓器特異的プローブと結合させることができる。抗体類 もしくは部分抗体類の配列;ペプチド構造体類、例えばエンドセリン類、エンド セリン誘導体類、部分エンドセリン配列類、エンドセリン類似体類、もしくはエ ンドセリンアンタゴニスト類;ホルモン類;神経ホルモン類;神経伝達物質類; 成長刺激因子類;植物ホルモン類;フェロモン類;酵素補因子類;酵素基質類; 受容体に特異的に結合する医薬類;またはオリゴヌクレオチド類を、臓器特異的 プローブとして使用できる。 上記の群から選択される化合物は、例えばオキシトシン類、バソプレシン類、 アンギオテンシン類、メラニン細胞刺激ホルモン類、ソマトスタチン類、チロト ロピン放出ホルモン類、ゴナドトロピン放出ホルモン類、テストステロン類、エ ストラジオール類、プロゲステロン類、コルチゾール類、アルドステロン類、ビ タミンD、ガストリン類、セクレチン類、ソマトロピン類、プロスタグランジン 類、ニューロテンシン類、インスリン類、グルカゴン類、カルシトニン類、成長 ホルモン放出ホルモン類、プロラクチン類、エンケファリン類、エンドルフィン 類、ドパミン類、ノルエピネフリン類、グルタメート類、セロトニン類、アセチ ルコリン類、エピネフリン類、インターロイシン類、アンギオゲニン類、サイモ ポエチン類、エリスロポエチン類、ゼアチン類、ジベレリン酸誘導体類、酵母因 子類、昆虫フェロモン類、補酵素A、フィブリノーゲン類、アンギオテンシノー ゲン類、メカミラミン、ランチジン、シメチジン、ロバスタチン、またはイソプ ロテレノール誘導体類である。 この発明のペプチド類と臓器特異的プローブとからなる接合体も、全体として 遺伝子工学によって単離することができる。 さらに、金属との錯体を作る結合部位は、臓器特異的プローブに生成させるこ とができる。第一に、抗体のような臓器特異的プローブのアミノ酸配列の三次元 配置を決定する。原子半径と結合角を考慮して、微分幾何学のような数学的およ び幾何的方法を用いて、結合する可能性がある部位を探す。 これらの結合する可能性がある部位において、金属と錯体を作るアミノ酸を余 り充分にコードしないかまたは全くコードしないヌクレオチドは、それに突然変 異を誘発して、金属と錯体を作るアミノ酸をコードするヌクレオチドで置換する ことができる。 金属と錯体をつくる部位を生成させる方法としては、金属との錯体形成に関与 していないアミノ酸によって形成されている一つもしくはいくつもの「ループ」 が割り込んでいる金属との錯体生成に関与している一つもしくはいくつものアミ ノ酸を置換する方法がある。金属と錯体をつくる部位は分子生物学の公知の方法 によって生成され、例えばT4ポリメラーゼと選択プライマーを用いる二本鎖プ ラスミド−DNA突然変異誘発法(Dengら、Anal.Bioch.,200巻、81〜88頁、1 92)またはPCRを利用する二本鎖プラスミド−DNA突然変異誘発法(Landtら 、Gene、96巻、125〜128頁、1990年)がある。このようにして操作され修飾され た臓器特異的プローブは次に遺伝子工学の技術を用いて発現させることができる 。 生体分子自体は、腫瘍、臓器、組織または炎症の病巣の同定およびそれらに結 合するような生物学的特性を保持しながらその上に安定して金属を捕捉すること ができることを特徴とするように上記の方法で修飾することができる。したがっ て、前記生体分子中に、残基R1とR2が適切に修飾された生体分子のそれぞれの セグメントで形成されている一般式Iに対応する領域が生成する。 さらに、部位特異的突然変異誘発によって生体分子を変化させて、一般式Iの いくつもの領域を生体分子中に形成することができる。次に、部位位置が生体分 子の異なるセグメントまたはセクションによって与えられる錯体製造法で金属錯 体が生成され、この場合、個々の配位位置は、任意のアミノ酸連鎖もしくは他の スペーサに割り込まれていてもよい。その生体分子の元の特性、特に臓器特異的 プローブとして機能する性能が保持されていることがいずれにしても重要である 。 この発明のペプチドは、所定の金属結合位置を有し、優れた金属錯体生成特性 を示す。この発明のペプチドは生体内で安定性が高いことが特徴である。 表1に、ウシ血漿中でのTc-ペプチド錯体の安定性について実施例5で測定さ れたデータを列挙した。これらTc錯体類は4時間安定である。この時間はこの 発明の化合物類を用いて治療および診断するのに充分な時間である。 例えばCEAに対する部分抗体配列およびこの発明のペプチドで構成されてい る接合体は、システインなしのペプチドを用いると、望ましくないジスルフィド 架橋が生成して発現中に折りたたみが生じる欠陥接合体が生成することが防止さ れるので、その免疫原性を保持しながら、遺伝子工学の方法を用いて発現させる ことができることが発見されたのである。 詳しく述べると、DD-252200と表示されているα−CEA−抗体(B4F/C3号) またはそのフラグメント例えばFab2、FabもしくはsFv、およびシステインなしの Tc-99m−錯体形成性ペプチドで構成されている放射能標識をつけた臓器特異的プ ローブは、腫瘍に対して特異的にかつ安定して結合し、腫瘍内への特異的な 蓄積が非常に迅速に起こることが発見されたのである。 上記抗体を製造するために使用したハイブリッド細胞クローンは、以前のGD RのCentral Institute for Microbiologyに登録番号B4-F/C3で寄託した(リス ト1988年)。 軽鎖の可変部と重鎖の可変部の配列を決定した。前記領域および合成リンカー のヌクレオチド配列と関連アミノ酸配列を図1に示す。 さらに、他の部分に存在している接合体の一部分は急速に身体から消失するこ とが発見された。高濃度の放射能標識接合体によって、シンチレーションカメラ または核医学に用いられる他の装置を用いて極めて優れた腫脹の位置確認を容易 に行えるようになり、その造影は、S/N比に優れていることが特徴である。 この発明の接合体の他の顕著な特徴は、最適に腫瘍の位置確認を行うのに要す る時間が、腫瘍中に特異的に高度に蓄積しかつ薬剤動態が好ましいので、短くな り、そのため患者の暴露時間、特に放射線に対する暴露時間が最小になることで ある。 驚くべきことには、システインなしの金属錯体形成性ペプチド類自体が肝機能 の診断に用いることができることが発見された。 表2、3および4は、この発明の化合物の臓器分布と排出動態を示す。これら の試験は実施例2.3、3.3および6.3に記載されているようにして行った。 放射線の線量の大部分は、その後、肝臓に見出される。この作用は、肝機能を 検査するのに利用できる。 さらに、部分エンドセリンの配列とTc-99m-錯体形成性ペプチドで構成された 放射能標識臓器特異的プローブは、血管のアテローム硬化性病変部に特異的に蓄 積することが発見された。この場合もやはり、そのプローブは、アテローム硬化 性病変部に特に迅速に蓄積するので早期に高コントラストの視覚化を行うことが できる接合体である。 図2と図3は、部分エンドセリンの配列his-leu-asp-ile-ile-trpと接合され たTc−錯体形成化合物の蓄積性を示す(実施例7参照)。 この発明のペプチドおよび臓器特異的プローブと結合させて得た接合体は、キ ットの形態で診断または治療の手段として使用するのに特に適している。 以下の実施例によってこの発明を説明する。 ペプチド合成についての一般的な説明 Fmocで保護された(9-フルオレニルメトキシカルボニル)誘導体は、N保護ア ミノ酸として使用することが好ましい。一般式(I)で表される化合物は、合成 樹脂上でカルボキシ末端からアミノ末端へと合成される。合成樹脂と共有結合し ている化合物は、97%トリフルオロ酢酸/2%トリイソブチルシラン/1%水を 用いて室温で(2〜4h)合成樹脂から分離し、次に分離HPLC[RP-18、0.1 %トリフルオロ酢酸から60%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸への勾配 液使用(30分間以内)、流量10mL/min]によって洗浄する。 実施例1 1.1)ペプチド類 H2N-met-gly-met-gly-his-gly-his-CONH2(1.1.1) H2N-met-gly-met-gly-his-gly-his-COOH(1.1.2) これらのペプチド類を上記の一般的な指示にしたがって合成し洗浄した。 C28H44N12O7S2 Mw:計算値 724.8 実測値 726 (FAB-MS) C28H43N11O8S2 Mw:計算値 725.8 実測値 727 (FAB-MS) 1.2)下記ペプチドのテクネチウム-99m錯体(1.2) H2N-met-gly-met-gly-his-gly-his-CONH2(1.2.1) または H2N-met-gly-met-gly-his-gly-his-COOH(1.2.2) 0.5mg(0.69μmol)のH2N-met-gly-met-gly-his-gly-his-CONH2またはH2N-met -gly-met-gly-his-gly-his-COOHを300μLのリン酸緩衝液(Na2HPO4、0.5mol/L、 pH8.5)に溶解して得た溶液を、50μLの0.15molクエン酸三ナトリウム二水和物 溶液および2.5μLの0.2mol塩化スズ(II)の水和物溶液と混合する。適正に混合 した後、得られた反応混合物を、Mo-99/Tc-99mジエネレータ由来の過テクネチウ ム酸塩溶液(0.4〜0.9mCi)と混合し、室温で10分間インキュベートし、次いで ろ過した(0.2μmフィルター)。 標識付けは下記のHPLCを用いて分析する。MERK nucleosileカラム、125× 4mm、5μm;100%Aから100%Bへの勾配液(7.5分以内);溶離液A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離液B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01mol;pH2.0)50:50(v/v);流量:1.0mL/min。 Tc-99m錯体の放射化学的純度は95%以上である。 実施例2 2.1)ペプチド類 H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-CONH2(2.1.1) H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-COOH(2.1.2) これらのペプチド類を上記の指示にしたがって合成し洗浄した。 C26H48N12O8S2 Mw:計算値 720.8 実測値 722 (FAB-MS) C26H47N11O9S2 Mw:計算値 721.8 実測値 723 (FAB-MS) 2.2)下記ペプチドのテクネチウム-99m錯体(2.2) H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-CONH2(2.2.1) または H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-COOH(2.2.2) 使用した溶液は次のとおりである。 50.0mgのSnCl2を1mLの0.5mol/L HClに溶解しH2O bidestを加えて10mLにした 溶液(22.1mmol/L)。 0.5mol/Lのリン酸水素二ナトリウム溶液(pHはNaOHを用いてpH8.5に設定)(0 .1mol/L)。 10mLのH2O bidestに溶解した500mgのクエン酸ナトリウム(170mmol/L)。 10.4mg(14.4μmol)のH2N-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-CON2またはH2N -arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-COOHを1mL NaOHに溶解した溶液(1mol/L )。 100μLの過テクネチウム酸Tc-99mは活性が18.4MBq(498.4μCi)であった。 実施方法: 150μLのarg-gly-met-gly-met-gly-gly-glyを750μLのリン酸緩衝液、150μL のクエン酸塩溶液、7.5μLのSnCl2溶液および150μLの過テクネチウム酸Tc-99m 溶液と混合し、室温で20分間インキュベートした。この標識付けバッチを2793μ LのPBS(pH7.4)で希釈した。全容積:4000μL(pH7.4)は全活性が6.2MBq( 168μCi)であった。 その標識付けを以下のHPLCを用いて分析した。 MERCK nucleosileカラム、125×4mm、5μm;100%Aから100%Bまでの勾配 液(7.5分以内);溶離液A:リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol/L、pH2.0);溶 離液B:アセトニトリル/リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol/L;pH2.0)50:50( v/v);流量:1.0mL/min。 Tc-99m錯体の放射化学的収率は100%であった。 2.3)H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly-CONH2のテクネチウム-99m錯 体(2.2.1)の臓器への分布と排出 Tc-99m-arg-gly-met-gly-met-gly-gly-gly(製造と標識付けについては実施例 2.1.1と2.2.1を参照)の臓器への分布と排出を、マウスに一回静脈投与を行っ た後に検査した。 実施方法: 種:マウス、NMRI、Schering SPF、約20g、n=12。 投与量:100μL/動物、活性が155.4KBq(4.2μCi)、比活性が2.88KBq/nmol( 77.8nCi/nmol)である54nmolのarg-gly-met-gly-met-gly-gly-glyに相当。 時間:投与後0.25時間、1時間、3時間、5時間(各時間に3頭づつの動物使 用)。 パラメータ:血液、肝臓、腎臓、筋肉、心臓、脳、脾臓、腸、皮膚、肺臓、骨 類および残余の身体、ならびに尿と大便の放射能。 PBS(pH7.4)に溶解した物質を尾の静脈に投与した。動物は排泄物の受け 容器付きのかごの中に入れ、投与後、上記容器に尿と大便を集めた。所定の時間 毎に3頭の動物を殺して準備した。血液、肝臓、腎臓、筋肉、心臓、脳、脾臓、 腸、皮膚、肺臓、骨類および残余の身体、ならびに尿と大便の放射能をγ−カウ ンター(プログラムルーチンNo.9)を用いて測定した。 以下の値を算出した。組織1g当りの線量%;各種臓器および尿と大便の線量 %(表2参照)。 実施例3 3.1)ペプチド類 H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-CONH2(3.1.1) H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-COOH(3.1.2) これらのペプチド類を上記の一般的な指示にしたがって合成し洗浄した。 C22H42N10O6S2 Mw:計算値 606.75 実測値 605 (FAB-MS) C22H41N9O7S2 Mw:計算値 607.7 実測値 609 (FAB-MS) 3.2)下記ペプチドのテクネチウム-99m錯体(3.2) H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-CONH2(3.2.1) または H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-COOH(3.2.2) 使用した溶液は次のとおりである。 50.0mgのSnCl2を1mLの0.5mol/L HClに溶解しH2O bidestを加えて10mLにした 溶液(22.1mmol/L)。 0.5mol/Lのリン酸水素二ナトリウム溶液;NaOHでpHを8.5に設定(0.1mol/L) 。 500mgのクエン酸ナトリウムを10mLのH2O bidestに溶解した溶液(170mmol/L)。 10.6mg(17.5μmol)のarg-gly-met-gly-met-glyを1mLのNaOHに溶解した溶液 (1mol/L)。 100μLの過テクネチウム酸Tc-99mは活性が18.4MBq(498.4μCi)であった。 実施方法: 150μLのarg-gly-met-gly-met-glyを750μLのリン酸緩衝液、150μLのクエン 酸塩溶液、7.5μLのSnCl2溶液および200μLの過テクネチウム酸Tc-99m溶液と混 合し、室温で20分間インキュベートした。この標識付けバッチを2742.5μLのP BS(pH7.4)を用いて希釈した。全容積:4000μL(pH7.4)は全活性が6.2MBq (168μCi)である。 標識付けを以下のHPLCを用いて分析する。 MERCK nucleosileカラム、125×4mm、5μm;100%Aから100%Bまでの勾配 液(7.5分以内);溶離液A:リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol/L、pH2.0);溶 離液B:アセトニトリル/リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol/L;pH2.0)50:50( v/v);流量:1.0mL/min。 Tc-99m錯体の放射化学的収率は100%であった。 3.3)H2N-arg-gly-met-gly-met-gly-CONH2のテクネチウム-99m錯体(3.2.1 )の臓器への分布と排出 Tc-99m-arg-gly-met-gly-met-gly(製造と標識付けについては実施例3.1.1と3 .1.2を参照)の臓器への分布と排出を、マウスに一回静脈投与した後検査した。 実施方法: 種:マウス、NMRI、Schering SPF、約20g、n=12。 投与量:100μL/動物、活性が155.4KBq(4.2μCi)、比活性が2.37KBq/nmol (64nCi/nmol)である66nmolのarg-gly-met-gly-met-glyに相当。 時間:投与後0.25時間、1時間、3時間、5時間(各時間に3頭づつの動物使 用)。 パラメータ:血液、肝臓、腎臓、筋肉、心臓、脳、脾臓、腸、皮膚、肺臓、骨 類および残余の身体ならびに尿と大便の放射能。 PBS(pH7.4)に溶解した物質を尾の静脈に投与した。動物は排泄物の受け 容器付きのかごの中に入れ、投与後に尿と大便を収集した。所定の時間毎に3頭 づつ動物を殺して準備した。血液、肝臓、腎臓、筋肉、心臓、脳、脾臓、腸、皮 膚、肺臓、骨類および残余の身体ならびに尿と大便の放射能をγ−カウンター( プログラムルーチンNo.9)を用いて測定した。 以下の値を算出した。組織1g当りの線量%;各種臓器ならびに尿と大便の線 量%(表3参照)。 実施例4 4.1)H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-CONH2(4.1) 上記ペプチドを上記の一般的指示にしたがって合成し洗浄した。 C23H38N8O11S Mw:計算値 634.7 実測値 636(FAB-MS) 4.2)H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-CONH2のテクネチウム-99m錯体(4.2) 300μLのリン酸緩衝液(Na2HPO4、0.5mol/L、pH8.5)に0.5mg(0.8μmol)のH2 N-glu-met-gly-asn-gly-glu-CONH2(4.1)を溶解して得た溶液を、50μLの0.15 molクエン酸三ナトリウム二水和物溶液および2.5μLの0.2mol塩化スズ(II)二 水和物溶液と混合する。その反応混合物を、Mo-99/Tc-99mジェネレータ由来の過 テクネチウム酸塩溶液(0.4〜0.9mCi)と混合し、充分混合してから、室温で10 分間インキュベートし、次いでろ過する(0.2μmフィルター)。 標識付けを下記のHPLCを用いて分析する。 MERCK nucleosileカラム;125×4mm、5μm;100%Aから100%Bまでの勾配 液(7.5分以内);溶離液A:リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M、pH2.0);溶離液 B:アセトニトリル/リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol;pH2.0)50:50(v/v) ;流量:1.0mL/min。 Tc-99m錯体の放射化学的純度は95%以上である。 実施例5 Tc−ペプチド錯体類の生体外での安定性 タンパク質に結合していないTc−ペプチド錯体の安定性を次のようにして測 定した。ペプチドは上記の一般的な指示にしたがって合成し洗浄し、次いで実施 例1に記載したようにして標識を付けた。0.5mL(0.5mCiに相当)の標識付けバ ッチを各々4.5mLのウシ血漿(Fa.Kraeber)またはPBSと混合する。1mLの試 料を混合してから1時間、2時間および4時間の後ただちに二つのバッチ各々か ら採取し、そのタンパク質を限外ろ過(Fa.AmiconによるCentricon30,000)に よって分離する。そのろ液を下記のHPLCを用いて分離する。 MERCK nucleosileカラム、125×4mm、5μm;100%Aから100%Bまでの勾配 液(7.5分以内);溶離液A:リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M、pH2.0);溶離液 B:アセトニトリル/リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol;pH2.0)50:50(v/v) ;流量:1.0mL/min。 Tc-ペプチド錯体のタンパク質結合を、ウシ血漿およびPBSとともにインキ ュベートした錯体のピーク面積の差から算出した。安定性は、ピーク面積の合計 を100%として錯体のピーク面積の百分率を計算することによって求めた。検査 されたペプチド錯体は4時間安定である(表1参照)。 実施例6 6.1)H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-il e-ile-trp-COOH(6.1) 上記ペプチドを上記の一般的な指示にしたがって合成し洗浄した。 Mw:計算値 2029.31 実測値 2030(FAB-MS) 6.2)H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-il e-ile-trp-COOHのテクネチウム-99m錯体(6.2) 使用した溶液は次のとおりである。 50mgのSnCl2を10mLの0.1mol/L HClに溶解した溶液(22.1mmol/L)。 0.1mol/Lのリン酸水素二ナトリウム溶液、NaOHを使ってpH7.5に設定(0.1mol/ L)。 グルコン酸ナトリウム溶液(0.01mol/L H2O bidest)。 500μLのH2O(bidest)および100μLのリン酸緩衝液に0.5mg(0.272μmol)の H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile-ile-trp- COOHを溶解して得た溶液。 100μLの過テクネチウム酸Tc-99mは活性が1.8MBq(48μCi)であった。 実施方法: グルコン酸塩のTc-99mによる標識付け 2mLのグルコン酸ナトリウムの溶液を、0.5mLの過テクネチウム酸Tc-99m溶液 (37MBq/1mCi)と混合し次に15μLのSnCl2溶液と2回混合する。上記グルコン 酸塩が完全に標識付けがなされているかをTLC(シリカゲル60、溶離液アセト ン)を用いて検査した。 H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile-ile-tr p-COOHのグルコン酸Tc-99mによる標識付け。 120μLのH2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-il e-ile-trp-COOHを2mLのグルコン酸Tc-99m溶液と混合し、室温で15分間インキュ ベートした。全容積:2120μL(pH7.0)の全活性は7.1MBq(193.2μCi)である 。 標識付けを下記HPLCを用いて分析する。 MERCK nucleosileカラム、125×4mm、5μm;100%Aから100%Bまでの勾配 液(8分間以内);溶離液A:リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M、pH7.5);溶離 液B:アセトニトリル/リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.01mol/1;pH7.5)50:50(v/v );流量:1.0mL/min。 Tc-99m錯体の放射化学的収率は95%であった。 6.3)H2N-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-il e-ile-trp-COOHのテクネチウム-99m錯体(6.2)の臓器への分布と排出 Tc-99m-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile- ile-trp(製造と標識付けについては実施例6.1と6.2を参照)の臓器への分布と 排泄を、マウスに一回静脈投与した後検査した。 実施方法: 種:マウス、NMRI、Schering SPF、約20g、n=12。 投与量:100μL/動物、活性が111KBq(3μCi)、比活性=459KBq/nmol(12.4 μCi/nmol)である242pmolのglU-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-hi s-leu-asp-ile-ile-trpに相当。 時間:投与後0.25時間、1時間、3時間、5時間(各時間毎に3頭づつの動物 を使用)。 パラメータ:血液、肝臓、腎臓、筋肉、心臓、脳、脾臓、腸、皮膚、肺臓、骨 類および残余の身体ならびに尿と大便の放射能。 PBS(pH7.4)に溶解した物質を尾の静脈に投与した。動物は排泄物の受け 容器付きのかごの中に入れ、投与後に尿と大便を収集した。上記の時間毎に3頭 づつ動物を殺して準備した。血液、肝臓、腎臓、筋肉、心臓、脳、脾臓、腸、皮 膚、肺臓、骨類および残余の身体ならびに尿と大便の放射能をγ−カウンター( プログラムルーチンNo.9)を用いて測定した。 以下の値を算出した。組織1g当りの線量%;各種臓器ならびに尿と大便の線 量%(表4参照)。 実施例7 WHHLウサギのアテローム硬化性血管病変部の検出 Tc-99m-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile-ile -trpをWHHLウサギに1回静脈投与した後、アテローム硬化性血管病変部をγ−カ メラで目視可能にした。製造と標識付けは実施例6.1および6.2に記載したのと同 様に行った。 実施方法: 種:フロックスフィールド(Froxfield)ウサギHH047560、Emsicon-Jung、雌4 .3kg、1992年10月15日出生。1993年5月3日における血清中のコレステロールの レベルは24.6mmol/Lであった。 麻酔法:Rompun/Ketavet(1:2)、約3ml筋肉内投与(初期)、100μL/min 静脈投与。 投与量:1mL、活性が37MBq(1mCi)で比活性=681kBq/nmol(18.4μCi/nmol )である54.3nmolのglu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-as p-ile-ile-trpに相当。 記録パラメータ:ガンマカメラ:Elcint SP4HR、エネルギー:140KeV、レイト モード(rate mode):標準、コリメータ:4、モード:ワード、フレームサイ ズ:128、ズーム:1、回転180°。 測定パラメータ:各種の臓器と大動脈内の相対強さ;観察期間:Tc-99m-glu-m et-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile-ile-trpの静脈投与 後の0〜5時間。 異なる長さでかつ各種の位置からの平面的(二次元の)記録を全試験期間を通 じて行った。ウサギはT-61(1mL)を使って5時間後に殺し、大動脈を取出し、 スダンIIIで染色し、大動脈のオートラジオグラム(phosphorus imager)を作製し た。 発見事項: 1mLのTc-99m-glu-met-gly-asn-gly-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-i le-ile-trpを、WHHLウサギに耳の静脈を通じて投与した。WHHLウサギは、LDL 受容体を欠いているかまたは不全であるため血液中のLDLの濃度が高いので、 自発的にアテローム硬化性血管病変が発生する。左側腹部の0.5h p.i.の記録は 、心臓、肝臓、腎臓および膀胱に高い活性を示し骨類では活性が低かった。腹部 大動脈領域におけるアテローム硬化性病変部が目視可能になっている(図2参照 )。 ウサギは投与してから5時間後に殺し、次にスダンIIIによる染色と大動脈の オートラジオグラムの作製を行った(図3参照)。比活性はプラークで353cpm/m m2であり、正常な大動脈壁で42cpm/mm2であった[強化係数(enrichment factor )=8]。 実施例8 Tc−結合ペプチドを有する一本鎖Fvフラグメント 標準プロトコルにしたがって、マウス抗CEAを産生するハイブリッド細胞培 養物からmRNAを単離し、適切なプライマーの組合わせでPCRを行うための 鋳型として働く前記mRNAからcDNAを産生させて、抗体の完全なVLとVHの コーディング領域を生成させるのに用いた。 合成オリゴヌクレオチドを、(GGGGS)3をコードするリンカーペプチドのために 用い、そして他の合成オリゴヌクレオチドを、PPMGMGHG配列をコードするTc− 結合ペプチド(Tcペプチド)のために用いた。TAQポリメラーゼを用い標準 プロトコルによるアセンブリングPCRによって、VH−リンカーVL−Tc−ペプチ ドまたはVL−リンカーVH−Tc−ペプチドの配列をコードする構造体が得られた。 イー・コリ(E.coli)のTG1菌株での発現は、細胞周辺腔で可溶性の一本 鎖Fvフラグメントとして発現させるためエルウイニア・カロディボラム(Erwinia carotivorum)由来のペクチン酸リアーゼのシグナルペプチドで集大成して、修 飾ベクター(pHEN誘導体)内でクローン化した後に行った。発現は、リンカーペ プチドまたはTc−結合ペプチドに対するポリクロナール血清を用いウエスタン ブロット法で確認した。 細胞周辺腔の画分を浸透ショック法で得て次にその可溶性の一本鎖Fvフラグメ ントを、抗イデオタイプ抗体、リンカーペプチドに対する抗体、または金属キレ ートカラムによるTc−ペプチドの金属イオンアフィニティーに基づいたアフィ ニティークロマトグラフィーで洗浄した。 実施例9 枠組み構造領域にTc−結合位置を有する一本鎖Fvフラグメント 一本鎖Fvフラグメントの構造体は実施例1に記載されているようにして製造し たが、Tc−結合変異体を、合成プライマーを用いて、VLの枠組み構造領域(位 置L:36〜L:43のループ)またはVHの枠組み構造領域(位置H:38〜H:45のループ) において部位特異的突然変異を起こさせて製造した。なおこれら変異体は、VH領 域もしくはVL領域、またはTc標識付けを改善するため両方の領域にMGMGHGのル ープ配列を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 16/32 8615−4C A61K 43/00 // C07K 103:00 9454−4C 49/02 A 105:00 (72)発明者 ディンケルボルク、ルードゥガー ドイツ連邦共和国 デー・13585 ベルリ ン エムデンツァイレ 5 (72)発明者 エルバー、セバスチアン ドイツ連邦共和国 デー・84030 エァゴ ルディング リンデンシュトラーセ 82 (72)発明者 フレムメル、コルネリウス ドイツ連邦共和国 デー・15738 ツォイ テン マキシム―ゴーリキ―シュトラーセ 17 (72)発明者 ヘーネ、ヴォルフガンク ドイツ連邦共和国 デー・12683 ベルリ ン イルマシュトラーセ 5 (72)発明者 クランプ、ヴォルフガング ドイツ連邦共和国 デー・13503 ベルリ ン ダムヴィルトスタイグ 41アー (72)発明者 キュットゥナー、ガブリエレ ドイツ連邦共和国 デー・10405 ベルリ ン クリストブルガーシュトラーセ 41 (72)発明者 マリン、ラインハルト ドイツ連邦共和国 デー・10965 ベルリ ン ヨルクシュトラーセ 70 (72)発明者 シィアー、ハンス マルチン ドイツ連邦共和国 デー・15344 シュト ラウスベルク ベルリナー シュトラーセ 34 (72)発明者 シュナイダー−メルゲナー、イェンス ドイツ連邦共和国 デー・10717 ベルリ ン ホーエンツォレルンダム 7 (72)発明者 シュタインブレッヒァー、レナーテ ドイツ連邦共和国 デー・12247 ベルリ ン カウルバッハシュトラーセ 31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I: R1−X−R2 (I) [式中、Xは同一もしくは異なる20個のα−、β−および/またはγ−アミノ酸 残基の連鎖であり、前記連鎖はメチオニン、アルギニン、リシンおよびアスパラ ギンの群に属するアミノ酸を少なくとも一つ含有し、システインを含有せず、そ してそのN末端に自由原子価、または水素原子を置換することによってXに結合 される残基R1を有し、そしてそのC末端に自由原子価、またはヒドロキシ基を 置換することによってXに結合される残基R2を有し; R1は水素原子;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意に置換 されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルキル基、アリール基 、アルキルアリール基、アラルキル基、アルキルカルボニル基またはアリールカ ルボニル基であり; R2はヒドロキシ基;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で各々任 意に置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルコキシ基ま たはアリールオキシ基;アミノ基;N(Rab)基(式中、RaとRbは同一もし くは異なってもよく、ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意に置 換されている、炭素数10以下の分枝鎖状のアルキル残基もしくはアシル残基であ る);またはリン酸残基である]で表される化合物; 上記化合物とペプチド類、タンパク質類、生体分子類または巨大分子類との接 合体;ならびに上記化合物と金属イオンとの錯体および上記化合物の水溶性塩。 2.連鎖Xが3〜15個のアミノ酸で構成されていることを特徴とする請求項1 記載の化合物。 3.連鎖Xが3〜8個のアミノ酸で構成されていることを特徴とする請求項1 記載の化合物。 4.R1が単結合または水素原子であることを特徴とする請求項1〜3のいず れか一つに記載の化合物。 5.R2が単結合、ヒドロキシ基またはアミノ基であることを特徴とする請求 項1〜4のいずれか一つに記載の化合物。 6.下記の配列を含有することを特徴とする請求項1記載の化合物。 7.接合体が罹病組織中または腫瘍中に選択的に蓄積する物質との接合体であ り、それらの物質と式Iで表される化合物との間に共有結合が存在し、その結合 は、ペプチド類、タンパク質類、抗体類またはそのフラグメントのようなアミノ 基を含有する物質の場合はエステル様のアミド結合であり、そしてアルデヒド基 を含有する物質の場合はイミド結合であることを特徴とする請求項1〜6のいず れか一つに記載の化合物。 8.罹病組織中に蓄積する物質が、ホルモン類、神経ホルモン類、神経伝達物 質類、生長刺激因子類、植物ホルモン類、フェロモン類、酵素補助因子類、酵素 基質類、受容体に特異的に結合する医薬類、またはオリゴヌクレオチド類である ことを特徴とする請求項7記載の化合物。 9.罹病組織中に蓄積する物質が、オキシトシン類、バソプレシン類、アンギ オテンシン類、メラニン細胞刺激ホルモン類、ソマトスタチン類、チロトロピン 放出ホルモン類、ゴナドトロピン放出ホルモン類、テストステロン類、エストラ ジオール類、プロゲステロン類、コルチゾール類、アルドステロン類、ビタミン D、ガストリン類、セクレチン類、ソマトロピン類、プロスタグランジン類、 ニューロテンシン類、インスリン類、グルカゴン類、カルシトニン類、成長ホル モン放出ホルモン類、プロラクチン類、エンケファリン類、エンドルフィン類、 ドパミン類、ノルエピネフリン類、グルタメート類、セロトニン類、アセチルコ リン類、エピネフリン類、インターロイシン類、アンギオゲニン類、サイモポエ チン類、エリスロポエチン類、ゼアチン類、ジベレリン酸誘導体類、酵母因子類 、昆虫フェロモン類、補酵素A、フィブリノーゲン類、アンギオテンシノーゲン 類、メカミラミン、ラニチジン、シメチジン、ロバスタチン、またはイソプロテ レノール誘導体類であることを特徴とする請求項8記載の化合物。 10.罹病組織中または腫瘍中に蓄積する物質が、ペプチド類もしくはタンパク 質類;特に抗体類;F(ab)2、F(ab)、一本鎖抗体類もしくはCDRのような抗体 フラグメントであることを特徴とする請求項7記載の化合物。 11.罹病組織中または腫瘍中に蓄積する抗体がα−CEA−抗体(この抗体を 製造するのに使用されるハイブリッド細胞クローンは、Central Institute of M olecular Biologyに登録番号B4-F/C3(1988年のリスト)で寄託されている)ま たはそのF(ab)2、F(ab)(sFvフラグメントもしくはCDR)であることを特徴 とする請求項10記載の化合物。 12.罹病組織中に蓄積する物質が、エンドセリン類、部分エンドセリン配列類 、エンドセリン類似体類、エンドセリン誘導体類またはエンドセリンアンタゴニ スト類のようなペプチド類であることを特徴とする請求項7記載の化合物。 13.ペプチド類が、下記の配列: または部分配列: または環状アミノ酸配列: を含有することを特徴とする請求項12記載の化合物。 14.錯体の金属イオンが放射性核種であることを特徴とする請求項1〜13のい ずれか一つに記載の化合物。 15.放射性核種が、元素:Tc、Re、At、InまたはGaの同位元素であ ることを特徴とする請求項14記載の化合物。 16.放射性核種がTc-99mであることを特徴とする請求項14記載の化合物。 17.一般式I: R1−X−R2 (I) [式中、Xは同一もしくは異なる20個のα−、β−および/またはγ−アミノ酸 残基の連鎖であり、前記連鎖はメチオニン、アルギニン、リシンおよびアスパラ ギンの群に属するアミノ酸を少なくとも一つ含有し、システインを含有せず、そ してそのN末端に自由原子価、または水素原子を置換することによってXに結合 される残基R1を有し、そしてそのC末端に自由原子価、またはヒドロキシ基を 置換することによってXに結合される残基R2を有し; R1は水素原子;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意に置換 されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルキル、アリール、ア ルキルアリール、アラルキル、アルキルカルボニルまたはアリールカルボニルの 基であり; R2はヒドロキシ基;ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で各々任 意に置換されている、炭素数10以下の分枝鎖状もしくは直鎖状のアルコキシ基ま たはアリールオキシ基;アミノ基;N(Rab)基(式中、RaとRbは同一もし くは異なってもよく、ヒドロキシ基、アミノ基もしくはカルボキシ基で任意に置 換されている、炭素数10以下の分枝鎖状のアルキル残基もしくはアシル残基であ る);またはリン酸残基である]で表される化合物; 上記化合物とペプチド類、タンパク質類、生体分子類もしくは巨大分子類との 接合体;ならびに 上記化合物と金属イオンとの錯体類;の製造方法であって; a)アミノ酸類が所望の順序で続いて公知の方法によってアミド結合され、そ のアミノ酸類は合成樹脂に結合され、そして前記アミノ酸類はペプチド合成が完 了してから合成樹脂から分離されるか、または b)一般式(I)の化合物をコードするオリゴもしくはポリヌクレオチドを、 これらの化合物を化学的に合成する公知の方法で、ヌクレオチドのC−5’のヒ ドロキシル基を他のヌクレオチドのリン酸基に結合させるか、もしくは標識を付 けたオリゴヌクレオチドを用いてコーディングmRNAストリングを検出し、そ のmRNAを単離し、次いでそのmRNAでcDNAを形質転換し、そしてポリ メラーゼ連鎖反応で該cDNAを増幅させることによって製造し;通常の発現ベ クター中に入れ次いで原核細胞もしくは真核細胞の中で発現させ;そして この方法で製造された化合物を、罹病組織中または腫瘍中に選択的に蓄積する 物質と必要に応じて接合し、そして前記物質と式Iで表される化合物の間に共有 結合が存在し、その結合は、ペプチド類、タンパク質類、抗体類またはそのフラ グメント類を含有する物質の場合はエステル様のアミド結合であり;アルデヒド 基を含有する物質の場合はイミド結合であり;そして この方法で製造される化合物および接合体を、任意に還元剤もしくは補助リガ ンドの存在下、塩の形態の金属と任意に反応させる; ことを特徴とする方法。 18.乾燥形態もしくは溶液の形態の、請求項1〜13のいずれか一つに記載の化 合物および還元剤および任意に補助リガンド、ならびに上記化合物を、過テクネ チウム酸塩もしくは過レニウム酸塩の溶液の形態のTc-99mもしくはReと反応さ せる指示を含む使用説明書からなる、放射性医薬を製造するためのキット。 19.請求項1〜16のいずれか一つに記載の化合物を含有することを特徴とする 、放射線療法または放射線診断法に用いる放射性医薬製剤。 20.請求項1〜16に記載の化合物をリポソームの形態で含有することを特徴と する請求項19記載の放射医薬製剤。
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