JPH0950773A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH0950773A
JPH0950773A JP7219525A JP21952595A JPH0950773A JP H0950773 A JPH0950773 A JP H0950773A JP 7219525 A JP7219525 A JP 7219525A JP 21952595 A JP21952595 A JP 21952595A JP H0950773 A JPH0950773 A JP H0950773A
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崇▲祐▼ 古賀
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桂司 森本
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徹 山崎
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    • H01J2229/70Electron beam control outside the vessel
    • H01J2229/703Electron beam control outside the vessel by magnetic fields
    • H01J2229/7038Coil separators and formers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正構造を形成するための金型の耐久性を改
善するとともに、成形性の向上を図り、補正片の装着作
業を改善する。 【解決手段】 L字リブの代わりに単純形状の一対のリ
ブ50,52が、適当な間隔で軸線AXに平行にセパレ
ータ10上に形成される。そして、これらリブ50,5
2をまたぐように、補正片54が取り付けられる。補正
片54は、両端部56,58が折曲げられており、中央
付近59が膨らんだ山形状となっている。このような形
状とすることで弾性力が付与され、両端部56,58を
押し広げたり、あるいは逆に押し縮めたりすることがで
きる。この補正片54の軸線AX方向の端面を押すこと
で、ミスコンバーゼンスに対応した最適位置に取付け位
置が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インライン型カ
ラー受像管用の偏向ヨークにかかり、更に具体的には、
磁界調整(例えばミスコンバーゼンスの補正)を行うた
めの補正片を装着するための補正構造の改良に関するも
のである。
【0002】
【背景技術と発明が解決しようとする課題】インライン
型のカラー受像管のネック部に装着される偏向ヨークと
しては、例えば図10に示すものがある。同図におい
て、大径側と小径側を有するテーパ形状の一対のセパレ
ータ10,12のそれぞれの小径側後端側、すなわちカ
ラー受像管(図示せず)の電子銃側には、小径側後端拡
大面10a,12a(小径フランジ部)が設けられてい
る。セパレータ10,12のテーパ部上には垂直偏向コ
イル18が設けられ、垂直偏向コイル18上にはコア1
6が設けられている。また、電気回路を搭載した基板1
4がテーパ部に沿って設けられている。補正構造20は
セパレータ10,12の小径側後端拡大面10a,12
a上に設けられている。なお、図示しないが、セパレー
タ10,12の内面側には水平偏向コイルが設けられて
いる。
【0003】図11には補正構造20が拡大して示され
ている。セパレータ10,12の小径側後端拡大面10
a,12aには、一組のL字リブ22,24が対向して
所定の間隔で形成されており、それらの間には半円リブ
26,28がL字リブ22,24に沿って形成されてい
る。一方、補正片30は磁性体で形成されており、その
端部に折り返し部32が形成されている。補正片30
は、その両袖がL字リブ22,24に嵌め込まれるとと
もに、半円リブ26,28上をスライドする。補正片3
0のセパレータ10,12上における取付位置は、折り
返し部32によって補正片30をスライドさせることで
調整される。図12には、図11における補正片装着時
の#12−#12線に沿った断面が示されている。この
図に示すように、補正片30は、補正構造20内に強嵌
合的に嵌め込まれる。
【0004】ここで、ミスコンバーゼンスの一例を示
す。図13(A)の例では、画面上でR(赤)の電子ビ
ームに対してB(青)の電子ビームが外側となってい
る。このようなHシフトミスコンバーゼンスパターンの
場合には、同図(B)に示すような位置に補正片30を
取り付けるようにする。逆に、同図(C)の例では、画
面上でRの電子ビームに対してBの電子ビームが内側と
なっている。このようなHシフトミスコンバーゼンスパ
ターンの場合には、同図(D)に示すような位置に補正
片30を取り付けるようにする。電子ビームの補正量
は、補正片30を電子ビームが並んでいる軸線方向,す
なわち矢印F10,F12方向に移動することで調整で
きる。例えば、RとBの間隔が大きい場合には補正片3
0を管軸方向(管中心軸方向)に近づけるようにする。
【0005】このように、ミスコンバーゼンスの補正構
造20には、軸線方向に補正片を移動でき、最適位
置で補正片を保持できる構造が必要である。前記例で
は、を実現するため、軸線方向に補正片30をスライ
ドできるように、L字リブ22,24を対向して軸線と
平行に配置している。また、を実現するため、L字リ
ブ22,24の上部内側22A,24Aと、セパレータ
10上の円形リブ26,28間で補正片30がやや強嵌
合になるように寸法設定しており、金型加工を容易にす
るために円形リブ26,28をL字リブ22,24間の
一部分にのみ設けている。このような補正構造として
は、実開昭63−44364号,同63−19753号
に開示されたものがある。
【0006】しかしながら、このような背景技術には次
のような不都合がある。 (1)L字リブ22,24は、補正片30のスライド量
に補正片30の移動方向幅を加えた長さが必要である。
このため、L字リブ22,24を形成するための金型部
分は、前記長さであって補正片30の厚さに相当する形
状となる。特に、図12に示す空間部22C,24Cに
対応する金型部分(突出部22B,24Bを成形するた
めの部分)は、肉薄で細長い形状となる。従って、強度
及び耐久性にやや難があった。更に、金型加工自体も難
しい。 (2)変形等が比較的生じやすく、L字リブ22,24
を良好に成形することが難しい。
【0007】(3)補正片30を挿入する部分が略袋状
になるので、挿入しずらく作業性にやや難があった。 (4)同様に、略袋状のため、補正片30の挿入方向が
限定されてしまい、偏向ヨーク全体としての設計の自由
度が低い。 (5)適切な強嵌合寸法設定を、寸法精度が比較的不安
定なモールド部材であるセパレータ側で実現しなければ
ならず(セパレータの材質はプラスチック(合成樹脂)
である)、設計,検査,あるいは修正に時間及び工数が
かかる。
【0008】(6)図14はL字リブ22,24の部分
の平面図である。この図に示すように、金型の抜き方向
は、矢印F14で示す方向である。このため、L字リブ
22,24には、多少の抜き勾配θ1,θ2が生ずる。
すると、内側の勾配θ2と補正片30との間にクリアラ
ンスが形成され、結果的に補正片30が傾いてしまう場
合もあり、その場合は、位置調整補正精度に悪影響を及
ぼす場合がある。
【0009】一方、偏向ヨークの出荷時には、調整用C
RT(図示せず)に一度その偏向ヨークを装着し、図1
3で説明した調整を行って出荷する。そして、この出荷
した偏向ヨークをCRTに組み込んでディスプレイ装置
として製品化する。しかし、各ディスプレイ装置のCR
Tと前記調整用CRTとの間で特性上の相違があるとき
には、装着するCRTに合わせて各偏向ヨークに新たな
調整用補正片を設け、出荷時と同様な調整を行う必要が
生ずる。図15には、かかる調整の様子が示されてお
り、補正片30の他に調整用補正片34が、接着剤36
によってL字リブ22,24の上面に固定されている。
【0010】ところが、このような調整手法では、次の
ような不都合がある。 (1)調整する際に調整用補正片34を仮固定できない
ため、作業性の向上を図ることが難しい。 (2)接着剤36が固化するまでに、調整用補正片34
の位置ずれを起こすことがある。 (3)調整用補正片34を仮止め及びスライドできる構
造になっていないので、調整の再現性が必ずしも良好で
はなく、再度同じ位置に調整用補正片34を位置させる
ことが難しい。
【0011】この発明は、以上の点に着目したもので、
その目的は、補正構造を形成するための金型の耐久性を
改善するとともに、成形性の向上を図ることである。他
の目的は、補正片の装着作業及び位置調整作業を改善す
るとともに、補正精度を向上させることである。更に他
の目的は、偏向ヨーク設計の自由度の向上を図ることで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、磁界調整のための補正片が、セパレー
タ(10,12)の小径側後端拡大面に配置される偏向
ヨークにおいて、補正片(54)は、弾性力を発生させ
るための曲部(59)を有する補正片であり、前記後端
拡大面と略平行な方向の弾性力により前記セパレータの
前記後端拡大面に係止されることを特徴とする。
【0013】他の発明は、弾性力を発生させるための曲
部を有する、磁界調整のための補正片と、セパレータの
小径側後端拡大面に設けられた、前記補正片を係止する
ための取付け部(50,52)とを備え、前記補正片
は、前記後端拡大面と平行な方向の弾性力により前記取
付け部に係止され、前記取付け部は、前記後端拡大面と
平行な方向の前記弾性力に対して垂直な方向であり、か
つ前記後端拡大面に対して平行な方向に延在して設けら
れたことを特徴とする。
【0014】他の発明は、磁界調整のための複数の補正
片(30,54)が、セパレータの小径側後端拡大面に
重ねて配置される偏向ヨークにおいて、少なくとも最上
位に位置する補正片(54)は、弾性力を発生させるた
めの曲部を有する補正片であり、前記後端拡大面と略平
行な方向の弾性力により前記セパレータの前記後端拡大
面に係止されることを特徴とする。
【0015】更に他の発明は、磁界調整のための複数の
補正片(30,54)が、セパレータの小径側後端拡大
面に設けられた取付け部(22,24)に重ねて配置さ
れる偏向ヨークにおいて、少なくとも最上位に位置する
補正片(54)は、弾性力を発生させるための曲部(5
9)を有する補正片であり、前記曲部を有する補正片
は、前記後端拡大面と平行な方向の弾性力により前記取
付け部に係止され、前記取付け部は、前記後端拡大面と
平行な方向の前記弾性力に対して垂直な方向であり、か
つ前記後端拡大面に対して平行な方向に延在して設けら
れたことを特徴とする。
【0016】本発明の主要な態様には、以下のようなも
のもある。 (1)1対の端部(56,58)に弾性力が形状的に付
与された磁界補正用の補正片(54);前記端部を前記
弾性力によってスライド可能に取付けるセパレータ上に
形成された取付け部(50,52);を備え、前記取付
け部を、その形成面側から補正片を係止可能な単純形状
(50,52,60,62)としたことを特徴とする偏
向ヨーク。
【0017】(2)磁界補正用の補正片(30)が、セ
パレータ上に形成されたL字リブ(22,24)にスラ
イド可能に取付けられた偏向ヨークにおいて:1対の端
部に弾性力が形状的に付与されており、前記補正片によ
って補正された磁界を調整するための調整用補正片(5
4)を、その端部を前記L字リブの外側にスライド可能
に取付けたことを特徴とする偏向ヨーク。
【0018】(3)前記補正片の端部を分割形成したこ
とを特徴とする前記(1)又は(2)記載の偏向ヨーク。
【0019】(4)前記補正片のスライド方向端部に、
押し当て部(124)を形成したことを特徴とする前記
(1),(2),又は(3)記載の偏向ヨーク。
【0020】(5)1対の端部(56,58)に弾性力
が形状的に付与されたことを特徴とする磁界補正用の補
正片(54)。
【0021】この発明の前記及び他の目的,特徴,利点
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、実施例を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】図1には、実施例1の偏向ヨークの主要部
が示されている。同図の#2−#2線に沿って矢印方向
に見た断面が図2(A)に示されており、装着前の状態
が同図(B)に示されている。上述した背景技術と対応
する構成部分には、同一の符号が付されている。本実施
例では、L字リブの代わりに四角柱状の一対のリブ5
0,52が、適当な間隔で軸線AXに平行にセパレータ
10の小径側後端拡大面10a上に形成されている。そ
して、これらリブ50,52をまたぐように、断面が山
形状の補正片54が取り付けられている。すなわち、セ
パレータ10の小径側後端拡大面10aに、補正片54
が配置される。補正片54は、磁性材,鉄などからな
る。
【0023】すなわち、補正片54は、両端部56,5
8が折曲げられており、中央付近59が膨らんだ山形状
の曲部55となっている。このような形状とすることで
弾性力が付与され、両端部56,58を押し広げたり、
あるいは逆に押し縮めたりすることができるようになっ
ている。そして、セパレータ10の小径側後端拡大面と
略平行な方向(矢印FA,FB方向)の弾性力によっ
て、補正片54が係止されている。
【0024】詳述すると、図2(B)に示すように、セ
パレータ10の小径側後端拡大面10aに形成されたリ
ブ50,52の両外側側面間の寸法をLAとし、補正片
54の両端部56,58の内側間の寸法をLBとしたと
きに、LA>LBとなるように寸法が設定されている。
また、寸法LB,補正片54の中央付近の高さHは、補
正片54がリブ50,52に沿ってスライドすること及
びリブ50,52に強嵌合することを考慮して決められ
ている。
【0025】このような寸法とすることにより、補正片
54をリブ50,52に取り付けたときに、図2(A)
に示す矢印FA,FBで示すように力が作用し、両端部
56,58がリブ50,52を挟むようになり、補正片
54が係止される。この係止力及びスライド時の抵抗力
は、リブ50,52と補正片54の両端部56,58と
の摩擦力によるもので、矢印FA,FBで示す弾性力に
基づいて発生する。リブ50,52の延在する方向は、
弾性力の方向(矢印FA,FB方向)に垂直な方向であ
り、かつ、小径側後端拡大面10aに平行な方向であ
る。
【0026】図3には他の実施例が示されており、補正
片54の両端部56,58がリブ50,52の内側に嵌
め込まれた構成となっている。リブ50,52の両内側
側面間の寸法をLC,補正片54の両端部56,58の
外側間の寸法をLDとしたとき、LD>LCとなるよう
に設定する。この例では、矢印FC,FDで示す方向
(小径側後端拡大面10aと略平行な方向)に力が作用
する。すなわち、図1,図2の実施例では補正片54が
開くようにしてリブ50,52に嵌め込まれるのに対
し、図3の実施例では補正片54が閉じるようにしてリ
ブ50,52に嵌め込まれる。
【0027】このような構造の偏向ヨークは、出荷時に
調整用CRTに装着される。そして、ミスコンバーゼン
スを補正できる適当な位置に補正片54を位置させるこ
とで補正が行われる。すなわち、補正片54の軸線方向
端部を押してリブ50,52上をスライドさせて、最適
補正位置に補正片54を位置させて、その位置で接着剤
により固定する。
【0028】このように、本実施例によれば、次のよう
な効果がある。 (1)セパレータ側のリブ50,52が小径側後端拡大
面10aに一体的に形成された単純な凸形状となってい
る。そして、リブ50,52には、図12に示したL字
リブ22,24の突出部22B,24Bのような小径側
後端拡大面10aに平行に対向する突出部が存在しない
ため、リブ50,52を形成するための金型(すなわ
ち、セパレータ10を形成するための金型)の強度,耐
久性が向上する。金型加工自体も簡便である。
【0029】(2)また、リブ50,52の成形時の変
形がほとんど発生しなくなるとともに、金型からセパレ
ータを抜くときに、金型のリブ形成部分に起因するキズ
や変形もほとんど生ずることもない。
【0030】(3)補正片54を取付ける部分が従来の
ような袋状とはなっていないので、補正片54の取付け
方向に従来例に比べて格段に広い自由度が生じ、リブ形
成面側から補正片54を自由に係止させることができ、
取付作業性、位置調整の作業性が大幅に改善される。ま
た、取付方向の自由度が広がることにより、偏向ヨーク
設計の自由度も広がる。
【0031】(4)補正片54を係止させるための強嵌
合寸法の設定・管理を、寸法精度の比較的不安定なモー
ルド側(セパレータ側)ではなく、補正片側で行える。
よって、補正片が金属材であれば、補正片をプレス加工
により成形することにより、補正片は寸法精度の安定し
たものとなり、設計、検査、修正の作業性、及び補正精
度を大幅に改善できる。
【0032】(5)補正片54は弾力性を有しているの
で、従来の取付け部にそのまま係止させることも可能で
あり、この場合には、従来のセパレータを設計変更なく
使用することができ、本偏向ヨークは汎用性が高い。
【0033】(6)リブ50,52を軸線AX方向に延
在して設けたので、補正片54を調整に必要な一定方向
にのみ移動させることができ、位置調整がより容易に行
える。
【0034】
【実施例2】次に、実施例2について説明する。前記実
施例では取付け部として単純な凸形状のリブ50,52
を形成したが、この実施例では取付け部として単純な凹
形状の溝を形成している。図4には実施例2の偏向ヨー
クの主要部が示されており、同図の#5−#5線に沿っ
て矢印方向に見た断面が図5に示されている。これらの
図に示すように、セパレータ10の小径側後端拡大面1
0a上には、軸線方向(図1参照)に沿って溝60,6
2が形成されている。そして、これら溝60,62の外
側側面に補正片54の端部56,58が当接するように
嵌め込まれる(小径側後端拡大面10aに平行な矢印F
E,FF方向の弾性力により強嵌合する)。図6は逆の
例で、溝60,62の内側側面に補正片54の端部5
6,58が当接するように嵌め込まれる(小径側後端拡
大面10aに平行な矢印FG,FH方向の弾性力により
強嵌合する)。
【0035】
【実施例3】次に、実施例3について説明する。この実
施例は取付け部であるリブや溝の形状の他の例である。
まず、図7(A)は、セパレータ10の小径側後端拡大
面10aに軸線方向に沿って幅広の凹部70が形成され
ており、その側面72,74が補正片54の端部56,
58にそれぞれ当接する構成となっている。この例は、
図3,図5の実施例と実質的に同一の作用を奏するもの
である。同図(B)は、セパレータ10の小径側後端拡
大面10aに軸線方向に沿って幅広の凸部76が形成さ
れており、その側面78,80が補正片54の端部5
6,58にそれぞれ当接する構成となっている。この例
は、図2,図6の実施例と実質的に同一の作用を奏する
ものである。
【0036】
【実施例4】次に、実施例4を説明する。この実施例
は、上述した補正片54を、図15に示した調整用補正
片34の代わりに用いたものである。図8(A)には補
正構造の斜視図が示されており、同図の#8−#8線に
沿って矢印方向に見た断面が(B)に示されている。L
字リブ22,24には、図15に示したように補正片3
0が出荷時に取り付けられている。この実施例によれ
ば、補正片54がL字リブ22,24をまたがるように
強嵌合的に取り付けらるので、これをスライドさせるこ
とで簡便に調整が可能となる。
【0037】この実施例によれば、次のような効果があ
る。 (1)補正片54がその弾性押圧力によってL字リブ2
2,24に保持,係止されるので、調整の際この弾性押
圧力のみにより確実に仮固定が行える。従って、接着剤
による固定の際にも、位置ずれを起こすことがない。 (2)補正片54がL字リブ22,24に沿って位置調
整に必要な一定方向にのみスライドし、スライド時に補
正片の傾きがほとんどないので、調整が容易であり調整
の再現性もある。 (3)L字リブを有する従来のセパレータにも適用で
き、汎用性が高い。(もちろん、新たなリブを設けても
よい。)
【0038】
【実施例5】次に、図9を参照しながら更に他の実施例
について説明する。上述した例では、補正片を山形状も
しくは屋根形状としたが、図9(A)に示す補正片10
0のように谷形状の曲部102を有するものとしてもよ
い。同図(B)の補正片104は、中央付近に略半円の
断面形状の曲部106が設けられており、これによって
弾性が付与されている。同図(C)の補正片108で
は、中央付近が平坦となっており、その両端が山形状の
曲部110となっている。同図(D)の補正片112で
は、全体が山形状となっており、両端に折曲げ形状は形
成されていない(図示しないが、同様に全体がドーム状
のものでもよい)。このように、両端部はリブ又は溝に
沿ってスライドする形状であれば、どのようなものであ
ってもよい。
【0039】次に、同図(E)に示す補正片110のよ
うに、同図(A)の補正片100を逆にしてリブあるい
は溝側に嵌め込むようにしてもよい。同図(F)の補正
片114は蒲鉾型のものである。この補正片114を同
図(G)に断面を示すように逆向きにして50,52に
嵌め込むようにしてもよい。このように補正片は、弾性
力を発生させるための曲部(山形部,谷形部,ドーム状
部,湾曲部など)を有するものであればよい。
【0040】次に、同図(H)に示す補正片116は、
一方の折曲げ端部が118A,118Bの2つに分割さ
れ、他方の端部についても同様に120A,120Bの
2つに分割されている例である。同図(I)の補正片1
22も、同様に端部が分割されている。このように端部
を分割すると、分割端部118A−120A間のたわみ
量と、118B−120B間のたわみ量とを異ならせる
ことができる。このため、金型の抜き勾配(図14参
照)を大きくとったリブ(場所によって間隔の異なるリ
ブ)との嵌合スライドにおいてもガタが生じないという
利点がある。
【0041】次に、同図(J)の補正片124は、前記
実施例の補正片54の軸線方向端部に押し当て部124
を形成したものである。もちろん、上述したいずれのタ
イプの補正片にも押し当て部を形成してよい。このよう
な押し当て部を利用すれば、補正片のスライドを簡単に
行うことができる。
【0042】
【他の実施例】この発明には数多くの実施の形態があ
り、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では、取付け部を軸線方向に設けた
が、補正対象に応じて軸線以外の方向に設けてもよい。
軸線以外の方向に設ける場合も、取付け部を設ける方向
は、補正片の弾性力の方向と垂直な方向であり、かつ、
小径側後端拡大面に平行な方向である。
【0043】(2)前記実施例では、セパレータ10の
小径側後端拡大面10a上にのみ取付け部を形成した
が、セパレータ12の小径側後端拡大面12a上に形成
してもよい。また、小径側後端拡大面10a,12aの
裏面側(前記実施例と反対側の面)に設けるようにして
もよい。
【0044】(3)取付け部,補正片,押し当て部の形
状は、同様の作用を奏するように種々設計変更が可能で
ある。例えば、取付け部を、断面V字やU字の凸形状又
は凹形状とするなどである。また、実開昭61−144
559号公報に開示されているように取付け部を複数組
並列に設けてもよいし、1組の取付け部に必要に応じて
複数の補正片を嵌め込むようにしてもよい。
【0045】(4)複数枚の補正片を重ねて配置する場
合には、少なくとも最上位に位置する補正片を上述の弾
性力を有する補正片とすればよい。
【0046】(5)補正片の材質としては、磁性材の
他、鉄板などの金属板,アモルファスなど周囲の磁界を
調整できる材質であればよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 1.請求項1〜4に共通の効果 (1)本偏向ヨークでは、補正片をそれ自体の弾性力に
より取付け部に係止できるので、取付け部側に補正片を
係止するための特別な形状部分(例えば弾性力を発生さ
せる複雑な形状部分)を設けるようにしなくてもよく、
取付け部の設計の自由度が広がる。従って、取付け部を
単純な形状(例えば、単純な凸形状、単純な凹形状)に
することも可能となる。取付け部を単純な形状とした場
合には、
【0048】(A)金型における取付け部成形部分の加
工が容易になるとともに、金型の耐久性が向上し、
(B)セパレータ成形時の変形発生率が大幅に低下する
とともに、金型からセパレータを抜く際の、金型内の取
付け部成形部分に起因するきずつき、変形の発生率が大
幅に低下する、ので、生産性が大幅に向上する。
【0049】(2)補正片を従来のような略袋状の部分
に取付ける場合には、取付け方向は非常に限られた方向
であったが、本偏向ヨークでは、補正片をそれ自体の弾
性力により係止できるので、補正片の取付け方向に従来
例に比べて格段に広い自由度が生じる。従って、取付け
作業・位置調整の効率化と、偏向ヨーク全体の設計の自
由度の改善が図れる。
【0050】(3)補正片を係止させるための強嵌合寸
法の設定・管理を、寸法精度の比較的不安定なモールド
側(セパレータ側)ではなく、補正片側で行える。よっ
て、補正片が金属材であれば、補正片をプレス加工によ
り成形することにより、補正片を寸法精度の安定したも
のとすることができ、設計、検査、修正の作業性、及び
補正精度を大幅に改善できる。
【0051】(4)補正片は弾性力を有しているので、
従来の取付け部にそのまま係止させることも可能であ
り、この場合には、従来のセパレータを設計変更なく使
用することができ、本偏向ヨークは汎用性が高い。
【0052】2.請求項2,4に対応した効果 請求項2,4に記載の本偏向ヨークは、取付け部を所定
方向に延在して設けたので、補正片を調整に必要な一定
方向にのみ移動させることができ、位置調整がより容易
に行える。
【0053】3.請求項3,4に対応した効果 請求項3,4に記載の本偏向ヨークは、少なくとも最上
位に位置する補正片を、取付け部側にその補正片係止の
ための特別の形状部分(例えば弾性力を発生させる複雑
な形状部分)がなくとも、また、接着剤などを用いず
に、取付け部に係止できる。よって、少なくとも最上位
に位置する補正片の仮止めが容易に行え、正確な取付け
位置への調整作業が自由に行える(当然、調整の再現性
も十分にある)。従って、本偏向ヨークによれば、補正
精度の改善、及び作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の構成を示す主要部の斜視
図である。
【図2】図1の#2−#2線に沿って矢印方向に見た断
面図及び寸法関係を示す図である。
【図3】実施例1の他の実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例2の構成を示す主要部の斜視
図である。
【図5】図4の#5−#5線に沿って矢印方向に見た断
面図である。
【図6】実施例2の他の実施例を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例3の構成を示す主要部の斜視
図である。
【図8】この発明の実施例4の構成を示す主要部の斜視
図及び断面図である。
【図9】この発明の実施例5を示す主要部の斜視図及び
断面図である。
【図10】背景技術を示す斜視図である。
【図11】図10の主要部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図12】図10の主要部を拡大して示す断面図であ
る。
【図13】補正構造による補正手法を示す図である。
【図14】金型の抜き勾配の様子を示す主要部の平面図
である。
【図15】調整用補正片を備えた他の背景技術を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10,12…セパレータ 10a,12a…小径側後端拡大面 14…基板 50,52…リブ 54,100,104,108,112,114,11
6,122…補正片 55,102,106…曲部 56,58…端部 60,62…溝 70…凹部 72,74,78,80…側部 76…凸部 118A,118B,120A,120B…分割端部 124…押し当て部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界調整のための補正片が、セパレータ
    の小径側後端拡大面に配置される偏向ヨークにおいて、 補正片は、弾性力を発生させるための曲部を有する補正
    片であり、前記後端拡大面と略平行な方向の弾性力によ
    り前記セパレータの前記後端拡大面に係止されることを
    特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 弾性力を発生させるための曲部を有す
    る、磁界調整のための補正片と、セパレータの小径側後
    端拡大面に設けられた、前記補正片を係止するための取
    付け部とを備え、 前記補正片は、前記後端拡大面と平行な方向の弾性力に
    より前記取付け部に係止され、 前記取付け部は、前記後端拡大面と平行な方向の前記弾
    性力に対して垂直な方向であり、かつ前記後端拡大面に
    対して平行な方向に延在して設けられたことを特徴とす
    る偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 磁界調整のための複数の補正片が、セパ
    レータの小径側後端拡大面に重ねて配置される偏向ヨー
    クにおいて、 少なくとも最上位に位置する補正片は、弾性力を発生さ
    せるための曲部を有する補正片であり、前記後端拡大面
    と略平行な方向の弾性力により前記セパレータの前記後
    端拡大面に係止されることを特徴とする偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】 磁界調整のための複数の補正片が、セパ
    レータの小径側後端拡大面に設けられた取付け部に重ね
    て配置される偏向ヨークにおいて、 少なくとも最上位に位置する補正片は、弾性力を発生さ
    せるための曲部を有する補正片であり、 前記曲部を有する補正片は、前記後端拡大面と平行な方
    向の弾性力により前記取付け部に係止され、 前記取付け部は、前記後端拡大面と平行な方向の前記弾
    性力に対して垂直な方向であり、かつ前記後端拡大面に
    対して平行な方向に延在して設けられたことを特徴とす
    る偏向ヨーク。
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