JPH09507461A - 押し戻し荷車貯蔵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 支持レール（１２）上を転動する車輪（３４）を有する外側荷車（２０）を含む押し戻し荷車貯蔵装置（１０）である。中央荷車（４０）は外側荷車（２０）の側部部材（２６）上を転動する前輪（３４）を有する。中央荷車（４０）の後輪（３４）は支持レール（１２）上を転動する。内側荷車（５０）は中央荷車（４０）の側部部材（２６ａ）上を転動する前輪（３４）を有する一方、内側荷車（５０）の後輪（３４）は側部レール（１２）上を転動する。転動する荷車（２０，４０，５０）はすべて等しい高さのものである。

Description

【発明の詳細な説明】 押し戻し荷車貯蔵装置 発明の背景 この発明の利用分野は押し戻し貯蔵装置である。 押し戻し荷車貯蔵装置は、典型的には、僅かに傾斜したレール上で、パレット 又はその他の貨物を運搬するためのころがり荷車を用いる。１組のレール上に幾 つかの荷車を設けることによって、多数のパレットを貯蔵しかつ単一の通路から 回収しているとき、例えば倉庫の通路の間の使用可能スペースが増大される。結 果として、フォークリフトを活用するための従来の貯蔵棚において必要な通路ス ペースは、スペースのより効率的な使用を実現しながら追加の貯蔵棚のために用 いられ得る。 過去に様々な押し戻し荷車貯蔵装置が用いられてきたけれども、標準的な構成 部材から容易に作製でき、便利で効率良く使用でき、しかも貯蔵効率を増大させ る改善された装置が望まれている。発明の要約 この目的のために、この押し戻し荷車貯蔵装置は、それぞれ下側内側フランジ 又はローラ支持表面を持つ、一定の間隔で離間された一対の支持レールを備える 。外側荷車は上記支持レールの下側内側フランジ上を転動する車輪を有する。外 側荷車２０は、同様に下側内側フランジを持つ側部部材２６を有する。中央荷車 は外側荷車の側部部材の下側内側フランジ上を転動する前輪を有する。この中央 荷車の後輪は直接上記支持レール上を転動する。四層装置のために、内側荷車が 設けられる。この内側荷車の前輪は上記中央荷車の側部部材の下側内側フランジ 上を転動し、この内側荷車の後輪は直接上記支持レール上を転動する。 このように、改善された押し戻し荷車貯蔵装置を提供することが本発明の一つ の目的である。他のさらに別の目的及び利点は、以下に説明する。図面の簡単な説明 図面中、幾つかの図を通して、類似の参照符号は類似の要素を表している。 図１はこの押し戻し荷車貯蔵装置の透視図である。 図２は上方から見たその平面図である。 図３は側方から見たその立面図である。 図４は図３の４−４線に沿った部分断面図である。 図５は外側荷車フレームを上方から見た平面図である。 図６は側方から見たその立面図である。 図７は後方から見たその立面図である。 図８は中央荷車フレームを上方から見た平面図である。 図９は側方から見たその立面図である。 図１０は端から見たその立面図である。 図１１は内側荷車フレームを上方から見た平面図である。 図１２は側方から見たその立面図である。 図１３は端から見たその立面図である。好ましい実施形態の詳細な説明 さて図面を参考にすると、図１に示すように、この押し戻し荷車貯蔵装置１０ は一定の間隔に離間した一対の支持レール１２を有している。支持レール１２は Ｉ形梁、Ｃ状断面などの様々なデザインのものであって良く、図１に示すように 好ましい実施形態では、上側の脚又はフランジ１８と、この上側フランジ１８よ りも長い下側フランジ１４と、上側フランジ１８と下側フランジ１４とを連結す るウエブ１６を有している。あるいは、レール１２の代わりに、支持表面又は床 を用いることができる。 図１，２及び６を参照すると、外側荷車２０は、前部横部材２４、側部部材２ ６及び後部横部材２８を有する好ましい矩形フレーム２２を備えている。この矩 形フレーム２２は標準的な構成の梁又は形状を一つに溶接したものからなってい ても良い。側部部材２６は、支持レール１２のフランジ１４に類似した下側内側 フランジ４６を有している。 車輪３４を支持するために、アングル板３２が外側荷車２０のフレーム２２の 四隅に取り付けられているのが望ましい。図１に示すように、車輪３４は、この 車輪の植え込みボルトをアングル板３２に留めるためのナット３８を介して、ア ングル板３２に取り付けられても良い。 図１，２及び８−１０を参照すると、中央荷車４０も、各々外側荷車２０の対 応する部材よりも僅かに短い前部横部材２４ａ、側部部材２６ａ及び後部横部材 ２８ａを有する好ましい矩形フレーム２２ａを備えている。その結果、中央荷車 ４０は外側荷車２０内に嵌まり又は外側荷車２０によって包含されている。 図８に示すように、中央荷車４０の前端はアングル板３２を含んでいるのが望 ましい。しかしながら、中央荷車４０の後端は、後部横部材２８ａから突き出た 、伸長されたアングルエンドを有している。 図１−４を参照すると、中央荷車４０の前輪３４は、アングル板３２に支持さ れており、外側荷車２０の側部部材２６の下側フランジ４６上を転動する。しか しながら、中央荷車４０の後輪３４は、後部横部材２８ａのアングルエンド４４ に取り付けられており、支持レール１２のフランジ１４上を転動する。図９を参 照すると、中央荷車４０の後輪は僅かに前輪の下方に位置し、この結果、中央荷 車４０は、その前輪が支持レール１２上に乗り、その後輪が外側荷車２０の側部 部材２６上に乗るレベルを保つ。 図１及び５に示すように、据え付け中、中央荷車４０の前輪が外側荷車２０の 側部部材２６の下側フランジ内へ位置するのを許容するように、外側荷車２０の 側部部材２６に溝３０が設けられている。 図４に示すように、外側荷車２０と中央荷車４０の車輪３４は僅かな角度だけ 傾斜して好ましく取り付けられており、この結果、車輪はそれらの支持表面上で 垂直に転動する。 上述の外側荷車２０と中央荷車４０を用いることによって、三層押し戻し荷車 貯蔵装置が提供される。このとき、第１のパレットは中央荷車４０上に支持され 、第２のパレットは外側荷車２０上に支持され、第３のパレットは中央荷車およ び外側荷車が押し戻された状態で支持レール１２の頂部に直接支持される。 四層押し戻し荷車貯蔵装置では、図１−３及び１１−１３に示すように、内側 荷車５０は、この内側荷車が中央荷車内に嵌まるように寸法設定された、前部横 部材２４ｂ、側部部材２６ｂ及び後部横部材２８ｂを有する矩形フレーム２２ｂ を備えている。中央荷車４０と同様に、内側荷車５０は、その前隅にアングル板 ３２、後部横部材２８ｂにアングルエンド又はアングル板を有するのが望ましい 。内側荷車５０の後輪は僅かに前輪の下方に位置している。図１−４に示すよう に、内側荷車５０の前輪は中央荷車４０の側部部材２６ａ上を転動する一方、内 側荷車５０の後輪は支持レール１２上を転動する。内側荷車５０が中央荷車４０ 内へ据え付けられるように、中央荷車４０も溝３０を有している。 図４に示すように、外側荷車、中央荷車及び内側荷車はすべて等しい高さのも のである。荷車間の鉛直方向のクリアランスが少量であるため、単一の荷車の頂 面に支持されるべきパレットは平らなものしか許されない。図１及び４を参照す ると、荷車は、互いの上方又は下方を転がるというよりもむしろ、幾分か望遠鏡 式の配置で互いの中へ転がり込む。さらに、中央荷車４０及び内側荷車５０の前 輪は、それぞれ支持レール１２上というよりもむしろ、外側荷車２０及び中央荷 車上を転動する。 当然ながら、当業者によって理解されるように、上述の三層及び四層の実施形 態に加えて、１つ又はそれ以上の追加の荷車を設けることによって五（又はそれ 以上）層の実施形態も使用され得る。さらに、荷車は矩形である必要はなく、他 の構造の荷車車輪や、支持フランジ又はレールが使用され得る。 このように好ましい実施形態を図示及び説明したけれども、当業者には、この 発明の精神と範囲から離れることなく、それに対して多くの変更や修正が可能で あることは明らかである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１０月３日 【補正内容】 請求の範囲 １．一定の間隔で離間した一対の支持レールを備え、各支持レールは下側内側フ ランジを有し、 前部部材、後部部材及び側部支持部材を含む略矩形のフレームと、上記支持レ ールの下側フランジ上に転動可能に係合する前輪及び後輪とを有する第１の荷車 を備え、上記側部支持部材は下側側部部材フランジを有し、 前輪と、後輪と、側部部材によって連結された前部横部材及び後部横部材を含 む略矩形のフレームとを有する第２の荷車を備え、上記第２の荷車の前輪は上記 第１の荷車の下側側部部材フランジに転動可能に係合し、かつ上記第２の荷車の 後輪は上記支持レールの下側内側フランジに転動可能に係合している押し戻し荷 車貯蔵装置。 ２．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 さらに、上記第２の荷車の側部部材上に支持された前輪と、上記支持レールの 下側フランジ上に支持された後輪とを有する第３の荷車を備えた押し戻し荷車貯 蔵装置。 ３．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第２の荷車の後輪はこの第２の荷車の前輪の下方に位置している押し戻し 荷車貯蔵装置。 ４．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第１の荷車の側部部材はそれぞれ、ウエブによって下側フランジに連結さ れた上側フランジを持つ構造的形状を備えている押し戻し荷車貯蔵装置。 ５．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第１及び第２の荷車は近似的に等しい高さを持っている押し戻し荷車貯蔵 装置。 ６．請求項２の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第１、第２及び第３の荷車は近似的に等しい高さを持っている押し戻し荷 車貯蔵装置。 ７．請求項２の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第３の荷車の前輪は上記第２の荷車の前輪の上方にあり、上記第２の荷車 の前輪は上記第１の荷車の前輪の上方にある押し戻し荷車貯蔵装置。 ８．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第２の荷車の後輪はこの第２の荷車の前輪よりも広い間隔で離間している 押し戻し荷車貯蔵装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．一定の間隔で離間された一対の支持レールと、 上記支持レール上に支持された車輪を有し、かつ対向する側部部材を有する第 １の荷車と、 上記第１の荷車の側部部材上に支持された前輪を有し、かつ上記支持レール上 に支持された後輪を有する第２の荷車を備えた押し戻し荷車貯蔵装置。 ２．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 さらに、上記第２の荷車の側部部材上に支持された前輪を有し、かつ上記支持 レール上に支持された後輪を有する第３の荷車を備えた押し戻し荷車貯蔵装置。 ３．請求項１に記載の押し戻し荷車貯蔵装置において、 各支持レールが、上側フランジ、この上側フランジよりも長い下側フランジ、 および上記上側フランジと下側フランジとを連結するウエブを持つ構造的形状を 有し、上記第１の荷車の全ての車輪と上記第２の荷車の後輪とが上記下側フラン ジ上に支持されている押し戻し荷車貯蔵装置。 ４．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第２の荷車の後輪はこの第２の荷車の前輪の下方に位置している押し戻し 荷車貯蔵装置。 ５．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第１の荷車の側部部材はそれぞれ、ウエブによって下側フランジに連結さ れた上側フランジを持つ構造的形状を備えている押し戻し荷車貯蔵装置。 ６．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第１及び第２の荷車は近似的に等しい高さを持っている押し戻し荷車貯蔵 装置。 ７．請求項２の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第１、第２及び第３の荷車は近似的に等しい高さを持っている押し戻し荷 車貯蔵装置。 ８．請求項２の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第３の荷車の前輪は上記第２の荷車の前輪の上方にあり、上記第２の荷車 の前輪は上記第１の荷車の前輪の上方にある押し戻し荷車貯蔵装置。 ９．請求項１の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記第２の荷車の後輪はこの第２の荷車の前輪よりも広い間隔で離間している 押し戻し荷車貯蔵装置。 １０．支持表面と、 上記支持表面上に支持された車輪を有する外側荷車と、 複数の内側荷車を備え、各内側荷車は上記外側荷車又は他の内側荷車上に支持 された前輪を有し、かつ上記支持表面上に支持された後輪を有する貯蔵装置。 １１．請求項１０に記載の押し戻し荷車貯蔵装置において、 上記支持表面は一対のレールを備えている貯蔵装置。 １２．一定の間隔で離間した一対の支持レールを備え、各支持レールは下側内側 フランジを有し、 前部部材、後部部材及び側部支持レールを含む略矩形のフレームと、上記支持 レールの下側フランジ上に転動可能に係合する前輪及び後輪とを有する第１の荷 車を備え、上記側部部材は下側側部部材フランジを有し、 側部部材によって連結された前部横部材及び後部横部材を含む略矩形のフレー ムと、上記第１の荷車の側部部材フランジに転動可能に係合する前輪と、上記支 持レールの下側フランジに転動可能に係合する後輪とを有する第２の荷車を備え た押し戻し荷車貯蔵装置。