JPH09507242A - 治療活性を有するリン酸化カルボン酸のヒドラジド - Google Patents

治療活性を有するリン酸化カルボン酸のヒドラジド

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JPH09507242A JP7518388A JP51838895A JPH09507242A JP H09507242 A JPH09507242 A JP H09507242A JP 7518388 A JP7518388 A JP 7518388A JP 51838895 A JP51838895 A JP 51838895A JP H09507242 A JPH09507242 A JP H09507242A
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パフロフ,ワレリイ・アルカジェヴィッチ
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セミナ,イレーナ・イワノフナ
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Abstract

(57)【要約】 一般式(I): (式中、各Xは別々にハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロまたは非置換もしくは置換アミノ基NRR′であり、ここでRおよびR′はそれぞれ別々に水素、C1-4アルキル基およびC2-4ハロゲン化アルキル基であり;Yはハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルコキシまたは非置換もしくは置換アミノ基NRR′であり、ここでRおよびR′は上記定義通りであり;nは0、1、2または3であり、n′は1、2、3または4であり;R1およびR2はそれぞれ別々に水素、ハロゲノ、フェニル、C1-4アルキル基であるか、あるいは一緒になって基=NOR″を表し、ここでR″は水素であるか、または基ZC(O)−もしくは(ZO)2P(O)−であり、ZはC1-4アルキル基であり;そしてR3およびR4はそれぞれ別々に水素、アセチル、フェニル、2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシエチルまたはC1-4アルキル基であるか、あるいは一緒 ニル基はハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロおよび非置換もしくは置換アミノ基NRR′(RおよひR′は上記定義通りである)から選択される1〜3個の基で任意に置換されている)を有する化合物;任意に生理学的に許容される塩の形のこの化合物は、抑うつ症および/または記憶力強化の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 治療活性を有するリン酸化カルボン酸のヒドラジド 本発明は、治療活性、特に抑うつ症の治療および記憶の強化に治療活性を有す るリン酸化カルボン酸のヒドラジドに関する。 Razumov等、Zhurnal obshchei khimii、19 67、37、421−424には、構造R12P(O)CH2C(O)NHNH2 (式中、R1およびR2はフェニル、p−トリル、エチル、エトキシおよびブトキ シ基から選択される)のリン酸化カルボン酸のヒドラジドおよびそれらのN−置 換誘導体が記載されている。これらのヒドラジドは低レベルの抗菌活性を示すこ とが報告されている。米国特許第4,162,264号および4,162,31 1号には、ベゲトロピック、抗てんかん作用および抗セロトニン特性を有するジ フェニルホスフィニル酢酸のヒドラジド[ジフェニルホスフィニルアセトヒドラ ジド、以後”DPAH”と記す、(C652P(O)CH2C(O)NHNH2 ]が記載されている。低レベルの神経親和活性を示すリン酸化酢酸のヒドラジド はまた、Ismagilov等、Khim.−Farm.Zhurnal、19 82、16、296−300およびZhuravleva等、Khim.−Fa rm.Zhurnal、1978、12、79−93(いずれも英語訳でも発行 されている)に記載されている。 神経変性疾患、例えばアルツハイマー症およびパーキンソン症の患者、あるい は発作もしくは頭部損傷の結果としてまたは単に加齢の結果としての記憶喪矢の 患者は、軽い不安から重症な抑うつ症までの症状をしばしば有する。そのような 患者は神経保護剤、特に記憶力強化薬(いわゆる”認識強化剤”)および抗うつ 薬での治療に反応する。 本発明の目的は、これらの領域に用いうる治療法を広げることであり、このた び、例えば、新規化合物(2−クロロエトキシ)−(p−N,N−ジメチルアミ ノフェニル)ホスフィニルアセトヒドラジド[式(I)、X=p−(CH32N 、 Y=Cl、n=1、n′=2、R1=R2=HおよびR3=R4=H]は有効な神経 保護剤であり、特に抗うつおよび記憶力強化活性を示すことを見いだした。 本発明は、次の一般式(I): (式中、各Xは別々にハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ 、ニトロまたは非置換もしくは置換アミノ基NRR′であり、ここでRおよびR ′はそれぞれ別々に水素、C1-4アルキル基およびC2-4ハロゲン化アルキル基で あり; Yはハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルコキシまたは非置換もしくは置換アミ ノ基NRR′であり、ここでRおよびR′は上記定義通りであり; nは0、1、2または3であり、n′は1、2、3または4であり; R1およびR2はそれぞれ別々に水素、ハロゲノ、フェニル、C1-4アルキル基 であるか、あるいは一緒になって基=NOR″を表し、ここでR″は水素である か、または基ZC(O)−もしくは(ZO)2P(O)−であり、ZはC1-4アル キル基であり;そして R3およびR4はそれぞれ別々に水素、アセチル、フェニル、2,2,2−トリ クロロ−1−ヒドロキシエチルまたはC1-4アルキル基であるか、あるいは一緒 ニル基はハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロおよ び非置換もしくは置換アミノ基NRR′(RおよびR′は上記定義通りである) から選択される1〜3個の基で任意に置換されている) を有する化合物よりなり、この化合物は任意に生理学的に許容される塩の形であ る。 化合物(I)において、ハロゲノ基は好ましくはヨード、ブロモまたは特にク ロロであり、C1-4アルキルおよびアルコキシ基は分枝鎖または好ましくは直鎖 アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチルおよびイ ソブチルよりなり、メチルのようなより小さい基が特に重要である。ハロゲン化 アルキル基はそのようなハロゲノおよびアルキル基からなり、そのような基は好 ましくは1つのハロゲノ基を含み、C2-4ハロゲン化アルキル基は、2−クロロ エチルにおけるように、アルキル基のα炭素原子以外の炭素原子上で置換されて いるのが好ましい。 基(X)nについては、nは0(この場合、化合物(I)のフェニル基は置換 されていない)または1であるのが好ましく、nが1である方がより都合がよい 。Nが0以外、例えば1であるとき、Xは好ましくはハロゲノまたは特にNRR ′である。二置換アミノNRR′基は、例えばジメチルアミノのようなジアルキ ルアミノ基であるのが好ましい。置換基Xは環の様々な位置に存在していてよい が、置換基、または2つ以上の置換基が存在する場合は少なくとも1つの置換基 は、リン含有基に対してベンゼン環のパラ位置にあるのが好ましい。 基Yについては、これは好ましくはハロゲノ基であり、n′は4、3または特 に2(特にYがハロゲノ以外のとき、n′が1である化合物はあまり重要ではな い)であるのが都合がよく、そのため、好ましい基Y(CH2n′O−は2−ク ロロエトキシである。基R1およびR2はそれぞれ水素であると都合がよいが、そ れぞれがハロゲノであるか、あるいは一方が水素で、他方がハロゲノ、フェニル またはアルキル、例えばメチル、並びに基=NOR″である化合物も重要である 。 R3およびR4に関しては、R3は好ましくは水素であるか、あるいはR4と一緒 になって2価の基となる。基NR34の様々な具体例はR3=R4=H;R3=H およびR4=COCH3、C65、CH(OH)CCl3または特にCH3もしくは C25;そしてR3+R4=CHCH3、CHCH2Cl、CHCH=CHCH3、 CHCH=CHC65またはCHC65であり、並びにR4およびR3+R4は1 つ以上のハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロおよ び非置換もしくは置換アミノ基NRR′で置換されているベンゼン環を含み、例 えば、R4は2−HOC64、2,4−(HO)264、4−CH3OC64、 2,4−(CH3O)263、4−(CH32NC64、4−ClC64、2, 4−Cl263、2−NO264、3−NO264または4−NO264の 基であるか、あるいはR3+R4はこれらの基の1つを含む。 化合物(I)の具体例は、NR34がNHCH(OH)CCl3、N=CH− CH=CHCH3、N=CH−CH=CHC65、N=CH−C64−NO2(メ タ)、N=CH−C64−OH(オルト)または特にNH2の化合物である。好 ましい化合物(I)においては、そのような基NR34は一緒になり、R1=R =水素、nは0であるか、またはXはジメチルアミノであり、nは1、特にパラ 位置にあり、そしてY(CH2n′Oはハロゲノアルコキシ基、特にn′は2で あり、例えば2−クロロエトキシである。 最も好ましい化合物は2−クロロエトキシ−(p−N,N−ジメチルアミノフ ェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドであり、以後CAPAHと呼び、その生 理学的に許容される塩は、例えば塩酸塩である。 R3およびR4がそれぞれ水素である化合物(I)は、通常は水和物としての、 ヒドラジンと、相当するホスホリル酢酸エステルとの反応によって合成しうる。 好ましいそのようなエステルでは、エステル基−COOR3は、R3がC1-4アル キル基、例えばメチルまたはエチルである式(I)の基−CONHNR34に相 当する。そのようなエステル中間体は、相当するフェニル亜ホスホン酸のエステ ルを適切なアルキルハロアセテートと反応させる、Arbuzov等、New of the USSR Academy of Sciences、Chem ical Science Department、1952、854−859 およびHenning等、J Prakt.Chem.、1965、29、86 −92に記載の一般的な方法を用いると都合よく得られる。R3およびR4のうち の1つまたは両方が水素ではない化合物(I)は、ヒドラジンに代わる試薬を用 いることによって直接製造しても、あるいはR3およびR4がそれぞれ水素である 化合物と適切な試薬とをさらに反応させることによって製造してもよい。従って 、 例えば、NHCH(OH)CCl3の基NR34はトリクロロアセトアルデヒド を用いて、そして基N=CH−CH=CHCH3およびN=CH−CH=CHC6 5は、例えば、それぞれクロトンアルデヒドおよびシンナムアルデヒドを用い て製造しうる。 別の方法では、CAPAH、およびY(CH2n′Oがハロゲノ−エトキシ基 であるその類似体は、p−N,N−ジメチルフェニルジクロロホスフィンと酸化 エチレンとを反応させ、その後、反応生成物をクロロ酢酸エチルおよびヒトラジ ン水和物またはXがハロゲノ基であり、Rがアルキル基、例えば炭素原子数が1 〜4のアルキル基である別のエステルXCH2COORで処理することによる” ワンポット合成”によって製造しうる。化合物(C652P(O)CH2C(O )NHNH2を製造するための米国特許第4,162,264号に基づくこの方 法は、次の反応経路Aで行われる。反応経路A 最初の反応体であるパラ−N,N−ジメチルアミノフェニルジクロロホスフィ ンは、公知の方法(V.V.Kormachev、S.N.Chalykh、V .P.Pavlov & A.Kukhtin、”Syntheses bas ed on 4−N,N−ジメチルアミノフェニルジクロロホスフィン”、Fo s fororganicheskie soedineniya i polim ery[Organophosphorous compounds and polymers]、Collected articles、Chuvash ia State University、Cheboksary、1976、 p.119)によって得られる。 化学合成分野の業者に公知の他の方法も、本発明で用いる化合物の合成に用い うる。 まず、Yが二置換アミノ基のようなハロゲノ基以外の基である化合物は、化合 物(2−N,N−ジメチルアミノエトキシ)(p−N,N−ジメチルアミノフェ ニル)ホスフィニルアセトヒドラジドを製造するための次の反応経路Bに示す方 法を用いることによって製造しうる。反応経路B 第1工程では、4モル当量のジエチルアミンが2モル当量の塩酸ジエチルアミ ンの反応における形成に用いられる。 第2に、R1およびR2が一緒になって基=NOHを表す化合物は、化合物[( 2−クロロエトキシ)(p−トリル)ホスフィニル](ヒドロキシイミノ)アセ トヒドラジドを製造するための次の反応経路Cに示す方法を用いることによって 製造しうる。反応経路C 上記のように、本発明の化合物は、抗うつ薬および記憶力強化剤として有用な 治療作用をもつことを見いたした。 従って、本発明はさらに、治療に用いるための上記定義通りの式(1)の化合 物をさらに含む。 本発明はまた、活性化合物として前記式(I)の化合物と、生理学的に許容さ れる希釈剤または担体とを含有する医薬組成物を含む。 上記のように、化合物は生理学的に許容される無機または有機酸との塩として 形成してもよく、R1=R2=水素である化合物が特に重要である。例えば、これ らは塩酸のようなハロゲン化酸との塩でもよいが、そのように配合するとき、メ タンスルホン酸、イセチオン酸、酒石酸または他の可溶化酸を用いるのも適して いる。 式(I)の化合物は、様々な方法によって医薬組成物中に用いるために、単独 で配合しても、または2種以上の化合物の混合物として配合してもよい。 本発明の医薬組成物は経口使用に適した形、例えば錠剤、カプセル、水性もし くは油性溶液、懸濁液またはエマルジョン;鼻に用いるのに適した形、例えば嗅 剤、噴霧剤または点鼻剤;膣または直腸に用いるのに適した形、例えば座剤;吸 入による投与に適した形、例えば微粉または液体エーロゾル;舌下もしくは口内 に用いるのに適した形、例えば錠剤またはカプセル;あるいは非経口使用(静脈 内、皮下、筋肉内、血管内または注入を含む)に適した形、例えば滅菌水性もし くは油性溶液または懸濁液にしうる。一般に、上記組成物は、薬剤分野の業者に 周知の標準的な技術を使用して、一般的な賦形剤を用いて、一般的な方法で製造 しうる。 本発明の化合物は、臨床的抑うつ症、特に反応性抑うつ症の治療に用いうるが 、また、躁うつ病および精神分裂病の治療、そしてまた記憶障害の治療にも用い うることを見いだした。本発明の化合物の具体的な利点は、これらが記憶力強化 、抗うつ、不安解消および神経保護特性を併せ持つことである。それゆえ、本発 明の医薬組成物はこれらの症状を併せ持つ患者に特に有用である。従って、具体 的な使用領域の1つは、特に虚血後に、記憶力強化および抗うつまたは抗不安特 性を併せ持つ薬剤として用いるものであるが、別の使用領域は単に抗うつ薬とし て用いるものである。挙げうる別の可能性のある用途は、ベンゾジアゼピン精神 安定剤の鎮静効果の補正および神経弛緩薬による合併症の治療である。 投与量は使用する個々の化合物の活性、組成物を受け入れる個々の患者および 治療すべき症状によって広い範囲で変えうることは明らかである。しかしながら 、指針のために、これらのいずれの治療の場合も、本発明の化合物の合計投与量 はしばしば、70kgの人に対して1〜1,000mg/日、特に10〜300 mg/日であるが、正確な投与量は個々の患者によって決まり、時にはこの範囲 からはずれることがある。化合物を合併記憶力強化剤作用としてではなく、たた 抗うつ作用を有するものとして用いる場合、投与量は合併作用治療の場合の範囲 よりいくらか多いことが予想される。 従って、本発明には、抑うつ症の患者または記憶力強化の必要がある患者に、 治療に有効な量の上記定義通りの式(I)の化合物を投与することよりなる、上 記患者の治療方法が含まれる。 さらに、本発明には、抑うつ症および/または記憶力強化の治療用薬剤のため の式(I)の化合物の用途が含まれる。 本発明を、図を参照しながら実施例で説明する。 図1は、マウスにおける、アポモルフィン誘導低体温症へのCAPAHの効果 を示し; 図2は、ラットにおける、アポモルフィン誘導常同症へのCAPAHの効果を 示し; 図3は、L−ドパ誘導低体温症および運動活性へのCAPAHの効果を示し; そして 図4は、ハロペリオドール誘導カタレプシーへのCAPAHの効果を示す。実施例1 : 2−クロロエトキシ(フェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドの 合成 (A) 撹拌した2−クロロエトキシ(フェニル)ホスフィニル酢酸エチル(1) (0.1モル)に、ヒドラジン水和物(0.3モル)を室温で加えた。次に、反 応混合物を室温で12〜24時間保ち、その後、得られた固体を濾過し、エタノ ール:エーテル(1:1 v/v)で洗浄し、エタノールから再結晶して、表題 化合物を融点159〜160℃の白色結晶として56%の収率で得た。 実験値:P 11.13%、N 9.84%,C1014ClN23Pとして計算 した理論値:P 11.21%、N 10.12%。δ 31P(ジメチルスルホ キシド)40.5ppm。 (1) 2−クロロエトキシ(フェニル)ホスフィニル酢酸エチルは、フェニ ル亜ホスホン酸の相当するエステルと適当なアルキルハロアセテートとの反応が かかわる、Arbuzov等、News of the USSR Acade my of Sciences、Chemical Sciences Dep artment、1952、854−859およびHenning等、J.Pr akt.Chem.、1965、29、86−92の一般的な方法によって得た 。 (B) 脚注に記載のようにして得た中間体を使用し、(A)に記載の手順を用 いて、式(I)の様々な化合物、例えば相当するp−クロロ、p−メチルおよび p−ジメチルアミノ置換化合物を製造した。実施例2 : CAPAH[(2−クロロエトキシ)(p−N,N−ジメチルアミ ノフェニル)ホスフィニルアセトヒドラジド]の合成 (1) 温度計、ガス送入口、撹拌機および還流冷却器を備えた四つ口フラスコ に、30.6g(0.137モル)のp−N,N−ジメチルアミノフェニルジク ロロホスフィンおよび22.3g(0.206モル)のクロロ酢酸メチルを満た した。p−N,N−ジメチルアミノフェニルジクロロホスフィンを溶解した後、 フラスコ内容物を0℃に冷却し、そして0〜10℃で、12.05g(0.27 4モル)の酸化エチレンを入れた。反応を完了し、反応混合物を室温に加熱し、 1/2時間撹拌し、過剰の酸化エチレンを水流ポンプの真空下で除去した。次に 、還流冷却器をリービッヒ冷却器に代え、反応混合物を徐々に加熱し、激しく撹 拌した。反応は100〜110°で進み、3〜4時間で完了した。反応終了時で 、温度は120℃に上昇し、そこに15〜20分間保持した。次に、反応混合物 を100℃に冷却し、ジクロロエタンおよび未反応クロロ酢酸メチルを10〜1 5mmHgの残圧の真空中で留去した。得られた混合物へ、6.84g(0.2 74モル)のヒドラジン水和物を撹拌しながら室温で少量づつ分けて加えた。2 時間で、反応物質は結晶化した。結晶を濾過し、初めにアルコールで、次にエー テルですすぎ、空気中で乾燥した。このようにしてCAPAHが融点143〜1 48℃の白色結晶として得られた(28.0g、63%)。クロロホルムから再 結晶した後、融点155〜156℃の24.6g(55%)の純粋なCAPAH が得られた。 実験値: P 9.20、9.31%;N 13.50、13.31%。 C1219ClN33Pとして計算した理論値: P 9.70%、N 13.1 4%。νmax(KBr disc)1197(P=0),1650(NH),1 695(C=0),3220−3315(NH)cm-1。 δ 31P(ジメチルスルホキシド)40.0ppm。 (2) (1)に記載の方法の第1の変形法では、p−N,N−ジメチルアミノ フェニルジクロロホスフィンの代わりに、等モル量のp−クロロフェニルジクロ ロホスフィンまたはp−トリルジクロロホスフィンを用いて、(2−クロロエト キシ)(p−クロロフェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドまたは(2−クロ ロエトキシ)(p−トリル)ホスフィニルアセトヒドラジドを得る。 (3) (1)に記載の方法の第2の変形法では、ヒドラジンの代わりに、等モ ル量のフェニルヒドラジンを用いて、Nβ−(フェニル)−(2−クロロエトキ シ)(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドを 得る。実施例3 : 塩酸CAPAHの合成 0.005モルのCAPAHを含む10mlのエタノール溶液に、エタノール に溶解した等量の塩化水素(8%w/v)を加えた。エタノールを室温で真空下 除去し、得られた油を結晶化した。結晶を残液から濾過し、エーテルで洗浄して 、水への溶解度がより高い、融点171℃の白色結晶として、86%の収率で塩 酸CAPAHを得た。 実験値: P 8.75、8 85%;N 11.50、11 75%;Cl 19.99、20.34%。 C1220Cl233Pとして計算した理論値: P 8.72%;N 11. 78%;Cl 19.94%。 δ 31P(H2O)33.8ppm。実施例4 : Nβ−(2,2,2−トリクロロ−1−ヒドロキシ)−(2−クロ ロエトキシ)(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィニルアセトヒド ラジドの合成 0.005モルのCAPAHを含む5mlの乾燥クロロホルムの懸濁液に室温 で、0.007モルのトリクロロアセトアルデヒドを撹拌しながら分けて加えた 。反応混合物の温度は反応の終了までに35℃に上がった。反応が完了したら、 反応混合物を室温で3時間撹拌し、次に、溶媒を真空下で除去した。得られた油 を、ヘキサンからの数回の沈殿によって精製して、表題化合物を52%の収率で 、融点115〜116℃の淡黄色結晶として得た。 実験値: P 6.25、6.35%;N 8.80、8.62%。 C14201434Pとして計算した理論値: P 6.66%;N 9.00 %。 δ 31P(ジメチルスルホキシド)36.7ppm。実施例5 : Nβ−(ブト−2−エニリデン)−(2−クロロエトキシ)(p− N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドおよび関連化 合物の合成 (A) 0.005モルのCAPAHを含む5mlの乾燥クロロホルムの懸濁液 に室温で、0.007モルのクロトンアルデヒド含む2mlのクロロホルムを撹 拌しながら分けて加えた。反応が進行するにつれて、CAPAHが完全に溶解す るまで、反応混合物の温度は26〜30℃に上がった。反応混合物を室温で6〜 12時間維持し、次に、溶媒を真空下で除去した。得られた油を、ヘキサンから の数回の再沈殿によって精製して、表題化合物を67%の収率で、融点145〜 146℃の黄色粉末として得た。 実験値: P 8.20%;N 11.57%。 C1624ClN33Pとして計算した理論値: P 8.36%;N 11.3 0%。 δ 31P(ジメチルスルホキシド)37.5、38.5ppm。 化合物はほとんどの有機溶媒および水への溶解性に乏しかったが、ジメチルスル ホキシドおよび他の非プロトン性極性溶媒には溶解性であった。2つの31P N MR信号は、対称異性体形および非異性体形の存在を示している。 (B) シンナムアルデヒド、m−ニトロベンズアルデヒドまたはサリチルアル デヒドをクロトンアルデヒドの代わりに用い、上記(A)に記載の手順を繰り返 して、下表1に示す性質を有するNβ−シンナミリデン、Nβ−m−ニトロベン ジリデンおよびNβ−o−ヒドロキシベンジリデン化合物を得た。これらの化合 物の溶解度は、(A)に記載の化合物と同様である。 実施例6: (2−N,N−ジメチルアミノエトキシ)−(p−N,N−ジメチ ルアミノフェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドの合成 前記反応経路Bを用いて、この化合物をp−N,N−ジメチルアミノフェニル ジクロロホスフィンから出発して合成する。実施例7 : [(2−クロロエトキシ)(p−トリル)ホスフィニル](ヒドロ キシイミノ)アセトヒドラジドの合成 前記反応経路Cを用いて、この化合物をp−クロロフェニルジクロロホスフィ ンおよび酸化エチレンから出発して合成する。実施例8 : CAPAHの毒性 2−クロロエトキシ(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィニルア セトヒドラジド(CAPAH)が中枢神経系に選択的に作用する生物学的に活性 な物質であることは、生理学的研究において立証された。問題の化合物と、構造 および効果の点でその最も近い類似体であるジフェニルホスフィニルアセトヒド ラジド(DPAH)とを比較すると、CAPAHはDPAHよりも、毒性が低い 化合物であり、最大許容投与量(”MTD”)とLD100との間隔が著しく大き いことが分かった(表2)。 実施例9: ドパミン活性へのCAPAHの影響 (1) アポモルフィンとの相互作用 アポモルフィン誘導低体温症および常同症へのCAPAHの影響を評価した。 低体温症は、マウスに25mg/kgのアポモリフィンを皮下注射することによ って誘導した。アポモルフィンの注射直前並びに投与後60および120分の皮 膚温度変化をTPEM−1温度計によって記録した。 ラットにおける常同症は、20mg/kgのアポモルフィンを皮下投与するこ とによって誘導した。常同症が見られる全期間、そしてまたその個々の要素(な める、かじる、臭いをかぐ)の強さを評価した。CAPAHはアポモルフィンを 投与する40分前に、マウスには90mg/kg、ラットには100mg/kg 投与した。結果から、アポモルフィン誘導作用へのCAPAHの影響は見られな いことが分かった(図1および3)。 (2) L−ドパとの相互作用 低体温症、抑うつ症および運動活性減退を誘導するL−3,4−ジヒドロキシ フェニルアラニン(L−ドパ)を150mg/kg投与した。CAPAHを10 0mg/kgマウスに投与したところ活性は示さなかった(図3)。 (3) ハロペリドールによるカタレプシーへの影響 CAPAH(90mg/kg)の投与後40分に、バイアル中のハロペリドー ルを5mg/kg皮下投与した。 カタレプシーは、ハロペリドールを最後に投与した後、10、60および12 0分の間隔において、投与動物がぎこちない姿勢(後ろ足は30mmの高さのペ デスタルに置き、前足はベンチの上に置く)を90秒間維持する能力から評価し た。結果は図4に示す。実施例10 : CAPAHの記憶力強化活性 化合物CAPAHの保護作用を、受動忌避試験によって、アレチネズミにおけ るスコポラミンおよび低酸素症誘導健忘症について調べた。方法 トレーニング手順 アレチネズミに”受動忌避”のトレニーングスケジュールを受けさせた。すな わち、アレチネズミは電気ショックを加える暗い仕切りへ入らないように学習し た。スコポラミン誘導健忘症 アレチネズミにはトレーニングの30分前に、スコポラミン(0.5mg/k g)を腹腔内注射した。スコポラミンの前に投与したCAPAHが、健忘症にな るのを妨げる能力を測定した。低酸素症誘導健忘症 アレチネズミを上記のように訓練した。低酸素環境をつくるために、ガス混合 物(4%酸素、96%窒素)をプラスチックの箱に送った(12リットル/分) 。トレーニング期間の直後に、アレチネズミをこの低酸素環境に置き、あえぎを 示したときに取り出した(低酸素の箱における最長滞在時間は40秒である)。受動忌避試験 アレチネズミを、安全な部分と格子部分に分けたステップ−ダウンタイプ受動 忌避装置(モテルE13−08、クールボーン インスツルメント社、米国リー ハイ バレー)内で上記のように訓練した。実験チャンバー(16×16×20 cm)は、安全なプラットフォーム(6×16×3cm)およびステンレス鋼ロ ッドでできたフロアーを有する。受動忌避トレーニングは5分間行った。アレチ ネズミを安全なプラットフォームに置き、格子に踏み外したとき、6秒毎に3秒 間の一連の穏やかな電気ショック0.12〜0.2nA(ショックの感受性はア レチネズミの各バッチごとに測定した)を加えた。アレチネズミを24時間後に 試験のために装置へ戻し、それらの格子のフロアーへのステップ−ダウン潜伏時 間(リコール潜伏時間)を記録した(最高60秒)。対照動物は高いステップ− ダウン潜伏時間を有していた。 これらの一連の実験では、ピラセタムを対照として用いた。結果 結果は次の表3および4に示す。 この試験では、CAPAHは1、10、100mg/kgの投与量で活性であ る。30、300mg/kgの投与量では活性ではない。300mg/kgの投 与量(1/3DL50)では毒性となる。おそらく、1、10、100mg/k gの投与量でのCAPAHのプラス効果のメカニズムは異なるのであろう。10 0mg/kgの投与量では、CAPAHはドパミンに似た活性を示す。化合物の この投与量はハロペリドール誘導カタレプシーを減じる(5mg/kg − 皮 下注射)。 少量の投与量(1および10mg/kg)でのCAPAH活性は、例えば、細 胞レベルでの代謝プロセスへの関与が予想される膜が関係した作用のような、別 のメカニズムによって生じるのかもしれない。 スコポラミン誘導健忘症の統計的に有意な逆転は300mg/kgでのみ観察 されたが、記憶力強化傾向はより少ない投与量で観察された。実施例11 : CAPAHの抗うつ活性 CAPAHの抗うつ活性を説明するために、”行動的絶望”および”学習的無 力”モデルを用いた。 (A) 行動的絶望モデル この試験では、マウス(4遺伝子雑種SVA)を、温度21℃に維持した水位 6cm、高さ15cmの円筒形容器として提供された限られたスペースで泳がせ た。水泳活動の”減速”を観察した。この”減速”はマウスの精神の低下および 絶望の増大状態を示していると考える。減速は抗うつ薬によって少なくなる。 CAPAHは急性および長期(10日)投与において調べた。観察して動物が 6分間静止していた平均時間を秒で評価した。 実験の40分前にCAPAHを90mg/kg注射した。実験結果は、CAP AHを繰り返して投与すると、”減速”期間が少なくなることを示した。これは 抗うつ活性を示す。 結果は次の表5に示す。 (B) 学習的無力モデル 学習的無力現象は、抑制し難いストレスにさらされると、その後の作業学習が 不十分になることである。試験の予備回避不可能嫌悪段階は、フロアーーに電極 を有する暗いチャンバー(30cm×15cm×15cm)内で行った。マウス を個々にチャンバーに置き、30秒間隔で6秒間のたくさんの刺激(150mk A、60Hz)を加えた。40分間続けた。24時間後、動物を”シャトル”チ ャンバー内で試験した。このチャンバーは底から1cm上にある開口部によって つながっている電極フロアーーを有する2つの仕切りからなっていた。隣の仕切 りへの入り口は自動ドアによって遮られている。刺激(150mkA)は30秒 間隔および4秒のずれで各仕切りへ順番に送った。10回行った後、ドアを閉じ 、電流を止めた。回避の平均合計潜伏時間および非達成反応の合計数を評価した 。 実験は体重18〜20gのオスのラット40匹で行った。メリプラミンを標準 製剤として用いた。製剤は次の投与量で腹腔内注射した:CAPAH − 90 mg/kg、メリプラミン− 7mg/kg。対照動物には同量の蒸留水を与え た。第1対照グループ(対照1)では、マウスを回避不可能な嫌悪刺激にさらさ なかった;第2対照グループ(対照2)では、動物を予備回避不可能嫌悪にさら したが、薬剤投与はしなかった。”シャトルチャンバー”での次の試験(24時 間)の間、回避不可能なストレス状態に予め置かれた動物は、繰り返し試験の6 日目および12日目に真の行動不足を示した。 CAPAH(90mg/kg)は、次の表6に示すような1回および長期のい ずれの治療後にも、著しい抗うつ作用を示した。 実施例12: CAPAHの神経保護活性 CAPAHが発作の後に神経の保護をする可能性を有することを、大気中の酸 素不足によって直接誘導された低酸素症および硝酸ナトリウム注射により誘導さ れた低酸素症を用いて、マウスにおける抗低酸素性によって説明した。 (A) 標準体重が18gの6匹のグループの白色マウスを密閉ジャーに入れ、 動物の寿命を記録した。対照グループのマウスは予備処理せず、他のグループは 、1つの実験では90または45mg/kgのCAPAHを、第2の実験では3 0mg/kgのCAPAHを予め腹腔内注射した(LD50の約1/10、1/2 0および1/30に相当する)。 表7に示す結果から、90または45mg/kgのCAPAHを用いたとき、 寿命が延びることが分かる。 (B) 体重18〜21gの8匹の白色マウスに300mg/kgの水性硝酸ナ トリウムを皮下注射し、その後の寿命を記録した。対照グループのマウスには追 加予備処理はしなかったが、第2グループのマウスには90mg/kgのCAP AHを予め腹腔内注射した。 表8に示す結果から、CAPAHを用いたとき、寿命が延びることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モスクワ,ヴィクトル・ウラディミロヴィ ッチ ロシア共和国420029,カザン,ジュルナリ ストフ・ストリート 7,フラット 13 (72)発明者 セミナ,イレーナ・イワノフナ ロシア共和国420105,カザン,ダチナヤ・ ストリート 7,フラット 26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 次の一般式(I): (式中、各Xは別々にハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ 、ニトロまたは非置換もしくは置換アミノ基NRR′であり、ここでRおよびR ′はそれぞれ別々に水素、C1-4アルキル基およびC2-4ハロゲン化アルキル基で あり; Yはハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルコキシまたは非置換もしくは置換アミ ノ基NRR′であり、ここでRおよびR′は上記定義通りであり; nは0、1、2または3であり、n′は1、2、3または4であり; R1およびR2はそれぞれ別々に水素、ハロゲノ、フェニル、C1-4アルキル基 であるか、あるいは一緒になって基=NOR″を表し、ここでR″は水素である か、または基ZC(O)−もしくは(ZO)2P(O)−であり、ZはC1-4アル キル基であり;そして R3およびR4はそれぞれ別々に水素、アセチル、フェニル、2,2,2−トリ クロロ−1−ヒドロキシエチルまたはC1-4アルキル基であるか、あるいは一緒 ニル基はハロゲノ、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ニトロおよ び非置換もしくは置換アミノ基NRR′(RおよびR′は上記定義通りである) から選択される1〜3個の基で任意に置換されている) を有する化合物;任意に生理学的に許容される塩の形のこの化合物。 2. nが1である、請求項1に記載の化合物。 3. XがNRR′である、請求項2に記載の化合物。 4. NRR′が、リン含有基に対してベンゼン環のパラ位置に置換されている ジメチルアミノ基である、請求項3に記載の化合物。 5. Yがハロゲノ基である、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。 6. Yがクロロである、請求項5に記載の化合物。 7. n′が2である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。 8. R1およびR2がそれぞれ水素である、前記請求項のいずれかに記載の化合 物。 9. R3およびR4がそれぞれ水素である、前記請求項のいずれかに記載の化合 物。 ある、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。 11. 2−クロロエトキシ(フェニル)ホスフィニルアセトヒドラジドである 請求項1に記載の化合物または生理学的に許容されるその塩。 12. 2−クロロエトキシ(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィ ニルアセトヒドラジドである請求項1に記載の化合物または生理学的に許容され るその塩。 13. 2−クロロエトキシ(p−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィ ニルアセトヒドラジド以外の請求項1に記載の化合物または生理学的に許容され るその塩。 14. 生理学的に許容される塩の形の請求項1〜13のいずれかに記載の化合 物。 15. 塩酸塩の形の請求項14に記載の化合物。 16. 治療に用いられる、前記請求項のいずれかに記載の化合物。 17. 請求項1〜15のいずれかに記載の化合物と、生理学的に許容される希 釈剤または担体とを含む、医薬組成物。 18. 生理学的に許容される希釈剤または担体が発熱物質を含まない滅菌液体 または固体である、請求項17に記載の医薬組成物。 19. 単位投与形態で配合される、請求項17または18に記載の医薬組成物 。 20. 抑うつ症の治療に用いるためのおよび/または記憶力を強化するための 請求項1〜15のいずれかに記載の化合物の医薬の製造への用途。 21. 抑うつ症の患者および/または記憶力の強化を必要とする患者に、治療 に有効な量の請求項1〜15のいずれかで定義された式(I)の化合物を投与す ることを含む、上記患者の治療方法。
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