JPH09506335A - 抗ウイルス剤としてのビス(アミノベンズイミダゾリル)アルカン - Google Patents

抗ウイルス剤としてのビス(アミノベンズイミダゾリル)アルカン

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JPH09506335A JP7509643A JP50964395A JPH09506335A JP H09506335 A JPH09506335 A JP H09506335A JP 7509643 A JP7509643 A JP 7509643A JP 50964395 A JP50964395 A JP 50964395A JP H09506335 A JPH09506335 A JP H09506335A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ある種のビスベンズイミダゾール化合物および医学的療法、特に免疫不全ウイルスの感染の治療、におけるそれらの使用に関する。また、医薬処方物および本発明による化合物の製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 抗ウイルス剤としてのビス(アミノベンズイミダゾリル)アルカン 本発明は、ある種のビスベンズイミダゾール化合物、それらの製造方法、それ らを含有する医薬処方物および治療、特にある種の原生動物およびウイルスの感 染の予防および緊急治療におけるそれらの使用に関する。 抗ウイルス化学療法の分野において、非感染の宿主細胞に障害を与えないでウ イルスを攻撃することは困難であるので、ウイルスそれ自体を効果的に防除する 薬物の存在はわずかである。ウイルスの複製周期におけるある段階は抗ウイルス 療法の可能な標的を提供することが確立された。これらの段階は、対応する宿主 細胞の機能と十分に異なる場合、攻撃に対して感受性であることが証明された。 しかしながら、ウイルスの機能と宿主の機能とは高度に類似するので、有効な治 療を同定することが非常に困難であることが証明された。 特に重要であると仮定されるウイルス病原体の1つのグループはレトロウイル スである。レトロウイルスは、複製するために、まずそれらのゲノムRNAをD NAに「逆転写」しなくてはならないRNAウイルスのサブグループを形成する (「転写」は通常DNAからのRNAの合成をいう)。ウイルスのゲノムは、D NAの形態において、一度宿主細胞のゲノムの中にウイルスのインテグラーゼ酵 素により取り込まると、複製の目的で宿主細胞の転写/翻訳の機構を利用するこ とができる。ウイルスDNAは、いったん取り込まれると、宿主DNAと事実上 区別することができずそして、この状態において、ウイルス産生機構は細胞の寿 命の間持続することができる。 レトロウイルスの種、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、後天性免疫不全症 候群(AIDS)または頻繁にAIDSに先行する症状を有するヒトから再現的 に分離されてきている。AIDSは被検者を致死的な日和見性感染にかかりやす くする免疫抑制または免疫破壊的疾患である。特徴的には、AIDSはT細胞、 特にOKT4表面マーカーを有するヘルパー誘発因子のサブセット、の進行性消 耗に関連する。HIVは細胞変性であり、そしてOKT4マーカーを有するT細 胞に優先的に感染しかつ破壊するように思われ、そして現在HIVはAIDSの 病因因子であることが一般に認識されている。 シミアン免疫不全ウイルス(SIV)はHIVに形態学的に類似しそして生物 学的に関係づけられる。SIVはある種のサルに感染し、そしてアカゲザルにお ける実験的SIV感染はAIDSに類似する消耗症候群およびディスカソ(di scaso)を引き起こす。SIVのヒトへの感染が報告された(Khabbaz et al .、N.Engl.J.Med.、330(3)、172-77(1994))。 ネコ免疫不全ウイルス(FIV)はネコに感染し、免疫系の低下と持続性二次 感染を導く。FIVは最初に1986年においてAIDS様疾患を有するネコか ら分離され、HIVと共通の多数の特性を有する(Miyazawa et al.、J.Vet.Med.S ci.、55(4)、519-26(1993))。 今回、われわれは、抗ウイルス剤として使用するために適当であることが発見 された、ある種のビスベンズイミダゾール化合物およびそれらの塩を発見した。 それらは、また、抗原生動物剤として実用性を有する。 Tidwell、R.R.et al.、Antimicrob.Agents Chemother.、37(8)、1713-16(1993)お よびPCT特許明細書WO94/08580号は、2,2’−メチレンビス(5 −(2−イミダゾリン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)、カリニ・ニ ューモシティス(Pneumocystis carinii)に対して活性、を包含する種々のビス− ベンズイミダゾールを記載している。種々のビスアミジノベンズイミダゾールは DNA微小溝(minor groove)の結合を示す(Fairley、T.A.et al.、J.Med.Chem.、 36(12)、1746-53(1993))。Geratz、J.D.et al.、Am.J.Pathol.、139(4)、921-31 (1991)は、トランス−ビス(5−アミジノ−2−ベンズイミダゾリル)エテンお よびその同種を記載している。 本発明の第1面によれば、下記一般式(I)の化合物またはその薬学上許容さ れる塩、またはその生理学的に機能的な誘導体が提供される。 (式中、 RおよびR1は、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、フルオロ 、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、C3-7シクロアル キル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニルである; Zは下記の基から成る群より選択される: (式中、 mは0、1または2である; nは1、2、3、4または5である; pは1、2または3である; R2およびR3は、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、C1-6ア ルキル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキル、フェニル、−COOH、− COOR2a、−CON(R2a2または−(CH2nXR2aである(式中R2aは 水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニ ルであり、nは1、2、3、4または5であり、そしてXは以下に定義する通り である); R4は水素、ハロ、アミノ、C1-4アルコキシ、C1-6アルキル、C2-6アルケニ ル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニルである; R5は、各々同一であるか、または異なっていてもよく、1または2以上のフ ェニル基により置換されている(例えば、ジフェニルメチル)か、またはO、N およびSから成る群より選択される1または2個の異種原子を含有し、C1-4ア ルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロまたはハロにより置 換されていてもよい5または6員の飽和もしくは不飽和の環を含んでなる複素環 式基(例えば、フリル、ピラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピリジル、ピラジ ニル、ピペリジニル、モルホリニルまたはピリミジニル)により置換されたC1- 6 アルキル;C3-7シクロアルキル;C2-6アルケニル;フェニル;水素;または R2およびR3(ここでR2およびR3は上記において定義した通りである)により 置換されていてもよいC3-7炭素環式環である;ただしR5基のすべては水素では ない; R6は、各々同一であるか、または異なっていてもよく、水素、C1-6アルキル 、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたは−(CH2nXR2(ここで nおよびR2は上記において定義した通りである)である; XはO、SまたはNHである; A-は生理学上許容されるアニオン、例えば、ハライド(Cl-、F-、Br-、 I-)、ビホスフェート(H2PO4 -)、トリフレート(OSO2CF3 )、メシ レート(OSO2CH3 )、トシレート(P−CH364SO3 -)またはビサル フェート(HSO4 -)、である;そして RおよびR1(式(b)、(n)、(m)または(r)において)は上記にお いて定義した通りである; ただし(i)Zが(a)または(b)であるとき、RおよびR1(式(b)に おいて)およびR2およびR3のすべては水素ではない;(ii)Zが(n)であ るとき、R、R1、R2およびR3のすべては水素ではない。)) 本発明の範囲内の化合物のサブクラス(IA)は、 RおよびR1が、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、フルオロ 、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルまたはフェニルであ り、 Zが上の式(a)、(b)、(c)、(d)および(e)から成る群より選択 される (式中、 R2およびR3が、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、C1-6ア ルキルまたはフェニルである; R4が水素、ハロ、アミノ、C1-4アルコキシ、C1-6アルキルまたはフェニル である; R5が、各々同一であるか、または異なっていてもよく、フェニルまたは水素 であり、ただしすべてのR5は水素ではない;そして RおよびR1が水素、フルオロ、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6 アルキルまたはフェニルである; ただし(i)Zが(a)であり、かつR2およびR3が水素であるとき、Rおよ びR1の双方は水素ではない;そして(ii)Zが(c)であるとき、R2および R3が水素である) 化合物またはその薬学上許容される塩、またはその生理学的に機能的な誘導体を 含んでなる。 本発明の範囲内の化合物の他のサブクラス(IB)は、 RおよびR1が、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、フルオロ 、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、フェニル、C3-7 シクロアルキル、C2-6アルケニルまたはフェニルC1-6アルキルであり、 Zが上の式(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h )、(i)、(j)、(k)および(l)から成る群より選択される (式中、 mが0、1または2である; nが1、2、3、4または5である; pが1、2または3である; R2およびR3が、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、C1-6ア ルキル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニルである; R4が水素、ハロ、アミノ、C1-4アルコキシ、C1-6アルキル、C2-6アルケニ ル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニルである;そして R5が、各々同一であるか、または異なっていてもよく、1または2以上のフ ェニル基により置換されたC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C2-6アルケ ニル、フェニルまたは水素であり、ただしすべてのR5基は水素ではない; ただし(i)Zが(a)でありかつR2およびR3が水素であるとき、Rおよび R1の双方は水素ではない) 化合物またはその薬学上許容される塩;またはその生理学的に機能的な誘導体を 含んでなる。 用語「アルキル」は、飽和もしくは不飽和の、直鎖状もしくは分枝鎖状の基を 意味する。 用語「フェニル」は、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシル、アミ ノ、ニトロまたはハロにより置換されていてもよい、フェニル基を意味する。 用語「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。 式(I)の化合物は、互変異性体ならびに種々の置換基の正確な選択に依存し て分子の中の多数の不斉中心を含むことができる。式(I)はすべての可能な互 変異性体および立体異性体、例えば、ジアステレオマーおよび鏡像異性体を包含 することを意図する。 式(I)の好ましい化合物は、Zが(a)、(b)または(e)、特に(e) であるものおよびRおよびR1の双方が水素であるものである。 Zが(a)であるとき、基R2およびR3は好ましくは水素またはC1-6アル キル、特にメチルまたはエチルである。 Zが(b)であるとき、基RおよびR1(式(b)において)は好ましくはC1 -6 アルキル、例えば、メチルであり、および/または基R2およびR3の各々は水 素である。 Zが(e)であるとき、この基は好ましくは式 の基であり、式中R5はC3-7シクロアルキル基、例えば、シクロペンチル基、ま たは複素環式C1-6アルキル基、例えば、テトラヒドロ−2−フルフリル基であ る。 一般式(I)の範囲内の本発明の例示的化合物は、下記のものを包含する: 2,2’−(フルオロメチレン)ビス(5−(2−イミダゾリン−2−イル) −1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−(ジフルオロメチレン)ビス(5−(2−イミダゾリン−2−イル )−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(4−メチル−2−イミダゾリン−2−イル) −1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ −1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−エチリデンビス(5−(2−イミダゾリン−2−イル)−1H−ベ ンズイミダゾール); 2,2’−イソプロピリデンビス(5−(2−イミダゾリン−2−イル)−1 H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミ ジニル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(1−メチル−2−イミダゾリン−2−イル) −1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(N2−エチル−1H−ベンズイミダゾール−5−カ ルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−シクロプロピル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−アリル−1H−ベンズイミダゾール−5−カル ボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(5−(5−((3aR,7aR)−3a,4,5, 6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベ ンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(N−(2−アダマンチル)−1H−ベンズイミダゾ ール−5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−シクロヘキシル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(5−(イミノ(1,2,3,4−テトラヒドロ−2 −イソキノリル)メチル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(N−(3,3−ジフェニルプロピル)−1H−ベン ズイミダゾール−5−カルボキシアミジンおよび 2,2’−メチレンビス(5−(イミノピペリジノメチル)−1H−ベンズイ ミダゾール)。 本発明の好ましい化合物は、下記のものを包含する: 2,2’−メチレンビス(5−(3,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミ ジニル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−((3aR,7aS)−3a,4,5,6,7 ,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイ ミダゾール); (±)−トランス,トランス−2,2’−メチレンビス(5−(3a,4,5 ,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H− ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−((3aR,7aR)−3a,4,5,6,7 ,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイ ミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−((3aS,7aS)−3a,4,5,6,7 ,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイ ミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−2− イル)−1H−ベンズイミダゾール; 2,2’−メチレンビス(N−シクロプロピル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−エチリデンビス(5−(2−イミダゾリン−2−イル)−1H−ベ ンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(N−アリル−1H−ベンズイミダゾール−5−カル ボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(5−(4−エチル)−2−イミダゾリン−2−イル )−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(N−シクロペンチル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−(テトラヒドロ−2−フルフリル)−1H−ベ ンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス((±)−トランス−N−(2−フェニル−1−シク ロプロピル)−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−シクロヘキシル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−シクロペンチル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(5−(4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−1, 3−ジアゼピン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(1,4,5,6−テトラヒドロ−5,5−ジ メチル−2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(3,4−ジヒドロ−2−キナゾリニル)−1 H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(イミノピペリジノメチル)−1H−ベンズイ ミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(イミノ(1,2,3,4−テトラヒドロ−2 −イソキノリル)メチル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(N−(2−アダマンチル)−1H−ベンズイミダゾ ール−5−カルボキシアミジン); 2,2’−(2,2’−メチレンビス(1H−ベンズイミダゾール−2,5− ジイル))ビス(1H−ナフト(2,3−d)イミダゾール; 2,2’−メチレンビス(5−(5−((3aR,7aR)−3a,4,5, 6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベ ンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール; 2,2’−メチレンビス(N−ベンズヒドリル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(5−(アミノメチル)−1H−ベンズイミダゾール )。 本発明の特に好ましい化合物は、下記のものを包含する: 2,2’−メチレンビス(N−シクロペンチル−1H−ベンズイミダゾール− 5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(N−テトラヒドロ−2−フルフリル−1H−ベンズ イミダゾール−5−カルボキシアミジン); 2,2’−メチレンビス(5−(4,4−ジメチル−2−イミダゾリン−2− イル)−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(4−エチル)−2−イミダゾリン−2−イル )−1H−ベンズイミダゾール); 2,2’−メチレンビス(5−(1,4,5,6−テトラヒドロ−5,5−ジ メチル−2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール); それらの互変異性体、立体異性体およびそれらの薬学上許容される塩。 式(I)の化合物の上記における定義は、ある種の化合物を排除する但し書き を含む。式(I)の化合物に対する本明細書における下記の言及は、特定した但 し書きを含む上記において定義した化合物に言及する。式(I1)の化合物に対 する本明細書における下記の言及は、特定した但し書きを含まない式(I)によ り定義された化合物、特に2,2’−メチレンビス(5−(2−イミダゾリン− 2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)、(化合物CC)、に言及する。 式(I)および式(I1)の化合物に対する言及は、このような化合物の薬学 上許容される塩および生理学的に機能的な誘導体を包含する。 式(I1)の化合物はHIVインテグラーゼの有効なインヒビターであり、そ して哺乳動物、例えば、ヒト、サルおよびネコ、における免疫不全ウイルスおよ びAIDSの治療において実用性を有する。 さらに、本発明は、以下のものを含む: (a) 治療的に有効な無毒の量の式(I1)の化合物を宿主に投与することを 含んでなる、感染した宿主、例えば、ヒトを包含する哺乳動物、におけるウイル スの感染を予防または治療する方法。本発明のこの面によれば、ウイルスの感染 は、免疫不全ウイルスの感染、特にHIV、SIVまたはFIVの感染、を包含 するレトロウイルスの感染である。 (b) ウイルスの感染、例えば、レトロウイルスの感染、特にHIVの感染、 の予防または治療のための医薬の製造における式(I1)の化合物の使用。 本発明のなお他の面において、トキソプラズマ(Toxoplasma)[例 えば、ゴンディ・トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)]ま たはマラリア原虫(Plasmodium)[例えば、熱帯熱マラリア原虫(P lasmodium falciparum)]の感染、の予防および治療のた めの式(I1)の化合物が提供される。 従って、本発明は、さらに、以下のものを含む: (c) 治療的に有効な無毒の量の式(I1)の化合物を宿主に投与することを 含んでなる、感染した宿主、例えば、ヒトを包含する哺乳動物、におけるトキソ プラズマ(Toxoplasma)またはマラリア原虫(Plasmodium )の感染を予防または治療する方法。 (b) トキソプラズマ(Toxoplasma)またはマラリア原虫(Pla smodium)の感染の予防または治療のための医薬の製造における式(I1 )の化合物の使用。 本発明の他の面において、以下のものを含む: (a) 治療法において使用するための、特に抗ウイルス剤として使用するため の、レトロウイルスの感染、特にHIV感染、の予防または治療のための、 式(I)の化合物の使用; (b) 式(I)の少なくとも1種の化合物と、薬学上許容される担体とを含ん でなる医薬処方物。 本明細書において使用するとき、用語「生理学的に機能的な誘導体」は、式( I)または式(I1)の化合物の任意の生理学上許容される塩、エステル、アミ ドまたはこのようなエステルの塩、または受容体への投与のとき、このような化 合物またはその抗ウイルス的に活性な代謝物または残基を提供(直接または間接 的に)できる任意の他の化合物を意味する。このような生理学的に機能的な誘導 体は本発明の範囲内に入る。 本発明による薬学上許容される塩または生理学上許容される誘導体は、適当な 塩基、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類金属(例え ば、マグネシウム)、アンモニウムおよびNX4 +(ここでXはC1-4アルキルで ある)、から誘導された塩を包含する。薬学上許容される塩は、有機カルボン酸 、例えば、酢酸、フマル酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、 イセチオン酸、ラクトビオン酸およびコハク酸;有機スルホン酸、例えば、メタ ンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスル ホン酸および無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸およびスルファ ミン酸の塩を包含する。 治療上の使用に関しては、上記の化合物の塩は薬学上許容される、すなわち、 それらは生理学上許容される酸または塩基から誘導される塩であろう。しかしな がら、生理学上許容されない酸または塩基の塩は、また、例えば、生理学上許容 される化合物の製造または精製のために、使用することができる。すべての塩は 、生理学上許容される酸または塩基から誘導されるか、またはされないかにかか わらず、本発明の範囲内に入る。 式(I)または式(I1)の化合物は、単独で、または上記の感染または症状 の治療のための他の治療薬と組み合わせて、使用することができる。 ヒトのウイルスの感染の治療に有効なこのような他の治療薬の例は、炭素環式 ヌクレオシド(例えば、カルボビアおよび(1S,4R)−4−(2−アミノ− 6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテ ン−1−エタノール)、オキサチオランヌクレオシド類似体(例えば、(−)− シス−1−(2−(ヒドロキシメチル)−1,3−オキサチオラン−5−イル) −シトシン(3TC)および(−)−シス−5−フルオロ−1−(2−ヒドロキ シメチル)−1,3−オキサチオラン−5−イル)シトシン(FTC)、3’− アジド−3’−デオキシチミジン(ジゾブジン;AZT)、他の2’,3’−ジ デオキシヌクレオシド、例えば、2’,3’−ジデオキシシチジンおよび2’, 3’−ジデオキシイノシン、非環式ヌクレオシド(例えば、アシクロビア)、2 ’,3’−ジデヒドロチミジン、プロテアーゼインヒビター、(例えば、サクイ ナビル)、およびインターフェロン(例えば、α−インターフェロン)を包含す る。このような組み合わせの療法の成分化合物は、別々または組み合わせの処方 物で、同時にまたは異なる時間に、例えば、順次に、組み合わせの効果が達成さ れるように、投与することができる。 本明細書において活性成分とまた呼ぶ式(I)または式(I1)の化合物の医 薬処方物は、ヒトを包含する哺乳動物(「受容体」)に対して、療法のために、 治療すべき臨床的症状に適当なルートにより投与することができる;適当なルー トは、経口、経直腸、経鼻、局所(経頬、舌下および経皮を包含する)、経膣お よび非経口(皮下、筋肉内、静脈内および経皮を包含する)を包含する。好まし いルートは受容体の症状、体重、年令および性別、感染の特質および選択した活 性成分とともに変化するであろうことが理解されるであろう。 前述のウイルスの感染の治療に要求される活性成分の量は、治療すべき症状の 程度および受容体の同一性を含む多数の因子に依存し、そして究極的に主治医ま たは獣医の判断によるであろう。 一般に、ヒトを包含する、哺乳動物における前述の感染の治療に適当な投与量 は、3.0〜120mg/kg受容体体重/日、好ましくは6〜90mg/kg 体重/日、最も好ましくは15〜60mg/kg体重/日の範囲である。特記し ない限り、活性成分の重量は式(I)または式(I1)の親化合物として計算す る。式(I)または式(I1)の化合物の塩、エステルまたは生理学的に機能的 な誘導体またはそれらの溶媒和物の場合において、数値は比例的に増加するであ ろう。所望の投与量は好ましくは1日を通じて適当な間隔で投与される2、3、 4、5、6またはそれ以上の細分投与量で提供される。これらの細分投与量は単 位投与形態、例えば、10〜1500mg、好ましくは20〜1000mg、最 も好ましくは50〜700mgの活性成分/単位投与形態、を含有する単位投与 形態で投与することができる。また、受容体の症状が要求する場合、投与量は連 続的注入として投与することができる。 活性成分を単独で投与することができるが、それは医薬処方物として提供する ことが好ましい。本発明の組成物は少なくとも1種の活性成分と、1種または2 種以上の許容される担体と、および、必要に応じて、1種または2種以上の他の 治療薬と、を含んでなる。各担体は処方物の他の成分と適合性でありそして患者 に対して有害でないという意味において「許容され」なくてはならない。 本発明の処方物は、好都合には単位投与形態で提供することができそして薬学 の分野においてよく知られている方法により製造できる、前述の任意のルートに よる投与に適当な処方物を包含する。このような方法は、活性成分を1種または 2種以上の補助的成分を構成する担体と組み合わせるステップを包含する。一般 に、処方物は活性成分を液状担体または微細な固体状担体、または双方と均一に かつ均質に組み合わせ、次いで、必要に応じて、生成物を造形することによって 製造される。 経口投与に適当な本発明の処方物は、個々の単位、例えば、各々が前もって決 定した量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤または錠剤、として;粉末 または顆粒として;水性または非水性液体の中の溶液または懸濁液として;また は水中油乳濁液または油中水乳濁液として、提供することができる。活性成分は 、また、ボーラス、舐剤、またはパスタとして提供するか、またはリポソームの 中に含有させることができる。 錠剤は、必要に応じて1種または2種以上の補助的成分とともに、圧縮または 成形により作ることができる。圧縮錠剤は、自由流動性の形態、例えば、粉末ま たは顆粒、の活性成分を、必要に応じて結合剤(例えば、ポビドン、ゼラチン、 ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑剤、不活性希釈剤、保存剤、崩壊剤 (例えば、グリコール酸ナトリウム澱粉、架橋ポビドン、架橋ナトリウムカルボ キシメチルセルロース)、または表面活性剤または分散剤、と混合して、適当な 機械において圧縮することによって製造することができる。成形錠剤は、不活性 液状希釈剤で加湿した粉末状化合物の混合物を適当な機械において成形すること によって作ることができる。錠剤は必要に応じてコーティングまたは刻み目をつ け、そして、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを様々な比率で使用 して、所望の放出のプロフィルを提供するか、または液体に添加したとき、可溶 性または発泡性であるようにして、活性成分を遅くまたはコントロールして放出 するように処方することができる。錠剤は、必要に応じて腸溶剤皮を与えて、腎 以外の腸の部分において活性成分を放出するようにすることができる。 経口投与に適当な処方物は、また、腎の酸度を中和するように設計した緩衝剤 を含むことができる。このような緩衝剤は種々の有機または無機の物質、例えば 、弱酸または塩基と複合塩との混合物、から選択することができる。 カプセル剤は、ゆるいまたは圧縮した粉末を、必要に応じて1種または2種以 上の添加剤と一緒に、充填機により充填することによって製造することができる 。 適当な添加剤の例は、錠剤のためのような、結合剤、例えば、ポビドン;ゼラチ ン、滑剤、不活性希釈剤および崩壊剤を包含する。カプセル剤は、また、活性成 分のゆっくりまたはコントロールして放出させるためにペレットまたは個々の細 分単位を含有する処方することができる。これは薬物と、押出助剤(例えば、微 結晶質セルロース)と、希釈剤、例えば、ラクトースとの湿潤混合物を押出しか つ球形化することによって達成することができる。このようにして製造された球 形様材料を半透膜(例えば、エチルセルロース、Eudragit WE30D )でコーティングして持続放出性を与えることができる。 本発明による局所投与用医薬処方物は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション 、粉末、溶液、パスタ、ゲル、スプレー、エーロゾルまたはオイルとして処方す ることができる。また、処方物は包帯、例えば、活性成分および必要に応じて1 種または2種以上の賦形剤または希釈剤を含浸させた包帯または付着性硬膏、を 含んでなることができる。 経皮投与に適当な組成物は、延長した期間の間受容体の表皮と密接して止まる ことができる個々のパッチとして提供することができる。このようなパッチは適 当には活性化合物1)を、必要に応じて接着剤の中に溶解した2)またはポリマ ーの中に分散した3)緩衝化水溶液の中に、含有する。活性化合物の適当な濃度 は約1%〜35%、好ましくは約3%〜15%である。1つの特定の可能性とし て、活性化合物は、Pharmaceutical Research、3(6 )、318(1986)に記載されているように、パッチからイオン導入により 送出すことができる。 眼または他の外部の組織、例えば、口および皮膚、の感染について、処方物は 、好ましくは、例えば、0.075〜20%w/w、好ましくは0.2〜15% w/w、最も好ましくは0.5〜10%w/w、の量で活性成分を含有する局所 用軟膏またはクリームとして適用される。軟膏の中に処方するとき、活性成分は パ ラフィンまたは水混和性の基剤とともに使用することができる。 所望ならば、クリームの水性相は、例えば、少なくとも40〜45%w/wの 多価アルコール、すなわち、2またはそれ以上のヒドロキシル基を有するアルコ ール、例えば、プロピレングリコール、ブタン−1,3−ジオール、マンニトー ル、ソルビトール、グリセロールおよびポリエチレングリコールおよびそれらの 混合物、を含むことができる。局所用処方物は、皮膚または他の影響を受けた区 域を通る活性成分の吸収または浸透を増強する化合物をを含むことができる。こ のような皮膚の浸透増強剤の例は、ジメチルスルホキシドおよび関係する類似体 を包含する。 眼の局所投与に適当な処方物は、また、活性成分を適当な担体、特に水性溶媒 、の中に溶解または分散させた点眼剤を包含する。成分は好ましくはこのような 処方物の中に0.5〜20%、好適には0.5〜10%、特に約1.5%w/w の濃度で存在する。 口における局所投与に適当な処方物は、香味剤添加物質、されたスクロースお よびアカシアゴムまたはトラガカント、の中に活性成分を含んでなるトローチ剤 ;不活性物質、例えば、ゼラチンまたはグリセリン、またはスクロースおよびア カシアゴムの中に活性成分を含んでなる香錠;および適当な液状担体の中に活性 成分を含んでなる含嗽剤を包含する。 経直腸投与用処方物は、例えば、カカオバターまたは高級脂肪族アルコール( 例えば、硬質ワックス、European Pharmacopoeia)また はトリグリセリドおよび飽和脂肪酸(例えば、Witepsol)、を含んでな る適当な塩基を使用する坐剤として提供することができる。 経鼻投与に適当な処方物は、担体が、例えば、20〜500ミクロンの範囲の 粒度を有する粗い粉末を包含する固体状物質であり、鼻からの強い吸い込みの方 法で、すなわち、鼻に接近して保持された粉末の容器から鼻の通路を通る急速な 吸入により、投与される処方物である。鼻のスプレーまたは点鼻液としての投与 のための、担体が液体である適当な処方物は、活性成分の水性または油性の溶液 を包含する。 経膣投与に適当な処方物は、活性成分に加えて適当であるとしてこの分野にお いて知られているのような担体を含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム、 ゲル、パスタ、泡沫剤またはスプレー処方物として提供することができる。 非経口投与に適当な処方物は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌薬および意図する受 容体の血液と処方物を等張とする溶質を含有することができる、水性および非水 性の無菌の注射溶液;および懸濁剤および増粘剤を含むことができる水性および 非水性の無菌の懸濁液を包含する。処方物は単位投与または多投与の容器、例え ば、密閉したアンプルまたはバイアル、の中に入れて提供することができ、そし て使用直前に無菌の液状担体、例えば、注射用の水、の添加のみを必要とする凍 結乾燥した状態で貯蔵することができる。即時調合注射溶液および懸濁液は、前 に記載された種類の無菌の粉末、顆粒および錠剤から調製することができる。 好ましい単位投与処方物は、活性成分の、前述したような、1日の投与量また は細分投与量、またはその適当な小部分、を含有する処方物である。 特に前述した成分に加えて、本発明の処方物は、問題の処方物のタイプに関し てこの分野において慣用の他の物質、例えば、経口投与に適当な物質、例えば、 香味剤、を含むことができる。 式(I)または式(I1)の化合物は、一般に有機化学の分野において知られ ている種々の方法により製造することができる。化合物2,2’−メチレンビス (5−(2−イミダゾリン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)は、Fa irley、T.A.et al.、J.Med.Chem.、36(12)、 1746−53(1933)の方法により製造することができる。出発物質は既 知であるか、または商業的源から容易に入手可能であるか、または既知の慣用 技術によりそれら自体製造することができる。 本発明は、さらに、式(I)の化合物または式(I)の化合物の塩または生理 学的に機能的な誘導体またはそれらの溶媒和物の製造法を包含し、この方法は、 A.式(II) (式中、Yは、同一であるか、または異なっていてもよく、C1-12アルキル(1 または2以上のフェニルにより置換されていてもよい)、C3-7シクロアルキル 、C3-6アルケニルまたはフェニルであり、そしてRおよびR1は式(I)につい て定義した通りである)のジイミノエーテルを、式(III) (式中Zは上に定義した通りである。好ましくは、Yは、式(II)の化合物に おいて、メチル、エチルまたはプロピルである)の化合物と反応させる、ことを 含んでなる。 式(II)の化合物と式(III)の化合物との間の反応は、好都合には、例 えば、無水の溶媒、例えば、酢酸またはエタノール、の中で加熱することによっ て実施することができる。 式(II)の化合物は、適当なジシアノアルキル前駆体から、無水アルコール 、例えば、メタノールまたはエタノールと補助溶媒、例えば、テトラヒドロフラ ン またはジオキサン、との混合物の中で、またはアルコール単独の中で、無水塩酸 との反応により製造することができる。 式(III)の化合物は、式(IV) (式中、Zは上に定義した通りである)の化合物を還元することによって製造で きる。 式(IV)の化合物の還元は、この分野において知られている方法により、最 も好ましくは接触水素化により、例えば、炭素担持パラジウムを使用して、溶媒 、例えば、エタノール/水、の中で大気圧または加圧下に実施することができる 。 式(IV)の化合物は、適当なアミンまたはジアミンを、式(V) のイミノエーテルと反応させることによって製造することができる。典型的には 、アミンまたはジアミンおよび式(V)のイミノエーテルを一緒に溶媒、例えば 、エタノール、の中で加熱する。 式(V)のイミノエーテルは、商業的に入手可能な4−アミノ−3−ニトロベ ンゾニトリルから、補助溶媒、例えば、テトラヒドロフランまたはジオキサンの 中で、またはアルコール単独の中で、無水HClおよび無水アルコール、例えば 、 エタノール、で処理することによって製造できる。または、 B.また、式(I)の化合物は、式(VI) (式中、RおよびR1は式(I)について定義した通りであり、そしてR6はC1- 6 アルキル、例えば、エチル、である)のジイミノエーテルを適当なアミンまた はジアミン(例えば、シクロペンチルアミン、シス−1,2−ジアミノシクロヘ キサン、ピペリジンまたは1,2−ジアミノブタン)と無水溶媒、例えば、エタ ノール、の中で反応させることによって製造できる。 式(VI)の化合物は、式(VII) (式中、RおよびR1は式(I)について定義した通りである)の化合物から、 適当な無水アルコール、例えば、メタノールまたはエタノールと補助溶媒、例え ば、テトラヒドロフランまたはジオキサン、との混合物の中で、またはアルコー ル単独の中で、無水塩酸と反応させることによって製造できる。 式(VII)の化合物は、無水溶媒、例えば、氷酢酸、の中の加熱して3,4 −ジアミノベンゾニトリルを式(II)のジイミノエーテルと縮合させることに よって製造できる。 式(I)の化合物は慣用法において薬学上許容される塩に変換することができ る。アミノ置換基の場合において、塩は適当な酸で処理することによって得るこ とができる。 下記の実施例は例示のみを意図し、そして本発明の範囲を限定することを決し て意図しない。1H NMRおよびC、H、Nの元素分析はすべての実施例にお いて構造と一致した。 実施例1 2,2’−メチレンビス(5−(3,4,5,6−テトラヒドロ− 2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合物A) a) エチル4−アミノ−3−ニトロベンズイミデート 600mLの無水エタノールおよび100mLのジオキサンの溶液の中の4. 2g(25mmoL)の4−アミノ−3−ニトロベンゾニトリルの撹拌した混 合物を、窒素雰囲気下に1時間60℃に加熱した。この混合物を濾過し、そして 残留均質溶液を氷浴の中で冷却し、この時HClガスを1時間泡立てて通入した 。この混合物を室温(RT)において9日間放置し、次いで結晶を集め、エーテ ルで洗浄しそして乾燥すると、3.8g(62%)の標題化合物(以後イミノエ ーテルと呼ぶ)が得られた。mp223−225℃。 b) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−3,4,5,6−テトラヒ ドロ−ピリミジン 200mLの無水エタノールの中の6.2g(25mmoL)のイミノエーテ ルと6.3mL(75mmoL)の1,3−プロパンジアミンとの撹拌した混 合物を15時間60℃に加温した。次いで、この溶液を4時間還流し、RTに冷 却し、そして真空回転蒸発すると、褐色黄色の半固体状物が得られた。一夜高真 空蒸発させると、黄色固体状物が得られ、これを300mLの無水エタノールの 中に溶解し、濾過しそして数時間放置した。黄色沈澱を集め、そして引き続いて アセトニトリルと30分間還流した。生ずる油状物を集め、ジエチルエーテルで 2回洗浄し、そして乾燥すると、4.1g(74%)の標題化合物が得られた。 mp>250℃。 c) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロ− ピリミジン 130mLのエタノールおよび20mLの脱イオン水の溶液の中の2.5gの 段階b)のテトラヒドロピリミジン生成物および1.15gの10%炭素担持パ ラジウム(50%水で湿潤)から構成された不均質混合物をRTおよび3気圧に おいてパール(Parr)装置で水素化した。この混合物を濾過し、そして真空 回転蒸発により濃縮した。 残留固体状物を500mLのエタノールで希釈し、そして再び濃縮した。ピン ク色結晶を集め、ジエチルエーテルで洗浄しそして乾燥すると、1.9gの標題 化合物が得られた。mp>250℃。 d) 化合物A 75mLの氷酢酸の中の4.2g(18mmoL)のジイミノエーテル、ジエ チルマロンイミデート(以後「ジイミノエーテル」と呼ぶ)(Kenner、G,W.et al.、J.Chem.Soc.、1943、574)および1.6gの段階c)のジアミン生成物の 撹拌した混合物を60℃に19時間加温した。この溶液を温かいうちに濾過し、 そしてRTに放冷した。この混合物をエタノールで希釈し、濾過しそしてエタノ ール性HClで処理した。1時間撹拌した後、この混合物をジエチルエーテルお よび酢酸エチルの2:1溶液で沈澱が形成するまで希釈した。この沈澱を集め、 ジエチルエーテルで3回洗浄しそして乾燥すると、ビス−ベンズイミダゾールA が薄緑色固体状物として得られた。mp>250℃。 実施例2 2,2’−メチレンビス(5−((3aR,7aS)−3a,4, 5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H −ベンズイミダゾール)(化合物B) a) (±)−シス−2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−3a,4, 5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 250mLの無水エタノールの中の10.6g(42.9mmoL)のイミノ エーテルおよび5.0g(42.9mmoL)のシス−1,2−ジアミノシク ロヘキサンの溶液を加温還流させ、そしてそれを19時間維持した。この混合物 を冷却し、濾過しそして濾液を減圧下に濃縮すると、黄色固体状物が得られた。 この固体状物を最小量の蒸留水の中に溶解し、そして引き続いて濃水酸化アンモ ニウムで沈澱が形成するまで処理した。この沈澱を集め、水で洗浄し、次いでジ エチルエーテル/酢酸エチルの1:1溶液で洗浄し、次いでジエチルエーテルで よく洗浄した。次いで、この物質を乾燥すると、6.6g(67%)の標題化合 物が粒状黄色固体状物として得られた。mp>250℃。 b) (±)−シス−2−(2,3−ジアミノフェニル)−3a,4,5,6 ,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 180mLの無水エタノールの中の3.5g(15mmoL)の段階a)のニ トロアニリン生成物および1.0gの10%活性炭担持パラジウム(湿潤、De gussa型)の懸濁液をパール(Parr)壜の中で約22℃および 約50psiにおいて5時間水素化した。生ずる黒色懸濁液を無水エタノールで 希釈し、濾過しそして減圧下に濃縮すると、麦藁色の固体状物が得られた。この 固体状物を500mLの無水エタノールで希釈し、そして再び減圧下に濃縮する と、2.8g(94%)の標題生成物が黄褐色固体状物として得られた。分解を 防止するために、この物質の全体を次の合成においてそのまま迅速に使用した。 c) 化合物B 120mLの氷酢酸の中の2.3g(10mmoL)の段階b)のジアミン生 成物および1.2g(5mmoL)のジイミノエーテル5の懸濁液を17時間還 流させた。暗褐色混合物を冷却し、濾過しそして混合物が濁るまで酢酸エチルで 処理した。この溶液を濾過し、そして再び濁るまで酢酸エチルで処理した。この 溶液を再び濾過し、そして300mLのジエチルエーテルで処理した。黄褐色固 体状物をジエチルエーテルでよく洗浄し、集めそして乾燥した。生ずる固体状物 を無水エタノールの中に溶解し、そしてHClのエタノール溶液で酸性にした。 この沈澱を集め、ジエチルエーテル、酢酸エチルおよび再びエーテルでよく洗浄 し、集めそして乾燥した。この固体状物を最小量の蒸留水の中に溶解し、そして 引き続いて沈澱が形成するまで濃水酸化アンモニウムで処理した。この沈澱を集 め、水で洗浄し、次いでジエチルエーテル/酢酸エチルの1:1溶液で洗浄し、 次いでジエチルエーテルでよく洗浄しそして乾燥すると、1.4g(25%)の Bが黄褐色固体状物として得られた。mp>250℃。 実施例3 (±)−トランス,トランス−2,2’−メチレンビス(5−(3 a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル )−1H−ベンズイミダゾール)(化合物C) a) (±)−トランス−2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−3a, 4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 300mLの無水エタノールの中の10.6g(42.9mmoL)のイミノ エーテル2および5.0g(42.9mmoL)の(±)トランス−1,2−ジ アミノシクロヘキサンの溶液を加温還流させ、そしてそれを22時間維持した。 この混合物を冷却し、濾過しそして濾液を減圧下に濃縮すると、黄色固体状物が 得られた。この固体状物を最小量のアセトニトリルの中で還流させ、そして集め た。ジエチルエーテルでよく洗浄すると、7.8g(79%)の標題化合物が黄 色固体状物として得られた。mp>250℃。 b) (±)−トランス−(2,3−ジアミノフェニル)−3a,4,5,6 ,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 180mLの無水エタノールの中の3.5g(15mmoL)の段階a)の( ±)ニトロアニリン生成物および1.0gの10%活性炭担持パラジウム(湿潤 、Degussa型)の懸濁液を、パール壜の中で約22℃および約50psi において5時間水素化した。生ずる黒色懸濁液を無水エタノールで希釈し、濾過 しそして減圧下に濃縮すると、麦藁色の固体状物が得られた。この固体状物を5 00mLの無水エタノールで希釈し、そして再び減圧下に濃縮すると、2.9g (95%)の標題生成物が黄褐色固体状物として得られた。分解を防止するため に、この物質の全体を次の合成においてそのまま迅速に使用した。 c) 化合物C 120mLの氷酢酸の中の2.3g(10mmoL)の段階b)の(±)ジア ミン生成物および1.2g(5mmoL)のジイミノエーテルの懸濁液を17 時間還流させた。暗褐色混合物を冷却し、濾過しそして混合物が濁るまで酢酸エ チルで処理した。この溶液を濾過し、そして再び濁るまで酢酸エチルで処理した 。この溶液を再び濾過し、そして300mLのジエチルエーテルで処理した。黄 褐色固体状物をジエチルエーテルでよく洗浄し、集めそして乾燥した。生ずる固 体状物を最小量のアセトニトリルの中で還流させ、集め、エーテルで洗浄しそし て乾燥した。この手順を3回反復すると、ビスベンズイミダゾール(±)Cが薄 黄 褐色粉末状物として得られた。mp>250℃。 実施例4 2,2’−メチレンビス(5−((3aR,7aR)−3a,4, 5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H −ベンズイミダゾール)(化合物D) a) (3aR,7aR)−トランス−2−(4−アミノ−3−ニトロフェニ ル)−3a,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 250mLの無水エタノールの中の10.6g(42.9mmoL)のイミノ エーテルおよび5.0g(42.9mmoL)の(R,R)トランス−1,2 −ジアミノシクロヘキサンの溶液を加温還流させ、そしてそれを19時間維持し た。この混合物を冷却し、濾過しそして濾液を減圧下に濃縮すると、黄色固体状 物が得られた。この固体状物を最小量の蒸留水の中で溶解し、そして引き続いて 沈澱が形成するまで濃水酸化アンモニウムて処理した。この沈澱を集め、水で洗 浄し、次いでジエチルエーテル/酢酸エチルの1:1溶液で洗浄し、次いでジエ チルエーテルでよく洗浄した。次いで、この物質を乾燥すると、6.6g(59 %)の標題化合物が黄色固体状物として得られた。mp>250℃。 b) (3aR,7aR)−トランス−(3,4−ジアミノフェニル)−3a ,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 180mLの無水エタノールの中の3.5g(15mmoL)の段階a)の( R,R)ニトロアニリン生成物および1.0gの10%活性炭担持パジウム(湿 潤、Degussa型)の懸濁液を、パール壜の中で約22℃および約50ps iにおいて5時間水素化した。生ずる黒色懸濁液を無水エタノールで希釈し、濾 過しそして減圧下に濃縮すると、麦藁色の固体状物が得られた。この固体状物を 500mLの無水エタノールで希釈し、そして再び減圧下に濃縮すると、2.8 g(94%)の標題生成物が黄褐色固体状物として得られた。分解を防止するた めに、この物質の全体を次の合成においてそのまま迅速に使用した。 c) 化合物D 120mLの氷酢酸の中の2.3g(10mmoL)の段階b)の(R,R) ジアミン生成物および1.2g(5mmoL)のジイミノエーテルの懸濁液を 20時間還流させた。暗褐色混合物を冷却し、濾過しそして混合物が濁るまで酢 酸エチルで処理した。この溶液を濾過し、そして再び濁るまで酢酸エチルで処理 した。この溶液を再び濾過し、そして300mLのジエチルエーテルで処理した 。黄褐色固体状物をジエチルエーテルでよく洗浄し、集めそして乾燥した。生ず る固体状物を無水エタノールの中に溶解し、そしてHClのエタノール溶液で酸 性にした。この沈澱を集め、ジエチルエーテル、酢酸エチルおよび再びエーテル でよく洗浄し、集めそして乾燥すると、1.6g(20%)のビスベンズイミダ ゾールDが黄褐色固体状物として得られた。mp>250℃。 実施例5 2,2’−メチレンビス(5−((3aS,7aS)−3a,4, 5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H −ベンズイミダゾール)(化合物E) a) (3aS,7aS)−2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−3a ,4,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール 10mLの無水エタノールの中の2.16g(8.77mmoL)のイミノエ ーテルおよび1.00g(8.77mmoL)の1S,2S−ジアミノシクロ ヘキサンの溶液を6時間加熱還流した。この混合物を室温に冷却し、そして減圧 下に濃縮した。水(10mL)を残留黄色固体状物に添加し、次いで濃水酸化ア ンモニウム(20mL)を添加した。この混合物を濾過し、固体状物質をMeO Hの中に取り、そしてこの均質溶液を脱色炭で処理した。セライトを通して濾過 し、次いで減圧下に濃縮した。黄色固体状物をジエチルエーテルとともに撹拌し 、そして濾過すると、1.94g(7.46mmol、84%の収率)のイミダ ゾリン標題化合物が得られた。mp220℃。 b) (3aS,7aS)−(3,4−ジアミノフェニル)−3a,4,5, 6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾール パール壜に段階a)の生成物(1.00g、3.85mmol)、5%Pd/ C(50mg)、および無水エタノール(60mL)を供給した。この混合物を 水素(60psi)の雰囲気下に16時間震盪した。この溶液をセライトを通し て濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(100%の収率)が褐 色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物は多少不安定で あり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物E 10mLの氷酢酸の中の434mg(1.88mmoL)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(3.85mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして減圧下に濃縮した。水(10 mL)を残留黄色固体状物に添加し、次いで濃水酸化アンモニウム(20mL) を添加した。この混合物を濾過し、固体状物質をMeOHの中に取り、そしてこ の均質溶液を脱色炭で処理した。セライトを通して濾過し、次いで減圧下に濃縮 した。黄色固体状物をジエチルエーテルの中で撹拌しそして濾過すると、710 mg(1.32mmol、70%の収率)のビスベンズイミダゾールEが得られ た。mp>250℃。 実施例6 2,2’−メチレンビス(5−(4,4−ジメチル−2−イミダゾ リン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール(化合物F ) a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−4,4−ジメチル−2−イ ミダゾリン 150mLの無水エタノールの中の3.8g(15.5mmoL)のイミノエ ーテルおよび5mLの1,2−ジアミノ−2−メチルプロパンの溶液を19時 間還流した。この混合物を冷却し、そして濾過した。この溶液を400mLのジ エチルエーテルで希釈し、そして生ずる固体状物を集めそして廃棄した。濾液を 濃縮し、そして真空下に一夜配置した。この物質をエーテルで希釈し、生ずる固 体状物を集め、エーテルでよく洗浄し、濾過し、そして乾燥すると、1.8g( 50%)の標題化合物が黄色固体状物として得られた。 b) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−4,4−ジメチル−2−イミダゾ リン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.01g、8.59mmol )、5%Pd/C(429mg)、および無水エタノール(43mL)を供給し た。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に16時間震盪した。この溶液 をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(10 0%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成 物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物F 22mLの氷酢酸の中の945mg(4.09mmoL)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(8.59mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (120mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。固体状残 留物を熱2−プロパノール(50mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に 冷却した。ジエチルエーテル(150mL)を添加して生成物を沈澱させ、これ を濾過により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールFが薄 褐色粉末状物として得られた(1.24g、2.18mmol、53%の収率) 。mp>250℃。 1H NMR[200MHz](DMSO−d6)8.30(s、2H)、7. 85(dd、2H、J=1.2、8.6Hz)、7.72(d、2H、J=8. 6Hz)、4.65(s、2H)、3.72(s、4H)、1.45(s、 12H)。 元素分析:C25288・2.0HCl・1.10H2O・0.6(CH32CH OHについての計算値:C、56.54;H6.55;N、19.68;Cl、 12.45。 実測値:C、56.41;H6.30;N、19.52;Cl、12.41。 実施例7 2,2’−メチレンビス(N−シクロプロピル−1H−ベンズイミ ダゾール-5−カルボキシアミジン)(化合物G) a) 4−アミノ−N−シクロプロピル−3−ニトロベンズアミジン 170mLの無水エタノールの中の4.9g(20.0mmoL)のイミノエ ーテルおよび5mLのシクロプロピルアミンの溶液を22時間還流した。この 混合物を冷却し、そして回転蒸発により体積を1/2に減少した。この物質を引 き続いて300mLのジエチルエーテルで処理した。生ずる固体状物を集めそし て乾燥し、アセトニトリルの中で還流させ、集め、エーテルでよく洗浄し、濾過 しそして乾燥すると、4.2g(82%)の標題化合物が黄色固体状物として得 られた。 b) 3,4−ジアミノ−N−シクロプロピルベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.57g、10.0mmol )、5%Pd/C(500mg)、および無水エタノール(150mL)を供給 した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に16時間震盪した。この溶 液をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(1 00%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生 成物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物G 25mLの氷酢酸の中の1.10g(4.76mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(10.0mmol)の溶液を70℃に 16時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエー テル(120mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色 固体状残留物を熱2−ブロパノール(50mL)の中に溶解し、そしてこの溶液 を室温に冷却した。ジエチルエーテル(150mL)を添加して生成物を沈澱さ せ、これを濾過により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾー ルGが薄褐色粉末状物として得られた(1.94g、2.18mmol、71% の収率)。mp200℃(分解)。 実施例8 2,2’−メチレンビス(N−ヘキシル−1H−ベンズイミダゾー ル−5−カルボキシアミド)(化合物H) a) 4−アミノ−N’−ヘキシル−3−ニトロベンズアミジン 200mLの無水エタノールの中の6.5g(26.5mmoL)のイミノエ ーテルおよび15mLのヘキシルアミンの溶液を22時間還流した。この混合 物を冷却し、そして回転蒸発により体積を1/2に減少した。この物質を引き続 いて500mLのジエチルエーテル/ヘキサンの4:1溶液で処理した。生ずる 固体状物を集めそして乾燥し、アセトニトリルの中で還流させ、集め、エーテル でよく洗浄し、濾過しそして乾燥すると、5.3g(64%)の標題化合物が黄 色固体状物として得られた。mp192−195℃。 b) 3,4−ジアミノ−N’−ヘキシル−ベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.07g、6.88mmol )、5%Pd/C(344mg)、および無水エタノール(34mL)を供給し た。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に16時間震盪した。この溶液 をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(10 0%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成 物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物H 42mLの氷酢酸の中の757mg(3.28mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(6.88mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (120mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体 状残留物を熱2−プロパノール(50mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室 温に冷却した。ジエチルエーテル(150mL)を添加して生成物を沈澱させ、 これを濾過により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールH が薄褐色粉末状物として得られた(1.58g、2.58mmol、79%の収 率)。mp205℃(分解)。 実施例9 2,2’−エチリデンビス(5−(2−イミダゾリン−2−イル) −1H−ベンズイミダゾール)(化合物I) a) ジエチル2−メチルマロンイミデート 無水エタノール(1.46mL、25.0mmol)の中のメチルマロノニト リル(1.00g、12.5mmol)の溶液を0℃に冷却した。乾燥HClガ スをこの溶液を通して泡立てていれた。このペースト状混合物を密閉し、そして 48時間冷凍した。生ずる均質固体状物を高真空下に1時間配置した。2.86 g(11.6mmol、93%の収率)のジイミノエーテル20が白色粉末状物 として得られた。 b) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−2−イミダゾリン 42mLの無水エタノールの中の5.21g(21.2mmoL)のイミノエ ーテルおよび7.1mL(106mmoL)のエチレンジアミンの溶液を20 時間還流した。この混合物を室温に冷却し、そして減圧下に濃縮した。水(50 mL)を残留黄色固体状物に添加し、次いで濃水酸化アンモニウム(100mL )を添加した。この混合物を濾過し、そして高真空下に乾燥すると、イミダゾリ ン標題化合物(4.14g、20.1mmol、95%収率)黄色固体状物とし て得られた。mp198℃。 c) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−2−イミダゾリン パール壜に段階b)のニトロアニリン生成物(1.00g、4.85mmol )、5%Pd/C(100mg)、および無水エタノール(25mL)を供給し た。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に16時間震盪した。この溶液 をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(10 0%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成 物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した。 d) 化合物I 3.4mLの氷酢酸の中の757mg(3.28mmol)のジイミノエーテ ル20および段階c)のジアミン生成物(1.36mmol)の溶液を70℃に 16時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。水(3mL) を残留固体状物に添加し、次いで濃水酸化アンモニウム(6mL)を添加した。 均質溶液を減圧下に約1mLの体積に濃縮した。無水エタノール(5mL)を添 加し、次いでジエチルエーテル(10mL)を添加して沈澱を形成させた。濾過 すると、ビスベンズイミダゾールI(44mg、0.080mmol、12%の 収率)が緑色固体状物として得られた。mp240℃(分解)。 実施例10 2,2’−メチレンビス(N−アリル−1H−ベンズイミダゾー ル−5−カルボキシアミジン)(化合物J) a) 2,4−ジアミノベンゾニトリル 10gの4−アミノ−3−ニトロベンゾニトリルを250mlの熱無水エタノ ールの中に溶解し、500mlのパール・フラスコの中の500mgの5%炭素 担持パラジウム上に注ぎ、そして60psiの圧力下に水素化した。ほぼ1時間 後、水素化は完結し、溶液をセライトを通して濾過し、そして溶液を回転蒸発乾 固すると、標題化合物の結晶が得られた。収率は100%近かった。mp=14 3℃。 b) 2,2’−メチレンビス(5−シアノ−1H−ベンズイミダゾール) 7.8g(2当量)の段階a)の3,4−ジアミノベンゾニトリル生成物をほ ぼ146mlの氷酢酸の中に溶解すると、琥珀色溶液が得られ、そして窒素雰囲 気下に配置した。この混合物を一夜、ほぼ24時間、油浴上で70℃に加熱した 。 反応混合物を濾過すると、クリーム色の結晶と深い赤色の濾液が得られた。濾 液を回転蒸発乾固すると、褐色の結晶が得られ、これを水の中に懸濁させ、等し い体積の水酸化アンモニウムを添加しそして濾過することによって遊離塩基に変 換した。結晶をさらにメタノールの中に溶解し、濾過し、回転蒸発乾固し、エー テルで洗浄しそして乾燥することによって精製すると、3.26gの褐色の結晶 が得られた、24%の純粋な標題化合物の収率、mp=289−294℃。 c) ジエチル2,2’−メチレンビス(1H−ベンズイミダゾール−5−カ ルボキシイミデート) 1.1gの段階b)のジシアノビスベンズイミダゾール生成物を1.1リット ルの無水エタノールの中に溶解し、濾過しそして窒素でパージした丸底フラスコ の中に入れた。ほぼ92mlのジオキサンを添加し、そして反応フラスコを氷浴 の中に入れた。HClガスを泡立てて通入し、その間温度を20℃と30℃との 間に保持した。溶液はほとんど直ちに青みがかった緑色となり、そして5分以内 にクリーム色の結晶が形成し始めた。反応混合物を1時間後HClで飽和させた 。HClガスをさらに1時間泡立てて通入し、そしてこの混合物を窒素雰囲気下 に一夜放置した。 合計4リットルのエチルエーテルを添加して結晶を沈澱させ、これをエーテル で洗浄しそして乾燥すると、74%の収率の標題化合物が得られた、mp=23 9−245℃。 d) 化合物J 酢酸エチル(10mL)の中の段階c)の生成物(463mg、1.00mm ol)およびアリルアミン(750mL、10.0mmol)の溶液を5時間還 流させた。この溶液を室温に冷却し、そしてジエチルエーテル(20mL)を添 加して生成物を沈澱させた。熱2−プロパノールおよび水から再結晶化すると、 化合物J(130mg、0.238mmol、24%の収率)が得られた。mp >250℃。 実施例11 2,2’−メチレンビス(5−((4−エチル)−2−イミダゾ リン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合物K) 100mlの丸底3首フラスコを窒素雰囲気下に火炎乾燥し、そして0.41 0gの実施例10の段階c)のビスベンズイミダゾールジイミノエーテル生成物 を20mlの無水エタノールの中に溶解した。5当量の1,2−ジアミノブタン (Lancaster Chemical #12495)を添加し、そして反応混合物を24時間軽度に還 流させた。エーテルを添加し、黒色物質を形成させた。エーテルを注ぎ出しそし てこの物質を25mlの蒸留水に添加した。30mlの水酸化アンモニウムを添 加し、白色結晶を形成させた。結晶を濾過し、水で洗浄し、そしてメタノールの 中に溶解し、これを濾過しそして濃縮した。生ずる結晶をエーテルで洗浄しそし て乾燥すると、125mgのわずかに不純な結晶が得られた。この結晶 を数滴の無水エタノールの中に溶解しそして1mlの7.1Nエタノール性HC lを添加することによって、HCl塩を形成させた。生ずる結晶をメタノールの 中に溶解し、濾過し、濃縮し、エーテルで洗浄しそして乾燥させることによって 精製した。NMRおよび質量分析は所望の生成物ビス−ベンズイミダゾールKの 存在を示した。元素分析は4モルのHCl、2.2のH2Oおよび0.3のエタ ノールの錯化を示した。mp=134℃(分解)。1H NMR[200MHz ](DMSO−d6)11.0(m、4H)、d8.58(m,2H)、d8. 07(m,2H)、d7.91(m、2H)、d5.05(m、2H)、d4. 37(m、2HO)、d4.13(m、2H)、d3.70(m,2H)、d1 .7(m,4H)、d0.99(t,6H,J=6.9Hz)。 元素分析:C25288・2.2H2O・4.0HCl・0.3ETOHについて の計算値:C、46.08;H、6.02;N、17.51。 実測値:C、48.12;H、5.71;N、17.23。 実施例12 2,2’−メチレンビス(N−シクロペンチル−1H−ベンズイ ミダゾール−5−カルボキシアミジン)(化合物L) a) 4−アミノ−N−シクロペンチル−3−ニトロベンズアミジン 250mLの無水エタノールの中の9.8g(40mmoL)のイミノエーテ ルの黄色懸濁液を4.4mL(44mmoL)のシクロペンチルアミンで処理 し、そして生ずる混合物を19時間還流した。この混合物をRTに冷却し、濾過 し、そしてこの溶液をジエチルエーテルおよびヘキサンの約3:1溶液で希釈し 、そして1時間撹拌した。固体状物を集め、ジエチルエーテルでよく洗浄し、集 めそして乾燥すると、5.9g(59%)のシクロペンチルアミジン標題化合物 がオレンジ黄色固体状物として得られた。 b) 3,4−ジアミノ−N−シクロペンチルベンズアミジン パール壜に段階a)の生成物(2.04g、7.16mmol)、10%Pd /C(180mg)、および無水エタノール(36mL)を供給した。この混合 物を水素(60psi)の雰囲気下に16時間震盪した。この溶液をセライトを 通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(100%の収率) が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物は多少不安 定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物L 40mLの氷酢酸の中の788mg(3.41mmol)のジイミノエーテル (ジエチルマロノイミデート、Kenner、G.W.et al.、J.Chem.Soc.、1943、57 4)および段階b)のジアミン生成物(7.16mmol)の溶液を70℃に1 6時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテ ル(80mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体 状を熱2−プロパノール(75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷 却した。ジエチルエーテル(30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾 過により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールLが褐色粉 末状物として得られた(1.59g、2.59mmol、76%の収率。1 H NMR[200MHz](DMSO−d6)9.69(d,2H,J=7. 1Hz)、9.50(s,2H)、9.13(s,2H)、8.01(s、2H )、7.72(d、2H,J=8.4Hz)、7.58(d、2H,J=8.4 Hz)、4.76(s、2H)、4.22(m,2H)、2.05(m,4H) 、1.73(br s,8H)、1.56(m,4H)。 元素分析:C27328・2.6 HCl・1.2 H2O・0.4(CH32C HOH・0.1 NH4Clについての計算値:C、55.13;H6.66; N、18.47;C115.58。 実測値:C,55.11;H,6.75;N,18.52;Cl 15.52。 実施例13 2,2’−メチレンビス(N−テトラヒドロ−2−フルフリル) −1H−ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン)(化合物M) a) 4−アミノ−3−ニトロ−N−(テトラヒドロフルフリル)ベンズアミ ジン 250mLの無水エタノールの中の5.0g(20mmoL)のイミノエーテ ルの撹拌した懸濁液に、2.5mL(24mmoL)のテトラヒドロフルフリ ルアミンを添加した。反応混合物を19時間還流し、室温に冷却し、そして濾過 した。この溶液をジエチルエーテルで希釈し、そして生ずる固体状物を集め、ジ エチルエーテルでよく洗浄し、そして乾燥すると、3.8g(59%)の標題化 合物がオレンジ黄色固体状物として得られた。 b) 3,4−ジアミノ−N−(テトラヒドロフルフリル)ベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.20g、7.14mmol )、10%Pd/C(180mg)、無水エタノール(71mL)、および水( 7mL)を供給した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に2時間震盪 した。この溶液をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標 題化合物(100%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した 。単離した生成物はそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物M 18mLの氷酢酸の中の785mg(3.40mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(7.14mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (80mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体状 を熱2−プロパノール(75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷却 した。ジエチルエーテル(30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過 により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールMが褐色粉末 状物として得られた(1.64g、2.55mmol、75%の収率)。1 H NMR[200MHz](DMSO−d6)9.88(s,2H)、9.5 1(s,2H)、9.09(s,2H)、8.01(s、2H)、7.71(d 、2H,J=8.4Hz)、7.58(d、2H,J=8.4Hz)、4.69 (s、2H)、4.13(m,2H)、3.81(m,2H)、3.67(m, 2H)、3.62−3.45(comp.4H)、2.01(m,2H)、1. 92−1.78(comp,4H)、1.62(m,2H)。 元素分析:C273282・2.1HCl・1.1H2O・0.5C242・0 .3 NH4Clについての計算値:C、55.30;H6.19;N、18. 08;Cl 15.23。 実測値:C,52.36;H,6.22;N,18.06;C113.23。 実施例14 2,2’−メチレンビス((±)トランス−N−(2−フェニル −1−シクロプロピル)−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン )(化合物N) a) (±)−トランス−4−アミノ−3−ニトロ−N−(2−フェニル−1 −シクロプロピル)ベンズアミジン 200mLの無水エタノールの中の4.5g(26mmoL)のフェニルシク ロプロピルアミン塩酸塩の溶液を26mL(26mmoL)のカリウムt−ブト キシドの1.0MのTHF溶液で処理し、そして生ずる白色懸濁液を室温におい て30分間撹拌した。次いで、この混合物を6.2g(25mmoL)のイミノ エーテルで処理し、そして生ずる懸濁液を約5℃に19時間加温した。この混 合物を室温に冷却し、そして濾過した。濾液を沈澱が形成するまでヘキサン/ジ エチルエーテルの3:1溶液で処理した。この固体状物を集め、エーテルで洗浄 しそして乾燥すると、3.9g(54%)の標題シクロプロピルアミジン化合物 が得られた。 b) (±)−トランス−3,4−ジアミノ−N−(2−フェニル−1−シク ロプロピル)ベンズアミジン パール壜に段階a)の生成物(2.01g、5.74mmol)、10%Pd /C(140mg)、無水エタノール(57mL)、および水(6mL)を供給 した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に2時間震盪した。この溶液 をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(10 0%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成 物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物N 14mLの氷酢酸の中の6.31g(2.37mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(10.0mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (120mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体 状を熱2−プロパノール(50mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷 却した。ジエチルエーテル(150mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを 濾過により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールNが薄褐 色粉末状物として得られた(1.13g、1.64mmol、60%の収率)。 実施例15 2,2’−メチレンビス(N−シクロヘキシル−1H−ベンズイ ミダゾール−5−カルボキシアミジン)(化合物O) a) 4−ジアミノ−N−シクロヘキシル−3−ニトロベンズアミジン 250mLの無水エタノールの中の6.2g(25mmoL)のイミノエーテ ルの懸濁液を3.2mL(28mmoL)のシクロヘキシルアミンで処理し、 そして生ずる混合物を約60時間還流した。次いで、この懸濁液を室温に冷却し 、濾過し、そして濾液を沈澱が形成するまでヘキサン/ジエチルエーテルの4: 1溶液で希釈した。固体状物を集め、エーテルで洗浄し、そして乾燥すると、 4.9g(66%)の標題アミジン化合物が得られた。 b) 3,4−ジアミノ−N−シクロヘキシルベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.03g、6.79mmol )、10%Pd/C(170mg)、および無水エタノール(34mL)を供給 した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に3時間震盪した。この溶液 をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(10 0%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成 物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物O 17mLの氷酢酸の中の747mg(3.23mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(6.79mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (80mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体状 を熱2−プロパノール(75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷却 した。ジエチルエーテル(30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過 により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールOが褐色粉末 状物として得られた(1.53g、2.14mmol、66%の収率)。 実施例16 2,2’−メチレンビス(N−シクロヘプチル−1H−ベンズイ ミダゾール−5−カルボキシアミジン)(化合物P) a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−4,5,6,7−テトラヒ ドロ−1H−1,3−ジアゼピン 120mLの無水エタノールの中で5.0g(20mmoL)のイミノエーテ ルおよび3.0mL(23mmoL)のシクロペンチルアミンの溶液を22時 間還流した。この溶液を室温に冷却すると、固体状物が得られ、これを濾過によ り集め、次いで廃棄した。濾液を600mLのジエチルエーテル/ヘキサンの5 : 1溶液で処理した。生ずる固体状物を集め、エーテルでよく洗浄し、そして乾燥 すると、1.35g(22%)の標題化合物黄色固体状物として得られた。 b) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ− 1H−1,3−ジアゼピン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(1.41g、4.46mmol )、10%Pd/C(110mg)、および無水エタノール(22mL)を供給 した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に3時間震盪した。この溶液 をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(10 0%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成 物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した. c) 化合物P 11mLの氷酢酸の中の491mg(2.12mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(4.46mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (80mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体状 を熱2−プロパノール(75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷却 した。ジエチルエーテル(30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過 により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールPが褐色粉末 状物として得られた(1.15g、1.79mmol、84%の収率)。 実施例17 2,2’−メチレンビス(5−(4,5,6,7−テトラヒドロ −1H−1,3−ジアゼピン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合 物Q) a) 4−アミノ−N−シクロペンチル−3−ニトロベンズアミジン 250mLの無水エタノールの中の5.0g(20mmoL)のイミノエーテ ルの懸濁液に、2.4mL(24mmoL)の1,4−ジアミノブタン(遊離 塩基)を添加し、そしてこの不均質溶液を22時間還流すると、透明な黄色溶液 が得られた。この溶液を室温に冷却し、675mLのジエチルエーテルで希釈し 、濾過し、そして沈澱を取って置いた。濾液を3リットルのジエチルエーテルで 希釈し、濾過し、エーテルで洗浄し、そして一夜乾燥した。固体状物を水酸化ア ンモニウムの中で撹拌し、濾過し、1:4ヘキサン:ジエチルエーテルで洗浄し 、そして一夜乾燥すると、1.82g(37%)の標題化合物がオレンジ色とし て得られた。 b) 3,4−ジアミノ−N−シクロペンチルベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(1.70g、6.94mmol )、10%Pd/C(170mg)、無水エタノール(69mL)を供給した。 この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に2時間震盪した。この溶液をセラ イトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(100%の 収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物はそ れ以上精製しないで使用した。 c) 化合物Q 20mLの氷酢酸の中の763mg(3.30mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物の溶液を70℃に3時間加熱した。この混合 物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル(80mL)を濾液に添 加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体状を熱2−プロパノール( 75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷却した。ジエチルエーテル (30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過により回収した。高真空 に暴露させると、ビスベンズイミダゾールQがさび色粉末状物として得られた( 1.33g、2.21mmol、67%の収率)。 実施例18 2,2’−メチレンビス(5−(1,4,5,6−テトラヒドロ −5,5−ジメチル−2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合 物R) a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−1,4,5,6−テトラドロ−5,5−ジメチルピリジン 200mLの無水エタノールの中の9.0g(36.6mmoL)のイミノエ ーテルの懸濁液に、5.0mL(40mmoL)の2,2−ジメチル−1,3 −プロパンジアミンを添加し、そしてこの混合物を20時間還流した。反応混合 物を室温に冷却し、そして濾過した。黄色結晶をエーテルで洗浄し、そして一夜 乾燥すると、9.8g(94%)の標題化合物が得られた。 b) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ− 5,5−ジメチルピリミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.26g、7.93mmol )、10%Pd/C(200mg)、無水エタノール(40mL)を供給した。 この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に2時間震盪した。この溶液をセラ イトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、標題ジアミン(100%の収率) が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物は多少不安 定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した。 c) 化合物R 20mLの氷酢酸の中の872mg(3.78mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(7.93mmol)の溶液を70℃に3時 間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル( 80mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体状を 熱2−プロパノール(75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷却し た。ジエチルエーテル(30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過 により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールRが褐色粉末 状物として得られた(1.58g、2.47mmol、65%の収率)。1 H NMR[200MHz](DMSO−d6)10.26(s,4H)、8. 08(s,2H)、7.71(d,2H,J=8.4Hz)、7.63(d、2 H,H=8.4Hz)、4.69(s、2H)、3.20(s、8H)、1.0 3(s、6H)。 元素分析:C27328・2.0HCl・1.3H2O・0.8。 (CH32CHOH・0.5NH4Clについての計算値:C、55.20;H 7.09;N、18.61;Cl13.85。 実測値:C,55.17;H,7.06;N,18.57;Cl15.52。 実施例19 2,2’−メチレンビス(5−(3,4−ジヒドロ−2−キナジ ゾリニル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合物S) a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−3,4−ジヒドロキナゾリ 200mLの無水エタノールの中で9.8g(40mmoL)のイミノエーテ ルおよび5.5mL(44mmoL)の2−アミノベンジルアミンの溶液を2 2時間還流させた。この溶液をRTに冷却した。生ずる固体状物を集め、ジエチ ルエーテルでよく洗浄し、そして乾燥すると、9.6g(72%)の標題化合物 が黄色固体状物として得られた。 b) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−3,4−ジヒドロキナゾリン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.01g、6.05mmol )、10%Pd/C(200mg)、無水エタノール(30mL)および水(1 0mL)を供給した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に1時間震盪 した。この溶液をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、標題ジアミ ン化合物(100%の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した 。 単離した生成物は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した。 c) 化合物S 15mLの氷酢酸の中の772mg(3.34mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(6.05mmol)の溶液を60℃に20 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。固体状物を水(1 0mL)の中に取り、そして濃水酸化アンモニウム(20mL)を添加した。こ の混合物を濾過し、固体状物質をMeOHの中に取り、そして均質溶液を脱色炭 で処理した。セライトを通して濾過し、次いで減圧下に濃縮した。生ずる固体状 物をジエチルエーテルの中で撹拌し、そして濾過すると、912mg(1.65 mmol、57%の収率)のビスベンズイミダゾールSが得られた。 mp225℃(分解)。 実施例20 2,2’−メチレンビス(5−(イミノピペリジノメチル)−1 H−ベンズイミダゾール)(化合物T) a) 1−(4−アミノ−イミノ−3−ニトロベンジル)ピペリジン 200mLの無水エタノールの中の9.8g(40mmoL)のイミノエーテ ルを4.4mL(44mmoL)のピペリジンで処理し、そして生ずる均質溶 液を20時間還流させた。黄色固体状物を集め、ジエチルエステルで洗浄し、そ して乾燥すると、6.5g(61%)の標題化合物が得られた。 b) 1−(3,4−ジアミノ−イミノベンジル)ピペリジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.00g、7.02mmol )、5%Pd/C(351mg)、および無水エタノール(35mL)を供給し た。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に6時間震盪した。この溶液を セライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン標題化合物(100 %の収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物 は多少不安定であり、そしてそれ以上精製しないで使用した。 c) 化合物T 18mLの氷酢酸の中の772mg(3.34mmol)のジイミノエーテル 5および段階b)のジアミン生成物(7.02mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (50mL)を濾液に添加し、そして不均質混合物を濾過した。暗色溶液を熱2 −プロパノール(50mL)の中に溶解し、そして溶液を室温に冷却した。ジエ チルエーテル(150mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過により回 収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールTが薄褐色粉末状物と して得られた(1.55g、2.18mmol、76%の収率)。mp220℃ (分解)。 実施例21 2,2’−メチレンビス(5−イミノ(1,2,3,4−テトラ ヒドロ−2−イソキノリル)メチル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合物U a) 2−(4−アミノ−3−ニトロベンジル)−1,2,3,4−テトラヒ ドロ−イソキノリン 250mLの無水エタノールの中の5.0g(20mmoL)のイミノエーテ ルの懸濁液に、2.8mL(22mmoL)の1,2,3,4−テトラヒドロ イソキノリンを添加し、そしてこの混合物を20時間還流した。反応混合物を室 温に冷却し、そして濾過した。濾液を100mlの1:2ヘキサン:ジエチルエ ーテルで希釈し、そしてこの不均質溶液を濾過した。黄色結晶をジエチルエーテ ルで洗浄し、そして一夜乾燥すると、2.3g(33.8%)の標題化合物が得 られた。 b) 2−(3,4−ジアミノベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロイ ソキノリン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(1.64g、4.82mmol )、10%Pd/C(140mg)および無水エタノール(28mL)を供給し た。 この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に3時間震盪した。この溶液をセラ イトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、ジアミン(100%の収率)が褐 色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物はそれ以上精製 しないで使用した。 c) 化合物U 12mLの氷酢酸の中の530mg(2.30mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(4.82mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (50mL)を濾液に添加し、そしてこの溶液を室温に冷却した。ジエチルエー テル(150mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過により回収した。 高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールUが褐色粉末状物として得られ た(1.55g、1.41mmol、61%の収率)。 実施例22 2,2’−メチレンビス(N−(2−アダマンチル)−1H−ベ ンズイミダゾール−5−カルボキシアミジン)(化合物V ) a) N−(2−アダマンチル)−4−アミノ−3−ニトロベンズアミジン 250mLの無水エタノールの中の4.7g(20mmoL)の2−アダマン チルアミン塩酸塩の均質溶液を、26mL(26mmoL)のカリウムt−ブト キシドの1.0MのTHF溶液で処理した。生ずる白色懸濁液を15分間攪拌し 、そして6.2g(25mmoL)のイミノエーテルで処理した。この黄色懸 濁液を約50℃60時間加温し、室温に冷却し、そして濾過した。この溶液を3 :1ヘキサン/エーテル溶液で沈澱が現れるまで処理した。固体状物を集め、そ して乾燥すると、5.8g(74%)の標題アダマンチルアミジンが得られた。 b) N−(2−アダマンチル)−3,4−ジアミノベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.07g、5.90mmol )、10%Pd/C(150mg)および無水エタノール(29mL)を供給し た。 この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に3時間震盪した。この溶液をセラ イトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、標題ジアミン化合物(100%の 収率)が褐色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物はそ れ以上精製しないで使用した。 c) 化合物V 15mLの氷酢酸の中の649mg(2.81mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(5.90mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (80mL)を濾液に添加し、そしてこの均質混合物を濾過した。暗色固体状物 を熱2−プロパノール(75mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷却 した。ジエチルエーテル(30mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾過 により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールVが褐色粉末 状物として得られた(760mg、0.987mmol、35%の収率)。 実施例23 2,2’−(2,2’−メチレンビス(1H−ベンズイミダゾー ル−2,5−ジイル))ビス(1H−ナフト(2,3−d)イミダゾール(化合 物W) a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−1H−ナフト(2,3−d )イミダゾール 250mLの無水エタノールの中の3.8g(24mmoL)の2,3−ジア ミノナフタレンの懸濁液に、5.0g(20mmoL)のイミノエーテルを添 加した。この不均質混合物を20時間還流し、室温に冷却し、そして濾過し、そ して褐色結晶をジエチルエーテルで洗浄し、そして一夜乾燥すると、3.8g( 59.3%)の標題化合物が得られた。 b) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−1H−ナフト(2,3−d)イミ ダゾール パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(2.06g、6.46mmol )、10%Pd/C(160mg)、無水エタノール(65mL)および水(6 mL)を供給した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に5時間震盪し た。この溶液をセライトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、標題ジアミン 化合物(100%の収率)が黄色油として得られ、これは放置すると固化した。 単離した生成物はそれ以上精製しないで使用した。 c) 化合物W 16mLの氷酢酸の中の711mg(3.08mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(6.46mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。高真空に暴露させ ると、ビスベンズイミダゾールWが褐色粉末状物として得られた(1.87g、 2.51mmol、81%の収率)。 実施例24 2,2’−メチレンビス(5−((3aR,7aR)−3a,45,6,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1 H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合物X) a) シス−2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−5−(3a,5,6 ,7,7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベン ズイミダゾール 12mlの氷酢酸の中の1.06g(4.32mmoL)のイミノエーテル および1.23g(4.32mmoL)の実施例2の段階b)のジアミン生成物 の溶液を70時間18時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして濾過し て標題化合物っをオレンジ色粉末状物として回収した(1.42g、2.95m mol、68%の収率). b) シス−2−(3,4−ジアミノフェニル)−5−(3a,5,6,7, 7a−ヘキサヒドロ−1H−ベンズイミダゾル−2−イル)−1H−ベンズイミ ダゾール パール壜に段階a)の生成物(1.00g、2.11mmol)、10%Pd /C(110mg)、無水エタノール(21mL)および水(5.3mL)を供 給した。この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に6時間震盪した。この溶 液を水(10mL)で希釈して生成物を溶解し、そしてセライトを通して濾過し た。真空濃縮すると、標題ジアミン化合物(100%の収率)が褐色固体状物と して得られた。単離した生成物はそれ以上精製しないで使用した。 c) 化合物X 25mLの氷酢酸の中の231mg(1.00mmol)のジイミノエーテル および段階b)のジアミン生成物(2.11mmol)の溶液を110℃に3 6時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ビス−ベンズイ ミダゾールXが薄褐色粉末状物として回収された(320g、0.311mmo l、31%の収率)。 実施例25 2,2’−メチレンビス(N−ベンズヒドリル−1H−ベンズイ ミダゾール−5−カルボキシアミジン)(化合物Y) a) 4−アミノ−N−ベンズヒドリル−3−ニトロベンズアミジン 110mLの無水エタノールの中のイミノエーテルの懸濁液に、3.5mL (22mmoL)のアミノジフェニルメタンを添加し、そして18時間還流させ た。反応フラスコを室温に冷却し、そして内容物を減圧下に濃縮した。残留物を 400mlのイソプロパノールの中で10分間沸騰させ、そして濾過した。濾液 を4300mlのヘキサンで希釈し、そして濾過した。結晶をジエチルエーテル で洗浄し、そして真空下に乾燥すると、0.82g(9.8%)の標題化合物が 黄色結晶として得られた。 b) 3,4−ジアミノ−N−ベンズヒドリルベンズアミジン パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(690mg、1.7mmol) 、10%Pd/C(42mg)および無水エタノール(17mL)を供給した。 この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に6時間震盪した。この溶液をセラ イトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、標題ジアミン化合物(100%の 収率)が黄色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物はそ れ以上精製しないで使用した。 c) 化合物Y 4.3mLの氷酢酸の中の190mg(0.81mmol)のジイミノエーテ ルおよび段階b)のジアミン生成物(1.7mmol)の溶液を70℃に16 時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして濾過した。ジエチルエーテル (25mL)を濾液に添加し、そしてこの不均質混合物を濾過した。暗色固体状 物を熱2−プロパノール(25mL)の中に溶解し、そしてこの溶液を室温に冷 却した。ジエチルエーテル(75mL)を添加して生成物を沈澱させ、これを濾 過により回収した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールYが薄緑粉 末状物として得られた(410mg、0.52mmol、64%の収率)。 ミダゾール−5−カルボキシアミジン) 195mLの無水メタノールの中の6.2g(25mmoL)のイミノエーテ ルの攪拌した懸濁液に、50mL(506mmoL)のブチルアミンを添加し た。この反応混合物を44時間還流させた。反応混合物を室温に冷却し、そして 濾過した。この溶液を3000mLのジエチルエーテルで希釈し、そして生ずる 固体状物を集めた。次いで、この固体状物を600mLのアセトニトリルから再 結晶化させ、ジエチルエーテルでよく洗浄し、そして乾燥すると、2.6g(3 1.7%)の標題化合物が黄色固体状物として得られた。 パール壜に段階a)のニトロアニリン生成物(1.26g、3.83mmol )、10%Pd/C(150mg)およびメタノール(19mL)を供給した。 この混合物を水素(60psi)の雰囲気下に3時間震盪した。この溶液をセラ イトを通して濾過し、そして真空濃縮すると、標題ジアミン化合物(100%の 収率)が黄色油として得られ、これは放置すると固化した。単離した生成物はそ れ以上精製しないで使用した。 c) 化合物Z 9.6mLの氷酢酸の中の442mg(1.92mmol)のジイミノエーテ ルおよび段階b)のジアミン生成物(3.83mmol)の溶液を110℃に 2時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、そして減圧下に濃縮した。残留物 を2−プロパノール(20mL)の中に取り、そして濃NH4OH(150mL )に攪拌しながら添加した。固体状物をデカンテーションにより除去し、そして 水(2×100mL)で洗浄した。残留物をMeOH(100mL)の中に取り 、そして真空濃縮した。高真空に暴露させると、ビスベンズイミダゾールZが褐 色固体状物として得られた(780mg、1.36mmol、71%の収率)。 実施例27 2,2’−メチレンビス(5−(アミノメチル)−1H−ベンズ イミダゾール)(化合物AA) パール壜に実施例10の段階b)のビスニトリル生成物(298mg、1.0 0mmol)、PtO2(50mg)、無水エタノール(50mL)、濃HCl (2mL)、および水(10mL)を供給した。この混合物を水素(55psi )の雰囲気下に2時間震盪した。この溶液をセライトを通して濾過し、そして真 空濃縮すると、標題ビスベンズイミダゾールAA(430mg、0.887mm ol、89%の収率)が緑色粉末状物として得られた。 実施例28 2,2’−メチレンビス(5−(1−エチル−2−イミダゾリン −2−イル)−1H−ベンズイミダゾール)(化合物BB) a) 2−(4−アミノ−3−ニトロフェニル)−1−エチル−2−イミダゾ リン 60mLの無水エタノールの中の2.0g(8.1mmoL)のイミノエーテ ルの攪拌した混合物に、1.44g(16.3mmoL)のN−エチルエチレ ンジアミンを添加した。この混合物を20時間還流させ、次いで溶媒を除去した 。ペーストを水および水酸化アンモニウムで洗浄し、濾過しそして乾燥すると、 1.56g(93%)の標題化合物が得られた。 b) 2−(3,4−ジアミノフェニル)−1−エチル−2−イミダゾリン 250mLの無水エタノールの中の1.5g(6.6mmoL)の段階a)の 生成物および10.8gの5%炭素担持パラジウム触媒の懸濁液を、H2の吸収 が止んだ後、30psiの水素の雰囲気下に30分間震盪させた。この混合物を 濾過し、そして触媒をメタノールで洗浄した。溶媒を除去すると、1.26g( 93%)の標題化合物が透明な油状物として得られた。 c) 化合物BB 100mLの氷酢酸の中の0.7g(3mmol)のジイミノエーテルおよ び1.2(5.9mmol)の段階b)のジアミン生成物の攪拌した混合物を1 00℃に18時間加温し、次いで溶媒を真空除去した。残留物を5mlのi−P rOHで希釈し、そして急速な攪拌すると、NH4OHに滴下し、洗浄褐色固体 状物を濾過し、H2Oで洗浄し、そして乾燥すると、1.4(57%)のビス− ベンズイミダゾールBBが得られた。mp170−173℃。 用語「活性成分」は、実施例において使用するとき、式(I)または(I1) の化合物または薬学上許容される塩、または式(I)または(I1)の化合物の 生理学的に機能的な誘導体またはその溶媒和物を意味する。 実施例A 処方物B 処方物C mg/錠剤 活性成分 100 ラクトース 200 澱粉 50 ポビドン 5 ステアリン酸マグネシウム 359 下記の処方物DおよびEは混合した成分の直接圧縮により調製する。処方物E の中のラクトースは直接圧縮型(Dairy Crest−¨Zeparox¨ ) である。 処方物D mg/錠剤 活性成分 250 前ゲル化澱粉NF15 150 400 処方物E mg/錠剤 活性成分 250 ラクトース 150 Avicel 100 500 処方物F(調節放出性処方物) 処方物は成分(下記)をポビドンの溶液で造粒し、次いでステアリン酸マグネ シウムを添加し、そして圧縮することによって調製される。 mg/錠剤 (a) 活性成分 500 (b) ヒドロキシプロピルメチルセルロース (Methocel K4M Premium) 112 (c) ラクトースB.P. 53 (d) ポビドンB.P. 28 (e) ステアリン酸マグネシウム 700 薬物の放出は約6〜8時間の期間にわたって起こり、そして12時間後に完結 する。 実施例B カプセル処方物 処方物A カプセル処方物は、上の実施例Aにおける処方物Dの成分を混合し、そしてこ の混合物を2部分の硬質ゼラチンカプセルの中に充填することによって調製され る。処方物B(下を参照)を同様な方法で調製する。 処方物B mg/錠剤 (a) 活性成分 250 (b) ラクトースB.P. 143 (d) ナトリウム澱粉グリコレート 25 (e) ステアリン酸マグネシウム 420 処方物C mg/錠剤 (a) 活性成分 250 (b) Macrogol 4000 B.P. 350 600 処方物D mg/錠剤 活性成分 250 レシチン 100 落花生油 100 450 処方物Dのカプセルは、活性成分をレシチンおよび落花生油の中に分散させ、 そして分散物を軟質の弾性ゼラチンカプセルの中に充填することによって製造さ れる。 処方物E(調節放出性カプセル剤) 下記の調節放出性カプセル処方物は、押出機を使用して成分(a)、(b)お よび(c)を押出し、次いで押出物を球状にしそして乾燥することによって製造 される。次いで、乾燥ペレットを調節放出性膜(d)でコーティングし、そして 2片の硬質ゼラチンカプセルの中に充填する。 mg/カプセル (a) 活性成分 250 (b) 微結晶質セルロース 125 (c) ラクトースB.P. 125 (d) エチルセルロース 13 513 実施例C 注射可能な処方物 処方物A 活性成分 0.200g 塩酸溶液、0.1M、または 水酸化ナトリウム溶液、0.1M pH4.0〜7.0とする量 無菌の水 10mlとする量 活性成分を水の大部分の中に35〜40℃において溶解し、そして必要に応じ て塩酸または水酸化ナトリウムでpHを4.0〜7.0に調節する。次いで、バ ッチを水で増量し、そして無菌の微小孔フィルターを通して無菌の10mlの琥 珀色ガラス製バイアル(1型)の中に充填し、そして無菌の蓋およびオーバーシ ールで密閉する。 処方物B 活性成分 0.125 無菌の発熱物質を含まない、pH7 のリン酸塩緩衝液 25mlとする量 抗ウイルス活性:HIVアッセイ 式(I)の化合物の抗HIV活性は、Averett D.R.、1989、 J.Virol.Methods、23、263−276の方法に従い、HIV 感染の細胞変性効果を逆転する化合物の能力を測定することによって決定した。 これは、ヨウ化プロピジウム色素の吸収試験により、感染後第5日にモニターし た細胞増殖を定量的に評価して実施した。MT4細胞を100XTCID50のH IV−1(3B株)またはHIV−2(ZY株)とインキュベートし、次いで 1時間後に化合物を2〜200Mの間で変化する6つの異なる濃度で添加した。 細胞を37℃において5日間インキュベートした。第5日に、洗浄剤NP−40 を分析直前に0.5%の最終濃度に添加した。DNAに結合する色素(ヨウ化プ ロピジウム)の蛍光を測定する方法により、細胞数を決定した。DNAの量は細 胞数に直接比例するので、この蛍光アッセイは細胞増殖因子の指示である。アッ セイの5日間の期間の間に非感染細胞は数回細胞数を2倍にしたが、HIV感染 細胞は、増殖したとしても、非常にわずかに増殖する。HIVの細胞変性効果を 逆転する化合物は急速な細胞増殖を可能とし、偽感染細胞のそれに近づく。 化合物の抗ウイルス作用をIC50として、すなわち、HIV誘発細胞変性効果 の50%の減少を生成する阻害濃度として、報告する。この作用は、非感染MT 4細胞と比較したHIV感染MT4細胞の細胞増殖の50%を回復するために要 求されるDMSO溶液の中の細胞の量により測定される。 ゴンディ・トキソプラズマ(Tg)に対する活性 ゴンディ・トキソプラズマにより産生される可視プラーク(線維芽細胞の破壊 の環)の形成を阻害する能力について、本発明による化合物を検査した。 30より少ない継代のヒト線維芽細胞(Hf)を12ウェルのクラスタープレ ートの中にプレートした。クラスタープレートのウェルに10%の成体ウシ血清 を含む培地VA−13に入れ、そしてこれらのウェルを5%DC2バランス空気 を含む加湿したチャンバーの中でプラーク形成させた。すべての培地は100単 位/mlのペニシリンGおよび100μg/mlの硫酸ストレプトマイシンを含 有した。ウェルは2.2cmの直径であった。Hfがコンフルエンスに増殖した 後(通常7日以内)、ウシ培地を注ぎ出し、そして20、200および2000 Tg/ウェルを生成するようにTgを接種した0.3%ウシ血清アルブミンを含 有するVA−13培地の2mlと置換した。寄生体源培養物の相対的鮮度および 感染Tgの仮定した活力に依存して、ウェルにつき使用したTgの正確な数を各 実験について主観的に変化させた。Tgを細胞の中に入らせた後、1〜4時間に 薬物を1mlのVA−13−アルブミンの中で3/2×濃度で添加した。培養物 を混乱させないで5日間増殖させた。第5日に、培養物を位相差顕微鏡で検査し 、そしてTgおよびTg産生プラークの存在を評価した。ウェルをTgを含有す るか、または含有しないとしてスコアを付け、そして他の作用、例えば、Hf単 層に対する損傷またはプラークの大きさの減少を記録した。 培地を注ぎ出し、そしてウェルを100%のメタノールで5分間固定した。ウ ェルを乾燥し、そしてギームザ(giemsa)で染色し、そしてプラークの計数を選 択培養物およびウェル上で決定して、試験した化合物のIC50を決定した。結果 は下記の通りである:− 熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium Falciparum)に対する活性 Hudson A.T.et al.、Drugs Exptl.Clin.Res.XVII(9)、427-435(1991)に記載され ている方法に従い、本発明による化合物をそれらの熱帯熱マラリア原虫(Plasmod ium falciparum)に対する活性について試験した。 結果は下記の通りである:− 細胞毒性 Averett、D.R.、J.Virol.Methods、23、263-276(1989)の方法に従い、ヒトT細胞 (Molt4)、B細胞(IM9)およびCEM細胞の増殖の阻害について、本 発明による化合物を試験した。細胞をPrus、K.L.、et al.、Cancer Res.、50(6)、181 7-1821(1990)に記載されているように増殖させた。結果は下記の通りである:− IC50値は上記の化合物のすべてについて>200Mであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/55 A61K 31/55 C07D 401/14 235 9159−4C C07D 401/14 235 403/14 223 9159−4C 403/14 223 233 9159−4C 233 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MW,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 シャーマン,ポーラ アン アメリカ合衆国ノースカロライナ州、チャ ペル、ヒル、アゼイリヤ、プレイス、100

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記一般式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩、またはその 生理学的に機能的な誘導体。 (式中、 RおよびR1は、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、フルオロ 、ヒドロキシル、アミノ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキル、C3-7シクロアル キル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニルである; Zは下記の基から成る群より選択される: (q)−CH2NH2(ただしRおよびR1の双方は水素を表さない) (式中、 mは0、1または2である; nは1、2、3、4または5である; pは1、2または3である; R2およびR3は、同一であるか、または異なっていてもよく、水素、C1-6ア ルキル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキル、フェニル、−COOH、− COOR2a、−CON(R2a2または−(CH2nXR2aである(式中R2aは 水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニ ルであり、nは1、2、3、4または5であり、そしてXは以下で定義する通り である); R4は水素、ハロ、アミノ、C1-4アルコキシ、C1-6アルキル、C2-6アル ケニル、フェニルC1-6アルキルまたはフェニルである; R5は、各々同一であるか、または異なっていてもよく、1または2以上のフ ェニル基により置換されている(例えば、ジフェニルメチル)か、またはO、N およびSから成る群より選択される1または2個の異種原子を含有し、C1-4ア ルキル、C1-4アルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、ニトロまたはハロにより置 換されていてもよい5または6員の飽和もしくは不飽和の環を含んでなる複素環 式基により置換されたC1-6アルキル;C3-7シクロアルキル;C2-6アルケニル ;フェニル;水素;またはR2およびR3(ここでR2およびR3は上記において定 義した通りである)により置換されていてもよいC3-7炭素環式環である;ただ しR5基のすべては水素ではない; R6は、各々同一であるか、または異なっていてもよく、水素、C1-6アルキル 、C2-6アルケニル、フェニルC1-6アルキルまたは−(CH2nXR2(ここで nおよびR2は上記において定義した通りである)である; XはO、SまたはNHである; A-は生理学上許容されるアニオンである;そして RおよびR1(式(b)、(n)、(m)または(r)において)は上記にお いて定義した通りである; ただし(i)Zが(a)または(b)であるとき、RおよびR1式(b)にお いて)およびR2およびR3のすべては水素ではない;(ii)Zが(n)である とき、R、R1、R2およびR3のすべては水素ではない)) 2. Zが(a)、(b)または(e)である請求項1に記載の化合物。 3. R2およびR3が各々水素である、請求項1または2に記載の化合物。 4. 治療において使用するための請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合 物。 5. レトロウイルスの感染の予防または治療において使用するための請求項 4に記載の化合物。 6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の少なくとも1種の化合物と、薬学 上許容される担体とを含んでなる医薬処方物。 7. 治療的に有効な無毒の量の化合物(I)(請求項1において定義した通 りであるが、但し書きの条件に従わない)またはその薬学上許容される塩または 生理学的に機能的な誘導体を宿主に投与することを含んでなる、感染した宿主に おけるウイルスの感染を予防または治療する方法。 8. ウイルスの感染の予防または治療のための医薬の製造における式(I) の化合物(請求項1において定義した通りであるが、但し書きの条件に従わない )またはその薬学上許容される塩または生理学的に機能的な誘導体の使用。 9. A.式(II) (式中、Yは、同一であるか、または異なっていてもよく、C1-12アルキル(1 または2以上のフェニルにより置換されていてもよい)、C3-7シクロアルキル 、C3-6アルケニルまたはフェニルであり、そしてRおよびR1は式(I)につい て定義した通りである)のジイミノエーテルを、式(III) (式中、Zは式(I)について定義した通りである)の化合物と反応させるか、 または B.式(VI) (式中、RおよびR1は式(I)について定義した通りであり、そしてR6はC1- 6 アルキルである)の化合物を適当なアミンまたはジアミンと無水溶媒の中で反 応させる; ことを含んでなる、式(I)(請求項1において定義した通りである)の化合物 の製造法。
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