JPH0950629A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JPH0950629A
JPH0950629A JP7198570A JP19857095A JPH0950629A JP H0950629 A JPH0950629 A JP H0950629A JP 7198570 A JP7198570 A JP 7198570A JP 19857095 A JP19857095 A JP 19857095A JP H0950629 A JPH0950629 A JP H0950629A
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康夫 北岡
Kazuhisa Yamamoto
和久 山本
Makoto Kato
誠 加藤
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
Naoyasu Miyagawa
直康 宮川
Kenji Narumi
建治 鳴海
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光導波路型波長変換素子と半導体レーザによ
り構成されるSHGブルー光源を用いて、低出力のブル
ー光源により光ディスクへの記録再生を可能にし、高密
度の記録再生装置を実現する。 【構成】 SHGブルー光源1から同一光軸として得ら
れた半導体レーザ光およびブルー光を光ディスク7上に
導く。記録時には半導体レーザ光をカットするためのフ
ィルタ3を取り除き、半導体レーザ光を照射しながらブ
ルー光で記録する。再生時はフイルタ3を挿入し、ブル
ー光で光ディスク7に記録された情報を再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、近赤外半導体レーザー
と波長変換デバイスにより得られる短波長光源の基本波
と高調波をともに使って、情報を記録再生する高密度光
ディスクシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光源として波長780nm帯の近赤外半導体
レーザを用いた記録再生可能な相変化型光ディスクシス
テム(以下、PCと記す。)や光磁気ディスクシステム
(以下、MOと記す。)が広く普及している。また最近
では、波長670nmの赤色半導体レーザを用いた再生専用
のディジタルビデオディスクシステム(以下、DVDと
記す。)の開発も活発であり、今後赤色半導体レーザを
用いた記録再生可能なシステムの開発が期待されてい
る。このような半導体レーザを用いた記録再生装置の概
略構成図を図17に示す。
【0003】半導体レーザ32から出射された光はフォ
ーカシングレンズ33により平行光に変換される。平行
光に変換された半導体レーザ光はP偏光であることから
偏光ビームスプリッタ34を通過し、λ/4板35で円偏
光に変えられた後、対物レンズ36によって光ディスク
37上に集光される。光ディスク37からの反射光は対
物レンズ36およびλ/4板35を通過し、S偏光に変換
され、偏光ビームスプリッタ34で反射される。そし
て、検出レンズ38とシリンドリカルレンズ39を通過
後、4分割検出器40に導かれる。4分割検出器40の
4出力の総和が再生信号となり、4出力の周知の組み合
わせにより、フォーカスエラー信号およびトラッキング
エラー信号が検出される。半導体レーザ32の出力を変
調し、光ディスク37上に情報としてマークを形成し、
その形成されたマークをCW(Continuous Wave)の半導
体レーザにて再生する。
【0004】このように従来では、光源として一つ半導
体レーザのみを用いて、記録再生するシステムであった
(特公平5−23411号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、普及しているし
ている5インチのPCやMOの記録容量は640Mバイ
ト程度で、今後マルチメディア時代を迎えるにあたり、
大容量の記録密度を有する記録再生装置が必要不可欠に
なると思われる。記録密度の向上には、レーザの短波長
化が大きく寄与する。波長400nm帯のブルー光源を用い
ると、光源の波長化だけで現行の4倍に記録密度を向上
できる。
【0006】波長400nm帯のブルー光源を実現できる手
段として、半導体レーザを用いた第2高調波発生(SH
G:second harmonic generation)がある。現在のとこ
ろ、出力数mWの波長430nmのブルー光が得られている。
PCやMO光ディスクの再生は、数百μW程度の光ディ
スク上パワーで実現できるため、数mW程度のブルー光源
で十分である。しかしながら、記録時には出力として一
桁以上の出力を必要とする。そのため、記録再生可能な
システムを実現するためには、半導体レーザの高出力化
や波長変換素子の高効率化が必要となる。
【0007】本発明は、短波長光を用いた新規の記録再
生装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、 (1)少なくとも互いに波長が異なる第1及び第2の光
を同一光軸に出射する光源の、第1の光と第2の光を同
時に記録可能層を有する光学式情報記録媒体に集光し、
第2の光で光学式情報記録媒体の記録可能層への情報の
記録・再生を行い、記録可能層に情報を記録する際には
第1の光を同時に記録可能層に照射することで、低出力
の第2の光で情報可能層への記録を可能にするものであ
る。
【0009】また本発明は、 (2)少なくとも互いに波長が異なる第1及び第2の光
を同一光軸に出射する光源の、第1の光と第2の光を同
時に記録可能層を有する光学式情報記録媒体に集光し、
第2の光で光学式情報記録媒体の記録可能層に情報を記
録・再生を行い、同時に第1の光で記録可能層の情報を
消去することで、ダイレクトオーバーライトが可能な記
録再生装置を提供するものである。
【0010】さらに本発明は、 (3)少なくとも互いに波長が異なる第1及び第2の光
を同一光軸に出射する光源の、第1の光と第2の光を同
時に記録可能層を有する光学式情報記録媒体に集光する
記録再生装置において、集光光学系の色補正を行い第1
の光と第2の光を同時に収差なく集光できる記録再生装
置を提供するものである。
【0011】また本発明は (4)少なくとも互いに波長が異なる第1及び第2の光
を同一光軸に出射する光源の、第1の光と第2の光を同
時に記録可能層を有する光学式情報記録媒体に集光し、
第1の光で光学式情報記録媒体の記録可能層への情報の
記録を行い、第2の光で光学式情報記録媒体の記録可能
層に記録された情報の再生を行うことで、低出力の第2
の光で記録再生を可能にした記録再生装置を実現するも
のである。
【0012】さらに本発明は、 (5)少なくとも互いに波長が異なる第1及び第2の光
を同一光軸に出射する光源の、第1の光と第2の光を同
時に記録可能層を有する光学式情報記録媒体に集光し、
超解像に集光された第1の光で光学式情報記録媒体の記
録可能層への情報の記録を行い、第2の光で光学式情報
記録媒体の記録可能層に記録された情報の再生を行うこ
とで、低出力の第2の光で高密度の記録再生が可能な記
録再生装置を実現するものである。
【0013】また本発明は、 (6)近赤外半導体レーザーと波長変換デバイスにより
得られる短波長光源で記録可能層を有する光学式情報記
録媒体に情報を記録する際、基本波を高周波重畳し、そ
の重畳周波数を周波数変調したり、バイアス電流を変化
させることで高調波出力を多値変調し、安定な記録再生
装置を実現するものである。
【0014】また本発明は、 (7)近赤外半導体レーザーと波長変換デバイスにより
得られる短波長光源で記録可能層を有する光学式情報記
録媒体に情報を記録する際、基本波を高速に変調し、そ
の変調周期を変化させることで高調波の平均出力を多値
変調し、安定な記録再生装置を実現するものである。
【0015】
【作用】ブルー・グリーン光領域の半導体レーザにおい
て、10mW以上の高出力を得ることは現状困難であ
る。そのため、この半導体レーザと同一光軸に出射する
もう一つの半導体レーザを備え、2つの光を同時に記録
可能層を有する光学式情報記録媒体に集光する。光学式
情報記録媒体の記録可能層への情報記録は、記録層をレ
ーザで照射し、ある温度以上に達すると結晶状態変化
し、マークとして記録される。そのため、集光するレー
ザ光の強度を調整することで、マークの大きさを調整で
きる。
【0016】一方、情報再生は、マークでの回折光を読
みとるため、十分に小さいスポットまで集光される必要
がある。本発明の利点は、もう一つの半導体レーザによ
り光ディスクに情報記録したり、もう一つの半導体レー
ザを光ディスクに照射しながら、ブルーグリーンの半導
体レーザで記録したりすることで、低出力のブルーグリ
ーン半導体レーザでも高密度の記録再生装置を可能にす
るものである。
【0017】特に、近赤外半導体レーザーと波長変換デ
バイスにより得られる短波長光源を用いて記録可能層を
有する光学式情報記録媒体に情報を記録再生する記録再
生装置において、高調波光の出力は、基本波光の出力に
比べて一桁程度小さい。一般に基本波光と高調波光は同
一点より出射するため、集光レンズ系を選べば同一点に
集光することも可能である。本発明のように、基本波を
照射して記録可能層の温度を上昇させ高調波で情報の記
録を可能にしたり、基本波で情報の記録を行い高調波で
記録の再生を行うことで、数mW程度の高調波出力でも
記録再生装置を実現できる。
【0018】また、基本波を高周波で変調し、その変調
周波数を変化させることで、容易に高調波を多値の出力
レベルに変調でき、近赤外半導体レーザーと波長変換デ
バイスにより得られる短波長光源を用いて記録可能層を
有する光学式情報記録媒体に情報を記録再生する記録再
生装置を実現できる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)本実施例では、基本波である半導体レーザ
光を波長変換し得られた高調波光を用いて光ディスク上
に記録する際、同時に半導体レーザ光を照射し、低出力
の高調波光で光ディスク上に記録できる記録再生装置に
ついて説明する。
【0020】本発明の記録再生装置を概略構成図1を用
いて説明する。図1は、光源としてLiTaO3結晶を基板と
したQPMーSHGデバイスによるSHGブルー光源1
を用いた記録再生装置である。概略構成図1の2はコリ
メートレンズ、3は基本波のみをカットするためのフィ
ルタ、4は波長430nm用の偏光ビームスプリッタ、5は
波長430nm用のλ/4板であり、ブルー光は円偏光に変
換される。6は対物レンズであり、7は記録再生可能な
光ディスクであり、図示しないアクチュエータが対物レ
ンズ6と光ディスク7との距離を一定に保つ。
【0021】本実施例では記録可能な光ディスクとして
相変化型光ディスク7を用いた。その構造を図2に示
す。ポリカーボネート基板12上にZnS-SiO2が蒸着さ
れ、さらに記録層13であるGeSbFeが積層され、記録層
を再びZnS-SiO2で挟み、最後に反射膜14としてAlが積
層されている。
【0022】フィルタ11は、基本波である半導体レー
ザ光をカットするためのものである。検出レンズ8、シ
リンドリカルレンズ9、フォトダイオード10はフォー
カス、トラッキングなどのサーボ系および再生信号の検
出に用いられる。
【0023】図1におけるSHGブルー光源について詳
しく説明する。SHGブルー光源の概略構成図を図16
に示す。25は0.86μm帯のAlGaAs半導体レーザー、2
6はN.A.=0.5のコリメートレンズ、27はλ/2板、2
8はN.A.=0.55のフォーカシングレンズである。LiTaO3
基板24上には光導波路29と周期的な分極反転領域3
0が形成されている。コリメートレンズ26で平行にな
ったレーザー光は、λ/2板27で偏向方向を回転さ
れ、フォーカシングレンズ28で分極反転型光導波路デ
バイスの光導波路29の端面に集光され、周期4.0μmの
分極反転領域30をもつ光導波路29を導波し、光導波
路29の出射端面より高調波光と変換されなかった基本
波が出射される。狭帯域バンドパスフィルタ31によ
り、半導体レーザ25の波長は分極反転型光導波路デバ
イスの位相整合波長許容度内に固定される(北岡他、Op
tical Review Vol.1, No.2,(1994) pp.227)。
【0024】半導体レーザー25の光導波路29内への
入射光強度72mWに対し、波長430nmのブルー光が8mW程度
得られている。概略構成図16では、分極反転型導波路
デバイスの位相整合波長に半導体レーザの波長を一致さ
せるため、狭帯域バンドパスフィルタ31を用いたが、
反射型のグレーティングや光導波路上の分布ブラッグ反
射器(DBR)を用いたSHGブルー光源も実現されて
いる。また、最近ではDBR部が半導体レーザに集積化
されたDBR半導体レーザを用いたSHGブルー光源も
実現されている。
【0025】次に、光ディスク7への記録方法について
説明する。SHGブルー光源1の光導波路から得られる
基本波である半導体レーザ光及び高調波であるブルー光
は、コリメートレンズ2により平行光に変換される。コ
リメートレンズ2はブルー光に対して特に収差がないよ
うに設計されている。基本波をカットするためのフィル
タ3は取り除かれている。
【0026】半導体レーザ光とブルー光は、偏光ビーム
スプリッタ4及びλ/4板5を透過し、ブルー光のみが
円偏光に変換される。対物レンズ6により、半導体レー
ザ光及びブルー光は光ディスク7上に集光される。対物
レンズ6もブルー光に対して特に収差がないように設計
されている。本実施例で用いられる対物レンズの開口数
(NA)は0.6である。
【0027】光ディスク7からの反射ブルー光は、λ/
4板5が再び透過し、偏光方向が90度回転し、偏光ビ
ームスプリッタ4で進行方向が90度曲げられる。フィ
ルタ11により基本波はカットされ、検出レンズ8とシ
リンドリカルレンズ9を透過したブルー光は、フォトダ
イオード10に導かれる。フォトダイオード10は4分
割になっていて、RF信号、フォーカス信号、トラッキ
ング信号を検出した。
【0028】本実施例では、フォーカスサーボは非点収
差法で、トラッキンサーボはプッシュプル法で行われ
る。また本実施例では、ブルー光で情報の記録再生を行
うため、ブルー光を用いてサーボ系を動作させている。
【0029】相変化型光ディスク7は、結晶状態とアモ
ルファス状態の光学定数の差を利用して情報を記録する
媒体である。ブルー出力と結晶状態の関係を図3に示
す。始め、記録媒体は結晶状態にある。10mW程度の
光を照射すると結晶温度が融点を越え、そしてレーザ照
射が止まり、急冷するとアモルファス状態になる。この
ようにして記録媒体上にアモルファス状態のマークが得
られる。
【0030】再び5mW程度のブルー光を記録媒体に照
射すると、アモルファス状態から結晶状態に変化し、記
録マークが消去された。相変化型光ディスク上に情報を
記録する場合、出力として10mW以上必要であるが、
この値は記録層の材料、光ディスクの回転数などにより
変化する。本実施例では、ブルー光源の出力は7mW程
度であるため、通常であれば記録することが不可能であ
る。そこで、基本波を光ディスク7上に照射することを
試みる。光ディスク7上でのブルー光は、半値全幅で約
0.4μmのスポットに集光される。
【0031】一方、基本波である半導体レーザ光は、レ
ンズの収差があることと、波長が長いため、1μm程度ま
でしか集光できない。光ディスク7上での基本波の照射
パワーは50mWであるが、集光されたスポットでのパ
ワー密度に換算すると4mW程度の効果しかない。本実
施例では、記録時にはフィルタ3が取り除かれるため、
基本波である半導体レーザ光も同時に光ディスク7上に
照射されている。本実施例で用いられている記録層材料
の相変化材料は、上記のようにある一定の強度以上の光
が照射されると記録マークが形成される。すなわち、温
度が溶融温度に達した領域のみがアモルファス化して記
録マークとなる。ブルー光のみが照射された時のディス
クの温度分布は図4(a)であり、この状態では溶融温度
に達っしないため記録マークは形成されない。しかしな
がら、基本波が照射されると、図4(b)のようになり溶
融温度に達するため記録マークが形成される。ここでブ
ルー光の出力を変調すると、図3(c)のように情報が光
ディスク7上に記録される。ブルー光の変調方法は、半
導体レーザを直接変調しても、半導体レーザ光の波長変
動や波長変換デバイスの位相整合波長の変動を利用して
も、有効である。
【0032】次に再生方法について説明する。再生時に
は、半導体レーザの出力を1mW程度に低下し、基本波は
カットするためのフィルタ3を挿入する。ブルー光のみ
が光ディスク7上に導かれ、光ディスク7から反射光
は、フォトダイオード10に導かれ、光ディスク7に記
録された情報を再生する。
【0033】消去時には、フィルタ3を挿入し、SHG
ブルー光源の出力を5mW程度に調整し、記録マーク上
を照射すると、アモルファス状態のスポットは結晶化
し、情報は消去される。
【0034】ここで、基本波を照射しながら、ブルー光
を3mWと7mWの間で出力を変調することで、記録さ
れた情報を消去しながら、情報を記録再生することも可
能であり、記録と消去を同時に行うダイレクト・オーバ
ーライト記録も可能となる。
【0035】このように、本実施例のようなSHGブル
ー光源を用いた記録再生装置では、基本波である半導体
レーザの50%程度と波長変換されたブルー光が同一光
軸に出射される。特に、光導波路型波長変換デバイスの
場合、複屈折性を利用した位相整合方式のバルク型波長
変換デバイスのようにウォークオフもないため、完全に
同一光軸の光として得られる。このように2つの光が同
軸で出射されるSHGブルー光源を用いた光ピックアッ
プ場合に、基本波と高調波を同一箇所に同時に光ディス
ク上に集光するできるため、低出力のブルー光でも高密
度の記録再生装置が実現できる。
【0036】本実施例では、光源としてLiTaO3結晶を基
板とした光導波路型波長変換デバイスによるSHGブル
ー光源を用いたが、LiNbO3結晶やKTiOPO4結晶を基板と
した光導波路型波長変換デバイスにより得られるSHG
ブルー光源を用いても同様の効果が得られる。
【0037】また、本実施例のように光導波路型波長変
換デバイスを代わりに、擬似位相整合方式のバルク型波
長変換デバイスを用いても、半導体レーザ光と高調波光
が同一光軸として得られ、同様の効果が得られる。擬似
位相整合方式のバルク型波長変換デバイスは、電圧印加
法、電子ビーム(EB)法、集束イオンビーム(FI
B)法など各種の方法で作製される。擬似位相整合方式
のバルク型波長変換デバイスは、基本波である半導体レ
ーザ光を結晶のx方向、もしくはy方向に入射させるた
め、ウォークオフが発生せず、半導体レーザ光と高調波
光が同一光軸として得られるため、光導波路型波長変換
デバイスと同様の効果が得られ、このような光源を用い
ても本実施例のように、基本波で照射しながら、高調波
光で記録することが可能である。
【0038】また、複屈折性を利用した位相整合方式の
波長変換デバイスの中でも、比較的ウォークオフ角が小
さい結晶では、光軸が少し程度ずれても、高調波の集光
スポット上に基本波を照射することが可能であるため、
このような光源を用いても本実施例のように、基本波で
照射しながら、高調波光で記録することが可能である。
【0039】さらに、本実施例では、波長変換によるS
HGブルー光源を用いた記録再生装置について説明した
が、光源から出射される第2の光は、第1の光の高調波
である必要はなく、2つの半導体レーザを同一光軸に結
合した光源を用いても同様の効果が得られる。例えば、
波長680nm帯の高出力(40mW)赤色半導体レーザと波長48
0nm帯の低出力(5mW)ZnSe系青色半導体レーザを誘電体
多層膜からなる波長選択ミラーにより同一光軸に結合し
た光源を用いた記録再生装置において、赤色半導体レー
ザを光ディスクに照射しながら、青色半導体レーザを変
調して情報を相変化型光ディスクに記録することができ
る。このように、数mW程度の青色半導体レーザを用い
ても、高密度の記録再生装置が実現できる。
【0040】本実施例において、光ディスクとして相変
化型の記録材料を用いた記録再生装置について説明した
が、光ビームの強度変化を用いて記録マークを形成する
タイプの記録材料であれば、どのようなものにも適用で
きる。例えば、光磁気ディスクにおいても、ブルー光強
度だけでは記録マークを形成するのに必要な強度に達し
ていなくても、基本波である半導体レーザ光の分だけで
光エネルギーを増加させることができるので、光磁気記
録層をキュリー温度近くまで熱することができるので、
比較的低出力のブルー光でも情報を記録することができ
る。
【0041】(実施例2)本実施例では、基本波である
半導体レーザ光を光ディスクに照射し、光ディスク上に
記録された情報を消去し、同時に高調波光で情報の記録
を行うことができる記録再生装置について説明する。
【0042】本発明の記録再生装置を概略構成図4を用
いて説明する。概略構成図4は、概略構成図1とほぼ同
じ構成である。実施例1と異なるのは、コリメートレン
ズ2及び対物レンズ6が、高調波光であるブルー光だけ
でなく、半導体レーザ光に対しても収差なく集光できる
ように設計されていることである。また実施例2では基
本波光を情報の消去に用いるため出力を一定に保つ必要
があり、記録時におけるブルー光の変調は、半導体レー
ザ光の波長変動や波長変換デバイスの位相整合波長の変
動を利用して行っている。たとえば、DBR(分布ブラ
ッグ反射器)半導体レーザを基本波として用い、DBR
部に電流注入し、発振波長を変動させる。このとき、D
BR部の注入電流を変調することで、基本波の出力をほ
とんど変調せず、得られるブルー光のみを変調できる。
また、光導波路型波長変換素子の光導波路上に電極を設
け、電極への印加電圧を変調することで、基本波の出力
を変調せず、ブルー光のみを変調できる。
【0043】記録方法について説明する。SHGブルー
光源1の光導波路から得られる基本波である半導体レー
ザ光及び高調波であるブルー光は、コリメートレンズ2
により平行光に変換される。基本波をカットするための
フィルタ3は取り除かれる。半導体レーザ光とブルー光
はNDフィルタ15、偏光ビームスプリッタ4及びλ/
4板5を透過し、ブルー光のみが円偏光に変換される。
NDフィルタ15は、光ディスク上での半導体レーザ光
の出力を調整するために用いられる。対物レンズ6によ
り、半導体レーザ光及びブルー光は光ディスク7上に集
光される。対物レンズ6は、半導体レーザ光及び高調波
光に対して収差がないように設計されているので、光デ
ィスク7上のほぼ同じ位置に集光される。対物レンズの
開口数(NA)は0.6である光ディスク7上での半導体
レーザ光およびブルー光の出力は、それぞれ7mW、5
mWである。実施例1と同様、半導体レーザ光は、低出
力の高調波光で記録できるように役立っている。本実施
例では、半導体レーザ光が収差なく光ディスク上に集光
され、その出力が5mW程度あるため、図5に示すよう
に基本波だけで消去レベルを越えていて、半導体レーザ
光が照射された部分は、結晶状態になり記録されたマー
クは消去される。この状態で高調波光を変調することで
光ディスク上に情報を記録できる。すなわち、本実施例
では基本波である半導体レーザ光で記録マークを消去
し、同時に高調波であるブルー光で記録できるため、ダ
イレクトオーバーライトの記録再生装置を容易に実現で
きる。再生は、実施例1と同様の方法で行われる。
【0044】このように、本実施例のようなSHGブル
ー光源を用いた記録再生装置では、基本波である半導体
レーザの50%程度と波長変換されたブルー光が同一光
軸に出射される。特に、光導波路型波長変換デバイスの
場合、複屈折性を利用した位相整合方式のバルク型波長
変換デバイスのようにウォークオフもないため、完全に
同一光軸の光として得られるため、実施例1と同様、基
本波と高調波を同時に光ディスク上に集光することで、
通常よりも低出力のブルー光で光ディスク上に情報を記
録することができる。また、実施例2では、ブルー光の
変調をDBR部や光導波路型波長変換素子により行って
いるため、半導体レーザ光の出力を一定に保持できる。
そのため、実施例1よりも安定に光ディスク上の情報を
消去でき、より安定なダイレクト・オーバーライトが実
現できる。
【0045】本実施例では、基本波で記録し、高調波で
再生するため、基本波に対しても高調波に対しても収差
のないコリメートレンズおよび対物レンズが絶対不可欠
である。このようなレンズは組レンズにより実現できる
が、基本波である半導体レーザ光とブルー光を同時に収
差なく集光するために、色補正用のレンズを2つのレン
ズの間に挿入しても得られる。そして、色補正用レンズ
が液晶レンズであると印加電圧により高調波及び基本波
の収差を補正することができる。また、コリメートレン
ズとSHGブルー光源または、対物レンズと光ディスク
の間に、色補正用ガラス板を挿入しても得られる。ただ
し、上記色補正用レンズおよび色補正用ガラス板は、必
要な光の波長により自由に出し入れができるようになっ
ている。
【0046】本実施例では、光源としてLiTaO3結晶を基
板とした光導波路型波長変換デバイスによるSHGブル
ー光源を用いたが、LiNbO3結晶やKTiOPO4結晶を基板と
した光導波路型波長変換デバイスにより得られるSHG
ブルー光源を用いても同様の効果が得られる。
【0047】また、本実施例のように光導波路型波長変
換デバイスを代わりに、実施例1同様に、擬似位相整合
方式のバルク型波長変換デバイスを用いても、半導体レ
ーザ光と高調波光が同一光軸として得られ、本実施例の
ように、基本波で消去しながら、高調波光で記録するこ
とが可能である。
【0048】また、複屈折性を利用した位相整合方式の
波長変換デバイスの中でも、比較的ウォークオフ角が小
さい結晶では、光軸が少し程度ずれても、高調波の集光
スポット上に基本波を照射することが可能であるため、
このような光源を用いても本実施例のように、基本波で
照消去しながら、高調波光で記録することが可能であ
る。
【0049】本実施例において、光ディスクとして相変
化型の記録材料を用いた記録再生装置について説明した
が、光ビームの強度変化を用いて記録マークを形成する
タイプの記録材料であれば、どのようなものにも適用で
きる。例えば、光磁気ディスクにおいても、ブルー光強
度だけでは記録マークを形成するのに必要な強度に達し
ていなくても、基本波である半導体レーザ光の分だけで
光エネルギーを増加させることができるので、光磁気記
録層をキュリー温度近くまで熱することができるので、
比較的低出力のブルー光でも情報を記録することができ
る。
【0050】(実施例3)本実施例では、基本波である
半導体レーザ光により光ディスク上に情報を記録し、高
調波であるブルー光により光ディスク上に記録された情
報の再生を行うことができる記録再生装置について説明
する。
【0051】本発明の記録再生装置を概略構成図6を用
いて説明する。概略構成図6は、概略構成図1とほぼ同
じ構成である。本実施例の構成では、コリメートレンズ
1及び対物レンズ6が、高調波光であるブルー光だけで
なく、半導体レーザ光に対しても収差なく集光できるよ
うに設計されていて、また本実施例では基本波を用いて
情報の記録を行うため半導体レーザが直接変調できるよ
うに、駆動電源に変調器が取り付けられている。また、
ブルー光を再生時のみ利用するため、本実施例で用いら
れるSHGブルー光源1の出力は1mW程度である。こ
の時の半導体レーザ出力も実施例1および4よりも低
く、40mW程度である。
【0052】まず始めに記録方法について説明する。S
HGブルー光源1の光導波路から得られる基本波である
半導体レーザ光及び高調波であるブルー光は、コリメー
トレンズ2により平行光に変換される。記録時には、基
本波をカットするためのフィルタ3は取り除かれる。半
導体レーザ光とブルー光は、偏光ビームスプリッタ4及
びλ/4板5を透過し、ブルー光のみが円偏光に変換さ
れる。対物レンズ6により、半導体レーザ光及びブルー
光は光ディスク7上に集光される。対物レンズ6は、半
導体レーザ光及び高調波光に対して収差がないように設
計されているので、光ディスク7上のほぼ同じ位置に集
光される。対物レンズの開口数(NA)は0.6である。
光ディスク7上での半導体レーザ光およびブルー光の出
力は、それぞれ15mW、1mWである。本実施例で
は、基本波である半導体レーザ光が光ディスク7上に集
光し、半導体レーザを直接変調して情報を記録する。基
本波をカットするためのフィルタ11が挿入され、フォ
ーカスおよびトラッキングサーボ動作は、実施例1、2
と同様にブルー光を用いて、フォーカスサーボは非点収
差法で、トラッキンサーボはプッシュプル法で行われ
る。
【0053】ここで光ディスク7上に波長860nm帯の半
導体レーザを用いて、0.3μm以下の記録マークを形成
する方法について、図7を用いて詳しく説明する。実施
例1及び2のように、ブルー光により光ディスク上に情
報を記録するときには、集光スポット径が0.4μm以下
のため、0.3μm程度の記録マークを形成することは容
易である。本実施例で用いられている記録層材料の相変
化材料は、ある一定の強度以上の光が照射されるとマー
クが形成される。すなわち、温度が溶融温度に達した領
域のみがアモルファス化して記録マークとなる。照射さ
れるブルー光のビーム強度分布は図7(a)のようにガウ
ス分布をしており、中央部が強く周辺部にいくにつれて
弱くなる。記録層の温度分布は図7(b)のようになり、
溶融温度を越えた部分にマークが形成される。従って、
光強度を調整し、図7(c)のように光ビームの中心部分
だけが溶融温度を越えるようにすると、基本波である波
長860nmの光を用いても十分小さな記録マークが形成さ
れ、高密度の情報記録が実現できる。
【0054】次に再生方法について説明する。光ディス
ク7上に半導体レーザ光により記録された情報は、ブル
ー光を用いて再生される。再生時にはフィルタ3を挿入
し、ブルー光のみを光ディスク7に導くことで、フォト
ダイオード10に導かれる光ディスク7での反射ブルー
光すなわちRF信号により光ディスク7に記録された情
報を再生する。
【0055】このように、本実施例のようなSHGブル
ー光源を用いた記録再生装置では、基本波である半導体
レーザの50%程度と波長変換されたブルー光が同一光
軸に出射される。特に、光導波路型波長変換デバイスの
場合、複屈折性を利用した位相整合方式のバルク型波長
変換デバイスのようにウォークオフもないため、完全に
同一光軸の光として得られるため、レンズ系の色収差を
補正することで基本波と高調波を同時に光ディスク上に
集光することができる。そのため、基本波で光ディスク
上に情報を記録し、高調波で情報を再生することが可能
となった。そのため、1mW程度のSHGブルー光源に
より記録再生装置を実現できた。
【0056】本実施例では、基本波で記録し、高調波で
再生するため、基本波に対しても高調波に対しても収差
のないコリメートレンズおよび対物レンズが絶対不可欠
である。このようなレンズは組レンズにより実現できる
が、基本波である半導体レーザ光とブルー光を同時に収
差なく集光するために、色補正用のレンズを2つのレン
ズの間に挿入しても得られる。そして、色補正用レンズ
が液晶レンズであると印加電圧により高調波及び基本波
の収差を補正することができる。また、コリメートレン
ズとSHGブルー光源または、対物レンズと光ディスク
の間に、色補正用ガラス板を挿入しても得られる。ただ
し、上記色補正用レンズおよび色補正用ガラス板は、必
要な光の波長により自由に出し入れができるようになっ
ている。
【0057】本実施例では、フォーサスおよびトラッキ
ングサーボ動作をブルー光を用いて行っている。概略構
成図8では、記録時は基本波を用いて、再生時は高調波
を用いてサーボ動作を行う。まず、記録方法について説
明する。基本波と高調波では焦点深度や光ディスク基板
の屈折率などが異なるため、概略構成図8のように記録
光および再生光をそれぞれ用いてサーボ動作すること
で、より安定な記録再生装置を実現できる。SHGブル
ー光源1の光導波路から得られる基本波である半導体レ
ーザ光及び高調波であるブルー光は、コリメートレンズ
2により平行光に変換される。記録時には、基本波をカ
ットするためのフィルタ3は取り除かれる。半導体レー
ザ光とブルー光は、偏光ビームスプリッタ4及びλ/4
板5を透過する。対物レンズ6により、半導体レーザ光
及びブルー光は光ディスク7上に集光される。光ディス
ク7で反射した半導体レーザ光及びブルー光は、λ/4
板5に導かれ、ブルー光は元の光と偏光が90度回転さ
れ、半導体レーザ光は円偏向になる。偏光ビームスプリ
ッタ4でブルー光と半導体レーザ光の一部分は進行方向
が90度曲げられる。ブルー光と半導体レーザ光は、ブ
ルー光をカットするためのフィルタ16に導かれる。記
録時には、フィルタ16が挿入され、半導体レーザ光の
みが、検出レンズ8とシリンドリカルレンズ9を透過
し、フォトダイオード10に導かれる。フォトダイオー
ド10は4分割になっていて、フォーカス信号、トラッ
キング信号を検出する。こうして、記録時には半導体レ
ーザ光を用いてサーボ動作を行い、記録マークを安定に
形成する。
【0058】再生時は、フィルタ3を挿入し、ブルー光
のみを光ディスク7上に導く。フィルタ11は取り除か
れているため、光ディスク7の反射したブルー光はフォ
トダイオード10に導きかれる。ブルー光を用いてサー
ボ動作を行い、同時にRF信号を検出し、光ディスク7
上の情報を再生する。
【0059】また、概略構成図9のように、フィルタ1
6のかわりに、波長選択ミラー17により半導体レーザ
光とブルー光を分離し、半導体レーザ光用の検出レンズ
18、シリンドリカルレンズ19、フォトダイオード2
0を構成し、それぞれの検出系によりサーボ動作を行う
ことで、さらに安定な記録再生を行うことができる。波
長選択ミラー17は、半導体レーザ光のみをフォトダイ
オード20に導き、ブルー光のみをフォトダイオード1
0に導く。
【0060】本実施例では、光源としてLiTaO3結晶を基
板とした光導波路型波長変換デバイスによるSHGブル
ー光源を用いたが、LiNbO3結晶やKTiOPO4結晶を基板と
した光導波路型波長変換デバイスにより得られるSHG
ブルー光源を用いても同様の効果が得られた。
【0061】また、本実施例のように光導波路型波長変
換デバイスを代わりに、擬似位相整合方式のバルク型波
長変換デバイスを用いても、半導体レーザ光と高調波光
が同一光軸として得られ、同様の効果が得られる。擬似
位相整合方式のバルク型波長変換デバイスは、基本波で
ある半導体レーザ光を結晶のx方向、もしくはy方向に
入射させるため、ウォークオフが発生せず、半導体レー
ザ光と高調波光が同一光軸として得られるため、光導波
路型波長変換デバイスと同様の効果が得られ、このよう
な光源を用いても本実施例のように、基本波で記録しな
がら、高調波光で再生することが可能である。
【0062】また、複屈折性を利用した位相整合方式の
波長変換デバイスの中でも、比較的ウォークオフ角が小
さい結晶では、光軸が少し程度ずれても、高調波の集光
スポット上に基本波を照射することが可能であるため、
このような光源を用いても本実施例のように、基本波で
記録しながら、高調波光で再生することが可能である。
【0063】本実施例において、光ディスクとして相変
化型の記録材料を用いた記録再生装置について説明した
が、光ビームの強度変化を用いて記録マークを形成する
タイプの記録材料であれば、どのようなものにも適用で
きる。例えば、光磁気ディスクにおいても、ブルー光強
度だけでは記録マークを形成するのに必要な強度に達し
ていなくても、基本波である半導体レーザ光の分だけで
光エネルギーを増加させることができるので、光磁気記
録層をキュリー温度近くまで熱することができるので、
比較的低出力のブルー光でも情報を記録することができ
る。
【0064】(実施例4)実施例3では、基本波である
半導体レーザ光により光ディスク上に情報を記録し、高
調波であるブルー光により光ディスク上に記録された情
報の再生を行うことができる記録再生装置について説明
した。SHGブルー光源の場合、基本波である半導体レ
ーザの50%程度が波長変換されるブルー光と同一光軸
に出射される。しかしながら、この半導体レーザ光を光
ディスク上に集光した場合、集光スポット径は、λ/N
A(λ:波長、NA:開口数)に比例するため、ブルー
光に比べて大きくなってしまう。相変化型光ディスクの
場合、波長860nmの半導体レーザ光を用いても、小さな
記録マークを実現できることを実施例3で説明したが、
安定に小さな記録マークを形成するためには、小さなス
ポット径のビームで記録することが望まれる。本実施例
では、超解像を用いて、より小さな集光スポットを実現
し、光ディスク上に情報を記録する記録再生装置につい
て説明する。
【0065】超解像を図10(a),(b)を用いて説明す
る。超解像には振幅格子を用いたもの(図10(a))
と、位相格子を用いたもの(図10(b))がある。図1
0(a)は、ビーム径Dに対して、中央部分に直径Wの遮
光部分21が形成された振幅格子である。W/D=0.
2の時、得られる集光スポットは(参照 図10(c))
振幅格子が無いときのスポット径に対して80%(半値
全幅)と小さくなり、またこの時のサイドロブのピーク
強度は主ビームの強度の20%程度である(Y.Yamamoto
et.al., JJAP. 28 (1989) P197-200)。光ディスクの
記録再生に用いるためには、集光スポットにおいてサイ
ドロブが小さい必要がある。サイドロブが大きいと再生
時において隣のトラックの信号も混ざるため(クロスト
ーク)、再生信号の劣化を招くからである。また、記録
時において、サイオドロブが50%以上あると隣のトラ
ックの信号を消去する可能性がある。図10(c)のよう
な集光スポットが得られる場合、再生時に使うことはク
ロストークを考えると困難であるが、記録時においては
サイドロブのピーク強度が主ビームの強度の20%以下
であり、消去レベルよりも小さいため、記録マークを消
去してしまうこともない。集光スポットの半値全幅が8
0%程度であると言うことは、波長690nmの光と同程度
のスポット径が得られ、小さなマーク径を形成すること
が容易になる。
【0066】概略構成図11の記録再生装置は、構成図
1の記録再生装置とほぼ同じ構成をしているが、記録時
に対物レンズの前に位相格子を挿入し、超解像ビームで
記録マークを形成し、高密度記録を実現しようとしてい
る。本実施例では、対物レンズ6の前に図10(a)の振
幅格子23を設置し、またフィルタ3を取り除いて、実
施例3と同様の方法で波長860nmの半導体レーザを用い
て安定に記録マークを形成する。再生時には振幅格子を
取り除き、またフィルタ3を挿入し、記録された情報を
ブルー光で安定に再生する。
【0067】一方、図10(b)に示す位相格子でも同様
の集光スポットが得られた。石英基板22の中央部分
に、半波長分の厚みをエッチングすることで、0ーπ位
相格子が簡単に得られる。位相格子は、振幅格子に比べ
ると光を遮光していないまて、効率よく光を光ディスク
上に導ける。また、位相格子の場合、SHGブルー光源
の基本波光と高調波光の波長比がちょうど2倍であるた
め、基本波光に対する位相格子を作製するとブルー光に
対してはちょうど1波長ずれていて、位相格子として作
用しなくなる。そのため、図11において振幅格子23
の代わりに位相格子を挿入した記録再生装置では、振幅
格子23のように記録時に挿入し、再生時に取り除くよ
うなことをする必要がなく、超解像の半導体レーザ光で
記録し、通常のブルー光で再生する簡素な記録再生装置
を実現できる。また、位相格子はブルー光による再生時
において取り除く必要がないため、対物レンズの表面に
形成することも可能である。
【0068】このように、徴解像を用いることで基本波
である波長860nmの半導体レーザ光を用いても、容易に
かつ安定に、記録マークを形成することが可能となり、
数mW程度の出力を有するSHGブルー光源により、記
録再生装置が実現できる。
【0069】(実施例5)実施例2から4において、基
本波である半導体レーザ光と高調波であるブルー光を同
じ位置に集光される。しかしながら、相変化型光ディス
クを光ディスクとして用いる場合、情報・消去は熱的現
象を用いるため、光ディスクの回転方向に対して基本波
光が高調波光よりも少し前方にあるほうが望ましい。光
ディスクの回転方向に対して基本波光が高調波光よりも
少し前方に集光するための方法について、下記に示す。
【0070】(1)コリメートレンズ2と対物レンズ6の
間の平行光学系にウエッジのガラス板を挿入する方法で
ある。ウエッジのガラス板は、色分散の大きいものがよ
く、この色分散によって、基本波光と高調波光の光軸が
異なり、結果として集光位置がずれる。
【0071】(2)レンズにウエッジの効果を持たせ、基
本波光と高調波光の集光位置がずれるようにする。
【0072】(3)通常の光導波路型波長変換デバイスで
は、光導波路端面は基板に対して垂直に研磨されてい
る。この場合、基本波光と高調波光は同一光軸として得
られる。光導波路の出射端を斜めに研磨することで、波
長分散効果が得られ、基本波光と高調波光の出射方向が
異なり、結果として対物レンズで集光される位置がずれ
る。
【0073】(4)光導波路の出射端に基本波のみに感ず
る方向性結合器用光導波路を波長変換用光導波路と平行
に形成する。基本波の導波モードの方が大きいため、基
本波のみが方向性結合器用光導波路に移る。基本波と高
調波は異なる導波路から出射されるため、コリメートさ
れた後、集光されたスポット位置が異なる。
【0074】(5)複屈折性を利用した位相整合方法の波
長変換デバイスでは、ウォークオフが存在し、基本波光
と高調波光が出射される方向が異なる。この場合も、対
物レンズで集光される位置がずれる。
【0075】(実施例6)実施例2から4において、用
いられた対物レンズの開口数は0.6であった。光ディス
クのフォーカスサーボ安定性は、NAの2乗の逆数に比
例して厳しくなる。高調波光を利用してフォーカス・ト
ラッキングのサーボを制御して、波長が短いため、制御
の安定性がなくなる。そのため、基本波光に対しては高
NA、高調波光に対しては低NAであるように、対物レ
ンズを波長選択的に開口制限することで、安定なサーボ
動作が実現できる。
【0076】図12(a)のように、対物レンズの周辺部
分(A部分)には波長選択性を有する誘電体多層膜が形
成されている。基本波である半導体レーザ光に対しては
透過率が99%以上で、高調波であるブルー光に対して
は透過率が1%以下に抑圧されていて、ブルー光は開口
制限されている。中心部分(B部分)には基本波光およ
び高調波光に対して透過率が99%以上になるような膜
が形成されている。図12(b)のように、基本波光はレ
ンズの開口全部を利用して集光されるが、高調波光はレ
ンズの中心部分だけを利用して集光される。そのため、
高調波光でフォーカスサーボを制御する場合、より安定
な制御を行うことができるため、実用的な記録再生装置
が実現できる。
【0077】(実施例7)光ディスクに情報を記録する
ためには、光源出力の強度変調が必要となる。特に相変
化型光ディスクの場合、再生・消去・記録の出力レベル
が必要であり、多値変調が絶対不可欠である。SHGブ
ルー光源の場合、得られるブルー光出力は半導体レーザ
光出力の2乗に比例する。また動作温度や注入電流の変
化に対して半導体レーザの波長が変動し、波長変換素子
の位相整合波長よりずれる可能性がある。そのため本実
施例では、SHGブルー光源を用いて、より安定した出
力変調を実現するための方法について説明する。
【0078】(1)半導体レーザは、GHz程度の周波
数帯に緩和振動周波数を持っていて、それ以下の周波数
帯においては変調が可能である。光ディスク用半導体レ
ーザでは、光ディスクからの戻り光ノイズを避けるた
め、半導体レーザを数GHzの周波数で高周波重畳して
いる。一方、半導体レーザ(出力100mW)にCW
(連続波)電源より一定電流(以下これをDCバイアス
とよぶ)を、また高周波電源よりサイン状の高周波(数
100MHz〜1GHz)を印加すると、半導体レーザ
は注入電流の高速性に応答できず緩和振動を生じ瞬間パ
ルス的に発振する。この時の半導体レーザのピーク出力
は1W程度となる。そのためこの半導体レーザを基本波
として実施例1の光導波路型波長変換素子を用いて波長
変換すると、高調波への変換効率は20%を上回ること
となる。半導体レーザの平均パワーは100mWと信頼
性の点で問題はない。変換される高調波のパワーはCW
に比べて5〜10倍程度アップした。
【0079】ここで、高周波駆動について説明する。半
導体レーザのピークパワーの増加が目的の高周波駆動で
は少なくともピーク電流Ipとバイアス電流Ibの差(Ip
−Ib)は、Ibと閾値電流Ithの差(Ib−Ith)の3倍
である。(通常では5〜10倍はある。)このバイアス
電流を図13のように変化させることで、得られる半導
体レーザのピーク出力を変化させることができる。そし
て、バイアス電流に高周波を印加すると、半導体レーザ
は緩和発振を生じ瞬間パルス的に発振し、高効率の波長
変換が実現できる。バイアス電流を変調することで、得
られるブルー光の出力も変調できる。半導体レーザに高
周波重畳する場合、ブルー光への変換効率がアップする
だけでなく、半導体レーザ自身のモードホップも低減で
きるため、安定にブルー光出力を変調することができ
る。
【0080】例えば、相変化型光ディスクを用いた記録
再生装置では、再生・消去・記録の3値の変調が必要で
ある。バイアス電流を3値(CW・消去・記録)に変調
することで、ブルー光出力も3値の変調が可能となり、
記録再生装置が実現できる。高周波重畳する場合、得ら
れるブルー光のノイズは重畳しない時より増大する。そ
のため再生時はCW駆動し、記録・消去時のみに高周波
重畳する方が望ましい。
【0081】バイアス電流を変調する代わりに、高周波
重畳するための高周波電源の出力を変調しても、同様に
してブルー光出力の変調を実現できる。
【0082】(2)バイアス電流を変調する代わりに、
高周波重畳の周波数を変調してもブルー出力を変調する
ことができる。DBR半導体レーザや通常の半導体レー
ザのみを高周波重畳する場合、図14に示すように、G
Hz近傍の周波数領域では重畳周波数に対しブルー光出
力がほぼ比例して増加し、緩和振動周波数を越えると減
少する。周波数が増すと半導体レーザのパルス波形の半
値幅が狭まるとともに、パルスの間隔が短くなるため、
平均パワーが大きくなるためである。図14から分かる
ように、RF重畳の周波数を600MHzと1.2GH
zの間で周波数変調することで、SHGブルー光源の出
力を、10mWと20mWの2値で出力変調することが
できた。
【0083】外部に波長選択する機能(グレーティン
グ、バンドパスフィルタ、光導波路上のDBR)を有す
る半導体レーザでは、数10MHzの周期でブルー光出
力を変動することができる。これは、外部から帰還する
光とパルスの緩和時間の関係によるものであり、外部の
反射体までの距離に大きく依存する。このような場合、
高周波重畳の周波数を少し変化させるだけでブルー光出
力を変化させることができ、周波数変調することでブル
ー光出力の変調を実現できる。
【0084】(3)高周波重畳せずに半導体レーザを直
接変調して、安定に多値変調する方法について説明す
る。高周波電源により、半導体レーザ出力を図15(a)
のように数GHzで変調する。図15(b)のように、半
導体レーザの出力を一定にして変調周波数のみを変化さ
せると、得られるブルー光の平均出力は変調周波数によ
り変化する。変調周波数が小さくなるとブルー光出力も
小さくなる。こうして、変調周波数を多値変調すること
で、多値のブルー光出力を得ることができ、安定な記録
再生装置が実現できる。
【0085】図18に各実施例で用いられた構成図の内
容を簡単にまとめる。概略構成図1の記録再生装置で
は、基本波と高調波を用いて記録を行い、高調波を用い
て再生を行う。また、図4の記録再生装置では、基本波
を用いて記録マークの消去を行う。図6、8、9および
11の記録再生装置では、基本波を用いて記録を行い、
高調波を用いて再生を行う。
【0086】また、図1、4、6の記録再生装置では基
本波を用いてサーボ動作を行い、図8および9の記録再
生装置では記録時には基本波を用いて、再生時には高調
波を用いてサーボ動作を行う。
【0087】SHGブルー光源を用いて記録再生装置を
実現しようとすると、現状のところブルー光出力が10
mW程度のため情報を光ディスクに記録することが困難
である。ブルー光出力を向上するためには、基本波であ
る半導体レーザの出力を増大させることが考えられる
が、半導体レーザを出力を増大すると注入電流も増大
し、周辺機器に与える影響は大きくなる。SHGブルー
光源(特に光導波路型デバイス)では、ブルー光と波長
変換されなかった半導体レーザ光が同一光軸上に出射さ
れる。光ディスクへの(特に、相変化型光ディスク)情
報の記録は、熱的効果による結晶からアモルファスへの
相変化を利用している。そのため、本発明の記録再生装
置のように、基本波光を光ディスクに照射しながら、ブ
ルー光で記録すると、低出力のブルー光でも記録するこ
とが可能であり、10mW程度のSHGブルー光源を用
いて記録再生装置を実現でき、その実用的効果は大き
い。
【0088】また光ディスクを再生するためには、光が
集光光学系により十分小さいスポットまで集光できる必
要があるが、光ディスクへの(特に、相変化型光ディス
ク)情報の記録は、熱的効果による結晶からアモルファ
スへの相変化を利用しているため、光がスポットサイズ
程度まで集光されている必要がない。SHGブルー光源
の場合、10mW以上の基本波がブルー光と同軸に出射
され、光ディスク上に導かれる。そのため本発明のよう
に、基本波を用いて光ディスクに記録し、ブルー光を用
いて再生すれば、mW級のブルー出力を有するSHGブ
ルー光源を用いて記録再生装置を実現でき、その実用的
効果は大きい。特に、基本波を用いて記録する際、位相
格子や振幅格子を用いた超解像スポットを得ることで、
より安定に高密度の記録を実現でき、その効果は大き
い。
【0089】SHGブルー光源を用いた記録再生装置を
実現するためには、ブルー光出力変調をより安定にする
ことが望まれる。本発明のように、基本波である半導体
レーザを高周波重畳し、その重畳周波数を変調してブル
ー光出力を変調したり、バイアス電流または高周波重畳
出力を変調してブルー光を変調することで、所望の変調
レベルを安定に得ることができ、その実用的効果は大き
い。また、半導体レーザを高周波変調し、その変調周波
数によりブルー光出力を変調すると、半導体レーザ自身
のピーク出力を変化せずにブルー光出力を変化させるこ
とができ、波長変動も少ないため安定にブルー光出力を
変調できるため、その効果は大きい。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明は少なくとも互い
に波長が異なる第1及び第2の光を同一光軸に出射する
光源を用いて、第2の光で光学式情報記録媒体の記録可
能層への情報の記録・再生を行い、記録可能層に情報を
記録する際には第1の光を同時に記録可能層に照射する
ことで、低出力の第2の光で高密度の記録再生装置を実
現する。
【0091】また、本発明は少なくとも互いに波長が異
なる第1及び第2の光を同一光軸に出射する光源を用い
て、第2の光で光学式情報記録媒体の記録可能層に情報
を記録・再生を行い、同時に第1の光で記録可能層の情
報を消去することで、ダイレクトオーバーライトが可能
な高密度の記録再生装置を実現する。
【0092】また、本発明は少なくとも互いに波長が異
なる第1及び第2の光を同一光軸に出射する光源を用い
て、第1の光で光学式情報記録媒体の記録可能層への情
報の記録を行い、第2の光で光学式情報記録媒体の記録
可能層に記録された情報の再生を行うことで、低出力の
第2の光で高密度の記録再生装置を実現する。
【0093】また、本発明は少なくとも互いに波長が異
なる第1及び第2の光を同一光軸に出射する光源を用い
て、超解像に集光された第1の光で光学式情報記録媒体
の記録可能層への情報の記録を行い、第2の光で光学式
情報記録媒体の記録可能層に記録された情報の再生を行
うことで、低出力の第2の光で高密度の記録再生装置を
実現する。
【0094】特に、本発明は半導体レーザ光を波長変換
して得られる短波長光源を用いる場合に、低出力の短波
長光により高密度の記録再生装置を実現する。
【0095】さらに本発明は、近赤外半導体レーザーと
波長変換デバイスにより得られる短波長光源で記録可能
層を有する光学式情報記録媒体に情報を記録再生する
際、基本波を高周波重畳し、そのバイアス電流を変調し
たり、重畳周波数を周波数変調変化したりすることで、
高調波出力を多値変調し、安定な記録再生装置を実現す
る。
【0096】また、本発明は近赤外半導体レーザーと波
長変換デバイスにより得られる短波長光源で記録可能層
を有する光学式情報記録媒体に情報を記録する際、基本
波を高速に変調し、その周期を変化させることで高調波
の平均出力を多値変調し、安定な記録再生装置を実現す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の概略図を示す構成図
【図2】相変化型光ディスクの構造を表す構成図
【図3】相変化型光ディスクの結晶ーアモルファスの状
態を表す図
【図4】本発明の記録再生装置の光ディスクにおける記
録マーク形成方法を説明する図
【図5】本発明の記録再生装置の概略図を示す構成図
【図6】本発明の記録再生装置の概略図を示す構成図
【図7】本発明の記録再生装置の光ディスクにおける記
録マーク形成方法を説明する図
【図8】本発明の記録再生装置の概略図を示す構成図
【図9】本発明のの記録再生装置の概略図を示す構成図
【図10】本発明の記録再生装置の(a)振幅格子(b)位相
格子(c)集光スポットを表す図
【図11】本発明の記録再生装置の概略図を示す構成図
【図12】本発明の記録再生装置における集光光学系を
表した図
【図13】本発明の変調方式のバイアス電流を表す図
【図14】RF周波数とブルー出力の関係を表す図
【図15】本発明の変調方式を表す図
【図16】SHGブルー光源の概略を表す図
【図17】従来の記録再生装置を表す図
【図18】本発明の記録再生装置において、各構成の内
容をまとめた図
【符号の説明】
1 SHGブルー光源 2 コリメートレンズ 3 フィルタ 4 偏光ビームスプリッタ 5 λ/4板 6 対物レンズ 7 光ディスク 8 検出レンズ 9 シリンドリカルレンズ 10 フォトダイオード 11 フィルタ 12 パリカーボネート基板 13 記録層 14 反射膜 15 NDフィルタ 16 フィルタ 17 波長選択ミラー 18 検出レンズ 19 シリンドリカルレンズ 20 フォトダイオード 21 遮光部分 22 石英基板 23 振幅格子 24 LiTaO3基板 25 半導体レーザ 26 コリメートレンズ 27 λ/2板 28 フォーカシングレンズ 29 光導波路 30 分極反転領域 31 狭帯域バンドパスフィルタ 32 半導体レーザ 33 フォーカシングレンズ 34 偏光ビームスプリッタ 35 λ/4板 36 対物レンズ 37 光ディスク 38 検出レンズ 39 シリンドリカルレンズ 40 4分割検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西内 健一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宮川 直康 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鳴海 建治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、互いに波長が異なる第1及び
    第2の光を同一光軸に出射する光源と、光に感光する記
    録可能層を有する光学式情報記録媒体と、第1及び第2
    の光を前記光学式情報記録媒体上に集光するための集光
    光学系とを有する記録再生装置であって、 再生時は前記第2の光を用い、前記記録可能層への情報
    記録時には、前記第2の光と同時に前記第1の光を前記
    記録可能層に照射することを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】少なくとも、互いに波長が異なる第1及び
    第2の光を同一光軸に出射する光源と、光に感光する記
    録可能層を有する光学式情報記録媒体と、第1及び第2
    の光を前記光学式情報記録媒体上に集光するための集光
    光学系とを有する記録再生装置であって、 前記第2の光は前記光学式情報記録媒体の前記記録可能
    層に情報を記録・再生するために用い、前記第1の光は
    前記記録可能層に記録された情報を消去するために用い
    ることを特徴とする記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記集光光学系は、前記第1の光と前記第
    2の光の集光位置が異なることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記集光光学系は、前記第1の光と前記第
    2の光の集光位置が前記光学式情報記録媒体の厚み方向
    に対して同じで、前記光学式情報記録媒体の平面内で異
    なることを特徴とする請求項1または2記載の記録再生
    装置。
  5. 【請求項5】前記光源は、前記第1の光を基本波とし、
    前記第1の光の一部分が波長変換手段により半分の波長
    の光に変換され、前記第2の光として、前記第1の光と
    同一光軸に出射されることを特徴とする請求項1または
    2記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】前記波長変換手段が、非線形光学結晶基板
    上に周期的分極反転領域と光導波路を有する擬似位相整
    合方式の波長変換素子であることを特徴とする請求項5
    記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】前記非線形光学結晶が、LiTaxNb1-x03(0
    ≦x≦1)結晶であることを特徴とする請求項6記載の
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】前記光源と前記光学式情報記録媒体の間
    に、第2の光に対してのみ開口制限を行う開口制限手段
    が存在することを特徴とする請求項1または2記載の記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】前記光学式情報記録媒体が、相変化型光デ
    ィスクからなることを特徴とする請求項1または2記載
    の記録再生装置。
  10. 【請求項10】前記光学式情報記録媒体が、磁気光ディ
    スクからなることを特徴とする請求項1または2記載の
    記録再生装置。
  11. 【請求項11】少なくとも、互いに波長が異なる第1及
    び第2の光を同一光軸に出射する光源と、光に感光する
    記録可能層を有する光学式情報記録媒体と、第1及び第
    2の光を前記光学式情報記録媒体上に集光するための集
    光光学系とを有する記録再生装置であって、 前記第1の光は前記光学式情報記録媒体の前記記録可能
    層に情報を記録するために用い、前記第2の光は前記光
    学式情報記録媒体の前記記録可能層に情報を再生するた
    めに用いることを特徴とする記録再生装置。
  12. 【請求項12】少なくとも、互いに波長が異なる第1及
    び第2の光を同一光軸に出射する光源と、光に感光する
    記録可能層を有する光学式情報記録媒体と、第1及び第
    2の光を前記光学式情報記録媒体上に集光するための集
    光光学系とを有する記録再生装置であって、 前記第1の光のみが前記集光光学系により集光された
    時、超解像スポットが得られることを特徴とする記録再
    生装置。
  13. 【請求項13】前記超解像スポットが、位相格子により
    得られることを特徴とする請求項12記載の記録再生装
    置。
  14. 【請求項14】前記位相格子が、集光光学系に集積化さ
    れていることを特徴とする請求項13記載の記録再生装
    置。
  15. 【請求項15】前記超解像スポットが、振幅格子により
    得られることを特徴とする請求項12記載の記録再生装
    置。
  16. 【請求項16】前記振幅格子が、集光光学系に集積化さ
    れていることを特徴とする請求項15記載の記録再生装
    置。
  17. 【請求項17】前記光源と前記光学式情報記録媒体の間
    に、第2の光に対してのみ開口制限を行う開口制限手段
    が存在することを特徴とする請求項11または12記載
    の記録再生装置。
  18. 【請求項18】前記光源と前記光学式情報記録媒体の間
    に、前記第1の光と前記第2の光を選択する波長選択手
    段が存在し、また前記集光光学系と前記光学式情報記録
    媒体の間にガラス板が存在し、前記ガラス板が光軸に対
    して自由に出し入れできることを特徴とする請求項11
    または12記載の記録再生装置。
  19. 【請求項19】前記光源と前記光学式情報記録媒体の間
    に、前記第1の光と前記第2の光を選択する波長選択手
    段と、レンズが存在し、前記レンズが光軸に対して自由
    に出し入れできることを特徴とする請求項11または1
    2記載の記録再生装置。
  20. 【請求項20】前記光源と前記光学式情報記録媒体の間
    に、前記第1の光と前記第2の光を選択する波長選択手
    段と、液晶レンズが存在することを特徴とする請求項1
    1または12記載の記録再生装置。
  21. 【請求項21】前記集光光学系が、前記第1の光と前記
    第2の光を、同じ位置に集光できることを特徴とする請
    求項11または12記載の記録再生装置。
  22. 【請求項22】前記光源は、前記第1の光を基本波と
    し、前記第1の光の一部分が波長変換手段により半分の
    波長の光に変換され、前記第2の光として、前記第1の
    光と同一光軸に出射されることを特徴とする請求項11
    または12記載の記録再生装置。
  23. 【請求項23】前記波長変換手段が、非線形光学結晶基
    板上に周期的分極反転領域と光導波路を有する擬似位相
    整合方式の波長変換素子であることを特徴とする請求項
    22記載の記録再生装置。
  24. 【請求項24】前記非線形光学結晶が、LiTaxNb1-x0
    3(0≦x≦1)結晶であることを特徴とする請求項2
    3記載の記録再生装置。
  25. 【請求項25】前記光学式情報記録媒体が、相変化型光
    ディスクからなることを特徴とする請求項11または1
    2記載の記録再生装置。
  26. 【請求項26】前記光学式情報記録媒体が、磁気光ディ
    スクからなることを特徴とする請求項11または12記
    載の記録再生装置。
  27. 【請求項27】少なくとも半導体レーザと波長変換素子
    を有する短波長光源を有し、前記半導体レーザ光の一部
    分が前記波長変換素子により半分の波長の高調波に変換
    され、前記半導体レーザを高周波変調し、その変調周波
    数を変化させることで前記高調波の光強度を変調するこ
    とを特徴とする記録再生装置。
  28. 【請求項28】少なくとも半導体レーザと波長変換素子
    を有する短波長光源を有し、前記半導体レーザ光の一部
    分が前記波長変換素子により半分の波長の高調波に変換
    され、前記半導体レーザに連続波であるバイアス電流を
    印加し、記録時のみ高周波電源により高周波重畳されて
    いることを特徴とする記録再生装置。
  29. 【請求項29】前記半導体レーザのバイアス電流に変調
    信号が付加されていることを特徴とする請求項28記載
    の記録再生装置。
  30. 【請求項30】前記半導体レーザの高周波重畳するため
    の高周波電源の出力が変調されていることを特徴とする
    請求項28記載の記録再生装置。
  31. 【請求項31】前記半導体レーザの高周波重畳するとき
    の高周波重畳の周波数を変化させることで高調波出力が
    変調されていることを特徴とする請求項28記載の記録
    再生装置。
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