JPH09504985A - 遠心分離機及び遠心分離方法 - Google Patents

遠心分離機及び遠心分離方法

Info

Publication number
JPH09504985A
JPH09504985A JP7513855A JP51385595A JPH09504985A JP H09504985 A JPH09504985 A JP H09504985A JP 7513855 A JP7513855 A JP 7513855A JP 51385595 A JP51385595 A JP 51385595A JP H09504985 A JPH09504985 A JP H09504985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
weir
chamber
gas
separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7513855A
Other languages
English (en)
Inventor
ロジャース,アーネスト・イー
コリアー,ケヴィン・イー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INT SEPARATION TECHN Inc
Original Assignee
INT SEPARATION TECHN Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by INT SEPARATION TECHN Inc filed Critical INT SEPARATION TECHN Inc
Publication of JPH09504985A publication Critical patent/JPH09504985A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/10Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with discharging outlets in the plane of the maximum diameter of the bowl
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D17/00Separation of liquids, not provided for elsewhere, e.g. by thermal diffusion
    • B01D17/02Separation of non-miscible liquids
    • B01D17/0217Separation of non-miscible liquids by centrifugal force
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D21/00Separation of suspended solid particles from liquids by sedimentation
    • B01D21/26Separation of sediment aided by centrifugal force or centripetal force
    • B01D21/262Separation of sediment aided by centrifugal force or centripetal force by using a centrifuge
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/02Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles without inserted separating walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/04Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Abstract

(57)【要約】 回転軸線(292)を中心として回転することにより、密度の小さい第一の流体を密度の大きい流体から分離する分離機(222)である。該分離機は、回転軸線を中心として回転可能に取り付けられた分離チャンバ(350)を備えている。第一の堰(380)が分離チャンバと流体連通状態に配置されている。第二の堰(400)は、第二の流体がその上を越えて流動して採取チャンバ(488)を通って分離チャンバから外に出ることができるように配置されている。流体圧力チャンバが第二の流体堰の頂部から半径方向外方の位置に配置され、第二の流体がその第二の堰の上方を越えて流動するとき、その第二の流体を受け入れる。この流体圧力チャンバの一部分は、その上を第二の流体が越えて流動することができる出口堰により画成される。第二の堰と出口堰との間には、気体チャンバ(440)が配置され、該気体チャンバは、気体逃げ通路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 遠心分離機及び遠心分離方法 背景 1.発明の分野 本発明は、分離装置及び分離方法、特に、遠心力を利用して二又はそれ以上の 混合した流体成分を分離させる分離装置に関する。 2.技術的背景 遠心分離装置は、回転によって発生された遠心力を利用して密度の異なる(比 重が異なるといってもよい)流体成分を分離させる。多くの基本的な形態におい て、回転を通じて流体に加わる遠心力と重力とは、流体の質量の増加に伴ってそ の大きさが増す点で等しいから、これらの装置は、重力利用の分離技術及び装置 の代替品として、また、その改良品として使用される。密度の小さい流体は、力 による影響のされ方が少なく、このため、密度のより大きい流体よりも、力の発 生源、重力を発生させる地球、遠心力を得るための回転容器の外側部分に左右さ れる程度が小さい。このようにして、流体は、堰又はその他の適当な分離構造体 を使用して、分離し、別個の採取ポートに導入されることができる。遠心分離法 は、流体に加わる力を回転速度を通じて制御でき、また、重力の何倍もの大きさ とすることができる点で、重力法よりも望ましいことが多い。 流体を分離する一般的な例は、油を水から分離する方法である。海上又は湖に おける油の流出、船のビルジにおける二種類の流体の混合、ガソリンの流出等の ような、これら二種類の成分を分離させることが望まれる多くの状況がある。特 定の地理的区域において、生活の質を保つために流体を分離する方法が重要であ ることが多い。水は油よりも密度が大きく、このため、遠心力を加えたとき、水 は油に相対的に「沈む」ため、これら二種類の流体は、遠心分離の適用が容易で ある。このことは、重力の場にて、油は水の上に浮くことから容易に理解できる 。その他の流体の分離の適用例としては、ワインの清澄化、廃水の処理、血漿の 分離等が含まれる。また、沈降により固体を流体から分離させるためにも遠心力 が使用される。 溶液又はエマルジョン中に分散された成分を分離させることが望ましいことが 多い。溶解した成分は溶液と共に動くため、標準的な遠心分離装置単独では、か かる分離を行うことはできない。このため、溶解した成分を抽出するためには、 流体流中に溶剤を注入しなければならない。かかる方法のためには、溶解した全 ての成分を抽出すべく、その溶剤を流体と完全に混合させなければならない。次 に、その溶剤及び流体は、遠心力によって分離させる。この分離方法の一つの例 は、原子力処理施設において放射性廃棄物流から超ウラン元素を溶剤抽出し且つ 分離させるものがある。 同様に、エマルジョン分解用添加剤をエマルジョンに添加してから遠心作用に よって分離することも有益であることが確認されている。これらのエマルジョン 分解剤は、エマルジョンを安定化させる結合を破壊する。したがって、エマルジ ョンを形成していた二種類の成分を遠心力により分離することができる。 流体の密度の差を利用して、流体を分離させるために多数の遠心分離機が設計 されているが、かかる分離機は、一般に、各種の不利益な点がある。従来技術の 遠心分離機に見られる一つの共通の欠点は、その流量が制限される点である。多 くの設計のものは、効果的に分離させるのに必要な回転速度を実現する一方で内 部流体のせん断作用を解消するため、相当な量の作動力を必要とする。 従来技術の遠心分離機に共通するもう一つの欠点は、密度差がさまざまである 場合に流体を分離し得ないことがあるという点である。多くの従来技術の遠心分 離機は、ミルクからクリームを分離するというような単一の用途用としてしか設 計されておらず、それぞれが所定の密度を有する流体を分離するとき以外は、効 率良く作動しない。密度差が広範囲である場合でも流体を効率良く分離すること を目的とする設計のものは、分離機内の圧力及び流量を監視し且つ制御するため に複雑な外部の制御機構を利用する。かかる設計のものは、効果が限られること に加えて、一般に、製造及び操作が複雑であり、このため、多くの適用例で使用 するのに不適当となっている。 ある状況のときは、略同様の密度を有する二種類の流体を分離させることが望 まれる。かかる状況の一つとして、非エマルジョン化成分からエマルジョン化成 分を分離する場合がある。例えば、海上における原油の流出事故のように、油が 水と混合したとき、波の作用により油は水と混合して安定的なエマルジョンを形 成する。多くの原油は水の密度に近い密度を有し、また、エマルジョンは、主と して水から成るため、そのエマルジョンは、密度に基づく、水からの分離を行う ことができない。この問題点に対する従来技術の解決策の典型的なものは、エマ ルジョンを分解する働きをする化学薬剤、即ち、「エマルジョン分解剤」を添加 するものである。エマルジョンを分解させるのに必要とされる処理時間のため、 分離機を流れる流量を少なくしなければならないから、この方法は、全体として 、不満足な結果となる。 上述の説明から、従来技術の遠心分離機よりも著しく多量の流量を処理するよ う作動して、密度の異なる流体を効果的に分離する遠心分離機を提供し得るなら ば、当該技術分野における一つの進歩となることが理解されよう。 分離機を外部から制御したり、又は、調節せずに、広範囲の密度を有する流体 を効果的に分離する分離機を提供し得るならば、当該技術分野における更なる進 歩である。 エマルジョンのような、互いに似通った密度を有する流体を遠心力を利用して 分離し得る分離機を提供し得るならば、当該技術分野において更なる進歩である 。 かかる装置及び方法は、本明細書に図示され且つ記載されている。 発明の簡単な概要及び目的 本発明の一つの実施例によれば、密度の互いに異なる第一の流体及び第二の流 体の不混和性成分部分(immiscible component part )を有する混合体を、遠心力を利用してその成分部分に分離する装置は、流体混 合体を受け入れる、開放した受け入れ端部を有する細長い入口シャフトを備えて いる。混合体を分離装置内に供給するときに通る開放した排出端部が設けられる 。この入口シャフトと略同軸状で且つ該入口シャフトを囲繞するようにロータが 配置されており、該ロータは、その入口シャフトの回りを回転し得るようにされ ている。分離した液体をロータから受け入れ且つ採取し得るようにハウジングが ロータを囲繞している。 該ロータは、入口シャフトの周りに配置された選択随意(オプショナル)の混 合チャンバを有しており、該混合チャンバは、入口シャフト自体を構成する壁と 、入口シャフトを囲繞する截頭円錐形の中央壁とを備えている。また、該ロータ は、 混合チャンバから混合体を受け入れる環状の分離チャンバを備えている。該分離 チャンバの内壁は截頭円錐形の中央壁である。該分離チャンバの外壁は、中央壁 と反対方向に傾斜している。 該分離チャンバの大径端には、環状の第一の堰が配置されている。該第一の堰 と中央壁との間には、比較的軽質な液体の通路が形成されている一方、第一の堰 と外壁との間には、比較的重質の液体の通路が形成されている。比較的軽質の液 体に対する排出路は、第一の堰からハウジング内の採取チャンバまで設けられて いる。第二の堰は、比較的重質の液体をハウジング内の第二の採取チャンバに排 出し得るように第一の堰の前方に配置されている。 作動時、流体混合体中の不混和性の第一及び第二の流体は、その混合体を入口 シャフトを通じてロータの略中心部に供給されることにより、その成分部分に分 離される。混合体が中央壁の傾斜に沿って下方に移動し、また、その縁部を越え て分離チャンバに流入するようにロータを回転させる。回転により流体混合体に 付与された遠心力が、分離チャンバ内でその混合体をその成分部分に分離する。 第一の液体は、中央壁と第一の堰との間で第一の環状の通路を通じて分離チャン バから排出され、また、第一の採取チャンバに送られる。第二の液体は、外壁と 第一の堰との間で第二の通路を通じて分離チャンバから排出され、また、第二の 堰に送られ、且つ第二の堰を越えて第二の採取チャンバに入る。 本発明の一つの代替的な実施例において、不混和性の第一及び第二の液体、及 び、第二の液体中に溶解し、又は、エマルジョン化された汚染物質を含む液体混 合体を、溶剤抽出法を利用して、遠心力によりその成分部分に分離する装置が提 供される。該装置は、不混和性の液体を分離する第一の分離チャンバと、第一の 液体をハウジング内に排出する第一の排出通路と、第二の液体を溶剤と混合する 混合チャンバと、第二の液体を溶剤から分離する第二の分離チャンバと、溶剤及 び第二の液体をそれぞれハウジング内に排出する第二及び第三の排出通路とを備 えている。 作動時、第一及び第二の液体から成る混合体をその成分部分に分離する方法は 、その混合体を回転可能なロータ内に噴射することと、第一の分離チャンバ内で 、その第一及び第二の液体を互いに分離することと、第一の液体をロータから排 出 することと、溶剤をロータ内に噴射することと、第二の液体を溶剤と混合させる ことと、第二の分離チャンバ内で第二の液体を溶剤から分離することと、溶剤を ロータから排出することと、第二の液体をロータから排出することとを含む。 本発明の現在の好適な実施例において、回転軸線を中心とする回転により、第 一の流体をより密度の大きい第二の流体から分離する分離機が提供される。該分 離機は、受け入れ端部と、排出端部とを有する入口管路を備えている。 入口管路の排出端部から流体を受け入れ得るように混合チャンバが配置されて いる。該混合チャンバには、該混合チャンバ内で流体に乱流を発生させ得るよう な形態とした乱流要素が設けられている。該乱流要素の表面は、例えば親脂性材 料のような、流体の一つと親和性を有する材料で製造することができる。 分離チャンバが回転軸線を中心として回転可能に取り付けられている。該分離 チャンバは、入口通路と、第一の流体出口通路と、第二の流体出口通路とを備え ている。該分離チャンバの入口通路は、流体混合体を受け入れる入口管路の排出 端部と流体連通状態に配置され、また、第一及び第二の流体出口通路から実質的 に離間されている。好適な実施例において、該分離機は、入口管路内に気体を噴 射し得るように取り付けられた給気管のような、分離チャンバ内に気体を導入す る手段をも備えている。 該分離チャンバは、該分離チャンバ内で均一に離間された半径方向板を複数、 備えている。これらの板の一部は、流体の一つと親和性を有する材料で出来てい る。 第一の堰が分離チャンバの第一の出口通路と流体連通状態に配置されている。 該第一の堰は、回転軸線の周りで略環状に伸長する頂部分を備えており、第一の 流体がその頂部分を越えて流動することができる。該分離チャンバの内面の有効 半径は、第一の堰の頂部分の半径よりも実質的に小さくないことが好ましい。第 一の流体が第一の堰の頂部分を越えて流れるとき、その第一の流体を受け入れる 第一の流体出口通路が設けられている。 第二の流体出口通路は、分離チャンバと流体連通した入口端部を備えている。 該第二の流体出口通路の該入口端部は、第一の堰の頂部分から半径方向外方の位 置に配置されている。第二の出口通路は、回転軸線方向に略伸長し、また、該第 二の出口通路は、第二の堰により少なくとも部分的に画成された出口端部を備え ている。 第二の堰は、回転軸線を中心として略環状に伸長する頂部分を備えており、第 二の流体がこの頂部分を越えて流動し、第二の流体出口通路から外へ出る。第二 の流体が第二の堰を越えて、第二の流体出口通路から出るとき、その第二の流体 を受け入れ得るように流体圧力チャンバが第二の堰の頂部分から半径方向外方に 配置されている。 また、流体圧力チャンバの一部を画成する出口堰も設けられている。該出口堰 は、回転軸線を中心として、略環状に伸長する頂部分を備えており、第二の流体 がこの頂部分を越えて流動し、流体圧力チャンバから外へ出る。第二の流体が出 口堰の頂部分を越えて流動するとき、その第二の流体を受け入れる第二の流体出 口通路が設けられている。 これらの第一の流体出口通路及び第二の流体出口通路は、互いに流体連通して おり、このため、第一の流体を第二の流体から分離された状態に保つ一方で、第 一の流体出口通路内の空気圧は、第二の流体出口通路内の空気圧と略等しい状態 を保つ。好適な実施例において、第一の流体出口通路は、第二の流体出口通路の 経路を横断せずに、第二の堰及び第二の流体出口通路の半径方向内方に伸長し得 る形態としてある。 気体チャンバが第二の流体出口通路の出口端部と流体連通状態に配置されてお り、また、流体圧力チャンバまで半径方向外方に伸長している。該気体チャンバ は、気体逃げ通路を備えており、余剰な気体はこの気体逃げ通路を通って、気体 チャンバから外に逃げ、このため、気体チャンバと流体圧力チャンバとの間の流 体液位を気体逃げ通路の半径方向液位に等しく保つための気体バリアを形成する ことができる。 半径方向仕切りが、気体チャンバを流体圧力チャンバから仕切っている。該半 径方向仕切りは、一つの縁部を有しており、水がこの縁部の周りで流動し、また 、気体チャンバからの気体がこの縁部を越えて流動し、気体チャンバから外に出 る。一つの実施例において、該縁部は気体逃げ通路を画成する。一つの好適な代 替的な実施例において、該半径方向仕切りは、半径方向に調節可能な穴を有する 形態 とされている。この穴の半径方向への調節は、半径方向スロットと、該半径方向 スロットを覆い得るように配置されたスロット・カバーとを有する半径方向仕切 りを備えることにより可能となる。該スロット・カバーは、半径方向に動き得る ように取り付けられ、また、半径方向スロットの一部と整合された穴を有する形 態にしてある。 該分離機は、気体導入通路を更に備えており、この気体導入通路を通じて、気 体を気体チャンバの上に導入することができる。気体流を気体導入通路内に導入 するため、ポンプのような手段が設けられている。また、分離チャンバを回転軸 線を中心として回転させるため、電気モータのような回転手段も設けられている 。 ハウジングが分離チャンバの周りを伸長している。該ハウジングは、第一及び 第二の流体採取チャンバを備えている。第一の流体採取チャンバは、回転軸線の 周りで環状に配置されており、また、該第一の流体採取チャンバは、第一の堰と 流体連通しており、このため、該第一の堰を越えて流動する流体は第一の流体採 取チャンバに入る。第二の流体採取チャンバが回転軸線の周りで環状に配置され ており、また、該第二の流体採取チャンバは第二の堰と流体連通しており、この ため、第二の堰を越えて流動する流体はこの第二の流体採取チャンバに入る。こ れらの第一及び第二の流体採取チャンバは互いに流体連通している。第一及び第 二の流体出口管路は、それぞれ第一の流体採取チャンバ及び第二の流体採取チャ ンバと流体連通し且つこれらの該採取チャンバと接線状に整合する位置に配置さ れている。 また、該ハウジングは、第一及び第二の流体出口通路を外気と流体連通して、 ハウジングの内部圧力を外気圧力に等しい圧力に保つ位置に配置された少なくと も一つの空気通路をも備えている。該空気通路は、第一又は第二の流体がハウジ ングから排出されるのを防止し得る形態とした逆止弁を備えている。 密度は同様であるが、粘度が異なる流体を分離する本発明の一つの方法は、気 泡を液体混合体中に分散して、気体が取り込まれた液体混合体を形成する段階を 含む。この気体が取り込まれた液体混合体は、好ましくは、最初にその気泡を入 口導管内に導入することで分離チャンバ内に導入される。この気体は混合チャン バ内で液体混合体と混合させる。 気体が取り込まれた液体混合体は、回転軸線を中心として分離チャンバ内で高 速回転せしめられ、第一の流体及び気体は付勢されて分離チャンバ内で半径方向 内方に移動せしめられる一方、第二の液体は分離チャンバ内で半径方向外方に移 動せしめられる。気体及び第一の液体の少なくとも一部は、第一の堰を越えて流 動することにより分離チャンバから外に出ることができる一方、第二の液体の少 なくとも一部は第二の堰を越えて流動することにより分離チャンバから外に出る ことができる。液体混合体内に導入された気体の一部は、第一の堰を越えて流動 する第一の液体の流れと流体連通状態にて、通気口を通じて分離機から外に出る 。 好適な実施例の以下の説明及び添付図面を参照することにより、本発明の目的 及び有利な点は、より一層明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 本発明の上記及びその他の有利な点及び目的が達成される方法を理解し得るよ うにするため、添付図面に関して、本発明をより具体的に以下に簡単に説明する 。これらの図面は、本発明の典型的な実施例に関する情報を提供するものに過ぎ ず、このため、発明の範囲を限定するものと見なすべきではなく、本発明は添付 図面を使用して更に具体的に且つ詳細に説明する。添付図面において、 図1は、本発明による単一段の遠心分離機の一例を示す部分断面図、 図2は、分離チャンバ内における代替的な入口ポート及びベーンを示す図1の 分離機の部分断面図、 図3は、図1の線3−3に沿った断面図、 図4は、図2の線4−4に沿った断面図、 図5は、図1の線5−5に沿った断面図、 図6は、本発明による二段遠心分離機の一例を示す断面図、 図7は、本発明の現在の好適な実施例の斜視図、 図8は、図7の線8−8に沿った断面図、 図9は、図8に示した遠心分離機の一部の拡大図、 図10は、図9の線10−10に沿った断面図、 図11は、調節可能な気体逃げ通路をより明確に示すべく一部を切欠いた、本 発明の調節可能な気体逃げ通路の一つの実施例の斜視図、 図12は、作動時における分離チャンバ及び堰構造体を示す、図9と同様の断 面図である。 好適な実施例の詳細な説明 次に、図面について説明する。全体を通じて同様の構成部品は同様の参照符号 で表示する。特に、図1を参照すると、本発明による単一段の遠心分離機10は 、密度の異なる不混和性の二種類の液体の混合体をその成分部分に分離する。本 発明は、その他の流体の混合体も効率良く分離するものであることが理解されよ うが、水と混合した油を分離する場合について本発明を説明する。該分離機10 は、静止シャフトの入口ポート12と、該入口ポート12の周りで回転し得るよ うにしたロータ14と、該ロータ14を囲繞する静止ハウジング外殻16という 三つの主要な構成要素を備えている。これらの構成要素は、鋼又はプラスチック のような適宜に堅牢な材料で構成されているが、現在、ステンレス鋼が好ましい 材料である。 油及び水の混合体は、静止シャフト12の入口18を通って分離機10に入る 。この入口の構成は、ロータ14とハウジング16との間にて混合体が空気と接 触するのを防止する一方、分離を妨げる撹拌及び発泡を最小にするという有利な 点がある。更に、油/水の混合体は、ロータ14とハウジング16との間のスペ ースに入らず、従って、ロータから分離された液体がハウジングに移動するのを 妨害しないから、出口構造体が適正に設計されている限り、分離機10は、任意 の方向に使用することができる。しかしながら、分離機10の上記の実施例は、 流体の混合体が図1に矢印で図示するように、入口シャフト12を通って下方に 流動する状態で垂直位置に使用することを目的とするものである。 該入口シャフト12は、単一段の型式において単一の中空シャフトを備えるか 、又は、本発明の二段式の実施例に関して以下に説明するように、シャフト束と し、即ち、同心状に構成された比較的小さいシャフトを複数、備えている。 ロータ14は、入口シャフト12と同軸状に配置され且つ該入口シャフト12 の下方に配置された回転可能な駆動シャフト22を備えており、該駆動シャフト は、モータ及び付随する駆動列(図示せず)のような任意の適宜の手段により回 転させる。該駆動シャフト22は、堰の構造体、分離される流体の相対的密度、 分離機の構成要素の寸法、所望の遠心力の大きさ、及び当業者に周知のその他の 因子に鑑みて、適当であると判断される速度でロータを回転させる。所望であれ ば、該駆動シャフト22は、ねじ又はその他の手段により固着されたストッパ又 は閉鎖部材26を有する排出通路24を備えて、適宜の洗浄流体を入口ポート1 2を通じて循環させることにより、分離機10の洗浄及び排液を便宜に行い、流 体が分離機を通って流れることを可能にし、また、ストッパのない排出通路24 を通じて余剰な流体を排出することを可能にする。 中央壁28は、駆動シャフト22から立ち上がって、混合チャンバ30を形成 する。ロータの可動の中央壁28と、静止入口シャフト12の外側壁との間のせ ん断作用により、混合チャンバ内で入口流体は混合される。該混合チャンバ30 は、容積が比較的小さく、それにより、せん断抵抗力を小さくし、従って、ロー タを所望の速度に保つのに必要な力を小さくすることができる。この混合チャン バの容積は、截頭円錐形の突起32を静止シャフト12に取り付けるか、又は、 静止シャフト12又は中央壁28により排除される容積を増大させることにより 、更に小さくすることも選択随意的に可能である。図2に関して、以下に更に説 明するように、混合機能が不要である場合、混合チャンバは選択随意的に省略す ることも可能である。混合チャンバの主たる目的は、粘度を低下させたり、又は 、溶剤抽出のための溶剤のような調質材料を添加することである。 流体の混合体は、外部から加えられた圧力及び遠心力により、混合チャンバか ら、又は選択随意的に入口シャフトから流動して、中央壁28及び同軸状の外壁 36により形成され、成分流体が分離される箇所である分離チャンバ34内に入 る。外壁36は、中央壁28とは反対方向に傾斜して、分離した油及び水がそれ ぞれ内壁及び外壁に沿って下方に分離機の堰構造体の方向に流れるようにする。 外壁36の頂部は静止シャフト12と環状の係合状態で接続する。この位置にて 、ロータ14が静止シャフト12に相対的に回転し得るように、壁36とシャフ ト12との間には、軸受38が取り付けられている。内部流体との接触から軸受 を保護するためにシャフト・シール80が設けられている。 図2には、静止シャフト42を備える代替的な入口ポート40が示してあり、 該静止シャフト42は、その長さが短い点と、シャフト42からフランジとして 外方に伸長するディスク44によって覆われている点にて静止シャフト12と異 なる。入口流体は、シャフト42の底部付近にて、及びディスク44に形成され た穴46を通じてロータ14に入る。中央壁28の内側で且つ入口ポート40の 下方におけるロータ14の中央部分は、頂部壁48により密封され、このため、 入口流体は、ディスク44と頂部壁48との間の領域内で混合され、また、ディ スク44と外壁36の頂部との間の領域内で混合されてから、分離チャンバ34 に入ることができる。中央壁28の内側の領域内に溜まる液体が存在しないから 、駆動シャフト22に形成された排出通路を使用せずに、入口ポート40は、分 離機を完全に洗浄し且つ排液することを可能にする。せん断ディスク44を省略 することにより、図2の設計から入口流の混合機能を省略することも選択随意的 に可能である。 再度、図1を参照すると、入口流体の混合体の油及び水は、水に比べて油の方 が密度が小さいため、分離チャンバ34内で分離する。ロータ14の回転により 発生された遠心力の場において、油は中央壁28に向けて半径方向内方に「上昇 」する一方、水は外壁36に向けて半径方向外方に「沈む」。 所望であれば、分離を促進させ得るよう、分離チャンバ34の上方部分にて、 中央壁28と外壁36との間には、図1及び図3に示した選択随意のシーブ(s ieve)50を取り付けることができる。該シーブ50は、好適な実施例にお いて、回転軸線に対して平行に半径方向に方向決めした狭い間隔の板を複数、備 えている。油/水の分離のため、これらの板には、ポリプロピレンのような親脂 性材料が被覆されるか、又はこのような親脂性材料で形成されている。流体混合 体がシーブ50を通って移動する間に、遠心力だけでは分離が困難な微細に分散 した油、即ちエマルジョン化した油は、板の表面に凝縮し、これにより集められ 且つ水から分離される。重力式分離機に使用されるシーブは、1−gの場で作用 し得るよう間隔を広くした板を備える大形のものでなければならないため、効率 的ではなかった。しかしながら、該分離機10で使用する場合、このシーブは、 より大きなgの場で使用されるため、板の間隔をより狭くすることができるから 小型のものでよい。こうした改変は、分離効果を著しく向上させる。 また、該シーブ50は、流入する流体の流れの方向を変更し且つ整合させる。 このことは、流体を軸方向に案内して、中央壁28及び外壁36に対するせん断 作用を回避するのに有効であることが確認されている。これと代替的に、図2及 び図4に示したベーン又はリブ52を分離チャンバの壁に取り付けて同一の目的 を果たすことも可能である。このように、ベーン52は分離チャンバ34を半径 方向に部分的に又は完全に横断することができる。 図1及び図5に図示するように、該分離チャンバ34は、分離した油及び水の 方向を設定する堰54をその底部に備えている。該堰54は、駆動シャフト22 に取り付けられ且つ該駆動シャフト22から外壁36の方向に伸長する環状の反 らせ板を備えている。該反らせ板は、箇所54aにて壁36に達する前に、折り たたまれるようにして中央壁28の方向に伸長し、分離チャンバ34からの水が 通り得るように曲げ部分54aと外壁36との間に区画状の環状通路56を形成 する。堰の反らせ板は、中央壁28の僅かに手前で終端となり、分離チャンバ3 4からの油を集めるため、堰54の縁部と中央壁28との間に環状通路58を形 成する。堰の、曲がった反らせ板は、該堰54の頂部板の下方に中間の油採取チ ャンバ59を形成する。この中間チャンバ59内に採取された油は、堰54の曲 がり部分54aに形成された複数の通路61、水通路56及び外壁36を通じて 分路される。 外壁36は、堰54の湾曲部分の下方で該湾曲部分に対して平行に曲がって、 採取された油を駆動シャフト22に向けて分路させる。該外壁36は、駆動シャ フト22に接触する手前で終端となっており、これにより、第二の堰60を形成 する。水通路56の反対側となる外壁36の側部には、環状溝62が形成されて おり、該環状溝は、採取チャンバ78、72を仕切る壁84を受け入れ、これら の採取チャンバは、それぞれ水及び油の排出流を流動させる。図1に図示するよ うに、外壁36は、上方壁要素36aと、下方壁要素36bとで形成されており 、これらの壁要素は、ねじ又はその他の手段により互いに固着されている。この 構成要素の形態は、単に製造の便宜上のためのものである。所望であれば、外壁 36は、分離機能に影響を与えないかぎり、単一の要素で形成してもよい。駆動 シャフト22から伸長する傾斜した露出管64がシャフト・シール82から水を 案内 する。 回転中に、通路56、58の出口間に油/水の静止界面(interface )が維持されるように、堰54の周りの分離した流体の排出流が制御される。こ の界面は、何れの出口にも過度に接近してはならず、さもなければ混合された流 体が排出されてしまう。従来技術の装置と同様に、分離された液体の排出流量は 堰54、60を越える自由表面流により決まるため、堰54、60の各々の縁部 付近には空気が存在しなければならない。しかしながら、本発明において、ロー タ14の中心における空気/液体の界面は、中央壁28が半径方向外方に傾斜し ていることで、大部分、消失されている。中央壁28が半径方向外方に傾斜して いることにより、中央壁の殆どは、堰54の縁部よりも半径方向外方に位置し、 必要な空気/油の界面を堰54の縁部に隣接する狭小な空隙領域に制限し、この 狭小な空隙領域において、中央壁は、液体の自由面を形成するのに十分なだけ、 堰の縁部に関して内方の位置にある。このようにして、ロータ14は、流体が空 気と相互作用して発泡することにより分離を妨げるような事態を招くことなく、 略全ての供給流体を分離する。堰60の縁部付近には、同様の空隙が形成される 。堰54の底部板に形成された空気管路66は、二つの空隙間の圧力を均等にし 、余剰な気体を除去する。さもなければ、その余剰な気体は供給流体と混合した 気泡を形成し、該気泡は中央壁まで「上昇」し、堰54の縁部付近にて空隙と合 流するまで中央壁に沿って移動するであろう。 中央壁28及び外壁36の傾斜により、堰54、60は、ロータ全体の寸法に 比して大きくすることが可能となり、流量及び分離効果を増すことができる。分 離チャンバ34内の分離された液体間の液体/液体(油/水)の界面の位置に関 する等式は次の通りである。 ここで、 rbは、回転軸線からの液体/液体界面の半径方向への距離、 rwは、第二の堰の縁部を越える比較的重質な液体面の半径方向への距離、 roは、第一の堰の縁部を越える比較的軽質な液体面の半径方向への距離、 ρwは、比較的重質な液体の密度、 ρoは、比較的軽質な液体の密度である。 分離チャンバ34内の液体/液体界面は、堰54の縁部と堰の曲がり部分54 aとの間に位置して、混合した流体の排出を回避し得るようにしなければならな い。これは、次の数学的表現で表せる。 ここで、 rpは、第一の堰の曲がり部分54aの半径方向への距離、 rlは、第一の堰の縁部の半径方向への距離である。 このように、第一の堰54の縁部と該堰の曲がり部分54aとの間の距離が増 すに伴い、液体界面に可能な位置の範囲が拡がり、このため、堰により分離可能 な液体密度の範囲が拡大する。こうした関係を利用して、任意の特定の適用例に 対して最適に機能する堰の構造体を設計することができる。 一般的な原油を水から分離させるように設計された最適な堰の構造は、次の関 係を満足させることが確認されている。 等式においてrw、roで間接的に表示した堰の縁部を越える液体の深さは、供 給混合体中における成分流体の比率、粘度、供給流量、及びロータ14の速度に 対応する。最も効果的な設計は、堰の縁部を越える流れの深さを浅く保つもので ある。堰の縁部における空気圧は、上記の等式が有効であるように等しくなけれ ばならず、これは、空気管路66又はその他の同等の手段により実現される。 ハウジング16は、分離された液体をロータ14から回収する。該ハウジング 16は、ロータ14の周りに形成された単一形状の壁であり、また、この壁は該 ロータを完全に取り囲む。適当な手段により入力シャフト12に固着されたハウ ジングの環状の頂部68は、ロータ14を越えて水平方向に伸長している。側壁 70が頂部68の縁部に係合し、また、ロータの外壁36に対して平行に下降し ている。上述の実施例において、該側壁70は、製造の便宜上、二つの要素70 a、70bで形成されており、これらの二つの要素は、ロータの外壁36と同様 の方法にて、ねじ又はその他の適当な手段により側壁70の底部付近で接続され ている。 分離された油を壁36を通じて油通路61から受け入れ得るように側壁70の 底部には、油採取チャンバ72が形成されている。水採取チャンバ78が油採取 チャンバ72に隣接し且つ該油採取チャンバから半径方向内方の位置に形成され ている。分離された流体を分離状態に保つべく、油採取チャンバ72と水採取チ ャンバ78との間には、中間壁84が形成されている。該中間壁84の端部は、 ロータの環状溝62に嵌合して、分離された流体が相互に汚染するのを効果的に 防止する。これらの採取チャンバ72、78には、分離された流体を除去するパ イプ又はホースを接続するための取り付け具(図示せず)が設けられている。 水採取チャンバ78の半径方向内壁86の端部は、露出管64の下方にて駆動 シャフト22に環状の係合状態に嵌合する。ハウジング16内でロータ14が回 転し得るように、壁86の端部と駆動シャフト22との間には、軸受88が取り 付けられている。軸受を内部流体から保護するためシール82が設けられている 。 水、ペンタン、及び適当な洗剤、又は、別の同様のスラリー・フォーミュレー ションを含む洗浄スラリーで分離機を作動させることにより、分離機10のフラ ッシング及び洗浄が可能である。分離機の堰及び流れ通路は、傾斜しており、該 分離機及び液体の供給を停止したときに、内部に液体が取り込まれることはない 。 該分離機10は、各種の寸法で製造することができ、その全ては、機能的に等 しいが、その唯一の相違点は、より大きい寸法のものは、同様の適用例において 角速度がより遅くなる点である。分離可能な液体の範囲は同じである。 図6には、本発明による二段式の分離機110が示してある。該分離機110 は、溶解した汚染物質を含む不混和性液体、又はエマルジョンにおけるような分 離が困難な不混和性液体を分離する。一段式の分離機10では、混合した流体中 の溶解した汚染物質を一回の工程で分離させることはできない。該分離機10は 、特にシーブ50の助けを借りて、分離が困難な流体をある程度まで分離するこ とができるが、それほど効率的ではない。これは、特に、極めて安定した微細に 分散されたコロイド状懸濁液及び溶液の場合である。 当該技術分野に公知であるように、分離機10のような分離機は、二段にて使 用し、不混和性の液体及び融解した汚染物質を分離させることができる。最初に 、不混和性の液体を上述の方法で分離し、汚染物質を含む分離後の液体は、汚染 物質と極めて高い親和性を有する溶剤と混合させ、これにより、該溶剤は、溶液 又はエマルジョンを分解させ、分散された汚染物質をその内部に吸収する。不混 和性であることが好ましい溶剤及び液体は、次に、分離機10に二回目に投入す ることによって分離される。該溶剤は、組み合わせた分離機10内に投入し、分 離機10の分離チャンバ30内のせん断作用(図1)を通じて混合させることに より、汚染物質を含む液体と便宜に混合させることができる。液体が極めて高純 度であることが要求させるならば、所望の程度の純度が得られるまで、溶剤の精 製過程を繰り返すことができる。 市販のモータ・オイルは発泡し且つエマルジョンを生ずる洗剤を含むため、水 と混合した市販のモータ・オイルのような混合体にとっては溶剤抽出分離法が好 ましい。更なる例としては、水と市販のガソリンとの混合体があり、ガソリン・ フォーミュレーションは、ベンゼン、トルエン、エチル・ベンゼン、キシレン及 びナフタレンのような添加剤の如き発癌性物質を含む。これらの添加剤は、水に 僅かに溶融可能であり、溶融中に数千分の一の部分が存在することが可能である 。 二段式分離機110は、最初の分離、溶剤抽出、最後の分離といった必要な工 程を一回の工程で行う。該分離機110は、油が水中に僅かに融解したベンゼン 汚染物質を含む、水と混合されたモータ・オイルを分離するものとして説明する 。使用される溶剤は、エキセン、又はこれと代替的にペンテンであることが好ま しい。その他の各種の混合体及び溶剤を使用可能であることが理解されよう。分 離機110は、多くの点で分離機10と同様の構造であるが、相違点のうち特に 指摘しておくことは、二つの分離チャンバが備えられ、第一のチャンバの高密度 の液体排出分が、溶剤と共に噴射された後に、より半径方向外方にある第二のチ ャンバ内へと流れを続ける点である。 該分離機110は、静止入力シャフト112と、ロータ114と、ハウジング 殻体(シェル)116とを備えている。該入力シャフト112は、油/水混合体 が分離機に入るときに通る内側シャフト118と、ヘキサン溶剤が入るときに通 る外側シャフト120という二つの同軸状シャフトを備えている。該ロータ11 4は、モータ、又は、その他の手段(図示せず)の作動力により回転可能な駆動 シャフト122により駆動される。分離機110を完全に洗浄し且つ排液するた め、駆動シャフト122内には、ストッパ126を有する排出路124が形成さ れている。ロータ114の中央壁128は、内側の入力シャフト118の入口1 30の側における、その開始点から下方に伸長して、また、半径方向外方に傾斜 して、駆動シャフト122の頂部付近にて終端となっている。該中央壁128は 、環状シール132により外側の入力シャフト120から密封されて、溶剤が中 央壁128により形成されたチャンバ134に入るのを防止する。 中間壁136が回転可能なシャフト122の頂部に取り付けられ、また、半径 方向上方に且つ外方に伸長して、中間壁136と中央壁128との間に分離チャ ンバ138を形成する。供給される油/水の混合体は、内側シャフト118から チャンバ134に入り、また、回転中、外部の圧力及び遠心力により下方に付勢 される。次に、この混合体は、中央壁128の縁部の周りを流動して、分離チャ ンバ138に入り、この分離チャンバ138内にて、分離された成分は、中間壁 136(水用)の半径方向外方への傾斜及び中央壁128(油用)の半径方向内 方への傾斜により、上方に付勢されて、分離チャンバ138の頂部に配置された 堰140へ向かう。 該堰140は、単一段式分離機10における堰54と同様の構造である。該堰 140は、反らせ板を備えており、該反らせ板は、中央壁128から開始して、 半径方向外方に伸長し、折り返すようにして、堰140の縁部と中央壁128と の間に環状の油通路142を形成する。堰の曲がり部分140aと中間壁136 との間には、水通路144が形成される。該中間壁は、堰140の周りで湾曲し て、通路144を連続させ且つ堰146を形成する。製造の便宜性のため、該中 間壁は、堰140の曲がり部分140a付近にて、溶接、又はその他の便宜の手 段により接続された、下方部分136a及び上方部分136bという、二つの部 分を備えている。堰140の内部には、中間の油チャンバ148が形成され、ま た、堰の曲がり部分140a、水通路144、中間壁136には、油通路150 が形成されている。 二段式分離機110内の堰は、上述の好適な堰の構造に従って製造されること が好ましい。 分離チャンバ138は、油/水混合体を分離し、その後に、その分離された油 は、通路142を通じてチャンバ148内に導入され、また、通路150を流れ る。水は、通路144内に導入され、また、堰146の縁部を越えて流れる。堰 140、146の上方の空隙は、空気管路152を通じて連通しており、これに より、堰140、146の上方にて空隙間の圧力を等しくする。 堰146の上方に外側の水通路158を形成し得るように、中間壁136の上 方に外壁156が設けられている。該外壁は、堰146の上方の空隙がハウジン グ・スペースと連通し得るように貫通する空気管路160を備えている。外壁1 56の端部は、入力シャフト112と環状に係合する状態で接続される。ロータ 114が入力シャフト112の周りで回転するのを許容し得るように、壁156 とシャフト112との間には、軸受162が取り付けられている。また、外壁と 入力シャフトとの間には、シール164が設けられている。中央壁128の端部 には張出し部166が形成されている。この形成箇所にて、該張出し部は、外壁 156と係合して、堰146の周りで水を案内し且つ溶剤を水流中に導入する。 外側の入力シャフト120と外側水通路158との間にて、外壁156と中央 壁128とが接続する部分に溶剤通路168が形成されており、堰146の真上 にて、ヘキサン溶剤を水流中に供給する。溶剤及び水の混合体は、外側通路15 8内で混合して、エマルジョン及び溶解した汚染物質を除去する。堰146を越 えて流れる高速度の水流に溶剤が導入されて混合が促進されるようにすべく溶剤 通路168が方向決めされている。堰146には、適当な傾斜及び湾曲が付与さ れており、水流が堰の面から分離するのを防止している。このことは、混合を促 進させ且つ堰の腐触を軽減する。各種の実施例におけるすべての堰は、この目的 のために同様の傾斜及び湾曲をなしていることを示している。 油通路150は、外側の水通路158及び外壁156を通じて中間壁136か らハウジング116内の採取チャンバに連続しているのが分かる。 外側の水通路158は、中間壁136及び外壁156の間に形成された第二の 分離チャンバ170に入る迄、中間壁136に外壁156の間を下方に連続して いる。分離チャンバ170は、抽出された汚染物質を含む溶剤から水を分離する 。 該外壁156は、半径方向外方に傾斜して、清浄になり且つ分離された水は分離 チャンバ170の底部に形成された堰172まで下方に付勢され、該分離チャン バの底部は、分離された液体をその分離チャンバ170から押し出す。ヘキサン は水よりも密度が小さく、このため、ヘキサンは、半径方向内方に傾斜した中間 壁136により下方に付勢される一方、水は、外壁156に対して半径方向外方 に「沈む」。 該堰172は、駆動シャフト122から開始する反らせ板から形成され、該堰 は、半径方向外方に伸長して、折り重なり、終端となった後に、駆動シャフト1 22に達して、環状の溶剤通路174を形成する。堰の曲がり部分172aと外 壁156との間には、水通路176が形成され、この水通路は、堰172の下方 にて湾曲して、堰178を形成するように終端となっている。分離された溶剤を ハウジング116内に運ぶため、曲がり部分172a、通路176及び外壁15 6に溶剤通路180が形成される。 製造の便宜上、外壁156は、固着した三つの要素156a、156b、15 6cから形成される。下方部分156cの外面には、環状溝181が形成されて いる。 露出管182が堰178の縁部の周りで堰172の底部から伸長し、ハウジン グ116内に水を案内する。露出管182の下方の小径の空気通路184はハウ ジングの空隙スペースからキャビティ186に達している。空気管路188は、 キャビティ186から堰172の縁部における空隙に達して、その内部の圧力を 均一にする。 ハウジング116は、溶接、又はその他の手段により入力シャフト112に環 状の取り付け状態で固着された頂部壁190を備えている。該頂部壁190は、 ロータ114の外壁156を超えて水平方向外方に伸長し、また、側壁は、下方 に伸長して、油通路150の下方に油収集チャンバ192を形成する。該チャン バ192は、分離された油を受け取り且つ採取する。チャンバ192への取り付 け部分(図示せず)は、分離された油を排出すべくパイプ又はホースへの接続具 を提供する。 油採取チャンバ192の半径方向内壁198は、ロータの外壁156に対して 略平行に加工し、また、該内壁は、溶剤及び付随的な汚染物質を採取すべく溶剤 通路180の下方に溶剤採取チャンバ200を形成する。溶剤採取チャンバ20 0への取り付け具(図示せず)は、溶剤を排出すべくパイプ、又はホースとの接 続部を提供する。排出された溶剤は、所望であれば、再循環させて、分離機11 0内で再使用することができる。 溶剤採取チャンバ200の内壁206は、環状溝181内にて終端となり、チ ャンバ208内の浄化水との相互汚染を効果的に防止する。また、壁206は、 堰178の下方に形成された水採取チャンバ208の外壁として機能して、油か ら分離され、更にベンゼン又はその他の不純物が更に浄化された水を採取する。 換言すれば、この浄化水は、不混和性物質や可溶性の有機物を含まない。浄化水 を排出するパイプ又はホースを接続すべく水採取チャンバへの取付部(図示せず )が設けられている。 水採取チャンバの内壁210は、駆動シャフト122と環状の係合状態にて終 端となっている。ハウジング内で駆動シャフトが回転するのを許容すべく壁21 0と駆動シャフト122との間には、軸受212が取り付けられている。軸受2 12に隣接する位置には、軸受を内部流体から保護する環状シール204が配置 されている。 不混和性の物質及び可溶性の有機物を水から分離するためには、分離機110 を一回運転するだけで十分である。所望であれば、より高い純度を実現し得るよ うに繰り返して運転することもできる。 分離機110により各種の液体の混合体が分離可能であることが理解されよう 。また、シーブ50及びベーン52のような、分離機10に関して上述した異な る補助的な構造体を分離機110内で使用することが可能なことは有利な点であ る。 大型の装置に対する本発明の更に別の実施例が図7に図示されている。この実 施例は、図1の実施例の基本的構造体における要素及び特徴が、特に、製造の容 易にすべく変更する方法を示し、また、本発明の異なる特徴を示す。図7におい て、分離機は全体として符号220で示してある。この本発明の実施例は、毎秒 約16リットルの流体を処理し得るように設計されているが、各種の寸法で製造 することが可能である。また、この実施例は、広範囲の流量に亙って流体を分離 するため効果的に利用し得ることが当業者に理解されよう。上述の実施例の場合 と同様に、この実施例は、水と油との分離に関して説明するが、この分離機は、 密及び粘度の異なる各種の流体を分離するためにも利用可能であることが理解さ れる。 また、該分離機220は、その内部で流体の分離が為される遠心機222を備 えている。また、該遠心機222は、ステンレス鋼、又はアルミニウムのような 金属を含む各種の材料で製造することができる。現在、この遠心機は、ステンレ ス鋼で製造することが好ましい。ステンレス鋼で出来ていない遠心機の部分は、 以下に、具体的に指摘する。 該遠心機222は、油出口導管226及び水出口導管228がその内部に形成 されたハウジング224を備えている。油出口導管226、及び水出口導管22 8は、選択した流体を遠心機から排出し易くするため、ハウジング224に対し て接線状に整合されている。油出口導管226及び水出口導管228の入口は、 各々、カム・ロック継手229を備える形態とされており、この継手のため、分 離されて遠心機から外に出る水及び油を流動させるべくホース、又はパイプに接 続することができる。 該ハウジング224は、頂部230を備える形態とすることが好ましく、この 頂部は、複数のボルト232によりハウジングの他の部分に取り付けられる。こ のため、該頂部230は、取り外しが容易であり、遠心機の製造及び保守を容易 にする。 受け入れ端及び排出端を有する入口導管234が遠心機222の底部に取り付 けられる。この入口導管234を通じて、流体を遠心機の内部に導入することが できる。また、ポンプ(図示せず)のような流体を入口導管内に導入するための 手段を設けることも可能である。 入口導管234の受け入れ端は、スクリーン235を備える形態とされており 、このスクリーンは、過度に大きい塵埃が遠心機222に入るのを防止する。現 在、有効径が約0.75cm以下の粒子の通過を許容するスクリーンを利用すること が好適である。また、入口導管234の受け入れ端も、カム・ロック継手236 を備える形態とされており、この継手のため、入口導管を迅速に且つ容易に供給 管に 接続することができる。 以下に更に説明するように、溶剤抽出のため分離機220を使用するとき、入 口導管234内に差し込んだ噴射装置240に溶剤供給管238を取り付けるこ とにより、溶剤の供給分237を入口導管234内に導入することができる。溶 剤237は、ポンプ242により入口導管234内に圧送される。特定の適用例 の必要に応じて、エマルジョン分散剤のような他の流体添加剤を溶剤237に代 えて使用してもよい。 また、該分離機220は、本発明の空気取り込み方法の教示内容に従って分離 機内に気体を導入する手段を含むことも可能である。かかる手段は、噴射装置2 52を通じて入口導管234内に気体を噴射し得るように取り付けられた気体供 給管250を備えることができる。入口導管234内に気体を圧送するため、小 型のポンプ252を利用することができる。空気を取り込む殆どの適用例の場合 、圧力2,400パスカルにて毎秒2.4リットルの容量を有するポンプ254で十分で ある。 更に図7を参照すると、図示した実施例は、以下に説明するように、遠心機2 22の堰構造体内部で適宜な圧力平衡状態を保つべく第二の気体流を分離機内に 導入する手段を更に備えている。従って、遠心機222の底部にて気体導入通路 (図7に図示せず)内に接続された気体供給管258に気体ポンプ256が取り 付けられる。気体ポンプ256は、外気の吸入口を備える1,000パスカルのポン プであることが好ましい。 遠心機222内部の軸受に対する潤滑剤260の供給源が設けられる。該循環 剤260は、循環ポンプ264により循環管262を通じて圧送される。 溶剤供給管238、気体供給管250及び気体供給管258のような遠心機2 22に供給するための各種のホース及び管を遠心機のハウジング224内に配置 し、これらが遠心機の側部から外に伸長するようにすることが現在、好ましい。 これにより、フォークリフト又はその他の機械を採用して、これらの管を傷付け ずに、遠心機を底部から上に持ち上げることが可能となる。 また、本発明の分離機は、遠心機222の頂部に取り付けられたモータ270 を備えている。該モータ270は、オハイオ州、デラウェアのデニソン・ハッグ ランズ(Denison Hagglunds)が販売するモデルM7F液圧モータのような任意の市 販のモータでよい。該モータ270は、該モータをボルト274によりカラー2 72に取り付けることにより、容易に取り外し得るように遠心機222に取り付 けられる。該カラー272は、ボルト276によりハウジング224の頂部23 0に取り付けられる。 本発明の教示に従って製造された遠心機は、任意の方向に作動可能であるが、 該遠心機は、全体として、図7に図示した方向に向けた状態で作動されると考え られる。従って、該遠心機222には、四つの脚部280が設けられており、こ れらの脚部により、遠心機は、堅固に使用し得るように取り付けられる。脚部2 80の各々は、該脚部を固着するのに使用することのできる一対チェーン・アン カー284を備える形態とした取り付け足部282を備えている。チェーン・ア ンカー284の各々は、従来のチェーンのリンクを受け入れるのに十分な間隔で 配置された二つのトウ285を備えている。このようにして、該遠心機222は 、アンカーにチェーンを固縛し、アンカーのトウ285の間にリンクを固着する か、又はアンカーのトウの一つの上にチェーンの一端のリンクをループ状に巻く ことにより、固着することができる。該取り付け足部282は、取り付け穴28 8が形成された基部286を更に備えている。このようにして、該遠心機222 は、取り付け脚部282を構造体にボルト止めするだけで、輸送コンテナ、又は 工場或いは船の床のような構造体に堅固に取り付けることができる。 図8及び図9に図示するように、該遠心機222は、ロータ290を備えてい る。該ロータ290は、回転軸線292を中心として回転可能に取り付けられて いる。該ロータは、一体の要素として機能し、また、該ロータは、回転軸線29 2を中心として回転可能に取り付けられている。該ロータは、密封した一対の上 方軸受296により回転可能に固定された円形の上方シャフト294を備えてい る。該上方シャフト294は、ロータを駆動するモータ270の駆動シャフト2 98と係合可能な形態とされている。 また、該ロータは、複数のボルト302により上方シャフト294に取り付け られた頂部壁300を備えている。該頂部壁300は、ボルト306により外壁 304に取り付けられており、組立、保守、洗浄を容易にすべくロータの頂部を 取り外すことが可能である。 該遠心機222の内部にて、入口導管234は、回転軸線292に沿って配置 された円筒状シャフト310により画成されている。この実施例において、該シ ャフト310の内径は、約7cmである。該ロータ290は、シャフト310と ロータ290のハブ314との間に下方軸受312を配置することにより、シャ フト310を中心として回転可能に取り付けられる。軸受296、312に加わ る大きい負荷に対応すべく、上方軸受296として、ニューヨーク州、ジェーム ズタウンのSKF USAインコーポレーテッドが製造するモデル317 SZZのような耐摩 擦軸受を上方軸受296として使用し、また、SKF USAインコーポレーテッドが 製造するモデル320 RDMのような斜め接触型軸受を下方軸受312として使用す ることが好ましい。 ロータ290のハブ314は、円筒状の上方シール316により、シャフト3 10に回転可能に接続され且つ該シャフトに対して密封されている。また、ロー タ290とシャフト310との間には、中間シール318及び下方シール320 が設けられている。この実施例において、上方シール316、中間シール318 及び下方シール320は、炭素セラミック系の回転シャフト・シール、又はその 同等品であることが好ましい。小型の分離機に対し、従来のエラストマー的シー ルが適している。 図9に最も良く図示するように、入口管路234は、混合チャンバ326を備 えている。該混合チャンバは、流体及び塵埃の通過を容易に許容する有孔床32 8を備えている。該床328の孔は、約1cmの直径で略円形であることが現在 、好ましい。 混合チャンバ326の内部は、二つの半径方向仕切り板330により四つのキ ャビティに仕切られることが好ましい。これらの仕切り板330は、互いに直角 に配置されており、また、これらの仕切り板は、混合チャンバ326の全外径部 分を横断して伸長している。また、該混合チャンバは、流体加速器も備えており 、該加速器は、仕切り板330と相俟って、混合チャンバに入る流体が混合チャ ンバの角速度を迅速に達成するのを支援する。該流体加速器は、入口管路234 内の共通の箇所まで伸長する複数の槍先形の板329を備える。好適な実施例に お いて、これらの板329は、四つ採用されている。 該混合チャンバは、該混合チャンバを通じて流体の旋回流を発生させるような 形態とした乱流要素を備える形態としてある。この実施例において、該乱流要素 はリング332から成っている。しかしながら、当業者には、繊維、ロッド又は 比質量偏差の小さいその他の要素のような各種の要素を利用して旋回流を生じさ せ得ることが理解されよう。 リング332は、ポリエチレンのような親脂性材料で製造され、長さ6mm、 直径25mm及び太さ2mmの適宜の形態とすることが現在、好適である。これら のリング332は、混合チャンバ326の各キャビティ内に密に充填される。該 リング332は、混合チャンバを通る流体流における旋回流を最大にし得るよう 無作為の位置に配置される。 図9を更に参照すると、該混合チャンバ326は、上方シャフト294の下方 に離間された天井部分334を備えている。該天井部分334は、複数の開口部 336が形成された形態としてあり、これら複数の開口部を通って流体が混合チ ャンバから天井部分334と上方シャフト294との間のスペースに入ることが できる。 該混合チャンバは、外壁338を更に備えており、該外壁の下端は、ロータ2 90の内壁339に形成された着座部340に着座する。混合チャンバ326の 上方部分は、環状通路344を提供し得るように箇所342にて段状に形成され ている。外壁338は、この段状部分342を超えて上方に伸長し、上方シャフ ト294に着座する。このように、混合チャンバ326は、ロータ290の頂部 壁300の内縁部及び着座部340により回転軸線292と同心状に保たれ、該 内縁部及び着座部は、内壁339の囲繞部分の内面の半径方向内方に離間されて いる。このように、混合チャンバの外壁338とロータ290の内壁339との 間に環状キャビティ346が形成される。混合チャンバの外壁338は、段状部 分342の下方に下方開口部348を備え、また、段状部分342の上方に上方 開口部349を備えている。 図8及び図9に図示するように、ロータ290は、分離チャンバ350を備え ている。該分離チャンバ350は入口通路を備えており、流体はこの入口通路を 通って分離チャンバに入ることができる。この実施例において、該入口通路は、 図9及び図10に図示するように、ロータ290の内壁339の最上方部分に形 成された複数の空隙352を備えている。これらの空隙352は、隣接するボル ト302の間のスペース内に配置されており、該ボルトは、上方シャフト294 及び頂部壁300をロータ290の内壁339の上端に取り付ける。 該分離チャンバ350は、該分離チャンバ内で均一に離間された複数の半径方 向板354を備えている。本発明の教示内容に従い、これらの板354の一部は 、分離機内で分離される一つの流体と親和性を有する材料で製造されている。本 明細書で使用されているように、材料と流体との間の界面エネルギが、流体の凝 集エネルギより大きく、且つ、他方の(不混和性の)流体と(流体又は固体材料 の)何れかの成分との間の界面エネルギよりも大きい場合、材料は、一つの流体 に対して「親和性」を有するものとされる。 油を水から分離するために使用することを目的とするこの実施例において、こ れは、板354の少なくとも一部をポリプロピレンで製造することにより実現さ れる。ポリプロピレンは、親脂性材料であるため、油との親和性を有するポリエ チレンのようなその他の親脂性材料を利用することも可能である。 この現在の好適な実施例において、半径方向板354は、図10に図示するよ うに、等間隔の位置にてロータ290に溶接された12個のステンレス鋼フィン3 56と、108個のプラスチック製フィン358とを備えている。これらのプラス チック製フィン358は、金属製フィン356の間のスペース内に配置されてお り、また、これらのフィンは、スペーサ360を備える形態とされている。該ス ペーサは、隣接するフィン358に設けられた対応するスペーサ360に係合し て、フィン358の間隔を均一に保つ。図9及び図10に図示するように、これ らのスペーサ360は、半径方向及び長手方向の双方に向けてフィン358に沿 って略均一に配分されている。 分離チャンバ350の全体を通じて板354の間の距離を略一定に保つため、 二種類の寸法のフィン358が利用される。長い方のフィン362はロータ29 0の内壁339から外壁304まで半径方向に伸長している。分離チャンバの内 壁339の表面にて、板354は、約9.4mmの間隔で配置されている。分離チ ャ ンバの半径方向外側部分にて、隣接する長いフィン362の間に短いフィン36 4が配置されており、このため、その短いフィン364の半径方向最内側部分に おけるフィンの間の距離も同じく約9.4mmとなる。特に、分離チャンバに入り 、又は分離チャンバから出る流れがある箇所にて、これらの半径方向板は、分離 チャンバ(図8及び図9)のコーナ部内に伸長しないようにすることが現在、好 ましい。 これらの半径方向板354は、分離チャンバ350に一連の半径方向通路36 6を形成し、流体がこれらの通路を通って流れることができる。このようにして 、これらの半径方向通路366は、分離チャンバの半径方向部分及び軸方向部分 を亙り、スペーサ360(その配分位置は図9に最も良く図示)により最小程度 に中断されるに過ぎない。分離チャンバの通路内の流体の流れ特性は、特定の適 用例に対応して望ましいように、変更が可能であることを理解すべきである。例 えば、板の間隔又は表面のテクスチュアを適宜に選択することで旋回流又は層状 流を形成することができる。この好適な実施例において、使用される板354の 数は、半径方向通路366を流れる流れのレイノルズ数は臨界的なレイノルド数 よりも小さいため、このため、流れを拘束して層状流数とする(120枚の板とす る)。このようにして、これらの半径方向板354は、本発明の上記の実施例に 開示されたシーブ50(図1)及びベーン、又はリブ52(図2)と略同一の機 能を果たす。 該分離チャンバ350は、図8に図示するように、油出口通路370と、水出 口通路372とを備えている。該油出口通路370は、入口374を備えており 、以下に説明するように、油はこの入口を通って分離チャンバ350から出るこ とができる。また、水出口通路372は、入口、即ち入口端376を備えている 。水がこの入口端を通って分離チャンバ350から出ることができる。 油出口通路370の入口374及び水出口通路372の入口376は、入口通 路(図9の空隙352)から分離チャンバ350まで顕著に離間されている。図 8に図示するように、油出口通路370の入口374及び水出口通路372の入 口376は、入口通路と反対側の分離チャンバ350の他端に配置されている。 図9に最も良く図示するように、油堰380は、油出口通路370と流体連通 状態に配置されている。該油堰380は、前面382と、後方面384と、回転 軸線292を中心として略環状に伸長する著しく尖鋭な頂部分386とを備えて いる。 一般的に、堰の頂部分の尖鋭さの程度を増すことにより、堰を超える流れに対 する抵抗力は最小となる。尖鋭に突出する前面、及び傾斜した後方面は、特定の 流量の場合、堰の頂部分を超える流れの深さを最小に且つ安定化させる一方、堰 を超えて流れる流体量を最大にすることを可能にする。このようにして、著しく 尖鋭な頂部分を備える堰を利用することにより、所定の流量の場合、堰の頂部分 を超える気体/流体の界面は、所定位置にてより安定的となる。油堰380は、 その周方向長さが短く、また油(堰380を超えるその他の流体)は流体混合体 のその他の成分よりも全体的により粘性であるため、油堰380にとって、この ことは、特に重要である。 油堰380の後方面384は回転軸線292を中心として截頭円錐体を形成す る。この実施例において、以下に更に詳細に説明するように、円錐角度θは30° 以上である。 この実施例において、分離チャンバ350の内面の有効半径は、油堰380の 頂部分の386の半径よりも著しく小さくない。このため、ロータ290のハブ 314は、油堰380の頂部分386から半径方向内方に伸長する頚部分398 を備える形態としてある。該頚部分398は、堰を超える油の流れに対応すべく 、また、油の流れの上方に空気層を提供するため、油堰380の頂部分386の 上方に十分な間隙を提供する形態とされている。分離チャンバの内面の有効半径 は、第一の堰の頂部分の半径よりも著しく小さくないため、堰の上方の開放した 空気面は、油堰の付近に制限される。 油堰380の後方面384は、油堰380の後方面384とロータ290のハ ブ314との間を伸長する等間隔の複数のスポーク392により支持されている 。この好適な実施例では、回転軸線を中心として等間隔で配置された四つのスポ ーク392が採用されている。油堰380の後方面384は、複数のリブ394 を備える形態とされており、これらのリブは、後方面384の下方部分に沿って 伸長している。これらのリブ394は、好適な実施例において、約6mm、後方 面 384の表面に対し略直角の方向に外方に伸長している。この実施例において、 12個のリブが使用されている。 更に図9を参照すると、水出口通路372は、回転軸線方向に略向けて、その 入口端376から出口端396まで伸長している。回転軸線292を中心として 略環状に伸長する水堰400により水出口通路372の一部が画成される。該水 堰400は、前面402と、後方面404と、回転軸線292を中心として、略 環状に伸長する著しく尖鋭な頂部分406とを備えている。このように、水出口 通路372の出口端396の一部分は、水堰400の頂部分406により画成さ れる。水堰400は、ロータ290の外壁304から半径方向内方に伸長する半 径方向壁により形成されている。 図8及び図9に図示するように、半径方向仕切り板414が水堰400の下方 に配置されて、また、回転軸線292を中心として環状に伸長している。これら の半径方向仕切り板414は、油堰380の後部から半径方向外方に伸長して、 縁部416にて終端となっている(図8に最も良く図示)。 これらの半径方向仕切り板414は、気体の逃げ通路を備えている。一部の実 施例において、該気体の逃げ通路は、仕切り板414の外縁部416を備えてい る。しかしながら、この好適な実施例において、該気体の逃げ通路は、図11に 図示するように、仕切り板414に形成された穴418を備えている。スロット 420を備える仕切り板414の形態とすることにより、半径方向に調節可能な 穴418が形成される。該穴420は、穴418の調節が望まれる仕切り板41 4の半径方向位置の範囲に沿って伸長している。 細長の穴424が形成された形態のスロット・カバー422が該スロットを覆 う位置に配置されており、カバー422の穴424及びスロット420が整合さ れ、これにより、気体が仕切り414を通って流れることを可能にする。該仕切 り板414は、スロット・カバー422とかみ合い係合し得るように蟻溝継ぎの 形態とした凹状部分426を備えている。 該スロット・カバー422は、調節ねじ430と螺着係合し得るように穿孔さ れ且つタップされた端部428を更に備える形態とされている。該調節ねじ43 0は、周壁431を貫通して伸長し、また、該調節ねじは、その端部432に六 角頭を備える形態とされており、このため、調節ねじを容易に回転させることが 可能である。 周壁431に開口部433を形成し、スロット・カバー422をこの開口部を 通じて導入し得るようにすることで組み立てが容易となる。該開口部433を密 封するカバー板434がOリング及びねじのような従来の公知の方法で周壁に取 り付けられる。該調節ねじ430は、周壁内で回転可能に配置されているが、該 調節ねじは、周壁に関して軸方向には動かない。これは、フランジ435を備え るねじ430を採用することで行われ、該フランジは、カバー板の外側に設けら れたスラスト座金436、ナット437、回り止めナット438により、カバー 板434の内側に配置されている。 以下に更に詳細に説明するように、水出口通路372の出口端396と流体連 通状態に気体チャンバ440が配置されている。該気体チャンバ440は、この 実施例において、半径方向仕切り板414に形成された穴418である気体の逃 げ通路まで半径方向外方に伸長している。気体チャンバ440内に気体を供給す べく気体導入通路がロータに形成されている。 該気体導入通路は、入口管路234のシャフト310内に形成された気体管4 42を備えている。該気体管442は、シャフト310の壁に穴を穿孔すること で形成することができる。該気体管442は、遠心機の外側まで伸長し、この箇 所で該気体管は気体供給管258に接続し、また、ポンプ256(図7)を介し て気体が供給される。該気体管442は、その上端にて上方シール316と中間 シール318との間を伸長してキャビティ444内に達している。該キャビティ 444は、スポーク392の一つに形成された半径方向管446を通じて気体チ ャンバ440と流体連通状態に配置される。 図9に図示するように、該ロータ290は、回転軸線292を中心として略環 状に伸長する出口堰450を更に備えている。該出口堰は、頂部分452を備え ており、流体がこの頂部分を越えて流れることができる。該出口堰450は、周 壁431の下方縁部から半径方向内方に伸長する環状板454により形成されて いる。 出口堰450と板460との間に形成されて、半径方向外方に伸長する水出口 通路462を画成し得るように、出口堰450の下方には、環状板460が配置 されている。同様に、油堰380の背面384とハブ314との間には、仕切り 壁474の下方を半径方向外方に伸長する油出口通路464が画成されている。 このようにして、該油出口通路464は、油堰380の頂部分386を越えて流 れる油を受け取る。このように、水が出口堰450の頂部分452を越えて流れ て、油出口通路464に達するのを防止するのに十分な距離、板460は、油堰 380の後部の下方部分から外方に伸長している。 図8及び図9に図示するように、ハウジング224に取り付けられて、出口堰 450の最外側部分に向けて略半径方向内方に伸長する環状板468により、水 出口通路462が更に画成される。重要なことは、板468の最内側部分と、出 口堰450との間に空隙470が形成されることである。これにより、水出口通 路462は、ロータ290とハウジング224との間で環状チャンバ472と流 体連通される。 ロータ290から出る流体の相互汚染を防止すべく、水出口通路462と油出 口通路464との間には、環状の仕切り壁474が配置されている。該仕切り壁 474は、ハウジング224に取り付けられて、また、油堰380の後部の底部 に向けて半径方向内方に伸長している。該仕切り壁474は、板460に向けて 上方に伸長する円筒状部分476を備える形態としてある。該仕切り壁474は 、油出口通路464及び水出口通路462を互いに且つチャンバ472と流体連 通状態に保つ一方で、排出される流体の分離状態を保ち得るように配置されてい る。 図8に図示するように、逆止弁480は、外気がチャンバ472に吸引される ようにハウジング224の頂部230に取り付けられている。同様に、通気管4 82が吸気管486の内部に取り付けられており、該吸気管は、ハウジング22 4を貫通して伸長し、油出口通路464に開放している。通気管482は、空気 が自由に出入りするのを許容するが、液体が通気管482から排出されるのを防 止するようにすることが好ましい。遠心機内の平衡な空圧状態を保つことは、逆 止弁480及び通気管482により支援され、これらは、チャンバ472及び油 出口通路464を外気圧力と流体連通状態にする。 更に図8を参照すると、水採取チャンバ488が回転軸線292を中心として 環状に配置されており、また、出口堰450と流体連通しており、出口堰を超え て流れる水は、水出口通路462を介してこの水採取チャンバ488に入る。該 水採取チャンバ488は、水出口管路228(図7)に直接、接続されており、 該出口管路により、分離された水は分離機から排出される。 同様に、油採取チャンバ490が回転軸線292を中心として環状に配置され ている。該油採取チャンバ490は、油堰380と流体連通しており、このため 、油堰を超えて流れる油は、油出口通路464を介して油採取チャンバ490に 入る。該油採取チャンバ490は油出口管路226(図7)に接続されており、 分離された油は、この油出口管路を介して分離機から排出される。 作動時、本発明の分離機220は、油で汚染された水のような不混和性の二種 類の流体を分離させるために利用することができる。図7を参照すると、モータ 270、潤滑液ポンプ264及び空気ポンプ256を最初に作動させることによ り、汚染された流体を受け取り得るように分離機220は準備が為される。この 好適な実施例において、ロータ290に対して、約1200rpmの角速度を付与し 得るようにモータを調節する。 次に、水/油混合体500を入口管路234を通じて圧送することにより(図 7)、入口管路234を通じて分離機220内に水/油の混合体500の流れを 導入することができる。一般的に、混合体500を遠心機内に駆動するため外部 ポンプ(図示せず)が設けられる。現在の好適な実施例において、分離機の最大 流量は、毎秒約16リットルである。 入口管路234の受け入れ端部にて、混合体はスクリーン235を通って流れ る。有効径約0.75cm以上の塵埃は、全てスクリーン235により入口管路23 4の受け入れ端に入るのが防止される。次に、図9及び図12を参照すると、混 合体500は、入口管路を通って進み、有孔床328を通って流れることにより 、混合チャンバ326に入る。該混合チャンバ326は、ロータ290に堅固に 取り付けられているため、該混合チャンバは、ロータと同一の角速度で回転する 。このように、混合体500が混合チャンバ326に入ると、該混合体は、直ち に混合チャンバの角速度に達する。該混合チャンバ326内の板329及び仕切 り330により、流体混合体500の加速が促進される。 混合チャンバ内で混合体500を水502及び油504の成分に分離する工程 が開始される。混合体は、混合チャンバ326に入ると、ポリエチレン製リング 332に接触する。該リング332は、親脂性であるため、油504と親和性を 有する。従って、水502内に懸濁させた小さい油滴504がリング332に接 触すると、該油滴は、該油滴に加わる重力及び流体力学的力にも拘わらず、リン グ332に容易に接着する。 油滴がリング332に蓄積する状態が続くと、最終的に、十分な量の油が蓄積 し、混合チャンバ内で流体に加わる各種の力が油とリングとの間の界面エネルギ を上廻るようになる。この時点で大きい液滴はリングから分離して、混合チャン バ326を通る全体的な流れに従う。このように、流体混合体500が混合チャ ンバ326を通って流れることにより、水中に懸濁した多くの油滴はより大きい 液滴に変化し、この大きい液滴は、遠心力により水から容易に分離することがで きる。 流体混合体500は、混合チャンバ326の天井部334に形成された開口部 336を通るか、又は外壁338の下方開口部348を通るかして、混合チャン バ326から外に出る。該混合体が天井部334に形成された開口部336を通 って混合チャンバから外に出る場合、該混合体は、次に、外壁338の上方開口 部349の一つを通って、環状キャビティ346に入る。 この混合体は、環状キャビティ346から、ロータ290の内壁339の最上 方部分に形成された空隙352を通って流動することにより、分離チャンバ35 0に入る。この流体混合体500は、分離チャンバ350に入ったならば、該分 離チャンバ350に形成された半径方向通路366(図10)内に導入される。 図9及び図12を更に参照すると、分離チャンバ350内で、流体混合体には 、ロータの回転に起因する顕著な重力が加わる。従って、密度がより大きい水5 02は、分離チャンバの半径方向外方部分に迅速に移動する。油504は、水よ りも密度が小さいため、水から半径方向内方に蓄積する。油/水の境界部506 が略垂直に形成され、分離チャンバを中心として環状に伸長し、また、回転軸線 292から分離チャンバ内の油/水間の境界部506までの半径方向距離rbと して測定される。 油504は、油堰380の頂部分386を越えて流れることにより分離チャン バから外に出る一方、水は水出口通路372を通り且つ水堰400の頂部406 を越えて流動する。上述したように、油出口通路370への入口374、及び水 出口通路372への入口376は、分離チャンバ350への入口通路(図9の空 隙352)から著しく離間されている。この形態により、距離を長くすること、 即ち、この実施例において、分離が行われる分離チャンバの全高さを増すことに より、分離機の分離効率を高めることができる。 油堰の頂部を越えて流れた後、その油は、油出口通路464を通って半径方向 に流れるとき、油堰の背面384に沿って流動する。リブ394は、油が油堰の 背面に沿って下方に流れるとき、油がロータの角速度を保つことを確実にする。 このため、最大の流量にて作動する間に油堰の背面における油の深さにリブの高 さが少なくとも等しくなければならない。 油堰380の背面384及びリブ394から解放されたならば、油504は、 実質的に接線速度にて油採取チャンバ490(図8)内に流動する。ロータ29 0により油に付与される顕著な線速度のため、油は、油採取チャンバ490の周 りを容易に流れて、油は、油排出管路226(図7)に達し、この時点にて、油 は、その自然の経路(円形の油採取チャンバ490に対して接線状の経路)に沿 って流れて、分離機から外に出る。 油堰380の背面384と対向するロータ290のハブ314の部分との間の 間隔は、油出口通路464内の空気が、特に、油堰の頂部386とハブ314の 頚部分398との間を自由に流動することを許容するのに十分でなければならな い。この好適な実施例において、油堰の背面384と対向するハブ314の部分 との間には、約2cmの間隔が提供される。 角度θ(油堰380の背面384の円錐角度の半分)として画成される、背面 384と回転軸線292との間の角度は、分離機の作動状態及び油堰380の構 造的な形態に従って固定される。油堰380の背面384と回転軸線との間に形 成され、分離機に必要とされる流量を保つ最小角度θは、次式により略求められ ると判断される。 ここで、Qは、第一の堰を越える第一の流体の毎秒リットル単位による流量、 Rは、定数98、Lは、第一の堰のcm単位による長さ、hは、第一の堰の頂部 を越える第一の流体流のcm単位による高さ、νは、第一の流体のセンチストー ク単位による動粘性率、gEは、重力による加速度、rは、第一の堰の頂部の半 径、ωは、分離チャンバの毎秒ラジアン単位による角速度である。 この等式を利用することにより、背面384は、次の形態にすることができる 。即ち、油出口通路464は分離チャンバ350から出て、水採取チャンバ48 8(図8)に入る水の流れを受け入れる、通路から半径方向内方に伸長するよう な油出口通路464の形態となるようにする。このように、図1乃至図6に示し た実施例の場合のように、油504及び水502の通路が交差するようにする必 要がなくなり、このため、分離機の製造が著しく容易となる。 図9及び図12を更に参照すると、水502が水出口通路372を通って分離 チャンバ350から外に出るとき、水は、回転軸線292に向けて「上昇」し、 水堰400の頂部分406に略達し、更に、水堰の頂部を越えて流動して、流体 圧力チャンバ510に入る。この流体圧力チャンバ510は、水堰400を画成 する半径方向壁408と出口堰450を備える環状板454との間に略配置され る。 この流体圧力チャンバ510に水502が満たされると、この実施例において 、穴418を備える気体の逃げ通路の位置に達する迄、水は半径方向内方に上昇 する。気体管442及び半径方向管446を通じるポンプ256(図7)からの 気体、好ましくは、外気の流れは、気体チャンバ440をその気体で満たす。こ のようにして、気体チャンバ440と流体圧力チャンバ510との間における流 体の液位を気体逃げ通路の半径方向高さに保つ気体バリヤが形成される。このよ うに、仕切り板414と半径方向壁408との間にて、穴418の半径方向位置 に水壁が保たれる。水は、出口堰450の頂部452まで溜まって、その頂部4 52から流れ出ることにより、流体圧力チャンバ510から外に出るように付勢 される。 重要なことは、油堰380の頂部分386を越えて流れる流体、及び出口堰4 50の頂部分452を越えて流れる流体は、その各々が、流体が流れる堰の頂部 分の「上方」(半径方向内方)に空気の境界部を有することである。上述のよう に、こうした二つの位置は、互いに流体連通し、全体として、等しいの圧力に保 たれる。油堰380の頂部分の上方の空気圧と出口堰450の頂部分の上方の空 気圧とが等しい状態は、分離機の性能を最適にするために必要なことである。 出口堰450の頂部分452に達すると、水は、頂部分を越えて流れて水出口 通路462に入る。この水502は、周壁431にて終了する迄、出口堰450 の背面に略従動する。この時点にて、水は、ロータ290から解放され、水採取 チャンバ488内に達し、そのときの速度は、水採取チャンバに対して接線方向 に相当に速い。水502は、水出口管路228(図7)に達する迄、水採取チャ ンバ488の周りを容易に流れる。水出口管路に達すると、水は分離機から外に 出る。 また、本発明の分離機は、水中に溶解した微量の芳香成分のように、無機成分 に溶解した有機成分を分離させるために使用することもできる。また、この適用 例は、図6に示した実施例に関して上述した。本発明のこの「溶剤抽出」法は、 水中に僅かに溶解したベンゼン汚染物質を含む油から水を分離することにより関 して説明することができる。この説明の目的上、利用される溶剤はヘキサンであ るが、本発明の教示内容に従って、各種のその他の溶液及び溶剤を使用すること ができることが理解される。 最初に、ポンプ242を始動させると、図7に図示するように、汚染した水溶 液が入口管路内に導入されたとき、ヘキサン溶剤が入口管路234に流れ始める 。この入口管路234内にて、特に、混合チャンバ326内にて、溶剤237は 汚染した水溶液と混合される。混合が生じると、ベンゼンは、有機質であるため 、水から容易に分離して、ヘキサンに溶解する。ヘキサン/ベンゼン溶液は、水 よりも密度が小さいため、次に、この実施例に関して上述したように、油が水か ら分離されると丁度、同様に、遠心機222内で水から分離される。 また、この溶剤抽出法は、図6の実施例に関して上述したような二段式構造の 分離機で利用することも可能である。かかる二段式分離機は、図7乃至図12に 示した実施例の特徴の多くを含むことができるようにし得ることが当業者に理解 されよう。 図7乃至図12に示した本発明の好適な実施例の一つの代替的な方法は、密度 は同様であるが、粘度は異なる、不混和性の二種類の流体を分離するため、該分 離装置を使用するものである。かかる適用例は、海上に原油が流出したときに生 じることが多い、安定的なエマルジョンから海水を分離しようとするときに必要 とされる。また、この方法は、二種類の流体のうち、粘度の高い方が密度が低い ことを条件として、密度及び粘度が異なる流体の分離を向上させるためにも使用 することができる。 本発明のこの「空気取り込み」法によれば、分離機を作動させるとき、空気ポ ンプ254を作動させる。空気ポンプ254は、気体供給管250を通じて気体 、好ましくは外気を連続的に供給し、この外気は、噴射装置252により入口管 路234内に噴射される。噴射装置252は、小さい気泡の形態にて空気が流体 混合体中に噴射されて、気体を取り込んだ液体混合体を発生させるような形態と することが好ましい。 図12に図示するように、気体を取り込んだ液体混合体が分離チャンバに入る と、水よりも著しく小さい密度の気泡は急速に半径方向内方に移動する。気泡が エマルジョン/水混合体を通じて移動すると、これらの気泡と粘性なエマルジョ ンとの間の摩擦力は、これらの気泡と水との間の摩擦力よりも遥かに大きくなる 。従って、これらの気泡は、エマルジョンを半径方向内方に「運ぶ」傾向となる 。換言すれば、これらの気泡は、エマルジョンの有効密度を低下させ、これによ り、その密度差に基づいて分離機が二種類の流体を分離することを可能にする。 エマルジョン/水混合体に導入された気体の一部は、第一の堰を越える粘性成分 の流れと流体連通状態にて、通気管482(図8)を通って分離機から外に出る 。 エマルジョンの有効密度が変化する程度は、入口管路234に噴射される空気 量に対応する。現在、本発明の空気取り込み法を利用するとき、噴射される空気 の流量は、その分離機に入る流体混合体の体積の約10%であることが好ましい。 本発明の分離機220を利用しようとするこの特定の適用例は、堰と分離機の その他の構造的構成要素との相対位置に影響を及ぼす可能性がある。油が油堰3 80の頂部386に接近するときの油の表面、及びその他の物理的特性を関数と する油/水境界部506の半径方向位置は、一般に次の等式で求め得ることが確 認されている。 ここで、roは、油が油堰380の頂部386に接近するときにおける回転軸 線292から油の表面までの半径方向距離、ρwは、水502の有効密度(ef fective density:取り込んだ空気の影響を受ける)、ρoは、 油504の有効密度(取り込んだ空気の影響を受ける)、及びrbは、分離チャ ンバ350内における油504と水502との界面までの回転軸線292からの 半径方向距離であり、rxは、次式で求められる。 ここで、rw1は、水堰400の頂部406に接近するときにおける回転軸線2 92から水の表面までの半径方向距離、rw2は、水が出口堰450の頂部452 に接近するときにおける回転軸線292から水の表面までの半径方向距離、ra は、気体チャンバ440からの気体が気体チャンバから出るときにその周りを通 る縁部、即ち、穴418の半径方向内方部分までの回転軸線292からの半径方 向距離である。上記等式(5)、(6)は、流体圧力チャンバに加わる力による 境界部の位置rbが移動するのを修正し得るように、その前の等式(1)、(2 )を改善したものである。等式(6)の値は、ρω2で割った圧力を単位とする ものであり、等式(5)、(6)は、分離機内の圧力平衡状態を示すものである ことが当業者に理解されよう。実際、部分rw2 2−ra 2は、距離の値rw2、raの 間にて流体圧力チャンバ内の流体柱により気体チャンバに加わる圧力を表示する 。 上記等式から、rx(これは、水が分離機から圧送される唯一の流体である場 合に、その水が分離チャンバ350内を上昇する半径方向距離として観察するこ とができる)を最小にすることにより、分離機は、最大範囲の密度差を有する流 体を効果的に分離するものであることを確認することができる。従って、分離機 に水だけを通し、水が油採取チャンバ490から外に出始めるまで、即ち、水が 油堰380の上を流れることが確認される迄、可調節穴418を漸進的に外方に 動かすことにより、この可調節穴418の半径方向位置を調節することができる 。次に、この穴418の位置は、約2mm程度、僅かに内方に動かすことができ る。しかしながら、各種の適用例は、穴418の最適な位置を判断する異なる方 法を必要とすることが当業者に理解されよう。 本発明の装置及び方法は、各種の実施例の形態で具体化可能であり、その幾つ かの形態のみを図示し且つ上述したものであることを理解すべきである。本発明 は、その精神又は必須の特徴から逸脱せずに、その他の形態で具体化することが 可能である。上述の実施例は全ての点で単に一例にしか過ぎず限定的なものでは なく、このため、本発明の範囲は、上記の説明ではなくて請求の範囲の記載によ って判断されるべきである。請求の範囲の記載の意義及び均等の範囲に属する全 ての変更は、その請求の範囲に包含されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 12.回転軸線を中心として回転することにより、第二の流体の密度よりも密度 の小さい第一の流体を第二の流体から分離する分離機にして、 受け入れ端と、排出端とを有する入口管路と、 回転軸線を中心として回転可能に取り付けられた分離チャンバであって、入口 通路と、第一の通路である流体出口通路と、第二の通路である流体出口通路とを 備え、該入口通路が、混合体を受け入れ得るように前記入口管路の排出端と流体 連通状態に配置され、 前記分離チャンバの前記第一の出口通路と流体連通状態に配置された第一の堰 であって、第一の流体がその上を越えて流動することのできる頂部を有する前記 第一の堰と、 入口端及び出口端を有する前記第二の流体出口通路であって、該入口端が前記 第一の堰の頂部から半径方向外方の位置にて、前記分離チャンバと流体連通し、 回転軸線方向に略向けて伸長し、第二の堰により少なくとも部分的に画成された 出口端が、第二の流体がその上を越えて流動して第二の流体出口通路から外に出 ることのできる頂部を有する第二の堰により少なくとも部分的に画成される、前 記第二の流体出口通路と、 第二の流体が第二の堰を越えて第二の流体出口通路から外に出るとき、該第二 の流体を受け入れ得るように第二の堰の前記頂部から半径方向外方に配置された 流体圧力チャンバであって、前記第二の流体がその上を越えて流動して前記第一 流体圧力チャンバから出ることのできる頂部を有する出口堰により少なくとも部 分的に画成された前記流体圧力チャンバと、 前記第二の流体出口通路の出口端と流体連通状態に配置され且つ前記流体圧力 チャンバまで半径方向外方に伸長する気体チャンバであって、気体チャンバと流 体圧力チャンバとの間の流体液位を前記気体逃げ通路の半径方向高さに保つ気体 バリアが形成されるように、余剰の気体が前記気体チャンバから逃げるときに通 る気体逃げ通路を有する前記気体チャンバと、 気体を前記気体チャンバ内に導入するための気体導入通路と、 気体流を該気体導入通路内に導入する手段と、 前記分離チャンバを前記回転軸線を中心として回転させる回転手段とを備える ことを特徴とする分離機。 13.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記入口管路の排出端から流 体を受け入れ得るように配置された混合チャンバを更に備え、該混合チャンバが 、該混合チャンバを通じて流体の旋回流を発生させ得るような形態とした乱流要 素を備えることを特徴とする分離機。 14.請求の範囲第13項に記載の分離機にして、前記混合チャンバの前記乱流 要素が、流体の一つとの親和性を有する材料で出来た表面を有する流体接触要素 を備えることを特徴とする分離機。 15.請求の範囲第14項に記載の分離機にして、前記接触要素が親脂性材料で 出来たものであることを特徴とする分離機。 16.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記入口管路内に流体添加剤 を導入する手段を更に備えることを特徴とする分離機。 17.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記分離チャンバが、内面と 外面との間で環状に伸長し、前記内面が、前記第一の堰の頂部の半径よりも著し く小さくない有効半径を有することを特徴とする分離機。 18.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記第一、第二の堰並びに前 記出口堰が、前記回転軸線を中心として略環状に伸長することを特徴とする分離 機。 19.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記分離チャンバ内で均一に 離間された複数の半径方向板を更に備えることを特徴とする分離機。 20.請求の範囲第19項に記載の分離機にして、前記板の一部分が流体の一つ と親和性を有する材料で出来たものであることを特徴とする分離機。 21.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、第一の流体が前記第一の堰の 頂部を越えて流動するとき、該第一の流体を受け入れる第一の流体出口通路と、 第二の流体が前記出口堰の頂部を越えて流動するとき、該第二の流体を受け入れ る第二の流体出口通路とを更に備えることを特徴とする分離機。 22.請求の範囲第21項に記載の分離機にして、前記第一の流体出口通路及び 前記第二の流体出口通路が互いに流体連通し、該第一の流体出口内の空気圧力が 、 前記第二の流体出口通路内の空気圧力と略等しい状態を保つ一方、第一の流体を 第二の流体から分離した状態に保つことを特徴とする分離機。 23.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記分離チャンバの周りを伸 長するハウジングを更に備え、該ハウジングが、第一及び第二の流体採取チャン バを備え、 該第一の流体採取チャンバが前記回転軸線の周りで環状に配置され且つ前記第 一の堰と流体連通状態にあり、 該第一の堰を越えて流動する流体が該第一の流体採取チャンバに入り、 前記第二の流体採取チャンバが前記回転軸線を中心として環状に配置され且つ 前記第二の堰と流体連通状態にあり、 前記第二の堰を越えて流動する流体が該第二の流体採取チャンバに入るように したことを特徴とする分離機。 24.請求の範囲第23項に記載の分離機にして、前記第一の流体採取チャンバ が、前記第二の流体採取チャンバと流体連通していることを特徴とする分離機。 25.請求の範囲第24項に記載の分離機にして、前記ハウジングが、該ハウジ ングの内部圧力を外気圧力に保つべく前記第一及び第二の流体出口通路を外気と 流体連通状態に配置する少なくとも一つの空気通路を備えることを特徴とする分 離機。 26.請求の範囲第25項に記載の分離機にして、前記空気通路が、前記第一又 は第二の流体が前記ハウジングから排出されるのを防止する形態とした逆止弁を 備えることを特徴とする分離機。 27.請求の範囲第23項に記載の分離機にして、第一及び第二の流体出口管路 を更に備え、該第一の流体出口管路が、前記第一の流体採取チャンバと流体連通 し且つ該第一の流体採取チャンバと接線方向に整合する位置に配置され、 前記第二の流体出口管路が、前記第二の流体採取チャンバと流体連通状態に配 置され且つ該第二の流体採取チャンバと接線方向に整合する位置に配置されるこ とを特徴とする分離機。 28.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記気体チャンバを前記流体 圧力チャンバから仕切る半径方向仕切り板を更に備え、該半径方向仕切り板が、 気体チャンバからの気体が該気体チャンバから出るときにその周りを通ることの 出来る縁部を有し、該縁部が前記気体逃げ通路を画成することを特徴とする分離 機。 29.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、前記半径方向仕切り板が穴を 備える形態とされ、前記気体チャンバからの気体がその周りを通ることのできる 前記縁部が前記半径方向仕切り板に形成された穴の一部分を備えることを特徴と する分離機。 30.請求の範囲第29項に記載の分離機にして、前記半径方向仕切り板に形成 された前記穴が半径方向に調節可能な形態とされることを特徴とする分離機。 31.請求の範囲第30項に記載の分離機にして、前記半径方向仕切り板が、半 径方向スロットと、該半径方向スロットを覆う位置に配置されたスロット・カバ ーとを備える形態とされ、 該スロット・カバーが、半径方向に動き得るように取り付けられ、 該スロット・カバーが前記半径方向スロットの一部分と整合する穴を備える形 態とされ、 該スロット・カバーが半径方向に動くことにより、気体チャンバからの気体が 気体チャンバから出るときにその周りを通る縁部が、半径方向に調節可能である ようにしたことを特徴とする分離機。 32.請求の範囲第12項に記載の分離機にして、次式が略満足されることを特 徴とする分離機。 ここで、 roは、第一の流体が第一の流体の堰の頂部に接近するときにおける回転軸 線から第一の流体の表面までの半径方向距離、 ρwは、第二の流体の有効密度、 ρoは、第一の流体の有効密度、及び rbは、分離チャンバ内における第一の流体と第二の流体との界面までの回 転軸線からの半径方向距離、 また、rxは次式で求められる。 ここで、 rw1は、第二の流体が第二の流体の堰の頂部に接近するときにおける回転軸 線から第二の流体の表面までの半径方向距離、 rw2は、第二の流体が出口堰の頂部に接近するときにおける回転軸線から第 二の流体の表面までの半径方向距離、 raは、気体チャンバからの気体が気体チャンバから出るときにその周りを 通る縁部までの回転軸線からの半径方向距離。 33.第一の流体及び第二の流体を含み、第一の流体が第二の流体よりも高粘度 である混合体をその成分部分に分離する方法にして、 気体を取り込んだ液体混合体を発生させ得るように前記液体混合体内に気泡を 分散させることと、 気体を取り込んだ該液体混合体を分離機内に導入することとを含み、 該分離機が、 回転軸線を中心として回転可能に取り付けられた分離チャンバであって、入 口通路と、第一の通路である流体出口通路と、第二の通路である流体出口通路と を有する前記分離チャンバと、 前記分離チャンバの前記第一の出口通路と流体連通状態に配置された第一の 堰と、 前記分離チャンバの前記第二の出口通路と流体連通状態に配置された第二の 堰とを備え、 前記分離チャンバ内で回転軸線を中心として気体を取り込んだ前記液体混合体 を高速回転させて、前記第一の流体及び気体を付勢して、分離チャンバ内で半径 方向内方に移動させる一方、前記第二の液体が前記分離チャンバ内で半径方向外 方に移動するようにすることと、 前記気体及び前記第一の液体の少なくとも一部分が、前記第一の堰を越えて流 動することにより前記分離チャンバから外に出ることを許容することと、 前記第二の液体の少なくとも一部分が前記第二の堰を越えて流動することによ り前記分離チャンバから外に出るのを許容することとを含むことを特徴とする分 離方法。 34.請求の範囲第33項に記載の第一の液体及び第二の液体を含む混合体をそ の成分部分に分離する方法にして、 前記分離機が、入口管路を更に備え、 気体を取り込んだ前記液体混合体を分離機内に導入する前記段階が、気体を取 り込んだ前記液体混合体を入口管路内に導入することを含むことを特徴とする分 離方法。 35.請求の範囲第33項に記載の第一の液体及び第二の液体を含む混合体をそ の成分部分に分離する方法にして、 気体を取り込んだ前記液体混合体を発生させるべく該液体混合体内に気泡を分 散させる前記段階が、前記液体混合体中に気体を噴射することと、前記混合チャ ンバ内で流体の旋回流を発生させ得る形態とした乱流要素を備える形態の該混合 チャンバ内にて前記気体を前記液体混合体と混合させることとを含むことを特徴 とする分離方法。 36.請求の範囲第33項に記載の第一の液体及び第二の液体を含む混合体をそ の成分部分に分離する方法にして、 液体混合体中に導入した気体の一部分が前記第一の堰を越えて流動する第一の 液体の流れと流体連通状態にて通気管を通って前記分離機から外に出るのを許容 することを更に含むことを特徴とする方法。 37.第一の流体及び第二の流体から成り、該第一の流体の方が第二の流体より も低密度である混合体を中心回転軸線を中心として回転することにより、その成 分部分に分離する分離機にして、 受け入れ端及び排出端を有する入口管路と、 回転軸線を中心として回転可能に取り付けられた分離チャンバであって、入口 通路と、第一の通路である流体出口通路と、第二の通路である流体出口通路とを 備え、該入口通路が前記混合体を受け入れ得るように前記入口管路の排出端と流 体連通する位置に配置され、該第一及び第二の流体出口通路の各々が、前記入口 通路から略離間された入口を有する前記分離チャンバと、 該分離チャンバの第一の流体出口通路と流体連通状態に配置された第一の堰で あって、第一の流体が分離チャンバから出るときにその上を越えて流動し、前面 と、背面と、著しく尖鋭な頂部とを有し、該尖鋭な頂部が前記回転軸線を中心と して環状に伸長する前記第一の堰と、 前記分離チャンバの前記第二の流体出口通路と流体連通状態に配置された第二 の堰であって、第二の流体が該分離チャンバから出るときにその上を越えて流動 する前記第二の堰と、 第一の流体が第一の堰の前記頂部を越えて流動するときに該第一の流体を受け 入れ得るように、前記第一の堰の背面により少なくとも部分的に画成された第一 の流体出口通路と、 第二の流体が第二の堰の頂部を越えて流動するときに該第二の流体を受け入れ る第二の流体出口通路とを備え、 前記第一の流体出口通路が第二の流体出口通路の経路を横断せずに、前記第一 の流体出口通路が、第二の堰及び第二の流体出口通路の半径方向内方に伸長する 形態とされ、 前記分離チャンバを回転軸線を中心として回転させる回転手段を備えることを 特徴とする分離機。 38.請求の範囲第37項に記載の分離機にして、前記第二の堰が、前面と、背 面と、前記回転軸線を中心として略環状に伸長する、著しく尖鋭な頂部とを備え ることを特徴とする分離機。 39.請求の範囲第37項に記載の分離機にして、前記第一の堰の背面と前記回 転軸線との間の角度が、次式から求められる角度θよりも大きく、又は角度θに 等しいことを特徴とする分離機。 ここで、Qは、第一の堰を越える第一の流体の毎秒リットル単位による流量、 Lは、第一の堰のcm単位による長さ、hは、第一の堰の頂部を越える第一の流 体流のcm単位による高さ、νは、第一の流体のセンチストーク単位による動粘 性率、gEは、重力による加速度、rは、第一の堰の頂部の半径、ωは、分離チ ャンバの毎秒ラジアン単位による角速度である。 40.請求の範囲第37項に記載の分離機にして、 第二の流体が第二の堰を越えて流動して出口通路から出るとき、該第二の流体 を受け入れ得るように第二の堰の頂部から半径方向外方に配置された流体圧力チ ャンバであって、第二の流体が流体圧力チャンバから出るときに越えて流動する 頂部を有する出口堰を備える前記流体圧力チャンバと、 前記出口通路の出口端と流体連通状態に配置され且つ前記流体圧力チャンバま で半径方向外方に伸長する気体チャンバであって、余剰な気体が前記気体チャン バから前記流体圧力チャンバに逃げるときに通る気体逃げ通路を備える前記気体 チャンバと、 気体を前記気体チャンバ内に導入するときに通る気体導入通路と、 気体の流れを前記気体チャンバ内に導入する手段とを更に備え、 前記第一の流体出口通路が前記流体圧力チャンバ、前記気体導入通路及び前記 出口堰の半径方向内方に伸長するように、前記第一の堰の前記背面が更なる形態 とされることを特徴とする分離機。
JP7513855A 1993-11-10 1994-10-26 遠心分離機及び遠心分離方法 Pending JPH09504985A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/149,994 US5387342A (en) 1992-06-10 1993-11-10 Centrifugal separator and method
US08/149,994 1993-11-10
PCT/US1994/012258 WO1995013142A1 (en) 1993-11-10 1994-10-26 Centrifugal separator and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09504985A true JPH09504985A (ja) 1997-05-20

Family

ID=22532679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7513855A Pending JPH09504985A (ja) 1993-11-10 1994-10-26 遠心分離機及び遠心分離方法

Country Status (17)

Country Link
US (2) US5387342A (ja)
EP (1) EP0728043A4 (ja)
JP (1) JPH09504985A (ja)
CN (1) CN1134676A (ja)
AU (1) AU698539B2 (ja)
BG (1) BG100550A (ja)
BR (1) BR9408164A (ja)
CA (1) CA2174626C (ja)
CZ (1) CZ131496A3 (ja)
FI (1) FI961972A (ja)
HU (1) HUT76175A (ja)
IL (1) IL111378A0 (ja)
NL (1) NL9420036A (ja)
NO (1) NO961851L (ja)
TR (1) TR28236A (ja)
WO (1) WO1995013142A1 (ja)
ZA (1) ZA948382B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136376A (ja) * 2012-02-15 2017-08-10 ケンゼー・ナッシュ・コーポレーションKensey Nash Corporation 遠心機デバイス、遠心機、および遠心機を含む検査キット
US10125345B2 (en) 2014-01-31 2018-11-13 Dsm Ip Assets, B.V. Adipose tissue centrifuge and method of use

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5641675A (en) * 1994-10-07 1997-06-24 University Of Massachusetts Medical Center Cis-acting sequences for intracellular localization of RNA
US5591340A (en) * 1995-09-01 1997-01-07 Costner Industries Nevada, Inc. Centrifugal separator
US5571070A (en) * 1996-01-16 1996-11-05 Costner Industries Nevada, Inc. Rotor sleeve for a centrifugal separator
DE69708056T2 (de) * 1996-01-31 2002-06-20 Du Pont Verfahren zur zentrifugaltrennung von materialien
US6224532B1 (en) * 1998-06-03 2001-05-01 Jeffery N. Beattey Centrifuge blade design and control mechanism
US6478724B1 (en) * 1998-06-03 2002-11-12 Jeffery N. Beattey Centrifuge with clutch mechanism for synchronous blade and bowl rotation
US6238329B1 (en) * 1999-02-05 2001-05-29 Ernest E. Rogers Centrifugal separator for mixed immiscible fluids
US6346069B1 (en) 1999-08-06 2002-02-12 Separation Process Technology, Inc. Centrifugal pressurized separators and methods of controlling same
US6719681B2 (en) * 1999-08-06 2004-04-13 Econova, Inc. Methods for centrifugally separating mixed components of a fluid stream
US6607473B2 (en) 1999-08-06 2003-08-19 Econova Inc. Methods for centrifugally separating mixed components of a fluid stream under a pressure differential
JP4524594B2 (ja) * 2004-09-15 2010-08-18 日立工機株式会社 遠心分離機
SE528387C2 (sv) * 2005-03-08 2006-10-31 Alfa Laval Corp Ab Centrifugalseparator och förfarande för separering av en produkt i åtminstone en relativt tung fas och en relativt lätt fas
DE102005027553A1 (de) * 2005-06-14 2006-12-28 Westfalia Separator Ag Drei-Phasen-Vollmantel-Schneckenzentrifuge und Verfahren zur Regelung des Trennprozesses
CN100340348C (zh) * 2005-07-21 2007-10-03 扬州澄露环境工程有限公司 一种二相三元体系分离的离心机
US9700825B2 (en) 2006-09-21 2017-07-11 Acs Industries, Inc. Expanded metal filters
US10717032B2 (en) * 2006-09-21 2020-07-21 Acs Industries, Inc. Expanded metal filters
DE202007009913U1 (de) * 2007-07-13 2008-11-20 Hengst Gmbh & Co.Kg Abscheider zum Abscheiden von Ölnebel aus dem Kurbelgehäuseentlüftungsgas einer Brennkraftmaschine und Brennkraftmaschine mit einem Abscheider
US20110263405A1 (en) * 2010-04-22 2011-10-27 Specialist Process Technologies Limited Separator
JP5054161B2 (ja) * 2010-06-29 2012-10-24 株式会社 ユニフローズ 抽出容器及びこれを用いた抽出装置、抽出方法
FR2986439B1 (fr) * 2012-02-02 2015-04-10 Ylec Consultants Dispositif de separation de deux fluides non miscibles de densites differentes
AU2013202414A1 (en) * 2012-06-19 2014-01-16 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Apparatus and method for removing a contaminant from a contaminated stream
RU2538165C1 (ru) * 2013-08-27 2015-01-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Азово-Черноморская государственная агроинженерная академия" (ФГБОУ ВПО АЧГАА) Сепаратор-очиститель молока
US10774798B2 (en) 2015-03-05 2020-09-15 Cummins Filtration Ip, Inc. Fuel water separator filter
DE112015006228T5 (de) 2015-03-30 2017-11-09 Cummins Filtration Ip, Inc. Mehrstufige rotierende Tropfenabscheidervorrichtungen
WO2016200928A1 (en) 2015-06-09 2016-12-15 Cummins Filtration Ip, Inc. Systems and methods for rotating coalescers maintaining positive recirculation through a dynamic seal
CN107614841B (zh) 2015-06-09 2020-02-21 康明斯过滤Ip公司 使用低摩擦旋转聚结器接触密封的系统和方法
DE112016003212T5 (de) 2015-08-21 2018-04-19 Cummins Filtration Ip, Inc. Filtermedium und Mediumpaket für schnell rotierende Kurbelgehäuseentlüftung
CN107921346B (zh) 2015-08-28 2020-01-07 康明斯过滤Ip公司 具有定向的液体排放口和气体出口的旋转聚结元件
WO2017189516A1 (en) 2016-04-28 2017-11-02 Cummins Filtration Ip, Inc. Inside-out rotating coalescer with gas exit through hollow shaft
WO2018236919A2 (en) 2017-06-19 2018-12-27 Icm, Inc. SEPARATION OF FRACTIONAL DISTILLATION RESIDUES AND FOOD PRODUCTS
CN109731699B (zh) * 2019-01-18 2020-04-10 西安交通大学 一种液液两相流体离心分离装置及方法
NL2023341B1 (en) * 2019-06-19 2021-01-28 Evodos B V Centrifugal separator, method for separating liquid fractions
CN110275004B (zh) * 2019-07-08 2020-06-09 中国环境科学研究院 水体黑臭模拟装置
CN112303304B (zh) * 2020-10-31 2022-05-27 江苏明通福路流体控制设备有限公司 一种液控阀门系统
CN113245072B (zh) * 2021-04-29 2024-05-17 昆山金牛动力机械有限公司 一种具备螺旋加速的单向心碟式离心机及离心设备

Family Cites Families (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US382966A (en) * 1888-05-15 Looze vennootschap wester - suiker - baffinaderij
US2010405A (en) * 1935-08-06 Centrifugal method and apparatus
DE40702C (de) * J. EVANS in Philadelphia, Staat Pensylvania, und D. H. BURRELL in Little Falls, Staat New-York, V. St. A Schleudermaschine zum Ausscheiden dreier oder mehr Theile aus einer gemischten Flüssigkeit
US315876A (en) * 1885-04-14 Costbad zimmee
US632616A (en) * 1897-12-28 1899-09-05 Separator Ab Centrifugal machine.
US635488A (en) * 1898-08-01 1899-10-24 Edwin J Kneeland Liner for centrifugal cream-separators.
US699217A (en) * 1900-07-26 1902-05-06 Herbert Mccornack Centrifugal machine.
US1664769A (en) * 1925-07-29 1928-04-03 Henry M Chance Method and apparatus for centrifugal thickening of mixtures and clarifying of liquids
GB260071A (en) * 1925-08-15 1926-10-28 Edward William Green Improvements in and relating to centrifugal separators
US1699379A (en) * 1925-09-21 1929-01-15 Sperry Dev Co Method of refining crude fuel oil
FR642164A (fr) * 1927-10-11 1928-08-22 Fr De Centrifugation Soc Appareil centrifugeur
US1870113A (en) * 1931-03-07 1932-08-02 William A Hawkins Separating machine
BE397573A (ja) * 1932-09-12
DE636130C (de) * 1934-02-17 1936-10-06 Bergedorfer Eisenwerk Akt Ges Zufuehrung der Schleuderfluessigkeit unter Druck zu einer mit der festen Zufuehrungsleitung mittels Dichtung angeschlossenen Schleudertrommel
US2073216A (en) * 1934-04-26 1937-03-09 Goulds Pumps Centrifugal separator
US2337291A (en) * 1938-08-23 1943-12-21 Socony Vacuum Oil Co Inc Apparatus for separating the constituents of petroleum emulsions
US2594445A (en) * 1946-10-23 1952-04-29 Sharples Corp Centrifugal machine and process
NL96812C (ja) * 1952-09-04
DE1113184B (de) * 1959-03-16 1961-08-24 A E I Hotpoint Ltd Schleudertrommel
US3059282A (en) * 1959-05-29 1962-10-23 Esco Corp Method of casting employing an investment mold
GB989843A (en) * 1963-05-08 1965-04-22 Separator Ab Centrifugal separator
DE1432891A1 (de) * 1964-02-15 1969-09-04 Berliner Vergaser & Filter Zentrifugaloelreiniger,insbesondere fuer Brennkraftmaschinen
US3288360A (en) * 1964-06-16 1966-11-29 Edwin F Babelay Liquid centrifuge core
US3703984A (en) * 1970-04-21 1972-11-28 Harold T Pruessner Method and apparatus of centrifugal separation
US3730423A (en) * 1970-05-22 1973-05-01 G Coulson Mineral dressing centrifuge
SE348121B (ja) * 1970-12-07 1972-08-28 Alfa Laval Ab
US3774840A (en) * 1972-01-17 1973-11-27 Environs Dev Inc Centrifugal separator
US3883114A (en) * 1973-03-26 1975-05-13 Rexnord Inc Valve body
US3847327A (en) * 1973-06-04 1974-11-12 Kobe Inc Centrifugal separator
DE2336564A1 (de) * 1973-07-18 1975-04-03 Inst Neorganicheskoi Chimii Ak Zentrifugal-extraktionsmaschine
SE386379B (sv) * 1974-02-08 1976-08-09 Miljator Ab Oljerenare
PL120195B1 (en) * 1978-01-26 1982-02-27 Cukroprojekt Continuously operating centrifuge
US4190530A (en) * 1978-04-03 1980-02-26 E. I. Du Pont De Nemours And Company Centrifugal method and apparatus for processing fluid materials
FR2449467A1 (fr) * 1979-02-23 1980-09-19 Saget Pierre Procede et appareil perfectionne le mettant en oeuvre pour la separation centrifuge d'au moins deux phases liquides d'un melange
DE3203185A1 (de) * 1982-01-30 1983-08-11 Kunststofftechnik KG, 5210 Troisdorf Verfahren und vorrichtung zur herstellung eines laufrades fuer ein radialgeblaese
US4556528A (en) * 1983-06-16 1985-12-03 The Garrett Corporation Mold and method for casting of fragile and complex shapes
US4626237A (en) * 1984-12-10 1986-12-02 Exxon Production Research Co. Method and apparatus for separating the components of a wellstream
US4776833A (en) * 1986-03-24 1988-10-11 Knelson Benjamin V Centrifugal separator
US4846780A (en) * 1988-08-10 1989-07-11 Exxon Production Research Company Centrifuge processor and liquid level control system
DE3841851A1 (de) * 1988-12-22 1990-07-05 Rostovskij Nii Technologii Mas Verfahren zur entfernung eines wachsaehnlichen modellwerkstoffes aus maskenformen
US4959158A (en) * 1989-03-30 1990-09-25 The United States Of America As Represented By The Unitd States Department Of Energy Method for separating disparate components in a fluid stream
US5114568A (en) * 1990-07-13 1992-05-19 Earth Solutions, Inc. Reclamation system for contaminated material
US5116488A (en) * 1990-08-28 1992-05-26 Kamyr, Inc. Gas sparged centrifugal device
US5045046A (en) * 1990-11-13 1991-09-03 Bond Lesley O Apparatus for oil separation and recovery
US5149432A (en) * 1991-04-30 1992-09-22 Aaron Lavin Centrifuge for separating liquids of different specific gravities
US5230797A (en) * 1991-12-11 1993-07-27 Knelson Benjamin V Centrifuge bowl with attached cast inner liner

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9987638B2 (en) 2010-11-19 2018-06-05 Dsm Ip Assets, B.V. Centrifuge
US11167292B2 (en) 2010-11-19 2021-11-09 Dsm Ip Assets B.V. Centrifuge
JP2017136376A (ja) * 2012-02-15 2017-08-10 ケンゼー・ナッシュ・コーポレーションKensey Nash Corporation 遠心機デバイス、遠心機、および遠心機を含む検査キット
US10125345B2 (en) 2014-01-31 2018-11-13 Dsm Ip Assets, B.V. Adipose tissue centrifuge and method of use
US10711239B2 (en) 2014-01-31 2020-07-14 Dsm Ip Assets B.V. Adipose tissue centrifuge and method of use
US11549094B2 (en) 2014-01-31 2023-01-10 Dsm Ip Assets B.V. Adipose tissue centrifuge and method of use

Also Published As

Publication number Publication date
NO961851D0 (no) 1996-05-07
US5387342A (en) 1995-02-07
TR28236A (tr) 1996-03-28
AU8091294A (en) 1995-05-29
CA2174626A1 (en) 1995-05-18
ZA948382B (en) 1995-06-27
EP0728043A1 (en) 1996-08-28
HU9601143D0 (en) 1996-07-29
AU698539B2 (en) 1998-10-29
BR9408164A (pt) 1997-08-05
CN1134676A (zh) 1996-10-30
FI961972A0 (fi) 1996-05-09
IL111378A0 (en) 1994-12-29
US5466385A (en) 1995-11-14
FI961972A (fi) 1996-05-09
NO961851L (no) 1996-07-08
CZ131496A3 (en) 1996-09-11
NL9420036A (nl) 1996-11-01
WO1995013142A1 (en) 1995-05-18
EP0728043A4 (en) 1997-02-05
CA2174626C (en) 1999-03-30
BG100550A (en) 1997-05-30
HUT76175A (en) 1997-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09504985A (ja) 遠心分離機及び遠心分離方法
US5464536A (en) Apparatus for centrifugally separating a fluid mixture into its component parts
US4175040A (en) Centrifugal water oil separator
JPS60232211A (ja) 流体の分離装置および流体の分離方法
JP2010526654A (ja) 遠心分離機内の流体を浄化する方法および装置
US4406651A (en) Multi-phase self purging centrifuge
JPH11510430A (ja) 液体から固体粒子を不連続に分離するための装置及び方法
CA2328961C (en) Improved centrifuge system
US4434061A (en) Solids-liquid separation
US4816152A (en) Separator for separating a mixture of two liquids having different specific weights
US6238329B1 (en) Centrifugal separator for mixed immiscible fluids
US4806019A (en) Method and apparatus for mixing two or more components such as immiscible liquids
US11104863B2 (en) Separation of contaminants from a liquid mixture
JP4514958B2 (ja) タンジェンシャル固体分離装置
WO2024104552A1 (en) Method and system for purifying contaminated oil
WO1994027700A1 (en) Method and apparatus for separation of liquids
AU691181B2 (en) Method and apparatus for separation of liquids
KR20230097193A (ko) 디스크 스택을 포함하는 원심 분리기
EP0879090A1 (en) Separator for separation of two liquids