JPH09504666A - 電子ビルボードの下流制御 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 開示に係るシステムおよび方法は、映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシステム（２２）によって広告表示やその他のビデオ画像を放送映像ストリームの中に挿入するのを許可し、制御し、監視するものである。開示された制御手段は、遠隔地の電子ビルボードシステム（２２）のオペレータにあらかじめ与えられる利用者キー（１５）、そのオペレータに放送映像ストリームの伝送時またはその近くに与えられる放送キー（１８）、および遠隔地の電子ビルボードシステム（２２）と連係して動作しそれらのキーがあらかじめ設定された基準と一致することを検証する検証手段（２５）の形態で実現される。そのような検証がなされると遠隔地の電子ビルボードシステム（２２）は放送映像ストリームに基づいて動作可能となる。制御手段は広告中の製品および／または放送中のイベントの正当性の維持にも適用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 電子ビルボードの下流制御発明の技術分野 本発明は、テレビ番組に関する電子ビルボードシステムの利用に関し、特に、 番組制作地からの伝送経路の下流の場所でのそのようなシステムの適用および制 御に関する。関連出願の相互参照 本発明は、当該発明者に係りかつ同じ譲受人に譲渡された「選択的に挿入され る表示を有するテレビジョン表示装置（TELEVISION DISPLAYS HAVING SELECTED INSERTED INDICIA）」と称する１９９２年１月２８日出願（特許査定通知書が１ ９９３年７月１２日に発行された）の同時係属出願第０７／８２６，７５４号、 ならびに、同一名称で１９９１年７月１９日出願の出願番号第ＵＳ９１／０５１ ７４号の対応ＰＣＴ出願に開示された発明と関連している。また、本発明は、Ro y J．Rosser（ロイ・ジェイ・ロサ）とMartin Leach（マーティン・リーチ）に 係る１９９１年２月１３日出願の「電子ビルボード：既存のテレビ伝送設備を用 いた広告方法(Electronic Billboard: A Method of Advertising Using Existin g Television Transmission Facilities)」と称する英国特許出願第９１０２９ ９５．９号（この出願は１９９０年２月１４日出願の仮出願に基づく）、および 、Roy J．Rosser に係る１９９０年９月１０日出願の「音声電子ビルボード（Au dio Electronic Billboard）」と称する英国特許出願第９０１９７７０．８号と 関連している。背景技術 相互参照された関連の米国出願（出願番号第０７／８２６，７５４） には、選択された画像または表示（indicia）を既存のビデオ画像のあらかじめ 選択された部分に動的に置換する、たとえばテレビ番組の中に表わすことができ るようなシステムおよび方法が開示されている。このシステムは、「電子ビルボ ード（Electronic Billboard）」として特徴づけられており、ビデオ画像の中の １以上の対象の一部または全部を検出しそしてその対象またはその一部の位置を 基準（reference）として用いる。次に、電子ビルボードシステムは、その基準 の位置によって識別されるオリジナルビデオ画像の一部を、オペレータによって 選択された別の静止画像またはビデオ画像に置き換える。そしてさらに、当該シ ステムは、最終の合成画像が視聴者にとってまるでそれがオリジナルビデオ画像 を生成したビデオカメラによって記録された実際の画像であるかのように見える よう、置換画像をオリジナルビデオ画像の置換部分と正確に一致させて配置する 。言い換えれば、置換画像は、もとのイベントのビデオ画像の中に継ぎ目なくか つ現実的に組み入れられる。なお、電子ビルボードシステムには動的置換機能が あるため、置換画像の外観はもとのシーンに対して移動、パン、拡大、ズーム、 またはその他大きさや遠近の変更がなされたときでもそのもとのシーンの外観と 切れ目なく一致する。 「電子ビルボード」発明の開示においても説明したように、この発明のパター ン認識ソフトウェアは、ビデオ信号の処理、分析、および／または合成のための 非常に強力な方法論である当業者に周知の「バート・ピラミッド（Burt Pyramid ）」アルゴリズムを利用している。それにもかかわらず、たとえそのようなパタ ーン認識ソフトウェアがそれによってその発明の画像置換方法論のためのリアル タイム処理をしばしば可能にする処理速度を達成するとしても、ある状況のもと では、必要な処理を行うため合成ビデオ画像の転送に短時間の遅れを必要とする ことがあ った。そのような状況のもとでは、少数の映像フレームを一時的に記憶するため フレーム記憶手段を電子ビルボードと共に用いることにより、時間遅れ機構をシ ステムの中に組み入れることができる。 電子ビルボード発明の好適な実施態様では、処理されるビデオ画像はテレビ放 送されるスポーツイベントである。このような場合、置換されるオリジナルビデ オ画像の識別された部分は、たとえば、競技面、またはその一部、および／また はその競技面に最も近い競技場などの建造物の一部である静止面の画像である。 この実施態様では、置換画像は一般的には広告メッセージである。このような好 適な実施態様の有益な一例は、テレビ放送されるテニスの試合である。そこでは 、試合が行われているテニスコートの片面または両面の実際のビデオ画像を電子 ビルボードを用いて置換することにより、テレビ放送されるテニスの試合の視聴 者はビルボードとしてテニスコート上に現れる広告を見ることになる。もちろん 、テレビの視聴者がいつテニスボールがコートの一定の区画領域の内側または外 側に着地するか決定し得るのを妨げないように、置換画像をそうした区画領域の 範囲内に配置したり、あるいは、コート上で当のプレーが現に行われている間中 置換画像を消去したりすることができる。 テレビ番組がいくつかの地理的な遠隔地に配給される場合、たとえば、ネット ワーク番組制作地からいろいろなネットワーク加入者に配給されるような場合に は、もちろん、そのような電子ビルボードシステムを、制作現場（または原番組 を電子的に配給する場所）だけでなく、その番組を利用者に配給するネットワー ク内におけるその制作場所から下流のどの場所にも配置することができる。ある いは、電子ビルボードの機能である対象の検出／認識機能と画像の挿入／置換機 能とを分離して２つのまったく別のシステム、つまり「マスタ」および「スレー ブ」システ ムを提供するも可能である。「マスタ」システムは、オリジナル画像の検出と認 識を行い、単一型電子ビルボードシステムのフロントエンドにほぼ相当するもの であって、放送制作地に置かれる。第２のシステムである「スレーブ」システム は、下流の場所に置かれ、単一型電子ビルボードシステムのバックエンドにほぼ 相当し、マスタシステムから送られてくるいろいろなパラメタ、特に、挿入画像 の正確な位置に関する情報、たとえば、挿入される画像が配置される位置の原点 座標やその他、要求される置換画像を適切な位置に適切な方法でうまく挿入する ために必要とされる任意のデータを受け取りそれに基づいて動作を行う。マスタ システムからスレーブシステムに渡されるパラメタは、単一型電子ビルボードシ ステムで内部的に伝達されるパラメタとほぼ同じである。これらのパラメタはテ レビ信号よりも少ないデータ量を構成している。そういうものとして、マスタ／ スレーブ構成では、これらパラメタは、マスタからスレーブへ別の電話回線を介 して伝送するか、または、周知の文字多重放送システム、たとえばイギリス放送 協会のシーファックス・サービス（Ceefax service）で行われているように、垂 直帰線期間のような、既成のビデオ信号に組み入れることが可能である。 上記したような番組の番組制作者は、一般に、特にそのような番組に関係する 広告について、下流の場所での番組の配給を管理する権利を有している。そのよ うな広告が、番組内容のブレイク（breaks）に対立するものとして、電子ビルボ ードシステムを通して、実際の番組内容のビデオ画像の一部を置換することによ って実現される場合、そのような管理権の行使は重要な関心事になる。 一般に、下流のオペレータは番組制作者からのライセンスに従うとともにそう したライセンスに関係する財政上の義務を引き受けることを条件としてそのよう な番組を配給する。副配給権、特に広告権は、異なる 下流のオペレータの間で相異しがちであるため、番組制作者と各下流のオペレー タとの間に存在する特別のライセンスの取り決めについてのその下流側オペレー タによる遵守を保証するための管理メカニズムが番組制作者に利用可能であるこ とが必要である。しかしながら、電子ビルボードシステムはユニークな性能を有 するにもかかわらず、現在のところ、そのようなシステムを使用する上で番組制 作者の権利を適切に保護するための管理メカニズムは知られていない。したがっ て、本発明の第１の目的は、電子ビルボードシステム用のそのような管理メカニ ズムを提供することである。 テレビ事業は、番組間または番組セグメント間のブレイクに挿入される広告の ためにすでに確立された慣行（practices）とほぼ同様の、電子ビルボードシス テムを使用するための慣行を取り入れることが期待されている。一般に、現在あ る慣行は、特定の番組またはイベントに対する権利者（rights holder）がその 番組またはイベントを他の放送者（下流の放送者）に伝送し彼らのマーケットで 使用させることから成っている。権利者は、下流の放送者が放送しなければなら ない広告を含めることも含めないこともできる。下流の放送者は、ネットワーク または最初の放送者と下流の放送者との間における番組使用のための協定（また はライセンス）の条件に従って、番組セグメントおよびその間の時間帯の一部ま たは全部を使用して自分自身の広告を挿入する権利を取り決めたり取り決めなか ったりすることができる。 周知のように、テレビ事業は、ネットワーク組織に属するかどうかにかかわり なく、番組の正当な共用（sharing）に高度に依存している。さらに、この「共 用」関係の重要な面は、番組の実際の共用が意図されて（そして、当事者間の契 約により明確にされて）行われるということである。よって、すべての放送者に よって何が実際に伝送されているか を監視するのに多大の労力が投入される。従来の放送方法では、どのような番組 および広告が実際に伝送されているかを決めるため、広告の内容、広告の位置、 および競合する広告の性質を含めて、番組の放送を監視する仕事を行う計理会社 をかかえている。 もちろん、このような従来の管理および検査技術を電子ビルボードシステムを 通して実現される番組の共用および広告に適用することは可能であるが、しかし 、電子ビルボードシステムの画像置換機能の性質は、そのような従来の方法の使 用を妨げる２つの重大な障害をもたらす。第１に、画像の置換が番組全体を通じ て行われ特定のブレイクにだけ行われるわけではないため、かなり多くの放送ま たは「放送時間」を監視する必要があり、このような監視の費用がおそらくかな り上昇してしまうことである。第２に、電子ビルボードの画像置換の性質がきわ めて精巧でシームレスであるため、実際上監視処理がかなり困難となり、その結 果、精度の低下、おそらく精度の著しい低下をもたらすことが予測できることで ある。 電子ビルボードを用いて下流の番組／広告内容の管理および監視を行うことに ついて従来の方法論を適用した場合における上記の限界を克服するため、広告表 示やその他のビデオ画像を電子ビルボードシステムにより放送ストリームの中に 挿入するのを許可し、制御し、監視するための新しい手段を開発したので、ここ に開示する。また、開示する制御手段は、広告中の製品と放送中のイベントのど ちらか一方または両方の正当性の維持にも適用できる。さらに、この制御手段は 、電子ビルボードシステムと連係して選択的に用いることができ、電子ビルボー ドシステムに対しある動作モードのみ許容するように、たとえば、現にプレーが 行われていない時のみまたはある競技者が放送シーンに含まれていないまたはい なかった時のみ置換機能を用いるように、広告マーケット別の 縦断的階層を形成することができる。発明の開示 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシステムの許 可および制御のためのシステムおよび方法で、特に、原番組を中継放送する下流 の放送者によるそのような電子ビルボードシステムの使用を番組制作者が許可し それに対する支配を維持できるようなものであって、その遠隔地の電子ビルボー ドシステムのオペレータにあらかじめ与えられる利用者キーと、映像番組を映像 番組制作地からその遠隔地の電子ビルボードシステムへ伝送する時またはその近 くに前記オペレータに与えられる放送キーと、その遠隔地の電子ビルボードシス テムと連係して動作し利用者キーおよび放送キーを受け取って評価し、その結果 前記キーがあらかじめ設定された基準と一致すると認められたときは伝送された ビデオ信号に基づいてその遠隔地の電子ビルボードシステムを動作可能とする手 段とから成るものである。図面の簡単な説明 図１は、本発明に係る、利用者キーおよび放送キーを電子ビルボードに提供し これの使用を監視する装置のブロック図である。 図２は、番組制作者によって挿入された表示をどのように用いれば下流の放送 者によって挿入されたさらなる表示のタイミング、性質、および位置を許可制御 できるかを示す、下流の放送者によって受け取られたテレビ画像の斜視図である 。発明の最適実施態様 本発明の許可制御手段は、下流の場所で動作する電子ビルボードシス テムに組み入れられ、そのような下流側システムの動作を不能にする、つまり、 適当なキーによって解除されない限り、そのシステムをして番組制作者から受け 取った番組に広告表示を挿入させないようにする「ロック」によって実現される 。このようなロックは、電子ハードウェアから成る物理的装置として実現でき、 また、ソフトウェアルーチンまたはその他選択的に電子ビルボードの使用を不能 にしまたは阻止する任意の適当な手段としても実現できる。また、下流の電子ビ ルボードシステムの動作を可能にする「キー」も、電子ハードウェアから成る物 理的装置として実現でき、または、ソフトウェアルーチンまたはその他ロックを 「あけて」その下流側システムの使用を許容する任意の適当な手段として実現で きる。本発明のキー要素は２つの部分からなり、第１の部分はあらかじめ下流の 放送者に提供されており（以下「利用者キー」という）、また、第２の部分は実 際の放送時間またはその近くの映像ストリームに組み入れられている（以下「放 送キー」という）。ぴったり合った２つのキーが下流の電子ビルボードシステム に到達したときのみ当該システムは所期の機能を果たし下流の放送者による広告 表示の挿入を許容する。 下流の電子ビルボードシステムの制御方法はいろいろな方法で実現できるが、 それらのいくつかは、挿入される表示の特徴の一部または全部を自動的に監視す る機能をも含んでいる。 本発明の好ましい実施態様においては、利用者キーは情報を記憶できる磁気的 または光学的なディスケット、カセットまたはその他の物理的媒体または装置上 に与えられる。利用者キーを表わすディスケットまたはその類似媒体は設備の売 り主または番組の権利者によって与えられ、使用長さ制限または使用回数制限の あるいくつかのキーまたは１つのキーから成っている。ディスケットまたはその 他の適当な媒体は当該シス テムを使用する予定された時間にまたはその前に下流の電子ビルボードシステム の中に挿入されまたはさもなくば取り付けられる。その後、ぴったり合う放送キ ーが権利者またはその権限付与された代理人によって番組放送の時間またはその 近くに有効とされる。放送キーは、電話により、物理的送出により、放送の一部 として送信された電子形態で、またはその他の任意の適当な方法で与えられ、ま た、キーボード、マイクロフォン、電話モデムまたはその他任意の適当な手段の 電子形態でまたは種々の周辺装置によって直接下流の電子ビルボードシステムの 中に入る。 この実施態様では、利用者キーはディスケットまたはその一部またはその上の マーキングの形（これらは機械で読取り可能な形態またはその逆である）などの 物理的装置として実現される。あるいは、シリコンチップまたはそれに埋め込ま れたデータのように、ディスケットに取り付けられまたは組み入れられた１個の 電子ハードウェアの作用を通じて実現される。あるいは、ディスクまたはその他 キーをそのようなディスケット上に提供する任意の適当な手段にあらかじめ記録 されたソフトウェアまたはソフトウェア暗号化データとして実現される。 放送キーは文字数字式その他のシーケンスまたはコードであって、言葉で、ま たは、電話回線のような第三者の伝送設備を介してデータまたは電子形態で、ま たは、たとえばテレビ放送の垂直帰線消去信号に組み入れられた番組制作者から 送られるビデオ信号によって与えられる。また、そのような放送キーは、たとえ ば上流位置の電子ビルボードシステムによって挿入されている実ロゴのようなビ デオ画像の実際の部分としても実現できる。 図１について言及すると、同図には本発明のシステムのブロック図が示されて おり、ここには、本発明のシステムを利用してテレビ放送されるスポーツイベン トの例として標準的なテニスコート１２が示されてい る。テニスコートは斜視図的に表わされており、コートを分けるネットの両側に はバックコート１１とフォアコート１３が示されている。また、図１に示される ように、テニスの試合（または他のスポーツイベント）を記録するためにテレビ カメラ１４が配置され使用できるようになっている。同図には対戦するプレーヤ ーが示されていないが、彼らがそのようなイベントのテレビ放送に含まれること は明らかである。カメラ１４の出力は、カメラからのビデオ信号を受け取りカメ ラ１４によって記録された実際の画像に対応するテレビ画像を表示するテレビ受 像機１６に直接つながれている。また、カメラ１４の出力は、通常の映像処理装 置１３を介して、カメラのビデオ信号を下流の放送者の場所に送信するための通 常の放送システム１７につながれている。下流の放送者は通常の受信システム２ １を介して信号を受け取る。その受け取った信号を自身の視聴者に再放送する前 に下流の放送者は電子ビルボードシステム２２を利用して第２の画像源２４から 供給される広告メッセージまたは表示を挿入する。これらはスローガン、イメー ジ、ロゴ、または同種のものである。電子ビルボードシステムの動作によって、 その広告メッセージは、下流の放送者の伝送システム３０により再放送される画 像の中のテニスコートの選択部分に表示される。そのテレビ信号はエンドユーザ の受信システム３１によって受け取られエンドユーザのテレビ受像機２９に表示 される。 カメラ１４および関連処理放送設備１３は通常の構成要素であるため典型的、 標準的、変更なしのテレビ信号および表示を提供できることに注意すべきである 。上流の放送者からのテレビジョンの配給は、送信／受信システム１７、２１に よって達成され、たとえば、無線放送、人工衛星による無線伝送、またはケーブ ルシステムなどである。テレビ信号を配給するこうしたシステムは周知である。 また、下流の放送者からエ ンドユーザへのテレビ信号の配給も、送信／受信システム３０、３１によって達 成され、たとえば、無線放送、人工衛星による無線伝送、またはケーブルネット ワークなどである。 本発明による下流の電子ビルボードシステムの制御は、この下流の電子ビルボ ードシステムに設けられたロック２５と連係して、２つの部分キー、つまり利用 者キー１５と放送キー１８によって達成される。 前述したように、利用者キー１５はあらかじめ下流の放送者に与えられており 、その下流の放送者によって受け取られると利用者キー受付装置２７の中に入る 。利用者キー受付装置２７および利用者キー１５は、電気的に接続された周辺装 置から入力された情報、周知のフロッピーディスク装置によって電子ビルボード システムの中に読み出される磁気的または光学的なディスケット上にあらかじめ 記録されたメッセージまたは信号、または通常のテープ読取り装置によって読み 込まれる通常の磁気的な映像または音声テープを含め、しかしこれらに限定され ない、いくつかの形態をとっている。また、利用者キー１５は、周知の読出し専 用メモリー（ＲＯＭ）パック、通常のクレジットカードに似ているカード上の磁 気ストリップ、またはその他、利用者キー受付装置２７によって読み取りまたは 解読するのに適した方法で適当な情報またはメッセージがその上に記録され、符 号化され、または暗号化される電気的、磁気的、光学的、または物理的装置であ ればどのようなものでもよい。利用者キー受付装置２７がキーボードまたはこれ と同じようなマウスやトラックボールのような周知の入力装置である場合には、 利用者キー１５は単に、オペレータによって入力される文字数字式コードまたは パスワードでよい。また、利用者キー受付装置２７は、何が実際に再放送されて いるかを監視するため、電子ビルボードシステムを使って置換画像を放送ビデオ 信号の中に組み入れるに際し、利用者キー１５に記憶されてい る情報を伝送時に修正しまたは交換するのにも用いられる。この記録情報は、た とえば、挿入のタイミングおよび長さ、挿入の性質および位置、その他合意され た電子ビルボードの使用契約の遵守をチェックしまたは強制するための伝送の監 視を支援するのに適切と思われるすべてのものの情報の全部または一部を含んで おり、しかしこれらには限定されない。 放送キー１８は、映像処理装置１３を使って生成されたコマンド列を含め、い くつかの形態をとっており、放送時またはその直前に下流の電子ビルボードシス テムに供給される。前述したように、放送キー１８は、下流の放送者に放送それ 自体の一部として伝送され、または、モデムおよび電話１９によって通常の電話 回線を通じて下流の放送場所の電話およびモデム２０に供給される。下流の放送 場所で受け取られるとすぐ放送キー受付装置２６によって電子ビルボードシステ ムの中に中継される。放送キー受付装置は、放送ストリームの一部として送られ る放送キーを復号するプロセッサとして、放送キーから情報を受け取るモデムま たはその他任意の適当な手段として、または、単に電子ビルボードシステムに電 気的に接続するためのソケットとして実現できる。また、放送キー受付装置２６ と利用者キー受付装置２７は、たとえば共にキーボードで実現されている場合の ように、同一の物理的装置で実現され、かつ、放送キーも利用者キーも単に文字 数字式コードまたはパスワードである場合でもよい。 放送キーの供給に加えて、権利者は電子ビルボードによって挿入される材料を 提供することもできる。そのような挿入材料は、たとえば、利用者キーが置かれ たディスケットまたは同種の媒体によって、または、別のディスケット上、電話 によって、または、挿入予定のイベントの放送前か放送中のどちらか一方の映像 チャネル上に提供される。 下流の放送者によって放送キー１８が受け取られるとそのキーは利用 者キー１５（すでに下流の放送者が持っている）と共に用いられてロック２５を 活性化し、これによって下流の電子ビルボードシステムは受け取ったビデオ信号 に基づいて動作し所望のビデオ画像の置き換えを行うことが許容される。もちろ ん、ロック２５の非常に重要な目的は、放送キー１８と利用者キー１５の両方の 存在、またはそれらのキーから実現される情報の存在をチェックし、かつ、その 存在または情報に基づいて電子ビルボードシステムの作動、またはある一定の方 法での作動を許容することである。ロック２５は、たとえば、電子ビルボードシ ステム内の電子回路としてまたはソフトウェアルーチン（またはその一部）とし て実現される。 ２つのキー、またはそれらから得られる情報は、キーの真正とともに電子ビル ボードシステムの使用の許可タイミングまたはモードを確認するため、互いに合 わせて、または電子ビルボードシステムに記憶された情報と合わせてチェックさ れる（またはこれらチェックの組み合わせ）。実際容易に理解されるように、下 流の電子ビルボードシステムの動作（そのような動作の特別のモードを含む）の チェックおよび／または許可のいかなる所望の組み合わせも、ロック２５の働き を通して実現される。したがって、ロックによって、電子ビルボードシステムの 主制御プロセッサとのインタフェースを通して、下流の電子ビルボードシステム の、これの決定されたソフトウェアまたはハードウェアが許可されるような動作 が可能となる。他の電子的ソフトウェアまたはハードウェアを許可し制御するさ まざまなソフトウェアおよび／またはハードウェア手段は、電子設計およびプロ グラミングの当業者に周知であり、そうした手段のどれをとっても本発明の当該 機能を果たすことができる。 利用者キーと放送キーの合致は、電子ビルボードシステム内のハードウェアま たはソフトウェアによってなされ、その合致によって、選択的 に、下流の放送者に対し適当と思われる場合にはいつでも所定の時間長だけ広告 の挿入を許容し、または、挿入される広告の表示の特定の位置および時間を制御 することができる。 本発明をさらに高めるものとして、ロック２５は、両方のキーが存在しそれに よって動作の許可が決定されると、電子ビルボードシステムの利用を監視するた め、そのシステムの出力ストリームの一定の特徴を記録する付加的な機能も活性 化させるように、実現できる。この監視は、放送現場で再調査しおよび／または 記録するため、利用者キー受付装置２７を通じて利用者キー１５上のデータを記 録したり（その利用者キーからの後の検索のため）、または、放送キー受付装置 ２６や、電話モデムリンク２０、１９のような放送キー１８（またはそれに含ま れる情報）を伝えるための通信網を通じてデータを放送者に送るといった形態を とればよい。 利用者キーを実現するためディスケットシステムを用いることは、そのような 監視機能に関して特に有利である。監視データ、たとえば、挿入の回数、挿入の 時間長、挿入の性質、挿入それ自体も、そのようなディスケットシステムに記録 される。合意された契約の一部として、これらディスケットは、電子ビルボード システムの売り主、会計士、権利者、またはその他、同意された契約の遵守を確 かめるのに適した関係者たちの１人以上に返される。 放送キーシステムを利用するそのような監視機能の実現は、単に受動的監視の みを含むものでもよいし、また、権利者により放送信号を下流の放送者に送るの を制御する目的で使用するものでもよい。 また、監視機能の実現は、下流の放送者の場所かあるエンドユーザの場所のど ちらかに設けられた別の記録装置２８を活性化することを通してなしてもよい。 そのような別の記録装置は、電子ビルボードシステム からの全放送ストリームを記録するものでもよいし、また、放送のうち権利者に よって許可されている特定の電子ビルボードシステム機能に関する面を記録する ものでもよい。そのような機能の中でモニタされるのは下流の放送者によって挿 入される置換ビデオ画像のタイミング、位置、期間、および性質である。 本発明の他の実施態様が図２に概略的に示されている。この実施態様において も、番組制作者は、「国民向け」広告の置換ビデオ表示を挿入するため、放送の 送信源にある電子ビルボードシステムを利用し、その置換表示もまた下流の放送 者によって番組映像ストリームにさらに広告を挿入するのを制御するのに用いら れる。図２はこの実施態様のための下流の放送者によって見られるようなイベン トを示している。示しているイベントは再度、２つの半面１１、１３を備えたテ ニスコート１２を使ったテニスの試合の例を用いる。バックコート１１には、広 告ロゴが、下流の放送者によってエンドユーザのテレビ受像機の上に再放送する ため、番組制作者によって挿入されており、一方で、フォアコート１３には、適 当に許可された下流の利用者のための放送キーとしても機能する表示が挿入され ている。図２から理解できるように、放送キーを提供する１つの可能な手段は置 換表示として権利者を広告することであり、その結果、許可されていない下流の 放送者はただ単に権利者のその広告をエンドユーザのテレビ受像機の上に再放送 するだけとなる。しかし、許可された下流の放送者は利用者キー受付装置２７お よびロック２５によって電子ビルボードシステムの中に入れられた情報を含めて 利用者キー１８を有し、電子ビルボードシステムがフォアコート１３上に示され る置換画像内の放送キーを認識できるようにする。たとえば、図２では、キーは フレーズ「ＡＴＶ」３２であり、残り３つのワードスローガン「World Tennis A ction」は、実際は、たとえばパターンまたは文字認 識によって、電子ビルボードシステムおよび／またはロック２５によって認識さ れ、所定の知能に従って処理されたコードである。示された画像（フォアコート １３）から得られるコーディングの実例は次のようなものである。第１番目の単 語（参照指示子３３）は「World」（図示）であってもまたは「International」 であってもまたは「Major」であってもよい。同様に、第２番目の単語（参照指 示子３４）は「Tennis」（図示）であってもまたは「Sport」であってもよく、 また、第３番目の単語（参照指示子３５）は「Action」（図示）であってもまた は「Live」または「Exclusive」または「Extravaganza」または「Entertainment 」または「Drama」または「Coverage」であってもよい。簡単なスローガンとし て最終視聴者に現れる結果は、もし下流の広告と置き換えられていなければ放送 キーであるが、しかし、それは、単語のおのおのをブランクにしておくこともで きるとすれば、９６個の可能なメッセージを持った放送キーとして下流の電子ビ ルボードシステムによって認識され得る。 本発明のさらに他の実施態様では、電子ビルボードシステムの機能のうち対象 の検出／認識と画像の挿入／置換とを分離し、もって２つの別個のオペレーティ ングシステム、つまり「マスタ」システムと「スレーブ」システムを提供するこ とができる。「マスタ」システムは、初期画像の検出と認識を行うものであり、 放送制作地に設置される。第２のシステムである「スレーブ」システムは、下流 の場所に設置され、マスタシステムから送られてくるさまざまなパラメタ、特に 、挿入予定の画像を置く位置の原点座標やその他、要求される置換画像を適切な 位置、時間、および方法でうまく挿入するのに必要とされるデータなどの挿入画 像の正確な位置に関する情報を受け取りそれらに基づいて動作をする。マスタか らスレーブに渡されるパラメタは単一型電子ビルボードシステ ムで内部的に伝達されるパラメタとほぼ同一である。これらのパラメタはテレビ 信号よりも小さいデータ量を構成している。よって、マスタ／スレーブ構成では 、パラメタは、マスタからスレーブへ別の電話回線を介して伝送されるか、また は、周知の文字多重放送システム、たとえばイギリス放送協会のシーファックス ・サービスで行われているように、垂直帰線期間のような既成のビデオ信号に組 み入れられるかどちらかである。そのようなスレーブプロセッサの許可と制御は 、独立して離れて配置された電子ビルボードシステムの動作に関して今まで述べ てきたのと同じような方法で実行される。もちろん、スレーブシステムの画像置 換機能の利用を欲しない下流の場所は、ただ単に、最初の映像送信源に置かれた マスタシステムから受け取った原ビデオ画像を配給するだけである。 最後に、特に言及しておくが、適当に構成され独立して動作し遠隔地に配置さ れた電子ビルボードシステムを利用し、挿入される材料ばかりでなく映像挿入の 位置と期間についての全情報を利用できるようにすることによって、本発明のシ ステムはそのような電子ビルボードシステムの設備の遠隔、不在時動作を可能に する。 以上本発明の現実施態様を詳細に説明してきたが、もちろん、添付した請求の 範囲に記載された発明の精神と範囲からはずれないようにいろいろな変化、変更 、代用を加えることができる。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９５年１月１７日 【補正内容】 請求の範囲 １． 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシステ ムの許可および制御システムであって、 前記電子ビルボードシステムにあらかじめ与えられる利用者キーと、 映像番組を前記電子ビルボードシステムに伝送する時またはその近くに前記電 子ビルボードシステムに与えられる放送キーと、 前記電子ビルボードシステムと連係して動作し前記利用者キーおよび前記放送 キーがあらかじめ設定された基準と一致すると認められたとき前記映像番組の中 に存在する画像のあらかじめ選択された部分に選ばれた表示を置換させるため前 記電子ビルボードシステムを選択的に前記映像番組に基づいて動作可能とする手 段と、 を有する前記システム。 ２． 前記選択的に可能とする手段は、前記あらかじめ設定された基準と一致 する前記利用者キーおよび前記放送キーが存在しない限り前記電子ビルボードシ ステムを動作できないようにするロックとして実現される請求項１記載のシステ ム。 ３． 前記ロックは前記電子ビルボードシステムと相互に接続された電子ハー ドウェアで実現される請求項２記載のシステム。 ４． 前記ロックは前記電子ビルボードシステムに関係を持たせたプロセッサ によって動かされるソフトウェアで実現される請求項２記載のシステム。 ５． 前記利用者キーは情報を記憶できる媒体の形態で与えられる請 求項１記載のシステム。 ６． 前記利用者キーは前記媒体に記憶されたデータの形態で実現される請求 項５記載のシステム。 ７． 前記媒体は前記利用者キーのデータ以外に前記電子ビルボードシステム の動作に関するデータをも記憶できる請求項６記載のシステム。 ８． 前記利用者キーは物理的構成の形態で与えられる請求項１記載のシステ ム。 ９． 前記利用者キーは電子デバイスに記憶されたデータの形態で与えられる 請求項１記載のシステム。 １０． 前記利用者キーは前記電子ビルボードシステムに接続された入力装置 によって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項１記載のシ ステム。 １１． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路を通して電子形態で与 えられる請求項１記載のシステム。 １２． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の経路を通して 電子形態で与えられる請求項１記載のシステム。 １３． 前記放送キーは、前記番組制作地で動作する電子ビルボードシステム によって前記映像番組に挿入された置換ビデオ画像を通して、 コード化された形態で与えられる請求項１記載のシステム。 １４． 前記放送キーは前記電子ビルボードシステムに接続された入力装置に よって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項１記載のシス テム。 １５． 前記電子ビルボードシステムによって使用される置換ビデオ画像デー タは前記番組制作地から前記システムのオペレータに与えられる請求項１記載の システム。 １６． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路を通して 与えられる請求項１５記載のシステム。 １７． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の 経路を通して与えられる請求項１５記載のシステム。 １８． 前記電子ビルボードシステムによる映像置換作業は監視可能である請 求項１記載のシステム。 １９． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路を通 して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実行される請求 項１８記載のシステム。 ２０． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路とは 別の経路を通して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実 行される請求項１８記載のシステム。 ２１． 前記映像置換作業の前記監視は前記作業に関するデータをこのような 情報を記憶できる媒体上に記録することによって実行される請求項１８記載のシ ステム。 ２２． 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシス テムの許可および制御方法であって、 前記電子ビルボードシステムの意図した利用に先立って前記システムにあらか じめ利用者キーを与える過程と、 映像番組を前記映像番組制作地から前記電子ビルボードシステムへ伝送する時 またはその近くに前記電子ビルボードシステムに放送キーを与える過程と、 前記利用者キーおよび前記放送キーがあらかじめ設定された基準と一致すると 認められたとき前記映像番組の中に存在する画像のあらかじめ選択された部分に 選ばれた表示を置換させるため前記電子ビルボードシステムを選択的に前記映像 番組に基づいて動作可能とする過程と、 を有する前記方法。 ２３． 前記電子ビルボードシステムを選択的に可能とする過程は、前記あら かじめ設定された基準と一致する前記利用者キーおよび前記放送キーが存在しな い限り前記電子ビルボードシステムを動作できないようにするロックとして実現 される請求項２２記載の方法。 ２４． 前記ロックは前記電子ビルボードシステムと相互に接続された電子ハ ードウェアで実現される請求項２３記載の方法。 ２５． 前記ロックは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに関係を持たせた プロセッサによって動かされるソフトウェアで実現される請求項２３記載の方法 。 ２６． 前記利用者キーは情報を記憶できる媒体の形態で与えられる請求項２ ２記載のシステム。 ２７． 前記利用者キーは前記媒体に記憶されたデータの形態で実現される請 求項２６記載の方法。 ２８． 前記媒体は前記利用者キーのデータ以外に前記電子ビルボードシステ ムの動作に関するデータをも記憶できる請求項２７記載の方法。 ２９． 前記利用者キーは物理的構成の形態で与えられる請求項２２記載の方 法。 ３０． 前記利用者キーは電子デバイスに記憶されたデータの形態で与えられ る請求項２２記載の方法。 ３１． 前記利用者キーは前記電子ビルボードシステムに接続された入力装置 によって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項２２記載の 方法。 ３２． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路を通して電子形態で与 えられる請求項２２記載の方法。 ３３． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の経路を通して 電子形態で与えられる請求項２２記載の方法。 ３４． 前記放送キーは、前記番組制作地で動作する電子ビルボードシステム によって前記映像番組に挿入された置換ビデオ画像を通して、コード化された形 態で与えられる請求項２２記載の方法。 ３５． 前記放送キーは前記電子ビルボードシステムに接続された入力装置に よって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項２２記載の方 法。 ３６． 前記電子ビルボードシステムによって使用される置換ビデオ画像デー タは前記番組制作地から前記システムのオペレータに与えられる請求項２２記載 の方法。 ３７． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路を通して 与えられる請求項３６記載の方法。 ３８． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の 経路を通して与えられる請求項３６記載の方法。 ３９． 前記電子ビルボードシステムによる映像置換作業は監視可能である請 求項２２記載の方法。 ４０． 前記映像置換作業の前記監視は前記映像番組の前記伝送の経路を通し て前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって 実行される請求項３９記載の方法。 ４１． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路とは 別の経路を通して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実 行される請求項３９記載の方法。 ４２． 前記映像置換作業の前記監視は前記作業に関するデータをこのような 情報を記憶できる媒体上に記録することによって実行される請求項３９記載の方 法。 【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年５月２６日 【補正内容】 請求の範囲 １． 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシステ ムの許可および制御システムであって、 前記電子ビルボードシステムにあらかじめ与えられる利用者キーと、 映像番組を前記電子ビルボードシステムに伝送する時またはその近くに前記電 子ビルボードシステムに与えられる放送キーと、 前記電子ビルボードシステムと連係して動作し前記利用者キーおよび前記放送 キーがあらかじめ設定された基準と一致すると認められたとき前記映像番組の中 に存在する画像のあらかじめ選択された部分に選ばれた表示を置換させるため前 記電子ビルボードシステムを選択的に前記映像番組に基づいて動作可能とする手 段とを有し、 前記選択的に可能とする手段は、前記あらかじめ設定された基準と一致する前 記利用者キーおよび前記放送キーが存在しない限り前記電子ビルボードシステム を動作できないようにするロックとして実現される前記システム。 ２． 前記ロックは前記電子ビルボードシステムと相互に接続された電子ハー ドウェアで実現される請求項１記載のシステム。 ３． 前記ロックは前記電子ビルボードシステムに関係を持たせたプロセッサ によって動かされるソフトウェアで実現される請求項２記載のシステム。 ４． 前記利用者キーは情報を記憶できる媒体の形態で与えられる請求項１記 載のシステム。 ５． 前記利用者キーは前記媒体に記憶されたデータの形態で実現される請求 項４記載のシステム。 ６． 前記媒体は前記利用者キーのデータ以外に前記電子ビルボードシステム の動作に関するデータをも記憶できる請求項５記載のシステム。 ７． 前記利用者キーは物理的構成の形態で与えられる請求項１記載のシステ ム。 ８． 前記放送キーは、前記番組制作地で動作する電子ビルボードシステムに よって前記映像番組に挿入された置換ビデオ画像を通して、コード化された形態 で与えられる請求項１記載のシステム。 ９． 前記電子ビルボードシステムによって使用される置換ビデオ画像データ は前記番組制作地から前記システムのオペレータに与えられる請求項１記載のシ ステム。 １０． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路を通して 与えられる請求項９記載のシステム。 １１． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の 経路を通して与えられる請求項９記載のシステム。 １２． 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシス テムの許可および制御方法であって、 前記電子ビルボードシステムの意図した利用に先立って前記システムにあらか じめ利用者キーを与える過程と、 映像番組を前記映像番組制作地から前記電子ビルボードシステムへ伝送する時 またはその近くに前記電子ビルボードシステムに放送キーを与える過程と、 前記利用者キーおよび前記放送キーがあらかじめ設定された基準と一致すると 認められたとき前記映像番組の中に存在する画像のあらかじめ選択された部分に 選ばれた表示を置換させるため前記電子ビルボードシステムを選択的に前記映像 番組に基づいて動作可能とする過程とを有し、 前記電子ビルボードシステムを選択的に可能とする過程は、前記あらかじめ設 定された基準と一致する前記利用者キーおよび前記放送キーが存在しない限り前 記電子ビルボードシステムを動作できないようにするロックとして実現される前 記方法。 １３． 前記ロックは前記電子ビルボードシステムと相互に接続された電子ハ ードウェアで実現される請求項１２記載の方法。 １４． 前記ロックは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに関係を持たせた プロセッサによって動かされるソフトウェアで実現される請求項１２記載の方法 。 １５． 前記利用者キーは情報を記憶できる媒体の形態で与えられる請求項１ ２記載のシステム。 １６． 前記利用者キーは前記媒体に記憶されたデータの形態で実現される請 求項１５記載の方法。 １７． 前記媒体は前記利用者キーのデータ以外に前記電子ビルボードシステ ムの動作に関するデータをも記憶できる請求項１６記載の方法。 １８． 前記利用者キーは物理的構成の形態で与えられる請求項１２記載の方 法。 １９． 前記利用者キーは電子デバイスに記憶されたデータの形態で与えられ る請求項１２記載の方法。 ２０． 前記放送キーは、前記番組制作地で動作する電子ビルボードシステム によって前記映像番組に挿入された置換ビデオ画像を通して、コード化された形 態で与えられる請求項１２記載の方法。 ２１． 前記電子ビルボードシステムによって使用される置換ビデオ画像デー タは前記番組制作地から前記システムのオペレータに与えられる請求項１２記載 の方法。 ２２． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路を通して 与えられる請求項２１記載の方法。 ２３． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の 経路を通して与えられる請求項２１記載の方法。 ２４． ビデオ信号を映像番組制作地で取得し、前記ビデオ信号の中の映像フ ィールドの一部である第１表示の位置を識別する第１表示位置 手段を含み、前記ビデオ信号を前記映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で第２ 表示が前記第１表示に置き換わる場所に伝送する電子ビルボードシステムの許可 および制御システムにおいて、 前記遠隔地にあらかじめ与えられる利用者キーと、 前記ビデオ信号を伝送する時またはその近くに前記遠隔地に与えられる放送キ ーと、 同じく前記ビデオ信号を伝送する時またはその近くに前記遠隔地に与えられる 第１表示位置信号と、 前記利用者キーおよび前記放送キーに反応し前記遠隔地をして選択的に前記ビ デオ信号において前記第１表示を前記第２表示に置き換えるのを可能とする手段 とを有し、 前記第２表示の位置は前記第１表示位置手段によって生成される前記第１表示 位置信号によって決定される前記システム。 ２５． 前記第１および第２表示は広告である請求項２４記載のシステム。 ２６． 映像番組制作地、ビデオ信号の中の映像フィールドの一部から成る第 １表示の位置をつきとめる第１表示位置手段を含み、前記ビデオ信号を前記映像 番組制作地から遠く離れた遠隔地で第２表示が前記第１表示に置き換わる場所に 伝送する電子ビルボードシステムの許可および制御方法において、 前記電子ビルボードシステムの意図した利用に先立って前記システムにあらか じめ利用者キーを与える過程と、 前記ビデオ信号を伝送する時またはその近くに前記遠隔地に放送キーを与える 過程と、 前記ビデオ信号を伝送する時またはその近くに前記遠隔地に第１表示位置信号 を与える過程と、 前記利用者キーおよび前記放送キーの受け取りに応じて前記遠隔地をして選択 的に前記遠隔地で前記第１表示を前記第２表示によって置換可能とする過程とを 有し、 前記第２表示の位置は前記第１表示位置手段によって生成される前記第１表示 位置信号によって決定される前記方法。 ２７． 前記第１および第２表示は広告である請求項２６記載のシステム。 ２８． ビデオ信号の中の映像フィールドの一部にある第１映像広告の位置を 識別する第１映像広告位置手段を備え前記ビデオ信号を第２広告が前記第１広告 に選択的に置き換わる遠隔地に伝送する映像番組制作地を含む電子ビルボードシ ステムにおいて、さらに、 前記遠隔地にあらかじめ与えられる利用者キーと、 前記ビデオ信号を伝送する時またはその近くに前記遠隔地に与えられる放送キ ーと、 同じく前記ビデオ信号を伝送する時またはその近くに前記遠隔地に与えられる 第１広告表示位置信号と、 前記利用者キーおよび前記放送キーに反応し前記遠隔地をして選択的に前記ビ デオ信号の中の前記第１広告の位置を決定し前記遠隔地で前記第１広告を前記第 ２広告によって置き換え可能とする手段とを含み、 前記第２広告の位置は前記第１映像広告位置手段によって生成される前記第１ 広告表示位置信号によって決定される前記システム。 ２９． 映像番組制作地でビデオ信号を獲得する手段と、 前記ビデオ信号の中の映像フィールドの一部である第１表示の位置を識別しそ れに応じて第１表示位置信号を生成する表示位置手段と、 前記映像番組制作地から遠隔地に前記ビデオ信号を伝送し、また、前記ビデオ 信号の前記放送の時またはその近くに前記第１表示位置信号を伝送する伝送手段 と、 前記第１表示位置信号によって指示される前記映像フィールドの位置において 選択的に前記第１表示を第２表示に置き換える遠隔位置手段と、 を有する電子ビルボードシステム。 ３０． 映像番組制作地でビデオ信号を獲得する過程と、 前記ビデオ信号の中の映像フィールドの一部である第１表示の位置をつきとめ る第１表示位置手段を用いる過程と、 前記第１表示位置手段によって前記第１表示の位置に関する情報を含む第１表 示位置信号を生成する過程と、 前記映像番組制作地から遠隔地に前記ビデオ信号を伝送する過程と、 前記ビデオ信号の伝送の時またはその近くにおいて前記遠隔地に前記第１表示 位置信号を伝送する過程と、 前記遠隔地で前記第１表示位置信号によって決められる前記映像フィールドの 位置において選択的に前記第１表示を前記第２表示に置き換える過程と、 を有する電子ビルボードシステムの制御方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシステ ムの許可および制御システムであって、 前記遠隔地の電子ビルボードシステムのオペレータにあらかじめ与えられる利 用者キーと、 前記映像番組制作地から前記遠隔地の電子ビルボードシステムへ映像番組を伝 送する時またはその近くに前記遠隔地の電子ビルボードシステムの前記オペレー タに与えられる放送キーと、 前記遠隔地の電子ビルボードシステムと連係して動作し前記利用者キーおよび 前記放送キーを受け取って評価し、その結果前記キーがあらかじめ設定された基 準と一致すると認められると前記伝送されたビデオ信号に基づいて前記遠隔地の 電子ビルボードシステムを動作可能とする手段と、 を有する前記システム。 ２． 前記受け取り評価する手段は、前記あらかじめ設定された基準と一致す る前記利用者キーおよび前記放送キーが存在しない限り前記遠隔地の電子ビルボ ードシステムを動作できないようにするロックとして実現される請求項１記載の システム。 ３． 前記ロックは前記遠隔地の電子ビルボードシステムと相互に接続された 電子ハードウェアで実現される請求項２記載のシステム。 ４． 前記ロックは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに関係を持たせたプ ロセッサによって動かされるソフトウェアで実現される請求項 ２記載のシステム。 ５． 前記利用者キーは情報を記憶できる媒体の形態で与えられる請求項１記 載のシステム。 ６． 前記利用者キーは前記媒体に記憶されたデータの形態で実現される請求 項５記載のシステム。 ７． 前記媒体は前記利用者キーのデータ以外に前記遠隔地の電子ビルボード システムの動作に関するデータをも記憶できる請求項６記載のシステム。 ８． 前記利用者キーは物理的構成の形態で与えられる請求項１記載のシステ ム。 ９． 前記利用者キーは電子デバイスに記憶されたデータの形態で与えられる 請求項１記載のシステム。 １０． 前記利用者キーは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに接続された 入力装置によって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項１ 記載のシステム。 １１． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路を通して電子形態で与 えられる請求項１記載のシステム。 １２． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の経路 を通して電子形態で与えられる請求項１記載のシステム。 １３． 前記放送キーは、前記番組制作地で動作する電子ビルボードシステム によって前記映像番組に挿入された置換ビデオ画像を通して、コード化された形 態で与えられる請求項１記載のシステム。 １４． 前記放送キーは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに接続された入 力装置によって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項１記 載のシステム。 １５． 前記遠隔地の電子ビルボードシステムによって使用される置換ビデオ 画像データは、前記番組制作地から前記システムのオペレータに与えられる請求 項１記載のシステム。 １６． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路を通して 与えられる請求項１５記載のシステム。 １７． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の 経路を通して与えられる請求項１５記載のシステム。 １８． 前記遠隔地の電子ビルボードシステムによる映像置換作業は監視可能 である請求項１記載のシステム。 １９． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路を通 して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実行される請求 項１８記載のシステム。 ２０． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路とは 別の経路を通して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実 行される請求項１８記載のシステム。 ２１． 前記映像置換作業の前記監視は、前記作業に関するデータをこのよう な情報を記憶できる媒体上に記録することによって実行される請求項１８記載の システム。 ２２． 映像番組制作地から遠く離れた遠隔地で動作する電子ビルボードシス テムの許可および制御方法であって、 前記遠隔地の電子ビルボードシステムのオペレータに前記システムの意図した 利用に先立ってあらかじめ利用者キーを与える過程と、 前記映像番組制作地から前記遠隔地の電子ビルボードシステムへ映像番組を伝 送する時またはその近くに前記遠隔地の電子ビルボードシステムの前記オペレー タに放送キーを与える過程と、 前記遠隔地の電子ビルボードシステムと連係して動作し前記利用者キーおよび 前記放送キーを受け取って評価し、その結果前記キーがあらかじめ設定された基 準と一致すると認められると前記伝送されたビデオ信号に基づいて前記遠隔地の 電子ビルボードシステムを動作可能とする手段を提供する過程と、 を有する前記方法。 ２３． 前記受け取り評価する手段は、前記あらかじめ設定された基準と一致 する前記利用者キーおよび前記放送キーが存在しない限り前記遠隔地の電子ビル ボードシステムを動作できないようにするロックとして実現される請求項２２記 載の方法。 ２４． 前記ロックは前記遠隔地の電子ビルボードシステムと相互に接続され た電子ハードウェアで実現される請求項２３記載の方法。 ２５． 前記ロックは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに関係を持たせた プロセッサによって動かされるソフトウェアで実現される請求項２３記載の方法 。 ２６． 前記利用者キーは情報を記憶できる媒体の形態で与えられる請求項２ ２記載のシステム。 ２７． 前記利用者キーは前記媒体に記憶されたデータの形態で実現される請 求項２６記載の方法。 ２８． 前記媒体は、前記利用者キーのデータ以外に前記遠隔地の電子ビルボ ードシステムの動作に関するデータをも記憶できる請求項２７記載の方法。 ２９． 前記利用者キーは物理的構成の形態で与えられる請求項２２記載の方 法。 ３０． 前記利用者キーは電子デバイスに記憶されたデータの形態で与えられ る請求項２２記載の方法。 ３１． 前記利用者キーは前記遠隔地の電子ビルボードシステムに接続された 入力装置によって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項２ ２記載の方法。 ３２． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路を通して電子形態で与 えられる請求項２２記載の方法。 ３３． 前記放送キーは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の経路を通して 電子形態で与えられる請求項２２記載の方法。 ３４． 前記放送キーは、前記番組制作地で動作する電子ビルボードシステム によって前記映像番組に挿入された置換ビデオ画像を通して、コード化された形 態で与えられる請求項２２記載の方法。 ３５． 前記放送キーは、前記遠隔地の電子ビルボードシステムに接続された 入力装置によって前記システムに入力されるコードの形態で与えられる請求項２ ２記載の方法。 ３６． 前記遠隔地の電子ビルボードシステムによって使用される置換ビデオ 画像データは、前記番組制作地から前記システムのオペレータに与えられる請求 項２２記載の方法。 ３７． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路を通して 与えられる請求項３６記載の方法。 ３８． 前記置換ビデオ画像データは前記映像番組の前記伝送の経路とは別の 経路を通して与えられる請求項３６記載の方法。 ３９． 前記遠隔地の電子ビルボードシステムによる映像置換作業は監視可能 である請求項２２記載の方法。 ４０． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路を通 して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実行される請求 項３９記載の方法。 ４１． 前記映像置換作業の前記監視は、前記映像番組の前記伝送の経路とは 別の経路を通して前記作業に関するデータをほぼ同時に伝送することによって実 行される請求項３９記載の方法。 ４２． 前記映像置換作業の前記監視は、前記作業に関するデータをこのよう な情報を記憶できる媒体上に記録することによって実行される請求項３９記載の 方法。