JPH09502314A - 微分符号化された桁移動子式サブバンドコーダ - Google Patents

微分符号化された桁移動子式サブバンドコーダ

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JPH09502314A JP7508213A JP50821395A JPH09502314A JP H09502314 A JPH09502314 A JP H09502314A JP 7508213 A JP7508213 A JP 7508213A JP 50821395 A JP50821395 A JP 50821395A JP H09502314 A JPH09502314 A JP H09502314A
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Abstract

(57)【要約】 概して本発明は、オーディオ情報のような情報の低ビットレート符号化及び復号に関する。特に、本発明は、信号の高分解能スペクトル包絡線を伝えるために必要な情報量を低減させる装置と方法に関する。サブバンドエンコーダが、入力信号を周波数サブバンド信号に分割することによって入力信号のスペクトル包絡線の推定値を作り、位取り因数及び位取りされた値から成るサブバンド信号の位取りされた表現を発生させ、位取り因数の微分符号化された表現を発生させ、微分符号化された表現及び位取りされた値を符号化された信号にアセンブルする。

Description

【発明の詳細な説明】 微分符号化された桁移動子式サブバンドコーダ技術分野 本発明は、概して情報の低ビットレート符号化及び復号に関する。特に、本発 明は、オーディオ又はビデオ情報のような1以上の情報チャンネルのスペクトル 包絡線の符号化に関する。背景 オーディオ及びビデオ信号処理の分野においては、信号品質上の知覚可能な損 失なしに信号を表すのに要する情報量を最小にすることに多大の関心がある。情 報要件を下げることによって、通信チャンネル及び記憶媒体に対する信号の情報 容量要件は低くなる。 より少ない2進ビットで符号化された信号サンプルから成るデジタル信号は、 信号を表すのにより多くのビット数を用いて符号化されたデジタル信号より低い 伝送情報容量要件を与える。もちろん、知覚される信号品質を劣化させることな く実現可能な低減量には限界がある。 各信号サンプルを表すのに利用できるビット数は、符号化された信号サンプル による信号表現の精度を設定する。より低いビットレートは、各サンプルを表す のに利用できるビットがより少ないことを意味する。従って、より少ないビット レートは、より大きな量子化上の不正確性又は量子化誤差を意味する。多くの用 途において、量子化誤差は量子化雑音として現れ、誤差がかなり大きい場合量子 化雑音は、符号化された信号の本質的品質を劣化させる。 分割帯域符号化 各種の分割帯域符号化技術で、いろいろな心理音響効果を用いることによって 知覚可能な劣化なしに情報要件を低下させることが試みられている。例えば、オ ーディオ用途において人の聴覚系は、可変中心周波数及び中心周波数の関数とし て変化する帯域幅を有する高度に整調された非対称フィルタと類似した周波数分 析特性を示す。別個の音調を検出する人の聴覚系の能力は、概して音調間の周波 数差が増すにつれて増大する。しかし、人の聴覚系の分解能は、上記フィルタ の帯域幅未満の周波数差に対してはほぼ一定に止まる。従って、人の聴覚系の周 波数分解能は、オーディオスペクトル全体に亘ってこれらのフィルタの帯域幅に 応じて変わる。このような聴覚フィルタの有効帯域幅は、『臨界帯域幅』と呼ば れる。優勢な信号は、臨界帯域幅外の周波数における他の信号を隠蔽するよりも 臨界帯域幅内の任意の場所における他の信号の可聴性を多分より一層隠蔽するで あろう。K.Blair Benson のオーディオエンジニアリング便覧(McGraw-Hill、 サンフランシスコ、1988年、1.40-1.42及び4.8-4.10頁)を参照のこと。 有効信号帯域幅を人の聴覚系の臨界帯域幅未満の周波数帯域に分割するオーデ ィオ分割帯域符号化技術は、広い帯域技術より心理音響効果をよりよく利用でき る。このようなデジタル分割帯域符号化技術は、フィルタバンクで信号帯域幅を 分割し、量子化雑音が丁度聞き取れなくするのに十分なビットを用いて各フィル タ帯域を通した信号を量子化し、逆フィルタバンクで原信号のレプリカを再現す ることから成る。このような技術には、サブバンド(小帯域)符号化及び変換符 号化の2つがある。サブバンド及び変換エンコーダは、符号化される信号の本質 的品質を劣化させることなく結果的に生じる量子化雑音が隣接スペクトル成分に よって心理音響的に隠蔽される、特定な周波数帯域で伝送される情報を低減させ ることができる。 サブバンドエンコーダは、アナログと、デジタルとの各種の技術を用いてフィ ルタバンクを実施することができる。このようなエンコーダのデジタル実施態様 においては、信号サンプルから成る入力信号は、デジタルフィルタバンクを通さ れ、フィルタバンクの各フィルタを通された『サブバンド信号』が、そのサブバ ンドフィルタの帯域幅に応じてダウン(下降)サンプリングされる。各サブバン ド信号は、入力信号スペクトルの一部を表すサンプルから成る。デジタルサブバ ンドデコーダは、ダウンサンプリングされたサブバンド信号をアップ(上昇)サ ンプリングし、アップサンプリングされたサブバンド信号を出力信号に併合する することによって入力信号のレプリカを回復させる。この処理は、ここで逆フィ ルタバンクの適用と呼ぶ信号合成処理の一例である。デジタル符号化技術は、フ ィルタバンクを通されたサブバンド信号をサンプリングしかつ量子化することに よってアナログフィルタバンクと共に用いることができる。 変換エンコーダは、デジタルフィルタバンクを実施するために各種のいわゆる 時間領域・周波数領域変換の中の任意のものを用いることができる。信号サンプ ルから成る入力信号は、濾波に先立って信号サンプルブロックに区分される。変 換から得られる個々の係数又は共にグループ化される2以上の隣接係数が、個々 の変換係数帯域幅の和である有効帯域幅を有する『サブバンド』を定める。変換 デコーダは、変換係数に相補逆変換又はいわゆる周波数領域・時間領域変換によ って実施される逆フィルタバンクを適用することによって入力信号のレプリカを 回復させる。 以下の論議を通して『分割符号化』等の用語は、有効信号帯域幅部分に作用す る、サブバンド符号化及び復号、変換符号化及び復号、及びその他の符号化及び 復号技術を指す。『サブバンド』の用語は、真のサブバンドコーダ、変換コーダ 又は他の技術で実施されているかどうかにかかわらず、有効信号帯域幅のこれら の部分を指す。 『サブバンド信号』の用語は、それぞれのサブバンド内のスペクトルエネルギ の分割帯域濾波された表現を指す。『サブバンド信号ブロック』の用語は、所与 の間隔又は時間ブロック内の有効信号帯域幅を横切るすべてのサブバンドに対す るサブバンド信号を指す。デジタルフィルタバンクによって実施されサブバンド コーダに対しては、サブバンド信号ブロックは処与の時間間隔に亘る有効サブバ ンド信号に対するサンプル対を含む。変換コーダに対しては、サブバンド信号ブ ロックは信号サンプルブロックに相当っするすべての変換係数の対を含む。 上記の通り、心理音響原則を用いる多くの分割帯域エンコーダは、低ビットレ ートで高品質符号化を与える。これは、サブバンド信号を発生させるために入力 信号にフィルタバンクを適用し、その信号に配分されたビット数を用いて結果的 に生じる量子化雑音が心理音響隠蔽効果のために聴取できないようにその信号に 配分されたビット数を用いて各サブバンド信号を量子化し、量子化された情報を 伝送又は記憶に適した形にアセンブルすることによって行う。 相補的分割帯域デコーダは、符号化された信号から量子化された情報を引き出 し、サブバンド信号を得るために量子化された信号を逆量子化し、原入力信号の レプリカを発生させるためにサブバンド信号に逆フィルタバンクを適用すること によって原入力信号のレプリカを回復させる。 本議論を通じて特に分割帯域オーディオ符号化に言及するが、議論は、より一 般的に信号の無関係性及び冗長性を利用することによって符号化された信号の情 報要件を低減させる符号化用途に関する。信号の無関係性は、例えば、符号化さ れた信号の知覚される忠実度のような、所望の符号化性能レベルを達成するのに 必要とされない信号成分に関する。信号の冗長性は、他の信号成分から作ること ができる信号成分に関する。心理知覚効果を用いる分割帯域オーディオ符号化及 び分割ビデオ符号化は、本明細書で論じる原理及び概念に適用される符号化用途 の2つの例に過ぎない。 多くの分割帯域コーダは、限られたビット数によって表される符号化された情 報のダイナミックレンジを広げるために『桁移動された表現』、すなわち、位取 り表現を用いてサブバンド信号を伝える。位取りされた表現は、符号化されたサ ブバンド信号の要素に相当する『位取りされた値』、すなわち、位取り値と関連 する1以上の『位取り因数』、すなわち、位取り係数を含む。位取り値の精度を 若干犠牲にすることによって、『ブロック位取りされた表現』を用いた情報を伝 えるためにさらに少ないビット数を用いることができる。ブロック位取り表現は 、共通位取り因数と関連する一群又は一ブロックの位取り値を含む。 各サブバンド信号を量子化するために配分されるビット数は、サブバンド信号 を正確に逆量子化するためにデコーダで利用できなければならない。『順方向適 応』エンコーダは、デコーダへ明示的な配分情報又は『副情報』を伝える。『逆 方向適応』エンコーダは、明示的な配分情報よりはむしろ潜在的な配分情報を伝 え、デコーダが符号化された信号自体から配分情報を決めるようにさせる。 多くの実施態様において、逆方向適応エンコーダは、符号化された信号によっ て表される情報のスペクトル形状の推定値の形で潜在的情報を伝える。推定値は 、しばしば周波数サブバンドに相当するブロック位取り因数を含む。 一実施例では、逆方向適応オーディオエンコーダは、入力信号スペクトル包絡 線の部分的線形の推定値を作り、包絡線推定値に配分関数を適用することによっ て配分情報を設定し、包絡線推定値の要素を位取り因数として用いてオーディオ 情報ブロックを位取りし、設定した配分情報に従って位取りしたオーディオ情報 を量子化し、量子化した情報及び包絡線推定値を符号化された信号にアセンブル する。逆方向適応デコーダは、符号化された信号から包絡線推定値及び量子化さ れた情報を導出し、包絡線推定値にエンコーダで用いたものと同一の配分関数を 適用することによって配分情報を設定し、オーディオ情報の位取りを反転させる 。位取り及び配分にスペクトル包絡線推定値を用いる逆方向適応エンコーダ・デ コーダシステムの2つの例が、米国特許第4,790,016号及び5,109,417号に開示さ れている。 一方では、配分処理を改良するためにより少ない位取り値を有するより小さい ブロックを用いるのが望ましい。より小さいブロックは、有効信号帯域幅を横切 る位取り因数の数を増加させ、それによって配分関数で利用できるスペクトル包 絡線推定値の分解能を増加させる。高分解能スペクトル包絡線推定値を用いるこ とによって、配分関数は、より最適な配分情報を設定するために各位取り値に対 してより正確な心理音響モデルを適用することができる。 他方では、符号化された信号の位取り因数を表すのに必要なビット数を低減さ せるために、より多くの位取り値を有するより大きなブロックを用いるのが望ま しい。より大きなブロックは、有効信号帯域幅を横切る位取り因数の数を減少さ せ、それによってスペクトル包絡線推定値分解能を低下させる。これは、位取り 因数を伝えるの要するビット数を低下させるが、概して臨界帯域幅より広いサブ バンドを表すブロックを用いるのは望ましくない。上記の通り、臨界帯域幅より 広くない帯域幅のサブバンドを用いるコーダは、より広い帯域技術で可能なもの より心理音響効果をより良く利用することができる。発明の開示 本発明の目的は、高分解能スペクトル包絡線推定値の低ビットレート符号化に 備えることである。 本発明の教示によるエンコータの一実施態様においては、フィルタバンクが入 力信号を複数のサブバンド信号に分割し、桁移動子が位取り因数および位取り値 を含むサブバンド信号の位取り表現を発生させ、微分回路が位取り因数の微分符 号化された表現を発生させ、フォーマッタが、微分符号化された表現を含む位取 り因数および位取り値を、伝送及び記憶に適したフォーマットを有する符号化さ れた信号にアセンブルする。微分符号化された表現は、入力信号帯域幅を横切る 位取り因数微分値を含む。 いま述べたエンコーダ実施態様の一変形においては、桁移動子が、位取り因数 を含む位取りされた表現を発生させ、位取り因数は、位取り因数間の微分値の範 囲を限定するために必要に応じて調節される値を有する。 他の変形においては、桁移動子が、位取りされた表現を発生させるために先の 位取り因数対を用いることによって符号化された信号の情報要件を低減させるこ とが可能かどうかを決定する。情報要件が低減できる場合には、桁移動子は、先 の位取り因数を用いて位取りされた表現を発生させる。すなわち、微分回路は、 微分符号化された表現を発生させる必要はない。なぜならば、フォーマッタが、 微分符号化された表現の代わりに『再使用指標』から成る位取り因数情報を符号 化された信号にアセンブルするからである。 本発明の教示によるデコータの一実施態様においては、逆フォーマッタが、符 号化された信号から位取り因数の微分符号化された表現から成る複数の位取り値 及び位取り因数情報を導出し、積分器が、導出された位取り値及び微分符号化さ れた表現に応答して位取りされた表現を発生させ、逆桁移動子が、位取りされた 表現に応答してサブバンド信号を発生させ、逆フィルタバンクがサブバンド信号 に応答して出力信号を発生させる。 いま述べたデコーダ実施態様の一変形においては、デフォーマッタが、符号化 された信号から再使用指標から成る位取り因数情報を導出する。積分器は、位取 りされた表現を発生させる必要はない。なぜならば、逆桁移動子が、先に符号化 された信号から得られた位取り因数を用いて位取り値からサブバンド信号を発生 させるからである。 本発明は、これらの実施態様に限定されない。本発明の各種の特徴及び好まし い実施態様は、以下の論議及び添付図面を参照することによりより良く理解され るであろう。以下の論議及び図面は、例として示したに過ぎず本発明の範囲を限 定するものと理解すべきではない。図面の簡単な説明 図1は、本発明の各面を組入れた分割帯域エンコーダの一実施態様を示す構成 図である。 図2は、本発明の各面を組入れた分割帯域デコーダの一実施態様を示す構成図 である。 図3は、本発明の各面を組入れた分割帯域エンコーダの他の実施態様を示す構 成図である。 図4は、本発明の各面を組入れた分割帯域デコーダの他の実施態様を示す構成 図である。 図5は、微分符号化された位取り因数を表す仮想グラフである。 図6は、位取り因数及びそれに対応する微分値の範囲を制限する調節値を表す 仮想グラフである。 図7−10は、各種の微分符号化モードによる位取り因数及びそれに対応する 微分値の範囲を制限する調節値を表す仮想グラフである。 図11は、ブロック位取りの効果を例示するサブバンド信号成分を表す仮想グ ラフである。発明の実行モード 基本エンコーダ・デコーダ構成 図1は、本発明の各面を組入れた分割帯域エンコーダの一実施態様を示す。フ ィルタバンク102は、路100から受信した入力信号に応答してサブバンド信 号を発生させる。桁移動子104は、フィルタバンク102から受信したサブバ ンド信号の位取りされた表現を発生させる。位取りされた表現は、1以上の位取 りされた値と関連する位取り因数から成る。部分回路、すなわち、微分器106 は、位取り因数の微分符号化された表現を発生させ、微分符号化された表現及び 位取りされた値をフォーマッタ108へ伝える。フォーマッタ108は、位取り された値及び微分符号化された表現から成る符号化された信号を路110に沿っ て発生させる。 図3は、図1のものと類似の構成を有する分割帯域エンコーダの他の実施態様 を示す。図1の実施態様とは対照的に、桁移動子304は、すべての位取り因数 ではなくてその一部を微分器306に伝える。残りの位取り因数は、路312を 通ってフォーマッタ308へ伝えられる。実施上特定のエンコーダが、微分器 306と、図示していない他の路とを介して路312に沿って位取りされた値を フォーマッタ308へ伝えるかどうかは、単なる設計変更の問題にすぎない。フ ォーマッタ308は、位取りされた値、微分符号化された表現及び微分符号化さ れた表現に含まれていない位取り因数から成る符号化された信号を発生させる。 図2は、本発明の各面を組入れた分割帯域デコーダの一実施態様を示す。デフ ォーマッタ202は、路200から受信した符号化された信号から位取りされた 値及び位取り因数の微分符号化された表現を引き出す。積分器204は、1以上 の位取りされた値と関連する位取り因数から成るサブバンド信号の位取りされた 表現を発生させる。位取り因数は、デフォーマッタ202から受信した微分符号 化された表現に応答して発生される。逆桁移動子206は、積分器204から受 信した位取りされた表現に応答してサブバンド信号を発生させる。逆フィルタバ ンク208は、逆桁移動子206から受信したサブバンド信号に逆フィルタバン クを適用することによって路210に沿って出力信号を発生させる。 図4は、図2のものと類似の構成を有する分割帯域デコーダの他の実施態様を 示す。図2の実施態様とは対照的に、デフォーマッタ402は、位取りされた値 、微分符号化された表現及び微分符号化された表現に含まれていない位取り因数 を、路400から受信した符号化された信号から引き出す。微分符号化された表 現は、積分器404へ伝えられる。微分符号化された表現に拭く待てていない位 取り印紙は、路412に沿って逆桁移動子406へ伝えられる。実施上特定のデ コーダが、積分器404と、図示していない他の路とを介して路412に沿って 位取りされた値を逆桁移動子406へ伝えるかどうかは、単なる設計変更の問題 にすぎない。 図1及び3は、本発明の各面を組入れたエンコーダの基本構成を例示する。同 図は、符号化された信号の情報要件を低減させる符号化成分を明示していない。 例えば、オーディオ符号化システムにおいては、各種の符号化技術を用いる成分 は、符号化された信号の情報要件を低減させることによる聴取可能な影響を最小 にするために心理音響原則を用いることができる。本発明は、多くのオーディオ 符号化及びビデオ符号化用途で用いられるような符号化成分と共に用いるの極め て適している。しかし、このような符号化成分は、本発明を実施するためには不 要である。 情報低減符号化は、多くの方法で図1に示す実施態様に組入れることができる 。例えば、符号化機能は任意の1つ内において若しくはフィルタバンク102、 桁移動子104、微分器106及フォーマッタ108のあらゆる組合わせ内にお いて実行できる。別の例として、符号化処理は、桁移動子104及び微分器10 6を組入れた図示していない成分によって実行できる。同様な例は、図3に示す 実施例にも当てはまる。 同様に図2及び4は、本発明の各面を組入れたデコーダの基本構成を例示する 。同図は、符号化された信号の情報要件を低減させた処理の影響を反転させる復 号成分を明白に示していない。情報低減復号は、多くの方法で図2に示す実施態 様に組入れることができる。例えば、復号機能は任意の1つ内において若しくは デフォーマッタ202、積分器204、逆桁移動子206及逆フィルタバンク2 08のあらゆる組合わせ内において実行できる。別の例として、復号処理は、積 分器204及び逆桁移動子206を組入れた図示していない成分によって実行で きる。同様な例は、図4に示す実施例にも当てはまる。 図1乃至4に示す実施態様は、多くの実際的用途においてしばしば必要とされ る各種の成分を含んでいない。例えば、エンコーダの実際的実施態様は、入力信 号の帯域幅を制限してエイリアシングを防止するために低域濾波フィルタ(LPF) をしばしば用いる。この様な実際的な事項は、本発明の範囲外であり、ここでは 詳細に論議しない。実施上の付加的詳細は、例えば、上記の米国特許第5,109,41 7号から得ることができる。フィルタバンク 各種のデジタル及びアナログ技術を用いて、エンコーダフィルタバンクを実施 することができる。アナログ技術を用いる場合は、エンコーダフィルタバンクを 通したサブバンド信号をサンプリングし、次の符号化処理のためのデジタル信号 を得るために量子化することができる。本発明の実施上決定的な特定の技術はな いが、デジタル技術は、しばしば安価に利用することができる。 デジタル技術は、非回帰的、すなわち、いわゆる有限インパルス応答(FIR ) フィルタ及び回帰的、すなわち、いわゆる無限インパルス応答(IIR)フィル タを含む。一般的にはHamming著「デジタルフィルタ」(Englewood Cliffs,NJ, 1989年、124-270頁)を参照のこと。FIRフィルタは、多項式関数フィルタの ような技術又はフーリエ変換のような変換を用いて実施できる。特殊なフィルタ デザインの例としては、離散フーリエ変換(DFT)及び離散余弦変換(DCT )のような各種のフーリエ変換、Esteban 及びGaland共著「直角位相ミラ−フィ ルタの分割帯域音声符号化システムへの適用」 (Pric.ICASSP,1977年5月、19 1-195頁)で論議されている直角位相ミラ−フィルタ(QMF)及びPrincen及びB radley共著「時間領域エイリアシング相殺に基づく分析・合成フィルタバンクデ ザイン」 (IEEE Trans.on Acoust.,Speech.Signal Proc.,vol.ASSP-34、19 86年、1153-1161頁)で論じられている時間領域エイリアシング相殺(TDAC) フィルタ等がある。臨界帯域幅と相応する帯域幅を有するサブバンドを用いるこ とで、広帯域技術による以上に心理音響効果を利用できるが、本発明の教示の適 用はそれに制限されない。ここで用いる『サブバンド』等の用語は、入力信号の 有効帯域幅以内の1以上の周波数帯域を意味するものと理解すべきである。桁移動子 多くの分割帯域コーダは、限られたビット数によって表される符号化された情 報のダイナミックレンジを広げるために位取りされた表現を用いる。位取り因数 自体も同様に、スペクトル包絡線の推定値を得ることができる基底を与える。推 定されたスペクトル包絡線は、適応ビット配分情報を伝えるために逆方向適応符 号化システムで用いることができる。 位取り因数からスペクトル包絡線の推定値を形成する分割帯域エンコーダは、 個々の位取り及びブロック位取りの組合わせを用いることができる。例えば、位 取りされた表現は、低周波数に対する臨界帯域幅は狭いので、低周波数サブバン ド信号を表すために個々の位取りされた値と関連する位取り因数を用いることが でき、また高周波数に対する臨界帯域幅はより広いので、高周波数サブバンド信 号を表す2以上のブロックと関連する位取り因数を用いることができる。 臨界帯域幅に従ったブロック位取りは、個々の位取りと比較して配分情報を伝 えるのに必要な位取り因数が少ないので、多くの低ビットレート符号化システム においては興味をそそる。ブロック位取りは、符号化された信号における位取り 因数の情報要件を低減させるが、推定されたスペクトル包絡線の分解能も同様に 低減させ、位取りされた値の情報要件を増加させる傾向がある。この効果につい ては、以下に詳細に論議される。 一般的に浮動小数点として知られる個々に位取りされた表現の一例は、指数( 位取り因数)及び仮数(位取りされた値)から成る。多くの形の浮動小数点が知 られている。一形式において指数は、仮数を『正規化』又は仮数の大きさを0. 1及び1.0の間の範囲に位取りするのに用いられる乗数の2の羃を表す。2の 逆数羃を有する乗数が、正規化された仮数から真の数字を得るのに用いられる。 例えば、3と等しい4ビット指数と、0.75と等しい位取りされた値を表す2 の補数の形の正規化された3ビット仮数とから成る7ビット浮動小数点数は、0 .75×2-3又は0.09375の数字を表す。指数は、仮数を位取りするのに 用いられ、それによって限られたビット数によって表すことができる数字の範囲 を増加させる。 ブロック位取りされた表現の一例は、共通指数(ブロック位取り因数)と関連 する仮数(位取りされた値)から成るブロック浮動小数点(BFP)として一般 に知られている。上記のものと類似の一実施態様においてブロック指数は、ブロ ック内で最大の大きさを有する数字に相当する仮数を正規化する乗数の2の羃を 表す。ブロック内の他の仮数は、ブロック指数に応じて位取りされ、大きさが0 .5未満の位取りされた値を有するので、正規化される可能性はない。例えば、 4と等しく、0.5、0.75及び−0.25と等しい3つの位取りされた3ビ ット仮数と関連する、4ビットブロック指数から成るBFP表現は、0.031 25、0.046878及び−0.015625の数字を表す。 ブロック位取りされた表現の他の例は、線形乗数(ブロック位取り因数)と関 連する位取りされた値から成る。ブロック乗数は、ブロック内の最大数字の大き さと等しく、ブロック内の数字は、各数字を位取り因数により割ることによって 位取りされる。真の数字は、各位取りされた値に位取り因数を掛けることによっ て得られる。例えば、−0.75、1.00及び0.50と等しく、0.187 5と等しいブロック乗数と関連する3つの位取りされた値は、それぞ れ、−0.140625(−0.75×0.1875)、0.1875及び0. 09375を表す。 本発明の各種の面を組入れたエンコーダの実施態様は、広範な位取り関数S( q)の任意のものを用いることができる。例えば、位取り関数は、線形、対数又 は三角法を用いることができる。しかし、位取り関数は、位取りされた値から真 の数字の近似値を回復させるためにデコーダで用いることができる相補的な逆位 取り関数S-1(q)を備えるべきである。 特定のエンコーダ・デコーダ用途に対する各種のデザイン基準が、位取り関数 の選択に影響を与える。例えば、逆方向適用分割帯域符号化システムは、サブバ ンド信号振幅に応じてなされるビット配分を潜在的に伝えるために、上記のもの と類似の浮動小数点表現の指数を用いることができる。指数値の単位増加は、浮 動小数点数で表される数字に対して振幅で約半分の減少又は−6dB(20lo g100.5)の変化を表す。従って、この様な浮動小数点表現は、6dBの振幅 増加又は18dBのような倍数に対して1つの追加ビットを配分する逆方向適応 符号化システムにとって有利な設計変更となり得る。微分器 微分器は、スペクトルを横切って位取り因数間の差を設定することによって、 位取り因数の1以上の微分符号化された表現を発生させる。図5は、2組の仮想 値を表す2組の点を例示する。破線502で接続された点は、例えば、サブバン ドブロック内のサブバンド信号に対する浮動小数点指数のような1組の位取り因 数を表す。上記の浮動小数点の例を続けると、指数Xiはグラフ上で負数として プロットされ、大きい値が大きい振幅信号に相当するようにされる。同例におい て指数X0は、8の値を有するが−8とプロットされ、指数X1は7の値を有する が−7とプロットされる。以下の論議を通じて、プロットされた負の値は指数X iの値を指すものとする。指数X1から成る浮動小数点数で表される数字は、指数 X0から成る浮動小数点数で表される数字の約2倍である。同一組の指数が図6 −10に例示されている。 破線504で接続された点は、連続指数間の差を表す。例えば、1の値を有す る第1点△1は、指数X1が指数X0より1つ大きいことを示す。−2の値を有す る第3点△3は、指数X3がX2より2つ小さいことを示す。指数0に相当する微分 点はない。なぜならば、この指数は微分値が決定される基数となるからである。 微分符号化された表現を発生させる方法には多数の変形が可能である。例えば 、微分関数D(i)は、線形、対数又は三角法でよいが、微分関数は、微分符号 化された表現から位取り因数を回復させるためにデコーダで用いることができる 、相補的積分関数D-1(i)を考慮すべきである。上記例では、微分関数D(i )=Xi−Xi-1は、一次関数であるが、浮動小数点の性質から微分値は基礎をな す信号振幅の指数関数として近似的に変化する。 エンコーダの特殊な実施態様では、すべての位取り因数に微分関数を適用する か若しくは適応的に選択されるサブバンド信号と関連する位取り因数のみに当該 関数を適用することができる。適応的な選択は、符号化された信号の情報要件を 最適に低減させるようにすることができる。例えば、図5を参照して、指数X13 乃至X20の微分符号化された表現を伝えるためには、指数それ自体を伝えるため に要するものより多くのビットを必要とするであろう。この場合エンコーダは、 微分符号化のためには指数X1乃至X12のみを選択し、この選択の指標を符号化 された信号で伝えることが可能であろう。 ある実施態様に対して微分関数は、ブロック位取り因数と単一の位取りされた 値と関連する位取り因数との間で区別を必要としない。以下に述べるような他の 実施態様において情報要件を最大限に低減させるように微分関数を適応させる場 合には、この区別が重要になる可能性がある。フォーマッタ フォーマットプロセスは、位取りされた値、微分符号化された表現、基数値、 及び多分1以上の位取り値を伝送及び記憶に適した形にアセンブルすることによ って符号化された信号を発生させる。一位取り因数は、微分符号化された表現の 相対値を決定する基数として役立たせることができる。多くの実際的な実施態様 において、誤差検出・補正コード(EDC)、フレーム同期コード、データベー ス検索キーのような付加的情報も符号化された信号にアセンブルされる。特定な 実施態様で用いられるフォーマットプロセス及び同プロセスから結果的に生じる 符号化された信号のフォーマットは、本発明の実施上決定的なものではない。デフォーマッタ デフォーマッタは、位取りされた値、微分符号化された表現、基数値、及び多 分1以上の位取り値を符号化された信号から得ることによって、フォーマットプ ロセスの効果を反転させる。多くの実際的な実施態様において、EDC及びフレ ーム同期コードが用いられ、受信した符号化された信号を正しく解釈し、可能な ら、伝送又は記憶・検索中に導入された誤差を検出して補正するようにさせる。 特定な実施態様で用いられるデフォーマットプロセスは、本発明の実施上決定的 なものではない。積分器 積分器は、エンコーダにおいて微分符号化された表現を発生させるために用い られたものと相補的な機能を有する。上記例に関して、例えば、位取り因数は、 以下の式を用いて微分符号化された表現及び基数値から回復させることができる 。 ここで、△i = Xi − Xi-1 i≧1 X0 = 基数値 概して、積分関数D-1(i)は、以下のように微分関数D(i)の逆である。 位取り因数Xi = D-1{D(i)} 符号化された信号が、適応的に選択された位取り因数を符号化するエンコーダ で作られる場合には、当該選択の指標は、符号化された信号からデフォーマッタ によって引き出され、適切な位取り因数のみを得るために積分関数を改変するよ うに用いられる。逆桁移動子 逆位取りファンクションは、エンコーダにおいて位取りされた表現を得るため に用いられたものと相補的なファンクションである。上記浮動小数点表現に関し ては、例えば、0.112と等しい正規化された3ビット仮数は、2の補数の形 の位取りされた値0.75を表す。3と等しい値を有する指数と関連するこの正 規化された仮数によって表される真の数字は、0.75×2-3又は 0.09375である。この例における逆位取りは、2進仮数のビットを指数値 と等しい回数だけ右に論理的に移動させることによって実行できる。 概して、逆位取り関数S-1(q)は、真の数字qがS-1{S(q)}とほぼ等 しくなるように、位取り関数S(q)の逆である。厳密な一致は必ずしも期待さ れていない。なぜならば、位取り関数を用いると結果的に精度が若干失われる可 能性があるからである。逆フィルタバンク 本発明の実施上逆フィルタバンクを実行する技術は決定的ではない。QMF及 びTDACのような多くの技術は、決定的なサンプリングを与え、理論的に、逆 フィルタバンクによって原入力信号の正確な再構成を許容している。これらの特 性は、エンコーダ・デコーダシステムの実際的実施態様にとってしばしば非常に 望ましい特性であるが、本発明の実施上肝要なものではない。代替実施態様 上記基本的実施態様に対する代わりの各種実施態様につき以下に述べる。本発 明の各面につき論議するために例を挙げるが、本発明はこれらの特殊な例に限定 されない。これらの代替案は、符号化された信号を知覚的に劣化させることなく 符号化された信号の情報要件を低減させんとする符号化技術に関するものを含む 。微分範囲 符号化された信号の情報要件は、微分関数D(i)によって発生される微分値 の範囲を制限することで低減できる場合がある。発明の各面を組入れたエンコー ダの一実施態様においては、数字は4ビット指数から成る浮動少数点数によって 表される。この表現で表される2つの数字は、−15乃至15の範囲で量が異な る指数を有する。この範囲を有する微分値の従来の2進表現は、5ビットを必要 とするが、指数自体を伝えるためには4ビットのみを必要とするにすぎない。例 えば、微分値を−1乃至1に制限することによって、従来の2進表現を用いて当 該微分値を伝えるためには2ビットしか必要としない。これは、1微分値当たり 2ビットの節約に帰着する。 連続する浮動小数点数の指数間の微分値は、任意の範囲に制限できる。微分値 は、より小さい数字の指数を調節しかつ関連する仮数をそれに応じて位取りする ことによって制限することができる。このプロセスは、10進指数xxと関連す る2進端数仮数を2の補数で表すために、±0.nnn2Exxの表示を用いて 以下に述べる。 例えば、数字Q1=−0.09375は、浮動小数点数−0.112E3として 表すことができ、また連続する数字Q2=0.001953125は、浮動小数 点数+0.12E8として表すことができる。2つの数字間の指数微分値は+5 である。数字Q2の指数を調節し、Q2が+0.000012E4と表されるよう に関連する仮数を再位取りすることによって、例えば、指数微分値が+1に下げ られる。 図6は、微分値を−2乃至2の範囲に制限するために指数を調節する結果を例 示する。円は、調節前の指数値を表し、従って図5に示したものと同一である。 四角は、調節後の指数値を表す。指数X1乃至X3に対する調節は、相当する微分 値△1乃至△3が既に−2乃至2の制限された範囲内にあるので不要である。指数 X4は、原微分値△4の大きさを−3から−2まで低減させるために四角602で 表される新しい値に調節される。同様な調節が指数X8、X10、X11、X15、X1 6、及びX18に対してなされる。 指数X13も同様に調節されるが、この調節は、2つの事項によって影響される 。第1に、指数に対する初期調節で指数X12、X13間の原微分値△13の大きさを −6から−2に低下させる。この調節から結果的に生じる指数値は、十字604 で表される。第2に、指数X13、X14間の残りの微分値△14が大きすぎるので追 加の調節が必要である。この追加の調節で、残りの微分値が+6から+2に低減 される。第2調節の結果生じる指数値X13は、四角606で表される。結果的に 生じる指数X12、X13間の微分値△13は+2で、従ってさらに調節する必要はな い。もし、指数X12、X13間の微分値が大きすぎるなら、微分値を低減させるた めに指数X12が増大されるであろう。もし指数X12が増大されるなら、指数X11 、X12間の微分値が検査され、当該微分値が大きすぎないことを確認するために 指数X11をさらに調節する必要があるかどうかを決定するようにされる。これら のさらなる調節は、各先行指数につきなされ、先の微分値が大きすぎなくなるま で、若しくは第1指数X0が処理されるまで行われる。 以下のプログラム断片は、可能な調節が行われる一方法を表す。各種の代替方 法が可能である。 ライン01−03は、指数X1−X20につき指数微分値を計算する。 可変△iは、指数Xi-1、Xi間の微分値を表す。ライン04−22は、指数微分 値を−2乃至2の範囲に制限するために指数を制限する。ライン05は、微分値 △iが制限範囲内かどうかを決定する。もしそうなら、ライン04は、指数iを 次の微分値まで進め、全微分値が処理されるまでライン05−21の処理を繰り 返す。もしライン05が、微分値△iが制限範囲内にないと決定するなら、1以 上の指数の調節を要する。ライン06は、微分値が大きすぎるか又は小さすぎる かを決定する。もし小さすぎるなら、ライン07−10が必要な調節を行い、さ もなでれば、ライン12−18が、必要な調節を行う。 もし微分値が小さすぎるなら、ライン07が、−2と等しい微分値を得るため に指数Xiを増加させなければならない量を決定する。変数kは、この量に設定 される。ライン08は、指数Xiを量kだけ増加させる。ライン09は、−2と 等しい微分値△iを設定し、ライン10は、次の指数に対し微分値△i+1を量kだ け減少させる。 もし、微分値が大きすぎるなら、ライン12が、変数jを現指数iと等しく設 定する。ライン13は、2未満の微分値に遭遇するまで若しくは変数jが、0に なるまでライン14−18で行われる処理を繰り返す。ライン14は、2と等し い微分値を得るために先の指数Xj-1を増加させなければならない量を決定する 。変数kは、この量に設定される。ライン15は、量kだけ指数Xj-1を増加さ せる。ライン16は、微分値△jを2と等しくに設定し、ライン17が、先の指 数に対して微分値△j-1を量kだけ増加させる。ライン18は、変数jの減少を 示し先の微分値及び指数を指すようにする。 ライン13−19に示す論理はさらに改良し得る。ライン15は、もし指数X 0、X1間の微分値△1が大きすぎるなら、指数X0の値を調節するが、ライン17 は、微分値△0の値を調節する必要はない。なぜならば、この微分値が定められ ていないからである。 指数微分値を制限することで当該微分値を伝えるためにに要するビット数は減 少させることはできるが、所与のレベルの精度で仮数を伝えるために要するビッ ト数をも増加させる可能性がある。上記例に関して、Q2の指数を8から4へ調 節することによって、同一精度で仮数を表すのに要するビット数は4だけ増加す る。当該微分値を−1乃至1の範囲に制限っすることで微分値を伝える2ビット を節約できるが、関連する仮数を同一精度で伝えるために4ビット追加する必要 がある。 図6と類似する図7のグラフは、微分値を−2乃至2の範囲に制限するための 指数調節結果を示す。円は、調節前の指数値を表し、四角は、調節後の修正され た指数値を表す。円を結ぶ折れ線は、四角を結ぶ折れ線より正確にスペクトル包 絡線を表しているが、調節された指数の制限された微分値を伝えるために要する ビットは少ない。例えば、従来の2進表現を用いることによって、各調節されて いない指数を表すために4ビットが必要とされるが、調節された指数に対する各 制限された微分値を表すために3ビットが必要とされるにすぎない。これは、2 0指数に対して20ビットの節約に帰着する。 離散変換によって実行されるデジタルフィルタバンクの一周波数応答特性は注 目に値する。概して分析窓のデザインに依存するが、かなりの量のスペクトルエ ネルギが隣接フィルタ帯域内に漏れるのを許容する高側ローブを犠牲にして、変 換に基づくフィルタは狭い主ローブを達成することができる。Harris著『離散フ ーリエ変換による調和解析用窓』(Proc.IEEE,vol.66,1978年1月、51-83頁 )参照のこと。この側ローブ漏れのために、一変換係数によって表される周波数 のみに存在するスペクトルエネルギの一部が、隣接変換係数内に漏れ、隣接変換 係数は、スペクトルエネルギがそれぞれの周波数に存在することを誤って示すで あろう。 側ローブ漏れの一結果は、スペクトルエネルギが変換係数間で変化できる速度 に課される制限である。この制限のために位取り因数微分値の大きさが内在的に 制限される。言い換えると、フィルタバンクの側ローブ漏れのために、もしあれ ば、位取り因数微分値を制限するために位取り因数に対しては大きな調節を要す るであろう。 図7に示す2つの折れ線間の陰影をつけた部分は、調節前の指数と関連する仮 数によって伝えられるものと同一レベルの精度で、調節された指数と関連する浮 動小数点仮数を伝えるために要する追加ビットの概略の大きさである。例えば、 指数X3と関連する各仮数に対しては1ビットの追加を必要とし、指数X4と関連 する各仮数に対しては3ビットの追加を必要とする。図7に示す例に対する調節 された指数およびそれそれの調節されていない指数間の差の合計は23と等しい 。各指数が一仮数と関連すると仮定すると、これは、調節された指数を用いてす べての仮数を伝えるためには23の追加ビットが必要であることを意味する。し か し、微分値を−2乃至2の範囲に制限することによって20ビットしか節約され ないので、指数及び仮数から成る20の浮動小数点数は、制限された微分値を用 いて当該数を伝えるために必要なビットより3つ少ないビットを用いて、所与の レベル精度で伝えることができる。 このモードの微分符号化は、ここではD15と呼ぶ。1は、1つの位取りされ た値が1つの位取り因数と関連することを示す。5は、位取り因数微分値は5つ だけの状態の内の1つをとるように制限される。この例では、5つの状態は、− 2乃至2の範囲内の整数である。 この例におけるD15符号化モードは、情報要件の低減を達成することはでき ない。なぜならば、制限された微分値を伝えるために節約されたビット数が、仮 数精度を保つために必要な追加のビット数より少ないからである。20の4ビッ ト指数を伝えるためには80ビットが必要である。以下に述べる他の符号化モー ドに加えて、図5に示す指数を符号化するD15モードの価値のあるブロックず つの数字は、4ビット指数から成る20の浮動小数点数を符号化するために必要 なビット数と比較して節約される正味のビット数によって表される。 図8は、図7に示すものと類似のグラフを示す。四角は、微分値を−1乃至1 の範囲に制限する調節された指数を表す。従来の2進表現で各微分値を伝えるた めには2つのビットを必要とするにすぎない。従って、これらの調節は、20の 指数と比較して20の制限された微分値を伝えるための40ビットの節約に帰着 する。図8に示す例に対して調節された指数及びそれそれの調節されていない指 数間の差の合計は45と等しい。各指数が1つの仮数と関連すると仮定すると、 微分値を−1乃至1の範囲に制限することで、制限された微分値を用いて伝える ために必要とされるより5つ少ないビットを用いて所与の精度レベルで20の浮 動小数点数を伝えることが可能である。位取り因数微分値が3つの状態に制限さ れているので、この微分値符号化モードをここではD13と呼ぶ。 上記2つの各例は、指数微分値を零に関して対称な範囲に制限しているが、非 対称な範囲も用いることができる。例えば、4・状態D14符号化モードでは、 微分値を−1乃至2の範囲に制限できるであろう。D15符号化モードでは、微 分値を−1乃至3の範囲に制限できるであろう。もし非対称範囲がオーディオ符 号化システムで用いられるなら、例えば、概してより大きな正の微分値を考慮す るのが望ましい。なぜならば、符号化誤差は、一時的心理音響隠蔽効果のために 大きな振幅増加よりはむしろ大きな振幅減少に対して一層大きく許容できるから である。微分コードパッキング 概して従来の2進表現は、微分値を伝えるための有効な方法ではない。例えば 、既に述べた通り、−1乃至1の範囲に制限された微分値は、2ビットだけの従 来の2進表現によって伝えることができる。しかし、この表現は不十分である。 −1乃至1の範囲は、3つの別個の整数値−1、0及び1のみから成るが、2つ の2進ビットは、4つの別個の整数値を表すことができる。事実上、もし2つの ビットが3つの値の1つのみをとることができる微分値を伝えるために用いられ るなら、ビットの端数部分は無駄になる。端数ビットは、倍数微分値を一緒にま とめること(パッキング)によって再生利用できる。 これをどの様に行うかの一例は、第1に、各可能な微分値を0乃至N−1の範 囲内の整数に写像する写像関数M(i)を各微分値に適用し、その後以下の多項 式を計算することによってパッキング操作を行う。 ここで、M(i) =微分値△iの写像された値 N=各微分値がとることができる状態の数 n=まとめる(パッキング)ための位取り因数の数 N連続整数の範囲内の任意の整数値をとれる微分値に対する簡単な写像関数M(i )は次式である。 M(i) = △i − △min ここで、△minは、微分値がとれる最小値 微分値をより有効な表現にまとめる(パッキング)能力は、微分範囲の制限を 一層興味深いものとする助けとなる。例えば、−2乃至2の範囲を有する5・状 態微分値は、写像関数 M(i) = △i −(−2)= △i+ 2によって0乃至4 の範囲に写像することができる。3つの写像された値は、 多項式 P=M(1)+5M(2)+25M(3) を計算することによって7ビ ット2進表現Pにまとめることができる。その結果各5・状態微分値は、約2. 33ビットによって伝えることができる。図7に示す例については、D15符号 化モードを用いてまとめられた20の微分値を伝えるのに要するビットは約46 .67である。これは、指数自体を伝えるのに要する80ビットとは対照的であ るが、仮数精度を維持するために23の追加ビットが必要となる。その結果、コ ードパッキングを有するD15符号化は、20の指数及び関連する仮数を伝える のに必要なビットに対して約10.33ビットの正味の節約を達成している。 −1乃至1の範囲を有する3・状態微分値は、 写像関数 M(i) =△i −(−1)=△i +1によって0乃至2の範囲に写像す ることができる。3つの写像された値は、 多項式 P=M(1)+3M(2)+9M(3) を計算することによって5ビッ ト2進表現Pにまとめることができる。その結果各3・状態微分値は、約1.6 7ビットで伝えることができる。図8に示す例については、D13符号化モード を用いてまとめられた20の微分値を伝えるのに要するビットは約33.33で ある。これは、指数自体を伝えるのに要する80ビットとは対照的であるが、仮 数精度を維持するために45の追加ビットが必要となる。その結果、コードパッ キングを有するD13符号化は、約1.67ビットの正味の節約を達成している 。 この特殊な例に対しD15符号化モードは、D13符号化モードより大幅に情 報要件を低減させることができる。これはすべての場合には当てはまらない。一 定の範囲内で、より平坦なスペクトル形状を有する信号に対しては、D13のよ うな『より低い』微分符号化モードは、D15のような『より高い』モードより 情報要件を低減させる上でより効果的であろう。 適切な長さの多項式を用いることによってあらゆる数の微分値をまとめること が可能であるが、パッキングが適度に有効なので先の各例に対しては3項から成 る多項式を用いた。パッキング効率は、多項式の項数が増すにつれて増大する傾 向にあるが、実際の実施態様において項数は制限される。なぜならば、さもなけ れば結果的に生じるまとめられた表現が過度に長くなり処理が一層困難になるか らである。各種の実施態様に対する以下の論議は、3項の多項式を前提としてい る。 コードパッキングは、概して完全に有効ではない。例えば、3つの5・状態微 分値の7ビット表現は、約98%の効率にすぎない。なぜならば、7ビットで表 すことができる128の可能なすべての状態の内125のみが3つの微分値を伝 えるために必要とされるに過ぎないからである。残りの3つの『未使用』状態は 、それがなにか他のことに用いられない限り無駄になるからである。例えば、こ れらの未使用状態は、制限範囲外の位取り因数微分値を表すのに用いることがで きるが、これは特殊な扱いが必要になる程頻繁に発生する。これらの未使用状態 に対する幾つかの用途は以下に提起される。ブロック位取り ブロック位取り技術は、符号化された信号の情報要件をさらに低減させるために 時々用いることができる。図7と同様な図9及び10は、微分符号化に対する一 例のブロック位取りの効果を例示する。四角は、微分値を−2乃至2の範囲に制 限する調節された指数値を表すが、調節された指数の値は、ブロック内の最大指 数と等しくするためにさらに制限される。各ブロックの指数が等しいので、各ブ ロックから1つの指数のみを符号化することによって情報要件を低減させること ができる。 図9において、指数は2指数ブロックにグループ化される。調節されていない 指数X1に対する微分値は、許容範囲内にあるが、指数X1は、ブロック内の最大 指数X2と等しくなるように調節される。同様に指数X10は、X9と等しくなるよ うに調節される。この微分符号化は、ここではD25と呼ぶ符号化モードの一例 である。2は、2つの位取りされた値が各位取り因数と関連することを示す。5 は、位取り因数微分値が5つだけの状態の内の1つをとるように制限されること を示す。 上記の通り5・状態微分値をパッキングすることによって、3つの微分値を7 ビットで伝えることができる。10だけの微分値が符号化されるので、D25符 号化モードを用いて約23.33ビットで当該微分値を伝えることができる。し かし、図9の陰影をつけた区域を参照することによって、仮数精度を維持するた めに45の追加ビットを要することを決定することができる。その結果、コード パッキングを有するD25符号化は、約11.67ビットの正味の節約を達成し た。 図10において、指数は4指数ブロックにグループ化される。この微分符号化 は、ここではD25と呼ぶ符号化モードの一例である。4は、4つの位取りされ た値が各位取り因数と関連することを示す。5つだけの微分値が符号化されるの で、コードパッキングを有するD45符号化モードを用いて約11.67ビット で微分値を伝えることができる。しかし、図10の陰影をつけた区域を参照する ことによって、仮数精度を維持するために67の追加ビットを要することを決定 することができる。その結果、D45符号化は、約1.33ビットの正味の節約 を達成している。 この特殊な例に対して、D25符号化モードは、D13、D15又はD45符 号化モードのいずれよりも大幅に情報要件を低減させることができる。一定の状 況において、D45符号化モードは、他の符号化モード以上に情報要件を低減さ せることができる。他の状況においては、個々の位取りによって達成されるもの 以上に情報要件を低減させることができる形の微分符号化は存在しない。一定の 範囲内で、より平坦なスペクトル形状を有する信号に対して、D45のような『 より広い』微分符号化モードは、D15のような『より狭い』符号化モードより 一層有効に符号化された信号の情報要件を低減させるであろう。 上記ブロック位取り技術においては多くの変形が可能である。例えば、D25 符号化モードは、一対の指数微分値△i及び△i+1に対して表1に示すような5・ 状態写像関数M(i)を用いることができる。 D45符号化モードは、4つの指数微分値△i乃至△i+3に対して表2に示すよ うな5・状態写像関数M(i)を用いることができる。 写像関数の選択は、符号化性能にかなりの影響を与える可能性があるが、本発 明概念の実施上決定的なものではない。スペクトル包絡線分解能 分割帯域符号化システムのある実施態様では、ブロック位取り因数に基づいて 適応的にビットをサブバンド信号に配分することによって量子化雑音を制御して いる。例えば、変換符号化システムにおいて変換係数は、サブバンドにグループ 化され、サブバンド内の最大係数の大きさに基づいてすべての係数に同一数のビ ットが配分される。サブバンド符号化システムにおいては、サブバンド信号内の 各サンプルには、サブバンド信号の振幅に基づいて同一数のビットが配分される 。 図11は、変換フィルタバンクから生じたサブバンド信号成分の仮想的例を示 し、同図において円は、各変換系数に対する個々の位取り因数を表す。以下の例 についての論議を簡単にするために、位取り因数は、上記浮動小数点表現の形の 4ビット指数であると仮定する。 ブロック位取りを用いる変換符号化システムの一実施態様において、例示した サブバンド内の最大成分Q118と関連する指数X118は、ブロック位取り因数であ る。ブロック位取り因数の値に応答して配分ファンクション(関数)は、Q118 の振幅から約30dB低い隠蔽(マスキング)しきい値1102を設定する。こ のしきい値より低い量子化雑音は、サブバンド内のスペクトルエネルギによって 隠蔽されると考えられる。簡単なビット当たり6dB法則を用いて、配分ファン クションはサブバンド内の14成分の各々に6ビットを配分する。6ビットの1 つは、量の符号を表し、残りの5ビットは、2の補数の形で量の大きさを表す。 例えば、浮動小数点数では+0.12E4として表すことができる量をQ116= 0.03125と仮定する。指数X118をブロック位取り因数として用い、仮数 に6ビットを配分することによって、Q116は+0.000010E1と表すこ とができる。仮数は正規化されない、すなわち、それは0.5未満の大きさを有 する。なぜならば、それはブロック位取り因数X118に関して再位取りされるか らである。Q116仮数が正規化されないので、量Q116と配分結果から生じる量子 化雑音との間の信号対雑音比(SNR)は、たとえ仮数に6ビットが配分されて いても、約12dBにすぎない。この低下したSNRにもかかわらず、それが依 然として隠蔽しきい値1102より低いので、量子化雑音は聴取できない。 しかし、ビット配分が可能な限り効率的でないことは明らかである。仮数には 6ビットが配分されているが、量子化雑音を隠蔽するのに必要な12dBのSN Rを達成するためには、Q116に対する正規化された仮数は、3ビットだけを必 要とするにすぎない。もし仮数が正規化された形で符号化できるなら、Q116仮 数に配分された3ビットは不要である。この例から、個々の位取り因数を符号化 するのに必要なビット数を、正規化された仮数への一層正確な配分によって節約 できるビット数に対して釣り合わせることによって、符号化された信号の情報要 件を低減させることができることが分かる。 図11において、陰影をつけた区域の頂点と、陰影をつけた区域の底部に沿っ た折れ線上の点との間の距離が、正規化された仮数を符号化することによって節 約できる仮数ビットの数を表す。例えば、Q112 仮数がブロック位取り因数X11 8に関して位取りされる場合にそれを符号化するために10ビット追加する必要 があるが、これはQ112仮数が個々の位取り因数X112に関して位取りされる場合 にそれを符号化するために要するビット数と対照的である。 しきい値1102より低い指数を有するスペクトル成分は、聴取できないので 符号化する必要がないことも明らかである。同成分が表すスペクトルエネルギは 、サブバンド内の他のスペクトルエネルギによって隠蔽されるであろう。図11 に示す例では、量Q112−Q114及びQ122-Q125と関連する仮数にはビットを配 分 する必要はない。これは、符号化された信号の情報要件のさらなる低減に帰着す る。 さらに図11の例を参照すると、ブロック位取り、5・状態微分符号化及び上 記のコードパッキングを用いるエンコーダは、ブロック位取りを伝えるのに約2 .33ビット、14の6ビット仮数を伝えるのに84ビット、全体で約86.3 3ビットを必要とする。対照的に、個々の位取り、5・状態微分符号化及び上記 コードパッキングを用いるエンコーダは、14の指数微分値を伝えるのに32. 67ビット、隠蔽しきい値より上の7つの量に対する仮数を伝えるのに26ビッ ト、全体で約58.67ビットを必要とする。より高い分解能のスペクトル包絡 線を用いることで、この特殊なサブバンド信号に対して約26.67ビットの正 味の節約を実現している。 図11の例及びスペクトル包絡線分解能の論議は、特に変換符号化システムに 向けられているが、当該原理は、サブバンド符号化システムにも適用される。概 して、スペクトル包絡線の分解能は、サブバンドフィルタバンク内の帯域幅によ って制御される。ブロック位取り因数は、多重点までダウンサンプリングするサ ブバンド信号に適用可能で、個々の位取り因数は、単一点までダウンサンプリン グするサブバンド信号に適用することができる。これらの位取り因数は、スペク トル包絡線の推定値を与えることができる。位取り因数再利用 エンコーダは、既にデコーダに知られている位取り因数を用いることによって 符号化された信号の情報要件を低減させることができる。これを行うことができ る一方法は、より早く発生された一組の位取り因数を用いてサブバンド信号を符 号化し、当該位取り因数を再利用する旨の表示を符号化された信号内でデコーダ に伝えることである。任意の数の先の位取り因数の組から1組の位取り因数を再 利用できるが、数は通常実際的事項により限られている。すなわち、これらの組 を記憶するためにエンコーダ及びデコーダで利用できる記憶容量、先のどの組の どの位取り因数を再利用すべきかを伝えるために符号化された信号内で利用でき る情報容量及びエンコーダによって行われる各組からの選択に要する処理量のよ うな事項が含まれる。 位取り因数の再利用は、もし早い位取り因数が現位取り因数と著しく異なるな ら、情報容量を低減させることはできない。この状況は、微分値の範囲を制限す るように指数を調節するための上記のものと本質的に同じである。例えば、図7 のグラフの例は、円で現位取り因数を表し、四角で早い位取り因数を表すものと 解釈することができる。早い位取り因数を用いる場合には2組の位取り因数の差 が、位取りされた値の精度を維持するために追加されるビットの必要性を表す。 一実施態様において再利用表示は、符号化された信号内につねに存在する単一 ビットである。1に設定する場合は、新しい位取り因数は符号化された信号には 存在せず、先の組の位取り因数がデコーダで用いられるべきであることを示す。 位取り因数は、位取りされた値の精度を維持するために必要な追加のビット数が 現位取り因数と、因数間の差とを伝えるために必要なビット数より少ない場合に は何時でも再利用される。 図7のD15符号化の例を参照すると、仮数の精度を維持するために23ビッ ト追加する必要があるが、早い位取り因数を再利用することによって約46.6 7ビットが節約される。図8のD13符号化の例では、仮数の精度を維持するた めに45ビット追加する必要があり、早い位取り因数を再利用することによって 約33.33ビットだけが節約されるにすぎない。図9のD25符号化に対して は、仮数の精度を維持するために45ビット追加する必要があり、早い位取り因 数を再利用することによって約23.33ビットだけが節約されるにすぎない。 図9のD45符号化に対しては、仮数の精度を維持するために67ビット追加す る必要があり、早い位取り因数を再利用することによって約11.67ビットだ けが節約されるにすぎない。 同様により広い符号化モードでも、より狭い符号化のために先に発生された位 取り因数を再利用してもよい。例えば、D45モードの符号化は、先にD15の ために用いた一組の位取り因数を用い、例えば、同組の4番目の位取り因数を選 択するようにしてもよい。 エンコーダは、『前方を見ること』によって位取り因数を最大に再利してもよ い。一実施態様においてエンコーダは、2以上のサブバンド信号ブロックのフレ ームを検査し、同フレーム内の大多数のブロックを符号化するのに用いること ができる一組の位取り因数を設定している。フレーム内の全部又は大抵のブロッ クを最も良く表す一組の『フレーム位取り因数』は、同フレーム内で符号化され 、同フレーム内で後で起こるブロックのために再利用される。フレーム位取り因 数によって十分に表されないフレーム内の孤立したブロックは、特殊な組の位取 り因数を用いて符号化できる。同様に孤立したブロックは、その位取り因数が多 分一度だけ用いられるべきであり、次のブロックに対してはフレーム位取り因数 が用いられるべきである旨の表示をも含む。 フレーム位取り因数を設定する簡単な一技術は、フレーム内の各ブロック内の 各サブバンド信号につき位取り因数を計算し、フレーム内のすべてのブロックを 横切ってそれぞれのサブバンドの各々につき最大の位取り因数値を決定し、これ らの最大位取り因数を含む一組を構成することから成る。フレーム位取り因数よ りはむしろ特殊な組の位取り因数を用いて符号化されるべきブロックは、上記の ものと同様に価値のあるブロックごとの数字を用いることによって識別される。選択されたサブバンドの微分符号化 エンコーダは、選択されたサブバンドに各種の符号化方法を適用することによ って符号化された信号の情報要件を低減させることができる。例えば、エンコー ダは、スペクトルの比較的平坦な部分にD25符号化を適用し、平坦でないスペ クトル部分にD15符号化を適用し、微分値が非常に大きいスペクトル部分に対 しては微分符号化を適用せず、スペクトルのその他の部分に対しては早い組の位 取り因数の再利用を表示することができる。例えば、『用いられていない』状態 は、一符号化モードから他のモードへのスイッチを表示するためにコードパッキ ングと共に用いてもよい。 実際問題としては、符号化された信号の潜在的な情報要件の正味低減と、これ らの選択に対する表示を伝えるための情報要件の増加及び同選択を行うための処 理費用とを交換しなければならないことを伴う。一実施態様においてエンコーダ は、D45モードを用いてある周波数より上方ではすべての指数が符号化される 周波数を選択する。この周波数より下方では、D15又はD25のいずれかの符 号化モードが用いられる。遮断数端数及び下方の周波数に対して選択された符号 化モードの表示は、符号化された信号に含まれる。その他の特性 本発明は、信号の過渡現象のような各種の事象に応答してサブバンド信号ブロ ックの長さを改変する符号化システムの実施態様で用いることができる。例えば 、1991年10月に発行されたWIPO出版WO 91/16769は、Princen及びBradley のTDACフィルタバンクを用いた符号化システムを開示しており、そこでは入 力信号の過渡現象発生に応答してより短いブロック長に切替えることができる。 本発明をこの様な符号化システム内へ組込むための特別な考慮は不要であるが、 各種の実際的な事項が関連するであろう。 例えば、512・点ブロック及び256・点ブロック間で適応的にスイッチ転 換を行う低ビットレート20kH帯域幅符号化システムの特殊な一実施態様にお いては、短いサブバンド信号ブロックを符号化するためにはD15符号化モード は用いられないが、D25及びD45モードが望み通り用いられる。なぜならば 、概してD15モードを用いても短いブロックを符号化するために十分なビット は入手できないからである。 同様に本発明は、2以上のチャンネルを適応的に合成表現に結合させることに よって、符号化された信号の情報要件を制御する多重チャンネル符号化システム の実施態様で用いることもできる。例えば、1992年7月23日に発行されたWIP O出版WO 92/12607は、多重チャンネルオーディオ情報用のこの様な符号化シ ステムを開示している。本発明をこの様な符号化システム内へ組込むための特別 な考慮は不要である。 多重チャンネル分割帯域エンコーダの一実施態様においては、2以上のチャン ネルを表す高周波サブバンド信号のみが、合成表現に結合される。サブバンド信 号位取り因数の微分符号化は、結合表現に適用されるが、個々の低周波サブバン ド信号には適用されない。 各種の問題事項は特殊な符号化用途で必要なものに依存するが、いずれも本発 明がどう使われるかについては何等の限定も表さない。スイッチ転換規準 エンコーダは、第1に各種の符号化モードを用いた結果得られる符号化された 信号の情報要件を決定し、次いで最大低減を達成するモードに適応的に転換する ことによって、時々符号化された信号の情報要件をさらに低減させることができ る。 多くの代替転換ファンクション(関数)が利用できる。例えば、転換ファンク ションは、モード間の転換をスペクトル形状の規準に基づいて決定することがで きる。D15と対照的なD13のようなより低い符号化モード及びD15と対照 的なD45のようなより広い符号化モードは、概してより平坦なスペクトル特性 を有する信号を符号化するのに一層有効である。可能な一規準は、上で述べた価 値のある基本的ブロック毎の数字である。他の規準は、Jayant、 Null共著『波 形のデジタル符号化』(Englewood Cliffs,NJ、1984年、56-58 頁)に記載され たスペクトル平坦度規準(SMF)である。SFMは、値が0乃至1の範囲にあ る単一の数によって信号のパワースペクトル密度を描写している。SFMは、波 形予測可能性に逆比例する。1の値は、ホワイトノイズの特性を有する予測不能 信号を描写する。0の値は、完全に予測できる信号を描写する。本発明に各種の 面を組入れたエンコーダの一実施態様は、SFMが次第により低いしきい値より 下方に下がるにつれて、次第により広い符号化モードに転換する。 他の例としては、転換決定が、SFMのような規準F(K) 又は先に述べた価値 のあるブロック毎の数字のような規準の長期平均に基づいてもよい。平均は、規 準に低域濾波フィルタを適用することによって得ることができる。例えば、計算 された規準F(k) 指数的に減衰する平均は、以下のような簡単なIIRフィルタ から得ることができる。 A(k) ={F(k)−A(k-1)}・E+A(k-1) ここで、A(k) = 繰返しkに対する濾波された平均 E=フィルタ時定数 フィルタの時定数は、応答時間を短期間状態を横切る応答の安全性と釣り合わせ る。 上記代替実施態様の特徴は、各種の方法で結合して単一の実施態様に組入れて もよい。特徴はまた、例えば、適応的に信号特性に応答するか若しくは不変の形 で選択的に適用してもよい。例えば、異なった微分符号化モードは、入力信号ス ペクトル形状に応答して選択さてたサブバンドに適用するか又は信号特性の経験 的な証拠に基づいて不変の形で用いてもよい。選択的な適用を行う方法が、本発 明の範囲を制限することはない。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年9月4日 【補正内容】 例えば、微分値を−1乃至1に制限することによって、従来の2進表現を用いて 当該微分値を伝えるためには2ビットしか必要としない。これは、1微分値当た り2ビットの節約に帰着する。 例えば、数字Q1=−0.09375は、浮動小数点数−0.112E3として 表すことができ、また連続する数字Q2=0.001953125は、浮動小数 点数+0.12E8として表すことができる。2つの数字間の指数微分値は+5 である。数字Q2の指数を調節し、Q2が+0.000012E4と表されるよう に関連する仮数を再位取りすることによって、例えば、指数微分値が+1に下げ られる。 図6は、微分値を−2乃至2の範囲に制限するために指数を調節する結果を例 示する。円は、調節前の指数値を表し、従って図5に示したものと同一である。 四角は、調節後の指数値を表す。指数X1乃至X3に対する調節は、相当する微分 値△1乃至△3が既に−2乃至2の制限された範囲内にあるので不要である。指数 X4は、原微分値△4の大きさを−3から−2まで低減させるために四角602で 表される新しい値に調節される。同様な調節が指数X8、X10、X11、X15、X1 6、及びX18に対してなされる。 指数X13も同様に調節されるが、この調節は、2つの事項によって影響される 。第1に、指数に対する初期調節で指数X12、X13間の原微分値△13の大きさを −6から−2に低下させる。この調節から結果的に生じる指数値は、十字604 で表される。第2に、指数X13、X14間の残りの微分値△14が大きすぎるので追 加の調節が必要である。この追加の調節で、残りの微分値が+6から+2に低減 される。第2調節の結果生じる指数値X13は、四角606で表される。結果的に 生じる指数X12、X13間の微分値△13は+2で、従ってさらに調節する必要はな い。もし、指数X12、X13間の微分値が大きすぎるなら、微分値を低減させるた めに指数X12が増大されるであろう。もし指数X12が増大されるなら、指数X11 、X12間の微分値が検査され、当該微分値が大きすぎないことを確認するために 指数X11をさらに調節する必要があるかどうかを決定するようにされる。これら のさらなる調節は、各先行指数につきなされ、先の微分値が大きすぎなくなるま で、若しくは第1指数X0が処理されるまで行われる。 以下のプログラム断片は、可能な調節が行われる一方法を表す。各種の代替方 法が可能である。 ライン01−03は、指数X1−X20につき指数微分値を計算する。 可変△iは、指数Xi-1、Xi間の微分値を表す。ライン04−22は、指数微分 値を−2乃至2の範囲に制限するために指数を制限する。ライン05は、微分値 △iが制限範囲内かどうかを決定する。もしそうなら、ライン04は、指数iを 次の微分値まで進め、全微分値が処理されるまでライン05−21の処理を繰り 返す。もしライン05が、微分値△iが制限範囲内にないと決定するなら、1以 上の指数の調節を要する。ライン06は、微分値が大きすぎるか又は小さすぎる かを決定する。もし小さすぎるなら、ライン07−10が必要な調節を行い、さ もなでれば、ライン12−18が、必要な調節を行う。 もし微分値が小さすぎるなら、ライン07が、−2と等しい微分値を得るため に指数Xiを増加させなければならない量を決定する。変数kは、この量に設定 される。、ライン08は、指数Xiを量kだけ増加させる。ライン09は、−2 と等しい微分値△iを設定し、ライン10は、次の指数に対し微分値△i+1を量k だけ減少させる。 もし、微分値が大きすぎるなら、ライン12が、変数jを現指数iと等しく設 定する。ライン13は、2未満の微分値に遭遇するまで若しくは変数jが、0に なるまでライン14−18で行われる処理を繰り返す。ライン14は、2と等し い微分値を得るために先の指数Xj-1を増加させなければならない量を決定する 。変数kは、この量に設定される。ライン15は、量kだけ指数Xj-1を増加さ せる。ライン16は、微分値△jを2と等しくに設定し、ライン17が、先の指 数に対して微分値△j-1を量kだけ増加させる。ライン18は、変数jの減少を 示し先の微分値及び指数を指すようにする。 ライン13−19に示す論理はさらに改良し得る。ライン15は、もし指数X 0、X1間の微分値△1が大きすぎるなら、指数X0の値を調節するが、ライン17 は、微分値△0の値を調節する必要はない。なぜならば、この微分値が定められ ていないからである。 指数微分値を制限することで当該微分値を伝えるためにに要するビット数は減 少させることはできるが、所与のレベルの精度で仮数を伝えるために要するビッ ト数をも増加させる可能性がある。上記例に関して、Q2の指数を8から4へ調 節することによって、同一精度で仮数を表すのに要するビット数は4だけ増加す る。当該微分値を−1乃至1の範囲に制限っすることで微分値を伝える2ビット を節約できるが、関連する仮数を同一精度で伝えるために4ビット追加する必要 がある。 図6と類似する図7のグラフは、微分値を−2乃至2の範囲に制限するための 指数調節結果を示す。円は、調節前の指数値を表し、四角は、調節後の修正され た指数値を表す。円を結ぶ折れ線は、四角を結ぶ折れ線より正確にスペクトル包 絡線を表しているが、調節された指数の制限された微分値を伝えるために要する ビットは少ない。例えば、従来の2進表現を用いることによって、各調節されて いない指数を表すために4ビットが必要とされるが、調節された指数に対する各 制限された微分値を表すために3ビットが必要とされるにすぎない。これは、2 0指数に対して20ビットの節約に帰着する。 離散変換によって実行されるデジタルフィルタバンクの一周波数応答特性は注 目に値する。概して分析窓のデザインに依存するが、かなりの量のスペクトルエ ネルギが隣接フィルタ帯域内に漏れるのを許容する高側ローブを犠牲にして、変 換に基づくフィルタは狭い主ローブを達成することができる。Harris著『離散フ ーリエ変換による調和解析用窓』(Proc.IEEE,vol.66,1978年1月、51-83頁 )参照のこと。この側ローブ漏れのために、一変換係数によって表される周波数 のみに存在するスペクトルエネルギの一部が、隣接変換係数内に漏れ、隣接変換 係数は、スペクトルエネルギがそれぞれの周波数に存在することを誤って示すで あろう。 側ローブ漏れの一結果は、スペクトルエネルギが変換係数間で変化できる速度 に課される制限である。この制限のために位取り因数微分値の大きさが内在的に 制限される。言い換えると、フィルタバンクの側ローブ漏れのために、もしあれ ば、位取り因数微分値を制限するために位取り因数に対しては大きな調節を要す るであろう。 図7に示す2つの折れ線間の陰影をつけた部分は、調節前の指数と関連する仮 数によって伝えられるものと同一レベルの精度で、調節された指数と関連する浮 動小数点仮数を伝えるために要する追加ビットの概略の大きさである。例えば、 指数X3と関連する各仮数に対しては1ビットの追加を必要とし、指数X4と関連 する各仮数に対しては3ビットの追加を必要とする。図7に示す例に対する調節 された指数およびそれそれの調節されていない指数間の差の合計は23と等しい 。各指数が一仮数と関連すると仮定すると、これは、調節された指数を用いてす べての仮数を伝えるためには23の追加ビットが必要であることを意味する。し か し、微分値を−2乃至2の範囲に制限することによって20ビットしか節約され ないので、指数及び仮数から成る20の浮動小数点数は、制限された微分値を用 いて当該数を伝えるために必要なビットより3つ少ないビットを用いて、所与の レベル精度で伝えることができる。 このモードの微分符号化は、ここではD15と呼ぶ。1は、1つの位取りされ た値が1つの位取り因数と関連することを示す。5は、位取り因数微分値は5つ だけの状態の内の1つをとるように制限される。この例では、5つの状態は、− 2乃至2の範囲内の整数である。 この例におけるD15符号化モードは、情報要件の低減を達成することはでき ない。なぜならば、制限された微分値を伝えるために節約されたビット数が、仮 数精度を保つために必要な追加のビット数より少ないからである。20の4ビッ ト指数を伝えるためには80ビットが必要である。以下に述べる他の符号化モー ドに加えて、図5に示す指数を符号化するD15モードの価値のあるブロックず つの数字は、4ビット指数から成る20の浮動小数点数を符号化するために必要 なビット数と比較して節約される正味のビット数によって表される。 図8は、図7に示すものと類似のグラフを示す。四角は、微分値を−1乃至1 の範囲に制限する調節された指数を表す。従来の2進表現で各微分値を伝えるた めには2つのビットを必要とするにすぎない。従って、これらの調節は、20の 指数と比較して20の制限された微分値を伝えるための40ビットの節約に帰着 する。図8に示す例に対して調節された指数及びそれそれの調節されていない指 数間の差の合計は45と等しい。各指数が1つの仮数と関連すると仮定すると、 微分値を−1乃至1の範囲に制限することで、制限された微分値を用いて伝える ために必要とされるより5つ少ないビットを用いて所与の精度レベルで20の浮 動小数点数を伝えることが可能である。位取り因数微分値が3つの状態に制限さ れているので、この微分値符号化モードをここではD13と呼ぶ。 上記2つの各例は、指数微分値を零に関して対称な範囲に制限しているが、非 対称な範囲も用いることができる。例えば、4・状態D14符号化モードでは、 微分値を−1乃至2の範囲に制限できるであろう。D15符号化モードでは、微 分値を−1乃至3の範囲に制限できるであろう。もし非対称範囲がオーディオ符 号化システムで用いられるなら、例えば、概してより大きな正の微分値を考慮す るのが望ましい。なぜならば、符号化誤差は、一時的心理音響隠蔽効果のために 大きな振幅増加よりはむしろ大きな振幅減少に対して一層大きく許容できるから である。 フォーマッタ フォーマットプロセスは、位取りされた値、微分符号化された表現、基数値、 及び多分1以上の位取り値を伝送及び記憶に適した形にアセンブルすることによ って符号化された信号を発生させる。一位取り因数は、微分符号化された表現の 相対値を決定する基数として役立たせることができる。多くの実際的な実施態様 において、誤差検出・補正コード(EDC)、フレーム同期コード、データベー ス検索キーのような付加的情報も符号化された信号にアセンブルされる。特定な 実施態様で用いられるフォーマットプロセス及び同プロセスから結果的に生じる 符号化された信号のフォーマットは、本発明の実施上決定的なものではない。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年10月13日 【補正内容】 明細書 微分符号化された桁移動子式サブバンドコーダ技術分野 本発明は、概して情報の低ビットレート符号化に関する。特に、本発明は、オ ーディオ又はビデオ情報のような1以上の情報チャンネルのスペクトル包絡線の 符号化に関する。背景 オーディオ及びビデオ信号処理の分野においては、信号品質上の知覚可能な損 失なしに信号を表すのに要する情報量を最小にすることに多大の関心がある。情 報要件を下げることによって、通信チャンネル及び記憶媒体に対する信号の情報 容量要件は低くなる。 より少ない2進ビットで符号化された信号サンプルから成るデジタル信号は、 信号を表すのにより多くのビット数を用いて符号化されたデジタル信号より低い 伝送情報容量要件を与える。もちろん、知覚される信号品質を劣化させることな く実現可能な低減量には限界がある。 各信号サンプルを表すのに利用できるビット数は、符号化された信号サンプル による信号表現の精度を設定する。より低いビットレート、各サンプルを表すの に利用できるビットがより少ないことを意味する。従って、より少ないビットレ ートは、より大きな量子化上の不正確性又は量子化誤差を意味する。多くの用途 において、量子化誤差は量子化雑音として現れ、誤差がかなり大きい場合量子化 雑音は、符号化された信号の本質的品質を劣化させる。 分割帯域符号化 各種の分割帯域符号化技術で、いろいろな心理音響効果を用いることによって 知覚可能な劣化なしに情報要件を低下させることが試みられている。例えば、オ ーディオ用途において人の聴覚系は、可変中心周波数及び中心周波数の関数とし て変化する帯域幅を有する高度に整調された非対称フィルタと類似した周波数分 析特性を示す。別個の音調を検出する人の聴覚系の能力は、概して音調間の周波 高分解能スペクトル包絡線推定値を用いることによって、配分関数は、より最 適な配分情報を設定するために各位取り値に対してより正確な心理音響モデルを 適用することができる。 他方では、符号化された信号の位取り因数を表すのに必要なビット数を低減さ せるために、より多くの位取り値を有するより大きなブロックを用いるのが望ま しい。より大きなブロックは、有効信号帯域幅を横切る位取り因数の数を減少さ せ、それによってスペクトル包絡線推定値分解能を低下させる。これは、位取り 因数を伝えるの要するビット数を低下させるが、概して臨界帯域幅より広いサブ バンドを表すブロックを用いるのは望ましくない。上記の通り、臨界帯域幅より 広くない帯域幅のサブバンドを用いるコーダは、より広い帯域技術で可能なもの より心理音響効果をより良く利用することができる。 ドイツ特許DE 41 02 324は、位取り因数の微分符号化を用いるサブバンド 技術を記載している。連続する位取り因数間の差の大きさは、5クラスの1つに 配分、クラスの順番を表す制御コードが発生される。制御コードの適切なパター ン及び1以上の位取り因数は符号化された信号にアッセンブルされる。概してこ の技術は、位取り因数を符号化するのに要するビット数を低減させる。しかし、 同技術は期待される信号統計に応じて予め設定しなければならないベクトル符号 化表をを用いる。発明の開示 本発明の目的は、高分解能スペクトル包絡線推定値の低ビットレート符号化に 備えることである。 本発明の教示によるエンコータの一実施態様においては、フィルタバンクが入 力信号を複数のサブバンド信号に分割し、桁移動子が位取り因数および位取り値 を含むサブバンド信号の位取り表現を発生させ、微分回路が位取り因数の微分符 号化された表現を発生させ、フォーマッタが、微分符号化された表現を含む位取 り因数および位取り値を、伝送及び記憶に適したフォーマットを有する符号化さ れた信号にアセンブルする。微分符号化された表現は、入力信号帯域幅を横切る 位取り因数微分値を含む。桁移動子は、位取り因数から成る位取りされた表現を 発生させ、同表現は、位取り因数間の差の範囲を制限する必要がある場合符号化 された信号の情報要件が低減されるように調節される値を有する。 これらの実施態様の有利な変形は、本明細書及び請求項に記載されている。 本発明は、これらの実施態様に限定されない。本発明の各種の特徴及び好まし い実施態様は、以下の論議及び添付図面を参照することによりより良く理解され るであろう。以下の論議及び図面は、例として示したに過ぎず本発明の範囲を限 定するものと理解すべきではない。図面の簡単な説明 図1は、本発明の各面を組入れた分割帯域エンコーダの一実施態様を示す構成 図である。 図2は、本発明の各面を組入れた分割帯域デコーダの一実施態様を示す構成図 である。 図3は、本発明の各面を組入れた分割帯域エンコーダの他の実施態様を示す構 成図である。 図4は、本発明の各面を組入れた分割帯域デコーダの他の実施態様を示す構成 図である。 図5は、微分符号化された位取り因数を表す仮想グラフである。 図6は、位取り因数及びそれに対応する微分値の範囲を制限する調節値を表す 仮想グラフである。 図7−10は、各種の微分符号化モードによる位取り因数及びそれに対応する 微分値の範囲を制限する調節値を表す仮想グラフである。 図11は、ブロック位取りの効果を例示するサブバンド信号成分を表す仮想グ ラフである。発明の実行モード 基本エンコーダ・デコーダ構成 図1は、本発明の各面を組入れた分割帯域エンコーダの一実施態様を示す。フ ィルタバンク102は、路100から受信した入力信号に応答してサブバンド信 号を発生させる。桁移動子104は、フィルタバンク102から受信したサブバ ンド信号の位取りされた表現を発生させる。位取りされた表現は、1以上の位取 りされた値と関連する位取り因数から成る。部分回路、すなわち、微分器106 は、位取り因数の微分符号化された表現を発生させ、微分符号化された表 現及び位取りされた値をフォーマッタ108へ伝える。フォーマッタ108は、 位取りされた値及び微分符号化された表現から成る符号化された信号を路110 に沿って発生させる。 図3は、図1のものと類似の構成を有する分割帯域エンコーダの他の実施態様 を示す。図1の実施態様とは対照的に、桁移動子304は、すべての位取り因数 ではなくてその一部を微分器306に伝える。残りの位取り因数は、路312を 通ってフォーマッタ308へ伝えられる。実施上特定のエンコーダが、微分器3 06と、図示していない他の路とを介して路312に沿って位取りされた値をフ ォーマッタ308へ伝えるかどうかは、単なる設計変更の問題にすぎない。フォ ーマッタ308は、位取りされた値、微分符号化された表現及び微分符号化され た表現に含まれていない位取り因数から成る符号化された信号を発生させる。 図2は、分割帯域デコーダの一実施態様を示す。デフォーマッタ202は、路 200から受信した符号化された信号から位取りされた値及び位取り因数の微分 符号化された表現を引き出す。積分器204は、1以上の位取りされた値と関連 する位取り因数から成るサブバンド信号の位取りされた表現を発生させる。位取 り因数は、デフォーマッタ202から受信した微分符号化された表現に応答して 発生される。逆桁移動子206は、積分器204から受信した位取りされた表現 に応答してサブバンド信号を発生させる。逆フィルタバンク208は、逆桁移動 子206から受信したサブバンド信号に逆フィルタバンクを適用することによっ て路210に沿って出力信号を発生させる。 図4は、図2のものと類似の構成を有する分割帯域デコーダの他の実施態様を 示す。図2の実施態様とは対照的に、デフォーマッタ402は、位取りされた値 、微分符号化された表現及び微分符号化された表現に含まれていない位取り因数 を、路400から受信した符号化された信号から引き出す。微分符号化された表 現は、積分器404へ伝えられる。微分符号化された表現に拭く待てていない位 取り印紙は、路412に沿って逆桁移動子406へ伝えられる。実施上特定のデ コーダが、積分器404と、図示していない他の路とを介して路412に沿って 位取りされた値を逆桁移動子406へ伝えるかどうかは、単なる設計変更の問題 にすぎない。 図1及び3は、本発明の各面を組入れたエンコーダの基本構成を例示する。同 図は、符号化された信号の情報要件を低減させる符号化成分を明示していない。 例えば、オーディオ符号化システムにおいては、各種の符号化技術を用いる成分 は、符号化された信号の情報要件を低減させることによる聴取可能な影響を最小 にするために心理音響原則を用いることができる。本発明は、多くのオーディオ 符号化及びビデオ符号化用途で用いられるような符号化成分と共に用いるの極め て適している。しかし、このような符号化成分は、本発明を実施するためには不 要である。 情報低減符号化は、多くの方法で図1に示す実施態様に組入れることができる 。例えば、符号化機能は任意の1つ内において若しくはフィルタバンク102、 桁移動子104、微分器106及フォーマッタ108のあらゆる組合わせ内にお いて実行できる。別の例として、符号化処理は、桁移動子104及び微分器10 6を組入れた図示していない成分によって実行できる。同様な例は、図3に示す 実施例にも当てはまる。 同様に図2及び4は、デコーダの基本構成を例示する。同図は、符号化された 信号の情報要件を低減させた処理の影響を反転させる復号成分を明白に示してい ない。情報低減復号は、多くの方法で図2に示す実施態様に組入れることができ る。例えば、復号機能は任意の1つ内において若しくはデフォーマッタ202、 積分器204、逆桁移動子206及逆フィルタバンク208のあらゆる組合わせ 内において実行できる。別の例として、復号処理は、積分器204及び逆桁移動 子206を組入れた図示していない成分によって実行できる。同様な例は、図4 に示す実施例にも当てはまる。 図1乃至4に示す実施態様は、多くの実際的用途においてしばしば必要とされ る各種の成分を含んでいない。例えば、エンコーダの実際的実施態様は、入力信 号の帯域幅を制限してエイリアシングを防止するために低域濾波フィルタ(LPF) をしばしば用いる。この様な実際的な事項は、本発明の範囲外であり、ここでは 詳細に論議しない。実施上の付加的詳細は、例えば、上記の米国特許第5,109,41 7号から得ることができる。 ロック乗数と関連する3つの位取りされた値は、それぞれ、−0.140625 (−0.75×0.1875)、0.1875及び0.09375を表す。 本発明の各種の面を組入れたエンコーダの実施態様は、広範な位取り関数S( q)の任意のものを用いることができる。例えば、位取り関数は、線形、対数又 は三角法を用いることができる。しかし、位取り関数は、位取りされた値から真 の数字の近似値を回復させるためにデコーダで用いることができる相補的な逆位 取り関数S-1(q)を備えるべきである。 特定のエンコーダ・デコーダ用途に対する各種のデザイン基準が、位取り関数 の選択に影響を与える。例えば、逆方向適用分割帯域符号化システムは、サブバ ンド信号振幅に応じてなされるビット配分を潜在的に伝えるために、上記のもの と類似の浮動小数点表現の指数を用いることができる。指数値の単位増加は、浮 動小数点数で表される数字に対して振幅で約半分の減少又は−6dB(20lo g100.5)の変化を表す。従って、この様な浮動小数点表現は、6dBの振幅 増加又は18dBのような倍数に対して1つの追加ビットを配分する逆方向適応 符号化システムにとって有利な設計変更となり得る。微分器 微分器は、スペクトルを横切って位取り因数間の差を設定することによって、 位取り因数の1以上の微分符号化された表現を発生させる。図5は、2組の仮想 値を表す2組の点を例示する。破線502で接続された点は、例えば、サブバン ドブロック内のサブバンド信号に対する浮動小数点指数のような1組の位取り因 数を表す。上記の浮動小数点の例を続けると、指数Xiはグラフ上で負数として プロットされ、大きい値が大きい振幅信号に相当するようにされる。同例におい て指数X0は、8の値を有するが−8とプロットされ、指数X1は7の値を有する が−7とプロットされる。以下の論議を通じて、プロットされた負の値は指数X iの値を指すものとする。指数X1から成る浮動小数点数で表される数字は、指数 X0から成る浮動小数点数で表される数字の約2倍である。同一組の指数が図6 −10に例示されている。 実線504で接続された点は、連続指数間の差を表す。例えば、1の値を有す る第1点△1は、指数X1が指数X0より1つ大きいことを示す。−2の値を有す る第3点△3は、指数X3がX2より2つ小さいことを示す。指数0に相当する微分 点はない。なぜならば、この指数は微分値が決定される基数となるからである。 微分符号化された表現を発生させる方法には多数の変形が可能である。例えば 、微分関数D(i)は、線形、対数又は三角法でよいが、微分関数は、微分符号 化された表現から位取り因数を回復させるためにデコーダで用いることができる 、相補的積分関数D-1(i)を考慮すべきである。上記例では、微分関数D(i )=Xi−Xi-1は、一次関数であるが、浮動小数点の性質から微分値は基礎をな す信号振幅の指数関数として近似的に変化する。 エンコーダの特殊な実施態様では、すべての位取り因数に微分関数を適用する か若しくは適応的に選択されるサブバンド信号と関連する位取り因数のみに当該 関数を適用することができる。適応的な選択は、符号化された信号の情報要件を 最適に低減させるようにすることができる。例えば、図5を参照して、指数X13 乃至X20の微分符号化された表現を伝えるためには、指数それ自体を伝えるため に要するものより多くのビットを必要とするであろう。この場合エンコーダは、 微分符号化のためには指数X1乃至X12のみを選択し、この選択の指標を符号化 された信号で伝えることが可能であろう。 ある実施態様に対して微分関数は、ブロック位取り因数と単一の位取りされた 値と関連する位取り因数との間で区別を必要としない。以下に述べるような他の 実施態様において情報要件を最大限に低減させるように微分関数を適応させる場 合には、この区別が重要になる可能性がある。微分範囲 符号化された信号の情報要件は、微分関数D(i)によって発生される微分値 の範囲を制限することで低減できる場合がある。発明の各面を組入れたエンコー ダの一実施態様においては、数字は4ビット指数から成る浮動少数点数によって 表される。この表現で表される2つの数字は、−15乃至15の範囲で量が異な る指数を有する。この範囲を有する微分値の従来の2進表現は、5ビットを必要 とするが、指数自体を伝えるためには4ビットのみを必要とするにすぎない。例 えば、微分値を−1乃至1に制限することによって、従来の2進表現を用いて当デフォーマッタ デフォーマッタは、位取りされた値、微分符号化された表現、基数値、及び多 分1以上の位取り値を符号化された信号から得ることによって、フォーマットプ ロセスの効果を反転させる。多くの実際的な実施態様において、EDC及びフレ ーム同期コードが用いられ、受信した符号化された信号を正しく解釈し、可能な ら、伝送又は記憶・検索中に導入された誤差を検出して補正するようにさせる。積分器 積分器は、エンコーダにおいて微分符号化された表現を発生させるために用い られたものと相補的な機能を有する。上記例に関して、例えば、位取り因数は、 以下の式を用いて微分符号化された表現及び基数値から回復させることができる 。 ここで、△i = Xi − Xi-1 i≧1 X0 = 基数値 概して、積分関数D-1(i)は、以下のように微分関数D(i)の逆である。 位取り因数Xi = D-1{D(i)} 符号化された信号が、適応的に選択された位取り因数を符号化するエンコーダ で作られる場合には、当該選択の指標は、符号化された信号からデフォーマッタ によって引き出され、適切な位取り因数のみを得るために積分関数を改変するよ うに用いられる。逆桁移動子 逆位取りファンクションは、エンコーダにおいて位取りされた表現を得るため に用いられたものと相補的なファンクションである。上記浮動小数点表現に関し ては、例えば、0.112と等しい正規化された3ビット仮数は、2の補数の形 の位取りされた値0.75を表す。3と等しい値を有する指数と関連するこの正 規化された仮数によって表される真の数字は、0.75×2-3又は0.0937 5である。この例における逆位取りは、2進仮数のビットを指数値と等しい回数 だけ右に論理的に移動させることによって実行できる。 概して、逆位取り関数S-1(q)は、真の数字qがS-1{S(q)}とほぼ等 しくなるように、位取り関数S(q)の逆である。厳密な一致は必ずしも期待さ れていない。なぜならば、位取り関数を用いると結果的に精度が若干失われる可 能性があるからである。逆フィルタバンク QMF及びTDACのような多くの技術は、決定的なサンプリングを与え、理 論的に、逆フィルタバンクによって原入力信号の正確な再構成を許容している。 代替実施態様 上記基本的実施態様に対する代わりの各種実施態様につき以下に述べる。本発 明の各面につき論議するために例を挙げるが、本発明はこれらの特殊な例に限定 されない。これらの代替案は、符号化された信号を知覚的に劣化させることなく 符号化された信号の情報要件を低減させんとする符号化技術に関するものを含む 。微分コードパッキング 概して従来の2進表現は、微分値を伝えるための有効な方法ではない。例えば 、既に述べた通り、−1乃至1の範囲に制限された微分値は、2ビットだけの従 来の2進表現によって伝えることができる。しかし、この表現は不十分である。 −1乃至1の範囲は、3つの別個の整数値−1、0及び1のみから成るが、2つ の2進ビットは、4つの別個の整数値を表すことができる。事実上、もし2つの ビットが3つの値の1つのみをとることができる微分値を伝えるために用いられ るなら、ビットの端数部分は無駄になる。端数ビットは、倍数微分値を一緒にま とめること(パッキング)によって再生利用できる。 これをどの様に行うかの一例は、第1に、各可能な微分値を0乃至N−1no 範囲内の整数に写像する写像関数M(i)を各微分値に適用し、その後以下の多 項式を計算することによってパッキング操作を行う。請求の範囲 1 信号サンプルから成る1以上の入力信号チャンネルのエンコーダであって、 前記入力信号チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々が 該入力信号チャンネルのそれぞれの周波数サブバンドを表す複数のサブバンド信 号から成るサブバンド信号ブロックを発生させる分割帯域装置102、302と 、 1以上のサブバンド信号の位取りされた表現を発生させる位取り装置104 、304であって、前記位取りされた表現の各々が1以上の位取りされた値と関 連する位取り因数からなり、前記位取り装置が、前記位取り因数と基数値又は他 の位取り因数との間の差の大きさを制限するために、該位取りされた表現のそれ ぞれの1つにおいて、符号化された信号の情報要件が低減されるように前記位取 り因数の値及び前記位取りされた値を調節する装置を含む位取り装置と、 前記位取り因数の1以上の微分符号化された表現を発生させる微分装置10 6、306と、 前記位取りされた値及び該位取り因数を表す位取り因数情報から成る符号化 された信号を発生させるフォーマット装置108、308とから成るエンコーダ 。 2 前記フィルタバンク102、302が、1以上の離散変換器で実行される、 請求項1のエンコーダ。 3 前記フィルタバンク102、302が、デジタル帯域濾波フィルタのバンク で実行される、請求項1のエンコーダ。 4 前記サブバンドの各々が入力信号の前記チャンネル100、300のそれぞ れの1つのそれぞれの周波数サブバンドを表す、請求項1乃至3のいずれか1つ のエンコーダ。 5 前記サブバンドの少なくとも1つが、入力信号の前記チャンネル100、3 00の2以上のそれぞれの周波数サブバンドの合成を表す、請求項1乃至3のい ずれか1つのエンコーダ。 6 各位取り因数が、単一位取りされた値と関連する、請求項1乃至5のいずれ か1つのエンコーダ。 7 各種の符号化モードを用いた結果から得られた前記符号化された信号の情報 要件を決定し、次いで最大の情報要件低減を達成するモードに適応的に転換する 装置をさらに含み、前記符号化モードが、前記大きさを制限する各種の範囲及び それぞれの位取り因数と関連する各種の位取りされた値を含む、請求項1乃至5 のいずれか1つのエンコーダ。 8 前記位取り装置104、304が、 前記サブバンドブロック内のサブバンド信号に相当する仮の1組の位取り因 数を発生させる装置と、 位取り因数の1以上の先の組を記憶する装置と、 位取りされた表現を発生させるために、前記仮の組み内の位取り因数を用い た結果と、前記先の組みのそれぞれの位取り因数を用いた結果とを比較する装置 と、 前記先の組みの1つにおける1以上の位取り因数を再利用する装置であって 、前記仮の組み内のそれぞれの位取り因数の使用が前記符号化された信号の情報 要件を高くすることに帰着する場合と、前記符号化された信号の符号化品質が、 前記先の1組から選択された位取り因数の使用によって達成されるものより低い 場合とにおいて前記先の1組から位取り因数を選択し、さもなければ、前記仮の 組から位取り因数を選択することによって再利用を行う装置とから成り、前記位 取り装置104、304が、前記選択された位取り因数を用いて前記位取りされ た表現を発生させ、前記符号化された信号が、もしあれば、前記先の1組からど の位取り因数が選択されたかの表示を含む、請求項1乃至7のいずれか1つのエ ンコーダ。 9 前記分割帯域装置102、302が、 入力信号の前記チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々 が複数のサブバンド情報からなる1以上の追加のサブバンド信号ブロックを発生 させる装置であって、前記サブバンド信号ブロック及び前記1以上の追加のサブ バンド信号ブロックが、ブロックのフレームを構成する発生装置をさらに含み、 前記位取り装置104、304が、選択された位取り因数を用いて前記位取りさ れた表現を発生させ、該位取り装置が、 前記ブロックフレーム内の各ブロックに対して1組ずつ仮の位取り因数の組 みを設定する装置と、 前記仮の位取り因数の組を分析し、それに応答して1組のフレーム位取り因 数を設定する装置と、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、位取りされた表現を発生させ るために前記フレーム位取り因数を用いた結果と、それぞれの仮の位取り因数を 用いた結果とを比較する装置と、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、前記フレーム位取り因数の使 用が前記符号化された信号の情報要件を低くすることに帰着する場合と、前記符 号化された信号の符号化品質が高い場合とにおいて前記先フレーム位取り因数を 選択し、さもなければ、それぞれの仮の位取り因数を選択する装置と、 前記選択装置によって選択された位取り因数を用いて前記位取りされた表現 を発生させる装置とから成り、前記符号化された信号が、 それぞれの仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が発生されたサブバン ド信号ブロックに相当する前記符号化された信号の部分におけるそれぞれの仮の 位取り因数の微分符号化された表現と、 前記仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が最初に発生された前記ブロ ックフレーム内のブロックに相当する前記符号化された信号の一部分における前 記フレーム位取り因数の微群符号化された表現と、 もしあれば、前記フレーム位取り因数を用いて位取りされた表現が発生され た前記ブロックフレーム内の1以上の他のブロックに相当する前記符号化された 信号の部分における前記フレーム位取り因数を再利用する表示とを含む、請求項 1乃至8のいずれか1つのエンコーダ。 10 前記位取りされた表現が、指数及び仮数から成る浮動小数点表現で、前記位 取り因数が浮動小数点指数に相当し、前記位取りされた値が、浮動小数点仮数に 相当する、請求項1乃至9のいずれか1つのエンコーダ。 11 信号サンプルから成る1以上の入力信号チャンネルの符号化方法であって、 前記入力信号チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々が 該入力信号チャンネルのそれぞれの周波数サブバンドを表す複数のサブバンド 信号から成るサブバンド信号ブロックを発生させ、 1以上のサブバンド信号の位取りされた表現を発生させ、前記位取りされた 表現が、位取り因数及び1以上の位取りされた値から成るようにさせ、位取り表 現を発生させる段階が、前記位取り因数と基数値又は他の位取り因数との間の差 の大きさを制限するために、記位取りされた表現のそれぞれの1つにおいて、符 号化された信号の情報要件が低減されるように前記位取り因数の値及び前記位取 りされた値を調節することを含むようにし、 前記位取り因数の1以上の微分符号化された微分符号化された表現を発生さ せ、 前記位取りされた値及び該位取り因数を表す位取り因数情報から成る符号化 された信号を発生させることから成る符号化方法。 12 前記フィルタバンク102、302が、1以上の離散変換器で実行される、 請求項11の方法。 13 前記フィルタバンク102、302が、デジタル帯域濾波フィルタのバンク で実行される、請求項11の方法。 14 前記サブバンドの各々が入力信号の前記チャンネル100、300のそれぞ れの1つのそれぞれの周波数サブバンドを表す、請求項11乃至13のいずれ化 1つの方法。 15 前記サブバンドの少なくとも1つが、入力信号の前記チャンネル100、3 00の2以上のそれぞれの周波数サブバンドの合成を表す、2以上の入力信号に 対する請求項11乃至13のいずれ化1つの方法。 16 各位取り因数が単一の位取りされた値と関連する、請求項11乃至15のい ずれか1つの方法。 17 各種の符号化モードを用いた結果から得られた前記符号化された信号の情報 要件を決定し、次いで最大の情報要件低減を達成するモードに適応的に転換する ことをさらに含み、前記符号化モードが、前記大きさを制限する各種の範囲及び それぞれの位取り因数と関連する各種の位取りされた値を含む、請求項11乃至 15のいずれか1つのエンコーダ。 18 前記位取りされた表現を発生させる段階が、 前記サブバンドブロック内のサブバンド信号に相当する仮の1組の位取り因 数を発生させ、 位取り因数の1以上の先の組を記憶し、 前記仮の組み内の位取り因数を用いた結果と、前記先の組みのそれぞれの位 取り因数を用いた結果とを比較し、位−取りされた表現を発生させるようにし、 前記先の組みの1つにおける1以上の位取り因数を再利用し、前記仮の組み 内のそれぞれの位取り因数の使用が前記符号化された信号の情報要件を高くする ことに帰着する場合と、前記符号化された信号の符号化品質が、前記先の1組か ら選択された位取り因数の使用によって達成されるものより低い場合とにおいて 前記先の1組から位取り因数を選択し、さもなければ、前記仮の組から位取り因 数を選択することによって再利用を行うようにすることから成り、前記位取りさ れた表現が、前記選択された位取り因数を含み、前記位取り因数情報が、もしあ れば、前記先の1組から選択された位取り因数の再利用表示を含む、請求項11 乃至17のいずれか1つの方法。 19 前記サブバンド信号ブロックを発生させる段階が、 入力信号の前記チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々 が複数のサブバンド情報からなる1以上の追加のサブバンド信号ブロックを発生 させ、前記サブバンド信号ブロック及び前記1以上の追加のサブバンド信号ブロ ックが、ブロックのフレームを構成するようにし、位取りされた表現を発生させ る段階が、選択された位取り因数を用いて前記位取りされた表現を発生させ、前 記発生段階が、 前記ブロックフレーム内の各ブロックに対して1組ずつ仮の位取り因数の組 みを設定し、 前記仮の位取り因数の組を分析し、それに応答して1組のフレーム位取り因 数を設定し、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、前記フレーム位取り因数を用 いた結果と、それぞれの仮の位取り因数を用いた結果とを比較し、位取りされた 表現を発生させるようにし、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、前記先フレーム位取り因数を 選択し、前記フレーム位取り因数の使用が前記符号化された信号の情報要件を低 くすることに帰着する場合と、前記符号化された信号の符号化品質が高い場合と において選択するようにさせ、さもなければ、それぞれの仮の位取り因数を選択 するようにさせることから成り、前記符号化された情報が、 それぞれの仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が発生されたサブバン ド信号ブロックに相当する前記符号化された信号の部分におけるそれぞれの仮の 位取り因数の微分符号化された表現と、 前記仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が最初に発生された前記ブロ ックフレーム内のブロックに相当する前記符号化された信号の一部分における前 記フレーム位取り因数の微分符号化された表現と、 もしあれば、前記フレーム位取り因数を用いて位取りされた表現が発生され た前記ブロックフレーム内の1以上の他のブロックに相当する前記符号化された 信号の部分における前記フレーム位取り因数を再利用する表示とを含む、請求項 11乃至18のいずれか1つの方法。 20 前記位取りされた表現が、浮動小数点表現で、前記位取り因数が浮動小数点 指数に相当し、前記位取りされた値が、浮動小数点仮数に相当する、請求項11 乃至19のいずれか1つの方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 信号サンプルから成る1以上の入力信号チャンネルのエンコーダであって、 前記入力信号チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々が 該入力信号チャンネルのそれぞれの周波数サブバンドを表す複数のサブバンド信 号から成るサブバンド信号ブロックを発生させる分割帯域装置と、 1以上のサブバンド信号の位取りされた表現であって、各々が位取り因数及 び1以上の位取りされた値から成る位取りされた表現を発生させる位取り装置と 、 前記位取り因数の1以上の微分符号化された表現を発生させる微分装置と、 前記位取りされた値及び該位取り因数を表す位取り因数情報から成る符号化 された信号を発生させるフォーマット装置とから成るエンコーダ。 2 前記フィルタバンクが、1以上の離散変換器で実行される、請求項1のエン コーダ。 3 前記フィルタバンクが、デジタル帯域濾波フィルタのバンクで実行される、 請求項1のエンコーダ。 4 前記サブバンドの各々が入力信号の前記チャンネルのそれぞれの1つのそれ ぞれの周波数サブバンドを表す、請求項1のエンコーダ。 5 前記サブバンドの少なくとも1つが、入力信号の前記チャンネルの2以上の それぞれの周波数サブバンドの合成を表す、請求項1のエンコーダ。 6 前記微分符号化された表現が、各々が単一位取りされた値と関連する個々の 位取り因数の値間の差に相当する情報を含む、請求項1のエンコーダ。 7 前記微分符号化された表現が、各々が2以上の取りされた値と関連するブロ ック位取り因数の値間の差に相当する情報を含む、請求項1のエンコーダ。 8 前記位取り因数情報が前記微分符号化された表現を表す、請求項1のエンコ ーダ。 9 前記位取り装置が、 前記サブバンドブロック内のサブバンド信号に相当する仮の1組の位取り因 数を発生させる装置と、 位取り因数の1以上の先の組を記憶する装置と、 位取りされた表現を発生させるために、前記仮の組み内の位取り因数を用い た結果と、前記先の組みのそれぞれの位取り因数を用いた結果とを比較する装置 と、 前記先の組みの1つにおける1以上の位取り因数を再利用する装置であって 、前記仮の組み内のそれぞれの位取り因数の使用が前記符号化された信号の情報 要件を高くすることに帰着する場合と、前記符号化された信号の符号化品質が、 前記先の1組から選択された位取り因数の使用によって達成されるものより低い 場合とにおいて前記先の1組から位取り因数を選択し、さもなければ、前記仮の 組から位取り因数を選択することによって再利用を行う装置とから成り、前記位 取り装置が、前記選択された位取り因数から成る前記委位取りされた表現を発生 させ、前記位取り因数情報が、前記先の1組から選択された位取り因数の再利用 表示を含む、請求項1のエンコーダ。 10 前記分割帯域装置が、 入力信号の前記チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々 が複数のサブバンド情報からなる1以上の追加のサブバンド信号ブロックを発生 させる装置であって、前記サブバンド信号ブロック及び前記1以上の追加のサブ バンド信号ブロックが、ブロックのフレームを構成する発生装置とをさらに含み 、前記位取り装置が、 前記ブロックフレーム内の各ブロックに対して1組ずつ仮の位取り因数の組 みを設定する装置と、 前記仮の位取り因数の組を分析し、それに応答して1組のフレーム位取り因 数を設定する装置と、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、位取りされた表現を発生させ るために前記フレーム位取り因数を用いた結果と、それぞれの仮の位取り因数を 用いた結果とを比較する装置と、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、前記フレーム位取り因数の使 用が前記符号化された信号の情報要件を低くすることに帰着する場合と、前記符 号化された信号の符号化品質が高い場合とにおいて前記先フレーム位取り因数を 選択し、さもなければ、それぞれの仮の位取り因数を選択する装置とから なり、前記位取り因数情報が、 それぞれの仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が発生されたサブバン ド信号ブロックに相当する前記符号化された信号の部分におけるそれぞれの仮の 位取り因数の表現と、 前記仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が最初に発生された前記ブロ ックフレーム内のブロックに相当する前記符号化された信号の一部分における前 記フレーム位取り因数の表現と、 前記フレーム位取り因数を用いて位取りされた表現が発生された前記ブロッ クフレーム内の1以上の他のブロックに相当する前記符号化された信号の部分に おける前記フレーム位取り因数を再利用する表示とを含む、請求項1のエンコー ダ。 11 前記位取りされた表現が、浮動小数点表現で、前記位取り因数が浮動小数点 指数に相当し、前記位取りされた値が、浮動小数点仮数に相当する、請求項1の エンコーダ。 12 前記位取り装置が、前記位取り因数及び基数値と1以上の他の位取り因数と の間の差の大きさを制限するために、前記位取りされた表現のそれぞれの1つに おいて前記位取り因数の値及び前記位取りされた値を調節する装置を含む、請求 項1乃至11のエンコーダ。 13 符号化された信号のデコーダであって、 前記符号化された信号から1以上の位取りされた値及び位取り因数情報を引 出すデフォーマット装置と、 位取りされた表現を発生させる積分装置であって、各位取りされた表現が位 取り因数及び1以上の位取りされた値からなり、1以上の位取り因数が、前記位 取り因数に応答して発生される積分装置と、 複数のサブバンド信号からなる、サブバンド信号ブロックを発生させる逆位 取り装置であって、1以上の前記サブバンド信号が、前記位取りされた表現のそ れぞれの1つの応答して発生される逆位取り装置と、 前記サブバンド信号ブロックに逆フィルタバンクを適用することによって1 以上のチャンネルの出力信号を発生させる逆分割帯域装置とから成るデコーダ。 14 前記逆フィルタバンク場1以上の離散逆変換によって実行される、請求項1 3のデコーダ。 15 前記逆フィルタバンクが、デジタル逆フィルタのバンクによって実施される 、請求項13のデコーダ。 16 前記サブバンド信号の各々が前記出力信号チャンネルのそれぞれ1つのそれ ぞれの周波数サブバンドを表す、請求項13のデコーダ。 17 前記サブバンド信号の少なくとも1つが、1以上の前記出力信号チャンネル のそれぞれの周波数サブバンドの合成を表す、請求項13のデコーダ。 18 前記微分符号化された表現が、各々が単一の位取りされた値と関連する個々 の位取り因数の値間の差に相当する情報から成る、請求項13のデコーダ。 19 前記微分符号化された表現が、各々が2以上の位取りされた値と関連するブ ロック位取り因数の値間の差に相当する情報から成る、請求項13のデコーダ。 20 前記位取り因数情報が、1以上の位取り因数の微分符号化された表現からな る、請求項13のデコーダ。 21 前記位取り因数情報が位取り因数再利用の表示を含み、前記積分値が、 1以上の先の組みの位取り因数を記憶する装置と、 位取り因数の前記表示に応答して、1以上の位取り因数を前記先の組から前 記位取りされた表現内へ組入れる装置とから成る、請求項13のデコーダ。 22 前記位取りされた表現が、浮動小数点表現で、前記位取り因数が浮動小数点 指数に相当し、前記位取りされた値が、浮動小数点仮数に相当する、請求項13 のデコーダ。 23 信号サンプルから成る1以上の入力信号チャンネルの符号化方法であって、 前記入力信号チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々が 該入力信号チャンネルのそれぞれの周波数サブバンドを表す複数のサブバンド信 号から成るサブバンド信号ブロックを発生させ、 1以上のサブバンド信号の位取りされた表現を発生させ、前記位取りされた 表現が、位取り因数及び1以上の位取りされた値から成るようにさせ、 前記位取り因数の1以上の微分符号化された表現を発生させ、 前記位取りされた値及び該位取り因数を表す位取り因数情報から成る符号化 された信号を発生させることから成る符号化方法。 24 前記フィルタバンクが、1以上の離散変換器で実行される、請求項23の方 法。 25 前記フィルタバンクが、デジタル帯域濾波フィルタのバンクで実行される、 請求項23の方法。 26 前記サブバンドの各々が入力信号の前記チャンネルのそれぞれの1つのそれ ぞれの周波数サブバンドを表す、請求項23の方法。 27 前記サブバンドの少なくとも1つが、入力信号の前記チャンネルの2以上の それぞれの周波数サブバンドの合成を表す、2以上の入力信号に対する請求項2 3の方法。 28 前記微分符号化された表現が、各々が単一位取りされた値と関連する個々の 位取り因数の値間の差に相当する情報を含む、請求項23の方法。 29 前記微分符号化された表現が、各々が2以上の取りされた値と関連するブロ ック位取り因数の値間の差に相当する情報を含む、請求項23の方法。 30 前記位取り因数情報が前記微分符号化された表現を含む、請求項23の方法 。 31 前記位取りされた表現を発生させる段階が、 前記サブバンドブロック内のサブバンド信号に相当する仮の1組の位取り因 数を発生させ、 位取り因数の1以上の先の組を記憶し、 前記仮の組み内の位取り因数を用いた結果と、前記先の組みのそれぞれの位 取り因数を用いた結果とを比較し、位取りされた表現を発生させるようにし、 前記先の組みの1つにおける1以上の位取り因数を再利用し、前記仮の組み 内のそれぞれの位取り因数の使用が前記符号化された信号の情報要件を高くする ことに帰着する場合と、前記符号化された信号の符号化品質が、前記先の1組か ら選択された位取り因数の使用によって達成されるものより低い場合とにおいて 前記先の1組から位取り因数を選択し、さもなければ、前記仮の組から位取り因 数を選択することによって再利用を行うようにすることから成り、前記位取りさ れた表現が、前記選択された位取り因数を含み、前記位取り因数情報が、前記先 の1組から選択された位取り因数の再利用表示を含む、請求項 23の方法。 32 前記サブバンド信号ブロックを発生させる段階が、 入力信号の前記チャンネルにフィルタバンクを適用することによって、各々 が複数のサブバンド情報からなる1以上の追加のサブバンド信号ブロックを発生 させ、前記サブバンド信号ブロック及び前記1以上の追加のサブバンド信号ブロ ックが、ブロックのフレームを構成するようにし、位取りされた表現を発生させ る段階が、選択された位取り因数を用いて前記位取りされた表現を発生させ、前 記発生段階が、 前記ブロックフレーム内の各ブロックに対して1組ずつ仮の位取り因数の組 みを設定し、 前記仮の位取り因数の組を分析し、それに応答して1組のフレーム位取り因 数を設定し、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、前記フレーム位取り因数を用 いた結果と、それぞれの仮の位取り因数を用いた結果とを比較し、位取りされた 表現を発生させるようにし、 前記ブロックフレームの各ブロックについて、前記先フレーム位取り因数を 選択し、前記フレーム位取り因数の使用が前記符号化された信号の情報要件を低 くすることに帰着する場合と、前記符号化された信号の符号化品質が高い場合と において選択するようにさせ、さもなければ、それぞれの仮の位取り因数を選択 するようにさせることから成り、前記位取り因数情報が、 それぞれの仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が発生されたサブバン ド信号ブロックに相当する前記符号化された信号の部分におけるそれぞれの仮の 位取り因数の表現と、 前記仮の位取り因数を用いて位取りされた表現が最初に発生された前記ブロ ックフレーム内のブロックに相当する前記符号化された信号の一部分における前 記フレーム位取り因数の表現と、 前記フレーム位取り因数を用いて位取りされた表現が発生された前記ブロッ クフレーム内の1以上の他のブロックに相当する前記符号化された信号の部分に おける前記フレーム位取り因数を再利用する表示とを含む、請求項23の方 法。 33 前記位取りされた表現が、浮動小数点表現で、前記位取り因数が浮動小数点 指数に相当し、前記位取りされた値が、浮動小数点仮数に相当する、請求項23 の方法。 34 前記位取り表現を発生させる段階が、前記位取りされた表現のそれぞれの1 つにおいて前記位取り因数の値及び前記位取りされた値を調節し、前記位取り因 数及び基数値と1以上の他の位取り因数との間の差の大きさを制限するようにす る請求項23乃至33のいずれか1つの方法。 35 符号化された信号の復号方法であって、 前記符号化された信号から1以上の位取りされた値及び位取り因数情報を引 出し、 位取りされた表現を発生させ、各位取りされた表現が位取り因数及び1以上 の位取りされた値からなり、1以上の位取り因数が、前記位取り因数に応答して 発生されるようにし、 複数のサブバンド信号からなる、サブバンド信号ブロックを発生させ、1以 上の前記サブバンド信号が、前記位取りされた表現のそれぞれの1つの応答して 発生されるようにし、 前記サブバンド信号ブロックに逆フィルタバンクを適用することによって1 以上のチャンネルの出力信号を発生させることから成る復号方法。 36 前記逆フィルタバンク場1以上の離散逆変換によって実行される、請求項3 5の方法。 37 前記逆フィルタバンクが、デジタル逆フィルタのバンクによって実施される 、請求項35の方法。 38 前記サブバンド信号の各々が前記出力信号チャンネルのそれぞれ1つのそれ ぞれの周波数サブバンドを表す、請求項35の方法。 39 前記サブバンド信号の少なくとも1つが、1以上の前記出力信号チャンネル のそれぞれの周波数サブバンドの合成を表す、請求項35の方法。 40 前記微分符号化された表現が、各々が単一の位取りされた値と関連する個々 の位取り因数の値間の差に相当する情報から成る、請求項35の方法。 41 前記微分符号化された表現が、各々が2以上の位取りされた値と関連するブ ロック位取り因数の値間の差に相当する情報から成る、請求項35の方法。 42 前記位取り因数情報が、1以上の位取り因数の微分符号化された表現から成 る、請求項35の方法。 43 前記位取り因数情報が位取り因数再利用の表示を含み、前記サブバンドブロ ックを発生させる段階が、 1以上の先の組みの位取り因数を記憶し、 位取り因数の前記表示に応答して、1以上の位取り因数を前記先の組から前 記位取りされた表現内へ組入れることから成る、請求項35の方法。 44 前記位取りされた表現が、浮動小数点表現で、前記位取り因数が浮動小数点 指数に相当し、前記位取りされた値が、浮動小数点仮数に相当する、請求項35 の方法。
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