JP2010079275A - 周波数帯域拡大装置及び方法、符号化装置及び方法、復号化装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

周波数帯域拡大装置及び方法、符号化装置及び方法、復号化装置及び方法、並びにプログラム Download PDF

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    • G10L21/038Speech enhancement, e.g. noise reduction or echo cancellation using band spreading techniques

Abstract

【課題】周波数帯域の拡大により、音楽信号をより高音質に再生させる。
【解決手段】帯域通過フィルタ13は、入力信号から複数のサブバンド信号を得る。周波数包絡抽出回路14は、複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する。高域信号生成回路15は、周波数包絡抽出回路14によって得られた周波数包絡と、帯域通過フィルタ13で得られた複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成する。周波数帯域拡大装置10は、高域信号生成回路15により生成された高域信号成分を用いて、入力信号の周波数帯域を拡大する。本発明は、例えば、周波数帯域拡大装置、符号化装置、および復号化装置等に適用できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、周波数帯域拡大装置及び方法、符号化装置及び方法、復号化装置及び方法、並びにプログラムに関し、特に、周波数帯域の拡大により、音楽信号をより高音質に再生することができるようになった周波数帯域拡大装置及び方法、符号化装置及び方法、復号化装置及び方法、並びにプログラムに関する。
近年、インターネット等を介して音楽データを配信する音楽配信サービスが広まりつつある。この音楽配信サービスでは、音楽信号を符号化することで得られる符号化データを音楽データとして配信する。音楽信号の符号化手法としては、ダウンロードの際に時間がかからないように、符号化データのファイル容量を抑えてビットレートを低くする符号化手法が主流となっている。
このような音楽信号の符号化手法としては、大別して、MP3(MPEG(Moving Picture Experts Group) Audio Layer3)(国際標準規格ISO/IEC 11172-3)等の符号化手法やHE-AAC(High Efficiency MPEG4 AAC)(国際標準規格ISO/IEC 14496-3)等の符号化手法が存在する。
MP3に代表される符号化手法では、音楽信号のうちの人間の耳には知覚され難い約15kHz以上の高周波数帯域(以下、高域と称する)の信号成分を削除し、残った低周波数帯域(以下、低域と称する)の信号成分を符号化する。このような符号化手法を、以下、高域削除符号化手法と称する。この高域削除符号化手法では、符号化データのファイル容量を抑えることができる。しかしながら、高域の音は、僅かながら人間に知覚可能なので、符号化データを復号化することで得られる復号化後の音楽信号から、音を生成して出力すると、原音がもつ臨場感が失われていたり、音がこもったりするといった音質の劣化が生じていることがあった。
これに対して、HE-AACに代表される符号化手法では、高域の信号成分から特徴的な情報を抽出し、低域の信号成分と合わせて符号化する。このような符号化手法を、以下、高域特徴符号化手法と称する。この高域特徴符号化手法では、高域の信号成分の特徴的な情報だけを高域の信号成分に関する情報として符号化するので、音質の劣化を抑えつつ、符号化効率を向上させることができる。
この高域特徴符号化手法で符号化された符号化データの復号化においては、低域の信号成分と特徴的な情報を復号化し、復号化後の低域の信号成分と特徴的な情報から、高域の信号成分を生成する。このように、高域の信号成分を、低域の信号成分から生成することにより、低域の信号成分の周波数帯域を拡大する技術を、以下、帯域拡大技術と称する。
この帯域拡大技術の応用例のひとつとして、上述した高域削除符号化手法による符号化データの復号化後の後処理がある。この後処理においては、符号化で失われた高域の信号成分を、復号化後の低域の信号成分から生成することで、低域の信号成分の周波数帯域を拡大する(例えば、特許文献1参照)。なお、特許文献1の周波数帯域拡大の手法を、以下、特許文献1の帯域拡大手法と称する。
特許文献1の帯域拡大手法では、装置は、復号化後の低域の信号成分を入力信号として、入力信号のパワースペクトルから、高域のパワースペクトル(以下、高域の周波数包絡と称する)を推定し、その高域の周波数包絡を有する高域の信号成分を低域の信号成分から生成する。
図1は、入力信号としての復号化後の低域のパワースペクトルと、推定した高域の周波数包絡の一例を示している。
図1において、縦軸は、パワーを対数で示し、横軸は、周波数を示している。
装置は、入力信号に関する符号化方式の種類や、サンプリングレート、ビットレート等の情報(以下、サイド情報と称する)から、高域の信号成分の低域端の帯域(以下、拡大開始帯域と称する)を決定する。次に、装置は、低域の信号成分としての入力信号を複数のサブバンド信号に分割する。装置は、分割後の複数のサブバンド信号、即ち、拡大開始帯域より低域側(以下、単に、低域側と称する)の複数のサブバンド信号のそれぞれのパワーの、時間方向についてのグループ毎の平均(以下、グループパワーと称する)を求める。図1に示されるように、装置は、低域側の複数のサブバンドの信号のそれぞれのグループパワーの平均をパワーとし、かつ、拡大開始帯域の下端の周波数を周波数とする点を起点とする。装置は、その起点を通る所定の傾きの一次直線を、拡大開始帯域より高域側(以下、単に、高域側と称する)の周波数包絡として推定する。なお、起点のパワー方向についての位置は、ユーザにより調整可能とされる。装置は、高域側の複数のサブバンドの信号のそれぞれを、推定した高域側の周波数包絡となるように、低域側の複数のサブバンドの信号から生成する。装置は、生成した高域側の複数のサブバンドの信号を加算して高域の信号成分とし、さらに、低域の信号成分を加算して出力する。これにより、周波数帯域の拡大後の音楽信号は、本来の音楽信号により近いものとなる。従って、より高音質の音楽信号を再生することが可能となる。
上述した特許文献1の帯域拡大手法は、様々な高域削除符号化手法や様々なビットレートの符号化データについて、その符号化データの復号化後の音楽信号についての周波数帯域を拡大することができるという特長を有している。
特開2008−139844号公報
しかしながら、特許文献1の帯域拡大手法は、推定した高域側の周波数包絡が所定の傾きの一次直線となっている点で、即ち、周波数包絡の形状が固定となっている点で改善の余地がある。
即ち、音楽信号のパワースペクトルは様々な形状を持っており、音楽信号の種類によっては、特許文献1の帯域拡大手法により推定される高域側の周波数包絡から大きく外れる場合も少なくない。
図2は、時間的に急激な変化を伴うアタック性の音楽信号の本来のパワースペクトルの一例を示している。
なお、図2には、特許文献1の帯域拡大手法により、アタック性の音楽信号のうちの低域側の信号成分を入力信号として、その入力信号から推定した高域側の周波数包絡についてもあわせて示されている。
図2に示されるように、アタック性の音楽信号の本来の高域側のパワースペクトルは、ほぼ平坦となっている。
これに対して、推定した高域側の周波数包絡は、所定の負の傾きを有しており、起点で、本来のパワースペクトルに近いパワーに調節したとしても、周波数が高くなるにつれて本来のパワースペクトルとの差が大きくなる。
このように、特許文献1の帯域拡大手法では、推定した高域側の周波数包絡は、本来の高域側の周波数包絡を高精度に再現することができない。その結果、周波数帯域の拡大後の音楽信号から音を生成して出力すると、聴感上、原音よりも音の明瞭性が失われていることがあった。
また、前述のHE-AAC等の符号化手法では、符号化される高域の信号成分の特徴的な情報として、高域側の周波数包絡が用いられる。しかしながら、復号化側で本来の高域側の周波数包絡を高精度に再現できれば、高域の信号成分の特徴的な情報の符号化自体が不要となる。これにより、より一層の符号化効率の向上に繋がることになる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、周波数帯域の拡大により、音楽信号をより高音質に再生することができるようにするものである。
本発明の一側面の周波数帯域拡大装置は、入力信号から複数のサブバンド信号を得る複数の帯域通過フィルタと、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する周波数包絡抽出回路と、前記周波数包絡抽出回路によって得られた周波数包絡と、前記帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成する高域信号生成回路とを備え、前記高域信号生成回路により生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域を拡大する。
前記周波数包絡抽出回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡の一次傾斜を得る。
前記周波数包絡抽出回路において、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する際に、複数のサブバンド信号のパワーを用いる。
前記周波数包絡抽出回路において、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する際に、複数のサブバンド信号の振幅を用いる。
前記周波数包絡は、前記入力信号の定常性に応じて周波数包絡の計算区間がかわる。
前記周波数包絡抽出回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡の複数の一次傾斜を得る。
前記高域信号生成回路は、前記周波数包絡抽出回路で得られた周波数包絡から各サブバンド毎に利得量を求める利得量計算回路を備え、前記利得量を前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号に適用する。
前記利得量計算回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された周波数包絡から各サブバンド毎に利得量を求める。
前記周波数包絡の一次傾斜は、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から重み付けされて算出される。
前記利得量計算回路は、予め広帯域な信号を教師データとして学習を行うことで得られた写像関数によって利得量が算出される。
前記写像関数は、一次傾斜を入力として利得量を出力とする。
前記写像関数は、複数の一次傾斜を入力として利得量を出力とする。
前記写像関数は、対数上の一次傾斜を入力として対数上の利得量を出力とする。
前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から周波数拡大帯域の各高域サブバンド強度を生成する高域サブバンド強度生成回路をさらに備える。
前記高域サブバンド強度生成回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号強度の線形結合から周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する。
前記高域サブバンド強度生成回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された、複数のサブバンド信号強度の線形結合から周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する。
前記高域サブバンド強度生成回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された、複数のサブバンド信号強度を、サブバンド毎に一つの変数に置換したものを用いて周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する。
前記高域サブバンド強度生成回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号強度から非線形関数を用いることで周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する。
前記高域サブバンド強度生成回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された、複数のサブバンド信号強度から非線形関数を用いることで周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する。
前記非線形関数は、任意の次数の関数である。
前記高域サブバンド強度生成回路の入力及び出力はそれぞれ、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号のパワー、ならびに、高域サブバンドのパワーである。
前記高域サブバンド強度生成回路の入力及び出力はそれぞれ、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号の振幅、ならびに、高域サブバンドの振幅である。
前記利得量計算回路は、予め広帯域な信号を教師データとして学習を行うことで得られた係数を持つ写像関数によって利得量が算出される。
本発明の一側面の周波数帯域拡大方法は、周波数帯域拡大装置が、入力信号から複数のサブバンド信号を得て、得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、抽出された前記周波数包絡と、得られた前記複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成し、生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域を拡大する。
本発明の一側面のプログラムは、周波数帯域拡大装置を制御するコンピュータが、入力信号から複数のサブバンド信号を得て、得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、抽出された前記周波数包絡と、得られた前記複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成し、生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域を拡大するステップを含む制御処理を実行する。
本発明の一側面の周波数帯域拡大装置および方法並びにプログラムにおいては、入力信号から複数のサブバンド信号が得られ、得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡が抽出され、抽出された前記周波数包絡と、得られた前記複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分が生成され、生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域が拡大される。
本発明の一側面の符号化装置は、入力信号を複数のサブバンドに分割し、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とを生成するサブバンド分割回路と、前記低域サブバンド信号を符号化し、低域符号化データを生成する低域符号化回路と、前記低域サブバンド信号から周波数包絡を抽出する周波数包絡抽出回路と、前記周波数包絡抽出回路で得られた周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成する擬似高域信号生成回路と、前記サブバンド分割回路で得られた高域サブバンド信号と前記擬似高域信号生成回路で生成された擬似高域信号とを比較し、擬似高域信号修正情報を得る擬似高域信号修正情報計算回路と、前記擬似高域信号修正情報を符号化し、高域符号化データを生成する高域符号化回路と、前記低域符号化回路で生成された低域符号化データと前記高域符号化回路で生成された高域符号化データとを多重化し出力符号列を得る多重化回路とを備える。
本発明の一側面の符号化方法は、信号符号化装置が、入力信号を複数のサブバンドに分割し、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とを生成し、前記低域サブバンド信号を符号化し、低域符号化データを生成し、前記低域サブバンド信号から周波数包絡を抽出し、抽出された前記周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、前記高域サブバンド信号と生成された前記擬似高域信号とを比較し、擬似高域信号修正情報を得て、前記擬似高域信号修正情報を符号化し、高域符号化データを生成し、生成された低域符号化データと生成された前記高域符号化データとを多重化し出力符号列を得るステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、信号符号化装置を制御するコンピュータが、入力信号を複数のサブバンドに分割し、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とを生成し、前記低域サブバンド信号を符号化し、低域符号化データを生成し、前記低域サブバンド信号から周波数包絡を抽出し、抽出された前記周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、前記高域サブバンド信号と生成された前記擬似高域信号とを比較し、擬似高域信号修正情報を得て、前記擬似高域信号修正情報を符号化し、高域符号化データを生成し、生成された低域符号化データと生成された前記高域符号化データとを多重化し出力符号列を得るステップを含む。
本発明の一側面の符号化装置および方法並びにプログラムにおいては、入力信号が複数のサブバンドに分割され、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とが生成され、前記低域サブバンド信号が符号化され、低域符号化データが生成され、前記低域サブバンド信号から周波数包絡が抽出され、抽出された前記周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号が生成され、前記高域サブバンド信号と生成された前記擬似高域信号とが比較され、擬似高域信号修正情報が得られて、前記擬似高域信号修正情報が符号化され、高域符号化データが生成され、生成された低域符号化データと生成された高域符号化データとが多重化されて出力符号列が得られる。
本発明の一側面の復号化装置は、入力された符号化データを非多重化し、低域符号化データ及び高符号化データを生成する非多重化回路と、前記低域符号化データを復号化し、低域サブバンド信号を生成する低域復号化回路と、前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する周波数包絡抽出回路と、前記周波数包絡抽出回路で得られた周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成する擬似高域信号生成回路と、前記高域符号化データを復号化し、擬似高域信号修正情報を生成する高域復号化回路と、前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号を修正し修正擬似高域信号を生成する擬似高域信号修正回路とを備える。
本発明の一側面の復号化方法は、復号化装置が、入力された符号化データを非多重化し、低域符号化データ及び高符号化データを生成し、前記低域符号化データを復号化し、低域サブバンド信号を生成し、前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、抽出された周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、前記高域符号化データを復号化し、擬似高域信号修正情報を生成し、前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号を修正し修正擬似高域信号を生成するステップを含む。
本発明の一側面のコンピュータは、復号化装置を制御するコンピュータが、入力された符号化データを非多重化し、低域符号化データ及び高符号化データを生成し、前記低域符号化データを復号化し、低域サブバンド信号を生成し、前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、抽出された周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、前記高域符号化データを復号化し、擬似高域信号修正情報を生成し、前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号を修正し修正擬似高域信号を生成するステップを含む。
本発明の一側面の復号化装置および方法並びにプログラムにおいては、入力された符号化データが非多重化され、低域符号化データ及び高符号化データが生成され、前記低域符号化データが復号化され、低域サブバンド信号が生成され、前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡が抽出され、抽出された周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号が生成され、前記高域符号化データが復号化され、擬似高域信号修正情報が生成され、前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号が修正されて修正擬似高域信号が生成される。
本発明の一側面によれば、周波数帯域の拡大により、音楽信号をより高音質に再生することができる。
入力信号としての復号化後の低域のパワースペクトルと、推定した高域の周波数包絡の一例を示す図である。 時間的に急激な変化を伴うアタック性の音楽信号の本来のパワースペクトルの一例を示す図である。 本発明に基づく第1の実施形態における周波数帯域拡大装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図3の周波数帯域拡大装置による周波数帯域拡大処理の一例を説明するフローチャートである。 図3の周波数帯域拡大装置に入力される信号のスペクトルと帯域通過フィルタの周波数軸上の配置を示したものである。 図3の周波数帯域拡大装置の高域信号生成回路で用いられる係数の学習を行うための係数学習装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図6の係数学習装置に入力される広帯域な教師信号のスペクトルと帯域通過フィルタの周波数軸上の配置を示した図である。 ある時系列信号の波形を示した図である。 短い時間フレームを非定常なフレームに適用した例を示す図である。 本発明に基づく第2の実施形態における周波数帯域拡大装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 本発明に基づく第3の実施形態における符号化装置の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図11の符号化装置による符号化処理の一例を説明するフローチャートである。 図11の符号化装置が出力する符号列の一例を示す図である。 本発明に基づく第3の実施形態における復号化装置の機能的構成例を示すブロック図である。 図14の復号化装置による復号化処理の一例を説明するフローチャートである。 図11の符号化装置が出力する符号列の別の例を示す図である。 本発明が適用される処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
1.第1の実施形態(周波数帯域拡大装置に本発明を適用した場合)
2.第2の実施形態(周波数帯域拡大装置に本発明を適用した場合)
3.第3の実施形態(符号化装置および復号化装置に本発明を適用した場合)
<第1の実施形態>
先ず、第1の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、上述した高域削除符号化手法での符号化データを復号化することで得られる復号化後の低域の信号成分に対して、周波数帯域を拡大させる処理(以下、周波数帯域拡大処理と称する)が施される。
[第1の実施形態の周波数帯域拡大装置の機能的構成例]
図3は、本発明を適用した周波数帯域拡大装置の機能的構成例を示している。
周波数帯域拡大装置10は、復号化後の低域の信号成分を入力信号として、その入力信号に対して、周波数帯域拡大処理を施し、その結果得られる周波数帯域拡大処理後の音楽信号を出力信号として出力する。
周波数帯域拡大装置10は、低域通過フィルタ11、遅延回路12、帯域通過フィルタ13、周波数包絡抽出回路14、高域信号生成回路15、高域通過フィルタ16、および信号加算器17から構成されている。
[第1の実施形態の周波数帯域拡大装置の処理例]
図4は、図3の周波数帯域拡大装置の処理(以下、周波数帯域拡大処理と称する)の一例を説明するフローチャートである。
ステップS1において、低域通過フィルタ11は、入力信号を所定の遮断周波数を持つ低域通過フィルタによってフィルタリングし、フィルタリング後の信号を遅延回路12に供給する。
低域通過フィルタ11は、遮断周波数として任意の周波数を設定することが可能である。ただし、本実施の形態では、後述する所定の帯域を拡大開始帯域として、その拡大開始帯域の下端の周波数に対応して遮断周波数を設定している。従って、低域通過フィルタ11は、フィルタリング後の信号として、拡大開始帯域より低域の信号成分(以下、低域信号成分と称する)を、遅延回路12に供給する。
また、低域通過フィルタ11は、入力信号の高域削除符号化手法やビットレート等の符号化パラメータに応じて、最適な周波数を遮断周波数として設定することもできる。この符号化パラメータとしては、例えば、特許文献1の帯域拡大手法で採用されているサイド情報を利用することができる。
ステップS2において、遅延回路12は、低域信号成分と後述する高域信号成分を加算する際の同期をとるために、低域信号成分を一定の遅延時間だけ遅延して信号加算器17に供給する。
ステップS3において、帯域通過フィルタ13は、入力信号を複数のサブバンド信号に分割し、分割後の複数のサブバンド信号のそれぞれを周波数包絡抽出回路14及び高域信号生成回路15に供給する。
即ち、帯域通過フィルタ13は、それぞれ異なる通過帯域を持つ帯域通過フィルタ13−1乃至13−Nから構成される。通過帯域フィルタ13−i(1≦i≦N)は、入力信号のうちの通過帯域の信号を通過させ、通過後の信号を複数のサブバンド信号のうちの所定の1つとして出力する。
ステップS4において、周波数包絡抽出回路14は、帯域通過フィルタ13からの複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、高域信号生成回路15に供給する。
ステップS5において、高域信号生成回路15は、帯域通過フィルタ13からの複数のサブバンド信号と、周波数包絡抽出回路14からの周波数包絡とに基づいて、高域信号成分を生成する。高域信号成分とは、拡大開始帯域より高域の信号成分をいう。
高域通過フィルタ16は、低域通過フィルタ11における遮断周波数に対応する遮断周波数を持つ高域通過フィルタとして構成される。そこで、ステップS6において、高域通過フィルタ16は、高域信号生成回路15からの高域信号成分を高域通過フィルタによってフィルタリングすることにより、その高域信号成分に含まれる低域への折り返し成分等のノイズを除去し、信号加算器17に供給する。
ステップS7において、信号加算器17は、遅延回路12からの低域信号成分と、高域通過フィルタ16からの高域信号成分とを加算し、加算後の信号を出力信号として後段に出力する。
本実施の形態では、サブバンド信号を取得するために帯域通過フィルタ13が採用されている。しかしながら、サブバンド信号を取得するためのフィルタの構成は、図3の例に特に限定されない。例えば、他の実施の形態として、特許文献1に記載されているような帯域分割フィルタを採用してもよい。
また、本実施の形態では、サブバンド信号を合成するために信号加算器17が採用されている。しかしながら、サブバンド信号を合成するための構成は、図3の例に特に限定されない。例えば、他の実施の形態として、特許文献1に記載されているような帯域合成フィルタを採用してもよい。
次に、帯域通過フィルタ13乃至高域信号生成回路15のそれぞれの詳細な処理例について説明する。
[帯域通過フィルタ13の詳細な処理例]
先ず、帯域通過フィルタ13の処理例について説明する。
なお、説明の便宜上、以降の説明においては、帯域通過フィルタ13の個数N=8とする。
例えば、入力信号のナイキスト周波数を32等分に分割することで得られる32個のサブバンドのうちの1つを拡大開始帯域とし、それらの32個のサブバンドのうちの拡大開始帯域より低域の所定の8つのサブバンドのそれぞれを、8個の帯域通過フィルタ13−1乃至13−8の通過帯域のそれぞれとして採用する。
図5は、8個の帯域通過フィルタ13−1乃至13−8の各通過帯域のそれぞれの周波数軸上における配置を示している。
図5に示されるように、8個の帯域通過フィルタのそれぞれの通過帯域として、拡大開始帯域より低域の周波数帯域(サブバンド)のうちの高域から1番目のサブバンドsb-1乃至8番目のサブバンドsb-8のそれぞれが割り当てられている。なお、周波数sbとは、拡大開始帯域の下端のサブバンドである。よって、以下、これらの8個のサブバンドを、他と区別すべく、sbを用いて表現する。
なお、本実施の形態では、8個の帯域通過フィルタ13−1乃至13−8の通過帯域のそれぞれは、入力信号のナイキスト周波数を32等分することで得られる32個のサブバンドのうちの所定の8個のそれぞれであるとした。しかしながら、帯域通過フィルタ13は、本例に限定されるものではない。例えば、8個の帯域通過フィルタ13−1乃至13−8の通過帯域のそれぞれは、入力信号のナイキスト周波数を256等分することで得られる256個のサブバンドのうちの所定の8個のそれぞれであってもよい。また、8個の帯域通過フィルタ13−1乃至13−8のそれぞれの帯域幅が、それぞれ異なっていてもよい。
[周波数包絡抽出回路14の処理例]
次に、周波数包絡抽出回路14の処理例について説明する。
周波数包絡抽出回路14は、帯域通過フィルタ13で出力された複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する。そこで、以下、周波数包絡抽出回路14の処理の一実施例として、周波数包絡の一次傾斜を周波数包絡として利用する例について説明する。
先ず、周波数包絡抽出回路14は、帯域通過フィルタ13で出力されたsb-8乃至sb-1までの8個のサブバンド信号x(ib,n)から、ある一定の時間フレームのパワーを求める。ここで、ibは、サブバンドのインデックスであり、nは離散時間のインデックスを表している。
ある時間フレーム番号Jにおけるサブバンドibについてのサブバンド信号のパワーを、power(ib,J)と記述すると、power(ib,J)は次の式(1)で示される。
Figure 2010079275
・・・(1)
ある時間フレーム番号Jにおける周波数包絡の一次傾斜slope(J)は、このpower(ib,J)を用いて次の式(2)で示される。
Figure 2010079275
・・・(2)
式(2)において、W(ib)はサブバンドibに関する重み係数を示している。この重み係数W(ib)を用いてslope(J)を求めることで、符号化により特定のサブバンドの信号成分が欠落してしまった場合の影響を軽減することができる。なお、この符号化により特定のサブバンドの信号成分が欠落してしまった場合の影響については、上述の特許文献1に詳しく記述されている。
以上の如く、周波数包絡の一次傾斜slope(J)は、本例では、各サブバンド信号のパワーを用いて求められる。しかしながら、周波数包絡エンベロープの一次傾斜slope(J)の求め方は、パワーを使う求め方に限定されるものではない。その他例えば、各サブバンド信号の振幅を用いて周波数包絡の一次傾斜slope(J)を求めることもできる。
また、周波数包絡抽出回路14は、帯域通過フィルタ13で出力された複数のサブバンド信号から周波数包絡の複数の一次傾斜を得るようにしてもよい。
[高域信号生成回路15の処理例]
次に、高域信号生成回路15の処理例について説明する。
高域信号生成回路15は、帯域通過フィルタ13から出力された複数のサブバンド信号と、周波数包絡抽出回路14から出力された周波数包絡とに基づいて、高域信号成分を生成する。そこで、以下、高域信号生成回路15の一実施例として、上述した周波数包絡の一次傾斜を周波数包絡として高域信号成分を生成する例について説明する。
先ず、高域信号生成回路15は、拡大開始周波数帯域sb以降の拡大しようとする帯域(以下、周波数拡大帯域と称する)のサブバンド信号のそれぞれを写像先のサブバンド信号とする。また、高域信号生成回路15は、その写像先のサブバンド信号に対応する、帯域通過フィルタ13から出力された複数のサブバンド信号のうちの所定の1のサブバンド信号を写像元とする。高域信号生成回路15は、写像元のサブバンド信号に対する写像先のサブバンド信号の利得量G(ib,J)を、周波数包絡の一次傾斜slope(J)を用いて演算(推定)する。この利得量G(ib,J)は、周波数包絡の一次傾斜slope(J)に対する対数上の一次式をリニアに変換した形として、次の式(3)により示される。
Figure 2010079275
・・・(3)
式(3)において、αib、βibは、ib毎に異なる値を持つ係数である。各係数αib、βibは、様々な入力信号に対して好適なG(ib,J)が得られるように適切に設定されていると好適である。また、sbの変更によって、各係数αib、βibも最適な値に変更すると好適である。なお、各係数αib、βibの演算手法の具体例については後述する。
以上の如く、利得量G(ib,J)は、本例では、slope(J)に対する対数上の一次式を用いて演算される。しかしながら、利得量G(ib,J)の求め方は、一次式を使う求め方に限定されるものではない。その他例えば、使用可能な計算資源に余裕があれば、slope(J)に対する対数上のn次式を用いて、利得量G(ib,J)を算出することができる。さらにまた、連続あるいは曲線の関数近似だけではなく、コードブックを用いて周波数包絡から、利得量G(ib,J)を算出することもできる。
また、利得量G(ib,J)は、周波数包絡の複数の一次傾斜を入力として利得量を出力とする関数であってもよい。
次に、高域信号生成回路15は、次の式(4)を用いて、式(3)で得られた利得量G(ib,J)を帯域通過フィルタ13の出力に乗じることで、利得調整後のサブバンド信号x2(ib,n)を算出する。
Figure 2010079275
・・・(4)
式(4)において、ebは、周波数拡大帯域の最高域のサブバンドを示す。また、サブバンドibを写像元のサブバンドとした場合の写像先のサブバンドsbmap(ib)は、次の式(5)により示される。
Figure 2010079275
・・・(5)
ここで、高域信号生成回路15は、sbからebまでの周波数拡大帯域のうちの8サブバンド毎の帯域内のサブバンド信号のそれぞれを加算する。
この8サブバンド毎の帯域をjbとして以下に示す。
jb=0 (sb<=ib<=sb+7)
jb=1 (sb+8<=ib<=sb+15)
jb=2 (sb+16<=ib<=eb)
なお、8サブバンド毎の帯域の個数は、上述の例では3個とされている。ただし、8サブバンド毎の帯域の個数は、3個に限定されないことはいうまでもない。
高域信号生成回路15は、次の式(6)に従って、利得調整後のサブバンド信号x2(ib,n)からサブバンド信号x3(jb,n)を算出する。
Figure 2010079275
・・・(6)
次に、高域信号生成回路15は、次の式(7)に従って、sb-8に対応する周波数からsbに対応する周波数へコサイン変調を行うことで、x3(jb,n)からx4(jb,n)を算出する。
Figure 2010079275
・・・(7)
式(7)において、piは円周率を表す。この式(7)は、利得調整後のサブバンド信号x2(ib,n)が、それぞれ、8バンド分高域に周波数シフトされることを意味している。
次に、高域信号生成回路15は、次の式(8)に従って、x4(jb,n)から高域信号成分xhigh(n)を算出する。
Figure 2010079275
・・・(8)
このようにして、複数のサブバンド信号から得られた周波数包絡に基づいて、高域信号成分を適応的に生成することができるようになる。また、入力信号の性質に応じて周波数拡大帯域の周波数包絡の強度及び形状を変化させることができるようになる。その結果、高音質な信号の生成が可能となる。
[式(3)における係数αib、βibの求め方]
次に、上述した式(3)における係数αib、βibの求め方について説明を行う。
これらの係数αib、βibの求め方の手法としては、様々な入力信号に対して好適な利得量G(ib,J)が得られるようにするために、予め広帯域な教師信号(以下、広帯域教師信号と称する)で学習を行い、その学習結果に基づき決定する手法を採用すると好適である。
係数αib、βibの学習を行う際には、拡大開始周波数帯域sbよりも高域に、図5における帯域通過フィルタ13−1乃至13−8と同じ通過帯域幅を持つ帯域通過フィルタを配置した係数学習装置を採用する。そして、係数学習装置が、広帯域教師信号を入力した上で学習を行う。
[係数学習装置の機能的構成例]
図6は、係数αib、βibの学習を行うための係数学習装置20の機能的構成例を示している。
係数学習装置20は、帯域通過フィルタ21、利得計算回路22、周波数包絡抽出回路23、および係数推定回路24から構成されている。
帯域通過フィルタ21は、それぞれ異なる通過帯域を持つ複数の帯域通過フィルタ21−1乃至21−(K+N)で構成されている。帯域通過フィルタ21は、入力信号(広帯域教師信号)を(K+N)個のサブバンド信号に分割する。帯域フィルタ21−(K+1)乃至21−(K+N)の出力信号、即ち、拡大開始周波数帯域sbよりも低域の複数のサブバンド信号は、周波数包絡抽出回路23に供給される。また、帯域フィルタ21−1乃至21−(K+N)の全出力信号、即ち、全てのサブバンド信号は、利得計算回路22に供給される。
利得計算回路22は、拡大開始周波数帯域sbよりも低域のサブバンド信号と、帯域拡大装置10においてそのサブバンド信号の周波数シフト先に相当する帯域のサブバンド信号との利得量を一定の時間フレーム毎に計算し、係数推定回路24に供給する。
利得計算回路22よる利得量の計算手法について、図7を用いてさらに説明を行う。
図7は、図5で示した入力信号に対応した時間フレームにおける広帯域な信号のパワースペクトルを表している。
例えば、図7の例では、sb-8のサブバンド信号と、周波数帯域拡大装置10においてそのサブバンド信号の周波数シフト先に相当するsbのサブバンド信号との利得量が計算される。このことは、周波数帯域拡大装置10において、sb-8のサブバンド信号が利得調整後にsbのサブバンドに写像されることに相当する。同様に、sb-7のサブバンド信号と、周波数帯域拡大装置10においてそのサブバンド信号の周波数シフト先に相当するsb+1のサブバンド信号との利得量が計算される。このことは、sb-7のサブバンド信号が利得調整後にsb+1のサブバンドに写像されることに相当する。
係数学習装置20では、上述の如く、拡大開始周波数帯域sbよりも高域に、図5における帯域通過フィルタ13−1乃至13−8と同じ帯域幅を持つ帯域通過フィルタ21−1乃至21−K(K=8)が配置されている。そして、係数学習装置20では、入力信号として、広帯域教師信号が入力される。よって、この写像元と写像先のサブバンド信号から利得量Gdb(ib,J)を計算することが可能である。具体的には例えば、利得量Gdb(ib,J)は、次の式(9)に従って計算される。
Figure 2010079275
・・・(9)
図6に戻り、周波数包絡抽出回路23は、利得計算回路22において利得量を算出している一定の時間フレームと同じ時間フレーム毎、図3の周波数包絡抽出回路14と同様に複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、係数推定回路24に供給する。
係数推定回路24は、利得計算回路22と周波数包絡抽出回路23とから同一時刻に出力された周波数包絡と利得量の多数の組み合わせに基づいて、係数αib、βibの推定を行う。具体的には例えば、あるサブバンドについて、周波数包絡をx軸とし、利得量をy軸とするdB上の二次元平面上の分布から、最小二乗法を用いて式(3)における係数αib、βibが決定される。なお、当然の如く、係数αib、βibの決定手法については、最小二乗法を用いる手法に限定されるものではなく、一般的な各種パラメータ同定法を採用してもよい。
このようにして、あらかじめ広帯域教師信号を用いて学習を行うことで、周波数帯域拡大装置10において様々な信号に好適な出力結果を得ることが可能となる。
なお、時間フレームJにおける利得量としては、上述の例では、同一時間フレームにおける周波数包絡を用いた利得量が採用されている。しかしながら、時間フレームJにおける利得量は、上述の例に限定されず、その他例えば、時間フレームJの前後数フレームにける周波数包絡を用いた利得量を採用してもよい。
ここで例えば、それぞれ前後1フレームの周波数包絡を用いる場合には、式(3)におけるG(ib,J)は、以下の式(10)のように求めることができる。
Figure 2010079275
・・・(10)
このような形で利得量G(ib,J)を求めることで、時間軸上の周波数包絡の変化を考慮し、より高精度な推定を行うことができる。この実施例では、前後1フレームの周波数包絡を利用する形態であるが、このフレーム数は計算量を鑑みながら設定可能であり、本発明は前後のフレーム数に限定されるものではない。
また、時間フレームJの前後のフレームのパワーなどを考慮して、定常/非定常の場合に分けて異なる写像関数を用いて演算された各利得量採用してもよい。また、定常・非定常を考慮して、パワー及び周波数包絡を計算する時間間隔FSIZEを適応的に変更することで、最適な利得量を算出することも可能である。
ここで、定常/非定常について、図8と図9の具体例を用いて説明する。
図8は、ある時系列信号の波形を示した図である。
時間フレームJ乃至時間フレームJ+3までの4つの時間フレームのうち、時間フレームJ、時間フレームJ+2、及び時間フレームJ+3は定常な時間フレームとされている。これに対して、時間フレームJ+1は非定常な時間フレームとされている。
一般的に、打楽器のアタック部や、音声の子音部は非定常的な信号波形であるといわれている。前述したMP3やAACなどの一般的なオーディオ符号化方式では、こういった定常/非定常の信号波形に対応するため、非定常な時間フレームでは短い時間フレームを用いるなどの対策がとられている。
図9は、このように短い時間フレームを非定常なフレームに適用した例を示している。
本発明では、このような定常/非定常の技術を用いることで、時間間隔FSIZEを適応的に変更することができる。また、本発明では、定常/非定常の場合に分けて異なる写像関数を用いて利得量Gdb(ib,J)を求めることができる。即ち、最適な利得量を算出することが可能である。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、入力信号がより一段と高音質になって再生される。
[第2の実施形態の周波数帯域拡大装置の機能的構成例]
図10は、本発明を適用した周波数帯域拡大装置の機能的構成例を示している。
周波数帯域拡大装置30は、復号化後の低域の信号成分を入力信号として、その入力信号に対して、周波数帯域拡大処理を施し、その結果得られる周波数帯域拡大処理後の音楽信号を出力信号として出力する。
周波数帯域拡大装置30は、低域通過フィルタ31、遅延回路32、帯域通過フィルタ33、高域信号生成回路34、高域通過フィルタ35、および信号加算器36から構成されている。
ここで、第2の実施形態の周波数帯域拡大装置30のうち、低域通過フィルタ31、遅延回路32、帯域通過フィルタ33、高域通過フィルタ35、および、信号加算器36は、それぞれ、第1の実施形態の低域通過フィルタ11、遅延回路12、帯域通過フィルタ13、高域通過フィルタ16、および信号加算器17と同一の構成と機能を有している。よって、ここでは、これらの処理の説明は省略し、以下、高域信号生成回路34の処理のみの説明をする。
[高域信号生成回路34の処理例]
先ず、高域信号生成回路34は、帯域通過フィルタ33から出力されたsb-8乃至sb-1の8個のサブバンド信号x(ib,n)について、ある一定の時間フレームJにおけるパワーpower(ib,J)を、式(1)に従って求める。
次に、高域信号生成回路34は、サブバンド信号のパワーpower(ib,J)を用いて線形結合を行い、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号の推定したパワーpower(ib,J)を次の式(11)によって推定する。
Figure 2010079275
・・・(11)
式(11)において、Aib,0,1(kb)およびBibは、サブバンドib毎に異なる値を持つ係数である。係数Aib,0,1(kb)および係数Bibは、様々な入力信号に対して好適な値が得られるように適切に設定されていると好適である。また、sbの変更によって、係数Aib,0,1(kb)およびBibも最適な値に変更すると好適である。
係数Aib,0,1(kb)および係数Bibの演算手法は、第1の実施形態と同様、広帯域教師信号を用いて学習を行うことで決定することができる。
なお、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号の推定したパワーは、本例では、帯域通過フィルタ33から出力される複数のサブバンド信号のそれぞれのパワーを用いた一次の線形結合式により算出されている。しかしながら、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号の推定したパワーの算出手法は、本例に限定されず、例えば、第一の実施例と同様に、時間フレームJの前後複数個のフレームの線形結合を用いる手法を採用してもよいし、非線形な関数を用いる手法を採用してもよい。
式(12)は、時間フレームJの前後1フレームのサブバンド信号のパワーの線形結合を用いて、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号パワーを算出する式である。
Figure 2010079275
・・・(12)
このような形でパワーpower(ib,J)を求めることで、時間軸上のサブバンド信号のパワー変化を考慮し、より高精度な推定を行うことができる。この実施例では、前後1フレームのサブバンド信号パワーを利用する形態であるが、このフレーム数は計算量を鑑みながら設定可能であり、本発明は前後のフレーム数に限定されるものではない。
式(13)は、非線形な関数の実施例として3次関数を用いて、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号パワーを算出する式である。
Figure 2010079275
・・・(13)
このような形でパワーpower(ib,J)を求めることで、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号パワーを、より高精度に推定することができる。この実施例では、3次式を用いた非線形な関数であるが、この次数は計算量を鑑みながら設定可能であり、計算資源が豊富な機器では次数を多くとるのが望ましい。また本発明は、式(12)と式(13)を組み合わせた形態にも適用可能であり、その前後フレーム数や非線形関数の次数は、機器の計算資源に応じて最適に設定することができる。また、本発明では、この非線形な関数の次数や種類に限定されず、様々な非線形関数を適用することができる。
次に、高域信号生成回路34は、次の式(14)に従って、帯域通過フィルタ33から出力されたサブバンド信号のパワーpower(sbmap(ib),J)と、式(11)(または、式(12)若しくは式(13))によって求められた周波数拡大帯域におけるサブバンド信号の推定したパワーpower(ib,J)とを用いて、利得量G(ib,J)を求める。
Figure 2010079275
・・・(14)
高域信号生成回路34は、求めた利得量G(ib,J)を用いて高域信号成分を生成する。なお、利得量G(ib,J)を用いて高域信号成分を生成する手法としては、第1の実施形態と同様の手法、即ち、式(4)乃至式(8)を用いて説明した手法と同様の手法を採用することができる。
なお、第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、連続あるいは曲線の関数近似だけではなく、帯域通過フィルタ33の出力から得られる複数のサブバンド信号のパワーを入力とし、利得量G(ib,J)を出力とするようなコードブックを用いることも可能である。
このようにして、帯域通過フィルタ33から出力された複数のサブバンド信号のパワーから、直接、周波数拡大帯域の複数のサブバンド信号のそれぞれのパワーを求めることができる。そして、入力信号の性質に応じて周波数拡大帯域のパワースペクトルの強度及び形状を変化させることができる。その結果、高音質な信号の生成が可能となる。
[周波数拡大帯域におけるサブバンド信号のパワーの推定の他の例]
以上においては、時間フレームJの前後複数個のフレームを用いる例を説明したが、この場合、例えば、式(12)では、周波数拡大帯域におけるサブバンド数と、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号のパワーの推定に用いられるサブバンド数、及び前後フレーム数をすべて乗算した数に等しい要素数を持つ係数Aを用意しなければならない。係数Aの要素数の増大は、演算に必要なメモリ量の増大に繋がる。
ところで式(12)において、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号のパワーは、各フレームの各サブバンド信号のパワーに係数Aの各要素を乗じ、これらを足し合わせることにより推定される。
つまり、係数Aの各要素の値の大きさは、各フレームの各サブバンド信号のパワーの、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号のパワーの推定に対する寄与度を示しており、またこの寄与度は、時間方向(フレーム方向)の寄与度を示す成分とサブバンド方向の寄与度を示す成分の両方を含んでいると考えることができる。
係数Aは時間方向の寄与度を示す係数Sと、サブバンド方向の寄与度を示す係数Rに分割可能であり、また、時間方向の寄与度は全サブバンドで共通であると仮定すると、係数Sの要素数を低減させることができ、その結果、推定に用いる係数の全要素数を低減させることが可能となる。
例えば、高域信号生成回路34は、式(12)を、以下の式(15)のように、時間方向の寄与度を示す係数Sを全サブバンドで共通化し、演算することができる。式(15)は、時間フレームJの前後1フレームのサブバンド信号のパワーの線形結合を用いて、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号パワーを算出する式である。
Figure 2010079275
・・・(15)
式(15)において、係数Rib(kb)は、線形結合するサブバンド信号のパワーの、サブバンド方向の寄与度を示す係数である。係数S-1、係数S0、および係数S+1は、線形結合するサブバンド信号のパワーの、時間方向の寄与度を示す係数である。
式(15)に示されるように、時間方向の寄与度を示す係数S-1、係数S0、および係数S+1は、全てのサブバンドで共通に使用される。
式(15)において、係数Rib(kb)および係数Cibは、ibにより指定されるサブバンド毎に異なる値を持つ係数である。係数Rib(kb)、係数S-1、係数S0、係数S+1、および係数Cibは、様々な入力信号に対して好適な値が得られるように適切に設定されていると好適である。また、sbの変更によって、係数Rib(kb)、係数S-1、係数S0、係数S+1、および係数Cibも最適な値に変更すると好適である。
これらの係数Rib(kb)、係数S-1、係数S0、係数S+1、および係数Cibは、第1の実施形態と同様、広帯域教師信号を用いて学習を行うことで決定することができる。
例えば、フレームJのあるサブバンドの前後1フレームのパワーPJ-1、PJ、およびPJ+1を説明変数とし、フレームJのあるサブバンドのパワーP'Jを被説明変数として最小二乗法等の回帰分析を行い、係数S-1、係数S0、および係数S+1をそれぞれ算出する。このとき、どのサブバンドを用いてこれらの係数Sを算出するようにしてもよい(どのサブバンドにおいて係数Sを算出しても略同じ値が得られる)。
次に、各サブバンドについて、この係数S-1、係数S0、および係数S+1を適用したパワー{S-1*PJ-1+S0*PJ+S+1*PJ+1}を説明変数とし、推定帯域の各サブバンドのパワーを被説明変数として最小二乗法等の回帰分析を行い、係数Rib(kb)および係数Cibを算出する。
このように、時間方向の寄与度が全サブバンドで共通であると仮定し、この時間方向の寄与度を示す係数を全サブバンドで共通して用いることにより、係数の全要素数を低減させることができる。例えば、式(12)は3フレームの3つのサブバンドを用いて、周波数拡大帯域におけるサブバンド信号のパワーを推定する式であるが、この場合、推定に用いる係数の全要素数は、(eb−sb+1)*10個となる。これに対して、式(15)の方法では、推定に用いる係数の全要素数は、(eb−sb+1)*2+3個となる。
このように、推定に必要な係数の全要素数を低減させることにより、高域パワーの推定の演算に必要なメモリ量を低減させることができる。
また、周波数帯域拡大装置30により推定される高域パワーは、その時間変動が大きくなる傾向がある。この高域成分の時間変動により、ユーザに「ジリジリ」といった聴感を与えてしまう場合がある。
式(15)に示されるように、複数の時間フレームのパワーを、サブバンド毎に一つの変数に置換することは、サブバンド毎にパワーの時間方向のスムージングを行うことと等価である。したがって、このような演算を行うことにより、推定に用いられる変数であるパワーの時間変動が抑制され、それにより推定される値の時間変動が抑制される。これにより、ユーザに与える「ジリジリ感」を緩和させることができる。
なお、推定されるパワーの残差2乗平均値の差は、式(15)を用いて推定する場合と、式(12)を用いて推定する場合とで、略変化しない。つまり、式(15)のように、各サブバンドの時間方向の寄与度を示す係数を共通化しても、略同等の推定精度が得られる(推定精度は略変化しない)。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、信号の符号化及び復号化に対して本発明を適用して高能率な符号化を行う実施の形態である。
[第3の実施形態の符号化装置の機能的構成例]
図11は、本発明を適用した符号化装置の機能的構成例を示している。
符号化装置40は、サブバンド分割回路41、低域符号化回路42、周波数包絡抽出回路43、擬似高域信号生成回路44、擬似高域信号修正情報計算回路45、高域符号化回路46、および、多重化回路47から構成されている。
[第3実施形態の符号化装置の処理例]
図12は、図11の符号化装置の処理(以下、符号化処理と称する)の一例を説明するフローチャートである。
ステップS121において、サブバンド分割回路41は、入力信号をある決められた帯域幅を持つ複数のサブバンド信号に等分割する。これらの複数のサブバンド信号のうちのある周波数よりも低い帯域のサブバンド信号(以下、低域サブバンド信号と称する)は、低域符号化回路42、周波数包絡抽出回路43、および擬似高域信号生成回路44に供給される。これに対して、ある周波数よりも高い帯域のサブバンド信号(以下、高域サブバンド信号と称する)は、擬似高域信号修正情報計算回路45に供給される。
ステップS122において、低域符号化回路42は、サブバンド分割回路41から出力された低域サブバンド信号を符号化し、その結果得られる低域符号化データを多重化回路47に供給する。
この低域サブバンド信号の符号化に関しては、符号化効率や求められる回路規模に応じて適切な符号化方式を選択すればよく、本発明はこの符号化方式に依存するものではない。
ステップS123において、周波数包絡抽出回路43は、サブバンド分割回路41から出力された低域サブバンド信号のうちの複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、擬似高域信号生成回路44に供給する。なお、周波数包絡抽出回路43は、第1の実施の形態の周波数包絡抽出回路14と基本的に同様の構成と機能を有している。よって、ここではその処理等の説明を省略する。
ステップS124において、擬似高域信号生成回路44は、サブバンド分割回路41から出力された低域サブバンド信号のうちの複数のサブバンド信号と、周波数包絡抽出回路43から出力された周波数包絡とに基づいて、擬似高域信号を生成し、擬似高域信号修正情報計算回路45に供給する。擬似高域信号生成回路44は、第1の実施の形態の高域信号生成回路15と基本的に同様の動作を行なえばよい。異なるのは、サブバンド信号の周波数を変更するためのコサイン変調処理が必要ないという点のみである。よって、ここではその処理等の説明を省略する。
ステップS125において、擬似高域信号修正情報計算回路45は、サブバンド分割回路41から出力された高域サブバンド信号と、擬似高域信号生成回路44から出力された擬似高域信号とに基づいて、擬似高域信号修正情報を計算し、高域符号化回路46に供給する。
ここで、擬似高域信号修正情報計算回路45の処理例について説明する。
先ず、擬似高域信号修正情報計算回路45は、サブバンド分割回路41から出力された高域サブバンド信号について、ある一定の時間フレームJにおけるパワーpower(ib,J)を計算する。なお、この実施の形態では、低域サブバンド信号のサブバンドと高域サブバンド信号のサブバンドの全てを、ibを用いて識別するとする。パワーの計算手法は、第1の実施形態の計算手法と同様の手法、即ち、式(1)を用いた手法を採用することが出来る。
次に、擬似高域信号修正情報計算回路45は、高域サブバンド信号のパワーpower(ib,J)と、擬似高域信号生成回路44から出力された擬似高域信号のある一定の時間フレームにおけるパワーとの差分powerdiff(ib,J)を求める。差分powerdiff(ib,J)は、次の式(16)によって求めることができる。
Figure 2010079275
・・・(16)
式(16)において、powerlh(ib,J)は、擬似高域信号生成回路44から出力された擬似高域信号を構成するサブバンド信号(以下、擬似高域サブバンド信号と称する)のうちのサブバンドibについての擬似高域サブバンド信号についての時間フレームJにおけるパワーを示している。この本実施の形態では、sbは、高域サブバンド信号における最も低いサブバンドを表している。ebは、高域サブバンド信号で符号化を行う最も高いサブバンドを表している。
次に、擬似高域信号修正情報計算回路45は、各サブバンドibにおける差分powerdiff(ib,J)の絶対値が、ある閾値A以下であるか否かの判定を行う。
擬似高域信号修正情報計算回路45は、全てのサブバンドで、powerdiff(ib,J)の絶対値が閾値A以下であると判定した場合、擬似高域信号修正フラグを00にする。そして、擬似高域信号修正情報計算回路45は、この擬似高域信号修正フラグのみを擬似高域信号修正情報として高域符号化回路46に供給する。
これに対して、擬似高域信号修正情報計算回路45は、あるサブバンドibにおけるpowerdiff(ib,J)の絶対値が閾値Aを越えていると判定した場合、擬似高域信号修正フラグを01にする。擬似高域信号修正情報計算回路45は、そのサブバンドibにおけるpowerdiff(ib,J)そのものを擬似高域信号修正データとして、擬似高域信号修正フラグとともに高域符号化回路46に供給する。
また、擬似高域信号修正情報計算回路45は、あるサブバンドibにおけるpowerdiff(ib,J)の絶対値が、閾値Aよりもさらに大きなある閾値B以上であると判定した場合、擬似高域信号修正フラグを10にする。擬似高域信号修正情報計算回路45は、そのサブバンドibにおけるpower(ib,J)そのものを高域信号データとして、擬似高域信号修正フラグとともに高域符号化回路46に供給する。
ステップS126において、高域符号化回路46は、擬似高域信号修正情報を符号化する。これにより、高域サブバンド信号が、データ量の少ない擬似高域信号修正フラグ、擬似高域信号修正データ、または高域信号データに符号化されるので、効率良く符号化されることになる。高域符号化回路46は、符号化により得られる高域符号化データを多重化回路47に供給する。
なお、高域符号化回路46の符号化方式としては、低域サブバンド信号の符号化方式と同様、よく知られた一般的な符号化方式を、符号化効率や回路規模に応じて採用することができる。
ステップS127において、多重化回路47は、低域符号化回路42から出力された低域符号化データと、高域符号化回路46から出力された高域符号化データとを多重化し、出力符号列を出力する。
図13は、出力符号列の一例を示している。
時間フレームJでは、擬似高域信号修正フラグ00のみが符号化され、擬似高域信号修正データが符号化されていないので、より多くのビットを低域サブバンド信号の符号化にまわすことができる。
また、高域信号と擬似高域信号が大きく異なるような時間フレームJ+2の例では、高域信号データとしてpower(ib,J)そのものを記録することで音質の劣化を防ぐことが可能になる。
[第3の実施形態の復号装置の機能的構成例]
図14は、図11の第3の実施形態の符号化装置に対応する復号化装置の機能的構成例を示している。即ち、図14には、本発明を適用した復号化装置50の構成例が示されている。
復号化装置50は、非多重化回路51、低域復号化回路52、周波数包絡抽出回路53、擬似高域信号生成回路54、高域復号化回路55、擬似高域信号修正回路56、およびサブバンド合成回路57から構成されている。
[第3実施形態の復号化装置の処理例]
図15は、図14の復号化装置の処理(以下、復号化処理と称する)の一例を説明するフローチャートである。
ステップS141において、非多重化回路51は、入力符号列を高域符号化データと低域符号化データに非多重化する。低域符号化データは低域復号化回路52に供給され、高域符号化データは高域復号化回路55に供給される。
ステップS142において、低域復号化回路52は、非多重化回路51から出力された低域符号化データの復号化を行う。その結果得られる低域サブバンド信号は、周波数包絡抽出回路53、擬似高域信号生成回路54、およびサブバンド合成回路57に供給される。
ステップS143において、周波数包絡抽出回路53は、低域復号化回路52から出力された低域サブバンド信号のうちの複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、擬似高域信号生成回路54に供給する。周波数包絡抽出回路53は、符号化装置40の周波数包絡抽出回路43と基本的に同様の構成と機能を有している。よって、ここではその処理等の説明は省略する。
ステップS144において、擬似高域信号生成回路54は、低域復号化回路52から出力された低域サブバンド信号のうちの複数のサブバンド信号と、周波数包絡抽出回路53から出力された周波数包絡とに基づいて、擬似高域信号を生成する。擬似高域信号は、擬似高域信号修正回路56に供給される。擬似高域信号生成回路54は、符号化装置40の擬似高域信号生成回路44と基本的に同様の構成と機能を有している。よって、ここではその処理等の説明は省略する。
ステップS145において、高域復号化回路55は、非多重化回路51から出力された高域符号化データの復号化を行い、その結果得られる擬似高域信号修正情報を擬似高域信号修正回路56に供給する。
ステップS146において、擬似高域信号修正回路56は、高域復号化回路55から出力された擬似高域信号修正情報を用いて、擬似高域信号生成回路54から出力された擬似高域信号を修正する。その結果、高域サブバンド信号が得られ、サブバンド合成回路57へ供給される。
ここで、擬似高域信号修正情報における擬似高域信号修正フラグが00であれば、擬似高域信号が高域サブバンド信号として出力される。擬似高域信号修正フラグが01であれば、擬似高域信号修正データを用いて擬似高域信号の修正が行われ、擬似高域信号修正フラグが10であれば、高域信号データを用いて擬似高域信号の修正が行われ、その結果得られる高域サブバンド信号が出力される。
ステップS147において、サブバンド合成回路57は、低域復号化回路52で出力された低域サブバンド信号と、擬似高域信号修正回路56で出力された高域サブバンド信号とから、サブバンド合成を行う。その結果得られる信号が出力信号として出力される。
このようにして、高域の信号成分については通常、低域からの擬似高域信号を用いて、必要な場合のみ少ないビット量で、その修正を行うように符号化を行うことができる。その結果、低ビットレートにおいても、様々な音源において高能率な符号化を行うことが可能となる。
さらに信号の符号化及び復号化について、符号化装置40や復号化装置50の擬似高域信号生成回路44,54において行われる式(3)や式(11)のような関数の係数データは、次のように取り扱うことも可能である。即ち、入力信号の種類において異なる係数データを用いることとして、その係数を符号列の先頭に記録しておくことも可能である。
例えば、スピーチやジャズなどの信号によって係数データを変更することで、符号化効率の向上を図ることができる。
図16は、このようにして得られた符号列を示した図である。
図16のAの符号列は、スピーチを符号化したものであり、スピーチに最適な係数データαがヘッダに記録されている。
これに対して、図16のBの符号列は、ジャズを符号化したものであり、ジャズに最適な係数データβがヘッダに記録されている。
このような複数の係数データを予め同種の音楽信号で学習することで用意し、符号化装置40では入力信号のヘッダに記録されているようなジャンル情報でその係数データを選択してもよい。あるいは、信号の波形解析を行うことでジャンルを判定し、係数データを選択してもよい。即ち、このような、信号のジャンル解析手法は特に限定されない。
また、計算時間が許せば、符号化装置40に上述した学習装置を内蔵させ、その信号専用の係数を用いて処理を行い、最後にその係数をヘッダに記録することも可能である。
また、このような係数データを数フレームに1回挿入するような形態をとることも可能である。
これまで述べた第3の実施形態における擬似高域信号生成回路44及び擬似高域信号生成回路54は、第1の実施の形態の高域信号生成回路15と基本的に同様の動作を行えばよいが、本発明はこの擬似高域信号生成回路の動作を、第2の実施の形態の高域信号生成回路34を用いて行うことも可能である。また、擬似高域信号修正情報に擬似高域信号生成方法の選択フラグを設け、フラグの値によって擬似高域信号生成の方法を、第一の実施形態に応じた方法で行うか、第二の実施形態に応じた方法で行うかを選択する方法も可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータ等に、プログラム記録媒体からインストールされる。
図17は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホン等よりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカ等よりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリ等よりなる記憶部108、ネットワークインタフェース等よりなる通信部109、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等のリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU101)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等よりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア111に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 周波数帯域拡大装置, 11 低域通過フィルタ, 12 遅延回路, 13 帯域通過フィルタ, 14 周波数包絡抽出回路, 15 高域信号生成回路, 16 高域通過フィルタ, 17 信号加算器, 20 周波数帯域拡大装置, 21 帯域通過フィルタ, 22 利得量計算回路, 23 周波数包絡抽出回路, 24 係数推定回路, 30 周波数帯域拡大装置, 31 低域通過フィルタ, 32 遅延回路, 33 帯域通過フィルタ, 34 高域信号生成回路, 35 高域通過フィルタ, 36 信号加算器, 40 符号化装置, 41 サブバンド分割回路, 42 低域符号化回路, 43 周波数包絡抽出回路, 44 擬似高域信号生成回路, 45 擬似高域信号修正情報計算回路, 46 高域符号化回路, 47 多重化回路, 50 復号化装置, 51 非多重化回路, 52 低域復号化回路, 53 周波数包絡抽出回路, 54 擬似高域信号生成回路, 55 高域復号化回路, 56 擬似高域信号修正回路, 57 サブバンド合成回路, 101 CPU, 102 ROM, 103 RAM, 104 バス, 105 入出力インタフェース, 106 入力部, 107 出力部, 108 記憶部, 109 通信部, 110 ドライブ, 111 リムーバブルメディア

Claims (31)

  1. 入力信号から複数のサブバンド信号を得る複数の帯域通過フィルタと、
    前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する周波数包絡抽出回路と、
    前記周波数包絡抽出回路によって得られた周波数包絡と、前記帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成する高域信号生成回路と
    を備え、
    前記高域信号生成回路により生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域を拡大する
    周波数帯域拡大装置。
  2. 前記周波数包絡抽出回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡の一次傾斜を得る
    請求項1に記載の周波数帯域拡大装置。
  3. 前記周波数包絡抽出回路において、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する際に、複数のサブバンド信号のパワーを用いる
    請求項1または請求項2に記載の周波数帯域拡大装置。
  4. 前記周波数包絡抽出回路において、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する際に、複数のサブバンド信号の振幅を用いる
    請求項1または請求項2に記載の周波数帯域拡大装置。
  5. 前記周波数包絡は、前記入力信号の定常性に応じて周波数包絡の計算区間がかわる
    請求項2に記載の周波数帯域拡大装置。
  6. 前記周波数包絡抽出回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られる複数のサブバンド信号から周波数包絡の複数の一次傾斜を得る
    請求項1に記載の周波数帯域拡大装置。
  7. 前記高域信号生成回路は、前記周波数包絡抽出回路で得られた周波数包絡から各サブバンド毎に利得量を求める利得量計算回路を備え、前記利得量を前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号に適用する
    請求項1に記載の周波数帯域拡大装置。
  8. 前記利得量計算回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された周波数包絡から各サブバンド毎に利得量を求める
    請求項7に記載の周波数帯域拡大装置。
  9. 前記周波数包絡の一次傾斜は、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から重み付けされて算出される
    請求項2に記載の周波数帯域拡大装置。
  10. 前記利得量計算回路は、予め広帯域な信号を教師データとして学習を行うことで得られた写像関数によって利得量が算出される
    請求項7に記載の周波数帯域拡大装置。
  11. 前記写像関数は、一次傾斜を入力として利得量を出力とする
    請求項10に記載の周波数帯域拡大装置。
  12. 前記写像関数は、複数の一次傾斜を入力として利得量を出力とする
    請求項10に記載の周波数帯域拡大装置。
  13. 前記写像関数は、対数上の一次傾斜を入力として対数上の利得量を出力とする
    請求項10に記載の周波数帯域拡大装置。
  14. 前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号から周波数拡大帯域の各高域サブバンド強度を生成する高域サブバンド強度生成回路
    をさらに備える請求項2に記載の周波数帯域拡大装置。
  15. 前記高域サブバンド強度生成回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号強度の線形結合から周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する
    請求項14に記載の周波数帯域拡大装置。
  16. 前記高域サブバンド強度生成回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された、複数のサブバンド信号強度の線形結合から周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する
    請求項14に記載の周波数帯域拡大装置。
  17. 前記高域サブバンド強度生成回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された、複数のサブバンド信号強度を、サブバンド毎に一つの変数に置換したものを用いて周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する
    請求項16に記載の周波数帯域拡大装置。
  18. 前記高域サブバンド強度生成回路は、前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号強度から非線形関数を用いることで周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する
    請求項14に記載の周波数帯域拡大装置。
  19. 前記高域サブバンド強度生成回路は、時間軸上の複数のブロックで計算された、複数のサブバンド信号強度から非線形関数を用いることで周波数拡大帯域の各高域サブバンドの強度を算出する
    請求項14に記載の周波数帯域拡大装置。
  20. 前記非線形関数は、任意の次数の関数である
    請求項18または請求項19に記載の周波数帯域拡大装置。
  21. 前記高域サブバンド強度生成回路の入力及び出力はそれぞれ、
    前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号のパワー、ならびに、高域サブバンドのパワーである
    請求項14乃至16のうちの何れかに記載の周波数帯域拡大装置。
  22. 前記高域サブバンド強度生成回路の入力及び出力はそれぞれ、
    前記複数の帯域通過フィルタで得られた複数のサブバンド信号の振幅、ならびに、高域サブバンドの振幅である
    請求項14乃至16のうちの何れかに記載の周波数帯域拡大装置。
  23. 前記利得量計算回路は、予め広帯域な信号を教師データとして学習を行うことで得られた係数を持つ写像関数によって利得量が算出される
    請求項15に記載の周波数帯域拡大装置。
  24. 周波数帯域拡大装置が
    入力信号から複数のサブバンド信号を得て、
    得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、
    抽出された前記周波数包絡と、得られた前記複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成し、
    生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域を拡大する
    周波数帯域拡大方法。
  25. 周波数帯域拡大装置を制御するコンピュータが
    入力信号から複数のサブバンド信号を得て、
    得られた複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、
    抽出された前記周波数包絡と、得られた前記複数のサブバンド信号とに基づいて、高域信号成分を生成し、
    生成された前記高域信号成分を用いて、前記入力信号の周波数帯域を拡大する
    ステップを含む制御処理を実行するプログラム。
  26. 入力信号を複数のサブバンドに分割し、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とを生成するサブバンド分割回路と、
    前記低域サブバンド信号を符号化し、低域符号化データを生成する低域符号化回路と、
    前記低域サブバンド信号から周波数包絡を抽出する周波数包絡抽出回路と、
    前記周波数包絡抽出回路で得られた周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成する擬似高域信号生成回路と、
    前記サブバンド分割回路で得られた高域サブバンド信号と前記擬似高域信号生成回路で生成された擬似高域信号とを比較し、擬似高域信号修正情報を得る擬似高域信号修正情報計算回路と、
    前記擬似高域信号修正情報を符号化し、高域符号化データを生成する高域符号化回路と、
    前記低域符号化回路で生成された低域符号化データと前記高域符号化回路で生成された高域符号化データとを多重化し出力符号列を得る多重化回路と
    を備える符号化装置。
  27. 符号化装置が、
    入力信号を複数のサブバンドに分割し、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とを生成し、
    前記低域サブバンド信号を符号化し、低域符号化データを生成し、
    前記低域サブバンド信号から周波数包絡を抽出し、
    抽出された前記周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、
    前記高域サブバンド信号と生成された前記擬似高域信号とを比較し、擬似高域信号修正情報を得て、
    前記擬似高域信号修正情報を符号化し、高域符号化データを生成し、
    生成された低域符号化データと生成された前記高域符号化データとを多重化し出力符号列を得る
    ステップを含む符号化方法。
  28. 符号化装置を制御するコンピュータが、
    入力信号を複数のサブバンドに分割し、低域側の複数のサブバンドで構成される低域サブバンド信号と、高域側の複数のサブバンドで構成される高域サブバンド信号とを生成し、
    前記低域サブバンド信号を符号化し、低域符号化データを生成し、
    前記低域サブバンド信号から周波数包絡を抽出し、
    抽出された前記周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、
    前記高域サブバンド信号と生成された前記擬似高域信号とを比較し、擬似高域信号修正情報を得て、
    前記擬似高域信号修正情報を符号化し、高域符号化データを生成し、
    生成された低域符号化データと生成された前記高域符号化データとを多重化し出力符号列を得る
    ステップを含む制御処理を実行するプログラム。
  29. 入力された符号化データを非多重化し、低域符号化データ及び高符号化データを生成する非多重化回路と、
    前記低域符号化データを復号化し、低域サブバンド信号を生成する低域復号化回路と、
    前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出する周波数包絡抽出回路と、
    前記周波数包絡抽出回路で得られた周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成する擬似高域信号生成回路と、
    前記高域符号化データを復号化し、擬似高域信号修正情報を生成する高域復号化回路と、
    前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号を修正し修正擬似高域信号を生成する擬似高域信号修正回路と
    を備える復号化装置。
  30. 復号化装置が、
    入力された符号化データを非多重化し、低域符号化データ及び高符号化データを生成し、
    前記低域符号化データを復号化し、低域サブバンド信号を生成し、
    前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、
    抽出された周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、
    前記高域符号化データを復号化し、擬似高域信号修正情報を生成し、
    前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号を修正し修正擬似高域信号を生成する
    ステップを含む復号化方法。
  31. 復号化装置を制御するコンピュータが、
    入力された符号化データを非多重化し、低域符号化データ及び高符号化データを生成し、
    前記低域符号化データを復号化し、低域サブバンド信号を生成し、
    前記低域サブバンド信号の複数のサブバンド信号から周波数包絡を抽出し、
    抽出された周波数包絡と前記低域サブバンド信号から擬似高域信号を生成し、
    前記高域符号化データを復号化し、擬似高域信号修正情報を生成し、
    前記擬似高域信号修正情報を用いて前記擬似高域信号を修正し修正擬似高域信号を生成する
    ステップを含む制御処理を実行するプログラム。
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