JPH09502136A - 多色印字された１枚の紙のシートにキャリアを付着させるための方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、例えば乾式複写機によって形成されたカラーコピーのような、多色印字された用紙シートにキャリアを付着させるとともに、前記シートに粘着カバー箔を設ける方法において、（１）印字側とは反対側に粘着層が予め設けられたシートに印字することによって、多色印字された用紙シートを供給し、（２）粘着カバー箔を供給し、（３）キャリアと、このキャリアの上に付着され多色印字された紙と、この紙の上に粘着されたカバー箔とからなる組み合わせを得るために、キャリアと印字されたシートとカバー箔とを同時に、必要ならば相互にずれないように揃えた後に搬送し、張り付け部を通過させるステップからなるシートにキャリアを付着させ粘着カバー箔を設ける方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 多色印字された１枚の紙のシートにキャリアを付着させるための方法 多色印字された用紙、例えば、インクジェットプリンタによって形成されたカ ラーコピーを備えた１枚の用紙をキャリアに付着させ、そして、該用紙に粘着カ バー箔を設ける方法が知られている。用紙の非印字面とキャリアとの間の粘着を 有効にするために、関係する面に粘着性の物質が塗布される。 湿式印字工程の結果、画質に不利な影響が及ぼされることがわかった。湿式印 字の液体、例えば、インクや、液体であるトナー又は、熱定着の間一時的に流体 となるトナーのため、印字の程度や用紙の特性に応じて用紙の膨らみが発生し、 一方、用紙のカールもまた発生することがある。これにより、不利な現象が生じ る。 用紙の膨らみやカールによって、用紙は、例えば、ノズルと接触することがあ る。 加えて、インクが他色と混ざり始める恐れがあり、異なる色のゾーン間の区別 の明瞭性が所望のものでなくなる恐れがある。 用紙の膨らみは、特に、収縮が発生するような状況のとき、または、ラミネー ト作業の間に、用紙に増長された機械的ストレスが生じることがある。 本願特許出願では、用紙の概念は、広い意味で理解されなければならない。本 発明では、例えば、ポリビニルクロロイドのようなプラスチックからなるラミネ ートが適している。しかしながら、本発明は、特に印字用の少なくとも上面が多 孔性を有する用紙、すなわち、湿式印字の間に前述した問題が発生するような用 紙に焦点を合わせている。そのような用紙は、普通の紙、すなわち加工されてい ない、例えば、写真複写に用いられる完全多孔性の用紙である。またそれは、複 数の層からなるラミネートとして具体化された用紙であっても良く、少なくとも その上面層は多孔性であり、そして、インクまたは画像形成を意図する他の液体 を吸収するのに適している用紙である。これに関する印字技術は、いかなる段階 かにおいて湿式印字を用いて行われる処理のすべての印字技術である。これらは 、例えば、インクジェット技術、オフセット印字技術、スクリーン印字技術、静 電 印字の技術、そして乾式複写技術である。ここで、例えば、粉状のトナーの定着 段階では、加熱されてトナーが溶ける。従って、トナーは供給された熱によって 一時的に流体になり、そして、硬化する。 本発明は、前述した問題を有しない方法を提供することを目的とする。 本発明は、特にカラー領域がはっきりした輪郭で相互に区別されている場合に おいて、かなり向上した画質を生成できる方法を提供することを特別な目的とす る。 以上に鑑みて、本発明は、例えば乾式複写機によって形成されたカラーコピー のような、多色印字された用紙シートにキャリアを付着させるとともに、前記シ ートに粘着カバー箔を設ける方法において、 （１）印字側とは反対側に粘着層が予め設けられたシートに印字することによ って、多色印字された用紙シートを供給し、 （２）粘着カバー箔を供給し、 （３）キャリアと、このキャリアの上に付着され多色印字された紙と、この紙 の上に粘着されたカバー箔とからなる組み合わせを得るために、キャリアと印字 されたシートとカバー箔とを同時に、必要ならば相互にずれないように揃えた後 に搬送し、張り付け部を通過させる ステップからなるシートにキャリアを付着させ粘着カバー箔を設ける方法を提 供する。 本発明による方法は、以前は分離した操作であった情報担持シートをキャリア 上に付着することと、プロテクティブ箔を前記シート上に配置することを統合し ている。 粘着層は、１つの物質であっても良いし、混合物質であっても良く、また、異 なる構成物の層からなるラミネートであっても良い。 特定の実施形態では、 （４）前記ステップ（１）の粘着層は、感圧型であり、 （５）前記ステップ（３）の張り付け部は、圧力を加えるようになっている。 感圧型の粘着層は、例えば、「アートマウント（Artmount） Ｔ」と、「アー トマウント（Artmount） Ｖ」が考えられ、共に、オランダのラールテ(Raalte) にあるサルメタール(Sallmetall)社から入手可能である。 互いの方向に付勢された２本のローラを用いて圧力が加えられ、そのローラ間 にキャリアと、印字された紙と、カバー箔とが通過することによって互いに張り 付ける。 感圧層は、一般に工場において、あらかじめ剥離可能なプロテクティブシート によって被覆される。 他に実施形態では、 （６）前記ステップ（１）の粘着層は、熱によって活性化するタイプであり、 （７）前記ステップ（３）の張り付け部は、少なくとも粘着層を加熱するよう になっている。 熱によって活性化する層は、例えば、オランダのラールテ(Raalte)にあるサル メタール(Sallmetall)社から入手可能な「ホットマウント(Hotmount)」が考えら れる。 本方法では、 （８）前記ステップ（６）の粘着層は、少なくともポリエチレンを部分的に有 するものとすることができる。 カバー層が粘着特性を得る温度にカバー層を加熱しなければならない。このた めに、例えば、温度が約１２０度に上昇される。張り付け部の一部を構成する少 なくとも１本の加熱ローラを使用することができる。この加熱ローラは対向ロー ラに対してある圧力がかけられており、その結果、キャリアと、キャリア上に付 着され多色印字された用紙と、この用紙に粘着されたカバー箔との組み合わせか らなる平担なラミネートとなる。 永久的な剥離性は、「アートマウント（Artmount） Ｐ」をベースとした粘着 層を使用することによって得られる。これは、登録商標で、オランダのラールテ (Raalte)にあるサルメタール(Sallmetall)社から入手できる。 一時的な剥離性を与える物質もある。これにより、前記組み合わせは、しばら くの間除去可能に存在することできる。 キャリアは様々なタイプのものとすることができ、例えば、ポリスチレンフォ ームのような発泡材のプレート、アルミニウム、２枚の表皮プレートの間に例え ば、発泡材、硬質繊維板、または、公知のフレキシブルなプラスチックプレート からなる芯が挾まれたサンドウィッチパネルである。 プロテクティブ箔は、所望のタイプを使用することができる。高い光沢のプロ テクティブ箔は、魅力のある外観とともにシャープな画像の印象を与える。 多色印字に関して述べると、最も頻繁にでてくるものとして、これは、原色の イエロー、マゼンタ、シアンとブラックを基礎として形成される。これらの色は 、白層に印字するために組み合わせると、十分である。 また、この発明は、キャリアと、このキャリアの上に付着され多色印字された 紙と、この紙の上に付着されたカバー箔の組み合わせを提供する。 以下、添付の図面を参照して本発明を明らかにする。図１と図２は、それぞれ 本発明を実行するための装置の概略斜視図である。 図１は、印字に適した用紙ストリップを送り出す用紙ロール１を示す。用紙ス トリップ２は、塗布部３の上方を通過し、ここで、熱によって活性化する高分子 重合体の層が用紙ストリップ２の下面に塗布される。このように処理された用紙 ストリップは、続いて、図中に４で集合的に示すループの補償機構としても役立 つ複数のディフレクティングローラを通過した後、用紙ストリップはローラ５に 巻き付けられる。次に、この用紙ロールは巻き戻されて、粘着層を有する加工用 紙ストリップ６が４色の印字部７を通過するように案内される。ここで、実質的 に白い用紙の印字が、黒と、３原色であるイエロー、マゼンタ、シアンとを用い て行われる。このために、正確に相互にずれないように揃えられた印字ユニット ８、９、１０、１１が公知の方法で用いられる。その印字された用紙ストリップ １２は、乾燥部１３において乾かされ、そして、この実施例においてはいずれに せよローラ１４に巻き付けられる。そのローラ１４は、回転搬送兼パンチング装 置によってさらに導かれ、図示せぬ手段によって検出された各画像がキャリアボ ード１６上に配置される。これらのキャリアボード１６は、順次に送り出され、 関係画像と組み合わされる。画像が形成されたシートとキャリアボードとの組み 合わせは、張り付け部１７に供給され、そこで、前記組み合わせにローラ１８か らカバー箔１９が供給される。このように、下段にはキャリアボード１６が位置 しており、その上に画像が形成されたシート２０があり、そしてその上に粘着可 能なカバー箔１９がある。この組み合わせは互いに圧接するローラ２１、２２を 通過して、一体的にプレスされる。上ローラ２２は加熱されており、塗布部３で 塗布された熱によって活性化する粘着層が活性化され、そして画像が形成された シート２０がキャリアボード１６に付着する。箔１９は露出した表面との粘着協 働作用で設置される。この箔は、温度によって活性化する粘着層または、圧力に 感応する粘着層を含めることができる。 図２は、インクジェットプリンタが使用される実施例を示す。 サクションパッド手段２３によって、１枚の紙のシート２５がスタック２４か ら一度持ち上げられ、そして、矢印２６に従ってコンベア２７に搬送される。サ クションパッド２３によってシート２５は粘着剤の入ったトレイからなる塗布部 ２８に搬送され、粘着剤がバイブレーティングローラ４７によってシート２５の 下面に塗布される。このように粘着層が設けられたシート２９は、粘着層を乾燥 させるために加熱部３０にて加熱される。再びサクションパッド２３によって搬 送され、プロテクティブシート４３が積層されたスタック３１に位置される。往 復移動する圧力ローラ３２は、感圧粘着層を最上部に位置するプロテクティブシ ート４３上に押圧し、可能な限り空気の含有を妨げるのに役立つ。サクションパ ッド２３は続いて供給トレイ３３にシート２９、４３を搬送する。このトレイ３ ３はインクジェットプリンタ３４に装着される。インクジェットプリンタは、印 字物３７を形成するために、複写用の原稿３６の画像情報をスキャナー３５から そこに配置された信号処理ユニットを介して受信する。露光された印字物は、印 字された紙のシートと、その下面に位置する感圧粘着層と、その下に位置するプ ロテクティブシートとの組み合わせ３７である。プロテクティブシート４３が除 去された後、組み合わせ３７は、図１に記載の張り付け部１７と略同一構成の張 り付け部４４に送られる。この実施例では、前述の条件から上ローラ４４は、加 熱されていない。実際に非加熱ローラが使用される場合には、ローラ４５から送 り 出される粘着カバー箔４６が感圧タイプのみとすることができる。 以上のべた２つの実施例は限定されるものではない。印字を施す他の方法、例 えば、乾式のカラー複写機も可能であるのは明らかである。これに関連して、「 印字」と記載しているものは、用紙上に情報をアレンジする様々な形態を含むも のである。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．例えばインクジェットプリンタによって形成されたカラーコピーのような 、多色印字された用紙シートにキャリアを付着させるとともに、前記シートに粘 着カバー箔を設ける方法において、 （１）印字側とは反対側に粘着層が予め設けられたシートに印字すること によって、多色印字された用紙シートを供給し、 （２）粘着カバー箔を供給し、 （３）キャリアと、このキャリアの上に付着され多色印字された紙と、こ の紙の上に粘着されたカバー箔とからなる組み合わせを得るために、キャリアと 印字されたシートとカバー箔とを同時に、必要ならば相互にずれないように揃え た後に搬送し、張り付け部を通過させる ステップからなるシートにキャリアを付着させ、粘着カバー箔を設ける方法。 ２．（４）前記ステップ（１）の粘着層は、感圧型であり、 （５）前記ステップ（３）の張り付け部は、圧力を加えるようになってい る請求項１に記載の方法。 ３．（６）前記ステップ（１）の粘着層は、熱によって活性化するタイプであ り、 （７）前記ステップ（３）の張り付け部は、少なくとも粘着層を加熱する ようになっている請求項１に記載の方法。 ４．（８）前記ステップ（６）の粘着層は、少なくともポリエチレンを部分的 に有するものからなる請求項３に記載の方法。 ５．キャリアと、このキャリアの上に付着され多色印字された紙と、この紙の 上に粘着されたカバー箔との組み合わせ。