JPH09502036A - 包装品自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、複数の包装体（７４）のうちの１つを選択的に分配する自動販売装置に関する。自動販売装置は、外側キャビネット（１０）と、複数の包装体を保管するために外側キャビネット内に配置された断熱フリーザ区画室（１２）とを備え、フリーザ区画室はフリーザ区画室内の冷凍環境を外側キャビネットの内部空間の残りの部分を満たす周囲温度の空気から断熱状態に保持する熱バリヤ（１４）を有している。装置は更に、熱バリヤを開放する機構（６８）と、所定の包装体をフリーザ区画室から選択的に取り出すピッカー（５２）と、顧客の選択に応答してピッカーおよび開放機構を自動的に選択するコントローラ（４９）とを備え、ピッカーは操作サイクルとサイクルとの間はフリーザ区画室の外側に位置し、取出し操作の際にのみ包装体の１つを取り出すためにフリーザ区画室に入り込むように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 包装品自動販売機技術分野 本発明は、複数の包装体のうちから所定の１つを選択的に分配する装置に関す る。より特定すると、本発明の装置は、異なる形状とサイズを有する冷凍食品の 包装体を熱的に隔絶された保管区画室から取り出すための一定の負の空気圧のピ ッカーを利用するものである。背景技術 今日まで、種々の包装体および製品の分配機において使用されている機構のほ とんどは、種々の機械部品を動かし、あるいは分配されるべき包装体を取り扱う のに、多数のモータ、スイッチおよびソレノイドを利用している。かかる装置の ほとんどは、所望の包装体または製品を機械から蹴り出しあるいは突き出すのに 、各行、各列または各タイプの製品または包装体に対して、専用の各１つのモー タ、スイッチおよび／またはソレノイドを必要としている。従って、９つの製品 ラック構成を有する機械の場合には、各ラックから１つの製品を突き出すのに、 各９つのモータ、スイッチおよび／またはソレノイドが一般には必要となる。 かかる機械は一般に、数多くの欠点に遭遇する。かかる欠点の１つとして、こ のような構成を有する機械はいずれも、劣化、暴露、粗末な組立て、不整合など のような要因による数多くの機械的な故障に広く遭遇しているという事実がある 。更に、機械部品が、冷凍食品またはアイスクリーム自動販売機において見られ るような冷凍環境において動作を行なわなければならない場合には、誤作動を起 こす傾向が著しく増大している。 更に、各モータ、スイッチおよび／またはソレノイドは高価であるので、機械 の全体的なコスト、即ち、資本経費または組立て費用の増大を来すことになる。 かかる機械部品をなくすことができれば、通常は、生産コストおよび将来の保守 および修繕費を低減させることができる。 更に、余分な機械は、製品を置くことができる有用なスペースを占領するもの となる。製品の保管スペースが失われると、作業者が製品を持ち運ぶために機械 の接地場所を一層頻繁に訪れなければならず、作業コストの増加と採算性の低下 をもたらすことになる。 上記理由および本明細書には指摘されていない理由により、モータ、スイッチ 、ソレノイドその他の機械的装置をできだけ少なくした包装体および製品分配装 置を開発するために、数多くの試みがなされてきた。 かかる包装体および製品分配機の一例として、ヘイルーテル（Ｈａｒｏｕｔｅ ｌ）等の米国特許第４，７８７，５３３号に開示されている装置がある。この米 国特許に開示のディスペンサは、サイズとタイプの異なる郵便小包を分配するも のである。この装置は、所望の物品の前方に製品保持装置を配置するために独立 して制御されかつ監視される水平かつ垂直のキャリッジを利用している。しかし ながら、この装置は、組み立てるのが比較的複雑でかつ運転と保守が高価な比較 的多数の電子機械部品を依然として有している。更にまた、開示の機構体は、低 温動作に供するようには構成されておらず、従って、低温食品の分配には適して いない。 トロートード（Ｔｒｏｕｔｅａｕｄ）等の米国特許第５，０２５，９５０号に は、回転自在の運搬体または回転ラックに保管される均一の容器に詰め込まれた アイスクリームを保管して分配する装置が開示されている。しかしながら、この 装置は、上記した課題を解決するものではない。先づ、各回転自在の運搬体は、 それ自体をモータ駆動することが必要となる。また、この装置は容量が著しく制 限されている。更に、最も重要であると考えられることであるが、開示されてい る装置の機構体は全て、低温環境に曝されることになる。 簡単に上記したように、機械的な故障は、製品を冷却する自動販売機、特に、 冷却器から製品を分配するのにモータまたはソレノイドを使用する自動販売機に 共通するものである。モータおよびソレノイドは冷却器内に配置されるので、低 温および凝集液の影響を受ける。このような苛酷な作動条件においては、モータ およびソレノイドが誤作動を起こす可能性が高まる。米国特許第５，０２５，９ ５０号の装置は、他の先行技術の機械と同様に影響を受け易く、更に、上記した 他の問題にも遭遇する。 ドイツ国特許出願第２，４５５，６７３号には、モータ駆動の摺動キャリッジ を利用して吸引装置を分配されるべき包装体の上方に位置決めする冷凍食品包装 体を販売する機械が開示されている。次に、吸引装置全体を電動のドラムおよび ケーブル系により降下させて、吸引装置と包装体とを接触させる。次いで、吸引 装置を起動させ、包装体とともに分配位置に引き出す。しかしながら、この装置 は、機構全体が依然として冷却器の低温環境に曝されるので、大量のエネルギを 消費して大きな非保管空間を冷却するという非効率性をもっている。発明の開示 従って、本発明の一の目的は、冷却または冷凍状態で保管されている製品を分 配するための、公知の装置と比べて可動部品が少ない装置を提供することにある 。 本発明の別の目的は、低温の影響を受け易い可動部品が分配工程の際にだけ低 温環境に曝されるように構成された冷凍食品分配装置を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、冷却される領域の保管容量が公知の冷凍食品ディス ペンサと比べてはるかに大きい冷凍食品分配装置を提供することにある。 本発明の更に別の目的は、異なる形状、重量およびサイズを有する冷凍食品分 配装置を提供することにある。 上記目的および本明細書においては特に掲げられていない他の目的は、複数の 包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売装置に広く関する本発明により 達成されるものである。即ち、本発明の自動販売装置は、例えば、アイスクリー ムのような冷凍および冷却食品に対して特に良好に適する。本発明の自動販売装 置は、複数の包装体を保管する保管手段が内部に配置されている外側キャビネッ トを備えている。保管手段には、変位自在の（ｄｉｓｐｌａｃｅａｂｌｅ）熱バ リヤと保管手段の内部を所定の温度に冷却する冷却手段とが配設されている。熱 バリヤは、熱バリヤを開放するために設けられている開放手段により変位するこ とができるようになっている。 本発明の装置には、選択される包装体を保管手段から選択的に取り出す包装体 取出し手段が設けられている。取出し手段は、操作サイクルと操作サイクルとの 間は保管手段の外側に配置され、分配操作の際に包装体の中から１つを取り出す ためにだけ保管手段に入り込む。分配操作は、顧客の選択に応じて包装体取出し 手段と開放手段とを自動的に制御するとともに、在庫マップを保持しかつ操作条 件を感知する制御手段により制御される。 取出し手段は、取り出されるべき包装体と接触するピッカー（ｐｉｃｋｅｒ） と、該ピッカーを包装体の上方に位置決めするｘ−ｙ位置決め手段と、ピッカー を包装体の上方で選択的に上下させるｚ位置決め手段とを有している。上昇は、 空気ホースによりピッカーに接続された一定の負の空気圧を形成する定送風機手 段により行なわれる。送風機手段とｚ位置決め手段は、制御手段により制御され 、制御手段は、ピッカーと包装体との接触を感知するピッカーの感知手段により 送信される信号に応答してこれらの手段を順次して作動させる。包装体は次に、 上昇され、分配領域に配置され、その間に熱バリヤは元の位置に配置され、保管 領域の低温環境を保存するとともに、装置の、低温の影響を受け易い可動の電気 機械部品を保護する。図面の簡単な説明 本発明が一層完全に理解されるように、以下、本発明を添付図面に示す実施例 に関して詳細に説明するが、図面において、 図１は、本発明に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売 装置の一の実施例の斜視図であり、 図２は、前部ドアが取り外されている、図１に係る複数の包装体のうちの１つ を選択的に分配する自動販売装置の一の実施例の正面図であり、 図３は、図示と説明を簡潔にするために外側キャビネットの左壁が取り外され かつ一部が横断面で図示されている、図１に係る複数の包装体のうちの１つを選 択的に分配する自動販売装置の一の実施例の左側面図であり、 図４は、本発明に従って構成される自動販売装置の一の実施例とともに利用さ れるカートリッジの斜視図であり、 図５は、図４に係る、本発明に従って構成される自動販売装置の一の実施例と ともに利用されるカートリッジの平面図であり、 図６は、図４に係る、本発明に従って構成される自動販売装置の一の実施例と ともに利用される別のカートリッジの平面図であり、 図７は、図４に係る、本発明に従って構成される自動販売装置の一の実施例と ともに利用される別のカートリッジの平面図であり、 図８は、一部が横断面で図示されている、図１に係る複数の包装体のうちの１ つを選択的に分配する自動販売装置の一部の詳細斜視図であり、 図９は、図８に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売装 置の一部の詳細底面図であり、 図１０は、図１に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売 装置の一部の詳細横断面図であり、 図１１は、図１に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売 装置の一部の詳細側面図であり、 図１２は、図１に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売 装置の一部の別の実施例の詳細側面図であり、 図１３は、図１に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売 装置の一部の別の実施例の詳細側面図であり、 図１４は、図１に係る複数の包装体のうちの１つを選択的に分配する自動販売 装置の一部の別の実施例の詳細側面図であり、 図１５は、本発明に従って構成された、複数の包装体のうちの１つを選択的に 分配する自動販売装置の別の実施例の詳細側面図である。発明を実施するための最良の形態 図１−３について説明すると、主ドア４を有する外側ハウジング３を備えた自 動販売機２が示されている。顧客取出しドア５がドア４の下部に配設され、一方 、上部には目視ガラス６が配設されている。目視ガラス６に近接して、貨幣受け ７とラベルが付された選択スイッチ８とが装着されている。 図２および図３について一層詳細に説明すると、底部にフリーザ区画室１２が 配置されている装置のキャビネット１０が示されている。フリーザ区画室１２は 、スライドドアトラック１５に配置されたスライドパネル１４により覆われてい る開放上部を有しており、スライドパネル１４は、フリーザ区画室１２内の被冷 却環境を０°乃至−２０°Ｆに保持する熱バリヤを提供している。被冷却環境は 装置のキャビネットの底部に配置された冷却系１６により提供される。 ｘ−ｙビーム１８が、スライドパネル１４の上方で、かつ、キャビネットの側 部２２の上部付近において互いに対向して取着されたｙレール２０間のフリーザ 区画室１２の外側に吊下されている。ビーム１８は、両端にｙレール２０に支持 されているボールベアリングローラ２２を有している。ｘ−ガイドレール２４が 、ｘ−ｙキャリッジ２８に取着された別のボールベアリングローラ２６が支持さ れているｘ−ｙビーム１８の長手方向の双方の縁部に配設されている。ｘ−ｙキ ャリッジ２８の側方の移動は、ｘ−ｙビーム１８の下側の所定の位置に吊下され たＸモータ３０により行なわれる。ｘ−ｙキャリッジ２８とＸモータ３０は、ｘ −ｙキャリッジ２８とＸモータ３０の双方に設けられている歯付きスプロケット （図示せず）に係合する無端鎖によるような、種々の態様で接続することができ る。ｘ−ｙビーム１８の移動は、Ｙ軸３４を駆動するＹモータ３２を配設するこ とにより同様に行なわれる。Ｙ軸３４は、各端部に、歯が形成されたラック３７ と噛合するギヤ３５を１つ有している。ｘ−ｙキャリッジ２８とｘ−ｙビーム１ ８の位置はそれぞれ、Ｘ位置センサ３６とＹ位置センサ３８とにより定められ、 これらのセンサは、フリーザ区画室１２に隣接して配設された、本発明の全ての 動作を制御しかつ調整する自動制御系４０に距離測定値を供給する。正しい分配 製品の上方へｘ−ｙキャリッジ２８を位置決めする上記構成は、全体として、ｘ −ｙ位置決め手段と呼ぶことができる。 送風機モータ４２が、装置のキャビネット１０とフリーザ区画室１２との間に 収容されている。送風機のモータ４２には、可撓性のある空気ホース４４が接続 されており、空気ホース４４は他端部が、空気導管４６からなるｘ−ｙキャリッ ジ２８に接続されている。ｘ−ｙキャリッジ２８は、該キャリッジから下方へ延 び、長手方向に圧縮自在のホース５０を収容するピッカーガイドチューブ４８を 有しており、ホース５０は、通常の圧縮位置へ自己退却するのが好ましい。ピッ カーガイドチューブ４８には、外面に、以下において一層詳細に説明する目的を 有するｚ−原点（ｏｒｉｇｉｎ）センサ５１が取着されている。 ホース５０は、上端が空気導管４６に接続され、下端にはピッカーヘッド５２ が配設されている。ピッカーヘッド５２は、突然の端部閉止真空圧に抗する釣合 い重りからなるとともに、以下において説明する理由により、略円筒状の上部５ ３を、截頭円錐状下端部５５とともに有している。ｘ−ｙキャリッジ２８に装着 されたＺモータ５４が、２本のＺケーブル５８を巻回したＺリール５６に取着さ れている。ケーブル５８は、Ｚモータ５４により回転されるＺリール５６に巻回 され、次いで、ケーブル５８と整合するＺプーリ６０の中心を通り、従って、ケ ーブル５８は、互いに等距離にありかつガイドチューブ４８の長手方向の軸線と 平行をなしている。ケーブル５８は、ピッカーヘッド５２の上部に取着され、釣 合い重りまたは摺動自在のプーリに取着されたばねを利用したケーブルたるみ除 去系を設けることができる。空気ホース５０の外部に２つのケーブルを使用する のではなく、空気ホース５０内を軸線を共通にして延びる１本のケーブルを使用 することができる。 次に、図８−１０について説明すると、ピッカーヘッド５２には、中心に透孔 ６２が形成されている。孔６２は、ピッカーヘッド５２の上部付近の広径の内部 円錐ガイド６３からホース５０の径よりもわずかに大きい径の部分へかけてテー パが付されている。ホース５０は、クランプ、摩擦、ねじまたはのりをはじめと する多数の適宜の手段のいずれかにより孔６２の内部に取着されている。ピッカ ーヘッド５２の端子端部で、孔６２の後部の周囲には、包装体センサリング６４ が配設されている。センサリング６４の外側部には、本発明の動作の際に包装体 の形状に一層適合するフレキシブルな円形のゴムガスケット６６が取着されてい る。センサリング６４は、実質上剛性のあるものとすることができる。あるいは 、センサリング６４は、製品取出し操作の際に衝撃吸収機能を発揮するようにフ レキシブルな空気ホースから形成して、製品が、例えば、突然の動きによりある いは隣接する物品との不意の接触により押されあるいは揺すぶられたときにも、 製品とゴムガスケット６６との間における完全な空気シールの形成を促進するこ とができる。この別の実施例においては、センサリング６４により通常行なわれ る感知機能は、ピッカーヘッド５２の孔６２内に軸線を共通にして配置されかつ ゴムガスケット６６の下方を延びる可動のプランジャスイッチにより行なうこと ができる。 次に、図２および図３について説明すると、ｘ−ｙキャリッジ２８は、閉止ル ープケーブルである摺動パネルケーブル６８に固着されている。ケーブル６８は 一連の摺動ドアプーリ７０を巻回し、摺動パネル１４に固着されている。ケーブ ル６８は、ｘ−ｙキャリッジ２８がキャビネット１０の後部へ向けて動かされた ときに、摺動パネル１４がトラック１５の後方で上方の閉止位置から摺動するよ うに、プーリ７−とともに配設されている。ｘ−ｙキャリッジ２８がキャビネッ ト１０の前部に近接した始動位置に向けて後方へ動かされると、摺動パネル１４ は閉止位置へ同様に後方へ動かされる。 次に、図４−７について説明すると、本発明に関して使用することができるカ ートリッジ７２の一実施例が示されている。カートリッジ７２は、略矩形の壁７ ３および床７５を１つの開放端部とともに有し、内部に冷凍食品包装体７４が配 置される。図５および図７について特に説明すると、異なるサイズの包装体７４ を、包装体ポジショナ７６を使用することにより標準的なサイズのカートリッジ ７２内の中心に保持することができ、ポジショナは、所定の個所に固定しまたは カートリッジ７２内の収容手段（図示せず）に取出し自在に挿入することができ る。包装体を保持するのにカートリッジを使用すると、組立てラインの態様で中 心位置に容易に予め装填することができ、新たな仕入れを一層迅速に行なうこと ができ、更に多くの形状とサイズを有する包装体７４を同じ基本的な外側ユニッ トに適正に配置することができるといった数多くの利点を得ることができる。 図１１−１４について説明すると、フリーザ区画室１２の開放上部を覆う別の 実施例が示されている。図１１に示す一の実施例は、隣接するパネル部材８０の 上方または下方を摺動する数多くのパネル部材８０により構成された多数部材カ バー７８を有している。図１２のカバー８２は、複数のヒンジ結合された部材８ ４から構成され、部材８４は互いに対して折畳まれるようになっている。図１３ のカバー８６は、フリーザ区画室１２に少なくとも１つのヒンジ８８により連結 された単一ユニットである。この実施例においては、カバー８６は、垂直方向の 弧状動作により開放し、この動作は別体をなすモータのみによって、あるいはカ バー８６を部分開放するように作用する別体をなすモータにより、次いで、ｘ− ｙビーム１８から垂下しかつ該ビームと協働して動く機械的リンク（図示せず） により開始させることができる。図１４のカバー９０は、トラック１５を摺動す る単一のフレキシブルな部材である。 使用の際には、顧客は、貨幣受け７に金銭を挿入し、選択スイッチ８の選択を 行なう。自動制御系４０は正しい包装体の堆積体を定め、Ｘモータ３０を起動し て、ｘ−ｙキャリッジ２８を左から右へ堆積体と一致した位置へ移動させる。ｘ −ｙキャリッジ２８が正しい位置に到達すると、Ｍモータ３０はオフされ、ｘ− ｙキャリッジ２８を前方または後方へ移動させるｘ−ｙビーム１８全体を動かす Ｙモータ３２が起動される。ケーブル６８によりｘ−ｙキャリッジ２８に取着さ れた摺動パネル１４は、ｘ−ｙビーム１８に後方への走行に比例して開放する。 完全な開放サイクルの最後に、摺動パネル１４は、ｘ−ｙビーム１８の前方への 動きに従って閉止する。ｘ−ｙビーム１８が選択された包装体のｘ、ｙ座標に到 達すると、Ｙモータ３２はオフされ、Ｚモータ５４が起動される。これにより、 リール５６は回転し、Ｚケーブル５８を巻き解き、ピッカーヘッド５２をフリー ザ区画室１２内に降下させる。ピッカーヘッド５２が所定のカートリッジ７２に 入り込むと、截頭円錐形の下端部により案内されて、カートリッジの壁７３と接 触する。従って、Ｘモータ３０とＹモータ３２がピッカーヘッド５２をカートリ ッジの上方に位置決めするように動作を行なうと、截頭円錐形の下端部５５はピ ッカーヘッド５２を正しく位置決めし、カートリッジの位置の不整合を補償する 。同様に、ピッカーヘッド５２の上端部５３は、下降するとカートリッジの壁７ ３と接触するので、ピッカーヘッド５２が一方の側へ傾斜するのを防止するのに 十分に均一な横断面を一定の長さに亘って有している。ゴムガスケット６６のい ずれかの部分が包装体に接触すると、包装体センサリング６４が起動され、Ｚモ ータ５４がオフされる。送風機モータ４２がオンされ、包装体をゴムガスケット ６６に抗して吸い上げる。次いで、Ｚモータ５４が反転することにより、Ｚケー ブル５８をＺリール５６に巻き上げ、ピッカーヘッド５２を包装体とともにフリ ーザ区画室１２から持ち上げる。ピッカーヘッド５２は、Ｚ原点センサ５１が起 動されかつＺモータ５４がオフされるまで、テーパの付いた内部円錐状ガイドに よりガイドチューブ４８の周囲に引き上げられる。 次に、ｘ−ｙビーム１８が元の位置に戻され、かつ、摺動パネル１４が同時に 閉止されるまで、Ｙモータ３２が逆に起動される。Ｙモータ３２と送風機モータ ４２の作動が止められると、包装体は開放され、顧客の取出しドア５の背後に落 下する。Ｘモータ３０は、ｘ−ｙキャリッジ２８が元の位置に戻されるまで逆に 駆動され、これにより操作サイクル全体が完了する。 カートリッジ７２が空になると、下降測定手段（図示せず）から受ける信号か らピッカーヘッドの下降を監視する自動制御系４０が空のカートリッジを在庫か ら除外し、Ｚモータ５４を逆作動させることによりピッカーヘッド５２を呼び戻 し、ピッカーヘッド５２を別のカートリッジ７２の上方に再配置し、上記した工 程を続ける。包装体の配置を決める在庫の内容は、自動制御系４０に記憶される 。どのカートリッジ７２がどの選択スイッチ８と相関関係を有するかに関するデ ータは、例えば、１週間分の装填の際にオペレータによりプログラム化される。 装填が終了しあるいはいずれかの機械が停止すると、自動制御系４０は、ピッカ ーヘッド５２を各カートリッジ７２の中に下方へ送り、センサーリング６４によ り送られまたは送られない信号により、何らかの内容を有するかどうかを決定す る。 上記実施例は単なる例示であり、当業者であれば、本発明の精神と範囲とから 逸脱することなく多くの修正と変更とを行なうことができるものである。例えば 、送風機モータ４２は図１５に示すように、Ｘ−Ｙキャリッジ２８に取着するこ とができる。かかる修正と変更は全て、請求の範囲に記載の本発明の範囲に含ま れるものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．複数の包装体のうちから１つを選択的に分配する冷凍菓子自動販売装置であ って、外側キャビネットと、複数の包装体を保管する保管手段とを備え、該保管 手段は前記外側キャビネットの一部内に配置されたフリーザ区画室を有し、該フ リーザ区画室は前記フリーザ区画室の内部を前記外側キャビネットの内部の残り の部分の周囲空気から熱的に分離する変位自在の手段を有し、前記熱分離手段は 包装体取出し操作のサイクルとサイクルとの間に前記フリーザ区画室から前記外 側キャビネット内部への熱の移動を阻止するように作動し、更に、包装体取出し 操作のサイクルの直前と直後のそれぞれにおいて前記熱分離手段の起動と作動停 止を交互に行なう開放手段と、所定の包装体を前記フリーザ区画室から選択的に 取出す包装体取出し手段とを備え、該包装体取出し手段は取出し操作のサイクル とサイクルとの間で前記熱分離手段により前記フリーザ区画室から分離されると ともに、前記熱分離手段の作動が停止された後の取出し操作のサイクルの際にの み前記フリーザ区画室から所定の包装体を取出すために前記フリーサ区画室に入 り込むように構成され、更に、顧客の選択に応答して前記包装体と開放手段を自 動的に制御する制御手段を備えることを特徴とする自動販売装置。 ２．前記包装体取出し手段は取出されるべき包装体と接触するピッカーヘッドと 、該ピッカーヘッドを包装体の上方の水平方向に位置決めするｘ−ｙ位置決め手 段と、前記ピッカーヘッドを前記包装体の上方で選択的に上下させるｚ位置決め 手段と、一定の負の空気圧を形成する定送風手段と、前記ピッカーヘッドと前記 包装体との接触を感知する感知手段とを備え、前記送風手段は空気ホースにより 前記ピッカーヘッドに接続されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載 の自動販売装置。 ３．前記開放手段は前記ｘ−ｙ位置決め手段により駆動されることを特徴とする 請求の範囲第２項に記載の自動販売装置。 ４．前記ｚ位置決め手段はたるみ除去手段を備えた少なくとも１つのケーブルを 有することを特徴とする請求の範囲第２項に記載の自動販売装置。 ５．前記ピッカーヘッドは包装体係合チップで終端するフレキシブルなチューブ 状素子を有することを特徴とする請求の範囲第２項に記載の自動販売装置。 ６．前記少なくとも１つのケーブルは前記空気ホース内を軸線を共通にして延び ることを特徴とする請求の範囲第５項に記載の自動販売装置。 ７．前記空気ホースは自己退却性であることを特徴とする請求の範囲第２項に記 載の自動販売装置。 ８．包装体の在庫を保持する自動在庫保持手段を更に備えることを特徴とする請 求の範囲第１項に記載の自動販売装置。 ９．前記包装体取出し手段は前記包装体取出し手段を所定の包装体の上方に位置 決めする調整自在のｘ−ｙ位置決め手段を有することを特徴とする請求の範囲第 １項に記載の自動販売装置。 １０．前記熱分離手段は前記保管手段に摺動自在に取着された少なくとも１つの パネル部を有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の自動販売装置。 １１．前記熱分離手段は少なくとも１つのパネルを有し、該パネルは前記保管手 段にヒンジ結合により取着されることにより、前記少なくとも１つのパネルは前 記開放手段により開放されるときに垂直方向の円弧運動を行なうことを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の自動販売装置。 １２．前記熱分離手段は少なくとも１つのパネルを有し、該少なくとも１つのパ ネルはアコーデオン状に圧縮自在であることにより、前記熱分離手段は前記少な くとも１つのパネルを圧縮したときに前記開放手段の作用により開放されること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の自動販売装置。 １３．前記熱分離手段は複数の矩形のプレートを有し、前記プレートは前記開放 手段が前記プレートを拡げて前記保管手段をシールしあるいは圧縮して互いに重 ねることにより包装体を前記包装体取出し手段に曝すことが所望により可能であ るように長手方向の縁部に隣接して互いに摺動自在に連結されていることを特徴 とする請求の範囲第１項に記載の自動販売装置。 １４．前記熱分離手段はフレキシブルな材料から形成されていることを特徴とす る請求の範囲第１項に記載の自動販売装置。 １５．前記熱分離手段は視覚的に透明であることを特徴とする請求の範囲第１項 に記載の自動販売装置。 １６．前記熱分離手段は前記取出し手段により開放されることを特徴とする請求 の範囲第１項に記載の自動販売装置。 １７．前記熱分離手段は空気カーテンを有することを特徴とする請求の範囲第１ 項に記載の自動販売装置。 １８．複数の包装体のうちから１つを選択的に分配する自動販売装置であって、 外側キャビネットと、複数の包装体を保管する断熱フリーザ区画室とを備え、該 フリーザ区画室は前記外側キャビネット内に配置されるとともに、前記フリーザ 区画室の内部を前記外側キャビネットの内部の残りの部分の周囲空気から熱的に 分離する変位自在の手段を有し、前記熱分離手段は包装体取出し操作のサイクル とサイクルとの間に前記フリーザ区画室から前記外側キャビネットの内部への熱 の移動を阻止するように作動し、更に、包装体取出し操作のサイクルの直前と直 後のそれぞれにおいて前記熱分離手段の起動と作動停止を交互に行なう開放手段 と、所定の包装体を前記フリーザ区画室から選択的に取出す包装体取出し手段と を備え、該取出し手段は取出し操作のサイクルとサイクルとの間は前記保管手段 の外側に配置されるとともに、取出し操作のサイクルの際にのみ前記保管手段か ら包装体の１つを取出すために前記保管手段に入り込むように構成され、更に、 顧客の選択に応答して前記包装体と開放手段を自動的に制御する制御手段を備え 、しかも前記自動販売装置は連続する取出し操作と操作との間に前記保管手段に 機械部品、電気機械部品または電子部品を含まないことを特徴とする自動販売装 置。 １９．複数の包装体のうちから１つを選択的に分配する自動販売装置であって、 外側キャビネットと、複数の包装体を保管する断熱フリーザ区画室とを備え、該 フリーザ区画室は前記外側キャビネット内に配置されるとともに、前記フリーザ 区画室の内部を前記外側キャビネットの内部の残りの部分の周囲空気から熱的に 分離する変位自在の手段を有し、前記熱分離手段は包装体取出し操作のサイクル とサイクルとの間に前記フリーザ区画室から前記外側キャビネットの内部への熱 の移動を阻止するように作動し、更に、包装体取出し操作のサイクルの直前と直 後のそれぞれにおいて前記熱分離手段の起動と作動停止を交互に行なう開放手段 と、所定の包装体を前記フリーザ区画室から選択的に取出す包装体取出し手段と を備え、該取出し手段は所定の包装体と接触するピッカーヘッドと、該ピッカー ヘッドを所定の包装体の上方で水平方向に位置決めするｘ−ｙ位置決め手段と、 前記ピッカーヘッドを所定の包装体の上方で選択的に上下させるｚ位置決め手段 と、前記ピッカーヘッド内に一定の負の空気圧を形成する定送風手段と、前記ピ ッカーヘッドと包装体との接触を感知する感知手段とを有し、前記送風手段は空 気ホースにより前記ピッカーヘッドに接続され、前記取出し手段は取出し操作の サイクルとサイクルとの間は前記保管手段の外側に配置されるとともに、取出し 操作のサイクルの際にのみ前記保管手段から包装体の１つを取出すために前記保 管手段に入り込むように構成され、更に、顧客の選択に応答して前記包装体と開 放手段を自動的に制御する制御手段を備え、しかも前記自動販売装置は連続する 取出し操作と操作との間に前記保管手段に機械部品、電気機械部品または電子部 品を含まないことを特徴とする自動販売装置。 ２０．前記ピッカーヘッドは截頭円錐状の下部を有することを特徴とする請求の 範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ２１．前記ピッカーヘッドは突然の端部閉止真空圧により前記ピッカーヘッドに 加わる垂直方向上方の力に抗する釣合い重り手段を有することを特徴とする請求 の範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ２２．前記ピッカーヘッドは長手方向に圧縮自在の空気ホースにより前記ｚ位置 決め手段に接続されることにより、前記ピッカーヘッドは前記接続を遮断するこ となく変位自在となっていることを特徴とする請求の範囲第１９項に記載の自動 販売装置。 ２３．前記ピッカーヘッドと所定の包装体との間の空気ギャップをシールするよ うに前記ピッカーヘッドに取着されたフレキシブルなシール材料から形成された ガスケットを更に備えることを特徴とする請求の範囲第１９項に記載の自動販売 装置。 ２４．包装体の少なくとも１つの積重ね体を収納するカートリッジを更に備え、 該カートリッジは前記保管手段の内側に配置されることを特徴とする請求の範囲 第１９項に記載の自動販売装置。 ２５．前記ピッカーヘッドが走行する垂直距離を測定する測定手段を更に備える ことにより、前記制御手段は前記積重ね体に包装体がないことを決定することを 特徴とする請求の範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ２６．前記開放手段は前記ｘ−ｙ位置決め手段により駆動されることを特徴とす る請求の範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ２７．包装体を収納する少なくとも１つの収納カートリッジを更に備え、該収納 カートリッジは前記保管手段の内側に配置され、前記収納カートリッジは前記パ ッカーヘッドの最大横断面寸法と少なくとも同じ内部寸法を有する室を備えるこ とを特徴とする請求の範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ２８．前記収納カートリッジは取出し自在でありかつ前記装置に対する前記カー トリッジの装填および取出しの際に前記包装体を支持する底床を有することを特 徴とする請求の範囲第２７項に記載の自動販売装置。 ２９．前記室の寸法を再測する取外し自在の寸法再測手段を更に備えることを特 徴とする請求の範囲第２７項に記載の自動販売装置。 ３０．前記ｚ位置決め手段はたるみ除去手段を備えた少なくとも１つのケーブル を有することを特徴とする請求の範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ３１．前記ピッカーヘッドは包装体係合チップで終端するフレキシブルなチュー ブ状素子を有することを特徴とする請求の範囲第１９項に記載の自動販売装置。 ３２．前記少なくとも１つのケーブルは前記空気ホース内を軸線を共通にして延 びることを特徴とする請求の範囲第３１項に記載の自動販売装置。 ３３．前記空気ホースは自己退却性であることを特徴とする請求の範囲第１９項 に記載の自動販売装置。 ３４．前記熱分離手段は空気カーテンを備えることを特徴とする請求の範囲第１ ９項に記載の自動販売装置。 ３５．複数の包装体のうちから１つを選択的に分配する冷凍菓子自動販売装置で あって、外側キャビネットと、複数の包装体を保管する保管手段とを備え、該保 管手段は前記外側キャビネットの一部内に配置されたフリーザ区画室を有し、更 に、所定の包装体を前記フリーザ区画室から選択的に取出す包装体取出し手段を 備え、該取出し手段は取出されるべき包装体と接触するピッカーヘッドと、該ピ ッカーヘッドを所定の包装体に隣接して位置決めするｘ−ｙ位置決め手段と、前 記ピッカーヘッドを前記所定の包装体と接触して選択的に位置決めするｚ位置決 め手段と、前記ピッカーヘッド内に一定の負の空気圧を形成する定送風手段とを 有し、前記送風機手段は自己退却する圧縮自在のホースにより前記ピッカーヘッ ドに接続され、前記ピッカーヘッドは包装体係合チップで終端するフレキシブル なチューブ状素子を有し、更に顧客の選択に応答して前記包装体と開放手段を自 動的に制御する制御手段を備えることを特徴とする自動販売装置。 ３６．前記ｚ位置決め手段はたるみ除去手段を備えた少なくとも１つのケーブル を有することを特徴とする請求の範囲第３５項に記載の自動販売装置。 ３７．前記少なくとも１つのケーブルは前記空気ホース内を軸線を共通にして延 びることを特徴とする請求の範囲第３６項に記載の自動販売装置。