JPH09501785A - 遠隔操作可能な運動競技用計時システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 遠隔操作可能な運動競技用計時システム(1) が競技審判員によって吹かれたホイッスル(2a)に自動的に応答し、同時スイッチング信号を与えるために利用される周波数変調無線信号を発生し、競技時計(10)を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】 遠隔操作可能な運動競技用計時システム 発明の技術分野 この発明はバスケットボール競技に利用されるデジタル表示時計等の遠隔操作 可能な運動競技用計時システムに関する。 発明の背景 バスケットボール等の多くの運動競技において、競技は特定時間のピリオドに 分けられている。しかし、競技審判員によって宣告されるフアール等、ある種の 動作は競技用時計の停止を要求する。時計停止のためのシグナルは競技審判員に よって鳴らされるホイッスルであり、これを聞くと公式計時係員はストップボタ ンを手動操作することによって応答して競技用時計を停止させる。競技を再開す る場合、公式計時係員がスタートボタンを押して競技用時計の作動を再開させ、 その時のピリオドの時間を計時し、あるいは最終ピリオドの場合には競技の残り 時間を計時する。 競技の得点はしばしば非常に競っているので、残り時間は得点上の劣勢を優勢 に挽回できるか否かをしばしば決定することとなる。時間は通常は秒単位又は１ ／１０秒単位の計時を利用したデジタル表示時計上でカウントされる。 フロアー上の審判員がホイッスルを鳴らしたのを聞いて競技用時計を手動で停 止させ又は他のタイマー（例えば、ショット時計）を始動させるまでの公式計時 係員の応答時間の遅れは、しばしば簡単に克服することのできない人的誤差とし て受け取られていた。特に非常に競ったバスケットボール競技の残り秒数がほと んどない場合、そのような人的誤差を競技用時計の操作に見積もること、及び判 定の結果、競技用時計をリセットして例えば１秒又は数秒の時間を付加し、公式 計時係員の応答における人的誤差及び遅れを補償する必要があることについてフ ロアー上の３人の競技審判員の協議を必要とする状況になることは珍しいことで はない。競技の最終結果を逆転するような得点がピリオド時間内の１秒程度の短 い時間で可能であるので、計時における正確さはルールに及び競技の実際の結果 に正確に支持されることについての決定的な意見の論争及び食い違いを招来しう る。 運動競技におけるある種の他の出来事はまたショット時計等で計時され、コー ト内へのパスの投げ込みがなされる。時間の計時はフットボール、レスリング、 ホッケー及びラクロス等の他の運動競技においても非常に重要である。 その結果、競技審判員のホイッスル信号に応答する正確で、十分に瞬間的で、 しかも高信頼性の自動タイマーが非常に望まれている。 しかし、自動遠隔操作計時システムは、観客、バンド、チアリーダー及び場内 放送システム等の多数の発生源からの可聴騒音による障害；テレビジョンラメラ 及び送信機、警備員やテレビ局員から及びその両者間の音声伝達用送信機、場内 放送システム等、多数の電気的システムからの電気的障害の存在するような好ま しくない、しかも困難な環境で操作されなければならない。さらに複雑なことに はバスケットボール競技等の運動競技はしばしば密閉された運動競技場で行われ 、障害を閉じ込めるとともに、エコーや他の重畳されたパターンの障害を引き起 すこととなる。 問題をさらにまた複雑にすることには競技審判員が絶えず競技領域を動き回り 、走り廻ってさえおり、彼らのホイッスル信号は各種の状況で、しかも動いてい る複数のプレイヤーに囲まれ、移動しながら発せられる。さらに、仮に自動遠隔 制御が失敗した場合にも公式計時係員がまたタイマーを操作しうることが望まし い。さらにまた、テスト機能が組み込まれていて競技の前に計時システムの操作 をテストするのがより望ましい。 要約すれば、運動競技の大きな騒音や電気的障害の中で移動する審判員のホイ ッスルに自動的に瞬間的に応答する計時システムを提供できることが非常に望ま れる。 発明の概要 本件発明の目的は多数の競技審判員の可聴信号に自動的に応動する改良された 遠隔操作可能な運動競技用計時システムを提供することである。 本件発明の他の目的は競技領域を移動している複数の競技審判員のいずれかに よって鳴らされたホイッスルに応動する遠隔操作可能な運動競技用計時システム を提供することである。 本件発明のさらにまた他の目的は無線による接続を利用し、又干渉する可能性 のある無線信号の存在下で信頼性のある操作が可能である遠隔操作可能な運動競 技用計時システムを提供することである。 本件発明のさらに他の目的は競技審判員が通常の審判動作を損なうことなく携 帯するのに適するとともに、自動操作及び手動操作の両方が可能である遠隔操作 可能な運動競技用計時システムの信号アクチュエータを提供することである。 本件発明のさらにまた他の目的は組み込みテスト機能を具体化し、公式計時係 員の手動操作に関連して操作されうる遠隔操作可能な運動競技用計時システムを 提供することである。 本発明の１つの形態によれば、遠隔操作可能な運動競技用計時システムは競技 審判員に携帯された携帯可能な無線送信機によって発生された無線制御信号によ って並立操作できる手動操作式デジタルタイマーを含み、公式計時係員の位置に 及び／又はその位置で接続された１又は複数の固定無線受信機に無線制御信号を 送信する審判員のホイッスル近くのマイクロホンを含む。受信機は無線制御信号 に応答してスイッチング信号を発生し、騒音及び電気的障害の存在下にもデジタ ルタイマーを自動的に操作するように設けられている。 複数の競技審判員によって携帯された各無線送信機は異なる周波数に調整され 、対応して調整された受信機は競技領域から離れて配置され、鳴らされたホイッ スル又は公式計時係員によるストップボタンの手動操作に応答して計時ストップ 制御信号を発生するようになっている。手動ストップ信号はホイッスルとは異な る周波数で音声基板によって発生され、無線受信機でバンドパスフィルターがス トップ信号を通過させる。 公式計時係員による手動操作は遠隔発生された自動ストップ及びスタートの制 御に対して並列に接続された手動ストップ及びスタートのボタンを通じて可能で ある。遠隔操作タイマースタートの制御がまた含まれる。 図面の簡単な説明 本発明の他の目的及び利点は添付図面を参照し、後述の詳細な説明及び添付の 請求の範囲を読解することにより明らかになるであろう。添付図面において−− 第１図は本件発明を具体化する遠隔操作可能な運動競技用計時システムのブロ ック図である。 第２図は第１図の一部を詳細に示す概略図である。 第３図は第１図のコントローラ部分の概略図である。 図示された実施形態の詳細な説明 本件発明は特別の実施形態が示される添付図面を参照して以下でより一層十分 に説明されるが、当業者がこの発明の好ましい結果をまだ確保しうる限り上述の 発明を改良しうることをまず理解されるべきである。従って、後述の説明は当該 技術分野の当業者を導くための一般的な教示のための開示であり、本件発明を限 定するものではないことを理解されるべきである。 まず、第１図を説明する。遠隔操作可能な計時システム１は運動中の出来事を 審判する競技審判員によって携帯された競技用ホイッスル２ａ、２ｂ及び２ｃの いずれかの発生音又は吹き鳴らしに応答してタイマー表示時計１０を駆動するよ うに設けられている。ホイッスル２ａ、２ｂ又は２ｃの発生音はタイマー表示時 計１０を駆動、例えば停止させるための信号を構成する。タイマー表示時計１０ は１／１０秒の計時能力を有するユニテック(Unitek)デジタル表示時計であろう 。ホイッスル２ａ、２ｂ及び２ｃは全米バスケットボール協会（以下、ＮＡＢ） において使用される規格ホイッスルであり、又大学及び高校バスケットチームに よっても利用されている例えばフォートロン社（Fortron Inc.）製のフォックス ４０ホイッスルであろう。かかるホイッスルは可動部分がなく、約３１５０Ｈｚ の周波数で可聴信号を発生する。対象となる計時システムは特に３１５０Ｈｚに 調整 されることによって応答するように形成されるあろうが、この計時システムは他 の周波数の他のホイッスル又は可聴信号発生装置に調整されてすぐに作動される であろう。 バスケットボール競技において、フロアー上には３人の審判員がおり、彼らの 誰かがタイマー表示時計１０を停止させるためにシグナルを送るであろう。しか しながら、対象となる発明はフットボール、レスリング、ホッケー及びラクロス 等の他の種々のスポーツ競技、あるいは異なる数の審判員を用いる他の競技に容 易に適用できる。競技審判員の各々はホイッスル２ａ、２ｂ及び２ｃに接近して マイクロホン３ａ、３ｂ及び３ｃを携帯している。競技審判員は代表的には競技 の間、歯にホイッスル２ａ、２ｂ及び２ｃをくわえており、マイクロホン３ａ、 ３ｂ及び３ｃは審判員によって代表的にはその首周りに掛けられたホイッスルの 紐に一般的にはクリップによって取付けられているか、又は代わりにマイクロホ ンはホイッスルに比較的接近させるために審判員の着用したシャツの首部分近く にクリップされているであろう。７ａ、７ｂ及び７ｃとして示されるばねクリッ プはマイクロホン３ａ、３ｂ及び３ｃを各々競技審判員に取付けるために設けら れるであろう。 競技審判員の各々はまた無線送信機４ａ、４ｂ及び４ｃを携帯し、無線送信機 は適切なクリップ又はファスナー手段１４ａ、１４ｂ及び１４ｃによって審判員 の被服又はベルトに一般的には取付けられるであろう。無線送信機４ａ、４ｂ及 び４ｃは一般的には異なる離れた搬送周波数又は中心周波数、例えば１９５．６ ＭＨｚ、２０８．２ＭＨｚ、２１３．２ＭＨｚ又は他の適切な周波数で作動する ように選択されたサムソン(Samson)モデルＳＴ−２等、演技者や俳優によって通 常利用される市販の無線送信機であろう。その周波数はテレビジョン用の送信機 周波数及びその高調波と異なる周波数となるように、及び運動競技場内に設けら れ、警備、場内放送及びテレビ局員の連絡のために用いられる他の無線及び電気 的な情報伝達設備とは異なる周波数となるように選択される。例えば、室内バス ケットボール設備等のスタジアム内に存在するテレビジョン信号は８０ＭＨｚで 操作され、３次の高調波が２４０ＭＨｚであり、その周波数は対象とする発明の 情報伝達システムとの電気的干渉を最少にすべく避けられるべきである。 マイクロホン３ａ、３ｂ及び３ｃは一般的には小型計量であって７ａ等のクリ ップを含み、それらが各々接続されるサムソンモデルＳＴ−２の周波数変調（以 下、ＦＭ）送信機４ａ、４ｂ及び４ｃと上手く動作することが分かっているクラ ウンカントリーマン(Crown Countryman)であろう。アンテナ６ａ、６ｂ及び６ｃ は各々送信機４ａ、４ｂ及び４ｃ上にマウントされ、各々無線電磁波８ａ、８ｂ 及び８ｃを無線受信機１１ａ、１１ｂ及び１１ｃに向けて送信する。受信機１１ ａ、１１ｂ及び１１ｃは受信部分１１ａ、１１ｂ及び１１ｃが各々送信機４ａ、 ４ｂ及び４ｃと同一周波数で作動するサムソンモデルＳＲ−２２の市販受信機で ある。モデルＳＲ−２２受信機１１ａ、１１ｂ及び１１ｃの各々は１２及び１３ 等の一対のアンテナを含み、これらは受信機に指向及び追尾能力を付与し、運動 競技場の競技領域のいずれからの無線電波８ａ、８ｂ及び８ｃをも確実に受信で きるようにしている。受信機１１ａ、１１ｂ及び１１ｃ、及びこれと共同する後 述の制御装置はバスケットボール競技において一般的には競技領域又はフロアー の中央直近に位置される公式計時係員の前方のテーブル上に設置される。 サッカー等の広い競技領域又はフィールドを使用する運動競技において、１１ ａ、１１ｂ及び１１ｃ等の無線受信機は８ａ、８ｂ及び８ｃ等の無線信号の受信 の信頼性を確保するためにフィールドの周りに配置されるのが望ましい。指向性 アンテナシステム、及び各受信機に結合されたアンテナ１２及び１３の到達範囲 は到達範囲を増大させるように配置されることができる。これらの遠隔操作受信 機は公式計時係員の位置で、無線受信機の全ての出力端がミキサー１５の入力端 １４ａ、１４ｂ及び１４ｃに接続されている受信機に対応させることもできる。 １１ａ、１１ｂ及び１１ｃ等の無線受信機の数及び位置は特定の競技領域から無 線受信の高い信頼性を確保するめに変更されることもできる。例えば、無線受信 機の１つ以上が同一搬送周波数に、即ち審判員Ａ、審判員Ｂ又は審判員Ｃ等、同 一の競技審判員からの無線信号を受信するように調整されることができる。 送信された無線信号８ａ、８ｂ及び８ｃは無線受信機１１ａ、１１ｂ及び１１ ｃの各々で受信されて増幅され、次に信号１４ａ、１４ｂ及び１４ｃとしてミキ サー１５に送られ、さらに高バンドパスフィルター１６及び低バンドバスフィル ター１７を経てコントローラー２０に送られる。低バンドパスフィルター１７は ４００Ｈｚの中心周波数に調整される一方、高バンドパスフィルター１６は３１ ５０Ｈｚの中心周波数に調整される。バンドパスフィルター１６は従ってホイッ スル２ａ、２ｂ及び２ｃの通常の周波数に調整されて受信したホイッスル信号を 選択的に通過させる一方、他の周波数を遮断する。低バンドパスフィルター１７ は各送信機４ａ、４ｂ及び４ｃのボタン５ａ、５ｂ及び５ｃの操作による競技審 判員の手動によって発生される４００Ｈｚ信号を受け取って通過させるように調 整される。バンドパスフィルター１６及び１７は通過帯域外のいかなる信号も減 衰させ、従って望ましくない電磁気信号及び無線干渉を除去する。表示時計１０ の手動操作のための４００Ｈｚ信号の発生は第２図に関連して後により詳細に説 明される。 ３１５０Ｈｚの第１の無線制御信号１９はホイッスル２ａ、２ｂ又は２ｃの吹 き鳴らしによる４ａ、４ｂ及び４ｃ等のＦＭ送信機の搬送周波数の周波数変調に 応答して高バンドパスフィルター１６の出力端からコントローラー２０に与えら れる。第２の無線制御信号１８は競技審判員による手動制御ボタン５ａ、５ｂ又 は５ｃの手動操作に応答して低バンドパスフィルター１７の出力端からコントロ ーラー２０に与えられる。バンドパスフィルター１６及び１７はマーチャンドエ レクトロニクス(Marchand Electronics)によって市販され、ＸＭ−１６クロスオ ーバーとして特定されるものであろう。ミキサー１５はラジオデザインラボラト リーズ (Radio Design Laboratories)によって市販され、モデルＳＴ ＭＬＸ− ３として特定される３入力ミキサーである。 コントローラー２０は公式計時係員の前方のテーブル上に配置され、従来の手 動タイマースタートボタン２１及び手動タイマーストップボタン２２を含み、公 式計時係員による通常の操作方法でタイマー又は表示時計１０を独立的に一般的 に作動スタートさせるとともにストップさせることができるようになっている。 公式計時係員によるタイマースタートボタン２１及びタイマーストップボタン２ ２の操作によって各々発生されるスタート及びストップの信号に加え、第１の無 線制御信号１８及び第２の無線制御信号１９が送信機４ａ、４ｂ又は４ｃの搬送 周波数の周波数変調によってコントローラー２０に与えられ、自動的に、十分に 瞬間的に、しかも競技審判員によるホイッスル２ａ、２ｂ又は２ｃの吹き鳴らし 時に表示時計１０を操作する場合における公式計時係員の応答時間に影響されず に、交互に、並列的に遠隔操作制御を与えるようになっている。 タイマーストップボタン２２等のプッシュボタンが公式計時係員によって手動 操作される場合に固有の累積的遅延に起因して時間遅れがあることを理解される べきである。公式計時係員が競技領域の中央コート又は中央領域近くに位置して いると仮定しても、公式計時係員は大学バスケットボールの場合にはフロアーの 遠方コーナーの審判員から７０フィート以上、フットボール又はラクロス等の運 動競技の場合には審判員が吹き鳴らしたホイッスルから２００フィート又はそれ 以上離れている。通常の圧力及び温度における音の伝播は１１００フィート／秒 の程度であるので、ホイッスルから発生された音が公式計時係員の耳に達するま でに必然的に固有の遅れが存在する。さらにそれに付加される遅延はホイッスル を特定し又は認識する場合における公式計時係員の反応時間、及びタイマー表示 時計１０をストップさせるために手動ストップボタン２２を押すことによる手動 応答における公式計時係員の反応時間である。その累積された遅延は俊敏な応答 反射能力を有する熟練した公式計時係員の場合でさえ１秒近くの程度である。審 判されたバスケットボール競技においては競技を通じて８０又はそれ以上の程度 でホイッスルが吹き鳴らされて時計のストップを必要とすると考えられる。０． ６秒の優れた手動応答時間の公式計時係員の場合、これは競技時間が４０分のみ である競技においてほぼ１分又はそれ以上の時間ロスに相当する。 例えば、競技が時間切れに近く、１／１０秒単位で計時され、例えば競技チー ムの得点が１点又は２点だけ離れているような競ったバスケットボール競技にお いてさらに重要なことには、バスケット等の１つの得点が競技の最終結果をひっ くり返せることである。数秒又は１０分の数秒の残り競技時間はチームが１秒又 はそれ以下の時間でコート内にパスを投げ込んで得点できるので、非常に重要と なる。そのように非常に競った競技の最後の数秒において公式計時係員の適切な 反応が論争の的となり、競技審判員が表示時計１０に示された残り時間に対し１ 秒又はそれ以上の時間を付加しあるいは減少させることによって時間を変更すべ きか否かを協議し決定しなければならないことは珍しいことではない。 ストップボタン２２の公式計時係員による手動操作によって招来される時間的 累積遅延に比較し、本件発明は正確さ、迅速さ（基本的には瞬間的）、及び無線 信号８ａ、８ｂ及び８ｃによって与えられた無線による接続を通して表示時計１ ０のより一致した動作を与える。マイクロホン３ａ、３ｂ及び３ｃが共同される 各ホイッスル２ａ、２ｂ及び２ｃに近接して、特に約２インチ又はその程度のみ の位置に配置されるので、両者間の音の伝達は公式計時係員の耳に到達するに必 要な時間に比して１００倍又はそれ以上の素早さと同じ程度の大きさで低減され る。しかも、無線電波は光の速度、特にほぼ１８６００マイル／秒で移動し、電 気的スイッチング回路の動作は基本的には瞬間的であるので、その後の反応時間 は基本的にはない。 公式計時係員がバックアップ及び二重チェックとして遠隔操作と並列に通常の 方法で手動ストップボタン２２を利用することが望ましく、又可能であるが、実 際には公式計時係員による手動ストップボタンの操作の前に遠隔操作用の無線制 御信号１８及び１９が必ず表示時計１０をストップさせるであろう。 また、ある状況においては競技審判員が各送信機４ａ、４ｂ及び４ｃ上の５ａ 、５ｂ及び５ｃ等のプッシュボタンの操作を通じて時計を手動でストップできる ことが望ましい。競技時計と対比してみるとショット時計等の時計を再スタート させるような出来事が多いので、１又は複数の付加的な手動スタートボタン２６ ａ、２６ｂ及び２６ｃや関連する音声又は周波数信号発生装置はフロアー上の競 技審判員が競技時計又はショット時計をまた再スタートさせうるように設けられ ることができる。各送信機４ａ、４ｂ及び４ｃのプッシュボタン２６ａ、２６ｂ 及び２６ｃはタイマー表示時計１０をスタートさせるために回路基板２５ａ、２ ５ｂ及び２５ｃ上の付加的な音声回路と共に設けられるであろう。 発光インジケータ２３ａ、２３ｂ及び２３ｃは各送信機４ａ、４ｂ及び４ｃか ら受け取ったホイッスル信号に応答して組み込みテスト回路として作動し、各無 線送信機４ａ、４ｂ及び４ｃからの信号が各々受け取られたこと、及び／又はそ れらが発光しないことにより特定の送信機の無線送信における欠陥を表示するこ とを示すように設けられている。他方、競技の前に、あるいは競技の中断中にホ イッスル２ａ、２ｂ及び２ｃを次々と吹き鳴らし、各ホイッスルがタイマー時計 １０を停止させ、タイマー時計が各ストップ後に再スタートされるか否かを観察 することにより、計時システム１はテストされることができる。 手動ストップボタン５ａ、５ｂ及び５ｃ、又は手動スタートボタン２６ａ、２ ６ｂ及び２６ｃの操作に応答して別個の４００Ｈｚ信号又は音声信号を発生させ るため、１又は複数の別個の音声基板又は回路基板２５ａ、２５ｂ及び２５ｃが 市販の周波数変調送信機４ａ、４ｂ及び４ｃに付加され、ストップ及びスタート の信号が異なる周波数信号を発生するようになっている。この４００Ｈｚ手動ス トップ音声基板２５ａ、２５ｂ及び２５ｃの構成は第２図に示されている。第２ 図において、音声基板２５ａは示された回路内にＬＭ３５８半導体の半分を利用 するとともにその回路内の複数の抵抗及びコンデンサーが示された値によって特 定された半導体発振回路を含む。９Ｖのバッテリー３５はまた送信機４ａの電気 回路の残りの部分にＤＣパワーを供給し、分圧抵抗３６、３７を介して接続され て中央タップ３８からＤＣパワーを音声回路に印加するようになっている。周波 数４００Ｈｚの発振は抵抗４１及びカップリングコンデンサー４２の直列出力回 路を介して４００Ｈｚ出力信号を出力してＦＭ信号又は音声を与え、アンテナ６ ａを介して送信機４ａから受信機部分１１ａにＦＭ無線信号が送信され、低バン ドパスフィルター１７の出力端に遠隔手動ストップ信号又は第２の無線制御信号 を出力させるようになっている。 ４００Ｈｚとは異なる周波数であるが、２５ａ等の付加的な発振回路は、各送 信機４ａ、４ｂ及び４ｃ内の音声回路基板２５ａ、２５ｂ及び２５ｃ、又は別個 の音声基板上に設けられて異なる無線スタート信号を発生し、これは異なる周波 数であるが、公式計時ステーションで１６及び１７等の付加的なバンドパスフィ ルターと組み合わされ、タイマー表示時計１０に第３の無線制御信号を手動スタ ートボタン２１と並列に与えることができる（無線制御信号１８及び１９の場合 にはむしろ手動ストップボタン２３に並列である）。 第３図はコントローラー２０の詳細な回路を示す。第３図において、コントロ ーラー２０は電気回路４５、４６と、スイッチ又は高速リレー４７とを含む。ホ イッスル２ａ、２ｂ又は２ｃによって発生された第１の無線制御信号１９はダイ オード５１及び抵抗５２を介してトランジスター５３に与えられる。手動スイッ チ５ａ、５ｂ又は５ｃによって発生された第２の無線制御信号１８は同様にダイ オード６１及び抵抗６２を介してトランジスター６３に与えられる。半導体回路 ５３及び６３の出力５４及び６４は各々第１の集積回路５６に与えられ、第１の 集積回路はリード６８及び６９を介して第２の集積回路６６に接続されて矩形波 のスイッチング出力信号７１を発生するフリップ・フロップ回路を構成し、スイ ッチング出力信号は回路内でスイッチ又は高速リレー４７に接続されたトランジ スタ７３のゲートに抵抗７２を介して与えられる。高速リレー４７が作動される とリレー切片７５が駆動されて端子７６及び７８間の回路を開成し、表示時計１ ０を停止又はストップさせる（第１図参照）。第３図に示されるように、手動ボ タン５ａ、５ｂ又は５ｃの手動操作によって与えられる第２の無線制御信号１８ 、又はホイッスル２ａ、２ｂ又は２ｃの吹き鳴らしによっで与えられる第１の無 線制御信号１９のいずれか一方も表示時計１０を停止させることができる。上述 のように、２６ａ、２６ｂ又は２６ｃ等の付加的な手動操作ボタンは各送信機２ ａ、２ｂ及び２ｃで２５ａ、２５ｂ及び２５ｃと類似の付加的な音声基板ととも に用いられ、異なる周波数で発振されて表示時計１０をスタート又は再スタート させ、必要な場合には合成制御信号が手動スタートボタン２１と並列に接続され て端子７６及び７８を介して回路を再閉成し、表示時計を駆動するようにさせる こともできる。 本件発明はある種の好ましい実施形態に関連して説明されたが、構造、部品の 配列や結合、材料の種類の各種の変更は本件発明の精神及び目的を逸脱しない限 り宇野であると理解されるべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．タイマー； 上記タイマーを駆動するスイッチング手段； 競技審判員によって携帯されるのに適した携帯可能な遠隔無線送信機； 上記競技審判員によって携帯されるように設けられて上記タイマーを駆動する ために上記競技審判員の決定を示す可聴信号を発生する信号発生装置； 上記可聴信号に応答して上記送信機によって送信された無線制御信号を受け取 るとともに上記無線制御信号に応答して遠隔スイッチング信号を発生する無線受 信機； 上記遠隔スイッチング信号に応答して上記タイマーを操作する手段； とから構成される遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ２．上記信号発生装置がホイッスルである請求項１記載の遠隔操作可能な運動 競技用計時システム。 ３．上記無線送信機が上記ホイッスル近くで上記競技審判員によって携帯され るように設けられたマイクロホンを含む請求項２記載の遠隔操作可能な運動競技 用計時システム。 ４．上記タイマーが１秒単位で表示するデジタルタイマーである請求項３記載 の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ５．上記競技審判員の複数の各々が上記無線送信機の１つを携帯し、上記タイ マーがいずれかの無線送信機から受け取った最も早い無線制御信号に応答する請 求項３記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ６．上記複数の各無線送信機が周波数変調されるとともに異なる搬送周波数で 作動し、上記無線受信機が異なる複数の搬送周波数の各々に同調する個別の回路 を含む請求項５記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ７．上記無線制御信号が送信された無線送信機を特定する手段が設けられてい る請求項６記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ８．上記最も早い制御信号が上記タイマーをストップさせる請求項７記載の遠 隔操作可能な運動競技用計時システム。 ９．上記タイマーが１／１０秒単位での表示能力のあるデジタル表示タイマー である請求項８記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 １０．公式計時係員に用いられ、上記可聴信号に応答して手動スイッチング信 号を与える手動スイッチが設けられ、上記タイマーが手動スイッチング信号又は 上記遠隔スイッチング信号の最も早いものに応答する請求項５記載の遠隔操作可 能な運動競技用計時システム。 １１．上記送信機が上記競技審判員による手動操作にて第２の無線制御信号を 発生して上記タイマーを作動させる請求項１０記載の遠隔操作可能な運動競技用 計時システム。 １２．上記送信機が上記無線送信機の周波数変調のために予め選択された周波 数の第２の制御信号を発生して上記第２の無線制御信号を発生させる音声回路を 含む請求項５記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 １３．上記受信機が信号強度調整可能な入力チャネルと、選択された周波数で 上記無線制御信号を通過させて上記遠隔スイッチング信号を発生する少なくとも １つのバンドパスフィルターとを含む請求項１２記載の遠隔操作可能な運動競技 用計時システム。 １４．上記無線制御信号及び上記第２の無線制御信号の双方に応答して上記ス イッチング信号を発生する電気コントローラー回路が設けられている請求項１３ 記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 １５．上記スイッチング信号に応答して作動するリレーが設けられ、上記タイ マーが上記リレーの作動に応答して動作される請求項１４記載の遠隔操作可能な 運動競技用計時システム。 １６．上記複数の競技審判員が３人であり、上記計時システムが適用される運 動競技がバスケットボールである請求項６記載の遠隔操作可能な運動競技用計時 システム。 １７．上記タイマーが秒及び１／１０秒を示すデジタル表示時計を含む請求項 １６記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 １８．上記無線制御信号による上記タイマーの作動が、上記競技審判員の上記 ホイッスルの音に応答して公式計時係員が手動スイッチを操作することによって 得られるものよりも正確でかつ素早い請求項１７記載の遠隔操作可能な運動競技 用計時システム。 １９．１つのバンドパスフィルターが上記無線制御信号を通過させるために選 択される請求項１３記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ２０．上記送信機が上記送信機による上記第２の無線制御信号の供給を可能と する手動スイッチを含む請求項１１記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システ ム。 ２１．２つのバンドパスフィルターが設けられ、上記バンドパスフィルターの １つが上記無線制御信号を通過させるように調整され、上記バンドパスフィルタ ーの他方が上記第２の無線制御信号を通過させるように調整され、上記スイッチ ング信号が上記無線制御信号及び上記第２の無線制御信号の双方に応答して発生 される請求項２０記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ２２．システムテストの目的で無線制御信号を受け取ったことを示す手段が設 けられている請求項２２記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ２３．上記タイマーをスタートさせるためにスタートスイッチング信号を発生 する第３の無線制御信号が設けられている請求項２１記載の遠隔操作可能な運動 競技用計時システム。 ２４．運動競技領域をカバーする遠隔操作可能な運動競技用計時システムであ って、複数の無線受信機が上記競技領域について離れた複数の位置に配置されて いる請求項２記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。 ２５．上記複数の無線受信機の１つ以上が同一搬送周波数に調整されている請 求項２４記載の遠隔操作可能な運動競技用計時システム。