JPH09501359A - 連続ベルトプレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 連続ベルトプレスは、ストリップ状材料（９）をプレスするのに役立つ。連続ベルトプレスは、２つの対向して配置された循環ベルト（３及び４）を有し、それらは、曲げロール（５）のまわりに引っ張られており、ストリップ状材料（９）に対して押しつけられる。そのようなベルトプレスの改良のために、少なくとも１つの曲げロール（６及び８）が、温度変化可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 連続ベルトプレス 【発明の背景】 本発明は、曲げロールに引っ張られ、ストリップ材料に対してプレスされるよ うになっている、２つの対向して配置されたプレスベルトからなる、ストリップ 材料のプレスのための連続ベルトプレスに関する。 そのようなベルトプレスは、例えば、予め薄く延ばされた複合材料の熱浮き彫 り用に使用される。好ましくは、そのようなベルトプレスは、特には、予め薄く 延ばされた材料のような、全てのタイプの織物シート状物の加工に使われる。 初めに言及したタイプの連続ベルトプレスは、DE-OS3,247,145に開示されてい る。この既知の装置は、２つの対向して配置された金属合金の循環金属ベルトか らなる。ジュロプラスチックをプレスしたラミネート、及びさらには、プラスチ ックを被覆した硬いファイバーボード、木材ファイバーボード、チップボード、 ガラスファイバー強化シート状物等の製造に役立つ。循環ベルトは、２つのそれ ぞれのロールによって張られ、その部分で、ベルトは、互いに対向し、それらの 間に材料のウェブをはさむ。そのような部分では、さらに、ベルトは、加熱板の 上を走行する。 DE-OS3,126,739は、チップボードの製造のための連続作動プレスを開示し、そ の中で、頂部プレスプラテンは、プレスニップを取り付けるために、油圧シリン ダーで上下に動かされ、それから、選ばれた位置に止められる。循環プレスベル トは、鉄鋼で作られる。底部及び頂部プラテンのそれぞれ加熱板及び冷却板は、 多数の循環ロールシューからなり、循環ロールシューは、取り付け及び取り外し でき、ロールの軸受手段とそれぞれ加熱装置及び冷却装置の両方として働く。こ れに関して、支持本体は、鉄鋼ベルトの方向に循環するロールのための走行表面 と加工される材料への熱伝導のための熱貯蔵手段の両方として働く。支持本体へ の熱の投入は、加熱管及び冷却管を経る。 DE-OS3,208,728は、アミノ樹脂被覆支持ウェブの連続製造のための装置、即ち 、互いに対向し、曲げロールに引っ張られ、プレスベルトの間を走行する、模様 付きフィルム又はベースフォイルのような多層支持ウェブに平面プレス作用をか け、ラミネート卜のように一緒にウェブをプレスする、２つの循環プレスベルト を備えた二重ベルトプレスを開示する。特に平らな平面プレス作用を確保し、空 気漏れを防ぐために、各プレスベルトの後側で、複数の圧力チャンバが、共通プ レス板に設けられる。 米国特許第4,402,778号は、ストリップ状ラミネート材料がプレスされる二重 ベルトプレスを開示する。そこでは、プレスベルトは、ストリップ状材料に係合 し、圧縮空気チャンバが、循環プレスベルトを加熱するための加熱装置とともに 取り付けられ、従って、樹脂を含浸させたラミネートストリップ又はウェブも同 様である。類似の装置が、米国特許第4,420,359号に開示されている。 米国特許第3,801,407号は、循環プレスベルトに隣接して、熱空気分配器を有 する二重ベルトプレスを開示し、それを通じて、熱空気は、循環プレスベルトに 送り込まれ、その結果、ストリップ状材料も加熱される。 従来技術のベルトプレスには、種々の欠点がある。金属、特に鉄鋼の循環金属 ベルトは、高い熱伝導性の利点をもたらす。それゆえ、鉄鋼のような金属の循環 プレスベルトは、ストリップ状材料が比較的良く温度変化し、即ち、必要に応じ て、加熱又は冷却することができる。さらに、それらは、高圧に適している。 しかし、鉄鋼のような金属のプレスベルトは、布の加工には適さない、という のは、ベルトが、布のパイルを傷つけるからである。さらに、金属又はそれぞれ 鉄鋼のベルトは、比較的高価である。 既知のベルトプレスのさらなる欠点は、温度変化させるために、付随した多く の装置を必要とすることである。ラミネートの満足する又は良い結果を得るため に、一定の温度を保たねばならない。温度制御は、加工の結果のために、著しく 重要である。従って、ストリップ状材料をベルトプレスで温度変化させる必要が あり、即ち、ストリップ状材料を冷却又は加熱することである。この目的のため に、既知の構造は、複雑な装置を使用する。さらに、高い熱伝導性のために、鉄 鋼のような金属の循環プレスベルトが必要とされるが、それは、布材料のウェブ の加工のためには、すでに記載された欠点を有する。 【発明の要旨】 本発明の１つの目的は、初めに言及したタイプの改良された連続ベルトプレス を提供することである。 本発明によれば、この目的は、少なくとも１つの曲げロールが、温度変化させ られ、即ち、加熱又は冷却されることにより達成される。循環プレスベルトは、 そのような曲げロールによって、加熱又は冷却される。好ましくは、温度変化す る曲げロール上の循環プレスベルトのラップの角度は、循環プレスベルトの接触 をできるだけ長くするために、例えば180°以上のように、比較的大きい。 循環プレスベルトは、温度変化する曲げロールの温度を、実質的に、完全に受 け取る。従って、ストリップ状材料に熱を伝え、又はストリップ状材料から熱を 取ることができる。 加熱又は冷却流体を温度変化する曲げロールに伝える手段が設けられる。加熱 及び冷却流体流れとして、機能流体及び温水が、特に適している。使用される冷 却剤は、冷蔵ユニットからの水及び／又は塩水で作られる。 温度変化する曲げロールによって循環プレスベルトの温度を変えることは、別 のる方法によって生じさせてもよい。例えば、循環プレスベルトを熱い空気によ って加熱し、又は冷たい空気によって冷却することも可能である。そのような温 度変化する空気は、循環ベルトにノズルチェストによって向けられる。空気を加 熱又は冷却するために、熱交換器を用いることも可能である。 本発明によるベルトプレスのさらなる利点は、従来技術のプレスベルトでは必 要なものとして用いられた、複雑で問題の多いローラーチェーンが、使用されな いことにある。 本発明のさらなる有利な改良は、従属する請求の範囲に記載される。 好ましくは、循環ベルトは、ゴムベルト、又は好ましくは、ゴムコーティング を有する布ベルト、又は繊維ベルトである。例えば、プラスチック材料のような 他の材料を用いることも可能である。循環ベルトは、曲げロールによって温度を 変えられるので、金属又は鉄鋼ベルトは使えない。損傷させずに満足な方法で布 を取り扱うことを、特に可能にする本発明の手段によるベルトプレスを使うため 、ゴムベルト又は加工される材料をやさしく取り扱う他の材料の１つを有するこ とが、実際に可能である。 さらなる有利な改良は、循環ベルトは、その側面で、温度変化する曲げロール に接触し、さらに、ストリップ状材料にも接触することを特徴とする。従って、 循環プレスベルトは、温度変化する曲げロールのまわりに引っ張られるので、温 度変化する曲げロールの周囲と接触している“右”側、即ち、結果として、加工 されるストリップ状材料と接触することとなる側を有する。 ベルトプレスのさらなる有利な改良は、複数の圧力板が、ストリップ状材料に 隣接して設けられることを特徴とする。そのような圧力板の互いの距離は、好ま しくは調節可能である。この目的のために、親ねじ駆動装置が使用されてもよい 。特定の距離に取り付けることによって、所定の圧力が生じ、圧力の大きさは、 圧力間の距離を小さくすることにより増加する。複数の圧力板が設けられるので 、ギャップ及びニップの高さを変えることができ、例えば、ストリップ状材料が 、比較的高いギャップに初めに入ることができ、それから、増加した高圧が作ら れ、そしてかけられるように、大きさを減らす。 本発明の１つの実施形態を、添付図面を参照して、説明する。 【図面の簡単な説明】 図は、二重ベルトプレスの側面図を示す。 【実施形態】 頂部循環プレスベルト３及び底部循環プレスベルト４を包含する二重ベルトプ レス２が、フレーム１に取り付けられる。頂部プレスベルト３は、曲げロール５ 及びより大きな直径を有する温度変化する曲げロール６のまわりを走る。ベルト ３のラップ角度は、温度変化する曲げロール６の場合には、約270°である。底 部プレスベルト４は、相似形で、曲げロール７及び温度変化する曲げロール８の まわりを走る。２つの対向して置かれた循環プレスベルト３及び４が、それらの 間に、ストリップ状材料９をはさむ。 循環ベルト３及び４の場合、ゴムのベルトは、問題である。それらは、その側 面で、温度変化する曲げロール６及び８と接触していて、後に、矢印１０の方向 に二重ベルトプレス２の中を走行するストリップ状材料９と接触する。 図に示されるように、２つの対向して配置された循環ベルト３及び４がある。 二重ベルトプレス２の頂部、即ち、頂部ベルト３及びその関連部品は、二方向矢 印の方向に垂直に移動でき、即ち、昇降できる。 さらに、二重ベルトプレス２の頂部の下部分、即ち、ストリップ状材料９のあ る部分には、複数（５つ）の圧力板１２が設けられ、圧力板１２は、親ねじ駆動 装置によって垂直方向に互いに独立に移動できる。圧力板１２に対向して、二重 ベルトプレス２の底部の頂部分に位置する、さらなる圧力板１３がある。全ての ３つの圧力板１３は、調節できない。圧力板１２の位置を変えることによって、 圧力板１２と１３の間の距離を変えることができる。距離が大きくなればなるほ ど、即ち、プレスニップが大きくなればなるほど、ストリップ状材料にかかる圧 力は小さくなり、逆もまた成立する。 ベルト３及び４は、それぞれ、ベルト直進装置１５及び１７を通る。 頂部では、ベルト３の水平部分、及び／又は、底部では、ベルト４の水平部分 において、ノズルチェストを設けることが可能であり（図には例示されず）、そ こを通って、温度変化した（熱い又は冷たい）空気が、ベルト３及び４の側面に 吹きつけられ、ベルト３及び４は、後に、ストリップ状材料９と接触する。 二重ベルトプレスの後ろへの動きの矢印１０では、さらなる温度変化装置１４ が設けられ、それは、本実施形態では、２つの放射ヒーターからなり、ストリッ プ状材料９は、ヒーターの間を走行する。そのような放射ヒーターは、ストリッ プ状材料にあるいかなる泡も再び発生させるために特に必要とされ、ストリップ 状材料は、二重ベルトプレス２で平らにされ、そのような泡が、その後、その正 規な厚さを回復する。 図に示されるような連続二重ベルトプレスは、被覆されたラミネートの加工に 、特に適している。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．曲げロール（５）のまわりに引っ張られており、ストリップ状材料（９）に 対して押しつけられるようになっている、２つの対向して配置された循環ベルト （３及び４）からなる、ストリップ状材料（９）のプレスのための連続ベルトプ レスにおいて、 少なくとも１つの曲げロール（６及び８）が、温度変化可能であることを特徴 とするベルトプレス。 ２．循環ベルト（３及び４）が、ゴムコーティングを有する、ゴムベルト又は布 ベルト、又は繊維ベルトであることを特徴とする請求の範囲１に記載のベルトプ レス。 ３．循環ベルト（３及び４）が、温度変化する曲げロール（６及び８）と接触し 、また、ストリップ状材料（９）とも接触する側面を有することを特徴とする請 求の範囲１又は２に記載のベルトプレス。 ４．複数の圧力板（１２及び１３）が、ストリップ状材料（９）に隣接して設け られることを特徴とする前述のいずれかの請求の範囲の１つに記載のベルトプレ ス。 ５．圧力板（１２及び１３）の間の距離は、調節可能であることを特徴とする請 求の範囲４に記載のベルトプレス。