JPH09501245A - 電気光学式プレーナ光偏向器及びその製造方法 - Google Patents

電気光学式プレーナ光偏向器及びその製造方法

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JPH09501245A
JPH09501245A JP7506146A JP50614694A JPH09501245A JP H09501245 A JPH09501245 A JP H09501245A JP 7506146 A JP7506146 A JP 7506146A JP 50614694 A JP50614694 A JP 50614694A JP H09501245 A JPH09501245 A JP H09501245A
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フラディミル ヒンコフ
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フラウンホッファー−ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ.
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1列に並置されたプリズム偏向器を有し、これらのプリズム偏向器が電圧を負荷可能な電極を有する電気光学式プレーナ光偏向器に関するものである。光線がZカット・ニオブ酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶に、好ましくはその表面に沿って延設される単一モード薄膜導波路に通され、プリズム偏向器がそれぞれ2つの三角形範囲又は角柱状範囲からなり、これらの範囲内に、逆向きの自発分極方向を有する分域内で電界ベクトルによって決まる分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されており、相隣接する三角形範囲が逆の分極方向を有し、三角形範囲を橋絡する矩形電極が結晶の上面に被着され、またこの結晶の下面に対向電極が被着されていることが本発明にとって本質的である。本発明措置によって達成される点として、電極と対向電極との間に電圧が印加されると相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲内に前置符号の異なる屈折率変化が誘起され、屈折率分布はほぼ理想的な鋸歯状となる。本発明は更にかかる光偏向器を製造する方法に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 電気光学式プレーナ光偏向器及びその製造方法技術分野 本発明は、1列に並置されたプリズム偏向器を有し、これらのプリズム偏向器 が電圧を負荷可能な電極を有する電気光学式プレーナ光偏向器に関するものであ る。 本発明は更に、かかる光偏向器を製造する方法に関するものである。従来の技術 電子制御式光偏向器、いわゆるデフレクタは、例えば光メモリ又はTV用レーザ ーディスプレイ等において利用される。かかるデフレクタの重要な特性は、解像 可能点の、即ち角度間隔を置いて生成することのできる個々の光線位置の、達成 可能な数である。屈折率を電気光学式に変更可能なプリズムによってデフレクタ を実現することは公知である。しかしかかる単一のプリズムで生成することので きる解像可能点は約10〜20にすぎない。これは大抵の用途にとって充分ではない 。例えばTV用レーザーディスプレイで使用するには約1000の解像可能点が必要と なる。解像可能点の数を増やすために複数のプリズムを前後に配置する可能性に は、同時に、このように組立てられたデフレクタが比較的大きな構造長さとなる 欠点が伴う。1列に並置されたプリズムを有する光偏向器はこのような欠点を 有していない。各プリズムは光線の一部を偏向し、それもしかも、デフレクタ後 に光線全体が希望する方向に走るように偏向する。部分偏向された部分光線の弱 め合う干渉をファーフィールド内で防止するために、各部分光線の位相を電気光 学式に制御することも公知である。これに役立つのが1組の制御電極であり、こ れらの制御電極はそれぞれ、くさび状に配置されて角柱状偏向範囲を形成するプ リズム電極の前に位置決めされている(ドイツ公開特許公報第30 25 096号)。 相並べて、即ちプリズムアレイの形に配置された偏向プリズムを有する電気光 学式光偏向器は、いわゆる体積プリズム(ニノミヤ・ユーイチ、ウルトラハイ・ リゾルビング・エレクトロオプティック・プリズム・アレイ・ライト・デフレク ターズ、IEEE・ジャーナル・オブ・クブァントゥム・エレクトロニクス、QE-9巻 、8号、1973年8月、791〜795頁)を使ってもまた集積光導波路プリズム(ドイ ツ公開特許公報第3025 096号)を使っても実現されている。プリズムアレイ・デ フレクタにおける主な問題は、プリズムのかどを丸くすることなく、またプリズ ム間でひずみを生じることなく、屈折率変化の理想的鋸歯状分布を生成すること である。というのも、理想的分布からのあらゆる偏差は側波帯を強め、SN比を劣 化させるからである。 理想的鋸歯状分布を達成することは、体積プリズムでは事実上不可能である。 個々の結晶板でかかるデフレクタを組立てて、少なくとも幾つかのプリズム間に 明確な境界を達成することが技術的にきわめて支出を要する点を別としても、光 線を通す板の厚さは技術的に制約されて比較的厚く、少なくとも200 μm である 。その結果、かかる板中の電界分布はきわめて不均一となる。その帰結として屈 折率分布は希望する理想的分布から大きな偏差を有する。板の中心でこれらの偏 差が最大となる一方、電極の近傍では小さな偏差が予想される。板厚に起因する 別の欠点は、妥当な数の解像可能点を達成すべき場合に利用しなければならない 約1KV付近の高い制御電圧である。 導波路プリズムを使った解決策が体積プリズムを使った解決策に比べて有する 利点として、光が薄膜に通され、これにより、電極に印加される制御電圧の値を 低減することができる。しかし電極幾何学が不都合なために制御電圧はいまなお 400〜500Vである。この解決策も、屈折率変化の理想的鋸歯状分布を達成する可 能性を提供しない。その原因は導波路の表面に被着される電極の間の電界分布が きわめて不均一であることにあり、これらの電極がやはり偏向光線中にひずみを 生じる。不都合な電極形状はプリズム寸法をも制限する。制御電圧を過度に大き く選定しなくてもよいように、プリズムは僅か約50μm の幅で設計される。約10 00の解像可能点を達成するには1cmの開口が不可欠であり、即ち約200 のプリズ ムと同数の制御電圧とが必要であり、これは不利なことにこのために必要な比較 的複雑な制御電子素子を伴う。発明の説明 本発明の課題は従って、前記欠点が取り除かれ、特に屈折率分布がほぼ理想的 な鋸歯状分布を有する冒頭に指摘した種類の電気光学式プレーナ光偏向器を提供 することである。本発明の課題は更に、できるだけ僅かな支出でかかる光偏向器 を製造する方法を示すことである。 前記課題は、本発明によれば、光線が板状Zカット・ニオブ酸リチウム又はタ ンタル酸リチウム結晶に通され、プリズム偏向器がそれぞれ2つの三角形範囲又 は角柱状範囲からなり、これらの範囲内に、逆向きの自発分極方向を有する分域 内で電界ベクトルによって決まる分極方向を反転することによってほぼ一様な分 極方向が生成されており、相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲が逆の分極方向 を有し、結晶のこれらの三角形範囲又は角柱状範囲に、矩形に構成される電極が 被着されており、この結晶が下面に少なくとも1つの対向電極を備えていること によって解決される。 本発明による電気光学式プレーナ光偏向器の有利な諸展開は従属請求の範囲第 2項〜第12項の対象である。 本発明の別の課題は、本発明によれば請求の範囲第13項に明示された方法で 解決される。 この方法は、本発明によれば、少なくとも表面(上面)の近傍で三角形範囲又 は角柱状範囲の内部に、逆向きの自発分極方向を有する分域内で分極方向を反転 することによってほぼ一様な分極方向が生成されて、 相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲が逆の分極方向を有することによって、ま ず板状Zカット・ニオブ酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶中に三角形構造 又は角柱構造が生成され、次に結晶のこれらの並置された三角形範囲又は角柱状 範囲に矩形電極が被着され、この結晶の下面に少なくとも1つの対向電極が備え られることを特徴としている。 本発明による方法の好ましい実施態様は従属請求の範囲第14項〜第21項に 明示されている。 本発明が利用するのは、少なくとも結晶表面の近傍で、しかし結晶板の厚さ全 体を通しても、幾つかの結晶範囲内に、逆向きの自発分極方向を有する分域内で とによってほぼ一様な分極方向を生成することが可能となる事実である。これは 例えば+Zカット・ニオブ酸リチウム結晶にチタン膜を被着し、引き続き1000℃以 上に加熱することによって達成される(しかし反転は-Zカット・ニオブ酸リチウ ム結晶でも可能である)。ほぼ一様な分極方向を生成すべき範囲はホトリソグラ フィできわめて正確に、鋭い稜及びかどを有する三角形又は角柱として構成する ことができる。相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲が逆の分極方向を有するよ うになっている場合、これらの範囲に付属して設けられる共通の矩形電極に電圧 を印加することによって、相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲内に、前置符号 (n+Δn 又はn−Δn )の異なる屈折率変化を誘起することができる。この場 合屈折率分布はほぼ理想的 鋸歯状である。図面の簡単な説明 以下、実施例及び付属の図面に基づいて本発明を詳しく説明する。 図1は屈折率を電気光学式にnからn+Δnへと変更可能な単一のプリズムを 通過する光線の通路を示す図である。 図2は多数の並置されたプリズム偏向器を通過する光線の通路を示す図である 。 図3は多数の並置されたプリズム偏向器を通過する光線の通路を示す図であり 、部分光線の位相を制御する制御電極がそれぞれプリズム偏向器に付属して設け られている。 図4は個々の結晶板から組立てられる公知の電気光学式光偏向器を示す。 図5は光が薄膜導波路に通される公知の電気光学式光偏向器を示す。 図6a〜図6dは本発明による光偏向器を製造する個々の工程を示す。 図7a〜図7eは本発明による光偏向器を製造する別の可能性を示す。 図8aは図6dに示す光偏向器の横断面図である。 図8bは図7eに示す光偏向器の横断面図である。 図9は基板としてのニオブ酸リチウム結晶上に別の集積光学素子を有する本発 明による光偏向器を示し、光は薄膜導波路に通される。 図10は図9に示す光偏向器を示し、但し特別に構 造化されたストリップ導波路を有し、この導波路を介して光が薄膜導波路に入力 結合される。 図11は第1列の並置されたプリズム偏向器と光伝搬方向でその背後に位置決 めされる第2列の並置されたプリズム偏向器とを有する光偏向器を示す。 図12は集積光学式光スイッチとして利用することのできる本発明による光偏 向器を示す。好ましい実施例の説明 図1に示された単一のプリズムはその屈折率nが電気光学式に変更可能である 。Wはこのプリズムに入射する光線の波先である。屈折率nに依存してこの光線 はプリズムから出射するとき屈折される。屈折率が電気光学式にnからn+Δn へと変更されると、屈折角はΔβだけ変化する。かかる単一のプリズムによって 屈折率を、またこうして屈折光線の角度位置を、電気光学式に変更することによ って生成することのできる解像可能点は約10〜20にすぎないので、解像度を大き くするために幾つかのプリズムを並置してプリズムアレイの形に配置することは −先に既に述べたように−公知である。図2は相並べて位置決めされるN個のプ リズム偏向器を有するかかる配置の略示図である。底辺の長さL、幅aのこれら N個の同種のプリズムはそれぞれ、波先Wで入射する光線の一部を偏向する。W1 〜WNはそれぞれ部分偏向された部分光線の波先である。図2と同じ配置が図3 に示されているが、但しここではプリズム電極がくさび形に配置されて角柱状偏 向範囲を形成し、従って個々のプリズム偏向器を 形成し、このプリズム電極の前に、プリズム偏向器と同数のN個の制御電極が配 置されている。これらの制御電極によって各部分光線の位相を電気光学式に制御 することができ、これにより、偏向された光線のファーフィールド内に本来現れ る弱め合う干渉が防止される。WKはこうして偏向された光線の修正された波先 である。図4は1列に並置されたプリズム偏向器と付属の制御電極とを有するか かる光偏向器の公知の実現態様を示す。この公知の光偏向器は個々のニオブ酸リ チウム結晶板から組立てられている。各結晶板は上面に1対のくさび形又は三角 形プリズム電極とその前で支承された制御電極とを担持している。各結晶板の下 面には適宜な対向電極が被着されている。プリズム電極に適宜な電圧が印加され ると、屈折率はその下にある範囲でnからn+Δn に、又は相隣接するプリズム 電極の範囲でnからn−Δn に変更することができる。しかし結晶板の厚さが少 なくとも200 μm であり、相隣接する電極が異なる極性を有するので、電極間の 電界分布はきわめて不均一である−このことは図面に書き込まれた電気力線がは っきりと示す。この不均一な電界分布の結果として、既に述べたように屈折率分 布が希望する理想的分布からかなり偏差を生じ、そのことから結局、偏向された 光線の望ましくないひずみを生じることになる。図5に示されたやはり公知の光 偏向器は、この場合光が薄膜導波路に通され、即ち基板として役立つニオブ酸リ チウム結晶の表面に沿って延設される薄膜に通され、こうして電極に比較的 低い電圧を印加して作動することができるという利点を有してはいるが、しかし この場合にも不利なことに、くさび形に配置して導波路表面に被着される電極の 間の強い不均一な電界分布が屈折率分布の希望する理想的鋸歯状分布からの偏差 をもたらす。 この点で本発明が救済策を提供する。ほぼ理想的な鋸歯状屈折率分布は以下に 述べる措置によって達成される。その際、ニオブ酸リチウム結晶やタンタル酸リ チウム結晶も、特定温度以下、キュリー温度Tc以下で外部電界なしに自発分極 を示す強誘電体である点か 域ニオブ酸リチウム結晶中で+Z軸の方向を向く。この軸に沿って最大の電気光 学係数も記録される。 本発明が利用するのは、少なくとも結晶表面の近傍で、しかし結晶板の厚さ全 体を通しても、幾つかの結晶範囲内に、逆向きの自発分極方向を有する分域内で ことによってほぼ一様な分極方向を生成することが可能となる事実である。これ は例えば+Zカット・ニオブ酸リチウム結晶にチタン膜を被着し、引き続き1000℃ 以上に加熱することによって達成される(反転は-Zカット・ニオブ酸リチウム結 晶でも可能である)。ほぼ一様な分極方向を生成すべき範囲はホトリソグラフィ できわめて正確に、鋭い稜及びかどを有する三角形又は角柱として構成すること ができる。相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲が逆の分極方向を有するように なっている場合、これらの範囲に付属して設けられる 共通の矩形電極に電圧を印加することによって、相隣接する三角形範囲又は角柱 状範囲に前置符号(n+Δn 又はn−Δn )の異なる屈折率変化を誘起すること ができる。この場合屈折率分布はほぼ理想的な鋸歯状である。 図6a〜図6dには本発明による光偏向器を製造する個々の工程が略示図され ている。 この工程によれば、少なくとも表面近傍で、即ち深さ5〜10μm で、三角形範 囲2の内部に、逆向きの自 て決まる分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されること によって、まずZカット・ニオブ酸リチウム結晶1の表面に、それもしかもその 上面に、前記三角形構造又は角柱構造が生成される(図6a)。 次に、プロトン交換とそれに続くアニールとによって、ニオブ酸リチウム結晶 1の上面全体に延びる単一モード導波路3が製造される(図6b)。 引き続きこの導波路3に例えば二酸化ケイ素からなる誘電保護膜4が真空蒸着 又はスパッタリングされる。この誘電保護膜4に次に金属膜が被着され、この金 属膜からホトリソグラフィで、三角形範囲又は角柱状範囲2に付属して設けられ る共通の矩形金属電極5が成形される(図6c)。 こうして準備されたニオブ酸リチウム結晶1は引き続き回され、即ちその上面 又は導波路側を下にして接着剤7によって支持体6に貼付けられる。支持体6は 同一カットのニオブ酸リチウム結晶とすることができ、又はガラスで、又はその 他の材料でも、構成することができる。貼付けた後、ニオブ酸リチウム結晶1は いまや上にきている本来の下面の方から例えば20〜30μm の厚さに研磨される。 研磨した側面に次に金属膜が被着され、次にこの金属膜から例えばホトリソグラ フィで1つの共通の対向電極、又はプリズム電極5と同数でプリズム電極5に対 向し且つそれに形状が一致した対向電極8が形成される(図6d)。 しかし光偏向器の製造は図6cに示された工程で終了することもできる。即ち 、この場合金属電極8はニオブ酸リチウム結晶1の下面に直接被着される(この ことが図6cに点線で示されている)。ほぼ理想的な鋸歯状屈折率分布の実現は この場合にも保証される。ニオブ酸リチウム結晶1の厚さだけはこの場合200μm を下まわることができず、電極5、8間の一層高い電圧で作動しなければなら ない。 図7a〜図7eは本発明による光偏向器を製造する別の可能性を示す。基板と してやはりZカット・ニオブ酸リチウム結晶1が役立つ。このニオブ酸リチウム 結晶1の上面に、図6を基に説明された製造方法におけると同様にまず幾つかの 分域の自発分極方向を反転することによって、ここでも符号2とされた三角形範 囲又は角柱状範囲の内部にほぼ一様な分極方向が、従って希望する三角形構造又 は角柱構造が生成される(図7a)。 しかし前記方法とは異なり、次の工程において、 導電性結晶1を得るためにニオブ酸リチウム結晶1から外に酸素が拡散される( 図7b)。これは例えば約400℃の真空中でニオブ酸リチウム結晶1を数時間加 熱することによって達成される。 酸素の拡散に続いて次にプロトン交換とそれに続くアニールとによって導波路 3が製造される。導電性ニオブ酸リチウム結晶1′の下面は被着された金属膜9 によって酸素の供給から保護される(図7c)。 次に酸素が計量して拡散注入され、それもしかも上面の方から注入される。拡 散の深さは導波路3から下に僅か数μm (3つの光波長以上)に達するべきであ る。1″はニオブ酸リチウム結晶が再びその導電性を失ったこの範囲である(図 7d)。 酸素の拡散注入後、導波路3に誘電保護膜4が、その上に金属電極5が順次被 着される(図7e)。符号1′は基板として役立つニオブ酸リチウム結晶の下部 範囲であり、この範囲は外拡散した酸素が補充されておらず、良導電性のままで あり、対向電極として利用される。 図8aに横断面図で示された光偏向器は図6a〜図6dを基に説明した方法に 従って製造されたのに対して、図8bに横断面図で示された光偏向器は図7a〜 図7eを基に紹介する方法に従って製造されたものである。両方の図にはそれぞ れ電極5、8間に、又は電極5と電極9に接続された基板の導電性範囲1′との 間に電圧を印加した場合の電界の電気力線分布と、反転 おり、また電極に電圧を印加した場合にこれらの範囲で導波路3中に誘起される 屈折率変化n−Δn 又はn+Δn が記載されている。 ニオブ酸リチウム結晶の代わりに、タンタル酸リチウム結晶を基板として使用 することも可能である。 同様に、金属電極5の代わりにITO 膜を利用することができる。この導電性透 明膜を使用する場合誘電保護膜4は不要となる。 薄膜導波路3を製造するのを省いて、板状Zカット・ニオブ酸リチウム又はタ ンタル酸リチウム結晶1全体に光線が通されると、三角形範囲又は角柱状範囲2 は結晶板1の厚さ全体に達しなければならない。 前記製造方法によって、好ましい方法で、さまざまな適用事例に適合した光偏 向器を製造することができる。 図9がかかる実現態様を示す。この場合、基板として役立つZカット・ニオブ 酸リチウム結晶1には、表面全体にわたって延びる薄膜導波路3と、ほぼ一様な 分極方向を有する範囲2とそれに付属したプリズム電極5(対向電極は図示せず 。)とを有する三角形構造又は角柱構造が生成されているだけではない。同じ基 板は更に薄膜導波路3上に配置される5個の制御電極10とその前に配置される 集光レンズ11とを担持しており、これらの制御電極はこの場合光伝搬方向で、 5個の相並べて位置決めされるプリズム偏向器の前で支承されている。制御電極 10はプリズム偏向器によって偏向された部分光線の位相を電気光学式に制御す る目的で設けられているのに対して、プロトン交換によって薄膜導波路3上に集 積光学構造素子として直接製造することのできる集光レンズ11は強く発散した 光線を平行光線とするのに役立つ。この強発散光線は例えば導波路3の端面に結 合されるレーザーダイオード12によって生成され、光偏向器によって最終的に 偏向されねばならない。平行光線の大きな開口を達成する必要がある場合、集積 光学発散レンズ13も前段に介設することができる。 レーザーダイオード12を直接結合する代わりに、光ファイバーによって光を 導波路3に入力結合することも勿論可能である。 光メモリ用系内で使用するのに特に適した実施態様を図10が示す。この場合 導波路は、基板として役立つニオブ酸リチウム結晶1の表面のうち光入射側に対 向した前側範囲でストリップ導波路14として構成され、この範囲に続いて集光 レンズ11と制御電極10とプリズム偏向器2、5とを有する範囲ではじめて薄 膜導波路3として構成されている。ストリップ導波路14は周期的格子構造15 を備えている。即ち、そこに、角柱状範囲2を製造するときと同じ方法でニオブ 酸リチウム結晶1の表面近傍で、格子を形成する個々の要素の内部に、逆方向の 自発分極方向を有する分域内で分極方向を反転することによってほぼ一様な分極 方向が生成されており、相隣接した格子要素が逆の分極方向を有し、周期性はス トリップ導波路14に通された光の周波数倍化のための位相同期が保証されるよ うに選定されている。これは、例えば波長0.8 μm の光をストリップ導波路14 に供給すると波長0.4 μmの光が生成され、この短波光が次に集光レンズ11に よって平行化されてプリズム偏向器2、5によって偏向されることを意味する。 短波光の使用は特に光記憶ディスクにおいて重要である。というのも、その被 覆が短波範囲に敏感であり、長波光の利用と比較して記録密度のかなりの向上を 達成することができるからである。 超小型短波光源は存在しないので、いわば単一の集積光学素子のなかに光偏向 手段も周波数倍化手段も一つにまとめた前記光偏向器によって、比較的長波の超 小型のレーザーダイオード12で作動することができ、こうして光記憶ディスク 装置の書込・読取ヘッド内に問題なく組付けることのできる全体としてきわめて 小さな組立体を提供する可能性が得られる。ここでも、光ファイバーを介して光 をストリップ導波路に入力結合することが勿論可能である。 集積光学組立体として構成されてプリズム電極5も制御電極10も有する図9 、図10の光偏向器では光線の連続偏向が可能である。ディジタル偏向には制御 電極10は不要である。しかしこの適用事例では、1列に並置されたプリズム偏 向器2、5が設けられているだけの場合、達成可能な解像可能点の数がきわめて 限定されている。しかし解像可能点の数は、導波路3の範囲に少なくとも1つの 別の、例えば2倍の数のプリズム偏向器2′、5′を有する第2列を設けてプリ ズム偏向器列の前で支承することによって高めることができる。図11に示され たかかる光偏向器では、1列に並べて位置決めされた4個のプリズム偏向器2、 5のそれぞれの前に2個のプリズム偏向器2′、5′が介設されており、後者は やはりすべて1列に並置され、同様に製造されている。 最後に図12は、高速集積光学式光スイッチとして利用することのできる光偏 向器を示す。この場合、図9の光偏向器とは異なり、薄膜導波路3上に光伝搬方 向で並置されたプリズム偏向器2、5の後段に集積光学レンズ16が配置されて おり、このレンズが偏向された光を集束する。更にこの場合薄膜導波路3はこの レンズ16の焦点面で、複数の光出射通路を形成するストリップ導波路17に移 行する。この光偏向器が作動すると、即ち適宜な電圧が電極5に印加されると、 さまざまな出射通路17間で切換えることができる。この光偏向器はきわめて高 い切換速度を可能とし、切換速度は1ns以下とすることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年7月21日 【補正内容】 約1000の解像可能点を達成するには1cmの開口が不可欠であり、即ち約200 のプ リズムと同数の制御電圧とが必要であり、これは不利なことにこのために必要な 比較的複雑な制御電子素子を伴う。発明の説明 本発明の課題は従って、前記欠点が取り除かれ、特に屈折率分布がほぼ理想的 な鋸歯状分布を有する冒頭に指摘した種類の電気光学式プレーナ光偏向器を提供 することである。本発明の課題は更に、できるだけ僅かな支出でかかる光偏向器 を製造する方法を示すことである。 前記課題が、本発明によれば請求の範囲第1項に明示された電気光学式プレー ナ光偏向器によって解決される。本発明による光偏向器は板状Zカット・ニオブ 酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶からなり、この結晶に光線が通され、プ リズム偏向器は3面プリズムを形成する各2つの範囲からなり、これらの範囲内 に、元々+Z軸方向に自発分極方向を有する分域内で電界ベクトルによって決まる 分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されており、相隣接 する角柱状範囲が逆の分極方向を有し、結晶のこれらの角柱状範囲に、矩形に構 成される電極が被着されており、この結晶が下面に少なくとも1つの対向電極を 備えている。 本発明による電気光学式プレーナ光偏向器の有利な諸展開は従属請求の範囲第 2項〜第12項の対象である。 本発明の別の課題は、本発明によれば請求の範囲第13項に記載された方法で 解決される。 本発明による方法では、少なくとも表面(上面)の近傍で、それぞれ1つの3 面プリズムを形成する範囲の内部に、+Z軸方向に自発分極方向を有する分域内で 分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されて、相隣接する 角柱状範囲が逆の分極方向を有することによって、まず板状Zカット・ニオブ酸 リチウム又はタンタル酸リチウム結晶中に角柱構造が生成され、次に結晶のこれ らの並置された角柱状範囲に矩形電極が被着され、この結晶の下面に少なくとも 1つの対向電極が備えられる。 本発明による方法の好ましい実施態様は従属請求の範囲第14項〜第21項に 明示されている。 本発明が利用するのは、少なくとも結晶表面の近傍で、しかし結晶板の厚さ全 体を通しても、幾つかの結晶範囲内に、元々逆向きの自発分極方向を有する分域 することによってほぼ一様な分極方向を生成することが可能となる事実である。 これは例えば+Zカット・ニオブ酸リチウム結晶にチタン膜を被着し、引き続き10 00℃以上に加熱することによって達成される(しかし反転は-Zカット・ニオブ酸 リチウム結晶でも可能である)。ほぼ一様な分極方向を生成すべき範囲はホトリ ソグラフィできわめて正確に三角形として、従って鋭い稜及びかどを有して結晶 の上面から深部へと達する3面プリズムとして結晶の上面に構成することがで きる。相隣接する角柱状範囲が逆の分極方向を有するようになっている場合、こ れらの範囲に付属して設けられる共通の矩形電極に電圧を印加することによって 、相隣接する角柱状範囲に前置符号(n+Δn 又はn−Δn )の異なる屈折率変 化を誘起することができる。この場合屈折率分布はほぼ理想的な鋸歯状である。図面の簡単な説明 以下、実施例及び付属の図面に基づいて本発明を詳しく説明する。 図1は屈折率を電気光学式にnからn+Δnへと変更可能な単一のプリズムを 通過する光線の通路を示す図である。 請求の範囲 1.1列に並置されたプリズム偏向器を有し、これらのプリズム偏向器が電圧を 負荷可能な電極を有する電気光学式プレーナ光偏向器であって、光偏向器が板状 Zカット・ニオブ酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶(1)からなり、この 結晶に光線が通され、プリズム偏向器が3面プリズムを形成する各2つの範囲( 2)からなり、これらの範囲内に、元々+Z軸方向に自発分極方向を有する分域内 で電界ベクトルによって決まる分極方向を反転することによってほぼ一様な分極 方向が生成されており、相隣接する角柱状範囲(2)が逆の分極方向を有し、結 晶(1)のこれらの角柱状範囲(2)に、矩形に構成される電極(5)が被着さ れており、この結晶(1)が下面に少なくとも1つの対向電極を備えている電気 光学式プレーナ光偏向器。 2.基板として役立つ結晶(1)の表面(上面)に沿って延設された単一モード 薄膜導波路(3)に光線が通され、ほぼ一様な分極方向が生成される角柱状範囲 (2)が少なくとも薄膜導波路(3)の厚さを有する請求の範囲第1項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 3.結晶(1)が薄膜導波路(3)の下方でそれ自身導電性とされており、この 範囲が対向電極(8)として役立つことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 4.結晶(1)又は薄膜導波路(3)と電極(5)との間に誘電膜(4)が配置 されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 5.結晶(1)又は薄膜導波路(3)上に、光伝搬方向で並置されたプリズム偏 向器(2,5)の前で支承されて適宜数の制御電極(10)が位置決めされてい ることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の電気光学 式プレーナ光偏向器。 6.光入射側で入力結合された光線を平行光線とするために薄膜導波路(3)上 に光伝搬方向でプリズム偏向器(2,5)の前に集積光学集光レンズ(11)が 配置されていることを特徴とする請求の範囲第2項〜第5項のいずれか1項に記 載の電気光学式プレーナ光偏向器。 7.薄膜導波路(3)上に、集光レンズ(11)の前で支承して集積光学発散レ ンズ(13)が配置されている請求の範囲第6項に記載の電気光学式プレーナ光 偏向器。 8.光入射側に対向する前側範囲で導波路がストリップ導波路(14)として構 成されて、薄膜導波路(3)に移行しており、ストリップ導波路(14)が個々 の格子要素からなる周期的格子構造(15)を備えており、逆向きの自発分極方 向を有する分域内で分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成 されている範囲で個々の格子要素が構成されており、相隣接する格子要素が逆の 分極方向を有し、格子 要素が光伝搬方向に対して垂直に配置されている請求の範囲第2項〜第7項のい ずれか1項に記載の電気光学式プレーナ光偏向器。 9.少なくとも2列に並置してプリズム偏向器(2,5及び2′,5′)が設け られており、個々の列(2′,5′及び2,5)が光伝搬方向で相前後して配置 されている請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の電気光学式プレー ナ光偏向器。 10.結晶(1)の矩形に構成される電極(5)が、被着されている側面が支持 体(6)に貼付けられている請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 11.導波路(3,14)にレーザーダイオード(12)が結合されている請求 の範囲第2項〜第10項のいずれか1項に記載の電気光学式プレーナ光偏向器。 12.薄膜導波路(3)上に、光伝搬方向で並置されたプリズム偏向器(2,5 )の後段に、集積光学集光レンズ(16)が配置されており、この集光レンズ( 16)の焦点面で薄膜導波路(3)が、複数の光出射通路を形成するストリップ 導波路(17)に移行する請求の範囲第2項〜第11項のいずれか1項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 13.1列に並置されたプリズム偏向器を有する電気光学式プレーナ光偏向器を 製造する方法であって、 少なくとも表面(上面)の近傍で、各1つの3面プリズムを形成する範囲(2) の内部に、+Z方向に自発分 極方向を有する分域内で分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が 生成されて、相隣接する角柱状範囲(2)が逆の分極方向を有することによって 、まず板状Zカット・ニオブ酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶(1)中に 角柱構造が生成され、 次に結晶(1)のこれらの並置された角柱状範囲(2)に矩形電極(5)が被着 され、 この結晶(1)の下面に少なくとも1つの対向電極(8)が備えられる方法。 14.角柱状範囲(2)の生成後、結晶(1)の表面(上面)全体にプロトン交 換とアニールとによって単一モード導波路(3)が製造され、次に矩形電極(5 )及び対向電極(8)が被着される請求の範囲第13項に記載の方法。 15.電極(5)の被着後、結晶(1)の電極(5)が被着されている側面が、 支持体(6)に貼付けられ、次に結晶(1)が裏側の方から所定の厚さに研磨さ れ、研磨した面に対向電極(8)が被着される請求の範囲第13項又は第14項 に記載の方法。 16.角柱状範囲(2)の生成後、結晶(1)から外に酸素が拡散され、 引き続き結晶の下面に保護膜(9)が被着され、 次に結晶(1)の表面(上面)全体にプロトン交換とアニールとによって単一モ ード導波路(3)が製造され、 次に、拡散の深さが導波路(3)から下に数μm に達するまで酸素が表面(上面 )の方から計量して拡散注 入され、最後にこの表面に三角形範囲(2)に付属して矩形電極(5)が被着さ れる請求の範囲第13項に記載の方法。 17.Zカット・ニオブ酸リチウム結晶(1)を使用する場合チタン膜を被着し 、それに続いて1000℃以上の温度に加熱することによって分極方向の反転が達成 され、三角形構造がホトリソグラフィで生成される請求の範囲第13項〜第16 項のいずれか1項に記載の方法。 18.導電性膜を被着し、引き続きホトリソグラフィで成形することによって電 極(5)が製造されることを特徴とする請求の範囲第13項〜第17項のいずれ か1項に記載の方法。 19.プロトン交換とアニールとによって製造される導波路(3)上にまず誘電 保護膜(4)が生成され、その上に電極(5)が被着されることを特徴とする請 求の範囲第14項〜第18項のいずれか1項に記載の方法。 20.誘電保護膜(4)が真空蒸着されることを特徴とする請求の範囲第19項 に記載の方法。 21.誘電保護膜(4)がスパッタリングされることを特徴とする請求の範囲第 19項に記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1列に並置されたプリズム偏向器を有し、これらのプリズム偏向器が電圧を 負荷可能な電極を有する電気光学式プレーナ光偏向器において、 光線が板状Zカット・ニオブ酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶(1)に通 され、プリズム偏向器がそれぞれ2つの三角形範囲又は角柱状範囲(2)からな り、これらの範囲内に、逆向きの自発分極方向を有する分域内で電界ベクトルに よって決まる分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されて おり、相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲(2)が逆の分極方向を有し、結晶 (1)のこれらの三角形範囲又は角柱状範囲(2)に、矩形に構成される電極( 5)が被着されており、この結晶(1)が下面に少なくとも1つの対向電極を備 えていることを特徴とする電気光学式プレーナ光偏向器。 2.基板として役立つ結晶(1)の表面(上面)に沿って延設された単一モード 薄膜導波路(3)に光線が通され、ほぼ一様な分極方向が生成される三角形範囲 又は角柱状範囲(2)が少なくとも薄膜導波路(3)の厚さを有することを特徴 とする請求の範囲第1項に記載の電気光学式プレーナ光偏向器。 3.結晶(1)が薄膜導波路(3)の下方でそれ自身導電性とされており、この 範囲が対向電極(8)として役立つことを特徴とする請求の範囲第2項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 4.結晶(1)又は薄膜導波路(3)と電極(5)との間に誘電膜(4)が配置 されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 5.結晶(1)又は薄膜導波路(3)上に、光伝搬方向で並置されたプリズム偏 向器(2,5)の前で支承されて適宜数の制御電極(10)が位置決めされてい ることを特徴とする請求の範囲第1項〜第4項のいずれか1項に記載の電気光学 式プレーナ光偏向器。 6.光入射側で入力結合された光線を平行光線とするために薄膜導波路(3)上 に光伝搬方向でプリズム偏向器(2,5)の前に集積光学集光レンズ(11)が 配置されていることを特徴とする請求の範囲第2項〜第5項のいずれか1項に記 載の電気光学式プレーナ光偏向器。 7.薄膜導波路(3)上に、集光レンズ(11)の前で支承して集積光学発散レ ンズ(13)が配置されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の電気 光学式プレーナ光偏向器。 8.光入射側に対向する前側範囲で導波路がストリップ導波路(14)として構 成されて、薄膜導波路(3)に移行しており、ストリップ導波路(14)が周期 的格子構造(15)を備えており、逆向きの自発分極方向を有する分域内で分極 方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されている範囲で個々の 格子要素が構成されており、相隣接する格子要素が逆の分極方向を有することを 特徴とする請求の範囲 第2項〜第7項のいずれか1項に記載の電気光学式プレーナ光偏向器。 9.少なくとも2列に並置してプリズム偏向器(2,5及び2′,5′)が設け られており、個々の列(2′,5′及び2,5)が光伝搬方向で相前後して配置 されていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第8項のいずれか1項に記載の 電気光学式プレーナ光偏向器。 10.結晶(1)が、被着された電極(5)を下にして支持体(6)に貼付けら れていることを特徴とする請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の電 気光学式プレーナ光偏向器。 11.導波路(3,14)にレーザーダイオード(12)が結合されていること を特徴とする請求の範囲第2項〜第10項のいずれか1項に記載の電気光学式プ レーナ光偏向器。 12.薄膜導波路(3)上に、光伝搬方向で並置されたプリズム偏向器(2,5 )の後段に、集積光学集光レンズ(16)が配置されており、この集光レンズ( 16)の焦点面で薄膜導波路(3)が、複数の光出射通路を形成するストリップ 導波路(17)に移行することを特徴とする請求の範囲第2項〜第11項のいず れか1項に記載の電気光学式プレーナ光偏向器。 13.1列に並置されたプリズム偏向器を有する電気光学式プレーナ光偏向器を 製造する方法において、 少なくとも表面(上面)の近傍で三角形範囲又は角柱状範囲(2)の内部に、逆 向きの自発分極方向を有す る分域内で分極方向を反転することによってほぼ一様な分極方向が生成されて、 相隣接する三角形範囲又は角柱状範囲(2)が逆の分極方向を有することによっ て、まず板状Zカット・ニオブ酸リチウム又はタンタル酸リチウム結晶(1)中 に三角形構造又は角柱構造が生成され、 次に結晶(1)のこれらの並置された三角形範囲又は角柱状範囲(2)に矩形電 極(5)が被着され、 この結晶(1)の下面に少なくとも1つの対向電極(8)が備えられることを特 徴とする方法。 14.三角形範囲又は角柱状範囲(2)の生成後、結晶(1)の表面(上面)全 体にプロトン交換とアニールとによって単一モード導波路(3)が製造され、次 に矩形電極(5)及び対向電極(8)が被着されることを特徴とする請求の範囲 第13項に記載の方法。 15.電極(5)の被着後、結晶(1)が電極側を下にして支持体(6)に貼付 けられ、次に結晶(1)が裏側の方から所定の厚さに研磨され、研磨した面に対 向電極(8)が被着されることを特徴とする請求の範囲第13項又は第14項に 記載の方法。 16.三角形範囲又は角柱状範囲(2)の生成後、結晶(1)から外に酸素が拡 散され、引き続き結晶の下面に保護膜(9)が被着され、次に結晶(1)の表面 (上面)全体にプロトン交換とアニールとによって単一モード導波路(3)が製 造され、次に、拡散の深さが導波路(3)から下に数μm に達するまで、酸素が 表面(上面)の方から計量して拡散注入され、最後に この表面に、三角形範囲(2)に付属して矩形電極(5)が被着されることを特 徴とする請求の範囲第13項に記載の方法。 17.Zカット・ニオブ酸リチウム結晶(1)を使用する場合チタン膜を被着し 、それに続いて1000℃以上の温度に加熱することによって分極方向の反転が達成 され、三角形構造がホトリソグラフィで生成されることを特徴とする請求の範囲 第13項〜第16項のいずれか1項に記載の方法。 18.導電性膜を被着し、引き続きホトリソグラフィで成形することによって電 極(5)が製造されることを特徴とする請求の範囲第13項〜第17項のいずれ か1項に記載の方法。 19.プロトン交換とアニールとによって製造される導波路(3)上にまず誘電 保護膜(4)が生成され、その上に電極(5)が被着されることを特徴とする請 求の範囲第14項〜第18項のいずれか1項に記載の方法。 20.誘電保護膜(4)が真空蒸着されることを特徴とする請求の範囲第19項 に記載の方法。 21.誘電保護膜(4)がスパッタリングされることを特徴とする請求の範囲第 19項に記載の方法。
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