JPH0950115A - Sogからなる位相シフト層を有する位相シフトフォトマスクの製造方法 - Google Patents

Sogからなる位相シフト層を有する位相シフトフォトマスクの製造方法

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JPH0950115A
JPH0950115A JP22275795A JP22275795A JPH0950115A JP H0950115 A JPH0950115 A JP H0950115A JP 22275795 A JP22275795 A JP 22275795A JP 22275795 A JP22275795 A JP 22275795A JP H0950115 A JPH0950115 A JP H0950115A
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photomask
layer
shift photomask
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JP22275795A
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Masaaki Kurihara
栗原  正彰
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/30Alternating PSM, e.g. Levenson-Shibuya PSM; Preparation thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸発生剤を含むSOGを用い、SOGに対し
て直接製版を行ってSOGシフターパターンを形成する
方法を採り、ウエハに転写する際に用いるKrF(24
8nm)等の紫外線に対して対応できる高い透過率をも
つSOGからなるシフターパターン有する位相シフトフ
ォトマスクの製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、フォトマスク基板上に酸発
生剤を含むSOGを塗布する工程と、塗布されたSOG
層を電離放射線にて選択的に照射する工程と、適当な溶
剤にてSOG層を現像し、SOGからなるシフターパタ
ーンを形成する工程とを有し、且つ、SOGシフターパ
ターンを形成後に紫外線による全面照射処理および/ま
たは高温加熱処理により紫外線を吸収する感光基を分解
し、SOG層をウエハに転写する際に用いる紫外線に対
し透明化する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,超LSI、超々LSI
等の高密度集積回路の製造に用いられる、微細なパター
ンを高密度に形成するための位相シフトフォトマスクの
製造方法に関し、、特に、SOG(スピンオングラス)
からなる位相シフト層を有する位相シフトフォトマスク
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化にとも
なって、この回路作製に用いられるレチクルにも、一層
の微細化が求められるようになってきた。現在では、1
6MのDRAM用の5倍レチクルから転写されるデバイ
スパターンの線幅は、0.6μmと微細なものである。
64MのDRAMのデバイスパターンの場合には、0.
35μm線幅の解像が必要となってきており、従来のス
テッパーを用いた光露光方式ではもはや限界にきてい
る。これに対応し、これらの微小パターンを形成する方
法として、露光光源の短波長化、転写レンズの高NA
化、輪帯照明等によるパターン形成方法や、フォトマス
クを使用しない電子線直接描画によるパターン形成方法
等が検討されているが、これらのパターン形成方法の場
合、露光装置の改造や新規装置の導入を伴うためコスト
的な問題が大きい。この為、現状のステッパーを使用し
て微小パターン形成ができる、位相シフトフォトマスク
を用いたパターン転写方法が注目されるようになってき
た。位相シフトフォトマスクについては、特開昭58−
17344号、特公昭62−59296号に、すでに、
基本的な考え、原理は開示されているが、現状の光露光
のシステムをそのまま継続できるメリットが見直され、
各種タイプの位相シフトフォトマスクの開発が盛んに検
討されるようになってきた。
【0003】以下、位相シフトフォトマスクを用いた転
写の原理を第5図を用いて簡単に説明しておく。比較の
ため、従来のフォトマスクの転写方法も第6図を挙げ、
両方法の解像性の相違を説明する。図5(a)は位相シ
フトフォトマスク500を用い露光光550により投影
露光する場合の図で、この場合のウエハ上レジストでの
光の振幅分布を図5(b)に、光の強度分布を図5
(c)に示している。また、図6(a)は従来のフォト
マスク600を用い露光光650により投影露光する場
合の図で、この場合のウエハ上レジストでの光の振幅分
布を図6(b)に、光の強度分布を図6(c)に示して
いる。図5(a)、図6(a)中、510、610は透
明基板、520はエッチングストッパー層、530、6
30は遮光膜(クロム)、540はシフター、550、
650は露光光(電離放射線)であり、500は位相シ
フトフォトマスク、600は従来のフォトマスクを示し
ている。図5(a)の位相シフトフォトマスク500
は、透明基板510上に遮光膜530からなる所定幅、
ピッチのラインアンドスペースパターンと、該ラインア
ンドスペースパターンの一つおきの開口部とこの開口部
に隣接する遮光層530上にかかるようにシフター層5
40を配設しており、図6(a)の従来のフォトマスク
600は、透明基板610上に、遮光膜630からなる
所定幅、ピッチのラインアンドスペースパターンを配設
している。尚、エッチングストッパー層520は遮光層
530と透明基板510間に全面に設けられている。位
相シフトフォトマスク500に、露光光550が入射さ
れた場合、マスク出光側では、シフター部540を透過
した光の振幅は、シフターのない遮光膜530間を透過
した光の振幅と位相がnπ(nは奇数)ずれ、反転する
ように設定してある。このため、ウエーハ上レジストで
はこれらの光が互いに干渉しあい、図5(b)のような
振幅分布となり、結果としてウエーハ上レジストでの光
強度は図5(c)のようになる。これに対し、従来のフ
ォトマスク600を用いた場合には、フォトマスク出光
側での振幅は、各開口部の光は互いに位相にずれがなく
互いに干渉しあうため、ウエーハ上レジストでは図6
(b)のような振幅分布となり、結果としてウエーハ上
レジストでの光強度は図6(c)のようになる。図5
(c)の場合は、光強度分布の山間に光強度が零となる
箇所があるのに対し、図6(c)の場合は、光強度分布
の山が裾拡がりの状態となっていることが分かる。即
ち、ウエーハ上レジストでの解像性に関しては、図5
(c)の光強度分布の方が、図6(c)の強度分布より
優れていることが分かる。このように、位相シフトフォ
トマスク500を用いた転写方法の場合、従来のフォト
マスク600を用いた転写方法に比べ、解像性が良くな
り、より微細なパターンを転写できることが分かる。図
5に示す位相シフトフォトマスクの場合は、レベンソン
型位相シフトフォトマスクと言われるものであるが、位
相シフトフォトマスクとしては、レベンソン型の他に
も、ハーフトーン型、補助パターン型等大きく構造の異
なるものもあるが、基本的な考え方、原理は同じで、そ
れぞれの目的、用途に対応して使用されている。特にレ
ベンソン型はライン&スペース等の解像力の向上に効果
的とされている。
【0004】図5に示すレベンソン型の位相シフトフォ
トマスクのシフターとしては、塗布型酸化シリコンであ
るSOG(Spin On Glass)が一般的に用
いられていた。SOGは、上記レベンソン型の位相シフ
トフォトマスクのシフターの他にも、図7(c)に示す
エッジ遮光型の位相シフトフォトマスク、図7(d)に
示すリム型の位相シフトフォトマスクにも使用されてい
た。尚、図5に示す位相シフトフォトマスクは、レベン
ソン型で遮光層の上にシフター層を設けており、図7
(a)に示すものと同じタイプであり、レベンソン型で
上シフター型と言われる。これに対し、図7(b)に示
すものは、遮光層740Bの下にシフター層730Bを
設けており、レベンソン型で下シフター型である。いず
れの場合もSOGからなるシフター層の厚さは、転写時
に用いる露光光の波長で、この部分を透過する際に位相
がnπ(nは奇数)ずれ、反転するように調整されてい
る。
【0005】上記のように、シフター層としては、SO
Gが一般的に用いられていたが、このSOGのパターン
ニングは以下のようにして行われていた。上シフタ型の
位相シフトフォトマスクの製造方法の場合を例に採りこ
れを説明する。図3に示す第一の製造方法は、基板上に
塗布されたSOGに対し、電子線ないしレーザー光(A
rレーザ光363.8nm)を選択的に照射してた後、
溶剤にて現像し、レーザー光が照射された部分を残し、
未照射部を除去してSOGをパターニングを行うもので
ある。 先ず、透明基板311上に所定のパターン形状
をもつクロム等からなる遮光膜312を形成したブラン
クス310を用意する。(図3(a)) この後、遮光膜312側全面にSOG340を塗布し、
80〜120°Cでソフトベークを行う。(図3
(b)) 次いで、所定の部分のみに、電子線ないしレーザー光3
60を選択的に照射した(図3(c))後、ベークを行
い照射部を優先的に硬化させる。(図3(d)) 次に、電子線ないしレーザー光360が照射された部分
を残し、未照射部分を現像処理にて除去し、所望の形状
のSOGシフターパターン330Aを得る。(図3
((e)) この後、SOGシフターパターン330Aの焼成を行い
(図3(f))、所望形状のSOGシフターパターン3
30Aを有する位相シフトフォトマスク300を得る。
焼成は400〜500°Cで加熱し、分子量の大きな緻
密なSOG膜をつくるためのものである。
【0006】ここで、SOGと、SOGのパターニング
の原理について簡単に説明しておく。SOGは、有機シ
リコン化合物の有機溶媒溶液を塗布、乾燥、加熱して酸
化シリコンに変化させた膜を言い、SOGの出発原料と
しては、テトラニトキシシラン等の金属アルコキシド、
水、メタノール等の両極性溶媒、塩酸が用いられる。ま
た、SOG内にメチル基を残すために、トリエトキシメ
テルシランやジニトキシジメチルシラン、トリメチルニ
トキシシランも、テトラニトキシシランに対して数%〜
数十%添加される。このような出発原料の混合により加
水分解と縮重合が起こり、分子量の小さいSi−Oポリ
マー(ポリシリケート)を得る。この低分子量のSOG
を基板上にスピンコートし、ソフトベークを行うことに
よりSOGの分子量はわずかに上がる。この後に、電子
ビーム、イオンビーム、X線、γ線、SOR等の放射
光、レーザー等の光(以下、電離放射線と言う)を選択
的に照射すると照射部分に重合が起こり、分子量が増え
る。このSOGを電離放射線照射後、アルコール等の溶
剤で現像すると、分子量の差により電離放射線が照射さ
れた部分が残り、未照射部分が除去されることとなり、
SOGのパターニングが行われるのである。通常、電離
放射線を照射した後にベークを行い、分子量が増える反
応を効果的におこなわせる。このベークをPEB(Po
st Exposure Bake)と言う。この方法
は、工程が簡単であるという利点はあるが、SOG自体
の電離放射線に対する感度が低く、実用的でないという
欠点がある。
【0007】このため、一般には図4に示す第二の方法
によりSOGのパターニングが行われていた。この方法
は、SOGのパターニングに際し、電離放射線(電子
線)に対し感度の高い感光性レジストを用いるもので、
SOG上に塗布されたレジストに対し選択的に電子線の
照射(露光)を行った後に、適当な溶剤により現像する
ことにより、電子線の照射部分と未照射部分との溶剤に
対する溶解性の違いによりレジストパターンを形成し、
このパターンにそった形状にSOGをエッチングしてS
OGシフターパターンを形成するものである。先ず、透
明基板411上に所定のパターン形状をもつクロム等か
らなる遮光膜412を形成したブランクス410を用意
した(図4(a))後、SOGのエッチングする際のエ
ッチングストッパー層420を形成する。(図4
(b)) 次いで、遮光膜412側全面にSOG430を塗布し
(図4(c))、基板の外周部のSOG膜を除去した
後、SOG430を焼成する。(図4(d)) 焼成は400〜500°Cで加熱し、分子量の大きな緻
密なSOG膜をこの段階でつくってしまう。この後、S
OG430上に感光性レジスト440を塗布し、乾燥し
(図4(e))た後、レジスト上に導電層450を形成
して表面を導電性として(図4(f))、電子線460
を所定の領域に選択的に照射する。(図4(g)) 次いで、現像処理を行い、乾燥してレジストパターン4
40Aを形成し(図4(h))、このレジストパターン
440Aを耐エッチングマスクとしてSOG430のエ
ッチングを行う。(図4(i)) そして、レジストパターン440Aを除去し、所望のS
OGのシフターパターン430Aを形成した位相シフト
フォトマスク400を得る(図4(j)) このように、この第二の方法は工程が多く複雑となり,
それに伴い欠陥も多くなるという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、第一の
方法は、SOG自体が電離放射線に感度が低く実用的で
なく、第二の方法は工程が複雑となり、欠陥も多くなる
という問題があり、その対応が求められていた。一方、
最近では、酸発生剤をレジスト含ませてレジストの感度
をあげる方法が提案されるようになってきて、上記第一
の方法においても、酸発生剤を含むSOGを用いて、S
OGのシフターパターンを作製する方法が採られるよう
になってきた。しかし、この方法においては、酸発生剤
が含まれるSOGは、紫外線領域の光に対し、透過率が
低いと言う欠点があり、問題となっていた。この理由
は、酸発生剤には、一般に紫外線を吸収する紫外線感応
基があるためである。本発明は、このような状況のも
と、酸発生剤を含むSOGを用い、且つ、SOGに対し
て直接製版を行いSOGシフターパターンを形成する方
法により、紫外線に対して高い透過率をもつSOGから
なるシフターパターンを形成する位相シフトフォトマス
クの製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のSOGからなる
位相シフト層を有する位相シフトフォトマスクの製造方
法は、少なくとも、フォトマスク基板上に酸発生剤を含
むSOGを塗布する工程と、塗布されたSOG層を電離
放射線にて選択的に照射する工程と、適当な溶剤にてS
OG層を現像し、SOGからなるシフターパターンを形
成する工程とを有し、且つ、SOGシフターパターンを
形成後に紫外線による全面照射処理および/または高温
加熱処理により紫外線を吸収する感光基を分解し、SO
G層をウエハに転写する際に用いる紫外線に対し透明化
する工程を含むことを特徴とするものである。そして、
上記において、塗布されたSOG層を電離放射線にて、
選択的に照射する工程の後に、ベーク処理し、次いで、
適当な溶剤にて現像し、SOGからなるシフターパター
ンを形成する工程を行うことを特徴とするものである。
そして、上記の酸発生剤を含むSOGにシランカップリ
ング剤を混合しておくことを特徴とするものである。そ
してまた、上記において、酸発生剤を含むSOGを塗布
する前に、フォトマスク基板表面にシランカップリング
剤により化学修飾しておくことを特徴とするものであ
る。そして、上記のウエハに転写する際に用いる紫外線
は、波長が240nm以上であることを特徴とするもの
である。尚、上記のフォトマスク基板とは、位相シフト
フォトマスクを形成するための透明基板ないし、透明基
板上に所定形状の遮光膜パターンなどを形成したブラン
クス基板等の未だ完成していないものを言っている。ま
た、電離放射線とは、電子ビーム、イオンビーム、X
線、γ線、SOR等の放射光、レーザー等の光を言って
いる。
【0010】
【作用】本発明のSOGからなる位相シフト層を有する
位相シフトフォトマスクの製造方法は、このような構成
にすることにより、SOGに対して電離放射線で、直
接、選択露光を行い、現像処理を行う方法、即ち、SO
G自体を製版してSOGシフターパターンを形成する方
法を採り、ウエハに転写する際に使用される紫外線に対
して高い透過率をもつSOGからなるシフターパターン
を有する位相シフトフォトマスクの製造を可能とするも
のであり、この結果、SOGをシフター層として用いる
位相シフトフォトマスクにおける作製を簡単なものと
し、且つ、欠陥の少ない位相シフトフォトマスクの作製
を可能としている。詳しくは、酸発生剤を含むSOGを
用いることにより、酸発生剤を含まない場合に比べ、S
OGの電離放射線に対する感度を上げ、実用レベルにし
ており、SOGシフターパターンを形成後に紫外線によ
る全面露光処理および/または高温加熱処理により紫外
線を吸収する感光基を分解し、SOG層を紫外線に対し
透明化する工程を含むことにより、紫外線に対して高い
透過率をもつSOGからなるシフターパターンの形成を
可能としている。そして、上記の酸発生剤を含むSOG
にシランカップリング剤を混合しておくことにより、ま
た、酸発生剤を含むSOGを塗布する前に、フォトマス
ク基板表面にシランカップリング剤により化学修飾して
おくことにより、基板とSOGとの密着性を向上させ、
作製される位相シフトフォトマスクにおいて欠陥の少な
いものとしている。
【0011】
【実施例】本発明のSOGからなる位相シフト層を有す
る位相シフトフォトマスクの製造方法の実施例を挙げ説
明する。図1は実施例のSOGからなる位相シフト層を
有する位相シフトフォトマスクの製造方法の工程を示し
たもので、各図は各工程中の基板断面を示している。図
1中において、100は位相シフトフォトマスク、11
0はブランクス、111は透明基板、112は遮光層パ
ターン、130はSOG、130AはSOGシフターパ
ターン、150は帯電防止膜、160は露光光(電子
線)、170は紫外線である。本実施例は、電子線に感
光性のSOGとして、東京応用化学株式会社製のSOG
(商品名T−7)100mlに、みどり化学株式会社製
の酸発生剤(トリフェニルスルフォニウムトリフレー
ト)を0.5重量%混合して調整したものを、基板11
0に塗布した、これより紫外線の透過率、具体的にはK
rF(波長248nm)に対する透過率が90%以上で
あるSOGシフターパターン120Aを得たものであ
る。
【0012】以下、本実施例の位相シフトフォトマスク
の製造方法を図1に基づいて説明する。先ず、透明基板
111上に遮光層パターン112を形成したブランクス
110としては、シランカップリング剤アミノシラン化
合物(溶剤イソプロピルーアルコール)をその表面にス
ピンコート法により塗布し、ホットプレート上で温度7
0度で15分間ベークして、表面を化学修飾したものを
用意した(図1(a))。シランカップリング剤として
は、特に、アミノシラン化合物に限定される必要はな
い。次いで、上記、酸発生剤を含む感光性のSOG13
0をスピンコート法により、ブランクス110の上に塗
布し、乾燥して膜厚424nmに形成した後、帯電防止
膜(日東化学株式会社製 aquaSAVE)150を
膜厚70nmに塗布形成した。(図1(b)) 尚、膜厚はウエハに転写する際の露光波長λ、最終的に
得られるSOGシフターパターンの屈折率、厚さをそれ
ぞれ、n、dとした場合、d=λ/(2n−1)となる
ように決めたものである。この後、日立電子株式会社製
の電子ビーム描画装置HL700MIII (加速電圧20
KV)にて、露光量4μC/cm2 で電子線(ビーム)
160を所定の領域を選択的に照射(露光)した。(図
1(c)) 電子線160を照射(露光)の後、PEB(Post
Exposure Baking)を90°Cで5分間
おこなった。(図1(d)) PEBを行うことにより、露光部にシラノールの脱水縮
合反応が起こり、硬化する。PEB後、0.54規定の
TMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド)液にて浸漬法にて現像処理を行い、未露光部を除去
し、SOGシフターパターン130Aを形成した。(図
1(e)) SOGシフターパターン130A形成後、低圧水銀灯に
て紫外線170の全面照射を行った。(図1(f)) この紫外線170の照射は、紫外線を吸収する感応基を
分解するためのもので、この段階でKrF(波長248
nm)に対する透過率は90%以上となっていた。次い
で、450°Cで焼成し、上シフター型の位相シフトフ
ォトマスクを形成した。(図1(g)) この照射はSOGを焼き固め、SOGの耐性を向上させ
るとともに、SOGと基板の密着性を向上させるもので
ある。本実施例においては、SOGの製版の露光を電子
線描画装置にて電子線を所定の領域に選択照射すること
により行ったが、レーザー描画装置によるレーザー光
(例えばArレーザー光363.8nm)で行っても良
い。この場合は、360nm付近に吸収のある酸発生剤
を使用する。また、本実施例においては、電子線の照射
の後にPEBを行ったが、電子線照射のみで、現像によ
りパターニングが可能である場合は、PEBを必ずしも
必要としない。
【0013】図2は、本実施例におけるSOG120と
SOGシフターパターン120Aの各処理後における透
過率を示したものであるが、これより、SOG120の
透過率が紫外線領域において低いにもかかわらず、本実
施例の位相シフトフォトマスク100のSOGシフター
パターン120Aは、波長が240nm以上で光透過率
90%を確保できており、ウエハ上へ転写する際に用い
られるKrF(波長248nm)に対しては92%の透
過率を示し、i線(365nm)に対しては92.5%
の透過率を示していることが分かる。したがって、本実
施例により作製された、位相シフトフォトマスク100
のSOGシフターパターン120Aは、240nm以上
の波長の紫外線によるウエハへの転写に際し、位相シフ
ター層として効果を示す実用レベルの光透過率を持って
いると言える。これより、本実施例は、SOGを直接、
製版する方法により、ウエハへの転写の際の波長をKr
F(波長248nm)としても、位相シフトフォトマス
クとして効果があるSOGからなるシフト層を有する位
相シフトフォトマスクの作製を可能としていると言え
る。
【0014】また、本実施例で得られた位相シフトフォ
トマスク100と、図3の方法によって得られた位相シ
フトフォトマスク300を外観欠陥検査装置(KLA
219HRL−PS)にて検査したが、位相シフトフォ
トマスク100は、位相シフトフォトマスク300に比
べ黒欠陥数が少ないことが確認できた。これは、本実施
例の方が、図3に示す従来の方法に比べ工程が単純であ
ることによる。また、本実施例で得られた位相シフトフ
ォトマスクは、洗浄工程、ブラシ洗浄等の物理的洗浄に
対してパターン脱落がなく、従来法によるマスクと比
べ、シフターの基板との密着性が良いことが確認でき
た。
【0015】
【発明の効果】本発明のSOG(スピンオングラス)か
らなる位相シフト層を有する位相シフトフォトマスクの
製造方法は、上記のように、SOGからなるシフターパ
ターンを有する位相シフトフォトマスクを作製する際、
SOG自体を製版してシフターパターンを作製する為、
位相シフトフォトマスクの製造工程を簡単化でき、欠陥
の少い位相シフトフォトマスクの製造方法の提供を可能
としている。また、SOG(スピンオングラス)層を紫
外線に対し透明化するのに、紫外線による全面露光処理
および/または高温加熱処理という比較的簡単な手段を
用いるだけで済み、位相シフトフォトマスクの製造を一
層簡単なものとしている。そして、SOGシフターパタ
ーンと基板との密着性も良くできることより、結局、本
発明の位相シフトフォトマスクの製造方法は、生産性向
上とともに品質面の向上が達成できる製造方法である。
特に、位相シフトフォトマスクからウエハへ転写する際
に用いられる、紫外線に対する透過率も実用的であり、
KrFエキシマレーザ(波長248nm)の使用にも耐
える位相シフトフォトマスクの作製を可能にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1の位相シフトフォトマスクの製
造工程図
【図2】SOGおよび各処理後のSOGシフターパター
ンの光透過率を示した図
【図3】従来のSOGをシフター層とした位相シフトフ
ォトマスクの製造工程図
【図4】従来のSOGをシフター層とした位相シフトフ
ォトマスクの製造工程図
【図5】位相シフトフォトマスクの転写を説明するため
の図
【図6】従来のフォトマスクの転写を説明するための図
【図7】レベンソン型位相シフトフォトマスクの図
【符号の説明】
100 位相シフトフォトマスク 110 ブランクス 111 透明基板 112 遮光層(遮光膜) 130 SOG 130A SOGシフターパターン 150 導電性膜 160 レーザー光 170 紫外線 300、400 位相シフトフォトマスク 310、410 ブランクス 311、411 透明基板 312、412 遮光膜 330、430 SOG 330A、430A SOGシフターパターン 360 レーザー光 440 レジスト 440A レジストパターン 450 導電膜 460 電子線 500 位相シフトフォトマスク 510、610 透明基板 520 エッチングストッパー層 530、630 遮光膜(クロム) 540 シフター 550、650 露光光(電離放射線) 600 従来のフォトマスク 710A、710B、710C、710D 透明基板 720A、720B、720C、720D エッチン
グストッパー層 730A、730B、730C、730D シフター
層 740A、740B、740D 遮光膜
(クロム)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、フォトマスク基板上に酸発
    生剤を含むSOGを塗布する工程と、塗布されたSOG
    層を電離放射線にて選択的に照射する工程と、適当な溶
    剤にてSOG層を現像し、SOGからなるシフターパタ
    ーンを形成する工程とを有し、且つ、SOGシフターパ
    ターンを形成後に紫外線による全面照射処理および/ま
    たは高温加熱処理により紫外線を吸収する感光基を分解
    し、SOG層をウエハに転写する際に用いる紫外線に対
    し透明化する工程を含むことを特徴とするSOGからな
    る位相シフト層を有する位相シフトフォトマスクの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、塗布されたSOG層
    を電離放射線にて、選択的に照射する工程の後に、ベー
    ク処理し、次いで、適当な溶剤にて現像し、SOGから
    なるシフターパターンを形成する工程を行うことを特徴
    とするSOGからなる位相シフト層を有する位相シフト
    フォトマスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の酸発生剤を含むSOGにシラ
    ンカップリング剤を混合しておくことを特徴とするSO
    Gからなる位相シフト層を有する位相シフトマスクの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3において、酸発生剤を
    含むSOGを塗布する前に、フォトマスク基板表面にシ
    ランカップリング剤により化学修飾しておくことを特徴
    とするSOGからなる位相シフト層を有する位相シフト
    フォトマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のウエハに転写する際
    に用いる紫外線は、波長が240nm以上であることを
    特徴とするSOGからなる位相シフト層を有する位相シ
    フトフォトマスクの製造方法。
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