JPH09500856A - 包装容器のラベル貼り方法とラベル貼り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 カップ状の包装容器のラベル貼り装置（２０）がラベルロール（２１）の形態のラベル貯蔵器を有しており、このラベルロール（２１）から、取出装置及び引渡装置（３２）によりラベル（２２）が取り出されて包装容器（１１）に供給される。ラベル（２２）は圧着装置（４０）により、包装容器（１１）の外周面にもたらされる。容器（１１）の形成の後に包装容器（１１）のラベル貼りが行われるため、型工具の構造が簡単となり、かつアクセスが改善される。

Description

【発明の詳細な説明】 包装容器のラベル貼り方法とラベル貼り装置 従来の技術 本発明は請求の範囲第１項の上位概念に記載の包装容器のラベル貼り方法から 出発する。例えばドイツ連邦共和国特許公開第２９４３０７６号から公知である この種の方法では、規定場所に設けた引渡装置によりラベルがカップ状の包装容 器の深絞りのための型工具内へ挿入されて負圧により固定される。次いで、プラ スチック帯状シートの予め加熱された区域がこの型工具内で成形され、これによ り、容器成形の最終段階でラベルが接着剤をコーティングした側で包装容器の外 周面に付着される。この方法に基づいて作動する装置における欠点は、型工具に ラベルを吸着させるための負圧接続部が型工具に設けられており、かつラベルを 挿入するために型工具を昇降運動させなければならないために、型工具が複雑に 形成されていることにある。さらに、ラベルの引渡装置が型工具の極めて近くに 配置されているために、この装置へのアクセスが比較的困難である。 発明の利点 これに対比して請求項１に記載の特徴を有する包装容器の本発明に基づくラベ ル貼り方法が有する利点と するところは、包装容器の外周面上へのラベルの供給が型工具の外部で行われ、 このため、この方法に基づいて作動する装置におけるラベル貼り装置へのアクセ スが改善されることにある。 本発明に基づく方法を実施するための、請求の範囲第２項に記載の装置が有す る利点とするところは、負圧の接続のための部分または吸込通路をまったく型工 具に設ける必要がないために、型工具の構造が簡単であることにある。 下位の請求項に記載された特徴により本発明に基づく装置の改善及び別構成が 可能である。ラベルがロール状で準備されている場合には、ラベルが予備貯蔵で きるので特に効果的である。包装容器上へラベルを確実に供給することは１包装 容器ごとに２つの圧着ローラにより行われる。 図面 本発明の１実施例が図面に示されており、かつ以下の記載で詳しく説明される 。第１図は包装容器のラベル貼り装置を簡単化しかつ概略的に示す平面図、第２ 図は第１図の装置を第１図のII−II線に沿って断面して示す図、第３図は第１図 に基づく装置の一部を簡単化した斜視図、かつ第４図から第７図までは包装容器 にラベルを供給する際に順次に続くステップを簡単に示す平面図である。 実施例の記載 熱可塑性プラスチックから成る帯状シート１０内にカップ１１の形状の包装容 器が、例えば搬送方向で互いに平行な８つの列１２〜１９を成し、かつ横方向も しくは縦方向で互いに同じ間隔ａ，ｂで成形される。カップ１１は食品、例えば ヨーグルトにより満たされ、かつ図示されていない覆いシートにより密に閉鎖さ れている。帯状シート１０は段階的に、同様に図示されていない搬送装置により ラベル貼り装置２０の領域内へ搬送される。 ラベル貼り装置２０は帯状シート１０とカップ１１の下方に鉛直に配置された ８つのラベルロール２１の形態のラベル貯蔵器２１を備えている。各ラベルロー ル２１には、カップ１１の外周面に貼るためのラベル２２が互いに一体的に結合 されており、かつラベルストリップ２６の形態で巻取られている。ラベル２２は この実施例では片側にかつ全面的に接着剤によりコーティングされている。ラベ ルロール２１はそれぞれ４つのラベルロールから成る平行な２列２３，２４を成 して帯状シート１０の側方に配置されており、これにより、巻取られた８つのラ ベルストリップ２６の間の搬送方向の間隔ｃはそれぞれ２つのカップ１１の搬送 方向の間隔ｂに相応している。ラベル２２の消費によりラベルロール２１の直径 が減少する際にもそれぞれのラベルストリップ２６の間の間隔ｃが不変であるよ うに、各ラベルロール２１には、ラベルストリップ２ ６を案内するそれぞれ１つの定置の隔てローラ２７が対応して配置されている。 各ラベルロール２１には、例えば空気力式に運転されるそれぞれ１つのグリッ パ２５の形態の引張装置が対応して配置されている。グリッパ２５は帯状シート １０の搬送方向に対して横方向にラベルロール２１の平面内で２つの位置の間で 運動可能である。ラベルロール２１からラベルを繰出させるための一方の位置で は、グリッパ２５は隔てローラ２７の極めて近くに位置している。ラベルストリ ップ２６としてのラベル２２をラベルロール２１から繰出した後の他方の位置で は、グリッパ２５は部分的に帯状シート１０の側方でその近くにラベルロール２ １に対向して位置している。その場合、カップ１１が搬送方向で見てグリッパ２ ５の先駆軌道の間の領域内、もしくはラベルストリップ２６の間の領域内で停止 するように、帯状シート１０の送り量が選択されている。 ラベルロール２１の下方では、帯状シート１０の範囲内に２つの終端位置の間 で昇降運動可能なプレート３０，３１がロッド２８により案内されている。プレ ート３０，３１上には、ラベル２２もしくはカップ１１に対応して吸盤３２が配 置されている。ラベル２２もしくはカップ１１に対応する吸盤３２の配置は、搬 送方向に対して横方向で帯状シート１０の１つおきのカップ１１に吸盤３２が対 応して位置するように行わ れる。さらに、吸盤３２は搬送方向で１つのラベルストリップ２６から他の１つ のラベルストリップへそれぞれ１つのカップ１１分だけ互いにずれて配置されて いる。この実施例では、ラベル２２の幅、もしくはカップ１１の列１２〜１９の 間隔は、各ラベルストリップ２６のラベル２２の中央がそれぞれ対応する吸盤３ ２及びカップ１１の中央と合致するように選択されている。 吸盤３２はラベル２２の高さの大部分を越える長方形の形状を有している。吸 盤３２の吸込スリットは、プレート３０，３１内に形成された通路３３を介して 、図示されていない制御された負圧源に接続されている。吸盤３２はプレート３ ０，３１の下方の終端位置でラベル供給部の高さと同じ高さに位置しており、か つ上方の位置ではカップ１１の外周面の高さと同じ高さでそれの極めて近くに位 置している。 各吸盤３２もしくは各ラベル２２には、それぞれ１つの切断装置３４が対応し て配置されている。この切断装置は例えば各ラベル２２の両側の縁のところにナ イフ３５を備えている。この昇降可能なナイフ３５はプレート３０，３１の切欠 ３６を貫通する。 各吸盤３２はカップ１１の外周面の高さと同じ高さのところにラベル２２のた めの圧着装置４０を備えている。この圧着装置４０はラベル貼り装置２０のフレ ーム上に固定されており、かつプレート３０，３１の 図示されていない切欠を貫通している。この圧着装置４０には、カップ１１の外 周面と平行な向きで各吸盤３２の両側にそれぞれ１つの、長手軸線を中心として 回転可能に配置された圧着ローラ４１が付属しており、これら両方の圧着ローラ ４１はカップ１１の下方で引張ばね４２により摩擦係合で互いに結合されている 。引張ばね４２の下方では、圧着ローラ４１の外周面が、それらの間に配置され た駆動される偏心ディスク４３上で転動する。この場合、偏心ディスク４３の形 状はカップ１１の外周面もしくは直径に適合されている。さらに、この偏心ディ スク４３の回転速度は帯状シート１０の送り速度に合わされている。 例えばカップ１１のような包装容器の上述のラベル貼り装置は次のように機能 する。 ラベル貼り装置２０の第１の基本位置では、両方のプレート３０，３１がその 下方の位置を占めており、その結果、これらに配置された吸盤３２はラベルロー ル２１の高さと同じ高さに位置している。ラベルロール２１からラベルストリッ プ２６を引き出すために、グリッパ２５が隔てローラ２７の近くに移動され、か つグリッパ２５の適当な制御によりグリッパ２５がラベルストリップ２６の端部 をつかむ。次いで、グリッパ２５が帯状シート１０の搬送方向に対して横方向へ 、隔てローラ２７とは反対側のそれぞれの終端位置へ移動させられる。その後、 負圧源の適当な制御により 吸盤３２が活動させられ、その結果、ラベル２２がそのそれぞれの中央領域で対 応する吸盤３２により吸着されて固定的に保持される。ラベルロール２１からラ ベル２２が繰出される間、同時に帯状シート１０がラベル貼り装置２０上へ移動 させられ、その結果、カップ１１は搬送方向で見てそれぞれ対応するラベル２２ の直前で停止させられる。カップ１１、ラベルストリップ２６及び吸盤３２の上 述のように選択された配置では、帯状シート１０の第１の送り量は、（ラベルの 貼られていない）カップ１１が搬送方向で見て８つのラベルストリップ２６のう ちの３番目のラベルストリップ２６の直前で停止させられるように選択される。 次いで、プレート３０，３１がその上方の終端位置へ移動させられ、その結果、 吸盤３２もしくはラベル２２はこれらに対応するカップ１１の外周面の高さと同 じ高さに位置させられる。プレート３０，３１の上方への移動前又は移動中に、 ラベルストリップ２６から個々のラベル２２が切断装置３４のナイフ３５の適当 な制御により分離される。しかる後に、帯状シート１０が搬送方向で徐々に移動 させられ、その結果、ラベル２２が対応するカップ１１の外周面に付着接触させ られる。これが行われた後直ちに、吸盤３２の負圧が取り除かれ、プレート３０ ，３１がその最初の位置へ移動させられ、しかる後に、すでに述べたように、ラ ベルロール２１からのラベル２２の繰出しが繰り返さ れる。帯状シート１０内でのカップ１１の列の上述の間隔ｂに相応する引き続く 帯状シートの搬送ステップで、圧着装置４０の圧着ローラ４１はカップ１１の外 周面上で転動し、その際、圧着ローラ４１の運動は偏心ディスク４３と引張ばね ４２とにより、圧着ローラ４１が常時カップ１１の外周面に接触を保つように制 御される。ラベル２２が完全にカップ１１の外周面上に位置させられると、ラベ ル２２の最終圧着が行われ、換言すれば、帯状シート１０の送り運動が例えば一 瞬間中断され、外周面への圧着ローラ４１の圧着力が偏心ディスク４３の適当な ジオメトリにより、例えば偏心ディスク４３内の切欠により高められる。ラベル ２２の完全な圧着の後、圧着ローラ４１は再び吸盤３２の近くの最初の位置へも たらされる。次いで、新たな作業サイクルが上述のように行われる。 吸盤３２もしくはプレート３０，３１の上述のような選択された配置では、搬 送方向で見て２列のカップにラベルが貼られた後、５列のカップの送り過程が導 入される。この選択された送り量により、カップ１１のすべての外周面へのラベ ル貼りが保証される。 さらに、吸盤３２又は帯状シート１０内でのカップ１１のその他の配置では、 別の送り量又は例えば両方のプレート３０，３１の個別の運動が考えられる。 さらに、ラベルロール２１上のラベル２２は支持体ペーパストリップ又は類似 物上にも配置されることが できる。この場合には、隔てローラ２７の領域内に剥がし装置が設けられる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．プラスチック帯状シート（１０）に少なくとも１列（１２〜１９）のカッ プ状の容器（１１）を形成し、この容器の外周面上にラベル（２２）をもたらす 形式の包装容器（１１）のラベル貼り方法において、ラベル（２２）を、形成後 に容器（１１）にもたらし、その際、ラベル（２２）をプラスチック帯状シート （１０）の停止中に容器（１１）の極めて近くにもたらし、かつ引き続くプラス チック帯状シート（１０）の送り運動時に容器（１１）の外周面に接触せしめる ことを特徴とする包装容器のラベル貼り方法。 ２．プラスチック帯状シート（１０）に少なくとも１列（１２〜１９）のカッ プ状の容器（１１）が形成されており、この容器の外周面上にラベル（２２）が もたらされる形式の包装容器（１１）のラベル貼り装置において、ラベル（２２ ）を予備貯蔵する少なくとも１つのラベル貯蔵器（２１）がプラスチック帯状シ ート（１０）の下方に配置されており、このラベル貯蔵器に、容器（１１）の外 周面へラベル（２２）を供給するための取出装置（２５）及び引渡装置（３２） が対応して配置されており、少なくとも容器（１１）の送り方向に対して横方向 に運動可能な圧着装置（４０）がラベル（２２）のために配置されていることを 特徴とする包装容器のラベル貼り装置。 ３．取出装置及び引渡装置（３２）が、プラスチック帯状シート（１０）の送 り方向に対して横方向で外周面の間の１平面内で走行可能であってそれぞれ少な くとも１つのラベル（２２）をラベル貯蔵器（２１）から受け取ってこれを対応 する容器（１１）の下方でこれに向かい合うように位置決めせしめる少なくとも １つの引張装置（２５）から成っており、かつ、鉛直方向で容器（１１）の外周 面の高さと同じ高さまで移動可能な吸盤（３２）が配置されており、この吸盤が それぞれ容器の送り方向でこの容器に向かい合うように配置されていることを特 徴とする請求の範囲第２項記載の装置。 ４．吸盤（３２）がラベル（２２）の高さを大部分覆う形状を有していること を特徴とする請求の範囲第３項記載の装置。 ５．圧着装置（４０）が２つの互いに接近離反する方向で運動可能な圧着ロー ラ（４１）から成っており、この圧着ローラ（４１）が吸盤（３２）と向かい合 ってその両側に配置されていることを特徴とする請求の範囲第２項から第４項ま でのいずれか１項記載の装置。 ６．圧着ローラ（４１）が、容器（１１）の下方の第１の終端位置と、容器（ １１）の外周面の高さと同じ高さの第２の終端位置との間で昇降可能であること を特徴とする請求の範囲第５項記載の装置。 ７．ラベル貯蔵器がラベルロール（２１）から成り、このラベルロールにはラ ベル（２２）が互いに接して位置しており、かつ、引張装置（２５）の平面内で 各容器（１１）に、ラベル（２２）を個々に切断するための切断装置（３４）が 対応して配置されていることを特徴とする請求の範囲第２項から第６項までのい ずれか１項記載の装置。 ８．ラベル貯蔵器がラベルロール（２１）から成り、このラベルロールにはラ ベル（２２）が支持体ストリップ上に配置されており、かつ、引張装置（２５） の平面内に、支持体ストリップのための剥がし装置が配置されていることを特徴 とする請求の範囲第２項から第６項までのいずれか１項記載の装置。