JPH11513648A - 缶蓋の供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 下方積重ね機構（Ｄ）のような送り装置の下方にて逐次的に前進駆動される個々の空所（１０）を有する搬送星形輪（１２）を備え、該空所の各々が、下方積重ね装置により空所内に前進駆動された個々の缶蓋（Ｅ）を逐次的に受け取り、該蓋が負圧シュート（３６）と整合状態となるように移動するとき、蓋に対して差圧を付与することにより、蓋の各々が空所から選択的に除去されることを特徴とする供給装置である。１つ以上の負圧シュートを搬送星形輪の空所の移動経路内に配置し、該蓋を１つ以上のレーン（Ｌ₁、Ｌ₂、Ｌ₃、Ｌ₄）内に導き、別のステーションまで前進させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 缶蓋の供給装置 発明の背景及び分野 本発明は、分与装置、より具体的には、缶蓋のような平坦な物品を１つ以上の 蓋送り装置から缶製造工程の他の段階まで極めて高速で且つ簡単な方法にて搬送 する新規且つ改良された装置に関する。 製造ラインの全体を通じて缶蓋を搬送することは、益々、自動化されつつあり 、１つ以上の下方積重ね機構から複数の排出ステーションまで蓋を供給する間に 正確に協調させることが必要となっている。例えば、所要スペースが最小の状態 で毎分4400個もの多数の蓋を１つ以上の排出レーンまで完全に自動化した工程に て供給し得ることが望ましい。 例えば、マッコネロー及びその他の者への米国特許第4,262,629号に記載され 且つ開示されているように、端部ライナー装置内まで前進させるために１つ以上 のシュートから星形輪まで供給することのできる下方積重ね機構が市販されてい る。しかしながら、端部ライナー装置に加えて、種々の下流の装置からの端部に 対して不断に増大する要求に適合するような方法にて下方積重ね装置から複数の レーン、又は排出シュート内に端部、即ち、蓋を確実に前進させ且つ排出し得る ことが同等に重要である。 発明の概要 本発明の一つの目的は、１つ以上の缶送り装置から下流の装置まで缶端部を簡 単で、極めて効率的且つ完全に自動化された方法にて供給する新規且つ改良に係 るレーンモジュレータを提供することである。 本発明の別の目的は、各ステーション又はレーンの入口にて蓋の両側部に対す る差圧を調節することにより、上記の蓋を１つ以上の排出レーンに供給するため 、蓋を１つ以上の下方積重ね機構から前進させる動作が正確に相関された新規且 つ改良に係る缶蓋の供給装置を提供することである。 本発明の更に別の目的は、各排出レーンに置かれた蓋に対する要求に従って、 その排出レーンに対する蓋の供給量を釣り合わせることのできるような方法にて 蓋等のような物品を複数の蓋の積重ね体から複数の排出レーンまで送り込むため のレーン供給装置を提供することである。 本発明の更に別の目的は、蓋の各々を選択された蓋の積重ね体に完全に自動化 された順序、即ち工程にて確実に除去し且つ変位させ得るような方法にて種々の 型式の下方送り機構と共に使用するのに適合可能な新規且つ改良に係るレーン供 給装置を提供することである。 本発明によれば、缶蓋等のような平坦な物品を１つ以上の端部の積重ね体から １つ以上の排出レーンまで搬送する装置であって、その外周の周りで周方向に隔 たった間隔にて複数の円形の空所を有する星形輪を備え、該空所が蓋の積重ね体 から一度に１つずつ前進させた蓋と整合するように逐次的に前進され、その空所 の各々がその空所内に前進された個々の缶蓋の外縁と係合可能な缶蓋受け取り手 段を有し、各蓋を空所から確実に除去し得るように各空所と協働した空圧制御式 の空所駆動手段と、空所から除去された各端部の移動経路と整合された少なくと も１つの排出シュートであって、各端部を空所から排出シュート内に案内するた めの案内手段を有する排出シュートとを備える装置が開発される。 その好適な形態において、該空所の駆動手段は、下方積重ね装置のシュートと 、従来の下方積重ね装置の案内軌道との間に設けられた狭い隙間を通って星形輪 が前進できるような構造及び配置とされており、更に、蓋の各々をそれぞれの空 所内に確実に前進させ得るような方法にて前進させ得るようにされている。空所 の駆動手段は、各蓋及びベーンの両側部に対する異なる空気圧を制御し、特定の 排出ステーションにて選択的に作動されたとき、選択された蓋を空所から排出シ ュート内まで下方に前進させる。一方、各排出シュートは、出口軌道を有してお り、この出口軌道は、負圧付与手段と協働して、端部が排出シュート内の蓋の積 重ね体に対して入り子式の関係となるように動き得るようにその適正な方向を保 つことを確実にする。本発明の上記及びその他の目的は、添付図面と共に、本発 明の好適で且つ改変された形態の以下の詳細な説明を参照することにより、より 容易に理解されよう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明による装置の好適な形態の正面図である。 図２は、図１に図示した装置の平面図である。 図３は、本発明による缶蓋排出ステーションの１つの拡大平面図である。 図４は、個々の空所及び星形輪搬送装置の排出ステーションの別の拡大断面図 である。 好適な実施の形態の詳細な説明 図面をより詳細に参照すると、参照符号Ｄで表示した二重下方積重ね装置は、 従来の構造であり、説明の目的上、コロラド州、デンバーのプリファード・マシ ニング・コーポレーションが製造し且つ販売する二重下方積重ね装置とすること ができる。簡単に説明すると、該装置は、缶蓋Ｅを各シュート内の積重ね体から フレームＦの上方に回転可能に取り付けられた星形輪又は空所輪１２に設けられ た一連の空所１０内に逐次的に供給する一対の供給シュートＣを備えている。蓋 Ｅが下方積重ね装置Ｄから前進する動作を星形輪１２の前進動作と同期化させる ため、ジャック軸１４が下方積重ね装置Ｄの送りスクリュー機構を駆動し、該ジ ャック軸１４は主軸１８に設けられた減速機１６によりジャック軸内に伸長する 動力伝達ベルト２０を介して駆動される。軸１８に設けられた撓み継手２１は、 該減速機を駆動モータ２２の出力軸に相互に接続する。該星形輪１２は、車軸軸 受２３を通じて軸１８により回転可能に取り付けられており、該星形輪は、図１ 及び図２に図示するように、軸受組立体に解放可能に配置されている。図２から 、下方積重ね装置Ｄは、星形輪１２を部分的に外側から取り巻く関係にて支持板 ２５の上に取り付けられ、また、該支持板は、星形輪の空所１０内に導くべく蓋 の数に依存して、装置Ｄの一側部に追加的な下方積重ね装置を受け入れることが できる。缶蓋を端部ライナー内に供給する２イン／３アウト・レーンの形態にお いて、下方積重ね装置Ｄに対して直径方向に略対向した関係に配置された試料採 取排出ステーションＬ₄に加えて、参照符号Ｌ₁、Ｌ₂、Ｌ₃で表示した３つの排出 レーン又はステーションがある。以下に説明する方法にて、各排出ステーション にて設定された差圧は、蓋を除去すべきか否かを判断する。試料採取ステーショ ンＬ₄は、第一の３つのステーションを通過したが除去されず、又は、例えば、 詰まった蓋を除去する目的にて設けられている。 図１乃至図４を参照すると、空所輪１２は、分離可能な中央部分１２′を有す る平坦な円形のディスクの形態をしており、空所輪１２の環状の外側部分１２″ は部分１２′と共に回転し得るようにキー止めされている。空所１０は、環状部 分１２″の外周の周りで周方向に等しい間隔にて配置されており、空所１０の各 々は、空所輪の厚さを貫通して伸長し、また、空所１０の各々は、下方積重ね装 置Ｃの下方を通過するとき、下方積重ね装置Ｄによって置かれた各蓋に対する空 所１０内への入口を形成する浅い略円形の溝３０を備えている。該蓋Ｅは、各空 所１２に対して中心決めされた関係となるように前進駆動され、円弧状の支持軌 道３２によりその内部に支持され、該軌道は、フレームＦの台の上面に取り付け られ且つ第一の排出ステーションＬ₁に隣接して終わっている。 図３及び図４から最も良く理解されるように、排出ステーションＬ₁乃至Ｌ₄の 各々は、平坦な上面３５を有する略矩形の負圧ブロック３４を備えており、負圧 シュート３６は、平坦な上面から垂直穴３７内に下方に収斂している。図示しな い負圧源がその内部に有孔スリーブ４０が配置された端ぐり穴３８を介して穴３ ７と連通している。該スリーブ４０は、その外周の周りに均一な間隔で形成され た孔部分４２を有し、シュート３６を通じて負圧源により形成された下方への空 気の流れを均一に分配し得るようにする。空所輪１２が各排出ステーションの平 坦な上面３５の上方に亙ってレール３２から前進駆動されると、個々の空所１０ は各シュート３６の上端と整合するように移動する。各排出ステーションの略Ｌ 字形の頭上ブラケット４４は、その下端にシュー板４６を有する圧縮ばね４５に 対するばね張力取り付け具として機能し、板４６は、空所１０を取り巻く星形輪 １２の上面と密封係合状態となるように付勢される。蓋Ｅを負圧シュート３６を 通じて下方に除去しようとする場合、シュー板４６のマニホルド４８を通じて各 蓋Ｅの上面に正の空気圧を付与し、圧力下の空気の供給が第一のソレノイド弁５ ０により制御される。しかしながら、蓋Ｅが１つの特定のステーションから出て はならないと装置が指令する場合、第二のソレノイド弁５２を作動させ、蓋の上 方にてマニホルド４８内に高圧の負圧状態を形成し、これにより、シュート３６ 内の負圧に上廻り、蓋Ｅがその空所１０から外に出るのを防止し、また、該蓋が 次の排出ステーションまで運ばれるように該蓋をシュー板４６と密封係合状態に 保つ。 負圧シュート３６の各々は、穴３７からずらした下方に収斂する入口６０を有 しており、また、蓋Ｅの各々を空所から離れる方向に案内する、緩やかな勾配の 下方への傾斜面６２を有している。上述したように、有孔スリーブ４０は、シュ ート３６を通じて空気の流れを下方に均一に供給し、蓋の各々が穴３７を横断し て適正に整合された関係となるように動かし易くし、また、穴３７から下方に伸 びる排出レーンの各々にて蓋の積重ね体内に均一に移動し易くする。同時係属特 許出願第020,106号により完全に開示されているように、各排出レーンが均一に 充填される迄、蓋の需要に関する信号を送るべく検出要素が各排出ステーション 内に設けられている。 限定的ではなく、説明の目的のために掲げた典型的な工程において、蓋の２つ のレーンが下方積重ね装置Ｄ内に供給され、蓋Ｅは、各星形輪空所１０内に逐次 的に前進駆動され、その後、端部ライナーから又はプレスのような下流の位置ま で蓋Ｅを排出すべく一連の排出レーンＬ₁、Ｌ₂、Ｌ₃まで搬送される。排出レー ンＬ₄は、詰まった場合、又は下流の装置が故障し、即ち、作動しない場合に、 ステーションＬ₁乃至Ｌ₃の１つ内に排出されなかった蓋Ｅを除去するトレーパレ ッタイザへの供給部として機能することができる。本発明の装置の制御の思想は 、下流の装置からの蓋に対する需要に加えて、装置に端部を送る装置の利用可能 性及びその速度に基づくものである。送り込み下方積重ね体Ｄの各々は、各下方 積重ね装置のシュートＣ内の端部の送り量を制御する切断ナイフを有しており、 図示しない入力レベルセンサは送り出しセンサと協働して、何れの切断ナイフを 下方積重ね装置内にて開くべきか又は閉じるべきかを判断する。ソレノイド、シ リンダ及び空気の応答時間を補正することを含むこのタイミングは、論理制御装 置内で行われる。必要であるならば、各ソレノイド５０又は５２の応答時間を測 定し且つそれを使用して、各開き及び閉鎖作動に対する信号を送るのに必要な時 間を決定することができる。毎分当りの端部の取り扱い量は、毎分当りの回転数 及び星形輪１２内の空所２４の数により決まる。送り出される端部と星形輪１２ に送り込まれる端部との適正な釣り合わせ状態は、上述した方法にて且つ種々の 送り込み及び送り出しセンサと協働して可変速度駆動体により制御される。また 、論理制御装置は、上流及び下流の装置からの速度及び／又は需要の情報をも利 用して、装置の毎分当りの速度及び端部の製造量を調節することができる。 このように、本発明の一つの好適な形態を記載し且つ説明したが、請求の範囲 及びその妥当な均等物により判断される本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、 種々の改変及び変更を為すことが可能であることが理解される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．平坦な物品（Ｅ）を１つ以上の物品の積重ね体から１つ以上の排出レーン （Ｌ₁、Ｌ₂、Ｌ₃、Ｌ₄）まで搬送する物品の搬送装置であって、物品の送り装置 （Ｄ）が、前記物品を一度に１つずつ前記積重ね体から前進させる手段（Ｃ）と 、隔たった周方向間隔にて配置された複数の空所（１０）を有する星形輪（１２ ）と、前記送り装置により前進された前記物品と整合状態となるように前記空所 が逐次的に前進駆動され、前記物品の各々が前記空所の１つ内に配置されるよう に前記星形輪を回転させる手段（１４）とを備える物品の搬送装置において、 前記送り装置から周方向に隔たった位置にあり且つ前記空所内の前記物品の移 動経路内にある圧力付与手段（４６、４８）と、前記物品の各々に対して下向き の力を加えて、該物品をそれぞれの空所を貫通して下方に前進させるべく前記圧 力付与手段を作動させる手段（５０）と、前記圧力付与手段により前記空所の１ つから除去された前記物品の各々を前記星形輪から離れる方向に案内する案内手 段（３６）とを備えることを特徴とする物品の搬送装置。 ２．請求項１に記載の物品の搬送装置において、前記空所の各々が、前記物品 の各々の外周端縁を取り巻く外端縁（３０）と、前記物品の各々を前記送り装置 と前記圧力付与手段との間にて前記空所の関連付けられた１つ内に支持する支持 部材（３２）とを備える、物品の搬送装置。 ３．請求項１に記載の物品の搬送装置において、前記圧力付与手段が、前記空 所が前記圧力付与手段と整合状態となるように移動するとき、前記空所の各々を 取り巻く前記星形輪の一部分と密封係合状態となるように可動であるばね負荷式 のシュー（４８）を備え、該圧力付与手段が、前記空所が前記シューの下方を前 進駆動されるとき、該空所の各々と連通する加圧空気源を備える、物品の搬送装 置。 ４．請求項１に記載の物品の搬送装置において、前記圧力付与手段が、前記空 所から除去すべき前記物品の各々の上方及び下方にて空気の差圧を生ぜしめる、 物品の搬送装置。 ５．請求項１に記載の物品の搬送装置において、前記案内手段が、下方に収斂 する負圧シュートと、該負圧シュートを通じて前記空所の各々から下方に除去さ れた前記物品の各々を吸引する負圧付与手段とを備える、物品の搬送装置。 ６．缶蓋（Ｅ）を１つ以上の積重ね体から１つ以上の排出レーン（Ｌ₁乃至Ｌ₄ ）まで搬送する缶蓋の搬送装置であって、缶蓋の送り装置（Ｄ）が、缶蓋を一度 に１つずつ前記積重ね体から前進させる手段（Ｃ）と、周方向に等しい間隔で隔 てられた複数の円形の空所を有する空所輪（１２）と、該空所輪を回転させる手 段であって、前記送り装置により前進駆動された前記蓋と整合状態となるように 前記空所を逐次的に前進させるべく前記空所輪を回転させ、これにより、前記蓋 の各々が少なくとも１つの排出ステーションにて前記空所の連続的な１つ内に配 置されるようにする手段（１４）とを備える缶蓋の搬送装置において、 前記ステーションの各々にて、前記空所内に配置された前記缶蓋の移動経路内 に設けられた圧力付与手段（４６、４８）と、該圧力付与手段を作動させて、前 記缶蓋の各々に空気の差圧を付与し、前記蓋の各々が関連付けられた１つの空所 から下方に前進駆動されるようにする手段（５０）と、前記空所の１つから除去 された前記缶蓋の各々を前記空所輪から案内する案内手段（３６）とを備えるこ とを特徴とする缶蓋の搬送装置。 ７．請求項６に記載の缶蓋の搬送装置において、前記ステーションの各々が、 前記空所が前記力付与手段と整合状態となるように動く時前記空所の各々を取り 巻く前記空所輪の上面と密封係合させる密封手段を備える、缶蓋の搬送装置。 ８．請求項７に記載の缶蓋の搬送装置において、前記圧力付与手段が、前記蓋 の各々の下方に負圧を保つ第一の負圧源と、前記蓋の各々の上方に正圧を保つ加 圧空気源とを備える、缶蓋の搬送装置。 ９．請求項８に記載の缶蓋の搬送装置において、第二の負圧源が前記排出ステ ーションを通じて前進駆動された連続的な端部の各々の上方に設けられ、前記空 気の圧力の正圧源及び前記第二の負圧源を選択的に作動させるソレノイド制御手 段が設けられる、缶蓋の搬送装置。 １０．請求項９に記載の缶蓋の搬送装置において、前記第二の負圧源が前記第一 の負圧源よりも大きい負圧を生ぜしめる、缶蓋の搬送装置。