JP2974205B2 - 回転形シートカウンターディスクの構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は積載された各シー
トのコーナ部を上位から下位へ順にすくい上げ、枚数の
カウントや区分けを行なう回転形シートカウンターディ
スクに関する。

【０００２】

【従来の技術】特公昭５９−１６６１号公報はその第３
図や第４図に、積載シートのコーナ部上面を上から順に
吸着するサッカーと、該サッカーによって吸着されたシ
ートをすくい上げるセパレートバーと、これらを制御す
るモータとから成るシートカウンター装置を示してい
る。

【０００３】上記シートカウンター装置を構成する上記
サッカーは一定の周期で上下に首振りを繰り返し、その
都度シートを吸い上げる。他方上記セパレートバーは一
定の周期でサッカーの周囲を一方向に回動し、該回動過
程で上記サッカーによって吸い上げられたシートの下面
をすくい上げ支持する。上記動作を繰り返すことによっ
て、所要枚数のシートをカウントし区分けしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】然るに、上記シートカ
ウント装置はサッカーが一回首振り運動する毎に、一枚
のシートのコーナ部を吸い上げるのであるが、この首振
運動によるシート吸い上げ速度の向上には限界があり、
高速化の要請に応え難い問題を有している。又首振り速
度を過度に上げるとシート吸着ミスを生ずる。

【０００５】本発明は上記問題を解決する回転形シート
カウンターディスクを提供する。本発明に係る回転形シ
ートカウンターディスクは高速化を達成しつつ、各シー
トのすくい上げ動作が確実に行なえ、この目的を達成す
るための合理的構造を有する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記シートカウンターデ
ィスクは積載された各シートのコーナ部を上位から下位
へ順にすくい上げ、枚数をカウントする手段、或いは積
載シートから定数枚のシートを区分けする手段として用
いられる。

【０００７】上記シートカウンターディスクは上部ディ
スクと下部ディスクから成り、両ディスクは一体に重ね
合わさせられて機能する。上記下部ディスクはその周縁
部に等間隔に配置した複数のシート吸着フィンを有する
と共に、該シート吸着フィンの回転方向の端部に連設さ
れた同回転方向に突出するシートさばき爪を有する。

【０００８】上記シート吸着フィンの下面には積載シー
トの各シートのコーナ部上面を吸い上げる単数又は複数
のシート吸着口を有し、このシート吸着口により吸い上
げられたシートコーナ部の下面に後続のシートさばき爪
が介入する。

【０００９】上記シートさばき爪の上面と、該シートさ
ばき爪を覆う上部ディスクの周縁部分の下面との間には
シート導入スリットが形成され、該シート導入スリット
は上記シートさばき爪の先端部において開放されたシー
ト導入口を有する。

【００１０】従って上記シート吸着フィンの下面に設け
られたシート吸着口により吸い上げられたシートコーナ
部は該シート導入口を通して上記シート導入スリット内
へ導入されつつ、シートコーナ部の下面に上記シートさ
ばき爪が介入して各シートをすくい上げる。

【００１１】他方上記上部ディスクは該ディスクの周縁
部に等間隔に配置した複数のシート導出スリットを有す
る。該各シート導出スリットは上記各シート導入スリッ
トと夫々連通し、上部ディスクの上面において開放され
たシート導出口を有する。

【００１２】上記シートさばき爪が介入してシート導入
スリット内へ導入されたシートコーナ部は引き続き各シ
ート導出スリット内へ導入され、各シート導出口を通じ
て上部ディスクの上面へすくい上げ支持される。

【００１３】以上の動作を繰り返すことにより上部ディ
スクの上面にすくい上げされた多数枚のシートを支持す
る。上記シートカウンターディスクは積載された各シー
トのコーナ部を上位から下位へ順にすくい上げ、シート
枚数をカウントする装置、或いは積載シートから定数枚
のシート群を区分けする手段として有用である。

【００１４】上記シートカウンターディスクは下部ディ
スクの下面を積載シートのコーナ部上面に荷受けされな
がら下降し、連続回転させて上記シートすくい上げ動作
を連続して行なう。又はシートカウンターディスクの設
置位置を固定し、積載シートを漸次上昇しつつ上記シー
トすくい上げ動作を行なわせることができる。

【００１５】上記下部ディスクに設けたシート導入スリ
ットと、上部ディスクに設けたシート導出スリットは互
いに連通することによって一つのシートコーナ部のガイ
ドスリットを形成し、該シートガイドスリットをディス
ク回転方向と逆方向に延在し、且つディスク回転方向と
逆方向へ上り傾斜するように配向する。これによってシ
ートカウンターディスクの回転に伴なうスリット内にお
けるシートコーナ部のせり上りをスムーズにする。

【００１６】又上記シート導入スリットの内面はシート
導出スリットの内面にシートカウンター信号を発生させ
るためのシート吸着口を設ける。例えばシート導入スリ
ットを形成するシートさばき爪の上面付近又は該シート
さばき爪を覆う上部ディスクの下面に上記シートカウン
ト信号を発生させるためのシート吸着口を設ける。

【００１７】又は上記上部ディスクに設けられたシート
導出スリットの下面又は上面に上記シートカウント信号
を発生させるためのシート吸着口を設ける。これによっ
て、シートカウンターディスクによってすくい上げられ
たシート枚数を認識する。

【００１８】上記下部ディスクに設けられたシート吸着
フィンによるシートコーナ部の吸い上げを確実にする手
段として、上記各シート吸着フィンの下面にディスク回
転方向に延在するシート逃げ溝を形成し、該シート逃げ
溝の端部開口部と上記シートシートさばき爪の先端とを
対向させ、該シート逃げ溝の内底面に上記シート吸着口
を設け、該シート吸着口をシート逃げ溝の延在方向（回
転方向）に複数並設する。シートコーナ部は該シート逃
げ溝内へ撓むように吸着され、このシート撓み部の下面
へシートシートさばき爪を確実に介入させることができ
る。

【００１９】本発明の特徴は以下に述べる実施形態例に
よって更に明らかにされる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態例を図１乃
至図１３に基いて説明する。

【００２１】前記の通り、回転形シートカウンターディ
スクは高速回転しながら積載された各シートのコーナ部
を上位から下位へ順にすくい上げる動作を繰り返しシー
ト枚数をカウントする手段或いは定数枚のシートを積載
シートから区分けする手段である。

【００２２】上記回転形シートカウンターディスクは図
１、図４、図５に示す上部ディスク１と図１、図４、図
６に示す下部ディスク２から成る。上部ディスク１と下
部ディスク２は互いに略等径で略円形の金属製円盤から
成り、両者１，２は互いに密着して重ね合わせられ、中
心に取付けた軸３により一体回転可能に組立てられる。
例えば図１、図２に示すように軸３を第１、第２ディス
ク１，２の中心に設けた軸孔２８に貫挿し、貫挿端に螺
合したナットにより両者１，２を共締めして軸３の端部
に両者１，２を一体に締結する。

【００２３】上記下部ディスク２は図４、図６に示すよ
うにその周縁部に略等間隔に配置した、周方向に略等巾
のシート吸着フィン４を有する。具体例として下部ディ
スク２の周縁部を周方向において五等分する五つのシー
ト吸着フィン４を設ける。

【００２４】更に下部ディスク２は上記各シート吸着フ
ィン４の回転方向の端部に連設された同回転方向に突出
する互いに同一形状のシートさばき爪５を有する。

【００２５】従ってシートさばき爪５は下部ディスク２
の周縁部に等間隔に配置され、具体例としては、シート
吸着フィン４の数と同じ五つのシートさばき爪５を有
し、各シートさばき爪５は下部ディスク２の周縁部を周
方向において五等分する位置に配置される。

【００２６】上記各シート吸着フィン４の下面には図
６、図７に示すように、積載シートの各シートのコーナ
部上面を吸い上げる単数又は複数のシート吸着口６を有
し、このシート吸着口６により各シートのコーナ部を吸
い上げ、この吸い上げられたシートコーナ部の下面に後
続のシートさばき爪５を介入せしめる。

【００２７】換言すると、各シート吸着フィン４によっ
て吸い上げられた各シートのコーナ部下面に、各フィン
の回転方向と逆方向の端部に対向して配置されたシート
さばき爪５が介入する。

【００２８】図８に示すように上記シートさばき爪５の
上面と、該シートさばき爪５を覆う上部ディスク２の周
縁部分の下面との間にはシート導入スリット７を形成す
る。該シート導入スリット７は上記シートさばき爪５の
先端部において開放され、該開放部によってシート導入
口８を形成している。換言すると、各シートさばき爪５
の先端部とその回転方向に隣接する各シート吸着フィン
４の端部間にシート導入口８を夫々形成している。

【００２９】従って上記各シート導入スリット７は各シ
ートさばき爪５の外縁部においてディスク径外へ開放さ
れ、且つ上記シート導入口８によりディスク径内におい
て開放されている。

【００３０】この結果、上記シート吸着フィン４の下面
に設けられたシート吸着口６により吸い上げられた各シ
ートのコーナ部は、上記各シート導入口８を通して上記
各シート導入スリット７内へ導入されつつ、該各シート
のコーナ部下面に上記各シートさばき爪５が介入し、各
シートをすくい上げる。

【００３１】適例として図７、図８に示すように上記各
シート吸着フィン４の下面に回転方向に延在するシート
逃げ溝９を形成し、該シート逃げ溝９の内底面に回転方
向に並設せる複数のシート吸着口６を開口せしめ、該シ
ート逃げ溝９の端部開放部１０と上記シートさばき爪５
の先端とを対向させる。即ち、シートさばき爪５の先端
部は回転方向に隣接するシート吸着フィン４の厚みの範
囲内に存置し、上記シート逃げ溝９の端部開放部１０と
対向配置にする。

【００３２】他方上記上部ディスク１の周縁部に等間隔
に配置した複数のシート導出スリット１１を形成する。
具体例として上部ディスク１の周縁部を周方向に五等分
した位置にシート導出スリット１１を形成する。

【００３３】上記各シート導出スリット１１は上下ディ
スク１，２の重ね合わせ部において、上記各シート導入
スリット７と夫々連通し、上部ディスク１の上面におい
て開放されたシート導出口１２を有する。

【００３４】上記シートさばき爪５が介入してシート導
入スリット７内へ導入されたシートコーナ部は、上記シ
ート導出スリット１１内へ導入され、上記各シート導出
口１２を通じて上部ディスク１の上面へすくい上げ支持
される。回転形シートカウンターディスクが、その周縁
部を五等分した位置にシート吸着フィン４とシートさば
き爪５とを有する場合、ディスクの一回転により五枚の
シートコーナ部が上部ディスク１の上面にすくい上げら
れて支持される。

【００３５】上記シート導入スリット７とシート導出ス
リット１１とは互いに連通しつつ、ディスク回転方向と
逆方向に上り傾斜角を以って延びる。これによってディ
スクの回転に伴ないシート導入口８内へ導入されたシー
トコーナ部を上記シート導入スリット７とシート導出ス
リット１１内へ確実に誘導しシート導出口１２からの導
出を円滑にする。

【００３６】上記シート導入スリット７又はシート導出
スリット１１の内面にシートカウント信号を発生せしめ
るためのシート吸着口１３を設ける。一例として図４、
図８に示すようにシートさばき爪５の基部付近、換言す
るとシートさばき爪５とシート吸着フィン４との連設部
の上面（内面）に上記シート吸着口１３を開口せしめ
る。

【００３７】従ってシートコーナ部はシートさばき爪５
によってさばかれつつ、シート導入スリット７内へ導入
されて、上記シート吸着口１３に吸着される。このシー
ト吸着口１３がシートコーナ部下面を吸着した時にシー
トカウントがなされるようにする。

【００３８】上記シートカウンターディスクはその周縁
部下面、即ち下部ディスク２の周縁部下面が積載シート
１４の上面に荷受けされて、下降しつつ回転され、この
回転に伴ない、各シート１５のコーナ部を上部ディスク
１の上面へ上位から下位へ順にすくい上げる。

【００３９】図２、図３、図５に示すように、上部ディ
スク１の外周縁部の上面は中央部へ向けて上り傾斜角を
有する環状傾斜面１６を形成し、シートコーナ部のすく
い上げを円滑にしている。

【００４０】又上部ディスク１の中央部領域は円形平面
１７にし、即ち軸３に対し直交する円形平面１７にし、
この円形平面１７に円形のエヤーチャンバー１８を密着
する。図２に示すようにエヤーチャンバー１８は接続口
２６と該接続口２６に接続したエヤーホース２７を介し
て吸引源に接続される。このエヤーチャンバー１８は軸
３を中心に配され、軸３及び上下ディスク１，２とは一
緒に回転しないよう固定して設ける。

【００４１】例えば、軸３に軸３を中心とする外筒１９
を遊挿し、該外筒１９をフレームに回転不可に固定し、
この外筒１９の外周面に上記エヤーチャンバー１８を外
挿する。又外筒１９にはフランジ２０を設け、このフラ
ンジ２０と上部ディスク１間にバネ２１を介装し、この
バネ２１の弾発力でエヤーチャンバー１８の下面を上部
ディスク１の円形平面１７に押し付ける。

【００４２】従ってエヤーチャンバー１８の下面と円形
平面１７とは互いに密着し、この密着面においてエヤー
チャンバー１８からディスクへのバキュームエヤーが与
えられる。

【００４３】上部ディスク１中央部の円形平面１７には
前記各シート吸着口６に連通する複数のエヤー吸引口２
２の一端と、前記シートカウント用の各シート吸着口１
３に連通するエヤー吸引口２３の一端とが開口する。

【００４４】各エヤー吸引口２２，２３の他端は上部デ
ィスク１の厚み方向に貫通してディスク１の重ね合わせ
面において開口し各シート吸着孔６及び１３と連通す
る。

【００４５】上記エヤーチャンバー１８は上記各エヤー
吸引口２２，２３にディスクの回転に伴ない周期的にエ
ヤー吸引力を与え、各シート吸着口６，１３にシート吸
着力を与える。

【００４６】詳述すると、図４に示すように上記上部デ
ィスク１と下部ディスク２の内面、即ち、両ディスク
１，２の重ね合わせ面には外端においてシート吸着口６
に連通し内端においてエヤー吸引口２２に連通する複数
のエヤー通路２４が径方向に夫々延ばされ、該エヤー通
路２４は上部と下部ディスク１，２の重ね合わせ面にお
いて互いに閉合され、気密通路を形成する。該エヤー通
路２４を介しシート吸着口６とエヤー吸引口２２とを連
通せしめる。

【００４７】又下部ディスク２には外端においてシート
吸着口１３と連通するエヤー通路２５を径方向に延設
し、該エヤー通路２５の内端を上記エヤー吸引口２３と
連通し、該エヤー通路２５を介しシート吸着口１３とエ
ヤー吸引口２３とを連通する。

【００４８】図面は上記エヤー通路２４が上部ディスク
１と下部ディスク２の夫々の重ね合わせ面に形成した溝
を閉合して形成された場合を示し、上記エヤー通路２５
を下部ディスク２の肉厚内を略径方向に貫通して形成し
た場合を示している。

【００４９】図９乃至図１３に基いて、上記シートカウ
ンターディスクの動作を説明し、本発明の構成を更に明
らかにする。

【００５０】図９、図１０Ａ，Ｂに示すように、シート
カウンターディスクの回転に伴ない、一つのシート吸着
フィン４の吸着口６によってシートコーナ部上面を吸い
上げる。

【００５１】図１１、図１２Ａ，Ｂに示すように、図
９、図１０に引続くシートカウンターディスクの回転に
伴ない、シートさばき爪５が上記シート吸着フィン４に
よって吸い上げられたシートコーナ部の下面へ介入し、
シート導入口８を通じてシート導入スリット７内へ導入
する。よってシート吸着フィン４よって吸い上げられた
シートコーナ部をシートさばき爪５によってすくい上げ
る。

【００５２】次で図１３Ａ，Ｂに示すように、ディスク
の回転進行に伴ないシート導入スリット７内へ導入され
たシートコーナ部はシート導出スリット１１内へ誘導さ
れ、シート導出口１２を通じて上部ディスク１の上面、
即ち環状傾斜面１６へすくい上げされる。

【００５３】ディスクの回転に伴って以上述べた動作が
繰り返され、積載シート１４の各シート１５のコーナ部
は上位から下位へ順次すくい上げされ、上部ディスク１
の上面に支持される。

【００５４】又シート導入スリット７内へ導入されたシ
ートコーナ部がシート吸着口１３を塞ぎこれに吸着され
ることによってシートカウント信号が発せられ、シート
さばき爪５によってすくい上げられたシートの枚数をカ
ウントする。

【００５５】

【発明の効果】上記上部ディスクと下部ディスクによっ
て組立てられたシートカウンターディスクは、その回転
に伴ない積載シートのコーナ部を上位から下位へ順次す
くい上げ、シート枚数をカウントする装置、或いは積載
シートから定数枚のシート群を区分けする装置として有
用である。

【００５６】本発明に係る回転形シートカウンターディ
スクは積載シートのコーナ部を順次すくい上げカウント
する作業の高速化を達成し、高速回転下における各シー
トコーナ部のすくい上げ動作が確実に行なえ、又上部デ
ィスクと下部ディスクによって上記シートカウント目的
を達成するための機構が合理的に形成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】回転形シートカウンターディスクの外観を概略
的に示す斜視図である。

【図２】上記シートカウンターディスクの断面図であ
る。

【図３】上記シートカウンターディスクの平面図であ
る。

【図４】上記シートカウンターディスクを構成する上部
ディスクと下部ディスクの重ね合わせ面を示す平面図で
ある。

【図５】上記上部ディスクの上面を示す平面図である。

【図６】上記下部ディスクの下面を示す平面図である。

【図７】上記下部ディスクに設けたシートさばき爪とシ
ート吸着フィンを拡大して示す平面図である。

【図８】図７における断面図である。

【図９】シートカウンターディスクによるシートコーナ
部のすくい上げ動作の第１工程を示す要部断面図であ
る。

【図１０】Ａはシートカウンターディスクによるシート
コーナ部のすくい上げ動作の第２工程を示す要部断面図
であり、Ｂは同平面図である。

【図１１】シートカウンターディスクによるシートコー
ナ部のすくい上げ動作の第３工程を示す要部断面図であ
る。

【図１２】Ａはシートカウンターディスクによるシート
コーナ部のすくい上げ動作の第４工程を示す要部断面図
であり、Ｂは同平面図である。

【図１３】Ａはシートカウンターディスクによるシート
コーナ部のすくい上げ動作の第５工程を示す要部断面図
であり、Ｂは同平面図である。

【符号の説明】

１ 上部ディスク ２ 下部ディスク ３ 軸 ４ シート吸着フィン ５ シートさばき爪 ６，１３ シート吸着口 ７ シート導入スリット ８ シート導入口 ９ シート逃げ溝 １０ 端部開放部 １１ シート導出スリット １２ シート導出口 １４ 積載シート １５ シート １６ 環状傾斜面 １７ 円形平面 １８ エヤーチャンバー １９ 外筒 ２０ フランジ ２２，２３ エヤー吸引口 ２４，２５ エヤー通路 ２６ 接続口 ２７ エヤーホース ２８ 軸孔

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】積載された各シートのコーナ部を上位から
   下位へ順にすくい上げる回転形シートカウンターディス
   クである；該シートカウンターディスクは互いに重ね合
   わせられた上部ディスクと下部ディスクから成る；下部
   ディスクは該ディスク外周縁部に等間隔に配置した複数
   のシート吸着フィンを有し、各シート吸着フィンはその
   下面において開口するシート吸着孔を有する；更に下部
   ディスクは各シート吸着フィンの回転方向の端部から回
   転方向に突出するシートさばき爪を有する；該各シート
   さばき爪の上面と該各シートさばき爪を覆う上部ディス
   ク部分の下面との間にシート導入スリットを形成し、該
   各シート導入スリットは上記シートさばき爪の先端部に
   おいて開放されたシート導入口を有する；他方上記上部
   ディスクは該ディスクの外周縁部に等間隔に配置した複
   数のシート導出スリットを有する；該各シート導出スリ
   ットは上記各シート導入スリットと夫々連通し、上部デ
   ィスク外周縁部の中央部へ向けて上り傾斜角を有する環
   状傾斜面から成る上面において開放されたシート導出口
   を有する；上記互いに連通するシート導入スリットとシ
   ート導出スリットとが、ディスク回転方向と逆方向に上
   り傾斜角を以って延びる；上記各シート吸着フィンは積
   載された各シートのコーナ部上面を吸い上げ、上記各シ
   ートさばき爪は該吸い上げられた各シートのコーナ部下
   面に介入してすくい上げつつ、該シートコーナ部をシー
   ト導入口を通しシート導入スリット内へ導入する；該シ
   ート導入スリット内へ導入されたシートコーナ部は上記
   シート導出スリット内へ導入され上記シート導出口を通
   し上部ディスクの上面にすくい上げることを特徴とする
   回転形シートカウンターディスクの構造。