JPH0948904A - 尿素樹脂組成物 - Google Patents
尿素樹脂組成物Info
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- JPH0948904A JPH0948904A JP19986195A JP19986195A JPH0948904A JP H0948904 A JPH0948904 A JP H0948904A JP 19986195 A JP19986195 A JP 19986195A JP 19986195 A JP19986195 A JP 19986195A JP H0948904 A JPH0948904 A JP H0948904A
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- formaldehyde
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的強度等の物性が向上した生分解性を示
す、低ホルムアルデヒドタイプの尿素樹脂組成物の提
供。 【解決手段】 尿素およびホルムアルデヒドを反応させ
て得られる尿素−ホルムアルデヒド反応体;セルロース
材料;およびグルタミン酸を含有してなる尿素樹脂組成
物。
す、低ホルムアルデヒドタイプの尿素樹脂組成物の提
供。 【解決手段】 尿素およびホルムアルデヒドを反応させ
て得られる尿素−ホルムアルデヒド反応体;セルロース
材料;およびグルタミン酸を含有してなる尿素樹脂組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性を有し、
且つ物性に優れる尿素樹脂組成物に関するものである。
且つ物性に優れる尿素樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々な産業においてプラスチ
ックが利用されているが、一方これら多量に使用されて
いるプラスチックの廃棄物が、河川、海洋、土壌を汚染
する可能性を有し、大きな社会問題になっている。この
汚染防止のために生分解性を有するプラスチックの出現
が待望され既に、例えば、合成樹脂にグルテンおよび可
塑剤を配合したもの、合成樹脂にキトサンおよびパルプ
を併用したもの、あるいは酢酸セルロースの酢酸基の置
換度が2以下の低いタイプ等のプラスチックが提案され
ている。しかしながら、これらの従来の生分解性の樹脂
は、必ずしも一般的に用いられているとは言えず、実用
性が認められるのは、ただ脂肪族ポリエステルのみと言
っても過言ではない状況にある。
ックが利用されているが、一方これら多量に使用されて
いるプラスチックの廃棄物が、河川、海洋、土壌を汚染
する可能性を有し、大きな社会問題になっている。この
汚染防止のために生分解性を有するプラスチックの出現
が待望され既に、例えば、合成樹脂にグルテンおよび可
塑剤を配合したもの、合成樹脂にキトサンおよびパルプ
を併用したもの、あるいは酢酸セルロースの酢酸基の置
換度が2以下の低いタイプ等のプラスチックが提案され
ている。しかしながら、これらの従来の生分解性の樹脂
は、必ずしも一般的に用いられているとは言えず、実用
性が認められるのは、ただ脂肪族ポリエステルのみと言
っても過言ではない状況にある。
【0003】しかし、脂肪族ポリエステルも熱可塑性の
ポリマーであって、硬さ、耐熱性等の物性には制限を受
けているのが実情である。現段階では、生分解性で実用
性を伴った熱硬化性樹脂は知られていない。
ポリマーであって、硬さ、耐熱性等の物性には制限を受
けているのが実情である。現段階では、生分解性で実用
性を伴った熱硬化性樹脂は知られていない。
【0004】そこで本発明者らは、一般に生分解性を示
さない尿素樹脂について研究を重ねたところ、尿素1モ
ルに対してホルムアルデヒド1〜1.3モル未満を反応
させ、これにセルロース材料を配合して得られる尿素樹
脂が、良好な生分解性を示すことを見いだし、提案した
(特願平7−94146号)。なお、一般的な尿素樹脂
は、ホルムアルデヒドが1.3モル以上使用されてお
り、この場合は生分解性が見られない。
さない尿素樹脂について研究を重ねたところ、尿素1モ
ルに対してホルムアルデヒド1〜1.3モル未満を反応
させ、これにセルロース材料を配合して得られる尿素樹
脂が、良好な生分解性を示すことを見いだし、提案した
(特願平7−94146号)。なお、一般的な尿素樹脂
は、ホルムアルデヒドが1.3モル以上使用されてお
り、この場合は生分解性が見られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、尿素1
モルに対してホルムアルデヒドの配合割合が1.3モル
未満であると、硬化樹脂の物性、例えば機械的強度にい
まだ改善の余地があることが判明した。したがって生分
解性を示す尿素樹脂を実用化するためには、何らかの方
法でその物性向上を図らなければならない。本発明の目
的は、機械的強度等の物性が向上した生分解性を示す、
低ホルムアルデヒドタイプの尿素樹脂組成物を提供する
ことにある。
モルに対してホルムアルデヒドの配合割合が1.3モル
未満であると、硬化樹脂の物性、例えば機械的強度にい
まだ改善の余地があることが判明した。したがって生分
解性を示す尿素樹脂を実用化するためには、何らかの方
法でその物性向上を図らなければならない。本発明の目
的は、機械的強度等の物性が向上した生分解性を示す、
低ホルムアルデヒドタイプの尿素樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この問題
を解決するために種々検討した結果、以外にもα−アミ
ノ酸の一種であるグルタミン酸を尿素樹脂の硬化剤とし
て用いることで前記目的を達成できることを見いだし、
本発明を完成することができた。
を解決するために種々検討した結果、以外にもα−アミ
ノ酸の一種であるグルタミン酸を尿素樹脂の硬化剤とし
て用いることで前記目的を達成できることを見いだし、
本発明を完成することができた。
【0007】すなわち本発明は、尿素およびホルムアル
デヒドを反応させて得られる尿素−ホルムアルデヒド反
応体;セルロース材料;およびグルタミン酸を含有して
なる尿素樹脂組成物を提供するものである。
デヒドを反応させて得られる尿素−ホルムアルデヒド反
応体;セルロース材料;およびグルタミン酸を含有して
なる尿素樹脂組成物を提供するものである。
【0008】また本発明は、尿素−ホルムアルデヒド反
応体の計算値100重量部に対して、セルロース材料2
0〜70重量部が配合され、且つ該尿素−ホルムアルデ
ヒド反応体および該セルロース材料の合計100重量部
に対し、グルタミン酸が0.1〜10重量部配合される
前記の尿素樹脂組成物を提供するものである。
応体の計算値100重量部に対して、セルロース材料2
0〜70重量部が配合され、且つ該尿素−ホルムアルデ
ヒド反応体および該セルロース材料の合計100重量部
に対し、グルタミン酸が0.1〜10重量部配合される
前記の尿素樹脂組成物を提供するものである。
【0009】さらに本発明は、グルタミン酸が1〜5重
量部配合される前記の尿素樹脂組成物を提供するもので
ある。
量部配合される前記の尿素樹脂組成物を提供するもので
ある。
【0010】さらにまた本発明は、尿素1モルに対し、
ホルムアルデヒドを1〜1.5モル反応させる前記の尿
素樹脂組成物を提供するものである。
ホルムアルデヒドを1〜1.5モル反応させる前記の尿
素樹脂組成物を提供するものである。
【0011】また本発明は、尿素1モルに対して、ホル
ムアルデヒドを1〜1.3モル反応させる、前記の尿素
樹脂組成物を提供するものである。
ムアルデヒドを1〜1.3モル反応させる、前記の尿素
樹脂組成物を提供するものである。
【0012】さらに本発明は、前記の尿素樹脂組成物を
用いて成形された尿素樹脂成形品を提供するものであ
る。
用いて成形された尿素樹脂成形品を提供するものであ
る。
【0013】なお、本発明でいう生分解性とは、成形品
が土中で分解して原形を止めなくなり、遂には完全に消
失する性質を意味する。
が土中で分解して原形を止めなくなり、遂には完全に消
失する性質を意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、尿素にホルムアルデヒ
ドを反応させ、セルロース材料を配合し、さらに硬化剤
としてグルタミン酸を配合することに主な特徴を有す
る。
ドを反応させ、セルロース材料を配合し、さらに硬化剤
としてグルタミン酸を配合することに主な特徴を有す
る。
【0015】本発明において、尿素1モルに対し、ホル
ムアルデヒドは1〜1.5モル、好ましくは1〜1.3モ
ルを反応させるのがよい。
ムアルデヒドは1〜1.5モル、好ましくは1〜1.3モ
ルを反応させるのがよい。
【0016】ホルムアルデヒドの使用量が1.5モル以
上になると、通常のパルプをフィラーとした尿素樹脂
は、1年位の土中埋没テストでは、全く生分解性を示さ
ない。また、1モル未満では、成形材料を得ることが困
難であり好ましくない。一般的な尿素樹脂は、尿素1モ
ルに対してホルムアルデヒドを1.3モル以上反応させ
ており、これにセルロース材料を配合して得られる尿素
樹脂は、生分解性を示さない。しかし、本発明において
は、例えば1.3〜1.5モルのホルムアルデヒドの配合
割合であっても、セルロース材料と共にグルタミン酸を
配合するため、グルタミン酸が生分解の促進剤となり、
生分解性が認められ、かつ良好な物性を示す尿素樹脂組
成物を提供することができる。
上になると、通常のパルプをフィラーとした尿素樹脂
は、1年位の土中埋没テストでは、全く生分解性を示さ
ない。また、1モル未満では、成形材料を得ることが困
難であり好ましくない。一般的な尿素樹脂は、尿素1モ
ルに対してホルムアルデヒドを1.3モル以上反応させ
ており、これにセルロース材料を配合して得られる尿素
樹脂は、生分解性を示さない。しかし、本発明において
は、例えば1.3〜1.5モルのホルムアルデヒドの配合
割合であっても、セルロース材料と共にグルタミン酸を
配合するため、グルタミン酸が生分解の促進剤となり、
生分解性が認められ、かつ良好な物性を示す尿素樹脂組
成物を提供することができる。
【0017】尿素とホルムアルデヒドとの反応は、常法
に従い行うことができ、例えば微ないし弱アルカリ性
で、40〜80℃の温度で反応させることができる。
に従い行うことができ、例えば微ないし弱アルカリ性
で、40〜80℃の温度で反応させることができる。
【0018】かくして得られる尿素−ホルムアルデヒド
反応体は、尿素およびホルムアルデヒドの配合比や反応
条件によっても異なるが、初期付加物であるモノメチロ
ール尿素、ジメチロール尿素の混合体である。例えば尿
素1モルに対してホルムアルデヒド1.2モルを反応さ
せた場合は、モノメチロール尿素とジメチロール尿素と
の混合体が得られる。
反応体は、尿素およびホルムアルデヒドの配合比や反応
条件によっても異なるが、初期付加物であるモノメチロ
ール尿素、ジメチロール尿素の混合体である。例えば尿
素1モルに対してホルムアルデヒド1.2モルを反応さ
せた場合は、モノメチロール尿素とジメチロール尿素と
の混合体が得られる。
【0019】本発明の組成物は、その実用に際し、セル
ロース材料を併用することが好ましい。つまり、例えば
上記のように尿素−ホルムアルデヒド反応体を合成し、
これに適当量のセルロース材料、さらに必要に応じて触
媒を加えて混練し、pH調節を行った後、40〜70℃
で縮合を進め、同時に乾燥させ、粉末化可能な状態にす
ることができる。セルロース材料としては、粉砕パルプ
が代表的であり、本発明の目的には十分である。その他
にはリンターも挙げられる。
ロース材料を併用することが好ましい。つまり、例えば
上記のように尿素−ホルムアルデヒド反応体を合成し、
これに適当量のセルロース材料、さらに必要に応じて触
媒を加えて混練し、pH調節を行った後、40〜70℃
で縮合を進め、同時に乾燥させ、粉末化可能な状態にす
ることができる。セルロース材料としては、粉砕パルプ
が代表的であり、本発明の目的には十分である。その他
にはリンターも挙げられる。
【0020】セルロース材料の配合割合は、尿素−ホル
ムアルデヒド反応体の計算値(尿素およびホルムアルデ
ヒドが100%反応したとして)100重量部に対し
て、セルロース材料20〜70重量部、好ましくは25
〜45重量部がよい。ここでセルロース材料は、硬化樹
脂の製造および物性、例えば機械的強度、さらに成形性
に影響することから、生分解性を考慮した上で、極力多
い方が望ましい。
ムアルデヒド反応体の計算値(尿素およびホルムアルデ
ヒドが100%反応したとして)100重量部に対し
て、セルロース材料20〜70重量部、好ましくは25
〜45重量部がよい。ここでセルロース材料は、硬化樹
脂の製造および物性、例えば機械的強度、さらに成形性
に影響することから、生分解性を考慮した上で、極力多
い方が望ましい。
【0021】本発明の組成物は、必須成分として下記一
般式で示されるようなグルタミン酸が配合される。
般式で示されるようなグルタミン酸が配合される。
【0022】
【化1】
【0023】このグルタミン酸は、尿素樹脂製造の任意
の段階で添加することができる。例えば、尿素−ホルム
アルデヒド反応体の合成直後や、あるいはセルロース材
料を配合、乾燥後のボールミール中での粉砕時に添加す
ることができる。
の段階で添加することができる。例えば、尿素−ホルム
アルデヒド反応体の合成直後や、あるいはセルロース材
料を配合、乾燥後のボールミール中での粉砕時に添加す
ることができる。
【0024】グルタミン酸の配合割合は、尿素−ホルム
アルデヒド反応体およびセルロース材料の合計100重
量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重
量部がよい。0.1重量部未満では、実際上硬化触媒の
作用が認められなくなり、10重量部を超えて配合して
も効果が飽和し、経済的に不利となる。
アルデヒド反応体およびセルロース材料の合計100重
量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重
量部がよい。0.1重量部未満では、実際上硬化触媒の
作用が認められなくなり、10重量部を超えて配合して
も効果が飽和し、経済的に不利となる。
【0025】なお、グルタミン酸は、L−体が望まし
い。
い。
【0026】なお、本発明の組成物は、必要に応じて、
生分解性を損なわない限りにおいて、他の有機・無機フ
ィラー、補強材、離型剤、滑剤、着色剤等を併用できる
ことは勿論である。
生分解性を損なわない限りにおいて、他の有機・無機フ
ィラー、補強材、離型剤、滑剤、着色剤等を併用できる
ことは勿論である。
【0027】また、本発明の組成物においては、成形性
をコントロールするために水分量を調節することが望ま
しく、水分量は1〜5%程度がよい。また、少量のグリ
セリンのような多価アルコール系の可塑剤を使用するこ
とができる。このために使用される可塑剤の量は、目的
とする成形性により変動するものであるが、例えば、尿
素−ホルムアルデヒド反応体およびセルロース材料合計
100重量部に対し、5〜50重量部程度である。
をコントロールするために水分量を調節することが望ま
しく、水分量は1〜5%程度がよい。また、少量のグリ
セリンのような多価アルコール系の可塑剤を使用するこ
とができる。このために使用される可塑剤の量は、目的
とする成形性により変動するものであるが、例えば、尿
素−ホルムアルデヒド反応体およびセルロース材料合計
100重量部に対し、5〜50重量部程度である。
【0028】本発明の組成物の成形は、通常の尿素樹脂
と同様の成形条件を適用することができ、例えば130
〜150℃の温度、20〜150kg/cm2の圧力下で行
うことができる。
と同様の成形条件を適用することができ、例えば130
〜150℃の温度、20〜150kg/cm2の圧力下で行
うことができる。
【0029】
【作用】元来尿素樹脂の硬化触媒としては、無機化合物
では塩化アンモニウム、有機化合物では無水フタル酸等
が代表的であるが、これら既存の硬化剤を用いた場合、
とくにホルムアルデヒドの配合割合が1.3モル未満
の、既存の尿素樹脂には見られない低ホルムアルデヒド
領域では、機械的物性が著しく低下したものになる。こ
れに対し、硬化剤としてグルタミン酸を使用すると、理
由は明らかではないが、機械的物性が格段に向上する。
また、グルタミン酸を使用することで、生分解性が相乗
的に促進されることも認められた。
では塩化アンモニウム、有機化合物では無水フタル酸等
が代表的であるが、これら既存の硬化剤を用いた場合、
とくにホルムアルデヒドの配合割合が1.3モル未満
の、既存の尿素樹脂には見られない低ホルムアルデヒド
領域では、機械的物性が著しく低下したものになる。こ
れに対し、硬化剤としてグルタミン酸を使用すると、理
由は明らかではないが、機械的物性が格段に向上する。
また、グルタミン酸を使用することで、生分解性が相乗
的に促進されることも認められた。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。成形材料(1)の調製 尿素600g(10モル)および37%ホルマリン81
0g(ホルムアルデヒドとして10モル)を混合し、ヘ
キサメチレンテトラミンでpHを8とした後、65℃、
30分間反応した。次に、漂白パルプ390g(尿素−
ホルムアルデヒド反応体に対して約30重量%)を加
え、35〜40℃で30分間混練した後、40℃で12
時間、50℃で1時間、60℃で1時間、70℃で2時
間乾燥し、ボールミールで粗粉砕し、さらにステアリン
酸亜鉛15g、硬化剤指定量を加え、再度ボールミール
で16時間粉砕し、40メッシュのふるいで残留物を除
き、成形材料(1)とした。
0g(ホルムアルデヒドとして10モル)を混合し、ヘ
キサメチレンテトラミンでpHを8とした後、65℃、
30分間反応した。次に、漂白パルプ390g(尿素−
ホルムアルデヒド反応体に対して約30重量%)を加
え、35〜40℃で30分間混練した後、40℃で12
時間、50℃で1時間、60℃で1時間、70℃で2時
間乾燥し、ボールミールで粗粉砕し、さらにステアリン
酸亜鉛15g、硬化剤指定量を加え、再度ボールミール
で16時間粉砕し、40メッシュのふるいで残留物を除
き、成形材料(1)とした。
【0031】成形材料(2)の調製 尿素600g(10モル)および37%ホルマリン89
2g(ホルムアルデヒドとして11モル)を使用したこ
と以外は、上記成形材料(1)の調製と同様に反応、乾
燥、粉砕して成形材料(2)を調製した。
2g(ホルムアルデヒドとして11モル)を使用したこ
と以外は、上記成形材料(1)の調製と同様に反応、乾
燥、粉砕して成形材料(2)を調製した。
【0032】成形材料(3)の調製 尿素600g(10モル)および37%ホルマリン97
5g(ホルムアルデヒドとして12モル)を使用したこ
と以外は、上記成形材料(1)の調製と同様に反応、乾
燥、粉砕して成形材料(3)を調製した。
5g(ホルムアルデヒドとして12モル)を使用したこ
と以外は、上記成形材料(1)の調製と同様に反応、乾
燥、粉砕して成形材料(3)を調製した。
【0033】成形材料(4)の調製 尿素600g(10モル)および37%ホルマリン10
55g(ホルムアルデヒドとして13モル)を使用した
こと以外は、上記成形材料(1)の調製と同様に反応、
乾燥、粉砕して成形材料(4)を調製した。
55g(ホルムアルデヒドとして13モル)を使用した
こと以外は、上記成形材料(1)の調製と同様に反応、
乾燥、粉砕して成形材料(4)を調製した。
【0034】実施例1〜4 硬化剤としてグルタミン酸を成形材料(1)〜(4)中
の尿素−ホルムアルデヒド反応体およびセルロース材料
の合計100重量部に対して、それぞれ3重量部ずつ加
えた。
の尿素−ホルムアルデヒド反応体およびセルロース材料
の合計100重量部に対して、それぞれ3重量部ずつ加
えた。
【0035】比較例1〜4 硬化剤として塩化アンモニウムを成形材料(1)〜
(4)中の尿素−ホルムアルデヒド反応体およびセルロ
ース材料の合計100重量部に対して、それぞれ0.5
重量部ずつ加えた。
(4)中の尿素−ホルムアルデヒド反応体およびセルロ
ース材料の合計100重量部に対して、それぞれ0.5
重量部ずつ加えた。
【0036】各成形材料について、JIS K6911
の熱硬化性樹脂試験に規定されたように、150℃、5
0kg/cm2、5分間の条件で成形品を製造し、その物性
試験を行った。その結果を表1に示す。
の熱硬化性樹脂試験に規定されたように、150℃、5
0kg/cm2、5分間の条件で成形品を製造し、その物性
試験を行った。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】表1から分かるように、硬化剤としてグル
タミン酸を使用した系は、塩化アンモニウムを使用した
系に比べて、物性が優れていることが分かる。
タミン酸を使用した系は、塩化アンモニウムを使用した
系に比べて、物性が優れていることが分かる。
【0039】実施例5〜8および比較例5〜8 実施例1〜4および比較例1〜4で製造した組成物を、
それぞれ150℃、50kg/cm2の圧力下、5分間プレ
スし、表2に示した大きさの円板を成形した。
それぞれ150℃、50kg/cm2の圧力下、5分間プレ
スし、表2に示した大きさの円板を成形した。
【0040】
【表2】
【0041】プランターに、川砂90重量部、油カス5
重量部、パーク堆肥5重量部を入れ、十分に水を加えて
よく混合し、15日間放置し、時折切り返したものを生
分解テスト用土壌とし、この土壌の表面より10cm下
に、それぞれの円板を埋め、30℃で1週間に一度、井
戸水を灌水した。プランターは、水分が逃げないよう
に、ポリエチレンフィルムで2重にカバーした。3カ月
放置後の結果を表3に示した。
重量部、パーク堆肥5重量部を入れ、十分に水を加えて
よく混合し、15日間放置し、時折切り返したものを生
分解テスト用土壌とし、この土壌の表面より10cm下
に、それぞれの円板を埋め、30℃で1週間に一度、井
戸水を灌水した。プランターは、水分が逃げないよう
に、ポリエチレンフィルムで2重にカバーした。3カ月
放置後の結果を表3に示した。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、熱硬化性でありながら
樹脂本体が生分解性を示し、しかも実用上十分な物性を
有する尿素樹脂組成物が提供される。
樹脂本体が生分解性を示し、しかも実用上十分な物性を
有する尿素樹脂組成物が提供される。
Claims (6)
- 【請求項1】尿素およびホルムアルデヒドを反応させて
得られる尿素−ホルムアルデヒド反応体;セルロース材
料;およびグルタミン酸を含有してなる尿素樹脂組成
物。 - 【請求項2】 尿素−ホルムアルデヒド反応体の計算値
100重量部に対して、セルロース材料20〜70重量
部が配合され、且つ該尿素−ホルムアルデヒド反応体お
よび該セルロース材料の合計100重量部に対し、グル
タミン酸が0.1〜10重量部配合される請求項1に記
載の尿素樹脂組成物。 - 【請求項3】 グルタミン酸が1〜5重量部配合される
請求項2に記載の尿素樹脂組成物。 - 【請求項4】 尿素1モルに対し、ホルムアルデヒドを
1〜1.5モル反応させる請求項1ないし3のいずれか
1項に記載の尿素樹脂組成物。 - 【請求項5】 尿素1モルに対して、ホルムアルデヒド
を1〜1.3モル反応させる、請求項4に記載の尿素樹
脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
の尿素樹脂組成物を用いて成形された尿素樹脂成形品。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19986195A JPH0948904A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 尿素樹脂組成物 |
EP96302129A EP0735096A3 (en) | 1995-03-29 | 1996-03-27 | Urea-resin composition |
US08/623,538 US5837755A (en) | 1995-03-29 | 1996-03-29 | Biodegradable thermosetting urea-resin compositions |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19986195A JPH0948904A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 尿素樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948904A true JPH0948904A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16414877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19986195A Pending JPH0948904A (ja) | 1995-03-29 | 1995-08-04 | 尿素樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0948904A (ja) |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP19986195A patent/JPH0948904A/ja active Pending
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