JPH0623302B2 - 生分解性プラスチック組成物 - Google Patents

生分解性プラスチック組成物

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JPH0623302B2
JPH0623302B2 JP2092816A JP9281690A JPH0623302B2 JP H0623302 B2 JPH0623302 B2 JP H0623302B2 JP 2092816 A JP2092816 A JP 2092816A JP 9281690 A JP9281690 A JP 9281690A JP H0623302 B2 JPH0623302 B2 JP H0623302B2
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JP
Japan
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polyglycolide
acid
present
plastic composition
hydroxybutyric acid
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JP2092816A
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隆志 増田
昭男 松田
和久 村田
信助 山崎
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、生分解性プラスチック組成物に関するもので
ある。
(従来技術及びその問題点) プラスチックは、日常生活において、フィルム、容器等
の各種成形品の形で広く使用されている。しかし、プラ
スチックの多くは自然環境の中で分解されないため、プ
ラスチック使用量の増加に伴ない、その廃棄物による公
害の問題が重視されてきている。このため近年、微生物
や酵素等による分解性(生分解性)を有するプラスチッ
クの開発が広く行われてきている。
生分解性を有する高分子化合物の1つに、ポリグリコリ
ドが知られている。このものは、高融点を有し、耐熱性
の点ではすぐれているが、結晶性が高く、もろいために
プラスチック材料としては実用化されていない。
(発明の課題) 本発明は、生分解性を有し、かつプラスチック成形材料
として実用性あるプラスチック組成物を提供することを
その課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、ポリグリコリドは、ポリ(3−ヒドロキシ酪
酸)、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸との
共重合体、ポリカプロラクトン及びポリグルタミン酸の
中から選ばれる高分子物質に対してすぐれたブレンド性
能を有することを見出すとともに、ポリグリコリドとそ
れら高分子物質との溶融混合物はプラスチック成形材料
としてすぐれた実用性を有することを見出し、本発明を
完成するに至った。
即ち、本発明によれば、ポリグリコリド5〜60重量%
と、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、3−ヒドロキシ酪酸
と3−ヒドロキシ吉草酸との共重合体、ポリカプロラク
トン及びポリグルタミン酸の中から選ばれる少なくとも
1種の高分子物質95〜40重量%との溶融混合物からなる
生分解性プラスチック組成物が提供される。
本発明で用いるポリグリコリドは、グリコール酸又はそ
のエステルや、クロル酢酸ナトリウムあるいはグリコリ
ドを加熱することによって得られる結晶ポリマーであ
る。本発明で用いるポリグリコリドを好ましく製造する
には、先ず、酸性触媒の存在下、一酸化炭素とホルムア
ルデヒドを反応させてポリグリコリドを生成させ、次に
このポリグリコリドに水又は低級アルコールを加えて解
重合反応させてグリコール酸又はその低級アルコールエ
ステルとなし、これを加熱し、重合反応させる。この方
法によると、安価な原料を用いて高分子量のポリグリコ
リドを収率よく得ることができるので、工業的に非常に
有利である。また、本発明においては、酸性触媒の存在
下で一酸化炭素とホルムアルデヒドを反応させて得られ
る比較的低分子量のポリグリコリドも使用することが可
能である。
本発明で用いるポリグリコリドとしては、その数平均分
子量が500以上、好ましくは800〜10000の範囲にあるも
のが有利に用いられる。
本発明で用いるポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、3−ヒド
ロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸との共重合体、ポリ
カプロラクトン及びポリグルタミン酸は、いずれも市販
されているものをそのまま用いることができる。本発明
においては、他のプラスチック、例えば、ポリ塩化ビニ
ルやポリスチレン等を用いても、ブレンド性能が悪く、
実用性あるプラスチック成形材料を得ることはできな
い。
本発明のプラスチック組成物は、ポリグリコリドと前記
高分子物質を溶融混合することによって得られ、この溶
融混練物を押出機等の慣用の熱成形機を用いて所要形状
に成形することにより成形物とすることができる。ま
た、熱成形により得られる成形物は、未発泡体又は発泡
体であることができ、発泡体を得る場合には、組成物中
には発泡剤を混入する。さらに、組成物には、無機充填
剤や、顔料、酸化防止剤等の慣用の補助添加剤を加える
ことができる。
ポリグリコリドと他の高分子物質との混合割合は、ポリ
グリコリドと高分子物質との合計量に対し、ポリグリコ
リド5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%及び高分子
物質95〜40重量%、好ましくは90〜50重量%である。ポ
リグリコリドの混合割合が前記範囲より小さくなると、
組成物の生分解性が悪くなり、一方、前記範囲より多く
なると、組成物の熱成形性が悪くなるとともに、成形物
の機械的性状が損われるので好ましくない。
(発明の効果) 本発明のプラスチック組成物は、生分解性を有するポリ
グリコリドを含み、全体的に良好な生分解性を有すると
ともに、良好な成形性を有し、生分解性プラスチック成
形材料として好適のものである。また、本発明により得
られる成形物はポリグリコリドに見られるようなもろさ
はなく、強靱性を有するものである。
(実施例) 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 ステンレス製オートクレーブに、トリオキサン10.0g、
ジクロルメタン30ml及びクロルスルホン酸4ミリモルを
一酸化炭素雰囲気下で仕込み、さらに55kg/cm2になるま
で一酸化炭素を圧入した後、かきまぜながら180℃に昇
温し、2時間反応を行わせた。反応後、未反応の一酸化
炭素を放出し、オートクレーブの内容物をアセトンで洗
い出し、アセトン不溶性重合体(分子量約1200以上のポ
リグリコリド)8.6g、アセトン可溶性重合体(分子量
約1000以下のポリグリコリド)4.3gを得た。
次にアセトン可溶性重合体0.2gとポリ(3−ヒドロキ
シ酪酸)(分子量:約50,000)0.8gを溶融混合し、150
℃、5分、50kg/cm2の条件で加圧するとフィルムに成形
でき、このフィルムは充分な柔軟性を有することが確認
された。
実施例2 実施例1で得られたアセトン不溶性重合体0.5gと3−
ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸との共重合体
(分子量:約150,000、3−ヒドロキシ吉草酸の含有
率:17%)0.5gを溶融混合し、150℃、5分、50kg/cm2
の条件で加圧するとフィルムに成形でき、このものも充
分な柔軟性を有することがわかった。
比較例1 実施例1のポリ(3−ヒドロキシ酪酸)0.8gの代り
に、ポリ塩化ビニルを用いて同様の条件でフィルムの成
形を試みたが、ブレンド物は非常にもろく、フィルムに
は成形できなかった。
実施例3 実施例1において、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)0.8g
の代りに、ポリグルタミン酸(分子量:約50,000)0.8
gを用いた以外は同様にして実験を行ったところ、この
場合も柔軟性あるフィルムを得ることができた。
比較例2 実施例2において、アセトン不溶性重合体0.5gにポリ
スチレン0.5gを混合して同様にして実験を行ったとこ
ろ、フィルムを得ることができなかった。
実施例4 実施例1において、アセトン不溶性重合体0.2gとポリ
(ε−カプロラクトン)(分子量:約40,000)0.8gを
用いた以外は同様にして溶融混合物を作り、これを160
℃、5分、50kg/cm2で加圧すると、柔軟性あるフィルム
が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリグリコリド5〜60重量%と、ポリ(3
    −ヒドロキシ酪酸)、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロ
    キシ吉草酸との共重合体、ポリカプロラクトン及びポリ
    グルタミン酸の中から選ばれる少なくとも1種の高分子
    物質95〜40重量%との溶融混合物からなる生分解性プラ
    スチック組成物。
JP2092816A 1990-04-06 1990-04-06 生分解性プラスチック組成物 Expired - Lifetime JPH0623302B2 (ja)

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US07/668,153 US5227415A (en) 1990-04-06 1991-03-12 Biodegradable plastic composition
DE69119966T DE69119966T2 (de) 1990-04-06 1991-03-14 Biologisch abbaubare Kunststoffzusammensetzung
EP91302168A EP0450777B1 (en) 1990-04-06 1991-03-14 Biodegradable plastics composition

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JP4120776B2 (ja) 2001-07-09 2008-07-16 ソニー株式会社 生分解性プラスチック素材及び生分解性プラスチック成形物、並びにこの生分解性プラスチック成形物の製造方法

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