JPH0948340A - 緊急ブレーキ装置 - Google Patents

緊急ブレーキ装置

Info

Publication number
JPH0948340A
JPH0948340A JP20245695A JP20245695A JPH0948340A JP H0948340 A JPH0948340 A JP H0948340A JP 20245695 A JP20245695 A JP 20245695A JP 20245695 A JP20245695 A JP 20245695A JP H0948340 A JPH0948340 A JP H0948340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
pedal
brake pedal
detecting means
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20245695A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamotsu Furukawa
川 保 古
Hiroaki Aizawa
澤 博 昭 相
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP20245695A priority Critical patent/JPH0948340A/ja
Publication of JPH0948340A publication Critical patent/JPH0948340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計が容易で的確に作動する緊急ブレーキ装
置を提供することである。 【解決手段】 ブレーキペダル(52)の操作速度を検
出するブレーキ操作速度検出手段(65)と、前記ブレ
ーキ操作速度検出手段によって前記ブレーキペダルが所
定の閾値より速い速度で操作されたことが検出された時
に前記ブレーキペダルの操作量に関わらずホイルブレー
キに強いブレーキ力を与える自動ブレーキ力発生手段
(1)と、アクセルペダル(62)が操作状態から非操
作状態に切り換わってから前記ブレーキペダルが非操作
状態から操作状態に切り換わるまでの時間を検出するペ
ダル踏み換え時間検出手段(63,64)と、前記ペダ
ル踏み換え時間検出手段によって検出された前記アクセ
ルペダルが操作状態から非操作状態に切り換わってから
前記ブレーキペダルが非操作状態から操作状態に切り換
わるまでの時間に応じて前記閾値を変化させる閾値可変
手段(100)を備えたことを特徴とする緊急ブレーキ
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車に適用
される緊急ブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキペダルの操作速度を検出
して、所定の閾値以上の速度でブレーキペダルが操作さ
れた時に、ブレーキペダルの操作量に関わらず車輪に取
り付けられたホイルブレーキに強いブレーキ力を与え
る、所謂、緊急ブレーキ装置は既に公知である。特開平
7−76267号には、ブレーキペダルの操作速度のみ
に基づいて緊急ブレーキを作動させるタイミングを形成
している緊急ブレーキ装置が開示されている。
【0003】しかし、このようにブレーキペダルの操作
速度のみに基づいて緊急ブレーキを作動させていると、
運転者によってブレーキペダル操作速度に差があり、
又、更にブレーキペダル操作速度は運転者の体調によっ
て変動するため、緊急ブレーキ装置の設計時に、あらゆ
る運転者の操作速度を考慮しなければならず、緊急ブレ
ーキ装置の設計上の拘束条件となって設計作業を非常に
困難にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、設計が容易で的確に作動する緊急ブレーキ装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1においては、車両のブレーキペダルの操作に
応じて車輪に取り付けられたホイルブレーキにブレーキ
力を与えるブレーキ力発生手段と、前記ブレーキペダル
の操作速度を検出するブレーキ操作速度検出手段と、前
記ブレーキ操作速度検出手段によって前記ブレーキペダ
ルが所定の閾値より速い速度で操作されたことが検出さ
れた時に前記ブレーキペダルの操作量に関わらず前記ホ
イルブレーキに強いブレーキ力を与える自動ブレーキ力
発生手段と、アクセルペダル操作の有無を検出するアク
セルペダル操作検出手段と、前記ブレーキペダル操作の
有無を検出するブレーキペダル操作検出手段と、前記ア
クセルペダル操作検出手段および前記ブレーキペダル操
作検出手段と接続され前記アクセルペダルが操作状態か
ら非操作状態に切り換わってから前記ブレーキペダルが
非操作状態から操作状態に切り換わるまでの時間を検出
するペダル踏み換え時間検出手段と、前記ペダル踏み換
え時間検出手段によって検出された前記アクセルペダル
が操作状態から非操作状態に切り換わってから前記ブレ
ーキペダルが非操作状態から操作状態に切り換わるまで
の時間に応じて前記閾値を変化させる閾値可変手段を備
えたことを特徴とする緊急ブレーキ装置とした。
【0006】又、請求項2においては、更に、車両の速
度を検出する車速検出手段を備え、前記閾値可変手段は
前記車速検出手段によって検出された車両の速度に応じ
て前記閾値を減少させることを特徴とする請求項1を満
足する緊急ブレーキ装置とした。
【0007】又、請求項3においては、前記ブレーキ操
作速度検出手段はブレーキペダルストロークセンサを含
んでいることを特徴とする請求項1を満足する緊急ブレ
ーキ装置とした。
【0008】又、請求項4においては、前記ブレーキ力
発生手段はマスタシリンダを含んでおり、前記ブレーキ
操作速度検出手段は前記マスタシリンダによって発生す
る圧力を検出する圧力センサを含んでいることを特徴と
する請求項1を満足する緊急ブレーキ装置とした。
【0009】上記請求項1に記載した手段による緊急ブ
レーキ装置によれば、アクセルペダルが操作状態から非
操作状態に切り換わってからブレーキペダルが非操作状
態から操作状態に切り換わるまでの時間に応じて閾値を
変化させるため、緊急ブレーキの作動の必要がある場
合、アクセルペダルから離した足をブレーキペダルに乗
せ換える時間が短いため閾値が減少し、緊急ブレーキが
作動しやすくなる。
【0010】又、上記請求項2においては、更に、車両
の速度に応じて前記閾値を減少させるため、車両の速度
に応じて緊急ブレーキを作動させることができる。
【0011】又、上記請求項3においては、更に、ブレ
ーキペダルストロークセンサを用いてブレーキペダルの
操作速度を検出するため、操作速度を精度良く検出する
ことができる。
【0012】又、上記請求項4においては、更に、マス
タシリンダによって発生する圧力を検出する圧力センサ
を用いてブレーキペダルの操作速度を検出するため、ブ
レーキペダルの取付け等の誤差に関わらずに操作速度を
精度良く検出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の特徴
を示す部分のみについて説明する。
【0014】図1は本発明の緊急ブレーキ装置のシステ
ム図である。図1において51はマスタシリンダで、車
両の運転者からブレーキペダル52に加えられたブレー
キ操作力が自動作動可能な負圧式倍力装置(ブレーキブ
ースタ)1を介して伝達されることによってリザーバタ
ンク51a内のブレーキフルードを圧縮して該ブレーキ
操作力に応じてブレーキ圧として吐出する。
【0015】前記マスタシリンダ51によって発生され
たブレーキ圧は各々前輪用主経路53a,後輪用主経路
53bから吐出され、各々ブレーキ圧制御装置54,前
右輪用ブレーキ経路55fr,前左輪用ブレーキ経路5
5fl,後右輪用ブレーキ経路55rr,後左輪用ブレ
ーキ経路55rlを介して車両の前右輪56fr,前左
輪56fl,後右輪56rr,後左輪56rlに設置さ
れた前右輪用ホイルブレーキ57fr,前左輪用ホイル
ブレーキ57fl,後右輪用ホイルブレーキ57rr,
後左輪用ホイルブレーキ57rlへと導入される。
【0016】車両のエンジン58に連結したトランスミ
ッション59には車速センサ60が設置されており、車
両に設置されたコントローラ100に接続されて車速信
号を発信している。前記各車輪56fr,56fl,5
6rr,56rlには車輪速度センサ61fr,61f
l,61rr,61rlが取付けられており、各車輪5
6fr,56fl,56rr,56rlの速度を検出し
前記コントローラ100に車輪速度信号を発信してい
る。前記車両のエンジン58と接続されたアクセルペダ
ル62にはアクセルペダルスイッチ63が取付られ前記
アクセルペダル62の作動,非作動を検出して前記コン
トローラ100にアクセルペダル信号を発信している。
又、前記ブレーキペダル52にはブレーキペダルスイッ
チ64が設置され前記ブレーキペダル52の作動,非作
動を検出して前記コントローラ100にブレーキペダル
信号を発信している。更に、前記ブレーキペダル52に
はペダルストロークセンサ65が設置されており、前記
ブレーキペダル52の作動ストローク量を検出して前記
コントローラ100にペダルストローク信号を発信して
いる。
【0017】前記ブレーキブースタ1には電磁ソレノイ
ド22が備えられ、前記コントローラ100と接続され
て、前記コントローラ100から発信されるソレノイド
信号によって、図示しない車両の電源から電力が供給さ
れることによって所定の電磁力を発生する。更に、前記
負圧式倍力装置1には後述するリリーススイッチ16が
内蔵されており、運転者のブレーキの戻し操作の有無を
検出して前記コントローラ100にブレーキリリース信
号を発信している。
【0018】一方、前記ブレーキ圧制御装置54には前
記前輪用主経路53a或いは前記後輪用主経路53bの
ブレーキ圧を検出する圧力センサ66が設置されており
前記コントローラ100にブレーキ圧信号を発信してい
る。
【0019】次に、図2に基づいて前記負圧式倍力装置
1について詳述する。前記負圧式倍力装置1のハウジン
グ2内には、その外周部を気密的に固定された固定壁3
と、やはりその外周部を気密的に固定され、軸方向に移
動可能なフロント可動壁4、および同じくリヤ可動壁5
を備えている。前記固定壁3,フロント可動壁4および
リヤ可動壁5によって、前記ハウジング2内は、フロン
ト定圧室6,フロント変圧室7,リヤ定圧室8およびリ
ヤ変圧室9とに互いに気密的に分離されている。前記フ
ロント定圧室6およびリヤ定圧室8はインレット2aを
介して、負圧源である前記エンジン58の図示しないイ
ンテークマニホールドと連通して、常に負圧を発生して
いる。
【0020】前記ハウジング2には、その後方より樹脂
材料製のパワーピストン10が挿入され、前記パワーピ
ストン10には前記フロント可動壁4およびリヤ可動壁
5が、各々その内周端において気密的に固定されてい
る。更に、前記パワーピストン10には前記固定壁3の
内周端が気密的且つ摺動可能に当接している。
【0021】前記パワーピストン10の内部には、前記
したブレーキペダル52に図2においてその右端にて連
結された第1入力ロッド11が挿入され、前記第1入力
ロッド11には軸方向に延びるスリット11aが備えら
れ、接続ピン12が軸方向に移動可能に挿通されてい
る。前記接続ピン12は第2入力ロッド13に設けた貫
通孔13aに、前記第2入力ロッド13に対して移動不
能なように固定されている。
【0022】前記第1入力ロッド11の外周部11bに
は前記第2入力ロッド13の内周孔13bが嵌合してお
り、前記第1入力ロッド11の段付部11cと、前記第
2入力ロッド13の内周孔13bの底部13cとの間に
は係止スプリング14が介在し、前記第1入力ロッド1
1および前記第2入力ロッド13を互いに引き離す方向
に付勢している。前記第2入力ロッド13は後述する第
1入力部材15の入力部15aに一体的に移動可能なよ
うに連結されている。
【0023】前記第1入力ロッド11にはブラケット1
6aがその外周部に巻かれ、スクリュー16bによって
固定されている。該ブラケット16aの上部には前記リ
リーススイッチであるマイクロスイッチ16が2本のリ
ベット16cによって固定されている。前記マイクロス
イッチ16は作動することによって電気信号を発する動
作部16dと、発生した電気信号を外部に伝達するハー
ネス16eを備えている。前記接続ピン12には当接部
材17が固定され、前記マイクロスイッチ16の動作部
16dに当接可能となっている。
【0024】ブレーキペダル52の非作動時には、前記
第1入力ロッド11は前記ブレーキペダル52によって
その位置が決定され、前記第2入力ロッド13は前記第
1入力部材15によって位置が決定されるが、前記第1
入力ロッド11の端部11dと前記第2入力ロッド13
の前記底部13cとの間には図1においてXで示された
隙間が設定されている。この時前記マイクロスイッチ1
6の動作部16dと前記接続ピン12に固定された当接
部材17との間にはわずかながら隙間があるため、前記
マイクロスイッチ16は非作動状態にある。
【0025】前記第1入力部材15の入力部15aと当
接した弾性部材18、前記弾性部材18に当接した前記
第1入力部材15の中間部15bと前記中間部15bと
螺合した前記第1入力部材15の出力部15c、および
前記第1入力部材15の出力部15cに当接した第2入
力部材19はすべて前記第1入力部材15からのブレー
キ操作力をリアクションディスク20に伝達する役割を
果たす。前記リアクションディスク20と連結した出力
ロッド21は前記リアクションディスク20を介してブ
レーキ操作力を受けて移動することによって前記マスタ
シリンダ51の図示しないピストンを作動させる。
【0026】内部に前記電磁ソレノイド22が固定され
ており、鉄心材料によって形成されている第1固定部材
23aは、シール部材24を介して前記パワーピストン
10に気密的に固定されている。又、同じく鉄心材料に
よって形成されている第2固定部材23bは前記第1固
定部材23aに嵌合固定されている。
【0027】前記電磁ソレノイド22は電線22aによ
って、図示しない車両の電源と接続されており、前記電
線22aを介して電源より電力が供給されることによっ
て、電磁力を発生させることができる。
【0028】プランジャー25は、その組立上の理由か
ら第1プランジャー部25a,第2プランジャー部25
bとから形成され、両者は圧入或いは螺子嵌合されるこ
とによって互いに固定されている。前記プランジャー2
5は、前記第2プランジャー部25bの内周部において
シール部材26を介して前記第1入力部材15の中間部
15bに対して、気密的且つ相対移動可能に係合してい
る。
【0029】前記第1入力部材15の中間部15bには
スナップリング27aが装着されており、前記第2プラ
ンジャー部25bの端部に設置された鈎部25baとの
間に付勢スプリング27が圧縮状態で介装されている。
更に前記第1入力部材15の出力部15cにはフランジ
部15caが設置されており、前記第1プランジャー部
25aに設置された肩部25aaと係合している。
【0030】従って、前記プランジャー25は、前記第
2入力ロッド13が非作動状態にある時は、前記付勢ス
プリング27によって図2において右方向に付勢力を受
けており、前記第1プランジャー部25aが前記フラン
ジ部15caと係合することによって静止している。
【0031】前記弾性部材18と前記第1入力部材15
の中間部15bとの間に介在されたレバー28は、第1
入力部材15と共にブレーキ操作力を伝達する役割を果
たすが、同時に負圧式倍力装置1のジャンピング量を調
整する機能を持ち、前記レバー28は前記第2プランジ
ャ25bに設けられた挿入孔25bbに挿通され、前記
挿入孔25bbとの間には隙間Yが設置されている。
【0032】前記接続ピン12には戻しスプリング29
を受けるスプリングリテーナ30が固定されている。前
記パワーピストン10にはバルブ部材31を構成する第
1リテーナ31aが前記スプリングリテーナ30,戻し
スプリング29を介して前記第2入力ロッド13から弾
撥力を受けながら固定されている。シール部材31bは
その一端において前記第1リテーナ31aに係合してお
り、他端においてはスプリングリテーナ31cと一体成
形されており、更に前記第1リテーナ31aと前記スプ
リングリテーナ31cとの間にはバルブスプリング31
dが介装されている。前記スプリングリテーナ31cに
は更にバルブプレート31eが固定され、前記スプリン
グリテーナ31cおよび前記バルブプレート31eには
各々エアバルブ部材31f,バキュームバルブ部材31
gが一体成形されることによって固着されている。
【0033】上記構成を採ることによって、前記エアバ
ルブ部材31fは前記第2入力ロッド13が非作動状態
において、前記第2プランジャー部25bと係合してい
る。
【0034】又、前記第2入力ロッド13が作動状態に
おいては、前記バキュームバルブ部材31gが前記パワ
ーピストン10に設けたバルブ座10aと係合可能とな
っている。前記パワーピストン10に設置されたキー溝
10bにはキー32が挿入され、ダンパ部材33を介し
て前記ハウジング2に当接している。
【0035】以下に、本発明による緊急ブレーキ装置の
作動について説明する。運転者が前記ブレーキペダル5
2を操作していない時は、負圧式倍力装置1は図2の状
態にあり、前記エアバルブ部材31fは前記第2プラン
ジャー部25bと係合状態、又、前記バキュームバルブ
部材31gは前記パワーピストン10のバルブ座10a
とは非係合状態にあるため、前記フロント変圧室7およ
びリヤ変圧室9は、各々フロント定圧室6を介して負圧
源である前記エンジン58の図示しないインテークマニ
ホールドと連通している。
【0036】運転者により、前記ブレーキペダル52が
操作されると、これと連結した前記第1入力ロッド11
がブレーキ操作力を受けて図2において左方に移動する
ため、前記係止スプリング14の所定の付勢力に打ち勝
って、当初前記第1入力ロッド11と前記第2入力ロッ
ド13との間に設定されていた隙間Xを埋めた上で前記
第1入力ロッド11と前記第2入力ロッド13とが一体
となって移動する。従って、前記第2入力ロッド13に
固定された第1入力部材15も前記第1入力ロッド11
および前記第2入力ロッド13と一体となって図2にお
いて左方に移動するここで、前記第1入力ロッド11の
作動によって、前記第1入力ロッド11および前記第2
入力ロッド13との間の隙間Xが埋まると、前記第1入
力ロッド11に固定されたマイクロスイッチ16が、前
記第2入力ロッド13に対して固定された前記当接部材
17方向に移動して、前記動作部16dに前記当接部1
7が当接して、やがて、前記当接部17が前記動作部1
6dを押圧して前記マイクロスイッチ16を作動させ、
該マイクロスイッチ16はブレーキ操作が行われたこと
を表す電気信号を発信する。
【0037】前記第1入力部材15の移動によって、前
記プランジャー25も、前記第1入力部材15のフラン
ジ部15caを介して図2において左方に移動させられ
るため、前記エアバルブ部材31fおよび前記バキュー
ムバルブ部材31gも前記バルブスプリング31dの付
勢力によって前記プランジャー25と共に図2において
左方に移動し、やがて前記バキュームバルブ部材31g
が前記パワーピストン10のバルブ座10aに当接し
て、前記フロント変圧室7およびリヤ変圧室9は、夫々
前記フロント定圧室6およびリヤ定圧室8と遮断される
ため前記インテークマニホールドとの連通も断たれる。
【0038】更に、前記プランジャー25が図2におい
て左方に移動すると、前記エアバルブ部材31fと前記
プランジャー25との係合が解消されて、前記フロント
変圧室7およびリヤ変圧室9が大気と連通する。従っ
て、変圧室7,9への大気の流入によって、フロント定
圧室6とフロント変圧室7との間、およびリヤ定圧室8
とリヤ変圧室9との間に気圧差が発生するため、前記気
圧差による荷重を受けた前記可動壁4および5とこれら
に連結されたパワーピストン10が、前記リアクション
ディスク20を介して前記出力ロッド21に増幅された
ブレーキ力を出力する。これ以降は、前記リアクション
ディスク20から、前記第2入力部材19および前記第
1入力部材15を介して前記第2入力ロッド13および
前記第1入力ロッド11が受ける反力によって、前記エ
アバルブ部材31fと前記プランジャー25が、或いは
前記バキュームバルブ部材31gと前記パワーピストン
10のバルブ座10aとが選択的に係合して、前記第1
入力ロッド11に加えられた運転者のブレーキ作動力に
応じて、負圧式倍力装置1の助勢力が制御される。
【0039】前記出力ロッド21に出力されたブレーキ
力によって、前記マスタシリンダ51にブレーキ圧が発
生し、前記主経路53a,53b,ブレーキ圧制御装置
54,ブレーキ経路55fr,55fl,55rr,5
5rlを介して各ホイルブレーキ57fr,57fl,
57rr,57rlに導入される。
【0040】例えば、車両前方に障害物が現れ、前記コ
ントローラ100が緊急ブレーキの必要性を判断した
時、運転者のブレーキ操作とは別に電源から電線22a
を介して前記電磁ソレノイド22に対して電力を供給す
る。
【0041】この作動について詳述する。図3は前記コ
ントローラ100が前記電磁ソレノイド22の作動させ
ることによって前記負圧式倍力装置1を自動作動させる
際のフローチャートである。図3のステップ201にお
いて前記アクセルペダル62に設置された前記アクセル
ペダルスイッチ63から、前記アクセルペダル62の作
動が検出されると、ステップ208において前記コント
ローラ100がペダル踏換え時間カウンタ:COUNT
を0クリアする。
【0042】前記ステップ201において前記アクセル
ペダルスイッチ63から、前記アクセルペダル62の非
作動が検出されると、ステップ202において前記ペダ
ル踏換え時間カウンタ:COUNTの作動が開始され
る。
【0043】次に、ステップ203において前記ブレー
キペダルスイッチ64から前記ブレーキペダル52の作
動を表す信号が発信されると、ステップ204において
前記車速センサ60から発信された車速信号に基づいて
検出された車速値Vに従って減少する関数値である基本
制御閾値:THL1と前記ペダル踏換え時間カウンタ:
COUNTの値によって決定されるペダル踏換え時間関
数:Fとの積が演算され、実制御閾値:THL2とされ
る。次に、前記ペダルストロークセンサ65から発信さ
れたペダルストローク値に基づいて、ステップ205に
おいて前記コントローラ100が前記ブレーキペダル5
2の作動速度:PSを演算する。その後ステップ206
において前記ブレーキペダル52の作動速度:PSが前
記実制御閾値:THL2より大きいことが判定される
と、ステップ207において前記コントローラ100が
ソレノイド信号を発信し図示しない車両の電源から電力
を供給することによって前記電磁ソレノイド22を作動
させ、緊急ブレーキを作動させる。前記ステップ206
において前記ブレーキペダル52の作動速度:PSが前
記実制御閾値:THL2に満たないことが判定された場
合は緊急ブレーキは作動されない。前記ステップ20
5,206はステップ209において、前記アクセルペ
ダルスイッチ63によって前記アクセルペダル62の作
動状態が検出されている間繰り返される。
【0044】ここで、前記ペダル踏換え時間関数:Fは
例えば図4に示す線図によって決定されるようにすると
よい。以上の説明より、前記実制御閾値:THL2は図
5に表されるような特性となる。
【0045】前記したように、前記電磁ソレノイド22
を作動させて緊急ブレーキを開始した時点での前記第1
入力部材15の入力部15aからの力が前記弾性部材1
8に働き、前記弾性部材18と前記レバー28との間の
隙間を埋め尽くして、前記レバー28を図2の状態に保
持する。電力の供給を受けた前記電磁ソレノイド22は
電磁力を発生させて、前記プランジャー25を前記シー
ル部材26との摩擦抵抗および前記付勢スプリング27
の付勢力に抗して、前記第1入力部材15の作動と関係
なしに図2において左方に移動させる。前述したと同様
に、前記プランジャー25の移動によって、前記エアバ
ルブ部材31fおよびバキュームバルブ部材31gも前
記バルブスプリング31dの付勢力によって前記プラン
ジャー25と共に図2において左方に移動し、これによ
り、前記レバー28と前記プランジャー25との間の前
記隙間Yの距離だけ移動する。前記バキュームバルブ部
材31gと前記パワーピストン10のバルブ座10aと
が係合すると共に、前記エアバルブ部材31fと前記プ
ランジャー25との係合が解消される。よって、変圧室
7,9は図示しない車両の負圧源であるインテークマニ
ホールドとの連通が断たれて大気と連通し、変圧室7,
9への大気の流入によって、前記パワーピストン10が
前記出力ロッド21にブレーキ力を出力し、前記マスタ
シリンダ51の図示しないピストンを作動させることに
よって該マスタシリンダ51に高いブレーキ圧を発生さ
せる。前記マスタシリンダ51に発生されたブレーキ圧
は、前記主経路53a,53b,ブレーキ圧制御装置5
4,ブレーキ経路55fr,55fl,55rr,55
rlを介して各ホイルブレーキ57fr,57fl,5
7rr,57rlに導入され、各車輪56fr,56f
l,56rr,56rlを強く制動する。
【0046】各車輪56fr,56fl,56rr,5
6rlに与えられた強い制動力によって、前記車輪速度
センサ61fr,61fl,61rr,61rlが前記
車輪56fr,56fl,56rr,56rlのロック
を検出した場合、前記車輪速度センサ61fr,61f
l,61rr,61rlからの信号を受けた前記コント
ローラ100が前記ブレーキ圧制御装置54を作動させ
て、前記ホイルブレーキ57fr,57fl,57r
r,57rl中のブレーキ圧を減少させて、車輪56f
r,56fl,56rr,56rlの回転を回復させ
る。
【0047】上記実施の形態においては、ペダルストロ
ークセンサ65を用いてブレーキペダル52の作動速度
を検出していたが、ペダルストロークセンサ65に代え
て圧力センサ65を用いてもよい。
【0048】前記パワーピストン10の助勢力による反
力と、前記ブレーキペダル52を操作することによって
発生し前記第2入力部材19に伝達されたブレーキ操作
力は、前記リアクションディスク20の各々両側に加え
られバランスする。
【0049】従って、車両の運転者がブレーキ作動の必
要性がなくなったと判断し、車両のブレーキペダルを戻
すと、前記プランジャー25は前記レバー28に当接し
たままの状態で、前記第2入力ロッド13の後退によっ
て前記第1入力部材15と一体となって右方に移動し、
前記エアバルブ部材31fが前記第2プランジャ25b
に係合し、前記バキュームバルブ部材31gが前記パワ
ーピストン10のバルブ座10aから離れることから前
記変圧室7および9が大気と遮断され、前記定圧室6お
よび8と連通して、前記変圧室7および9内の正圧度が
低下するため、前記パワーピストン10への助勢力も低
下して、ブレーキ力が低下する。
【0050】前記第1入力ロッド11に与えられるブレ
ーキ操作力が低下して、前記係止スプリング14の設定
荷重以下になった時、前記係止スプリング14の付勢力
によって、前記第1入力ロッド11と前記第2入力ロッ
ド13とが引き離され、前記当接部17の前記マイクロ
スイッチ16の作動部16dへの当接が解除され、前記
マイクロスイッチ16によって発生された電気信号が消
滅する。尚、前記マイクロスイッチ16の電気信号が解
除されたことを前記コントローラ100が検知すると、
前記電源から前記電磁ソレノイド22への電力の供給を
停止するため前記電磁ソレノイド22は、もはや前記プ
ランジャー25への電磁力を発生せず、前記プランジャ
ー25は前記付勢スプリング27の付勢力によって、図
2において右方に戻される。前記プランジャー25の図
2における右方への移動によって、前記エアバルブ部材
31fも前記プランジャー25と係合して、図2におい
て右方に戻され、前記バキュームバルブ部材31gは前
記パワーピストン10のバルブ座10aと非係合状態と
なる。従って、前記変圧室7,9は共に大気との連通が
断たれ、車両の負圧源であるインテークマニホールドと
連通して、前記定圧室6,8と前記変圧室7,9との間
の気圧差が低下し通常ブレーキ状態に戻り、以後入力の
低減により初期状態に復帰する。
【0051】本発明による緊急ブレーキ装置によれば、
緊急ブレーキを作動させるブレーキペダル52の作動速
度の閾値にアクセルペダル62を非作動にしてからブレ
ーキペダル52を作動させるまでの時間を考慮している
ため、ブレーキペダル52の作動速度のみにて緊急ブレ
ーキを作動させる場合に比べ、緊急ブレーキを精度よく
作動させることができると共に、運転者や運転者の体調
によって異なるブレーキペダルの操作速度を考慮する必
要がないため、緊急ブレーキ装置の設計作業がさほど困
難ではない。
【0052】
【発明の効果】上記したように本発明による緊急ブレー
キ装置によれば、緊急ブレーキを精度よく作動させるこ
とができるため、ブレーキフィーリングの良い緊急ブレ
ーキ装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による緊急ブレーキ装置のシステム図
【図2】本発明による緊急ブレーキ装置に使われる負圧
式倍力装置の断面図
【図3】本発明による緊急ブレーキ装置の制御フローチ
ャートを表す図
【図4】本発明による緊急ブレーキ装置に使われるペダ
ル踏換え時間関数:Fの特性図
【図5】本発明による緊急ブレーキ装置に使われる実制
御閾値:THL2の特性図
【符号の説明】
1 負圧式倍力装置 51 マスタシリンダ 52
ブレーキペダル 56fr,56fl,56rr,56rl 車輪 57fr,57fl,57rr,57rl ホイルブレ
ーキ 60 車速センサ 62 アクセルペダル 63 アクセルペダルスイッチ 64 ブレーキペダ
ルスイッチ 65 ペダルストロークセンサ 66 圧力センサ 100 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のブレーキペダルの操作に応じて車
    輪に取り付けられたホイルブレーキにブレーキ力を与え
    るブレーキ力発生手段と、前記ブレーキペダルの操作速
    度を検出するブレーキ操作速度検出手段と、前記ブレー
    キ操作速度検出手段によって前記ブレーキペダルが所定
    の閾値より速い速度で操作されたことが検出された時に
    前記ブレーキペダルの操作量に関わらず前記ホイルブレ
    ーキに強いブレーキ力を与える自動ブレーキ力発生手段
    と、アクセルペダル操作の有無を検出するアクセルペダ
    ル操作検出手段と、前記ブレーキペダル操作の有無を検
    出するブレーキペダル操作検出手段と、前記アクセルペ
    ダル操作検出手段および前記ブレーキペダル操作検出手
    段と接続され前記アクセルペダルが操作状態から非操作
    状態に切り換わってから前記ブレーキペダルが非操作状
    態から操作状態に切り換わるまでの時間を検出するペダ
    ル踏み換え時間検出手段と、前記ペダル踏み換え時間検
    出手段によって検出された前記アクセルペダルが操作状
    態から非操作状態に切り換わってから前記ブレーキペダ
    ルが非操作状態から操作状態に切り換わるまでの時間に
    応じて前記閾値を変化させる閾値可変手段を備えたこと
    を特徴とする緊急ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 更に、車両の速度を検出する車速検出手
    段を備え、前記閾値可変手段は前記車速検出手段によっ
    て検出された車両の速度に応じて前記閾値を減少させる
    ことを特徴とする請求項1を満足する緊急ブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ操作速度検出手段はブレー
    キペダルストロークセンサを含んでいることを特徴とす
    る請求項1を満足する緊急ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ力発生手段はマスタシリン
    ダを含んでおり、前記ブレーキ操作速度検出手段は前記
    マスタシリンダによって発生する圧力を検出する圧力セ
    ンサを含んでいることを特徴とする請求項1を満足する
    緊急ブレーキ装置。
JP20245695A 1995-08-08 1995-08-08 緊急ブレーキ装置 Pending JPH0948340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20245695A JPH0948340A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 緊急ブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20245695A JPH0948340A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 緊急ブレーキ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0948340A true JPH0948340A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16457833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20245695A Pending JPH0948340A (ja) 1995-08-08 1995-08-08 緊急ブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0948340A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997039926A1 (fr) * 1996-04-23 1997-10-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Regulateur de puissance de freinage
WO1997041013A1 (fr) * 1996-04-26 1997-11-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Appareil de regulation de la force de freinage
US6283561B1 (en) 1997-03-06 2001-09-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Braking force controller
JP2013023144A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Advics Co Ltd 車両用の電動式ブレーキ装置
US8886431B2 (en) 2010-01-18 2014-11-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for controlling a vehicle
WO2022258033A1 (zh) * 2021-06-11 2022-12-15 格力博(江苏)股份有限公司 一种电动全地形车及车辆制动控制方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997039926A1 (fr) * 1996-04-23 1997-10-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Regulateur de puissance de freinage
US6120110A (en) * 1996-04-23 2000-09-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brake force control device
WO1997041013A1 (fr) * 1996-04-26 1997-11-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Appareil de regulation de la force de freinage
US6189986B1 (en) 1996-04-26 2001-02-20 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Braking force control apparatus
US6283561B1 (en) 1997-03-06 2001-09-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Braking force controller
US8886431B2 (en) 2010-01-18 2014-11-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus and method for controlling a vehicle
JP2013023144A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Advics Co Ltd 車両用の電動式ブレーキ装置
WO2022258033A1 (zh) * 2021-06-11 2022-12-15 格力博(江苏)股份有限公司 一种电动全地形车及车辆制动控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4610483A (en) Vehicle brake system
AU622969B2 (en) Improvements in fluid-pressure operated boosters for vehicle braking systems
US5779329A (en) Emergency brake system sensing pedal speed and pressure
JP2005532220A (ja) ブレーキバイワイヤアクチュエータ
KR20070007145A (ko) 자동차 브레이크 시스템용 작동 유닛을 작동시키는 방법
US6709072B2 (en) Hydraulic brake system for vehicles
JPH11157428A (ja) 自動車用ブレーキ装置
JP3874202B2 (ja) 自動車用油圧式ブレーキ装置
US5372409A (en) Fluid-pressure operated boosters for vehicle braking systems
US7244002B2 (en) Vehicle brake system
JP2002501855A (ja) 自動車用のブレーキ力昇圧装置
US6375282B1 (en) Brake system
CA2388217C (en) Secondary brake system with electrohydraulic proportional valve
JPH0948340A (ja) 緊急ブレーキ装置
US4632208A (en) Vehicle braking system
US5181769A (en) Automotive vehicle brake unit with anti-locking device
US6744360B2 (en) Method of calibrating an intelligent input push rod assembly
US6203118B1 (en) Braking system
JPH0986394A (ja) 負圧式倍力装置
JP2012522676A (ja) ブレーキバイワイヤ形式の自動車ブレーキシステムの作動用ブレーキアクチュエータユニット
CN111601742B (zh) 制动力放大器及用于该制动力放大器的制造方法
JPH11157439A (ja) ペダルストロークシミュレータ付き車両ブレーキ装置
US6502907B2 (en) Method of controlling hydraulic brake system for vehicle
JPH10250565A (ja) 自動車用ブレーキ装置
JP6241207B2 (ja) 制動制御装置