JPH094806A - 加熱装置 - Google Patents
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- JPH094806A JPH094806A JP15589295A JP15589295A JPH094806A JP H094806 A JPH094806 A JP H094806A JP 15589295 A JP15589295 A JP 15589295A JP 15589295 A JP15589295 A JP 15589295A JP H094806 A JPH094806 A JP H094806A
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- liquid
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単一の加熱手段により蒸気および温風を同時
または単独に効率よく発生させる加熱装置の提供を目的
としたものである。 【構成】 液を蒸気に変換すると共に空気を加熱する加
熱手段10、加熱手段10へ液を供給する液供給手段1
1、加熱手段10へ空気を供給する送風手段、加熱手段
10と液供給手段11と送風手段12を制御する制御手
段より構成し、液の供給量を停止したり、加熱手段10
の加熱量と液の供給量を調節することにより、温度と湿
度条件の異なる蒸気および温風を発生させることができ
る。
または単独に効率よく発生させる加熱装置の提供を目的
としたものである。 【構成】 液を蒸気に変換すると共に空気を加熱する加
熱手段10、加熱手段10へ液を供給する液供給手段1
1、加熱手段10へ空気を供給する送風手段、加熱手段
10と液供給手段11と送風手段12を制御する制御手
段より構成し、液の供給量を停止したり、加熱手段10
の加熱量と液の供給量を調節することにより、温度と湿
度条件の異なる蒸気および温風を発生させることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭や業務用の食品の解
凍、調理叉はパン等の食品加工工程や空調、室内清浄、
衣類プレス、殺菌等に使用される蒸気および温風発生装
置に関するものである。
凍、調理叉はパン等の食品加工工程や空調、室内清浄、
衣類プレス、殺菌等に使用される蒸気および温風発生装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の加熱装置は、特開平3−9
8286号公報に示すものがあった。以下、その構成に
ついて図7および図8を参照しながら説明する。図に示
すように絶縁体カラム1の外壁部に、コイル2を巻線
し、内部には、波形4−1に成形された基材4を、隣接
する基材4の波形4−2と交叉させて重ね合わされて形
成された積層充填体3を組み込み、コイル2に電流を流
し積層充填体3に渦電流を交番させて発熱させ、気体ま
たは液体を積層充填体3に接触させて加熱するようにな
っていた。
8286号公報に示すものがあった。以下、その構成に
ついて図7および図8を参照しながら説明する。図に示
すように絶縁体カラム1の外壁部に、コイル2を巻線
し、内部には、波形4−1に成形された基材4を、隣接
する基材4の波形4−2と交叉させて重ね合わされて形
成された積層充填体3を組み込み、コイル2に電流を流
し積層充填体3に渦電流を交番させて発熱させ、気体ま
たは液体を積層充填体3に接触させて加熱するようにな
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、気体または液体を単独に積層充填体3によ
り加熱させる構成であるため、温風、温水や蒸気を単独
につくることはできるが蒸気と温風を同時に発生させた
り、自由に切替えることはできなかった。
の構成では、気体または液体を単独に積層充填体3によ
り加熱させる構成であるため、温風、温水や蒸気を単独
につくることはできるが蒸気と温風を同時に発生させた
り、自由に切替えることはできなかった。
【0004】また、積層充填体3は隣接する基材4の波
形4−1と波形4−2が互いに交叉し、その交点5によ
り電気的結合がなされており基材4間の渦電流により、
交点5における局部加熱が発生し、効率的な誘導加熱を
難かしくしていた。
形4−1と波形4−2が互いに交叉し、その交点5によ
り電気的結合がなされており基材4間の渦電流により、
交点5における局部加熱が発生し、効率的な誘導加熱を
難かしくしていた。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、単一
の加熱手段により蒸気および温風を同時または単独に効
率よく発生させる加熱装置の提供を目的としたものであ
る。
の加熱手段により蒸気および温風を同時または単独に効
率よく発生させる加熱装置の提供を目的としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、下記構成とした。
するため、下記構成とした。
【0007】すなわち、液を蒸気に変換すると共に空気
を加熱する加熱手段と、前記加熱手段へ液を供給する液
供給手段と、前記加熱手段へ空気を供給する送風手段
と、前記加熱手段と前記液供給手段と前記送風手段を制
御する制御手段とを有する構成とした。
を加熱する加熱手段と、前記加熱手段へ液を供給する液
供給手段と、前記加熱手段へ空気を供給する送風手段
と、前記加熱手段と前記液供給手段と前記送風手段を制
御する制御手段とを有する構成とした。
【0008】また加熱手段は、内部に設けた発熱体と空
気を流入する流入口と蒸気および加熱空気を外部へ流出
する流出口とを有する加熱室、並びに前記加熱室上部に
設け液を発熱体へ滴下する流入管とを備えた構成とし
た。
気を流入する流入口と蒸気および加熱空気を外部へ流出
する流出口とを有する加熱室、並びに前記加熱室上部に
設け液を発熱体へ滴下する流入管とを備えた構成とし
た。
【0009】また加熱手段は、液を導入する流入管と空
気を流入する流入口と蒸気および加熱空気を外部へ流出
する流出口とを有する絶縁体から成る加熱室と、前記加
熱室の外周に設けた励磁コイルと、加熱室内に装着され
前記励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱する発
熱体とを備えた構成とした。
気を流入する流入口と蒸気および加熱空気を外部へ流出
する流出口とを有する絶縁体から成る加熱室と、前記加
熱室の外周に設けた励磁コイルと、加熱室内に装着され
前記励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱する発
熱体とを備えた構成とした。
【0010】さらに加熱手段は、流入管は加熱室上部に
設けられ液を発熱体へ滴下する構成とした。
設けられ液を発熱体へ滴下する構成とした。
【0011】また加熱手段は、両端に開口部を形成する
筒状の絶縁体から成る加熱室と、前記加熱室の外周に設
けた励磁コイルと、前記加熱室の内周面に空隙を形成し
て装着され、かつ前記励磁コイルが発生させる磁界変化
により発熱する発熱体と、前記加熱室の開口部の一端よ
り空気を流入し他端より流出する流入出口と、前記発熱
体に液を供給する流入管とを備えた構成とした。
筒状の絶縁体から成る加熱室と、前記加熱室の外周に設
けた励磁コイルと、前記加熱室の内周面に空隙を形成し
て装着され、かつ前記励磁コイルが発生させる磁界変化
により発熱する発熱体と、前記加熱室の開口部の一端よ
り空気を流入し他端より流出する流入出口と、前記発熱
体に液を供給する流入管とを備えた構成とした。
【0012】また加熱手段は、空気を流入する流入口と
蒸気および加熱空気を外部へ流出する流出口とを有し磁
性体から成る加熱室と、前記加熱室の外周に断熱層を介
して設け磁界変化により加熱室を発熱させる励磁コイル
と、前記加熱室内に液を供給する流入管とを備えた構成
とした。
蒸気および加熱空気を外部へ流出する流出口とを有し磁
性体から成る加熱室と、前記加熱室の外周に断熱層を介
して設け磁界変化により加熱室を発熱させる励磁コイル
と、前記加熱室内に液を供給する流入管とを備えた構成
とした。
【0013】また磁界変化により発熱する発熱体は、多
孔質金属体または、Ni、Ni−Cr合金、ステンレス
合金、等耐水性多孔質金属体で構成した。
孔質金属体または、Ni、Ni−Cr合金、ステンレス
合金、等耐水性多孔質金属体で構成した。
【0014】さらに磁界変化により発熱する発熱体は、
内面に放熱フィンを有した筒状の磁性材料で構成した。
内面に放熱フィンを有した筒状の磁性材料で構成した。
【0015】また磁界変化により発熱する発熱体は、繊
維状金属体で構成した。また制御手段は、加熱手段と液
供給手段と送風手段を同時に運転させる蒸気発生モード
と、液供給手段を停止し加熱手段と送風手段とを運転す
る温風発生モードと、送風手段のみを運転する送風モー
ドと、各モードを任意に切換える切換手段とを備えた構
成とした。
維状金属体で構成した。また制御手段は、加熱手段と液
供給手段と送風手段を同時に運転させる蒸気発生モード
と、液供給手段を停止し加熱手段と送風手段とを運転す
る温風発生モードと、送風手段のみを運転する送風モー
ドと、各モードを任意に切換える切換手段とを備えた構
成とした。
【0016】また制御手段は、加熱手段の加熱量と液供
給手段の液量とを比例的に変更させる蒸気量調節手段を
有する構成とした。
給手段の液量とを比例的に変更させる蒸気量調節手段を
有する構成とした。
【0017】また、加熱手段の蒸気または加熱空気の温
度を検出する温度検知手段を設け、制御手段は前記温度
検知手段の検出温度に応じて加熱手段の加熱量と液供給
手段の液量を変更させる蒸気量調節手段を有する構成と
した。
度を検出する温度検知手段を設け、制御手段は前記温度
検知手段の検出温度に応じて加熱手段の加熱量と液供給
手段の液量を変更させる蒸気量調節手段を有する構成と
した。
【0018】さらに、制御手段の切換手段により各モー
ドを切換える場合、加熱手段の加熱量を各モードに応じ
て変更する構成とした。
ドを切換える場合、加熱手段の加熱量を各モードに応じ
て変更する構成とした。
【0019】
【作用】本発明は上記構成によって、液供給手段から供
給される液体は、加熱室に設けられた流入管から発熱体
に供給され、液は発熱体により加熱され加熱室内に蒸気
を発生させる。一方、送風手段により供給される空気
は、加熱室の流入口より加熱室に流入し、液と共に加熱
手段により加熱され、蒸気と混合して流出口から送出さ
れる。
給される液体は、加熱室に設けられた流入管から発熱体
に供給され、液は発熱体により加熱され加熱室内に蒸気
を発生させる。一方、送風手段により供給される空気
は、加熱室の流入口より加熱室に流入し、液と共に加熱
手段により加熱され、蒸気と混合して流出口から送出さ
れる。
【0020】一方、制御手段から励磁コイルへ交流電力
が供給され、交流磁界が誘起される。この交流磁界の方
向変化に対応し発熱体に渦電流が誘起され発熱体が発熱
する。
が供給され、交流磁界が誘起される。この交流磁界の方
向変化に対応し発熱体に渦電流が誘起され発熱体が発熱
する。
【0021】液供給手段から供給される液体を、加熱室
上部に設けられた流入管から発熱体に滴下することによ
り、瞬時に加熱室内に蒸気を発生させることができる。
上部に設けられた流入管から発熱体に滴下することによ
り、瞬時に加熱室内に蒸気を発生させることができる。
【0022】さらに、加熱室を筒状絶縁体とし、この加
熱室の内周面に空隙を形成して発熱体を装着することに
より、渦電流により最も発熱する発熱体表面と加熱室内
面の間の空隙に蒸気および空気が通過し熱交率が上が
る。
熱室の内周面に空隙を形成して発熱体を装着することに
より、渦電流により最も発熱する発熱体表面と加熱室内
面の間の空隙に蒸気および空気が通過し熱交率が上が
る。
【0023】また、加熱室を磁性体により構成し、この
加熱室外周の励磁コイルへの交流電力の供給により、加
熱室自体を誘導加熱させ、液および空気を加熱室内部へ
供給することにより、蒸気および温風が発生し流出口よ
り流出する。
加熱室外周の励磁コイルへの交流電力の供給により、加
熱室自体を誘導加熱させ、液および空気を加熱室内部へ
供給することにより、蒸気および温風が発生し流出口よ
り流出する。
【0024】さらに、発熱体の骨格を多孔質金属体で構
成することにより、誘導電流は骨格部を流れ発熱面積が
広がると共に発熱体内部に液が浸透し気化速度が速ま
る。水等の液が浸透し発熱する発熱体は、Ni、Ni−
Cr合金、ステンレス合金等の耐水、耐食性多孔質金属
体で構成することにより、蒸発で残留物の溶解濃度が高
くなり腐食が生じやすい気体境界層のような腐食は生ぜ
ず加熱する。
成することにより、誘導電流は骨格部を流れ発熱面積が
広がると共に発熱体内部に液が浸透し気化速度が速ま
る。水等の液が浸透し発熱する発熱体は、Ni、Ni−
Cr合金、ステンレス合金等の耐水、耐食性多孔質金属
体で構成することにより、蒸発で残留物の溶解濃度が高
くなり腐食が生じやすい気体境界層のような腐食は生ぜ
ず加熱する。
【0025】また発熱体を内面に放熱フィンを有した筒
状とし、誘導加熱することにより、筒状外面部に渦電流
を発生させ加熱し、外面の熱は内面の放熱フィンに伝導
するため、空気および液との接触面積を広くできる。
状とし、誘導加熱することにより、筒状外面部に渦電流
を発生させ加熱し、外面の熱は内面の放熱フィンに伝導
するため、空気および液との接触面積を広くできる。
【0026】さらに発熱体を繊維状金属体で構成するこ
とにより、誘導電流は繊維状金属体の中を流れ発熱体全
体が発熱すると共に繊維状金属体の隙間に液が浸透し気
化速度が速まる。
とにより、誘導電流は繊維状金属体の中を流れ発熱体全
体が発熱すると共に繊維状金属体の隙間に液が浸透し気
化速度が速まる。
【0027】また、制御手段の蒸気発生モードは、加熱
手段に液および空気を供給して蒸気と加熱空気の混合蒸
気を流出し、温風発生モードは液供給手段を停止し空気
のみを供給して加熱させる。送風モードは加熱手段も停
止し送風手段のみの運転とし空気を常温で供給する。各
モードは切換手段により任意に切換えることができる。
手段に液および空気を供給して蒸気と加熱空気の混合蒸
気を流出し、温風発生モードは液供給手段を停止し空気
のみを供給して加熱させる。送風モードは加熱手段も停
止し送風手段のみの運転とし空気を常温で供給する。各
モードは切換手段により任意に切換えることができる。
【0028】また、各モード切換時は必要熱量に応じて
加熱手段の加熱量を切換える。さらに、蒸気量調節手段
は加熱手段の加熱量と、液供給手段の液量が所要温度で
所要蒸発量になるようそれぞれを比例的に変更する。
加熱手段の加熱量を切換える。さらに、蒸気量調節手段
は加熱手段の加熱量と、液供給手段の液量が所要温度で
所要蒸発量になるようそれぞれを比例的に変更する。
【0029】また制御手段の蒸気量調節手段は、温度検
知手段の検出する加熱手段からの流出温度が所定範囲に
入るように加熱手段の加熱量と液供給手段の液量を調節
する。
知手段の検出する加熱手段からの流出温度が所定範囲に
入るように加熱手段の加熱量と液供給手段の液量を調節
する。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例を液として水を用いた場
合につき図1から図4を参照して説明する。
合につき図1から図4を参照して説明する。
【0031】図1は本発明の第1の実施例の加熱装置の
断面図である。また図2は加熱装置の多孔質金属発熱体
の斜視図である。さらに図3は加熱装置の制御手段の流
れ図である。
断面図である。また図2は加熱装置の多孔質金属発熱体
の斜視図である。さらに図3は加熱装置の制御手段の流
れ図である。
【0032】図において、10は水(液)を蒸気に変換
すると共に空気を加熱する加熱手段、11は加熱手段1
0へ水を供給する液供給手段でポンプを用いている。1
2は加熱手段10へ空気を供給する送風手段でファンを
用いている。13は加熱手段10とポンプ11とファン
12の運転制御を行う制御手段である。14はポンプ1
1へ補給皿15を介して水を供給するタンクである。
すると共に空気を加熱する加熱手段、11は加熱手段1
0へ水を供給する液供給手段でポンプを用いている。1
2は加熱手段10へ空気を供給する送風手段でファンを
用いている。13は加熱手段10とポンプ11とファン
12の運転制御を行う制御手段である。14はポンプ1
1へ補給皿15を介して水を供給するタンクである。
【0033】加熱手段10は、内部に発熱体16を備え
た筒状絶縁体から成る加熱室17と加熱室17の外周に
設けた励磁コイル18から成り、この加熱室17は、上
部にファン12より送風される空気を流入する流入口1
9と、下部に蒸気および加熱空気を外部へ流出する流出
口20とを備え、流入口19部にポンプ11より供給さ
れる水を発熱体16へ滴下する流入管21設けている。
また、加熱室17は耐熱ガラスや磁器などの耐熱性と絶
縁性を備えた材料を筒状に構成し、外周の励磁コイル1
8への印可電圧に対して絶縁距離以上の肉厚としてい
る。
た筒状絶縁体から成る加熱室17と加熱室17の外周に
設けた励磁コイル18から成り、この加熱室17は、上
部にファン12より送風される空気を流入する流入口1
9と、下部に蒸気および加熱空気を外部へ流出する流出
口20とを備え、流入口19部にポンプ11より供給さ
れる水を発熱体16へ滴下する流入管21設けている。
また、加熱室17は耐熱ガラスや磁器などの耐熱性と絶
縁性を備えた材料を筒状に構成し、外周の励磁コイル1
8への印可電圧に対して絶縁距離以上の肉厚としてい
る。
【0034】発熱体16は、Ni、Ni−Cr合金、ス
テンレス合金等の耐水、耐食性が良い金属で構成し、図
2に示すような多孔質体で細い無数の連続する線体22
の集合体構造である。23は線体22間の空間である。
テンレス合金等の耐水、耐食性が良い金属で構成し、図
2に示すような多孔質体で細い無数の連続する線体22
の集合体構造である。23は線体22間の空間である。
【0035】制御手段13は、ポンプ11の送水量を可
変可能に駆動するポンプ駆動回路24と、励磁コイル1
8への交流電力発生用の高周波電源回路25と、ファン
12を駆動制御するファン駆動回路26と、切換手段で
ある設定部27の設定状態に応じて蒸気量調節手段であ
る制御部28がポンプ駆動回路24と高周波電源回路2
5とファン駆動回路26を制御する。
変可能に駆動するポンプ駆動回路24と、励磁コイル1
8への交流電力発生用の高周波電源回路25と、ファン
12を駆動制御するファン駆動回路26と、切換手段で
ある設定部27の設定状態に応じて蒸気量調節手段であ
る制御部28がポンプ駆動回路24と高周波電源回路2
5とファン駆動回路26を制御する。
【0036】また、制御手段13は流出口20に設けた
温度検知手段29からの蒸気温度または空気温度検知す
る温度検知回路30を有し、制御部28は、この検知温
度に応じてポンプ駆動回路24と高周波電源回路25を
制御する。
温度検知手段29からの蒸気温度または空気温度検知す
る温度検知回路30を有し、制御部28は、この検知温
度に応じてポンプ駆動回路24と高周波電源回路25を
制御する。
【0037】上記構成において動作を説明する。まず、
設定部27により運転モードを設定し制御部28に送
る。制御部28ではモード信号に基づき図3のように動
作する。図の31はモード信号により「蒸気発生モー
ド」、「温風発生モード」、「送風モード」の運転を切
換える。蒸気発生モードが選択されると32、33、3
4でファンの運転を開始し、高周波電源回路を出力10
0%で駆動し、ポンプの運転を開始する。温風発生モー
ドが選択されると35、36、37でファンの運転と、
高周波電源回路を出力50%に抑えて駆動し、ポンプは
停止させる。送風モードでは38、39、40でファン
のみを運転し、高周波電源回路およびポンプは停止す
る。
設定部27により運転モードを設定し制御部28に送
る。制御部28ではモード信号に基づき図3のように動
作する。図の31はモード信号により「蒸気発生モー
ド」、「温風発生モード」、「送風モード」の運転を切
換える。蒸気発生モードが選択されると32、33、3
4でファンの運転を開始し、高周波電源回路を出力10
0%で駆動し、ポンプの運転を開始する。温風発生モー
ドが選択されると35、36、37でファンの運転と、
高周波電源回路を出力50%に抑えて駆動し、ポンプは
停止させる。送風モードでは38、39、40でファン
のみを運転し、高周波電源回路およびポンプは停止す
る。
【0038】蒸気発生モードでは、高周波電源回路25
が出力100%で始動し、交流電力が励磁コイル18に
送られると励磁コイル18の周囲に交流磁力線が発生す
る。この交流磁力線は発熱体16中を貫通する。供給さ
れた交流のサイクルにしたがって磁力線の方向が変化す
ると、発熱体18中には、その磁力線変化を阻止しよう
とする電気的力が作用し、発熱体16中にはコイル電流
と逆向の渦電流が誘起される。この誘起された誘導電流
により発熱体16は発熱する。この誘導電流は細い無数
の線体22中を流れ発熱体16は素線全面にわたって発
熱状態になっている。一方、ファン12を運転すること
により、ファン12からの気流は流入口19をへて、大
半の気流は加熱室17内面と発熱体16外面の空隙41
を通過し流出口20より吹き出される。一部の気流は発
熱体16内部を通過する。この空隙41と発熱体16内
部を通過する際に空気は加熱される。また、ポンプ11
より供給される水は、流入管21から発熱体16に滴下
され、多孔質の空間23に浸透する間に加熱気化し蒸気
となって流出口20から加熱空気と混合して吹き出され
る。
が出力100%で始動し、交流電力が励磁コイル18に
送られると励磁コイル18の周囲に交流磁力線が発生す
る。この交流磁力線は発熱体16中を貫通する。供給さ
れた交流のサイクルにしたがって磁力線の方向が変化す
ると、発熱体18中には、その磁力線変化を阻止しよう
とする電気的力が作用し、発熱体16中にはコイル電流
と逆向の渦電流が誘起される。この誘起された誘導電流
により発熱体16は発熱する。この誘導電流は細い無数
の線体22中を流れ発熱体16は素線全面にわたって発
熱状態になっている。一方、ファン12を運転すること
により、ファン12からの気流は流入口19をへて、大
半の気流は加熱室17内面と発熱体16外面の空隙41
を通過し流出口20より吹き出される。一部の気流は発
熱体16内部を通過する。この空隙41と発熱体16内
部を通過する際に空気は加熱される。また、ポンプ11
より供給される水は、流入管21から発熱体16に滴下
され、多孔質の空間23に浸透する間に加熱気化し蒸気
となって流出口20から加熱空気と混合して吹き出され
る。
【0039】温風発生モードでは、蒸気発生モードに対
してポンプ11を停止させ、蒸気発生を止め温風のみを
発生させる。ただし、蒸気発生熱量が不要となるため高
周波電源回路25の出力抑える(ここでは出力50
%)。
してポンプ11を停止させ、蒸気発生を止め温風のみを
発生させる。ただし、蒸気発生熱量が不要となるため高
周波電源回路25の出力抑える(ここでは出力50
%)。
【0040】送風モードは、高周波電源回路25の出力
も停止し、ファン12運転のみである。
も停止し、ファン12運転のみである。
【0041】本発明の第1の実施例によれば、単一の加
熱手段により蒸気、温風、送風と湿度と温度の異なる条
件を提供できるため、調理に応用すれば、蒸し物や焼き
物、揚げ物など広い食材に適用できる。また、食器洗浄
や屋内清浄には洗浄、殺菌、乾燥などのモード切換が簡
単にできる。
熱手段により蒸気、温風、送風と湿度と温度の異なる条
件を提供できるため、調理に応用すれば、蒸し物や焼き
物、揚げ物など広い食材に適用できる。また、食器洗浄
や屋内清浄には洗浄、殺菌、乾燥などのモード切換が簡
単にできる。
【0042】また、発熱体は多孔質金属体であるため、
発熱表面積が多く、発熱効率が高く、加熱速度も速くな
る。
発熱表面積が多く、発熱効率が高く、加熱速度も速くな
る。
【0043】さらに、発熱体は加熱室の空隙と電気絶縁
距離を確保した壁とを介し空間的に隔離され、電気回路
の充電部が蒸気中に曝されることがない。そのため、感
電等の危険がなく安全性の高いものとなる。
距離を確保した壁とを介し空間的に隔離され、電気回路
の充電部が蒸気中に曝されることがない。そのため、感
電等の危険がなく安全性の高いものとなる。
【0044】また、水を発熱体に直接適下しているた
め、蒸気発生速度が速い。さらに、蒸気と加熱空気を混
合しているため、混合気体は相対湿度の低い蒸気または
過熱蒸気であるため、使用対象への結露が最小限に抑え
られ、結露水を処理するためのドレーン等の排水処理が
不要となり取扱いが楽になる。また、排水処理工事が不
要となるため、設置場所に対する制限がなくなる。
め、蒸気発生速度が速い。さらに、蒸気と加熱空気を混
合しているため、混合気体は相対湿度の低い蒸気または
過熱蒸気であるため、使用対象への結露が最小限に抑え
られ、結露水を処理するためのドレーン等の排水処理が
不要となり取扱いが楽になる。また、排水処理工事が不
要となるため、設置場所に対する制限がなくなる。
【0045】なお、上記実施例では多孔質金属体は連続
する空隙と細い線体で3次元の網目状に構成された場合
につき説明したが、この他連続気泡を有する金属体や微
細な貫通孔の金属体も含む。すなわち、多孔質金属体は
金属の骨格に多数の貫通孔を有する多孔体であればよ
い。
する空隙と細い線体で3次元の網目状に構成された場合
につき説明したが、この他連続気泡を有する金属体や微
細な貫通孔の金属体も含む。すなわち、多孔質金属体は
金属の骨格に多数の貫通孔を有する多孔体であればよ
い。
【0046】次に本発明の第2の実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第2の実施例の加熱装置の蒸
気量調節手段である制御部の制御流れ図である。第2の
実施例において第1の実施例と相違する点は、温度検知
手段29の検出温度に応じて加熱手段10の加熱量とポ
ンプ11(液供給手段)の送水量(液量)を制御すると
ころにあり、50では検出温度Tが予め設定した限界温
度Tlimを超えた場合は、51で高周波電源回路25の
電力出力Pを停止させ、52でポンプ駆動回路26のポ
ンプ出力Wも停止させる。検出温度Tが限界温度Tlim
以下であれば、54で電力出力Pを(1)式に基づいて
算定する。
説明する。図4は本発明の第2の実施例の加熱装置の蒸
気量調節手段である制御部の制御流れ図である。第2の
実施例において第1の実施例と相違する点は、温度検知
手段29の検出温度に応じて加熱手段10の加熱量とポ
ンプ11(液供給手段)の送水量(液量)を制御すると
ころにあり、50では検出温度Tが予め設定した限界温
度Tlimを超えた場合は、51で高周波電源回路25の
電力出力Pを停止させ、52でポンプ駆動回路26のポ
ンプ出力Wも停止させる。検出温度Tが限界温度Tlim
以下であれば、54で電力出力Pを(1)式に基づいて
算定する。
【0047】P=K1・(Ts−T) (1) (K1は比例ゲイン、Tsは設定部27で設定される設
定温度) すなわち検出温度Tが設定温度Tsになるよう電力出力
Pを制御する。
定温度) すなわち検出温度Tが設定温度Tsになるよう電力出力
Pを制御する。
【0048】54で電力出力Pが算定されれば(2)式
に基づいてポンプ出力Wを算定する。
に基づいてポンプ出力Wを算定する。
【0049】W=K2・P+α (2) (K2は比例係数、αはオフセット) すなわち電力出力Pとポンプ出力Wは比例的に変更され
る。
る。
【0050】本発明の第2の実施例によれば高周波電源
回路25やポンプ11の故障や、加熱室17の目詰まり
により検出温度Tが限界温度を超えた場合、電力出力お
よびポンプ動作を停止させるため安全である。
回路25やポンプ11の故障や、加熱室17の目詰まり
により検出温度Tが限界温度を超えた場合、電力出力お
よびポンプ動作を停止させるため安全である。
【0051】また、流出口20からの吹き出し温度が設
定温度Tsに制御されるため、使用目的に適合した蒸気
または温風の条件を維持できる。
定温度Tsに制御されるため、使用目的に適合した蒸気
または温風の条件を維持できる。
【0052】さらに、ポンプ出力Wは電力出力Pに比例
的に変更されるため、蒸気と温風のバランス条件を維持
することができる。
的に変更されるため、蒸気と温風のバランス条件を維持
することができる。
【0053】次に本発明の第3の実施例を図5(a)
(b)を用いて説明する。図5(a)(b)は本発明の
第3の実施例の加熱装置の要部縦断面図、要部横断面図
である。第3の実施例において第1の実施例と相違する
点は、加熱室60をステンレス合金等の磁性金属材料で
筒状に形成し、内面に放熱フィン61を設け、加熱室6
0の外周に断熱層62を介して設けた励磁コイル18に
より加熱室60自体を誘導加熱する構成としたことにあ
る。
(b)を用いて説明する。図5(a)(b)は本発明の
第3の実施例の加熱装置の要部縦断面図、要部横断面図
である。第3の実施例において第1の実施例と相違する
点は、加熱室60をステンレス合金等の磁性金属材料で
筒状に形成し、内面に放熱フィン61を設け、加熱室6
0の外周に断熱層62を介して設けた励磁コイル18に
より加熱室60自体を誘導加熱する構成としたことにあ
る。
【0054】本発明の第3の実施例によれば加熱室61
を直接加熱するため、発熱体が不要となり、低コスト化
が実現できる。
を直接加熱するため、発熱体が不要となり、低コスト化
が実現できる。
【0055】また、加熱室60が筒状の磁性体であるた
め励磁コイル18との磁気回路結合が得られやすく、励
磁コイル18の巻数を減らせたり、加熱室60の径を小
さくできるなど設計の自由度が増す。
め励磁コイル18との磁気回路結合が得られやすく、励
磁コイル18の巻数を減らせたり、加熱室60の径を小
さくできるなど設計の自由度が増す。
【0056】さらに、送風方向に放熱フィン61を設け
ているため、圧力損失が少なく、伝熱面積が増え熱交率
が高くできる。
ているため、圧力損失が少なく、伝熱面積が増え熱交率
が高くできる。
【0057】また、高周波誘導加熱は、その表皮効果に
より誘導電流の大半は発熱体外面の筒部に形成され、筒
状発熱体内面に放熱フィンを設けた構成により、放熱フ
ィンによる誘導加熱への悪影響はなく伝熱面積が増や
せ、熱効率が高くできる。
より誘導電流の大半は発熱体外面の筒部に形成され、筒
状発熱体内面に放熱フィンを設けた構成により、放熱フ
ィンによる誘導加熱への悪影響はなく伝熱面積が増や
せ、熱効率が高くできる。
【0058】なお、この第3の実施例では加熱室を、内
面に放熱フィンを設けた筒状の磁性体で構成したが、こ
れを第1の実施例での発熱体として用いても同様の効果
が得られる。
面に放熱フィンを設けた筒状の磁性体で構成したが、こ
れを第1の実施例での発熱体として用いても同様の効果
が得られる。
【0059】次に本発明の第4の実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第4の実施例の加熱装置の発
熱体の断面図である。第4の実施例において第1の実施
例と相違する点は、発熱体70をステンレス合金等の磁
性金属の線材71で円柱状に束ねて構成したことにあ
る。
説明する。図6は本発明の第4の実施例の加熱装置の発
熱体の断面図である。第4の実施例において第1の実施
例と相違する点は、発熱体70をステンレス合金等の磁
性金属の線材71で円柱状に束ねて構成したことにあ
る。
【0060】本発明の第4の実施例によれば線材71で
発熱体70を成形できるため、専用の型が不要で、大き
さ形状が自由に変更できる。
発熱体70を成形できるため、専用の型が不要で、大き
さ形状が自由に変更できる。
【0061】また、線材71は一般に安く市販されてお
り、低コストが可能である。さらに、誘導加熱における
発熱割合の高い発熱体70外周部の線材71を密に構成
するなどの調整が簡単にできる。
り、低コストが可能である。さらに、誘導加熱における
発熱割合の高い発熱体70外周部の線材71を密に構成
するなどの調整が簡単にできる。
【0062】なお、上記実施例ではポンプから供給され
る水が発熱体に滴下されて蒸発する構成としたが、発熱
体の一部または全体を水に浸すことにより蒸気を発生さ
せても同様の効果が得られる。ただし、この構成で蒸気
と温風を切り換える場合は、水位(水量)を制御して発
熱体の水没量を変更する必要がある。
る水が発熱体に滴下されて蒸発する構成としたが、発熱
体の一部または全体を水に浸すことにより蒸気を発生さ
せても同様の効果が得られる。ただし、この構成で蒸気
と温風を切り換える場合は、水位(水量)を制御して発
熱体の水没量を変更する必要がある。
【0063】また、上記実施例での液供給手段にポンプ
を用いたが、加熱手段より高い位置に給水タンクを設け
て、落差を利用し、バルブ開度により水量を制御しても
よい。
を用いたが、加熱手段より高い位置に給水タンクを設け
て、落差を利用し、バルブ開度により水量を制御しても
よい。
【0064】さらに、上記実施例では水を蒸発させてい
たが、燃焼機などに利用する場合、燃料を気化させても
よい。
たが、燃焼機などに利用する場合、燃料を気化させても
よい。
【0065】なお、本実施例では液として水を用いた場
合につき説明したが、これに限定されるものではなく液
状のものでればよい。
合につき説明したが、これに限定されるものではなく液
状のものでればよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明の加熱装置によれば
下記の効果が得られる。
下記の効果が得られる。
【0067】(1)加熱手段と液供給手段と送風手段を
制御する制御手段により蒸気、温風、送風の湿度と温度
の異なる条件を発生させることができるため、調理に応
用すれば、蒸し物や焼き物、揚げ物など広い食材に適用
でき、食器洗浄や屋内清浄に応用すれば、洗浄、殺菌、
乾燥などの広い用途に適用できる。
制御する制御手段により蒸気、温風、送風の湿度と温度
の異なる条件を発生させることができるため、調理に応
用すれば、蒸し物や焼き物、揚げ物など広い食材に適用
でき、食器洗浄や屋内清浄に応用すれば、洗浄、殺菌、
乾燥などの広い用途に適用できる。
【0068】また、単一の加熱手段で、異なる温度と湿
度の条件を発生させられるので、構成が簡単でコンパク
トにすることができる。
度の条件を発生させられるので、構成が簡単でコンパク
トにすることができる。
【0069】(2)液供給手段からの液体を発熱体へ滴
下させる構成のため、無駄な液の加熱がなく、効率のよ
い蒸気発生と、蒸気発生速度を速くできる。
下させる構成のため、無駄な液の加熱がなく、効率のよ
い蒸気発生と、蒸気発生速度を速くできる。
【0070】(3)加熱室の外周に設けた励磁コイル
と、この励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱す
る発熱体を加熱室内に装着し、発熱体に直接液および空
気が接触して加熱されるので、温度上昇速度が速く、蒸
気発生速度も速い。
と、この励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱す
る発熱体を加熱室内に装着し、発熱体に直接液および空
気が接触して加熱されるので、温度上昇速度が速く、蒸
気発生速度も速い。
【0071】また、磁気誘導電流により加熱するため、
発熱体の断線破損はなく、また励磁コイルと発熱体は加
熱室の壁で隔離されるため、取扱いが簡便となる。
発熱体の断線破損はなく、また励磁コイルと発熱体は加
熱室の壁で隔離されるため、取扱いが簡便となる。
【0072】(4)加熱室の外周に設けた励磁コイル
と、この励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱す
る発熱体を加熱室内の内面に空隙を形成して装着するこ
とにより、発熱体の磁気誘導電流による加熱分布の最も
高い外周部に形成される空隙に空気と蒸気が通過するた
め、熱交換効率が上がり発熱体の温度分布を均一化する
ことができる。
と、この励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱す
る発熱体を加熱室内の内面に空隙を形成して装着するこ
とにより、発熱体の磁気誘導電流による加熱分布の最も
高い外周部に形成される空隙に空気と蒸気が通過するた
め、熱交換効率が上がり発熱体の温度分布を均一化する
ことができる。
【0073】(5)加熱室を磁性体で構成し、加熱室の
外周に断熱層を介して励磁コイルを設け、加熱室を直接
磁気誘導電流により加熱し、この加熱室の熱で蒸気およ
び温風を発生させる構成としているため、発熱体が不要
で構成も簡単になり材料や組立のコストを低減すること
ができる。
外周に断熱層を介して励磁コイルを設け、加熱室を直接
磁気誘導電流により加熱し、この加熱室の熱で蒸気およ
び温風を発生させる構成としているため、発熱体が不要
で構成も簡単になり材料や組立のコストを低減すること
ができる。
【0074】(6)発熱体が多孔質金属体で構成され、
発熱体の孔部も熱伝達面となり、液・空気や蒸気との接
触面積が広がるため、蒸気発生や温風の加熱効率が格段
に向上する。
発熱体の孔部も熱伝達面となり、液・空気や蒸気との接
触面積が広がるため、蒸気発生や温風の加熱効率が格段
に向上する。
【0075】さらに、多孔質金属体は熱容量が小さく、
かつ前述のように加熱効率がよいため、高効率特性とか
ら、応答性に優れた加熱制御ができる。
かつ前述のように加熱効率がよいため、高効率特性とか
ら、応答性に優れた加熱制御ができる。
【0076】(7)高温蒸気中に曝され発熱する発熱体
がNi、Ni−Cr合金、ステンレス合金等の耐水、耐
食性多孔質金属体であるため、腐食等による加熱性能劣
化が防止できる。
がNi、Ni−Cr合金、ステンレス合金等の耐水、耐
食性多孔質金属体であるため、腐食等による加熱性能劣
化が防止できる。
【0077】(8)発熱体は筒状の磁性体で構成してい
るため加熱室外周の励磁コイルとの磁気回路結合が得ら
れやすく、励磁コイルの巻数を減らせたり、発熱体の径
を小さくできるなど設計の自由度が増す。
るため加熱室外周の励磁コイルとの磁気回路結合が得ら
れやすく、励磁コイルの巻数を減らせたり、発熱体の径
を小さくできるなど設計の自由度が増す。
【0078】また、筒状発熱体内面に放熱フィンを設け
ているため、誘導加熱に影響を与えず伝熱面積を増すこ
とができ熱効率を高くすることができる。
ているため、誘導加熱に影響を与えず伝熱面積を増すこ
とができ熱効率を高くすることができる。
【0079】(9)発熱体を繊維状金属体で構成してい
るため、専用の型が不要になり、大きさ形状を自由に変
更できる。
るため、専用の型が不要になり、大きさ形状を自由に変
更できる。
【0080】また、誘導加熱における発熱割合の高い発
熱体の外周部の繊維状金属を密に構成するなどの調整が
できるため、熱効率が高くでき、励磁コイルとの磁気結
合の調節も簡単にできる。
熱体の外周部の繊維状金属を密に構成するなどの調整が
できるため、熱効率が高くでき、励磁コイルとの磁気結
合の調節も簡単にできる。
【0081】(10)加熱手段と液供給手段と送風手段
を同時に運転させる蒸気発生モードと、液供給手段を停
止し加熱手段と送風手段とを運転する温風発生モード
と、送風手段のみを運転する送風モードと、各モードを
任意に切換える切換手段より制御手段を構成しているた
め、調理における、蒸し物、焼き物、揚げ物など広い食
材への運転条件の切換えや、食器洗浄や屋内清浄におけ
る洗浄、殺菌、乾燥などのモード切換えが簡単にでき
る。
を同時に運転させる蒸気発生モードと、液供給手段を停
止し加熱手段と送風手段とを運転する温風発生モード
と、送風手段のみを運転する送風モードと、各モードを
任意に切換える切換手段より制御手段を構成しているた
め、調理における、蒸し物、焼き物、揚げ物など広い食
材への運転条件の切換えや、食器洗浄や屋内清浄におけ
る洗浄、殺菌、乾燥などのモード切換えが簡単にでき
る。
【0082】また、切換手段により各モードを切換える
場合、加熱手段の加熱量を各モードに応じて変更する構
成としているため、より使用条件に適合したモード切換
えができる。
場合、加熱手段の加熱量を各モードに応じて変更する構
成としているため、より使用条件に適合したモード切換
えができる。
【0083】(11)蒸気量調節手段は、加熱手段の加
熱量と液供給手段の液量とを比例的に変更する構成であ
り、加熱量を増減した場合、それに応じて液量が増減す
るため、発熱量の変化に対して蒸気と温風のバランス条
件を維持することができる。
熱量と液供給手段の液量とを比例的に変更する構成であ
り、加熱量を増減した場合、それに応じて液量が増減す
るため、発熱量の変化に対して蒸気と温風のバランス条
件を維持することができる。
【0084】(12)蒸気量調節手段は、温度検知手段
の検出温度に応じて加熱手段の加熱量と液供給手段の液
量を変更させる構成であるため、使用目的に適合した蒸
気温度または温風温度の条件を提供できる。
の検出温度に応じて加熱手段の加熱量と液供給手段の液
量を変更させる構成であるため、使用目的に適合した蒸
気温度または温風温度の条件を提供できる。
【図1】本発明の第1の実施例の加熱装置の断面図
【図2】同実施例の加熱装置の多孔質金属発熱体の斜視
図
図
【図3】同実施例の加熱装置の制御手段の流れ図
【図4】本発明の第2の実施例の加熱装置の蒸気量調節
手段の流れ図
手段の流れ図
【図5】(a)本発明の第3の実施例の加熱装置の加熱
手段の縦断面図 (b)同実施例の加熱装置の加熱手段の横断面図
手段の縦断面図 (b)同実施例の加熱装置の加熱手段の横断面図
【図6】本発明の第4の実施例の加熱装置の繊維状金属
発熱体の斜視図
発熱体の斜視図
【図7】従来の加熱装置の断面図
【図8】従来の加熱装置の積層充填体の斜視図
10 加熱手段 11 液供給手段 12 送風手段 13 制御手段 16 発熱体 17 加熱室 18 励磁コイル 19 流入口 20 流出口 21 流入管
Claims (14)
- 【請求項1】液を蒸気に変換すると共に空気を加熱する
加熱手段と、前記加熱手段へ液を供給する液供給手段
と、前記加熱手段へ空気を供給する送風手段と、前記加
熱手段と前記液供給手段と前記送風手段を制御する制御
手段とを備えた加熱装置。 - 【請求項2】加熱手段は、内部に設けた発熱体と空気を
流入する流入口と蒸気および加熱空気を外部へ流出する
流出口とを有する加熱室、並びに前記加熱室上部に設け
液を発熱体へ滴下する流入管とを備えた請求項1記載の
加熱装置。 - 【請求項3】加熱手段は、液を導入する流入管と空気を
流入する流入口と蒸気および加熱空気を外部へ流出する
流出口とを有する絶縁体から成る加熱室と、前記加熱室
の外周に設けた励磁コイルと、加熱室内に装着され前記
励磁コイルが発生させる磁界変化により発熱する発熱体
とを備えた請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項4】流入管は加熱室上部に設けられ液を発熱体
へ滴下する構成とした請求項3記載の加熱装置。 - 【請求項5】加熱手段は、両端に開口部を形成する絶縁
体から成る加熱室と、前記加熱室の外周に設けた励磁コ
イルと、前記加熱室の内周面に空隙を形成して装着さ
れ、かつ前記励磁コイルが発生させる磁界変化により発
熱する発熱体と、前記加熱室の開口部の一端より空気を
流入し他端より流出する流入出口と、前記発熱体に液を
供給する流入管とを備えた請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項6】加熱手段は、空気を流入する流入口と蒸気
および加熱空気を外部へ流出する流出口とを有する磁性
体から成る加熱室と、前記加熱室の外周に断熱層を介し
て設け磁界変化により加熱室を発熱させる励磁コイル
と、前記加熱室内に液を供給する流入管とを備えた請求
項1記載の加熱装置。 - 【請求項7】発熱体は、多孔質金属体で構成した請求項
3、4、5のいづれか1項に記載の加熱装置。 - 【請求項8】発熱体は、Ni、Ni−Cr合金、ステン
レス合金の耐水性多孔質金属体で構成した請求項3、
4、5のいづれか1項に記載の加熱装置。 - 【請求項9】発熱体は、内面に放熱フィンを有した筒状
の磁性材料で構成した請求項3、4、5のいづれか1項
に記載の加熱装置。 - 【請求項10】発熱体は、繊維状金属体で構成した請求
項3、4、5のいづれか1項に記載の加熱装置。 - 【請求項11】制御手段は、加熱手段と液供給手段と送
風手段を同時に運転させる蒸気発生モードと、液供給手
段を停止し加熱手段と送風手段とを運転する温風発生モ
ードと、送風手段のみを運転する送風モードと、各モー
ドを任意に切換える切換手段とを備えた請求項1記載の
加熱装置。 - 【請求項12】制御手段は、加熱手段の加熱量と液供給
手段の液量とを比例的に変更させる蒸気量調節手段を有
した請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項13】加熱手段の蒸気または加熱空気の温度を
検出する温度検知手段を設け、制御手段は前記温度検知
手段の検出温度に応じて加熱手段の加熱量と液供給手段
の液量を変更させる蒸気量調節手段を有した請求項1記
載の加熱装置。 - 【請求項14】切換手段により各モードを切換える場
合、加熱手段の加熱量を各モードに応じて変更する請求
項11記載の加熱装置。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15589295A JPH094806A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 加熱装置 |
KR1019970702686A KR100280647B1 (ko) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | 유도가열시스템의 증기 발생장치 |
US08/817,583 US6008482A (en) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | Microwave oven with induction steam generating apparatus |
DE69526445T DE69526445T2 (de) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | Dampferzeuger mit induktions beheizung |
CNB951967916A CN1174660C (zh) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | 感应加热方式的蒸汽产生设备 |
AU37101/95A AU698049B2 (en) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | Steam generating apparatus of induction heating system |
EP95934874A EP0788725B1 (en) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | Steam generating apparatus of induction heating system |
PCT/JP1995/002177 WO1996013138A1 (en) | 1994-10-24 | 1995-10-23 | Steam generating apparatus of induction heating system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15589295A JPH094806A (ja) | 1995-06-22 | 1995-06-22 | 加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH094806A true JPH094806A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15615788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15589295A Pending JPH094806A (ja) | 1994-10-24 | 1995-06-22 | 加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH094806A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005015088A1 (ja) * | 2003-08-08 | 2005-02-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 加熱調理装置及びその駆動方法 |
JP2007534132A (ja) * | 2004-04-01 | 2007-11-22 | ステリス インク | 蒸発器用加熱装置 |
JP2009257615A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
JP2011185527A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Seiwado:Kk | 加熱調理器 |
KR101258059B1 (ko) * | 2011-02-11 | 2013-04-30 | 권혁범 | 보일러 시스템 |
-
1995
- 1995-06-22 JP JP15589295A patent/JPH094806A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2005015088A1 (ja) * | 2003-08-08 | 2005-02-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 加熱調理装置及びその駆動方法 |
JP2007534132A (ja) * | 2004-04-01 | 2007-11-22 | ステリス インク | 蒸発器用加熱装置 |
JP2009257615A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器 |
JP2011185527A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Seiwado:Kk | 加熱調理器 |
KR101258059B1 (ko) * | 2011-02-11 | 2013-04-30 | 권혁범 | 보일러 시스템 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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